JP2002248616A - コンクリート材料の計量方法 - Google Patents

コンクリート材料の計量方法

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JP2002248616A JP2001051723A JP2001051723A JP2002248616A JP 2002248616 A JP2002248616 A JP 2002248616A JP 2001051723 A JP2001051723 A JP 2001051723A JP 2001051723 A JP2001051723 A JP 2001051723A JP 2002248616 A JP2002248616 A JP 2002248616A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】骨材の表面水率を計測せずとも示方配合に合う
ように水量補正する。 【構成】本発明に係るコンクリート材料の計量方法にお
いては、まず、所定の容器に湿潤状態における細骨材及
び水を該細骨材が水没するように入れて水浸骨材とする
(101)。次に、容器内の水浸骨材の全質量Mf及び
全容積Vfを計量する(102)。次に、計量された全
質量Mf及び全容積Vfを用いて、水浸骨材中の細骨材の
表乾状態における質量Ma及び水浸骨材中の水の質量Mw
を、ρaを細骨材の表乾状態における密度、ρwを水の密
度として、(1)及び(2)式から算出する(10
3)。次に、算出された細骨材の表乾状態における質量
a及び水浸骨材中の水の質量Mwを示方配合で示された
配合量と比較して補充すべき不足分を計量し(10
4)、次いで、該不足分を容器内の細骨材及び水ととも
にコンクリート材料とする(105)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水状態が異なる
細骨材を用いてコンクリート材料の計量を行う場合のコ
ンクリート材料の計量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートを現場配合する際、水量が
コンクリート強度等に大きな影響を及ぼすため、練混ぜ
時に十分管理する必要があるが、配合材料である骨材
は、その貯蔵状況や気候条件等によって含水状態が異な
り、湿潤状態の骨材を用いるとコンクリート中の水量が
骨材の表面水の量だけ増加し、乾燥状態の骨材を用いる
とコンクリート中の水量は有効吸水量だけ減少する。
【0003】そのため、骨材の乾湿程度に応じて練混ぜ
時の水量を補正し示方配合通りのコンクリートを製造す
ることが、コンクリートの品質を維持する上できわめて
重要な事項となる。
【0004】ここで、湿潤状態における表面水の水量
(細骨材の表面に付着している水量)を表乾状態(表面
乾燥飽水状態)の細骨材の質量で除した比率を表面水率
と呼んでいるが、貯蔵されている骨材、特に細骨材は一
般に濡れていることが多いため、かかる表面水率を骨材
の乾湿程度の指標として予め測定し、その測定値に基づ
いて練混ぜ水量を調整するのが一般的である。
【0005】そして、このような表面水率の測定は、従
来、細骨材が貯蔵されたストックビンと呼ばれる貯蔵容
器から少量の試料を採取してその質量及び絶乾状態での
質量を計測し、次いで、これらの計測値と予め測定され
た表乾状態の吸水率とを用いて算出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな測定方法では、わずかな試料から全体の表面水率を
推測しているにすぎないため、精度の面でどうしても限
界がある一方、絶乾状態の質量を計測するにはバーナー
等による加熱作業が必要となるため、実際に使用する量
に近い量を採取してこれを試料とすることは、経済性や
時間の面で非現実的であるという問題を生じていた。
【0007】また、このような問題を補うべく、練混ぜ
状況をオペレータが目視で確認したり、ミキサの負荷電
流を参考にすることによって練混ぜ水量の調整を行うと
いった方法を採用することがあるが、かかる方法自体が
精度の低いものであり、結局、強度面で20%近い大き
な安全率を見込まざるを得なくなり、不経済な配合とな
るという問題も生じていた。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、主として細骨材の表面水率を計測せずとも示
方配合に合うように水量補正することが可能なコンクリ
ート材料の計量方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るコンクリート材料の計量方法は請求項
1に記載したように、所定の容器に湿潤状態の骨材及び
水を該骨材が水没するように入れて水浸骨材とし、前記
水浸骨材の全質量Mf及び全容積Vfを計量し、前記水浸
骨材中の前記骨材の表乾状態における質量Ma及び前記
