JP2002250645A - 集積タイプのマスフローコントローラを用いた流体供給機構 - Google Patents
集積タイプのマスフローコントローラを用いた流体供給機構Info
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Abstract
対策を行わなくてもこれを防止できる集積タイプのマス
フローコントローラを用いた流体供給機構を提供するこ
と。 【解決手段】 一対のセンサコイルから成る流量センサ
部10を水平姿勢状態で本体ブロック1に取付けたマス
フローコントローラ3と他の構成部材同士を繋ぐ繋ぎ流
路t2,…を有する基板91〜94を備えた集積型マス
フローコントローラにおいて、マスフローコントローラ
の基板への取付姿勢変更に際し、サーマルサイフォン現
象回避のため、前記基板とは異なる繋ぎ流路N1,…を
有する取替基板80を設ける。
Description
製造プロセスでのウェハーの膜付けや、エッチング等に
使用される半導体ガス供給装置に具備されたガス(流
体)を流すためのガス供給ラインに設置され、バルブ等
の他の構成部材と同じ取付け部を有するコンパクト化さ
れた集積タイプのマスフローコントローラを用いた流体
供給機構に関する。
ジガスを含む各種のガスをウェハー等に供給する場合、
それらのガス供給ラインにマスフローコントローラをそ
れぞれ設け、これによってガス流量をそれぞれ調節する
とともに、マスフローコントローラのガス入口側および
ガス出口側に通常複数個のバルブやフィルタあるいはレ
ギュレータ等の等の構成部材が設置されている。
にバイパス素子の流路方向と制御バルブの弁の作動方向
が同じとなるように前記バイパス素子および制御バルブ
を集積させることによりバルブやフィルタ等の構成部材
と同じ取付け部を持たせた図8〜図10に示すような集
積タイプのマスフローコントローラ3が提案されている
(特願平11−365471号明細書、図面参照)。こ
の集積タイプのマスフローコントローラ3には、ガスの
流量測定を行う流量センサ部10を構成する平面視U字
状の細管15が本体ブロック1のベース取付け部2の下
面(マスフローコントローラの取付け面)mに平行な水
平姿勢状態で本体ブロック1の一方側面nに設けられて
おり、この細管5の中央部分15aには一対のセンサコ
イル16,17が巻設されている。
トローラ3を用いたガス供給ラインLを示している。こ
のガス供給ラインLは、金属製設置板99等にX方向に
並んで設置されている基板90〜96の上方から複数個
のバルブ50および複数個のフィルタ51を、基板90
〜96に着脱自在に取付けるとともに、集積タイプのマ
スフローコントローラ3も、基板92,93の上方から
基板92,93を跨ぐ形で着脱自在に取付けて構成され
ている。なお、前記ベース取付け部2の下面(マスフロ
ーコントローラの取付け面)mはX−Y平面に平行であ
る。
ようなガス供給ラインLの配置では、細管5の二つのセ
ンサコイル16,17が位置する中央部分15aがY方
向に沿う状態で水平になり、二つのセンサコイル16,
17の間に位置的に上下関係がなく二つのセンサコイル
16,17の高さの位置が互いに等しいので、これらの
センサコイル16,17の間でサーマルサイフォン現象
が生ずることはない。
の大きい流体の場合に起きる現象で、一方のセンサコイ
ル17が他方のセンサコイル16よりも上位に位置した
り、一方のセンサコイル16が他方のセンサコイル17
よりも上位に位置したりする場合に発生する。すなわ
ち、細管5内部において生じる熱対流により細管5内を
ガスが流れなくても流れているような現象が生じ、これ
によりゼロ点が変化するため、流量の測定結果に誤差が
生じるという不都合がある。
フローコントローラ3の設置スペースなどの関係で二つ
のセンサコイル16,17の間に位置的に上下関係がで
きてサーマルサイフォン現象が生じることがある。
右向きであれ、左向きであれガス供給ラインLを角度θ
(0°<θ<180°)だけ回転させた場合、例えばX
軸のまわりに左向きに(R方向)90°回転させた場
合、マスフローコントローラ3は、マスフローコントロ
ーラ3の基板92,93への取付姿勢が図10に示した
状態から、図4(A)に示すように、高さ方向(Z方
向)に沿った状態になるので、二つのセンサコイル1
6,17の間に位置的に上下関係ができてサーマルサイ
フォン現象が生じることになる。
の対策として、サーマルサイフォン現象対応の補償コイ
ル(センサ)を用いることが考えられるが構造が複雑に
なる。
もので、その目的は、流量センサ部自体にサーマルサイ
