JP2002250670A - 配管類漏水検知方法、これに用いる漏水検知貼着材及び漏水検知貼着材の製造方法 - Google Patents

配管類漏水検知方法、これに用いる漏水検知貼着材及び漏水検知貼着材の製造方法

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JP2002250670A
JP2002250670A JP2001243938A JP2001243938A JP2002250670A JP 2002250670 A JP2002250670 A JP 2002250670A JP 2001243938 A JP2001243938 A JP 2001243938A JP 2001243938 A JP2001243938 A JP 2001243938A JP 2002250670 A JP2002250670 A JP 2002250670A
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water
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adhesive
sheet material
luminescent substance
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JP2001243938A
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Toshihiko Matsubara
俊彦 松原
Tsutomu Takae
勉 高江
Shuji Shiomi
修二 塩見
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手が届きにくい位置や目視しにくい位置を検
査する場合も作業者の手元にとって簡単且つ正確に検知
でき、しかも僅かな水漏れでも正確に検知できる配管類
漏水検知方法を提供する 【解決手段】 水と接触して反応することにより発光す
る発光物質1を貼着材2に付着させると共にこの貼着材
2を配管、貯槽等の検査対象部分に貼る。所定時間経過
後に上記検査対象部分から上記貼着材2を剥がして上記
発光物質1の発光の有無を目視することで漏水の有無を
検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水或いは湯(温度
約0℃〜60℃)を移送するための配管及び水或いは湯
を貯蔵する貯槽の漏水のおそれのある部分(継手部、接
合部等)の漏水を検知する方法、これに用いる漏水検知
貼着材及びこの漏水検知貼着材を製造する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
給水、給湯の配管並びに貯蔵するための貯槽の漏水検査
は、それぞれの施工が完了した段階で実施するのが殆ど
である。特に家庭用等に見られる小口径の配管において
は、施工後短時間のうちに漏水の有無を判断する必要が
あるものの現状では極微小な漏洩が多く、施工後長時間
(約1週間ほど)経過してからの発見が多く見られる。
この場合、修理のための労力、費用が増大したりして、
非常に非効率的である。
【0003】現在の漏水検知方法としては、配管内の液
体を加圧することにより漏水箇所からの水或いは湯の染
み出しを目視したり、或いは検知箇所へ薬剤(特開平1
0−26572号公報等で開示される薬剤)を散布後、
薬剤の変色により漏洩の有無を確認したりしている。
【0004】ところが、上記のような目視による確認で
は目視確認できるまで長時間を要し、作業効率が著しく
低下してしまうという問題がある。一方、薬剤散布によ
る方法は、配管のレイアウトの状態によっては薬剤を散
布できないような状況も発生し、また散布できても変色
の状態が目視で確認できないような状況も出てくる(パ
イプシャフトに人が入り込めない裏側部分等)。
【0005】また他の方法としては、薬剤を管内、貯湯
槽内の液体に混入させ、その染み出しを外部から目視に
より観察する方法があるが、この方法も確認する場所へ
人が入り込めない場合は有効でない。勿論、この場合も
染み出しが目視で確認できるようになるまでには長時間
を要する。またこの際に使用する薬剤は、人体に無害な
ものでないため検査が終了した段階で除去した後、管内
や貯槽内を洗浄する必要があり、非常に非効率的であ
る。
【0006】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、手が届きにくい位置や目視しにくい位置を検査
する場合も作業者の手元にとって簡単且つ正確に検知で
き、しかも僅かな水漏れでも正確に検知できる配管類漏
水検知方法を提供することを課題とし、また漏水の検知
を容易に行える漏水検知貼着材を提供することを課題と
し、さらに漏水検知貼着材の製造が容易に行える漏水検
知貼着材の製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の配管類漏水検知方法は、水或いは湯を移送する
配管や貯槽等の漏水を検知する方法であって、水と接触
