JP2002250410A - リバース機構 - Google Patents

リバース機構

Info

Publication number
JP2002250410A
JP2002250410A JP2001048046A JP2001048046A JP2002250410A JP 2002250410 A JP2002250410 A JP 2002250410A JP 2001048046 A JP2001048046 A JP 2001048046A JP 2001048046 A JP2001048046 A JP 2001048046A JP 2002250410 A JP2002250410 A JP 2002250410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
driven
tooth surface
reverse
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001048046A
Other languages
English (en)
Inventor
裕 ▲高▼橋
Yutaka Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001048046A priority Critical patent/JP2002250410A/ja
Publication of JP2002250410A publication Critical patent/JP2002250410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リバース機構に用いられるアイドル歯車のギ
ヤ抜け耐力を向上することと、リバース機構に用いられ
る各歯車の疲労強度を向上することにある。 【解決手段】 アイドル歯車44の駆動側歯面44aと
従動側歯面44bとを、後退用の駆動歯車41および後
退用の従動歯車42との噛み合い方向に向けて徐々に歯
厚を増すように、軸方向に対して傾斜角θ3,θ4を設け
て形成する。チャンファ面44c,44dを軸方向に対
して左右非対称に形成して、このチャンファ面44c,
44dと駆動側歯面44aおよび従動側歯面44bとの
境界に形成される駆動側噛み合いポイント50および従
動側噛み合いポイント51の位置を軸方向にオフセット
して設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力軸の回転を中間
軸を介して出力軸に伝達するリバース機構に関し、特
に、自動車用の手動変速機に用いられるリバース機構に
適用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用の手動変速機には前進用の歯車
列に加え、車両を後退させるためのリバース機構が設け
られている。リバース機構は摺動選択式の変速機構とな
っており、チェンジレバーを後進段位置に操作して、入
力軸に設けられた後退用の駆動歯車と出力軸に設けられ
た後退用の従動歯車との間にアイドル歯車を噛み合わせ
ることにより、入力軸の回転を前進時とは逆向きに変換
して出力軸に伝達するようにしている。
【0003】このようなリバース機構では、アイドル歯
車は中間軸に軸方向に摺動可能に設けられているため、
後退走行中にアイドル歯車が軸方向に移動することによ
り噛み合いが外れるギヤ抜けが発生する虞がある。その
ため、特開平9-152012号公報に示すリバース機構では各
歯車の歯面を軸方向に対してギヤ抜け防止用の傾斜角度
を有するように形成して、アイドル歯車に入力される回
転トルクからアイドル歯車に食い込み方向の力が生じる
方向の分力を生じさせるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この傾斜角度
をアイドル歯車に十分な食い込み力を生じるような角度
に設定するとギヤ抜け耐力を向上することはできるが、
その反面、各歯車の疲労強度が低下したり、アイドル歯
車が抜けづらく、また噛み合わせづらくなるためにシフ
トフィーリングが悪化する虞があった。
【0005】本発明の目的は、リバース機構のギヤ抜け
耐力を向上することにある。
【0006】本発明の他の目的は、リバース機構に用い
られる各歯車の疲労強度を向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のリバース機構
は、入力軸に設けられる後退用の駆動歯車と、前記入力
軸に平行な出力軸に設けられる後退用の従動歯車と、前
記入力軸および前記出力軸に平行な中間軸に設けられ、
