JP2002249913A - 生分解性造花、及び造花型加湿用具 - Google Patents

生分解性造花、及び造花型加湿用具

Info

Publication number
JP2002249913A
JP2002249913A JP2001050859A JP2001050859A JP2002249913A JP 2002249913 A JP2002249913 A JP 2002249913A JP 2001050859 A JP2001050859 A JP 2001050859A JP 2001050859 A JP2001050859 A JP 2001050859A JP 2002249913 A JP2002249913 A JP 2002249913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
artificial flower
biodegradable
polylactic acid
nonwoven fabric
artificial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001050859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4796701B2 (ja
Inventor
Chieko Yokohara
千恵子 横原
Kaori Tanigawa
香織 谷川
Satsuki Eisaka
さつき 榮阪
Takeo Ogami
猛夫 大上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKA KAGAKU GOKIN KK
Original Assignee
OSAKA KAGAKU GOKIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSAKA KAGAKU GOKIN KK filed Critical OSAKA KAGAKU GOKIN KK
Priority to JP2001050859A priority Critical patent/JP4796701B2/ja
Publication of JP2002249913A publication Critical patent/JP2002249913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796701B2 publication Critical patent/JP4796701B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 造花自体に視覚効果だけでなく、周辺空間へ
の良好な加湿効果を併せ持たせ、土壌への廃棄の簡便性
を兼備させる。 【解決手段】 天然繊維を材質とする紙又は不織布にポ
リ乳酸フィルム又はポリ乳酸不織布を積層して生分解性
積層体を構成し、生分解性積層体を展開形状の花冠部又
は葉部から成る造花状に形成した生分解性造花である。
上記生分解性積層体はポリ乳酸繊維と天然繊維の混合不
織布の単層体に代替することもできる。本発明の造花は
ポリ乳酸で保形した展開形状の花冠部又は葉部により広
い表面積を具備するため、増大した放湿面積により水蒸
気の放散を有効に促進できる。また、生分解性に優れた
ポリ乳酸と天然繊維製の紙又は不織布を材質とするた
め、迅速に土壌中で分解し、そのまま生ゴミとして簡便
に廃棄できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリ乳酸で保形性を
付与した生分解性造花、並びに当該造花を用いた造花型
加湿用具に関し、良好な加湿性能を有するとともに、優
れた生分解性により環境に負荷をかけることなく土壌中
に簡便に廃棄できるものを提供する。
【0002】
【従来の技術】湿気や水分を利用した造花の従来技術と
しては、下記のものなどがある。 (1)特開平10−140412号公報 人造の花の茎を中空として水の流入路を形成し、当該流
入路を萼を介して花冠部に連結し、茎内への水分の流
入、並びに水分の乾燥若しくは流出を駆動源として開花
と閉花の動的変化を行わせるように構成した造花が開示
されている。
【0003】(2)特開平9−105012号公報 松の実を横に切って塩化カルシウムを含浸し、松ぼっく
りの上部の作動部に通気性布を接着して連動可能にし、
作動部分の上の通気性布に花冠部を付設して、通気性布
で松ぼっくりを囲繞し、通気性布を茎部の上部で固定す
ることにより、実内の湿気の増減や日光や風により、花
が開いたり萎んだりするように構成した自動乾湿運動造
花が開示されている。
【0004】(3)特開2000−54214号公報 針金の周囲に花弁用の染料を仕込んだ内部吸水物質を巻
き付け、花弁と中芯を一体化し、その周囲に防水物質、
