JP2002251173A - 液晶表示装置とその駆動方法および画像データの伝送方法 - Google Patents

液晶表示装置とその駆動方法および画像データの伝送方法

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JP2002251173A
JP2002251173A JP2001051794A JP2001051794A JP2002251173A JP 2002251173 A JP2002251173 A JP 2002251173A JP 2001051794 A JP2001051794 A JP 2001051794A JP 2001051794 A JP2001051794 A JP 2001051794A JP 2002251173 A JP2002251173 A JP 2002251173A
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JP
Japan
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liquid crystal
data
processing
circuit
crystal display
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Application number
JP2001051794A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahara
博司 高原
Hitoshi Tsuge
仁志 柘植
Atsuhiro Yamano
敦浩 山野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯型に用いる液晶などの表示パネルでは、
省電力のために表示色が少なくなっていたが、より高画
質(多色表示)でかつ省電力の表示方式が求められてい
た。 【解決手段】 コントローラで誤差拡散処理あるいはデ
ィザ処理を行い、多色の原画データの空間的減色処理を
行う。処理後、セグメントドライバIC14の内蔵メモ
リにデータを転送する。セグメントドライバ14は内蔵
メモリからデータを読み出し、画像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透過モードでも反射
モードでも高画質を実現できる液晶表示装置を駆動する
方法および携帯電話などの情報端末装置、また画像デー
タなどのフォーマット、伝送方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、薄型で低消費電力と
いう利点から、携帯用機器等に多く採用されているた
め、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ、テレ
ビ(TV)などの機器や、ビデオカメラのビューファイ
ンダ、モニターなどにも用いられている。近年ではバッ
クライトを用いず、外光を光源として用いる反射型液晶
表示パネルも採用されつつある。
【0003】現在、液晶表示パネルは、ノートパソコ
ン、携帯情報ツールを中心にアミューズメント機器、高
品位 AV機器、ナビゲーションシステム、テレビなど
幅広く利用されており、用途は今後も増大し続けると予
測される。
【0004】LCD市場が成長すれば、基幹材料である
液晶偏光板の需要がますます拡大される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外光を利用す
る反射型液晶表示パネルでは、外光が暗い場合には、極
端に表示画像が暗くなるという欠点がある。一方、透過
型液晶表示パネルの場合は、外光が明るいと表示画像が
全く見えないという欠点があった。また、STN(Su
per Twisted Nematic)液晶表示パ
ネルなどは階調表示特性が悪いという欠点があった。ま
た、携帯電話などの超低消費電力を要望される場合は、
要望される電力に対して消費電力が大きいという問題点
があった。本発明はこれらの欠点などを解決するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示パネル
は、主として単純マトリックス型液晶表示パネルなどの
マトリックス型表示装置に関するものであり、Y方向に
形成された第1の信号線と、X方向に形成された第2の
信号線と、前記第1の信号線と前記第2の信号線間に挟
持された液晶層とを具備する。
【0007】また、主として多階調の表示はフレームレ
ートコントロール(FRC)技術によって実現するもの
である。その実現回路は、主として階調レジスタを1フ
ィールドもしくは1フレーム信号、1水平走査信号でシ
フト処理を行うものである。また、その出力は各セグメ
ント信号線に形成された階調処理回路で処理される。こ
れらの各セグメント信号線に供給される階調レジスタの
出力は最上位ビットでおりかえし処理をされ、約半分の
本数となっている。したがって、ドライバICのチップ
サイズの小型化を実現している。
【0008】なお、本発明は、主として単純マトリック
ス液晶表示装置において、複数のコモン信号線を同時に
選択する駆動方式(MLS:マルチラインセレクション
もしくはMLA:マルチラインアドレシング)等につい
て説明するが、これに限定するものではなく、APTや
IAPT駆動方式や、電圧揺動法についても適用でき
る。しかし、フレームコントロール(FRC)に限定す
るものではなく、パルス幅変調(PWM)方式やPHM
(パルス高さ変調方式)にも適用できる。
【0009】その他、アクティブマトリックス型液晶表
示パネルあるいは装置もしくはEL表示装置あるいはパ
ネルにも適用できる。たとえば、アクティブマトリック
ス液晶表示パネルにおいて、FRC(フレームレートコ
ントロール)とアナログ階調表示方式により多階調を表
示する場合などが例示される。当然のことながら、PL
ZTなどの光変調層が固形の表示装置にも適用できる。
なお、アクティブマトリックスとは、スイッチング素子
として薄膜トランジスタ(TFT)の他、ダイオード方
式(TFD)でもよいことは言うまでもない。
【0010】
【発明の実施の形態】本明細書において各図面は理解を
容易にするため、省略または拡大縮小した箇所がある。
たとえば、図1の液晶表示パネルでは基板11、12な
ど十分厚く図示している。また、図21等では周辺回路
などは省略している。また、本発明の表示装置などで
は、位相補償のためなどの位相フィルムなどを省略して
いるが、適時付加することが望ましい。以上のことは以
下の図面に対しても同様である。
【0011】また、同一番号または、記号等を付した箇
所は同一もしくは類似の形態もしくは材料あるいは機能
もしくは動作を有する。
【0012】なお、各図面等で説明した内容は特に断り
がなくとも、他の実施例等と組み合わせることができ
る。たとえば、図1の液晶表示パネルにバックライトな
どの照明部を付加することができる。また、反射ミラー
などを付加し、反射に構成することもできる。その他、
プリズム板などを付加する事もできる。図1などの液晶
表示パネルあるいは表示装置を用いてビューファインダ
を構成することもできる。また、液晶テレビに採用する
こともできる。本発明書の表示パネル等について各図面
および明細書で説明した事項は、個別に説明することな
く相互に組み合わせた実施形態の表示装置等を構成でき
る。
【0013】このように特に明細書中に例示されていな
くとも、明細書、図面中で記載あるいは説明した事項、
内容、仕様は、互いに組み合わせて請求項に記載するこ
とができる。すべての組み合わせについて明細書などで
記述することは不可能であるからである。
【0014】以下、図1を参照しながら、本発明の液晶
表示パネルについて説明をする。ガラスあるいは有機材
料からなる基板11には、ストライプ状電極(図示せ
ず)が形成されている。ガラス基板としては、サファイ
アガラス、ソーダガラス、石英ガラスが例示される。有
機材料からなる基板としては板状あるいは適当な曲面を
有するもの、フィルム状のいずれでもよく、エポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂から構成されたものが例示される。これらは加圧に
よる一体成形で形成される。板厚としては0.2mm以
上0.8mm以下で構成することが好ましい。
【0015】なお、基板11は少なくとも一方が光透過
性を有すればよく、一方の基板がシリコンあるいはアル
ミニウム、銅、ステンレスなどの金属基板で構成されて
いても、着色されたプラスチック基板で構成されていて
もよい。また、金属基板に樹脂フィルムをはり合わせた
複合構成の基板でもよい。また、複数の樹脂フィルムあ
るいはガラスなどを多層にはり合わせた構成であっても
よい。また、基板12に拡散材(剤)が添加(塗布、形
成)すること、あるいは適正な微細な凹凸を形成するこ
とにより視角を狭くあるいは広くなるように改善したも
のでもよい。また、画素に入射した光を反射する反射膜
が、基板に直接形成されていてもよい。
【0016】基板11、12の放熱性を良くするため、
基板11をサファイアガラスで形成してもよい。また、
熱伝導性のよい薄膜あるいは厚膜を形成したりしてもよ
い。たとえば、ダイヤモンド薄膜を形成した基板を使用
することが例示される。その他、アルミナなどのセラミ
ック基板を使用したり、銅などからなる金属板を使用し
たり、絶縁膜に金属膜を蒸着あるいは塗布などのコーテ
ィングしたりしたものを用いてもよい。
【0017】基板はプラスチック基板を用いてもよいこ
とは言うまでもない。プラスチック基板はわれにくく、
また、軽量のため携帯電話の表示パネル用基板として最
適である。このプラスチック基板について図32、図3
3を用いて説明をする。
【0018】本発明の液晶表示パネル用プラスチック基
板は、図32に示すように、芯材となるベース基板32
1の一方の面に補助の基板322を、ベースの基板32
1の他方の面に補助の基板323を、接着剤を介して貼
り合わせて積層基板としている。もちろん、これらの基
板321等は板に限定するものではなく、厚さ0.3m
m以下0.05mm以上のフィルムでもよい。
【0019】図33(a)に示すようにベース基板の基
板321として、脂環式ポリオレフィン樹脂を用いるこ
とが好ましい。このような脂環式ポリオレフィン樹脂と
して日本合成ゴム社製ARTONの厚さ200μmの1
枚板が例示される。また、図33(b)に示すように、
ベース基板321の一方の面に、耐熱性、耐溶剤性また
は耐透湿性機能を持つハードコート層、および耐透気性
機能を持つガスバリア層が形成されたポリエステル樹
脂、ポリエチレン樹脂あるいはポリエーテルスルホン樹
脂などからなる補助の基板(あるいはフィルムもしくは
膜)322を配置する。
【0020】また、ベース基板321の他方の面に、前
述と同様にハードコート層およびガスバリア層が形成さ
れたポリエーテルスルホン樹脂などからなる補助基板
(あるいはフィルムもしくは膜)323を配置する。補
助基板322の光学的遅相軸と補助基板323の光学的
遅相軸とのなす角度が90度となるように、接着剤もし
くは粘着剤を介して貼り合わせて積層基板とする。
【0021】接着剤としてはUV(紫外線)硬化型でア
クリル系の樹脂からなるものを用いることが好ましい。
また、アクリル樹脂はフッ素基を有するものを用いるこ
とが好ましい。その他、エポキシ系の接着剤あるいは粘
着剤を用いてもよい。接着剤あるいは粘着剤の屈折率は
1.47以上1.54以下のものを用いることが好まし
い。また、基板31の屈折率との屈折率差が0.03以
下となるようにすることが好ましい。特に接着剤は拡散
剤を添加し、光散乱層として機能させることが好まし
い。
【0022】補助基板322および補助基板323をベ
ース基板321に貼り合わせる際には、補助基板322
の光学的遅相軸と補助基板323の光学的遅相軸とがな
す角度を45度以上120度以下にすることが好まし
い。さらに好ましくは80度以上100度以下にするこ
とがよい。この範囲にすることにより、補助基板322
および補助基板323であるポリエーテルスルホン樹脂
などの位相差を積層基板内で完全に打ち消すことができ
る。したがって、液晶表示パネル用プラスチック基板は
位相差の無い等方性基板として扱うことができるように
なる。
【0023】この構成により、位相差を持ったフィルム
基板またはフィルム積層基板に比べて、著しく汎用性が
広がる。つまり、位相差フィルムとを組み合わせること
により直線偏光を楕円偏光に設計どおりに変換できるよ
うになるからである。基板11などに位相差があるとこ
の位相差により設計値との誤差が発生する。
【0024】ここで、ハードコート層としては、エポキ
シ系樹脂、ウレタン系樹脂またはアクリル系樹脂等を用
いることができ、ストライプ状電極あるいは画素電極を
透明導電膜の第1のアンダーコート層とを兼ねる。
【0025】また、ガスバリア層としては、SiO2
SiOXなどの無機材料またはポリビニールアルコー
ル、ポリイミドなどの有機材料等を用いることができ
る。粘着剤、接着剤などとしては、先に記述したアクリ
ル系の他にエポキシ系接着剤、またはポリエステル系接
着剤等を用いることができる。なお、接着層の厚みは1
00μm以下とする。ただし、基板など表面の凹凸を平
滑化するために10μm以上とすることが好ましい。
【0026】また、補助基板322および補助基板32
3として、厚さ40μm以上のものを用いることが好ま
しい。また、補助基板322および補助基板323の厚
さを120μm以下にすることにより、ポリエーテルス
ルホン樹脂のダイラインと呼ばれる溶融押し出し成形時
のむらまたは位相差を低く抑えることができる。好まし
くは、補助基板322の厚みを50μm以上80μm以
下とする。
【0027】次に、この積層基板に、透明導電膜の補助
アンダーコート層としてSiOXを形成し、図33
(c)に示すように、ITOからなる透明導電膜325
をスパッタにて形成する。このようにして製造した液晶
表示パネル用プラスチック基板の透明導電膜325は、
その膜特性として、シート抵抗値25Ω/□、透過率8
0%を実現することができる。
【0028】この液晶表示パネル用プラスチック基板を
用いれば、デューティー駆動としては1/200デュー
ティー、液晶表示素子の画面サイズとしては6型程度ま
での液晶表示素子を作製することができるので、この液
晶表示パネルは、携帯電話、ページャ、電子手帳または
ノートパソコン等の商品に搭載することができる。もち
ろん、この基板にTFTなどのスイッチング素子、マト
リックス状に配置された画素電極を形成すればアクティ
ブマトリックスパネルを構成することができる。
【0029】ベース基板321の厚さが50μmから1
00μmの薄い場合には、液晶表示パネルの製造工程に
おいて、液晶表示パネル用プラスチック基板が熱処理に
よってカールしてしまう。また、ストライプ状電極など
を構成するITOにクラックが発生し、それ以降の搬送
が不可能となり、回路部品の接続においても良好な結果
は得られない。ベース基板を1枚板で厚さ200μm以
上500μm以下とした場合は、基板の変形がなく平滑
性に優れ、搬送性が良好で、透明導電膜特性も安定して
おり、回路部品の接続も問題なく実施することができ
る。さらに、特に厚さは250μm以上450μm以下
がよい。適度な柔軟性と平面性をもっているためと考え
られる。
【0030】なお、基板11として前述のプラスチック
基板などの有機材料を使用する場合は、液晶層に接する
面にもバリア層として無機材料からなる薄膜を形成する
ことが好ましい。この無機材料からなるバリア層は、A
IRコートと同一材料で形成することが好ましい。
【0031】また、バリア膜をストライプ状電極上に形
成する場合は、液晶層に印加される電圧のロスを極力低
減させるために低誘電率材料を使用することが好まし
い。たとえば、フッ素添加アモルファスカーボン膜(比
誘電率2.0〜2.5)が例示される。その他、JSR
社が製造販売しているLKDシリーズ(LKD−T20
0シリーズ(比誘電率2.5〜2.7)、LKD−T4
00シリーズ(比誘電率2.0〜2.2))が例示され
る。LKDシリーズはMSQ(methy−silse
squioxane)をベースにしたスピン塗布形であ
り、比誘電率も2.0〜2.7と低く好ましい。その
他、ポリイミド、ウレタン、アクリル等の有機材料や、
SiNx、SiO2などの無機材料でもよい。これらのバ
リア膜材料は補助基板322、323に用いてもよいこ
とは言うまでもない。
【0032】図32、図33で説明した基板を図1の基
板11、12に用いることにより、割れない、軽量化で
きるという利点の他に、プレス加工できるという利点も
でる。つまり、プレス加工あるいは切削加工により任意
の形状の基板を作製できるのである。また、融解あるい
は化学薬品処理により任意の形状、厚みに加工すること
ができる。たとえば、円形に形成したり、球形(曲面な
ど)にしたり、円錐状に加工したりすることが例示され
る。また、プレス加工により、基板の製造と同時に、一
方の基板面に凹凸を形成し散乱面を同時に形成すること
ができる。また、基板の一方あるいは両面に化学処理な
どを施すことにより散乱面を形成することが容易であ
る。
【0033】その他、従来はガラス基板の周辺に封止樹
脂を形成していたが、この封止樹脂の凸部を基板11、
12の形成と同時に作製することもできる。凸部は液晶
層膜厚と略同一にする。このように封止樹脂部を基板と
同時に形成することにより製造時間を短縮できるので低
コスト化が可能である。また、表示領域部にドット状に
基板の製造と同時に凸部を形成する。この凸部は隣接画
素間に形成するとよい。
【0034】従来は、液晶層を所定の膜厚に規定するた
め、樹脂あるいはガラスのビーズを表示領域に散布して
いた。このビーズの替わりに基板11、12に凸部を形
成することは効果がある。つまり、基板11、12を樹
脂で形成し、樹脂をプレス加工などして凸部を形成す
る。この凸部で液晶層の膜厚が規定されるからビーズの
散布が不必要となる。なお、以上の実施例では、封止樹
脂、ビーズとして機能する凸部を形成するとしたが、こ
れに限定することはない。
【0035】例えば、従来の封止樹脂などの凸部を形成
した箇所はそのままにして、液晶部(画素部)をプレス
加工などにより掘り下げる(凹部)としてもよい。な
お、凹凸を形成とは基板と同時に形成する他、平面な基
板を最初に形成し、その後、再加熱によりプレスして凹
凸を形成する方式も含まれる。
【0036】また、基板を直接着色することにより、モ
ザイク状のカラーフィルタを形成してもよい。基板にイ
ンクジェット印刷などの技術を用いて染料、色素などを
塗布し、浸透させる。浸透後、高温で乾燥させ、また、
表面をUV樹脂などの樹脂、酸化シリコンあるいは酸化
窒素などの無機材料で被覆すればよい。また、グラビア
印刷技術、オフセット印刷技術、スピンナーで膜を塗布
し、現像する半導体パターン形成技術などでカラーフィ
ルタを形成する。同様に技術を用いてカラーフィルタの
他、黒色もしくは暗色あるいは変調する光の補色の関係
にある着色によりブラックマトリックス(BM)を直接
形成してもよい。また、基板面に画素に対応するように
凹部を形成し、この凹部にカラーフィルタ、BMあるい
はTFTを埋め込むように構成してもよい。特に表面を
アクリル樹脂で被膜することが好ましい。この構成では
画素電極面などが平坦化され、液晶分子の配向処理が良
好になるという利点もある。
【0037】また、導電性ポリマーなどにより基板表面
の樹脂を導電化し、画素電極あるいは対向電極を直接に
構成してもよい。さらに大きくは基板に穴を開け、この
穴にコンデンサなどの電子部品を挿入する構成も例示さ
れる。基板が薄く構成できる利点が発揮される。
【0038】また、基板の表面を切削することにより、
自由に模様を形成したりしてもよい。また、液晶の封止
口を基板11、12の樹脂を溶かすことにより封止して
もよい。また、封止樹脂の替わりに基板の周辺部を溶か
