JP3919208B2 - プロセスガス供給ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造工程で使用されるプロセスガス供給ユニットに関し、さらに詳細には、気化温度が高く常温において外部から熱を加えないと液化しやすいジクロールシラン(SiH2Cl2)、六フッ化タングステン(WF6 )、三フッ化塩素(ClF3 )等のプロセスガスを液化させることなく高精度に供給するプロセスガス供給ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体集積回路中の絶縁膜として、気相成膜された酸化珪素薄膜等が多用されている。かかる酸化珪素等の気相成膜は、成膜槽中に載置されたウエハ上に化学蒸着成膜法にて行うのが普通である。
そのための珪素供給源としては、例えばモノシラン(SiH4 )のような常温常圧で気体であるものばかりでなく、ジクロールシランのような、常温常圧では液化しやすいものも多く使用されている。
【0003】
ジクロールシラン等の液化しやすいプロセスガスを供給する場合、プロセスガスの供給ルートである高圧ボンベ、配管、マスフローコントローラ等のガスラインを加熱することが必要となる。その理由は、ガスラインの途中でプロセスガスが液化すると、流量計測が正確に行えないため反応チャンバへの供給ガス量が不正確となり、製造される半導体集積回路等の性能を悪くするからである。また、液化したジクロールシラン等がマスフローコントローラの細管を詰まらせて寿命を短縮する問題もある。
【0004】
そこで、ジクロールシラン等のプロセスガスの液化を防止するため、従来のガス供給装置では、例えば図9に示すように、内部に電熱線を挿通した帯状の発熱器具であるテープ状のヒータ(以下、「テープヒータ」という)101を配管、継手、ガス弁102、104およびマスフローコントローラ103等により構成されるガスラインの両側に沿わせ、結束バンド106…で固定することにより、ジクロールシラン等が気化温度以上になるように加熱保温していた。
しかし、テープヒータ101を結束バンド106で固定するようにしたものは、マスフローコントローラ103等のメンテナンスのために交換する場合、断熱材やテープヒータ101をいちいち取り外す必要があり、交換作業に数時間を要し、半導体製造プロセスの稼働率向上の障害となっていた。
【0005】
そのような課題を解決すべく本出願人は、特願平6―104779号を出願した。該出願のプロセスガス供給ユニットは、次のようなヒーティングブロックを備えた構成をなすものである。図10は、該プロセスガス供給ユニットを示す斜視図である。
マスフローコントローラ111の入力ポートには入力ブロック112が付設され、その上面に入力開閉弁113およびパージ弁114が付設されている。また、マスフローコントローラ111の出力ポートには出力ブロック115が付設され、その上面に出力開閉弁116が付設されている。
【0006】
そして、マスフローコントローラ111の下部には伝熱ブロック121が備えられている。伝熱ブロック121は、熱伝導性の高い材質(例えばアルミ又はアルミ合金等)で作られた略直方体形状の部材であり、押圧バネ122の付勢力によりマスフローコントローラ111の下面に押圧されている。また、入力ブロック112及び出力ブロック115の側面には、副伝熱ブロック123がネジ止めされている。副伝熱ブロック123は、伝熱ブロック121と同様の素材により形成された略直方体形状の部材である。
伝熱ブロック121と副伝熱ブロック123とには、保持溝124,125が形成され、保持溝124,125にテープヒータ126が保持されている。テープヒータ126は、伝熱ブロック121及び副伝熱ブロック123の保持溝124,125に保持されつつ、ガス供給装置の周囲に配設されている。
【0007】
そこで、プロセスガス供給ユニット内にプロセスガスFを流しているときに、テープヒータ126の電熱線に通電してジュール熱を発生させると、その熱は伝熱ブロック121を介してマスフローコントローラ111に伝達され、また、副伝熱ブロック123を介して入力ブロック112、出力ブロック115に伝達される。そのため、マスフローコントローラ111等の内部の温度がプロセスガスFの凝結温度以上に維持され、ガス供給装置内でプロセスガスFが液化することにより種々の不具合が発生するのが防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような効果を奏する前記出願のプロセスガス供給ユニットにおいても、以下のような不具合が見いだされた。
