JP2002248180A - マルチピースソリッドゴルフボールの製造方法 - Google Patents
マルチピースソリッドゴルフボールの製造方法Info
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Abstract
マルチピースソリッドゴルフボールの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、(a)コアの半球殻状の第(N+
1)層を未加硫状態のまま、最終的に該コアを加硫成形
する金型とは異なるキャビティ形状を有する予備成形用
の金型内で、第N層を包んで室温〜80℃で予備成形する
工程、および(b)該未加硫予備成形品を加硫金型内で140
〜170℃で加硫してコアを作製する工程を含む2以上の
ゴム組成物の層から成るコアと該コア上に形成されたカ
バーから成るマルチピースソリッドゴルフボールの製造
方法において、該予備成形用金型のキャビティの体積
を、該加硫金型のキャビティ体積の95%〜102%とする
ことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボールの
製造方法に関する。
Description
アの偏心を著しく低減したマルチピースソリッドゴルフ
ボールの製造方法に関する。
ボールでないゴルフボールであって、ゴム製の一体成形
されたコアとそのコアを被覆するカバーとから成ってい
る。最近、ゴルフボールの性能を向上するために種々の
改良がなされているが、ソリッドゴルフボールのコアを
2層以上の多層構造にする方法も提案されている。
ッドゴルフボールのコアを多層構造にすることは優れた
方法であるが、製造上の観点からは偏心を起こさずに同
心円にゴム層を形成することは非常に難しい。多層コア
の作製工程としては、次の3つの方法が既に提案されて
いる。 (a)第(N+1)層を設けるときは、それよりも内側の部
分(第N層)を別に加硫成形してから第(N+1)層の金
型内の所定の位置に可動ホールドピンなどで固定し、第
(N+1)層を形成する材料を射出成形機またはトランス
ファー成形機により射出するとともに適当なタイミング
で前記ホールドピンを引き抜いて、そのまま加硫成形す
る方法、(b)第(N+1)層を、半球状凹型と半球状凸型
とを用いて半球殻状に半加硫し、または未加硫の状態で
シュリンクしない程度に一定時間加熱し半球殻状に成形
し、半球状凸型を除去後、半球殻状外層を半球状凹型に
つけたまま、別に加硫成形していた第N層をセットし、
加硫プレス成形する方法、いわゆる中子方式、(c)方法
(b)において、外層を半球殻状にせずに未加硫シート状
のまま用いる方法、等が用いられていた。
号公報(方法(a))、特開平2-228978号公報(方法
(a))、特開平6-218077号公報(方法(a)、(b)および
(c))等に開示されている。しかしながら、これらの方
法においてはコアの第N層部分のずれを低減するために
作業性を犠牲にしており、実際の多層構造を有するゴル
フボールの製造に好適なものではなかった。
形機またはトランスファー成形機の金型内にて第N層を
可動ホールドピンで保持し、次いで外層材料の注入とと
もに上記ピンの引き抜きを行うために金型の構造が非常
に複雑となリコスト増を招き、注入時の圧力の限界によ
り1回のプレスでの取り数が少なくなって大量生産には
不向きであった。さらに可動ピンと金型のクリアランス
調整および管理が煩雑で、狭ければ摺動不良、広ければ
ゴムはみ出しなどの問題も生じていた。
プレスでの取り数の少ないことや金型の問題は克服され
てはいるものの、外層を一旦半球殻状に成形したときに
は、その半球殻状外層は外層成形用の半球状凹型に付着
している必要があるにも拘わらず、半球状凸型の方に大
部分付着し、半球状凹型の方に移す作業が必要で、やは
り大量生産には採用できなかった。
込みをシート状に変更しただけで、同じ問題は残ってい
る。このように従来の方法(a)〜(c)は大量生産に致命的
な欠点を有していた。
層間接着不良などを生じさせないで大量生産できる製造
方法として、(d)コアの半球殻状の第(N+1)層を未加