すことにより封止樹脂の替わりにしても、封止樹脂の補
強として用いてもよい。つまり、封止樹脂を形成し、さ
らに外部からの水分の進入を阻止するため、基板の周辺
部を溶かして封止する。
【0039】また、基板は樹脂であるから、穴あけ加工
が容易である。したがって、穴をあけ、この穴に導電樹
脂などを充填し、基板の表と裏とを導通させたりするこ
とは有効である。基板が多層回路基板あるいは両面基板
として利用できるからである。また、導電樹脂のかわり
に導電ピンなどを挿入してもよい。極端には、コンデン
サなどの電子部品の端子を差し込めるように構成しても
よい。また、基板内に薄膜による回路配線、コンデン
サ、コイルあるいは抵抗を形成してもよい。つまり、基
板11、12自身を多層の配線基板としてもよい。多層
化は薄い基板をはりあわせることにより構成する。はり
合わせる基板(フィルム)の1枚以上を着色してもよ
い。
【0040】また、基板材料に染料、色素を加えて基板
自身に着色を行ったり、フィルタを形成したりすること
ができる。また、製造番号を基板作製と同時に形成する
こともできる。また、表示領域以外の部分だけを着色し
たりすることにより、積載したICチップに光が照射さ
れることにより誤動作することを防止できる。また、基
板の表示領域の半分を異なる色に着色することもでき
る。これは、樹脂板加工技術(インジェクション加工、
コンプレクション加工など)を応用すればよい。また、
同様の加工技術を用いることにより表示領域の半分を異
なる液晶層膜厚にすることもできる。また、表示部と回
路部とを同時に形成することもできる。また、表示領域
とドライバ積載領域との基板厚みを変化させることも容
易である。
【0041】さらに、微細には、1画素の中央部と周辺
部との液晶の膜厚を変化することもできる。また、基板
に直接に画素に対応するように、あるいは表示領域に対
応するようにマイクロレンズを形成したり、回折格子を
形成してもよい。また、画素サイズよりも十分微細は凹
凸を形成し、視覚範囲を改善したり良好にしたりするこ
とができる。任意形状の加工、微細加工技術などはオム
ロン(株)が開発したマイクロレンズ形成するスタンパ
技術で実現できる。
【0042】基板11、12には、ストライプ状電極
(図示せず)が形成されている。基板が空気と接する面
には、反射防止膜(AIRコート)が形成される。基板
11、12に偏光板などが張り付けられていない場合は
基板11、12に直接に反射防止膜(AIRコート)が
形成される。偏光板(偏光フィルム)など他の構成材料
が張り付けられている場合は、その構成材料の表面など
に反射防止膜(AIRコート)が形成される。また、偏
光板の表面へのごみの付着を防止あるいは抑制するた
め、フッ素樹脂のコートを施したり、静電防止のために
親水基を有する膜、導電性ポリマー膜、金属膜などの導
電体膜を塗布あるいは蒸着してもよい。
【0043】なお、偏光板は直線偏光にするものに限定
するものではなく、楕円偏光となるものであってもよ
い。また、複数の偏光板をはり合わせたり、偏光板と位
相差板とを組み合わせたり、もしくははり合わせたもの
を用いてもよい。
【0044】偏光フィルムを構成する主たる材料として
はTACフィルム(トリアセチルセルロースフィルム)
が最適である。TACフィルムは、優れた光学特性、表
面平滑性および加工適性を有するからである。TACフ
ィルムの製造については、溶液流延製膜技術で作製する
ことが最適である。
【0045】AIRコートは誘電体単層膜もしくは多層
膜で形成する構成が例示される。その他、1.35〜
1.45の低屈折率の樹脂を塗布してもよい。たとえ
ば、フッ素系のアクリル樹脂などが例示される。特に屈
折率が1.37以上1.42以下のものが特性は良好で
ある。
【0046】また、AIRコートは3層の構成あるいは
2層構成がある。なお、3層の場合は広い可視光の波長
帯域での反射を防止するために用いられ、これをマルチ
コートと呼ぶ。2層の場合は特定の可視光の波長帯域で
の反射を防止するために用いられ、これをVコートと呼
ぶ。マルチコートとVコートは液晶表示パネルの用途に
応じて使い分ける。なお、2層以上の限定するものでは
なく、1層でもよい。
【0047】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al23)を光学的膜厚がnd=λ/4、ジルコニウ
ム(ZrO2)をnd1=λ/2、フッ化マグネシウム
(MgF2)をnd1=λ/4積層して形成する。通
常、λとして520nmもしくはその近傍の値として薄
膜は形成される。Vコートの場合は一酸化シリコン(S
iO)を光学的膜厚nd1=λ/4とフッ化マグネシウ
ム(MgF2)をnd1=λ/4、もしくは酸化イット
リウム(Y23)とフッ化マグネシウム(MgF2)を
nd1=λ/4積層して形成する。SiOは青色側に吸
収帯域があるため青色光を変調する場合はY23を用い
た方がよい。また、物質の安定性からもY23の方が安
定しているため好ましい。また、SiO2薄膜を使用し
てもよい。もちろん、低屈折率の樹脂等を用いてAIR
コートとしてもよい。たとえばフッ素等のアクリル樹脂
が例示される。これらは紫外線硬化タイプを用いること
が好ましい。
【0048】なお、液晶表示パネルに静電気がチャージ
されることを防止するため、フロントライトなどの導光
板、表示パネル21などの表面に親水性の樹脂を塗布し
ておくことが好ましい。その他、表面反射を防止するた
め、基板の表面あるいはフロントライトの導光板にエン
ボス加工を行ってもよい。
【0049】ストライプ状電極は、一定の長さを有する
ものの総称であって、必ずしも矩形状に限定されるもの
ではない。実際の本発明の液晶表示パネルは、ストライ
プ状電極は一般的に矩形の組み合わせである。したがっ
て、ストライプ状とは、多少の円弧部があってもよい
し、曲面あるいは異形部、変形部があってもよいことは
いうまでもない。また、マトリックス状に配置される画
素電極も短形であるから、ストライプ状電極である。
【0050】以上のように、本発明の表示パネルは説明
を容易にするために単純マトリックス型液晶表示パネル
あるいは表示装置を例示して説明する。しかし、材料、
構成等はアクティブマトリックス型の液晶表示パネル
や、有機(無機)EL表示パネル、PLZT表示パネ
ル、蛍光表示パネルにも適用できるものである。
【0051】図1では、表示パネル21上にチップオン
ガラス(COG)技術によってセグメントドライバ(S
EG−IC)14およびコモンドライバ(COM−I
C)15を積載している。データの配線はクロム、アル
ミニウム、銀などの金属配線が用いられる。細い配線幅
で低抵抗の配線が得られるからである。配線は画素の反
射膜を構成する材料で、反射膜と同時に形成することが
好ましい。工程が簡略できるからである。
【0052】本発明はCOG技術に限定するものではな
く、チップオンフィルム(COF)技術に前述のドライ
バICを積載し、表示パネル21の信号線と接続した構
成としてもよい。また、ドライブICは電源ICを別途
作製し、3チップ構成としてもよい。
【0053】ストライプ状電極の下層あるいは上層には
カラーフィルタが形成あるいは構成される。また、カラ
ーフィルタの混色あるいは画素間からの光抜けによるコ
ントラスト低下を防止するため、カラーフィルタ間には
黒色の樹脂あるいはクロムからなるブラックマトリック
ス(以下、BMと呼ぶ)を形成することが好ましい。カ
ラーフィルタは各画素に対応するように赤(R)、緑
(G)、青(B)あるいはシアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)の3原色に対応するように形成
される。また、その平面的なレイアウトとしては、モザ
イク配列、デルタ配列、ストライプ配列がある。
【0054】なお、カラーフィルタはゼラチン、アクリ
ルを染色した樹脂からなるカラーフィルタの他、誘電体
多層膜により形成したカラーフィルタ、ホログラムによ
るカラーフィルタでもよい。また、コレステリック液晶
層で構成された選択反射型のカラーフィルタでもよい。
また、液晶層自身を直接着色することにより代用しても
よい。たとえば、PD液晶であれば、樹脂を着色した
り、液晶中に色素を分散させた構成が例示される。ま
た、液晶層をゲストホストモードで使用したりすればよ
い。
【0055】また、カラーフィルタは3色に限定するも
のではなく、2色あるいは単色、もしくは4色以上であ
ってもよい。たとえば、赤(R)、緑(G)、青
(B)、シアン(C)、黄色(Y)、マゼンダ(M)の
6色でもよい。また、カラーフィルタは透過方式に限定
するものではなく、誘電体多層膜で形成し、反射タイプ
にしてもよい。また、単純な反射ミラーでもよい。
【0056】誘電体多層膜でカラーフィルタを作製する
場合は、ストライプ状電極の下あるいは上に、光学的多
層膜を形成してカラーフィルタとする。誘電多層膜で作
製したカラーフィルタは低屈折率の誘電体薄膜と高屈折
率の誘電体薄膜とを多層に積層することにより一定範囲
の分光特性を有するように作製したものである。
【0057】なお、図1は単純マトリックス型液晶表示
パネルを例示しているがこれに限定するものではなく、
アクティブマトリックス型液晶表示パネルにも適用する
ことができる。たとえば、「ストライプ状電極の下ある
いは上に誘電体多層膜からなるカラーフィルタが形成さ
れている」を画素電極の下あるいは上、もしくは対向電
極の上または下に誘電体多層膜からなるカラーフィルタ
(誘電多層膜カラーフィルタ)が形成されている」と置
き換えればよいからである。
【0058】ブラックマトリックス(BM)は、主とし
て電極(ストライプ状電極、画素電極)間の光ぬけを防
止するために用いる。BMは電極ストライプ状電極間に
絶縁膜(図示せず)を形成し、その上にクロム(Cr)
などの金属薄膜で形成してもよいし、アクリル樹脂にカ
ーボンなどを添加した樹脂からなるもので構成してもよ
い。その他、六価クロムなどの黒色の金属、塗料、表面
に微細な凹凸を形成した薄膜あるいは厚膜もしくは部
材、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、オパールガラスなどの光拡散物でもよい。また、暗
色、黒色でなくとも光変調層が変調する光に対して補色
の関係のある染料、顔料などで着色されたものでもよ
い。また、ホログラムあるいは回折格子でもよい。
【0059】液晶層の膜厚制御としては、黒色のガラス
ビーズまたは黒色のガラスファイバー、もしくは、黒色
の樹脂ビーズまたは黒色の樹脂ファイバーを用いる。特
に、黒色のガラスビーズまたは黒色のガラスファイバー
は、非常に光吸収性が高く、かつ、硬質のため液晶層に
散布する個数が少なくてすむので好ましい。
【0060】ストライプ状電極などの画素電極は、銅、
銀、アルミニウム(Al)などの金属材料から構成され
る。とくに反射型とする場合は、反射率の高さから銀を
用いることが好ましい。特に金属の多層で形成すること
が好ましい。この際は、一番上の層は銀にする。密着性
が向上するし、また、反射率を高くすることができる。
また、透過型の場合は、ITOなどの透明性導電材料か
ら構成される。半透過型の場合は金属膜の中央部などに
開口部を形成する。また、アルミニウムなどの積層膜厚
を制御することにより容易に任意の透過率あるいは反射
率を有する半透過膜を得ることができる。
【0061】半透過型の場合は、半透過膜の透過率は1
0%以上30%以下とすることが好ましい。また、反射
膜に1つあるいは多数の穴を形成することにより全体と
して半透過膜を形成してもよい。なお、ITO上に形成
する絶縁膜にピンホールの発生を防止するための2回以
上にわけてスパッタリングすることにより構成する。な
お、反射膜あるいは半透過膜は誘電体膜を多層に積層し
て形成した誘電体干渉膜(誘電体多層膜)からなるもの
でもよい。一例として、誘電体干渉膜の上にITOなど
からなる透明電極が形成された構成が例示される。
【0062】液晶層の液晶材料としては、TN(Twi
sted Nematic)液晶、STN液晶、強誘電
液晶、反強誘電液晶、ゲストホスト液晶、OCBモード
(Optically compensated Be
nd Mode)液晶、スメクティック液晶、コレステ
リック液晶、IPS(In Plane Switch
ing)モード液晶、高分子分散液晶(以後、PD液晶
と呼ぶ)が用いられる。なお、動画表示を重要としない
場合は、光利用効率の観点からPD液晶を用いることが
好ましい。また、静止画表示を主として表示する場合
は、TN液晶あるいはSTN液晶が好ましい。
【0063】液晶層はTN型でも使用可能であるが、実
質的にはSTN型とされ、少なくとも、100本以上の
走査電極を有し、液晶のねじれ角が180〜360°の
ものを用いることが有利である。特に230〜280°
のものを用いることが好ましい。なお、使用する液晶組
成物は、公知の種々の液晶材料を混合したものが使用で
きる。また、必要に応じてそれに類似構造の非液晶の材
料、色素、カイラル剤、その他添加剤を添加して用いて
もよい。
【0064】上記のように液晶を注入した液晶セルに、
さらに偏光膜、位相差板、反射膜等を必要に応じて配置
する。特に、本発明では1/100デューティ以上の時
分割駆動による階調表示を行う場合に好適であり、液晶
のねじれ角が180〜360°程度とされるSTN型の
液晶表示装置に好適である。さらに、その中でも、ST
N型液晶セルに位相差板や補償用の液晶セルとを積層し
た白黒表示のSTN型液晶表示装置またはそれをカラー
化した多色表示を行う液晶表示装置にも好適である。
【0065】偏光板はヨウ素などをポリビニールアルコ
ール(PVA)樹脂に添加した樹脂フィルムのものが例
示される。一対の偏光分離手段の偏光板は入射光のうち
特定の偏光軸方向と異なる方向の偏光成分を吸収するこ
とにより偏光分離を行うので、光の利用効率が比較的悪
い。そこで、入射光のうち特定の偏光軸方向と異なる方
向の偏光成分(reflective polariz
er:リフレクティブ・ポラライザー)を反射すること
により偏光分離を行う反射偏光子を用いてもよい。この
ように構成すれば、反射偏光子により光の利用効率が高
まって、偏光板を用いた上述の例よりもより明るい表示
が可能となる。
【0066】また、このような偏光板や反射偏光子以外
にも、本発明の偏光分離手段としては、例えばコレステ
リック液晶層と(1/4)λ板を組み合わせたもの、ブ
リュースターの角度を利用して反射偏光と透過偏光とに
分離するもの、ホログラムを利用するもの、偏光ビーム
スプリッタ(PBS)等を用いることも可能である。
【0067】基板11、12と偏光板(図示せず)間に
は1枚あるいは複数の位相フィルム(位相板、位相回転
手段、位相差板、位相差フィルム)が配置される。位相
フィルムとしてはポリカーボネートを使用することが好
ましい。位相フィルムは入射光を出射光に位相差を発生
させ、効率よく光変調を行うのに寄与する。
【0068】その他、位相フィルムとして、ポリエステ
ル樹脂、PVA樹脂、ポリサルホン樹脂、塩化ビニール
樹脂、ゼオネックス樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン
樹脂等の有機樹脂板あるいは有機樹脂フィルムなどを用
いてもよい。その他、水晶などの結晶を用いてもよい。
1つの位相板の位相差は一軸方向に50nm以上350
nm以下とすることが好ましく、さらには80nm以上
220nm以下とすることが好ましい。
【0069】また、位相フィルムの一部もしくは全体を
着色したり、一部もしくは全体に拡散機能をもたせたり
してもよい。また、表面をエンボス加工したり、反射防
止のために反射防止膜を形成したりしてもよい。また、
画像表示に有効でない箇所もしくは支障のない箇所に、
遮光膜もしくは光吸収膜を形成し、表示画像の黒レベル
をひきしめたり、ハレーション防止によるコントラスト
向上効果を発揮させたりすることが好ましい。また、位
相フィルムの表面に凹凸を形成することによりかまぼこ
状あるいはマトリックス状にマイクロレンズを形成して
もよい。マイクロレンズは1つの画素電極あるいは3原
色の画素にそれぞれ対応するように配置する。
【0070】また、位相フィルムの機能はカラーフィル
タに持たせてもよい。たとえば、カラーフィルタの形成
時に圧延し、もしくは光重合により一定の方向に位相差
が生じるようにすることにより位相差を発生させること
ができる。その他、液晶層に面する側に樹脂を塗布しあ
るいは形成し、この樹脂を光重合させることにより位相
差を持たせてもよい。このように構成すれば位相フィル
ムを基板外に構成あるいは配置する必要がなくなり液晶
表示パネルの構成が簡易になり、低コスト化が望める。
なお、以上の事項は偏光板に適用してもよいことはいう
までもない。なお、液晶表示装置21の裏面にはバック
ライトが配置される。また、前面にフロントライトを配
置してもよい。もちろん、蛍光管、LED、有機または
無機のEL等の光源、導光板等の照明を組み合わせても
よい。また、外光(太陽光など)を導光板で閉じ込め、
照明光として用いても良い。また、表示パネルの表面に
透明タッチスイッチを設ける等してもよい。
【0071】図1に図示するように表示パネル21の画
像表示部107の周辺部にはCOMドライバ(COM−
IC、走査ドライバ)15とSEGドライバ(SEG−
IC、信号ドライバ)14が積載されている。COMド
ライバは選択電圧を出力する。一般的にCOMドライバ
とは単純マトリックス型液晶表示パネルの走査ドライバ
を意味し、アクティブマトリックス型液晶表示パネルで
はゲートドライバと呼ぶことが多い。
【0072】ただし、本明細書では、いずれか一方に限
定するものではない。また、SEGドライバは映像信号
を出力する。一般的にSEGドライバとは単純マトリッ
クス型液晶表示パネルの信号ドライバを意味し、アクテ
ィブマトリックス型液晶表示パネルではソースドライバ
と呼ぶことが多い。ただし、本明細書では、いずれか一
方に限定するものではない。
【0073】以上のように、本発明の表示パネルは説明
を容易にするために単純マトリックス型液晶表示パネル
あるいは表示装置を例示して説明する。しかし、材料、
構成等はアクティブマトリックス型の液晶表示パネル
や、有機(無機)EL表示パネル、PLZT表示パネ
ル、蛍光表示パネルにも適用できるものである。
【0074】なお、SEGドライバ14は、消費電力を
低減する観点からSEG−ICにメモリを内蔵させるこ
とが好ましい。もちろん、メモリをコントローラ内に形
成する外付け方式でもよい。
【0075】STN方式で大容量表示をするためには従
来から線順次マルチプレクス駆動が行われている。この
方法は各行電極を一本ずつ順次選択するとともに、列電
極を表示したいパターンと対応させて選択するもので、
全行電極が選択されることによって一画面の表示を終え
る。
【0076】線順次駆動法では、表示容量が大きくなる
につれて、フレーム応答と呼ばれる問題が起こることが
知られている。線順次駆動法では、選択時には比較的大
きく、非選択時には比較的小さい電圧が画素に印加され
る。この電圧比は一般に行ライン数が大きくなるほど
(高デューティ駆動となるほど)大きくなる。このた
め、電圧比が小さいときには電圧実効値に応答していた
液晶が印加波形に応答するようになる。
【0077】すなわち、フレーム応答とは選択パルスで
の振幅が大きいためオフ時の透過率が上昇し、選択パル
スの周期が長いためオン時の透過率が減少し結果として
コントラストの低下を引き起こす現象である。
【0078】フレーム応答の発生を抑制するためにフレ
ーム周波数を高くし、これにより選択パルスの周期を短
くする方法が知られているが、これには重大な欠点があ
る。つまり、フレーム周波数を増やすと、印加波形の周
波数スペクトルが高くなるので、表示の不均一を引き起
こし、消費電力が上昇する。また、選択パルス幅が狭く
なりすぎるのを防ぐため、フレーム周波数の上限には制
限がある。
【0079】周波数スペクトルを高くせずにこの問題を
解決するために、本発明では複数の行電極(選択電極)
