JPH1150257A - プロセスガス供給ユニット - Google Patents

プロセスガス供給ユニット

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JPH1150257A
JPH1150257A JP20780297A JP20780297A JPH1150257A JP H1150257 A JPH1150257 A JP H1150257A JP 20780297 A JP20780297 A JP 20780297A JP 20780297 A JP20780297 A JP 20780297A JP H1150257 A JPH1150257 A JP H1150257A
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正人 伊藤
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俊康 稲垣
Tetsuya Ishihara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーツ機器などの交換が容易なプロセスガス
供給ユニットを提供すること。 【解決手段】 本発明のプロセスガス供給ユニットは、
マスフローコントローラ8、供給弁5、パージ弁6等の
パーツ機器を連接し、常温常圧で液化しやすいプロセス
ガスを供給するものであって、各パーツ機器に対応して
設けられたモジュールブロック21,22…と、モジュ
ールブロック21,22…間を連通する流路が形成され
たベースプレート31,32…と、各パーツ機器または
モジュールブロックの底面に当接する複数のヒーティン
グブロック41,51…と、各ヒーティングブロックの
両側に立設され、パーツ機器またはモジュールブロック
との間に、テープヒータを挿入可能な所定の隙間からな
る保持空間を形成してなるヒーティングプレート42,
52…とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程で
使用されるプロセスガス供給ユニットに関し、さらに詳
細には、気化温度が高く常温において外部から熱を加え
ないと液化しやすいジクロールシラン(SiH2
2)、六フッ化タングステン(WF6 )、三フッ化塩
素(ClF3 )等のプロセスガスを液化させることなく
高精度に供給するプロセスガス供給ユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路中の絶縁膜と
して、気相成膜された酸化珪素薄膜等が多用されてい
る。かかる酸化珪素等の気相成膜は、成膜槽中に載置さ
れたウエハ上に化学蒸着成膜法にて行うのが普通であ
る。そのための珪素供給源としては、例えばモノシラン
(SiH4 )のような常温常圧で気体であるものばかり
でなく、ジクロールシランのような、常温常圧では液化
しやすいものも多く使用されている。
【0003】ジクロールシラン等の液化しやすいプロセ
スガスを供給する場合、プロセスガスの供給ルートであ
る高圧ボンベ、配管、マスフローコントローラ等のガス
ラインを加熱することが必要となる。その理由は、ガス
ラインの途中でプロセスガスが液化すると、流量計測が
正確に行えないため反応チャンバへの供給ガス量が不正
確となり、製造される半導体集積回路等の性能を悪くす
るからである。また、液化したジクロールシラン等がマ
スフローコントローラの細管を詰まらせて寿命を短縮す
る問題もある。
【0004】そこで、ジクロールシラン等のプロセスガ
スの液化を防止するため、従来のガス供給装置では、例
えば図9に示すように、内部に電熱線を挿通した帯状の
発熱器具であるテープ状のヒータ(以下、「テープヒー
タ」という)101を配管、継手、ガス弁102、10
4およびマスフローコントローラ103等により構成さ
れるガスラインの両側に沿わせ、結束バンド106…で
固定することにより、ジクロールシラン等が気化温度以
上になるように加熱保温していた。しかし、テープヒー
タ101を結束バンド106で固定するようにしたもの
は、マスフローコントローラ103等のメンテナンスの
ために交換する場合、断熱材やテープヒータ101をい
