JP2002251652A - 紙幣還流装置 - Google Patents
紙幣還流装置Info
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- JP2002251652A JP2002251652A JP2001045438A JP2001045438A JP2002251652A JP 2002251652 A JP2002251652 A JP 2002251652A JP 2001045438 A JP2001045438 A JP 2001045438A JP 2001045438 A JP2001045438 A JP 2001045438A JP 2002251652 A JP2002251652 A JP 2002251652A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、新流通金種である二千円札に対応
するための紙幣還流装置に関する問題を解決するために
なされたもので、還流収納部を増やすことなく2千円札
を収納でき、さらにこれを釣り銭としても払い出すこと
が可能な紙幣還流装置の制御方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 入金された紙幣を金種ごとに収納すると
ともに釣り銭として払い出す複数の還流収納部を備え、
異なる金種の紙幣を前記還流収納部の一つにまとめて収
納する手順と、当該まとめて収納された紙幣の収納順番
を記憶手段に記憶する手順と、釣り銭払い出しの際に前
記複数の還流収納部に収納された紙幣数の状態に応じて
釣り銭として使用する紙幣の金種を制御する手順とから
成る紙幣還流装置の制御方法である。
するための紙幣還流装置に関する問題を解決するために
なされたもので、還流収納部を増やすことなく2千円札
を収納でき、さらにこれを釣り銭としても払い出すこと
が可能な紙幣還流装置の制御方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 入金された紙幣を金種ごとに収納すると
ともに釣り銭として払い出す複数の還流収納部を備え、
異なる金種の紙幣を前記還流収納部の一つにまとめて収
納する手順と、当該まとめて収納された紙幣の収納順番
を記憶手段に記憶する手順と、釣り銭払い出しの際に前
記複数の還流収納部に収納された紙幣数の状態に応じて
釣り銭として使用する紙幣の金種を制御する手順とから
成る紙幣還流装置の制御方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙幣還流装置に関
し、特にハードウェアの変更無く、例えば、二千円札等
の新流通金種に簡単に対応でき、これを釣り銭としても
使用できる制御方法に関する。
し、特にハードウェアの変更無く、例えば、二千円札等
の新流通金種に簡単に対応でき、これを釣り銭としても
使用できる制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動販売機を用いて飲食物等の商
品販売が盛んに行われ、顧客は24時間いつでも手軽に希
望商品を購入できるようになった。また、自動販売機
は、駅の切符販売や食堂の食券販売にも券売機として利
用されており、我々の社会生活において自動販売機を使
用する機会は、今後さらに増加するものと思われる。
品販売が盛んに行われ、顧客は24時間いつでも手軽に希
望商品を購入できるようになった。また、自動販売機
は、駅の切符販売や食堂の食券販売にも券売機として利
用されており、我々の社会生活において自動販売機を使
用する機会は、今後さらに増加するものと思われる。
【0003】このような自動販売機では、利用者により
入金された紙幣の真贋判定と金種識別のための紙幣識別
部を有するとともに、入金された紙幣を額面毎に収納す
る紙幣収納部と、前記紙幣収納部に保管されている低額
面の紙幣を釣り銭として払い出す紙幣還流装置とを備え
たものが主流となっている。図4は、紙幣還流装置の動
作を説明するための機能ブロック図である。この図に示
す紙幣還流装置は、顧客が一括して紙幣挿入口より入金
した紙幣を1枚ずつ繰り出す繰り出し部31と、前記入金
