JP2002246479A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002246479A
JP2002246479A JP2001041795A JP2001041795A JP2002246479A JP 2002246479 A JP2002246479 A JP 2002246479A JP 2001041795 A JP2001041795 A JP 2001041795A JP 2001041795 A JP2001041795 A JP 2001041795A JP 2002246479 A JP2002246479 A JP 2002246479A
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Ryuji Ariyoshi
竜司 有吉
Isamu Kuno
勇 久野
Takakimi Fukushima
崇仁 福島
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Kawasaki Microelectronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】完成した製品に所定のデータを書込むことによ
って所望の回路動作を実現する半導体装置の製造方法に
関し、他の素子を損傷させることなく、単純な書き込み
回路で破壊することができるMOSトランジスタを有す
る半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】第2MOSトランジスタ110のドレイン
拡散層とチャネル領域114との間のPN接合面の少な
くとも一部分の、チャネル領域114側の第2導電型の
不純物の濃度が、第1MOSトランジスタの対応する部
分の第2導電型の不純物の濃度に比較して高くなるよう
に、そのPN接合面の少なくとも一部分が形成される半
導体領域に前記第2導電型の不純物を導入する工程を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、完成した製品に所
定のデータを書込むことによって所望の回路動作を実現
する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プログラマルな半導体装置が広く
使われるようになってきている。このようなプログラマ
ルな半導体装置は、製品完成後にプログラミングデータ
を書込むことによって所望の回路動作が実現することか
ら、特に少量多品種の用途に向いている。
【0003】このような半導体装置におけるプログラム
方式にも種々の方式があるが、そのうちの1つに、いわ
ゆるアンチヒューズを用いる方式がある。アンチヒュー
ズとは、例えば通常の動作電圧よりも高い電圧が印加さ
れるなど何らかの処理によって、それまで絶縁状態にあ
ったものが導通状態に遷移する素子をいい、その一種と
してPN接合の破壊現象を利用するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このPN接合の破壊現
象を利用するアンチヒューズへのデータ書込み技術につ
いて、例えば特開平4−196166号公報には、アン
チヒューズとしてNチャネルMOSトランジスタ(以
下、NMOSと称する)を用いて、そのドレイン−基板
間のPN接合を破壊する技術が提案されている。
【0005】しかしながら、この公報に記載された技術
を実際に適用しようとすると、NMOSのドレイン−基
板間のPN接合を破壊するには10V以上の高電圧が必
要になる。
【0006】ここで、アンチヒューズとしてのNMOS
にプログラミングデータを書込むにあたっては、NMO
Sのドレイン−基板間のPN接合に高電圧を印加する書
き込み回路が必要となる。書き込み回路は、アンチヒュ
ーズとしてのNMOSと一緒に一枚の半導体基板上にM
OSトランジスタを用いて作成されるのが一般的でああ
る。書込みの際にこのような書込回路にも高電圧が印加
され、それを構成するMOSトランジスタも損傷を受け
るおそれがある。
【0007】そのため、上記公報に記載された技術で
は、アンチヒューズ素子であるNMOSトランジスタの
ドレインに正の電源電圧Vddを印加し、ゲートにはV
ss、すなわちグランド電位を印加すると同時に、ソー
スに負の高電圧Vppを印加することによって、NMO
Sトランジスタをオン状態にして書き込みを行う方法が
提案されている。しかしこの方法では、書き込みのため
に正および負の電源が必要であり、書き込み回路が複雑
になるという問題がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、他の素子を損
傷させることなく、単純な書き込み回路で破壊すること
ができるMOSトランジスタを有する半導体装置の製造
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の半導体装置の製造方法は、同一の半導体基板
表面上に第1導電型の第1MOSトランジスタと、上記
第1MOSトランジスタのドレイン−ソース間破壊耐圧
に比較して低いドレイン−ソース間破壊耐圧を有する第
1導電型の第2MOSトランジスタからなるアンチヒュ
