JP2002247798A - ファンモータ - Google Patents
ファンモータInfo
- Publication number
- JP2002247798A JP2002247798A JP2001044013A JP2001044013A JP2002247798A JP 2002247798 A JP2002247798 A JP 2002247798A JP 2001044013 A JP2001044013 A JP 2001044013A JP 2001044013 A JP2001044013 A JP 2001044013A JP 2002247798 A JP2002247798 A JP 2002247798A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- rolling elements
- rotating shaft
- inner ring
- fan motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/303—Parts of ball or roller bearings of hybrid bearings, e.g. rolling bearings with steel races and ceramic rolling elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/46—Fans, e.g. ventilators
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2380/00—Electrical apparatus
- F16C2380/26—Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高周波ノイズに晒される環境下で使用されて
も、寿命が短くなることのないファンモータを提供す
る。 【解決手段】 ファンモータの回転軸13を軸受支持用
筒体16に嵌合した2つの軸受15によって支持する。
軸受15の転動体24をSi3N4を主材料とするセラ
ミックス材料から形成する。そして潤滑油としては、リ
チウム石鹸とエステル基油とを主成分とするグリースを
用いる。
も、寿命が短くなることのないファンモータを提供す
る。 【解決手段】 ファンモータの回転軸13を軸受支持用
筒体16に嵌合した2つの軸受15によって支持する。
軸受15の転動体24をSi3N4を主材料とするセラ
ミックス材料から形成する。そして潤滑油としては、リ
チウム石鹸とエステル基油とを主成分とするグリースを
用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寿命の長いファン
モータに関するものである。
モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放熱設計等の各種の工夫を施すこ
とにより、長寿命化を図ったファンモータが提案されて
いる。ファンモータの回転軸は、通常ボールベアリング
と呼ばれる軸受で支持されている。
とにより、長寿命化を図ったファンモータが提案されて
いる。ファンモータの回転軸は、通常ボールベアリング
と呼ばれる軸受で支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら最近、既
存の長寿命対策を施したファンモータであっても、高周
波ノイズが発生する環境下または温度が高い環境下等の
特殊環境下で使用されると、寿命が短くなる問題が発生
することが分かってきた。
存の長寿命対策を施したファンモータであっても、高周
波ノイズが発生する環境下または温度が高い環境下等の
特殊環境下で使用されると、寿命が短くなる問題が発生
することが分かってきた。
【0004】本発明の目的は、特殊環境下で使用されて
も、寿命が短くなることのないファンモータを提供する
ことにある。
も、寿命が短くなることのないファンモータを提供する
ことにある。
【0005】本発明の他の目的は、高周波ノイズに晒さ
れる環境下で使用されても、寿命が短くなることのない
ファンモータを提供することにある。
れる環境下で使用されても、寿命が短くなることのない
ファンモータを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、温度が高い環境下で
使用されても、寿命が短くなることのないファンモータ
を提供することにある。
使用されても、寿命が短くなることのないファンモータ
を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、高周波ノイズを遮蔽
する構造を有するファンモータの寿命を更に伸ばすこと
ができるファンモータを提供することにある。
する構造を有するファンモータの寿命を更に伸ばすこと
ができるファンモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
るファンモータは、外輪と内輪との間に複数の転動体と
が配置され且つ回転する転動体と外輪及び内輪との間に
潤滑油が介在するように構成された1以上の軸受と、軸
受の内輪に嵌合されてモータの回転力により回転する金
属製の回転軸と、複数枚のブレードを備えて回転軸に固
定されたインペラとを有している。特に、軸受側への高
周波ノイズの侵入を遮蔽する構造を有する具体的なファ
ンモータは、複数枚の鋼板が積層されて構成され且つ複
数の突極部を有する鉄心の前記突極部に巻線が巻装され
てなる複数の固定子磁極を備えた固定子と、複数の固定
子磁極を構成する巻線に流す電流を制御するための制御
回路を構成する電子部品が実装された回路基板と、永久
磁石からなる複数の回転子磁極を内周側に備え且つ中心
部に回転軸の一端が固定されたカップ状部材及び複数枚
のブレードを備えてカップ状態部材の外側に配置された
インペラを有する回転子と、回転軸を回転自在に支持す
る1以上の軸受が内部に収納される軸受支持用筒体、回
転子のブレードの外周を囲むハウジング部、回路基板が
収納されて固定される基板収納部及び基板収納部とハウ
ジング部とを連結する複数本のウエブを備えてなる固定
子側ケースとを具備している。そして軸受が外輪と内輪
との間に複数の転動体とが配置され且つ回転する転動体
と外輪及び内輪との間に潤滑油が介在するように構成さ
