JP7289259B2 - オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7289259B2
JP7289259B2 JP2019219918A JP2019219918A JP7289259B2 JP 7289259 B2 JP7289259 B2 JP 7289259B2 JP 2019219918 A JP2019219918 A JP 2019219918A JP 2019219918 A JP2019219918 A JP 2019219918A JP 7289259 B2 JP7289259 B2 JP 7289259B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power generation
site
unit
parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019219918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021090289A (ja
Inventor
大智 山口
晋也 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority to JP2019219918A priority Critical patent/JP7289259B2/ja
Publication of JP2021090289A publication Critical patent/JP2021090289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7289259B2 publication Critical patent/JP7289259B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本開示は、オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、電力系統に接続され複数の負荷に給電する自家発電設備と、複数の負荷に給電される負荷電力を検出する負荷電力検出手段と、遠雷の電磁波を入力して遠雷までの距離を測定する遠雷検知手段と、自家発電設備の発電電力を検出する自家発電電力検出手段と、遠雷検知手段により遠雷が自家発電設備に所定距離まで接近したことを検知されると自家発電設備の発電電力が負荷電力より大きくなるように複数の負荷を順次負荷遮断した後に自家発電設備を電力系統と解列して単独運転させる自立運転判断手段とを具備する自家発電設備の運転装置が開示されている。
特開2005-6414号公報
本開示は、オンサイト発電装置の稼働効率向上と、オンサイト発電設備のトリップの発生抑制との両立に有効な制御装置を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係るオンサイト発電装置の制御装置は、発電電力目標値に従って発電するように、オンサイト発電装置を制御する発電制御部と、過去に落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置が電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出する推定部と、推定部により導出された解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小する解列準備部と、を備える。
この制御装置によれば、落雷の位置と、オンサイト発電装置の解列可能性との関係が実情に合ったマップデータを用いることで、過剰な発電抑制に起因する稼働効率低下を抑制しつつ、解列による発電電力目標値の急低下に起因するオンサイト発電装置のトリップ(例えば異常停止)の発生を抑制することができる。従って、オンサイト発電装置の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置のトリップの発生抑制との両立に有効である。
オンサイト発電装置の制御装置は、新たな落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルと、当該落雷の発生位置を示す情報とに基づいてマップデータを更新するマップ更新部を更に備えていてもよい。この場合、マップ更新部によって、マップデータが上記実情に更に近付けられる。従って、オンサイト発電装置の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置のトリップの発生抑制との両立に更に有効である。
推定部は、新たな落雷の発生位置のマップデータにおけるスコアである既存スコアと、新たな落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアである新規スコアとに基づいて解列予測値を導出してもよい。既存スコアに基づき解列予測値を導出する場合、瞬間的な状況への過剰な適応を抑制して発電電力目標値の無駄な縮小を抑制することができるが、実情変化への適応が遅れる可能性がある。一方、新規スコアに基づき解列予測値を導出する場合、実情変化に感度よく適応することができるが、瞬間的な状況への過剰な適応によって発電電力目標値を無駄に縮小させる可能性がある。これに対し、既存スコアと新規スコアとの両方に基づき発電電力目標値を設定することにより、発電電力目標値の無駄な縮小の抑制と、上記実情への柔軟な適応との両立を図ることができる。従って、オンサイト発電装置の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置のトリップの発生抑制との両立に更に有効である。
オンサイト発電装置の制御装置は、既存スコアと新規スコアとの重み付けを設定する重み設定部を更に備え、推定部は、既存スコアと、新規スコアと、重み設定部により設定された重み付けとに基づいて解列予測値を導出してもよい。この場合、既存スコアと新規スコアとのバランス調整によって、発電電力目標値の無駄な縮小の抑制と、上記実情への柔軟な適応との両立をより確実に図ることができる。従って、オンサイト発電装置の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置のトリップの発生抑制との両立に更に有効である。
解列準備部は、オンサイト発電装置が電力系統から解列した状態で必要とされる自立発電電力を下回ることがないように発電電力目標値を縮小してもよい。この場合、解列時における過発電状態及び過負荷状態の両方の発生を抑制することができる。従って、オンサイト発電装置のトリップの発生抑制に更に有効である。
推定部は、複数の解列予測値のいずれかを算出し、解列準備部は、推定部により算出された解列予測値が最高値である場合に、自立発電電力に従って発電電力目標値を設定してもよい。この場合、オンサイト発電装置の解列前の発電電力から解列後の発電電力への移行を更にスムーズに行うことができる。
解列準備部は、推定部により算出された解列予測値が最高値以外のいずれか一つである場合に、発電電力目標値の許容低下幅を自立発電電力に加算した発電電力に従って発電電力目標値を設定してもよい。この場合、自立発電電力に許容低下幅を加算した発電電力に発電電力目標値を合わせることによって、オンサイト発電装置の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置のトリップの発生抑制との両立をより確実に図ることができる。
オンサイト発電装置の制御装置は、オンサイト発電装置に供給される発電用エネルギーに基づいて発電電力目標値を設定するエネルギー状態適応部を更に備え、発電制御部は、解列準備部により設定された発電電力目標値と、エネルギー状態適応部により設定された発電電力目標値とを含む複数の発電電力目標値の最小値に従ってオンサイト発電装置を制御してもよい。この場合、オンサイト発電装置のトリップの発生をより確実に抑制することができる。
オンサイト発電装置の制御装置は、オンサイト発電装置と負荷との間に介在する変圧器の容量と、オンサイト発電装置から変圧器への入力電力との関係に基づいて発電電力目標値を設定する変圧器適応部を更に備え、発電制御部は、解列準備部により設定された発電電力目標値と、変圧器適応部により設定された発電電力目標値とを含む複数の発電電力目標値の最小値に従ってオンサイト発電装置を制御してもよい。この場合、オンサイト発電装置のトリップの発生をより確実に抑制することができる。
本開示の他の側面に係るオンサイト発電装置の制御方法は、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置を制御することと、過去に落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置が電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、導出した解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小することと、を含む。
本開示の更に他の側面に係るプログラムは、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置を制御することと、過去に落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置が電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、導出した解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小することと、を制御装置に実行させる。
本開示によれば、オンサイト発電装置の稼働効率向上と、オンサイト発電設備のトリップの発生抑制との両立に有効な制御装置を提供することができる。
オンサイト発電設備の概略構成を示す模式図である。 制御装置の機能上の構成を例示するブロック図である。 マップデータを例示する模式図である。 発電電力と、発電電力の許容低下幅との関係を示すグラフである。 解列準備電力の設定例を示すテーブルである。 発電電力の低下に応じた電圧及び周波数の過渡的変化のシミュレーション結果を例示するグラフである。 制御装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。 許容低下幅の探索手順を例示するフローチャートである。 落雷に起因する瞬低レベルに基づく発電電力目標値の設定手順を例示するフローチャートである。 発電制御手順を例示するフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔オンサイト発電設備〕
図1に示すオンサイト発電設備1は、電力の利用者設備2に併設され、発電した電力を利用者設備2に供給するシステムである。利用者設備2は、一般負荷21と、重要負荷22と、一般負荷用母線23と、重要負荷用母線24と、受電遮断器25と、母線連絡用遮断器26と、系統電圧検出器27と、重要負荷電力計28とを有する。
一般負荷21は、オンサイト発電設備1から供給される電力の余剰分と、商用電力系統3(例えば電力会社の電力系統)から供給される電力とにより動作する負荷である。一般負荷21は、例えば利用者設備2の負荷のうち、商用電力系統3からの電力の供給を受けられない場合には停止させることが許される負荷である。重要負荷22は、オンサイト発電設備1から供給される電力により動作する負荷である。重要負荷22は、例えば利用者設備2の負荷のうち、商用電力系統3からの電力の供給を受けられない場合にも停止させることが許されない負荷である。
一般負荷用母線23は、受電遮断器25及び系統電圧検出器27を介して商用電力系統3に接続されており、商用電力系統3からの電力を一般負荷21に供給する。系統電圧検出器27は商用電力系統3の電圧を検出する。重要負荷用母線24は、オンサイト発電設備1からの電力を重要負荷22に供給する。
一般負荷用母線23と重要負荷用母線24とは、母線連絡用遮断器26を介して接続されている。このため、オンサイト発電設備1からの電力の余剰分も一般負荷用母線23により一般負荷21に供給される。また、故障等の不具合によりオンサイト発電設備1からの重要負荷用母線24への電力供給が停止する場合には、商用電力系統3からの電力が重要負荷用母線24により重要負荷22に供給される。
母線連絡用遮断器26は、商用電力系統3における停電が生じた場合等に一般負荷用母線23と重要負荷用母線24との間を遮断する。換言すると、母線連絡用遮断器26は、商用電力系統3における停電が生じた場合等に重要負荷用母線24を商用電力系統3から解列させる。これにより、重要負荷22は、商用電力系統3からの電力供給を受けることなく、オンサイト発電設備1からの電力のみにより動作する。重要負荷電力計28は、重要負荷用母線24により重要負荷22に供給される電力を検出する。
オンサイト発電設備1は、オンサイト発電システム11と、変圧器13と、設備内負荷15と、設備内電力計16と、雷検知器14と、ガス圧センサ17とを有する。オンサイト発電システム11は、オンサイト発電装置12と、制御装置100とを有する。
オンサイト発電装置12は、利用者設備2に供給するための電力を発生する。例えばオンサイト発電装置12は、利用者設備2のガス源GS等から供給された可燃ガスの燃焼エネルギーを電力に変換するガスタービン発電装置である。なお、オンサイト発電装置12は、熱エネルギー又は運動エネルギー等(以下、「発電用エネルギー」と記載する場合がある。)を電力に変換するものであればいかなるものであってもよく、必ずしもガスタービン発電装置に限られない。制御装置100はオンサイト発電装置12を制御する。制御装置100の具体的構成については後述する。
変圧器13は、オンサイト発電装置12と、利用者設備2の重要負荷用母線24との間に介在し、オンサイト発電装置12の出力電圧を重要負荷用母線24の電圧に変換する。設備内負荷15は、オンサイト発電装置12の出力電力の一部により動作する。設備内負荷15はオンサイト発電装置12と変圧器13との間に接続されている。このため、変圧器13には、オンサイト発電装置12の発電電力から設備内負荷15の消費電力を差し引いた電力が供給される。
設備内電力計16は、設備内負荷15が消費する電力を検出する。ガス圧センサ17は、オンサイト発電装置12に供給される可燃ガスの圧力を検出する。雷検知器14は、オンサイト発電装置12の周辺における落雷の発生と、当該落雷の発生位置とを検知する。雷検知器14の具体例としては、電磁波検出型、電荷検出型、コヒーラ型等の雷検知器が挙げられる。設備内電力計16、ガス圧センサ17及び雷検知器14による検出結果は、制御装置100によるオンサイト発電装置12の制御に用いられる。なお、オンサイト発電システム11は、当該オンサイト発電システム11の外部の情報源(例えば落雷情報を提供する気象情報会社及び電力会社等の事業者)から、落雷の発生及び当該落雷の発生位置に関する情報を取得してもよい。この場合には、オンサイト発電システム11は、雷検知器14を備えていなくてもよい。以下、制御装置100の構成を具体的に例示する。
制御装置100は、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置12を制御することと、過去に落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置12が電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、導出した解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小することと、を実行するように構成されている。図2に示すように、例えば制御装置100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、マップデータ記憶部111と、落雷情報取得部112と、既存スコア抽出部113と、推定部114と、解列準備部115と、発電制御部116とを有する。
マップデータ記憶部111は、上記マップデータを記憶する。例えばマップデータ記憶部111は、利用者設備2及びその周囲を区画して予め設定された複数のエリアごとに、エリアの位置情報と、当該エリア内で過去に落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルのスコア(以下、「瞬低スコア」という。)とを対応付けて蓄積したマップデータを記憶している。この場合、エリアの位置情報が、上述した「落雷の発生位置を示す情報」に相当する。一例として、マップデータ記憶部111は、複数のエリアごとに、エリアの位置情報と、当該エリアにおける落雷の累積回数と、当該エリアにおける瞬低スコアの累積値とを対応付けて蓄積したマップデータを記憶している。エリアの位置情報は、例えば、エリアの外縁の位置情報である。エリアの位置情報は、例えば、エリアの中心の位置情報と、エリアの中心から外縁までの距離との組み合わせであってもよい。
瞬低レベルは、例えば、落雷に起因する商用電力系統3の電圧低下幅である。瞬低スコアは、例えば、実際にオンサイト発電装置12の商用電力系統3からの解列が生じた瞬低レベルが最高スコアとなるように予め設定された規則(以下、「スコア換算規則」という。)に従って、瞬低レベルから換算されている。瞬低レベルの値自体が瞬低スコアとされていてもよい。
複数のエリアの細分化レベルは、雷検知器14による検出精度等に基づいて適宜設定である。一例として、複数のエリアのそれぞれは、0.01~4平方キロメートルであり、0.25~2平方キロメートルであってもよい。
図3の(a)は、マップデータの一例を示す模式図である。この図において、白色のエリアは、解列予測値が最低値であるエリアを示している。エリアA1は、解列予測値が最低値から二番目の値であるエリアを示している。エリアA2は、解列予測値が最低値から三番目の値であるエリアを示している。エリアA3は、解列予測値が最高値であるエリアを示している。このマップデータは、全エリアの解列予測値が最低値とされた初期データに、落雷の発生位置と瞬低スコアとの実績値を蓄積して生成されたものである。
図3の(b)は、初期データの変形例を示している。この図は、オンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列される要因となった落雷が過去に発生したエリアを上記エリアA3とし、その周囲を上記エリアA2とし、更にその周囲を上記エリアA1とした初期データである。図3の(c)は、図3の(b)の初期データに、落雷の発生位置と瞬低スコアとの実績値を蓄積して生成されたマップデータを例示している。なお、マップデータ記憶部111は、落雷の発生地点と、当該発生地点における瞬低スコアとを対応付けて蓄積したマップデータを記憶していてもよい。
図2に戻り、落雷情報取得部112は、落雷の発生位置を示す情報を取得する。例えば落雷情報取得部112は、雷検知器14のアンテナ設置位置を基準とする座標系における発生位置の座標情報等を取得する。落雷情報取得部112は、落雷の発生位置を示す情報を、外部の情報源から取得してもよい。
既存スコア抽出部113は、落雷情報取得部112が取得した情報が示す発生位置の瞬低スコアである既存スコアをマップデータ記憶部111のマップデータから抽出する。例えば既存スコア抽出部113は、落雷情報取得部112が取得した情報と、エリアの位置情報とに基づいて落雷の発生位置が属するエリア(以下、「所属エリア」という。)を特定し、所属エリアに対応する瞬低スコアをマップデータ記憶部111から抽出する。一例として、既存スコア抽出部113は、所属エリアにおける落雷の累積回数と、所属エリアにおける瞬低スコアの累積値(既存スコアの累積値)とを抽出する。マップデータ記憶部111が、落雷の発生地点と瞬低スコアとを対応付けて蓄積している場合、既存スコア抽出部113は、落雷情報取得部112が取得した情報が示す発生位置に最も近い地点に対応する瞬低スコアをマップデータ記憶部111のマップデータから抽出してもよい。
推定部114は、既存スコア抽出部113が抽出した既存スコアに基づいて、オンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列される可能性を示す解列予測値を導出する。例えば推定部114は、マップデータにおける瞬低スコアの可変範囲を所定数のランク(以下、「解列予測ランク」という。)に分類した場合に、既存スコアが低い方から何番目の解列予測ランクに属するかを解列予測値として導出する。一例として、推定部114は、既存スコアの平均値(既存スコアの累積値を落雷の累積回数で除算した値)を推定用スコアとして算出し、推定用スコアが低い方から何番目の解列予測ランクに属するかを解列予測値として導出する。
解列準備部115は、推定部114により導出された解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小する。例えば解列準備部115は、解列予測値が最低値である場合には発電電力目標値をオンサイト発電装置12の定格発電電力とし、解列予測値が大きくなるのに応じて発電電力目標値を縮小する。
発電制御部116は、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置12を制御する。解列準備部115が発電電力目標値を縮小させる場合、発電制御部116は縮小後の発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置12を制御する。例えば発電制御部116は、発電電力目標値と発電電力との偏差に比例演算、比例・積分演算、又は比例・積分・微分演算等を施して制御量を算出し、制御量に従ってオンサイト発電装置12への供給エネルギーを増減させる。一例として、発電制御部116は、制御量に従ってオンサイト発電装置12への可燃ガスの供給量を増減させる。
制御装置100は、新たな落雷の発生位置のマップデータにおけるスコアである上記既存スコアと、新たな落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルに基づき算出される新規スコアとに基づいて解列予測値を導出してもよい。例えば制御装置100は、瞬低レベル算出部121と、新規スコア算出部122とを更に有する。
瞬低レベル算出部121は、利用者設備2の系統電圧検出器27により検出された商用電力系統3の電圧に基づいて、新たな落雷に起因する瞬低レベル(以下、「新規瞬低レベル」という。)を算出する。
新規スコア算出部122は、瞬低レベル算出部121が算出した新規瞬低レベルに基づいて新規スコアを算出する。例えば新規スコア算出部122は、上記スコア換算規則に基づいて新規瞬低レベルから換算される瞬低スコア(以下、「換算スコア」という。)を新規スコアとして算出してもよい。
新規スコア算出部122は、上記換算スコアが上記所定数の解列予測ランクのいずれに属するかに応じて新規スコアを算出してもよい。例えば新規スコア算出部122は、換算スコアが属する解列予測ランク以内の所定スコアを新規スコアとする。一例として、新規スコア算出部122は、換算スコアが属する解列予測ランクの上限スコアを新規スコアとする。
推定部114は、既存スコア抽出部113が抽出した既存スコアと、新規スコア算出部122が算出した新規スコアとに基づいて解列予測値を導出する。一例として、推定部114は、次式により推定用スコアを算出し、推定用スコアが低い方から何番目の解列予測ランクに属するかを解列予測値として導出する。
推定用スコア=(既存スコアの累積値+新規スコア)/(落雷の累積回数+1)・・・(1)
新規スコア算出部122は、換算スコアが最高位の解列予測ランク(以下、「最高ランク」という。)に属する場合、最高ランクの上限スコアよりも大きい所定スコアを新規スコアとしてもよい。一例として、新規スコア算出部122は、換算スコアが最高ランクに属する場合に、最高ランクの上限スコアの10~200倍(50~150倍でもよく、80~120倍でもよい)のスコアを新規スコアとしてもよい。これにより、換算スコアが最高ランクに属する落雷が生じた場合には、既存スコアよりも新規スコアの影響が大きくなる。例えば、換算スコアが最高ランクに属する落雷が生じた場合、過去制御装置100回の既存スコアがゼロであったとしても、上記式(1)により算出される推定用スコアは最高ランクに属することとなる。
なお、新規スコアが最高ランクの上限スコアよりも大きい場合、推定用スコア(例えば上記式(1)により算出される推定用スコア)が最高ランクの上限スコアを超える可能性もある。そこで推定部114は、推定用スコアが最高ランクの上限スコアを超える場合に当該上限スコアを推定用スコアとしてもよい。
制御装置100は、新たな落雷が発生したときに商用電力系統3に生じた瞬低レベルと、当該落雷の発生位置とに基づいてマップデータを更新してもよい。例えば制御装置100は、マップ更新部125を更に有する。マップ更新部125は、瞬低レベル算出部121が算出した新規瞬低レベルと、落雷情報取得部112が取得した落雷の発生位置の情報とに基づいてマップデータを更新する。例えばマップ更新部125は、落雷情報取得部112が取得した落雷の発生位置が属するエリア(以下、「更新対象エリア」という。)における落雷の発生回数に1を加算する。また、マップ更新部125は、上記スコア換算規則に基づいて新規瞬低レベルを瞬低スコアに換算し、換算結果(上記換算スコア)を更新対象エリアにおける瞬低スコアの累積値に加算する。
制御装置100は、推定用スコアの算出に際し、既存スコアと新規スコアの重み付けを設定に応じて変更するように構成されていてもよい。例えば制御装置100は、重み設定部126とを更に有する。例えば重み設定部126は、既存スコアと新規スコアとの重み付けを、オペレータの入力(例えば後述の入力デバイス197への入力)に従って設定する。一例として、重み設定部126は、既存スコア用の重み係数と、新規スコア用の重み係数とを、これらの合計が1となるように設定する。推定部114は、既存スコアと、新規スコアと、重み設定部126により設定された重み付けとに基づいて解列予測値を導出する。例えば推定部114は、既存スコアの平均値(既存スコアの累積値を落雷の累積回数で除算した値)に上記既存スコア用の重み係数を乗算した値に、新規スコアに上記新規スコア用の重み係数を乗算した値を加算して推定用スコアを算出する。
制御装置100は、オンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列した状態で必要とされる自立発電電力を下回ることがないように、解列予測値に応じた発電電力目標値を設定してもよい。制御装置100は、複数の解列予測値のいずれかを算出し、算出した解列予測値が最高値である場合に、自立発電電力に従って発電電力目標値を設定してもよい。また、制御装置100は、算出した解列予測値が最高値以外のいずれか一つの解列予測値である場合に、オンサイト発電装置12における発電電力目標値の許容低下幅を自立発電電力に加算した発電電力に従って発電電力目標値を設定してもよい。許容低下幅は、例えば、自立発電切り替え時(オンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列した時)等において発電電力目標値をステップ状に低下させてもオンサイト発電装置12が異常停止しない低下幅である。
例えば制御装置100は、自立発電情報取得部123と許容低下幅記憶部124とを更に有する。自立発電情報取得部123は、上記自立発電電力を示す情報を取得する。例えば自立発電情報取得部123は、重要負荷22の消費電力の情報を重要負荷電力計28から取得し、設備内負荷15の消費電力の情報を設備内電力計16から取得し、重要負荷22の消費電力と設備内負荷15の消費電力とを合計して自立発電電力を算出する。許容低下幅記憶部124は、オンサイト発電装置12の発電電力ごとに許容低下幅を示すデータを記憶している。
図4は、許容低下幅記憶部124が記憶するデータを例示するグラフである。このグラフの横軸はオンサイト発電装置12の発電電力を示しており、縦軸は許容できる発電電力の低下幅を示している。グラフ中のラインL1は、オンサイト発電装置12が出力する電圧及び周波数が、オンサイト発電装置12における許容範囲内となることを条件として設定された許容低下幅(以下、「オンサイト発電装置12基準の許容低下幅」という。)をオンサイト発電装置12の発電電力ごとに示している。グラフ中のラインL2は、オンサイト発電装置12が出力する電圧及び周波数が、重要負荷22における許容範囲内となることを条件として設定された許容低下幅(以下、「重要負荷22基準の許容低下幅」という。)をオンサイト発電装置12の発電電力ごとに示している。グラフ中のラインL3は、自立発電電力P1までの発電電力の低下幅を示すグラフである。
ラインL1とラインL3とが交わる点における低下幅P21は、自立発電電力P1に対応するオンサイト発電装置12基準の許容低下幅を示している。ラインL1とラインL3とが交わる点における発電電力P11は、自立発電電力P1と低下幅P21との和に相当する。ラインL2とラインL3とが交わる点における低下幅P22は、自立発電電力P1に対応する重要負荷22基準の許容低下幅を示している。ラインL2とラインL3とが交わる点における発電電力P12は、自立発電電力P1と低下幅P22との和に相当する。この例から明らかであるように、発電電力ごとに許容低下幅を示すデータに基づけば、自立発電電力に対応する許容低下幅、又は当該許容低下幅と自立発電電力との和を容易に導出することができる。なお、許容低下幅記憶部124は、発電電力ごとに許容低下幅を示すデータを近似関数として記憶していてもよいし、離散的なデータ列として記憶していてもよい。
図2に戻り、解列準備部115は、自立発電情報取得部123が取得する情報と、許容低下幅記憶部124が記憶するデータとに基づいて、自立発電電力を下回ることがないように発電電力目標値を縮小する。解列準備部115は、推定部114が算出した解列予測値が最高値である場合に、自立発電電力(自立発電情報取得部123が取得した自立発電電力)に従ってオンサイト発電装置12の発電電力目標値を設定してもよい。一例として、解列準備部115は、推定部114が算出した解列予測値が最高値である場合に、自立発電電力をオンサイト発電装置12の発電電力目標値としてもよいし、自立発電電力に所定のマージンを加算した値をオンサイト発電装置12の発電電力目標値としてもよい。
解列準備部115は、推定部114が算出した解列予測値が最高値以外のいずれか一つのである場合に、オンサイト発電装置12における発電電力目標値の許容低下幅を自立発電電力に加算した発電電力に従って発電電力目標値を設定してもよい。一例として、解列準備部115は、自立発電電力に対応する許容低下幅と、自立発電電力との和を許容低下幅記憶部124が記憶するデータに基づいて導出し、これをオンサイト発電装置12の発電電力目標値としてもよい。
図5は、解列準備部115による解列予測値の設定例を示すテーブルである。この例において、解列準備部115は、推定部114が算出した解列予測値(以下、単に「解列予測値」という。)が最低値である場合(解列予測値が0である場合)にはオンサイト発電装置12の定格発電電力をオンサイト発電装置12の発電電力目標値(以下、「解列準備電力」という場合もある。)とし、解列予測値が最高値である場合(解列予測値が3である場合)には、自立発電電力(又は自立発電電力に、利用者設備2に応じて適宜設定されるマージンを加えた値)を解列準備電力とする。
解列予測値が2である場合、解列準備部115は、自立発電電力に対応する許容低下幅と、自立発電電力との和を許容低下幅記憶部124が記憶するデータに基づいて導出し、これを解列準備電力とし、解列予測値が1である場合、解列準備部115は、解列予測値が0である場合の解列準備電力と、解列予測値が2である場合の解列準備電力との間の電力(例えば平均値)を解列準備電力とする。
図2に戻り、制御装置100は、発電電力ごとに許容低下幅を自動設定するように構成されていてもよい。例えば制御装置100は、モデル情報記憶部131と、シミュレーション演算部132と、許容低下幅探索部133とを更に有する。
モデル情報記憶部131は、オンサイト発電装置12が出力する電圧及び周波数の過渡的変化をシミュレーションするための回路モデルを記憶している。シミュレーション演算部132は、発電電力目標値がステップ状に低下した場合に、オンサイト発電装置12が出力する電圧及び周波数に生じる過渡的変化を上記回路モデルに基づいてシミュレーションする。シミュレーション手法の具体例としては、EMTP法、Y法、及びETAP法等が挙げられる。
許容低下幅探索部133は、発電電力と、発電電力目標値の低下幅とを変えながら、シミュレーション演算部132によるシミュレーションを繰り返し実行させることによって、発電電力ごとの許容低下幅を探索する。例えば許容低下幅探索部133は、発電電力目標値の低下幅を徐々に増やしながら、シミュレーション演算部132によるシミュレーションを繰り返し実行させ、電圧及び周波数の少なくとも一方が許容範囲を超える直前の低下幅を許容低下幅とする。許容低下幅探索部133は、これを発電電力ごとに実行し、実行結果を許容低下幅記憶部124に保存する。
図6は、許容低下幅探索部133がシミュレーション演算部132に実行させるシミュレーションの結果を例示するグラフである。図6の(a)は、オンサイト発電装置12が出力する電圧のシミュレーション結果を示し、図6の(b)は、オンサイト発電装置12が出力する周波数のシミュレーション結果を示している。
各グラフにおけるラインLL1は、オンサイト発電装置12における許容範囲を示しており、ラインLL2は重要負荷22における許容範囲を示している。ラインL1が示すように、電圧及び周波数の少なくとも一方がオンサイト発電装置12における許容範囲を超える場合、発電電力目標値の低下に伴ってオンサイト発電装置12が異常停止する可能性がある。この異常停止の発生確率を低くするために、許容低下幅探索部133は、ラインL2が示すように、電圧及び周波数をオンサイト発電装置12における許容範囲内に保ちながら、最大の低下幅を探索し、探索結果を許容低下幅とする。
許容低下幅探索部133は、ラインL3が示すように、電圧及び周波数を重要負荷22における許容範囲内に保ちながら、最大の低下幅を探索し、探索結果を許容低下幅としてもよい。
図2に戻り、制御装置100は、オンサイト発電装置12に供給される発電用エネルギーの減少に応じてオンサイト発電装置12の発電電力目標値を縮小することと、変圧器13の容量を超えないようにオンサイト発電装置12の発電電力目標値を縮小することとを更に実行するように構成されていてもよい。例えば制御装置100は、エネルギー状態監視部141と、エネルギー状態適応部142と、変圧器入力監視部143と、変圧器適応部144とを更に有する。
エネルギー状態監視部141は、オンサイト発電装置12に供給される発電用エネルギーを監視する。例えばエネルギー状態監視部141は、ガス圧センサ17による検出値を監視する。オンサイト発電装置12がガスタービン発電装置である場合、発電用エネルギーは可燃ガスの供給圧力に相関するので、ガス圧センサ17による検出値を監視することは発電用エネルギーを監視することに相当する。
エネルギー状態適応部142は、エネルギー状態監視部141が監視する発電用エネルギーに基づいてオンサイト発電装置12の発電電力目標値を設定する。例えばエネルギー状態適応部142は、ガス圧センサ17による検出値の低下に応じてオンサイト発電装置12の発電電力目標値を縮小する。
変圧器入力監視部143は、オンサイト発電装置12から変圧器13への入力電力を監視する。例えば変圧器入力監視部143は、設備内負荷15の消費電力の情報を設備内電力計16から取得し、オンサイト発電装置12の発電電力と当該消費電力との差分を変圧器13への入力電力として監視する。
変圧器適応部144は、変圧器13の容量と、変圧器入力監視部143が監視する入力電力との関係に基づいてオンサイト発電装置12の発電電力目標値を設定する。例えば変圧器適応部144は、上記入力電力から変圧器13の容量までの余裕が所定の閾値を下回った場合にオンサイト発電装置12の発電電力目標値を縮小する。
発電制御部116は、解列準備部115により設定された発電電力目標値と、エネルギー状態適応部142により設定された発電電力目標値と、変圧器入力監視部143により設定された発電電力目標値とを含む複数の発電電力目標値の最小値に従ってオンサイト発電装置12を制御する。
図7は、制御装置100のハードウェア構成を例示する図である。図7に示すように、制御装置100は、回路190を有する。回路190は、一つ又は複数のプロセッサ191と、メモリ192と、ストレージ193と、タイマ194と、入出力ポート195と、表示デバイス196と、入力デバイス197とを含む。
例えばストレージ193は、少なくとも一つのハードディスク又は不揮発性メモリ等の記憶媒体である。ストレージ193は、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置を制御することと、過去に落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置が電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、導出した解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小することと、を制御装置に実行させるプログラムを記憶している。例えばストレージ193は、上述した機能モジュールを構成するためのプログラムを記憶している。
メモリ192は、ストレージ193からロードしたプログラム及びプロセッサ191による演算結果等を一時的に記憶する。プロセッサ191は、メモリ192と協働して上記プログラムを実行する。タイマ194は、プロセッサ191からの指令により所定周期のクロックパルスをカウントして経過時間を計測する。入出力ポート195は、プロセッサ191からの指令に従って、オンサイト発電装置12、雷検知器14、設備内電力計16、ガス圧センサ17、系統電圧検出器27及び重要負荷電力計28との間で電気信号の入出力を行う。表示デバイス196は、例えば液晶モニタ等を含み、ユーザに対する情報表示に用いられる。入力デバイス197は、例えばキーボード等であり、ユーザによる入力情報を取得する。表示デバイス196及び入力デバイス197は、所謂タッチパネルのように一体化されていてもよい。
制御装置100は、必ずしもプログラムにより各機能を構成するものに限られない。例えば制御装置100は、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により少なくとも一部の機能を構成してもよい。
〔制御方法〕
続いて、電力変換方法の一例として、制御装置100が実行する電力変換制御手順を例示する。この手順は、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置12を制御することと、過去に落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、導出した解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小することとを含む。以下、オンサイト発電装置12における発電電力の許容低下幅の設定手順と、落雷に起因する瞬低に基づく発電電力(上記「解列準備電力」)の設定手順と、発電制御手順とに分けて、オンサイト発電装置12の制御手順を詳細に例示する。
(許容低下幅の設定手順)
図8に示すように、制御装置100は、まずステップS01,S02,S03,S04を実行する。ステップS01では、許容低下幅探索部133が、シミュレーション上のオンサイト発電装置12の発電電力を初期値に設定する。初期値は、オンサイト発電装置12の実際の運用において想定し得る変動範囲(以下、「探索対象範囲」という。)の下限又は上限に設定されている。ステップS02では、許容低下幅探索部133が、シミュレーション上の発電電力目標値の低下幅を初期値に設定する。初期値は、発電電力目標値の低下に伴うオンサイト発電装置12の出力電圧及び出力周波数が許容範囲内となることが明らかな値(例えばゼロ)に設定されている。
ステップS03では、許容低下幅探索部133が、発電電力目標値がステップ状に低下した場合に、オンサイト発電装置12が出力する電圧及び周波数に生じる過渡的変化のシミュレーションを、設定済みの発電電力及び低下幅にてシミュレーション演算部132に実行させる。ステップS04では、シミュレーション演算部132によりシミュレーションで導出された電圧の過渡的変化が許容範囲外であるか否かを許容低下幅探索部133が確認する。
ステップS04においてシミュレーションで導出された電圧の過渡的変化が許容範囲内であると判定した場合、制御装置100はステップS05を実行する。ステップS05では、シミュレーション演算部132によりシミュレーションで導出された電圧の周波数の過渡的変化が許容範囲外であるか否かを許容低下幅探索部133が確認する。
ステップS05においてシミュレーションで導出された周波数の過渡的変化が許容範囲内であると判定した場合、制御装置100はステップS06を実行する。ステップS06では、許容低下幅探索部133が、探索用に予め設定された第1探索値を低下幅に加算する。第1探索値は、許容低下幅をどの程度限界値に近付けるか等に応じて設定されている。その後、制御装置100は処理をステップS03に戻す。以後、電圧及び周波数のいずれかの過渡的変化が許容範囲外となるまでは、シミュレーション演算部132によるシミュレーションが繰り返される。
ステップS04においてシミュレーションで導出された電圧の過渡的変化が許容範囲外であると判定した場合、及びステップS05においてシミュレーションで導出された周波数の過渡的変化が許容範囲外であると判定した場合、制御装置100はステップS07,S08を実行する。ステップS07では、許容低下幅探索部133が、1つ前の低下幅(最新の低下幅から上記第1探索値を減算した低下幅)を許容低下幅とし、当該許容低下幅を発電電力に対応付けて許容低下幅記憶部124に保存する。ステップS08では、許容低下幅探索部133が、上記探索対象範囲の全域について許容低下幅の設定が完了したか否かを確認する。
ステップS08において探索対象範囲の全域について許容低下幅の設定が完了していないと判定した場合、制御装置100はステップS09を実行する。ステップS09では、許容低下幅探索部133が、探索用に予め設定された第2探索値を発電電力に加算する。第2探索値は、各発電電力における許容低下幅をどの程度限界値に近付けるか等に応じて設定されている。なお、発電電力の初期値が探索対象範囲の上限に設定される場合、第2探索値は負の値に設定される。その後、制御装置100は処理をステップS02に戻す。以後、探索対象範囲の全域について許容低下幅の設定が完了するまで、発電電力を変化させながら許容低下幅を設定することが繰り返される。ステップS08において探索対象範囲の全域について許容低下幅の設定が完了したと判定した場合、制御装置100は許容低下幅の設定手順を完了する。
(解列準備電力の設定手順)
図9に示すように、制御装置100は、まずステップS11を実行する。ステップS11では、落雷情報取得部112が、雷検知器14において落雷が検知されたか否かを確認する。
ステップS11において落雷が検知されていないと判定した場合、制御装置100はステップS12を実行する。ステップS12では、重み設定部126が、上記既存スコアと新規スコアとの重み付けの設定入力(例えばオペレータによる入力デバイス197への入力)の有無を確認する。
ステップS12において重み付けの設定入力があったと判定した場合、制御装置100はステップS13を実行する。ステップS13では、オペレータの入力(例えば後述の入力デバイス197への入力)に従って重み設定部126が上記重み付けを設定する。その後、制御装置100は処理をステップS11に戻す。
ステップS12において重み付けの設定入力がなかったと判定した場合、制御装置100はステップS13を実行することなく処理をステップS11に戻す。以後、雷検知器14により落雷が検知されるまでは、必要に応じ既存スコアと新規スコアとの重み付けを変更しながらの待機状態が継続される。
ステップS11において落雷が検知されたと判定した場合、制御装置100はステップS14,S15,S16,S17,S18,S19,S21,S22,S23を実行する。ステップS14では、落雷情報取得部112が、落雷の発生位置を示す情報を雷検知器14から取得する。ステップS15では、瞬低レベル算出部121が、利用者設備2の系統電圧検出器27により検出された商用電力系統3の電圧に基づいて、新たな落雷に起因する瞬低レベル(上記新規瞬低レベル)を算出する。
ステップS16では、落雷情報取得部112が取得した情報が示す発生位置の上記既存スコアを、既存スコア抽出部113がマップデータ記憶部111のマップデータから抽出する。ステップS17では、瞬低レベル算出部121が算出した新規瞬低レベルに基づいて、新規スコア算出部122が上記新規スコアを算出する。ステップS18では、推定部114が、既存スコアと、新規スコアと、重み設定部126により設定された重み付けとに基づいて解列予測値を導出する。
ステップS19では、自立発電情報取得部123が、上記自立発電電力を示す情報を取得する。例えば自立発電情報取得部123は、重要負荷22の消費電力の情報を重要負荷電力計28から取得し、設備内負荷15の消費電力の情報を設備内電力計16から取得し、重要負荷22の消費電力と設備内負荷15の消費電力とを合計して自立発電電力を算出する。
ステップS21では、解列準備部115が、自立発電情報取得部123が取得する情報と、許容低下幅記憶部124が記憶するデータとに基づいて、上記解列準備電力を設定する。例えば解列準備部115は、解列予測値が最低値である場合(解列予測値が0である場合)にはオンサイト発電装置12の定格発電電力を解列準備電力(オンサイト発電装置12の発電電力目標値)とし、解列予測値が最高値である場合(解列予測値が3である場合)には自立発電電力を解列準備電力とする。解列予測値が2である場合、解列準備部115は、自立発電電力に対応する許容低下幅と、自立発電電力との和を許容低下幅記憶部124が記憶するデータに基づいて導出し、これを解列準備電力とし、解列予測値が1である場合、解列準備部115は、解列予測値が0である場合の解列準備電力と、解列予測値が2である場合の解列準備電力との間の電力(例えば平均値)を解列準備電力とする。
ステップS22では、瞬低レベル算出部121が算出した新規瞬低レベルと、落雷情報取得部112が取得した落雷の発生位置の情報とに基づいて、マップ更新部125がマップデータ記憶部111のマップデータを更新する。
ステップS23では、落雷情報取得部112が、雷検知器14において落雷が検知されたかを確認する。ステップS23において落雷が検知されていないと判定した場合、制御装置100はステップS24を実行する。ステップS24では、落雷のない状態が所定時間継続したかを落雷情報取得部112が確認する。ステップS24において落雷のない状態が所定時間継続していないと判定した場合、制御装置100は処理をステップS23に戻す。以後、次の落雷が検知されるか、落雷のない状態が所定時間継続するまでは、次の落雷の待機状態が継続される。
ステップS23において落雷が検知されたと判定した場合、制御装置100は処理をステップS12に戻す。これにより、次の落雷に起因する瞬低レベルに基づいて解列準備電力が更新される。
ステップS24において落雷のない状態が所定時間継続したと判定した場合、制御装置100はステップS25を実行する。ステップS25では、解列準備部115が、解列準備電力をオンサイト発電装置12の定格発電電力にする。すなわち解列準備部115は、解列準備電力の低下状態を解除する。その後、制御装置100は処理をステップS11に戻す。以後、落雷の監視と、落雷に応じた解列準備電力の設定が繰り返される。
(発電制御手順)
図10に示すように、制御装置100は、まずステップS31,S32,S33,S34,S35を実行する。ステップS31では、エネルギー状態監視部141が、オンサイト発電装置12に供給される発電用エネルギーの情報を取得する。例えばエネルギー状態監視部141は、ガス圧センサ17による検出値を取得する。ステップS32では、エネルギー状態監視部141が監視する発電用エネルギーに基づいて、エネルギー状態適応部142がオンサイト発電装置12の発電電力目標値を設定する。以下、エネルギー状態適応部142が設定する発電電力目標値を「エネルギー適応電力」という。
ステップS33では、変圧器入力監視部143が、オンサイト発電装置12から変圧器13への入力電力の情報を取得する。例えば変圧器入力監視部143は、設備内負荷15の消費電力の情報を設備内電力計16から取得し、オンサイト発電装置12の出力電力(発電電力)と当該消費電力との差分を変圧器13への入力電力の情報として算出する。ステップS34では、変圧器適応部144が、変圧器13の容量と、変圧器入力監視部143が監視する入力電力との関係に基づいてオンサイト発電装置12の発電電力目標値を設定する。以下、変圧器適応部144が設定する発電電力目標値を「変圧器適応電力」という。なお、制御装置100は、ステップS31,S32とステップS33,S34とを並行して実行してもよい。さらに、制御装置100は、ステップS31,S32の実行と、ステップS33,S34との実行と並行して、図9に示した解列準備電力の設定手順を実行してもよい。ステップS35では、発電制御部116が、解列準備部115により発電電力目標値が縮小されているか否か(例えば解列準備電力がオンサイト発電装置12の定格発電電力未満であるか否か)を確認する。
ステップS35において発電電力目標値が縮小されていると判定した場合、制御装置100はステップS36を実行する。ステップS36では、解列準備電力がエネルギー適応電力よりも小さいかを発電制御部116が確認する。
ステップS36において解列準備電力がエネルギー適応電力よりも小さいと判定した場合、制御装置100はステップS37を実行する。ステップS37では、解列準備電力が変圧器適応電力よりも小さいかを発電制御部116が確認する。
ステップS37において解列準備電力が変圧器適応電力よりも小さいと判定した場合、制御装置100はステップS38を実行する。ステップS38では、発電制御部116が、解列準備電力を発電電力目標値とする。
ステップS35において発電電力目標値が縮小されていないと判定した場合、及びステップS36において解列準備電力がエネルギー適応電力以上であると判定した場合、制御装置100はステップS41を実行する。ステップS41では、エネルギー適応電力が変圧器適応電力よりも小さいかを発電制御部116が確認する。
ステップS41においてエネルギー適応電力が変圧器適応電力よりも小さいと判定した場合、制御装置100はステップS42を実行する。ステップS42では、発電制御部116が、エネルギー適応電力を発電電力目標値とする。
ステップS37において解列準備電力が変圧器適応電力以上であると判定した場合、及びステップS41においてエネルギー適応電力が変圧器適応電力以上であると判定した場合、制御装置100はステップS43を実行する。ステップS43では、発電制御部116が、変圧器適応電力を発電電力目標値とする。以上により、解列準備電力、エネルギー適応電力及び変圧器適応電力のうちいずれか最小の電力が発電電力目標値とされる。
ステップS38,S42,S43の次に、制御装置100はステップS44を実行する。ステップS44では、発電制御部116が、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置12を制御する。その後、制御装置100は処理をステップS31に戻す。以後、発電用エネルギーの状態、変圧器への入力電力の状態、及び落雷の発生状態の全てに対応するようにオンサイト発電装置12の制御が継続される。なお、ステップS36,S37の実行順序は入れ替え可能である。
以上、制御装置100が上述した全ての機能モジュールを有することを前提として制御手順を例示したが、オンサイト発電装置12の制御手順は必ずしもこれに限られない。オンサイト発電装置12の制御手順は、発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置12を制御することと、過去に落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、導出した解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小することとを含む限りいかようにも変更可能である。
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、オンサイト発電装置12の制御装置100は、発電電力目標値に従って発電するように、オンサイト発電装置12を制御する発電制御部116と、過去に落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷によりオンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列される可能性を示す解列予測値を導出する推定部114と、推定部114により導出された解列予測値が大きくなるのに応じて、発電電力目標値を縮小する解列準備部115と、を備える。
この制御装置100によれば、落雷の位置と、オンサイト発電装置12の解列可能性との関係が実情に合ったマップデータを用いることで、過剰な発電抑制に起因する稼働効率低下を抑制しつつ、解列による発電電力目標値の急低下に起因するオンサイト発電装置12のトリップ(例えば異常停止)の発生を抑制することができる。従って、オンサイト発電装置12の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置12のトリップの発生抑制との両立に有効である。
オンサイト発電装置12の制御装置100は、新たな落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルと、当該落雷の発生位置を示す情報とに基づいてマップデータを更新するマップ更新部125を更に備えていてもよい。この場合、マップ更新部125によって、マップデータが上記実情に更に近付けられる。従って、オンサイト発電装置12の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置12のトリップの発生抑制との両立に更に有効である。
推定部114は、新たな落雷の発生位置のマップデータにおけるスコアである既存スコアと、新たな落雷が発生したときに商用電力系統3で生じた瞬低レベルのスコアである新規スコアとに基づいて解列予測値を導出してもよい。既存スコアに基づき解列予測値を導出する場合、瞬間的な状況への過剰な適応を抑制して発電電力目標値の無駄な縮小を抑制することができるが、実情変化への適応が遅れる可能性がある。一方、新規スコアに基づき解列予測値を導出する場合、実情変化に感度よく適応することができるが、瞬間的な状況への過剰な適応によって発電電力目標値を無駄に縮小させる可能性がある。これに対し、既存スコアと新規スコアとの両方に基づき発電電力目標値を設定することにより、発電電力目標値の無駄な縮小の抑制と、上記実情への柔軟な適応との両立を図ることができる。従って、オンサイト発電装置12の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置12のトリップの発生抑制との両立に更に有効である。
オンサイト発電装置12の制御装置100は、既存スコアと新規スコアとの重み付けを設定する重み設定部126を更に備え、推定部114は、既存スコアと、新規スコアと、重み設定部126により設定された重み付けとに基づいて解列予測値を導出してもよい。この場合、既存スコアと新規スコアとのバランス調整によって、発電電力目標値の無駄な縮小の抑制と、上記実情への柔軟な適応との両立をより確実に図ることができる。従って、オンサイト発電装置12の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置12のトリップの発生抑制との両立に更に有効である。
解列準備部115は、オンサイト発電装置12が商用電力系統3から解列した状態で必要とされる自立発電電力を下回ることがないように発電電力目標値を縮小してもよい。この場合、解列時における過発電状態及び過負荷状態の両方の発生を抑制することができる。従って、オンサイト発電装置12のトリップの発生抑制に更に有効である。
推定部114は、複数の解列予測値のいずれかを算出し、解列準備部115は、推定部114により算出された解列予測値が最高値である場合に、自立発電電力に従って発電電力目標値を設定してもよい。この場合、オンサイト発電装置12の解列前の発電電力から解列後の発電電力への移行を更にスムーズに行うことができる。
解列準備部115は、推定部114により算出された解列予測値が最高値以外のいずれか一つである場合に、発電電力目標値の許容低下幅を自立発電電力に加算した発電電力に従って発電電力目標値を設定してもよい。この場合、自立発電電力に許容低下幅を加算した発電電力に発電電力目標値を合わせることによって、オンサイト発電装置12の稼働効率の向上と、オンサイト発電装置12のトリップの発生抑制との両立をより確実に図ることができる。
オンサイト発電装置12の制御装置100は、オンサイト発電装置12に供給される発電用エネルギーに基づいて発電電力目標値を設定するエネルギー状態適応部142を更に備え、発電制御部116は、解列準備部115により設定された発電電力目標値と、エネルギー状態適応部142により設定された発電電力目標値とを含む複数の発電電力目標値の最小値に従ってオンサイト発電装置12を制御してもよい。この場合、オンサイト発電装置12のトリップの発生をより確実に抑制することができる。
オンサイト発電装置12の制御装置100は、オンサイト発電装置12と負荷との間に介在する変圧器13の容量と、オンサイト発電装置12から変圧器13への入力電力との関係に基づいて発電電力目標値を設定する変圧器適応部144を更に備え、発電制御部116は、解列準備部115により設定された発電電力目標値と、変圧器適応部144により設定された発電電力目標値とを含む複数の発電電力目標値の最小値に従ってオンサイト発電装置12を制御してもよい。この場合、オンサイト発電装置12のトリップの発生をより確実に抑制することができる。
以上、実施形態について説明したが、本開示は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
3…商用電力系統(電力系統)、12…オンサイト発電装置、13…変圧器、100…制御装置、114…推定部、115…解列準備部、116…発電制御部、125…マップ更新部、126…重み設定部、142…エネルギー状態適応部、144…変圧器適応部。

Claims (11)

  1. 発電電力目標値に従って発電するように、オンサイト発電装置を制御する発電制御部と、
    過去に落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷により前記オンサイト発電装置が前記電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出する推定部と、
    前記推定部により導出された前記解列予測値が大きくなるのに応じて、前記発電電力目標値を縮小する解列準備部と、を備えるオンサイト発電装置の制御装置。
  2. 新たな落雷が発生したときに前記電力系統で生じた瞬低レベルと、当該落雷の発生位置を示す情報とに基づいて前記マップデータを更新するマップ更新部を更に備える、請求項1記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  3. 前記推定部は、新たな落雷の発生位置の前記マップデータにおけるスコアである既存スコアと、新たな落雷が発生したときに前記電力系統で生じた瞬低レベルのスコアである新規スコアとに基づいて前記解列予測値を導出する、請求項1又は2記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  4. 前記既存スコアと前記新規スコアとの重み付けを設定する重み設定部を更に備え、
    前記推定部は、前記既存スコアと、前記新規スコアと、前記重み設定部により設定された重み付けとに基づいて前記解列予測値を導出する、請求項3記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  5. 前記解列準備部は、前記オンサイト発電装置が電力系統から解列した状態で必要とされる自立発電電力を下回ることがないように前記発電電力目標値を縮小する、請求項1~4のいずれか一項記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  6. 前記推定部は、複数の前記解列予測値のいずれかを算出し、
    前記解列準備部は、前記推定部により算出された前記解列予測値が最高値である場合に、前記自立発電電力に従って前記発電電力目標値を設定する、請求項5記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  7. 前記解列準備部は、前記推定部により算出された前記解列予測値が最高値以外のいずれか一つである場合に、前記発電電力目標値の許容低下幅を前記自立発電電力に加算した発電電力に従って前記発電電力目標値を設定する、請求項6記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  8. 前記オンサイト発電装置に供給される発電用エネルギーに基づいて前記発電電力目標値を設定するエネルギー状態適応部を更に備え、
    前記発電制御部は、前記解列準備部により設定された前記発電電力目標値と、前記エネルギー状態適応部により設定された前記発電電力目標値とを含む複数の前記発電電力目標値の最小値に従って前記オンサイト発電装置を制御する、請求項1~7のいずれか一項記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  9. 前記オンサイト発電装置と負荷との間に介在する変圧器の容量と、前記オンサイト発電装置から前記変圧器への入力電力との関係に基づいて前記発電電力目標値を設定する変圧器適応部を更に備え、
    前記発電制御部は、前記解列準備部により設定された前記発電電力目標値と、前記変圧器適応部により設定された前記発電電力目標値とを含む複数の前記発電電力目標値の最小値に従って前記オンサイト発電装置を制御する、請求項1~8のいずれか一項記載のオンサイト発電装置の制御装置。
  10. 発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置を制御することと、
    過去に落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷により前記オンサイト発電装置が前記電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、
    導出した前記解列予測値が大きくなるのに応じて、前記発電電力目標値を縮小することと、を含むオンサイト発電装置の制御方法。
  11. 発電電力目標値に従って発電するようにオンサイト発電装置を制御することと、
    過去に落雷が発生したときに電力系統で生じた瞬低レベルのスコアと、当該落雷の発生位置を示す情報とを対応付けて蓄積したマップデータと、新たな落雷の発生位置を示す情報とに基づいて、当該新たな落雷により前記オンサイト発電装置が前記電力系統から解列される可能性を示す解列予測値を導出することと、
    導出した前記解列予測値が大きくなるのに応じて、前記発電電力目標値を縮小することと、を制御装置に実行させるプログラム。
JP2019219918A 2019-12-04 2019-12-04 オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラム Active JP7289259B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219918A JP7289259B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219918A JP7289259B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021090289A JP2021090289A (ja) 2021-06-10
JP7289259B2 true JP7289259B2 (ja) 2023-06-09

Family

ID=76220529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019219918A Active JP7289259B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7289259B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002247763A (ja) 2001-02-20 2002-08-30 Osaka Gas Co Ltd ガス供給システム
JP2005027426A (ja) 2003-07-02 2005-01-27 Tokyo Electric Power Co Inc:The 瞬時電圧低下データ提供方法、推定損失額算出方法、及びプログラム、並びに装置
JP2005245190A (ja) 2004-01-28 2005-09-08 Densei Lambda Kk 雷発生検知手段を備えた電源システム
JP2006246620A (ja) 2005-03-03 2006-09-14 Tokyo Electric Power Co Inc:The 分散型電源装置、その制御システム、および分散型電源の制御方法
JP2009168604A (ja) 2008-01-16 2009-07-30 Enesaabu Kk 瞬低予測装置及びシステム
JP2015142426A (ja) 2014-01-28 2015-08-03 大阪瓦斯株式会社 発電システム
JP2019102006A (ja) 2017-12-08 2019-06-24 株式会社日立製作所 設備計画装置、設備計画方法及び設備計画プログラム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3150302B2 (ja) * 1997-11-28 2001-03-26 三菱電機株式会社 発雷予測装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002247763A (ja) 2001-02-20 2002-08-30 Osaka Gas Co Ltd ガス供給システム
JP2005027426A (ja) 2003-07-02 2005-01-27 Tokyo Electric Power Co Inc:The 瞬時電圧低下データ提供方法、推定損失額算出方法、及びプログラム、並びに装置
JP2005245190A (ja) 2004-01-28 2005-09-08 Densei Lambda Kk 雷発生検知手段を備えた電源システム
JP2006246620A (ja) 2005-03-03 2006-09-14 Tokyo Electric Power Co Inc:The 分散型電源装置、その制御システム、および分散型電源の制御方法
JP2009168604A (ja) 2008-01-16 2009-07-30 Enesaabu Kk 瞬低予測装置及びシステム
JP2015142426A (ja) 2014-01-28 2015-08-03 大阪瓦斯株式会社 発電システム
JP2019102006A (ja) 2017-12-08 2019-06-24 株式会社日立製作所 設備計画装置、設備計画方法及び設備計画プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021090289A (ja) 2021-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1737098A1 (en) Damping electromagnetic oscillations in power system
JP5766364B1 (ja) 電圧監視制御装置および電圧制御装置
US10784686B2 (en) Grid stabilization using adjusted voltage regulator response to grid characteristics
Devarapalli et al. A review on the computational methods of power system stabilizer for damping power network oscillations
US10283961B2 (en) Voltage and reactive power control system
JP6530172B2 (ja) 電力系統監視装置および電力系統監視方法
KR102325452B1 (ko) 배전 시스템 내의 불안정성을 검출 및 정정하기 위한 방법 및 장치
US20150160670A1 (en) Methods and systems for using distributed energy resources in an electric network
Rather et al. Impact of voltage dip induced delayed active power recovery on wind integrated power systems
EP2654163B1 (en) Power conditioning device, control equipment for power conditioning device, and control methods
US20180026446A1 (en) Seamless transition between grid connected and islanded modes
Khayyatzadeh et al. Sub-synchronous resonance damping using high penetration PV plant
US20190391609A1 (en) Power system stabilization device and power system stabilization method
KR20180064974A (ko) 전기 전력 분산 마이크로-그리드를 제어하기 위한 방법
EP3422521B1 (en) Grid linkage facility
JP2017229125A (ja) マイクログリッド制御装置及び方法
JP6313498B1 (ja) 発電システム、発電制御装置、発電制御方法、および発電システムの連系発電電力の拡大方法
JP2013219941A (ja) 再生可能エネルギー利用発電システムの制御方法及び制御装置
Mehrabi et al. Toward a wide‐area load shedding scheme: Adaptive determination of frequency threshold and shed load values
JP7289259B2 (ja) オンサイト発電装置の制御装置、オンサイト発電装置の制御方法、及びプログラム
CN115001149A (zh) 一种储能控制方法、装置及微网
JP2014169660A (ja) 風力発電制御装置及び風力発電制御方法
Sattar et al. A predictive tool for power system operators to ensure frequency stability for power grids with renewable energy integration
CN116780659B (zh) 考虑系统惯量需求的分布式资源同步化控制方法
KR20200041045A (ko) 신재생에너지용 변전설비의 제어장치 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210428

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210514

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7289259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150