軸方向の相対噛み合い移動によりそれぞれの前記歯車に
噛み合うアイドル歯車とを有するリバース機構であっ
て、前記アイドル歯車のうち前記駆動歯車の歯面に対向
する駆動側歯面に駆動側噛み合いポイントを設けるとと
もに、前記アイドル歯車のうち前記従動歯車の歯面に対
向する従動側歯面に従動側噛み合いポイントを設け、前
記駆動側噛み合いポイントと前記従動側噛み合いポイン
トとを軸方向にオフセットさせたことを特徴とする。
【0008】本発明のリバース機構は、前記駆動側歯面
と前記従動側歯面とをそれぞれ前記駆動歯車と前記従動
歯車の歯面の傾斜に対して逆向きに傾斜させ、前記駆動
側歯面に連なるチャンファ面と前記従動側歯面に連なる
チャンファ面とを非対称に前記アイドル歯車の噛み合い
側端部に形成したことを特徴とする。
【0009】本発明のリバース機構は、前記従動側歯面
の傾斜角度を前記駆動側歯面の傾斜角度よりも大きい角
度に設定したことを特徴とする。
【0010】本発明にあっては、後退用の駆動歯車とア
イドル歯車との噛み合いポイントと後退用の従動歯車と
アイドル歯車との噛み合いポイントとを軸方向にオフセ
ットさせて、アイドル歯車に回転モーメントを生じるよ
うにしたので、各歯車に食い込み力が作用することとな
り、リバース機構のギヤ抜け耐力を向上することができ
る。
【0011】また、ギヤ抜け耐力をアイドル歯車に生じ
る回転モーメントにより確保するようにしたので、リバ
ース機構に用いられる各歯車の歯面のギヤ抜け防止用の
傾斜角度を小さく設定することができるため、各歯車の
疲労強度を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態であるリバー
ス機構が設けられた手動変速機を示すスケルトン図であ
り、図2(a)はリバース機構の詳細を示す側面図であ
り、図2(b)は図2(a)に示すリバース機構のA−
A断面を示す断面図である。
【0014】本実施の形態に示すリバース機構は、車両
用の手動変速機に適用されているが、これに限らず、変
速歯車列を有する自動変速機など他の変速装置等に用い
てもよい。
【0015】図1に示す手動変速機のケーシング1の内
部には、図示しないエンジンのクランク軸2に連結され
る入力軸3と、これに平行となり図示しない駆動輪に連
結される出力軸4とが設けられている。クランク軸2と
入力軸3との間にはクラッチ5が設けられており、クラ
ンク軸2と入力軸3との接続と切断とを行うようになっ
ている。なお、6はそれぞれ軸受を示している。
【0016】入力軸3には第1速から第5速までの駆動
歯車11〜15が取り付けられており、駆動歯車11,
12,15は入力軸3に固定され、駆動歯車13,14
は入力軸3に対して回転自在となっている。出力軸4に
は第1速から第5速までの従動歯車21〜25が取り付
けられており、従動歯車21,22,25は出力軸4に
対して回転自在であり、従動歯車23,24は出力軸に
固定されている。それぞれの駆動歯車11〜15とこれ
らに対応する従動歯車21〜25とは互いに噛み合って
変速歯車列となっており、動力を伝達することになる変
速歯車列を切り換えることによって変速動作が行われる
ようになっている。
【0017】第1速の従動歯車21と第2速の従動歯車
22との間には、切り換え機構としての第1のシンクロ
メッシュ機構31が設けられている。また、第3速の駆
動歯車13と第4速の駆動歯車14との間には第2のシ
ンクロメッシュ機構32が設けられ、第5速の従動歯車
25に隣接させて第3のシンクロメッシュ機構33が設
けられている。
【0018】シンクロメッシュ機構31は出力軸4に固
定されたシンクロハブ31aとこれに常時噛み合うシン
クロスリーブ31bとを有しており、このシンクロスリ
ーブ31bを第1速の従動歯車21と一体に形成された
スプライン21aに噛み合わせることにより変速比は第
1速に設定され、逆に第2速の従動歯車22と一体に形
成されたスプライン22aに噛み合わせると第2速に設
定される。他のシンクロメッシュ機構32,33も同様
に、シンクロハブ32a,33aと、それぞれこれらに
常時噛み合うシンクロスリーブ32b,33bとを有
し、これらにそれぞれ対応するスプライン13a,14
aもしくはスプライン25aに噛み合わせることによ
り、変速比は第3速から第5速に設定される。
【0019】この手動変速機には、クランク軸2の回転
を前進時とは逆向きに変換して出力軸4に伝達するため
のリバース機構40が設けられている。
【0020】リバース装置40は図2(a),(b)に
示すように、入力軸3に固定されたリバースドライブギ