れており、しかもカップ状部材、回転軸及び軸受支持用
筒体がそれぞれ金属材料によって形成されている。
るファンモータは、外輪と内輪との間に複数の転動体と
が配置され且つ回転する転動体と外輪及び内輪との間に
潤滑油が介在するように構成された1以上の軸受と、軸
受の内輪に嵌合されてモータの回転力により回転する金
属製の回転軸と、複数枚のブレードを備えて回転軸に固
定されたインペラとを有している。特に、軸受側への高
周波ノイズの侵入を遮蔽する構造を有する具体的なファ
ンモータは、複数枚の鋼板が積層されて構成され且つ複
数の突極部を有する鉄心の前記突極部に巻線が巻装され
てなる複数の固定子磁極を備えた固定子と、複数の固定
子磁極を構成する巻線に流す電流を制御するための制御
回路を構成する電子部品が実装された回路基板と、永久
磁石からなる複数の回転子磁極を内周側に備え且つ中心
部に回転軸の一端が固定されたカップ状部材及び複数枚
のブレードを備えてカップ状態部材の外側に配置された
インペラを有する回転子と、回転軸を回転自在に支持す
る1以上の軸受が内部に収納される軸受支持用筒体、回
転子のブレードの外周を囲むハウジング部、回路基板が
収納されて固定される基板収納部及び基板収納部とハウ
ジング部とを連結する複数本のウエブを備えてなる固定
子側ケースとを具備している。そして軸受が外輪と内輪
との間に複数の転動体とが配置され且つ回転する転動体
と外輪及び内輪との間に潤滑油が介在するように構成さ
れており、しかもカップ状部材、回転軸及び軸受支持用
筒体がそれぞれ金属材料によって形成されている。
【0009】例えば、高周波ノイズに晒される環境下や
高温環境下でファンモータが使用されると、軸受の寿命
が短くなって、そのことがファンモータの寿命を短くす
る原因になっている。当初、高周波ノイズに晒される環
境下で、なぜ軸受の寿命が低下するのかその原因は不明
であった。しかし寿命に至った軸受を分解してみると、
転動体の表面にほぼ周期的に複数の凹凸が発生している
ことが分かった。当初、同じ環境に置かれた軸受のすべ
てに同じ現象が発生しなかったため、これらの凹凸がな
ぜ発生するのかその原因は不明であった。凹凸の発生状
態から見ると、電食も考えられたが、電食であれば、環
境のいかんを問わずに発生するはずである。しかしなが
ら一般的な用途で電食が発生していなかったため、電食
が原因とは考えられなかった。そもそも軸受で使用され
る潤滑油はグリースであり、グリースは電気的に絶縁性
を有する油である。したがって、この潤滑油の電気的な
絶縁性によって、電食は防止できていると考えていた。
しかしながら種々の推定原因について検討していくと、
やはり凹凸の発生原因が転動体の表面を通る放電にある
のではないかとの最終結論にいたった。そこで高周波ノ
イズが原因となって軸受の内輪と外輪との間に電荷が溜
まり、溜まった電荷量がある程度になると、転動体の周
囲に形成される電気的な絶縁性を有する潤滑油の膜が破
られて放電が発生するものとの仮説を立てた。そしてこ
の仮説にしたがって、転動体を電気的絶縁材料によって
形成した軸受を用いたところ、高周波ノイズが発生する
環境下で、軸受の転動体の表面に凹凸が発生しないこと
が確認された。この確認により、前述の推論が正しいも
のであるとの確信を得た。
高温環境下でファンモータが使用されると、軸受の寿命
が短くなって、そのことがファンモータの寿命を短くす
る原因になっている。当初、高周波ノイズに晒される環
境下で、なぜ軸受の寿命が低下するのかその原因は不明
であった。しかし寿命に至った軸受を分解してみると、
転動体の表面にほぼ周期的に複数の凹凸が発生している
ことが分かった。当初、同じ環境に置かれた軸受のすべ
てに同じ現象が発生しなかったため、これらの凹凸がな
ぜ発生するのかその原因は不明であった。凹凸の発生状
態から見ると、電食も考えられたが、電食であれば、環
境のいかんを問わずに発生するはずである。しかしなが
ら一般的な用途で電食が発生していなかったため、電食
が原因とは考えられなかった。そもそも軸受で使用され
る潤滑油はグリースであり、グリースは電気的に絶縁性
を有する油である。したがって、この潤滑油の電気的な
絶縁性によって、電食は防止できていると考えていた。
しかしながら種々の推定原因について検討していくと、
やはり凹凸の発生原因が転動体の表面を通る放電にある
のではないかとの最終結論にいたった。そこで高周波ノ
イズが原因となって軸受の内輪と外輪との間に電荷が溜
まり、溜まった電荷量がある程度になると、転動体の周
囲に形成される電気的な絶縁性を有する潤滑油の膜が破
られて放電が発生するものとの仮説を立てた。そしてこ
の仮説にしたがって、転動体を電気的絶縁材料によって
形成した軸受を用いたところ、高周波ノイズが発生する
環境下で、軸受の転動体の表面に凹凸が発生しないこと
が確認された。この確認により、前述の推論が正しいも
のであるとの確信を得た。
【0010】本発明はこの確信を基礎とするものであ
り、本発明では、軸受の外輪、内輪及び複数の転動体の
少なくとも一つを電気的絶縁材料によって形成する。こ
のようにすると、高周波ノイズの侵入が原因となって軸
受の一部に電荷が溜まったとしても、転動体を通って電
荷が放電することがなくなり、転動体の表面に凹凸が形
成されるのを阻止することができる。また放電の発生が
ないため、放電によって潤滑油が焼き付くなどの問題も
発生しない。その結果,本発明によればファンモータの
寿命を延ばすことができる。
り、本発明では、軸受の外輪、内輪及び複数の転動体の
少なくとも一つを電気的絶縁材料によって形成する。こ
のようにすると、高周波ノイズの侵入が原因となって軸
受の一部に電荷が溜まったとしても、転動体を通って電
荷が放電することがなくなり、転動体の表面に凹凸が形
成されるのを阻止することができる。また放電の発生が
ないため、放電によって潤滑油が焼き付くなどの問題も
発生しない。その結果,本発明によればファンモータの
寿命を延ばすことができる。
【0011】なお転動体を電気的絶縁材料により形成す
ると、軸受に必要な機械的強度を確保して、しかも確実
に放電の発生を防止できる。より高い機械的強度を要求
される場合には、軸受の外輪、内輪及び複数の転動体を
金属材料によってそれぞれ形成し、外輪及び内輪の転走
面並びに複数の転動体の表面の少なくとも一つを電気的
絶縁材料によってコーティングすればよい。このように
すると放電の発生を防止することができて、しかも必要
