JP2002249169A - 難自立性容器、その支持枠体、それらからなる包装器材および包装・混練器材 - Google Patents

難自立性容器、その支持枠体、それらからなる包装器材および包装・混練器材

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JP2002249169A
JP2002249169A JP2001047026A JP2001047026A JP2002249169A JP 2002249169 A JP2002249169 A JP 2002249169A JP 2001047026 A JP2001047026 A JP 2001047026A JP 2001047026 A JP2001047026 A JP 2001047026A JP 2002249169 A JP2002249169 A JP 2002249169A
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Toshiharu Osaka
敏治 大坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】難自立性容器の有利性を活かしながら、特に建
築用流体材料の充填,取り出しの不便、充填状態での梱
包,出荷輸送,保管の不便を解消し、施工現場での混練
作業を簡単かつ経済的に行う。 【解決手段】軟質合成樹脂薄層等により形成された材料
収容部aと、軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚
な開口周縁部1と、軟質合成樹脂薄層等により形成され
た環状覆部bとからなる難自立性容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーリング材,各
種塗料等、建築用に供される粉体,粒体,液体または粘
性体状の建築用流体材料のために、特に有用な、難自立
性容器、その支持枠体、それらからなる包装器材および
包装・混練器材に関する。
【従来の技術】
【0002】上記建築用流体材料には、紙または軟質合
成樹脂製の難自立性容器、あるいは、金属または硬質合
成樹脂製の自立性容器に充填され、梱包,出荷輸送また
は保管され、施工現場において、別に用意されている金
属または硬質合成樹脂製の専用の混練用容器を使用して
所要の混練がなされているものが各種ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記紙または軟質合成
樹脂製の難自立性容器は、文字どおり自立が難しいこと
において、金属または硬質合成樹脂製の自立性容器に比
べて、当該材料の充填または取り出しに不便であり、ま
た、その材料を充填した状態での梱包、出荷輸送または
保管、さらには、現場での当該建築用流体材料の混練に
も不便である。
【0004】しかし、自立性容器は、比較的高価であ
り、使用後の回収を、一旦押し潰して、あるいは嵩張っ
た状態のままで行わなければならないし、特に、硬質合
成樹脂製のものでは焼却処分したりリサイクルに供する
際に、ダイオキシン等有害物質を発生させる欠点がある
のに対し、難自立性容器は、比較的安価であり、使用後
簡単に折り畳むなど嵩張らない状態にして回収でき、ま
た、焼却処分したりリサイクルに供する際に、ダイオキ
シン等有害物質を発生させることも殆どないことにおい
て、容器として有利なものである。
【0005】また、専用の混練用容器は、これに材料を
入れ、公知の据付け型混練機またはハンディ型混練機の
パドルで、当該材料を混練するのに、繰り返し使用され
るものであるが、そのためには、新たな材料を入れる際
に、前回の異種の材料または半硬化状態になっている材
料が残っていることのないように、その都度洗浄する必
要があって面倒であるとともに作業性がきわめて悪い。
これらを避けるために、使い捨て紙器を内装使用するこ
とにすると、洗浄作業の必要はなくなるが、今度はその
使い捨て紙器の費用がかさみ不経済たるを免れない。
【0006】そこで本発明は、難自立性容器の有利性を
活かしながら、当該材料の充填または取り出しの不便、
充填状態での梱包,出荷輸送,保管の不便を解消し、し
かも、施工現場での混練作業を簡単かつ経済的に行える
ようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明難自立性容器は、
軟質合成樹脂薄層等により形成された材料収容部aと、
軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚な開口周縁部
1と、軟質合成樹脂薄層等により形成された環状覆部b
とからなる。
【0008】本発明難自立性容器は、軟質合成樹脂等に
より形成されたやや肉厚な開口周縁部1の下側に軟質合
成樹脂薄層等により形成された材料収容部aが連続し、
同開口周縁部1の上側に軟質合成樹脂薄層等により形成
された環状覆部bが連続している。
【0009】本発明難自立性容器は、開口周縁部1,材
料収容部aおよび環状覆部bの全部または一部を各別に
形成しておき、それらを高周波ウエルダー等により溶着
して一体化するか、それらを所要の成形法により一挙に
一体化することにより製造されている。
【0010】本発明難自立性容器は、軟質合成樹脂薄層
等からなる材料収容部aと、軟質合成樹脂等により形成
されたやや肉厚な開口周縁部1と、軟質合成樹脂薄層等
により形成された環状覆部bと、軟質合成樹脂等により
形成されたやや肉厚の蓋部cとからなる。
【0011】本発明難自立性容器は、軟質合成樹脂等に
より形成されたやや肉厚な開口周縁部1の下側に軟質合
成樹脂薄層等により形成された材料収容部aが連続し、
同開口周縁部1の上側に軟質合成樹脂薄層等により形成
された環状覆部bが連続し、かつ、同開口周縁部1に軟
質合成樹脂等により形成されたやや肉厚の蓋部cが連続
している。
【0012】本発明難自立性容器は、開口周縁部1,材
料収容部a,環状覆部bおよび蓋部cの全部または一部
を各別に形成しておき、それらを高周波ウエルダー等に
より溶着して一体化するか、それらを所要の成形法によ
り一挙に一体化することにより製造されている。
【0013】本発明難自立性容器において、材料収容部
aの下端外周に環状鍔12を突出形成すること、環状覆
部bの対向位置に手掛け孔2,2を形成すること、蓋部
c中心または側方にキャップ付き注出口3を設けるこ
と、その蓋部cに折曲げ用細浅溝4や切取り用細浅溝ま
たは切取り用糸5を備えることは、実用上有益である。
【0014】本発明支持枠体は、上記各難自立性容器
を、嵌挿収納できる大きさに形成された無底または有底
の自立筒体dであって、段ボールを比較的狭い所要の幅
ごとに折曲することにより形成した多角形をなすととも
に、当該難自立性容器の上記軟質合成樹脂等により形成
されたやや肉厚な開口周縁部1を係合させる上面開口縁
7を有するものである。
【0015】本発明支持枠体において、自立筒体dの外
周面に複数枚の補強片15を重合貼接すること、その自
立筒体dの対向位置に手掛け孔6,6を形成すること
は、実用上好適である。
【0016】本発明包装器材は、上記各難自立性容器と
上記各支持枠体との組合せ、または、上記各難自立性容
器と上記各支持枠体とこれらを収納する段ボール箱との
組合せからなるものである。
【0017】本発明包装・混練器材は、上記各難自立性
容器、または、該各難自立性容器および上記各支持枠体
と、該各難自立性容器を嵌挿収納できる大きさに形成さ
れた硬質合成樹脂製または金属製の有底筒体eであっ
て、当該難自立性容器の上記軟質合成樹脂等により形成
されたやや肉厚な開口周縁部1を係合させる開口縁8有
する混練用容器Dとの組合せからなる。
【0018】本発明包装・混練器材は、上記各難自立性
容器と、上記各支持枠体と、これらを収納する段ボール
箱(その蓋板の上記難自立性容器のキャップ付き注出口
に対向する部位に、所定の開口を形成することができる
切取線を形成している段ボール箱を含む)と、当該難自
立性容器を嵌挿収納できる大きさに形成された硬質合成
樹脂製または金属製の有底筒体eであって、当該難自立
性容器の軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚な開
口周縁部1を係合させる開口縁8有する混練用容器Dと
の組合せからなる。
【0019】本発明包装・混練器材は、混練用容器Dの
有底筒体eに入れた難自立性容器Aの環状覆部bを、該
有底筒体eの開口周縁部8の外周に被せたとき、該開口
周縁部8の部分から外側下方に垂下する該環状覆部bを