水浸骨材中の水の質量Mwを、ρaを前記骨材の表乾状態
における密度、ρwを水の密度として、以下の2式、す
なわち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2) から算出し、次いで、前記容器内の骨材及び水並びに不
足する骨材又は水の補充分をコンクリート材料とするも
のである。
【0010】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記骨材を細骨材とし、前記容器に前記細骨
材及び前記水を入れる際、前記容器内に気泡が入らない
ように前記細骨材を水締めするとともに、該細骨材をそ
の天端が前記水の液面にほぼ一致するように投入するも
のである。
【0011】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は請求項3に記載したように、所定の容器に湿潤
状態の骨材及び水を該骨材が水没するように入れて水浸
骨材とし、前記水浸骨材の全質量Mf及び全容積Vfを計
量し、前記水浸骨材中の前記骨材の表乾状態における質
量Ma及び前記水浸骨材中の水の質量Mwを、ρaを前記
骨材の表乾状態における密度、ρwを水の密度、aを全
容積Vf中に含まれる空気量(%)としてとして、以下
の2式、すなわち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) (2′) から算出し、次いで、前記容器内の骨材及び水並びに不
足する骨材又は水の補充分をコンクリート材料とするも
のである。
【0012】また、本発明に係るコンクリート材料の計
量方法は、前記骨材を細骨材とし、前記容器に前記細骨
材及び前記水を入れる際、前記細骨材を水締めするとと
もに、該細骨材をその天端が前記水の液面にほぼ一致す
るように投入するものである。
【0013】請求項1に係るコンクリート材料の計量方
法においては、まず、所定の容器に湿潤状態の骨材及び
水を該骨材が水没するように入れて水浸骨材とし、かか
る状態にて水浸骨材の全質量Mf及び全容積Vfを計量す
る。計量にあたっては、容器内から空気が排出された状
態で行う。
【0014】次に、水浸骨材中の骨材の表乾状態におけ
る質量Ma及び水浸骨材中の水の質量Mwを、ρaを骨材
の表乾状態における密度、ρwを水の密度として、以下
の2式、すなわち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2) から算出する。
【0015】次に、算出された骨材の表乾状態における
質量Ma及び水浸骨材中の水の質量Mwを示方配合で示さ
れた配合量と比較して補充すべき不足分を計量し、次い
で、該不足分を容器内の骨材及び水とともにコンクリー
ト材料とする。
【0016】このように本発明では、骨材の表面水は、
湿潤状態が異なる骨材ごとのばらつきが考慮された状態
で水浸骨材中の水の質量Mwの一部として間接的に算出
されるとともに、骨材の質量は、表乾状態のときの質量
aとして把握される。すなわち、骨材や水の質量が示
方配合と同等の条件で把握されることとなるので、湿潤
状態が異なる骨材を用いても、示方配合通りの水量でコ
ンクリートを製造することが可能となる。
【0017】ここで、骨材の補充が必要となる場合、該
骨材の表面水については考慮されないこととなるが、最
初に計量する容器内の骨材と水の量を示方配合の比率若
しくはそれに近い比率にしておけば、骨材の補充が必要
になったとしても、その補充量はわずかである。そし
て、かかる補充分の表面水にいたっては、必要な水量に
比べて無視し得る程度の微少量であり、コンクリートの
品質上、何ら問題とはならない。
【0018】本発明の骨材は、主として細骨材を対象と
するが、粗骨材に対しても適用できることは言うまでも
ない。
【0019】なお、かかる骨材が細骨材である場合にお
いて、容器に細骨材及び水を入れる際、容器内に気泡が
入らないように細骨材を水締めするとともに、該細骨材
をその天端が水の液面にほぼ一致するように投入するよ
うにしたならば、容器内の細骨材と水との比率は、一般
的な示方配合に近いものとなって細骨材の補充量を大幅
に低減することが可能となる。
【0020】容器に入れる骨材と水の量は、コンクリー
ト配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全量として
もよいし、何回かに分けて計量するようにしてもよい。
【0021】また、請求項3に係るコンクリート材料の
計量方法においては、まず、所定の容器に湿潤状態の骨
材及び水を該骨材が水没するように入れて水浸骨材と
し、かかる状態にて水浸骨材の全質量Mf及び全容積Vf
を計量する。計量にあたっては、容器内から空気がほと
んど排出された状態で行う。
【0022】次に、水浸骨材中の骨材の表乾状態におけ
る質量Ma及び水浸骨材中の水の質量Mwを、ρaを骨材
の表乾状態における密度、ρwを水の密度、aを全容積
