JP2002245938A - カラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法 - Google Patents

カラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法

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JP2002245938A
JP2002245938A JP2001036892A JP2001036892A JP2002245938A JP 2002245938 A JP2002245938 A JP 2002245938A JP 2001036892 A JP2001036892 A JP 2001036892A JP 2001036892 A JP2001036892 A JP 2001036892A JP 2002245938 A JP2002245938 A JP 2002245938A
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light source
slit
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JP2001036892A
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English (en)
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Hiroaki Ibuki
裕昭 伊吹
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に平坦化及び広角化がなされるカラー受像
管の蛍光面を形成するために、水平方向端部の感光膜を
露光する際に、光源用ランプからの光量を調整する遮光
板のスリット端部でその板厚のために露光光線が遮られ
て損失となり、その結果、露光光量が不足気味となって
光量不足が発生しているが、これら光量不足を解消し得
るカラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法を
提供する。 【解決手段】 光源用ランプ23と対向して配置される
遮光板26に形成したスリット25端縁に、内側に傾斜
して対向配置されるように傾斜部27,28を設け、こ
の傾斜部27,28に沿って光源用ランプ23の露光光
線を感光膜11に放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管のフ
ェースパネル内面に設けられた感光層を露光するための
露光装置及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管は、図7に示すよう
に、略矩形状を呈するフェースパネル51と、このフェ
ースパネル51に接合されたファンネル52からなる外
囲器を有し、そのフェースパネル51の内面に、青、
緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光面53が形
成され、この蛍光面53に対向してフェースパネル51
内には、多数の電子ビーム通過孔が形成されたシャドウ
マスク54が配置されている。
【0003】一方、ファンネル52のネック55内に
は、3電子ビーム56B,56G,56Rを放出する電
子銃57が配設され、この電子銃57から放出される3
電子ビーム56B,56G,56Rをファンネル52の
外側に装着された偏向ヨーク58の発生する磁界により
偏向して、この電子ビーム56B,56G,56Rによ
って蛍光面53を水平、垂直方向に走査することによ
り、蛍光面53上にカラー画像を再生表示するように形
成されている。
【0004】この蛍光面53としては、マトリクス状ま
たはストライプ状の光吸収層の間隙部に、3色蛍光体層
が埋め込まれたブラックマトリクス形またはブラックス
トライプ形の蛍光面53が多用されている。このカラー
受像管の蛍光面53は、従来から写真印刷法にて形成さ
れている。例えば、光吸収層を備えるブラックマトリク
ス形、またはブラックストライプ形の蛍光面53につい
ては、次のようにして形成されている。
【0005】まず、フェースパネル51の内面を洗浄し
た後に、このフェースパネル51の内面に、ポリビニル
アルコール(PVA)及び重クロム酸アンモニウム(A
DC)を主成分とする感光膜を塗布して乾燥させる。
【0006】次いで、この感光膜をシャドウマスク54
を介して露光し、シャドウマスク54の電子ビーム通過
孔に対応するパターンを感光膜に焼付けた後に現像し
て、フェースパネル51の内面に、シャドウマスク54