緊締する緊締バンドfを組合せてなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下には、本発明の一実施形態を
図1〜5を参照して詳しく説明する。Aは軟質合成樹脂
により一体に形成してなる難自立性容器で、その構成は
次のとおりである。なお、この難自立性容器Aの肉厚
は、図面では強調して表されているが、実際には、文字
どおり自立が困難で、特に材料を充満させた状態では、
その周面を膨らます程度の薄層のものである。
【0021】aは軟質合成樹脂薄層からなる平面円形の
材料収容部で、それは、下側から上側に至るに従い徐々
に径を大きくし、開口周縁部1をやや肉厚としている。
bは同じく軟質合成樹脂薄層からなる環状覆部で、それ
は、上記やや肉厚の開口周縁部1の上側に延長形成さ
れ、かつ、その直径線上の対向位置に手掛け孔2,2を
形成している。cは材料収容部aの開口を閉じている軟
質合成樹脂からなるやや肉厚の蓋部で、それは、上記開
口周縁部1に嵌着状態になっている。なお、3は上記蓋
部cに設けたキャップ付き注出口、4は同蓋部cの直径
線上に形成した折曲げ用細浅溝、図示を省略したが同様
な折曲げ用細浅溝を、材料収容部aの底板にも、蓋部c
のものと平行に形成している。5は同蓋部cの周縁に形
成した切取り用細浅溝または同周縁に埋設した切取り用
糸を示す。
【0022】このような構成の難自立性容器Aは、開口
周縁部1,材料収容部a,環状覆部bおよび蓋部cの全
部または一部を、射出成形法またはブロー成形法等によ
り各別に形成しておき、高周波ウエルダー等により溶着
して一体化するとか、所要の成形法により一挙に一体化
することにより、製造される。
【0023】次に、Bは、段ボールにより成形した支持
枠体で、それは、上記難自立性容器Aの材料収容部a
を、容易に嵌挿収納できる大きさに形成した平面ほぼ円
形で無底の自立筒体dの直径線上の対向位置に手掛け孔
6,6を開設してなる。図示の自立筒体dは、正確には
比較的狭い所要の幅ごとに折曲することにより形成した
多角形をなしているものであって、段ボールを単に円形
に丸めたものに比べて、圧縮強度が高くなっている。
【0024】<材料の充填>上記構成の難自立性容器A
の材料収容部aに、建築用流体材料を充填するには、先
ず、その材料収容部aを支持枠体Bの自立筒体dに嵌挿
収納し、これにより、難自立性容器A(材料収容部a)
を支持枠体B(自立筒体d)に支持する。それには、上
記環状覆部bを上記開口周縁部1の部分から外側下方に
垂下させ(図2)、その垂下した環状覆部bが自立筒体
dの上面開口縁7を覆うようにするとともに、材料収容
部aの上記やや肉厚の開口周縁部1が自立筒体dの上面
開口縁7に係合する状態にする(図3)。
【0025】その後、材料収容部aに、キャップ付き注
出口3から、建築用流体材料、例えばシーリング材を、
その容量の八〜九分目まで充填する。なお、蓋部cを別
体で成型し、後で所定部位に溶着することとしている場
合には、蓋なしの難自立性容器Aを上記の要領で支持枠
体B(自立筒体d)に支持して、材料収容部aにその開
口から当該材料を充填した後で、上記蓋部cを開口周縁
部1に嵌合し溶着するようにしてもよい。
【0026】これにより、当該材料を充填した難自立性
容器Aは、支持枠体Bの手掛け孔6,6に手を掛けて容
易に持ち運ぶことができる状態となる。
【0027】<梱包>上記のように材料を充填した難自
立性容器Aの出荷輸送,保管等のためには、公知の段ボ
ール箱に収納梱包することが適当なものであるが、それ
には、上記支持枠体Bを収納するのに適当な所要の大き
さの段ボール箱Cを用意し、それに、上記のようにして
支持枠体Bに支持した状態の難自立性容器Aを、その支
持枠体Bごと収納するとともに、閉蓋梱包する。
【0028】<出荷輸送,保管>この段ボール箱梱包体
によれば、難自立性容器Aは、段ボール箱Cと支持枠体
Bとにより二重に保護され、外部から加わる衝撃等に対
する耐力を向上するとともに、それ自体多段に積み重ね
ることができる程となり、出荷輸送、保管等に至便なも
のである。
【0029】<混練>Dは自立可能な混練用容器で、そ
の構成は、以下のとおりである(図4,5)。eは、平
面円形で比較的肉厚の硬質合成樹脂製または金属製の有
