JP2002246125A - コネクタホルダ、コネクタ取付構造、およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

コネクタホルダ、コネクタ取付構造、およびそれを備える画像形成装置

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JP2002246125A
JP2002246125A JP2001046370A JP2001046370A JP2002246125A JP 2002246125 A JP2002246125 A JP 2002246125A JP 2001046370 A JP2001046370 A JP 2001046370A JP 2001046370 A JP2001046370 A JP 2001046370A JP 2002246125 A JP2002246125 A JP 2002246125A
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connector holder
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Hideaki Mochimaru
英明 持丸
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタホルダにおいて、ねじ等の締結部材
を用いることなく、部品点数を削減してコストダウンを
図るとともに、工具を必要とすることなく、コネクタの
取り付け取り外しを容易とする。 【解決手段】 コネクタホルダ60A・60Bに、挟持
部62A・62Bと掛止部64A・64Bと指掛部65
A・65Bとを設ける。そして、その挟持部と、被取付
部材であるブラケット37A・37Bとの間で電気接続
用コネクタ38A・38Bを挟み込み、掛止部をブラケ
ットに掛け止めてコネクタをブラケットに取り付けると
ともに、そのとき指掛部に指を掛けて掛止部の掛け止め
を解除可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機・プリン
タ・ファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形
成装置に適用することができる。および、そのような画
像形成装置などにおいて、電気的接続に用いるコネクタ
の取付構造に関する。ならびに、そのようなコネクタ取
付構造において、コネクタを被取付部材に取り付けると
きに用いるコネクタホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の中で、例えば電子
写真式のものでは、像担持体のまわりに、帯電装置、光
書込み装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置な
どを配置する。そして、それらの装置を用いて像担持体
上に逐次トナー画像を形成し、そのトナー画像を転写装
置により順次転写してシート上に画像を記録し、その転
写画像を定着装置により定着して後、画像定着後のシー
トを排紙装置により画像形成装置本体外に排出してい
た。
【0003】このような電子写真式の画像形成装置にあ
っては、例えば、帯電装置や転写装置には高電圧を印加
する必要があり、光書込み装置では光源を点灯したりポ
リゴンモータを駆動したりする必要があり、現像装置や
クリーニング装置ではバイアス電圧を印加する必要があ
り、定着装置では発熱体に通電する必要があり、また排
紙装置では排紙路を切り換えたり排紙検知センサを作動
したりするなどの必要がある。
【0004】一方、これらの各装置は、修理・交換等の
メンテナンス上の要請などから、適宜ユニット化するな
どして画像形成装置本体に対して着脱自在にすることが
好ましい。
【0005】このため、各装置には電気接続用のコネク
タを取り付け、各装置を画像形成装置本体内に取り付け
たときには、それぞれ装置本体側の電気接続用コネクタ
と着脱自在に接続し、画像形成装置本体内の制御装置と
電気的に接続するようにしていた。
【0006】従来、各コネクタは、ストレートなねじや
段付きねじなどの締結部材を用いてそれぞれ各装置およ
び画像形成装置本体側に取り付けていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のコネクタ取付構造では、ねじ等の締結部材を用い
るから、その分部品点数が増えてコスト高となる問題が