して反応することにより発光する発光物質を貼着材に付
着させると共にこの貼着材を配管、貯槽等の検査対象部
分に貼り、所定時間経過後に上記検査対象部分から上記
貼着材を剥がして上記発光物質の発光の有無を目視する
ことで漏水の有無を検知することを特徴とする。
【0008】上記のように検査することにより、貼着材
を検査対象部分に貼って所定時間が経った後に検査対象
部分から貼着材を剥がして貼着材の発光物質の発光の有
無を目視することで漏水の有無を検知するため、手が届
きにくい位置や目視しにくい位置を検査する場合でも手
元に取って目視して検査できるために簡単且つ正確に漏
水を検知できる。しかも手元で目視するために僅かな水
漏れでも正確に検知できる。さらに長時間貼着材を貼着
して検査できるために僅かな水漏れも検知できる。
【0009】また前記発光物質が、ルシフェリンと、前
記ルシフェリンに対応するルシフェラーゼと、前記ルシ
フェリンとルシフェラーゼが水と反応して発光するため
に必要な発光補助物質との組み合わせであることを特徴
とすることも好ましい。上記のような発光物質を用いる
ことにより、水を検知したとき蛍のように発光して僅か
な水漏れでも確実に検知できる。
【0010】また前記貼着材が粘着テープであることを
特徴とすることも好ましい。この場合、粘着テープを検
査対象部分に容易に貼着して検査することができる。
【0011】また前記貼着材が非水性のペースト状物質
であることを特徴とすることも好ましい。この場合、凹
凸があったりする複雑な面の検査対象部分にも容易に貼
着して検査することができる。
【0012】また前記発光物質を貼着材に付着させると
共に吸水性を促進させるための物質で前記発光物質を覆
うことを特徴とすることも好ましい。この場合、検査対
象箇所から漏水があったとき吸水して発光物質を発光さ
せることができて一層漏水を確実に検知できる。
【0013】また前記ペースト状物質に前記発光物質を
混和させることを特徴とすることも好ましい。この場
合、発光物質をペースト状物質全体に担持させることで
広い範囲の漏水を確実に検知できる。又、検査すべき対
象箇所が広い場合でも狭い場合でもペースト状物質を必
要量だけ分け取って用いることで、簡便に使用できる。
【0014】また前記検査対象部分から剥がした前記貼
着材を暗箱に入れて発光状態を目視することを特徴とす
ることも好ましい。この場合、発光物質の発光状態をよ
り感度よく目視できて漏水を一層確実に目視できる。
【0015】また本発明の漏水検知貼着材は吸水性を有
するシート材に水との反応で発光する発光物質を含有さ
せると共に、前記シート材を粘着テープの粘着層の上に
粘着層の一部が露出するように一体化したことを特徴と
する。
【0016】上記のような漏水検知貼着材は検査対象部
分に貼るだけで予め付着させた発光物質で漏水の有無を
検知できる。このために現場で発光物質を付着させたり
する手間を要せず現場での検査が容易にできる。また漏
水検知貼着材は予め工場で製造しておけるので発光物質
の付着量が一定で安定した検査ができると共に高価な発
光物質の無駄を生じたりするおそれなない。
【0017】また本発明の漏水検知貼着材の製造方法
は、吸水性を有するシート材を連続的に供給してシート
材に水との反応で発光する発光物質の溶液を連続的に含
浸させると共にこのシート材を連続的に乾燥し、連続的
に供給する粘着テープに前記シート材を連続的に積層し
て一体化すると共に切断装置にて定寸に切断して漏水検
知貼着材を形成することを特徴とする。
【0018】このように製造することで漏水検知貼着材
を1つのラインで連続的に形成できて大量生産できる。
【0019】本発明の他の漏水検知貼着材の製造方法
は、水との反応で発光する発光物質の一部の成分を溶解
した第1の発光物質溶液と前記発光物質の残りの成分を
溶解した第2の発光物質溶液とを用意し、吸水性を有す
る第1のシート材を連続的に供給して第1のシート材に
前記第1の発光物質溶液を含浸させると共にこの第1の
シート材を連続的に乾燥し、吸水性を有する第2のシー
ト材を連続的に供給して第2のシート材に前記第2の発
光物質溶液を含浸させると共に第2のシート材を連続的
に乾燥し、連続的に供給する粘着テープに前記第1のシ
ート材及び第2のシート材を連続的に積層一体化すると
共に切断装置にて定寸に切断して漏水検知貼着材を形成
することを特徴とする。
【0020】このように製造することで漏水検知貼着材
を1つのラインで連続的に形成できて大量生産できる。
また水を溶媒として溶解しても製造ラインで発光反応し
たりすることなく、発光物質を含有した漏水検知貼着材
を容易に製造できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の配管類漏水検査方法は、
配管類3を施工した後、水と接触して反応することによ
り発光する発光物質1を粘着テープ2a、ペースト状物
質等の貼着材2に付着させると共にこの貼着材2を配
管、貯槽等の配管類3の検査対象部分に貼り、配管類3
に通常の使用の状態で水或いは湯を流して所定時間放置
し、所定時間経過後に上記検査対象部分から貼着材2を