の開孔パターンに対応するパターンからなるマトリクス
状、もしくはストライプ状の感光膜となるレジスト膜を
形成する。
【0007】そして、このレジスト膜の形成されたフェ
ースパネル51の内面に、例えば黒鉛からなる光吸収塗
料層を塗布し、レジスト膜と共にそのレジスト膜上の光
吸収塗料を剥離除去して、マトリクス状またはストライ
プ状の光吸収層を形成する。
【0008】その後、光吸収層の形成されたフェースパ
ネル51の内面に、蛍光体、PVA、ADC等を主成分
とする感光膜となる蛍光体スラリ層を塗布して乾燥さ
せ、この蛍光体スラリ層を、シャドウマスク54を介し
て露光することによって、シャドウマスク54の電子ビ
ーム通過孔に対応するパターンを焼付けた後に現像し
て、光吸収層の所定の間隙部に、青、緑、赤の3色のう
ちの1色に対応する蛍光体層を形成する。このような蛍
光体層の形成工程を、残りの2色の蛍光体についても繰
返すことによって、3色の蛍光面が形成される。
【0009】また、光吸収層を持たない3色蛍光面につ
いては、蛍光体層の形成工程を、3色の蛍光体について
夫々繰返して実施することにより、形成することができ
る。
【0010】このような光吸収層及び3色蛍光体層を得
るための、蛍光面形成用感光膜に対するシャドウマスク
54の電子ビーム通過孔に対応するパターンの焼付けに
は、図8に示すような露光装置が使用されている。
【0011】即ち、内面に感光膜61が形成され、且つ
フォトマスクとしての機能を有するシャドウマスク54
が装着されたフェースパネル51を位置決め支持する支
持台62が、筐体63の上部に設けられる。この筐体6
3の下部には、超高圧水銀ランプを内蔵したランプハウ
ス64が、フェースパネル51に対して選択的に移動可
能に設置され、このランプハウス64上には、このラン
プハウス64から支持台62方向に、順次ランプハウス
64から放射される紫外線を電子ビーム56B,56
G,56Rの軌道に近似させ、蛍光体の青、緑、赤の各
色毎に個別に対応するために配置される補正レンズ65
や、各色共通に使用する共通レンズ66、67等の光学
レンズ系、及びフェースパネル51内面に形成された蛍
光面形成用の感光層61に対する光量分布を補正するガ
ラス透明基板68に金属蒸着膜69を付着した光量補正
フィルタ70が設置されている。
【0012】また、補正レンズ65では、各蛍光体位置
が電子ビーム56B,56G,56R軌道と一致するよ
うに、紫外線の軌道を補正しているもので、夫々のレン
ズ65,66,67は、ランプハウス64からの紫外線
を、実際の電子ビーム56B,56G,56Rに近似す
るように、各レンズ65,66,67面が微妙な凹凸を
有するように非球面状に加工されている。
【0013】このランプハウス64は、フェースパネル
51に取付けられたシャドウマスク54のスロット状開
孔を形成している電子ビーム通過孔の長手方向、即ち形
成される直線状のストライプの長手方向と一致するよう
に、後述するスリットを設けた遮光板が配置されてお
り、このスリットを介して紫外線が放出されている。
【0014】このように構成された露光装置を使用し
て、カラー受像管の蛍光面53を形成するための感光層
61を露光させるには、ランプハウス64から放射され
た紫外線を、補正レンズ65,66,67群で紫外線軌
道の補正を行った後に、光量補正フィルタ70で光量分
布を補正し、色選別機能を有するシャドウマスク54を
フォトマスクとして、フェースパネル51の内面に塗布
された感光膜61を露光し、この露光の後に現像してス
トライプ状の蛍光面53パターンを形成するものであ
る。
【0015】このような露光装置のランプハウス64の
詳細について、図9及び図10を参照して説明する。こ
のランプハウス64は、超高圧水銀ランプを光源用ラン
プ71として使用しており、この光源用ランプ71を収
納する箱状の筐体72を有している。この筐体72の対
向する一側面には、一対の透孔(図示せず)が設けられ
ており、この一対の透孔を貫通して筐体72内部に光源
用ランプ71の管軸方向がフェースパネル51の水平方
向となるように光源用ランプ71が装着される。
【0016】また光源用ランプ71と対向して筐体72
内部には、光量調整用のスリット73を有する遮光板7
4が、このスリット73の長手方向が光源用ランプ71
の管軸方向と直交するように設けられ、この遮光板74
の上部には、透明なガラス板75が筐体72の上側面に
取着され、更に、この筐体72内には、光源用ランプ7
1の放熱を容易にするために、冷却液76が筐体72内
を循環するように充填されており、これらランプハウス
64は、露光装置の筐体63に対して光源用ランプ71
の管軸方向に移動可能に載置されている。