を同時に選択する複数ライン同時選択法を用いる。この
方法は複数の行電極を同時に選択し、かつ、列方向の表
示パターンを独立に制御できる方法であり、選択幅を一
定に保ったままフレーム周期を短くできる。すなわち、
フレーム応答を抑制した高コントラスト表示ができる。
【0080】複数ライン同時選択法においては、列表示
パターンを独立に制御するために、同時に印加される各
行電極には一定の電圧パルス列が印加される。複数のラ
インを同時に選択する駆動法では、複数の行電極に同時
に電圧パルスが印加されることになるため、列方向の表
示パターンを同時にかつ独立に制御するために、行電極
には各々極性の違うパルス電圧が印加される必要があ
る。この、同時に印加される電圧パルスの組を選択パル
スベクトルということにする。行電極には極性を持つパ
ルスが何回か印加され、トータルで各画素にはオン、オ
フに応じた実効電圧が印加される。
【0081】1アドレス期間内に同時に選択される各行
電極に印加される選択パルス電圧群はL行K列の行列
(これを以後、選択行列(A)という)として表せる。
各行電極に対応する選択パルス電圧系列は1アドレス期
間内で互いに直交なベクトル群として表せるため、これ
らを列要素として含む行列は直交行列となる。つまり、
行列内の各行ベクトルは互いに直交である。
【0082】このとき、行の数Lは同時選択数に対応
し、各行はそれぞれのラインに対応する。たとえば、L
本の同時選択ラインの中の第1ラインには、選択行列
(A)の1行目の要素が対応する。そして、1列目の要
素、2列目の要素の順に選択パルスが印加される。本明
細書では選択行列(A)の表記において、1は正の選択
パルスを、−1は負の選択パルスを意味することとす
る。列電極には、この行列の各列要素および列表示パタ
ーンに対応した電圧レベルが印加される。すなわち、列
電極電圧系列はこの行電極電圧系列を決める行列と表示
パターンによって決まる。
【0083】列電極に印加される電圧波形(図2参照)
のシーケンスは以下のように決定される。図3はその概
念を示した説明図である。4行4列のアダマール行列を
選択行列として使用する場合を例にとって説明する。列
電極iおよび列電極jにおける表示データが図3(a)
に示したようになっているとする。列表示パターンは図
3(b)に示すようにベクトル(d)として表される。
ここで列要素が−1のときはオン表示を表し、1はオフ
表示を表す。
【0084】行電極に行列の列の順に順次行電極電圧が
印加されていくとすると、列電極電圧レベルは図3
(b)に示すベクトルvのようになり、その波形は図3
(c)のようになる。図3(c)において縦軸、横軸は
それぞれ任意単位である。
【0085】部分ライン選択の場合、液晶表示素子のフ
レーム応答を抑制するために、1表示サイクル内で選択
パルスを分散して電圧印加されることが好ましい。具体
的には、たとえば、1番目の同時選択される行電極群
(これを以下、サブグループという)に対するベクトル
vの第1番目の要素を印加した次には、2番目の同時選
択される行電極群に対するベクトルvの第1番目の要素
を印加し、以下同様のシーケンスをとる。
【0086】したがって、実際に列電極に印加される電
圧パルスシーケンスは、電圧パルスを1表示サイクル内
でどのように分散するか、また同時選択される行電極群
に対してそれぞれどのような選択行列(A)が選ばれる
かによって決定される。
【0087】本発明によれば、複数行同時選択法によっ
て、画像表示装置を駆動する際に、周波数成分が大きく
なりすぎることを防ぎ、特に、フレームレートコントロ
ールによる階調表示を行った際に顕著なフリッカの発生
を抑制できる。また、駆動信号の極性反転を適宜加える
ことにより、周波数成分を制御しやすくなるため好まし
い。本発明では、繰り返し単位の整数倍の周期で反転を
行うことができる。また、本発明では繰り返し単位の周
期が短いので、反転のタイミングの自由度が大きくな
る。
【0088】基本的には、フィールドごとに正極性と負
極性の交流信号を液晶層に印加する。なお、フィールド
ごとにこのように正極性あるいは負極性の電圧を印加す
るのは液晶に交流電圧を印加し劣化することを抑制する
ためである。ただし、単純マトリックス型液晶表示パネ
ルではフィールドごとに反転した信号を印加するのでは
なく、複数走査線ごとに印加する信号極性を反転させる
nH反転駆動を採用する場合が多い。nは反転させる組
ごとの本数を示す。たとえば、11H反転とは、走査線
11本ごとにセグメントドライバからの信号極性を反転
させることをいう。nH反転駆動ではフィールドという
概念はない。
【0089】同時選択本数が4本のMLS駆動(以降、
MLS4と呼ぶ)では、走査線数をNとしたとき、M=
N/16(ただし、Mは小数点以下を切り捨てた整数と
する)と、nH反転駆動のnとの関係は以下の関係を満
足させることが好ましい。
【0090】M−1≦n≦M+5(数1) また、特に以下の関係にすることが好ましい。
【0091】M+1≦n≦M+3(数2) 以上の関係を満足させることにより、フリッカが発生し
にくくなる。とくにフレームレート(1秒間に画面を書
き換える回数)が50以下の時にその効果が著しい。
【0092】MLS4駆動では、SEG側ドライバIC
は5つのレベルの電圧を出力する。今、この電圧を+V
2、+V1、V0、−V1、−V2の5つのレベルとす
る。なお、このSEG側の電圧をSEG電圧と呼ぶ。ま
た、これらの電圧は、基準電圧をDCDCコンバータな
どで整数倍(逓倍)することにより作成する。
【0093】STN液晶などの液晶では温度依存性特性
(温特)があることが知られている。この温特によるコ
ントラスト変化を調整するため、基準電圧発生回路など
にサーミスタあるいはポジスタなどの非直線素子を付加
し、温特による変化を前記サーミスタなどで調整するこ
とによりアナログ的に基準電圧を作成する。この基準電
圧をDCDCコンバータなどで整数倍してSEG電圧を
発生する。
【0094】本発明では、フリッカの発生を抑制するた
め、数々のシフト処理を行なっている。以下図面を参照
しながら、本発明の駆動方法などについて説明をする。
なお、説明を容易とするためL=4(同時に選択するC
OM信号線の選択数本数が4本、つまりMLS4駆動で
ある)を例にあげて説明する。しかし、これに限定する
ものではなく、L=2でも4以上でもよい。
【0095】なお、本発明は一般に呼ぶMLS駆動とは
異なっている。したがって、従来からあるMLS駆動で
はない。図5でも説明するがMLS駆動ではない駆動を
実現しているからである。なお、駆動方式として従来か
らあるMLS駆動を実現してもよいことは言うまでもな
い。本明細書では、説明を容易にするため、図5(c)
の駆動方法も、とりあえずMLS4として説明する。
【0096】MLS4では1フレームは4つのフィール
ドから構成される(図4参照)。走査は画面の上から下
方向へ4回走査される。MLS4では、走査は4本のコ
モン信号線が同時に選択される。また、フレームレート
コントロール(FRC)では複数のフレームで1つの階
調が表現される。例えば、図4では6フレームで1つの
階調が表示される。なお、1つの階調の表現でフレーム
の長さを分母にし、オンとするフレームの個数を分子と
して表現する。たとえば、図4では6フレームで1つの
オンであるので1/6と表現する。
【0097】従来の単純マトリックス液晶表示パネルの
駆動方法は FRC(フレームレートコントロール)、A
PT、IAPT、電源揺動法が知られている。FRC駆動
方法で、1/6を表現すると、図5(a)のように表現
される。また、MLS4では図5(b)のように表現さ
れる。図5(b)は従来から知られているMLS駆動で
ある。
【0098】しかし、本発明は図5(c)のようにオン
位置をフィールド間でシフトしている。したがって、4
つのフィールドを加えた実効値はオン電圧の実効値とは
ならない。MLS4とは4つのフィールドを加算した実
効値がオン電圧あるいはオフ電圧となるものである(積
和が所定実効値になるものである)。図5(c)では第
1フレームから第4フレームでは1/4分しかオン電圧
がない。つまり、1Fから1Fでは積和が異なり、実効値
もオン電圧またはオフ電圧ではない。
【0099】しかし、図5(c)の本発明では1/6階
調表現が1周期実行されると、オン電圧が1回とオフ電
圧が5回実施され、図5(a)のAPTと同一の実効値
が液晶層に印加される。したがって、全体(1/6階調
全体)では所定の実効値が印加され、所望の階調表現を
実現することができる。
【0100】また、本発明は図6(a)に示すようにフ
レームごとにオン位置をシフトし、図6(b)のように
フィールドごとにシフトする。なお、本発明においてシ
フト方法は、左方向に正としているため、図6(a)の
フレームシフト量は−2、図6(b)のフィールドシフ
ト1は−2、フィールドシフト2は−4、フィールドシ
フト3は−6と表現される。
【0101】さらに、図7に示すようにラインシフト1
〜4の4つのラインシフトを実施できる。ラインシフト
は1行前の状態位置を基準にして表現する。図7の場合
は、ラインシフト1は−1、ラインシフト2は−1、ラ
インシフト3は−1、ラインシフト4は−2と表現され
る。図7のラインシフトを実施することによりフリッカ
は大幅に低減する。MLS4では4行ずつ演算処理をす
るが、本発明では1行ずつシフト処理を実施する。
【0102】赤(R)、緑(G)、青(B)も別個にシ
フト処理が実施される。これをRGBシフトと呼ぶ。こ
のRGBシフトは、R位置を基準とする。したがって、
図8ではGシフトは−1、Bシフトは−3と表現され
る。なお、図7で、ラインシフト1は0、ラインシフト
2は0、ラインシフト3は0、ラインシフト4は−1と
すれば、図9のフリッカ対策処置を行なうことができ
る。低フレームレートでもフリッカの発生を抑制できる
から、低消費電力化を実現できる。
【0103】以上のシフト処理をすべて、あるいは1つ
以上を組み合わせてフリッカ対策処理を行なう。フリッ
カの発生を低フレームレートでも抑制するための、デー
タシフト(図6から図10のシフト処理)は階調データ
シフト処理回路111で実施する。階調データ処理回路
の動作は以降に詳細に説明をする。
【0104】図10は本発明の液晶表示装置の回路ブロ
ック図である。本発明では少なくとも2つ以上の発振器
101を具備している。発振器101とは、単独で発振
するものの他、水晶等の他の回路を付加することによ
り、特定の周波数を出力するものをも含む。また、外付
け抵抗により所定値に発振する構成も含まれる。逆に、
外付けコンデンサをIC内部の抵抗によりCR発振する
構成も含まれる。また、外部に配置した、マイコンなど
のデバイスから供給される複数のクロックをも含む。こ
の場合は2つの発振器101を具備するとはいいにくい
かもしれない。しかし、本発明にいう複数の発振器と
は、2つ以上のクロックを入力できるものであるいう意
味であるから、具体的に2つの発振器がなくとも本発明
の範囲に含まれる。なお、発振器101は2つに限定す
るものではない。3つ以上でもよい。
【0105】図43は1つの外付けコンデンサC1と、
2つの外付け抵抗R1、R2で複数の周波数を発振させ
るものである。なお、コンデンサ、抵抗はドライバIC
の半導体チップ内にパターンにより構成してもよいこと
は言うまでもない。図43に示すように半導体チップの
端子S1からS4にコンデンサC1、抵抗R1、R2を
取り付けることにより実現する。
【0106】具体的な半導体回路は図42に示す構成と
している。3つのインバータ421と、アナログスイッ
チからなるスイッチSW1から構成される。スイッチS
W1のオンオフにより端子OSC1からOSC4の出力
周波数が変化する。
【0107】図10に示す切替え回路102は具体的に
はアナログスイッチである。切替え回路102は周波数
を選択するという意味からは図42で図示したSW1も
含まれる。切替え回路102は複数の入力クロックに対
し、1つのクロックを選択し出力する。なお、切替え回
路102内のスイッチはリレーなどのメカニカルなもの
でもよい。また、温度により発振周波数が変化するもの
でもよい。その他、手動でリップスイッチを切替えたり
してもよい。なお、マイコンなどにより1つの入力クロ
ックが複数の周波数に変化できる場合は切替え回路10
2は必要がない。このようにマイコンで変化する場合も
切替え回路102の概念に含まれる。
【0108】本発明の表示装置などは少なくとも複数の
発振器101を具備する。一例として発振器101aは
クロック160kHzで発振をさせ、発振器101bは
クロック100kHzで発振させる。ここで説明を容易
にするためクロック100kHzはフレームレート10
0Hz(液晶表示パネルを1秒間に書きかえる回数が1
00回)を実現できるものとし、クロック160kHz
はフレームレート160Hz(液晶表示パネルを1秒間
に書きかえる回数が160回)を実現できるものとす
る。発振器101の出力は切替え回路102に入力され
る。切替え回路102はスイッチであり、発振器101
aと101bのいずれかのクロックを選択し、分周回路
103に伝達するものである。発振器101aと発振器
101bの発振周波数は15%以上30以下の範囲で異
ならせることが好ましい。
【0109】分周回路103は入力されたクロックを1
/1、1/2、1/4、1/8に分周するものである。
つまり、分周回路からの出力クロックは、発振器101
aと101bのいずれかの一方をそのままで出力する
か、あるいは分周したものである(図24参照)。した
がって、8つの周波数から任意の1つを選択することが
できる。
【0110】発振器101を複数準備するのは、動画と
静止画または/および4096色と256色を8色表示
とに良好に対応するためである。一般的に動画時はフレ
ームレートを高くし、静止画は低くする。4096色と
多色表示になるとSTN液晶パネルでは階調間の干渉の
影響が大きくなり、8色と表現色が少なくなると干渉は
少なくなるので、フレームレートは低くてもよい。
【0111】フレームレートを高くすると当然のように
表示装置の消費電力は増加する。したがって、消費電力
の低減のためにも極力、フレームレートは低くして使用
することが望ましい。フレームレートのタイプ値として
は図23に示すようになる。したがって、1つの液晶表
示装置でも、256色を表示する時と、動画を表示する
ときでは、フレームレートを切り換えて使用することが
よい。例えば、250msec応答の液晶パネルで、8
色表示を行う場合は、フレームレートは30以上40H
z以下にし、消費電力を極力低下させて使用する。動画
表示の場合は、100以上140Hz以下の範囲に増加
させてスプライシングが発生させないようにする。しが
たって、1つの液晶表示パネルで動画、静止画の両方を
良好な画質で表示させることができる。なお、動画と静
止画では図6から図9などで説明したシフト処理を変化
させると良い。動画には動画に最適なシフト処理があ
り、静止画には静止画に最適なシフト処理がある。
【0112】以上のように表示色数、動画/静止画でフ
レームレートを変化させるには、1つの周波数を分周し
て使用したのでは、良好な画像表示を実現することはで
きない。しかし、図10に示すように少なくとも2つ以
上の発振器101a、101bを具備すれば、分周回路
と組み合わせることにより、図24に示すフレームレー
トを実現することができる。つまり、多くのクロックで
回路を動作させ、消費電力が少なく、かつ最適フレーム
レートで液晶表示パネルを駆動することができる。
【0113】本発明では、フレームレートは、発振器1
01の発振周波数(クロック)の1000分の1がフレ
ームレートとなるようにしている。そのため、クロック
が160KHzであれば1/1でフレームレート160
Hzとなる。図24のように160kHzと100KH
zの2つのクロックを用いれば(2つの発振器を用いれ
ば)、フレームレートを良好に変更することができる。
【0114】この動作の切換は、キースイッチなどの切
換スイッチを別途設け、ユーザーがキースイッチ等を押
すことによりフレームレートを切り換えるという方法が
例示される。また、セグメントIC14の内蔵メモリへ
マイコンが画像データを入力するとき、4096色
(R、G、B色4bit)、256色(R、G色3bi
t、B色2bit)ではそれぞれメモリへのデータ格納
状態が異なる(もしくは、マイコンの動作が異なる)。
この異なる状態を判断してフレームレートを切り換え
る。つまり、マイコンが4096色の画像データをセグ
メントIC14の内蔵メモリへ格納する動作を行うとき
は、4096色でデータを格納するというコマンドをド
ライブIC14に転送する。この転送されたコマンドに
より、同時に分周回路103などは動作し、分周回路1
03から100k〜120kHzのクロックが出力され
る。
【0115】同様に256色の時はマイコンからのコマ
ンドにより、メモリへのデータ格納方法が256色とす
るように切替えられる。256色の時は、分周回路10
3からは80k〜100kHzのクロックが出力され
る。動画の時は、携帯電話(本表示パネルが携帯電話の
表示パネルとして用いられているとする)へ送られてく
る画像のパケットデータに動画であるというフラグ(記
述)を書き込んでおく。マイコンはこのフラグを検出し
て(デコードして)動画と判断し、分周回路103から
の出力クロックを140k〜160kHzに変更する。
【0116】また、8色表示の時は発振器101bの1
60kHzの発振周波数は分周回路により周波数を1/
4にし、30〜45kHzのクロックを出力する。した
がって、この30〜45kHzではフレームレートは3
0〜45kHzとなる。このように周波数を低減すれ
ば、ほぼ比例して消費電力は低くすることができる。例
えば、携帯電話の液晶表示パネルでは常時表示するメニ
ュー画面では8色表示で十分である。したがって、8色
表示で電力を低減できる効果は高い。本発明はコマンド
で自由に回路全体の動作クロックを低減できるととも
に、フレームレートを遅くすることができる。そのた
め、全体として超低消費電力のモジュールを構成でき
る。
【0117】コントローラ104は入力コマンドのデコ
ーダ機能、外部とのI/F機能、メモリなどの制御機能
を有する。メモリ105はセグメントドライバ内部に作
製された内蔵メモリであり、1画面のSRAMメモリで
ある。一例として、1ビットデータは8つのMOSトラ
ンジスタで形成されており、また、データバスは双方向
バスである。
【0118】MLS4駆動では演算処理のため、4画素
行分のデータを用いて演算する必要がある。そのため、
データバスは4行分のデータを同時に出力できるように
構成されている。なお、半導体プロセスは、アルミの3
層構成プロセスを使用している。なお、データバスを簡
略化するため、1行分ずつ、画素データを4回連続して
読み出しMLSの演算を行っても良い。もちろん、1行
に限定するものではなく、1画素ずつシリアルに読み出
し演算を行っても良い。また、MLS8では8行ずつデ
ータが読み出される。
【0119】メモリからのデータは階調MLS制御回路
106に送られ、MLSの演算が行なわれる。演算結果
はセグメント(SEG)ドライバ回路14に送られる。
なお、ここでは、SEGドライバ14と独立して図示し
ているが、実際には、SEGドライバ14は、階調ML
S制御回路106、コントローラ104、メモリ105
と一体として構成される。ここでは説明を容易にするた
め分離しただけである。もちろん、コントローラ104
とメモリ105とを分離してセグメントドライバ14と
別チップとしてもよい。
【0120】多種多様な検討の結果、FRC方式のML
S4駆動に関して、液晶の応答時間R(msec)とフ
レームレートF(Hz)の関係は重要な関係がある。な
お、液晶の応答時間R(msec)は温度20℃〜25
℃における液晶の立ち上がり時間と立下がり時間の和で
ある。また、フレームレートF(Hz)とは一秒間に画
面全体を書き換える回数Fである。また、表示パネルの