剥がして作業者の手元で上記発光物質1の発光の有無を
目視することで漏水の有無を検知する。
【0022】図1は貼着材2が伸縮性のある粘着テープ
2aの場合であり、粘着テープ2aの粘着面に図1
(a)のように発光物質1の粉末を検査対象部分の大き
さに応じて付着させ、この粘着テープ2aを配管類3の
検査対象部分に巻き付けている。この粘着テープ2aを
巻き付けた後、配管類3に水や湯を流して所定時間放置
し、所定時間経過後に上記検査対象部分から粘着テープ
2aを剥がして作業者の手元で上記発光物質1の発光の
有無を目視することで漏水の有無を検知する。このとき
粘着テープ2aを暗箱内に入れて周囲からの光を遮断し
て目視すると、発光の状態が明確に確認できる。
【0023】上記発光物質1としては水と反応して発光
するものであればどのようなものでもよいが、ルシフェ
リンと、前記ルシフェリンに対応するルシフェラーゼ
と、前記ルシフェリンとルシフェラーゼが水と反応して
発光するために必要な発光補助物質とを組み合わせたも
のが好ましい。これは例えば、酵素ルシフェラーゼ、ル
シフェリン、ATP(アデノシン三りん酸)、補酵素M
2+からなる混合物であり、水に触れると水中の酸素と
反応して蛍光発光するものである。
【0024】この発光物質1は蛍と同じ原理で発光する
ものであり、この微弱生体発光のメカニズムは下記の式
1の反応式の通りである。
【0025】
【式1】
【0026】この反応は水溶液中で反応が進行するもの
で、基質である「ルシフェリン」と水中の「酸素」、生
物が持つ「ATP」それに酵素である「ルシフェラー
ゼ」と補酵素として働く「Mg2+」が反応してルシフェ
リンが酸化されて「オキシルフェリン」に、「ATP」
が「AMP(アデノシン一りん酸)」と「ppi(無機
ピロリン酸)」になり、同時に蛍光を発する。蛍の発光
においては、酸素以外のものが蛍の体内に存在して、蛍
が呼吸することにより外部より酸素を取り入れてこの反
応が起こり発光する。実際の「水検知」にこの反応を利
用する場合は、この反応式の左辺「O2」以外のものを
すべて用意しておき、検知したい部分にそれらを接触さ
せて、そこへ水が進入してくると水中のO2と反応が起
こり蛍光を発することになる。
【0027】尚、上記の反応は酵素反応で、水が存在し
なければ起こらない。空気中には酸素と水蒸気が存在す
るが、この反応が起こらない。水とそれに含まれている
酸素があって始めて反応が起こり、蛍光を発する。
【0028】上記の発光をする発光物質としては例えば
キッコーマン(株)が製造して市販されている商品名
「ホタライト」がある。この「ホタライト」は粉末状の
薬品であり、成分はルシフェラーゼ(酵素)、ルシフェ
リン(基質)、EDTA(安定材)、酢酸マグネシウム
(補酵素)、トリシン緩衝液(安定剤)、牛血清アルブ
ミン(安定剤)よりなる。
【0029】このようなホタライトを発光物質1として
用い、上記粘着テープ2aに発光物質1を付着させて上
記のように漏水を検知すると感度が非常に高くなり、実
験では30マイクロリットル/hr=8.3×10-6
リリットル/secは簡単に検知でき、さらに小さい漏
れも検知可能なことも判明している。
【0030】これに対して従来から水漏れを発光で検知
するものとして、市販されている水漏れ発色検査剤や水
漏れ蛍光発色剤がある。上記市販されている水漏れ発色
検査剤は、分散媒に白色微粉末と特殊な発色剤(水と反
応して赤く発色する。)を混合したもので、スプレーで
塗布すると白地に水漏れ部分が赤く表示される。この検
出感度は、3×10-4ミリリットル/sec程度であ
る。また上記市販されている水漏れ蛍光発色剤は、分散
媒(芳香族炭化水素とエチルアルコール)に白色微粉末
と特殊な発色剤とを混合したもので、刷毛で塗布すると
薄黄色に水漏れ部分が黄緑色(暗所では蛍光)に表示さ
れる。この検出感度は、5×10-4ミリリットル/se
c程度である。
【0031】本発明の上記の例では貼着材2としての粘
着テープ2aに発光物質1を付着させているが、このと
き発光物質1を付着させた上に吸水性の高い物質(高分
子吸収体等)で被覆して、それを検査対象部分に密着さ
せてもよい。この場合、吸水性の高い物体にて吸水して
発光物質1を発光させることができて一層漏水を確実に
検知できる。
【0032】なお、粘着テープ2aは伸縮性のある方が
使い勝手がよいが、伸縮性のないものでも十分に使用で
きる。
【0033】上記例では貼着材2として粘着テープ2a
を用いているが、粘着テープ2aの代わりに非水性のペ
ースト状物質を用いてもよい。このペースト状物質の例
としては例えば、油粘土がある。この油粘土のようなペ
ースト状物質は例えば紐状に成形されており、これに発
光物質1の粉末を付着させ、この紐状のペースト状物質
を配管類3の検査対象部分に巻き付ける。このペースト
状物質を巻き付けた後に、配管類3に水や湯を流して所
定時間放置し、所定時間経過後に上記検査対象部分から
ペースト状物質を剥がして作業者の手元で上記発光物質
1の発光の有無を目視することで漏水の有無を検知す
る。このときもペースト状物質を暗箱内に入れて周囲か