紙幣の真贋判定、金種識別を行う識別部32と、釣り銭と
して払い出さない高額面の紙幣(一万円札)を収納する非
還流収納部33と、釣り銭として払い出す低額面の紙幣
(五千円札、千円札)をそれぞれ収納する第1の還流収納
部34及び第2の還流収納部35と、釣り銭払い出しの際に
重なり紙幣など不都合な紙幣を収納するリジェクト部36
と、識別不能紙幣や釣り銭を紙幣放出口に一括搬送する
ために紙幣を蓄積するプール部37と、前記各ブロックに
対して所要の制御を行うCPU38とから構成される。な
お、同図において太い実線は、ベルトやローラなどから
なる紙幣搬送経路であり、CPUから各ブロックに延びる
細い実線は制御線を示している。
入金された紙幣の真贋判定と金種識別のための紙幣識別
部を有するとともに、入金された紙幣を額面毎に収納す
る紙幣収納部と、前記紙幣収納部に保管されている低額
面の紙幣を釣り銭として払い出す紙幣還流装置とを備え
たものが主流となっている。図4は、紙幣還流装置の動
作を説明するための機能ブロック図である。この図に示
す紙幣還流装置は、顧客が一括して紙幣挿入口より入金
した紙幣を1枚ずつ繰り出す繰り出し部31と、前記入金
紙幣の真贋判定、金種識別を行う識別部32と、釣り銭と
して払い出さない高額面の紙幣(一万円札)を収納する非
還流収納部33と、釣り銭として払い出す低額面の紙幣
(五千円札、千円札)をそれぞれ収納する第1の還流収納
部34及び第2の還流収納部35と、釣り銭払い出しの際に
重なり紙幣など不都合な紙幣を収納するリジェクト部36
と、識別不能紙幣や釣り銭を紙幣放出口に一括搬送する
ために紙幣を蓄積するプール部37と、前記各ブロックに
対して所要の制御を行うCPU38とから構成される。な
お、同図において太い実線は、ベルトやローラなどから
なる紙幣搬送経路であり、CPUから各ブロックに延びる
細い実線は制御線を示している。
【0004】この例に示される紙幣還流装置は、以下の
ように機能する。即ち、顧客が一括して紙幣挿入口から
入金した紙幣は、繰り出し部31を介して一枚ずつ認識部
32に搬送され真贋判定、金種判定が行われる。この判定
結果に基づき、CPU38は、偽紙幣の可能性のある紙幣を
プール部37を介して紙幣放出口へ、1万円札を非還流収
納部33へ、5千円札を第1の還流収納部34へ、千円札を第
2の還流収納部35にそれぞれ搬送するように所定の制御
を行う。
ように機能する。即ち、顧客が一括して紙幣挿入口から
入金した紙幣は、繰り出し部31を介して一枚ずつ認識部
32に搬送され真贋判定、金種判定が行われる。この判定
結果に基づき、CPU38は、偽紙幣の可能性のある紙幣を
プール部37を介して紙幣放出口へ、1万円札を非還流収
納部33へ、5千円札を第1の還流収納部34へ、千円札を第
2の還流収納部35にそれぞれ搬送するように所定の制御
を行う。
【0005】一方、釣り銭を払い出す際は、CPU38が払
出に必要な紙幣を第1の還流収納部34および第2の還流収
納部35から必要枚数だけ繰り出し、プール部37へ搬送す
るように制御を行うが、この際に図示を省略したセンサ
ーを用いて2枚検知(紙幣が2枚重なった状態の検知)、異
金種検知等を行い、払出に不適切な状態が見つかった場
合はこれをリジェクト部36に収納して改めて還流収納部
から必要な紙幣を繰り出すようにしている。
出に必要な紙幣を第1の還流収納部34および第2の還流収
納部35から必要枚数だけ繰り出し、プール部37へ搬送す
るように制御を行うが、この際に図示を省略したセンサ
ーを用いて2枚検知(紙幣が2枚重なった状態の検知)、異
金種検知等を行い、払出に不適切な状態が見つかった場
合はこれをリジェクト部36に収納して改めて還流収納部
から必要な紙幣を繰り出すようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来の紙幣還流装置においては以下に示すような
問題点があった。つまり、最近発行された新流通金種で
ある二千円札に対応するためには新たに還流収納部を一
つ増やす必要があるが、コストアップの要因になるとと
もに自動販売機の小型化要求から実現が難かしかった。
また、一万円札を収納する非還流収納部33に二千円札を
収納する方法も考えられるが、この場合、当該収納部は