走査線はL本(Lduty)とする。なお、FRC処理
は図6から図9に説明したいずれかまたはすべてを実施
する。しかし、8色表示ではシフト処理は必要がない。
【0121】8色表示の時は、RとFおよびLとの関係
は以下の関係を満足させることが最適である。
【0122】 150≦(L・R)/F≦2500(数3) さらに好ましくは、以下の関係を満足させることが好ま
しい。
【0123】 250≦(L・R)/F≦1500(数4) また、256色表示の静止画の時は、RとFおよびLの
関係は以下の関係を満足させることが好ましい。
【0124】80≦(L・R)/F≦800(数5) さらに好ましくは、以下の関係を満足させることが好ま
しい。
【0125】100≦(L・R)/F≦600(数6) 4096色表示の静止画の時は、RとFおよびLの関係
は以下の関係を満足させることが好ましい。
【0126】100≦(L・R)/F≦700(数7) さらに好ましくは、以下の関係を満足させることが好ま
しい。
【0127】120≦(L・R)/F≦600(数8) 動画表示の時は、RとFおよびLの関係は以下の関係を
満足させることが好ましい。
【0128】80≦(L・R)/F≦500(数9) さらに好ましくは、以下の関係を満足させることが好ま
しい。
【0129】 100≦(L・R)/F≦400(数10) 本発明の表示装置(携帯電話等)は、前述の数式の値
を、設定コマンドあるいはユーザスイッチ等、マイコン
による自動切替えにより設定できるように構成されてい
る。そのため、各表示色数、表示状態により最適なフレ
ームレートで最適な画像表示を実現できる。
【0130】分周回路103の出力はCOMドライバ回
路15、コントローラ104、メモリ105、階調ML
S制御回路106などに与えられる。図10では、SE
Gドライバ回路14を別途設けているが、先にも記載し
たように、コントローラ104、内蔵メモリ105、階
調MLS制御回路106とSEGドライバ回路は1チッ
プ化することにより低消費電力化が実現されている。ま
た、電源回路は別途IC化して積載される。もちろん、
セグメントドライバ14に内蔵してもよい。メモリ10
5は1画面分以上の表示データを保持することができ、
また、双方向入出力(データ書き出しと読み出しが同時
にできる)することができる。また、コントローラはコ
マンドデコーダ、データのスワップ回路なども含まれ
る。
【0131】したがって、セグメントドライバはマイコ
ンからのコマンドにより、データが256色か、409
6色か、8色かを知ることができる。そこで、マイコン
からのコマンドをデコードし、切替え回路102、分周
回路103を制御すれば、オートマチックに変更するこ
とができる。したがって、ユーザーは表示色を気にする
ことなく画像を最適な状態でみることができる。
【0132】特に表示色により、フレームレートを切替
えたい場合は、携帯電話などの装置にユーザボタンと配
置し、ボタンなどを用いて表示色などを切替えられるよ
うにすればよい。
【0133】図26は情報端末装置の1例としての携帯
電話の平面図である。筐体262にアンテナ261、テ
ンキー265などが取り付けられている。266が表示
色切換キーである。なお、携帯電話などの内部回路ブロ
ックを図27に示す。回路は主としてアップコンバータ
275とダウンコンバータ274のブロック、デェプレ
クサ271のブロックLOバッファ276などのブロッ
クから構成される。
【0134】キー266を1度押さえると表示色は8色
モードに、つづいて同一キー266を押さえると表地色
は256色モード、さらにキー266を押さえると表示
色は4096色モードとなる。キーは押さえるごとに表
示色モードが変化するトグルスイッチである。なお、別
途表示色に対する変更キーを設けてもよい。この場合、
キー266は3つ(以上)となる。
【0135】キー266はプッシュスイッチの他、スラ
イドスイッチなどの他のメカニカルなスイッチでもよ
く、また、音声認識などにより切り換えるものでもよ
い。たとえば、4096色を受話器264に音声入力す
ること、高品位表示と受話器264に音声入力すること
により液晶表示パネルの表示画面107に表示される表
示色が変化するように構成する。これは現行の音声認識
技術を採用することにより容易に実現することができ
る。たとえば、ユーザが受話器に「256色モード」あ
るいは「低表示色モード」と音声入力する。すると受信
端末では音声解析を実施し、指令された表示モードに切
り換える。
【0136】また、表示色の切替えは電気的に切り換え
るスイッチでもよく、液晶表示パネル21の表示部10
7に表示させたメニューを触れることにより選択するタ
ッチパネルでも良い。また、スイッチを押さえる回数で
切り換える、あるいはクリックボールのように回転ある
いは方向により切り換えるように構成してもよい。
【0137】266は表示色切換キーとしたが、フレー
ムレートを切り換えるキーなどとしてもよい。また、動
画と静止画とを切り換えるキーなどとしてもよい。ま
た、動画と静止画とフレームレートなどの複数の要件を
同時に切り換えてもよい。また、押さえ続けると徐々に
(連続的に)フレームレートが変化するように構成して
もよい。この場合は発振器を構成するコンデンサC、抵
抗Rのうち、抵抗Rを可変抵抗にしたり、電子ボリウム
にしたりすることにより実現できる。また、コンデンサ
はトリマコンデンサとすることにより実現できる。ま
た、半導体チップに複数のコンデンサを形成しておき、
1つ以上のコンデンサを選択し、これらを回路的に並列
に接続することにより実現してもよい。
【0138】また、切換時に基準電圧あるいはバイアス
比などをマイコン制御などにより自動的に切り換えても
よいし、また、特定のメニュー表示を表示できるように
制御してもよい。また、マウスなどを用いて切り換えた
り、液晶表示装置21の表示画面をタッチパネルにし、
かつメニューを表示して特定箇所を押さえることにより
切換できるように構成してもよい。
【0139】なお、表示色などによりフレームレートを
切り換えるという技術的思想は携帯電話に限定されるも
のではなく、パームトップコンピュータや、ノートパソ
コン、ディスクトップパソコン、携帯時計など表示画面
を有する機器に広く適用することができる。また、液晶
表示装置(液晶表示パネル)に限定されるものではな
く、有機ELパネルや、TFTパネル、PLZTパネル
や、CRTにも適用することができる。
【0140】フレームレートなどの情報を伝送されるフ
ォーマットに記載するようにしておけば、この記載され
たデータをデコードあるいは検出することにより、自動
でフレームレートなどを変更できるようになる。特に、
伝送されてくる画像が動画か静止画かを記載しておくこ
とが好ましい。また、動画の場合は、動画の1秒あたり
のコマ数を記載しておくことが好ましい。また、伝送パ
ケットに携帯電話の機種番号を記載しておいたりしてお
くことが好ましい。なお、本明細書では伝送パケットと
して説明するがパケットである必要はない。つまり、送
信あるいは発信するデータ中に図25、図34などで説
明する情報が記載されたものであればいずれでもよい。
【0141】図25は携帯電話などに送られてくる伝送
フォーマットである。伝送とは受信するデータと、送信
するデータの双方を含む。つまり、携帯電話は受話器か
らの音声あるいは携帯電話に付属のCCDカメラで撮影
した画像を他の携帯電話などに送信する場合もあるから
である。したがって、図25、図34で説明する伝送フ
ォーマットなどに関連する事項は送信、受信の双方に適
用される。
【0142】一般的に携帯電話などではデータはデジタ
ル化されてパケット形式で伝送される。図25(a)に
示すように一例として、パケットには前後に11ビット
あるいは7ビットのマーカを記載する。次に一例として
16ビットのヘッダが記載される。ヘッダにはパケット
番号などが記載される。データ領域には色数データを示
す8ビットのデータとフレームレートを示す8ビットの
データが記載される。これらの例を図25(b)(c)
に示す。また、表示色の色数には静止画と動画の区別を
記載しておくことが好ましい。また、携帯電話の機種
名、送受信する画像データの内容(人物などの自然画、
メニュー画面)などを図25(a)のパケットに記載し
ておくことが望ましい。データを受け取った機種はデー
タをデコードし、自身(該当機種番号)のデータである
とき、記載された内容によって、表示色、フレームレー
トなど自動的に変更する。また、記載された内容を液晶
表示装置21の表示領域107に表示するように構成し
てもよい。ユーザーは画面107の記載内容(表示色、
推奨フレームレート)を見て、キーなどを操作し、最適
な表示状態にマニュアルで変更する。
【0143】なお、一例として、図25(b)では数値
の3はフレームレート60Hzの例をあげて記載してい
るが、これに限定するものではなく、40−60Hzな
どの一定範囲を示すものであってもよい。また、データ
領域に携帯電話の機種などを記載しておいてもよい。機
種により性能などが異なり、フレームレートを変化させ
る必要も発生するからである。また、画像が漫画である
とか、宣伝(CM)であるとかの情報を記載しておくこ
とも好ましい。また、パケットに視聴料金などの情報を
記載する。パケット長などの情報を記載しておいてもよ
い。ユーザーは視聴料金の確認をして情報を受信するか
否かを判断する。また、画像データが誤差拡散処理をさ
れているか否かのデータも記載しておくことが好まし
い。
【0144】フレームレートはパネルモジュールの消費
電力と関係する。つまり、フレームレートを高くすれば
ほぼ比例して消費電力は増大する。携帯電話などは待ち
受け時間を長くするなどの観点から消費電力の低減を図
る必要がある。一方、STNパネルなどでは表示色を多
くする(階調数を多くする)ためにはFRCの分母(階
調レジスタのビット数)を大きくする必要がある。しか
し、消費電力の問題から消費電力を増大させることは困
難である。
【0145】この問題を解決するため、本発明は誤差拡
散処理により見かけ上の階調数を増大させる構成を採用
している。誤差拡散処理とは面積階調などの技術により
階調数を増加させる技術である。
【0146】たとえば、パネルが16階調の場合は、4
096色(16×16×16)を表示できる。RGBは
各4ビット(計12ビット)である。パネルが4096
色の性能しか有しない。したがって、65K色を表示す
るには、入力データ(R、B:5ビット、G:6ビット
の計16ビット)の誤差拡散処理を行って、RGBの各
4ビットに変換して液晶パネルに印加する。また、フル
カラー(RGB:各8ビット)の場合は、RGBデータ
を各4ビットに変換して液晶表示パネルに出力する。な
お、出力を4096色に限定するものではなく、出力が
6.5万色でもよい。
【0147】ディザ法としてはその一例として図54に
記載している方法がある。図54に示すように、元の画
像を縦4ドット×横4ドットの粗いメッシュに分割し、
分割した各ブロック毎に2値化作業を行う。ここに各ブ
ロックは4×4個の画素組からなる正方矩形領域に対
し、この矩形領域における各画素組の輝度を、図55に
示すようにあらかじめ用意した4×4の「ディザ行列」
なる表の対応個所と比較して、表の対応する部分に書か
れている数字が自分の輝度よりも小さければ白(輝度2
55)に大きければ黒(輝度0)に置き返る。これは2
値の場合であるが多値に適用すればよい。なお、ディザ
行列としては、Bayer型、ハーフトーン型、Scr
ew型、Screw変形型、中間調強調型、Dot C
oncentrate型があり、これらのいずれでもよ
いが、液晶表示パネル用としては、中間調強調型が最適
である。
【0148】本発明ではSEGドライバ14に1画面分
の画像メモリ(内蔵メモリ)を具備している。したがっ
て、表示画像が静止画の場合は、外部からのデータの入
力は不要であり、内蔵メモリ105をアクセスするだけ
でよい。外部からのデータ入力では外部配線を駆動する
ための駆動電力が必要になるのに対して、内蔵メモリで
はチップ内部の配線容量は小さく、ほとんど無視できる
からである。したがって、内蔵メモリを有す構成では消
費電力を低減できる。
【0149】なお、1画面分の内蔵メモリ105を具備
する構成はSEGドライバ14だけではなく、TFT液
晶表示パネルのソースドライバでもよい。つまり、本発
明は単純マトリックス型液晶表示パネルだけではなく、
アクティブマトリックス型液晶表示パネルにも適用する
ことができる。また、EL表示パネルなど他の表示パネ
ルあるいは装置にも適用できる。なお、SEGドライバ
14のコントローラからCOMドライバ15にコマンド
を転送し、COMドライバ15を制御するように構成さ
れている。
【0150】さらに、本発明の液晶表示装置は、SEG
ドライバ14の他に誤差拡散処理コントローラ281を
具備している。なお、ここでは、説明を容易にするた
め、SEGドライバ14は4096色表示用の1画面分
の内蔵画像メモリ105を有し、図28に示す誤差拡散
処理コントローラ281は、65K色の表示演算用とし
て、RB:5ビット、G:6ビットで、画面の1/16
から1/2のサイズのメモリを有しているとして説明す
る。
【0151】なお、誤差拡散処理コントローラ281に
フルカラー(RGB:各8ビット)のメモリを有してい
れば誤差拡散処理によりフルカラー表示を実現できるこ
とはいうまでもない。
【0152】誤差拡散処理とは面積階調の概念を取り入
れ、少ない階調表現で画面全体ではそれ以上の表示色と
みえる処理方式一般を意味する。この技術はプリンタに
画像を表示する際の技術として確立している。本発明が
新規なのは、静止画データを保持するメモリを具備する
チップあるいは回路(セグメントドライバなど)とは別
個に、誤差拡散処理を行うチップあるいは回路を設ける
点である。また、誤差拡散処理コントローラ281で誤
差拡散処理された演算データは前記静止画メモリ105
に転送し、このメモリ105でデータを保持させる点で
ある。
【0153】なお、誤差拡散は画素の周辺部の階調、色
を考慮して、面積階調の概念を導入して演算を行い、少
ない階調数で多階調に見えるように処理する技術の一般
を意味する。CRTなどの表示装置に導入されているも
のの他、カラープリンタの画像処理で用いられているも
のも誤差拡散技術である。その他、誤差拡散の概念には
ディザ処理も含まれることはいうまでもない。また、誤
差拡散とディザ処理とを組み合せたものでもよいことは
いうまでもない。本明細書では、入力された画像データ
などを周辺の画素に分散することにより少ない階調数で
それ以上の多階調表示を実現する方法を誤差拡散と呼ぶ
ことにする。つまり、本明細書で呼ぶ誤差拡散とは、一
般的に呼ばれている誤差拡散処理よりは広義の内容を含
む。
【0154】図28に示すようにセグメント(SEG)
ドライバ14(TFTなどのアクティブマトリックス液
晶表示パネルでは、ソースドライバが該当する)は2系
統のI/Fを具備する。1つは12ビット入力であり、
もう一方は16ビット入力である(なお、フルカラーの
場合は24ビットとなる。また、2系統に限定するもの
ではなく、12ビット、16ビット、24ビットなどの
3系統としてもよい)。
【0155】したがって、4096色の場合はマイコン
あるいはコンピュータから直接に画像データがSEGド
ライバ14に入力される。65K色の場合は誤差拡散処
理コントローラ281を介してSEGドライバ14に1
2ビットデータが入力される。もちろん、12ビットデ
ータが誤差拡散処理コントローラ281をスルーで通過
させてSEGドライバ14に印加できるように構成して
もよい。
【0156】通常、液晶表示パネル21に印加するセグ
メント信号の電圧振幅は±5(V)程度以上必要なた
め、一定の10(V)近くの耐圧が必要である。そのた
め、半導体プロセスルールを微細化しにくい。一例とし
て、SEGドライバは0.35μmプロセスを使用の最
大耐圧は8.5(V)耐圧である。
【0157】しかし、プロセスルールを微細化できない
と内蔵メモリのセルサイズも大きくなる。そのため、チ
ップのメモリサイズが大きくなりコストが高くなる。一
例として、4096色で128×160ドットではメモ
リサイズだけで40mm2となる。メモリはチップ面積
の1/2から2/3を占める。メモリサイズの問題から
SEGドライバ14の内蔵メモリは制限を受け、表示色
数を多くできない。これは、内蔵メモリの各画素のビッ
トサイズを長くできないことを意味する。メモリサイズ
が大きくなり、チップサイズが大きくなるからである。
【0158】誤差拡散処理は1つの画素に対する画像デ
ータのサイズが大きく、また、大きい画像データを処理
(誤差拡散処理)により短い画像データに変換するもの
である。したがって、すべての画素に対し演算に必要な
メモリをチップ内に確保することはきわめて効率が悪
い。
【0159】一方、誤差拡散処理コントローラ281
は、図29に示すように演算メモリ293と誤差拡散処
理を実施する演算回路291などから構成される。つま
り、ロジック回路のみ(場合によってはDCDCなどの
電源回路が作りこまれることもある)で構成される。し
たがって、コントローラ281を構成する回路はロジッ
クゲートのみでよい。なぜならば、耐圧を必要とする出
力段が不要であるからである。つまり、コントローラ2
81には高い耐圧は必要ではない。そのため、微細ルー
ルの半導体プロセスを使用できる。
【0160】一例として3.3V耐圧の0.25μmプ
ロセスを使用する。0.25μmプロセスと0.35μ
mプロセスとでは、スタンダードセルサイズが面積で2
倍異なる。つまり、0.35μmで作製したメモリは
0.25μmプロセスでは1/2の面積で作製できる。
また、耐圧1.8Vの0.18μmルールを使用しても
よい。
【0161】誤差拡散処理コントローラ281で演算し
た結果データはセグメントドライバ14に転送し、この
データがメモリ105に蓄えられる。この際、入出力フ
ォーマットは図35のものが使用される。以上のことか
ら、誤差拡散コントローラ281は微細ルールが使用で
きるから小チップサイズ化が可能である。また、最低1
行分の演算メモリ293でよいから誤差拡散処理コント
ローラ281のメモリサイズは極めて小さく小チップ化
できる。
【0162】なお、コントローラ281に、フル画面の
画像データを保持できるようにし、このデータを読み出
して誤差拡散処理などによる減色処理を行ってもよい。
減色処理を行ってデータをセグメントドライバ14の内
蔵メモリに転送する。セグメントドライバは8色または
256色など必要最小限の静止画メモリのみを作製して
おく。
【0163】データの入出力も各色8階調表示の256
(512)色と16階調の4096色を1つのICチッ
プ14で実現しようとすると画像データの入出力フォー
マットをも考慮する必要がある。256色の場合は、1
画素のデータはRが3ビット、Gが3ビット、Bが2ビ
ットの計8ビットであるから8ビット(1バイト)で入
出力することができる。しかし、4096色の場合は、
R、G、Bの各色が4ビットであるから計12ビットと
なる。そのため、1.5バイトという中途半端な状態と
なる。
【0164】本発明ではこれに対応するため、4096
色では図35(a)(b)で示す2つの入出力フォーマ
ットを実現できるようにしている。2つの入出力フォー
マットのうち、1つまたは両方を実現できる。もちろ
ん、256色のときは、1バイト(8ビット)の入出力
を実現する。
【0165】一般的にデータの入出力は8ビットフォー
マットか16ビットフォーマットのいずれかを選択でき
る。また、86系か、68系かを選択できる。図35は
16ビット時の入出力のフォーマットである。
【0166】図35(a)は16ビット単位で入力す
る。その際、先頭の4ビットはブランクとする。このよ
うに入出力することにより、16ビットのアドレスと画
素データの関係が理解しやすい。しかし、ブランクがあ
るため、データの入出力の転送効率は低下する。
【0167】図35(b)は基本的には8ビット単位で
入出力する。アドレス00HはR、G、アドレス01H