【0017】ここで光源用ランプ71として使用されて
いる水銀ランプ71の一般的な照度分布特性Lは、図1
1に示すように、水銀ランプ71の一対の電極77間の
アーク中心部で一番大きな照度が得られ、両端電極77
方向に向かうに従って、放物線を画くように漸次照度が
減少していくものである。
【0018】このような照度分布特性Lを有する水銀ラ
ンプ71を光源用ランプ71として使用したランプハウ
ス64で感光膜61を露光する場合を考えると、いまフ
ェースパネル51の水平(長軸)方向をHとすると、光
源用ランプ71の管軸方向はH方向と平行に配置され、
また遮光板74のスリット73は、このH方向と直交す
る垂直(V)方向に設置されることになる。
【0019】そこで、フェースパネル51の中心部分を
露光する場合には、図12に示すように、光源用ランプ
71からの露光光線(紫外線)Aは、スリット73を直
進してフェースパネル51の感光膜61に到達するので
何等問題はないが、H方向端部を露光する場合には、図
13に示すように、スリット73を直角に直進するので
はなく、前述の露光光線Aからみると角度θだけ傾斜し
た方向に放射される露光光線Bを使用して露光すること
になる。
【0020】この結果、図12のフェースパネル51の
中心部分を露光する場合には何等問題とならなかったス
リット73両端の遮光板74の板厚によって露光光線B
の一部が遮られ、出射光量の損失が発生するという問題
が生じる。即ち、角度θだけ傾斜した露光光線BをH方
向端部の露光光線として使用するために、遮光板74の
スリット73端部の板厚によって光源用ランプ71から
の露光光線の一部が遮られてしまい、光量損失bとして
発生することになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】例えば、偏向角90°
の17インチ高精細カラー受像管の場合には、図12に
示すスリット73の開口幅は1mm強で、且つその両端
の板厚は傾斜を付けて絞り込むことによって0.2mm
前後に形成しており、そして図13に示すH方向端部を
露光する露光光線Bの出射角θは、約35°に設定され
ている。このスリット73による露光光線の損失割合
は、次に示す損失光量を表わす単純計算式から求めるこ
とができる。
【0022】損失光量=t・tan(θ)/Le 但し、t:スリット73の端縁板厚 tan(θ):出射角度 Le:スリット73の開口幅 ここで、Leを1.0mm、tを0.2mm、出射角度
を35°として、上記式に当てはめて損失光量を求めて
みると、損失光量は14%となり、このスリット73部
分でb´=14%の光量が失われていることが解る。
【0023】この対策として、スリット73端縁の板厚
tを可能な限り薄くすることが考えられるが、ランプハ
ウス64内には、一般に高圧の冷却水からなる冷却液7
6が循環していること、更に光源用ランプ71近傍で
は、非常に高温となっていること等から、スリット73
の開口部の変形を防ぐためには、これらの液圧や高温に
対して耐え得るだけの強度、即ち板厚を必要としてお
り、現状でも遮光板74の板厚をスリット73方向に傾
斜させることによって、可能な限り薄く構成しているの
で、これ以上板厚を薄くすることが不可能な状況にあ
る。
【0024】しかも最近では、フェースパネル51のフ
ラット化及び偏向角のより広角化が進んできており、露
光光線の出射角度は更に大きくなる傾向にあって、露光
光線の光量不足がより一層深刻化し、有効な解決策が見
出せない状況に陥っている。
【0025】本発明は、このような課題に対処してなさ
れたものであり、露光光線の光量不足を簡単な構成で改
善し、確実に露光することができるカラー受像管の蛍光
面形成用露光装置及び露光方法を提供することを目的と
する。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラー受像管
のフェースパネル内面に蛍光面を形成するためのカラー
受像管の蛍光面形成用露光装置において、内面に形成さ
れた感光膜に対向してシャドウマスクが装着されたフェ
ースパネルを支持位置決めする支持台と、この支持台に
対向して配置され、シャドウマスクを介して感光膜に紫
外線を照射する光源用ランプを内蔵し移動可能に設置さ
れたランプハウスと、このランプハウスのシャドウマス
ク側に配置され、光源用ランプの紫外線を通過させる長
辺及び短辺を有するスリットを備えた遮光板と、この遮
光板のスリットを介して放出される紫外線を所定の軌道
に補正するための補正レンズとを備え、スリットの長辺
端縁に互いに内側に傾斜する傾斜部を設けるように構成
した。
【0027】また、シャドウマスクを有するカラー受像
管のフェースパネル内面に形成した感光膜に対して、光