ーズ素子とが、それぞれ1個以上形成された半導体装置
を製造する方法であって、上記第2MOSトランジスタ
のドレイン拡散層とチャネル領域との間のPN接合面の
少なくとも一部分の、チャネル領域側の第2導電型の不
純物の濃度が、上記第1MOSトランジスタの対応する
部分の上記第2導電型の不純物の濃度に比較して高くな
るように、上記PN接合面の少なくとも一部分が形成さ
れる半導体領域に上記第2導電型の不純物を導入する工
程を含むことを特徴とする。
【0010】上記目的を達成する本発明の第2の半導体
装置の製造方法は、同一の半導体基板表面上に、複数の
第1導電型の第2MOSトランジスタと、上記複数の第
2MOSトランジスタの中から選ばれた少なくとも1個
のドレイン−ソース間に過電圧を印加してその少なくと
も1個の第2MOSトランジスタを破壊する書き込み回
路を構成する第1導電型の第1MOSトランジスタとが
形成された半導体装置を製造する方法であって、上記第
2MOSトランジスタのドレイン拡散層とチャネル領域
との間のPN接合面の少なくとも一部分の、チャネル領
域側の第2導電型の不純物の濃度が、上記第1MOSト
ランジスタの対応する部分の上記第2導電型の不純物の
濃度に比較して高くなるように、上記PN接合面の少な
くとも一部分が形成される半導体領域に上記第2導電型
の不純物を導入する工程を含むことを特徴とする。
【0011】本発明の、第1および第2の半導体装置の
製造方法では、上記半導体領域に上記第2導電型の不純
物を導入する工程を有することで、上記第2MOSトラ
ンジスタの、ドレイン拡散層とチャネル領域との間のP
N接合面の少なくとも一部分の空乏層の幅を減少させる
ことができ、降伏耐圧が低下した上記第2MOSトラン
ジスタを製造することができる。その結果、他の素子を
損傷させることなく、単純な書き込み回路で破壊するこ
とができるMOSトランジスタを有する半導体装置を得
ることができる。
【0012】また、本発明の、第1または第2の半導体
装置の製造方法において、上記第2導電型の不純物の導
入が、上記第2MOSトランジスタのPN接合面の、上
記チャネル領域の幅方向の端部の少なくとも一方の上記
第2導電型の不純物の濃度が、上記第1MOSトランジ
スタの対応する部分の上記第2導電型の不純物の濃度に
比較して高くなるように行われることが好ましい。
【0013】このような、上記チャネル領域の幅方向の
端部の少なくとも一方の上記第2導電型の不純物の濃度
を高くする工程を含む半導体装置の製造方法で製造され
たMOSトランジスタは、PN接合の降伏が発生する箇
所を特定し、より低い電圧で再現性よく接合破壊を起こ
させることができる。
【0014】さらに、本発明の、第1または第2の半導
体装置の製造方法において、上記第2導電型の不純物を
導入する工程が、上記第1MOSトランジスタの周囲を
囲う分離領域が形成される半導体領域の少なくとも一部
分に、上記第2導電型の不純物のイオンを第1のドーズ
量で注入する工程と、上記第2MOSトランジスタの周
囲を囲う分離領域が形成される半導体領域の対応する部
分に、上記第1のドーズ量の2倍以上のドーズ量で上記
第2の導電型の不純物のイオンを注入する工程とを含む
態様であることがより好ましい。
【0015】この態様では、上記チャネル領域の幅方向
の端部に接する上記分離領域に反転層が形成されること
を防止するために一般的に行われる、いわゆるチャネル
ストッパ注入工程を利用して、上記チャネル領域の幅方
向の端部の少なくとも一方の上記第2導電型の不純物の
濃度を高めることができる。また、このように、2倍以
上のドーズ量で上記第2の導電型の不純物のイオンを注
入することで、上記第1MOSトランジスタと上記第2
MOSトランジスタとの間でドレイン−ソース間破壊耐
圧を大きく異ならせることができる。
【0016】上記目的を達成する本発明の第3の半導体
装置の製造方法は、同一の半導体基板上の、第2導電型
の不純物を同一の濃度で含む第1および第2の表面領城
内にそれぞれ形成された、第1導電型の第1MOSトラ
ンジスタと、上記第1MOSトランジスタのドレイン−
ソース間破壊耐圧に比較してドレイン−ソース間破壊耐
圧が低い、第1導電型の第2MOSトランジスタとを含
む半導体装置を製造する方法であって、上記第2MOS
トランジスタのドレイン拡散層とチャネル領域との間の
PN接合面の、上記チャネル領域の幅方向の端部の少な
くとも一方の、上記チャネル領域側の第2導電型の不純
物の濃度が、上記第1MOSトランジスタの対応する部
分の上記第2導電型の不純物の濃度に比較して高くなる
ように、上記PN接合面の両端部の少なくとも一方が形
成される半導体領域に上記第2導電型の不純物を導入す
る工程を含むことを特徴とする。
【0017】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
他の素子を損傷させることなく、単純な書き込み回路で
破壊することができるMOSトランジスタを有するCM
OS型半導体装置の製造に適用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の、半導体装置の製
造方法についての実施形態を説明するが、ここではまず
最初に図1を用いて、本発明の、半導体装置の製造方法
の一実施形態で製造された半導体装置が備えるNMOS