な機械的強度を確実に確保することができる。
ると、軸受に必要な機械的強度を確保して、しかも確実
に放電の発生を防止できる。より高い機械的強度を要求
される場合には、軸受の外輪、内輪及び複数の転動体を
金属材料によってそれぞれ形成し、外輪及び内輪の転走
面並びに複数の転動体の表面の少なくとも一つを電気的
絶縁材料によってコーティングすればよい。このように
すると放電の発生を防止することができて、しかも必要
な機械的強度を確実に確保することができる。
【0012】前述の電気的絶縁材料としては、耐磨耗性
及び耐熱性を考えると、セラミックス材料を用いるのが
好ましい。その中でも、特に電気的絶縁材料として、S
i3N4を主材料とするセラミックス材料を用いると、
必要な機械的強度と確実な絶縁性を確保することがで
き、長寿命化に大きく貢献する。特に転動体をセラミッ
クス材料で形成すると、従来の鋼球と比べて,転動体が
軽くなるために、遠心力が小さくなり、また熱膨張係数
が低いために温度が高くなっても、転動体と内輪及び外
輪の転走面との間のギャップ寸法があまり変化すること
がなくなり、これによって潤滑油の油膜切れが少なくな
って、寿命が延びる。またセラミックスを用いて転動体
等を形成したり、転動体の表面等をセラミックスでコー
ティングすると、セラミックスは共有結合であるため、
金属結合の鋼球を使用する軸受を用いる場合と比べて、
転動体と転走面との間で凝着摩擦及び凝着磨耗が発生し
難くなる。その結果、軸受の温度上昇が少なくなって、
温度上昇による潤滑油の劣化を抑制することができて、
寿命を延ばすことができる。
及び耐熱性を考えると、セラミックス材料を用いるのが
好ましい。その中でも、特に電気的絶縁材料として、S
i3N4を主材料とするセラミックス材料を用いると、
必要な機械的強度と確実な絶縁性を確保することがで
き、長寿命化に大きく貢献する。特に転動体をセラミッ
クス材料で形成すると、従来の鋼球と比べて,転動体が
軽くなるために、遠心力が小さくなり、また熱膨張係数
が低いために温度が高くなっても、転動体と内輪及び外
輪の転走面との間のギャップ寸法があまり変化すること
がなくなり、これによって潤滑油の油膜切れが少なくな
って、寿命が延びる。またセラミックスを用いて転動体
等を形成したり、転動体の表面等をセラミックスでコー
ティングすると、セラミックスは共有結合であるため、
金属結合の鋼球を使用する軸受を用いる場合と比べて、
転動体と転走面との間で凝着摩擦及び凝着磨耗が発生し
難くなる。その結果、軸受の温度上昇が少なくなって、
温度上昇による潤滑油の劣化を抑制することができて、
寿命を延ばすことができる。
【0013】寿命を延ばすためには、使用する潤滑油も
十分に考慮する必要がある。潤滑油としては、増ちょう
剤としてのリチウム石鹸とエステル基油とを主成分とす
るグリースを用いると、長期間に渡って潤滑油の性能を
維持することができる。
十分に考慮する必要がある。潤滑油としては、増ちょう
剤としてのリチウム石鹸とエステル基油とを主成分とす
るグリースを用いると、長期間に渡って潤滑油の性能を
維持することができる。
【0014】なお軸受として従来の金属製の軸受を用い
た場合でも、回転軸を電気的絶縁材料により形成した
り、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料により形成した
り、回転軸の表面を電気的絶縁材料でコーティングした
り、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料でコーティングす
ることによっても、軸受の転動体の表面に凹凸が発生す
るのを防止できる。これは回転軸を通して流れる電流を
確実に阻止できるためであると考えられる。
た場合でも、回転軸を電気的絶縁材料により形成した
り、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料により形成した
り、回転軸の表面を電気的絶縁材料でコーティングした
り、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料でコーティングす
ることによっても、軸受の転動体の表面に凹凸が発生す
るのを防止できる。これは回転軸を通して流れる電流を
確実に阻止できるためであると考えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1(A)及び(B)は、本発明
のファンモータにおける実施の形態の第1例の半部断面
図及び軸受の部分を拡大した断面図である。これらの図
において、符号1で示した部材は固定子であって、この
固定子1は複数枚の珪素鋼板が積層されて構成された鉄
心2を備えている。鉄心2は、周方向に並ぶ複数の突極
部2aを有している。そしてこの鉄心2の各突極部2a
に巻線3が巻装されて固定子1が構成されている。これ
ら複数の突極部2aは、巻線3が励磁されて固定子磁極
として機能する。従って、各突極部2aの先端は固定子
磁極の磁極面2bとなる。符号4で示した部材は、固定
子1に固定された回路基板であって、この回路基板4に
は固定子1の複数の固定子磁極の一部を構成する巻線3
に流す電流を制御するための制御回路を構成する電子部
品が実装されている。回路基板4上の制御回路と巻線3
とは、回路基板4上の電極に半田付けされた端子ピン5
に巻線3のリード線が巻き付けられて、電気的に接続さ
れている。
のファンモータにおける実施の形態の第1例の半部断面
図及び軸受の部分を拡大した断面図である。これらの図
において、符号1で示した部材は固定子であって、この
固定子1は複数枚の珪素鋼板が積層されて構成された鉄
心2を備えている。鉄心2は、周方向に並ぶ複数の突極
部2aを有している。そしてこの鉄心2の各突極部2a
に巻線3が巻装されて固定子1が構成されている。これ
ら複数の突極部2aは、巻線3が励磁されて固定子磁極
として機能する。従って、各突極部2aの先端は固定子
磁極の磁極面2bとなる。符号4で示した部材は、固定
子1に固定された回路基板であって、この回路基板4に
は固定子1の複数の固定子磁極の一部を構成する巻線3
に流す電流を制御するための制御回路を構成する電子部
品が実装されている。回路基板4上の制御回路と巻線3
とは、回路基板4上の電極に半田付けされた端子ピン5
に巻線3のリード線が巻き付けられて、電気的に接続さ
れている。
【0016】符号6で示した部材は、回転子である。回