フォン現象対策を行わなくてもこれを防止できる集積タ
イプのマスフローコントローラを用いた流体供給機構を
提供することである。
に、この発明は、流量センサ部の細管のうち、一対のセ
ンサコイルを巻回してある部分が本体ブロックの取付け
面に平行な水平姿勢状態で本体ブロックに設けられてい
るマスフローコントローラと、このマスフローコントロ
ーラの流体入口側および流体出口側に位置してマスフロ
ーコントローラの流体流路とともに流体供給ラインの一
部を構成する流体流路を有するバルブ等の構成部材と、
マスフローコントローラの前記流体流路と前記構成部材
の前記流体流路ならびに前記構成部材の前記流体流路同
士を繋ぐ繋ぎ流路を有し、マスフローコントローラおよ
び前記構成部材が着脱自在に取付けられ、前記流体供給
ラインを形成するための複数の基板とを備え、更に、前
記マスフローコントローラの前記基板への取付姿勢の変
更に伴い前記流量センサ部においてサーマルサイフォン
現象が生ずるのを回避すべく、前記基板とは異なる繋ぎ
流路を有する取替基板を設けてある。
サ部の細管のうち、一対のセンサコイルを巻回してある
部分が本体ブロックの取付け面に平行な水平姿勢状態で
本体ブロックに設けられているマスフローコントローラ
と、このマスフローコントローラの流体入口側および流
体出口側に位置してマスフローコントローラの流体流路
とともに流体供給ラインの一部を構成する流体流路を有
するバルブ等の構成部材と、マスフローコントローラの
前記流体流路と前記構成部材の前記流体流路ならびに前
記構成部材の前記流体流路同士を繋ぐ繋ぎ流路を有し、
マスフローコントローラおよび前記構成部材が着脱自在
に取付けられ、前記流体供給ラインを形成するための複
数の基板とを備え、更に、前記マスフローコントローラ
の前記基板への取付姿勢の変更に伴い前記流量センサ部
においてサーマルサイフォン現象が生ずるのを回避すべ
く、前記基板とは異なる繋ぎ流路を有し、前記マスフロ
ーコントローラの前記取付け面および前記基板間に介装
されるアタプタを設けてある。
ブロックの取付け部の取付け面に流体入口と流体出口を
形成し、これら流体入口と流体出口を接続する流体流路
中に制御バルブを設け、流体入口と制御バルブとの間
に、流体をバイパスさせるバイパス素子と、流体の流量
測定を行う流量センサ部とを並列的に設け、前記バイパ
ス素子の流路方向と前記制御バルブの弁の作動方向が同
じとなるように前記バイパス素子および制御バルブを集
積させてある集積タイプのマスフローコントローラと、
前記マスフローコントローラの流体入口側および流体出
口側に位置して前記マスフローコントローラの前記流体
流路とともに流体供給ラインの一部を構成する流体流路
を有するバルブ等の構成部材と、前記マスフローコント
ローラの前記流体流路と前記構成部材の前記流体流路な
らびに前記構成部材の前記流体流路同士を繋ぐ繋ぎ流路
を有し、前記マスフローコントローラおよび前記構成部
材が着脱自在に取付けられ、前記流体供給ラインを形成
するための複数の基板とを備え、更に、前記マスフロー
コントローラの前記基板への取付姿勢の変更に伴い前記
流量センサ部においてサーマルサイフォン現象が生ずる
のを回避すべく、前記基板とは異なる繋ぎ流路を有する
取替基板を設けてある。
部の取付け面に流体入口と流体出口を形成し、これら流
体入口と流体出口を接続する流体流路中に制御バルブを
設け、流体入口と制御バルブとの間に、流体をバイパス
させるバイパス素子と、流体の流量測定を行う流量セン
サ部とを並列的に設け、前記バイパス素子の流路方向と
前記制御バルブの弁の作動方向が同じとなるように前記
バイパス素子および制御バルブを集積させてある集積タ
イプのマスフローコントローラと、前記マスフローコン
トローラの流体入口側および流体出口側に位置して前記
マスフローコントローラの前記流体流路とともに流体供
給ラインの一部を構成する流体流路を有するバルブ等の
構成部材と、前記マスフローコントローラの前記流体流
路と前記構成部材の前記流体流路ならびに前記構成部材
の前記流体流路同士を繋ぐ繋ぎ流路を有し、前記マスフ
ローコントローラおよび前記構成部材が着脱自在に取付
けられ、前記流体供給ラインを形成するための複数の基
板とを備え、更に、前記マスフローコントローラの前記
基板への取付姿勢の変更に伴い前記流量センサ部におい
てサーマルサイフォン現象が生ずるのを回避すべく、前
記基板とは異なる繋ぎ流路を有し、前記マスフローコン
トローラの前記取付け面および前記基板間に介装される
アタプタを設けてあることを特徴とする集積タイプのマ