あった。タップ(雌ねじ)を切る工程が必要となるなど、
製作に手間がかかるようになったり、異種材料が増えて
リサイクルが面倒になるなどの問題もあった。また、コ
ネクタの取り付け取り外しにドライバ等の工具を必要と
し、コネクタの取り付け取り外しが面倒になる問題もあ
った。
【0008】そこで、この発明の第1の課題は、コネク
タホルダにおいて、ねじ等の締結部材を用いることな
く、部品点数を削減してコストダウンを図るとともに、
工具を必要とすることなく、コネクタの取り付け取り外
しを容易とすることにある。
【0009】この発明の第2の課題は、そのようなコネ
クタホルダにおいて、コネクタ保持部で保持してコネク
タをコネクタホルダに取り付けて後、被取付部材に取り
付けるようにし、コネクタの取り付け取り外しを一層容
易とすることにある。
【0010】この発明の第3の課題は、上記コネクタホ
ルダにおいて、電気接続用コネクタを正確に位置出しし
て他のコネクタとの接続を確実にすることにある。
【0011】この発明の第4の課題は、上記コネクタホ
ルダにおいて、コネクタホルダの製作を容易とし、部品
コストを低減することにある。
【0012】この発明の第5の課題は、上記コネクタホ
ルダにおいて、高温の場所でも使用可能とすることにあ
る。
【0013】この発明の第6の課題は、上記コネクタホ
ルダにおいて、例えば厚さが異なる場合など、多様な被
取付部材に対応可能とすることにある。
【0014】この発明の第7の課題は、上記コネクタホ
ルダにおいて、コネクタの取り付け取り外しを一層容易
とすることにある。
【0015】この発明の第8の課題は、上記コネクタホ
ルダにおいて、指掛部に掛けた指が滑らないようにし
て、その点からもコネクタの取り付け取り外しを一層容
易とすることにある。
【0016】この発明の第9の課題は、コネクタ取付構
造において、ねじ等の締結部材を用いることなく、部品
点数を削減してコストダウンを図るとともに、工具を必
要とすることなく、コネクタの取り付け取り外しを容易
とすることにある。
【0017】この発明の第10の課題は、そのようなコ
ネクタ取付構造において、被取付部材に対する掛止部の
掛け止めを容易とし、コネクタの取り付けを容易とする
ことにある。
【0018】この発明の第11の課題は、上記コネクタ
取付構造において、コネクタをコネクタホルダに取り付
けて後、被取付部材に取り付けることができ、コネクタ
の取り付け取り外しを一層容易とすることにある。
【0019】この発明の第12の課題は、上記コネクタ
取付構造において、電気接続用コネクタをコネクタホル
ダを介して正確に位置出しして他のコネクタとの接続を
確実にすることにある。
【0020】この発明の第13の課題は、上記コネクタ
取付構造において、同様に、電気接続用コネクタを正確
に位置出しして他のコネクタとの接続を確実にすること
にある。
【0021】この発明の第14の課題は、上記請求項
1、2、3、4、5、6、7、または8に記載の発明の
課題を解決した画像形成装置を提供することにある。
【0022】この発明の第15の課題は、請求項9、1
0、11、12、または13に記載の発明の課題を解決
した画像形成装置を提供することにある。
【0023】この発明の第16の課題は、画像形成装置
において、コネクタの取り付け取り外しを容易として、
画像形成装置本体に対するユニットの取り付け取り外し
を容易とすることにある。
【0024】この発明の第17の課題は、画像形成装置
において、互いに接続する一対の電気接続用コネクタの
一方の取付位置精度を向上するだけで、接続を確実にす
ることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明は、上記第1の課題を達成すべく、コネクタホ
ルダにあって、電気接続用コネクタを被取付部材に取り
付けるときその被取付部材との間でコネクタを挟み込む
挟持部と、その挟持部と被取付部材との間でコネクタを
挟み込んでいるとき被取付部材に掛け止める掛止部と、
指を掛けてその掛止部の掛け止めを解除する指掛部とを
備えてなる、ことを特徴とする。
【0026】請求項2に記載の発明は、上記第2の課題
を達成すべく、請求項1に記載のコネクタホルダにおい
て、コネクタを保持するコネクタ保持部を備えてなる、
ことを特徴とする。
【0027】請求項3に記載の発明は、上記第3の課題
を達成すべく、請求項1、または2に記載のコネクタホ
ルダにおいて、被取付部材に係合してその被取付部材に
対して位置決めする位置決め部を備えてなる、ことを特
徴とする。