転子6は、回転子側ケース7を備えており、この回転子
側ケース7は導磁性材料からなるカップ状部材8と、こ
のカップ状部材の外側に嵌合されたブレード取付用ハブ
9とから構成されている。カップ状部材8は、内周部に
永久磁石からなる複数の回転子磁極10が周方向に並ぶ
ように固定された筒状部8aとこの筒状部8aの一端を
塞ぐ底壁部8bとから構成されている。底壁部8bの中
心には、後に説明する回転軸13が嵌合される貫通孔8
cが形成されている。ブレード取付用ハブ9は、外周部
に複数枚のブレード12が固定された筒状部9aとこの
筒状部9aの一端を塞ぐ底壁部9bとから構成されてい
る。底壁部9bの中央部には、回転軸13の端部を露出
させる穴9cが形成されている。
転子6は、回転子側ケース7を備えており、この回転子
側ケース7は導磁性材料からなるカップ状部材8と、こ
のカップ状部材の外側に嵌合されたブレード取付用ハブ
9とから構成されている。カップ状部材8は、内周部に
永久磁石からなる複数の回転子磁極10が周方向に並ぶ
ように固定された筒状部8aとこの筒状部8aの一端を
塞ぐ底壁部8bとから構成されている。底壁部8bの中
心には、後に説明する回転軸13が嵌合される貫通孔8
cが形成されている。ブレード取付用ハブ9は、外周部
に複数枚のブレード12が固定された筒状部9aとこの
筒状部9aの一端を塞ぐ底壁部9bとから構成されてい
る。底壁部9bの中央部には、回転軸13の端部を露出
させる穴9cが形成されている。
【0017】14で示した部材は、固定子側ケースであ
って、回転子6の回転軸13を回転自在に支持する2つ
の軸受15,15が内部に収納された金属製の軸受支持
用筒体16が嵌合される筒部17,回転子6の複数枚の
ブレード12の外周を囲むハウジング部18,回路基板
4が収納されて固定される基板収納部19及びこの基板
収納部19とハウジング部18とを連結する複数本のウ
エブ20を備えて構成されている。複数本のウエブ20
は、周方向に間隔を開けて配置されている。
って、回転子6の回転軸13を回転自在に支持する2つ
の軸受15,15が内部に収納された金属製の軸受支持
用筒体16が嵌合される筒部17,回転子6の複数枚の
ブレード12の外周を囲むハウジング部18,回路基板
4が収納されて固定される基板収納部19及びこの基板
収納部19とハウジング部18とを連結する複数本のウ
エブ20を備えて構成されている。複数本のウエブ20
は、周方向に間隔を開けて配置されている。
【0018】軸受支持用筒体16の内部には、径方向内
側に突出する位置決め用段部16aが一体に設けられて
いる。この段部16aと一方の軸受15との間には、コ
イルバネ21が圧縮された状態で嵌合されている。2つ
の軸受15は、環状の外輪22と環状の内輪23との間
に配置された球状の複数の転動体24とから構成されて
いる。そして回転する転動体24と軸受支持用筒体16
に嵌合された外輪22及び回転軸13が嵌合された内輪
23との間の空間には、図示しないグリースからなる潤
滑油が充填されている。この実施の形態では、軸受15
の転動体24がSi3N4を主材料とするセラミックス
材料から形成されている。そして潤滑油としては増ちょ
う剤とリチウム石鹸とエステル基油とを主成分とするグ
リースを用いている。回転軸13が回転すると、摩擦熱
で潤滑油は粘度が低下し、転動体24と外輪22及び内
輪23のそれぞれの転走面との間に潤滑油の油膜が形成
される。
側に突出する位置決め用段部16aが一体に設けられて
いる。この段部16aと一方の軸受15との間には、コ
イルバネ21が圧縮された状態で嵌合されている。2つ
の軸受15は、環状の外輪22と環状の内輪23との間
に配置された球状の複数の転動体24とから構成されて
いる。そして回転する転動体24と軸受支持用筒体16
に嵌合された外輪22及び回転軸13が嵌合された内輪
23との間の空間には、図示しないグリースからなる潤
滑油が充填されている。この実施の形態では、軸受15
の転動体24がSi3N4を主材料とするセラミックス
材料から形成されている。そして潤滑油としては増ちょ
う剤とリチウム石鹸とエステル基油とを主成分とするグ
リースを用いている。回転軸13が回転すると、摩擦熱
で潤滑油は粘度が低下し、転動体24と外輪22及び内
輪23のそれぞれの転走面との間に潤滑油の油膜が形成
される。
【0019】この実施の形態によれば、高周波ノイズの
侵入が原因となって軸受15の外輪22と内輪23とに
電荷が溜まったとしても、電気的絶縁材料であるセラミ
ックスからなる転動体24を通って電荷が放電すること
がなくなる。そのため転動体の表面に凹凸が形成される
のを阻止することができる。またセラミックス製の転動
体24を用いると、転動体24が軽くなるために、遠心
力が小さくなり、また熱膨張係数が低いために温度が高
くなっても、転動体24と内輪23及び外輪22の転走
面との間のギャップ寸法があまり変化することがなくな
る。そのため潤滑油の油膜切れが少なくなって、寿命が
延びる。またセラミックスを用いて転動24体等を形成
したり、転動体24の表面等をセラミックスでコーティ
ングすると、セラミックスは共有結合であるため、金属
結合の鋼球を使用する軸受を用いる場合と比べて、転動
体24と転走面との間で凝着摩擦及び凝着磨耗が発生し
難くなる。その結果、軸受の温度上昇が少なくなって、
温度上昇による潤滑油の劣化を抑制することができて、
ファンモータの寿命を延ばすことができる。
侵入が原因となって軸受15の外輪22と内輪23とに
電荷が溜まったとしても、電気的絶縁材料であるセラミ
ックスからなる転動体24を通って電荷が放電すること
がなくなる。そのため転動体の表面に凹凸が形成される
のを阻止することができる。またセラミックス製の転動
体24を用いると、転動体24が軽くなるために、遠心
力が小さくなり、また熱膨張係数が低いために温度が高
くなっても、転動体24と内輪23及び外輪22の転走
面との間のギャップ寸法があまり変化することがなくな
る。そのため潤滑油の油膜切れが少なくなって、寿命が
延びる。またセラミックスを用いて転動24体等を形成
したり、転動体24の表面等をセラミックスでコーティ
ングすると、セラミックスは共有結合であるため、金属
結合の鋼球を使用する軸受を用いる場合と比べて、転動
体24と転走面との間で凝着摩擦及び凝着磨耗が発生し
難くなる。その結果、軸受の温度上昇が少なくなって、