について説明する。
【0019】図1は、本実施形態の、半導体装置の製造
方法で製造された半導体装置が備えるNMOSを上から
見た図である。
【0020】この図に示されたNMOS100は、P半
導体基板表面、もしくは、P型またはN型半導体基板表
面のPウエル領域内に形成されたアクティブ領域110
と、その上にゲート絶縁膜を介して、図の左右方向に延
在するゲート電極111とから形成されている。アクテ
ィブ領域110の、ゲート電極下のP型の半導体領域が
チャネル領域114であり、その両側(図の上側および
下側)には高濃度のN型のドレイン拡散層112とソー
ス拡散層113とが形成されている。従って、高濃度の
N型のドレイン拡散層112およびソース拡散層113
と、P型のチャネル領域との間にはPN接合が形成され
る。このアクティブ領域110の周囲には、他のトラン
ジスタやその他の素子との間の分離のために、素子分離
領域Xが形成されている。素子分離領域Xの表面には、
例えばLOCOS(LocalOxidation o
f Silicon)法によって分離絶縁膜が形成され
ており、その下面に接する半導体領域内にはP型の不純
物が添加された、Nチャネルストッパ領域120が形成
されている。Nチャネルストッパ領域120は、アクテ
ィブ領域110の周囲に直接接触する高濃度領域121
とさらにその外側に連設された低濃度領域122とから
なる。高濃度領域121には、低濃度領域に比較して高
い濃度でP型不純物が添加されている。
【0021】本実施形態の、半導体装置の製造方法で製
造される半導体装置には多数のNMOSが含まれる。ま
た、製造される半導体装置がCMOS(Complem
entary MOS)型半導体装置であれば、NMO
Sに加えて、導電型が逆のP型MOSトランジスタも多
数含まれる。NMOSには2種類のものが含まれる。第
1は、書き込み回路やその他の回路を構成するために使
用される、例えば15V程度の比較的高いドレイン−ソ
ース間破壊耐圧を有するNMOSである。第2は、例え
ば10V以下の比較的低いドレイン−ソース間破壊耐圧
を有する、アンチヒューズとして使用されるNMOSで
ある。この両者は互いにほぼ同一の構造を有している
が、Nチャネルストッパ領域120の高濃度領域122
は第2のNMOSの周囲にしか存在しない。後から述べ
るように、高濃度領域122の存在によって第2のNM
OSのチャネル領域114の幅方向(図の横方向)の端
部のP型不純物の濃度が高くなり、破壊耐圧が低下す
る。
【0022】次に、図2を参照しながら、この図1に示
されたNMOSの製造方法について説明する。
【0023】図2は、図1に示されたNMOSの製造過
程の状態を段階的に示した図である。ここで図示するの
は、アンチヒューズとして使用される、ドレイン−ソー
ス間破壊耐圧の低いNMOSの製造工程である。ただ
し、ドレイン−ソース間破壊電圧が高い方のNMOSの
製造工程も、一部を除いて同一である。
【0024】NMOSは、P型の半導体基板上か、ある
いはCMOSではP型もしくはN型半導体基板表面のP
ウェル領域内に形成される。図1に示されたNMOS1
00はPウェル内に形成されたものである。図2(a)
に示すPウェル130は、P型の半導体基板中表面の所
定領域にホウ素イオンを、加速エネルギー35keV,
ドーズ量7×1012cm-2の条件でイオン注入し、約1
100度で16時間にわたってドライブイン拡散するこ
とで形成する。次に、半導体基板の表面を薄く酸化する
ことで酸化膜140を形成し、その酸化膜140の上
に、CVD法(化学気層堆積法)によって耐酸化膜を堆
積させる。図2(a)に示す窒化膜150は、この耐酸
化膜であって、酸化膜140上に堆積された後にエッチ
ング加工が施されたものである。
【0025】次に、Nチャネルストッパ領域を形成す
る。まず、Pウェル130にP型の不純物、例えばホウ
素イオンを注入し、図2(b)に示すイオン注入領域Y
を形成する。ここで、窒化膜150がマスク部材として
作用し、窒化膜下の半導体領域へのホウ素イオンの注入
は断たれる。ここでのイオン注入は、素子分離領域Xの
反転耐圧を決めるためのイオン注入であり、例えば加速
エネルギー40keV,ドーズ量6×1013cmm-2
条件で行う。ここまでの工程は、ドレイン−ソース間破
壊耐圧が高いNMOSについても共通に行う。
【0026】続いて、図2(c)に示すようにレジスト
マスク160を設ける。このレジストマスク160は、
イオン注入領域Yを、高濃度領域と低濃度領域とに分け
るためのマスクであって、高濃度領域を形成しようとす
る領域を取り囲むようにイオン注入領域Yの内側に開口
部を有する。このようなレジストマスク160を設けた
後、ホウ素イオンを追加注入する。この追加注入は、例
えば加速エネルギー40keV,ドーズ量1、2×10
14cmm-2の条件で行う。この結果、図2(d)に示す
ような、高濃度領域と低濃度領域とからなるNチャネル
ストッパ領域120が形成される。すなわち、イオン注
入領域Yのうち、レジストマスク160でマスクされな
かった領域にはホウ素がドーズ量1.8×1014cm-2
でイオン注入されたことになり、この領域が図1に示さ
れた高濃度領域121になる。また、レジストマスク1