葉と茎の染料を仕込んだ外部吸水物質を順に巻き付け、
水を容器に注ぐことにより、毛細管現象とクロマトグラ
フィー効果を利用して、花弁の色を変化させる色変わり
造花が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は湿気や
水分を利用した造花ではあるが、いずれも花冠の開花と
閉花の動的変化や、花冠部の色調の変化のような視覚的
鑑賞を目的としたものであって、造花に視覚効果以外の
付加価値を持たせることを目的としたものではない。ま
た、従来の造花は耐久性付与の見地から合成樹脂などを
材質として常用しているため、そのまま土壌中に廃棄す
ることはできず、産業廃棄物となってゴミの増大につな
がり、環境保護の見地から好ましくない。しかも、塩化
ビニルのような塩素含有樹脂を材質とするものでは、燃
焼させた場合にダイオキシン類が発生する危険もある。
【0006】一般に、冬場や空調の効いた屋内などで
は、空気が乾燥しがちであり、膚面がかさついたり、膚
の潤いが不足ぎみになり易い。本発明は、造花自体に視
覚効果だけではなく、周辺空間への良好な加湿効果を併
せ持たせるとともに、土壌への廃棄の簡便性を兼備させ
ることを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、造花の材
質として天然繊維製の紙又は不織布を選択することによ
り、これらを水に浸した場合の吸水作用による周辺空間
への放湿能力と、これらを材質とする造花に対する保形
性の付与とを鋭意研究した結果、これらの材質にポリ乳
酸フィルム又はポリ乳酸不織布を積層することで、優れ
た放湿能力と良好な保形性の両方を併せて達成できるこ
と、ポリ乳酸の優れた生分解性により造花全体をそのま
ま簡便に廃棄できることを見い出すとともに、ポリ乳酸
繊維と天然繊維の混合不織布の単層体を造花に形成した
場合にも、同様に所期の目的を達成できることを突き止
め、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明1は、天然繊維を材質とする
紙又は不織布にポリ乳酸フィルム又はポリ乳酸不織布を
積層して生分解性積層体を構成し、生分解性積層体を展
開形状の花冠部又は葉部から成る造花状に形成したこと
を特徴とする生分解性造花である。
【0009】本発明2は、上記本発明1において、天然
繊維を材質とする紙又は不織布にポリ乳酸フィルム又は
ポリ乳酸不織布を積層して生分解性積層体を構成する代
わりに、ポリ乳酸繊維と天然繊維より製造した不織布か
ら生分解性単層体を構成することを特徴とする生分解性
造花である。
【0010】本発明3は、上記本発明1において、ポリ
乳酸フィルム又はポリ乳酸不織布の両面に天然繊維を材
質とする紙又は不織布を夫々積層して3層の生分解性積
層体を構成することを特徴とする造花型加湿用具であ
る。
【0011】本発明4は、上記本発明1又は3におい
て、天然繊維不織布がコットン不織布であることを特徴
とする生分解性造花である。
【0012】本発明5は、上記本発明1〜4のいずれか
の生分解性造花を補水容器の内部空間に臨ませて、補水
容器の内部空間に収容した水を生分解性造花を介して周
辺空間に放湿可能に構成したことを特徴とする造花型加
湿用具である。
【0013】本発明6は、上記本発明5において、芳香
剤を水溶性包接皮膜で被覆して芳香性インクを製造し、
当該芳香性インクを生分解性造花の花冠部又は葉部に塗
膜し、生分解性造花に浸透した水分により水溶性包接皮
膜を溶解可能に構成することを特徴とする造花型加湿用
具である。
【0014】本発明7は、上記本発明5において、補水
容器に収容した水に芳香剤を溶解することを特徴とする
造花型加湿用具である。
【0015】本発明8は、上記本発明5において、生分
解性造花の花冠部又は葉部に消臭用吸着剤を塗膜するこ
とを特徴とする造花型加湿用具である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、第一に、天然繊維を材
質とする紙又は不織布とポリ乳酸フィルム又はポリ乳酸
不織布との積層体、或はポリ乳酸繊維と天然繊維の混合
不織布の単層体を、少なくとも展開形状の花冠部又は葉
部を有する造花状に形成した生分解性造花であり、第二
に、当該生分解性造花と補水容器を組み合わせた造花型
加湿用具である。
【0017】上記ポリ乳酸は、ポリL−乳酸、ポリD−
乳酸、或は、L−乳酸とポリD−乳酸の共重合体であ
り、乳酸から直接に脱水重縮合し、或は、ラクチド、グ
リコリド、ε−カプロラクトンなどを開環重合し、又は
その他の公知の方式で製造することができ、分子量は特
に限定されるものではない。また、本発明のポリ乳酸
は、乳酸とグリコール酸、ヒドロキシ酪酸などの他のオ
キシカルボン酸との共重合体も含む概念である。ポリ乳
酸フィルムは公知の方式でフィルムに製造したものであ
り、ポリ乳酸の不織布は、上記ポリ乳酸の単一繊維及び