スフローコントローラを用いた流体供給機構を提供す
る。
いて説明する。図1〜図3は、バルブ等の他の構成部材
と同じ大きさのベース取付け部を設けることでガス供給
ラインを小型化できる集積タイプのマスフローコントロ
ーラ(図8〜図10参照)を用いたこの発明の第1の実
施形態を示す。
8〜図10を用いて、集積タイプのマスフローコントロ
ーラ3について説明する。図8〜図10において、1は
本体ブロックで、平面視正方形(一辺aの長さが例えば
39mm)のベース取付け部2が形成されている。すな
わち、横の長さAも縦の長さBも同じ(A=B=a)で
ある。このベース取付け部2の四隅には、半導体の製造
に用いられるパージガスを含む各種のガスをウェハー等
に供給するガス供給ラインLを形成するためのベースと
しての基板(ベースブロック)90〜96にマスフロー
コントローラ3を着脱自在に取り付けて固定するための
ネジ穴5が所定のピッチbを有して設けられている。5
aはネジ穴5に螺合するボルトである。前記ピッチb
は、例えば40mmである。このピッチbは、例えば、
半導体製造プロセスでのウェハーの膜付けやエッチング
等に使用されるガスを流すためのガス供給ラインLにマ
スフローコントローラ3とともに設置される各種のバル
ブ50、逆止弁あるいはフィルタ51等の構成部材のベ
ース取付け部52に形成されているネジ穴55,55間
のピッチと同一に設定してある。
7取り付け用のブロック6を介して、ガス(流体の一
例)Gをバイパスさせるバイパス素子7が高さ方向(Z
方向)に長く設置されている。なお、この実施形態では
バイパス素子7としてキャピラリタイプのものを示して
いるが、テーパーピン、エッチングプレート等のタイプ
のものを用いてもよい(特願平11−305795号の
明細書、図面参照)。8aは、本体ブロック1の下面、
すなわち、ベース取付け部2の下面(取付け面)mに設
けた流体入口で、この流体入口8aからバイパス素子7
の上流端7aに至る第1流路(マスフローコントローラ
3の入口流路)9が本体ブロック1内に形成されてい
る。前記ブロック6もバイパス素子7と同様にZ方向に
設置されている。このブロック6は、上方開口6aと下
方開口6bと保持部6cと保持部6cの中央に形成され
る側面中央穴6dと下方開口6bの直上に形成される側
面下方穴6eを有する。前記ブロック6は本体ブロック
1内に設けたガス流路空間H内に嵌め込まれ、保持部6
cを介して前記ブロック6内にバイパス素子7が設置さ
れる。100は、前記本体ブロック1の内面と前記ブロ
ック6間をシールするメタルOリングである。
部で、本体ブロック1の一方側面nに設けてある。この
側面nはベース取付け部2の平坦な上面kから垂直に、
かつ、上方に至る面であり、かつ、マスフローコントロ
ーラ3は前記側面nがY方向に沿うよう前記基板92,
93を跨ぐ形で取り付けられる。そして、本体ブロック
1は、これら一方側面n、上面kを跨ぐ形で、これらの
中央に縦断面直角三角形の突出部30を有する。この突
出部30内には、マスフローコントローラ3の出口流路
(第7流路)24(後述する)の一部を構成する流路が
形成されている。
前記ブロック6の側面下方穴6eに連通するよう開設さ
れた測定流路入口である。また、13は、本体ブロック
1の内面において、前記ブロック6の側面中央穴6dに
連通するよう開設された測定流路出口である。
のガス流路11に連通するよう一端を前記測定流路入口
12に、他端を測定流路出口13に、それぞれ取付部材
14,19を介して接続されたセンサ管15を備えてい
る。このセンサ管15は、平面視U字状に形成された例
えば薄肉毛細管(キャピラリ)よりなる。すなわち、前
記センサ管15は、前記側面nに平行なセンサ流路部分
15aと、この一端から直角に折れ曲がり取付部材14
に至るセンサ流路部分15bと、前記流路部分15aの
他端から直角に折れ曲がり取付部材19に至るセンサ流
路部分15cとよりなる。更に、前記センサ流路部分1
5aには2つの熱式質量流量センサ素子としての自己発
熱抵抗体(以下、単にセンサコイルという)16,17
が巻回されており、センサコイル16,17はブリッジ
回路(図示してない)に接続されている。前記取付部材
14,19は、前記側面nに抵抗溶接されている。
コイル16,17を覆う断熱性のカバーで、風による熱
影響を防止する。
分15bとを繋ぐ第2流路であり、また、21は、セン
サ流路部分15cと測定流路出口13とを繋ぐ第3流路
である。前記第2流路20は、本体ブロック1内に上向
きに傾斜状態で形成されている。また、前記第3流路2
