JP2002250763A - アンテナ追尾回路の位相調整方法、及びその方法を用いた追尾アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ追尾回路の位相調整方法、及びその方法を用いた追尾アンテナ装置

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JP2002250763A
JP2002250763A JP2001050004A JP2001050004A JP2002250763A JP 2002250763 A JP2002250763 A JP 2002250763A JP 2001050004 A JP2001050004 A JP 2001050004A JP 2001050004 A JP2001050004 A JP 2001050004A JP 2002250763 A JP2002250763 A JP 2002250763A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 校正塔や擬似信号発生装置を使用することな
く、移動物体からの電波を受信してアンテナ追尾を行う
アンテナ追尾回路の位相調整方法、及びその方法を用い
た追尾アンテナ装置を得る。 【解決手段】 太陽光18を追尾アンテナ2を介して相
関検波受信回路19により受信し、この受信の際の追尾
用和信号5と追尾用差信号6の位相を位相器20により
調整する。信号発生器23により高周波信号を生成し、
調整された位相器20を介して相関検波受信回路19に
より受信する。この際、試験用和信号25と試験用差信
号26との位相差を位相器28により与え、この位相設
定と相関検波受信回路19の出力値とを対応させて記録
する。次に、信号発生器23が生成する試験信号を追尾
受信回路11により受信し、この追尾受信回路11の出
力値と、先に記録した相関検波受信回路19の出力値と
が概ね一致するように位相器10を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星やロケット
等の移動物体からの電波を受けて追尾する地上局通信ア
ンテナのアンテナ追尾回路の位相調整方法、及びその方
法を用いた追尾アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアンテナ追尾回路の位相調整方法
を用いた追尾アンテナ装置の構成を図6に示す。1は衛
星やロケット等の移動物体、2は移動物体1を追尾する
追尾アンテナ、3は移動物体1からの電波である。移動
物体1と追尾アンテナ2との間では、電波3によって無
線通信を行う。4は追尾アンテナにマイクロ波電力を給
電する給電装置である。レーダシステム用に開発された
自動追尾方式では、追尾アンテナ2は、例えば通信用の
主ホーンの周辺に複数の追尾用ホーンを設けた構成とし
ている。この追尾用ホーンのそれぞれの受信電力の和信
号や差信号等を給電回路4に設けた補助給電系により導
出し、移動物体1の方向を測定する。この追尾方向の測
定方法はマルチホーン方式と呼ばれるが、その他自動追
尾方式としては高次モード方式、組み合わせ方式などが
ある。5及び6は、このような自動追尾方式において、
アンテナを追尾制御するために電波3を受信して給電回
路4により導出した追尾用和信号及び追尾用差信号であ
る。7は追尾用和信号5を増幅する低雑音増幅器、8は
追尾用差信号を増幅する低雑音増幅器である。9は高周
波から中間周波数へダウンコンバートする周波数変換
器、10は位相器であり、11は周波数変換器9によっ
て中間周波数にダウンコンバートされた追尾用和信号5
及び追尾用差信号6から追尾アンテナ駆動指令値を生成
する追尾受信回路である。また12は追尾アンテナ2を
駆動制御する駆動制御回路である。13はアジマス(A
zimuth)軸まわりにアンテナを駆動するためのA
Z駆動指令値、14はエレベーション(Elevati
on)軸まわりにアンテナを駆動するためのEL駆動指
令値であり、いずれもDC電圧値で与えられる。追尾ア
ンテナ駆動指令値は、このAZ駆動指令値13とEL駆
動指令値14とからなる。
【0003】追尾受信回路11は、追尾用和信号と追尾
用差信号に基づいて、移動物体1の移動角度(追尾アン
テナ2のアンテナビーム中心からの移動物体1の移動角
度)を振幅とし、また移動物体1の移動方向を位相とす
る誤差信号を生成する。即ち追尾用和信号から位相・振
幅同期方式によって搬送波再生し、再生された搬送波を
検波基準として追尾用差信号を検波することによって上
記の誤差信号が生成される。ここで位相は、例えばAZ
+方向を位相0度、EL+方向を位相90度、AZ−方
向を位相180度、EL−方向を位相270度として1
周期を構成する。この誤差信号の位相と振幅により、A
Z−EL平面の任意点を特定することによって、追尾ア
ンテナ2のアンテナビーム中心からの移動物体1の移動