硫状態のまま、最終的にコアを加硫成形する金型とは異
なるキャビティ形状を有する予備成形用の金型内で、加
硫状態の第N層を包んで予備成形する方法、が提案され
ている。しかしながら、この予備成形方法では未加硫の
状態での成形工程を含むため、−旦成形した後に、ゴム
の残留応力によるシュリンクが生じ、2つの接着部分か
ら剥離、いわゆる口開きが生じ、偏心や作業性の低下を
招いていた。
は、偏心を防止するため以下のような方法を採ってい
た。 (1)予備成形品に口開きが生じないように (i)カバリング時のキャビティの動作を垂直とし接着面
積に偏りを生じないようにする。 (ii)キャビティ開口部テーパー角に制限を設ける。 (iii)キャビティ底部およびその近傍の曲率を2段階と
する。 (iv)使用する未加硫ゴムをあらかじめ熱入れして残留応
力を除いておく。あるいは (2)内核が所定の位置に固定されるようにキャビティ内
部に支持板を突設する。
形用の下金型に、例えば蝶番(11)を付けて二つ折れにな
るようにし、2つの第(N+1)層(9)の接着面積に偏り
を生じないようにして予備成形品の口開きを防止しよう
とするものである。図4に示すように、従来の予備成形
用金型のキャビティ形状(17)では、開口部テーパー角に
制限を設け(1−ii)、キャビティ底部およびその近傍
の曲率を2段階として(1−iii)、予備成形品の口開
きを防止しようとするものである。1−ivの方法によ
り、未加硫状態の第(N+1)層のゴムの残留応力による
シュリンクを抑制して、予備成形品の口開きを防止しよ
うとするものである。2の方法は、支持板により物理的
に第N層を固定して偏心を防止しようとするものであ
る。しかしながら、上記のような方法を用いても、偏心
について若干の改良は見られるものの、更に改善の余地
があった。
予備成形品を加硫金型に投入しプレスを閉めたときに生
じるゴム流れの不均一さであることがわかった。しかし
ながらこれを均一にするのは非常に困難である。
が考えられる。しかしプレス加硫ではプレス締め切り時
にゴムを流して金型と製品の間のエアを逃がして製品を
金型に密着させなければならず、ゴム量を減少させるに
も限界がある。本発明では、偏心と製品表面の欠陥の無
いことの両方を満足するキャビティの体積について制限
を設ける。
従来のマルチピースソリッドゴルフボールの製造方法の
有する問題を解決し、特に(d)の予備成形方法におい
て、2層以上の多層コアの偏心を著しく低減したマルチ
ピースソリッドゴルフボールの製造方法を提供すること
を目的とする。
達成すべく鋭意検討を行った結果、予備成形方法による
多層コアの製造において、予備成形用金型と加硫金型の
キャビティ体積を特定の割合に規定することにより、偏
心を著しく低減した多層コアを製造することが可能であ
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
(N+1)層を未加硫状態のまま、最終的に該コアを加硫
成形する金型とは異なるキャビティ形状を有する予備成
形用の金型内で、第N層を包んで予備成形する工程、お
よび(b)該予備成形品を加硫金型内で加硫してコアを作
製する工程を含む2以上のゴム組成物の層から成るコア
と該コア上に形成されたカバーから成るマルチピースソ
リッドゴルフボールの製造方法において、該予備成形用
金型のキャビティの体積を、該加硫金型のキャビティ体
積の95%〜102%とすることを特徴とするマルチピース
ソリッドゴルフボールの製造方法に関する。
ルの製造方法を、図1〜図4を用いて更に詳細に説明す
る。説明の簡略化のため、ここではコア内核(第N
層)、および該コア内核上に形成されるコア外層(第
(N+1)層)から成る2層コア(N=1)をカバーで被
覆したスリーピースソリッドゴルフボールの製造方法に
ついて説明する。図1は、本発明のゴルフボールの1つ
の態様の概略断面図である。図2は、本発明のゴルフボ
ールに用いるコア内核(第N層)成形用金型の1つの態
様の概略断面図である。図3は、本発明のゴルフボール
に用いるコアの予備成形工程を説明する経路図である。
図4は、本発明のゴルフボールの製造方法に用いる予備
成形用金型のキャビティ断面形状の1つの態様の概略図
である。図1に示すように、本発明のゴルフボールは、
コア内核(1)上にコア外層(2)を形成してなるコア(4)上
に、カバー(3)を形成する。
びコア外層(2)は同様の材料から形成されるので、ここ
に一度に説明する。両者は共に、基材ゴム、共架橋剤、
有機過酸化物、充填材等を含有するゴム組成物から成
る。基材ゴムとしては、従来からソリッドゴルフボール
に用いられている天然ゴムおよび/または合成ゴムが用
いられ、特にシス-1,4-結合少なくとも40%以上、好ま
しくは80%以上を有するいわゆるハイシスポリブタジエ
ンゴムが好ましい。上記ポリブタジエンゴムには、所望
により、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリ
ブタジエンゴム、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(E
PDM)等を配合してもよい。
酸の金属塩、特にアクリル酸またはメタクリル酸等のよ
うな炭素数3〜8のα,β-不飽和カルボン酸の、亜鉛、
マグネシウム塩等の一価または二価の金属塩が挙げられ
るが、高い反発性を付与するアクリル酸亜鉛が好適であ
る。配合量は、コア内核(1)では、基材ゴム100重量部に
対して、10〜40重量部、好ましくは15〜35重量部であ
り、コア外層(2)では10〜40重量部、好ましくは15〜35
重量部である。コア内核(1)において40重量部またはコ
ア外層(2)において40重量部より多いと硬くなり過ぎ
て、打球感が悪くなる。コア内核(1)において10重量部
またはコア外層(2)において10重量部より少ないと反発
が悪くなり飛距離が低下する。
て作用し、例えば例えばジクミルパーオキサイド、1,1-
ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘ
キサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、ジ-t-ブチルパーオキサイドが挙げられ、ジク
ミルパーオキサイドが好適である。配合量は、基材ゴム
100重量部に対して0.3〜5重量部、好ましくは0.5〜3
重量部である。0.3重量部未満では軟らかくなり過ぎて
反発が悪くなり飛距離が低下する。5重量部を越えると
硬くなり過ぎ、打球感が悪くなる。
されるものであればよく、例えば無機塩(具体的には、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム)、高比重金
属粉末(例えば、タングステン粉末、モリブデン粉末
等)およびそれらの混合物が挙げられる。配合量は、基
材ゴム100重量部に対して5〜60重量部、好ましくは10
〜30重量部である。5重量部未満ではコアの重量が軽く
なり、その結果ボールの重量も軽くなり好ましくなく、
60重量部を越えるとコアの重量が重くなり、その結果ボ
ールの重量も重くなり過ぎる。
びコア外層には、老化防止剤またはしゃく解剤、その他
ソリッドゴルフボールのコアの製造に通常使用し得る成
分を適宜配合してもよい。尚、老化防止剤は、基材ゴム
100重量部に対して、0.2〜0.5重量部が好ましい。
物を通常用いられる混合機により混合し、ロール等の混
練機を用いて混練する。続いて、上記混練物を通常の方
法により、未加硫状態のプラグとして押出す。次いで、
通常のソリッドゴルフボールのコアの製造方法と同様に
して、上記未加硫プラグを、図2に示すような半球状キ
ャビティーを有する上下の金型を用いて、140〜170℃で
40〜15分間加硫プレスし、直径30〜38mmの球状のコア内
核(1)を作製する。
と同様のゴム組成物を混合し、混練し、未加硫プラグを
作製して、図3に示すような、中子部分(6)を有する中
子金型(7)と予備成形用金型(8)を用いて、室温〜80℃
で、1キャビティ当たり0.1〜3tで2秒〜1分間プレ
スし、未加硫状態の半球殻状コア外層(9)を作製する。
層(9)の中に投入し、上記予備成形用金型(8)を蝶番(11)
により二つ折りにして、コア内核(1)を2つのコア外層
(9)で挟み、型締めを行う。前述のように、予備成形用
金型(8)をこのような構造にすることにより、2つのコ
ア外層(9)の接着面積に偏りを生じないようにする。型
締めした後、室温〜80℃で、1キャビティ当たり0.1〜
3tで2秒〜1分間プレスし、エジェクタピン(12)を押
し出し、2層構造のコアの予備成形品(13)が得られる。
得られた予備成形品(13)のコア外層(9)部分は、未加硫
状態である。
ゴルフボールのコアの製造に用いられているコアプレス
を用いて、半球状キャビティーを有する上下の金型内で
140〜170℃で40〜15分間加硫プレスし、直径38〜40mmの
球状のコア(4)を作製する。
ビティの体積は、加硫金型のキャビティ体積の95%〜10
2%、好ましくは96%〜101%である。本発明の予備成形
用金型(8)のキャビティの体積が95%より小さいとボリ
ューム不足でコア表面にベア(エアだまり)が発生し、
102%より大きいとボリューム過多分のゴムがキャビテ
ィ外に流れる際に内核ずれを引き起こす。上記範囲内で
あれば、予備成形用金型(8)のキャビティの体積が、加
硫金型のキャビティ体積を下回る、即ち100%より小さ
い場合でも、加硫時の熱でゴムが熱膨張しているため加
硫成形品の表面にエアだまり等の欠陥は生じない。
を、図4を用いて更に詳細に説明する。図4に示すよう
に、コア内核の形状(15)と加硫金型の形状(16)に対し
て、本発明のコアの予備成形用金型のキャビティ形状(1
8)は、従来の予備成形用金型のキャビティ形状(17)と同
様に、金型の開口部にテーパー角をもたせ、キャビティ
底部およびその近傍の曲率を2段階として、予備成形品
の口開きを防止し、多層コアの偏心を低減する方法を用
いるものである。更に、本発明のコアの予備成形用金型
のキャビティ形状(18)では、従来の予備成形用金型のキ
ャビティ形状(17)よりキャビティ体積を小さくしてい
る。これにより、加硫成形時のゴム流れを減少させて、
ゴム流れの不均一さを低減し、加硫成形品表面に欠陥を
有することなく多層コアの偏心を低減することができ
る。
上記のように作製した2層コアをコア内核(第N層)と
して、コア外層(第(N+1)層)を上記と同様の方法に
より被覆して作製する。更に、4層以上のコアを作製す
る場合も、上記の方法を繰り返し行うことにより可能と
なる。
るコア(4)上には、カバー(3)を被覆する。本発明のカバ
ーは、熱可塑性樹脂、特にα-オレフィンと炭素数3〜
8個のα,β-不飽和カルボン酸の共重合体中のカルボン
酸の一部を金属イオンで中和したアイオノマー樹脂、ま
たはその混合物が用いられる。上記アイオノマー樹脂中
のα-オレフィンとしては、エチレン、プロピレンが好
ましく、α,β-不飽和カルボン酸としては、アクリル
酸、メタクリル酸等が好ましい。更に、中和する金属イ
オンとしては、アルカリ金属イオン、例えばNaイオ
ン、Kイオン、Liイオン等;2価金属イオン、例えば
Znイオン、Caイオン、Mgイオン等;3価金属イオ
ン、例えばAlイオン、Ndイオン等;およびそれらの混
合物が挙げられるが、Naイオン、Znイオン、Liイオ
ン等が反発性、耐久性等からよく用いられる。アイオノ
マー樹脂の具体例としては、それだけに限定されない
が、ハイミラン1557、1605、1652、1705、1706、1707、
1855、1856(三井デュポンポリケミカル社製)、サーリン
AD8511、サーリンAD8512(デュポン社製)、IOTEC 701
0、8000(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができ
る。
物には、主成分としての上記樹脂の他に必要に応じて、
硫酸バリウム等の充填材や二酸化チタン等の着色剤や、
その他の添加剤、例えば分散剤、老化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤並びに蛍光材料または蛍光増白剤等を、
ゴルフボールカバーによる所望の特性が損なわれない範
囲で含有していてもよいが、通常、着色剤の配合量は0.