/又は長繊維をスパンボンド、サーマルボンド、メルト
ブロー、水流絡合などの公知の方式で不織布に製造した
ものである。ポリ乳酸フィルムの市販品にはエコロージ
ュ(三菱樹脂社製)などがあり、同じくポリ乳酸不織布に
はテラマック(ユニチカ社製)などがある。
【0018】本発明の造花の材質としては、下記の単層
体(1)か、積層体(2)を使用する。 (1)ポリ乳酸繊維と天然繊維の混合不織布から成る生分
解性単層体 (2)天然繊維を材質とする紙又は不織布にポリ乳酸フィ
ルム又はポリ乳酸不織布をラミネートした生分解性積層
体 天然繊維を材質とする紙又は不織布にポリ乳酸を積層す
るのは、生分解性積層体に保形性を付与するためであ
る。特に、天然繊維製の不織布は紙に比べて腰が弱いた
め、ポリ乳酸の使用は保形性の付与に重要である。ま
た、保形性を付与する点では、ポリ乳酸フィルムの方が
ポリ乳酸不織布より有効である。上記天然繊維は、コッ
トン、カポック、亜麻、大麻、黄麻、ラミー、マニラ
麻、バガス、ケナフ、エスパルト草、羊毛、モヘヤ、絹
などの植物性、或は動物性の任意の繊維をいい、生分解
性保持の見地から合成繊維は排除されるが、レーヨン、
アセテートなどの再生繊維を排除するものではない。天
然繊維を材質とする紙は、公知の湿式抄造法によって製
造される。天然繊維の不織布は、ポリ乳酸不織布と同様
に、公知の方式で製造される。
【0019】上記本発明1の生分解性積層体は、例え
ば、天然繊維の不織布上にポリ乳酸フィルム又は不織布
を載置し、適正な温度と圧力条件で熱プレス処理を行っ
て積層体に成形される。紙とポリ乳酸フィルム又は不織
布を積層する場合も基本的にこれと同様であるが、天然
起源の結合剤を介して両者を貼着しても差し支えない。
上記結合剤としては、各種デキストリン、プルラン、ア
ラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、アラビアガ
ム、タマリンドガム、ローカストビーンガムなどの天然
ガム類、アルギン酸塩、マンナン、ペクチン、ゼラチン
などの水溶性或はアルコール溶解性の糊料などが好まし
い。
【0020】この場合、上記生分解性積層体は、紙/ポ
リ乳酸フィルム、天然繊維不織布/ポリ乳酸フィルムの
2層に限らず、本発明3に示すように、紙/ポリ乳酸フ
ィルム/紙、紙/ポリ乳酸フィルム/天然繊維不織布、
天然繊維不織布/ポリ乳酸フィルム/天然繊維不織布の
3層、或はそれ以上の層を有する積層体であっても良
い。この場合、上記ポリ乳酸フィルムをポリ乳酸不織布
に替えても良い。ちなみに、単位面積当たりの放湿性能
を向上する見地からは、後述の試験例に示すように、紙
より不織布の方が有利であり、本発明4に示すように、
天然繊維不織布の中ではコットン不織布が有利である。
従って、生分解性積層体としては、コットン不織布/ポ
リ乳酸フィルム/コットン不織布が好ましい。コットン
不織布の市販品としては、オイコス(日清紡績社製)など
がある。
【0021】本発明2の生分解性造花は、ポリ乳酸繊維
と天然繊維の混合不織布の単層体から形成される。加湿
用具として使用する場合、水の吸上げ能力を充分に確保
する目的で、ポリ乳酸繊維単独ではなく、ポリ乳酸繊維
に上記天然繊維を混合して不織布を製造するのである。
当該混合不織布の製法は前述した通りである。また、当
該混合不織布にアイロン掛けなどの表面加熱を施すと、
保形性の強化に有利である。また、ポリ乳酸が良好なヒ
ートシール性を具備することから、本発明2の混合不織
布の単層体や、本発明1のポリ乳酸フィルム(又は不織
布)と天然繊維製の紙(又は不織布)との2層体で造花を
形成する場合、単層体又は積層体のポリ乳酸同士の熱融
着により、複雑な造形も可能になるため、造形加工性に
優れる。良好な加湿適性を具備させる見地から、ポリ乳
酸フィルム、天然繊維製の紙又は不織布、混合不織布の
坪量は、夫々10〜50g/m2程度が好ましい。
【0022】上記生分解性積層体又は単層体を造花に形
成する際には、表面積を増大して放湿性能を向上させる
見地から、展開形状の花冠部又は葉部を有することが重
要である。例えば、花冠部を形成する際には、バラやボ
タンなどのような多数の花弁が複雑に集合した大輪のも
のが好ましい。また、造花の形成に際して、生分解性積
層体又は単層体のみにより、茎部を花冠部や葉部と一体
形成して、水を吸い上げる機能を担わせても良いことは
いうまでもない。但し、吸水能力に優れた多孔性又はス
ポンジ性の棒状体で茎部だけを別途形成し、この茎部を
本発明の積層体又は単層体で形成した花冠部や葉部に連
結して造花全体を製造しても良い。以上のように、花冠
部や葉部を広く大きく展開するほど、造花の表面積が増
大して放湿性能の向上に有効に寄与することができる。
【0023】本発明5は、上記生分解性造花と補水容器
を組み合わせた造花型加湿用具であり、この造花の茎部
を補水容器の内部空間に臨ませて、補水容器の内部空間
に収容した水を造花を介して周辺空間に放湿可能に構成