そもそも最高額面紙幣である一万円札を収納するための
ものであるから、収納した紙幣を釣り銭として利用する
ための還流機能が備えられていないため、二千円札を釣
り銭として使用できない問題がある。さらに、紙幣は非
還流収納部に溜まる一方であるから一万円札のみを収納
していたときよりも早期に満杯となり、これ以後紙幣を
受け入れることができず、管理者が当該収納部より紙幣
を回収するまでの間、自販機の運用が停止するという不
具合が頻発することになる。本発明は、上述した従来の
紙幣還流装置の制御方法に関する問題を解決するために
なされたもので、還流収納部の数を増やすことなく新流
通金種の2千円札を収納でき、しかもこれを釣り銭とし
て払い出すことが可能な紙幣還流装置を提供することを
目的とする。
ような従来の紙幣還流装置においては以下に示すような
問題点があった。つまり、最近発行された新流通金種で
ある二千円札に対応するためには新たに還流収納部を一
つ増やす必要があるが、コストアップの要因になるとと
もに自動販売機の小型化要求から実現が難かしかった。
また、一万円札を収納する非還流収納部33に二千円札を
収納する方法も考えられるが、この場合、当該収納部は
そもそも最高額面紙幣である一万円札を収納するための
ものであるから、収納した紙幣を釣り銭として利用する
ための還流機能が備えられていないため、二千円札を釣
り銭として使用できない問題がある。さらに、紙幣は非
還流収納部に溜まる一方であるから一万円札のみを収納
していたときよりも早期に満杯となり、これ以後紙幣を
受け入れることができず、管理者が当該収納部より紙幣
を回収するまでの間、自販機の運用が停止するという不
具合が頻発することになる。本発明は、上述した従来の
紙幣還流装置の制御方法に関する問題を解決するために
なされたもので、還流収納部の数を増やすことなく新流
通金種の2千円札を収納でき、しかもこれを釣り銭とし
て払い出すことが可能な紙幣還流装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わる紙幣還流装置の請求項1記載の発明
は、入金された紙幣を額面毎に収納すると共に収納した
紙幣を釣り銭として払い出すべく繰り出し機能を備えた
複数の還流収納部と記憶手段とを備え、額面の異なる紙
幣を1つの還流収納部に混在して収納し、当該還流収納
部に収納された紙幣の額面と収納順番を前記記憶手段に
記憶するものであって、釣り銭を払い出す際に他の還流
収納部に収納された紙幣の収納枚数と前記記憶手段に記
憶された内容とに基づいて、釣り銭として払い出す紙幣
の組み合わせを決定するようにした。本発明に係わる紙
幣還流装置の請求項2記載の発明は、入金された紙幣の
うち、最高額面紙幣を収納する非還流収納部と、最高額
面紙幣より低額面の紙幣を収納する共に収納した紙幣を
釣り銭として払い出す為の繰り出し機能を備えた第1及
び第2の還流収納部とを備えた紙幣還流装置において、
前記第2の還流収納部は最低額面紙幣のみを収納するも
のであり、第1の還流収納部は最高額面紙幣より低額面
且つ最低額面紙幣より高額面の紙幣を複数種類混在して
収納するようにした。本発明に係わる紙幣還流装置の請
求項3記載の発明は、請求項2記載の紙幣還流装置におい
て、前記第1の還流収納部に収納された紙幣の額面と収
納順番を記憶する記憶手段を備えるようにした。本発明
に係わる紙幣還流装置の請求項4記載の発明は、請求項3
記載の紙幣還流装置において、前記第2の還流収納部に
収納された最低額面紙幣の収納枚数と前記記憶手段に記
憶された内容とに基づいて、釣り銭として払い出す紙幣
の組み合わせを決定するようにした。本発明に係わる紙
幣還流装置の請求項5記載の発明は、請求項4記載の紙幣
還流装置において、予め上限規定枚数と下限規定枚数と
を設定し、前記第2の還流収納部に収納された最低額面
紙幣の収納枚数が上限規定枚数を上回るときは第2の還
流収納部より最低額面紙幣のみを繰り出して釣り銭とし
て払い出し、下限規定枚数を下回るときは最低額面紙幣
の枚数が極力少なくなるよう第1の還流収納部に収納さ
れた紙幣を優先して釣り銭として払い出すようにした。
本発明に係わる紙幣還流装置の請求項6記載の発明は、