らの光を遮断して目視すると、発光の状態が明確に確認
できる。またペースト状物質を直径5〜10mm程度の
大きさの球状に成形し、その表面に発光物質1の粉末を
付着させ、球状のペースト状物質を直径2mmで全長1
00mm程度の棒に串刺しし、棒に串刺ししたペースト
状物質を配管類3の検査対象部分に押し当てる。このペ
ースト状物質を押し当てた状態で、配管類3に水や湯を
流して所定時間放置し、所定時間経過後に上記検査対象
部分からペースト状物質を剥がして作業者の手元で上記
発光物質1の発光の有無を目視することで漏水の有無を
検知する。このときもペースト状物質を暗箱内に入れて
周囲からの光を遮断して目視すると、発光の状態が明確
に確認できる。
【0034】また貼着材2として非水性のペースト状物
質を用いるとき、白色ワセリンのようなペースト状物質
を用い、ペースト状物質に発光物質1を混和させてもよ
い。このような発光物質1が混和されたペースト状物質
の場合、配管類3の検査対象部分にペースト状物質を貼
り付ける。発光物質1を混和したペースト状物質を貼り
付けた後に配管類3に水や湯を流して所定時間放置し、
所定時間経過後に上記検査対象部分からペースト状物質
を剥がして作業者の手元で上記発光物質1の発光の有無
を目視することで漏水の有無を検知する。このときもペ
ースト状物質を暗箱内に入れて周囲からの光を遮断して
目視すると、発光の状態が明確に確認できる。又、検査
すべき対象箇所が広い場合でも狭い場合でもペースト状
物質を必要量だけ分け取って用いることで、簡便に使用
できる。
【0035】上記の例では粘着テープ2a、ペースト状
物質等の貼着材2に現場で発光物質1の粉末を付着さ
せ、検査対象部分に貼っていたが、粘着テープ2aに予
め発光物質を付着させた漏水検知貼着材Aを予め工場で
製造しておいてもよい。この漏水検知貼着材Aは、図2
に示すように吸水性のあるガーゼのような布、テッシュ
ペーパーのような紙等のシート材4に発光物質を含有さ
せて、このシート材4を粘着テープ2aに対し粘着テー
プ2aの粘着剤が露出するように一体に積層することに
より形成されている。シート材4に発光物質を含有させ
る場合、溶媒に溶解した発光物質溶液をシート材4に含
浸させてから溶媒が蒸発するように乾燥させる。発光物
質溶液をシート材4に含浸させる場合、発光物質溶液を
シート材4にスプレーで塗布しても、転写ローラで塗布
しても、シート材4を発光物質溶液に浸漬して行っても
よい。
【0036】上記のように予め工場で製造された漏水検
知貼着材Aを用いると、現場で発光物質を付着させたり
することなく、直接、漏水検知貼着材Aを検査対象部分
に貼るだけで検査でき、現場での手間が省けて容易に検
査を行うことができる。また工場で予め発光物質を含有
させてあるために発光物質の含有量を均一にでき、安定
した検査ができる。また現場で発光物質を付着させない
ために高価な発光物質をこぼしたり、余分に付着させた
りするような無駄も発生しない。
【0037】上記の漏水検知貼着材Aは工場で大量生産
されるのであるが、例えば次のように製造される。吸水
性あるシート材4はロールから巻き戻すことにより連続
的に供給され、このシート材4に発光物資溶液をスプレ
ーで塗布したりして連続的に塗布され、乾燥装置で溶媒
が蒸発するように乾燥される。そしてビニールテープの
ような合成樹脂テープの片面に粘着剤を付着させた粘着
テープ2aが連続的に供給されると共に上記のように乾
燥装置で乾燥されたシート材4を粘着テープ2aに積層
するように連続的に供給され、粘着テープ2aにシート
4が圧着にて積層一体化され、この積層一体化したもの
が切断装置にて定寸に切断されて漏水検知貼着材Aが形
成される。このようにすることで1つのラインで漏水検
知貼着材Aを連続的に大量生産できる。
【0038】ところで、発光物質は上記のように酵素ル
シフェラーゼ、ルシフェリン、ATP、補酵素Mg2+
らなる混合物であり、水に触れると水中の酸素と反応し
て蛍光発光するものであり、これらの発光物質を溶媒と
しての水に溶解させると蛍光発光してしまうおそれがあ
る。このため、水を溶媒とする場合、図3に示すような
製造装置を用いて次のように製造している。シート材4
は第1のシート材4aと第2のシート材4bとで構成さ
れている。第1のシート材4aは例えばテッシュペーパ
ーであり、幅は例えば8mmである。この第1のシート
材4aはロール状に巻いたものを巻き戻すことにより連
続的に供給されるようになっている。第2のシート材4
bは例えばガーゼであり、幅は例えば4mmである。こ
の第2のシート材4bもロール状に巻いたものを巻き戻
すことにより連続的に供給されるようになっている。粘
着テープ2aの基材となるテープ12はビニールテープ
のような合成樹脂テープであり、幅は例えば20mmで
ある。
【0039】上記第1のシート材4aと第2のシート材
4bとに発光物質の成分を分けて含浸させるために発光
物質の一部の成分を溶解した第1の発光物質溶液13a
と上記発光物質の残りの成分を溶解した第2の発光物質
溶液13bとを用意してある。発光物質は上記のように
酵素ルシフェラーゼ、ルシフェリン、ATP、補酵素M