したものである。即ち、補水容器の水分は毛細管現象に
より茎部から花冠部又は葉部に移動し、表面積の大きい
花冠部又は葉部から放湿され、周辺空間を加湿するので
ある。
【0024】本発明6又は7は、加湿性能に加えて、芳
香性能を兼備した造花型加湿用具である。即ち、上記本
発明6は、芳香剤を水溶性包接皮膜で被覆して芳香性イ
ンクを上記生分解性造花の花冠部又は葉部に塗膜した加
湿用具であり、補水容器から生分解性造花に吸い上げた
水分により水溶性包接皮膜が溶解し、皮膜内の芳香剤が
外気に接触して芳香を周辺空間に放出するようにしたも
のである。尚、芳香性インクを調製する際には、可塑
剤、色素などの各種添加剤を溶剤に混合し、公知の方式
で製造するのは勿論である。塗膜処理は、塗布、含浸、
スプレーによる噴霧などを問わない。上記芳香剤として
は、ジャスミン、ローズ、ラベンダー、ハーブ、レモ
ン、キンモクセイ、フローラルなどが挙げられる。上記
包接皮膜の材質としては、シクロデキストリン、プルラ
ン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースな
どが挙げられる。一方、上記本発明7は、芳香性インク
を生分解性造花の花冠部又は葉部に塗膜する替わりに、
補水容器に収容した水に上記芳香剤を直接的に溶解し
て、補水容器から芳香を放出可能にした加湿用具であ
る。
【0025】本発明8は、前記芳香性インクに替えて、
生分解性造花の花冠部又は葉部に消臭用吸着剤を塗膜し
た造花型加湿用具である。上記消臭用吸着剤としては、
竹抽出液等の植物性消臭抽出物、或は、活性炭、ゼオラ
イト等の多孔性物質などが挙げられ、上記竹抽出液など
は造花に含浸し、多孔性物質などは分散液の形態で塗布
するのが好ましい。
【0026】
【発明の効果】(1)ポリ乳酸で保形した展開形状の花冠
部又は葉部により造花の表面積を増大できるため、造花
の放湿面積を拡大して、水蒸気の放散を有効に促進でき
る。このため、本発明の造花型加湿用具は、造花による
視覚上の審美的効果に加えて、冬場や空調の効いた屋内
空間などを加湿して、空気の乾燥を有効に阻止し、膚面
の潤い不足などを防止して、周辺空間を健康的な湿度状
態に保持できる。また、インフルエンザ・ウイルスは湿
度が高いほど活動が弱まるため、本発明の加湿用具は風
邪の防止にも有効である。この場合、後述の試験例に示
すように、生分解性積層体などに不織布を使用すると、
紙を使用するより放湿効率が向上するため、周辺空間の
加湿効果への寄与が増大する。
【0027】(2)本発明の加湿用具に用いる造花は、生
分解性に優れたポリ乳酸の繊維と天然繊維から得られた
混合不織布の単層体か、当該ポリ乳酸フィルム又は不織
布と天然繊維製の紙又は不織布との積層体を材質とする
ため、迅速に土壌中で分解し、そのまま生ゴミとして簡
便に廃棄でき、もって環境への負荷を円滑に軽減でき
る。従って、合成樹脂製の従来の造花のように、産業廃
棄物となってゴミの増大につながることはなく、環境保
全に有益である。
【0028】(3)本発明の生分解性造花はヒートシール
性に優れたポリ乳酸を材質とするため、展開形状の花冠
部や葉部を形成する場合、ポリ乳酸同士を熱融着して複
雑な造形も可能になり、造形加工性に優れる。
【0029】(4)本発明6又は7では、造花による審美
的効果と加湿効果に加えて、さらにハーブなどの芳香剤
による芳香放散効果があるため、アロマテラピー、精神
の癒しなどに寄与し、心身の健康保持に有効である。ま
た、本発明7では、造花に塗膜した消臭用吸着剤の作用
により、屋内の煙草などの臭い、或は、建材から発生す
るホルムアルデヒドなどの揮発性物質を吸着して、周辺
空間を清浄に保持することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の生分解性造花の製造実施例、
当該生分解性造花を用いた加湿用具による加湿試験例、
造花の生分解性試験例を順次説明する。尚、本発明は下
記の実施例、試験例に拘束されるものではなく、本発明
の技術的思想の範囲内で任意の変形をなし得ることは勿
論である。
【0031】《生分解性造花の製造実施例》下記の実施
例1〜2のうち、実施例1は不織布/ポリ乳酸フィルム
/不織布の3層体で造花を形成した例、実施例2は紙/
ポリ乳酸フィルム/紙の例である。 (1)実施例1 膜厚15μmのポリ乳酸フィルム(エコロージュSEP
15;三菱樹脂社製)を中芯として、その表・裏両面に
坪量30g/m2のコットン不織布(オイコス;日清紡績
社製)を夫々熱プレスして積層した後、この3層の生分
解性積層体を用いてバラを模した展開形状の花冠部と茎
部が一体になった生分解性造花を造形加工した。この場
合、花弁と茎部を形成するための上記積層体10枚を用
意し、展開形状に造形した花弁10枚を集合させて花冠
部を形成するとともに、花冠部以外の残部を絞り込んで
茎部と成して造花全体を形成したものであり、造花の合