請求項3、請求項4または請求項5記載の紙幣還流装置に
おいて、前記第1及び第2の還流収納部に収納された紙
幣を組み合わせて釣り銭として払い出す場合に、払い出
し紙幣の枚数が最も少なくなるよう組み合わせを決定す
るようにした。本発明に係わる紙幣還流装置の請求項7
記載の発明は、請求項3、請求項4、請求項5または請求
項6記載の紙幣還流装置において、前記第1及び第2の
還流収納部に収納された紙幣を組み合わせて釣り銭とし
て払い出す場合に、高額面の紙幣を下層とし上層に向か
うに従って低額面の紙幣となるよう順次積み重ねて払い
出すようにした。本発明に係わる紙幣還流装置の請求項
8記載の発明は、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6
または請求項7記載の紙幣還流装置において、前記第1
及び第2の還流収納部に収納された紙幣を組み合わせて
釣り銭として払い出す場合に、少ないの金種の組み合わ
せとなるよう組み合わせを決定するようにした。
に、本発明に係わる紙幣還流装置の請求項1記載の発明
は、入金された紙幣を額面毎に収納すると共に収納した
紙幣を釣り銭として払い出すべく繰り出し機能を備えた
複数の還流収納部と記憶手段とを備え、額面の異なる紙
幣を1つの還流収納部に混在して収納し、当該還流収納
部に収納された紙幣の額面と収納順番を前記記憶手段に
記憶するものであって、釣り銭を払い出す際に他の還流
収納部に収納された紙幣の収納枚数と前記記憶手段に記
憶された内容とに基づいて、釣り銭として払い出す紙幣
の組み合わせを決定するようにした。本発明に係わる紙
幣還流装置の請求項2記載の発明は、入金された紙幣の
うち、最高額面紙幣を収納する非還流収納部と、最高額
面紙幣より低額面の紙幣を収納する共に収納した紙幣を
釣り銭として払い出す為の繰り出し機能を備えた第1及
び第2の還流収納部とを備えた紙幣還流装置において、
前記第2の還流収納部は最低額面紙幣のみを収納するも
のであり、第1の還流収納部は最高額面紙幣より低額面
且つ最低額面紙幣より高額面の紙幣を複数種類混在して
収納するようにした。本発明に係わる紙幣還流装置の請
求項3記載の発明は、請求項2記載の紙幣還流装置におい
て、前記第1の還流収納部に収納された紙幣の額面と収
納順番を記憶する記憶手段を備えるようにした。本発明
に係わる紙幣還流装置の請求項4記載の発明は、請求項3
記載の紙幣還流装置において、前記第2の還流収納部に
収納された最低額面紙幣の収納枚数と前記記憶手段に記
憶された内容とに基づいて、釣り銭として払い出す紙幣
の組み合わせを決定するようにした。本発明に係わる紙
幣還流装置の請求項5記載の発明は、請求項4記載の紙幣
還流装置において、予め上限規定枚数と下限規定枚数と
を設定し、前記第2の還流収納部に収納された最低額面
紙幣の収納枚数が上限規定枚数を上回るときは第2の還
流収納部より最低額面紙幣のみを繰り出して釣り銭とし
て払い出し、下限規定枚数を下回るときは最低額面紙幣
の枚数が極力少なくなるよう第1の還流収納部に収納さ
れた紙幣を優先して釣り銭として払い出すようにした。
本発明に係わる紙幣還流装置の請求項6記載の発明は、
請求項3、請求項4または請求項5記載の紙幣還流装置に
おいて、前記第1及び第2の還流収納部に収納された紙
幣を組み合わせて釣り銭として払い出す場合に、払い出
し紙幣の枚数が最も少なくなるよう組み合わせを決定す
るようにした。本発明に係わる紙幣還流装置の請求項7
記載の発明は、請求項3、請求項4、請求項5または請求
項6記載の紙幣還流装置において、前記第1及び第2の
還流収納部に収納された紙幣を組み合わせて釣り銭とし
て払い出す場合に、高額面の紙幣を下層とし上層に向か
うに従って低額面の紙幣となるよう順次積み重ねて払い
出すようにした。本発明に係わる紙幣還流装置の請求項
8記載の発明は、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6
または請求項7記載の紙幣還流装置において、前記第1
及び第2の還流収納部に収納された紙幣を組み合わせて
釣り銭として払い出す場合に、少ないの金種の組み合わ
