JP2002245937A - カラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法 - Google Patents
カラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラー受像管の蛍光面を形成するための感光
膜を露光する超高圧水銀ランプに、偏心や傾斜等の不具
合を持った超高圧水銀ランプを使用すると、超高圧水銀
ランプとスリット及び反射板との相対的な位置が変動す
るために、超高圧水銀ランプの交換時に照度特性が再現
されず、製造されたカラー受像管のホワイトユニフォー
ミティ等の特性にバラツキが発生し、品質の一定した安
定生産が難しかったが、これら不具合のある超高圧水銀
ランプを使用しても、照度分布特性が一定となるカラー
受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法を提供す
る。 【解決手段】 超高圧水銀ランプ23と対向して配置さ
れる反射板25の反対側に配置される遮光板30と超高
圧水銀ランプ23間にロッドレンズ28を配置し、超高
圧水銀ランプ23の直接光と反射板25からの反射光の
両者をロッドレンズ28を介して遮光板30に穿設した
スリット29側に導光し、このスリット29を介して供
給される露光光線によって感光膜11を露光する。
膜を露光する超高圧水銀ランプに、偏心や傾斜等の不具
合を持った超高圧水銀ランプを使用すると、超高圧水銀
ランプとスリット及び反射板との相対的な位置が変動す
るために、超高圧水銀ランプの交換時に照度特性が再現
されず、製造されたカラー受像管のホワイトユニフォー
ミティ等の特性にバラツキが発生し、品質の一定した安
定生産が難しかったが、これら不具合のある超高圧水銀
ランプを使用しても、照度分布特性が一定となるカラー
受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法を提供す
る。 【解決手段】 超高圧水銀ランプ23と対向して配置さ
れる反射板25の反対側に配置される遮光板30と超高
圧水銀ランプ23間にロッドレンズ28を配置し、超高
圧水銀ランプ23の直接光と反射板25からの反射光の
両者をロッドレンズ28を介して遮光板30に穿設した
スリット29側に導光し、このスリット29を介して供
給される露光光線によって感光膜11を露光する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管のフ
ェースパネル内面に設けられた感光層を露光するための
露光装置及び露光方法に関する。
ェースパネル内面に設けられた感光層を露光するための
露光装置及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管は、図7に示すよう
に、略矩形状を呈するフェースパネル51と、このフェ
ースパネル51に接合されたファンネル52からなる外
囲器を有し、そのフェースパネル51の内面に、青、
緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光面53が形
成され、この蛍光面53に対向してフェースパネル51
内には、多数の電子ビーム通過孔が形成されたシャドウ
マスク54が配置されている。
に、略矩形状を呈するフェースパネル51と、このフェ
ースパネル51に接合されたファンネル52からなる外
囲器を有し、そのフェースパネル51の内面に、青、
緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光面53が形
成され、この蛍光面53に対向してフェースパネル51
内には、多数の電子ビーム通過孔が形成されたシャドウ
マスク54が配置されている。
【0003】一方、ファンネル52のネック55内に
は、3電子ビーム56B,56G,56Rを放出する電
子銃57が配設され、この電子銃57から放出される3
電子ビーム56B,56G,56Rをファンネル52の
外側に装着された偏向ヨーク58の発生する磁界により
偏向して、この電子ビーム56B,56G,56Rによ
って蛍光面53を水平、垂直方向に走査することによ
り、蛍光面53上にカラー画像を再生表示するように形
成されている。
は、3電子ビーム56B,56G,56Rを放出する電
子銃57が配設され、この電子銃57から放出される3
電子ビーム56B,56G,56Rをファンネル52の
外側に装着された偏向ヨーク58の発生する磁界により
偏向して、この電子ビーム56B,56G,56Rによ
って蛍光面53を水平、垂直方向に走査することによ
り、蛍光面53上にカラー画像を再生表示するように形
成されている。
【0004】この蛍光面53としては、マトリクス状ま
たはストライプ状の光吸収層の間隙部に、3色蛍光体層
が埋め込まれたブラックマトリクス形またはブラックス