底筒体で、それは、下側から上側に至るに従い徐々に径
を大きくし、開口周縁部8の所要下方位置に設けた軸支
部9,9に取っ手10の両端を回動自在に軸支してい
る。
【0030】fは、上記取っ手10の軸支部9,9の上
側において、有底筒体eの開口周縁部8の外周に嵌合す
る緊締バンドで、締め金具11により、緊締状態にした
り弛緩状態にすることができる。
【0031】上記のように、段ボール箱梱包体として、
出荷輸送され、保管される当該材料、例えば、2液性の
シーリング材は、それを現場で使用するに当たって、上
記混練用容器Dを使用して混練される。それには、難自
立性容器Aを、段ボール箱Cから支持枠体Bごと取り出
し、さらにその支持枠体Bを外して混練用容器Dに入
れ、環状覆部bを有底筒体eの開口周縁部8の外周に被
せるようにするとともに、材料収容部aの上記開口周縁
部1を該開口周縁部8に係合する状態にして、その開口
周縁部8の部分から外側下方に垂下させ、それに、上記
緊締バンドfをかけ、締め金具11でしっかりと緊締す
る(図5)。
【0032】そこで、上記材料収容部aの蓋部cを、前
記切取り用細浅溝または切取り用糸5を利用して取り外
すとともに、混練用容器Dを、公知の据付け型混練機に
乗載してそのパドルを、あるいは、同じく公知のハンデ
ィ型混練機のパドルを、開蓋状態にした難自立性容器A
に挿入して、当該材料を慣行にしたがい混練する。
【0033】<施工>その混練の後、難自立性容器Aを
混練用容器Dごと、実際の施工場所に運び、難自立性容
器Aから混練材料を取り出して直接所要の施工を行い、
あるいはまた、混練材料を当該施工に適切な器具または
治具に移し替えて施工する。
【0034】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。以下には、難自立性容器および支持枠体の変形
例を、図6〜10により説明する。
【0035】図6の難自立性容器A′は、材料収容部a
の下端外周に、環状鍔12を突出形成していることにお
いて、前述の難自立性容器Aと相違するだけで、その他
の構成は同容器Aと変わるところがない。そのため、同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。な
お、4′は、材料収容部aの底板に形成した折曲げ用細
浅溝で、蓋部cの折曲げ用細浅溝4と平行して走行し、
その両端は上記環状鍔12の外周縁まで達している。こ
の難自立性容器A′は、その材料収容部aを支持枠体B
の自立筒体dに嵌挿収納するとき、その自立筒体dが環
状鍔12の上に乗って押さえる状態とし、これによっ
て、難自立性容器A′が、出荷、輸送の際等に段ボール
箱C内でみだりに回動しないようにできるものである。
【0036】図7の難自立性容器A″は、前述の難自立
性容器Aにおいて、環状覆部bを材料収容部aと同じ程
度の背高のものにしたこと、キャップ付き注出口3をそ
の背高の環状覆部bの基端部分に設けたこと、また、前
述の難自立性容器Aの蓋部cを備えないことにおいて、
前述の難自立性容器Aと相違し、その他の構成は同容器
Aと変わるところがない。そのため、同一部分について
は同一符号を付して説明を省略する。この難自立性容器
A″は、上記材料収容部aを前記支持枠体Bに入れ、背
高の環状覆部bの開口部13を通じて当該材料を充填し
た後、その開口部13を高周波ウエルダー等で溶着閉止
し、必要に応じ紐14で結束し、上記材料収容部aの開
口部内に適宜折り畳んだ状態にして、前記支持枠体B内
に収納保持される。
【0037】図9,10の支持枠体B′は、前述の段ボ
ール製の自立筒体dの外周全面に複数枚の補強片15を
重合貼接してなるもので、前記支持枠体Bの強度を向上
させたものに相当する。その補強片15は、段ボールを
自立筒体dの展開形状に沿って裁断するときに、その自
立筒体dの上面開口縁部分に連続させて形成しておき、
それを自立筒体dの外周に折り畳んで所要の接着剤で接
着する。補強片15の数は、支持枠体B′に付与しよう
とする強度に応じ、上記のように、自立筒体dの外周全
面ではなくても、所要間隔ごとに配置されるようにして
もよい。
【0038】また、これら支持枠体B,B′は、上記多
角形の他、円形、正方形等であってよく、有底にしても
よい。また、支持枠体B,B′の材質は、段ボール以外