せとなるよう組み合わせを決定するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施の形態例に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係わる
紙幣還流装置の制御方法を実施する場合の入金時におけ
る紙幣収納の動作例を説明するフローチャート図であ
る。なお、本発明に係わる紙幣還流装置のハードウェア
構成は、上述した図4と同様のものを使用するので説明
は省略する。以下、図4を参照しつつ図1に示したフロー
チャートについて説明する。
づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係わる
紙幣還流装置の制御方法を実施する場合の入金時におけ
る紙幣収納の動作例を説明するフローチャート図であ
る。なお、本発明に係わる紙幣還流装置のハードウェア
構成は、上述した図4と同様のものを使用するので説明
は省略する。以下、図4を参照しつつ図1に示したフロー
チャートについて説明する。
【0009】まず、入金された紙幣が識別部32に搬送さ
れると、二千円札或いは五千円札か否かが判定され(ST1
0)、もしどちらかの紙幣に該当すれば(ST10、YES)この
収納順番をCPU38のROM(記憶手段)に記憶するとともに(S
T11)、第1の(異額面)還流収納部34に当該紙幣を収納す
る(ST12)。従って、第1の還流収納部34には二千円札と
五千円札とが混在して収納されるが、紙幣の収納順番は
記憶されているのでCPU38は払い出す金種を認識するこ
とができる。
れると、二千円札或いは五千円札か否かが判定され(ST1
0)、もしどちらかの紙幣に該当すれば(ST10、YES)この
収納順番をCPU38のROM(記憶手段)に記憶するとともに(S
T11)、第1の(異額面)還流収納部34に当該紙幣を収納す
る(ST12)。従って、第1の還流収納部34には二千円札と
五千円札とが混在して収納されるが、紙幣の収納順番は
記憶されているのでCPU38は払い出す金種を認識するこ
とができる。
【0010】一方、二千円札或いは五千円札以外の紙幣
の場合は(ST10、NO)、次に最低額面紙幣である千円札か
否かの判定が行われ(ST13)、千円札であるなら(ST13、Y
ES)これを第2の(同一額面)還流収納部35に収納し(ST1
4)、千円札でなければ(ST13、NO)引き続き最高額面紙幣
である一万円札か否かの判定を行い(ST15)、一万円札で
あるなら(ST15、YES)非還流収納部33にこれを収納し(ST
16)、一万円札でなければ(ST15、NO)偽札の可能性が高
いのでプール部37に搬送し(ST17)、これを紙幣放出口に
返却する。
の場合は(ST10、NO)、次に最低額面紙幣である千円札か
否かの判定が行われ(ST13)、千円札であるなら(ST13、Y
ES)これを第2の(同一額面)還流収納部35に収納し(ST1
4)、千円札でなければ(ST13、NO)引き続き最高額面紙幣
である一万円札か否かの判定を行い(ST15)、一万円札で
あるなら(ST15、YES)非還流収納部33にこれを収納し(ST
16)、一万円札でなければ(ST15、NO)偽札の可能性が高
いのでプール部37に搬送し(ST17)、これを紙幣放出口に
返却する。
【0011】次に、釣り銭の払出動作について説明す
る。図2は、本発明に係わる釣り銭払出の動作を説明す
るフローチャート図である。釣り銭を払い出す場合は、
まず、第2の還流収納部33に収納された千円札の枚数に
基づいてCPU38が払出の制御を行う。即ち、千円札の枚
数を(1)上限規定枚数以上、(2)下限規定枚数以下、(3)
前記上限規定枚数と下限規定枚数の中間の枚数、の3段
階の枚数ごとに払出の制御を変える。
る。図2は、本発明に係わる釣り銭払出の動作を説明す
るフローチャート図である。釣り銭を払い出す場合は、
まず、第2の還流収納部33に収納された千円札の枚数に
基づいてCPU38が払出の制御を行う。即ち、千円札の枚
数を(1)上限規定枚数以上、(2)下限規定枚数以下、(3)
前記上限規定枚数と下限規定枚数の中間の枚数、の3段
階の枚数ごとに払出の制御を変える。
【0012】まず、千円札の枚数が上限規定枚数以上の
場合は(ST20、YES)、釣り銭として所定枚数の千円札を