ヤつまり後退用の駆動歯車41とシンクロスリーブ31
bの外周に固定されたリバースドリブンギヤつまり後退
用の従動歯車42、さらに入力軸3と出力軸4との間に
これらに平行に設けられた中間軸43と、この中間軸4
3に回転自在に取り付けられたアイドル歯車44とを有
する摺動選択式の変速機構となっている。アイドル歯車
44は中間軸43に軸方向に摺動可能となっており、図
2(a)中においては駆動歯車41と従動歯車42との
両方に噛み合った状態となっているが、図中に矢印で示
すギヤ抜け方向と噛み合い方向とに摺動することによ
り、駆動歯車41と従動歯車42との間に選択的に噛み
合わせることができるようになっている。
【0021】図3は図2に示すリバース装置の各歯車の
噛み合い状態を模式的に示す説明図であり、図4は図3
に示すアイドル歯車の歯の詳細を示す断面図である。
【0022】図3は、アイドル歯車44に作用する力を
説明するために、駆動歯車41と従動歯車42とアイド
ル歯車44との噛み合い状態を便宜的に同時に表したも
のであり、実際にはアイドル歯車44は別々の歯によっ
て駆動歯車41と従動歯車42とに噛み合っている。ま
た、アイドル歯車44は図中左側から図に示す位置まで
摺動して駆動歯車41と従動歯車42とに噛み合うよう
になっており、したがって、アイドル歯車44において
は歯幅方向の図中右側が噛み合い側端部であり、駆動歯
車41と従動歯車42とにおいては図中左側が噛み合い
側端部となる。
【0023】図3に示すように、駆動歯車41は、アイ
ドル歯車44と対向する歯面41aとこの歯面41aの
背面側に位置する歯面41bとを有しており、噛み合い
側端部にはそれぞれ歯面41a,41bとに連なるチャ
ンファ面41c,41dとが形成されている。同様に従
動歯車42は、アイドル歯車44と対向する歯面42a
とこの歯面42aの背面側に位置する歯面42bとを有
しており、噛み合い側端部にはそれぞれ歯面42a,4
2bとに連なるチャンファ面42c,42dとが形成さ
れている。
【0024】駆動歯車41の歯面41aと従動歯車42
の歯面42aとは、それぞれ噛み合い側端部の方向に向
けて徐々に歯厚を増すように、軸方向に対してそれぞれ
ギヤ抜け防止用の傾斜角度θ1,θ2で傾斜している。
【0025】アイドル歯車44は駆動歯車41の歯面4
1aと対向する駆動側歯面44aと従動歯車42の歯面
42aと対向する従動側歯面44bとを有しており、噛
み合い側端部にはそれぞれ駆動側歯面44aと従動側歯
面44bとに連なるチャンファ面44c,44dとが形
成されている。
【0026】駆動側歯面44aと従動側歯面44bと
は、噛み合い方向に向けて徐々に歯厚を増すように軸方
向に対してそれぞれギヤ抜け防止用の傾斜角度θ3,θ4
で傾斜しており、傾斜角度θ4は傾斜角度θ3より大きく
設定されている。また、駆動側歯面44aとチャンファ
面44cとの境界は駆動側噛み合いポイント50となっ
ており、従動側歯面44bとチャンファ面44dとの境
界は従動側噛み合いポイント51となっている。これら
の駆動側噛み合いポイント50と従動側噛み合いポイン
ト51とを軸方向にLだけオフセットつまりずらすため
に、チャンファ面44c,44dはその境界に位置する
先端部44eに対して非対称に形成されている。そのた
め、この先端部44eは歯の中心線からHだけずれるこ
とになるが、前述のように傾斜角度θ3,θ4を異なる角
度としたため、このずれHを減少させることができる。
【0027】図3においては、各歯車の形状や噛み合い
状態を分かり易くするためにそれぞれの歯車を模式的に
表現しているが、実際の傾斜角度や先端部のずれH、噛
み合いポイントのオフセット量Lなどは図4に示す通り
である。
【0028】次に、図1に示す手動変速機における変速
動作について説明する。まず、エンジン駆動状態のもと
で車両室内に設けられたチェンジレバーをニュートラル
の位置にすると、入力軸3の回転は出力軸4には伝達さ
れず車両は停止した状態となる。
【0029】次にクラッチ5を切断してチェンジレバー
の第1速を選択すると、シンクロスリーブ31bはスプ
ライン21aに噛み合って第1速の変速歯車列が動力伝
達状態となる。この状態でクラッチ5を接続すると、エ
ンジンの動力は入力軸3から第1速の変速歯車列を介し
て出力軸4に伝達されて車両は走行することになる。
【0030】アクセル開度を増して車速が上昇した時点
でクラッチ5を切断し、チェンジレバーの第2速を選択
すると、シンクロスリーブ31bはスプライン22aに
噛み合って第2速の変速歯車列が動力伝達状態となる。
この状態でクラッチ5を接続すると、エンジンの動力は