角度及び移動方向を特定する。
【0004】実際にアンテナを駆動するためのAZ駆動
指定値13及びEL駆動指令値14は、上記の誤差信号
のAZ軸成分及びEZ軸成分により求められる。そして
AZ駆動指令値13及びEL駆動指令値14は、追尾ア
ンテナ2のアンテナビーム中心からの移動物体1の移動
角度にほぼ比例した値が追尾受信装置から出力される。
例えば図7に示すようにEL方向に仮に追尾アンテナ2
を強制駆動したとき、EL駆動指令値のみが追尾受信回
路11から出力され、またAZ方向に仮に追尾アンテナ
2を強制駆動したときには、AZ駆動指令値のみが追尾
受信回路11から出力される。
【0005】追尾用和信号5と追尾用差信号6とは、低
雑音増幅器7及び8や、周波数変換器9等の複雑な回路
系を経ることにより互いの位相がずれてしまうため、位
相器10にて位相調整を行う必要がある。この位相調整
が正しくないと、例えば図7に示すような駆動指令値が
本来の各軸上に現れるべき状態とは異なり、図8に示す
ように位相ずれに相応する角度ずれを生じてしまうこと
になる。例えばEL方向に仮に追尾アンテナ2を強制駆
動したとき、EL駆動指令値のみならず、AZ駆動指令
値までもが生じてしまう。同様にAZ方向に仮に追尾ア
ンテナ3を強制駆動したとき、AZ駆動指令値のみなら
ず、EL駆動指令値までもが生じてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような位相ずれが
生じないようにするために、従来の追尾アンテナ装置で
は、図6に示すような校正塔15からの擬似信号16に
より、位相調整を行うようにしている。校正塔15から
は、移動物体1からの電波信号と等価な擬似信号16を
送信し、追尾アンテナ2で受信し、位相器10の位相調
整を行う。しかし、この方法によれば、まず校正塔15
を追尾アンテナ2から電波的に十分に見通せる場所に設
置しなければならない。即ち、追尾アンテナ2から見通
せる十分な高さと、校正塔16からの擬似信号16が遠
方界となる十分な距離(GHz帯の衛星通信では追尾ア
ンテナ2と校正塔15との距離が数kmに及ぶ。)が必
要であり、校正塔15の設置に制約があるという問題が
あった。この問題は、逆に、その校正塔15の設置条件
が追尾アンテナ2の設置に対する制約条件にもなってい
るという問題でもあった。さらに擬似信号を生成して送
信するための擬似信号発生装置は、移動物体1からの電
波の変調形式、偏波、周波数等を模擬する必要があり、
校正塔15及び擬似信号発生装置に費やす費用が高価に
なってしまうという問題もあった。
【0007】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、校正塔や擬似信号発生装置を使
用することなく、移動物体からの電波を受信してアンテ
ナ追尾を行うアンテナ追尾回路の位相調整方法、及びそ
の方法を用いた追尾アンテナ装置を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るア
ンテナ追尾回路の位相調整方法は、追尾用和信号を基準
に追尾用差信号を相関検波する相関検波受信回路が出力
する追尾アンテナ駆動指令値に基づき、受信した太陽光
から生成される追尾用和信号と追尾用差信号とを位相調
整する相関検波位相調整ステップと、この相関検波位相
調整ステップにより位相調整した位相設定値によって、
信号発生器により生成した試験用和信号と試験用差信号
とを位相調整し、上記相関検波受信回路により相関検波
受信してその相関検波受信回路が出力する追尾アンテナ
駆動指令値を記録する試験信号相関検波ステップと、こ
の試験信号相関検波ステップにおいて記録した追尾アン
テナ駆動指令値と、上記信号発生器により生成した試験
用和信号から再生した搬送波を基準に試験用差信号を同
期検波する追尾受信回路が出力する追尾アンテナ駆動指
令値とが概ね一致するように、上記試験用和信号と上記
試験用差信号とを位相調整する同期検波位相調整ステッ
プとを備えたものである。
【0009】請求項2の発明に係る追尾アンテナ装置
は、移動物体からの電波を追尾受信する追尾アンテナ
と、この追尾アンテナにより受信した電波を追尾用和信
号と追尾用差信号に分配する給電回路と、追尾用和信号
及び追尾用差信号を周波数変換する周波数変換器と、周
波数変換された追尾用和信号から再生した搬送波を基準
に追尾用差信号を位相同期検波し、追尾アンテナ駆動指
令値を出力する追尾受信回路と、周波数変換された追尾
用和信号を基準に追尾用差信号を相関検波し、追尾アン
テナ駆動指令値を出力する相関検波受信回路と、高周波
の試験用和信号と試験用差信号とを生成する信号発生器
と、上記追尾アンテナにより太陽光を受信し、上記給電
回路及び上記周波数変換器を介して出力される追尾用和
信号と追尾用差信号とを上記相関検波受信回路が出力す
る追尾アンテナ駆動指令値に基づいて位相調整する第1
