JP2002252071A - 圧力センサ付プラグ - Google Patents

圧力センサ付プラグ

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JP2002252071A
JP2002252071A JP2001050344A JP2001050344A JP2002252071A JP 2002252071 A JP2002252071 A JP 2002252071A JP 2001050344 A JP2001050344 A JP 2001050344A JP 2001050344 A JP2001050344 A JP 2001050344A JP 2002252071 A JP2002252071 A JP 2002252071A
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plug
pressure sensor
internal combustion
combustion engine
mounting
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Koji Okazaki
浩二 岡崎
Masayoshi Matsui
正好 松井
Takahiro Suzuki
隆博 鈴木
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接地電極を周方向の所定位置に配置し、着火
性が安定しつつ圧力センサの検出精度向上が実現できる
とともに、プラグホールへの取付構造の簡素化と小型コ
ンパクト化を図ることのできる圧力センサ付プラグを提
供する。 【解決手段】 中心電極14と、その中心電極14の外
側に設けられた絶縁体12と、絶縁体12の外側に設け
られた主体金具11と、一端側が主体金具11に結合さ
れ、他端側が中心電極14の先端と対向するように配置
されて中心電極14との間に火花放電ギャップgを形成
する接地電極15と、取り付けられる内燃機関の燃焼室
CRの圧力を測定する圧力センサ20とを備える圧力セ
ンサ付プラグ1であって、同一の内燃機関の取付孔11
1に取り付ける際に、その内燃機関の取付孔111に対
する接地電極15の取り付け位相を常に一定とするため
の位置決め手段140が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に装着さ
れる圧力センサ付プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の燃焼室の圧力(筒
内圧)を測定することにより、例えばノッキング検出、
燃焼圧のピーク位置検出、失火検出等を行い、内燃機関
の運転制御に役立てられている。そして、筒内圧の測定
には環状の圧電セラミック等の圧電素子を備えた圧力セ
ンサが用いられることがある。このような圧力センサは
例えばプラグの一実施例であるスパークプラグの主体金
具に配置され、主体金具に形成されるおねじ部とシリン
ダヘッドのめねじ部との螺合によって装着される。燃焼
圧によってスパークプラグが押し上げられ、スパークプ
ラグのシリンダヘッドへの締め付け荷重が変動するの
で、この荷重変動に応じて圧電素子が発する電気的出力
をリード線を介して外部へ取り出すことにより、筒内圧
が測定される。
【0003】上記のような圧力センサの一例として、特
開平6−290853号公報の図1に示されるような圧
力センサ内蔵タイプがある。このタイプは、圧電素子、
電極板等をセンサケースに収容した圧力センサを主体金
具の取付座部に一体的に取り付け、主体金具先端部のお
ねじ部とシリンダヘッドのめねじ部とのねじ嵌合によっ
て装着する方式である。一方、上記公報の図8に示され
るような圧力センサ単独タイプも知られている。このタ
イプは、圧電素子、電極板等をセンサケースに収容して
一体の圧力センサを構成し、主体金具の取付座部(又は
ガスケット)とシリンダヘッドとの間に圧力センサを配
置して、主体金具のおねじ部とシリンダヘッドのめねじ
部とのねじ嵌合によって装着する方式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれのタイプも、筒