プール部37へ搬送し(ST21)、釣り銭として払い出す(ST2
2)。これは、千円札を優先して釣り銭とすることによ
り、第2の還流収納部35が満杯になり、自販機が運用停
止するのを避けるためである。
場合は(ST20、YES)、釣り銭として所定枚数の千円札を
プール部37へ搬送し(ST21)、釣り銭として払い出す(ST2
2)。これは、千円札を優先して釣り銭とすることによ
り、第2の還流収納部35が満杯になり、自販機が運用停
止するのを避けるためである。
【0013】千円札の枚数が上限規定枚数以上でなけれ
ば(ST20、NO)、下限規定枚数以下であるか否かが判定さ
れ(ST23)、下限規定枚数以下であれば(ST23、YES)第1の
還流収納部34から所定枚数の五千円札、或いは二千円
札、又はこれらの紙幣の組み合わせがプール部37へ搬送
され(ST24)、これだけで釣り銭金額を満たす場合は(ST2
5、YES)そのままプール部37より釣り銭の払出が行われ
るが(ST26)、釣り銭金額を満たさない場合は(ST25、NO)
さらに第2の還流収納部35から所定数の千円札をプール
部37へ搬送した後、釣り銭の払出を行う(ST26)。これは
第2の還流収納部35に保管されている千円札が底をつ
き、釣り銭切れとなる事態を避けるためである。
ば(ST20、NO)、下限規定枚数以下であるか否かが判定さ
れ(ST23)、下限規定枚数以下であれば(ST23、YES)第1の
還流収納部34から所定枚数の五千円札、或いは二千円
札、又はこれらの紙幣の組み合わせがプール部37へ搬送
され(ST24)、これだけで釣り銭金額を満たす場合は(ST2
5、YES)そのままプール部37より釣り銭の払出が行われ
るが(ST26)、釣り銭金額を満たさない場合は(ST25、NO)
さらに第2の還流収納部35から所定数の千円札をプール
部37へ搬送した後、釣り銭の払出を行う(ST26)。これは
第2の還流収納部35に保管されている千円札が底をつ
き、釣り銭切れとなる事態を避けるためである。
【0014】一方、千円札が中間枚数の場合は(ST23、N
O)、CPU38は各還流収納部に収納された金種と紙幣数の
状況から釣り銭として最小枚数の紙幣の組み合わせが可
能かどうかを判定し(ST27)、可能なら(ST27、YES)各還
流収納部から所定枚数の紙幣をプール部37へ搬送し(ST2
8)、これを釣り銭として払い出す(ST29)。もし、最小枚
数の組み合わせが可能でなければ(ST27、NO)、千円札が
規定枚数以下(ST23、YES)のときと同じ処理を実行す
る。ここで、上限および下限規定枚数は第2の還流収納
部の収納可能紙幣数に基づいて予め適当な値に設定して
おき、満杯や釣り銭切れが頻発する場合は適宜その値を
再設定すればよい。
O)、CPU38は各還流収納部に収納された金種と紙幣数の
状況から釣り銭として最小枚数の紙幣の組み合わせが可
能かどうかを判定し(ST27)、可能なら(ST27、YES)各還
流収納部から所定枚数の紙幣をプール部37へ搬送し(ST2
8)、これを釣り銭として払い出す(ST29)。もし、最小枚
数の組み合わせが可能でなければ(ST27、NO)、千円札が
規定枚数以下(ST23、YES)のときと同じ処理を実行す
る。ここで、上限および下限規定枚数は第2の還流収納
部の収納可能紙幣数に基づいて予め適当な値に設定して
おき、満杯や釣り銭切れが頻発する場合は適宜その値を
再設定すればよい。
【0015】図3は払出紙幣の組み合わせの例を示すも
のである。各項目において、上段の組み合わせが望まし
いものであり、下段へ下がるごとに優先度が低いことを
表している。例えば、釣り銭総額が九千円の場合、千円
札の収納枚数が上限規定枚数より多いときは千円札を九
枚払い出す。下限規定枚数より少ないときは、五千円札
または二千円札をできるだけ多く組み合わせて千円札を
極力少なくするように組み合わせる。中間枚数のとき
は、払出枚数が少なくなるようにするとともに、見映え
を考慮して額面の種類ができるだけ少なくなるように組
み合わせることになる。なお、上述した釣り銭払出処理
において、釣り銭として使用する紙幣の金種の大きいも
のが下層となるようにプール部37へ搬送する紙幣の順番
を制御すると、紙幣の並び順(重なり順)が金額順に整理