f中に含まれる空気量(%)として、以下の2式、す
なわち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) (2′) から算出する。
【0023】次に、算出された骨材の表乾状態における
質量Ma及び水浸骨材中の水の質量Mwを示方配合で示さ
れた配合量と比較して補充すべき不足分を計量し、次い
で、該不足分を容器内の骨材及び水とともにコンクリー
ト材料とする。
【0024】このように本発明では、骨材の表面水は、
湿潤状態が異なる骨材ごとのばらつきが考慮された状態
で水浸骨材中の水の質量Mwの一部として間接的に算出
されるとともに、骨材の質量は、表乾状態のときの質量
aとして把握される。すなわち、骨材や水の質量が示
方配合と同等の条件で把握されることとなるので、湿潤
状態が異なる骨材を用いても、示方配合通りの水量でコ
ンクリートを製造することが可能となる。
【0025】ここで、骨材の補充が必要となる場合、該
骨材の表面水については考慮されないこととなるが、最
初に計量する容器内の骨材と水の量を示方配合の比率若
しくはそれに近い比率にしておけば、骨材の補充が必要
になったとしても、その補充量はわずかである。そし
て、かかる補充分の表面水にいたっては、必要な水量に
比べて無視し得る程度の微少量であり、コンクリートの
品質上、何ら問題とはならない。
【0026】本発明の骨材は、主として細骨材を対象と
するが、粗骨材に対しても適用できることは言うまでも
ない。
【0027】なお、かかる骨材が細骨材である場合にお
いて、容器に細骨材及び水を入れる際、細骨材を水締め
するとともに、該細骨材をその天端が水の液面にほぼ一
致するように投入するようにしたならば、容器内の細骨
材と水との比率は、一般的な示方配合に近いものとなっ
て細骨材の補充量を大幅に低減することが可能となる。
【0028】容器に入れる骨材と水の量は、コンクリー
ト配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全量として
もよいし、何回かに分けて計量するようにしてもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
材料の計量方法の実施の形態について、添付図面を参照
して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等
については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0030】(第1実施形態)
【0031】図1は、第1実施形態に係るコンクリート
材料の計量方法の手順を示したフローチャートである。
同図でわかるように、本実施形態に係るコンクリート材
料の計量方法においては、まず、所定の容器に湿潤状態
における細骨材及び水を該細骨材が水没するように入れ
て水浸骨材とする(ステップ101)。ここで、容器に
入れる細骨材及び水の量としては、コンクリートの配合
単位すなわち1バッチに必要な量であって、かつ示方配
合通りの比率若しくはそれに近い比率とするのが望まし
い。
【0032】ここで、容器に細骨材及び水を入れる際、
該容器内に気泡が入らないようにバイブレータ等を使っ
て細骨材を水締めするとともに、図2に示すように、細
骨材1をその天端が水の液面2にほぼ一致するように投
入するのがよい。
【0033】このようにすると、容器内の細骨材と水と
の比率は、一般的な示方配合に近いものとなって細骨材
の補充量を低減することが可能となる。
【0034】次に、容器内の水浸骨材の全質量Mf及び
全容積Vfを計量する(ステップ102)。
【0035】次に、計量された全質量Mf及び全容積Vf
を用いて、水浸骨材中の細骨材の表乾状態における質量
a及び水浸骨材中の水の質量Mwを、ρaを細骨材の表
乾状態における密度、ρwを水の密度として、以下の2
式、すなわち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2) から算出する(ステップ103)。
【0036】次に、算出された細骨材の表乾状態におけ
る質量Ma及び水浸骨材中の水の質量Mwを示方配合で示
された配合量と比較して補充すべき不足分を計量し(ス
テップ104)、次いで、該不足分を容器内の細骨材及
び水とともにコンクリート材料とする(ステップ10
5)。細骨材及び水の計量が終了したならば、セメン
ト、粗骨材、混和剤その他のコンクリート材料について
も示方配合にしたがって計量を行い、しかる後にコンク
リートを製造する。
【0037】このように本実施形態においては、細骨材
の表面水は、湿潤状態が異なる細骨材ごとのばらつきが
考慮された状態で水浸骨材中の水の質量Mwの一部とし
て間接的に算出されるとともに、細骨材の質量は、表乾
状態のときの質量Maとして把握される。