1は、本体ブロック1内に水平状態で、すなわち、ベー
ス取付け部2の上面kに平行に形成されている。22
は、測定流路出口13と前記上方開口6aを繋ぐ第4流
路である。
御バルブである。この制御バルブ31は、流量センサ部
10からの流量測定信号と流量設定信号とを比較制御回
路(図示せず)において比較し、この比較制御回路から
出力される制御信号に基づいて制御されることにより弁
開度を変え、これによってガスGの流量を制御するよう
に構成されている。前記制御バルブ31は、例えば、弁
ブロック32と、弁ブロック押さえ部材33と、両者3
2,33に挟まれたダイヤフラム34と、ダイヤフラム
34の中央に位置して弁ブロック32の上面中央開口4
0の開度を調節する弁体35と、この弁体35を常時上
方に付勢するばね(図示せず)と、ばねの付勢力に抗し
て弁体35を押圧駆動するアクチュエータ37と、弁ブ
ロック38に螺着された筒状のケース39とから主とし
てなる。そして、この集積タイプのマスフローコントロ
ーラ3では、前記弁体35の作動方向が前記バイパス素
子7のガス流路11と同じとなるようにバイパス素子7
および制御バルブ31を集積させてある。そのため、上
述したように、マスフローコントローラ3のベース取付
け部2に形成されるネジ穴5,5,5,5間相互のピッ
チbを、バルブ50、逆止弁あるいはフィルタ51等の
構成部材のベース取付け部52に形成されているネジ穴
55,55間のピッチと同一に設定できる。
22と前記上面中央開口40を繋ぐ第5流路41と、弁
ブロック32の上面両端に位置する環状開口42と流体
出口8bに至る前記出口流路(第7流路)24を繋ぐ環
状の第6流路43が形成されている。前記第7流路24
は、前記突出部30内に傾斜状態で形成されている。前
記第7流路24は本体ブロック1の下面(取付け面)m
に設けた流体出口に連通する。
32aを有し、下部フランジ32aには、四隅に六角穴
付ボルト44が設けられている。一方、本体ブロック1
の上面Sは、下部フランジ32aの下面Pと同一形状に
なっており、上面Sにおける前記ボルト44の対応位置
にボルト穴(図示せず)が形成されている。そして、制
御バルブ31は、本体ブロック1の上面SにメタルOリ
ング46a,46bを介して六角穴付ボルト44で締め
付けられて固定される。なお、3aは、マスフローコン
トローラ3のケースである。
取り付け用のブロック6の上方開口6aの直上に弁ブロ
ック32の上面中央開口40に向かう真っ直ぐな第5流
路41を形成するように本体ブロック1の上面Sに制御
バルブ31を設置してある。
ーラ3では、流量センサ部10および制御バルブ31を
それぞれ、本体ブロック1の側面nおよび本体ブロック
1の上面Sに設置して弁体35の作動方向が前記バイパ
ス素子7のガス流路11と同じとなるようにバイパス素
子7および制御バルブ31を集積させることにより、従
来流量センサ部と制御バルブとを本体ブロック側に設置
していた分だけ長くなっていたベース取付け部をコンパ
クト化できる。すなわち、マスフローコントローラ3の
ベース取付け部2を、ガス供給ラインLに設置された各
種のバルブ50、逆止弁あるいはフィルタ51等の構成
部材のベース取付け部52と同一寸法に標準化でき、よ
り集積化が行えることになり、ウェハーの大型化に対応
できる。
的構成について説明する。なお、図1〜図4において、
図8〜図10に示した符号と同一のものは、同一または
相当物である。
タイプのマスフローコントローラ3を用いたガス供給ラ
インLをX軸のまわりでR方向に例えば90°回転させ
た場合のこの発明のガス供給ラインL’を示している。
すなわち、前記マスフローコントローラ3の基板への取
付姿勢が両ラインL,L’では異なっている。また、図
3(A)は、マスフローコントローラ3のガス供給ライ
ンLにおける基板92,93への取付姿勢を示し、図3
(C)および図4(B)は、この発明のガス供給ライン
L’におけるマスフローコントローラ3の取付姿勢を示
し、図3(B)および図4(A)は、ガス供給ラインL
をX軸のまわりに90°回転させたことにより、二つの
センサコイル16,17の間に位置的に上下関係ができ
ていることを示すための図である。なお、図3(A)〜
図3(C)では、二つのセンサコイル16,17を省略
してある。
板のうち、前記基板90,91,94〜96は、いずれ
も直方体にブロック形成されている。基板90,96
は、同一形状である。また、基板91,94,95は、
いずれも直方体にブロック形成されているが、基板9
0,96とはX方向の長さが異なる。なお、この発明の
ガス供給ラインL’で用いる基板としては直方体にブロ