温度上昇による潤滑油の劣化を抑制することができて、
ファンモータの寿命を延ばすことができる。
【0020】この実施の形態では、転動体24のみを電
気的絶縁材料により形成したが、軸受15の外輪22、
内輪23及び複数の転動体24の少なくとも一つを電気
的絶縁材料によって形成すればよい。
気的絶縁材料により形成したが、軸受15の外輪22、
内輪23及び複数の転動体24の少なくとも一つを電気
的絶縁材料によって形成すればよい。
【0021】図2は、本発明で用いることができる他の
軸受の拡大断面図である。図2においては、図1に示し
た部材と同様の部材には、図1に付した符号の数に10
0の数を加えて数の符号を付してある。この軸受115
では、転動体124として金属製の球体を用い、その表
面をSi3N4を主材料とするセラミックス材料等の電
気的絶縁材料からなる絶縁層125で覆ってコーティン
グしてある。この軸受は、金属製の球体を用いるため、
全体をセラミックスで形成する場合よりも転動体の機械
的強度が高くなる利点がある。
軸受の拡大断面図である。図2においては、図1に示し
た部材と同様の部材には、図1に付した符号の数に10
0の数を加えて数の符号を付してある。この軸受115
では、転動体124として金属製の球体を用い、その表
面をSi3N4を主材料とするセラミックス材料等の電
気的絶縁材料からなる絶縁層125で覆ってコーティン
グしてある。この軸受は、金属製の球体を用いるため、
全体をセラミックスで形成する場合よりも転動体の機械
的強度が高くなる利点がある。
【0022】図3は、本発明で用いることができる他の
軸受の拡大断面図である。図3においては、図1に示し
た部材と同様の部材には、図1に付した符号の数に20
0の数を加えて数の符号を付してある。この軸受215
では、転動体224として金属製の球体を用いている。
そして外輪222と内輪223の転動体224と接触す
る転走面をSi3N4を主材料とするセラミックス材料
等の電気的絶縁材料からなる絶縁層226及び227で
覆ってコーティングしてある。この例では、外輪222
と内輪223の転走面だけを電気的絶縁材料によりコー
ティングしているが、外輪222の内周面の主要部及び
内輪223の外周面の主要部を電気的絶縁材料によりコ
ーティングするようにしてもよいのは勿論である。
軸受の拡大断面図である。図3においては、図1に示し
た部材と同様の部材には、図1に付した符号の数に20
0の数を加えて数の符号を付してある。この軸受215
では、転動体224として金属製の球体を用いている。
そして外輪222と内輪223の転動体224と接触す
る転走面をSi3N4を主材料とするセラミックス材料
等の電気的絶縁材料からなる絶縁層226及び227で
覆ってコーティングしてある。この例では、外輪222
と内輪223の転走面だけを電気的絶縁材料によりコー
ティングしているが、外輪222の内周面の主要部及び
内輪223の外周面の主要部を電気的絶縁材料によりコ
ーティングするようにしてもよいのは勿論である。
【0023】図4は、本発明の他の実施の形態のファン
モータの半部断面図である。図4においては、図1に示
した部材と同様の部材には、図1に付した符号の数に4
00の数を加えて数の符号を付してある。この例では、
軸受415として、外輪422と内輪423と複数の転
動体424とが、すべて金属から形成された一般的な軸
受を用いている。そしてこの例では、軸受413として
電気的絶縁材料であるセラミックス製の軸を用いてい
る。このような構造でも、軸受415の転動体424の
表面に凹凸が発生するのを防止できる。これは回転軸4
13を通して流れる電流を確実に阻止できるためである
と考えられる。なお図4の構成を採用する場合にも、図
1ないし図3に示した軸受を用いてもよいのは勿論であ
る。
モータの半部断面図である。図4においては、図1に示
した部材と同様の部材には、図1に付した符号の数に4
00の数を加えて数の符号を付してある。この例では、
軸受415として、外輪422と内輪423と複数の転
動体424とが、すべて金属から形成された一般的な軸
受を用いている。そしてこの例では、軸受413として
電気的絶縁材料であるセラミックス製の軸を用いてい
る。このような構造でも、軸受415の転動体424の
表面に凹凸が発生するのを防止できる。これは回転軸4
13を通して流れる電流を確実に阻止できるためである
と考えられる。なお図4の構成を採用する場合にも、図
1ないし図3に示した軸受を用いてもよいのは勿論であ
る。
【0024】なお軸受として従来の金属製の軸受を用い
た場合でも、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料により形
成したり、回転軸の表面を電気的絶縁材料でコーティン
グしたり、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料でコーティ
ングすることによっても、軸受の転動体の表面に凹凸が
発生するのを防止できる。
た場合でも、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料により形
成したり、回転軸の表面を電気的絶縁材料でコーティン
グしたり、軸受支持用筒体を電気的絶縁材料でコーティ
ングすることによっても、軸受の転動体の表面に凹凸が
発生するのを防止できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、高周波ノイズが原因と
なって軸受の一部に電荷が溜まったとしても、転動体を
通って電荷が放電することがなくなり、転動体の表面に
凹凸が形成されるのを阻止することができて、ファンモ
ータの寿命を延ばすことができる利点がある。
なって軸受の一部に電荷が溜まったとしても、転動体を
通って電荷が放電することがなくなり、転動体の表面に
凹凸が形成されるのを阻止することができて、ファンモ
ータの寿命を延ばすことができる利点がある。
【0026】また本発明によれば、高周波ノイズが少な
い環境下であっても、高温時に凝着摩擦や凝着磨耗が発
生し難くなるため、ファンモータの長寿命化を図ること
ができる。
い環境下であっても、高温時に凝着摩擦や凝着磨耗が発
生し難くなるため、ファンモータの長寿命化を図ること
ができる。
【0027】特に、電気的絶縁材料としてセラミックス
を用いると、ファンモータの使用温度範囲を従来よりも
高温側に拡大することができる。また特殊な冷却構造に