の位相器と、上記信号発生器により生成した試験用和信
号及び試験用差信号を上記周波数変換器及び上記第1の
位相器を介して上記相関検波受信回路により受信する際
の上記試験用差信号の位相を設定する第2の位相器と、
上記第2の位相器により位相設定された試験用和信号と
試験用差信号とを上記追尾受信回路により受信して出力
される追尾アンテナ駆動指令値に基づいて位相調整する
第3の位相器とを備えたものである。
【0010】請求項3の発明に係るアンテナ追尾回路の
位相調整方法は、追尾用和信号を基準に追尾用差信号を
相関検波する相関検波受信回路が出力する追尾アンテナ
駆動指令値に基づき、受信した太陽光から生成される追
尾用和信号と追尾用差信号とを位相調整する相関検波位
相調整ステップと、この相関検波位相調整ステップによ
り位相調整した位相設定値によって、信号発生器により
生成した中間周波数の試験用和信号と試験用差信号とを
位相調整し、上記相関検波受信回路により相関検波受信
してその相関検波受信回路が出力する追尾アンテナ駆動
指令値を記録する試験信号相関検波ステップと、この試
験信号相関検波ステップにおいて記録した追尾アンテナ
駆動指令値と、上記信号発生器により生成した試験用和
信号から再生した搬送波を基準に試験用差信号を同期検
波する追尾受信回路が出力する追尾アンテナ駆動指令値
とが概ね一致するように、上記試験用和信号と上記試験
用差信号とを位相調整する同期検波位相調整ステップと
を備えたものである。
【0011】請求項4の発明に係る追尾アンテナ装置
は、移動物体からの電波を追尾受信する追尾アンテナ
と、この追尾アンテナにより受信した電波を追尾用和信
号と追尾用差信号に分配する給電回路と、追尾用和信号
及び追尾用差信号を周波数変換する周波数変換器と、周
波数変換された追尾用和信号から再生した搬送波を基準
に追尾用差信号を位相同期検波し、追尾アンテナ駆動指
令値を出力する追尾受信回路と、周波数変換された追尾
用和信号を基準に追尾用差信号を相関検波し、追尾アン
テナ駆動指令値を出力する相関検波受信回路と、中間周
波数の試験用和信号と試験用差信号とを生成する信号発
生器と、上記追尾アンテナにより太陽光を受信し、上記
給電回路及び上記周波数変換器を介して出力される追尾
用和信号と追尾用差信号とを上記相関検波受信回路が出
力する追尾アンテナ駆動指令値に基づいて位相調整する
第1の位相器と、上記信号発生器により生成した試験用
和信号及び試験用差信号を上記第1の位相器を介して上
記相関検波受信回路により受信する際の上記試験用差信
号の位相を設定する第2の位相器と、上記第2の位相器
により位相設定された試験用和信号と試験用差信号とを
上記追尾受信回路により受信して出力される追尾アンテ
ナ駆動指令値に基づいて位相調整する第3の位相器とを
備えたものである。
【0012】請求項5の発明に係る追尾アンテナ装置
は、移動物体からの電波を追尾受信する追尾アンテナ
と、この追尾アンテナにより受信した電波を追尾用和信
号と追尾用差信号に分配する給電回路と、追尾用和信号
及び追尾用差信号を周波数変換する周波数変換器と、周
波数変換された追尾用和信号を基準に追尾用差信号を相
関検波し、追尾アンテナ駆動指令値を出力する相関検波
受信回路とを備え、上記追尾アンテナにより太陽光を受
信して上記相関検波受信回路により追尾受信する際に、
追尾時の時刻において算出した太陽の所在する方向が、
その追尾時に測定したアンテナ測定角度に基づくアンテ
ナの方向であるとするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係るアンテナ追尾回路の位相調整方法、及びそ
の方法を用いた追尾アンテナ装置を図1及び図2によっ
て説明する。図1は実施の形態1に係る追尾アンテナ装
置の構成を示すブロック図、図2は実施の形態1に係る
アンテナ追尾回路の位相調整方法のフローを示すフロー
チャートである。
【0014】図1において、17は太陽、18は太陽光
である。太陽光18は太陽から放出される電波を含んで
おり、数10GHz以上までの周波数帯の電力を有して
いる。この太陽光18は、衛星通信に使用されている周
波数(1GHz〜26GHz)における追尾アンテナに
よる受信において、十分な電力量を有している。19は
相関検波方式により受信する相関検波受信回路であり、
20は位相器である。21は周波数変換器9により周波
数変換された追尾用和信号5の出力を追尾受信回路11
又は相関検波受信回路19へ切り換える切替器、22は
周波数変換器9により周波数変換された追尾用差信号6
の出力を位相器10又は位相器20へ切り換える切替器
である。23は高周波の試験信号を発生する信号発生器
であり、24は追尾用和信号と追尾用差信号に相当する
高周波信号に分配する分配器である。25は分配器24
から出力される試験用和信号であり、26は分配器24
から出力される試験用差信号である。27は試験用差信