ック形成されているものに限るものではなく、例えば断
面T型にブロック形成されたもの等も採用できる。
け部52に形成されているガス流路52aとフィルタ5
1のベース取付け部52に形成されているガス流路(図
示せず)とを繋ぐ繋ぎ流路t1 を有する。この繋ぎ流路
t1 は、例えば縦断面V字状の貫通穴T1 によって形成
されている。また、前記基板90は、フィルタ51の前
記ベース取付け部52に形成されているガス流路(図示
せず)とガス導入口98aを連通する導入流路t0 を有
する。
路52aと、隣接する下流側のバルブ50のベース取付
け部52に形成されているガス流路52bとを繋ぐ繋ぎ
流路t2 を有する。この繋ぎ流路t2 は、例えば縦断面
V字状の貫通穴T2 によって形成されている。
板91と同一構成である。すなわち、前記基板94の繋
ぎ流路t3 は、例えば縦断面V字状の貫通穴T3 によっ
て形成されている。前記基板95の繋ぎ流路t4 は、例
えば縦断面V字状の貫通穴T 4 によって形成されてい
る。
ブ50のベース取付け部52に形成されているガス流路
52aと、最下流端に位置するフィルタ51のベース取
付け部52に形成されているガス流路(図示せず)とを
繋ぐ繋ぎ流路t5 を有する。この繋ぎ流路t5 は、例え
ば縦断面V字状の貫通穴T5 によって形成されている。
更に、前記基板96は、ガス導出口98bとフィルタ5
1のベース取付け部52に形成されているガス流路(図
示せず)を連通する導出流路t6 を有する。
で用いられていた基板92,93は、前記基板91,9
4,95と同一構成であり、前記基板92の繋ぎ流路t
7 は、例えば縦断面V字状の貫通穴T7 によって形成さ
れている。前記基板93の繋ぎ流路t8 は、例えば縦断
面V字状の貫通穴T8 によって形成されている。なお、
前記繋ぎ流路t1 〜t8 の形状は適宜設定されるもの
で、縦断面L字状等のものもある。
基板90〜96が着脱自在に固定設置される設置板で、
前記基板90〜96がX方向に並んで設置されている。
この設置板99は、例えばアルミニウム等の金属板が採
用されている。
7の間でサーマルサイフォン現象が生ずることがないよ
う図3(A)および図8に示されたガス供給ラインLの
基板90〜96のうち、集積タイプのマスフローコント
ローラ3が取り付けられている二つの基板92および9
3を設置板99から取り外し、これら基板92および9
3に替えて新たな基板(取替基板)80を基板91およ
び94間の設置板99上に設置し、更に、この基板80
の一方面である当接面m1 上に、前記マスフローコント
ローラ3のベース取付け部2の下面(取付け面)mの全
部を当接させて前記マスフローコントローラ3をガス供
給ラインL’に配置するようにしている。
ているが、基板91,94,95よりはX方向の長さが
長い。
ローラ3の取付け面mが当接する当接面m1 に所定間隔
をおいて四つの開口81〜84を有するとともに、開口
81,82を持つ例えば縦断面V字状の貫通穴81’
と、開口83,84を持つ例えば縦断面V字状の貫通穴
83’とを有する。すなわち、前記取替基板80は、二
つの貫通穴81’、貫通穴83’を有し、前記貫通穴8
1’によって前記取替基板80の繋ぎ流路N1 が形成さ
れるとともに、前記貫通穴83’によって前記取替基板
80の繋ぎ流路N2 が形成されている。なお、貫通穴8
1’,83’の形状は縦断面V字状に限るものではな
い。
ローラ3の取付け面mを当接面m1に当接させたとき
に、取付け面mに設けた流体入口8aが開口82に整合
し、かつ、取付け面mに設けた流体出口8bが開口83
に整合するよう位置している。
ローラ3の直上流側に隣接するバルブ50が基板80と
基板91を跨ぐ形で取り付けるときに、バルブ50のベ
ース取付け部52に形成されている前記ガス流路52b
(図2参照)の出口52b’と整合するよう位置してい
る。
ローラ3の直下流側に隣接するバルブ50が基板80と
基板94を跨ぐ形で取り付けるときに、バルブ50のベ
ース取付け部52に形成されている前記ガス流路52c
(図2参照)の入口52c’と整合するよう位置してい
る。
ンLをX軸のまわりに90°回転させたガス供給ライン
L’にセンサコイル16,17の間でサーマルサイフォ
ン現象が生ずることがないようマスフローコントローラ
3を取付けるには、図3(B)に示すように、(1)基
板92,93からマスフローコントローラ3を取り外
し、続いて、(2)二つの基板92および93を設置板
99から取り外し、(3)これら基板92および93に
替えて新たな前記基板80を基板91および94間の設