ちいち取り外す必要があり、交換作業に数時間を要し、
半導体製造プロセスの稼働率向上の障害となっていた。
【0005】そのような課題を解決すべく本出願人は、
特願平6―104779号を出願した。該出願のプロセ
スガス供給ユニットは、次のようなヒーティングブロッ
クを備えた構成をなすものである。図10は、該プロセ
スガス供給ユニットを示す斜視図である。マスフローコ
ントローラ111の入力ポートには入力ブロック112
が付設され、その上面に入力開閉弁113およびパージ
弁114が付設されている。また、マスフローコントロ
ーラ111の出力ポートには出力ブロック115が付設
され、その上面に出力開閉弁116が付設されている。
【0006】そして、マスフローコントローラ111の
下部には伝熱ブロック121が備えられている。伝熱ブ
ロック121は、熱伝導性の高い材質(例えばアルミ又
はアルミ合金等)で作られた略直方体形状の部材であ
り、押圧バネ122の付勢力によりマスフローコントロ
ーラ111の下面に押圧されている。また、入力ブロッ
ク112及び出力ブロック115の側面には、副伝熱ブ
ロック123がネジ止めされている。副伝熱ブロック1
23は、伝熱ブロック121と同様の素材により形成さ
れた略直方体形状の部材である。伝熱ブロック121と
副伝熱ブロック123とには、保持溝124,125が
形成され、保持溝124,125にテープヒータ126
が保持されている。テープヒータ126は、伝熱ブロッ
ク121及び副伝熱ブロック123の保持溝124,1
25に保持されつつ、ガス供給装置の周囲に配設されて
いる。
【0007】そこで、プロセスガス供給ユニット内にプ
ロセスガスFを流しているときに、テープヒータ126
の電熱線に通電してジュール熱を発生させると、その熱
は伝熱ブロック121を介してマスフローコントローラ
111に伝達され、また、副伝熱ブロック123を介し
て入力ブロック112、出力ブロック115に伝達され
る。そのため、マスフローコントローラ111等の内部
の温度がプロセスガスFの凝結温度以上に維持され、ガ
ス供給装置内でプロセスガスFが液化することにより種
々の不具合が発生するのが防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな効果を奏する前記出願のプロセスガス供給ユニット
においても、以下のような不具合が見いだされた。前記
プロセスガス供給ユニットでは、マスフローコントロー
ラ111等のパーツ機器が万が一故障した場合には、そ
のメンテナンスに際し該当するパーツ機器などを交換す
るのに手間がかかった。即ち、マスフローコントローラ
111等の側面に伝熱ブロック121及び副伝熱ブロッ
ク123がネジ固定されていたため、各パーツ機器の交
換の際には、一旦テープヒータを全部取り外した後に、
伝熱ブロック121及び副伝熱ブロック123とともに
パーツ機器等を取り外さなければならなかった。更に、
マスフローコントローラ111を交換したりメンテナン
スする場合には、固定された伝熱ブロック121及び副
伝熱ブロック123を一旦取り外し、再度付け直すとい
うことも必要であり、この点でも手間のかかるものであ
った。
【0009】そこで、本発明は、かかる問題点を解決す
べく、パーツ機器などの交換が容易なプロセスガス供給
ユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のプロセスガス供
給ユニットは、マスフローコントローラ、供給弁、パー
ジ弁、真空弁、逆止弁、レギュレータ、フィルタ等のパ
ーツ機器を連接し、常温常圧で液化しやすいプロセスガ
スを供給するものであって、前記プロセスガスを前記パ
ーツ機器へ案内する流路が形成され各パーツ機器に対応
して設けられたモジュールブロックと、前記モジュール
ブロック間を連通する流路が形成されたベースプレート
と、前記各パーツ機器またはモジュールブロックの底面
に当接する複数のヒーティングブロックと、前記各ヒー
ティングブロックの両側に立設され、前記パーツ機器ま
たはモジュールブロックとの間に、テープヒータを挿入
可能な所定の隙間からなる保持空間を形成してなるヒー
ティングプレートとを有することを特徴とする。
【0011】よって、本発明のプロセスガス供給ユニッ