トライプ形の蛍光面53が多用されている。このカラー
受像管の蛍光面53は、従来から写真印刷法にて形成さ
れている。例えば、光吸収層を備えるブラックマトリク
ス形、またはブラックストライプ形の蛍光面53につい
ては、次のようにして形成されている。
たはストライプ状の光吸収層の間隙部に、3色蛍光体層
が埋め込まれたブラックマトリクス形またはブラックス
トライプ形の蛍光面53が多用されている。このカラー
受像管の蛍光面53は、従来から写真印刷法にて形成さ
れている。例えば、光吸収層を備えるブラックマトリク
ス形、またはブラックストライプ形の蛍光面53につい
ては、次のようにして形成されている。
【0005】まず、フェースパネル51の内面を洗浄し
た後に、このフェースパネル51の内面に、ポリビニル
アルコール(PVA)及び重クロム酸アンモニウム(A
DC)を主成分とする感光膜を塗布して乾燥させる。
た後に、このフェースパネル51の内面に、ポリビニル
アルコール(PVA)及び重クロム酸アンモニウム(A
DC)を主成分とする感光膜を塗布して乾燥させる。
【0006】次いで、この感光膜をシャドウマスク54
を介して露光し、シャドウマスク54の電子ビーム通過
孔に対応するパターンを感光膜に焼付けた後に現像し
て、フェースパネル51の内面に、シャドウマスク54
の開孔パターンに対応するパターンからなるマトリクス
状、もしくはストライプ状の感光膜となるレジスト膜を
形成する。
を介して露光し、シャドウマスク54の電子ビーム通過
孔に対応するパターンを感光膜に焼付けた後に現像し
て、フェースパネル51の内面に、シャドウマスク54
の開孔パターンに対応するパターンからなるマトリクス
状、もしくはストライプ状の感光膜となるレジスト膜を
形成する。
【0007】そして、このレジスト膜の形成されたフェ
ースパネル51の内面に、例えば黒鉛からなる光吸収塗
料層を塗布し、レジスト膜と共にそのレジスト膜上の光
吸収塗料を剥離除去して、マトリクス状またはストライ
プ状の光吸収層を形成する。
ースパネル51の内面に、例えば黒鉛からなる光吸収塗
料層を塗布し、レジスト膜と共にそのレジスト膜上の光
吸収塗料を剥離除去して、マトリクス状またはストライ
プ状の光吸収層を形成する。
【0008】その後、光吸収層の形成されたフェースパ
ネル51の内面に、蛍光体、PVA、ADC等を主成分
とする感光膜となる蛍光体スラリ層を塗布して乾燥さ
せ、この蛍光体スラリ層を、シャドウマスク54を介し
て露光することによって、シャドウマスク54の電子ビ
ーム通過孔に対応するパターンを焼付けた後に現像し
て、光吸収層の所定の間隙部に、青、緑、赤の3色のう
ちの1色に対応する蛍光体層を形成する。このような蛍
光体層の形成工程を、残りの2色の蛍光体についても繰
返すことによって、3色の蛍光面が形成される。
ネル51の内面に、蛍光体、PVA、ADC等を主成分
とする感光膜となる蛍光体スラリ層を塗布して乾燥さ
せ、この蛍光体スラリ層を、シャドウマスク54を介し
て露光することによって、シャドウマスク54の電子ビ
ーム通過孔に対応するパターンを焼付けた後に現像し
て、光吸収層の所定の間隙部に、青、緑、赤の3色のう
ちの1色に対応する蛍光体層を形成する。このような蛍
光体層の形成工程を、残りの2色の蛍光体についても繰
返すことによって、3色の蛍光面が形成される。
【0009】また、光吸収層を持たない3色蛍光面につ
いては、蛍光体層の形成工程を、3色の蛍光体について
夫々繰返して実施することにより、形成することができ
る。
いては、蛍光体層の形成工程を、3色の蛍光体について
夫々繰返して実施することにより、形成することができ
る。
【0010】このような光吸収層及び3色蛍光体層を得
るための、蛍光面形成用感光膜に対するシャドウマスク
54の電子ビーム通過孔に対応するパターンの焼付けに
は、図8に示すような露光装置が使用されている。
るための、蛍光面形成用感光膜に対するシャドウマスク
54の電子ビーム通過孔に対応するパターンの焼付けに
は、図8に示すような露光装置が使用されている。
【0011】即ち、内面に感光膜61が形成され、且つ
フォトマスクとしての機能を有するシャドウマスク54
が装着されたフェースパネル51を位置決め支持する支
持台62が、筐体63の上部に設けられる。この筐体6
3の下部には、超高圧水銀ランプを内蔵したランプハウ
ス64が、フェースパネル51に対して選択的に移動可
能に設置され、このランプハウス64上には、このラン
プハウス64から支持台62方向に、順次ランプハウス
64から放射される紫外線を電子ビーム56B,56
G,56Rの軌道に近似させ、蛍光体の青、緑、赤の各
色毎に個別に対応するために配置される補正レンズ65
や、各色共通に使用する共通レンズ66、67等の光学
レンズ系、及びフェースパネル51内面に形成された蛍
光面形成用の感光層61に対する光量分布を補正するガ