はB、Rとする。このように入出力することにより、ア
ドレスと画素データの関係は複雑になるが、データの入
出力の転送効率は格段に向上する。
【0168】本発明はMPUからの初期設定コマンドに
より図35の(a)と(b)のいずれかのフォーマット
を切り換えることができる。
【0169】本発明の誤差拡散処理コントローラ281
は、誤差拡散処理されて送られてきたデータは、そのま
ま誤差拡散処理コントローラ281をスルーさせてセグ
メントドライバ14の内蔵メモリ105に転送する機能
を具備する。スルーさせるか否かは、図25のパケット
のデータ内容をデコードして自動的に判定し、処理を行
う。もしくは、MPU(マイクロコンピュータ)、CP
U(パーソナルコンピュータ)からのコマンド処理によ
り行う。
【0170】誤差拡散コントローラは、好ましくは、画
面領域の1/20行分以上1/4行分以下の内蔵メモリ
を2つ以上具備することが好ましい。データ入出力のタ
イミング差の吸収と、誤差拡散処理を行う前後の行を考
慮し最適な誤差拡散処理を実現するためである。また、
誤差拡散処理だけでなく、周辺の画素の画像データを考
慮して重み付け処理を行うためである。また、ディザ処
理を行うためである。
【0171】本明細書では説明を容易にするため、コン
トローラ281は誤差拡散処理を行う回路としたが、こ
れに限定するものではない。つまり、入力されて1画素
の画像データのサイズ(ビット数)を演算によりビット
数を短くしてセグメントドライバ14などの内蔵メモリ
105に転送するものである。また、内蔵メモリ105
から画像データを読み出し、逆誤差拡散処理などを実施
して出力するものである。誤差拡散処理以外にも画像デ
ータのビット数を短くする方式は数々ある。たとえば、
先に記載した画像データの重み付け処理が例示され、デ
ィザ処理が例示される。
【0172】また、誤差拡散処理は1行の画像データを
次の行に誤差拡散して処理し、この処理を順次、次の行
に実施するものであるから、基本的には保持するメモリ
サイズは1行分でよい。したがって、以下の実施形態で
はメモリサイズを複数行として説明するが、これは先に
も説明したように誤差拡散処理以外にも適用するため、
あるいは汎用性を増加させるため、入出力のタイミング
制御に活用するためである。したがって、本発明はメモ
リサイズを複数行に限定されるものではない。
【0173】画像データの一例として、液晶表示パネル
の画面サイズが横128ドット(RGB)で縦160ド
ットの場合は、8行分以上40行分以下のサイズのメモ
リを形成する。メモリサイズは誤差拡散処理などの精度
を良くする(汎用性を高くする)につれてサイズは大き
くなる。特に表示色数が大きくなるにつれてサイズは大
きくするべきである。
【0174】本発明では画像評価の検討の結果、以下の
条件にすることが好ましいと結論に達した。つまり、表
示パネルのRGBの総和にビット数をM(例えば、40
96色ではRGBが各4ビットであるので、M=12)
とし、誤差拡散などを実施する入力データのRGB総和
のビット数をN(例えば、65K色では、RB:各5ビ
ット、Gが6ビットであるので、N=5+5+6=1
6)とし、誤差拡散処理コントローラ281のメモリの
行数をLとした時、以下の範囲にすることが好ましい。
【0175】N/M×4≦L≦N/M×32(数11) さらに好ましくは、以下の条件を満足させることが好ま
しい。
【0176】N/M×8≦L≦N/M×16(数12) 図30に示すように、誤差拡散処理コントローラ281
は、上式の演算メモリ293サイズのものを複数(29
3a、293b)具備させる。図30において、一方の
メモリ293aは演算処理を行うためのメモリであり、
他方のメモリ293bはデータを書き込むためのメモリ
である。
【0177】逆に画像データ出力(送信)の場合は、一
方のメモリ293bは演算処理を行うためのメモリであ
り、他方のメモリ293aはデータを書き込むためのメ
モリである。
【0178】たとえば、メモリ293aはマイコン(M
PU)などにより、スイッチSA1が閉じられて画像デ
ータが書き込まれる。一方、SB2は閉じられ、メモリ
293bは演算回路291に転送され誤差拡散処理など
が行われる。演算結果はセグメント(SEG)ドライバ
IC14などの内蔵メモリ105に転送される。転送さ
れたデータは内蔵メモリ105に記憶される。
【0179】次のフェーズではスイッチSA2が閉じら
れメモリ293bに画像データが書き込まれ、また、ス
イッチSB1が閉じられメモリ293aのデータが演算
処理を行われる。演算された画像データは、SEGドラ
イバIC14などの内蔵メモリに転送される。つまり、
メモリ293aと293bとは交互にデータの書き込み
と演算処理が行われる。
【0180】なお、先にも記載したように一般的な順次
処理による画像データの誤差拡散処理を行う場合は、メ
モリ293を切り換える必要はなく、複数行分のメモリ
を具備する必要がないことは言うまでもない。なお、複
数行分のメモリ293を具備する場合は画面を分割して
処理をすることもできるという利点がある。また、デー
タを一度貯えて、画像データの転送を一度(複数行分)
にできるという利点もある。
【0181】画像データの転送は画面を分割して行われ
る。たとえば、画面サイズが160行の場合で、メモリ
293a、293bが16行の場合は10分割される。
したがって、演算処理は16行分ずつ行う。そして、最
初の16行分の演算処理が終わると内蔵メモリ105に
転送され、次の16行分が演算処理行われる。演算され
た結果は、メモリ105に送られる。したがって、10
回演算処理が終われば1画面の誤差拡散処理が終了す
る。このように転送が10回で済む為、演算結果を1行
ずつ転送する場合に比較して効率がよい。また、低消費
電力化が可能となる。
【0182】SEGドライバ14は、内蔵メモリ105
の画像データを読み出し、液晶表示装置21の表示画面
に画像を表示する。画像が静止画の場合は、誤差拡散コ
ントローラ281は誤差拡散処理などが終了し、内蔵メ
モリ105にデータを転送すれば、誤差拡散コントロー
ラ281は、それ以上動作する必要がない。そのため、
自動的にDCDCコンバータ201へのクロックなどを
停止し自己の電源回路を低下させスリープ状態となる。
スリープ状態と動作状態の切替えは、マイコンからのコ
マンド制御で行ってもよい。
【0183】新規の画像データがある時は、マイコンは
コントローラ281にコマンドを転送し、誤差拡散処理
コントローラ281などはDCDCコンバータにクロッ
クを印加して自身の電源を立ち上げ、画像データ入力待
ち状態となる。マイコンから画像データ終了のコマンド
を受けるとスリープ状態となる。
【0184】以上のように誤差拡散処理コントローラ2
81はスリープ状態と動作状態とを切り換えるので、静
止画の場合は1画面分の演算処理をするだけであるので
低消費電力化を実現できる。また、演算に要する小さな
メモリ105aを内蔵しているだけであるのでチップサ
イズは小さい。なお、演算結果は同期をとって順次内蔵
メモリ105に転送する場合は、1行分以下の演算メモ
リ293で構成できることは言うまでもない。
【0185】なお、図30では、2つのメモリ293を
使用するとしたが、これに限定するものではなく、図3
1に示すように3つ以上のメモリ293a、293b、
293cを具備してもよい。このメモリ293を順次選
択して使用する。
【0186】以上のように本発明は、マイコンなどの原
画画像データ保持手段からの出力データを誤差拡散処理
コントローラで減色処理し、原画画像データ保持部より
も少ない容量のセグメントドライバ14の画像メモリ部
に画像データ情報を保持させる構成および方法である。
元の原画像を保存するRAMよりも情報を少なく(減
色)して、セグメントドライバのRAMに書き込む。
【0187】この時、単純に下位ビットを切り落とすだ
けでは、階調落ちによる輪郭線が発生する。この課題を
解決するために誤差拡散処理コントローラ281の演算
部291、いわゆるディザ法や誤差拡散法などによる減
色処理(階調数低減処理、たとえば、8ビットを6ビッ
トにする)を行う。これにより空間的に階調を分散させ
ることで、階調落ちに伴う輪郭線を防止する。この処理
は動画、静止画共に有効であるが、特に静止画時におい
ては、コントローラ281は1画面分の処理をし、セグ
メントドライバ14の内蔵メモリに転送した後には停止
する。以降はセグメントドライバ14のみが動作するの
で、低消費電力化の効果が大きい。
【0188】つまり、セグメントドライバに画像メモリ
105aとドライバ部292を一体にし、1チップIC
化することで静止画の時は演算処理が終了した内蔵メモ
リからのアクセスのみで画像を表示できるため低消費電
力化の効果が顕著になる。
【0189】コントローラ281には演算部291に加
えて、ルックアップテーブル方式のガンマ処理部もコン
トローラ281に形成してもよい。もちろん、ルックア
ップテーブル以外のガンマ変更手段でもよい。たとえ
ば、デコーダ回路のようなロジックで1つの画像データ
をガンマ処理された画像データに変換する方法が例示さ
れる。
【0190】ルックアップテーブルは図40に示すよう
に、外部から書き換えることができるように構成する。
つまり、メモリ293の位置領域に表示装置に対応する
ガンマカーブを示す(ガンマカーブにできる)データ
を、RS232Cバス、3線式バス、IICバスなどを
用いて入力する。入力はコントローラが起動時にマイコ
ン内のROMからデータを読み出し、このデータを伝送
することにより行う。また、図25、図34などの伝送
フォーマットにガンマデータを記載し、これをデコード
などし、このデータをメモリ293に書き込むように構
成してもよい。
【0191】以上にようにガンマカーブデータを外部か
ら書き換えられるように構成しておくことにより、コン
トローラのハードは同一であっても多種多様な表示装置
に対応できるようになる。また、表示画像の内容(明る
い海岸の自然化、人物、映画などの画像に内容。クラシ
ック、ポピュラーなどの画質あるいは雰囲気)によっ
て、適正なガンマ特性を実現できるようになる。また、
伝送画像データと伴に、伝送フォーマットに伝送画像デ
ータに最適なガンマデータを記載することにより、最も
良好な画像表示を実現できる。
【0192】伝送されてくる画像データは受信する端末
表示装置の表示パネルに適正なガンマ特性とはなってい
ない場合が多い。たとえば、CRTの2.2乗のガンマ
特性であったりする。受信した端末(たとえば液晶表示
パネルを具備する端末)で表示パネルに適正なガンマカ
ーブに変換(補正)する。ガンマ変換により画像データ
のビット数は増加する。たとえば、8ビットのデータは
10ビットとなる。つまり、適正なガンマ処理が実施さ
れ、ビット数が増加する。しかし、誤差拡散などの処理
により適正な減色処理が実施されるからビット数が増加
してもこのデータを一時保持するだけでよい。ディザあ
るいは誤差拡散処理によりビット数が適正に減少させる
ことができるからである。したがって、良好な画像表示
を実現できる。無論、静止画時はガンマ処理部を停止さ
せるので、電力が増加することはない。なお、受信端末
でガンマ処理などを行うとしたが、受信端末で逆ガンマ
処理を行って送信する構成にすることが好ましいことは
言うまでもない。この逆ガンマ処理もルックアップテー
ブル方式などで容易に実現できる。
【0193】また、RGBで異なる階調数の処理を行っ
てもよい。基本的にGを多くとり、Bを少なくすること
で、同じメモリ容量でも画質は改善する。たとえば、
G:5bit,R:4bit,B:3bitとする。こ
の方式は特にディザ法、誤差拡散法などの空間的に分散
する方法に対して、人間の目に感度の高いGの階調数が
多いため、画素の荒い表示パネルでもざらつき感を解消
することができる。
【0194】また、コントローラ281にフレームレー
トコントロール(FRC)法を用いて、フリッカを抑制
する回路処理部を具備させてもよい。FRC回路部は回
路規模が大きい。コントローラは微細ルールで作製でき
るので回路規模が大きくとも十分コントローラと一体化
できる。
【0195】なお、以上の実施形態は液晶表示パネルを
前提に述べてきたが、有機あるいは無機EL等の発光デ
ィスプレイ、蛍光表示装置、PLZT表示装置、ディジ
タルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた表示装
置などであっても、この静止画時の呼び出し電力削減効
果は同等に発揮できることは言うまでもない。
【0196】図34は図25と同様に伝送パケットの内
容を記載している。画像処理方法(誤差拡散処理、ディ
ザ処理などの種別、重み付け関数の種類とそのデータ、
ガンマの係数など)、機種番号などの情報を伝送される
フォーマットに記載するようにしておけばよい。また、
画像データがCCDで撮影されたデータとか、JPEG
データか、またその解像度、MPEGデータか、BIT
MAPデータかなどの情報を記載しておく。この記載さ
れたデータをデコードあるいは検出することにより、自
動で受信した携帯電話などで最適な状態に変更できるよ
うになる。
【0197】もちろん、図25で説明したように、伝送
されてくる画像が動画か静止画かを記載しておくことが
好ましい。また、動画の場合は、動画の1秒あたりのコ
マ数を記載しておくことが好ましい。また、受信端末で
推奨する再生コマ数/秒などの情報も記載しておくこと
が好ましい。
【0198】以上の事項は、伝送パケットが送信の場合
でも同様である。また、本明細書では伝送パケットとし
て説明するがパケットである必要はない。つまり、送信
あるいは発信するデータ中に図25、図34などで説明
する情報が記載されたものであればいずれでもよい。
【0199】図34は携帯電話などに送られてくるある
いは送信するデータの伝送フォーマットの一例である。
伝送とは受信するデータと、送信するデータの双方を含
む。つまり、携帯電話は受話器からの音声あるいは携帯
電話に付属のCCDカメラで撮影した画像を他の携帯電
話などに送信する場合もあるからである。
【0200】誤差拡散処理コントローラ281は、誤差
処理されて送られてきたデータを、逆誤差拡散処理を行
い、元データにもどしてから再度、誤差拡散処理を行う
機能を付加することが好ましい。誤差拡散処理の有無は
図34のパケットデータに載せておく。また、誤差拡散
(ディザなどの方式も含む)の処理方法、形式など逆誤
差拡散処理に必要なデータも載せておく。他の事項は図
25と同様である。
【0201】逆誤差拡散処理を実施するのは、誤差拡散
処理はその処理の過程において、ガンマカーブの補正も
実現できるからである。データを受けた液晶表示装置な
どのガンマカーブと、送られてきたガンマカーブとが適
応しない場合がある。また、送信されてきたデータは誤
差拡散などの処理がすでに実施された画像データである
場合がある。
【0202】この事態に対応するために、逆誤差拡散処
理を実施し、元データに変換してガンマカーブ補正の影
響がないようにする。その後、受信した液晶表示装置で
誤差拡散処理を行い、受信液晶表示パネルに最適なガン
マカーブになり、かつ最適な誤差拡散処理となるように
誤差拡散処理などを実施する。特に、データを受信する
表示装置が、FRC処理を行っているSTN液晶表示装
置などの場合、各階調間の輝度差がリニアでない。この
ようなSTN液晶表示装置には、各階調に応じたガンマ
処理を行うことが望ましいのである。
【0203】一般的に図36に図示するように表示画面
107の画像データは画面の左上(番号1から矢印方向
へ)伝送されてくる。したがって、画像データは図34
に記載するように順方向(DATA1、DATA2、D
ATA3・・・・・・・)に伝送されてくる。誤差拡散
処理も図37に示すように左から右へ誤差拡散処理が行
われる。なお、誤差拡散処理の一例として、図37の画
像データAは左の画像データに7/16、左下の画像デ
ータに3/16、下の画像データに5/16、右下の画
像データに1/16ずつデータを振り分けている。
【0204】したがって、逆誤差拡散処理を行うために
は、図38に示すように図36とは逆に画像処理を実施
する必要がある。図38のようにN行目から矢印方向に
画像処理をする(N、N−1、N−2・・・・・・・・
1)。1画素データを中心にすれば図37と逆に、図3
9のように処理を行う必要がある。
【0205】しかし、画像データが図34(b)に伝送
されてきたのでは図38のように逆順の処理を実施する
ことができない。そのため、伝送フォーマットとしては
図34(c)のようにデータを逆に伝送させる(DAR
An、DATAn−1、・・・・・・)。この逆順デー
タ伝送か否かの記載を図34(a)のパケットのフォー
マットに記載しておく。受信装置ではこの記載を検出
し、逆誤差拡散(ディザなども含む)を実施する。
【0206】なお、図38では逆にデータを伝送させる
としたが、コントローラ281などで一定の容量のメモ
リを具備するのであれば(図30、図31参照)、正方
向でも逆誤差拡散処理などを実施できる。たとえば、図
41の方法である。図41では表示画面をA、B、C、
などの複数のブロックに分割処理をする。1つの分割ブ
ロックが図30、図31などのそれぞれのメモリに入力
(保持)される。保持されたデータ(たとえば図107
のAブロック)は1、2、3、4とブロック内で逆方向
に処理が実施される。もちろん図41では保持されるブ
ロックのデータは4行分としているがこれに限定される
ものではなく、2行、3行あるいは5行以上でもよい。
特にディザ方法は図54のように4×4などのブロック
処理を実施されているため図41の処理方法は都合がよ
い。また、ディザではブロック内で反対側の行から逆順
に処理をすることも必要もないことが多い。
【0207】図10は本発明の回路ブロック図である。
図10に示す階調MLS回路106はMLS演算とフレ
ームレートコントロール(FRC)により階調制御を行
う回路である。メモリ105からのデータと階調制御回
路によりFRC処理を実現する。
【0208】図12(a)は種関数の一例である。直交
関数の種関数は多く存在する。4行のコモン信号線を同
時に選択するMLS4では、4×4のマトリックスの種
関数を用いる。直交関数は各行に−1が一個ずつ含まれ
るものを使用する(正負反対表現であれば1が一個ずつ
含まれるという表現になる)。−1が2個含む行が存在
する場合、1行のすべてが1である直交関数を使用する
とフリッカの発生が大きくなる。このフリッカの発生が
大きくなるのはセグメントICから多くV2(MV2)
電圧が出力される割合が高くなるためと思われる。した
がって、各行には−1が一個ずつ含まれる直交関数を採
用することが好ましい(正負反対表現であれば1が一個
ずつ含まれるという表現になる)。なお、−1とか1と
かの正負の記号はロジック的にみれば逆でも成り立つ。
したがって、以下の記述では正負を反対読みにしてもよ
いことは言うまでもない。説明を容易にするために正を
中心にして説明するだけである。
【0209】図12(b)に示すように直交関数が1の
ときはコモン電圧aVが該当する。なお、Vは基準電圧
であり、aはバイアス比である。直交関数1は論理のH
(正)に置き換える。また、直交関数−1は論理L
(負)に置き換える。
【0210】バイアス比aは表示パネルの行数から理想
バイアス比が決定される。理論的には6.5とか小数点
表示となる。しかし、回路では基準電圧を逓倍して電圧
を作成するため、整数でないと実現できない。したかっ
て、理想バイアス比6.5の場合は、バイアス比a=6
または7とする必要がある。その際、バイアス比は理想
バイアス比よりも大きな整数値を採用することが好まし
い。バイアス比が大きくなるほど、セグメント信号の振
幅値が小さくなり、フリッカの発生が抑制されるからで
ある。つまり、バイアス比7を採用する。また、回路面
からバイアス比は偶数であるほうが回路規模を小さくす
ることができる。したがって、バイアス比は7よりも8
の方がよい。つまり、バイアス比aは理想バイアス比よ