号26の振幅を減衰する減衰器であり、28は試験用差
信号の位相を設定する位相器である。29はLNA7へ
の入力を給電回路4又は分配器24に切り換える切替
器、30はLNA8への入力を給電装置4又は位相器2
8に切り換える切替器である。31及び32は相関検波
受信回路19が生成する追尾アンテナ駆動指令値であ
り、31はAZ駆動指令値、32はEL駆動指令値であ
る。図1において、図6と同一符号を付した回路は図6
におけるそれらの回路と同等若しくは相当な回路である
ことを示す。
【0015】次に実施の形態1に係るアンテナ追尾回路
の位相調整について説明する。図2は位相調整の処理の
流れを示すフローチャートである。まず、図2のステッ
プS1において、太陽光18により相関検波受信回路1
9の位相調整を行う。太陽17からは太陽光が照射され
るが、この太陽光18に含まれる電波をアンテナ2によ
り受信する。受信する電波は雑音状であり位相のコヒー
レンシが無いので、位相同期受信方式による追尾受信装
置11では受信することができない。そこで、この太陽
光18を受信すべく相関検波受信回路19を使用する。
このステップS1においては、切替器29及び切替器3
0はそれぞれ29a側及び30a側に接続し、切替器2
1及び切替器22はそれぞれ21a側及び22a側に接
続する。太陽17に対してアンテナ2を強制的にアジマ
ス方向あるいはエレベーション方向に駆動すると、給電
回路4からはその駆動に合わせて追尾用和信号5と追尾
用差信号6とが出力される。この追尾用和信号5及び追
尾用差信号6とを低雑音増幅器7及び低雑音増幅器8に
より低雑音増幅した後、周波数変換器9によりダウンコ
ンバートし、相関検波受信回路19により相関検波して
誤差信号を生成する。相関検波受信回路19は追尾用和
信号5を搬送波再生せずに、追尾用差信号6の検波基準
とすることにより相関検波を行う。この相関検波により
得られた誤差信号は、従来の技術において説明したよう
に、追尾アンテナ2のアンテナビーム中心方向に対する
電波入力源(ステップS1では太陽が電波入力源にな
る)の移動角度を振幅とし、その電波入力源の移動方向
を位相とするものである。この誤差信号に基づいて相関
検波受信回路19は、AZ駆動指令値31とEL駆動指
令値32とを出力する。ここで追尾用和信号5と追尾用
差信号6とは、低雑音増幅器7及び8や、周波数変換器
9等の複雑な回路系を経るので、両信号の位相を位相器
20により調整する。即ち、追尾アンテナ2を強制的に
アジマス方向に駆動した場合にはAZ駆動指令値31の
みが、追尾アンテナ2を強制的にエレベーション方向に
駆動した場合にはEL駆動指令値32のみが相関検波受
信回路19から出力されるように位相器20を調整す
る。これは従来の技術において説明した図7の出力が得
られるように調整することと同様である。
【0016】次に図2のステップS2において、信号発
生器23において生成した高周波の試験信号によって駆
動指令基準値を取得する。ステップS1において、相関
検波受信回路19は位相が調整されており、この相関検
波受信回路19により信号発生器23からの試験信号を
受信する。このとき、切替器29及び切替器30はそれ
ぞれ29b側及び30b側へ接続し、切替器21及び切
替器22はそれぞれ21a側及び22a側へ接続する。
信号発生器23は高周波の試験信号を出力し、これを分
配器24に入力し、分配器24にて2分配する。2分配
された一方の高周波信号は、減衰器27及び位相器28
により、振幅及び位相を変化させる。このようにして、
試験信号から試験用和信号25と試験用差信号26とを
生成し、試験用差信号26の振幅及び位相が試験用和信
号25のそれらと異なるように減衰器27及び位相器2
8を設定することにより、受信電波の方向が追尾アンテ
ナ2のビーム中心からずれた状態を模擬する。上述のよ
うにステップS1において相関検波受信回路19は位相
器20によって位相調整されているので、低雑音増幅器
7及び8、周波数変換器9を介して試験用和信号25及
び試験用差信号26を相関検波受信回路19により受信
すると、試験信号に対応するAZ駆動指令値31とEL
駆動指令値32が出力される。このとき、減衰器27及
び位相器28の設定状態と、相関検波受信回路19から
のAZ駆動指令値31及びEL駆動指令値32とを対応
させて記録する。なお、信号発生器23は、搬送波成分
が存在するPM(Phase Moduration)
信号、又はCW(Continuos Wave)信号
等であり、これらの信号は相関検波受信及び位相同期検
波受信が可能である。
【0017】次に図2のステップS3において、追尾受
信回路11の位相調整を行う。この位相調整は信号発生
器23からの試験信号を追尾受信回路11により受信し
て行う。切替器29及び切替器30はそれぞれ29b側
及び30b側へ接続し、切替器21及び切替器22はそ