ラス透明基板68に金属蒸着膜69を付着した光量補正
フィルタ70が設置されている。
フォトマスクとしての機能を有するシャドウマスク54
が装着されたフェースパネル51を位置決め支持する支
持台62が、筐体63の上部に設けられる。この筐体6
3の下部には、超高圧水銀ランプを内蔵したランプハウ
ス64が、フェースパネル51に対して選択的に移動可
能に設置され、このランプハウス64上には、このラン
プハウス64から支持台62方向に、順次ランプハウス
64から放射される紫外線を電子ビーム56B,56
G,56Rの軌道に近似させ、蛍光体の青、緑、赤の各
色毎に個別に対応するために配置される補正レンズ65
や、各色共通に使用する共通レンズ66、67等の光学
レンズ系、及びフェースパネル51内面に形成された蛍
光面形成用の感光層61に対する光量分布を補正するガ
ラス透明基板68に金属蒸着膜69を付着した光量補正
フィルタ70が設置されている。
【0012】また、補正レンズ65では、各蛍光体位置
が電子ビーム56B,56G,56R軌道と一致するよ
うに、紫外線の軌道を補正しているもので、夫々のレン
ズ65,66,67は、ランプハウス64からの紫外線
を、実際の電子ビーム56B,56G,56Rに近似す
るように、各レンズ65,66,67面が微妙な凹凸を
有するように非球面状に加工されている。
が電子ビーム56B,56G,56R軌道と一致するよ
うに、紫外線の軌道を補正しているもので、夫々のレン
ズ65,66,67は、ランプハウス64からの紫外線
を、実際の電子ビーム56B,56G,56Rに近似す
るように、各レンズ65,66,67面が微妙な凹凸を
有するように非球面状に加工されている。
【0013】このランプハウス64は、フェースパネル
51に取付けられたシャドウマスク54のスロット状開
孔を形成している電子ビーム通過孔の長手方向、即ち形
成される直線状のストライプの長手方向と一致するよう
に、後述するスリットを設けた遮光板が配置されてお
り、このスリットを介して紫外線が放出されている。
51に取付けられたシャドウマスク54のスロット状開
孔を形成している電子ビーム通過孔の長手方向、即ち形
成される直線状のストライプの長手方向と一致するよう
に、後述するスリットを設けた遮光板が配置されてお
り、このスリットを介して紫外線が放出されている。
【0014】このように構成された露光装置を使用し
て、カラー受像管の蛍光面53を形成するための感光層
61を露光させるには、ランプハウス64から放射され
た紫外線を、補正レンズ65,66,67群で紫外線軌
道の補正を行った後に、光量補正フィルタ70で光量分
布を補正し、色選別機能を有するシャドウマスク54を
フォトマスクとして、フェースパネル51の内面に塗布
された感光膜61を露光し、この露光の後に現像してス
トライプ状の蛍光面53パターンを形成するものであ
る。
て、カラー受像管の蛍光面53を形成するための感光層
61を露光させるには、ランプハウス64から放射され
た紫外線を、補正レンズ65,66,67群で紫外線軌
道の補正を行った後に、光量補正フィルタ70で光量分
布を補正し、色選別機能を有するシャドウマスク54を
フォトマスクとして、フェースパネル51の内面に塗布
された感光膜61を露光し、この露光の後に現像してス
トライプ状の蛍光面53パターンを形成するものであ
る。
【0015】このような露光装置のランプハウス64の
詳細について、図9を参照して説明する。このランプハ
ウス64は、光源用ランプとして超高圧水銀ランプ71
を使用しており、この超高圧水銀ランプ71は、図10
及び図11に示めすように、円筒状のガラス管72の両
端部に外側電極73,74が配置され、この外部電極7
3に近接して保持部75が設けられている。この保持部
75には、ガラス管72と連接するスペーサ76が形成
され、ガラス管72内部には、両端の外部電極73,7
4と電気的に接続された内部電極77,78が配置され
ている。この内部電極77,78の外部電極73,74
側端部は水銀79,80で充填され、また内部電極7
7,78先端は、ガス状の水銀によって満たされたアー
ク発生部81として形成される構成となっている。
詳細について、図9を参照して説明する。このランプハ
ウス64は、光源用ランプとして超高圧水銀ランプ71
を使用しており、この超高圧水銀ランプ71は、図10
及び図11に示めすように、円筒状のガラス管72の両
端部に外側電極73,74が配置され、この外部電極7
3に近接して保持部75が設けられている。この保持部
75には、ガラス管72と連接するスペーサ76が形成
され、ガラス管72内部には、両端の外部電極73,7
4と電気的に接続された内部電極77,78が配置され
ている。この内部電極77,78の外部電極73,74
側端部は水銀79,80で充填され、また内部電極7
7,78先端は、ガス状の水銀によって満たされたアー