りも大きい偶数値を採用する。なお、この際、採用した
バイアス比でのオンオフ比は、1.067以上となるよ
うにする。1.067は行数がVGAの1/2のn=2
40の場合のオンオフ比である。このオンオフ比以下で
あると画質の劣化が大きい。
【0211】後述するが、8階調表示の場合は、画像デ
ータDATA(2:0)に一致する階層データが1bi
t(オン又はオフ)選択され、4行分で図11に示すB
〔3:0〕となる。この4行分の4bitからなるBデ
ータは直交関数Hとそれぞれがビットごとに図12
(c)で示す論理演算が実施される。
【0212】また、画像データは図13に示すようにオ
ン(ON)データ1は−V電圧を意味し、論理1が該当
する。逆にオフ(OFF)データ0は、V電圧を意味
し、論理0を該当させる。図12(c)はコモン側の出
力であり、図12はセグメント側の出力に該当する。た
とえば、セグメント側の−V電圧で、コモン側がaVの
時、液晶層に高い電圧が印加される(選択されてオン電
圧が印加される)。
【0213】図11は、図10の階調MLS回路106
のブロック図である。階調データシフト回路111は少
なくとも複数のレジスタからなる階調データを具備す
る。この階調データは図17等に示す。この階調データ
シフト回路111の出力値とDATA〔2:0〕の3ビ
ットデータが比較されてオンオフが判断される。DAT
A〔2:0〕は4行同時選択のMLSでは、4行分が同
時に読み出されるか、もしくは4行のうち1行ずつ順次
読みだされる。4行分が集まり、階調選択回路の出力は
4bitのB〔3:0〕となる。
【0214】なお、説明を容易にするために例をあげて
MLS4としているが、本発明はこれに限定するもので
はなく、8行同時選択(MLS8)などでもよい。ま
た、7行同時選択(MLS7)などでもよい。MLS4
であるから、4行分が集まり、階調選択回路の出力は4
ビットとなるとした。しかし、MLS8の場合は8行分
集まり、階調選択回路の出力は8ビットとなる。したが
って、本発明はMLS4のみに適用されるものではな
く、その他の液晶表示パネルなどの駆動方法に適用して
もよい。
【0215】図11に示すHSEL〔1:0〕信号は2
bitの選択信号であり、2bitで、図14(a)の
直交関数の各行を選択する。なお、直交関数はセグメン
トドライバ14にROM化されて保持されており、この
直交関数を1Hごとにコモンドライバ15に転送する
(もしくはコモンドライバ内に保持された直交関数を選
択する)。好ましくは、直交関数はセグメントドライバ
側のみに保持させておくことがよい。ハード規模が小さ
くなるからである。
【0216】一般的に図6(b)に示すように1フレー
ムは4つのフィールドからなる。図14(a)の直交関
数はフィールドごとに異ならせる。第1のフィールドは
直交関数の1行目を選択してこれを用いてDATAとの
MLS演算を行う。第2のフィールドでは直交関数の2
行目を選択して同様にMLS演算を行う。第3のフィー
ルドでは直交関数の3行目を選択してMLS演算を行
い、第4のフィールドでは直交関数の4行目を選択して
MLS演算を行う。なお、ここでは、MLS演算を行う
と記載しているが、これは説明を容易にするためであ
る。実際には、MLS演算ではなく単なるデコーダ回路
で構成される。
【0217】行選択信号HSEL〔1:0〕により、直
交関数の各行1H〔3:0〕が直交関係ROM113よ
り出力される。なお、各行の選択順は可変できるように
構成しておくことが好ましい。画像の種類によっては選
択する直交関数の行を入れ替えたほうがスプライシング
の低減など良好な結果が得られるからである。
【0218】各行のデータIH〔3:0〕は反転処理回
路114に入力される。反転処理回路114はデータの
反転処理を行う。反転処理はノーマリホワイト(NW)
モードと、ノーマリブラック(NB)モードとの切換
(NW/NB)と、交流化信号PMとがある。なお、P
MとはnH反転駆動の信号極性切換信号である。
【0219】本発明ではNW/NBの切替えは、セグメ
ントとコモンドライバでの直交関数のうち一方のみの符
号を反転させることにより実現する。交流化はセグメン
トとコモンドライバとの両方の直交関数の符号を同時に
反転させることにより行う。このように直交関数の符号
を反転させることにより交流化を実現することによりハ
ード規模を小さくすることができる。画像データの符号
を反転する方法に比較して、直交関数の4×4=16の
データを反転するだけで実現できるからである。
【0220】なお、実際には、直交関数はセグメントド
ライバIC14のみにROM化されており、コモンドラ
イバIC15には逐次、セグメントドライバICから転
送される。したがって、コモンドライバIC15内には
直交関数はROM化されていない。このように逐次転送
方式を採用することによってもハード規模を小さくする
ことができる。また、直交関数はドライバチップの外部
から3線式バス、IICバス、RS232Cなどを用い
てチップ内に伝送できるように構成しておいてもよい。
また、4行以上の多数の直交関数行をセグメントチップ
内にROM化しておき、その任意の行を選択できるよう
に構成してもよい。
【0221】セグメントドライバから直交関数を転送す
る構成では、NW/NBの切換は、セグメントドライバ
ICからコモンドライバICには直交関数の符号を反転
させたものを転送する。nH反転などの交流化駆動はセ
グメントドライバICの直交関数の符号を反転し、この
反転した符号の直交関数をコモンドライバICに転送す
る。もちろん、図12(a)で示す4行の符号を反転さ
せた直交関数をROM化しておき、4+4=8行の直交
関数のいずれかを選択する、また、転送するという構成
で実現してもよい。この場合は符号を反転して転送する
というハードは必要なくなる。したがって、ドライバ動
作が明確になる。
【0222】本発明では図14(b)に記載しているよ
うにPM=0のとき液晶層に印加される電圧は負極性と
し、PM=1のとき正極性としている。また、本発明で
は図14(c)に記載しているようにNW/NBは0の
ときNB(ノーマリブラックモード)とし、1のとき、
NW(ノーマリホワイト)としている。したがって、N
W/NB、PMの信号により直交関数H〔3:0〕の出
力は図14(d)のごとくなる。
【0223】MLS回路115はB〔3:0〕とH
〔3:0〕とを演算する。演算は各ビットで実施する。
つまりB
〔0〕とH
〔0〕、B〔1〕とH〔1〕、B
〔2〕とH〔2〕、B〔3〕とH〔3〕で演算する。演
算の論理は図12(c)である。結果はQ〔3:0〕と
なる。図12(c)の論理でも明らかであるが、QはE
X−NOR論理となる。
【0224】加算回路116はQ〔3:0〕の”1”ビ
ットの数をカウントする。カウントの結果はS〔2:
0〕となる。この変換表を図15に記載している。しか
し、現実のハードでは加算回路ではなく、デコーダ回路
で実現している。加算回路116の出力S〔2:0〕の
値に基づき、電圧選択回路117は該当のスイッチをオ
ンし、この電圧をセグメント信号線に出力する。図16
に示すMLS演算結果が図15のS[2:0]に該当す
る。つまり、Sの値にもとづいて電圧が選択されるので
ある。
【0225】以上の説明では説明を容易にするために、
階調MLS制御回路106でMLS演算し、その結果を
加算回路116で集計するというよう説明したが、現実
の回路ではこのように処理をしていない。MLS回路と
加算回路などとは一体と構成されている。具体的には1
つのデコーダ回路を構成している。このようにデコーダ
回路にすることにより回路規模を小さくすることができ
る。したがって、MLS演算は行っていないし、加算処
理も行っていない。論理的にも単なる組み合わせ回路で
構成している。また、ゲート回路の規模を極力小さくす
るため、画像データはあらかじめ、反転させて入力を行
っている。
【0226】電圧値はMLS4の場合は、V2、V1、
VC、MV1、MV2の5値である。この5値の関係は
VCを中心として|V1|=|MV1|、|V2|=|
MV2|、V2=2×V1、MV2=2×MV1であ
る。
【0227】以上の処理を1水平走査期間(1H)とに
行う。なお、1水平走査期間(1H)には4本のコモン
信号線が同時に選択される。したがって、本発明は1H
に少なくとも4つのクロックを発生させている。つま
り、メインクロックは1Hの4倍である。
【0228】本発明の表示装置の駆動回路(ドライバ)
はより具体的には図20で示される。つまり、図11の
点線で示される信号処理回路202は、図20に示す各
セグメント信号線にそれぞれ構成される。
【0229】なお、本発明の回路ブロックでは説明を容
易にするためにR、G、Bのうち1つの処理回路のみを
図示している。つまり、カラー表示装置では約3倍の回
路規模となる。本明細書の説明では白黒のディスプレイ
のように説明し、あえてR、G、B等の色処理には言及
しない。しかし、これに限定するものではない。また、
2色表示の場合は白黒の場合の2倍であり、6色表示の
場合は6倍である。
【0230】図20に示すようにセグメントIC14に
は階調データシフト回路111からの階調データ配線2
03はセグメントチップ14の横方向に配線されてい
る。階調データシフト回路111はコントロール回路1
04aにより制御される。また、DCDCコンバータ
(チャージポンプなど)からなる電源回路201から電
力が供給される。信号処理回路202には階調データ配
線203が階調ごとに順次接続されている。また、信号
処理回路202の出力はバッファ回路204に印加さ
れ、さらにセグメント信号線206に出力される。ま
た、V3(MV3)電圧などはコモンドライバ15によ
りコモン信号線205に印加される。
【0231】階調レジスタの1例としては図17に示す
構成が例示される。この構成は、レジスタの最大が13
である。階調番号0はたえず、オフであるからあえて階
調レジスタを設ける必要はないが説明を容易にするため
に記載している。同様に、階調番号15はたえず、オン
であるからあえて階調レジスタを設ける必要はないが説
明を容易にするために記載している。
【0232】階調No.0は0/1で示され、階調N
o.1は1/13で示され、階調No.2は1/7で示
され、階調No.3は1/5で示され、階調No.4は
1/4で示され、階調No.5は1/3で示され、階調
No.6は2/5で示され、階調No.7は6/13で
示され、階調No.8は7/13で示され、階調No.
9は3/5で示され、階調No.10は2/3で示さ
れ、階調No.11は3/4で示され、階調No.12
は4/5で示され、階調No.13は6/7で示され、
階調No.14は12/13で示され、階調No.15
は1/1で示される。
【0233】図18は、図17に記載した階調データの
隣接データ差を示している。階調差は理想値(1/15
=0.667)に対して、20%の範囲内におさまって
いる。したがって、階調飛びはなく、良好な16階調を
表示できる。また、階調の最大フレーム数は13である
ので、15に比較して短いからフリッカを発生しにく
い。
【0234】階調データ配線203は信号処理回路20
2に入力される。また、信号処理回路202には画像デ
ータDATA[3:0]が入力され、このデータに対応
する階調データ配線203の出力が選択される。
【0235】図19に示すように階調No.0の0/1
の反転パターンは階調15の1/1であり、階調No.
1の1/13の反転パターンは階調14の12/13で
あり、階調No.2の1/7の反転パターンは階調13
の6/7であり、階調No.3の1/5の反転パターン
は階調12の4/5であり、階調No.4の1/4の反
転パターンは階調11の3/4であり、階調No.5の
1/3の反転パターンは階調10の2/3であり、階調
No.6の2/5の反転パターンは階調9の3/5あ
り、階調No.7の6/13の反転パターンは階調8の
7/13である。つまり、各レジスタのビットはミラー
の関係にある。つまり、階調No.0からNo.7のレ
ジスタの反転が階調No.15からNo.8となる。し
たがって、階調No.0からNo.7の組か、階調N
o.15からNo.8の組みかの一方があれば、他方を
復元することができる。本発明はこの点を利用し、階調
No.8〜No.15を省略している。
【0236】図20に示すようにセグメントIC14に
は階調データシフト回路111からは階調データ配線2
03がチップ14の横方向に配線されている。階調デー
タ配線203は図19のデータの場合、階調No.0は
1本、階調No.1は13本、階調No.2は7本、階
調No.3は5本、階調No.4は4本、階調No.5
は3本、階調No.6は5本、階調No.7は13本で
あるから、総計で51本(ただし、階調No.0は省略
可能)となる。これは一色の場合であるから、RGBの
場合は3倍の153本となる。もし、レジスタをミラー
の関係にするという構成を採用しなければ、2倍の30
0本以上となり、階調データ配線だけでチップの相当な
面積を占めることになる。
【0237】階調データシフト回路111はコントロー
ル回路104aにより制御され、DCDCコンバータ、
チャージポンプからなる電源回路201から電力が供給
される。信号処理回路202には図21に示すように、
階調データ配線203が階調ごとに順次接続されてい
る。また、信号処理回路202の出力はバッファ回路2
04に印加さる。バッファ回路204には各電圧(V
2、V1など)が切り替わる際に流れる貫通電流の発生
を防止するため、ハイインピーダンス回路が構成されて
いる。
【0238】信号処理回路202部をさらに詳細に記載
すると図21のようになる。階調データ配線203は各
階調の1本ずつ、それぞれセグメント信号線ごとに設け
られた信号処理回路202に入力される。一方、画像デ
ータDATA[479:0](なお、データは16階調
の4ビットで1行の画素数は120画素としている。つ
まり、4×120=480である)は1行ずつ読み出さ
れる。そして、4ビットずつ信号処理回路に供給され
る。この画像データの値に対応する階調データ配線20
3が選択され、選択されたデータ(1または0)と直交
関数とが演算される。
【0239】図19に示すようにミラー反転の構成を採
用しているため、データを復元するために図22の回路
構成をとっている。画像データD[3:0]の下位3ビ
ットでスイッチSの番号を選択する。下位3ビットであ
るから、0−7の値となる。したがって、スイッチS0
−S7を選択することができる。選択されたデータはX
−NORのa端子に印加される。一方、データの最上位
ビットD3に前述のEX−NORのb端子に印加され
る。もし、D3が1であれば、a端子のデータは反転さ
れる。つまり、ミラーの関係のデータがc端子に出力さ
れることになる。D3が0であれば、反転されない。こ
のような構成を採用することにより、ミラー反転を実現
できる。したがって、階調レジスタの約1/2を省略す
ることができる。そのため、階調配線203の線数を大
幅に減少させることができる。なお、階調レジスタのデ
ータを倍速で転送すればさらに配線203数を1/2に
することができる。
【0240】なお、図22のEX−NORの出力cが図
20の信号処理回路202の出力となり、これらの処理
がMLS4のときは4回繰り返されることによりB
〔3:0〕となる。もちろん、MLS2ではB〔1:
0〕となり、MLS8ではB〔7:0〕となることは言
うまでもない。
【0241】図19の階調パターンでも階調表示性能は
充分である。また、必要に応じて誤差拡散処理を行い、
階調の飛びを補正し、ガンマ特性をリニアにすることも
できる。また、誤差拡散の面積階調表示を取り入れるこ
とにより階調数を増大することもでき、好ましい。
【0242】なお、コモンドライバIC15から出力さ
れる電圧V3、MV3の振幅値を小さくすることは重要
である。ドライバIC15の耐圧を低減でき、また、不
要輻射の発生を小さくすることができるからである。コ
モンドライバIC15から出力される電圧を低くするた
め、セグメントドライバ14から出力される信号にダミ
ーパルスを重畳させる。ダミーパルスは1Hの1/8以
上1/16以下の幅であり、電圧振幅はV2またはMV
2である。V2とするかMV2とするかは4つのコモン
ドライバICから出力される電圧に応じて決定する。4
つの選択電圧のうち3つがV3の時は、ダミーパルスは
MV2とする。4つの選択電圧のうち3つがMV3の時
は、ダミーパルスはV2とする。より大きな実効値が印
加できるようにするためである。
【0243】ダミーパルスは各信号線に、同一電圧値か
つ同一パルス幅かつ同一タイミングで印加される。ダミ
ーパルスの電圧値並びにパルス幅を調整することによ
り、液晶に印加される実効値電圧が変化する。また、ダ
ミーパルスを印加するタイミングは、1水平走査期間の
任意の位置である。
【0244】このように、ダミーパルスを各信号線に、
同一電圧値かつ同一パルス幅かつ同一タイミングで印加
すると、ダミーパルス印加時では、各信号線間に電位差
が生じないので、各信号線間で形成される浮遊容量結合
による干渉がなくなり、縦筋や表示むらの発生を緩和す
ることができる。また、見かけ上、信号電圧も高周波化
されるので、表示画質の向上が図られる。また、コモン
ドライバICから出力される電圧の振幅値も低くてすむ
ため、コモンドライバICの耐圧を低くすることができ
る。
【0245】電圧値はMLS4の場合は、V2、V1、
VC、MV1、MV2の5値である。この5値の関係は
VCを中心として|V1|=|MV1|、|V2|=|
MV2|、V2=2×V1、MV2=2×MV1であ
る。以下、本発明の電源回路について図44などを用い
て説明する。
【0246】図44は本発明の表示装置などの電源回路
である。図20などでは201などが該当する。ただ
し、V3、MV3はセグメントドライバIC14内で発
生するものではなく、V2電圧をコモンドライバIC1
5に印加する。この印加されたV2電圧などから、コモ
ンドライバIC15内でV3電圧など発生させることが
好ましい。V3(MV3)電圧などはセグメントドライ
バ14の耐圧以上であるからである。もし、セグメント
ドライバIC14で発生させるように構成するとセグメ
ントドライバICの耐圧もコモンドライバICの耐圧プ
ロセスで作製する必要になる。するとチップサイズが非
常に大きくなる。
【0247】この電源回路の入力電源電圧は、VCC
(第1入力電位)、VSS(第2入力電位)のみであり
単一電源入力となっている。また水平走査期間(1H)
毎に発生するパルスから成るラッチパルスLPが入力さ
れる。なお、ラッチパルスはその周波数を+10%、−
10%の範囲で変更できるように構成されている。ま
た、周波数を2倍、1/2倍に変更できるように構成さ
れている。これは、ラッチパルスが1Hであると表示パ
ネル21の表示画面に4行ごとの横筋が発生することが
あるからである。
【0248】クロック形成回路は、基本的にはクロック
信号(LP信号)に基づき、チャージポンプ回路に必要
であり、またタイミングの異なるいくつかのクロック信
号を形成するものである。VCC及びVSSを電源とし
ている。
【0249】1次昇圧回路441はVCCと、VSS電
圧を基準として1次電圧を発生し、この1次電圧は次の
電子ボリウム442に入力される。電子ボリウム442
は少なくとも32ステップで電圧を変化させる機能を具
備する。好ましくは64以上のステップで変化できるよ
うに構成することがよい。この電子ボリウム442の電
圧が基準電圧VCとなる。
【0250】電子ボリウム回路はより具体的には図46
の回路構成である。電子ボリウム回路はTAP1、TA
P2間の電圧を抵抗分圧し、VC発生回路に入力する電
圧VC0を発生するように構成されている。VEV−T
AP1間、TAP1−TAP2間、TAP2−TAP3
間に外付け抵抗R1,R2,R3を接続し、TAP1−
TAP2間の内蔵抵抗に電圧を与え、それをスイッチで
抵抗分割した電圧VC0を得る。スイッチSWはCMO
Sトランジスタで構成する。
【0251】正方向2次昇圧回路443は、電子ボリウ