60でマスクされた領域にはホウ素がドーズ量6×10
13cmm-2しかイオン注入されていないことになり、こ
の領域が図1に示された低濃度領域122になる。この
ように、Nチャネルストッパ領域120の高濃度領域1
21は、フォトマスク工程とイオン注入工程とを各1回
足すことで得ることができる。このような高濃度領域1
21を形成する工程はドレイン−ソース間破壊耐圧が低
い、アンチヒューズとして使用するNMOSの製造工程
においてのみ行われる。すなわち、ドレイン−ソース間
破壊耐圧が高いNMOSおよびその周囲の分離領域に
は、レジストマスク160で覆った状態で、高濃度領域
121形成のためのホウ素イオン注入を行う。
【0027】そして、レジストマスク160を剥離した
後、素子分離のためのフィールド酸化膜170を熱酸化
による選択酸化法で形成し、耐酸化の窒化膜150を剥
離して、図2(e)に示すような状態にする。この選択
酸化の際、フィールド酸化膜170の端部が窒化膜15
0の下に潜り込み、バーズピークが形成される。同時
に、熱拡散によってチャネルストッパ領域にイオン注入
したホウ素が拡散し、バーズビーク部にも高濃度領域1
21が広がる。以上の工程で素子分離領域Xが形成され
る。すなわち、図2(a)において窒化膜150をエッ
チング加工するために使用したマスクによって素子分離
領域Xによって囲まれたアクティブ領域110の位置が
決定される。ただし、熱酸化時のバーズビークの発生に
よって、窒化膜150をエッチング加工するマスクのエ
ッジ位置と、素子分離領域Xとアクティブ領域110と
の境界位置とは厳密には一致しない。
【0028】以後は、トランジスタの閾値調整のための
イオン注入、ゲート酸化、ゲート電極形成、およびソー
ス・ドレイン拡散層形成等の通常のMOSトランジスタ
の作成プロセスによりNMOS100を形成する。図2
(f)は、図1に示されたNMOS100のチャネル幅
方向に切断した(図1中のA−A参照)断面図である。
前述のように、Nチャネルストッパ領域120の高濃度
領域121は、ドレイン−ソース間破壊耐圧の低いNM
OSの周囲のみに形成され、ドレイン−ソース間破壊耐
圧の高いNMOSの周囲には形成されない。それ以外
は、ドレイン−ソース間破壊耐圧の高いNMOSも低い
NMOSも同一である。後から述べるように、アクティ
ブ領域110の、特にチャネル領域に接する位置に高濃
度領域121が形成されたことによって、NMOS10
0のドレイン−ソース間破壊耐圧が低下する。
【0029】この後さらに、NMOS100の表面を覆
う絶縁膜が堆積され、その絶縁膜の必要な箇所にコンタ
クト孔が開口され、このコンタクト孔を介して、NMO
S100のソース、ドレイン、ゲートおよびウエルに接
続するアルミニウム合金等からなる配線が形成されて、
半導体装置の製造が完了される。
【0030】ここで、図3を用いて、このような製造工
程においてPウェル130にイオン注入されたホウ素の
ドーズ量と、NMOS100のPN接合の破壊電圧との
関係について説明する。
【0031】図3は、図2を用いて説明した製造方法に
よって形成されたNチャネルストッパ領域のドーズ量
と、NMOSのドレイン−ソース間の破壊電圧との関係
を示す片対数グラフである。
【0032】図3のグラフの横軸は対数軸であって、N
チャネルストッパ領域120を形成するためにイオン注
入した合計のホウ素のドーズ量(cm-2)を表してい
る。また、図3のグラフの縦軸は、NMOSのドレイン
−ソース間破壊耐圧(V)を表している。ここにいうN
MOS破壊耐圧とは、NMOSを破壊して低抵抗化させ
ることができる電圧、すなわち、NMOS100のソー
スとPウエル、およびゲートをグランド電位にし、ドレ
インに印加される正の電圧を徐々に増加させていったと
きに、ドレイン−ウエル間のPN接合が破壊される電圧
である。この図3のグラフから、ドーズ量が多くなるに
つれてドレイン−ソース間破壊耐圧は低下することがわ
かり、破壊電圧を10V未満にするには、ドーズ量を
1.3×10 14cm-2以上に設定すればよいことがわか
る。図2において説明した製造方法によって作成した高
濃度領域121に取り囲まれたNMOS100では、高
濃度領域121のドーズ量(2回に分けて行ったホウ素
イオン注入の合計ドーズ量)は1.8×1014cm-2
あるため、破壊耐圧は約8Vになる。これに対して低濃
度領域122に取り囲まれたNMOSの破壊耐圧は低濃
度領域122のドーズ量である6×1013cm-2で決定
され、約15Vである。このように、図2で説明した製
造方法で、Nチャネルストッパ領域120のドーズ量を
変化させることのみによって、ドレイン−ソース間破壊
電圧が大きく異なる2種類のNMOS含む半導体装置を
製造することができる。この例では、破壊電圧の低いN
MOSを取り囲むNチャネルストッパ領域を形成するた
めのP型不純物ドーズ量(合計値)は、破壊電圧の高い
NMOSを取り囲むNチャネルストッパ領域を形成する
ためのP型不純物のドーズ量の3倍であった。アンチヒ
ューズとして使用するNMOSのドレイン−ソース間破
壊耐圧と、書き込み回路やその他の回路を構成するため
に使用するNMOSのドレイン−ソース間破壊耐圧との
差を十分に大きくするためには、一般的に、前者のチャ
ネルストッパ領域形成用のP型不純物注入ドーズ量(合