ク発生部81として形成される構成となっている。
【0016】このように構成された超高圧水銀ランプ7
1は、箱状の筐体82に収容されている。即ち、この筐
体82の対向する一側面には、一対の透孔(図示せず)
が設けられており、この一対の透孔を貫通して筐体82
内部に超高圧水銀ランプ71の管軸方向がフェースパネ
ル51の水平方向となるように、筐体82から外部電極
74と保持部75が突出するように超高圧水銀ランプ7
1が装着される。
1は、箱状の筐体82に収容されている。即ち、この筐
体82の対向する一側面には、一対の透孔(図示せず)
が設けられており、この一対の透孔を貫通して筐体82
内部に超高圧水銀ランプ71の管軸方向がフェースパネ
ル51の水平方向となるように、筐体82から外部電極
74と保持部75が突出するように超高圧水銀ランプ7
1が装着される。
【0017】また超高圧水銀ランプ71と対向して筐体
82内部には、光量調整用のスリット83を有する遮光
板84が、このスリット83の長手方向が超高圧水銀ラ
ンプ71の管軸方向と直交するように設けられ、この遮
光板84の上部には、透明なカバーガラス85が筐体8
2の上側面に取着されており、更に、この筐体82内に
は、超高圧水銀ランプ71の放熱を容易にするために、
水等の冷却液86が筐体82内を循環するように充填さ
れている。これらランプハウス64は、露光装置の筐体
63に対して超高圧水銀ランプ71の管軸方向に移動可
能に載置されている。
82内部には、光量調整用のスリット83を有する遮光
板84が、このスリット83の長手方向が超高圧水銀ラ
ンプ71の管軸方向と直交するように設けられ、この遮
光板84の上部には、透明なカバーガラス85が筐体8
2の上側面に取着されており、更に、この筐体82内に
は、超高圧水銀ランプ71の放熱を容易にするために、
水等の冷却液86が筐体82内を循環するように充填さ
れている。これらランプハウス64は、露光装置の筐体
63に対して超高圧水銀ランプ71の管軸方向に移動可
能に載置されている。
【0018】上記の超高圧水銀ランプ71は、ガラス管
72が使用されているために精密加工が難しく、また保
持部75との接合においても製造上のバラツキが発生し
易いという問題がある。このために、超高圧水銀ランプ
71をまとめて大量に入手すると、図10に示すよう
に、保持部75に対してガラス管72の管軸部分が偏
心、あるいは図11に示すように、保持部75に対して
ガラス管72部分が傾斜して取付けられている超高圧水
銀ランプ71が混在している場合がある。
72が使用されているために精密加工が難しく、また保
持部75との接合においても製造上のバラツキが発生し
易いという問題がある。このために、超高圧水銀ランプ
71をまとめて大量に入手すると、図10に示すよう
に、保持部75に対してガラス管72の管軸部分が偏
心、あるいは図11に示すように、保持部75に対して
ガラス管72部分が傾斜して取付けられている超高圧水
銀ランプ71が混在している場合がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように偏心や傾斜
が発生している超高圧水銀ランプ71を露光装置に使用
すると、超高圧水銀ランプ71は、保持部75によって
ランプハウス64の筐体82内での位置決め支持が決定
されるために、超高圧水銀ランプ71と遮光板84のス
リット83との相対的な位置が変化してしまうことにな
る。一般にカラー受像管のランディング特性は、超高圧
水銀ランプ71とスリット83との相対的な位置によっ
て決定されているために、ガラス管72が偏心、あるい
は傾斜している超高圧水銀ランプ71を使用すると、例
えば青、緑、赤用の蛍光体露光時に超高圧水銀ランプ7
1を交換して露光を行う際に、偏心あるいは傾斜してい
る超高圧水銀ランプ71をいつも同じ位置に設定するこ
とは、実際上は困難であり、このためにランディング特
性の再現を行うことが困難となる。
が発生している超高圧水銀ランプ71を露光装置に使用
すると、超高圧水銀ランプ71は、保持部75によって
ランプハウス64の筐体82内での位置決め支持が決定
されるために、超高圧水銀ランプ71と遮光板84のス
リット83との相対的な位置が変化してしまうことにな
る。一般にカラー受像管のランディング特性は、超高圧
水銀ランプ71とスリット83との相対的な位置によっ
て決定されているために、ガラス管72が偏心、あるい
は傾斜している超高圧水銀ランプ71を使用すると、例
えば青、緑、赤用の蛍光体露光時に超高圧水銀ランプ7
1を交換して露光を行う際に、偏心あるいは傾斜してい
る超高圧水銀ランプ71をいつも同じ位置に設定するこ
とは、実際上は困難であり、このためにランディング特
性の再現を行うことが困難となる。
【0020】更に、露光時の露光光線(紫外線)の光量
の増大を図るために、超高圧水銀ランプ71の遮光板8