【0028】請求項4に記載の発明は、上記第4の課題
を達成すべく、請求項1、2、または3に記載のコネク
タホルダにおいて、樹脂材料を用いて一体成形でつくっ
てなる、ことを特徴とする。
【0029】請求項5に記載の発明は、上記第5の課題
を達成すべく、請求項4に記載のコネクタホルダにおい
て、樹脂材料が耐熱性である、ことを特徴とする。
【0030】請求項6に記載の発明は、上記第6の課題
を達成すべく、請求項1、2、3、4、または5に記載
のコネクタホルダにおいて、掛止部を複数段に形成して
なる、ことを特徴とする。
【0031】請求項7に記載の発明は、上記第7の課題
を達成すべく、請求項1、2、3、4、5、または6に
記載のコネクタホルダにおいて、指掛部を一対備え、指
を掛けて互いを近付けると掛止部の掛け止めを解除する
構成としてなる、ことを特徴とする。
【0032】請求項8に記載の発明は、上記第8の課題
を達成すべく、請求項1、2、3、4、5、6、または
7に記載のコネクタホルダにおいて、指掛部に、滑り止
め用の凹凸を形成してなる、ことを特徴とする。
【0033】請求項9に記載の発明は、上記第9の課題
を達成すべく、コネクタ取付構造において、コネクタホ
ルダに、挟持部と掛止部と指掛部とを設け、その挟持部
と被取付部材との間で電気接続用コネクタを挟み込み、
掛止部を被取付部材に掛け止めてコネクタを被取付部材
に取り付けるとともに、そのとき指掛部に指を掛けて掛
止部の掛け止めを解除可能としてなる、ことを特徴とす
る。
【0034】請求項10に記載の発明は、上記第10の
課題を達成すべく、請求項9に記載のコネクタ取付構造
において、掛止部に爪を設け、その爪を被取付部材に掛
け止めて掛止部を被取付部材に掛け止めしてなる、こと
を特徴とする。
【0035】請求項11に記載の発明は、上記第11の
課題を達成すべく、請求項9、または10に記載のコネ
クタ取付構造において、コネクタホルダに軸部を設け、
コネクタに貫通孔をあけ、その貫通孔に軸部を挿入して
コネクタホルダでコネクタを保持してなる、ことを特徴
とする。
【0036】請求項12に記載の発明は、上記第12の
課題を達成すべく、請求項11に記載のコネクタ取付構
造において、軸部を段付きとし、その軸部の先端を被取
付部材に係合してコネクタホルダを位置決めしてなる、
ことを特徴とする。
【0037】請求項13に記載の発明は、上記第13の
課題を達成すべく、請求項9、10、または11に記載
のコネクタ取付構造において、被取付部材に凸部を形成
し、コネクタに凹部を形成し、その凹部に凸部をはめ込
んでコネクタを位置決めしてなる、ことを特徴とする。
【0038】請求項14に記載の発明は、上記第14の
課題を達成すべく、画像形成装置において、請求項1、
2、3、4、5、6、7、または8に記載のコネクタホ
ルダを備えてなる、ことを特徴とする。
【0039】請求項15に記載の発明は、上記第15の
課題を達成すべく、画像形成装置において、請求項9、
10、11、12、または13に記載のコネクタ取付構
造を備えてなる、ことを特徴とする。
【0040】請求項16に記載の発明は、上記第16の
課題を達成すべく、画像形成装置において、請求項1、
2、3、4、5、6、7、または8に記載のコネクタホ
ルダを用い、画像形成装置本体に対して着脱自在に設け
るユニットに電気接続用コネクタを取り付けてなる、こ
とを特徴とする。
【0041】請求項17に記載の発明は、上記第17の
課題を達成すべく、画像形成装置において、請求項1、
2、3、4、5、6、7、または8に記載のコネクタホ
ルダを用い、互いに接続する一対の電気接続用コネクタ
を各々被取付部材に取り付けるとともに、各被取付部材
に対して一対のコネクタの一方は固定的に位置決めし、
他方は遊動的に位置決めしてなる、ことを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施の形態につき説明する。図1には、電子写真式
画像形成装置の一例であるレーザ複写機の外観斜視図を
示す。
【0043】図中符号10は、複写機装置本体である。
装置本体10は、下部に給紙装置11を設け、上部に排
紙スタック部12を挟んでスキャナ装置13を備える。
スキャナ装置13は、上面にコンタクトガラス14(図
2参照)を設け、その上にそれを被って圧板15を上下
に開閉自在に取り付ける。スキャナ装置12の正面側に
は、操作部16を備える。
【0044】図2には、そのレーザ複写機の概略内部構
成を示す。図中符号20が像担持体であるドラム状の感
光体である。感光体20のまわりには、帯電装置21、