れぞれ21b側及び22b側へ接続する。ステップS2
において、減衰器27及び位相器28の設定状態に対応
してAZ駆動指令値31及びEL駆動指令値32の出力
を記録したが、同じ減衰器27及び位相器28の設定に
対して、AZ駆動指令値31とAZ駆動指令値13とが
概ね一致し、EL駆動指令値32とEL駆動指令値14
とが概ね一致するように位相器10を調整する。
【0018】以上のように位相調整を行うことにより、
校正塔15などからの擬似信号16を使用することなく
追尾アンテナ装置を位相調整することができる。なお、
位相器10での位相調整量の設定例を図3に示す。図3
はこの追尾アンテナ装置が受信する信号帯域として例え
ば2200MHz〜2300MHz帯を仮定し、この帯
域における位相調整量を設定したものである。
【0019】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係るアンテナ追尾回路の位相調整方法、及びその方法を
用いた追尾アンテナ装置を図4によって説明する。図4
は実施の形態2に係る追尾アンテナ装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0020】図4において、33は中間周波数の試験信
号を発生する信号発生器であり、34は追尾用和信号と
追尾用差信号に相当する中間周波数信号に分配する分配
器である。35は分配器34から出力される試験用和信
号であり、36は試験用差信号である。試験用差信号3
6は、分配器34の出力の振幅を減衰させ、位相調整さ
れているものである。37は試験用差信号36の振幅を
減衰する減衰器、38は試験用差信号の位相を調整する
位相器である。39は追尾受信回路11又は相関検波受
信回路19への入力を周波数変換器9又は分配器34に
切り換える切替器、40は追尾受信回路11又は相関検
波受信回路19への入力を周波数変換器9又は位相器3
8に切り換える切替器である。41はスイッチ39の出
力を追尾受信回路11又は相関検波受信回路19へ切り
替える切替器、42はスイッチ40の出力を位相器10
又は位相器20へ切り替える切替器である。なお、図4
において図1と同一の符号を付した回路は図1のそれら
と同等又は相当する回路を示す。
【0021】次に実施の形態2に係るアンテナ追尾回路
の位相調整について説明する。位相調整の処理の流れは
図2に示したフローチャートによる。まず、図2のステ
ップS1において、太陽光18により相関検波受信回路
19の位相調整を行う。太陽17からは太陽光が照射さ
れるが、この太陽光18に含まれる電波をアンテナ2に
より受信する。受信する電波は雑音状であり位相のコヒ
ーレンシが無いので、位相同期受信方式による追尾受信
装置11では受信することができない。そこで、この太
陽光18を受信すべく相関検波受信回路19を使用す
る。このステップS1においては、図3に示す切替器3
9及び切替器40はそれぞれ39a側及び40a側に接
続し、切替器41及び切替器42はそれぞれ41a側及
び42a側に接続する。太陽17に対してアンテナ2を
強制的にアジマス方向あるいはエレベーション方向に駆
動すると、給電回路4からはその駆動に合わせて追尾用
和信号5と追尾用差信号6とが出力される。この追尾用
和信号5及び追尾用差信号6とを低雑音増幅器7及び低
雑音増幅器8により低雑音増幅した後、周波数変換器9
によりダウンコンバートし、相関検波受信回路19によ
り相関検波して誤差信号を生成する。相関検波受信回路
19は追尾用和信号5を搬送波再生せずに、追尾用差信
号6の検波基準とすることにより相関検波を行う。この
相関検波により得られた誤差信号は、従来の技術におい
て説明したように、追尾アンテナ2のアンテナビーム中
心方向に対する電波入力源(ステップS1では太陽が電
波入力源になる)の移動角度を振幅とし、その電波入力
源の移動方向を位相とするものである。この誤差信号に
基づいて相関検波受信回路19は、AZ駆動指令値31
とEL駆動指令値32とを出力する。ここで追尾用和信
号5と追尾用差信号6とは、低雑音増幅器7及び8や、
周波数変換回路9等の複雑な回路系を経るので、両信号
の位相を位相器20により調整する。即ち、追尾アンテ
ナ2を強制的にアジマス方向に駆動した場合にはAZ駆
動指令値31のみが、追尾アンテナ2を強制的にエレベ
ーション方向に駆動した場合にはEL駆動指令値32の
みが相関検波受信装置19から出力されるように位相器
20を調整する。これは従来の技術において説明した図
2の出力が得られるように調整することと同様である。
【0022】次に図2のステップS2において、信号発
生器33において生成した高周波の試験信号によって駆
動指令基準値を取得する。ステップS1において、相関
検波受信回路19は位相が調整されており、この相関検
波受信回路19により信号発生器33からの試験信号を
受信する。このとき、切替器39及び切替器40はそれ