2+からなる混合物であり、本例の場合、第1の発光物
質溶液13aは補酵素Mg2+を有する炭酸マグネシウム
溶液(例えば20重量%の濃度の溶液である)としてあ
り、第2の発光物質溶液13bは上記補酵素Mg2+を除
く酵素ルシフェラーゼ、ルシフェリン、ATPの混合物
の溶液となっている。
【0040】第1のシート材4a、第2のシート材4b
及びテープ12は巻き戻して連続的に供給したとき、第
1のシート材4aはスプレー装置14を通って第1の発
光物質溶液13aがスプレーで塗布されて第1のシート
材4aに含浸させられ、次に乾燥装置15を通ることで
溶媒が蒸発するように乾燥されて圧着ロール16に送ら
れ、第2のシート材4bはスプレー装置17を通って第
2の発光物質溶液13bがスプレーで塗布されて第2の
シート材4bに含浸させられ、次に乾燥装置18を通る
ことで溶媒が蒸発するように乾燥されて圧着ロール16
に送られ、テープ12はスプレー装置19を通って粘着
剤溶液20がスプレーで塗布され、次に乾燥装置21を
通ることで溶媒が蒸発するように乾燥されて粘着テープ
2aが形成され、この粘着テープ2aが圧着ロール16
に送られる。圧着ロール16では粘着テープ2aの上に
第2のシート材4bと第1のシート材4aが順に積層さ
れ、圧着ロール16の圧着にて積層一体化され、この積
層一体化された積層物が切断装置22にて切断されるこ
とで定寸に切断され、図4に示すような漏水検知貼着材
Aが連続的に製造される。
【0041】上記のように連続的に漏水検知貼着材Aを
製造することにより漏水検知貼着材Aを大量生産するこ
とができて漏水検知貼着材Aを安価に提供することがで
きる。上記のように発光物質溶液を含浸させるとき、上
記例ではスプレーで塗布したがスプレーで塗布する以外
に転写ロールで塗布する方法や溶液に浸漬する方法が考
えられる。但し、吸水性のあるシートがテッシュペーパ
ーのような弱い生地の場合、スプレー式(非接触式)が
最良である。
【0042】なお、上記例では連続的に大量生産する例
について述べたが、少量生産する場合はバッチ生産でも
構わない。
【0043】
【実施例】以下、本発明の漏水検査方法で検査の実験を
した例について述べる。 1.実験方法 (1)実験用配管 実際の給湯配管等では袋ナット継手が多用されているこ
とから、この実験では漏水検知対象を袋ナット継手とし
た。つまり、給湯配管に使用される12.7mm(1/
2インチ)の給水用塩化ビニル管5にて図5に示すよう
にコの字状の配管を組み立て、そこに枝管6を8箇所設
け、夫々の枝管6に約65mmのフレキシブル管8を介
してバルブ9を取り付けて実験用配管とした。枝管6と
フレキシブル管8とは、袋ナット継手7により接続され
ている。またバルブ9の片側の端の口部にも袋ナット継
手7が設けられ、フレキシブル管8に接続されている。
尚、この実験用配管は、水平姿勢に配置した。また実験
スタート時には実験用配管内に空気が入っているので、
それを抜くためにバルブ9を少し開けて実験用配管内を
水で満たした後にバルブ9を閉める操作をする。
【0044】漏水対象袋ナット継手:16箇所 (2)漏水検知の方法 今回の実験で採用した漏水の検知方法は次の通りであ
る。 粘着テープの粘着面にキッコーマン(株)製のホタラ
イトを付着させ、この粘着テープを継手部分に巻き付け
て漏水を発光で検知する(粘着テープについては、継手
の凹凸に対応させるため、伸縮性においても有利な25
mm幅の「絶縁テープ」を使用した。)。 油粘土を紐状に延ばして表面にキッコーマン(株)製
のホタライトを付着させ、それを継手部分に巻き付けて
漏水を発光で検知する。 (3)模擬漏れの作製 今回の実験においては、自然発生する漏れの他に、袋ナ
ットに使用されるパッキンにカッターナイフで切り込み
を入れて、袋ナットの締め付け具合の調整により模擬漏
れを作った。 2.実験 (1)実験用配管の初期状態での漏れ確認 粘着テープの粘着面にホタライトの粉末を付着させてそ
れを全ての袋ナット継手に巻き付けて、初期状態での漏
水状況を確認した。つまり、最初は実験用配管に模擬漏
れを作らずに、水道供給圧{例えば、1.96×105
Pa(2kgf/cm2)}で通水して約1時間放置
し、自然に発生する漏れを検知できるか否かを確認し
た。 (2)粘着テープによる漏水検知実験 (a)粘着テープ粘着面への粉末付着状態の調整 その
1 粘着テープ2aの粘着面へ発光物質1の粉末を付着させ
る際、最初図6(a)に示すように粘着テープ2aの粘
着面の全長に亙って粉末を付着させていたが、水平管に
おいては漏水が配水管下部へ集まるため、図6(b)に
示すように粘着面の1箇所に粉末を集中させて付着する
ように変更した。
【0045】(b)粘着テープ粘着面への粉末付着状態
の調整 その2 粘着テープの粘着面に粉末を付着させた上からティッシ
ュペーパー10で図7に示すように覆い、水の吸収性を
高めるようにした。 (3)油粘土による漏水検知実験 油粘土を紐状に延ばして表面にホタライトの粉末を付着
させてそれを継手部分に巻き付けて発光による漏水の確
認を行った。 3.実験結果 (1)粘着テープ粘着面に粉末を付着させる方法による