4の配置側とは反対側に、超高圧水銀ランプ71との対
向面が鏡面仕上げされたアルミニュウム、もしくはステ
ンレス製の反射板(図示せず)を設置する場合もある
が、この場合においても反射板と超高圧水銀ランプ71
との相対的な位置が一定の位置になるように収めること
が難しく、充分な光量増大を図ることが難しいばかりで
なく、超高圧水銀ランプ71の交換時には、照度特性が
再現されないという問題がある。
の増大を図るために、超高圧水銀ランプ71の遮光板8
4の配置側とは反対側に、超高圧水銀ランプ71との対
向面が鏡面仕上げされたアルミニュウム、もしくはステ
ンレス製の反射板(図示せず)を設置する場合もある
が、この場合においても反射板と超高圧水銀ランプ71
との相対的な位置が一定の位置になるように収めること
が難しく、充分な光量増大を図ることが難しいばかりで
なく、超高圧水銀ランプ71の交換時には、照度特性が
再現されないという問題がある。
【0021】その結果、ランディング特性や照度分布特
性に密接な関わりを有する超高圧水銀ランプ71の精度
上のバラツキは、蛍光面形成にも影響を与えるので、カ
ラー受像管のホワイトユニフォーミティやブライトユニ
フォーミティ特性のバラツキとしてその弊害が発生して
しまい、同一特性を有するカラー受像管の安定生産を阻
害する要因となっていた。
性に密接な関わりを有する超高圧水銀ランプ71の精度
上のバラツキは、蛍光面形成にも影響を与えるので、カ
ラー受像管のホワイトユニフォーミティやブライトユニ
フォーミティ特性のバラツキとしてその弊害が発生して
しまい、同一特性を有するカラー受像管の安定生産を阻
害する要因となっていた。
【0022】これらの問題を解決するためには、超高圧
水銀ランプ71の入手時に、不良品選別を徹底して行う
手法が考えられるが、多くの人手や費用を必要とするば
かりでなく、迅速な製品の入荷ができなくなる等の問題
があった。
水銀ランプ71の入手時に、不良品選別を徹底して行う
手法が考えられるが、多くの人手や費用を必要とするば
かりでなく、迅速な製品の入荷ができなくなる等の問題
があった。
【0023】本発明は、このような課題に対処してなさ
れたもので、超高圧水銀ランプと遮光板間にロッドレン
ズを配置することで、例え超高圧水銀ランプ中に偏心や
傾斜しているものが含まれていた場合でも、これらによ
る影響をなくして常に一定の光量及び照度分布特性を有
する露光光線を得ることが可能な露光装置及び露光方法
を提供することを目的とする。
れたもので、超高圧水銀ランプと遮光板間にロッドレン
ズを配置することで、例え超高圧水銀ランプ中に偏心や
傾斜しているものが含まれていた場合でも、これらによ
る影響をなくして常に一定の光量及び照度分布特性を有
する露光光線を得ることが可能な露光装置及び露光方法
を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラー受像管
のフェースパネル内面に蛍光面を形成するためのカラー
受像管の蛍光面形成用露光装置において、内面に形成さ
れた感光膜に対向してシャドウマスクが装着されたフェ
ースパネルを支持位置決めする支持台と、この支持台に
対向して配置され、シャドウマスクを介して感光膜に露
光光線を照射する超高圧水銀ランプと、この超高圧水銀
ランプのシャドウマスク側に配置され露光光線を通過さ
せるスリットを有する遮光板と、この遮光板のスリット
を介して放出される露光光線を所定の軌道に補正するた
めの補正レンズと、超高圧水銀ランプの遮光板とは反対
側に配置され露光光線を反射させる反射板と、この反射
板からの反射光及び超高圧水銀ランプからの直接光を導
入して出射するロッドレンズを超高圧水銀ランプ及び遮
光板間に介在配置するように構成した。
のフェースパネル内面に蛍光面を形成するためのカラー
受像管の蛍光面形成用露光装置において、内面に形成さ
れた感光膜に対向してシャドウマスクが装着されたフェ
ースパネルを支持位置決めする支持台と、この支持台に
対向して配置され、シャドウマスクを介して感光膜に露
光光線を照射する超高圧水銀ランプと、この超高圧水銀
ランプのシャドウマスク側に配置され露光光線を通過さ
せるスリットを有する遮光板と、この遮光板のスリット
を介して放出される露光光線を所定の軌道に補正するた
めの補正レンズと、超高圧水銀ランプの遮光板とは反対
側に配置され露光光線を反射させる反射板と、この反射
板からの反射光及び超高圧水銀ランプからの直接光を導
入して出射するロッドレンズを超高圧水銀ランプ及び遮
光板間に介在配置するように構成した。
【0025】また、シャドウマスクを有するカラー受像
管のフェースパネル内面に形成した感光膜に対して、超
高圧水銀ランプからの露光光線を遮光板に形成したスリ
ット及び露光光線の軌道を補正する補正レンズを通して
照射することにより、感光膜を露光するカラー受像管の