トでは、保持空間に装填されたテープヒータによってマ
スフローコントローラ、供給弁等のパーツ機器が加温さ
れてプロセスガスが保温されるため、常温常圧で液化し
やすいプロセスガスが気体のまま供給される。一方、テ
ープヒータを保持するヒーティングブロック及びヒーテ
ィングプレートは、マスフローコントローラや供給弁等
の各パーツ機器毎に別体に設けられているため、メンテ
ナンスに際して、テープヒータを取り外さずにパーツ機
器やモジュールブロックだけを交換することができるの
で、パーツ機器などの交換が容易なものとなる。
【0012】また、本発明のプロセスガス供給ユニット
は、前記ヒーティングブロックを、前記パーツ機器また
は前記モジュールブロックの底面に付勢する弾性手段を
有することを特徴とする。よって、本発明のプロセスガ
ス供給ユニットでは、弾性手段がヒーティングブロック
をマスフローコントローラや供給弁等の各パーツ機器の
底面に押圧して密着させるため、プロセスガスの加温効
果を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るプロセスガス
供給ユニットを具体化した一実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、本発明にかかるプロセスガ
ス供給ユニットの実施の形態を示した側面図であり、図
2は平面図である。また、図3は、プロセスガス供給ユ
ニットの回路図である。始めに、図3に示すプロセスガ
ス供給ユニットの回路を説明する。これは、2種類のプ
ロセスガスが供給されるプロセスガス供給ユニットであ
る。2つのプロセスガス供給ラインにおいては、各プロ
セスガス源に入力ポートが接続する手動弁1にレギュレ
ータ3が接続され、そのレギュレータ3にはフィルタ1
3が接続されている。また、レギュレータ3とフィルタ
13を連通する流路には、圧力計4が接続されている。
フィルタ13は、自動開閉弁である入力弁5に接続され
ている。
【0014】入力弁5は、マスフローコントローラ8に
接続されている。また、入力弁5とマスフローコントロ
ーラ8を連通する流路には、自動開閉弁であるパージ弁
6が接続されている。マスフローコントローラ8には、
自動開閉弁である出力弁10が接続され、その出力弁1
0の出力ポートには不図示の真空チャンバが接続されて
いる。パージ弁6の入力ポートには、自動開閉弁である
パージガス元弁14が接続され、そのパージガス元弁1
4は、逆止弁7を介してフィルタ13に接続されてい
る。また、フィルタ13は、レギュレータ3に接続さ
れ、フィルタ13とレギュレータ3を連通する流路に
は、圧力計4が接続されている。レギュレータ3は、手
動弁1を介してパージガスである窒素ガスのタンクに接
続されている。そして、パージガス元弁14の出力ポー
トは、パージ弁6を介して、出力弁10の出力ポート側
に接続されている。
【0015】そして、これら手動弁1、レギュレータ
3、圧力計4、入力弁5、パージ弁6、マスフローコン
トローラ8、そして出力弁10等の各パーツ機器は、図
1に示すように流路の形成されたモジュールブロックに
固定される。モジュールブロックは、それぞれのパーツ
機器に対応した手動弁ブロック21、レギュレータブロ
ック22、圧力計ブロック23、入力弁ブロック24、
入力弁第2ブロック25、マスフローコントローラ入力
ブロック26、マスフローコントローラ出力ブロック2
7、出力弁ブロック28である。手動弁1などの各パー
ツ機器は、この手動弁ブロック21などのモジュールブ
ロック21,22…に対して上方向から付設されている
(図2)。
【0016】次に、このように手動弁1などの各パーツ
機器が固定されたモジュールブロック21,22…は、
併設されたモジュールブロックとの流路を連通すべくベ
ースプレート31,32,33,34,35,36,3
7によって連結されている。これらベースプレート3
1,32…は、隣り合うモジュールブロック21,22
…同士に掛け渡されるように配設され、取付パネル16
に固定されている。ベースプレート31,32…には、
その内部に形成された流路が図1に示す一点鎖線のよう
にV字形流路で形成され、モジュールブロック31,3