する必要がなくなるため、安価に長寿命化を図ることが
できる。
を用いると、ファンモータの使用温度範囲を従来よりも
高温側に拡大することができる。また特殊な冷却構造に
する必要がなくなるため、安価に長寿命化を図ることが
できる。
【図1】(A)及び(B)は、本発明のファンモータに
おける一実施の形態の半部断面図及び軸受の部分を拡大
した断面図である。
おける一実施の形態の半部断面図及び軸受の部分を拡大
した断面図である。
【図2】本発明で用いることができる軸受の他の例を示
す拡大半部断面図である。
す拡大半部断面図である。
【図3】本発明で用いることができる軸受の更に他の例
を示す拡大半部断面図である。
を示す拡大半部断面図である。
【図4】本発明のファンモータにおける他の実施の形態
の半部断面図である。
の半部断面図である。
1 固定子 2 鉄心 2a 突極部 2b 磁極面 3 巻線 4 回路基板 4a スルーホール 5 端子ピン 6 回転子 12 ブレード 14 固定子側ケース 13 回転軸 15 軸受 16 軸受支持用筒体 22 外輪 23 内輪 24 転動体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/62 F16C 33/62 5H621 33/66 33/66 A H02K 7/14 H02K 7/14 A 21/22 21/22 M Fターム(参考) 3H022 AA03 BA03 BA06 BA07 CA01 CA04 CA12 CA18 CA19 CA20 CA45 CA48 CA50 CA51 CA53 CA56 DA01 DA03 DA12 DA13 3H032 CA04 CA07 CA09 3J101 AA02 BA10 BA70 DA05 EA63 EA73 FA11 GA24 5H605 AA12 BB05 BB10 BB19 CC04 DD05 DD09 EB10 FF10 FF11 GG10 5H607 AA12 BB01 BB07 BB09 BB14 BB17 BB26 CC01 DD03 DD16 FF04 GG01 GG08 JJ05 5H621 BB07 GA01 GA04 GB08 JK13 JK17 JK19
Claims (10)
- 【請求項1】 外輪と内輪との間に複数の転動体とが配
置され且つ回転する前記転動体と前記外輪及び前記内輪
との間に潤滑油が介在するように構成された1以上の軸
受と、 前記軸受の前記内輪に嵌合されてモータの回転力により
回転する金属製の回転軸と、 複数枚のブレードを備えて前記回転軸に固定されたイン
ペラとを有するファンモータであって、 前記軸受の前記外輪、前記内輪及び前記複数の転動体の
少なくとも一つが電気的絶縁材料によって形成されてい
ることを特徴とするファンモータ。 - 【請求項2】 外輪と内輪との間に複数の転動体とが配
置され且つ回転する前記転動体と前記外輪及び前記内輪
との間に潤滑油が介在するように構成された1以上の軸
受と、 前記軸受の前記内輪に嵌合されてモータの回転力により
回転する回転軸と、 複数枚のブレードを備えて前記回転軸に固定されたイン
ペラとを有し、 前記軸受の前記外輪、前記内輪及び前記複数の転動体が
金属材料によってそれぞれ形成されているファンモータ
であって、 前記軸受の前記外輪及び前記内輪の転走面並びに前記複
数の転動体の表面の少なくとも一つが電気的絶縁材料に
よってコーティングされていることを特徴とするファン
モータ。 - 【請求項3】 複数枚の鋼板が積層されて構成され且つ
複数の突極部を有する鉄心の前記突極部に巻線が巻装さ
れてなる複数の固定子磁極を備えた固定子と、 前記複数の固定子磁極を構成する前記巻線に流す電流を
制御するための制御回路を構成する電子部品が実装され
た回路基板と、 永久磁石からなる複数の回転子磁極を内周側に備え且つ
中心部に回転軸の一端が固定されたカップ状部材及び複
数枚のブレードを備えて前記カップ状態部材の外側に配
置されたインペラを有する回転子と、 前記回転軸を回転自在に支持する1以上の軸受が内部に
収納される軸受支持用筒体、前記回転子の前記ブレード
の外周を囲むハウジング部、前記回路基板が収納されて
固定される基板収納部及び前記基板収納部と前記ハウジ
ング部とを連結する複数本のウエブを備えてなる固定子
側ケースとを具備し、 前記軸受が外輪と内輪との間に複数の転動体とが配置さ
れ且つ回転する前記転動体と前記外輪及び前記内輪との
間に潤滑油が介在するように構成されており、 前記カップ状部材、前記回転軸及び前記軸受支持用筒体
がそれぞれ金属材料によって形成されているファンモー
タであって、 前記軸受の前記外輪及び前記内輪が金属材料によって形
成され、前記複数の転動体が電気的絶縁材料によって形
成されていることを特徴とするファンモータ。 - 【請求項4】 前記電気的絶縁材料が、セラミックス材
料である請求項1,2または3に記載のファンモータ。 - 【請求項5】 前記電気的絶縁材料が、Si3N4を主
材料とするセラミックス材料である請求項3に記載のフ
ァンモータ。 - 【請求項6】 前記潤滑油が、リチウム石鹸とエステル
基油とを主成分とするグリースである請求項1、2また
は3に記載のファンモータ。 - 【請求項7】 外輪と内輪との間に複数の転動体とが配
置され且つ回転する前記転動体と前記外輪及び前記内輪
との間に潤滑油が介在するように構成されて軸受支持用
筒体の内部に保持された1以上の軸受と、 前記軸受の前記内輪に嵌合されてモータの回転力により
回転する回転軸と、 複数枚のブレードを備えて前記回転軸に固定されたイン
ペラとを有するファンモータであって、 前記回転軸が電気的絶縁材料によって形成されているこ
とを特徴とするファンモータ。 - 【請求項8】 外輪と内輪との間に複数の転動体とが配
置され且つ回転する前記転動体と前記外輪及び前記内輪
との間に潤滑油が介在するように構成されて軸受支持用
筒体の内部に保持された1以上の軸受と、 前記軸受の前記内輪に嵌合されてモータの回転力により
回転する金属製の回転軸と、 複数枚のブレードを備えて前記回転軸に固定されたイン
ペラとを有するファンモータであって、 前記回転軸の表面が電気的絶縁材料によってコーティン
グされていることを特徴とするファンモータ。 - 【請求項9】 外輪と内輪との間に複数の転動体とが配
置され且つ回転する前記転動体と前記外輪及び前記内輪
との間に潤滑油が介在するように構成されて金属製の軸