漏水検知 粘着面全長に粉末を付着させる方法 粘着面全長に亙り粉末を付着させた状態で、粉末付着部
分が継手の漏水発生の可能性がある部分に当たるように
巻き付けて、漏水の検知が可能であるかを確認した。
【0046】この時点では、配管には故意に漏れを作っ
ておらず、自然に発生する漏れを検知することで確認し
た。
【0047】漏洩箇所が1箇所あって、その大きさは3
0マイクロリットル/h(溜まった漏水をマイクロシリ
ンジにて吸い取り計測)であった。尚、これは、通常の
ティッシュペーパーによる漏水確認テストでわかるかわ
からないかぐらいの漏れの大きさである。
【0048】この漏れに対して、上記粘着テープによる
方法では、20分間巻き付けて放置することで発光が確
認された。 粘着面の一部に粉末を付着させる方法 粘着テープの一部分に粉末を集中させて付着させて、自
然発生による大きさ30ミリリットル/hの漏水検知が
可能であるか確認したところ、暗箱内で粉末の発光を確
認することができた(この漏れは上記の「粘着面全長に
粉末を付着させる方法」で検知確認した漏れと同じも
の)。 粘着面に粉末を付着させてティッシュペーパーで覆う
方法 粘着面に粉末を付着させてその上からティッシュペーパ
ーで覆いをして、吸水性を高めるようにして漏水の検知
確認を行った。漏水は、袋ナット継手のパッキンにカッ
ターナイフで傷を入れ、ナットの締め付け力の調整によ
り故意に作った。
【0049】粉末とティッシュペーパーを装着した粘着
テープを、漏れを作った継手部分に巻き付けて、20分
間隔で発光を確認して行き、発光が確認されなければ漏
水がないと判断して、継手の袋ナットの締め付け力を少
し緩め、これを繰り返す。そして発光が確認できた時点
の漏水の大きさが「粉末+ティッシュペーパー」の検知
可能漏水量と見るようにした。
【0050】その結果、故意に漏れを作った継手のうち
2箇所から漏水によると思われる発光が確認された。こ
の部分で通常のティッシュペーパーだけによる漏水確認
を実施したが、漏水の確認はできなかった。
【0051】そこで、漏れの大きさを確認すべく粘着テ
ープを取り外し、14時間40分の間放置して漏れの大
きさを確認したが、目視では漏れの跡(床面への水滴の
落下)は確認できなかった。
【0052】当初この発光は、漏れ調整の際にネジ部に
残っていた水が完全に除去されずに残っていたものでは
ないかと考えられたが、長時間放置した後、再度「粉末
+ティッシュペーパー」の粘着テープで発光を確認した
ところ発光が確認された。これだけ長時間放置した状態
ではネジ部に残った水であれば蒸発してしまうはずであ
るが、まだ発光が確認できるだけ水が残っていることを
考えると、床面に水滴が落下しない程度の極微小な漏れ
と判断される。
【0053】また故意に漏れを作った継手以外でも漏れ
が自然発生しており、その大きさは落下した水滴の大き
さが直径40mmで約600マイクロリットル/15時
間(40マイクロリットル/h)で現実の漏水事例に近
い理想的な大きさの漏れであった。
【0054】そこで、この理想的な漏れ状態を使って漏
水検知を行うようにしたが、残存水の影響を除去するた
めに、配管内の水を全て抜き去り継手部分を乾燥させて
再度加圧通水をして約1時間「粉末+ティッシュペーパ
ー」の粘着テープを巻き付けて漏水の確認を行ったとこ
ろ、発光が確認された。
【0055】この部分は、粘着テープに粉末だけを付着
させたもので漏水を確認した際には発光が確認されなか
った。但し、この漏れが何時の時点で発生したがか明確
でないため、「粉末だけの付着」は効果がないとはいえ
ないが、結果として「粉末だけ付着」の粘着テープでは
確認できなかった部分に対して「粉末+ティッシュペー
パー」の粘着テープでは確認できたこととなる。
【0056】またこの自然漏れは、テスト後放置した状
態で、ネジ溝に水が回っているのが確認できた。この自
然発生の漏れ以外に故意に作った漏れが5箇所あり、夫
々について「粉末+ティッシュペーパー」の粘着テープ
により漏れ検知確認を行ったが、全てにおいて発光が確
認された。
【0057】また、模擬漏れの信憑性を確認するために
発光確認の後、長時間放置して漏れ状況を観察したが、
約18時間後に2箇所では水滴の落下等が見られなかっ
たが、ティッシュペーパーによる拭き取りテストで漏水
の確認がされた。 (2)紐状油粘土表面に粉末を付着させる方法での漏水
検知 油粘土をφ5〜7mm×70mmの紐状に延ばし、その
表面に粉末を付着させて、配管袋ナットの継手に巻き付
けて漏水による発光を確認したが、約20分間放置して
発光を確認したところ、発光は確認された。しかし発光
は非常に微弱で、「粉末+ティッシュペーパー」に比較
すれば確認が困難であった(漏れは上記理想的な自然の
漏れを使用した。)。ティッシュペーパーの場合は、吸
水性のために粘土の場合より多くの水を粉末に接触させ
ることができるために発光は鮮明であると考えられる。 4.実験結果のまとめ (1)粘着テープによる方法 粘着テープ+粉末 実際の継手漏れに対して検知可能である。ただし、直接
水が粉末に接触しなければ検知不可能である。粉末の使
用量は、水平管であればテープ全面に付着させる必要が