置板99上に設置する。更に、(4)この基板80の一
方面である当接面m1 上に、前記マスフローコントロー
ラ3のベース取付け部2の下面(取付け面)mの全部を
当接させて前記マスフローコントローラ3をガス供給ラ
インL’に配置する。このとき、図4(A)に示すよう
にセンサコイル16,17に上下関係がある状態で前記
マスフローコントローラ3を基板80に取り付けたので
はサーマルサイフォン現象が生ずるので、前記マスフロ
ーコントローラ3を基板80に取り付けるにあたり、図
3(B)に示すマスフローコントローラ3をY軸のまわ
りに90°回転させてセンサ管15の中央部分15aが
水平状態になるようにする。これにより、センサコイル
16,17に上下関係がなくなる〔図4(B)参照〕。
り替えた基板80にマスフローコントローラ3の位置を
取り付ける際に、サーマルサイフォン現象が生ずること
がないようマスフローコントローラ3の取り付け姿勢を
変更するだけの簡易な作業で、流量センサ部15自体に
サーマルサイフォン現象対策を行わなくても如何なる向
きのガス供給ラインでもサーマルサイフォン現象の発生
をなくすことができ、流量測定精度を向上できる利点が
ある。
る取替基板として三つの基板部分からなる基板を用いた
この発明の第2の実施形態を示す。なお、図5におい
て、図1〜図4、図8〜図10に示した符号と同一のも
のは、同一または相当物である。また、図5(A)は、
図3(B)と同一のものである。また、図5(B)は、
図3(C)に対応している。
替基板100は、上流側に位置する基板部分101と下
流側に位置する基板部分102と両部分101,102
の中間に位置する基板部分103からなる。これら基板
部分101,102,103はそれぞれ直方体にブロッ
ク形成されているが、基板部分101,102は同一構
成をなし、基板部分103と基板部分101,102は
X方向の長さが異なる。
コントローラ3の取付け面mが当接する当接面m2 に所
定間隔をおいて二つの開口200,201を有するとと
もに、Z方向に沿う両側面にそれそれ一つの開口20
2,203を有する。また、開口200,202を持つ
湾曲形状の貫通穴200’と、開口201,203を持
つ湾曲形状のの貫通穴201’とを有する。
設けた流体入口8aと流体出口8bの整合関係は以下の
通りである。流体入口8aが開口200に整合し、か
つ、流体出口8bが開口201に整合するよう開口20
0,201間の間隔が設定されている。
02に整合する開口210をZ方向に沿う下流側側面に
有するとともに、バルブ50のベース取付け部52に形
成されている前記ガス流路52bの出口52b’〔図2
および図6参照〕と整合する開口211が前記基板部分
101のバルブ50当接面m3 〔図6参照〕に対応する
面m4 に形成されている。そして、前記基板部分101
は、開口210,211を持つL字形状のの貫通穴30
0を有する。
03に整合する開口215をZ方向に沿う上流側側面に
有するとともに、前記開口211に対応する開口216
を有する。そして、前記基板部分102は、開口21
5,216を持つL字形状の貫通穴301を有する。
グ251を介して連通している。また、前記開口20
3,215も、メタルOリング252を介して連通して
いる。
および、基板部分102,103同士をそれぞれ締付け
るためのビスで、基板部分101の上流側側面および基
板部分102の下流側側面の四隅にそれぞれ設けた貫通
穴253aと、基板部分103の上流側側面および基板
部分103の下流側側面の四隅にそれぞれ設けたビス穴
253bに挿入される。そして、取替基板100は、前
記貫通穴300および貫通穴200’で形成された繋ぎ
流路M1 と、前記貫通穴301および貫通穴201’で
形成された繋ぎ流路M2 を有する。この実施形態では、
二個の隣接する基板、すなわち、繋ぎ流路t7 を有する
基板92と、繋ぎ流路t8 を有する基板93とを取替基
板100に取替えている。
ーコントローラ3との間にアタプタ400を介装してな
るこの発明の第3の実施形態を示す。なお、図7におい
て、図1〜図6、図8〜図10に示した符号と同一のも
のは、同一または相当物である。また、図7(A)は、
図3(B)と同一のものである。また、図7(B)は、
図3(C)に対応している。
形成されており、基板91,92,93,94とほぼ同
じ大きさを有し、基板92,93を跨ぐように取り付け
られる。
ローラ3の取付け面mが当接する当接面m6 に所定間隔
をおいて二つの開口401,402を有するとともに、
基板92のアタプタ当接面m7 に形成されている開口5