前記プロセスガス供給ユニットでは、マスフローコントローラ111等のパーツ機器が万が一故障した場合には、そのメンテナンスに際し該当するパーツ機器などを交換するのに手間がかかった。即ち、マスフローコントローラ111等の側面に伝熱ブロック121及び副伝熱ブロック123がネジ固定されていたため、各パーツ機器の交換の際には、一旦テープヒータを全部取り外した後に、伝熱ブロック121及び副伝熱ブロック123とともにパーツ機器等を取り外さなければならなかった。
更に、マスフローコントローラ111を交換したりメンテナンスする場合には、固定された伝熱ブロック121及び副伝熱ブロック123を一旦取り外し、再度付け直すということも必要であり、この点でも手間のかかるものであった。
【0009】
そこで、本発明は、かかる問題点を解決すべく、パーツ機器などの交換が容易なプロセスガス供給ユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のプロセスガス供給ユニットは、マスフローコントローラ、供給弁、パージ弁、真空弁、逆止弁、レギュレータ、フィルタ等のパーツ機器を連接し、常温常圧で液化しやすいプロセスガスを供給するものであって、前記プロセスガスを前記パーツ機器へ案内する流路が形成され各パーツ機器に対応して設けられたモジュールブロックと、前記モジュールブロック間を連通する流路が形成されたベースプレートと、前記各パーツ機器またはモジュールブロックの底面に当接する複数のヒーティングブロックと、前記各ヒーティングブロックの両側に立設され、前記パーツ機器またはモジュールブロックとの間に、テープヒータを挿入可能な所定の隙間からなる保持空間を形成してなるヒーティングプレートとを有することを特徴とする。
【0011】
よって、本発明のプロセスガス供給ユニットでは、保持空間に装填されたテープヒータによってマスフローコントローラ、供給弁等のパーツ機器が加温されてプロセスガスが保温されるため、常温常圧で液化しやすいプロセスガスが気体のまま供給される。
一方、テープヒータを保持するヒーティングブロック及びヒーティングプレートは、マスフローコントローラや供給弁等の各パーツ機器毎に別体に設けられているため、メンテナンスに際して、テープヒータを取り外さずにパーツ機器やモジュールブロックだけを交換することができるので、パーツ機器などの交換が容易なものとなる。
【0012】
また、本発明のプロセスガス供給ユニットは、前記ヒーティングブロックを、前記パーツ機器または前記モジュールブロックの底面に付勢する弾性手段を有することを特徴とする。
よって、本発明のプロセスガス供給ユニットでは、弾性手段がヒーティングブロックをマスフローコントローラや供給弁等の各パーツ機器の底面に押圧して密着させるため、プロセスガスの加温効果を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るプロセスガス供給ユニットを具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるプロセスガス供給ユニットの実施の形態を示した側面図であり、図2は平面図である。また、図3は、プロセスガス供給ユニットの回路図である。
始めに、図3に示すプロセスガス供給ユニットの回路を説明する。これは、2種類のプロセスガスが供給されるプロセスガス供給ユニットである。
2つのプロセスガス供給ラインにおいては、各プロセスガス源に入力ポートが接続する手動弁1にレギュレータ3が接続され、そのレギュレータ3にはフィルタ13が接続されている。また、レギュレータ3とフィルタ13を連通する流路には、圧力計4が接続されている。フィルタ13は、自動開閉弁である入力弁5に接続されている。
【0014】
入力弁5は、マスフローコントローラ8に接続されている。また、入力弁5とマスフローコントローラ8を連通する流路には、自動開閉弁であるパージ弁6が接続されている。マスフローコントローラ8には、自動開閉弁である出力弁10が接続され、その出力弁10の出力ポートには不図示の真空チャンバが接続されている。
パージ弁6の入力ポートには、自動開閉弁であるパージガス元弁14が接続され、そのパージガス元弁14は、逆止弁7を介してフィルタ13に接続されている。また、フィルタ13は、レギュレータ3に接続され、フィルタ13とレギュレータ3を連通する流路には、圧力計4が接続されている。レギュレータ3は、手動弁1を介してパージガスである窒素ガスのタンクに接続されている。そして、パージガス元弁14の出力ポートは、パージ弁6を介して、出力弁10の出力ポート側に接続されている。