されて払出が行われるので、日本人の習慣に馴染んだ状
態で釣り銭を受け渡すことができて好都合である。
のである。各項目において、上段の組み合わせが望まし
いものであり、下段へ下がるごとに優先度が低いことを
表している。例えば、釣り銭総額が九千円の場合、千円
札の収納枚数が上限規定枚数より多いときは千円札を九
枚払い出す。下限規定枚数より少ないときは、五千円札
または二千円札をできるだけ多く組み合わせて千円札を
極力少なくするように組み合わせる。中間枚数のとき
は、払出枚数が少なくなるようにするとともに、見映え
を考慮して額面の種類ができるだけ少なくなるように組
み合わせることになる。なお、上述した釣り銭払出処理
において、釣り銭として使用する紙幣の金種の大きいも
のが下層となるようにプール部37へ搬送する紙幣の順番
を制御すると、紙幣の並び順(重なり順)が金額順に整理
されて払出が行われるので、日本人の習慣に馴染んだ状
態で釣り銭を受け渡すことができて好都合である。
【0016】以上のように本発明は紙幣還流装置を制御
するので、還流収納部を増やすことなく新流通金種の二
千円札に対応することができ、しかも、これを釣り銭と
して使用することができるとともに、払い出される釣り
銭の見映えも考慮したので顧客に好印象を与えることが
できる。
するので、還流収納部を増やすことなく新流通金種の二
千円札に対応することができ、しかも、これを釣り銭と
して使用することができるとともに、払い出される釣り
銭の見映えも考慮したので顧客に好印象を与えることが
できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上説明したように一つの還流
収納部に収納順番を記憶しながら二千円札と五千円札を
混在して収納するとともに、これらを釣り銭として払出
す方法を、例えば紙幣の払出枚数が最小となるように制
御したので、還流収納部を増やすことなく新流通金種の
二千円札に対応できるとともに顧客に好印象を与える紙
幣還流装置を実現する上で著効を奏す。
収納部に収納順番を記憶しながら二千円札と五千円札を
混在して収納するとともに、これらを釣り銭として払出
す方法を、例えば紙幣の払出枚数が最小となるように制
御したので、還流収納部を増やすことなく新流通金種の
二千円札に対応できるとともに顧客に好印象を与える紙
幣還流装置を実現する上で著効を奏す。
【図1】本発明に係わる紙幣還流装置の入金収納の動作
を説明するフローチャート図
を説明するフローチャート図
【図2】本発明に係わる紙幣還流装置の釣り銭払出の動
作を説明するフローチャート図
作を説明するフローチャート図
【図3】本発明に係わる紙幣還流装置の釣り銭として払
い出す紙幣の組み合わせ例を示す図
い出す紙幣の組み合わせ例を示す図
【図4】紙幣還流装置の動作を説明する機能ブロック図
31・・繰り出し部 32・・識別部 33・・非還流収納部 34・・第1の還流収納部 35・・第2の還流収納部 36・・リジェクト部 37・・プール部 38・・CPU
Claims (8)
- 【請求項1】入金された紙幣を収納すると共に収納した
紙幣を釣り銭として払い出す紙幣還流装置であって、 特定の額面の紙幣のみを収納すると共に収納した紙幣を
釣り銭として払い出す為の繰り出し機構を備えた少なく
とも1つの同一額面還流収納部と、額面の異なる紙幣を
混在して収納すると共に収納した紙幣を釣り銭として払
い出す為の繰り出し機構を備えた少なくとも1つの異額
面還流収納部と、当該異額面還流収納部に収納された紙
幣の額面と収納順番とを記憶する為の記憶手段とを備
え、釣り銭を払い出す際に前記同一額面還流収納部に収
納された紙幣の収納枚数と前記記憶手段に記憶された内
容とに基づいて釣り銭として払い出す紙幣の組み合わせ
を決定することを特徴とする紙幣還流装置。 - 【請求項2】入金された紙幣のうち、最高額面紙幣を収
納する非還流収納部と、最高額面紙幣より低額面の紙幣
を収納する共に収納した紙幣を釣り銭として払い出す為
の繰り出し機能を備えた第1及び第2の還流収納部とを
備えた紙幣還流装置において、 前記第2の還流収納部は最低額面紙幣のみを収納するも
のであり、第1の還流収納部は最高額面紙幣より低額面