現像装置22、転写装置23、クリーニング装置24な
どを設ける。
【0045】現像装置22の斜め上には光書込み装置2
5を配置し、クリーニング装置24の上には定着装置2
6を設置する。定着装置26の出口側には、排紙スタッ
ク部12側に入り込んで排紙装置27を設ける。図中2
8・29は、複数枚の制御回路基板を収納する制御装置
である。
【0046】そして、いまこのレーザ複写機を用いて所
望の原稿のコピーを取るときには、圧板15をあけてコ
ンタクトガラス14上に、原稿面を下にして原稿をセッ
トし、操作部16のスタートボタンを押す。すると、ス
キャナ装置13で原稿内容を読み取ると同時に、給紙ロ
ーラ30を回転して給紙装置11内のシート31を繰り
出し、先端をレジストローラ対32に突き当てて止め
る。
【0047】また、感光体20を反時計方向に回転し、
まず帯電装置21で表面を一様に帯電する。次いで、ス
キャナ装置13の読み取り内容に応じてレーザ光Lを照
射して光書込み装置25で書込みを行い、感光体20上
に静電潜像を形成する。その後、現像装置22でトナー
を付着し、その静電潜像を可視像化する。
【0048】続いて、その感光体20上のトナー画像に
タイミングを合わせて上述のレジストローラ対32を回
転し、シート31を感光体20に向けて送り出し、その
シート31に転写装置23により感光体20上の画像を
転写する。画像転写後のシート31は、定着装置26で
転写画像を定着して後、必要により排紙装置27を介し
て排紙スタック部12上に排出する。
【0049】一方、画像転写後の感光体20は、表面を
クリーニング装置24により清掃し、その表面上に残留
するトナーを除去し、不図示の除電装置で除電するなど
して帯電からはじまる再度の画像形成に備える。
【0050】図3には、排紙装置27の取り付け状態の
平面図を示す。図4には、その排紙装置27の外観斜視
図を示す。図5には、装置本体10内に排紙装置27を
取り付けたときに接続する電気接続部分の拡大斜視図を
示す。
【0051】排紙装置27は、装置本体10に対して着
脱可能にユニット化してなる。排紙装置27には、レシ
ービングトレイ34を取り付け、図中二点鎖線で示すよ
うにその上に最大紙31aや最小紙31bを排出する。
その一側には、2本のガイドピン35と凸部36を設け
るとともに、被取付部材であるブラケット37Aに電気
接続用のコネクタ38Aを取り付ける。
【0052】一方、装置本体10側には、カバー40を
設け、それに凹部41を形成する。そのカバー40に
は、ブラケット37Bを組付ける。被取付部材であるブ
ラケット37Bには、電気接続用のコネクタ38Bを取
り付けるとともに、一方が長孔の2つのガイド孔42を
あける。
【0053】そして、凸部36を凹部41に入れ、2本
のガイドピン35を、装置本体10側のブラケット37
Bのガイド孔42に入れて位置決めし、装置本体10内
に排紙装置27を取り付ける。すると、装置本体10側
のコネクタ38Bに排紙装置27側のコネクタ38Aを
接続して、排紙装置27を制御装置28と電気的に接続
することができる。
【0054】図6には、装置本体10側のコネクタ38
Bおよび排紙装置27側のコネクタ38Aの取付部分の
分解斜視図を示す。図7には、両コネクタの接続側前面
を示す。
【0055】排紙装置27側のコネクタ38Aおよび装
置本体10側のコネクタ38Bは、ともに、矩形鍔状の
中間部44A・44Bと、それから突出する接続側の突
部45A・45Bと、基部側の突部46A・46Bとか
らなる。
【0056】中間部44A・44Bには、各々、両側に
貫通孔H1・H2をあける。接続側の突部45A・45
Bには、各々図7から判るとおり、接続側前面に、2つ
の嵌合ピン47A・47Bと、それらの嵌合ピン47A
・47B間の複数の接点48A・48Bと、ピン収納空
間49A・49Bと、そこに設ける複数の接点50A・
50Bとを備える。基部側の突部46A・46Bには、
各々、収納空間51A・51Bを2段に設ける。
【0057】排紙装置27側のブラケット37Aおよび
装置本体10側の37Bには、各々、逃げ孔52A・5
2Bと、その両側の位置決め孔53A・53Bと、その
外側の係止孔54A・54Bとを設ける。
【0058】被取付部材であるブラケット37A・37
Bには、コネクタホルダ60A・60Bを用いて各々コ
ネクタ38A・38Bを取り付ける。コネクタホルダ6
0A・60Bは、樹脂材料、特に必要があるときには耐
熱性の樹脂材料を用いて一体成形でつくる。