入力軸3から第2速の変速歯車列を介して出力軸4に伝
達されて車両は走行することになる。このように、チェ
ンジレバーにより車速や走行状態に応じた変速歯車列を
選択しながら車両を走行させることになる。
【0031】一方、チェンジレバーにより後進段を選択
した場合には、シンクロスリーブ31bとシンクロハブ
31aとが噛み合わされ、従動歯車42が出力軸4に固
定されると同時に、アイドル歯車44が後退用の駆動歯
車41と後退用の従動歯車42との間に噛み合わされ、
入力軸3の回転は前進時とは逆向きに出力軸4に伝達さ
れて車両は後退走行することになる。
【0032】このとき、図3に示すように、アイドル歯
車44には駆動歯車41から回転トルクが伝達されてお
り、この回転トルクは駆動歯車41の歯面41aからア
イドル歯車44の駆動側歯面44aに向けて作用するこ
とになる。このとき、歯面41aと駆動側歯面44aと
は、それぞれの歯が弾性変形することにより広い範囲で
接触することになるが、駆動側噛み合いポイント50に
おいて重点的に回転トルクが負荷されることになる。同
時に、アイドル歯車44にはアイドル歯車44から後退
用の従動歯車42に伝達する回転トルクの反力が作用し
ており、この回転トルクの反力は従動歯車42の歯面4
2aからアイドル歯車44の従動側歯面44bに向けて
作用することになる。このとき、歯面42aと従動側歯
面44bとは、それぞれの歯が弾性変形することにより
広い範囲で接触することになるが、従動側噛み合いポイ
ント51において重点的に回転トルクの反力が負荷され
ることになる。
【0033】歯面41aと歯面42aと駆動側歯面44
aおよび従動側歯面44bとはそれぞれギヤ抜け防止用
の傾斜角度を有して傾斜しているため、それぞれの歯車
に作用する回転トルクはこの傾斜角度により噛み合い方
向への分力を生じることになる。この分力がアイドル歯
車44を噛み合い方向へ移動させる食い込み力として作
用して、アイドル歯車44のギヤ抜けを防ぐことにな
る。
【0034】しかし、アイドル歯車44に十分な食い込
み力を生じさせるにはそれぞれの歯面に設けるギヤ抜け
防止用の傾斜角度を大きく設定することになり、その結
果、各歯車の疲労強度が低下するという問題があった。
【0035】そこで、本発明では、駆動側噛み合いポイ
ント50と従動側噛み合いポイント51とを軸方向にL
だけオフセットさせて設けることにより、アイドル歯車
44に作用する回転トルクや反力がアイドル歯車44に
図3に矢印で示す方向の回転モーメントを発生させるよ
うにしている。
【0036】図5は図2に示すアイドル歯車の螺旋運動
の状態を示す斜視図である。
【0037】図5に示すように、アイドル歯車44は、
この回転モーメントを受けた状態で駆動歯車41と従動
歯車42とに噛み合って回転することになるため、アイ
ドル歯車44には噛み合い方向に向けた螺旋運動を誘発
する食い込み力が発生することになる。この食い込み力
によってアイドル歯車44を噛み合い方向へ引き込むこ
とにより、ギヤ抜け防止用の傾斜角度によらずにギヤ抜
け耐力を向上させることができる。また、この食い込み
力によりギヤ抜け耐力を向上することができるので、各
歯車に設けられたギヤ抜け防止用の傾斜角度を小さく設
定することができ、各歯車の疲労強度を向上することが
できる。
【0038】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、図示する実施の
形態の場合には、アイドル歯車44の駆動側歯面44a
と従動側歯面44bとをそれぞれ異なる角度で傾斜さ
せ、また、チャンファ面44c,44dを非対称に形成
することにより駆動側噛み合いポイント50と従動側噛
み合いポイント51とを軸方向にオフセットするように
しているが、これに限らず、駆動側噛み合いポイント5
0と従動側噛み合いポイント51とが軸方向にオフセッ
トされるような歯の形状であればいずれの形状としても
よい。また、駆動側噛み合いポイント50と従動側噛み
合いポイント51とは、アイドル歯車44の歯面とチャ
ンファ面との境界に設けられているが、これに限らず、
例えば、駆動歯車41の歯面41aの傾斜角度θ1をア
イドル歯車44の駆動側歯面44aの傾斜角度θ3より
大きく設定して、駆動側噛み合いポイント50を駆動側
歯面44aと歯面41aとチャンファ面41Cとの境界
とが接する点とするようにしてもよい。
【0039】また、図示する実施の形態の場合には、中
間軸に軸支されたアイドル歯車を摺動可能としているが
これに限らず、後退用の駆動歯車や後退用の従動歯車な
ど何れかひとつの歯車が摺動可能となっていればよい。