なく、減量できる。 粘着テープ+粉末+ティッシュペーパー 実際の継手漏れに対して検知可能、直接漏水が粉末に接
触しなくてもティッシュペーパーの吸水性により幅広く
検知が可能である。今回の実験の各方法の中で最もよい
結果を示した。 (2)紐状油粘土による方法 漏水の検知は可能である。しかし粘着テープによる方法
に比較すれば、発光の度合いが弱く確認するのが若干困
難である。
【0058】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は水或いは湯を
移送する配管や貯槽等の漏水を検知する方法であって、
水と接触して反応することにより発光する発光物質を貼
着材に付着させると共にこの貼着材を配管、貯槽等の検
査対象部分に貼り、所定時間経過後に上記検査対象部分
から上記貼着材を剥がして上記発光物質の発光の有無を
目視することで漏水の有無を検知するので、手が届きに
くい位置や目視しにくい位置を検査する場合でも手元に
取って目視して検査できるために簡単且つ正確に漏水を
検知できるものであり、しかも手元で目視するために僅
かな水漏れでも正確に検知できるものであり、さらに長
時間貼着材を貼着して検査できるために僅かな水漏れも
検知できるものである。
【0059】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、前記発光物質が、ルシフェリンと、前記ルシ
フェリンに対応するルシフェラーゼと、前記ルシフェリ
ンとルシフェラーゼが水と反応して発光するために必要
な発光補助物質との組み合わせであるので、水を検知し
たとき蛍のように発光して僅かな水漏れでも確実に検知
できるものである。
【0060】また本発明の請求項3発明は、請求項1ま
たは請求項2において、前記貼着材が粘着テープである
ので、粘着テープを検査対象部分に容易に貼着して検査
することができるものである。
【0061】また本発明の請求項4の発明は、請求項1
または請求項2において、前記貼着材が非水性のペース
ト状物質であるので、凹凸があったりする複雑な面の検
査対象部分にも容易に貼着して検査することができるも
のである。
【0062】また本発明の請求項5の発明は、請求項1
乃至請求項4のいずれかにおいて、前記発光物質を貼着
材に付着させると共に吸水性を促進させるための物体で
前記発光物質を覆うので、検査対象箇所から漏水があっ
たとき吸水して発光物質を発光させることができて一層
漏水を確実に検知できるものである。
【0063】また本発明の請求項6の発明は、請求項4
において、前記ペースト状物質に前記発光物質を混和さ
せるので、発光物質をペースト状物質全体に担持させる
ことで広い範囲の漏水を確実に検知できるものであり、
又、検査すべき対象箇所が広い場合でも狭い場合でもペ
ースト状物質を必要量だけ分け取って用いることで、簡
便に使用できるものである。
【0064】また本発明の請求項7の発明は、前記検査
対象部分から剥がした前記貼着材を暗箱に入れて発光状
態を目視するので、発光物質の発光状態をより感度よく
目視できて漏水を一層確実に目視できるものである。
【0065】また本発明の請求項8の発明は、吸水性を
有するシート材に水との反応で発光する発光物質を含有
させると共に、前記シート材を粘着テープの粘着層の上
に粘着層の一部が露出するように一体化して漏水検知貼
着材を形成したので、漏水検知貼着材を検査対象部分に
貼るだけで予め付着させた発光物質で漏水の有無を検知
できるものであって、現場で発光物質を付着させたりす
る手間を要せず現場での検査が容易にできるものであ
り、また漏水検知貼着材を予め工場で製造しておけるの
で発光物質の付着量が一定で安定した検査ができると共
に高価な発光物質の無駄を生じたりするおそれのないも
のである。
【0066】また本発明の請求項9の発明は、吸水性を
有するシート材を連続的に供給してシート材に水との反
応で発光する発光物質の溶液を連続的に含浸させると共
にこのシート材を連続的に乾燥し、連続的に供給する粘
着テープに前記シート材を連続的に積層して一体化する
と共に切断装置にて定寸に切断して漏水検知貼着材を形
成するので、漏水検知貼着材を1つのラインで連続的に
形成できて大量生産できるものである。
【0067】本発明の請求項10の発明は、水との反応
で発光する発光物質の一部の成分を溶解した第1の発光
物質溶液と前記発光物質の残りの成分を溶解した第2の
発光物質溶液とを用意し、吸水性を有する第1のシート
材を連続的に供給して第1のシート材に前記第1の発光
物質溶液を含浸させると共にこの第1のシート材を連続
的に乾燥し、吸水性を有する第2のシート材を連続的に
供給して第2のシート材に前記第2の発光物質溶液を含
浸させると共に第2のシート材を連続的に乾燥し、連続
的に供給する粘着テープに前記第1のシート材及び第2
のシート材を連続的に積層一体化すると共に切断装置に
て定寸に切断して漏水検知貼着材を形成するので、漏水
検知貼着材を1つのラインで連続的に形成できて大量生
産できるものであり、しかも水を溶媒として溶解しても
製造ラインで発光反応したりすることなく、発光物質を
含有した漏水検知貼着材を容易に製造できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を説明する説明図で
あり、(a)は粘着テープに発光物質を付着させた状態
で、(b)は配管類に粘着テープを装着した状態を示
す。
【図2】同上の漏水検知貼着材の一例を示す斜視図であ
る。
【図3】同上の漏水検知貼着材の製造方法の一例の工程
を示す工程説明図である。
【図4】図3の方法で製造した漏水検知貼着材の斜視図
である。
【図5】同上の実施例の実験装置を示す斜視図である。
【図6】(a)(b)は同上の実験の粘着テープに発光
物質を付着させる状態を説明する説明図である。
【図7】同上の粘着テープに発光物質を付着させたとき
ティッシュペーパーも装着した状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 漏水検知貼着材 1 発光物質 2 貼着材 2a 粘着テープ 3 配管類 4 シート材 4a 第1のシート材 4b 第2のシート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩見 修二 大阪市中央区平野町四丁目1番2号大阪瓦 斯株式会社内 Fターム(参考) 2G067 AA02 AA11 BB13 BB22 CC02 CC16 CC17 DD11 EE08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水或いは湯を移送する配管や貯槽等の漏
    水を検知する方法であって、水と接触して反応すること
    により発光する発光物質を貼着材に付着させると共にこ
    の貼着材を配管、貯槽等の検査対象部分に貼り、所定時
    間経過後に上記検査対象部分から上記貼着材を剥がして
    上記発光物質の発光の有無を目視することで漏水の有無
    を検知することを特徴とする配管類漏水検知方法。
  2. 【請求項2】 前記発光物質が、ルシフェリンと、前記
    ルシフェリンに対応するルシフェラーゼと、前記ルシフ
    ェリンとルシフェラーゼが水と反応して発光するために
    必要な発光補助物質との組み合わせであることを特徴と
    する請求項1記載の配管類漏水検知方法。
  3. 【請求項3】 前記貼着材が粘着テープであることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の配管類漏水検知
    方法。
  4. 【請求項4】 前記貼着材が非水性のペースト状物質で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の配
    管類漏水検知方法。
  5. 【請求項5】 前記発光物質を貼着材に付着させると共
    に吸水性を促進させるための物質で前記発光物質を覆う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の配管類漏水検知方法。
  6. 【請求項6】 前記ペースト状物質に前記発光物質を混
    和させることを特徴とする請求項4記載の配管類漏水検
    知方法。
  7. 【請求項7】 前記検査対象部分から剥がした前記貼着
    材を暗箱に入れて発光状態を目視することを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の配管類漏水検
    知方法。
  8. 【請求項8】 吸水性を有するシート材に水との反応で
    発光する発光物質を含有させると共に、前記シート材を
    粘着テープの粘着層の上に粘着層の一部が露出するよう
    に一体化したことを特徴とする漏水検知貼着材。
  9. 【請求項9】 吸水性を有するシート材を連続的に供給
    してシート材に水との反応で発光する発光物質の溶液を
    連続的に含浸させると共にこのシート材を連続的に乾燥
    し、連続的に供給する粘着テープに前記シート材を連続
    的に積層して一体化すると共に切断装置にて定寸に切断
    して漏水検知貼着材を形成することを特徴とする漏水検
    知貼着材の製造方法。
  10. 【請求項10】 水との反応で発光する発光物質の一部
    の成分を溶解した第1の発光物質溶液と前記発光物質の
    残りの成分を溶解した第2の発光物質溶液とを用意し、
    吸水性を有する第1のシート材を連続的に供給して第1
    のシート材に前記第1の発光物質溶液を含浸させると共
    にこの第1のシート材を連続的に乾燥し、吸水性を有す
    る第2のシート材を連続的に供給して第2のシート材に
    前記第2の発光物質溶液を含浸させると共に第2のシー
    ト材を連続的に乾燥し、連続的に供給する粘着テープに
    前記第1のシート材及び第2のシート材を連続的に積層
    一体化すると共に切断装置にて定寸に切断して漏水検知
    貼着材を形成することを特徴とする漏水検知貼着材の製
    造方法。
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