【0059】コネクタホルダ60A・60Bには、逃げ
61A・61Bを有する板状の挟持部62A・62B
と、その挟持部62A・62Bからのび、先端に内向き
の爪63A・63Bを有する一対の掛止部64A・64
Bと、その掛止部64A・64Bの基端から外向きに開
いてのびる一対の指掛部65A・65Bと、挟持部62
A・62Bの逃げ61A・61Bの両側からのびる一対
の段付き軸部66A・66Bとを備える。軸部66A・
66Bは、コネクタ保持部67A・67Bと位置決め部
68A・68Bとで形成する。
【0060】そして、コネクタ38A・38Bの接続側
の突部45A・45Bを逃げ61A・61Bに入れ、軸
部66A・66Bを貫通孔H1・H2に挿入してコネク
タ保持部67A・67Bでコネクタ38A・38Bを保
持し、軸部66A・66B先端の位置決め部68A・6
8Bを貫通孔H1・H2から突出する。
【0061】なお、このとき、図8に示す軸部66A・
66Bの中心と逃げ61A・61Bの縁部との間隔aを
適宜に設定することにより、コネクタホルダ60A・6
0Bに対してコネクタ38A・38Bを上下反転して取
り付け得るようにすることが可能である。図8は、コネ
クタホルダ60A・60Bの正面図である。
【0062】そうして、基部側の突部46A・46Bを
逃げ孔52A・52Bに入れ、位置決め部68A・68
Bの先端を位置決め孔53A・53Bに挿入してブラケ
ット37A・37Bに対してコネクタホルダ60A・6
0Bを位置決めし、そのコネクタホルダ60A・60B
を介してコネクタ38A・38Bを位置決めしてから、
掛止部64A・64Bを係止孔54A・54Bに入れて
先端の爪63A・63Bを孔縁に掛け止めし、挟持部6
2A・62Bとブラケット37A・37Bとの間でコネ
クタ38A・38Bを挟み込み、コネクタホルダ60A
・60Bを用いてコネクタ38A・38Bをブラケット
37A・37Bに取り付ける。
【0063】その後、基部側の突部46A・46Bの収
納空間51A・51B内にコネクタ70A・70Bを収
納する。符号71A・71Bは、コネクタ70A・70
Bからのびるハーネスである。
【0064】図9には、コネクタホルダ60A・60B
を用いてコネクタ38A・38Bをブラケット37A・
37Bに取り付けた状態を示す。
【0065】図9から判るとおり、図示例では、装置本
体10側においては、貫通孔H2にコネクタ保持部67
Bを余裕をもって挿入してブラケット37Bに対してコ
ネクタ38Bを遊動的に位置決めする。これに対し、排
紙装置27側においては、貫通孔H1にコネクタ保持部
67Aを余裕なく挿入してブラケット37Aに対してコ
ネクタ38Aを固定的に位置決めしてなる。
【0066】図10には、一対の電気接続用コネクタ3
8A・38Bを完全に接続した状態を示す。この状態で
は、互いの接点48A・50Aと接点48B・50Bを
接触して電気的導通を図っている。
【0067】これにより、互いに接続する一対の電気接
続用コネクタ38A・38Bにおいて、一方のコネクタ
38Bを遊動的に位置決めするから、それら一対のコネ
クタ38A・38Bを接続するとき、その一方のコネク
タ38Bを移動して他方のコネクタ38Aと確実に接続
することができ、その他方のコネクタ38Aの取付位置
精度を向上するだけでよく、製作を簡単とすることがで
きる。
【0068】コネクタ38A・38Bを取り外すときに
は、指掛部65A・65Bに指を掛けてつまむように互
いに近付ける。すると、掛止部64A・64Bが開いて
係止孔54A・54Bの孔縁に対する爪63A・63B
の掛け止めを解除し、コネクタ38A・38Bを取り外
すことができる。
【0069】図11には、他例である、両コネクタ38
A・38Bの取付部分の分解斜視図を示す。図12に
は、そのコネクタ38A・38Bを各々コネクタホルダ
60A・60Bを用いてブラケット37A・37Bに取
り付けた状態を示す。
【0070】この例では、上述した例におけるコネクタ
ホルダ60A・60Bの軸部66A・66Bに代えてブ
ラケット37A・37Bに凸部73A・73Bを形成
し、コネクタ38A・38Bに凹部74A・74Bを形
成し、その凹部74A・74Bに凸部73A・73Bを
はめ込んでコネクタ38A・38Bを位置決めしたもの
である。
【0071】図13には、他例であるコネクタホルダ6
0A・60Bを示す。このように、コネクタホルダ60
A・60Bの逃げ61A・61Bの形状に限定はなく、
図13に示すような矩形孔であってもよい。
【0072】なお、図11ないし図13では、上述した