源用ランプからの紫外線を遮光板に形成した長辺及び短
辺を有するスリット及び紫外線の軌道を補正する補正レ
ンズを通して照射することにより、感光膜を露光するカ
ラー受像管の蛍光面形成用露光方法において、スリット
の長辺端縁に互いに内側に傾斜する傾斜部を形成し、こ
の傾斜部に沿って光源用ランプから放出される紫外線に
よって、フェースプレートの水平方向端部の感光膜を露
光するようにした。
【0028】このように構成した本発明のカラー受像管
の蛍光面形成用露光装置及び露光方法によれば、遮光板
に設けたスリット両端縁部分に互いに内側方向に傾斜す
る傾斜部を設けることで、水平方向端部を露光する露光
光線の損失光量を極力少なくして、露光に必要な光量を
確保することを可能としたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、カラー
受像管自体の構成については、従来と同様な構成をとる
ので、その詳細な説明は省略する。
【0030】図1は、カラー受像管の蛍光面形成用補正
レンズを備えた露光装置を簡略化して示す断面図であ
る。
【0031】即ち、内面に感光膜または蛍光体スラリ層
等の感光膜11が形成され、且つフォトマスクとしての
機能を有するシャドウマスク12が装着されたフェース
パネル13を位置決め支持する支持台14が、筐体15
の上部に設けられる。この筐体15の下部には、光源用
ランプとして超高圧水銀ランプを内蔵したランプハウス
16が、フェースパネル13に対して選択的に移動可能
に設置され、このランプハウス16上には、このランプ
ハウス16から支持台14方向に、順次ランプハウス1
6から放射される紫外線を電子ビームの軌道に近似さ
せ、蛍光体の青、緑、赤の各色毎に個別に対応するため
に配置される補正レンズ17や、各色共通に使用する共
通レンズ18、19等の光学レンズ系、及びフェースパ
ネル13内面に形成された感光膜11に対する光量分布
を補正するためのガラス透明基板20に金属蒸着膜21
を形成した光量補正フィルタ22が設置されている。
【0032】また、補正レンズ17では、各蛍光体位置
が電子ビーム軌道と一致するように、紫外線の軌道を補
正しているもので、夫々のレンズ17,18,19は、
ランプハウス16からの紫外線を、実際の電子ビームに
近似するように、各レンズ17,18,19面が微妙な
凹凸を有するように非球面状に加工されている。
【0033】このランプハウス16には、フェースパネ
ル13に取付けられたシャドウマスク12のスロット状
透孔を形成している電子ビーム通過孔の長手方向、即ち
形成される直線状のストライプの長手方向と一致するよ
うに、後述するスリットを設けた遮光板が配置されてお
り、このスリットを介して紫外線が放出されている。
【0034】このように構成された露光装置を使用し
て、カラー受像管の蛍光面を形成するための感光膜11
を露光させるには、ランプハウス16から放射された紫
外線を、補正レンズ17,18,19群で紫外線軌道の
補正を行った後に、光量補正フィルタ22で光量分布を
補正して、色選択機能を有するシャドウマスク12をフ
ォトマスクとして、フェースパネル13の内面に塗布さ
れた感光膜11を露光し、この露光の後に現像してスト
ライプ状の蛍光面パターンを形成するものである。
【0035】このような露光装置のランプハウス16に
ついて、図2及び図3を参照して詳細に説明する。この
ランプハウス16は、例えば超高圧水銀ランプからなる
光源用ランプ23を収納する箱状の筐体24を有し、こ
の筐体24の対向する一側面には、夫々透孔(図示せ
ず)が設けられており、この一対の透孔を貫通して筐体
24内部に光源用ランプ23の管軸方向がフェースパネ
ル13の水平方向と一致するように装着される。
【0036】また、光源用ランプ23と対向して筐体2
4内部には、光量調整用のスリット25を有する遮光板
26が、このスリット25の長手方向が光源用ランプ2
3の管軸方向と直交するように設けられ、更に、このス
リット25の長辺側端縁に、夫々内側方向に傾斜して対
向するように一対の傾斜部27,28が設けられてい
る。このような遮光板26の上部には、透明なガラス板
29が筐体24の上側面に取着され、そして、この筐体
24内には、光源用ランプ23の放熱を容易にするため
に、水等の冷却液30が筐体24内を循環するように充
填されており、これらランプハウス16全体は、筐体1
5に対して光源用ランプ23の管軸方向に移動可能に筐
体15に装着されている。
【0037】このように構成されている露光装置を使用
して露光を行う場合は、この露光装置の対象物となるカ
ラー受像管を構成するフェースパネル13の内面にPV
A及びADCを主成分とする感光膜等の感光膜11が塗