蛍光面形成用露光方法において、超高圧水銀ランプの遮
光板と反対側に反射板を設けるとともに、超高圧水銀ラ
ンプと遮光板間にロッドレンズを配置することによっ
て、超高圧水銀ランプからの直接光及び反射板からの反
射光の両者を、ロッドレンズを介して遮光板側に導光し
て露光光線として利用するようにした。
管のフェースパネル内面に形成した感光膜に対して、超
高圧水銀ランプからの露光光線を遮光板に形成したスリ
ット及び露光光線の軌道を補正する補正レンズを通して
照射することにより、感光膜を露光するカラー受像管の
蛍光面形成用露光方法において、超高圧水銀ランプの遮
光板と反対側に反射板を設けるとともに、超高圧水銀ラ
ンプと遮光板間にロッドレンズを配置することによっ
て、超高圧水銀ランプからの直接光及び反射板からの反
射光の両者を、ロッドレンズを介して遮光板側に導光し
て露光光線として利用するようにした。
【0026】このように構成したカラー受像管の蛍光面
形成用露光装置及び露光方法によれば、超高圧水銀ラン
プと遮光板のスリット間にロッドレンズを配置すること
で、超高圧水銀ランプの組立精度に関わらずに、常に一
定の光量及び照度分布特性を有する露光光線を得ること
が可能となる。
形成用露光装置及び露光方法によれば、超高圧水銀ラン
プと遮光板のスリット間にロッドレンズを配置すること
で、超高圧水銀ランプの組立精度に関わらずに、常に一
定の光量及び照度分布特性を有する露光光線を得ること
が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、カラー
受像管自体及び超高圧水銀ランプ自体の構成について
は、従来と同様な構成をとるので、その詳細な説明は省
略する。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、カラー
受像管自体及び超高圧水銀ランプ自体の構成について
は、従来と同様な構成をとるので、その詳細な説明は省
略する。
【0028】図1は、カラー受像管の蛍光面形成用補正
レンズを備えた露光装置を簡略化して示す断面図であ
る。
レンズを備えた露光装置を簡略化して示す断面図であ
る。
【0029】即ち、内面に感光膜または蛍光体スラリ層
等の感光膜11が形成され、且つフォトマスクとしての
機能を有するシャドウマスク12が装着されたフェース
パネル13を位置決め支持する支持台14が、筐体15
の上部に設けられる。この筐体15の下部には、後述す
る超高圧水銀ランプを内蔵したランプハウス16が、フ
ェースパネル13に対して選択的に移動可能に設置さ
れ、このランプハウス16上には、このランプハウス1
6から支持台14方向に、順次ランプハウス16から放
射される紫外線(露光光線)を電子ビームの軌道に近似
させ、蛍光体の青、緑、赤の各色毎に個別に対応するた
めに配置される補正レンズ17や、各色共通に使用する
共通レンズ18、19等の光学レンズ系、及びフェース
パネル13内面に形成された感光膜11に対する光量分
布を補正するためのガラス透明基板20に金属蒸着膜2
1を形成した光量補正フィルタ22が設置されている。
等の感光膜11が形成され、且つフォトマスクとしての
機能を有するシャドウマスク12が装着されたフェース
パネル13を位置決め支持する支持台14が、筐体15
の上部に設けられる。この筐体15の下部には、後述す
る超高圧水銀ランプを内蔵したランプハウス16が、フ
ェースパネル13に対して選択的に移動可能に設置さ
れ、このランプハウス16上には、このランプハウス1
6から支持台14方向に、順次ランプハウス16から放
射される紫外線(露光光線)を電子ビームの軌道に近似
させ、蛍光体の青、緑、赤の各色毎に個別に対応するた
めに配置される補正レンズ17や、各色共通に使用する
共通レンズ18、19等の光学レンズ系、及びフェース
パネル13内面に形成された感光膜11に対する光量分
布を補正するためのガラス透明基板20に金属蒸着膜2
1を形成した光量補正フィルタ22が設置されている。
【0030】また、補正レンズ17では、各蛍光体位置
が電子ビーム軌道と一致するように、露光光線の軌道を
補正しているもので、夫々のレンズ17,18,19
は、ランプハウス16からの露光光線を、実際の電子ビ
ームに近似するように、各レンズ17,18,19面が
微妙な凹凸を有するように非球面状に加工されている。
が電子ビーム軌道と一致するように、露光光線の軌道を
補正しているもので、夫々のレンズ17,18,19
は、ランプハウス16からの露光光線を、実際の電子ビ
ームに近似するように、各レンズ17,18,19面が
微妙な凹凸を有するように非球面状に加工されている。
【0031】このランプハウス16には、フェースパネ
ル13に取付けられたシャドウマスク12のスロット状
透孔を形成している電子ビーム通過孔の長手方向、即ち
形成される直線状のストライプの長手方向と一致するよ