に、所要の厚さで自立性を付与された防水紙または厚紙
でもよい。
【0039】難自立性容器A,A′,A″は、円形の
他、角形でもよく、その材質も、軟質合成樹脂以外に各
種の紙(ラミネート紙、防水紙等)でもよい。特に、こ
れら難自立性容器を角形にすると、例えば、キャップ付
き注出口3を通じて当該材料を自動充填する場合等にお
いて、その一側面または角部を基準にしてキャップ付き
注出口3の位置を検出できる。また、難自立性容器A,
A′,A″と上記支持枠体B,B′も角形にすると、段
ボール箱Cの角形に対する収まり具合がよくなること明
らかである。
【0040】さらに、キャップ付き注出口3に関して言
及するに、難自立性容器A,A′を円形にした場合、キ
ャップ付き注出口3を円形の蓋部cの中心に設置してお
くと、材料自動充填工程において難自立性容器A,A′
が回転するようなことがあっても、そのキャップ付き注
出口3は常に回転中心にあるので容易に検出できる。
【0041】なお、キャップ付き注出口3が蓋部cの側
方に位置するか、中心に位置するかにかかわらず、段ボ
ール箱Cの蓋板の上記キャップ付き注出口3に対向する
部位に、簡易に所定の開口を形成するのに便利なように
所要の切取線を入れておき、必要に応じて、その部分を
開口し、キャップ付き注出口3を段ボール箱Cの外部に
露出できるようにしておくと、前記のように難自立性容
器A,A′,A″を段ボール箱Cから取り出さなくと
も、その露出したキャップ付き注出口3を通じて当該材
料を注出することができ、また、そのキャップ付き注出
口3を通じて所要の添加剤等を注入し、それを混合する
ことができる。
【0042】もちろん、この難自立性容器Aに入れる材
料は、建築用流体材料に限るものではなく、それ以外の
粉体,粒体,液体または粘性体であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなとおり、
本発明によれば、難自立性容器を使ってする建築用等の
流体材料の充填,出荷輸送,保管を格別の問題もなしに
行うことができ、また、該材料の混練を、従来の使い捨
て紙器を使用することなく、しかも、新たな材料を入れ
るたびに、混練用容器を洗浄するような面倒な作業をす
ることもなく行うことができるから、能率的であるとと
もに、経済的である。
【0044】さらに、本発明によれば、混練用容器につ
いては従来どおり繰り返し使用するが、難自立性容器お
よび支持枠体等は、その材質上安価に提供できるととも
に、使用後においては、嵩張らない状態にして回収で
き、焼却処分においてもダイオキシン等有害物質を発生
させることがない。
【0045】すなわち、本発明によれば、難自立性容器
の有利性を活かしながら、当該材料の充填または取り出
しの不便、充填状態での梱包,出荷輸送,保管の不便を
解消し、しかも、特に、建築用流体材料においては、施
工現場での混練作業を簡単かつ経済的に行えメリットは
極めて大きい。
【0046】なおまた、本発明によれば、難自立性容器
の蓋部はやや肉厚であるが、その直径線上に折曲げ用細
浅溝を形成しておくと、それを利用して容易に折り畳む
ことができるので、回収や廃棄に支障を来すようなこと
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る難自立性容器の斜視
図である。
【図2】上記難自立性容器、それを収納支持する支持枠
体、およびそれらを包装する段ボール箱の斜視図であ
る。
【図3】上記難自立性容器を上記支持枠体に収納支持し
た状態の断面図である。
【図4】混練用容器と緊締バンドの斜視図である。
【図5】上記難自立性容器を上記混練用容器に入れた状
態の斜視図である。
【図6】難自立性容器の他の例の斜視図である。
【図7】難自立性容器のさらに他の例の斜視図である。
【図8】上記難自立性容器の閉じた状態の斜視図であ
る。
【図9】支持枠体の他の例の斜視図で、補強片を起立し
ている状態を示している。
【図10】同上の支持枠体の他の例の斜視図で、補強片
を自立筒体の外周全面に重合貼接した状態を示してい
る。
【符号の説明】