布されたフェースパネル13を支持台14上に載置固定
し、その感光膜11を、露光装置を使用して、フェース
パネル13に取着されたシャドウマスク12をフォトマ
スクとして露光する。
【0038】このシャドウマスク12の電子ビーム通過
孔に対応するパターンを焼付けた後に現像して、フェー
スパネル13の内面にシャドウマスク12の開孔パター
ンに対応するパターンからなるレジスト膜を形成する。
このレジスト膜の形成されたフェースパネル13の内面
に、更に光吸収塗料層を塗布した後にレジスト膜と共
に、そのレジスト膜上の光吸収塗料を剥離除去して、マ
トリクス状またはストライプ状の光吸収層を形成する。
【0039】その後、光吸収層の形成されたフェースパ
ネル13の内面に、蛍光体、PVA、ADC等を主成分
とする蛍光体スラリ層等の感光膜11を塗布形成し、こ
の感光膜11をシャドウマスク12を介して露光し、シ
ャドウマスク12の電子ビーム通過孔に対応するパター
ンを焼付けた後に現像して、光吸収層の所定の間隙部に
青、緑、赤のいずれか1色の蛍光体層を形成する。
【0040】そして、この蛍光体層の形成工程を、残り
の2色の蛍光体について繰返すことにより、3色の蛍光
体を有する蛍光面が形成される。なお、この光吸収層を
持たない蛍光面については、蛍光体形成工程のみを、3
色蛍光体について繰返すことによって形成される。
【0041】そこで、水平方向端部付近について、光源
用ランプ23を内蔵したランプハウス16で感光膜11
を露光する場合についてみると、フェースパネル13の
水平(長軸)方向をHとすると、光源用ランプ23の管
軸方向はH方向と平行に配置され、また遮光板26のス
リット25は、このH方向と直交する垂直(V)方向に
設置されていることになる。
【0042】従って、例えば偏向角の大きなフェースパ
ネル13の中央付近を露光する場合には、図4に示すよ
うに、遮光板26と直交する方向に光源用ランプ23か
ら放射された露光光線A(紫外線)はスリット25内を
直進して感光膜11に到達して感光膜11を露光する。
この時、スリット25の長辺両側に設けた傾斜部27,
28は、この光線A、即ち光源用ランプ23の垂直線A
に対して所定の角度φだけ内側に傾斜させて配置されて
いるが、露光に際しては何等の影響も及ぼさないで済
む。
【0043】一方、H方向端部付近を露光する場合に
は、図5に示すように、垂直線Aに対して所定の角度θ
だけ傾斜した露光光線で露光する必要がある。そこでこ
の傾斜部27,28の角度φを35〜45°の角度に設
定することで、露光光線Bの出射角θが35°程度であ
るので、この出射角θと同等もしくは若干大きめに設定
することで、スリット25の開口幅Leに対して露光光
量を損失することなく放射することが可能となる。即
ち、光源用ランプ23から放射された露光光線Bは、ス
リット25の両側板厚部分に何等遮られることなく、ス
リット25開口幅Le全部の光線Bを放出することがで
きるので、光量不足を起こすことなく、H方向端部の露
光を行うことができる。
【0044】なお、この傾斜部27,28の設定角度φ
は、35°以下では傾斜部27,28の板厚部分に露光
光線Bが掛かってしまうので光量損失が発生し、反対に
45°以上になると傾斜部27,28が壁の役目を持っ
てしまうために、やはり光量損失が発生するので、35
°〜45°の範囲内に設定するのが最良の角度設定であ
ることが確かめられた。
【0045】また、傾斜部27,28の向きを、図4及
び図5の実施の形態とは反対に、この傾斜部27,28
の角度をφとなるように設定しつつ、その傾斜方向が光
源用ランプ23方向を向くように配置することも可能で
ある。このように構成することによって、上記実施の形
態と同様の効果が得られると共に、更に傾斜部27,2
8先端部分と光源用ランプとが接近して配置されるの
で、この部分がノズルの役目を果たして、循環している
冷却液30の流速が早くなり、光源用ランプ23の電極
部分の冷却効果を向上させる利点も生ずるものである。
【0046】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れることなく、傾斜部としては、露光光線に損失を伴う
ことなくスリットを通過させられる形状であれば、上記
説明の形状に限定されることはなく、例えば遮光板の板
厚を厚くして、スリットの内壁自体を凹状に傾斜させて
傾斜部として形成させることも可能であり、また露光光
線全体の光量を確保することから光源用ランプに反射板
を並設させて直接光と反射光との総合の光線を露光光線
として利用することも可能であり、その他にも種々の応
用や変形が可能であることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】本発明は、フェースパネル内面に形成さ