計ドーズ量)を、後者のチャネルストッパ領域形成用の
P型不純物注入ドーズ量の約2倍以上、好ましくは約
2.5倍以上にする。
【0033】このように、チャネルストッパ領域形成用
のP型不純物注入ドーズ量を増大させることによって、
NMOSのドレイン−ソース間破壊耐圧が低下する原因
を考察する。
【0034】MOSトランジスタのドレイン−ソース間
に高電圧を印加した場合、ドレイン拡散層112とチャ
ネル領域114との聞のPN接合が逆バイアスされ、そ
のPN接合の空乏層に高電界が印加される。図1におい
てチャネルの幅方向、すなわち左右の端部は、チャネル
ストッパ領域の高濃度領域121に隣接しているため、
LOCOS酸化、もしくはそれ以降の熱処理工程におい
てP型不純物が拡散し、P型不純物の濃度が、幅方向の
中央部分に比較して高くなっている。このため、端部で
は中央部分に比較して空乏層の幅がさらに狭くなり、さ
らに電界強度が増大する。従って、図1に示したNMO
Sのドレイン−ソース間に破壊耐圧以上の高電圧を印加
した場合、最初は、図1に矢印で示した2箇所のいずれ
かにおいてドレイン拡散層112とチャネル領域114
との間のPN接合で突発的な降伏が発生すると考えられ
る。そしてその結果、その降伏が発生した部分に集中し
て電流が流れて、降伏状態が持続されるものと考えられ
る。
【0035】例えば、ドレイン−ソース間破壊耐圧を低
くするNMOSのアクティブ領域が形成されるPウエル
のP型不純物濃度を、他のNMOSのアクティブ領域が
形成されるPウエルのP型不純物濃度に比較して高くす
ることにより、チャネル領域114全体のP型不純物濃
度を増大させ、ドレイン拡散層112とチャネル領域1
14との間のPN接合面全体の空乏層の幅を減少させ、
降伏耐圧を低下させることも可能である。しかし、図1
に示したように、チャネル領域114の端部に接する高
濃度のチャネルストッパ領域121を設け、チャネル領
域114の端部のP型不純物の濃度を局所的に増大させ
ることにより、PN接合の降伏が発生する箇所を特定
し、より低い電圧で、再現性よく、接合破塙を起こすこ
とが可能である。
【0036】ただし、ドレイン拡散層112とチャネル
領域114との間のPN接合の降伏が最初に起きるのは
図1に矢印で示された端部であっても、電流量によって
は、この端部での降伏をきっかけとして中央部にもPN
接合の降伏が広がる。実際、数10mAの電流を流して
数10Ω程度の低いドレイン−ソース間抵抗を持つ状態
に破壊したMOSトランジスタを顕微鏡で観察したこと
ろ、チャネル領域の幅方向の中央部分において金属配線
の成分であるアルミニウムの進入が観察された。すなわ
ち、ドレインおよびソースを金属配線に接続するコンタ
クト間を結ぶように、アルミニウムが、ソース拡散層1
13,チャネル領域114,ドレイン拡散層112の表
面層に進入していることが観察された。数10mAの電
流を流した場合には、中央部分にもドレイン拡散層とチ
ャネル領域との間のPN接合の降伏が広がり、流れた電
子から運動エネルギーを与えられた金属配線内のアルミ
ニウム原子が、ソースからドレイン方向に移動し、ソー
ス−ドレイン間を短絡したと理解できる。
【0037】このようにチャネル幅方向の中央部分にま
で降伏を広げるためには、チャネル領域端部のP型不純
物濃度を高くするのみでなく、中央部分においても、端
部に比較して低い範囲内で、ある程度P型不純物濃度を
高くすることが好ましい。このためには、例えば、図2
(d)における高濃度領域形成用のホウ素イオン注入の
加速エネルギーを、ホウ素イオンが窒化膜150および
酸化膜140を部分的に通過する程度に高くして、ドレ
イン−ソース間破壊耐圧を低くするNMOSのチャネル
領域となる半導体基板表面領域に低いドーズ量で注入す
ることが可能である。一方、図2(b)の工程でのチャ
ネルストッパ領域形成用のホウ素イオン注入のエネルギ
ーは、窒化膜150を透過することがないように充分低
くし、ドレイン−ソース間破壊耐圧の高いNMOSのチ
ャネル領域となる半導体基板表面領域には注入されない
ようにする。図2(b)および(d)でのホウ素イオン
注入エネルギーを、窒化膜150および酸化膜140を
部分的に通過する程度の値で同一とした場合であって
も、図2(b)の工程では窒化膜150のエッチング加
工に使用したレジストマスクを残したままで注入を行う
ことによって、ドレイン−ソース間破壊耐圧の高いNM
OSのチャネル領域となる半導体基板表面領域への注入
を防止することも可能である。
【0038】図2で説明した半導体装置の製造方法にお
いては、ドレイン−ソース間破壊耐圧を高く設定するN
MOSと低く設定するNMOSとの両方の周囲の分離領
域に、破壊耐圧を高く設定するNMOSの周囲に対して
適切なドーズ量でチャネルストッパ用P型不純物の注入
を行うと共に、破壊耐圧を低く設定するNMOSの周囲
の分離領域のみに追加のP型不純物注入を行い、合計の
P型不純物注入量が、破壊耐圧の低いNMOSを取り囲
む高濃度領域121に対して適切な値となるようにし
た。しかし、ドレイン−ソース間破壊耐圧を高く設定す
るNMOSを取り囲むチャネルストッパへのP型不純物
注入工程と、低く設定するNMOSを取り囲むチャネル
ストッパへのP型不純物注入工程とを分けて、破壊耐圧
を低く設定するNMOSの方のP型不純物注入工程も適
切な注入量を注入することで1回で済ませることが可能
である。
【0039】図2で説明した半導体装置の製造方法で
は、通常のNMOSの製造工程に対して、図2(c)、
(d)に示されるレジストマスク160の形成および2
回目のチャネルストッパ用ホウ素注入工程を追加するこ
とによって、ドレイン−ソース間破壊耐圧を低くしたN
MOS100を製造することができる。すなわち、従来
の半導体装置製造方法に対してレジスト工程およびイオ
ン注入工程をそれぞれ1回追加することのみによって、
大きなコスト上昇を招くことなく、ヒューズ用の低いド
レイン−ソース間破壊耐圧を有するNMOSを含んだ半
導体装置を製造することが可能である。この場合、ドレ
イン−ソース間破壊耐圧を低くしたNMOS100と通
常のNMOSとは、同一の不純物濃度の半導体基板表面
領域、もしくは、同一の半導体基板表面の、同一の不純
物濃度のPウェル領域内に形成される。
【0040】ただし、本実施形態の、半導体装置の製造
方法は、ドレイン−ソース間破壊耐圧を低下させるため
にP型不純物をチャネル領域の特に端部に導入すること
が可能であれば、図2に示したような方法には限定され
ない。例えば、ソース、ドレイン拡散領域を形成するた
めの高濃度のN型不純物のイオン注入の前または後に、
適切なマスクを形成して、P型の不純物の注入を行うこ
とも可能である。
【0041】続いて、本実施形態によって製造された半
導体装置について説明する。この半導体装置は、図1に
示すNMOS100を有する1ビットのデータ記憶回路
を複数備えたものであって、公知のCMOS半導体装置
の製造方法に、図2を用いて説明した破壊耐圧の低いN
MOSの製造方法を組み合わせて、すなわち図2
(c)、(d)の、破壊耐圧を低く設定するNMOSの
周囲の分離領域への追加のチャネルストッパイオン注入
を加えて製造されたものである。以下、図4を用いて、
この半導体装置が備える1ビットのデータ記憶回路につ
いて説明する。
【0042】図4は、1ビットのデータ記憶回路の回路
図である。
【0043】図4に示されたデータ記憶回路10は、破
壊耐圧を落としたNMOS100の他、高電圧印加回路
200と読出回路300とを備えている。
【0044】高電圧印加回路200は、P型MOSトラ
ンジスタ(以下、PMOSと称する)201を備え、こ
のPMOS201のゲートは入力端子Aに接続されてい
る。入力端子Aは、書込まれるデータが入力される端子
である。また、このPMOS201のソースはVdd1
端子に接続されるとともに、このPMOS201のドレ
インは、破壊耐圧を落としたNMOS100のドレイン
112に接続されている。Vdd1端子は、書込み時に
10Vの書込用電源に接続される端子である。なお、V
dd1端子と入力端子Aとの間には、電圧調整用の抵抗
2001が設けられている。
【0045】NMOS100は、この1ビットのデータ
記憶回路10におけるアンチヒューズとして機能し、入
力端子Aに入力されたデータに基づいて、高電圧印加回
路200によって破壊されたり、破壊されなかったりす
るものである。このようなNMOS100のソース11
3およびPウェル130はグランドGNDに接続されて
いる。また、このNMOS100のゲート電極111
は、電圧調整用の抵抗1001を介してグランドGND
に接続され、常に‘L’レベルである。したがって、こ
のNMOS100は常にオフ状態となり、破壊されてい
ない状態ではこのNMOS100の抵抗値は高抵抗であ
る。
【0046】読出回路300はインバータ310を備
え、このインバータ310の出力は出力端子OUTに接
続されている。またこのインバータ310は、PMOS
311とNMOS312とを備え、このPMOS311
のゲートとNMOS312のゲートはノード3101で
共通接続されている。さらに、電源端子VDDとこのノ
ード3101との間には、抵抗320が接続されてい
る。この抵抗320は、破壊されていないアンチヒュー
ズであるNMOS100のオフ状態の抵抗値よりは遥か
に小さく、破壊されたそのNMOS100の抵抗値より
は遥かに大きな抵抗値を有するものである。電源端子V
DDは、3.3Vの電源に接続される端子である。
【0047】そして、例えば図5にブロック図が示され
たように、必要な個数(n個)の、図4に示されたよう
な1ビットの記憶回路10−1〜10−nが、選択回路
50と組み合わされて、必要なビット数(nビット)の
記憶回路60が構成される。図示された選択回路50
は、シフトレジスタ510を使用したものであり、出力
端子OUT1からOUTnまでを、クロック入力端子C
LKに入力されたクロック信号に従って順次選択し、ク
ロック信号に同期してデータ入力端子DATAに入力さ
れるデータ信号を出力するものである。なお、シフトレ
ジスタ510のそれぞれの出力端子には、例えばNMO
S520−1〜520−nからなるバッファが設けられ
ている。
【0048】このような選択回路50と、n個の1ビッ
トの記憶回路10−1〜10−nの中の高電圧印加回路
200とが組み合わされて、nビットの書き込み回路が
構成される。すなわち、nビットのそれぞれのために設
けられたアンチヒューズ用NMOS100の中から選ば
れたものに高電圧を印加し、破壊することによってnビ