【0040】本実施の形態に示す手動変速機では、変速
段数が前進5段、後進1段となっているが、変速段につ
いては任意の段数とすることができ、また、副変速機を
有するものであってもよい。また、この変速機の車両へ
の配置方向は、入力軸と出力軸が車両の前後方向を向い
た縦置き式であっても、入力軸と出力軸が車幅方向を向
いた横置き式であってもよい。
【0041】また、本実施の形態に示す車両用の手動変
速機に限らず、変速歯車列を有する自動変速機など他の
変速装置等にも本発明を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、後退用の駆動歯車とア
イドル歯車との噛み合いポイントと、後退用の従動歯車
とアイドル歯車との噛み合いポイントとを軸方向にオフ
セットさせることにより、アイドル歯車に噛み合い方向
の力が作用するようにしたので、アイドル歯車のギヤ抜
け耐力を向上することができる。
【0043】アイドル歯車のギヤ抜け耐力をアイドル歯
車に生じる回転モーメントにより確保するようにしたの
で、各歯車に設けられたギヤ抜け防止用の傾斜角度を小
さく設定することができるため、各歯車の疲労強度を向
上することができる。
【0044】また、リバース機構を構成する各歯車の傾
斜角度が小さく設定されることにより、アイドル歯車の
軸方向への移動がスムーズになりシフトフィーリングを
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるリバース機構が設
けられた手動変速機を示すスケルトン図である。
【図2】(a)はリバース機構の詳細を示す側面図であ
り、(b)は図2(a)に示すリバース機構のA−A断
面を示す断面図である。
【図3】図2に示すリバース機構の各歯車の噛み合い状
態を模式的に示す説明図である。
【図4】図3に示すアイドル歯車の歯の詳細を示す断面
図である。
【図5】図2に示すアイドル歯車の螺旋運動の状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 クランク軸 3 入力軸 4 出力軸 5 クラッチ 6 軸受 11〜15 駆動歯車 13a,14a スプライン 21〜25 従動歯車 21a,22a,25a スプライン 31,32,33 シンクロメッシュ機構 31a,32a,33a シンクロハブ 31b,32b,33b シンクロスリーブ 40 リバース装置 41 後退用の駆動歯車 41a、41b 歯面 41c,41d チャンファ面 42 後退用の従動歯車 42a、42b 歯面 42c,42d チャンファ面 43 中間軸 44 アイドル歯車 44a 駆動側歯面 44b 従動側歯面 44c,44d チャンファ面 50 駆動側噛み合いポイント 51 従動側噛み合いポイント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に設けられる後退用の駆動歯車
    と、前記入力軸に平行な出力軸に設けられる後退用の従
    動歯車と、前記入力軸および前記出力軸に平行な中間軸
    に設けられ、軸方向の相対噛み合い移動によりそれぞれ
    の前記歯車に噛み合うアイドル歯車とを有するリバース
    機構であって、 前記アイドル歯車のうち前記駆動歯車の歯面に対向する
    駆動側歯面に駆動側噛み合いポイントを設けるととも
    に、前記アイドル歯車のうち前記従動歯車の歯面に対向
    する従動側歯面に従動側噛み合いポイントを設け、 前記駆動側噛み合いポイントと前記従動側噛み合いポイ
    ントとを軸方向にオフセットさせたことを特徴とするリ
    バース機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリバース機構において、
    前記駆動側歯面と前記従動側歯面とをそれぞれ前記駆動
    歯車と前記従動歯車の歯面の軸方向の傾斜に対して逆向
    きに傾斜させ、前記駆動側歯面に連なるチャンファ面と
    前記従動側歯面に連なるチャンファ面とを非対称に前記
    アイドル歯車の噛み合い側端部に形成したことを特徴と
    するリバース機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のリバース機構に
    おいて、前記従動側歯面の傾斜角度を前記駆動側歯面の
    傾斜角度よりも大きい角度に設定したことを特徴とする
    リバース機構。