内圧の変動を正確に測定するため、圧力センサはシリン
ダヘッドの奥部側に燃焼室と近接して配置され、筒内圧
に基づく電気的出力を取り出すリード線は、主体金具に
対して圧力センサ配置側(燃焼室側)とは反対側に延出
される。そして、スパークプラグをシリンダヘッドにね
じ込み固定するねじ嵌合部(主体金具のおねじ部とシリ
ンダヘッドのめねじ部とのねじ嵌合によって構成され
る)が燃焼室に連通している。したがって、燃焼室内で
の燃焼圧力の発生によって、高圧の燃焼ガスがねじの嵌
合隙間に流入する昇圧時には、スパークプラグが燃焼室
の外側方向へ押し上げられる。一方、燃焼室内の圧力低
下によって、嵌合隙間内に流入した燃焼ガスが流出する
降圧時には、スパークプラグが元の位置に戻ろうとす
る。このとき、ねじ嵌合部への燃焼ガスの流入に比べて
ガスの抜けが悪く、流出が遅れる傾向が認められる。
【0005】さらには、これらの従来構造ではいずれ
も、燃焼室での燃焼による圧力エネルギが、上記したね
じ嵌合部で一部吸収され、その後圧力センサの取付位置
である主体金具の取付座部等に到達することになるの
で、圧力センサでの測定値と真の筒内圧との差が検出精
度の向上を阻害する要因となっていた。
【0006】そこで、本発明者らはこれらの課題を解決
するための新規な圧力センサ付スパークプラグの構成
(以下、改善構成という)を特開平9−49483号公
報にて提案した。すなわち、改善構成は、内燃機関の装
着凹部(プラグホール)側に形成されるめねじ部と螺合
するおねじ部を有する袋ナットによって、スパークプラ
グを内燃機関に固定するとともに、この袋ナットがスパ
ークプラグの主体金具の取付座部に当接することによっ
て、圧力センサを取付座部と内燃機関との間で押圧固定
することとした。これによって改善構成は、主体金具先
端側のおねじ部とシリンダヘッドのめねじ部とのねじ嵌
合によって構成される従来構造のねじ嵌合部をなくすこ
とができ、圧力センサの検出精度向上において、顕著な
効果を得ることができた。しかし一方で、改善構成を実
際の内燃機関に取り入れるにあたり、新たな課題の発生
を見るに至った。
【0007】袋ナットの外周面に形成されたおねじ部
と、プラグホールの内周面に形成されためねじ部とを螺
合させ、圧力センサ内蔵スパークプラグを燃焼室(シリ
ンダヘッド)側に押圧固定する場面について考察する。
このとき、袋ナットと鍔部との当接位置(当接面)の摩
擦によって、袋ナットの回転に伴って鍔部(圧力センサ
内蔵スパークプラグ)がつれ回りを起こす場合は、締め
付け完了時点で接地電極の周方向における突出位置は、
望ましい所定位置に定まらずまちまちとなる。これによ
り、着火性が一定とならず燃焼のばらつきが多くなる。
そして、圧力のセンシングが安定しなくなる。
【0008】よって、本発明の課題は、接地電極を周方
向の所定位置に配置し、着火性が安定しつつ圧力センサ
の検出精度向上が実現できるとともに、プラグホールへ
の取付構造の簡素化と小型コンパクト化を図ることので
きる圧力センサ付プラグを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】そこで、
上記課題を解決するために、本発明の圧力センサ付プラ
グは、中心電極と、その中心電極の外側に設けられた絶
縁体と、前記絶縁体の外側に設けられた主体金具と、一
端側が前記主体金具に結合され、他端側が前記中心電極
の先端と対向するように配置されて前記中心電極との間
に火花放電ギャップを形成する接地電極と、取り付けら
れる内燃機関の燃焼室の圧力を測定する圧力センサと、
を備える圧力センサ付プラグであって、同一の内燃機関
の取付孔に取り付ける際に、その内燃機関の取付孔に対
する前記接地電極の取り付け位相を常に一定とするため
の位置決め手段が設けられることを特徴とする。
【0010】すなわち、圧力センサ付プラグには位置決
め手段が設けられているため、内燃機関の燃焼室に対し
て接地電極の取り付け位相を常に一定とすることが可能
となる。これによって、接地電極が燃焼室の望ましい位
置に配置され、着火性が向上し、燃焼のばらつきが少な
くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。本発明の圧力セン
サ付プラグの概要を説明すると、中心電極14と、その
中心電極14の外側に設けられた絶縁体12と、絶縁体
12の外側に設けられた主体金具11と、一端側が主体
金具11に結合され、他端側が中心電極14の先端と対
向するように配置されて中心電極14との間に火花放電
ギャップgを形成する接地電極15と、取り付けられる
内燃機関の燃焼室CRの圧力を測定する圧力センサ20
と、を備える圧力センサ付プラグ1であって、同一の内
燃機関の取付孔111に取り付ける際に、その内燃機関
の取付孔111に対する接地電極15の取り付け位相を
常に一定とするための位置決め手段140が設けられ
る。
【0012】位置決め手段140は、内燃機関の取付孔
111側に形成された機関側係合部150に対し、軸線
方向の着脱が可能であって、機関側係合部150との係
合により、取付孔111に対する自身の軸線周りの相対
回転を阻止し、かつ主体金具11に形成された取付部1
52に取り付けられるプラグ側係合部151を有する。
【0013】プラグ10の軸線方向において、火花放電
ギャップgの位置する側を前方側として、主体金具11
に設けられ、かつ径方向に膨出する膨出部11dと、膨
出部11dと座面143との間に配置される圧力センサ
20と、プラグ10とは別体に設けられ、膨出部11d
に後方側から当接可能とされ、かつその膨出部11dの
後方に設けられる筒状押圧部40とを有し、その筒状押
圧部40の外周面に形成されたおねじ部41を、プラグ
ホールPHの底部の内周面に形成されためねじ部141
に螺合させたときの螺進力により、圧力センサ20を取
付孔111の開口周縁に形成された座面143と、筒状
押圧部40との間で押圧固定する。
【0014】具体的に説明すると、図1は本発明にかか
る圧力センサ付プラグを備えた内燃機関のシリンダヘッ
ドを表し、図2は図1の一部拡大図である。また、図3
は圧力センサ内蔵タイプの圧力センサ付プラグの第一実
施例の内部構造を表わす。圧力センサ内蔵スパークプラ
グ1は、スパークプラグ10(プラグ)と、スパークプ
ラグ10の主体金具11に一体的に取り付けられた圧力
センサ20とを有している。
【0015】図1において、圧力センサ内蔵スパークプ
ラグ1の前端部は、内燃機関のシリンダヘッドCHに形
成されたプラグホールPHの最奥部(最前方)におい
て、燃焼室CRに連通して形成された取付孔111に挿
入され、その先端が内燃機関の燃焼室CRに突入する形
でプラグホールPH内に配置される。高電圧供給部30
を介して点火コイルユニットICで発生した高電圧をス
パークプラグ10に印加すると、燃焼室CR内で火花放
電を発生して混合気を燃焼させる。このときの燃焼室C
Rの圧力(筒内圧)を圧力センサ20で測定して、例え
ばノッキング検出、燃焼圧のピーク位置検出、失火検出
等を行い、内燃機関の運転制御に役立てられている。な
お、以下の記載において、圧力センサ内蔵スパークプラ
グ1の燃焼室CRに向かう側を「前方側」(又は「前端
側」)、これと反対方向に向かう側を「後方側」(又は
「後端側」)と称する。
【0016】図3に示すスパークプラグ10において、
筒状に形成された主体金具11の内側に、アルミナ、窒
化アルミニウム等のセラミック燒結体により構成された
絶縁体12が嵌め込まれ、絶縁体12の先端側に形成さ
れる脚長部12bが主体金具11から前方へ突出してい
る。一方、絶縁体12の後部は主体金具11の後端から
突出して後端側にコルゲーション部12aを形成し、そ
の後端からは端子電極13が後方に突出している。端子
電極13と電気的に接続された中心電極14が脚長部1
2bの先端から前方へ突出している。主体金具11の先
端に一端を接合された接地電極15の他端側が側方に曲
げ返され、その側面が中心電極14の先端面と対向し
て、火花放電ギャップgを形成している。主体金具11
は前方側から、内燃機関のシリンダヘッドCH底部に形
成され、燃焼室に連通する取付孔111に挿入される円
筒状のスカート部11a、燃焼ガスの漏洩をシールする
ためのガスケット11b、座面に圧力センサ20を固定