ム442の電圧VCを基準にVSSを正方向へ2倍昇圧
した電圧V2をチャージポンプ動作により発生する。同
様に、3次昇圧回路444はV2電圧とVC電圧を基準
に正方向へ3、4、5倍昇圧した電圧V3をチャージポ
ンプ動作により発生する。3、4、5倍の切換はコマン
ドにより変更できる。
【0252】負方向2倍昇圧回路446は、VCとV3
を基準に負方向へ2倍昇圧した電圧であるMV3をチャ
ージポンプ動作により発生する。1/2降圧回路445
はV2−VC間を2等分した電圧であるV1、VC−
(MV2)間を2等分した電圧であるMV1をチャージ
ポンプ動作により発生する。もしくは抵抗あるいはトラ
ンジスタ分圧により発生させる。
【0253】中央電位VCにはVCをそのまま用いる。
また、VSSに対応するMV2はそのまま用いる。以上
で液晶表示装置を駆動する電圧を発生できる。この電源
回路では、出力される電圧V3とMV3、V2とMV
2、V1とMV1は、VCに対して対称となる。なお、
1/2回路445の部分は図45に示すような回路構成
を採用する。つまり、V2、V1、MV1、MV2など
の電圧出力は一定の電流出力を必要とするためオペアン
プ451を介して出力する。なお、VCは中心電圧であ
るので、オペアンプ451は必要がない場合がある。ま
た、V3、MV3電圧は、コモンの走査側に用いるもの
であるから、出力電流もわずかであるためオペアンプ4
51を介する必要はない。もちろん、オペアンプ451
を構成してもよいことは言うまでもない。
【0254】1/2回路445部分はより詳細には図4
5のように構成される。電子ボリウム回路で発生したV
C0をオペアンプで増幅しVC電圧を発生させる。オペ
アンプは電流吐き出し用メインオペアンプPVCと引き
込み用サブオペアンプPVCSからなっており、吐き出
しと引き込みは貫通を起こさないように引き込み用の差
動入力トランジスタを左右非対称にしてオフセットを持
たせている。非対称の比率は0.5%以上5%以下とす
る。中でも1%以上3%以下にすることが好ましい。
【0255】増幅はVC=2VC0となるように抵抗と
接続している。なお、VSS−VC間の抵抗値R1とV
C−V2間の抵抗値R2とは等しくする。理想的にはR
1=R2とすることが好ましいが、少なくとも比率のず
れは2%以下とする必要がある。
【0256】V1、MV1のオペアンプも吐き出し用と
引き込み用のオペアンプから構成されている。V1は吐
き出し、MV1は引き込みをメインアンプとしている。
吐き出しと引き込みは貫通を起こさないように入力電圧
を変化させている。メインとサブの入力電圧差は2/2
00×V2としている。この入力電圧差は、先と同様に
1/200×V2以上10/200×V2以下とし、さ
らに好ましくは1/200×V2以上6/200×V2
以下となるようにする。
【0257】なお、図44、図45はより具体的ではあ
るが、以降の説明の内容を理解するには複雑となるた
め、簡略的に図47のように構成されているとして説明
する。
【0258】図47では1/2分圧手段445は、抵抗
472として図示しているが、これに限定するものでは
ない。たとえば複数のMOSトランジスタの分圧により
電圧V1、MV1などを発生してもよいし、チャージポ
ンプ回路により発生してもよい。また、図51に示すよ
うに(MOS)トランジスタと抵抗、ボリウムなどによ
り発生させてもよい。また、図52に示すように多数の
ラダー抵抗を配置し、任意の位置をアナログスイッチA
SWで選択することにより分圧比を変更する構成、多数
のMOSトランジスタを制御し、任意の位置に配置され
たスイッチで選択して分圧比を変更する構成でもよい。
【0259】図44でもわかるように、液晶の駆動の必
要な電圧は電子ボリウム442の出力を基準にし、この
電圧を逓倍することにより必要な電圧を発生している。
しかし、コモンドライバICで使用する最も高い電圧V
3、MV3の発生には問題がある。コモンドライバIC
15の耐圧を超えてしまうという問題である。もちろん
セグメントドライバIC14で使用するV2、MV2電
圧も問題となる。しかし、ここでは、説明を容易にする
ため、コモンドライバICに使用する電圧V3、MV3
を例にあげて説明する。したがって、セグメントドライ
バICのV2、MV2はこのV3、MV3に準じて対応
すればよいので説明を省略する。
【0260】コモンドライバIC15の耐圧はV3−
(−MV3)で決定される。たとえば、コモンドライバ
IC15の耐圧が18(V)であれば、V3=9
(V)、MV3=−9(V)までである。しかし、コン
トラスト調整、温度補償などで電子ボリウムを調整する
際、この耐圧を越えてしまう。特にSTN液晶は、低温
になるほど所定の透過率を得るための電圧が高くなるた
め、低温時にこの耐圧を超える場合がある。耐圧を超え
るとコモンドライバICを破壊する。
【0261】従来のドライバICは電子ボリウム442
の最大ステップ値をマイコンで制限する以外に方策はな
かった。しかし、単にステップ値で制限すると、問題と
なるのは低温時の場合のみであるにも関わらず、大きな
マージンを必要とする。マージンを大きくするとドライ
バ作製の半導体プロセスとして高い耐圧のものを採用す
る必要がある。高い耐圧のものはプロセスルールが大き
く、チップサイズが大きくなってしまう。
【0262】この課題に対応するため、基準電圧発生回
路からの出力電圧を最大電圧発生回路(図示せず)と電
子ボリウム442に印加する。最大電圧発生回路はチャ
ージポンプ回路から構成され、コモンドライバIC15
のMAX耐圧電圧(実際にはMAX電圧より所定値小さ
い電圧)を作製する。この電圧はサーミスタ、あるいは
フィードバック回路などにより温度補償がされており、
周囲温度の影響を受けない。
【0263】一方、電子ボリウム442はコマンドによ
りステップを変化させ、出力電圧を変化させる。この変
化した電圧を図44で説明したように、3次昇圧回路4
44、負方向2倍昇圧回路446でV3、MV3を作成
する。
【0264】今、最大電圧発生回路の出力電圧をVmと
し、昇圧回路444の出力電圧をVbとする。このVm
とVbがコンパレータで比較される。コンパレータ内部
に形成されたコンデンサ回路などにより一定のヒステリ
シスと遅延を有している。したがって、VbがVmを越
えるとHレベル電圧を出力し、越えない場合はLレベル
電圧を出力する。また、一度越えるとVm電圧よりも所
定電圧が低くならないとLレベル電圧とならない。これ
は、頻繁にH、Lレベルに切り替わると表示装置の動作
が不安定となるからである。
【0265】電子ボリウム制御回路は入力がHレベル電
圧を受け取ると、電子ボリウムのステップ値が大きくな
らないように制御する。したがって、ユーザーがコント
ラスト調整、明るさ調整のために電子ボリウムを操作し
ても電子ボリウムの最終出力電圧Vbは大きくならな
い。そのため、コモンドライバICは耐圧を越えること
はない。
【0266】また、温度センサ(図示せず)を別途設
け、この温度センサの出力で電子ボリウム442のステ
ップ値が変化しないように制御してもよい。重要なの
は、耐圧を意味する所定電圧を別途形成し、液晶表示パ
ネルの駆動電圧(V3)などと比較し、比較の結果によ
り電子ボリウムなどの基準電圧変更手段を制御すること
である。
【0267】なお、以上の説明はコモンドライバICに
関しての説明であるが、セグメントドライバICについ
ても同様である。コモンドライバIC15のV3をセグ
メントドライバIC14のV2電圧と読み返れば説明し
た回路構成あるいは方法を適用できる。
【0268】以前にも記述したように、理想的にはV1
とMV1の絶対値は等しく、V2とMV2の絶対値は等
しくする。また、V2=V1×2とし、MV2=MV1
×2の関係となるようにする。しかし、このように設定
するとクロストークが発生しやすくなる。
【0269】これを対策するための、画像が(表示パネ
ルが)NBモードの時は、V1×2に対し、V2の値は
0%以上5%以下小さくするとよい。さらに好ましくは
0.5%以上3%以下小さくするとよい(V1×2>V
2)。
【0270】逆に、画像が(表示パネルが)NWモード
の時は、V1×2に対し、V2の値は0%以上5%以下
大きくするとよい。さらに好ましくは0.5%以上3%
以下大きくするとよい(V1×2<V2)。
【0271】この範囲にすることにより表示画像にクロ
ストークが発生しにくくなり良好な画像表示を実現でき
る。この理由は、NBモードの時はV2を小さめにする
と画像が暗くなる方向なので多少理想値からずれてもク
ロストークの発生が目立ちにくいことと関係していると
思われる。
【0272】この理由あるいは可変範囲と検討するため
に、NBモードの反射型STN液晶表示パネルに図48
に示すように黒ウインドウを表示させた。画面の中央部
Cは0%輝度(黒)の部分であり、その周囲(A、Bの
部分)は50%輝度の反射(もしくは透過)部分であ
る。本来、A、Bの部分は同一の50%輝度となるはず
であるが、実際は中央部Cの影響をうけ、Bの部分はA
の部分よりも透過率が低下する(液晶モードなどによっ
ては透過率が上がる場合もある)。この透過率の変化割
合をグラフ化したものが図49である。
【0273】図49の縦軸は透過比率を示しており、0
%とはAの部分とBの部分との透過率(反射率)が同一
の場合を示している。したがって、Bの部分が暗くなる
とその割合は−で示される。また、横軸はV2電圧とV
1電圧の比率(V2/V1)である。ただし、V2=−
MV2、V1=−MV1である。理想的(理論的)には
V2/V1は2である。
【0274】この状態でV2に対するV1の比率を変化
させ、グラフにプロットすると、ノーマリブラック(N
B)モードの表示ではV2/V1が1.975のときに
最も透過率が変化しないようにみえる。パーセントで表
現すれば約1.5%である。しないようにみえるとは、
ウインドウの大きさなどによっても異なるからである。
また、実際にはウインドウ画面だけで評価を行ったので
はなく、多くの自然画を表示してそのクロストークの状
態を総合して判断したためである。したがって、図49
のグラフは説明のための概念図とも理解すべきであるの
かも知れない。したがって、グラフ49の透過比率はい
ちがいに計測器で測定した透過率のみを意味するもので
はない。
【0275】いずれにしても、NBモードの時は、V2
/V1が2よりも小さいときにクロストークなどのお引
きは発生せず(見えにくく)、良好な画像表示を実現で
きた。また、その割合は−5%程度であり、−5%から
0%の中央部もしくは−3%と0%との中央部に理想状
態が存在する。つまり、NBモードの時は、V1×2に
対し、V2の値は0%以上5%以下小さくするとよい。
さらに好ましくは0.5%以上3%以下小さくするとよ
い(V1×2>V2)。図49のグラフでもわかるよう
に透過比率が−3%程度から急激に透過比率のカーブが
きつくなる傾向がある。実際の画像でも透過比率が3%
をこえると自然画で縦筋が多く発生し、画像を著しく劣
化させる傾向があった。透過比率の3%とは、100/
3=33となり、分解能が30を越える。現在のテレビ
でも32階調を表示できれば充分だといわれている。し
たがって、3%程度の差以下であれば判別が困難と推定
される。この理由から透過比率が−3%となる範囲にV
2/V1比率を納めることが適正である。
【0276】逆に、画像が(表示パネルが)ノーマリホ
ワイト(NW)モードの時は、図49に示すようにNB
モードとは全く逆の関係が得られた。したがって、NW
モードの時は、V1×2に対し、V2の値は0%以上5
%以下大きくするとよい。さらに好ましくは0.5%以
上3%以下大きくするとよい(V1×2<V2)。この
範囲にすることにより表示画像にクロストークが発生し
にくくなり良好な関係が得られる。
【0277】課題なのはこのV2/V1の割合が、液晶
モード、液晶材料、周囲温度あるいは表示画像により異
なる点である。表示画像について述べれば、8色表示の
時は、比較的V2/V1の比率が2よりもずれていても
クロストークなどの影響は受けにくい。しかし、409
6色の自然画の場合は受け易い。したがって、周囲温
度、表示色数などによって、V2/V1の比率を変更す
ることが好ましい。
【0278】本発明はV2/V1の比率を外部からのコ
マンド制御により8段階で変更できるように構成してい
る。図50はその回路構成図である。電圧制御部501
により、分圧回路503の分圧比を変更し、V2/V1
の比率を変化させる。電圧制御部502の一例として図
50(b)に図示したボリウムの構成がある。制御の対
象は抵抗に限定するものではなく、電流値であったり、
電圧値であったりする。ここでは理解を容易にするため
制御対象を抵抗値として説明をする。また、V2/V1
=2に対して、最小は略0.5%あるいは略1%のきざ
みで変更できるように構成することが好ましい。また、
ICチップとしては4段階以上16段階以下の変更がで
きるように構成しておくことが好ましい。
【0279】分圧回路部503は図50(b)で示すよ
うに所定のステップで切り換えられるボリウムである。
つまりタップを切り換えることによりV2またはV1の
電圧を変化させ、結果としてV2/V1の比率を変化さ
せる。タップ位置は外部からのコマンドにより変更でき
る。より具体的には、図52に示すように分圧抵抗Rの
所定箇所にアナログスイッチ(ASW)を配置し、3ビ
ットのコマンド(D0、D1、D2)により任意のアナ
ログスイッチ(ASW)をオンオフできるように構成し
ておけばよい。
【0280】(D2、D1、D0)が0の時、デコーダ
521は端子G0を選択し、アナログスイッチASW0
をオンさせる。(D2、D1、D0)が1の時、デコー
ダ521は端子G1を選択し、アナログスイッチASW
1をオンさせる。(D2、D1、D0)が2の時、デコ
ーダ521は端子G2を選択し、アナログスイッチAS
W2をオンさせる。以下同様である。
【0281】また、本発明は分圧比V2/V1をコマン
ドで切り換えるとしたが、これに限定するものではな
い。たとえば、液晶表示パネルはモジュール作製時から
NBまたはNWのいずれか一方を選択して作製する。つ
まり、1つのパネルをNWモードで用いたり、NBモー
ドで用いたりすることはない(もしくは少ない)。した
がって、NBモードの液晶表示パネルであれば、V2/
V1の比率は0.5%〜3%低く設定しておけばよい。
つまり、V2/V1の比率は2よりも小さく設定されて
いるようにすればよい。V2/V1の値を固定するので
あれば、電圧制御回路501は必要でなく、分圧回路5
03も図50(b)のような構成を採用する必要もな
い。
【0282】V2/V1を固定する場合は図51の抵抗
値R1とR2を固定して形成すればよい。また、図51
でMOSトランジスタの大きさあるいはトランジスタの
チャンネル幅W、チャンネル長Lを所定値に設計すれば
よい。
【0283】また、図53に示すようにマスクパターン
で変更する方式もある。図53において、532は直列
に接続されたラダー抵抗(抵抗配線)である。ラダー抵
抗532の接続点にコンタクト部(接続点)531が形
成されている。一方、ラダー抵抗532に平行して金属
配線533が配置されている。この金属配線533のコ
ンタクト部531とラダー抵抗532のコンタクト部5
31とを接続線534で接続することにより、V2とV
1の比率を変化できる。つまり、金属配線533にV1
電圧が出力される。
【0284】図53の構成ではマスクにより接続線53
4を形成し、V2とV1の比率を固定する。また、接続
箇所を切り換えることによりチップ形成時にV2/V1
の比率を変化できる。したがって、NWモードの時はコ
ンタクト部531aと531bとを接続し、NBモード
の時はコンタクトホール531cと531dとを接続す
るという変更が可能である。そのため、ドライバチップ
は1つのマスク変更のみでNWモード用とNBモード用
を製造することができる。
【0285】図50で図示するようにMPUなどからの
コマンドをデコードし、電圧制御部501を制御する外
部切換手段502を設ければ、V2/V1の比率制御が
いたって簡単である。また。NW/NB切換手段を設け
れば、NWモードとNBモードでの切換も容易である。
【0286】その他の問題として、液晶は温度により粘
度は変化し、また応答性が変化する点である。そのた
め、液晶表示パネルの温度によってもV2/V1の適正
比率は異なる。検討の結果、温度が高いほど、V2/V
1の比率は理想値の2に近づけるほうがよい。この問題
に対応するためには、別途、温度センサを配置し、温度
センサの出力結果を考慮して分圧比(V2/V2)を制
御すればよい。
【0287】なお、分圧回路503などは、メカニカル
的な構成の他、アナログスイッチを用いた電気的な構成
のすべてを含む。その他、メカニカルリレーや、光の照
射により抵抗値が変化することにより分圧比を変化させ
る構成、電圧印加により変化させる構成などでもよい。
目的は何らかの手段でV2/V1の比率を変化させるこ
とだからである。また、以上の実施形態はMLS4の場
合であるが、他のMLS駆動、たとえばMLS6、ML
S8などであっても、V2/V1などの関係が発生する
から、本発明の内容を適用することができることは言う
までもない。
【0288】コモンドライバICからは選択電圧である
V3あるいは逆極性のMV3電圧が出力される。このV
3(MV3)電圧を調整することにより、画面の明るさ
調整を行っても良い。V3の可変範囲は±10%の範囲
とし、さらに好ましくは±5%とすることが良い。ま
た、V3のみの調整は容易であり、調整回路も簡略化で
きる。
【0289】なお、451はオペアンプであるとしたが
これに限定するものではなく、トランジスタのエミッタ
ホロワ回路でもよいし、また、出力電流が小さい場合は
特にオペアンプは必要でないことは言うまでもない。
【0290】以上、説明した本発明の駆動回路、駆動I
C(ドライバ)もしくは駆動方法を採用し、表示パネル
もしくは表示装置を構成すれば低消費電力または、高画
質または小型軽量の表示装置を構成することができる。
【0291】本発明の表示装置は透過型でも反射型ある
いは半透過型でも用いることができる。反射型等の場合
は周囲が暗い時には、照明手段が必要である。照明手段
としてはLED、有機EL、蛍光管などの自己発光素子
を用いる。特に白色LEDは直流電流(電圧)で点灯
し、また、コンパクトのため用いることが望ましい。
【0292】導光板とはバックライト方式でもフロント
ライト方式のいずれでもよい。また材質はアクリル、ポ
リカーボネートなどいずれの透明樹脂材料でもよい。ま
た、ガラス板など無機材料でもよい。
【0293】発光素子としての白色LED(light
emitting diode)は日亜化学(株)が
GaN系青色LEDのチップ表面にYAG(イットリウ
ム・アルミニウム・ガーネット)系の蛍光体を塗布した
ものを販売している。その他、住友電気工業(株)が、
ZnSe材料を使って製造した青色LEDの素子内に黄
色に発光する層を設けた白色LEDを開発している。
【0294】なお、発光素子として白色LEDに限定す
るものではなく、たとえばフィールドシーケンシャルに
画像を表示する場合は、R、G、B発光のLEDを1つ
または複数のLEDを用いればよい。また、R、G、B
のLEDを密集あるいは並列に配置し、この3つのLE
Dを表示パネルの表示と同期させてフィールドシーケン
シャルに点灯させる構成でもよい。この場合は、LED
の光出射側に光拡散板を配置することが好ましい。光拡
散板を配置することにより色ムラの発生がなくなる。
【0295】なお、本発明ではセグメントドライバIC
14、15などは、シリコンチップで作製したように記
載したがこれに限定するものではなく、高温ポリシリコ
ン技術、低温ポリシリコン技術、半導体プロセス技術な
どの技術を用いて、表示領域107の作製プロセスを用
いて作製してもよい。また、ドライバなどはCOF,T
AB,COP,COG技術を用いてストライプ状電極と
接続すればよい。
【0296】本発明の表示装置の光変調層は液晶だけに