計の展開表面積は0.3m2であった。
【0032】(2)実施例2 上記実施例1を基本としながら、コットン不織布の替わ
りに坪量23g/m2の麻紙(アバカ紙;大福製紙社製)
を使用して、麻紙/ポリ乳酸フィルム/麻紙の3層の積
層体を製造し、この積層体から実施例1と同様の条件で
生分解性造花を造形した。従って、造花の展開表面積は
実施例1と同様である。
【0033】そこで、上記実施例1のコットン不織布/
ポリ乳酸フィルム/コットン不織布の3層からなる生分
解性造花を補水容器と組み合わせて造花型加湿用具を構
成し、この加湿用具を使用して加湿試験を行った。 《造花型加湿用具による加湿試験例》 (1)湿度変化による加湿試験例 500mlの水を充填した合成樹脂製の補水容器に実施
例1の生分解性造花の茎部を浸して加湿用具とした。一
方、外気の湿度変化を受ける所定の室内に容積0.85
3の試験庫を設置し、上記加湿用具をこの試験庫内に
2個配置し、雨天〜晴天の間で室内の湿度条件が70%
〜40%の範囲で変化した際の、試験庫内の湿度の経時
変化を120分経過時点まで測定した。また、500m
lの水を入れた補水容器のみを2個試験庫に配置して、
比較例とした。尚、上記試験庫は試験前には室内と連通
されて同じ湿度状態に保持されているが、試験開始と同
時に室内から遮断して密閉状態に保持した。
【0034】 (a)室内の湿度条件:70%(下表の温度は試験庫内のものである。) 実施例1での湿度 比較例での湿度 温度 0分 70% 69% 16℃ 10分 69% 68% 16℃ 20分 70% 67% 16℃ 30分 74% 66% 16℃ 40分 80% 66% 16℃ 50分 82% 66% 18℃ 60分 84% 66% 18℃ 120分 87% 66% 19℃
【0035】 (b)室内の湿度条件:60%(温度は試験庫内のものである。) 実施例1での湿度 比較例での湿度 温度 0分 59% 60% 20℃ 10分 60% 60% 20℃ 20分 66% 60% 20℃ 30分 72% 60% 20℃ 40分 77% 60% 20℃ 50分 80% 60% 20℃ 60分 82% 60% 20℃ 120分 82% 60% 19℃
【0036】 (c)室内の湿度条件:45%(温度は試験庫内のものである。) 実施例1での湿度 比較例での湿度 温度 0分 45% 45% 21℃ 10分 45% 46% 21℃ 20分 54% 46% 21℃ 30分 63% 47% 21℃ 40分 71% 49% 21℃ 50分 76% 50% 21℃ 60分 80% 50% 21℃ 120分 85% 53% 21℃
【0037】上記試験結果によると、比較例では、室内
が低湿度(45%)の場合にはそれなりに試験庫内の加湿
効果が認められたが、高湿度(60〜70%)になると試
験庫内の湿度は室内と同じか、逆に低下してしまい、加
湿効果はなかった。これに対して、実施例1の造花をセ
ットした加湿用具を用いた場合、室内の湿度が高湿度〜
低湿度のいずれの場合にも、試験庫内は室内より充分に
加湿されており、特に、室内が低湿度であるほど室内の
湿度に対する試験庫内の湿度の増加率が増大し、加湿効
果が顕著であることが判明した。従って、冬場やエアコ
ンなどの稼働で空気が乾燥している部屋では、とりわけ
本発明の加湿用具は有効であることが明らかになった。
尚、実施例1の場合においても、試験開始から20分程
度までは加湿効果が弱い傾向にあるが、これは、補水容
器の水が毛細管現象で花冠部まで吸い上げられるまで
の、いわば放湿の立ち上げに時間を要するためと推定で
きる。この点は、以下の(2)〜(4)の加湿試験例でも同様
である。
【0038】(2)造花の表面積の変化による加湿試験例 上記(1)の加湿試験例を基本としながら、試験庫に配置
する加湿用具の個数を1個〜2個に変化させて、試験庫
内の湿度の経時変化を120分経過時点まで測定した。
また、比較例は、補水容器のみを実施例1と同じ個数だ
け試験庫に配置したものである。尚、当該試験の際の室
内の湿度は60%であった。
【0039】 実施例1での湿度(%) 比較例での湿度(%) 温度(℃) 1個 2個 1個 2個 1個 2個 0分 60 60 60 60 20 19 10分 60 61 60 60 20 19 20分 66 67 60 60 20 19 30分 68 72 60 60 20 20 40分 71 75 60 60 21 20 50分 73 80 60 60 21 20 60分 74 82 60 60 20 20 120分 80 83 60 60 20 20
【0040】上記試験結果によると、比較例では、補水
容器が1個、2個の場合を問わず、加湿効果がないのに
対して、実施例1の造花を用いた場合には、1個〜2個
共に明確な加湿効果を奏するとともに、加湿用具を2個
用いた方が1個の場合より放湿面積が増大するために加
湿効果が大きかった。しかしながら、加湿用具を1個だ