した取付座部11c、後述する袋ナット40の内面によ
り押圧される鍔部11d(膨出部)とを有している。
【0017】圧力センサ20の断面L字状のセンサケー
ス21が、主体金具11の取付座部11cとガスケット
11bとの間に設置され、取付座部11cに同心状に接
合されている。センサケース21の内部には、従来と同
様に、下方(前方)から各々環状の板パッキン22、圧
電素子23、電極板24及び絶縁板25が積層され、樹
脂、シリコンゴム等の充填層26によりセンサケース2
1を密封している。環状の電極板24の外周縁に形成さ
れる端子24aから後方側にリード線27が延出され、
燃焼室CRの圧力に基づく電気的出力を外部へ取り出
す。なお、圧力センサ20は主体金具11の取付座部1
1cと一体的に形成されるので、センサケース21や充
填層26により十分に耐水生・気密性が保たれている。
【0018】次に図2により、スパークプラグ10及び
圧力センサ20のシリンダヘッドCHへの取付構造につ
いて説明する。主体金具11において半径方向に突出形
成された鍔部11d(膨出部)に対して袋ナット40
(筒状押圧部)を外側から当接し、袋ナット40の下部
外周面に形成されたおねじ部41と、これに対応するプ
ラグホールPHの内周面に形成されためねじ部141と
を螺合する。これによって、スパークプラグ10は取付
孔111の開口周縁に形成された座面143に押圧固定
され、このとき圧力センサ20も主体金具11のガスケ
ット11bと取付座部11cとで挟持されながら、座面
143に押圧固定される。
【0019】そして、鍔部11dの外面には、袋ナット
40の前端部内周面と前端面とにそれぞれ当接する2つ
の面で構成される係合部11hが形成されている。具体
的には、係合部11hは、袋ナット40の前端部内周面
に対向する形で、軸線方向に沿って形成された外周面1
1iと、袋ナット40の前端面に対向する形で、外周面
11iとほぼ直交する環状面11jとを有している(図
3(b)参照)。この係合部11hによって、袋ナット
40が鍔部11dから外れることなく、外周面11iと
環状面11jとを摺動ガイド面としてスムーズに回転・
締め付けされる。
【0020】また、鍔部11dには、袋ナット40との
当接位置(係合部11h)よりも半径方向内側におい
て、リード線27を配設するために、軸線方向に貫通す
る円形状のリード線挿通孔11eが形成されている(図
3(b)参照)。一方、袋ナット40の内周面には、軸
線方向において後端部側ほど径を小とする縮径面42を
形成している。したがって、環状の電極板24の端子2
4aから後方側に引き出されたリード線27は、鍔部1
1dのリード線挿通孔11eに挿通され、袋ナット40
の縮径面42に沿って袋ナット40の内側を通過して、
さらに後方へ延出され、プラグホールPHの後端開口部
142から外部へ引き出される(図1参照)。なお、リ
ード線挿通孔11eに対して鍔部11dの外周面にポン
チ加締め11gを行い、リード線27の抜け止めを行っ
ている。
【0021】このように、鍔部11dのリード線挿通孔
11e、袋ナット40の縮径面42及び筒状の袋ナット
40等を組み合わせて、プラグホールPHの内部空間の
有効利用とともに、リード線27の取出構造を簡素化
し、かつ圧力センサ内蔵スパークプラグ1を小型コンパ
クトに構成している。また、鍔部11d外面での袋ナッ
ト40の当接と、この当接位置よりも半径方向内側での
リード線挿通孔11eの形成とが鍔部11dにおいて区
分されており、袋ナット40の内面と鍔部11dの外面
との間で誤ってリード線27を挟んでしまうことも防止
できる。さらに、縮径面42は、リード線27が袋ナッ
ト40の内側を通る際の摺動案内面として機能するの
で、リード線27の挿通作業が容易に行える。
【0022】そして、プラグ側係合部151及び機関側
係合部150は、そのどちらか一方が圧力センサ付プラ
グ1の軸線方向と略平行に設けられた溝部150とさ
れ、他方がその溝部に嵌合しつつ挿通される突起部15
1とされている。
【0023】具体的には、プラグホールPHの最前部に
おいて、燃焼室CRに連通して形成された取付孔111
の周方向所定位置で、かつ圧力センサ内蔵プラグ1の軸
線方向に機関側係合部としての凹形状の溝部150(図
1ではキー溝)を形成するとともに、この取付孔111
に挿入される主体金具11のスカート部11aに設けら
れた取付部152に、溝部150にはまりあうプラグ側
係合部151としてのとしての突起部151(図1では
リベット)を形成している。
【0024】また、例えば溝部150を周方向の複数箇
所に形成しておき、突起部151の挿入位置を選択する
ことにより、接地電極15の周方向における延出位置を
変更できるようにすれば、さらに周方向の所定位置での
位置合わせができるようになる。なお、取付孔111側
に突起部151、スカート部11a側に溝部150を形
成するようにしてもよい。
【0025】これにより、プラグホールPHの構造を複
雑にすることなく接地電極15を配設することが可能に
なる。また、取付孔111及びスカート部11a共にそ
の加工を最小にすることができ、コストアップも最小限
にすることができる。また、さらなる圧力センサ20の
検出精度向上を実現できる。
【0026】図2(a)又は図4に示すように、袋ナッ
ト40の後端部側には、正六角形状の工具係合部43が
形成されている。この工具係合部43には、その前端部
側外周面に形成されたおねじ部41の締め付け用工具
(プラグレンチ等)PWが係合し、袋ナット40のおね
じ部41をプラグホールPHのめねじ部141に螺合さ
せて圧力センサ内蔵スパークプラグ1をプラグホールP
Hの座面143に押圧固定する。工具係合部43の外接
円の直径d1を、おねじ部41の谷径(すなわちめねじ
部141の内径)D1よりも小に設定し、ねじ装着のた
めの締め付け用工具PWの係合スペースをおねじ部41
の外径D2と工具係合部43の外接円直径d1との間で確
保している。なお、図4のように締め付け用工具PWが
工具係合部43の外側に位置する場合には、締め付け用
工具PWの外接円直径d2を、おねじ部41の谷径D1よ
りも小に設定することにより、ねじ装着のための締め付
け用工具PWの係合スペースがより確実に確保できる。
【0027】このように、ねじ装着のための締め付け用
工具PWの係合スペースを確実に確保しつつ、プラグホ
ールPHの開口部142からめねじ部141に至る部分
の軸断面を、袋ナット40のおねじ部41が通過する程
度にまで小さくして、プラグホールPHの小径化を実現
することができる。
【0028】図5に示すように、高電圧供給部30は、
点火コイルユニットICの高電圧端子HVで発生する高
電圧を導電性スプリング等の導電性部材(図示せず)を
介してスパークプラグ10の端子電極13に供給する。
31は、この導電性部材を絶縁するための絶縁部材を示
し、ゴム(例えばシリコンゴム)、樹脂(例えばポリエ
ステル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂)等で構成
される。そして、絶縁部材31のうち、高電圧端子HV
及び端子電極13を覆う外周面部には、電極板24から
延出したリード線27を収容するリード線収容部32
が、軸線方向に沿って凹溝状に形成されている。絶縁破
壊が起こりやすい高電圧端子HV及び端子電極13を覆
う部分は絶縁部材31を厚くし、この厚くした絶縁部材
31を利用してリード線収容部32を形成することによ
り、絶縁材料を無駄なく有効利用している。
【0029】次に、図5を参照して、圧力センサ内蔵ス
パークプラグ1を内燃機関のシリンダヘッドCHに装着
する方法について説明する。 (1)まず、圧力センサ20から延出するリード線27
を、主体金具11の鍔部11dのリード線挿通孔11e
に挿通し、後方へ引き出しておく。センサケース21を
主体金具11の取付座部11cにレーザ溶接等により接
合固定する。 (2)鍔部11dの外面の係合部11hに袋ナット40
を当接させる。このとき、リード線27を袋ナット40
の縮径面42で摺動させつつ、袋ナット40の内側から
後方へ引き出す。袋ナット40の工具係合部43に締め
付け用工具PWを係合し、袋ナット40の外周面に形成
されたおねじ部41と、プラグホールPHの内周面に形
成されためねじ部141とを螺合させ、圧力センサ内蔵
スパークプラグ1を燃焼室CR(シリンダヘッドCH)
側に押圧固定する。 (3)この際、溝部150に突起部151を嵌合つつ、
螺進力により圧力センサ内蔵スパークプラグ1を燃焼室
CR側に押圧固定する。圧力センサ内蔵スパークプラグ
1は突起部151により回転することなく、燃焼室CR
の所定位置に接地電極15が配設することが可能とな
る。 (4)圧力センサ内蔵スパークプラグ1の端子電極13
と点火コイルユニットICの高電圧端子HVとを、プラ
グホールPHの内側において高電圧供給部30で接続す
る。高電圧供給部30を覆う絶縁部材31のうち、高電
圧端子HV及び端子電極13を覆う外周面部に形成され
たリード線収容部32に、リード線27を収容する。リ
ード線27の先端部はプラグホールPHの開口部142
から延出し、検出装置等に接続される。
【0030】位置決め手段140は、主体金具11の取
付部外周面11aに形成されるとともに、取付孔111
の内周面に形成されためねじ部161と螺合するおねじ
部162であり、そのおねじ部162は、内燃機関側の
位置決め位置に接地電極15が位置合わせされるように
そのねじ切りの開始位置が設定されたものである。
【0031】具体的に、スパークプラグ10とプラグホ
ールPHとのねじ加工開始位置の適合性について図6に
より説明する。一般にプラグホールPHのめねじ部16
1のねじ加工開始位置はエンジンの型式によって(場合
によっては同じ型式でも個々のエンジンによって)まち
まちである。したがって、主体金具11のスカート部1
1aのおねじ部162のねじ加工開始位置を一点に定め
たとしても、このスパークプラグ10をエンジンのプラ
グホールPHのめねじ161にねじ込んで固定したと
き、最適な点火性能を発揮する位置にスパークプラグ1
0の接地電極15が常に位置しているとは限らない。図
6において、接地電極15の位置とおねじ部162のね
じ加工開始位置とをA位置で一致させたスパークプラグ
10が準備された場合を想定する。プラグホールPHの
めねじ部161のねじ加工開始位置は上記の通り周方向
においてまちまちであるから、スカート部11aのおね
じ部162をプラグホールPHのめねじ部161にねじ
込んだ場合、接地電極15の周方向における位置は一定
位置に定まらない。
【0032】そこで、本実施例では、接地電極15の位
置に対しておねじ部162のねじ加工開始位置が周方向
で90゜毎の位相差A,B,C,Dを有する4種のスパ
ークプラグ10を作成する。次に、スカート部11aの
おねじ部162がねじ込まれるプラグホールPHのめね
じ部161のねじ加工開始位置の範囲(全周)を周方向
にa,b,c,dの4等分し、スカート部11aのねじ
加工開始位置A,B,C,Dと、プラグホールPHのね
じ加工開始位置の範囲a,b,c,dとを対応させる。
これによって、プラグホールPHのめねじ部161のね
じ加工開始位置の範囲a,b,c,dに応じたねじ加工
開始位置A,B,C,Dを有するスパークプラグ10を
適切に選択できるようになり、接地電極15を点火に最
適な位置に設定しやすくなる。なお、スカート部11a
のおねじ部162のねじ加工開始位置A,B,C,Dと
プラグホールPHのめねじ部161のねじ加工開始位置
の範囲a,b,c,dとの分割数は適宜変更できる。同
様にして、プラグホールPHのめねじ部141もねじ加
工開始位置を定めれば、より正確にスパークプラグ10
の接地電極15を所定の位置に配置することが可能とな
る。本実施例では4通りのねじ加工開始位置としたが、
またおねじ部162及びめねじ部161双方にてねじ加
工開始位置を定めれば更に細かく設定できる。
【0033】これにより、スパークプラグ10の取り付
けの際に特殊な治具や経験が必要なくなる。また、おね
じ部162を加工する作業は、圧力センサ付プラグにと
って不可欠であるため、コストアップが最小限に抑えら
れると同時に、着火性がよくなるなどの利点も生まれ
る。
【0034】以上の説明は、内蔵タイプの圧力センサ付
スパークプラグの実施例についてのみ行ったが、本発明
は単独タイプの圧力センサ付スパークプラグにも適用可
能である。また、本発明は、スパークプラグ以外にも例
えばグロープラグ等にも適用可能である。さらに、実施