00に整合する開口404を当接面m6 とは反対の面m
8 に有する。この反対の面m8 は、基板93のアタプタ
当接面m9 に形成されている開口510に整合する開口
406を有する。
ローコントローラ3の取付け面mを当接面m6 に当接さ
せたときに、取付け面mに設けた流体入口8aが開口4
01に整合し、かつ、取付け面mに設けた流体出口8b
が開口402に整合するよう位置している。
01,404を持つ略直線状の貫通穴600と、開口4
02,406を持つ略直線状の貫通穴601とを有す
る。
ち、一対のセンサコイルを巻回してある部分が本体ブロ
ックの取付け面に平行な水平姿勢状態で本体ブロックに
設けられている集積タイプのマスフローコントローラの
基板への取付姿勢の変更に伴い前記マスフローコントロ
ーラの流量センサ部においてサーマルサイフォン現象が
生ずるのを回避すべく、前記基板とは異なる繋ぎ流路を
有し、前記マスフローコントローラの取付け面および前
記基板間に介装されるアタプタおよび/または前記基板
とは異なる繋ぎ流路を有する取替基板を設けているの
で、前記流量センサ部自体にサーマルサイフォン現象対
策を行わなくても如何なる向きのガス供給ラインでもサ
ーマルサイフォン現象の発生をなくすことができ、流量
測定精度を向上できる利点がある。
方向と前記制御バルブの弁の作動方向が同じとなるよう
に前記バイパス素子および制御バルブを集積させてある
集積タイプのマスフローコントローラの基板への取付姿
勢の変更に伴い前記マスフローコントローラの流量セン
サ部においてサーマルサイフォン現象が生ずるのを回避
すべく、前記基板とは異なる繋ぎ流路を有し、前記マス
フローコントローラの取付け面および前記基板間に介装
されるアタプタおよび/または前記基板とは異なる繋ぎ
流路を有する取替基板を設けているので、前記流量セン
サ部自体にサーマルサイフォン現象対策を行わなくても
如何なる向きのガス供給ラインでもサーマルサイフォン
現象の発生をなくすことができ、流量測定精度を向上で
きる利点がある。
ある。
イプのマスフローコントローラの基板への取付姿勢変更
前のガス供給ラインを示す要部斜視図である。(B)
は、前記集積タイプのマスフローコントローラの基板へ
の取付姿勢変更途中のガス供給ラインを示す要部斜視図
である。(C)は、前記集積タイプのマスフローコント
ローラの基板への取付姿勢変更後のガス供給ラインを示
す要部斜視図である。
ローラの取付姿勢によっては流量センサ部においてサー
マルサイフォン現象が生ずることを説明するための図で
ある。(B)は、サーマルサイフォン現象が起こらない
状態での前記集積タイプのマスフローコントローラの取
付姿勢を示す図である。
用いた集積タイプのマスフローコントローラの基板への
取付姿勢変更途中のガス供給ラインを示す要部斜視図で
ある。(B)は、上記第2の実施形態において用いた集
積タイプのマスフローコントローラの基板への取付姿勢
変更後のガス供給ラインを示す要部斜視図である。
(C)は、上記第2の実施形態における取替基板を示す
構成説明図である。
示す構成説明図である。
用いた集積タイプのマスフローコントローラの基板への
取付姿勢変更途中のガス供給ラインを示す要部斜視図で
ある。(B)は、上記第3の実施形態において用いた集
積タイプのマスフローコントローラの基板への取付姿勢
変更後のガス供給ラインを示す要部斜視図である。
(C)は、上記第3の実施形態におけるアタプタを示す
平面図である。
マスフローコントローラの取付姿勢変更前のガス供給ラ
インを示す斜視図である。
トローラを示す構成説明図である。
ントローラを示す平面図である。
トローラ、7…バイパス素子、8a…流体入口、8b…
流体出口、10…流量センサ部、11…バイパス素子の
ガス流路、15…細管、16,17…センサコイル、3
1…制御バルブ、35…弁体、91〜94…基板、8
0,100…取替基板、n…本体ブロックの一方側面、
t2 ,t3 ,t7 ,t8 …基板の繋ぎ流路、N1 ,
N2 、M1 ,M 2 …取替基板の繋ぎ流路。
Claims (4)
- 【請求項1】 流量センサ部の細管のうち、一対のセン
サコイルを巻回してある部分が本体ブロックの取付け面
に平行な水平姿勢状態で本体ブロックに設けられている
マスフローコントローラと、このマスフローコントロー
ラの流体入口側および流体出口側に位置してマスフロー
コントローラの流体流路とともに流体供給ラインの一部
を構成する流体流路を有するバルブ等の構成部材と、マ
スフローコントローラの前記流体流路と前記構成部材の