例の対応部分に使用した符号をそのまま使用し、重複説
明を省略する。
【0073】図14には、掛止部64A・64Bおよび
指掛部65A・65Bの他例を示す。図15には、その
掛止部64A・64Bの掛け止め状態を示す。
【0074】図示するように、掛止部64A・64Bを
3段に形成し、例えばブラケット37A・37Bの厚さ
t1・t2・t3に応じて、図15(A)ないし(C)
に示すように掛け止め位置を3段に変えるようにする
と、多様なブラケット37A・37Bにも対応すること
ができる。
【0075】また、指掛部65A・65Bには、図14
に示すように、滑り止め用の凹凸76A・76Bを形成
するとよい。
【0076】ところで、上述した例では、排紙装置27
にコネクタ38Aを取り付ける場合について説明した
が、排紙装置27に限らず、その他の帯電装置21、現
像装置22、転写装置23、クリーニング装置24、光
書込み装置25、定着装置26、またその他のユニット
などにも、同様に適用し得ることはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に係る発
明によれば、コネクタホルダの挟持部で電気接続用コネ
クタを被取付部材との間に挟み込み、その被取付部材に
コネクタホルダの掛止部を掛け止めて被取付部材にコネ
クタを取り付けるから、ねじ等の締結部材を用いること
なく、部品点数を削減してコストダウンを図ることがで
きる。
【0078】また、コネクタを取り付けるときには、掛
止部を被取付部材に掛け止めればよく、コネクタを取り
外すときには、コネクタホルダの指掛部に指を掛けてそ
の掛止部の掛け止めを解除すればよいから、工具を必要
とすることなく、コネクタの取り付け取り外しを容易と
することができる。
【0079】請求項2に係る発明によれば、コネクタを
保持するコネクタ保持部を備えるから、コネクタ保持部
で保持してコネクタをコネクタホルダに取り付けて後、
被取付部材に取り付けることができ、コネクタの取り付
け取り外しを一層容易とすることができる。
【0080】請求項3に係る発明によれば、コネクタホ
ルダに位置決め部を備え、被取付部材に係合してその被
取付部材に対して位置決めするから、電気接続用コネク
タを正確に位置出しして他のコネクタとの接続を確実に
することができる。
【0081】請求項4に係る発明によれば、コネクタホ
ルダを樹脂材料を用いて一体成形でつくるから、製作を
容易とし、部品コストを低減することができる。
【0082】請求項5に係る発明によれば、樹脂材料を
耐熱性とするから、高温の場所でも使用することができ
る。
【0083】請求項6に係る発明によれば、コネクタホ
ルダの掛止部を複数段に形成するから、例えば厚さが異
なる場合など、多様な被取付部材に対応することができ
る。
【0084】請求項7に係る発明によれば、指掛部を一
対備え、指を掛けて互いを近付けると掛止部の掛け止め
を解除する構成とするから、指掛部に指を掛けてつまむ
ようにすれば、掛止部の掛け止めを解除するようにで
き、コネクタの取り付け取り外しを一層容易とすること
ができる。
【0085】請求項8に係る発明によれば、指掛部に、
滑り止め用の凹凸を形成するから、指掛部に掛けた指が
滑らないようにすることができ、その点からもコネクタ
の取り付け取り外しを一層容易とすることができる。
【0086】請求項9に係る発明によれば、コネクタホ
ルダに、挟持部と掛止部と指掛部とを設け、その挟持部
と被取付部材との間で電気接続用コネクタを挟み込み、
掛止部を被取付部材に掛け止めてコネクタを被取付部材
に取り付けるとともに、そのとき指掛部に指を掛けて掛
止部の掛け止めを解除可能とするから、ねじ等の締結部
材を用いることなく、部品点数を削減してコストダウン
を図ることができる。
【0087】また、コネクタを取り付けるときには、掛
止部を被取付部材に掛け止めればよく、コネクタを取り
外すときには、コネクタホルダの指掛部に指を掛けてそ
の掛止部の掛け止めを解除すればよいから、工具を必要
とすることなく、コネクタの取り付け取り外しを容易と
することができる。
【0088】請求項10に係る発明によれば、掛止部に
爪を設け、その爪を被取付部材に掛け止めて掛止部を被
取付部材に掛け止めるから、被取付部材に対する掛止部
の掛け止めを容易とし、コネクタの取り付けを容易とす
ることができる。
【0089】請求項11に係る発明によれば、コネクタ
ホルダに軸部を設け、コネクタに貫通孔をあけ、その貫
通孔に軸部を挿入してコネクタホルダでコネクタを保持