ぞれ39b側及び40b側へ接続し、切替器41及び切
替器42はそれぞれ41a側及び42a側へ接続する。
信号発生器33は中間周波数の試験信号を出力し、これ
を分配器34に入力し、分配器34にて2分配する。2
分配された一方の中間周波数信号は、減衰器37及び位
相器38により、振幅及び位相を変化させる。このよう
にして、試験信号から試験用和信号35と試験用差信号
36とを生成し、試験用差信号36の振幅及び位相が試
験用和信号35のそれらと異なるように減衰器37及び
位相器38を設定することにより、受信電波の方向が追
尾アンテナ2のビーム中心からずれた状態を模擬する。
上述のようにステップS1において相関検波受信回路1
9は位相器20によって位相調整されているので、低雑
音増幅器7及び8、周波数変換器9を介して試験用和信
号35及び試験用差信号36を相関検波受信回路19に
より受信すると、試験信号に対応するAZ駆動指令値3
1とEL駆動指令値32が出力される。このとき、減衰
器37及び位相器38の設定状態と、相関検波受信回路
19からのAZ駆動指令値31及びEL駆動指令値32
とを対応させて記録する。なお、信号発生器33は、搬
送波成分が存在するPM(Phase Modurat
ion)信号、又はCW(Continuos Wav
e)信号等であり、これらの信号は相関検波受信及び位
相同期検波受信が可能である。
【0023】次に図2のステップS3において、追尾受
信回路11の位相調整を行う。この位相調整は信号発生
器33からの試験信号を追尾受信回路11により受信し
て行う。切替器39及び切替器40はそれぞれ39b側
及び40b側へ接続し、切替器41及び切替器42はそ
れぞれ41b側及び42b側へ接続する。ステップS2
において、減衰器37及び位相器38の設定状態に対応
してAZ駆動指令値31及びEL駆動指令値32の出力
を記録したが、同じ減衰器37及び位相器38の設定に
対して、AZ駆動指令値31とAZ駆動指令値13とが
概ね一致し、EL駆動指令値32とEL駆動指令値14
とが概ね一致するように位相器10を調整する。
【0024】以上のように位相調整を行うことにより、
校正塔15などからの擬似信号16を使用することなく
追尾アンテナ装置を位相調整することができる。また、
実施の形態2では、位相調整を中間周波数信号で行うの
で、その調整に使用する試験信号の周波数を固定して位
相調整することができる。なお、上記の実施の形態1及
び実施の形態2においては、追尾受信回路11には位相
器10、相関検波受信回路19には位相器20を設けて
いるが、この追尾受信回路11と相関検波受信回路19
との位相特性を一致させた場合には、位相器10と位相
器20は共用することができる。
【0025】実施の形態3.上記の実施の形態1及び実
施の形態2により、太陽光を使用した追尾アンテナ装置
の位相調整が行えるが、この位相調整された追尾アンテ
ナ装置の特定座標系におけるアンテナ角度の校正を相関
検波受信回路19を用いて行うこともできる。図5は、
この発明の実施の形態3に係る追尾アンテナ装置の構成
を示すブロック図である。図5は図1に示した実施の形
態1の追尾アンテナ装置において、座標位置の校正機能
を追加するものである。同様な構成により図4に示した
実施の形態2の追尾アンテナ構成にこの機能を追加する
ことができる。図5において、相関検波受信回路19の
出力であるAZ駆動指令値31及びEL駆動指令値32
を駆動制御装置12へ入力する。43は移動物体が移動
する軌道を演算する軌道演算装置である。図5において
図1と同一の符号を付した回路は、図1のそれらの回路
と同一又は相当な回路を示す。
【0026】追尾アンテナ装置は移動体を追跡する機能
を有するが、事前に移動体の移動する軌道が運用計画に
より明らかな場合がある。例えば地球を周回する人工衛
星は予め衛星の周回軌道を予測することが可能である。
この場合、時々刻々のアンテナの向くべき方向、すなわ
ち移動物体が存在する方向を軌道演算装置43から得る
ことによって、計算機プログラムによる自動追尾を行う
ことができる。そのためには、アンテナの方向を軌道演
算装置43で使用するような特定の座標系に対応して駆
動する必要がある。この特定の座標系は天文学的に定め
られる座標系である。そこで、図6においてAZ駆動指
令値31とEL駆動指令値32を駆動制御装置12に入
力し、切替器29及び切替器30をそれぞれ29a側及
び30a側へ接続し、切替器21及び切替器22をそれ
ぞれ21a側及び22a側へ接続して、太陽光を追尾受
信する。追尾に使用する受信回路は相関検波受信回路1
9であり、すでに図2に示すステップS1の位相調整は
行われているものとする。この追尾受信により太陽光を
追尾した時の、時刻と追尾アンテナ装置のAZ角度及び
EL角度を記録する。ここでAZ角度及びEL角度は、
アンテナ駆動の際のアジマス駆動軸まわりの角度、及び
エレベーション駆動軸まわりの角度のことであり、これ