5〜4重量部が好ましい。
ーの形成に使用されている一般に公知の方法を用いて形
成することができ、特に限定されるものではない。カバ
ー用組成物を予め半球殻状のハーフシェルに成形し、そ
れを2枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜5分間加
圧成形するか、または上記カバー用組成物を直接コア上
に射出成形してコアを包み込む方法を用いてもよい。カ
バー形成方法の場合、作業性や製造効率から、射出成形
する方法が好ましい。カバーの厚さは1〜4mm、好まし
くは1.3〜2.7mmである。1mmより小さいとコアの反発力
が活かされず、また繰り返し打撃した場合にカバー割れ
が起こり易くなる欠点を有し、4mmより大きいと打球感
が悪くなる。更に、カバー成形時、必要に応じて、ディ
ンプルと呼ばれるくぼみを多数表面上に形成する。本発
明のゴルフボールは美観を高め、商品価値を上げるため
に、通常ペイント仕上げ、マーキングスタンプ等を施さ
れて市場に投入される。
著しく低減したマルチピースソリッドゴルフボールの製
造方法を提供し得る。
るが、これら実施例に限定されるものではない。
て、金型内で加硫成形することにより、直径31.5mmの球
状のコア内核を作製した。加硫条件は、152℃で20分間
とした。
混合、混練し、押出機を通して、未加硫のプラグを作製
した。図3に示すような中子部分(6)を有する中子金型
(7)と予備成形用金型(8)を用いて、得られた未加硫プラ
グ(5)を25℃、1キャビティ当たり1tで0.5分間プレス
して、未加硫状態の厚さ2〜4mmの半球殻状のコア外層
(9)を作製した。次いで、上記のコア内核(10)を得られ
たコア外層(9)の中に投入し、予備成形用金型(8)を蝶番
(11)により二つ折りにして、コア内核(10)を2つのコア
外層(9)で挟み、型締めを行った。型締めした後、25
℃、1キャビティ当たり2tで0.5分間プレスし、エジ
ェクタピン(12)を押し出し、2層構造のコアの予備成形
品(13)を得た。用いた予備成形用金型のキャビティ体積
を測定し、その結果を表2および表3に示した。試験方
法は、後記の通りとした。
〜4) 得られた予備成形品(13)を、従来からソリッドゴルフボ
ールのコアの製造に用いられているコアプレスを用い
て、半球状キャビティーを有する上下の加硫金型内で、
152℃で20分間加硫プレスし、直径39.1mmの球状の2層
構造のコア(4)を作製した。得られたコアのコア外層の
比重、重量および体積を測定し、得られたコアの偏心を
測定した。コア外層の比重は、コアをカットして比重計
で測定し、重量と体積は、予め測定したコア内核分をコ
アから差し引くことにより決定した。コアの偏心は、コ
アをX、YおよびZ方向でカットし、各コア外層厚さを
測定し、それぞれの偏りから三平方の定理で求めた。そ
の結果を表2(実施例)および表3(比較例)に示し
た。更に、加硫金型のキャビティ体積を測定し、上記の
予備成形金型との比を求め、その結果を同表に示した。
コアの偏心および加硫金型のキャビティ体積の試験方法
は以下の通りとした。
1.2の硬化性液状シリコーンゴムを流し込んで硬化させ
てから取り外し、重量を測定し、重量/比重により求め
た。 偏心 コアの偏心は、コアをX、YおよびZ方向でカットし、
各コア外層厚さを測定し、それぞれの偏りから三平方の
定理で求めた。
金型のキャビティ体積が加硫金型のキャビティ体積の95
%〜102%である本発明のゴルフボールのコア(実施例
1〜6)は、比較例1〜4のコアに比較して、偏心が非
常に小さく、また成形品表面に欠陥を有さない。これに
対して、比較例1および2のコアは、予備成形用金型の
キャビティ体積と加硫金型のキャビティ体積の比が大き
いため、加硫成形時のゴム流れが多くて、コアの偏心が
非常に大きかった。比較例3および4のコアは、予備成
形用金型のキャビティ体積と加硫金型のキャビティ体積
の比が小さいため、ゴム流れが不足し、ベアが生じ、成
形品表面に欠陥を有した。
く低減したマルチピースソリッドゴルフボールの製造方
法を提供し得る。
面図である。
N層)成形用金型の1つの態様の概略断面図である。
形品の製造方法の1つの態様を説明する概略経路図であ
る。
備成形用金型のキャビティ形状の1つの態様の概略断面
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)コアの半球殻状の第(N+1)層を未
加硫状態のまま、最終的に該コアを加硫成形する金型と
は異なるキャビティ形状を有する予備成形用の金型内
で、第N層を包んで室温〜80℃で予備成形する工程、お
よび (b)該未加硫予備成形品を加硫金型内で140〜170℃で加
硫してコアを作製する工程を含む2以上のゴム組成物の
層から成るコアと該コア上に形成されたカバーから成る
マルチピースソリッドゴルフボールの製造方法におい
て、該予備成形用金型のキャビティの体積を、該加硫金
型のキャビティ体積の95%〜102%とすることを特徴と
するマルチピースソリッドゴルフボールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002047530A JP2002248180A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | マルチピースソリッドゴルフボールの製造方法 |
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---|---|---|---|
JP2002047530A JP2002248180A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | マルチピースソリッドゴルフボールの製造方法 |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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