受支持用筒体の内部に保持された1以上の軸受と、 前記軸受の前記内輪に嵌合されてモータの回転力により
回転する金属製の回転軸と、 複数枚のブレードを備えて前記回転軸に固定されたイン
ペラとを有するファンモータであって、 前記軸受支持用筒体の表面が電気的絶縁材料によってコ
ーティングされていることを特徴とするファンモータ。 - 【請求項10】 外輪と内輪との間に複数の転動体とが
配置され且つ回転する前記転動体と前記外輪及び前記内
輪との間に潤滑油が介在するように構成されて軸受支持
用筒体の内部に保持された1以上の軸受と、 前記軸受の前記内輪に嵌合されてモータの回転力により
回転する金属製の回転軸と、 複数枚のブレードを備えて前記回転軸に固定されたイン
ペラとを有するファンモータであって、 前記軸受支持用筒体が電気的絶縁材料によって形成され
ていることを特徴とするファンモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044013A JP2002247798A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | ファンモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044013A JP2002247798A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | ファンモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002247798A true JP2002247798A (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=18906079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001044013A Pending JP2002247798A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | ファンモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002247798A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003111341A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Sanyo Denki Co Ltd | ファンの耐電磁ノイズ構造及び電磁ノイズ吸収構造体 |
JP2004353867A (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-16 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 導電性セラミック軸受 |
CN102810950A (zh) * | 2011-06-03 | 2012-12-05 | 松下电器产业株式会社 | 模制电动机 |
JP2013170557A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Hitachi Appliances Inc | 密閉型圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫 |
GB2505468A (en) * | 2012-08-31 | 2014-03-05 | Lappeenranta University Of Technology | External rotor electrical generator |
US9935506B2 (en) | 2012-08-31 | 2018-04-03 | Lappeenranta University Of Technology | Electrical machine |
CN109488624A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-03-19 | 深圳市高昱电子科技有限公司 | 一种多重回油的散热风扇 |
WO2022239399A1 (ja) * | 2021-05-13 | 2022-11-17 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びそれを用いた送風機、並びに、モータ用のカートリッジ |
WO2024166681A1 (ja) * | 2023-02-10 | 2024-08-15 | ミネベアミツミ株式会社 | 送風機 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01134960U (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-14 | ||
JPH02146959U (ja) * | 1989-05-10 | 1990-12-13 | ||
JPH03253239A (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-12 | Omron Corp | コア付アウタロータモータ |
JPH09329136A (ja) * | 1996-04-12 | 1997-12-22 | Nippon Seiko Kk | 転がり軸受 |
JP2000116098A (ja) * | 1998-10-09 | 2000-04-21 | Sanyo Denki Co Ltd | ブラシレスファンモータ及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-02-20 JP JP2001044013A patent/JP2002247798A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01134960U (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-14 | ||
JPH02146959U (ja) * | 1989-05-10 | 1990-12-13 | ||
JPH03253239A (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-12 | Omron Corp | コア付アウタロータモータ |