け用いた場合でも、その加湿による試験庫内の湿度水準
は室内湿度の60%よりはかなり高めの数値を示し、充
分な加湿効果を示すことが判明した。
【0041】(3)造花の材質を変化させた加湿試験例 上記実施例1と実施例2の生分解性造花を補水容器と組
み合わせて2種類の加湿用具を準備し、上記(1)の加湿
試験例を基本としながら、試験庫に配置する加湿用具の
種類を変化させて、数試験庫内の湿度の経時変化を12
0分経過時点まで測定した。また、比較例は、補水容器
のみを試験庫に配置したものである。尚、試験庫には実
施例1〜2と比較例の各加湿用具を2個づつ配置した。
また、当該試験の際の室内の湿度は45%であった。
【0042】 実施例1 実施例2 比較例 0分 45% 44% 45% 10分 45% 44% 46% 20分 54% 46% 46% 30分 63% 49% 47% 40分 71% 53% 49% 50分 76% 59% 50% 60分 80% 66% 50% 120分 85% 84% 53% また、120分経過時点での補水容器内の水の減少量
(即ち、蒸発量)は下記の通りであった。 実施例1 実施例2 比較例 減少量 10.9g 8.2g 0.5g
【0043】上記試験結果によると、比較例の加湿効果
は低水準であった。実施例2は略40分経過時点から加
湿効果が増大し、実施例1は略20分経過時点から以
後、迅速且つ顕著な加湿効果を示し、その加湿水準は実
施例2より高かった。但し、120分経過時点では、実
施例1と実施例2での試験庫内の湿度水準はほとんど変
わりなかった。即ち、実施例1は実施例2より加湿効果
が大きく、且つ、放湿速度が速いことが判明し、加湿効
果及び速度の点ではコットン不織布の方が麻紙より有効
であることが明らかになった。これは、コットンと麻紙
の材質の差と、不織布と紙という物理的構造の差の両方
に起因するものと推定される。これらの点は水の上記蒸
発量からも裏付けられる。
【0044】(4)室内放散による加湿試験例 前記各種試験例は試験庫という限られた容積の密閉空間
での加湿能力を観察したものであるが、本試験例では、
実際の建物の室内での加湿能力(即ち、水蒸気の放散度
合)を観察したものである。即ち、前記(1)の試験例を基
本として、8坪程度の広さの部屋に上記実施例1を用い
た加湿用具を2個配置して、その補水容器の合計水量を
1000mlとしたうえで、24時間経過時点での加湿
用具からの水蒸気の放散量を測定した。尚、当該試験に
際しては、空調を効かせて部屋内の空気を対流させて、
水蒸気の放散を促進した。
【0045】その結果、室温が2℃〜21℃の範囲で変
化し、室内湿度が45〜60%の範囲で変化した条件の
下で、造花型加湿用具の水の減少量は317mlであっ
た。前記(3)の加湿試験例では、比較例の水の蒸発量は
2時間で0.5g(24時間換算では6ml程度)であっ
たことから、この(3)の試験例が室内の湿度が45%で
ある条件下の試験庫内での試験であることを勘案して
も、本試験結果の317mlという蒸発量に鑑みれば、
本発明の加湿用具を2個用いるだけで、造花から部屋全
体に充分な水蒸気が放散されて、部屋を好適な加湿空間
に保持できることが判明した。
【0046】《造花の生分解性試験例》そこで、前記実
施例1の造花の基本となるコットン不織布/ポリ乳酸フ
ィルム/コットン不織布の3層の積層体(厚さは0.18
mm)を5cm×5cmの矩形の試料として、市販の家庭用コ
ンポスト(生ゴミイーター;松下電工社製)内に載置し
て、生分解性の可否、或はその分解速度を目視観察し
た。その結果、上記積層体の全体は19日程度で生分解
されて完全に消失してしまった。これにより、上記積層
体の迅速な生分解性能が確認され、この積層体を廃棄し
ても環境に無用の負荷を掛ける恐れは全くなく、もっ
て、本発明の造花が良好な環境保全能を具備することが
判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AJ04A AK41B BA02 DG01A DG10A DG15A DG15B GB71 JC00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維を材質とする紙又は不織布にポ
    リ乳酸フィルム又はポリ乳酸不織布を積層して生分解性
    積層体を構成し、生分解性積層体を展開形状の花冠部又
    は葉部から成る造花状に形成したことを特徴とする生分
    解性造花。
  2. 【請求項2】 天然繊維を材質とする紙又は不織布にポ
    リ乳酸フィルム又はポリ乳酸不織布を積層して生分解性
    積層体を構成する代わりに、 ポリ乳酸繊維と天然繊維より製造した不織布から生分解
    性単層体を構成することを特徴とする請求項1に記載の
    生分解性造花。
  3. 【請求項3】 ポリ乳酸フィルム又はポリ乳酸不織布の