【0038】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリート材料の計量方法によれば、細骨材の表面水が
水浸骨材中の水の質量Mwの一部として間接的に算出さ
れるとともに、細骨材の質量が表乾状態のときの質量M
aとして把握される。すなわち、細骨材や水の質量は、
示方配合と同等の条件で把握されることとなり、湿潤状
態が異なる細骨材を用いても、該細骨材の表面水率を別
途計測することなく、示方配合通りの水量でコンクリー
トを製造することが可能となる。
【0039】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量方法によれば、容器に細骨材及び水を入れる際、
容器内に気泡が入らないように細骨材を水締めするとと
もに、該細骨材をその天端が水の液面にほぼ一致するよ
うに投入するようにしたので、容器内の細骨材と水との
比率は、一般的な示方配合に近いものとなって細骨材の
補充量を大幅に低減することが可能となる。
【0040】したがって、補充される細骨材の表面水に
起因する練混ぜ水量の誤差は、きわめて小さくなり、水
量に関する配合精度を大幅に向上させることが可能とな
る。
【0041】本実施形態では、コンクリートの配合単位
すなわち1バッチに必要な全量を一度で計量するように
したが、必ずしも細骨材や水を一度で計量する必要はな
く、何回かに分けて行うようにしてもよい。この場合、
上述の実施形態におけるステップ101からステップ1
04までを繰り返すこととなる。
【0042】(第2実施形態)
【0043】図3は、第2実施形態に係るコンクリート
材料の計量方法の手順を示したフローチャートである。
同図でわかるように、本実施形態に係るコンクリート材
料の計量方法においては、まず、所定の容器に湿潤状態
の細骨材及び水を該細骨材が水没するように入れて水浸
骨材とする(ステップ111)。ここで、容器に入れる
細骨材及び水の量としては、コンクリートの配合単位す
なわち1バッチに必要な量であって、かつ示方配合通り
の比率若しくはそれに近い比率とするのが望ましい。
【0044】ここで、容器に細骨材及び水を入れる際、
バイブレータ等を使って細骨材を水締めするとともに、
細骨材1をその天端が水の液面2にほぼ一致するように
投入するのがよい(第1実施形態の図2参照)。
【0045】このようにすると、容器内の細骨材と水と
の比率は、一般的な示方配合に近いものとなって細骨材
の補充量を低減することが可能となる。なお、水締めを
行うにあたっては、できるだけ気泡が入らないようにす
るのが望ましい。
【0046】次に、容器内の水浸骨材の全質量Mf及び
全容積Vfを計量する(ステップ112)。
【0047】次に、計量された全質量Mf及び全容積Vf
を用いて、水浸骨材中の細骨材の表乾状態における質量
a及び水浸骨材中の水の質量Mwを、ρaを細骨材の表
乾状態における密度、ρwを水の密度、aを全容積Vf
に含まれる空気量(%)として、以下の2式、すなわ
ち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) (2′) から算出する(ステップ113)。
【0048】次に、算出された細骨材の質量Maや水の
質量Mwを示方配合で示された配合量と比較して補充す
べき不足分を計量し(ステップ114)、次いで該不足
分を容器内の細骨材及び水とともにコンクリート材料と
する(ステップ115)。細骨材及び水の計量が終了し
たならば、セメント、粗骨材、混和剤その他のコンクリ
ート材料についても示方配合にしたがって計量を行い、
しかる後にコンクリートを製造する。
【0049】このように本実施形態においては、細骨材
の表面水は、湿潤状態が異なる細骨材ごとのばらつきが
考慮された状態で水の質量Mwの一部として間接的に算
出されるとともに、細骨材の質量は、表乾状態のときの
質量Maとして把握される。
【0050】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリート材料の計量方法によれば、細骨材の表面水が
水浸骨材中の水の質量Mwの一部として間接的に算出さ
れるとともに、細骨材の質量が表乾状態のときの質量M
aとして把握される。すなわち、細骨材や水の質量は、
示方配合と同等の条件で把握されることとなり、湿潤状
態が異なる細骨材を用いても、該細骨材の表面水率を別
途計測することなく、示方配合通りの水量でコンクリー
トを製造することが可能となる。
【0051】したがって、コンクリートの品質向上を図
ることができるとともに、従来のように強度面で20%
近い大きな安全率を見込む必要もなくなり、結果的にセ
メント量や混和剤量を節約することが可能となる。
【0052】また、本実施形態に係るコンクリート材料
の計量方法によれば、容器に細骨材及び水を入れる際、
細骨材を水締めするとともに、該細骨材をその天端が水
の液面にほぼ一致するように投入するようにしたので、