ットのデータを書き込む。
【0049】なお、選択回路50を構成するNMOSや
PMOS、高電圧印加回路200を構成するPMOS、
および読み出し回路300を構成するNMOSやPMO
Sはいずれも、15V程度の高いドレイン−ソース間破
壊耐圧を有している。
【0050】続いて、このような1ビットのデータ記憶
回路10における回路動作を、書込み時と読出し時とに
分けて説明する。
【0051】書込み時において、入力端子Aに論理
「1」が入力されると、高電圧印加回路200のPMO
S201はオフ状態となり、アンチヒューズとして機能
するNMOS100には、VDD1端子に接続された書
込用電源から印加される10Vの電圧が無印加となる。
この結果、アンチヒューズとして機能するNMOS10
0のPN接合は破壊されず、このNMOS100は高抵
抗状態のままである。一方、入力端子Aに論理「0」が
入力されると、高電圧印加回路200のPMOS201
はオン状態となり、アンチヒューズとして機能するNM
OS100のドレイン−ソース間に、書込用電源から1
0Vの電圧が印加され、そのドレイン拡散層とチャネル
領域との間のPN接合は破壊される。この際、選択回路
50や高電圧印加回路200のNMOSやPMOSの破
壊耐圧は10Vよりも高いため、アンチヒューズとして
機能するNMOS100以外のNMOSやPMOSまで
破壊されてしまうことは無い。アンチヒューズとして機
能するNMOS100のPN接合が破壊されると、この
NMOS100は低抵抗化して導通状態になる。破壊に
必要な高電圧印加時間は数ms以下であった。また、破
壊に必要な高電圧電源の電流は数10mAであった。
【0052】読出し時においては、入力端子Aを開放状
態にする。ここで、アンチヒューズとして機能するNM
OS100が破壊されて低抵抗化している場合には、ノ
ード3101が‘L’レベルとなり、出力端子OUTに
は‘H’レベルの信号が出力される。一方、アンチヒュ
ーズとして機能するNMOS100が破壊されず高抵抗
のままであると、ノード3101が‘H’レベルとな
り、出力端子OUTには‘L’レベルの信号が出力され
る。このように読み出した信号は、例えば、抵抗素子や
容量素子の接続/非接続を決定し、回路パラメータを決
定することによって、所望の回路動作を実現するために
利用することができる。
【0053】図4に示した回路では、アンチヒューズと
して使用するNMOS100のゲートを抵抗1001を
介してソースに接続し、オフ状態でドレイン−ソース間
に過電圧を印加して、破壊を行った。特開平4−196
166号公報に記載されたようにオン状態で破壊を行う
ことも可能であるが、ここでは採用しなかった。なお、
図1に示したのは、低濃度ドレイン領域を有さない、シ
ングルドレイン構造のMOSトランジスタである。LD
D(Lightly Doped Drein)構造を
有するMOSトランジスタをアンチヒューズとして使用
することも可能ではあるが、破壊耐圧を低くするために
は、シングルドレイン構造の方が好ましい。
【0054】以上、破壊耐圧が低いNMOSを備えた半
導体装置の製造方法について説明したが、本発明の、半
導体装置の製造方法は、破壊耐圧が低いPMOSを有す
る半導体装置の製造にも適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の、半導
体装置の製造方法によれば、従来の半導体装置の製造方
法にわずかな工程を追加するのみで、他の素子を損傷さ
せることなく、目的のMOSトランジスタのPN接合を
破壊することができる半導体装置を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の、半導体装置の製造方法で製造さ
れた半導体装置が備えるNMOSを上から見た図であ
る。
【図2】図1に示されたNMOSの製造過程の状態を段
階的に示した図である。
【図3】図2を用いて説明した製造方法によって形成さ
れたNチャネルストッパ領域のドーズ量と、NMOSの
ドレイン−ソース間の破壊電圧との関係を示す片対数グ
ラフである。
【図4】1ビットのデータ記憶回路の回路図である。
【図5】nビットのデータ記憶回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体装置 10 1ビットのデータ記憶回路 50 選択回路 60 nビットのデータ記憶回路 100 NMOS 110 アクティブ領域 111 ゲート電極 112 ドレイン拡散層 113 ソース拡散層 114 チャネル領域 120 Nチャネルストッパ領域 121 高濃度領域 122 低濃度領域 130 Pウェル 140 酸化膜 150 窒化膜 160 レジストマスク 170 フィールド酸化膜 200 書き込み回路 201 PMOS 300 読出回路 310 インバータ 311 PMOS 312 NMOS 320 抵抗 510 シフトレジスタ 520 NMOS X 素子分離領域 Y イオン注入領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/08 331 H01L 21/94 A (72)発明者 福島 崇仁 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 4M108 AA09 AB04 AB14 AB36 AC50 AD13 5F032 AA14 AC01 BA01 BB01 CA03 CA17 CA24 DA43 5F048 AA02 AB01 AB03 AC01 AC03 AC10 BA01 BC03 BC05 BC20 BD04 BE03 BG12 BH07 BH08 CC01 CC09 CC18 CC19 5F064 AA08 BB07 BB18 CC09 FF04 FF22 FF28 FF46 GG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の半導体基板表面上に第1導電型の