れた露光膜を露光する際に、露光光線の損失を伴うこと
なく、もしくは損失を最小限に抑えることが可能となる
ので、カラー受像管の大形化や広角化に対応した露光装
置及び露光方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー受像管の蛍光面形成用露光
装置を説明するための断面図。
【図2】本発明に係る露光装置を構成するランプハウス
の構成を示す断面図。
【図3】同じくランプハウスを示す斜視図。
【図4】同じくランプハウスを構成する光源用ランプと
遮光板との中央部分露光時の露光光線を説明するための
説明図。
【図5】同じくランプハウスを構成する光源用ランプと
遮光板との水平方向端部を露光する露光光線を説明する
ための説明図。
【図6】同じくランプハウスを構成する光源用ランプと
他の形態の遮光板との構成を示す断面図。
【図7】従来のカラー受像管の構成を示す断面図。
【図8】従来のカラー受像管用蛍光面形成用露光装置を
示す断面図。
【図9】同じく露光装置を構成するランプハウスを示す
斜視図。
【図10】同じくランプハウスを示す断面図。
【図11】同じくランプハウスの光源用ランプとして使
用される超高圧水銀ランプの照度分布を示す説明図。
【図12】同じくランプハウスを構成する光源用ランプ
と遮光板との中央部分露光時の露光光線を説明するため
の説明図。
【図13】同じくランプハウスを構成する光源用ランプ
と遮光板との水平方向端部を露光する露光光線を説明す
るための説明図。
【符号の説明】
11:感光膜 12:シャドウマスク 13:フェースパネル 14:支持台 16:ランプハウス 17,18,19:補正レンズ 23:光源用ランプ(水銀ランプ) 24:筐体 25:スリット 26:遮光板 27,28:傾斜部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー受像管のフェースパネル内面に蛍
    光面を形成するためのカラー受像管の蛍光面形成用露光
    装置において、 内面に形成された感光膜に対向してシャドウマスクが装
    着されたフェースパネルを支持位置決めする支持台と、 この支持台に対向して配置され、前記シャドウマスクを
    介して前記感光膜に紫外線を照射する光源用ランプを内
    蔵し移動可能に設置されたランプハウスと、 このランプハウスのシャドウマスク側に配置され、前記
    光源用ランプの紫外線を通過させる長辺及び短辺を有す
    るスリットを備えた遮光板と、 この遮光板の前記スリットを介して放出される紫外線を
    所定の軌道に補正するための補正レンズとを具備し、 前記スリットの長辺端縁に互いに内側に傾斜する傾斜部
    を形成したことを特徴とするカラー受像管の蛍光面形成
    用露光装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜部は、前記光源用ランプの反対
    面側に位置し、その先端が接近するように内側に傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1記載のカラー受像管の
    蛍光面形成用露光装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜部は、前記光源用ランプと対向
    する面側に位置し、その先端が接近するように内側に傾
    斜していることを特徴とする請求項1記載のカラー受像
    管の蛍光面形成用露光装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜部は、前記スリットと直交する
    線に対して35〜45°の範囲内に、その傾斜角を設定
    したことを特徴とする請求項1記載のカラー受像管の蛍
    光面形成用露光装置。
  5. 【請求項5】 シャドウマスクを有するカラー受像管の
    フェースパネル内面に形成した感光膜に対して、光源用
    ランプからの紫外線を遮光板に形成した長辺及び短辺を
    有するスリット及び紫外線の軌道を補正する補正レンズ
    を通して照射することにより、感光膜を露光するカラー
    受像管の蛍光面形成用露光方法において、 前記スリットの長辺端縁に互いに内側に傾斜する傾斜部
    を形成し、この傾斜部に沿って前記光源用ランプから放
    出される紫外線によって、前記フェースプレートの水平
    方向端部の感光膜を露光することを特徴とするカラー受
    像管の蛍光面形成用露光方法。
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