前記流体流路ならびに前記構成部材の前記流体流路同士
を繋ぐ繋ぎ流路を有し、マスフローコントローラおよび
前記構成部材が着脱自在に取付けられ、前記流体供給ラ
インを形成するための複数の基板とを備え、更に、前記
マスフローコントローラの前記基板への取付姿勢の変更
に伴い前記流量センサ部においてサーマルサイフォン現
象が生ずるのを回避すべく、前記基板とは異なる繋ぎ流
路を有する取替基板を設けてあることを特徴とする集積
タイプのマスフローコントローラを用いた流体供給機
構。 - 【請求項2】 流量センサ部の細管のうち、一対のセン
サコイルを巻回してある部分が本体ブロックの取付け面
に平行な水平姿勢状態で本体ブロックに設けられている
マスフローコントローラと、このマスフローコントロー
ラの流体入口側および流体出口側に位置してマスフロー
コントローラの流体流路とともに流体供給ラインの一部
を構成する流体流路を有するバルブ等の構成部材と、マ
スフローコントローラの前記流体流路と前記構成部材の
前記流体流路ならびに前記構成部材の前記流体流路同士
を繋ぐ繋ぎ流路を有し、マスフローコントローラおよび
前記構成部材が着脱自在に取付けられ、前記流体供給ラ
インを形成するための複数の基板とを備え、更に、前記
マスフローコントローラの前記基板への取付姿勢の変更
に伴い前記流量センサ部においてサーマルサイフォン現
象が生ずるのを回避すべく、前記基板とは異なる繋ぎ流
路を有し、前記マスフローコントローラの前記取付け面
および前記基板間に介装されるアタプタを設けてあるこ
とを特徴とする集積タイプのマスフローコントローラを
用いた流体供給機構。 - 【請求項3】 本体ブロックの取付け部の取付け面に流
体入口と流体出口を形成し、これら流体入口と流体出口
を接続する流体流路中に制御バルブを設け、流体入口と
制御バルブとの間に、流体をバイパスさせるバイパス素
子と、流体の流量測定を行う流量センサ部とを並列的に
設け、前記バイパス素子の流路方向と前記制御バルブの
弁の作動方向が同じとなるように前記バイパス素子およ
び制御バルブを集積させてある集積タイプのマスフロー
コントローラと、前記マスフローコントローラの流体入
口側および流体出口側に位置して前記マスフローコント
ローラの前記流体流路とともに流体供給ラインの一部を
構成する流体流路を有するバルブ等の構成部材と、前記
マスフローコントローラの前記流体流路と前記構成部材
の前記流体流路ならびに前記構成部材の前記流体流路同
士を繋ぐ繋ぎ流路を有し、前記マスフローコントローラ
および前記構成部材が着脱自在に取付けられ、前記流体
供給ラインを形成するための複数の基板とを備え、更
に、前記マスフローコントローラの前記基板への取付姿
勢の変更に伴い前記流量センサ部においてサーマルサイ
フォン現象が生ずるのを回避すべく、前記基板とは異な
る繋ぎ流路を有する取替基板を設けてあることを特徴と
する集積タイプのマスフローコントローラを用いた流体
供給機構。 - 【請求項4】 本体ブロックの取付け部の取付け面に流
体入口と流体出口を形成し、これら流体入口と流体出口
を接続する流体流路中に制御バルブを設け、流体入口と
制御バルブとの間に、流体をバイパスさせるバイパス素
子と、流体の流量測定を行う流量センサ部とを並列的に
設け、前記バイパス素子の流路方向と前記制御バルブの
弁の作動方向が同じとなるように前記バイパス素子およ
び制御バルブを集積させてある集積タイプのマスフロー
コントローラと、前記マスフローコントローラの流体入
口側および流体出口側に位置して前記マスフローコント
ローラの前記流体流路とともに流体供給ラインの一部を
構成する流体流路を有するバルブ等の構成部材と、前記
マスフローコントローラの前記流体流路と前記構成部材
の前記流体流路ならびに前記構成部材の前記流体流路同
士を繋ぐ繋ぎ流路を有し、前記マスフローコントローラ
および前記構成部材が着脱自在に取付けられ、前記流体
供給ラインを形成するための複数の基板とを備え、更
に、前記マスフローコントローラの前記基板への取付姿
勢の変更に伴い前記流量センサ部においてサーマルサイ
フォン現象が生ずるのを回避すべく、前記基板とは異な
る繋ぎ流路を有し、前記マスフローコントローラの前記
取付け面および前記基板間に介装されるアタプタを設け
てあることを特徴とする集積タイプのマスフローコント
ローラを用いた流体供給機構。
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-
2001
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