容器内の細骨材と水との比率は、一般的な示方配合に近
いものとなって細骨材の補充量を大幅に低減することが
可能となる。
【0053】したがって、補充される細骨材の表面水に
起因する練混ぜ水量の誤差は、きわめて小さくなり、水
量に関する配合精度を大幅に向上させることが可能とな
る。
【0054】本実施形態では、コンクリートの配合単位
すなわち1バッチに必要な全量を一度で計量するように
したが、必ずしも細骨材や水を一度で計量する必要はな
く、何回かに分けて行うようにしてもよい。この場合、
上述の実施形態におけるステップ111からステップ1
14までを繰り返すこととなる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び請求項
3に係る本発明のコンクリート材料の計量方法によれ
ば、骨材や水の質量が示方配合と同等の条件で把握され
ることとなり、湿潤状態が異なる骨材を用いても、表面
水率を別途計測することなく、示方配合通りの水量でコ
ンクリートを製造することが可能となる。
【0056】また、請求項2及び請求項4に係る本発明
のコンクリート材料の計量方法によれば、容器内の細骨
材と水との比率は、一般的な示方配合に近いものとなっ
て細骨材の補充量を大幅に低減することが可能となり、
その結果、補充される細骨材の表面水に起因する練混ぜ
水量の誤差がきわめて小さくなるという効果も奏する。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るコンクリート材料の計量方
法の手順を示したフローチャート。
【図2】容器内に入れられた細骨材及び水の一例を示し
た図。
【図3】第2実施形態に係るコンクリート材料の計量方
法の手順を示したフローチャート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の容器に湿潤状態の骨材及び水を該
    骨材が水没するように入れて水浸骨材とし、前記水浸骨
    材の全質量Mf及び全容積Vfを計量し、前記水浸骨材中
    の前記骨材の表乾状態における質量Ma及び前記水浸骨
    材中の水の質量Mwを、ρaを前記骨材の表乾状態におけ
    る密度、ρwを水の密度として、以下の2式、すなわ
    ち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf (2) から算出し、次いで、前記容器内の骨材及び水並びに不
    足する骨材又は水の補充分をコンクリート材料とするこ
    とを特徴とするコンクリート材料の計量方法。
  2. 【請求項2】 前記骨材を細骨材とし、前記容器に前記
    細骨材及び前記水を入れる際、前記容器内に気泡が入ら
    ないように前記細骨材を水締めするとともに、該細骨材
    をその天端が前記水の液面にほぼ一致するように投入す
    る請求項1記載のコンクリート材料の計量方法。
  3. 【請求項3】 所定の容器に湿潤状態の骨材及び水を該
    骨材が水没するように入れて水浸骨材とし、前記水浸骨
    材の全質量Mf及び全容積Vfを計量し、前記水浸骨材中
    の前記骨材の表乾状態における質量Ma及び前記水浸骨
    材中の水の質量Mwを、ρaを前記骨材の表乾状態におけ
    る密度、ρwを水の密度、aを全容積Vf中に含まれる空
    気量(%)として、以下の2式、すなわち、 Ma+Mw=Mf (1) Ma/ρa+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) (2′) から算出し、次いで、前記容器内の骨材及び水並びに不
    足する骨材又は水の補充分をコンクリート材料とするこ
    とを特徴とするコンクリート材料の計量方法。
  4. 【請求項4】 前記骨材を細骨材とし、前記容器に前記
    細骨材及び前記水を入れる際、前記細骨材を水締めする
    とともに、該細骨材をその天端が前記水の液面にほぼ一
    致するように投入する請求項3記載のコンクリート材料
    の計量方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112356268A (zh) * 2020-10-21 2021-02-12 深圳市龙岗大工业区混凝土有限公司 一种矿渣粉混凝土生产工艺及系统

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CN112356268A (zh) * 2020-10-21 2021-02-12 深圳市龙岗大工业区混凝土有限公司 一种矿渣粉混凝土生产工艺及系统
CN112356268B (zh) * 2020-10-21 2021-12-31 深圳市龙岗大工业区混凝土有限公司 一种矿渣粉混凝土生产工艺及系统

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