A 難自立性容器 B 支持枠体 C 段ボール箱 D 混練用容器 a 材料収容部 b 環状覆部 c 蓋部 d 自立筒体 e 有底筒体 f 緊締バンド 1 開口周縁部 2 手掛け孔 3 キャップ付き注出口 4 折曲げ用細浅溝 5 切取り用細浅溝,切取り用糸 6 手掛け孔 7 上面開口縁 8 開口縁 12 環状鍔 15 補強片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 33/16 B65D 33/16 77/04 77/04 B

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質合成樹脂薄層等により形成された材料
    収容部と、軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚な
    開口周縁部と、軟質合成樹脂薄層等により形成された環
    状覆部とからなることを特徴とする難自立性容器。
  2. 【請求項2】軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚
    な開口周縁部の下側に軟質合成樹脂薄層等により形成さ
    れた材料収容部が連続し、同開口周縁部の上側に軟質合
    成樹脂薄層等により形成された環状覆部bが連続してい
    ることを特徴とする難自立性容器。
  3. 【請求項3】開口周縁部,材料収容部および環状覆部の
    全部または一部を各別に形成しておき、それらを高周波
    ウエルダー等により溶着して一体化するか、それらを所
    要の成形法により一挙に一体化することにより製造した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の難自立性容
    器。
  4. 【請求項4】軟質合成樹脂薄層等により形成された材料
    収容部と、軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚な
    開口周縁部と、軟質合成樹脂薄層等により形成された環
    状覆部と、軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚の
    蓋部とからなることを特徴とする難自立性容器。
  5. 【請求項5】軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚
    な開口周縁部の下側に軟質合成樹脂薄層等により形成さ
    れた材料収容部が連続し、同開口周縁部の上側に軟質合
    成樹脂薄層等により形成された環状覆部が連続し、か
    つ、同開口周縁部に軟質合成樹脂等により形成されたや
    や肉厚の蓋部が連続していることを特徴とする難自立性
    容器。
  6. 【請求項6】開口周縁部,材料収容部,環状覆部および
    蓋部の全部または一部を各別に形成しておき、それらを
    高周波ウエルダー等により溶着して一体化するか、それ
    らを所要の成形法により一挙に一体化することにより製
    造したことを特徴とする請求項4または5記載の難自立
    性容器。
  7. 【請求項7】材料収容部の下端外周に環状鍔を突出形成
    していることを特徴とする請求項1,2,3,4,5ま
    たは6記載の難自立性容器。
  8. 【請求項8】環状覆部の対向位置に手掛け孔を形成して
    いることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6ま
    たは7記載の難自立性容器。
  9. 【請求項9】蓋部にキャップ付き注出口、折曲げ用細浅
    溝もしくは切取り用細浅溝または切取り用糸を備えてい
    ることを特徴とする請求項4,5,6,7または8記載
    の難自立性容器。
  10. 【請求項10】キャップ付き注出口を、蓋部の中心に配
    置していることを特徴とする請求項9記載の難自立性容
    器。
  11. 【請求項11】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10の難自立性容器を、嵌挿収納できる大
    きさに形成された無底または有底の自立筒体であって、
    段ボールを比較的狭い所要の幅ごとに折曲することによ
    り形成した多角形をなすとともに、当該難自立性容器の
    上記軟質合成樹脂等により形成されたやや肉厚な開口周