JPH09329136A (ja) * | 1996-04-12 | 1997-12-22 | Nippon Seiko Kk | 転がり軸受 |
JP2000116098A (ja) * | 1998-10-09 | 2000-04-21 | Sanyo Denki Co Ltd | ブラシレスファンモータ及びその製造方法 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003111341A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Sanyo Denki Co Ltd | ファンの耐電磁ノイズ構造及び電磁ノイズ吸収構造体 |
JP2004353867A (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-16 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 導電性セラミック軸受 |
CN102810950A (zh) * | 2011-06-03 | 2012-12-05 | 松下电器产业株式会社 | 模制电动机 |
JP2013085441A (ja) * | 2011-06-03 | 2013-05-09 | Panasonic Corp | モールドモータ |
JP2013170557A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Hitachi Appliances Inc | 密閉型圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫 |
GB2505468A (en) * | 2012-08-31 | 2014-03-05 | Lappeenranta University Of Technology | External rotor electrical generator |
GB2505468B (en) * | 2012-08-31 | 2015-08-12 | Lappeenranta University Of Technology | Cooling and external rotor electrical generator |
US9935506B2 (en) | 2012-08-31 | 2018-04-03 | Lappeenranta University Of Technology | Electrical machine |
US10541573B2 (en) | 2012-08-31 | 2020-01-21 | Lappeenranta University Of Technology | Electrical machine |
CN109488624A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-03-19 | 深圳市高昱电子科技有限公司 | 一种多重回油的散热风扇 |
WO2022239399A1 (ja) * | 2021-05-13 | 2022-11-17 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びそれを用いた送風機、並びに、モータ用のカートリッジ |
WO2024166681A1 (ja) * | 2023-02-10 | 2024-08-15 | ミネベアミツミ株式会社 | 送風機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7656064B2 (en) | Motor having suction ring | |
JP3730461B2 (ja) | 防水型ブラシレスファンモータ | |
CN101471593B (zh) | 安装在转子内的冷却风扇 | |
JP2002247798A (ja) | ファンモータ | |
EP2378645B1 (en) | Electric motor and electric equipment with same | |
US20050046284A1 (en) | Long life fan motor | |
JP2012130157A (ja) | 電動機 | |
JP2015006072A (ja) | 回転電機、回転負荷結合体及び回転負荷結合体を具備する空気調和機 | |
JP7513362B2 (ja) | モータと電気機器 | |
JP3608430B2 (ja) | 回転電機 | |
JP2012191734A (ja) | 電動機 | |
JP2002034205A (ja) | 含油軸受を用いたファンモータ | |
CN100505478C (zh) | 小型无芯马达及无线操纵式模型游戏用具 | |
WO2023053199A1 (ja) | 電動機、送風機および換気扇 | |
JP2013055880A (ja) | 電気モータ | |
JP2620393B2 (ja) | モータファン | |
JP2003324889A (ja) | 予圧バネ及び電動機 | |
JP2012239368A (ja) | 電動機およびそれを備えた電気機器 | |
JP3469751B2 (ja) | 小型モータ | |
GB2208974A (en) | Electric motor armature | |
KR101871776B1 (ko) | 절연코팅이 불필요하고 외주 면이 절개된 탄성이 있는 베어링용 절연부싱 구조를 적용한 전식 방지형 외전형 브러시 리스 직류 전동기 및 그 외전형 브러시 리스 직류 전동기의 전식 방지방법 | |
WO2021171554A1 (ja) | 電動機、送風機および空気調和装置 | |
JP2013066252A (ja) | 電動機およびそれを備えた電気機器 | |
CN218216923U (zh) | 用于电机的端盖以及电机 | |
JP2011202735A (ja) | 転がり軸受およびそれを備える電動機、発電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100907 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110111 |