するから、コネクタをコネクタホルダに取り付けて後、
被取付部材に取り付けることができ、コネクタの取り付
け取り外しを一層容易とすることができる。
【0090】請求項12に係る発明によれば、軸部を段
付きとし、その軸部の先端を被取付部材に係合してコネ
クタホルダを位置決めするから、電気接続用コネクタを
コネクタホルダを介して正確に位置出しして他のコネク
タとの接続を確実にすることができる。
【0091】請求項13に係る発明によれば、被取付部
材に凸部を形成し、コネクタに凹部を形成し、その凹部
に凸部をはめ込んでコネクタを位置決めするから、同様
に電気接続用コネクタを正確に位置出しして他のコネク
タとの接続を確実にすることができる。
【0092】請求項14に係る発明によれば、請求項
1、2、3、4、5、6、7、または8に記載のコネク
タホルダを備えるから、請求項1、2、3、4、5、
6、7、または8に記載の発明の上記各効果を有する画
像形成装置を提供することができる。
【0093】請求項15に係る発明によれば、請求項
9、10、11、12、または13に記載のコネクタ取
付構造を備えるから、請求項9、10、11、12、ま
たは13に記載の発明の上記各効果を有する画像形成装
置を提供することができる。
【0094】請求項16に係る発明によれば、請求項
1、2、3、4、5、6、7、または8に記載のコネク
タホルダを用い、画像形成装置本体に対して着脱自在に
設けるユニットに電気接続用コネクタを取り付けるか
ら、コネクタの取り付け取り外しを容易として、画像形
成装置本体に対するユニットの取り付け取り外しを容易
とすることができる。
【0095】請求項17に係る発明によれば、請求項
1、2、3、4、5、6、7、または8に記載のコネク
タホルダを用い、互いに接続する一対の電気接続用コネ
クタを各々被取付部材に取り付けるとともに、各被取付
部材に対して一対のコネクタの一方は固定的に位置決め
し、他方は遊動的に位置決めするから、それら一対の電
気接続用コネクタを接続するとき、その一方のコネクタ
を移動して他方のコネクタと確実に接続することがで
き、その他方のコネクタの取付位置精度を向上するだけ
でよく、製作を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真式画像形成装置の一例であるレーザ複
写機の外観斜視図である。
【図2】そのレーザ複写機の概略内部構成図である。
【図3】そのレーザ複写機における排紙装置の取り付け
状態の平面図である。
【図4】その排紙装置の外観斜視図を示す。
【図5】複写機装置本体内に排紙装置を取り付けたとき
に接続する電気接続部分の拡大斜視図である。
【図6】装置本体側および排紙装置側のコネクタの取付
部分の分解斜視図である。
【図7】両コネクタの接続側前面図である。
【図8】コネクタホルダの正面図である。
【図9】コネクタホルダを用いてコネクタをブラケット
に取り付けた状態を示す断面図である。
【図10】一対の電気接続用コネクタを完全に接続した
状態を示す断面図である。
【図11】他例である、両コネクタの取付部分の分解斜
視図である。
【図12】そのコネクタを各々コネクタホルダを用いて
ブラケットに取り付けた状態を示す断面図である。
【図13】他例であるコネクタホルダの正面図である。
【図14】掛止部および指掛部の他例を示すコネクタホ
ルダの部分拡大図である。
【図15】(A)・(B)・(C)はそれぞれその掛止
部の各段の掛け止め状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 複写機装置本体(画像形成装置本体) 27 排紙装置(ユニット) 37A・37B ブラケット(被取付部材) 38A・38B 電気接続用コネクタ 60A・60B コネクタホルダ 62A・62B 挟持部 63A・63B 爪 64A・64B 掛止部 65A・65B 指掛部 66A・66B 軸部 67A・67B コネクタ保持部 68A・68B 位置決め部 73A・73B 凸部 74A・74B 凹部 76A・76B 凹凸 H1・H2 貫通孔

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続用コネクタを被取付部材に取り
    付けるときその被取付部材との間で前記コネクタを挟み
    込む挟持部と、その挟持部と前記被取付部材との間で前
    記コネクタを挟み込んでいるとき前記被取付部材に掛け
    止める掛止部と、指を掛けてその掛止部の掛け止めを解
    除する指掛部とを備えてなる、コネクタホルダ。