    第1MOSトランジスタと、前記第1MOSトランジス
    タのドレイン−ソース間破壊耐圧に比較して低いドレイ
    ン−ソース間破壊耐圧を有する第1導電型の第2MOS
    トランジスタからなるアンチヒューズ素子とが、それぞ
    れ1個以上形成された半導体装置を製造する方法であっ
    て、 前記第2MOSトランジスタのドレイン拡散層とチャネ
    ル領域との間のPN接合面の少なくとも一部分の、チャ
    ネル領域側の第2導電型の不純物の濃度が、前記第1M
    OSトランジスタの対応する部分の前記第2導電型の不
    純物の濃度に比較して高くなるように、前記PN接合面
    の少なくとも一部分が形成される半導体領域に前記第2
    導電型の不純物を導入する工程を含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 同一の半導体基板表面上に、複数の第1
    導電型の第2MOSトランジスタと、前記複数の第2M
    OSトランジスタの中から選ばれた少なくとも1個のド
    レイン−ソース間に過電圧を印加して該少なくとも1個
    の第2MOSトランジスタを破壊する書き込み回路を構
    成する第1導電型の第1MOSトランジスタとが形成さ
    れた半導体装置を製造する方法であって、 前記第2MOSトランジスタのドレイン拡散層とチャネ
    ル領域との間のPN接合面の少なくとも一部分の、チャ
    ネル領域側の第2導電型の不純物の濃度が、前記第1M
    OSトランジスタの対応する部分の前記第2導電型の不
    純物の濃度に比較して高くなるように、前記PN接合面
    の少なくとも一部分が形成される半導体領域に前記第2
    導電型の不純物を導入する工程を含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型の不純物の導入が、前記
    第2MOSトランジスタのPN接合面の、前記チャネル
    領域の幅方向の端部の少なくとも一方の前記第2導電型
    の不純物の濃度が、前記第1MOSトランジスタの対応
    する部分の前記第2導電型の不純物の濃度に比較して高
    くなるように行われることを特徴とする請求項1または
    2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 同一の半導体基板上の、第2導電型の不
    純物を同一の濃度で含む第1および第2の表面領城内に
    それぞれ形成された、第1導電型の第1MOSトランジ
    スタと、前記第1MOSトランジスタのドレイン−ソー
    ス間破壊耐圧に比較してドレイン−ソース間破壊耐圧が
    低い、第1導電型の第2MOSトランジスタとを含む半
    導体装置を製造する方法であって、 前記第2MOSトランジスタのドレイン拡散層とチャネ
    ル領域との間のPN接合面の、前記チャネル領域の幅方
    向の端部の少なくとも一方の、前記チャネル領域側の第
    2導電型の不純物の濃度が、前記第1MOSトランジス
    タの対応する部分の前記第2導電型の不純物の濃度に比
    較して高くなるように、前記PN接合面の両端部の少な
    くとも一方が形成される半導体領域に前記第2導電型の
    不純物を導入する工程を含むことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2導電型の不純物を導入する工程
    が、前記第1MOSトランジスタの周囲を囲う分離領域
    が形成される半導体領域の少なくとも一部分に、前記第
    2導電型の不純物のイオンを第1のドーズ量で注入する
    工程と、前記第2MOSトランジスタの周囲を囲う分離
    領域が形成される半導体領域の対応する部分に、前記第
    1のドーズ量の2倍以上のドーズ量で前記第2の導電型
    の不純物のイオンを注入する工程とを含むことを特徴と
    する請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010050219A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Oki Semiconductor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

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