JP2002247763A - ガス供給システム - Google Patents

ガス供給システム

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JP2002247763A
JP2002247763A JP2001043883A JP2001043883A JP2002247763A JP 2002247763 A JP2002247763 A JP 2002247763A JP 2001043883 A JP2001043883 A JP 2001043883A JP 2001043883 A JP2001043883 A JP 2001043883A JP 2002247763 A JP2002247763 A JP 2002247763A
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JP2001043883A
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Masamichi Ipponmatsu
正道 一本松
Hidekazu Hayashi
秀和 林
Seishi Hayamizu
征志 速水
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バックアップ用のガス導管や予備設備に要する
費用を低減可能とするガス供給システムを提供する。 【解決手段】ガス導管の一部において需要家への都市ガ
スの供給量の低下を伴う異常が通知されると、保安サー
バ13に設け選択手段13aにおいて運転を停止させる
自家発電装置11を選択する。選択手段13aでは異常
の発生箇所に応じて自家発電装置11を選択し、選択手
段13aが選択した自家発電設備11には指示手段13
bから監視サーバ12を通して運転を停止する指示を送
る。自家発電設備11の運転の停止によって、他の需要
家への都市ガスの供給量の低下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガスを燃料と
して発電する自家発電設備を備える複数の需要家が、自
家発電設備を備えていない他の需要家とガス導管を共用
するガス供給システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ガスを燃料として発電する自
家発電設備が工場や病院などにおいて普及してきてい
る。この種の自家発電設備を備える需要家は、自家発電
設備を備えていない他の一般の需要家に比較すると都市
ガスの使用量が大幅に大きい。
【0003】ところで、都市ガスの供給設備から需要家
に都市ガスを供給するガス導管は、供給設備から需要家
に至る経路で複数に分岐しており、ガス導管の一部に漏
洩などの異常が生じると、ガス導管の内圧が低下して需
要家への都市ガスの供給量が低下する場合がある。ま
た、ガス導管には異常がない場合でも、ガス導管上の比
較的狭い領域において需要家での都市ガスの消費量が短
時間で極端に多くなれば、都市ガスの供給量が局所的に
不足し、需要家への都市ガスの供給量が低下することが
考えられる。
【0004】このようにガス導管の一部において需要家
への都市ガスの供給量の低下を伴うような異常が生じる
ときに、従来は需要家間の供給の優先順位を定めるシス
テムはなかった。そのため、すべての需要家においてガ
ス供給圧が低下するか、一定の区域のすべての需要家へ
の供給を停止するしか手段がなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自家発
電設備は通常の需要家に比較すると都市ガスの使用量が
大幅に多いものであるから、異常時において自家発電設
備への都市ガスの供給を制限しないと、通常の需要家へ
の都市ガスの供給圧力が大幅に低下して、多数の需要家
に不便を強いることになる。
【0006】そこで、この種の問題を回避するために、
都市ガスのガス導管には多くのバックアップ用の経路が
形成されており、ガス導管の一部に異常が生じた場合で
もバックアップ用の経路を通して、できるだけ多くの需
要家に都市ガスを供給可能としているのが現状である。
したがって、バックアップ用の経路やバックアップ用の
経路に付随する予備設備を多数設ける必要があり、ガス
導管の敷設費用や予備設備の設置費用が膨大なものにな
っている。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、バックアップ用のガス導管や予備設
備に要する費用を低減可能とするガス供給システムを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、都市
ガスの供給設備から複数に分岐して複数の需要家に都市
ガスを供給するガス導管を有し、需要家には都市ガスを
燃料として発電する自家発電設備を備える複数の需要家
が含まれ、各自家発電設備との間で通信が可能な遠隔監
視装置を用いて都市ガスの供給者が各自家発電設備の稼
働状況を監視するガス供給システムであって、遠隔監視
装置が、ガス導管の一部において需要家への都市ガスの
供給量の低下を伴う異常が通知されたときに、ガス導管
上での各自家発電設備の位置および都市ガスの供給量と
異常の発生箇所とを条件とし、各自家発電設備のうち都
市ガスの供給量を制限することによって他の需要家への
都市ガスの供給量の低下を抑制可能な自家発電設備を選
択する選択手段と、選択手段により選択した自家発電設
備に対して発電量を制限するように指示する指示手段と
を備えているものである。この構成によれば、ガス導管
の一部において需要家への都市ガスの供給量の低下を伴
う異常が発生したときに、選択手段によって選択した自
家発電設備への都市ガスの供給量を制限することによっ
て、他の需要家へは供給量を低下させずに都市ガスを供
給することが可能になり、ガス導管にバックアップ用の
経路を設けたり予備設備を設けたりすることなく、多く
の需要家において都市ガスの供給量を確保することが可
能になる。また、自家発電設備への都市ガスの供給量が
制限された需要家では自家発電設備からの電力の供給量
が低下するが、不足電力は電気事業者から受電すること
によって埋め合わせることができるから、電力不足によ
る事故が生じることはない。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記指示手段が、自家発電設備の運転を停止させる
ように指示するものである。この構成によれば、ガス導
管の一部に異常が生じたときに、特定の自家発電設備の
運転を停止するから、自家発電設備に都市ガスを供給し
つつ供給量を調節する場合に比較すると、他の需要家に
対して供給量を確保できるか否かの演算が簡単になる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記選択手段では、複数の自家発電
設備が選択されると、あらかじめ設定された優先順位に
従って発電量を制限する自家発電設備を選択するもので
ある。この構成によれば、選択手段によって選択される
自家発電設備が複数台存在するときに、優先順位に従っ
て発電量を制限する自家発電設備を決定するから、不必
要に多くの自家発電設備の出力を制限することがない。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、都市ガスの供給者が発電設備を持
ち、前記自家発電設備の発電量の制限に伴って不足分と
して電気事業者から受電した電力と同量の電力が前記発
電設備から電気事業者に供給されるように、前記遠隔監
視装置から前記発電設備に指示する託送指示手段を前記
遠隔監視装置が備えるものである。この発明は、自家発
電設備を備える需要家であっても自家発電設備のみでは
電力が不足する可能性があるときには電気事業者から購
入した電力(自家発補給電力と呼ばれている)を併用し
ていることが多く、自家発補給電力は一般に通常の電気
料金よりも高額であるという事情に鑑みたものであっ
て、自家発電設備を有する需要家がガス導管上の一部の
異常に伴って電気事業者から多くの電力を購入すること
による損失を防止するために、都市ガスの供給者の発電
設備から電力の託送を行い、結果的に自家発電設備を有
する需要家の損失を補填することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】一般に、都市ガスは図3に示す経
路で需要家に供給されている。すなわち、都市ガスは製
造所3において製造され、内圧が10kg/cm2 以上
のガス導管である高圧導管1aを通して移送された後に
高圧ガバナ2aを通して3〜10kg/cm2 に調圧さ
れ、さらにガス導管である中圧A導管1bを通して移送
された後に中圧Aガバナ2bにより0.1〜3kg/c
2 に調圧される。中圧Aガバナ2bを通った都市ガス
は、ガス導管である中圧B導管1cを通して移送され、
中圧Bガバナ2cにより0.1kg/cm2 未満に調圧
された後、ガス導管である低圧導管1dを通して一般の
需要家4cに供給される。高圧導管1a、中圧A導管1
b、中圧B導管1c、低圧導管1dはそれぞれ複数に分
岐され、上流側である高圧導管1a、中圧A導管1b、
中圧B導管1cには適宜の迂回路が形成される。これら
の迂回路は他の経路において異常が生じたときのバック
アップ用の経路として用いることができる。また、中圧
A導管1bと中圧B導管1cとの間の適宜箇所にはバッ
ファとなる供給所5が設けられる。つまり、製造所3や
供給所5が都市ガスの供給設備として機能する。
【0013】工場のような大口の需要家4aには中圧A
導管1bから都市ガスが供給され、一般家庭や一般店舗
のような小口の需要家4cには低圧導管1dから都市ガ
スが供給される。また、集合住宅や病院のような需要家
4b,4cには規模に応じて中圧B導管1cあるいは低
圧導管1dを通して都市ガスが供給される。以下では、
とくに区別する必要がない限り、高圧導管1a、中圧A
導管1b、中圧B導管1c、低圧導管1dをまとめてガ
ス導管1と呼び、また需要家4a〜4cについても、と
くに区別する必要がない限り需要家4と一括して呼ぶこ
とにする。一部の需要家4は都市ガスを燃料として発電
する自家発電設備11(図1参照)を備えている。この
自家発電設備11は、発電だけではなく排熱を冷暖房や
給湯に用いるコージェネレーション装置であってもよ
い。自家発電設備11を備える需要家であっても、負荷
の変動に対応したり自家発電設備11の故障時における
不足電力の補給のために、電気事業者からの受電が可能
になっている。
【0014】自家発電設備11は都市ガスを燃料に用い
ており、故障すると都市ガスの供給に多大な影響を与え
ることになるから、都市ガスの供給者によって保守点検
の管理が行われている。このような自家発電設備11の
管理は、都市ガスの供給者側において用意されている管
理センタにおいて行っており、自家発電設備11の日常
的な稼働状況が管理センタに設けた管理サーバ12に転
送されるようにしてある。管理サーバ12と自家発電設
備11とは公衆網L1を通して双方向でデータ通信が可
能になっている。管理サーバ12では、自家発電設備1
1の故障時の情報を受け取ったり、自家発電設備11の
稼働状況の傾向から自家発電設備11のメンテナンスの
時期を予測したりすることができ、さらに、自家発電設
備11に対して出力の制限を指示することが可能になっ
ている。ここに、自家発電設備11の出力を制限すると
は、出力電力を強制的に引き下げることであり、本実施
形態においては自家発電設備11の運転を停止させるこ
とを意味する。言い換えると、自家発電設備11への都
市ガスの供給を停止して自家発電設備11の運転を停止
させるのである。
【0015】ところで、本実施形態では、都市ガスの供
給者は自家発電設備11だけではなく、都市ガスの供給
経路における異常の有無も当然管理しており、この管理
のために保安サーバ13を備えている。保安サーバ13
は、都市ガスの供給経路における異常が報知されたとき
に作業員に指示するなどの業務を行っている。この保安
サーバ13は管理サーバ12とはLANないしWANの
ようなネットワークL2を介して双方向にデータ通信が
可能になっている。さらに、保安サーバ13には、後述
するように、各自家発電設備11について、ガス導管1
の上での位置と都市ガスの供給量とに関する情報を格納
したデータベースDB1が付設されている。
【0016】さらに、都市ガスの供給者は、自家発電設
備11を備える需要家が契約している電気事業者との連
系点まで電力を託送可能な発電設備14を備え、保安サ
ーバ13がネットワークL2を介して発電設備14の発
電出力を指示できるようにしてある。すなわち、本実施
形態では、管理サーバ12と保安サーバ13とネットワ
ークL2とにより遠隔監視装置が構成されている。
【0017】ところで、本発明ではガス導管1の一部に
ガス漏れのような異常が生じて需要家4への都市ガスの
供給量が低下する可能性があるときに、できるだけ多く
の需要家4へのガス供給を維持することを目的としてい
るのであって、この目的の達成のために、保安サーバ1
3ではガス導管1における異常の発生箇所に基づいて自
家発電設備11の運転を停止させる指示を監視サーバ1
2に与える機能を有している。
【0018】いま、図3における中圧B導管1cの場所
Xにおいて異常が発生したとする。図2に示すように、
保安サーバ13ではガス導管1における異常の発生が通
知されると(S1)、まず異常の発生した場所を獲得す
る(S2)。異常の発生場所は、ガス導管1に設けたセ
ンサから保安サーバ13に通知される場合もあるが、作
業員からの連絡を受けて人手によって保安サーバ13に
入力してもよい。異常の発生場所が保安サーバ13に入
力されると、保安サーバ13に設けた選択手段13aが
異常の発生箇所に関連する自家発電設備11を抽出する
(S3)。つまり、需要家4への都市ガスの供給量が低
下するような異常が発生したときに、異常の発生により
都市ガスの供給量が影響を受けるような場所に設置され
ている自家発電設備11をデータベースDB1から抽出
する。一般には、このような自家発電設備11はガス導
管1の1箇所の異常に対して複数存在していると考えら
れるから、選択手段13aでは、あらかじめ規定した優
先順位に基づいて運転を停止させる自家発電設備11を
選択する。このようにして選択された自家発電設備11
の運転を停止させたときに、他の需要家4に所定の供給
量で都市ガスを供給可能か否かを保安サーバ13におい
て見積もり(S4)、供給可能であれば、指示手段13
bから管理サーバ12を通してその自家発電設備11に
運転停止の指示を送る(S5)。
【0019】ここで、自家発電設備11を使用している
需要家4では、上述のように電気事業者からの受電が可
能となっているのが普通であって、需要家4と電気事業
者との間で自家発補給契約が結ばれていることが多い。
この場合、自家発電設備11が停止すると電気事業者か
らの電力を購入することになり、需要家4に負担が増加
することになる。そこで、本実施形態では、保安サーバ
13に設けた託送指示手段13cからの指示により発電
設備14の出力を調節することによって、自家発電設備
11の停止により不足した電力と同量の電力を発電設備
14から電気事業者が敷設した電力線Lpを通して電気
事業者に供給する。このような電力の託送によって、自
家発電設備11の運転が停止された需要家4において不
足になった電力が発電設備1を用いることで相殺される
から、結果的にガス導管1の異常による需要家4の損失
が都市ガスの供給者により補填されることになり、需要
家4には損失が生じないことになる。なお、このような
自家発補給契約を結んでいる需要家4は、自家発電設備
11を停止させても発電設備14からの電力を受けてい
ることになり損失が生じないから、ガス導管1に異常が
生じたときの優先順位をもっとも高くしておくのが望ま
しい。
【0020】上述したように、ガス導管1において異常
が生じたときに、選択手段13aで選択した自家発電設
備11の運転を停止することにより、他の需要家4へは
供給量を低下させずに都市ガスを供給することが可能に
なる。ここにおいて、1台の自家発電設備11の運転を
停止させただけでは、他の需要家4への都市ガスの挙給
料が低下するような場合には、選択手段13aでは優先
順位が次の順位である自家発電設備11を選択する(S
6)。こうして選択手段13aにより選択された自家発
電設備11は、先に選択されている自家発電設備11と
合わせて運転を停止させたときの他の需要家4への影響
が見積もられ、最終的に他の需要家4に供給する都市ガ
スの供給量の低下がなくなるまで、運転を停止させる自
家発電設備11の選択を繰り返す。このように、運転を
停止させる自家発電設備11を複数台選択することもあ
るが、優先順位に従って自家発電設備11を選択してい
るから、不必要に多くの自家発電設備11の運転を停止
させることはなく、自家発電設備11の運転停止による
需要家4への影響を少なくすることができる。
【0021】上述したように、ガス導管1の一部におい
て需要家4への都市ガスの供給量の低下を伴うような異
常が発生したときに、選択手段13aによって選択した
自家発電設備11の運転を停止させることによって、他
の需要家4に対して供給量を低下させずに都市ガスを供
給することが可能になるから、ガス導管1にバックアッ
プ用の経路を設けたり予備設備を設ける必要がなく、結
果的に都市ガスの供給者にとっては設備費用を低減する
ことが可能になる。一方、自家発電設備11を備える需
要家4は、ガス導管1における異常によって自家発電設
備11の運転を強制的に停止されることがあるものの都
市ガスの供給者が設けた発電設備14から間接的に電力
の供給を受けていることになるから、自家発電設備11
の停止に伴う損失は生じない。また、都市ガスの供給者
にとって、自家発電設備11の強制的な運転停止の条件
を受け入れた需要家4は設備費用の低減に貢献している
ことになるから、このような需要家4に対しては都市ガ
スを供給する料金体系を低価格化して設備費用の低減に
対する貢献に対して還元することも可能になる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明は、都市ガスの供給設備
から複数に分岐して複数の需要家に都市ガスを供給する
ガス導管を有し、需要家には都市ガスを燃料として発電
する自家発電設備を備える複数の需要家が含まれ、各自
家発電設備との間で通信が可能な遠隔監視装置を用いて
都市ガスの供給者が各自家発電設備の稼働状況を監視す
るガス供給システムであって、遠隔監視装置が、ガス導
管の一部において需要家への都市ガスの供給量の低下を
伴う異常が通知されたときに、ガス導管上での各自家発
電設備の位置および都市ガスの供給量と異常の発生箇所
とを条件とし、各自家発電設備のうち都市ガスの供給量
を制限することによって他の需要家への都市ガスの供給
量の低下を抑制可能な自家発電設備を選択する選択手段
と、選択手段により選択した自家発電設備に対して発電
量を制限するように指示する指示手段とを備えているも
のであり、ガス導管の一部において需要家への都市ガス
の供給量の低下を伴う異常が発生したときに、選択手段
によって選択した自家発電設備への都市ガスの供給量を
制限することによって、他の需要家へは供給量を低下さ
せずに都市ガスを供給することが可能になり、ガス導管
にバックアップ用の経路を設けたり予備設備を設けたり
することなく、多くの需要家において都市ガスの供給量
を確保することが可能になる。また、自家発電設備への
都市ガスの供給量が制限された需要家では自家発電設備
からの電力の供給量が低下するが、不足電力は電気事業
者から受電することによって埋め合わせることができる
から、電力不足による事故が生じることはない。
【0023】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記指示手段が、自家発電設備の運転を停止させる
ように指示するものであり、ガス導管の一部に異常が生
じたときに、特定の自家発電設備の運転を停止するか
ら、自家発電設備に都市ガスを供給しつつ供給量を調節
する場合に比較すると、他の需要家に対して供給量を確
保できるか否かの演算が簡単になる。
【0024】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記選択手段では、複数の自家発電
設備が選択されると、あらかじめ設定された優先順位に
従って発電量を制限する自家発電設備を選択するもので
あり、選択手段によって選択される自家発電設備が複数
台存在するときに、優先順位に従って発電量を制限する
自家発電設備を決定するから、不必要に多くの自家発電
設備の出力を制限することがない。
【0025】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、都市ガスの供給者が発電設備を持
ち、前記自家発電設備の発電量の制限に伴って不足分と
して電気事業者から受電した電力と同量の電力が前記発
電設備から電気事業者に供給されるように、前記遠隔監
視装置から前記発電設備に指示する託送指示手段を前記
遠隔監視装置が備えるものであり、自家発電設備を有す
る需要家がガス導管上の一部の異常に伴って電気事業者
から多くの電力を購入することによる損失を防止するた
めに、都市ガスの供給者の発電設備から電力の託送を行
い、結果的に自家発電設備を有する需要家の損失を補填
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上が適用されるガスの供給経路を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 ガス導管 1a 高圧導管 1b 中圧A導管 1c 中圧B導管 1d 低圧導管 2a 高圧ガバナ 2b 中圧Aガバナ 2c 中圧Bガバナ 3 製造所 4 需要家 4a〜4c 需要家 5 供給所 11 自家発電設備 12 管理サーバ 13 保安サーバ 13a 選択手段 13b 指示手段 13c 託送指示手段
フロントページの続き (72)発明者 速水 征志 大阪市中央区平野町四丁目1番2号大阪瓦 斯株式会社内 Fターム(参考) 3J071 AA02 BB11 CC11 DD36 EE06 EE37 FF03 5G066 HA06 HB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ガスの供給設備から複数に分岐して
    複数の需要家に都市ガスを供給するガス導管を有し、需
    要家には都市ガスを燃料として発電する自家発電設備を
    備える複数の需要家が含まれ、各自家発電設備との間で
    通信が可能な遠隔監視装置を用いて都市ガスの供給者が
    各自家発電設備の稼働状況を監視するガス供給システム
    であって、遠隔監視装置が、ガス導管の一部において需
    要家への都市ガスの供給量の低下を伴う異常が通知され
    たときに、ガス導管上での各自家発電設備の位置および
    都市ガスの供給量と異常の発生箇所とを条件とし、各自
    家発電設備のうち都市ガスの供給量を制限することによ
    って他の需要家への都市ガスの供給量の低下を抑制可能
    な自家発電設備を選択する選択手段と、選択手段により
    選択した自家発電設備に対して発電量を制限するように
    指示する指示手段とを備えていることを特徴とするガス
    供給システム。
  2. 【請求項2】 前記指示手段が、自家発電設備の運転を
    停止させるように指示することを特徴とする請求項1記
    載のガス供給システム。
  3. 【請求項3】 前記選択手段では、複数の自家発電設備
    が選択されると、あらかじめ設定された優先順位に従っ
    て発電量を制限する自家発電設備を選択することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のガス供給システ
    ム。
  4. 【請求項4】 都市ガスの供給者が発電設備を持ち、前
    記自家発電設備の発電量の制限に伴って不足分として電
    気事業者から受電した電力と同量の電力が前記発電設備
    から電気事業者に供給されるように、前記遠隔監視装置
    から前記発電設備に指示する託送指示手段を前記遠隔監
    視装置が備えることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれか1項に記載のガス供給システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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