うに、後述するスリットを設けた遮光板が配置されてお
り、このスリットを介して露光光線が放出されている。
ル13に取付けられたシャドウマスク12のスロット状
透孔を形成している電子ビーム通過孔の長手方向、即ち
形成される直線状のストライプの長手方向と一致するよ
うに、後述するスリットを設けた遮光板が配置されてお
り、このスリットを介して露光光線が放出されている。
【0032】このように構成された露光装置を使用し
て、カラー受像管の蛍光面を形成するための感光膜11
を露光させるには、ランプハウス16から放射された露
光光線を、補正レンズ17,18,19群で露光光線軌
道の補正を行った後に、光量補正フィルタ22で光量分
布を補正して、色選択機能を有するシャドウマスク12
をフォトマスクとして、フェースパネル13の内面に塗
布された感光膜11を露光し、この露光の後に現像して
ストライプ状の蛍光面パターンを形成するものである。
て、カラー受像管の蛍光面を形成するための感光膜11
を露光させるには、ランプハウス16から放射された露
光光線を、補正レンズ17,18,19群で露光光線軌
道の補正を行った後に、光量補正フィルタ22で光量分
布を補正して、色選択機能を有するシャドウマスク12
をフォトマスクとして、フェースパネル13の内面に塗
布された感光膜11を露光し、この露光の後に現像して
ストライプ状の蛍光面パターンを形成するものである。
【0033】このような露光装置のランプハウス16に
ついて、図2を参照して詳細に説明する。このランプハ
ウス16は、光源用ランプとして超高圧水銀ランプ23
を収納する箱状の筐体24を有し、この筐体24の対向
する一側面には、夫々透孔(図示せず)が設けられてお
り、この一対の透孔を貫通して筐体24内部に超高圧水
銀ランプ23の管軸方向がフェースパネル13の水平方
向と一致するように装着される。
ついて、図2を参照して詳細に説明する。このランプハ
ウス16は、光源用ランプとして超高圧水銀ランプ23
を収納する箱状の筐体24を有し、この筐体24の対向
する一側面には、夫々透孔(図示せず)が設けられてお
り、この一対の透孔を貫通して筐体24内部に超高圧水
銀ランプ23の管軸方向がフェースパネル13の水平方
向と一致するように装着される。
【0034】また、超高圧水銀ランプ23と対向して筐
体24底部には、対向面を鏡面仕上げされたアルミニュ
ウム、もしくはステンレス等から形成された反射板25
が配置されている。この反射板25は、超高圧水銀ラン
プ23と密接もしくは離間して配置され、平板状もしく
は超高圧水銀ランプ23と相似形の凹面状に形成されて
いる。
体24底部には、対向面を鏡面仕上げされたアルミニュ
ウム、もしくはステンレス等から形成された反射板25
が配置されている。この反射板25は、超高圧水銀ラン
プ23と密接もしくは離間して配置され、平板状もしく
は超高圧水銀ランプ23と相似形の凹面状に形成されて
いる。
【0035】この反射板25の超高圧水銀ランプ23の
反対側にはカバーガラス26が装着されて筐体24内を
密封し、この筐体24内には、水等の冷却液27が循環
するように充填されている。このカバーガラス26の外
側には、超高圧水銀ランプ23の光軸上に角柱状のロッ
ドレンズ28が配置され、更にこのロッドレンズ28の
出射側に光量調整用のスリット29を有する遮光板30
が、このスリット29の長手方向が超高圧水銀ランプ2
3の管軸方向と直交するように設けられ、これらランプ
ハウス16全体は、筐体15に対して超高圧水銀ランプ
23の管軸方向に移動可能に筐体15に装着されてい
る。このロッドレンズ28は、図3に示すように、内周
面が鏡面仕上げされているもので、入射側の露光光線全
てを出射側に導くもので、出射側端面が恰も超高圧水銀
ランプ23等の光源として機能する作用を有している。
反対側にはカバーガラス26が装着されて筐体24内を
密封し、この筐体24内には、水等の冷却液27が循環
するように充填されている。このカバーガラス26の外
側には、超高圧水銀ランプ23の光軸上に角柱状のロッ
ドレンズ28が配置され、更にこのロッドレンズ28の
出射側に光量調整用のスリット29を有する遮光板30
が、このスリット29の長手方向が超高圧水銀ランプ2
3の管軸方向と直交するように設けられ、これらランプ
ハウス16全体は、筐体15に対して超高圧水銀ランプ
23の管軸方向に移動可能に筐体15に装着されてい
る。このロッドレンズ28は、図3に示すように、内周
面が鏡面仕上げされているもので、入射側の露光光線全
てを出射側に導くもので、出射側端面が恰も超高圧水銀
ランプ23等の光源として機能する作用を有している。
【0036】このように構成された露光装置を使用して
露光を行う場合は、この露光装置の対象物となるカラー
受像管を構成するフェースパネル13の内面にPVA及
びADCを主成分とする感光膜等の感光膜11が塗布さ
れたフェースパネル13を支持台14上に載置固定し、