且つ最低額面紙幣より高額面の紙幣を複数種類混在して
収納するものであることを特徴とする紙幣還流装置。 - 【請求項3】前記第1の還流収納部に収納された紙幣の
額面と収納順番を記憶する記憶手段を備えたことを特徴
とする請求項2記載の紙幣還流装置。 - 【請求項4】前記第2の還流収納部に収納された最低額
面紙幣の収納枚数と前記記憶手段に記憶された内容とに
基づいて、釣り銭として払い出す紙幣の組み合わせを決
定することを特徴とする請求項3記載の紙幣還流装置。 - 【請求項5】予め上限規定枚数と下限規定枚数とを設定
し、前記第2の還流収納部に収納された最低額面紙幣の
収納枚数が上限規定枚数を上回るときは第2の還流収納
部より最低額面紙幣のみを繰り出して釣り銭として払い
出し、下限規定枚数を下回るときは最低額面紙幣の枚数
が極力少なくなるよう第1の還流収納部に収納された紙
幣を優先して釣り銭として払い出すことを特徴とする請
求項4記載の紙幣還流装置。 - 【請求項6】前記第1及び第2の還流収納部に収納され
た紙幣を組み合わせて釣り銭として払い出す場合に、払
い出し紙幣の枚数が最も少なくなるよう組み合わせを決
定することを特徴とする請求項3、請求項4または請求
項5記載の紙幣還流装置。 - 【請求項7】前記第1及び第2の還流収納部に収納され
た紙幣を組み合わせて釣り銭として払い出す場合に、高
額面の紙幣を下層とし上層に向かうに従って低額面の紙
幣となるよう順次積み重ねて払い出すことを特徴とする
請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載の紙幣
還流装置。 - 【請求項8】前記第1及び第2の還流収納部に収納され
た紙幣を組み合わせて釣り銭として払い出す場合に、少
ないの金種の組み合わせとなるよう組み合わせを決定す
ることを特徴とする請求項3、請求項4、請求項5、請求
項6または請求項7記載の紙幣還流装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001045438A JP2002251652A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 紙幣還流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001045438A JP2002251652A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 紙幣還流装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002251652A true JP2002251652A (ja) | 2002-09-06 |
Family
ID=18907232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001045438A Pending JP2002251652A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 紙幣還流装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002251652A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007323232A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Nec Computertechno Ltd | 紙幣処理装置及び方法 |
-
2001
- 2001-02-21 JP JP2001045438A patent/JP2002251652A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007323232A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Nec Computertechno Ltd | 紙幣処理装置及び方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050719 |