らはアンテナ駆動軸に設けた角度エンコーダ等の計測器
により計測されるものである。追尾アンテナ装置には駆
動角度を計測するために、角度エンコーダ等の角度読取
装置が一般的に設けられている。太陽の位置は、追尾ア
ンテナ装置で定めた特定の座標系において、ある時刻に
必ず1点に位置する。したがって、太陽光追尾時の時刻
における天文学的に計算される上記特定の座標系上での
太陽の位置と角度読取装置により計測したAZ角度及び
EL角度を対応させることによって校正することができ
る。同様に実施の形態2についても、相関検波受信回路
19が出力するAZ駆動指令値31及びEL駆動指令値
32を駆動制御回路12へ入力することにより、上記の
校正が可能である。
【0027】
【発明の効果】この発明の請求項1及び請求項2に係る
発明によれば、太陽光を相関検波して位相調整した受信
回路によって、信号発生器が生成した試験信号を受信
し、その試験信号を追尾受信回路によって受信して位相
調整するので、校正塔からの擬似信号を使用することな
くアンテナ追尾回路の位相調整を行うことができる。
【0028】この発明の請求項3及び請求項4に係る発
明によれば、太陽光を相関検波して位相調整した受信回
路によって、信号発生器が生成した中間周波数の試験信
号を受信し、その試験信号を追尾受信回路によって受信
して位相調整するので、校正塔からの擬似信号を使用す
ることなくアンテナ追尾回路の位相調整を行うことがで
きるとともに、試験信号の周波数を固定することができ
る。
【0029】この発明の請求項5に係る発明によれば、
太陽光を相関検波して位相調整した受信回路によって、
太陽を追尾受信し、追尾時の時刻により算出した太陽の
方向が、その追尾時に測定したアンテナ角度に基づくア
ンテナの方向であるとするので、他の計測機器を使用す
ることなくアンテナ方向を校正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る追尾アンテナ装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るアンテナ追尾回
路の位相調整方法のフローを示すフローチャートであ
る。
【図3】この発明の実施の形態1に係る追尾アンテナ装
置が受信する信号帯域における位相調整量を模式的に示
す模式図である。
【図4】この発明の実施の形態2に係る追尾アンテナ装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態3に係る追尾アンテナ装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のアンテナ追尾回路の位相調整方法を用い
た追尾アンテナ装置の構成を示すブロック図である。
【図7】アンテナ追尾回路の位相が調整されている場合
のアンテナ駆動指令値を示す模式図である。
【図8】アンテナ追尾回路の位相が調整されていない場
合のアンテナ駆動指令値を示す模式図である。
【符号の説明】
2 追尾アンテナ 4 給電回路 9 周波数変換器 10 第3の位相器(単に「位相器」と図示。) 11 追尾受信回路 19 相関検波受信回路 20 第1の位相器(単に「位相器」と図示。) 23、33 信号発生器 28、38 第2の位相器(単に「位相器」と図示。)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 追尾用和信号を基準に追尾用差信号を相
    関検波する相関検波受信回路が出力する追尾アンテナ駆
    動指令値に基づき、受信した太陽光から生成される追尾
    用和信号と追尾用差信号とを位相調整する相関検波位相
    調整ステップと、この相関検波位相調整ステップにより
    位相調整した位相設定値によって、信号発生器により生
    成した試験用和信号と試験用差信号とを位相調整し、上
    記相関検波受信回路により相関検波受信してその相関検
    波受信回路が出力する追尾アンテナ駆動指令値を記録す
    る試験信号相関検波ステップと、この試験信号相関検波
    ステップにおいて記録した追尾アンテナ駆動指令値と、
    上記信号発生器により生成した試験用和信号から再生し
    た搬送波を基準に試験用差信号を同期検波する追尾受信
    回路が出力する追尾アンテナ駆動指令値とが概ね一致す
    るように、上記試験用和信号と上記試験用差信号とを位
    相調整する同期検波位相調整ステップとを備えたことを
    特徴とするアンテナ追尾回路の位相調整方法。
  2. 【請求項2】 移動物体からの電波を追尾受信する追尾
    アンテナと、この追尾アンテナにより受信した電波を追
    尾用和信号と追尾用差信号に分配する給電回路と、追尾
    用和信号及び追尾用差信号を周波数変換する周波数変換
    器と、周波数変換された追尾用和信号から再生した搬送