    縁部を係合させる上面開口縁を有することを特徴とする
    支持枠体。
  12. 【請求項12】自立筒体の対向位置に手掛け孔を形成し
    ているか、あるいは、該自立筒体の外周面に複数枚の補
    強片を重合貼接してなることを特徴とする請求項11記
    載の支持枠体。
  13. 【請求項13】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10記載の難自立性容器と請求項11また
    は12記載の支持枠体との組合せからなることを特徴と
    する包装器材。
  14. 【請求項14】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10記載の難自立性容器と、請求項11ま
    たは12記載の支持枠体と、これらを収納する段ボール
    箱との組合せからなることを特徴とする包装器材。
  15. 【請求項15】請求項9または10記載の難自立性容器
    と、請求項11または12記載の支持枠体と、これらを
    収納する段ボール箱であって、その蓋板の上記請求項9
    または10記載の難自立性容器のキャップ付き注出口に
    対向する部位に、所定の開口を形成することができる切
    取線を形成している段ボール箱との組合せからなること
    を特徴とする包装器材。
  16. 【請求項16】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10記載の難自立性容器と、該難自立性容
    器を嵌挿収納できる大きさに形成された硬質合成樹脂製
    または金属製の有底筒体であって、当該難自立性容器の
    上記軟質合成樹脂等により形成したやや肉厚な開口周縁
    部を係合させる開口縁有する混練用容器との組合せから
    なることを特徴とする包装・混練器材。
  17. 【請求項17】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10記載の難自立性容器と、請求項11ま
    たは12記載の支持枠体と、当該難自立性容器を嵌挿収
    納できる大きさに形成された硬質合成樹脂製または金属
    製の有底筒体であって、当該難自立性容器の軟質合成樹
    脂等により形成したやや肉厚な開口周縁部を係合させる
    開口縁有する混練用容器との組合せからなることを特徴
    とする包装・混練器材。
  18. 【請求項18】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10記載の難自立性容器と、請求項11ま
    たは12記載の支持枠体と、これらを収納する段ボール
    箱と、当該難自立性容器を嵌挿収納できる大きさに形成
    された硬質合成樹脂製または金属製の有底筒体であっ
    て、当該難自立性容器の軟質合成樹脂等により形成され
    たやや肉厚な開口周縁部を係合させる開口縁有する混練
    用容器との組合せからなることを特徴とする包装・混練
    器材。
  19. 【請求項19】請求項9または10記載の難自立性容器
    と、請求項11または12記載の支持枠体と、これらを
    収納する段ボール箱であって、その蓋板の上記請求項9
    または10記載の難自立性容器のキャップ付き注出口に
    対向する部位に、所定の開口を形成することができる切
    取線を形成している段ボール箱と、当該難自立性容器を
    嵌挿収納できる大きさに形成された硬質合成樹脂製また
    は金属製の有底筒体であって、当該難自立性容器の軟質
    合成樹脂等により形成されたやや肉厚な開口周縁部を係
    合させる開口縁有する混練用容器との組合せからなるこ
    とを特徴とする包装器材。
  20. 【請求項20】混練用容器の有底筒体に入れた難自立性
    容器の環状覆部を、該有底筒体の開口周縁部の外周に被
    せたとき、該開口周縁部の部分から外側下方に垂下する
    該環状覆部を緊締する緊締バンドを組合せてなることを
    特徴とする請求項16,17,18または19記載の包
    装・混練器材。
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