JP2001048046A 2001-02-23 2001-02-23 リバース機構 Pending JP2002250410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001048046A JP2002250410A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 リバース機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001048046A JP2002250410A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 リバース機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002250410A true JP2002250410A (ja) 2002-09-06

Family

ID=18909374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001048046A Pending JP2002250410A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 リバース機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002250410A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2131077A1 (en) 2008-06-03 2009-12-09 Toyota Jidosha Kabusiki Kaisha Power transmission device
JP7413937B2 (ja) 2020-06-19 2024-01-16 スズキ株式会社 歯車装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2131077A1 (en) 2008-06-03 2009-12-09 Toyota Jidosha Kabusiki Kaisha Power transmission device
JP7413937B2 (ja) 2020-06-19 2024-01-16 スズキ株式会社 歯車装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7340973B2 (en) Twin-clutch transmission
JP3531301B2 (ja) ツインクラッチ式変速機
US7661331B2 (en) Shifting device for dual clutch transmission
TWI298770B (en) Dog clutch
JP2007331654A (ja) パーキングロック機能を備えた歯車変速装置
US8162118B2 (en) Lash control in a transmission coupler
US20110167957A1 (en) Automatic dual-clutch transmission
JPS63203951A (ja) 自動車ギアボックス
US9285017B2 (en) Automatic transmission device
US7107866B2 (en) Single clutch layshaft transmission
JP3013363B2 (ja) 変速機の歯車打音防止装置
US7080566B2 (en) Ranged single clutch layshaft powershift automatic transmission
US6886424B2 (en) Layshaft automatic transmission having power-on shifting
JP2007139071A (ja) 変速装置およびこれを備えるツインクラッチ式変速機
JP2007296869A (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
JP5658068B2 (ja) 変速装置
US20150031494A1 (en) Automatic transmission device
JP2002250410A (ja) リバース機構
CN111623098A (zh) 一种电动两挡变速器
JPH051059U (ja) 変速機のギヤ鳴り防止装置
JP5658069B2 (ja) 変速装置
WO2023175742A1 (ja) ドッグクラッチ
CN212928692U (zh) 一种电动两挡变速器
JP7413937B2 (ja) 歯車装置
JP4929222B2 (ja) トランスミッション