    両面に天然繊維を材質とする紙又は不織布を夫々積層し
    て3層の生分解性積層体を構成することを特徴とする請
    求項1に記載の造花型加湿用具。
  4. 【請求項4】 天然繊維不織布がコットン不織布である
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の生分解性造
    花。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の生
    分解性造花を補水容器の内部空間に臨ませて、補水容器
    の内部空間に収容した水を生分解性造花を介して周辺空
    間に放湿可能に構成したことを特徴とする造花型加湿用
    具。
  6. 【請求項6】 芳香剤を水溶性包接皮膜で被覆して芳香
    性インクを製造し、当該芳香性インクを生分解性造花の
    花冠部又は葉部に塗膜し、生分解性造花に浸透した水分
    により水溶性包接皮膜を溶解可能に構成することを特徴
    とする請求項5に記載の造花型加湿用具。
  7. 【請求項7】 補水容器に収容した水に芳香剤を溶解す
    ることを特徴とする請求項5に記載の造花型加湿用具。
  8. 【請求項8】 生分解性造花の花冠部又は葉部に消臭用
    吸着剤を塗膜することを特徴とする請求項5に記載の造
    花型加湿用具。
JP2001050859A 2001-02-26 2001-02-26 生分解性造花を用いた造花型加湿用具 Expired - Fee Related JP4796701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001050859A JP4796701B2 (ja) 2001-02-26 2001-02-26 生分解性造花を用いた造花型加湿用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001050859A JP4796701B2 (ja) 2001-02-26 2001-02-26 生分解性造花を用いた造花型加湿用具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002249913A true JP2002249913A (ja) 2002-09-06
JP4796701B2 JP4796701B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=18911753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001050859A Expired - Fee Related JP4796701B2 (ja) 2001-02-26 2001-02-26 生分解性造花を用いた造花型加湿用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4796701B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013178870A1 (en) * 2012-05-31 2013-12-05 Ahlstrom Corporation Multilayer article comprising a biodegradable polymer-based layer and a cellulose-fiber based support; method of manufacturing multilayer article and food accessory comprising a multilayer article
CN113957611A (zh) * 2020-07-20 2022-01-21 吴江多福纺织科技有限公司 无纺布仿真花制作工艺及仿真花
CN114953671A (zh) * 2022-05-30 2022-08-30 南京工业大学 一种具有低热红外特性仿生叶片及其制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0594225U (ja) * 1992-05-20 1993-12-24 凸版印刷株式会社 観葉植物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0594225U (ja) * 1992-05-20 1993-12-24 凸版印刷株式会社 観葉植物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013178870A1 (en) * 2012-05-31 2013-12-05 Ahlstrom Corporation Multilayer article comprising a biodegradable polymer-based layer and a cellulose-fiber based support; method of manufacturing multilayer article and food accessory comprising a multilayer article