限定するものではなく、厚み約100ミクロンの9/6
5/35PLZTあるいは6/65/35PLZTでも
よい。また、光変調層に蛍光体を添加したもの、液晶中
にポリマーボール、金属ボールなどを添加したものなど
でもよい。また、微細ボールを白黒に色分けしたもので
もよい。
【0297】また、ストライプ状電極などの透明電極は
ITOとして説明したが、これに限定するものではな
く、例えばSnO2、インジウム、酸化インジウムなど
の透明電極でもよい。また、金などの金属薄膜を薄く蒸
着したものを採用することもできる。また、有機導電
膜、超微粒子分散インキあるいはTORAYが商品化し
ている透明導電性コーティング剤「シントロン」などを
用いてもよい。
【0298】本発明の実施形態では画素電極ごとにTF
T、MIM、薄膜ダイオード(TFD)などのスイッチ
ング素子を配置したアクティブマトリックス型として説
明してきた。このアクティブマトリックス型もしくはド
ットマトリックス型とは液晶表示パネルの他、微小ミラ
ーも角度の変化により画像を表示するTI社が開発して
いるDMD(DLP)も含まれる。
【0299】また、TFTなどのスイッチング素子は1
画素に1個に限定するものではなく、複数個接続しても
よい。また、TFTはLDD(ロー ドーピング ドレ
イン)構造を採用することが好ましい。
【0300】なお、FRC制御方法、フレームレートの
切替えなどに関する事項はSTNの2値液晶をベースに
述べてきたが、TFTの多値階調の液晶にも適用でき
る。一般的にTFT液晶は多値出力の信号線ドライバー
(SEGドライバ14に相当)であるが、64階調や2
56階調のドライバは電力、回路構成の面で携帯型液晶
に適しているとは言えず、より少ない8階調や16階調
のドライバとフレームレートコントロールで多階調を表
示する方法が採られる。この場合でもフレームレートを
色数つまり、階調数に応じて可変とすれば高画質、低電
力を切替えるという自由度が得られるのはSTNと同様
である。
【0301】本発明の各実施形態の技術的思想は、液晶
表示パネル他、EL表示パネル、LED表示パネル、F
ED(フィールドエミッションディスプレイ)表示パネ
ル、PDPにも適用することができる。また、アクティ
ブマトリックス型に限定するものではなく、単純マトリ
ックス型でもよい。単純マトリックス型でもその交点が
画素(電極)がありドットマトリックス型表示パネルと
見なすことができる。もちろん、単純マトリックスパネ
ルの反射型も本発明の技術的範ちゅうである。その他、
8セグメントなどの単純な記号、キャラクタ、シンボル
などを表示する表示パネルにも適用することができるこ
とはいうまでもない。これらセグメント電極も画素電極
の1つである。
【0302】プラズマアドレス型表示パネルにも本発明
の技術的思想は適用できることはいうまでもない。その
他、具体的に画素がない光書き込み型表示パネル、熱書
き込み型表示パネル、レーザ書き込み型表示パネルにも
本発明の技術的思想は適用できる。また、これらを用い
た投射型表示装置も構成できるであろう。
【0303】また、表示パネルのモード(モードと方式
などを区別せずに記載)は、PDモードの他、STNモ
ード、ECBモード、DAPモード、TNモード、
(反)強誘電液晶モード、DSM(動的散乱モード)、
垂直配向モード、ゲストホストモード、ホメオトロピッ
クモード、スメクチックモード、コレステリックモード
などにも適用することができる。
【0304】本発明の表示パネル/表示装置は、PD液
晶表示パネル/PD液晶表示装置に限定するのもではな
く、TN液晶、STN液晶、コレステリック液晶、DA
P液晶、ECB液晶モード、IPS方式、強誘電液晶、
反強誘電、OCBなどの他の液晶でもよい。その他、P
LZT、エレクトロクロミズム、エレクトロルミネッセ
ンス、LEDディスプレイ、ELディスプレイ、プラズ
マディスプレイ(PDP)、プラズマアドレッシングの
ような方式でも良い。
【0305】本発明の実施形態で説明した技術的思想は
ビデオカメラ、液晶プロジェクター、立体テレビ、プロ
ジェクションテレビ、ビューファインダ、携帯電話のモ
ニター、PHS、携帯情報端末およびそのモニター、デ
ジタルカメラおよびそのモニター、電子写真システム、
ヘッドマウントディスプレイ、直視モニターディスプレ
イ、ノートパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、電
子スチルカメラ、現金自動引き出し機のモニター、公衆
電話、テレビ電話、パーソナルコンピュータ、液晶腕時
計およびその表示装置、家庭電器機器の液晶表示モニタ
ー、ポケットゲーム機器およびそのモニター、表示パネ
ル用バックライトなどにも適用あるいは応用展開できる
ことは言うまでもない。
【0306】
【発明の効果】本発明の表示パネル、表示装置等は、高
画質、低消費電力、低コスト化、高輝度化等のそれぞれ
の構成に応じて特徴ある効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の平面図および断面図
【図2】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図3】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図4】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図5】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図6】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図7】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図8】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図9】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図10】本発明の液晶表示装置の説明図
【図11】本発明の液晶表示装置の説明図
【図12】本発明の液晶表示装置の説明図
【図13】本発明の液晶表示装置の説明図
【図14】本発明の液晶表示装置の説明図
【図15】本発明の液晶表示装置の説明図
【図16】本発明の液晶表示装置の説明図
【図17】本発明の液晶表示装置の説明図
【図18】本発明の液晶表示装置の説明図
【図19】本発明の液晶表示装置の説明図
【図20】本発明の液晶表示装置の説明図
【図21】本発明の液晶表示装置の説明図
【図22】本発明の液晶表示装置の説明図
【図23】本発明の液晶表示装置の説明図
【図24】本発明の液晶表示装置の説明図
【図25】本発明のデータ伝送方法の説明図
【図26】本発明の情報端末装置の説明図
【図27】本発明の情報端末装置の説明図
【図28】本発明の液晶表示装置の説明図
【図29】本発明の液晶表示装置の説明図
【図30】本発明の液晶表示装置の説明図
【図31】本発明の液晶表示装置の説明図
【図32】本発明の液晶表示装置の説明図
【図33】本発明の液晶表示装置の説明図
【図34】本発明のデータ伝送方法の説明図
【図35】本発明の液晶表示装置の説明図
【図36】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図37】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図38】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図39】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図40】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図41】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図42】本発明の液晶表示装置の説明図
【図43】本発明の液晶表示装置の説明図
【図44】本発明の液晶表示装置の説明図
【図45】本発明の液晶表示装置の説明図
【図46】本発明の液晶表示装置の説明図
【図47】本発明の液晶表示装置の説明図
【図48】本発明の液晶表示装置の説明図
【図49】本発明の液晶表示装置の説明図
【図50】本発明の液晶表示装置の説明図
【図51】本発明の液晶表示装置の説明図
【図52】本発明の液晶表示装置の説明図
【図53】本発明の液晶表示装置の説明図
【図54】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図55】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【符号の説明】
11,12 基板 14 セグメントドライバ(SEGIC、SEG駆動回
路) 15 コモンドライバ(COMIC,COM駆動回路) 21 液晶表示パネル(光変調手段、画像表示装置) 101 発振器 102 切替え回路 103 分周回路 104 コントローラ 105 内蔵メモリ 106 階調MLS制御回路 107 表示領域(画素形成部) 111 階調データシフト回路 112 階調選択回路 113 直交関数ROM 114 反転処理回路 115 MLS回路 116 加算回路 117 電圧選択回路 201 電源 202 信号処理回路 203 階調データ配線 204 バッファ 205 コモン(COM)信号線(ゲート信号線) 206 セグメント(SEG)信号線(ソース信号線) 261 アンテナ 262 筐体 263 スピーカ 264 受声器 265 キー 266 表示色切替えキー 271 デェプレクサ 273 LNA 274 ダウンコンバータ 275 アップコンバータ 276 LOバッファ 277 PAプリドライバ 278 PA 281 誤差拡散(ディザ)コントローラ 291 演算回路 292 処理回路 293 演算メモリ 321 ベース基板 322 補助基板 323 補助基板 421 インバータ 441 1次昇圧回路 442 電子ボリウム回路 443 2次昇圧回路 444 3次昇圧回路 445 1/2回路 446 負方向2倍回路 451 オペアンプ 472 分圧抵抗 501 電圧制御部 502 外部切換手段 503 分圧手段 521 デコーダ 531 コンタクト部 532 抵抗配線 533 金属配線 534 接続線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 611 G09G 3/20 611E 621 621K 641 641E 641H 641K 641Q 680 680S (72)発明者 山野 敦浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA06 NA16 NA47 NA53 NA55 NA56 NC29 NC34 NC37 ND04 ND06 5C006 AA12 AA13 AA14 AA17 AA21 AC13 AC23 AF46 BB12 BC11 BC16 BC20 BF03 BF23 BF24 BF43 FA04 FA23 FA47 5C080 AA10 BB05 CC03 DD06 DD26 EE19 EE29 EE30 FF10 JJ01 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06 KK47

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階調レジスタを保持し、前記階調
    レジスタをシフトする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路と、 第1の周波数を発生させる第1の発振回路と、 第2の周波数を発生させる第2の発振手段と、 前記発振手段が発生する第1の周波数または第2の周波
    数を選択する周波数選択回路と、 前記周波数選択回路からの周波数をそのまま通過させる
    か、もしくは分周する周波数分周回路と、 音声を受信する受話器を具備し、 前記液晶表示装置は、少なくとも第1の表示色モードと
    第2の表示色モードを実現し、 前記第1の表示色モードと第2の表示色モードで前記分
    周回路が出力する周波数が異なり、 前記受話器に入力された音声により前記第1の表示色モ
    ードと第2の表示色モードとを切り換えることを特徴と
    する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 画像表示部と、 少なくとも1画面分の画像メモリを有するデータドライ
    バICと、 走査ドライバICと、 データ入力部と、 1画面未満の画像メモリと、前記画像メモリのデータを
    使用し、ディザ処理と誤差拡散処理のうち少なくとも一
    方の機能と、逆ディザ処理と逆誤差拡散処理のうち少な
    くとも一方の機能を実施できる制御ICとを具備し、 前記データ入力部からのデータは、前記データドライバ
    ICまたは前記制御ICに入力されるように構成され、 前記制御ICは入力データを逆ディザ処理と逆誤差拡散
    処理のうち少なくとも一方を実施したのち、逆ディザ処
    理と逆誤差拡散処理のうち少なくとも一方を実施した
    後、ディザ処理または誤差拡散処理を実施することを特
    徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 画像表示部と、 8色または256色で、かつ1画面分の画像メモリを有
    するデータドライバICと、 走査ドライバICと、 データ入力部と、 4096以上で、かつ1画面未満の画像メモリと、前記
    画像メモリのデータを使用し、ディザ処理と誤差拡散処
    理のうち少なくとも一方の機能を実施できる制御ICと
    を具備し、 前記データ入力部からのデータは、前記データドライバ
    ICまたは前記制御ICに入力されるように構成されて
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 液晶表示パネルを駆動するセグメントド
    ライバICと、 前記セグメントドライバICに画像を転送する制御IC
    とを具備し、 前記制御ICは、前記画像データを誤差拡散処理または
    ディザ処理を実施する処理回路と、フレームレートコン
    トロールをするフレームレート回路と、入力画像データ
    を1画面分蓄積する画像メモリとを有することを特徴と
    する液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 液晶表示パネルを駆動する内蔵メモリが
    作製されたセグメントドライバICと、 前記セグメントドライバICに画像を転送する制御IC
    とを具備し、 前記制御ICは、前記画像データを誤差拡散処理または
    ディザ処理を実施する処理回路と、フレームレートコン
    トロールをするフレームレート回路と、ガンマ変換する
    ルックアップテーブルとを有し、 前記制御ICで誤差拡散処理またはディザ処理が実施さ
    れた画像データが、前記セグメントドライブICの内蔵
    メモリに転送されることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の液晶表示装置と、 ダウンコンバータと、 アップコンバータと、 受話器と、 スピーカとを具備することを特徴とする情報端末装置。
  7. 【請求項7】 内蔵メモリを有するセグメントドライバ
    を具備する液晶表示装置の駆動方法であって、 画像データを画面の終了点から逆誤差拡散処理または逆
    ディザ処理を実施する第1の動作と、 前記逆誤差拡散処理または逆ディザ処理された画像デー
    タを、誤差拡散処理またはディザ処理を実施する第2の
    動作と、 誤差拡散処理またはディザ処理された画像データを、前
    記内蔵メモリに転送する第3の動作を実施することを特
    徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 内蔵メモリを有するセグメントドライバ
    を具備する液晶表示装置の駆動方法であって、 画像データを複数の画面ブロックに分割処理をする第1
    の動作と、 前記分割されたブロックの終了点から逆誤差拡散処理ま
    たは逆ディザ処理を実施する第2の動作と、 前記逆誤差拡散処理または逆ディザ処理された画像デー
    タを、誤差拡散処理またはディザ処理を実施する第3の
    動作と、 誤差拡散処理またはディザ処理された画像データを、前
    記内蔵メモリに転送する第3の動作を実施することを特
    徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動方法であって、 前記液晶表示装置は、複数の階調レジスタを保持し前記
    階調レジスタをシフトする階調データシフト回路と、セ
    グメント信号線ごとに形成された、前記階調データシフ
    ト回路の出力と画像データから前記画像データに該当す
    る階調データを選択する階調選択回路と、第1の周波数
    を発生させる第1の発振回路と、第2の周波数を発生さ
    せる第2の発振手段と、前記発振手段が発生する第1の
    周波数または第2の周波数を選択する周波数選択回路
    と、前記周波数選択回路からの周波数をそのまま通過さ
    せるか、もしくは分周する周波数分周する回路と、直交
    関数を保持する回路と、 前記直交関数から1行または1列の関数を取り出す選択
    回路と、ノーマリホワイトまたはノーマリブラックを選
    択する信号と、液晶を交流駆動する極性切換信号によ
    り、前記選択回路の出力を符号反転させる反転処理回路
    と、前記反転処理回路の出力と、前記階調選択回路の出
    力からセグメント電極に出力する電圧を選択する信号処
    理回路とを具備し、 nH反転駆動の時は、セグメントドライバの直交関数と
    コモンドライバの直交関数の両方を反転させ、 ノーマリホワイトモードとノーマリブラックモードとの
    切換えは、セグメントドライバの直交関数とコモンドラ
    イバの直交関数のいずれか一方を反転させることを特徴
    とする液晶表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 画像データの伝送方法であって、 伝送するデータに、伝送する画像データのガンマ特性
    と、受信する情報端末装置の機種識別コードと、動画デ
    ータであるときは1秒あたりのコマ数が記載されている
    ことを特徴とする画像データの伝送方法。
  11. 【請求項11】 画像データの伝送方法であって、 伝送するデータに、伝送する画像データが減色処理の実
    施の有無と、減色処理方式の種類が記載されていること
    を特徴とする画像データの伝送方法。
  12. 【請求項12】 静止画時には内蔵メモリとセグメント
    ドライバのみが動作することを特徴とする請求項5記載
    の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 制御部は、誤差拡散による減色処理
    部、またはディザ法による減色処理部を含むことを特徴
    とする請求項5記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記セグメントドライバはFRC処
    理、誤差拡散による減色処理、またはディザ法による減
    色処理を行うことを特徴とする請求項5記載の液晶表示
    装置。
  15. 【請求項15】 動画時では静止画時よりもフレームレ
    ートを上げることを特徴とする請求項5記載の液晶表示
    装置。
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