    波を基準に追尾用差信号を位相同期検波し、追尾アンテ
    ナ駆動指令値を出力する追尾受信回路と、周波数変換さ
    れた追尾用和信号を基準に追尾用差信号を相関検波し、
    追尾アンテナ駆動指令値を出力する相関検波受信回路
    と、高周波の試験用和信号と試験用差信号とを生成する
    信号発生器と、上記追尾アンテナにより太陽光を受信
    し、上記給電回路及び上記周波数変換器を介して出力さ
    れる追尾用和信号と追尾用差信号とを上記相関検波受信
    回路が出力する追尾アンテナ駆動指令値に基づいて位相
    調整する第1の位相器と、上記信号発生器により生成し
    た試験用和信号及び試験用差信号を上記周波数変換器及
    び上記第1の位相器を介して上記相関検波受信回路によ
    り受信する際の上記試験用差信号の位相を設定する第2
    の位相器と、上記第2の位相器により位相設定された試
    験用和信号と試験用差信号とを上記追尾受信回路により
    受信して出力される追尾アンテナ駆動指令値に基づいて
    位相調整する第3の位相器とを備えたことを特徴とする
    追尾アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 追尾用和信号を基準に追尾用差信号を相
    関検波する相関検波受信回路が出力する追尾アンテナ駆
    動指令値に基づき、受信した太陽光から生成される追尾
    用和信号と追尾用差信号とを位相調整する相関検波位相
    調整ステップと、この相関検波位相調整ステップにより
    位相調整した位相設定値によって、信号発生器により生
    成した中間周波数の試験用和信号と試験用差信号とを位
    相調整し、上記相関検波受信回路により相関検波受信し
    てその相関検波受信回路が出力する追尾アンテナ駆動指
    令値を記録する試験信号相関検波ステップと、この試験
    信号相関検波ステップにおいて記録した追尾アンテナ駆
    動指令値と、上記信号発生器により生成した試験用和信
    号から再生した搬送波を基準に試験用差信号を同期検波
    する追尾受信回路が出力する追尾アンテナ駆動指令値と
    が概ね一致するように、上記試験用和信号と上記試験用
    差信号とを位相調整する同期検波位相調整ステップとを
    備えたことを特徴とするアンテナ追尾回路の位相調整方
    法。
  4. 【請求項4】 移動物体からの電波を追尾受信する追尾
    アンテナと、この追尾アンテナにより受信した電波を追
    尾用和信号と追尾用差信号に分配する給電回路と、追尾
    用和信号及び追尾用差信号を周波数変換する周波数変換
    器と、周波数変換された追尾用和信号から再生した搬送
    波を基準に追尾用差信号を位相同期検波し、追尾アンテ
    ナ駆動指令値を出力する追尾受信回路と、周波数変換さ
    れた追尾用和信号を基準に追尾用差信号を相関検波し、
    追尾アンテナ駆動指令値を出力する相関検波受信回路
    と、中間周波数の試験用和信号と試験用差信号とを生成
    する信号発生器と、上記追尾アンテナにより太陽光を受
    信し、上記給電回路及び上記周波数変換器を介して出力
    される追尾用和信号と追尾用差信号とを上記相関検波受
    信回路が出力する追尾アンテナ駆動指令値に基づいて位
    相調整する第1の位相器と、上記信号発生器により生成
    した試験用和信号及び試験用差信号を上記第1の位相器
    を介して上記相関検波受信回路により受信する際の上記
    試験用差信号の位相を設定する第2の位相器と、上記第
    2の位相器により位相設定された試験用和信号と試験用
    差信号とを上記追尾受信回路により受信して出力される
    追尾アンテナ駆動指令値に基づいて位相調整する第3の
    位相器とを備えたことを特徴とする追尾アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 移動物体からの電波を追尾受信する追尾
    アンテナと、この追尾アンテナにより受信した電波を追
    尾用和信号と追尾用差信号に分配する給電回路と、追尾
    用和信号及び追尾用差信号を周波数変換する周波数変換
    器と、周波数変換された追尾用和信号を基準に追尾用差
    信号を相関検波し、追尾アンテナ駆動指令値を出力する
    相関検波受信回路とを備え、上記追尾アンテナにより太
    陽光を受信して上記相関検波受信回路により追尾受信す
    る際に、追尾時の時刻において算出した太陽の所在する
    方向が、その追尾時に測定したアンテナ測定角度に基づ
    くアンテナの方向であるとすることを特徴とする追尾ア
    ンテナ装置。
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