EP2841263A4 (en) * 2012-05-31 2015-05-20 Ahlstroem Oy MULTILAYER ARTICLE WITH A BIODEGRADABLE POLYMER BASED LAYER AND A CELLULOSE BASE CARRIER, METHOD FOR THE PRODUCTION OF THE MULTILAYER ARTICLE AND FOOD SUPPLEMENT WITH THE MULTILAYER ARTICLE
RU2587442C1 (ru) * 2012-05-31 2016-06-20 Альстром Корпорейшн Многослойное изделие, содержащее слой на основе биоразлагаемого полимера и подложку на основе волокон целлюлозы, способ производства многослойного изделия и средство для пищевых продуктов, содержащее многослойное изделие
US9956741B2 (en) 2012-05-31 2018-05-01 Ahlstrom-Munksjö Oyj Multilayer article comprising a biodegradable polymer-based layer and a cellulose-fiber based support; method of manufacturing multilayer article and food accessory comprising a multilayer article
CN113957611A (zh) * 2020-07-20 2022-01-21 吴江多福纺织科技有限公司 无纺布仿真花制作工艺及仿真花
CN114953671A (zh) * 2022-05-30 2022-08-30 南京工业大学 一种具有低热红外特性仿生叶片及其制备方法
CN114953671B (zh) * 2022-05-30 2023-12-29 南京工业大学 一种具有低热红外特性仿生叶片及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4796701B2 (ja) 2011-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10987445B2 (en) Methods, compositions and articles for olfactory-active substances
US8844158B2 (en) Super absorber polymer felt and method for the production thereof
JP2002249913A (ja) 生分解性造花、及び造花型加湿用具
JP2012120637A (ja) 消臭フィルター
JP5271579B2 (ja) ペット用吸収性物品
JP2006095103A (ja) 乾燥樹葉入り枕及び乾燥樹葉入り防虫芳香剤
JP2000202011A (ja) 消臭除湿シ―ト
JP2891684B2 (ja) 獣舎用床マット
CN210148849U (zh) 一种透气型超细纤维复合布料
JP2011196601A (ja) 加湿用気化フィルター
CN201185797Y (zh) 多功能复合被
JPH08281042A (ja) 面状消臭体及びその製造方法
CN215921442U (zh) 具有除臭功能的面料
JP4855658B2 (ja) フィルターおよびフィルター搭載機器
CN221242393U (zh) 一种多孔透气的纤维被
KR20230060935A (ko) 항균, 기능의 도막 활성탄 및 그의 제조 방법
JP4241058B2 (ja) 放香器
CN113144750A (zh) 结合机能性成分的机能性过滤器和纤维
CN207772529U (zh) 一种薰衣草墙布
CN2533856Y (zh) 一种除臭鞋垫
JP3088364U (ja) 衣類等の消臭吸湿収納体
JP2001079981A (ja) 健康畳
JPS63209604A (ja) 靴内の殺菌・防臭方法及びそれに使用するインソ−ル
JP2003236938A (ja) 機能性成形体の製造方法及びこの方法を用いて製造された機能性成形体
JP2002143679A (ja) 炭紛末を処理した構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees