JP2002247008A - 損失等化方法及び損失等化装置 - Google Patents
損失等化方法及び損失等化装置Info
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Abstract
損失の分布を、光素子の近傍で局所的に等化し、損失の
等化に要する調整行程の短縮を行う。 【解決手段】複数の入力ポートと、複数の出力ポートと
を有する多入力多出力光素子と、前記入力ポートから対
応する全出力ポートへの損失を測定するn個(nは1以
上の整数)の損失測定手段と、前記損失測定手段による
n個の損失値について、入出力ポートの接続組み合わせ
の相関に基づき入力信号光の減衰値を算出する減衰量計
算手段と、前記減衰量算出手段によって算出された減衰
値によって減衰量を調節する可変光減衰手段を有する。
Description
の、特にAWGあるいは光マトリクススイッチなどに代
表される多入力多出力の光素子の入出力ポート間の透過
損失の分布のばらつきの補償を行う損失等化方法と損失
等化装置に関する。
築の為、スイッチングやインターコネクションを光技術
を用いて実現する手法が導入されている。上記光スイッ
チングや光インターコネクションを実現し、大容量の波
長分割多重ネットワークを支える光機能デバイスとし
て、マトリクス型光スイッチや、入力多出力型のアレイ
導波路型回折格子(AWG)フィルタ等の多入力/多出
力ポートを備える光素子が用いられている。また、この
ような大容量の光通信システムの構成として、例えば、
波長多重光に対してアレイ導波路回折格子(AWG)が
持つ、バレルシフタ的な特性を利用したインターコネク
ション構成が、特開平10−308748号公報に記載
されている。
の光導波路を使い光の干渉作用によって波長の多重・分
離を行うが、AWGの構造と光の導波特性に起因し、入
出力ポート間接続の組合せに依存し損失の分布特性を有
する。図8は、AWGの入出力ポート間接続の組み合わ
せに依存した損失の分布特性図である。
光素子の1例として、光マトリクス・スイッチについて
説明する。光マトリクス・スイッチも、AWGと同様に
ポート間接続の透過損失は分布を有する。例えば、図1
1に示す構成の光マトリクス・スイッチでは、接続され
た経路に依り光路差による損失分布があり、最短経路4
2では小さく、最長経路43では大きな値となる。図1
1(a)は片方向から信号光群10が入射し、信号光群1
1として出力される構成を示しており、図11(b)は
信号光群10と信号光群10aが2方向から入力し、お
のおの出力信号光として信号光群11、11aとして出
力される構成を示している。
WORLD TELECOMMUNICATIONS
CONGRESS(WTC/ISS2000)に於い
て、J.E. Fouquetらより発表された、”A
N ALL−OPTICALCROSS−CONNEC
T SWITCH BASED ON TOTALIN
TERNAL REFLECTION”に説明される、
導波路型光スイッチがある。この光スイッチは、図11
と同様の構成であり、スイッチの損失は、導波路の導波
損失と通過クロスポイントの数に対して、ほぼ比例した
値となることが示されている。
つには、AWG等の多入力/多出力ポートを有する光素
子の損失分布の等化制御を行うことが必要であり、光通
信システムにおいて、従来、各種の光信号の損失等化方
式が採られていた。
る。図9は従来の技術を説明する為の説明図である。図
9において、送信ノード103で波長多重され送信され
た信号光は、AWG101の入力ポートに入力後、設定
された出力ポートに出力され、受信ノード104に送信
される。このAWG101を通過時、入力信号光110
は、AWG101の入出力ポート間接続の組み合わせに
依存した損失を受ける。よって、受信ノード104の光
受信器(PD)141に於いて、光信号を安定に受信
し、信頼性のある通信を行う為、光受信器141に入射
する光信号の強度を、全ての波長について一定の値を取
るように制御する必要がある。このような損失の等化制
御を実現するには、従来技術においては、受信ノード1
04に於いて、各波長毎に光強度を観測し、送信ノード
103へ帰還制御を行う方法がとられていた。具体的に
は、図9に示す光受信器141の入射光を、光分岐を介
して光強度モニタ143で、入射光のモニタを行い、そ
の強度が一定になるように、対応する送信レーザ130
の出力制御を行っていた。
存性を補償する技術として特開平9−289349号記
載の発明「光イコライザおよびこれを用いた光増幅装置
と波長多重光伝送装置」等がある。上記公報には、光フ
ァイバアンプ等の利得波長依存性を補償し、低損失偏光
依存性の光イコライザを実現するため、互いに異なるフ
リースペクトラム領域(FSR)を有する複数のエタロ
ンフィルタ板を縦続接続する構成が開示されている。し
かし、特開平9−289349号記載の発明において
も、多入力/多出力ポートを有する素子の損失分布の等
化については、何も開示していない。
おける損失等化方式は、以下のような課題を有してい
る。
帰還信号140を用いた系が、必要部品の増加を招き、
装置費用の低減が不可能な事である。例えば、波長強度
モニタ143と、波長強度モニタ143に信号光を誘導
するための光分岐素子142が必要となる。さらに、波
長強度モニタ143から送信ノード103へ波長強度を
制御する為の帰還信号140を、フィードバックする構
成が必要である。特に、AWG101と送信ノード10
3の距離が近接していない場合には、帰還信号140の
伝達に要する構成を設ける費用が大きくなる恐れがあ
る。
テムを拡張し、入力信号光を分岐する構成に於いて、ひ
とつの光素子に対して行う光源の強度変化が、他の系に
対して影響を与えてしまい、損失特性に個体差を持つA
WG等の光素子に対して対応出来ないことである。
合を考える。図10は、AWGをメッシュ状に接続し拡
張したシステム構成であり、中央のスイッチに於いて、
マルチキャストあるいはブロードキャスト等の機能提供
が可能である。このような構成を取る場合には、送信レ
ーザ130群と光受信器141群とが、1対1に対応せ
ず、AWGの損失に個体差がある場合、従来の帰還制御
方法を用いる事は出来ない。
整に要する工程が長くなる事である。特に、送信ノード
103に光増幅器132が含まれる構成を考えると、波
長多重光に対する光増幅特性の非線形性から、光増幅器
132への入力光の、一波長の強度変化が、増幅器出力
光の、他全ての波長の強度に影響する。このため、ある
特定の出力ポート110(i)へ出力される波長の強度
を、対応する送信レーザ(LD)に於いて調整すると、
同時に他出力ポート110(j≠i)へ出力される波長
の強度へ影響を与える事になり、再調整の繰り返しを必
要とする。
布をAWG周辺で局所的に等化を行わず、光源など外部
の系を用いて補償を行っている事が原因である。しか
し、AWGは現在、波長MUX、DEMUXとしての使
用方法が主流であり、バレルシフタ(または、波長ルー
タ)としての使用は一般的では無いため、実用上重要と
なる、安定化制御の手段に関する検討は、十分になされ
ていない。
任意の入力ポートの信号光が、スイッチの切替により、
任意の出力ポートに接続される事から、その損失分布に
ついての等化制御についての課題は、AWGについての
対処方法と同様と見なす事が可能である。
を介したメッシュ接続状態に構成した多入力/多出力光
素子の入出力経路間の接続による透過損失の分布を、送
信レーザ(LD)に帰還せず、多入力多出力光素子の近
傍で局所的に等化を行い、損失の等化に要する調整行程
の短縮を目的とする。
び損失等化装置は、複数の入力ポートと複数の出力ポー
トとを有し、おのおの入出力ポート毎に光減衰手段を設
け、前記光減衰手段による減衰量を調節し、透過波長の
損失が全て等しくなるように調整することを特徴とす
る。
ートを備えた光素子についての損失等化方法であって、
前記入力ポートから対応する出力ポートへ出力される信
号光の透過損失を測定する損失測定工程と、前記損失測
定工程によって測定した測定値について、損失量を等化
するための補正値を算出する等化量算出工程と、前記等
化量算出工程によって求めた補正値によって、各入出力
ポート毎に信号光の損失を補正する損失等化工程とを含
む。
から対応する出力ポートに出力される全ての信号光毎に
測定することを特徴とする。
入力ポートから対応する全出力ポートに出力される信号
光について透過損失を測定することを特徴とする。ま
た、特に、前記等化量算出工程は、前記入力ポートと出
力ポート間の接続組み合わせの相関に基づいて補正値を
算出することを特徴とする。
トと複数の出力ポートとを有し、おのおの入出力ポート
毎に対応する光減衰手段を設け、前記光減衰手段による
減衰量を調節し、透過波長の損失を等化することを特徴
とする。
トから対応する出力ポートへの損失を測定する損失測定
手段とを備え、前記損失測定手段によって測定した各損
失値について、補正量を算出する等化量算出手段とを含
むように構成することができる。
m個の出力ポートとを有するn×m(n、mは1以上の
整数)多入力多出力光素子と、n個の入力ポートから対
応するm個の出力ポートへの損失を測定する損失測定手
段とを備え、前記損失測定手段によって測定したn×m
個の損失値について、入力信号光の減衰値を算出する減
衰量計算手段とを含む。
個の出力ポートとを有するn×m(n、mは1以上の整
数)多入力多出力光素子と、ある入力ポートから対応す
るm個の出力ポートへの損失と、これと対称な方向を除
く逆方向のn−1個の損失のm+n−1個の損失測定手
段とを備え、前記n+m−1個の損失測定手段によって
測定した各損失値について、入力信号光の減衰値を算出
する減衰量計算手段とを含む。さらに、前記損失等化装
置はさらに、前記減衰手量計算手段によって算出された
減衰量によって入出力ポート毎の減衰量を調節する光減
衰手段を含む。
たメッシュ接続状態に構成したAWGあるいは光マトリ
クススイッチ等の多入力多出力光素子の入出力経路間の
接続による透過損失の分布を、送信ノードに帰還せず多
入力多出力光素子の近傍で局所的に等化を行うため、損
失の等化に要する調整行程の短縮が行え、さらに入力光
を複数のAWGへ分岐した接続での等化制御も可能とな
る。
を用いて説明する。なお、本発明は、特に複数の光素子
についての損失等化方法および損失等化装置に関する
が、ここでいう損失等化装置とは、本発明の機能を含む
光素子、回路、またはそれによって構成される装置構成
を含んで実施することが可能である。図1は、本発明の
第一の実施の形態を示す構成図である。
は、各々n本の入出力ポート10及び11を持つAWG
素子1と、入力ポートと出力ポートの各々に入力側光減
衰手段20と、出力側光減衰手段21とを備えている。
また、図1に於いて、AWG1として、石英光導波路に
よる16ポートのAWGを用いている。また、光減衰手
段20,21として、干渉膜フィルタを用いた可変光減
衰器を、16台づつ合計32台用いる場合について説明
する。
するAWGの波長の接続例を示す説明図である。また、
図12は、16ポートで使用する波長λ1〜λ16の例
としてITU−T標準の100GHz間隔の波長の例で
あり、以下の説明で記述する実測値、シュミレーション
値は、この波長帯のλ1〜λ16値を用いて求めてい
る。
入出力間ポート間の透過損失の測定例を説明する。図7
の構成を有するAWGにおいて入力ポートi1〜i16
に入力した各信号光について、各々出力ポートo1〜o
16に出力可能である。図13は、16ポートのAWG
の入出力ポートと波長の関係の入出力関係の一例を示し
ており、たとえば、入力ポートi1に入力された波長λ
1の信号光は、出力ポートo1に出力され、入力ポート
i1に入力されたλ16の信号光は出力ポートo2に出
力されることを示している。また、測定すべき箇所は、
各波長毎に16ポート×16ポートの256ポイントあ
る。また、各ポートを通過する信号光の経路長による損
失は、図14に示される。図14に示すように、損失の
最大の経路(光路)長と最小の経路長における損失の差
は、4.53dBである。
な多入力多出力光素子を通過する経路長に依存する損失
のばらつきに対し、図1に示すように可変光減衰器2
0,21の減衰量を調節し、透過波長の損失が、各入出
力ポートについて全て等しくなるように調整する。具体
的には、経路長の短い中央のポートに接続する可変光減
衰器の減衰量を大きくし、周辺に行くに従い減衰量を小
さくする。各損失量の全体のバランスを、最小自乗法な
どの計算手法を用いて最適値を求める。図の構成におい
て256経路全ての損失を測定し、32箇所の調節値の最適
値を求めることができるが、最適値検索の計算方法は、
システムで要求される精度により、32元の連立方程式
を解析的に解く方法、差の1乗の総和を最小とする近
似、他、計算機を使って数値的に最適値を求める方法も
採用することができる。すなわち、本発明は、複数の入
出力ポートを有する光素子について、入力ポートと出力
ポートの接続の組み合わせによる光信号の相関性に着目
したものであり、上記計算手法に限定されず光素子の接
続構成、特性に応じて、最適な計算手法を適用する。
り入出力光減衰手段20、21の減衰量を適宜設定する
事で、入出力ポート間接続の組み合わせによる経路長に
依存したAWG素子1の損失分布を等化する事が可能と
なる。
に、光強度の減衰手段を付け、AWG周辺で局所的に損
失の等化を行う為、帰還制御を廃す事が可能となり、さ
らに図10に示すような、入力光を複数のAWGへ分岐
した接続での等化制御も可能となる。
を一体化する事で、事前に製造段階で調整し、均一な損
失特性を持つAWGを販売購入する事が可能となり、装
置製造組立て時の波長毎の複雑な光強度の調整を廃する
事ができる。
説明したが、上記実施の形態に於いて、AWG1として
は、InP基板に作成した半導体導波路、あるいは、有
機物の基板に作成した光導波路に依るAWGが使用可能
である。
Gを作成する導波路基板上に一括作成した可変あるいは
固定導波路型光減衰器、AWG外に接続した固定光減衰
器、干渉膜フィルタなどを使い、AWG素子とファイバ
を接着固定する部分に作り込んだ可変あるいは固定光減
衰器、熱あるいは紫外線照射などの手段で損失量を可変
可能なファイバ型減衰器が使用可能である。また、光減
衰手段20,21としては、光減衰器と同様に、電界光
学効果を用いた半導体変調器、半導体光増幅器、Erな
どに代表される希土類を用いたファイバ増幅器が使用可
能である。
は、電気的に外部から調整可能なので、可変減衰器と同
様に、増幅率を変化させる事で、AWG1の損失の分布
の均一化が可能である。さらに、AWG素子と、変調器
あるいは増幅器の接続は、AWGの外部にファイバを介
して接続するか、あるいは、一部または全体をAWGを
形成する基板上に集積、または、ハイブリッド実装技術
を用いた集積構造も可能である。また、入出力それぞれ
の光減衰手段20,21に、上記の光減衰器、変調器、
光増幅器とを組み合わせてあてはめる構成としてもよ
い。このように、おのおの入出力ポート毎に可変減衰手
段を設け、可変光減衰器の減衰量を調節し、透過波長の
損失が全て等しくなるように調整し、各損失量の全体の
バランスを、最小自乗法などの計算手法を用いて、最適
値を求める。その他、256経路全ての損失を測定して、3
2箇所の調節値の最適値を求める為、32元の連立方程式
を解析的に解くか、または計算機を使って数値的に最適
値を求める方法も採用することができる。
を付属させずに、製造元からあらかじめ減衰量の値を提
供し、使用者側に於いて、AWG外部に接続する光減衰
器の損失量、あるいは増幅器の増幅率を設定する手段も
採用することが出来る。
説明したが、この応用として、多入力多出力光素子とし
て、AWGの代わりに、マトリクス型光スイッチを用い
た構成について説明する。図2は、マトリクス型光スイ
ッチを用いた本発明の損失等化装置の構成例である。図
2において、入線から入力された各信号光は、通過クロ
スポイント7を通過し、設定された反射クロスポイント
8にて反射され、出線に出力される このマトリクス型光スイッチを用いた構成においても、
おのおの入出力ポート毎に可変減衰手段を設け、可変光
減衰器の減衰量を調節し、透過波長の損失が全て等しく
なるように調整し、各損失量の全体のバランスを、最小
自乗法などの計算手法を用いて、最適値を求めることが
可能である。
衰量を適宜設定するこのような光スイッチとしてはL
N、石英、光半導体あるいは有機材料を用い、熱光学効
果、電気光学効果あるいは屈折率整合を利用した内部接
続回路が、図11と等価な導波路型光スイッチが適用可
能であり、たとえば、Si−MEMS(Micro−E
lectronic−Mechanical Syst
em)によるもの、あるいは、前述のように、液体を屈
折率調整材として用いた、内部接続回路が図11と等価
な回路であって、石英あるいは有機材料を使った導波路
型光スイッチが適用可能である。
明する。前記第1の実施形態では、AWGの全ての波長
−ポートの接続の損失を測定する事を述べたが、16ポ
ートAWGを例に取ると、その測定数は、256接続に
上り、多大な測定時間と手間を必要とする。
した損失の分布を均一化するAWGの構成を基に、図3
を用いて、このようなポート毎の測定時間、調整に関す
る課題を解決する為の第二の実施の形態について説明す
る。
を行うため、入出力の各々の任意の1ポートから相対す
る全ポートの損失のみを測定する事で、光減衰手段の減
衰量の値を決定する手法を採用する。
入力側、出力側の二群の光可変減衰手段20,21を一
体化したAWGの製造段階の調整工数に注目して説明す
ると、例えば、入出力ポート数が各々16ポートあるA
WGの場合、全てのメッシュ接続数は256接続となる
ため、透過損失は各々256通りの値を持つ事になり、
厳密には、この256通りの接続の損失を測定した後
に、二群の光減衰手段の減衰量の最適値を決定する必要
がある。
子上の配置と損失量に注目すると、その損失は一般に、
並列に並ぶポートの中心が小さく、両端に行く程単調に
大きな値となるという特性を有することがわかる。
ら相対する全ポートの損失のみを測定することとする
と、16ポートのAWGの場合であれば、31通りの測
定となる。
た最小自乗法を用いる事で、AWGのメッシュとなる2
56通り損失特性を測定することなく、二群の光減衰手
段の減衰量の値を算出する事である。以下、図面を用い
て第2の実施の形態の手順を説明する。図3は、第2の
実施の形態の簡略測定方法を示す説明図である。
トから、出力側全ポートへ対する透過損失を測定し、図
3(b)では、出力側より任意の1ポートから、入力側
全ポートへ対する透過損失を測定する事を示している。
ここで、AWGの透過特性には方向性がない為、図3
(b)の測定は問題なく行うことが可能である。
8の入出力ポート間接続の組合わせの経路に依存した損
失分布特性図上に再描すると、図4の太線で示した測定
点に相当する。図8に示すように損失分布特性は、接続
ポートの組み合わせに対して明らかな相関を持ち、図4
の計測値について任意のポートから、対する全ポートに
対する損失値の変化は、オフセット値が変わるだけで、
損失値の相対的な差は、ほぼ一定とみなすことが可能で
ある。上記図4にプロットした代表する31ヶ所の測定
点について損失を等化するように調整すれば全ポートに
ついて一定精度の損失等化を実施することとなる。
のみを用いて、全256接続の損失の補正を行う課程を
説明する。図5(a)は補正前の損失の測定値である。
値を用いて、出力ポート番号7番に接続する経路の損失
が、全て等しくなるように、入力側の減衰器20の減衰
量を調整する。その減衰量を図5(a)に反映させた結
果が図5(b)である。
るポート、たとえば入力ポート番号7番に接続する信号
光の損失が、全て等しくなるように、出力側の減衰器2
1の減衰量を調整する。その減衰量を図5(b)に反映
させた結果が図5(c)である。このような行程で、図
5(c)に示すように、一部の損失の測定値を用いる事
で、全接続の損失の平坦化が可能となる。
に起因する不確実要素があるが、図3(aまたはb)の
測定に相当する値に関して、多数検体の平均値を用いる
か、あるいは、理論的に求められる関数を基に、最小自
乗法を用いたフィッティングで、最適値を求める事が可
能である。理論的に求められる関数とは、AWGのアレ
イ導波路及びスラブ導波路部分の光伝搬特性を理論的に
解析する事で求める事が出来る関数であり、上記フィッ
ティングを用いて、入出力双方の減衰器の値を最適化し
た結果を図6に示す。
均一化した経路の損失の実測値例であり、この結果は、
減衰器の代替に光増幅器の利得を使用して求めたもので
ある。
初の4.53dBから、わずか0.5dB以下に均一化
されていることがわかる。この時の光アンプの利得を、
図15に示す。このようにポート毎の設定値を用いて良
好な特性が得られた。
第1の実施形態と同様に、AWGの代替として、図2の
構成を取る光スイッチに対して、同様の手法を適用する
ことが可能である。すなわち、光マトリクススイッチに
於いても、AWGと同様に、入出力の各々の任意の1ポ
ートから相対する全ポートの損失のみを測定する事で、
光減衰手段の減衰量の値を決定する事が可能である。ま
た、発明を構成手段は第1の実施の形態と同様のデバイ
スの置き換えが可能である。
このように、波長を介したメッシュ接続状態に構成した
AWGあるいは光マトリクススイッチ等の多入力/多出
力ポートを有する光素子の入出力経路間の接続による透
過損失の分布を、LDに帰還せずAWG等の近傍で局所
的に等化を行う事と、損失の等化に要する調整行程の短
縮を行い、さらに図10に示すような、入力光を複数の
AWGへ分岐した接続での等化制御も可能とする。
る事で、事前に製造段階で調整し、均一な損失特性を持
つAWGを販売購入する事が可能となり、装置製造時の
波長毎の複雑な光強度の調整を廃する事ができる。
化を行うため、入出力の各々の任意の1ポートから相対
する全ポートの損失のみを測定する事で、光減衰手段の
減衰量の値を決定する手法を採用する為、簡易な構成で
精度良い損失等化装置の提供が可能である。
あるAWGあるいは光スイッチに対して、複雑で収束の
遅い帰還制御を用いずに、その光デバイス周辺で局所的
な補正を行い、容易にかつ安定な特性を得る事が可能と
なる。
間に、メッシュ接続を持つ光素子の損失ばらつきの均一
化の為に、従来行っていた全入出力間の損失を測定を、
大幅に削減する事を可能とする。一例として、16ポー
トのAWGの場合、256経路に対して、31経路の測
定で十分な均一化が可能な為、測定量が8分の1となっ
た。
成図である。
装置の構成図である。
略図である。
ージである。
る。
例である。
路に依存した損失の分布特性図である。
ック図である。
示す図表である。
関係を示す図表である。
表である。
変利得値を示す図表である。
Claims (22)
- 【請求項1】複数の入出力ポートを備えた光素子につい
ての損失等化方法であって、前記損失等化方法は、 前記入力ポートから対応する出力ポートへ出力される信
号光の透過損失を測定する損失測定工程と、 前記損失測定工程によって測定した測定値について、損
失量を等化するための補正値を算出する等化量算出工程
と、 前記等化量算出工程によって求めた補正値によって、各
入出力ポート毎に信号光の損失を補正する損失等化工程
とを含むことを特徴とする損失等化方法。 - 【請求項2】前記損失測定工程は、各入力ポートから対
応する出力ポートに出力される全ての信号光毎に測定す
ることを特徴とする請求項1記載の損失等化方法。 - 【請求項3】前記損失測定工程は、ある特定の入力ポー
トから対応する全出力ポートに出力される信号光につい
て透過損失を測定することを特徴とする請求項1記載の
損失等化方法。 - 【請求項4】前記等化量算出工程は、前記入力ポートと
出力ポート間の接続組み合わせの相関に基づいて補正値
を算出することを特徴とする請求項2乃至3記載の損失
等化方法。 - 【請求項5】前記損失等化工程は、光減衰によって行う
ことを特徴とする請求項4記載の損失等化方法。 - 【請求項6】前記損失等化工程は、光増幅、光減衰、光
変調のいずれか、またはその組み合わせによって行うこ
とを特徴とする請求項4記載の損失等化方法。 - 【請求項7】n個の入力ポートから対応するm個(n、
mは1以上の整数)の出力ポートへのn×m個の損失を
測定する損失測定工程と、前記損失測定工程によって測
定したn×m個の損失値について、入力信号光の補正量
を算出する等化量計算工程と、 前記等化量計算工程によって算出された補正量によって
入出力ポート毎の減衰量を調節する光減衰工程を含むこ
とを特徴とする損失等化方法。 - 【請求項8】n個の入力ポートのうち、ある入力ポート
から対応するm個(n、mは1以上の整数)の出力ポー
トへの損失と、これと対称な重複方向を除くm+n−1
個の経路の損失を測定する損失測定工程と、 前記n+m−1個の損失測定工程によって測定された各
損失値について、入力信号光の補正量を算出する等化量
計算工程と前記等化量計算工程によって算出された減衰
量によって入出力ポート毎の減衰量を調節する光減衰工
程を含むことを特徴とする損失等化方法。 - 【請求項9】前記等化量算出工程は、前記入力ポートと
出力ポート間の接続組み合わせの相関に基づいて補正値
を算出することを特徴とする請求項7乃至8記載の損失
等化方法。 - 【請求項10】複数の入力ポートと複数の出力ポートと
を有し、おのおの入出力ポート毎に対応する光減衰手段
を設け、前記光減衰手段による減衰量を調節し、透過波
長の損失を等化することを特徴とする損失等化装置。 - 【請求項11】前記損失等化装置は、前記入力ポートか
ら対応する出力ポートへの損失を測定する損失測定手段
とを備え、前記損失測定手段によって測定した各損失値
について、補正量を算出する等化量算出手段とを含むこ
とを特徴とする請求項1記載の損失等化装置。 - 【請求項12】前記等化量算出工程は、前記入力ポート
と出力ポート間の接続組み合わせの相関に基づいて補正
値を算出することを特徴とする請求項10乃至11記載
の損失等化装置。 - 【請求項13】n個の入力ポートと、m個の出力ポート
とを有するn×m(n、mは1以上の整数)多入力多出
力光素子と、n個の入力ポートから対応するm個の出力
ポートへの損失を測定する損失測定手段とを備え、前記
損失測定手段によって測定したn×m個の損失値につい
て、入力信号光の減衰値を算出する減衰量計算手段とを
含むこと特徴とする損失等化装置。 - 【請求項14】n個の入力ポートと、m個の出力ポート
とを有するn×m(n、mは1以上の整数)多入力多出
力光素子と、ある入力ポートから対応するm個の出力ポ
ートへの損失と、これと対称な方向を除く逆方向のn−
1個の損失のm+n−1個の損失測定手段とを備え、前
記n+m−1個の損失測定手段によって測定した各損失
値について、入力信号光の減衰値を算出する減衰量計算
手段とを含むこと特徴とする損失等化装置。 - 【請求項15】前記損失等化装置はさらに、前記減衰手
量計算手段によって算出された減衰量によって入出力ポ
ート毎の減衰量を調節する光減衰手段を含むことを特徴
とする請求項13乃至14記載の損失等化装置。 - 【請求項16】前記光減衰手段は、光減衰器、変調器、
光増幅器の1種または、そのいづれかをを組み合わせて
適用されることを特徴とする請求項5記載の損失等化装
置。 - 【請求項17】前記光減衰手段は前記光損失等化装置の
外部に接続する光減衰器の損失量、あるいは増幅器の増
幅率の設定を行うことを特徴とする請求項5記載の損失
等化装置。 - 【請求項18】前記光減衰手段は、電気的に外部から調
整可能であることを特徴とする請求項12及び請求項1
5乃至17記載の損失等化装置。 - 【請求項19】前記損失等化装置は多入力多出力光素子
を複数含み、波長を介してメッシュ状に接続されること
を特徴とする請求項1乃至8記載の損失等化装置。 - 【請求項20】前記多入力多出力光素子は、アレイ導波
型回折格子(AWG)であることを特徴とする請求項1
5乃至19記載の損失等化装置。 - 【請求項21】前記多入力多出力光素子は、光マトリク
ススイッチであることを特徴とする請求項15乃至19
記載の損失等化装置。 - 【請求項22】前記多入力多出力光素子は、InP基板
に作成した半導体導波路、または、有機物の基板に作成
した光導波路に依るAWGであることを特徴とする請求
項20記載の損失等化装置。
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---|---|---|---|
JP2001040138A JP3587172B2 (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 損失等化方法及び損失等化装置 |
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JP2002247008A true JP2002247008A (ja) | 2002-08-30 |
JP3587172B2 JP3587172B2 (ja) | 2004-11-10 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006117835A1 (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Fujitsu Limited | 伝送システム及び光伝送システム |
JP2012255974A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 可変光バッファ回路および回路装置 |
JP2013005016A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光波長スイッチ及びパケット中継方法 |
-
2001
- 2001-02-16 JP JP2001040138A patent/JP3587172B2/ja not_active Expired - Fee Related
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