【0015】
そして、これら手動弁1、レギュレータ3、圧力計4、入力弁5、パージ弁6、マスフローコントローラ8、そして出力弁10等の各パーツ機器は、図1に示すように流路の形成されたモジュールブロックに固定される。モジュールブロックは、それぞれのパーツ機器に対応した手動弁ブロック21、レギュレータブロック22、圧力計ブロック23、入力弁ブロック24、入力弁第2ブロック25、マスフローコントローラ入力ブロック26、マスフローコントローラ出力ブロック27、出力弁ブロック28である。手動弁1などの各パーツ機器は、この手動弁ブロック21などのモジュールブロック21,22…に対して上方向から付設されている(図2)。
【0016】
次に、このように手動弁1などの各パーツ機器が固定されたモジュールブロック21,22…は、併設されたモジュールブロックとの流路を連通すべくベースプレート31,32,33,34,35,36,37によって連結されている。これらベースプレート31,32…は、隣り合うモジュールブロック21,22…同士に掛け渡されるように配設され、取付パネル16に固定されている。
ベースプレート31,32…には、その内部に形成された流路が図1に示す一点鎖線のようにV字形流路で形成され、モジュールブロック31,32…内の流路に連通されている。このように流路をV字形流路にしたため、ベースプレート31,32…の寸法を短くすることができ、各ベースプレート31,32…間に空間を形成することができた。
【0017】
このような各ベースプレート31,32…間の空間は、丁度手動弁1などの各パーツ機器の下方に形成されている。そこで、本実施の形態では、その空間を通してテープヒータを保持する保持部材を設けるようにし、その保持部材を各パーツ機器のブロック毎にモジュール化した。
テープヒータ17は、図1に示すように流路の形成されたモジュールブロック21,22…等の側面に沿う高さに位置し、図2に示すようにモジュールブロック21,22…等の両面を挟むように設けられている。以下、このようなテープヒータ17を保持する保持部材を備えた各パーツ機器のヒーティング・モジュールを図示し、図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0018】
図4は、手動弁・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
手動弁1は、4本の機器取付ボルトMにより、上方向から手動弁ブロック21に付設され、手動弁ブロック21は、ブロック取付ボルトNによってベースプレート31に付設されている。手動弁ブロック21の左端面には入力継手18が付設され、入力継手18、手動弁1、手動弁ブロック21、そしてベースプレート31には連通する一連の流路が形成されている。
手動弁ブロック21下方に形成された空間にヒーティングブロック41が配設され、その両端にネジ固定されたヒーティングプレート42,42が立設されている。ヒーティングブロック41及びヒーティングプレート42,42は、熱伝導性の高いアルミなどの材質で形成されている。また、ヒーティングブロック41は、取付パネル16に立設された固定ネジ43に貫通支持され、取付パネル16との間に嵌装されたスプリング44によって付勢されて手動弁ブロック21底面へ押圧されている。
【0019】
次に、図5は、レギュレータ・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
レギュレータ3は、キャップタイプの取付ナット3aによってレギュレータブロック22に付設され、レギュレータブロック22は、ブロック取付ボルトNによって四隅がベースプレート31,32に付設されている。ベースプレート31,32、レギュレータブロック22、そしてレギュレータ3には連通する一連の流路が形成されている。
そして、レギュレータ3下方にあるベースプレート31,32間の空間にはヒーティングブロック51が配設され、その両端にヒーティングプレート52,52が立設されている。ヒーティングブロック51及びヒーティングプレート52,52は、熱伝導性の高いアルミなどの材質で形成されている。また、ヒーティングブロック51は、取付パネル16に立設された固定ネジ53に貫通支持され、取付パネル16との間に嵌装されたスプリング54によって付勢されてレギュレータブロック22底面へ押圧されている。
【0020】
次に、図6は、圧力計・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
圧力計4は、継手によって圧力計ブロック23に付設され、圧力計ブロック23は、ブロック取付ボルトNによって四隅がベースプレート32,33に付設されている。圧力計ブロック23には、逆V字流路が形成され、その逆V字流路の頂点に圧力計4が接続されている。逆V字流路は、ベースプレート32とベースプレート33との流路に連通されている。
そして、圧力計4下方にあるベースプレート32,33間の空間にはヒーティングブロック61が配設され、その両端にヒーティングプレート62,62が立設されている。ヒーティングブロック61及びヒーティングプレート62,62は、熱伝導性の高いアルミなどの材質で形成されている。また、ヒーティングブロック61は、取付パネル16に立設された固定ネジ63に貫通支持され、取付パネル16との間に嵌装されたスプリング64によって付勢されて圧力計ブロック23底面へ押圧されている。
【0021】
次に、図7は、エアオペレートバルブ・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
入力弁ブロック24には、入力弁5及びパージ弁6(図7には図示せず)が付設されている。また、入力弁ブロック24には、パージガス元弁14及び逆止弁7(図3参照)が付設され。入力弁5及びパージ弁6は、各々4本の機器取付ボルトMによって上方向から入力弁ブロック24に付設されている。また、入力弁ブロック24には出力側に入力弁第2ブロック25が一体的に固設されている。そして、入力弁ブロック24と入力弁第2ブロック25とは、ブロック取付ボルトNによってベースプレート33,34,35に対して一体的に固定されている。入力弁ブロック24には、ベースプレート33,34,35及び入力弁5やパージ弁6とに連通する流路が形成されている。
【0022】
そして、入力弁5下方にあるベースプレート33,34間の空間にはヒーティングブロック71が配設され、その両端にヒーティングプレート72,72が立設されている。但し、入力弁ブロック24がパージガス元弁14へ連通するための流路が形成されたベースプレート34へ固定されているため、ヒーティングブロック71は、入力弁ブロック24に対してベースプレート33,34間の狭い範囲に設けられる。一方、ヒーティングプレート72,72は、図1に示すようにヒーティングブロック71への固定部分の幅が狭く、入力弁ブロック24に沿った部分は幅広に形成されている。このヒーティングブロック71及びヒーティングプレート72,72は、熱伝導性の高いアルミなどの材質で形成されている。また、ヒーティングブロック71は、取付パネル16に立設された固定ネジ73に貫通支持され、取付パネル16との間に嵌装されたスプリング74によって付勢されて入力弁ブロック24底面へ押圧されている。
【0023】
次に、図8は、マスフローコントローラ・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
マスフローコントローラ8の入力側には、マスフローコントローラ入力ブロック26が横方向から付設され、出力側には、マスフローコントローラ出力ブロック27が横方向から付設されている。マスフローコントローラ入力ブロック26とマスフローコントローラ出力ブロック27とは、ブロック取付ボルトNにより上方向から一体的にベースプレート35,36に付設されている。ベースプレート35,36はV字流路が形成され、マスフローコントローラ入力ブロック26及びマスフローコントローラ出力ブロック27に形成された流路を介してマスフローコントローラ8に連通されている。
【0024】
そして、マスフローコントローラ入力ブロック26とマスフローコントローラ出力ブロック27とに挟まれたマスフローコントローラ8の下方にはヒーティングブロック81が配設され、その両端にヒーティングプレート82,82が立設されている。ヒーティングブロック81及びヒーティングプレート82,82は、熱伝導性の高いアルミなどの材質で形成されている。また、ヒーティングブロック81は、取付パネル16に立設された固定ネジ83に貫通支持され、取付パネル16との間に嵌装されたスプリング84によって付勢されてマスフローコントローラ8の底面へ押圧されている。
【0025】
また、出力弁ブロック28には、図1に示す出力弁10が付設されている。出力弁10は、機器取付ボルトMによって上方向から出力弁ブロック28に付設されている。出力弁ブロック28には、ベースプレート36を介してマスフローコントローラ8へ連通される一方、出力継手19が付設され、出力側へと連通されている。また、ベースプレート37には、併設されたプロセスガス供給ユニットのベースプレートに形成された流路に連通されている。
【0026】
そして、本プロセスガス供給ユニットでは、このようなヒーティングブロック41,51…及びヒーティングプレート42,52…などからなるモジュール化された保持部材を設けたことで、モジュールブロック21,22…及びマスフローコントローラ8と、それらを挟むように立設されたヒーティングプレート72,82…との間にテープヒータ17を挿入可能な所定の隙間からなる保持空間が形成される。
そのため、本プロセスガス供給ユニットは、図1、図2に示すように保持空間に挿入したテープヒータ17を張り渡すことで、そのテープヒータ17が、流路の形成されているモジュールブロック21,22…、マスフローコントローラ8を挟むようにして配設されることとなる。
【0027】
次に、上記構成を有するプロセスガス供給ユニットの作用を説明する。
ジクロールシランなどのプロセスガスを真空チャンバに供給する場合には、入力弁5及び出力弁10を開けて、プロセスガスを手動弁1、フィルタ13を介してマスフローコントローラ8に送り込む。このとき、プロセスガスの圧力は、レギュレータ3、圧力計4により一定に保たれている。
マスフローコントローラ8は、一定質量のプロセスガスを出力弁10を介して真空チャンバに供給する。
【0028】
プロセスガスの供給を終える手順を説明する。入力弁5及び出力弁10を閉じる。そして、パージ弁6及びパージ弁6を開ける。このとき、パージガス元弁14は開いている。従って、パージ弁6及びパージ弁6を介して、パージガスが各流路に流れ込んで滞留しているプロセスガスとパージガスとが置換される。
このとき、逆止弁7は、プロセスガスがパージガスラインに逆流することを防止している。
【0029】
そして、このようにプロセスガス供給ユニットにプロセスガスを流しているときには、テープヒータ17の電熱線に通電してジュール熱を発生させる。すると、その熱は直接モジュールブロック21,22…やマスフローコントローラ8に伝達される。そのため、モジュールブロック21,22…等の流路を通って流れるジクロールシランなどのプロセスガスは凝結温度以上に保温され、プロセスガス供給ユニット内で液化することにより種々の不具合が発生することが防止されることとなる。
このようなテープヒータを保持するヒーティングブロック41…及びヒーティングプレート42…は、本実施の形態ではアルミ又はアルミ合金のような熱伝導性の高い材質で作られるので、熱の伝達効率がよく、加温効果が高い。また、ヒーティングブロック41…が当接されたモジュールブロック21,22…は底面からも熱が伝達され、プロセスガスの加温効果に優れた効果を示すこととなる。
【0030】
ところで、プロセスガス供給ユニットは、プロセスガスとして腐食性の高いガス等が使用されるため、レギュレータ3、圧力計4、フィルタ13、入力弁5、パージ弁6、逆止弁7、マスフローコントローラ8、出力弁10等の各パーツ機器の流路表面が経時的に腐食され、パーティクルを発生する恐れがある。これを防止するため、定期的にこれらパーツ機器を取り外して点検・交換が行われる。
その際、本プロセスガス供給ユニットによれば、モジュールブロック、即ち手動弁ブロック21、レギュレータブロック22等が、ブロック取付ボルトNによってベースプレート31,32…に上方向から付設されているので、取り外し取り付けを容易に行うことができる。
【0031】
本プロセスガス供給ユニットは、ヒーティングブロック41,51…及びヒーティングプレート42,52…等からなるテープヒータ17の保持部材が、レギュレータ3、圧力計4等のパーツ機器或いはモジュールブロック21,22…と別体に形成されている。そのため、従来のように故障等したパーツ機器をモジュールブロック毎に取り換える際に、テープヒータを一旦取り外すことなく、所定のパーツ機器1,3…或いはモジュールブロック21,22…のみを交換することができる。これは、メンテナンスの短縮化に大いに貢献するものである。
一方、ヒーティングブロック41及びヒーティングプレート42,42等のテープヒータ17を保持する保持部材も、パーツ機器1,3…或いはモジュールブロック21,22…とは独立して取り外しが可能であるため、その取り扱いが非常に便利である。
【0032】
以上、本発明にかかるプロセスガス供給ユニットについて説明したが、本発明は前記実施の形態のものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、プロセスガス供給ユニットを構成する各パーツ機器の構成は、前記実施の形態のものに限定されるわけではない。