2…内の流路に連通されている。このように流路をV字
形流路にしたため、ベースプレート31,32…の寸法
を短くすることができ、各ベースプレート31,32…
間に空間を形成することができた。
【0017】このような各ベースプレート31,32…
間の空間は、丁度手動弁1などの各パーツ機器の下方に
形成されている。そこで、本実施の形態では、その空間
を通してテープヒータを保持する保持部材を設けるよう
にし、その保持部材を各パーツ機器のブロック毎にモジ
ュール化した。テープヒータ17は、図1に示すように
流路の形成されたモジュールブロック21,22…等の
側面に沿う高さに位置し、図2に示すようにモジュール
ブロック21,22…等の両面を挟むように設けられて
いる。以下、このようなテープヒータ17を保持する保
持部材を備えた各パーツ機器のヒーティング・モジュー
ルを図示し、図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0018】図4は、手動弁・ヒーティング・モジュー
ルを示した正面図である。手動弁1は、4本の機器取付
ボルトMにより、上方向から手動弁ブロック21に付設
され、手動弁ブロック21は、ブロック取付ボルトNに
よってベースプレート31に付設されている。手動弁ブ
ロック21の左端面には入力継手18が付設され、入力
継手18、手動弁1、手動弁ブロック21、そしてベー
スプレート31には連通する一連の流路が形成されてい
る。手動弁ブロック21下方に形成された空間にヒーテ
ィングブロック41が配設され、その両端にネジ固定さ
れたヒーティングプレート42,42が立設されてい
る。ヒーティングブロック41及びヒーティングプレー
ト42,42は、熱伝導性の高いアルミなどの材質で形
成されている。また、ヒーティングブロック41は、取
付パネル16に立設された固定ネジ43に貫通支持さ
れ、取付パネル16との間に嵌装されたスプリング44
によって付勢されて手動弁ブロック21底面へ押圧され
ている。
【0019】次に、図5は、レギュレータ・ヒーティン
グ・モジュールを示した正面図である。レギュレータ3
は、キャップタイプの取付ナット3aによってレギュレ
ータブロック22に付設され、レギュレータブロック2
2は、ブロック取付ボルトNによって四隅がベースプレ
ート31,32に付設されている。ベースプレート3
1,32、レギュレータブロック22、そしてレギュレ
ータ3には連通する一連の流路が形成されている。そし
て、レギュレータ3下方にあるベースプレート31,3
2間の空間にはヒーティングブロック51が配設され、
その両端にヒーティングプレート52,52が立設され
ている。ヒーティングブロック51及びヒーティングプ
レート52,52は、熱伝導性の高いアルミなどの材質
で形成されている。また、ヒーティングブロック51
は、取付パネル16に立設された固定ネジ53に貫通支
持され、取付パネル16との間に嵌装されたスプリング
54によって付勢されてレギュレータブロック22底面
へ押圧されている。
【0020】次に、図6は、圧力計・ヒーティング・モ
ジュールを示した正面図である。圧力計4は、継手によ
って圧力計ブロック23に付設され、圧力計ブロック2
3は、ブロック取付ボルトNによって四隅がベースプレ
ート32,33に付設されている。圧力計ブロック23
には、逆V字流路が形成され、その逆V字流路の頂点に
圧力計4が接続されている。逆V字流路は、ベースプレ
ート32とベースプレート33との流路に連通されてい
る。そして、圧力計4下方にあるベースプレート32,
33間の空間にはヒーティングブロック61が配設さ
れ、その両端にヒーティングプレート62,62が立設
されている。ヒーティングブロック61及びヒーティン
グプレート62,62は、熱伝導性の高いアルミなどの
材質で形成されている。また、ヒーティングブロック6
1は、取付パネル16に立設された固定ネジ63に貫通
支持され、取付パネル16との間に嵌装されたスプリン
グ64によって付勢されて圧力計ブロック23底面へ押
圧されている。
【0021】次に、図7は、エアオペレートバルブ・ヒ
ーティング・モジュールを示した正面図である。入力弁
ブロック24には、入力弁5及びパージ弁6(図7には
図示せず)が付設されている。また、入力弁ブロック2
4には、パージガス元弁14及び逆止弁7(図3参照)
が付設され。入力弁5及びパージ弁6は、各々4本の機
器取付ボルトMによって上方向から入力弁ブロック24
に付設されている。また、入力弁ブロック24には出力
側に入力弁第2ブロック25が一体的に固設されてい
る。そして、入力弁ブロック24と入力弁第2ブロック
25とは、ブロック取付ボルトNによってベースプレー
ト33,34,35に対して一体的に固定されている。
入力弁ブロック24には、ベースプレート33,34,
35及び入力弁5やパージ弁6とに連通する流路が形成
されている。
【0022】そして、入力弁5下方にあるベースプレー
ト33,34間の空間にはヒーティングブロック71が
配設され、その両端にヒーティングプレート72,72
が立設されている。但し、入力弁ブロック24がパージ
ガス元弁14へ連通するための流路が形成されたベース
プレート34へ固定されているため、ヒーティングブロ
ック71は、入力弁ブロック24に対してベースプレー
ト33,34間の狭い範囲に設けられる。一方、ヒーテ
ィングプレート72,72は、図1に示すようにヒーテ
ィングブロック71への固定部分の幅が狭く、入力弁ブ
ロック24に沿った部分は幅広に形成されている。この
ヒーティングブロック71及びヒーティングプレート7
2,72は、熱伝導性の高いアルミなどの材質で形成さ
れている。また、ヒーティングブロック71は、取付パ
ネル16に立設された固定ネジ73に貫通支持され、取
付パネル16との間に嵌装されたスプリング74によっ
て付勢されて入力弁ブロック24底面へ押圧されてい
る。
【0023】次に、図8は、マスフローコントローラ・
ヒーティング・モジュールを示した正面図である。マス
フローコントローラ8の入力側には、マスフローコント
ローラ入力ブロック26が横方向から付設され、出力側
には、マスフローコントローラ出力ブロック27が横方
向から付設されている。マスフローコントローラ入力ブ
ロック26とマスフローコントローラ出力ブロック27
とは、ブロック取付ボルトNにより上方向から一体的に
ベースプレート35,36に付設されている。ベースプ
レート35,36はV字流路が形成され、マスフローコ
ントローラ入力ブロック26及びマスフローコントロー
ラ出力ブロック27に形成された流路を介してマスフロ
ーコントローラ8に連通されている。
【0024】そして、マスフローコントローラ入力ブロ
ック26とマスフローコントローラ出力ブロック27と
に挟まれたマスフローコントローラ8の下方にはヒーテ
ィングブロック81が配設され、その両端にヒーティン
グプレート82,82が立設されている。ヒーティング
ブロック81及びヒーティングプレート82,82は、
熱伝導性の高いアルミなどの材質で形成されている。ま
た、ヒーティングブロック81は、取付パネル16に立
設された固定ネジ83に貫通支持され、取付パネル16
との間に嵌装されたスプリング84によって付勢されて
マスフローコントローラ8の底面へ押圧されている。
【0025】また、出力弁ブロック28には、図1に示
す出力弁10が付設されている。出力弁10は、機器取
付ボルトMによって上方向から出力弁ブロック28に付
設されている。出力弁ブロック28には、ベースプレー
ト36を介してマスフローコントローラ8へ連通される
一方、出力継手19が付設され、出力側へと連通されて
いる。また、ベースプレート37には、併設されたプロ
セスガス供給ユニットのベースプレートに形成された流
路に連通されている。
【0026】そして、本プロセスガス供給ユニットで
は、このようなヒーティングブロック41,51…及び
ヒーティングプレート42,52…などからなるモジュ
ール化された保持部材を設けたことで、モジュールブロ
ック21,22…及びマスフローコントローラ8と、そ
れらを挟むように立設されたヒーティングプレート7
2,82…との間にテープヒータ17を挿入可能な所定
の隙間からなる保持空間が形成される。そのため、本プ
ロセスガス供給ユニットは、図1、図2に示すように保
持空間に挿入したテープヒータ17を張り渡すことで、
そのテープヒータ17が、流路の形成されているモジュ
ールブロック21,22…、マスフローコントローラ8
を挟むようにして配設されることとなる。
【0027】次に、上記構成を有するプロセスガス供給
ユニットの作用を説明する。ジクロールシランなどのプ
ロセスガスを真空チャンバに供給する場合には、入力弁
5及び出力弁10を開けて、プロセスガスを手動弁1、
フィルタ13を介してマスフローコントローラ8に送り
込む。このとき、プロセスガスの圧力は、レギュレータ
3、圧力計4により一定に保たれている。マスフローコ
ントローラ8は、一定質量のプロセスガスを出力弁10
を介して真空チャンバに供給する。
【0028】プロセスガスの供給を終える手順を説明す
る。入力弁5及び出力弁10を閉じる。そして、パージ
弁6及びパージ弁6を開ける。このとき、パージガス元
弁14は開いている。従って、パージ弁6及びパージ弁
6を介して、パージガスが各流路に流れ込んで滞留して
いるプロセスガスとパージガスとが置換される。このと
き、逆止弁7は、プロセスガスがパージガスラインに逆
流することを防止している。
【0029】そして、このようにプロセスガス供給ユニ
ットにプロセスガスを流しているときには、テープヒー
タ17の電熱線に通電してジュール熱を発生させる。す
ると、その熱は直接モジュールブロック21,22…や
マスフローコントローラ8に伝達される。そのため、モ
ジュールブロック21,22…等の流路を通って流れる
ジクロールシランなどのプロセスガスは凝結温度以上に
保温され、プロセスガス供給ユニット内で液化すること
により種々の不具合が発生することが防止されることと
なる。このようなテープヒータを保持するヒーティング
ブロック41…及びヒーティングプレート42…は、本
実施の形態ではアルミ又はアルミ合金のような熱伝導性
の高い材質で作られるので、熱の伝達効率がよく、加温
効果が高い。また、ヒーティングブロック41…が当接
されたモジュールブロック21,22…は底面からも熱
が伝達され、プロセスガスの加温効果に優れた効果を示
すこととなる。
【0030】ところで、プロセスガス供給ユニットは、
プロセスガスとして腐食性の高いガス等が使用されるた
め、レギュレータ3、圧力計4、フィルタ13、入力弁
5、パージ弁6、逆止弁7、マスフローコントローラ
8、出力弁10等の各パーツ機器の流路表面が経時的に
腐食され、パーティクルを発生する恐れがある。これを
防止するため、定期的にこれらパーツ機器を取り外して
点検・交換が行われる。その際、本プロセスガス供給ユ
ニットによれば、モジュールブロック、即ち手動弁ブロ
ック21、レギュレータブロック22等が、ブロック取
付ボルトNによってベースプレート31,32…に上方
向から付設されているので、取り外し取り付けを容易に
行うことができる。
【0031】本プロセスガス供給ユニットは、ヒーティ
ングブロック41,51…及びヒーティングプレート4
2,52…等からなるテープヒータ17の保持部材が、
レギュレータ3、圧力計4等のパーツ機器或いはモジュ
ールブロック21,22…と別体に形成されている。そ
のため、従来のように故障等したパーツ機器をモジュー
ルブロック毎に取り換える際に、テープヒータを一旦取
り外すことなく、所定のパーツ機器1,3…或いはモジ
ュールブロック21,22…のみを交換することができ
る。これは、メンテナンスの短縮化に大いに貢献するも
のである。一方、ヒーティングブロック41及びヒーテ
ィングプレート42,42等のテープヒータ17を保持
する保持部材も、パーツ機器1,3…或いはモジュール
ブロック21,22…とは独立して取り外しが可能であ
るため、その取り扱いが非常に便利である。
【0032】以上、本発明にかかるプロセスガス供給ユ
ニットについて説明したが、本発明は前記実施の形態の
ものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない
範囲で様々な変更が可能である。例えば、プロセスガス
供給ユニットを構成する各パーツ機器の構成は、前記実
施の形態のものに限定されるわけではない。また、例え
ば、前記実施の形態ではヒーティングブロック41…を
モジュールブロック21,22…下の空間に配設しスプ
リング44,54…で付勢するよう構成したが、単にモ
ジュールブロック21,22下にはめ込むよう構成した
ものであってもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は、常温常圧で液化しやすいプロ
セスガスを供給するものであって、そのプロセスガスを
パーツ機器へ案内する流路が形成され各パーツ機器に対
応して設けられたモジュールブロックと、モジュールブ
ロック間を連通する流路が形成されたベースプレート
と、各パーツ機器またはモジュールブロックの底面に当
接する複数のヒーティングブロックと、各ヒーティング
ブロックの両側に立設され、パーツ機器またはモジュー
ルブロックとの間に、テープヒータを挿入可能な所定の
隙間からなる保持空間を形成してなるヒーティングプレ
ートとを有してなるので、パーツ機器などの交換が容易
なプロセスガス供給ユニットを提供することが可能とな
った。また、本発明は、ヒーティングブロックをパーツ
機器またはモジュールブロックの底面に付勢する弾性手
段を有してなるので、ヒーティングブロックを各パーツ
機器の底面に押圧して密着させるため、プロセスガスの
加温効果を高めることができるプロセスガス供給ユニッ
トを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロセスガス供給ユニットの一実施の形態を示
した側面図である。
【図2】プロセスガス供給ユニットの一実施の形態を示
した平面図である。
【図3】プロセスガス供給ユニットの回路図である。
【図4】手動弁・ヒーティング・モジュールを示した正
面図である。
【図5】レギュレータ・ヒーティング・モジュールを示
した正面図である。
【図6】圧力計・ヒーティング・モジュールを示した正
面図である。
【図7】エアオペレートバルブ・ヒーティング・モジュ
ールを示した正面図である。
【図8】マスフローコントローラ・ヒーティング・モジ
ュールを示した正面図である。
【図9】マスフローコントローラの従来の保温方法を示
す外観図である。
【図10】従来のプロセスガス供給ユニットを示した斜
視図である。
【符号の説明】
1 手動弁 3 レギュレータ 4 圧力計 5 入力弁 6 パージ弁 8 マスフローコントローラ 10 出力弁 16 取付パネル 17 テープヒータ 21 手動弁ブロック 22 レギュレータブロック 23 圧力計ブロック 24 入力弁ブロック 25 入力弁第2ブロック 26 マスフローコントローラ入力ブロック 27 マスフローコントローラ出力ブロック 28 出力弁ブロック 31,32,33,34,35,36,37 ベースプ
レート 41,51,61,71,81 ヒーティングブロック 42,52,62,72,82 ヒーティングプレート 43,53,63,73,83 固定ネジ 44,54,64,74,84 スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスフローコントローラ、供給弁、パー
    ジ弁、真空弁、逆止弁、レギュレータ、フィルタ等のパ
    ーツ機器を連接し、常温常圧で液化しやすいプロセスガ
    スを供給するプロセスガス供給ユニットにおいて、 前記プロセスガスを前記パーツ機器へ案内する流路が形
    成され各パーツ機器に対応して設けられたモジュールブ
    ロックと、 前記モジュールブロック間を連通する流路が形成された
    ベースプレートと、 前記各パーツ機器またはモジュールブロックの底面に当
    接する複数のヒーティングブロックと、 前記各ヒーティングブロックの両側に立設され、前記パ
    ーツ機器またはモジュールブロックとの間に、テープヒ
    ータを挿入可能な所定の隙間からなる保持空間を形成し
    てなるヒーティングプレートとを有することを特徴とす
    るプロセスガス供給ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプロセスガス供給ユニ
    ットにおいて、 前記ヒーティングブロックを、前記パーツ機器または前
    記モジュールブロックの底面に付勢する弾性手段を有す
    ることを特徴とするプロセスガス供給ユニット。
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