  2. 【請求項2】 前記コネクタを保持するコネクタ保持部
    を備えてなる、請求項1に記載のコネクタホルダ。
  3. 【請求項3】 前記被取付部材に係合してその被取付部
    材に対して位置決めする位置決め部を備えてなる、請求
    項1、または2に記載のコネクタホルダ。
  4. 【請求項4】 樹脂材料を用いて一体成形でつくってな
    る、請求項1、2、または3に記載のコネクタホルダ。
  5. 【請求項5】 前記樹脂材料が耐熱性である、請求項4
    に記載のコネクタホルダ。
  6. 【請求項6】 前記掛止部を複数段に形成してなる、請
    求項1、2、3、4、または5に記載のコネクタホル
    ダ。
  7. 【請求項7】 前記指掛部を一対備え、指を掛けて互い
    を近付けると前記掛止部の掛け止めを解除する構成とし
    てなる、請求項1、2、3、4、5、または6に記載の
    コネクタホルダ。
  8. 【請求項8】 前記指掛部に、滑り止め用の凹凸を形成
    してなる、請求項1、2、3、4、5、6、または7に
    記載のコネクタホルダ。
  9. 【請求項9】 コネクタホルダに、挟持部と掛止部と指
    掛部とを設け、その挟持部と被取付部材との間で電気接
    続用コネクタを挟み込み、前記掛止部を前記被取付部材
    に掛け止めて前記コネクタを前記被取付部材に取り付け
    るとともに、そのとき前記指掛部に指を掛けて前記掛止
    部の掛け止めを解除可能としてなる、コネクタ取付構
    造。
  10. 【請求項10】 前記掛止部に爪を設け、その爪を前記
    被取付部材に掛け止めて前記掛止部を前記被取付部材に
    掛け止めしてなる、請求項9に記載のコネクタ取付構
    造。
  11. 【請求項11】 前記コネクタホルダに軸部を設け、前
    記コネクタに貫通孔をあけ、その貫通孔に前記軸部を挿
    入して前記コネクタホルダで前記コネクタを保持してな
    る、請求項9、または10に記載のコネクタ取付構造。
  12. 【請求項12】 前記軸部を段付きとし、その軸部の先
    端を前記被取付部材に係合して前記コネクタホルダを位
    置決めしてなる、請求項11に記載のコネクタ取付構
    造。
  13. 【請求項13】 前記被取付部材に凸部を形成し、前記
    コネクタに凹部を形成し、その凹部に前記凸部をはめ込
    んで前記コネクタを位置決めしてなる、請求項9、1
    0、または11に記載のコネクタ取付構造。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    または8に記載のコネクタホルダを備えてなる、画像形
    成装置。
  15. 【請求項15】 請求項9、10、11、12、または
    13に記載のコネクタ取付構造を備えてなる、画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    または8に記載のコネクタホルダを用い、画像形成装置
    本体に対して着脱自在に設けるユニットに電気接続用コ
    ネクタを取り付けてなる、画像形成装置。
  17. 【請求項17】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    または8に記載のコネクタホルダを用い、互いに接続す
    る一対の電気接続用コネクタを各々被取付部材に取り付
    けるとともに、各被取付部材に対して一対のコネクタの
    一方は固定的に位置決めし、他方は遊動的に位置決めし
    てなる、画像形成装置。
JP2001046370A 2001-02-22 2001-02-22 コネクタホルダ、コネクタ取付構造、およびそれを備える画像形成装置 Pending JP2002246125A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005026195A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Hino Motors Ltd コネクタ取付部材
JP2011222229A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Sumitomo Wiring Syst Ltd 待受けコネクタ

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