また、例えば、前記実施の形態ではヒーティングブロック41…をモジュールブロック21,22…下の空間に配設しスプリング44,54…で付勢するよう構成したが、単にモジュールブロック21,22下にはめ込むよう構成したものであってもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、常温常圧で液化しやすいプロセスガスを供給するものであって、そのプロセスガスをパーツ機器へ案内する流路が形成され各パーツ機器に対応して設けられたモジュールブロックと、モジュールブロック間を連通する流路が形成されたベースプレートと、各パーツ機器またはモジュールブロックの底面に当接する複数のヒーティングブロックと、各ヒーティングブロックの両側に立設され、パーツ機器またはモジュールブロックとの間に、テープヒータを挿入可能な所定の隙間からなる保持空間を形成してなるヒーティングプレートとを有してなるので、パーツ機器などの交換が容易なプロセスガス供給ユニットを提供することが可能となった。
また、本発明は、ヒーティングブロックをパーツ機器またはモジュールブロックの底面に付勢する弾性手段を有してなるので、ヒーティングブロックを各パーツ機器の底面に押圧して密着させるため、プロセスガスの加温効果を高めることができるプロセスガス供給ユニットを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロセスガス供給ユニットの一実施の形態を示した側面図である。
【図2】プロセスガス供給ユニットの一実施の形態を示した平面図である。
【図3】プロセスガス供給ユニットの回路図である。
【図4】手動弁・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
【図5】レギュレータ・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
【図6】圧力計・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
【図7】エアオペレートバルブ・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
【図8】マスフローコントローラ・ヒーティング・モジュールを示した正面図である。
【図9】マスフローコントローラの従来の保温方法を示す外観図である。
【図10】従来のプロセスガス供給ユニットを示した斜視図である。
【符号の説明】
1 手動弁
3 レギュレータ
4 圧力計
5 入力弁
6 パージ弁
8 マスフローコントローラ
10 出力弁
16 取付パネル
17 テープヒータ
21 手動弁ブロック
22 レギュレータブロック
23 圧力計ブロック
24 入力弁ブロック
25 入力弁第2ブロック
26 マスフローコントローラ入力ブロック
27 マスフローコントローラ出力ブロック
28 出力弁ブロック
31,32,33,34,35,36,37 ベースプレート
41,51,61,71,81 ヒーティングブロック
42,52,62,72,82 ヒーティングプレート
43,53,63,73,83 固定ネジ
44,54,64,74,84 スプリング

Claims (2)

  1. 流体を制御する複数のパーツ機器を連接し、常温常圧で液化しやすいプロセスガスを供給するプロセスガス供給ユニットにおいて、
    前記プロセスガスを前記パーツ機器へ案内する流路が形成され、前記パーツ機器に対応して設けられたモジュールブロックと、
    前記モジュールブロック間を連通する流路が形成されたベースプレートと、
    記パーツ機器または前記モジュールブロックの底面に当接する複数のヒーティングブロックと、
    前記各ヒーティングブロックの両側に立設され、前記パーツ機器または前記モジュールブロックとの間に、テープヒータを挿入可能な所定の隙間からなる保持空間を形成してなるヒーティングプレートと、を有し
    前記テープヒータが、前記保持空間に挿入されることで、前記パーツ機器または前記モジュールブロックの側面に沿って配設されることを特徴とするプロセスガス供給ユニット。
  2. 請求項1に記載のプロセスガス供給ユニットにおいて、
    前記ヒーティングブロックを、前記パーツ機器または前記モジュールブロックの底面に付勢する弾性手段を有することを特徴とするプロセスガス供給ユニット。
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