例の説明において、袋ナット40を主体金具11とは別
体形成した例を示したが、主体金具11に対して相対回
転可能かつ軸線方向への所定距離以上の離間を不可とす
るように一体的に形成しても良い。
【0035】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、当業者が有する知識に基
づく改良を適宣付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる圧力センサ付プラグを備えた内
燃機関のシリンダヘッドを表す部分縦断面図。
【図2】図1の一部を拡大した部分縦断面図及びそのX
−X矢視断面図。
【図3】本発明にかかる圧力センサ内蔵タイプの圧力セ
ンサ付プラグの第一実施例を表わす部分縦断面図及び鍔
部の説明図。
【図4】袋ナットの斜視図、平面図及び正面半断面図。
【図5】図1の組立状態を説明する分解斜視図。
【図6】スパークプラグとシリンダヘッドとのねじ加工
開始位置の適合性を示す模式図。
【符号の説明】
1 圧力センサ内蔵スパークプラグ(圧力センサ付
プラグ) 10 スパークプラグ(プラグ) 11 主体金具 11d 鍔部(膨出部) 11e リード線挿通孔 11e’スリット 11h 係合部 20 圧力センサ 27 リード線 40 袋ナット(筒状押圧部) 41 おねじ部 42 縮径面(摺動案内面) 43 工具係合部 140 位置決め手段 141 めねじ部 142 開口部 143 座面 150 溝部 151 突起部 CH 内燃機関のシリンダヘッド CR 燃焼室 PH プラグホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆博 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 3G019 KA01 KA13 KA28 5G059 AA01 AA08 CC02 JJ25 KK03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心電極と、その中心電極の外側に設け
    られた絶縁体と、前記絶縁体の外側に設けられた主体金
    具と、一端側が前記主体金具に結合され、他端側が前記
    中心電極の先端と対向するように配置されて前記中心電
    極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、取
    り付けられる内燃機関の燃焼室の圧力を測定する圧力セ
    ンサと、 を備える圧力センサ付プラグであって、 同一の内燃機関の取付孔に取り付ける際に、その内燃機
    関の取付孔に対する前記接地電極の取り付け位相を常に
    一定とするための位置決め手段が設けられることを特徴
    とする圧力センサ付プラグ。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段は、前記内燃機関の取
    付孔側に形成された機関側係合部に対し、軸線方向の着
    脱が可能であって、前記機関側係合部との係合により、
    前記取付孔に対する自身の前記軸線周りの相対回転を阻
    止し、かつ前記主体金具に形成された取付部に取り付け
    られるプラグ側係合部を有する請求項1記載の圧力セン
    サ付プラグ。
  3. 【請求項3】 前記プラグ側係合部及び前記機関側係合
    部は、そのどちらか一方が前記圧力センサ付プラグの軸
    線方向と略平行に設けられた溝部とされ、他方がその溝
    部に嵌合しつつ挿通される突起部とされている請求項2
    記載の圧力センサ付プラグ。
  4. 【請求項4】 前記位置決め手段は、前記主体金具の取
    付部外周面に形成されるとともに、前記取付孔の内周面
    に形成されためねじ部と螺合するおねじ部であり、 そのおねじ部は、前記内燃機関側の位置決め位置に前記
    接地電極が位置合わせされるようにそのねじ切りの開始
    位置が設定されたものである請求項1記載の圧力センサ
    付プラグ。
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