その感光膜11を、露光装置を使用して、フェースパネ
ル13に取着されたシャドウマスク12をフォトマスク
として露光する。
露光を行う場合は、この露光装置の対象物となるカラー
受像管を構成するフェースパネル13の内面にPVA及
びADCを主成分とする感光膜等の感光膜11が塗布さ
れたフェースパネル13を支持台14上に載置固定し、
その感光膜11を、露光装置を使用して、フェースパネ
ル13に取着されたシャドウマスク12をフォトマスク
として露光する。
【0037】このシャドウマスク12の電子ビーム通過
孔に対応するパターンを焼付けた後に現像して、フェー
スパネル13の内面にシャドウマスク12の開孔パター
ンに対応するパターンからなるレジスト膜を形成する。
このレジスト膜の形成されたフェースパネル13の内面
に、更に光吸収塗料層を塗布した後にレジスト膜と共
に、そのレジスト膜上の光吸収塗料を剥離除去して、マ
トリクス状またはストライプ状の光吸収層を形成する。
孔に対応するパターンを焼付けた後に現像して、フェー
スパネル13の内面にシャドウマスク12の開孔パター
ンに対応するパターンからなるレジスト膜を形成する。
このレジスト膜の形成されたフェースパネル13の内面
に、更に光吸収塗料層を塗布した後にレジスト膜と共
に、そのレジスト膜上の光吸収塗料を剥離除去して、マ
トリクス状またはストライプ状の光吸収層を形成する。
【0038】その後、光吸収層の形成されたフェースパ
ネル13の内面に、蛍光体、PVA、ADC等を主成分
とする蛍光体スラリ層等の感光膜11を塗布形成し、こ
の感光膜11をシャドウマスク12を介して露光し、シ
ャドウマスク12の電子ビーム通過孔に対応するパター
ンを焼付けた後に現像して、光吸収層の所定の間隙部に
青、緑、赤のいずれか1色の蛍光体層を形成する。
ネル13の内面に、蛍光体、PVA、ADC等を主成分
とする蛍光体スラリ層等の感光膜11を塗布形成し、こ
の感光膜11をシャドウマスク12を介して露光し、シ
ャドウマスク12の電子ビーム通過孔に対応するパター
ンを焼付けた後に現像して、光吸収層の所定の間隙部に
青、緑、赤のいずれか1色の蛍光体層を形成する。
【0039】そして、この蛍光体層の形成工程を、残り
の2色の蛍光体について繰返すことにより、3色の蛍光
体を有する蛍光面が形成される。なお、この光吸収層を
持たない蛍光面については、蛍光体形成工程のみを、3
色蛍光体について繰返すことによって形成される。
の2色の蛍光体について繰返すことにより、3色の蛍光
体を有する蛍光面が形成される。なお、この光吸収層を
持たない蛍光面については、蛍光体形成工程のみを、3
色蛍光体について繰返すことによって形成される。
【0040】そこで、露光光線について考察してみる
と、超高圧水銀ランプ23から発した直接光と、この直
接光を反射板25によって反射された反射光とは、カバ
ーガラス26を介してロッドレンズ28の入射側から導
光され、入射側から入射された直接光及び反射光からな
る露光光線は、途中でロスることなく出射側に導かれて
出射される。この露光光線を遮光板30に設けたスリッ
ト29によって光量調整されて感光膜11側に放射され
るものである。
と、超高圧水銀ランプ23から発した直接光と、この直
接光を反射板25によって反射された反射光とは、カバ
ーガラス26を介してロッドレンズ28の入射側から導
光され、入射側から入射された直接光及び反射光からな
る露光光線は、途中でロスることなく出射側に導かれて
出射される。この露光光線を遮光板30に設けたスリッ
ト29によって光量調整されて感光膜11側に放射され
るものである。
【0041】いま、超高圧水銀ランプ23として、図1
0に示すような偏心不良の超高圧水銀ランプ23が装着
された場合を想定すると、図4に示すようになる。この
場合には、超高圧水銀ランプ23の保持部31を持って
偏心方向と管軸方向とが一致するように回転させて概略
の位置合わせを行えば、超高圧水銀ランプ23からの直
接光、及び反射板25からの反射光は、ロッドレンズ2
8によって、その出射側で平均化されて、図3に示すよ
うに対称性の良い光源像として形成される。
0に示すような偏心不良の超高圧水銀ランプ23が装着
された場合を想定すると、図4に示すようになる。この
場合には、超高圧水銀ランプ23の保持部31を持って
偏心方向と管軸方向とが一致するように回転させて概略
の位置合わせを行えば、超高圧水銀ランプ23からの直
接光、及び反射板25からの反射光は、ロッドレンズ2
8によって、その出射側で平均化されて、図3に示すよ
うに対称性の良い光源像として形成される。
【0042】一方、図11に示すような傾斜した超高圧
水銀ランプ23の場合には、図5に示すようになるため
に、超高圧水銀ランプ23の保持部31を持って傾斜方
向が一致するように回転させることで、図4の場合と同
様にロッドレンズ28の出射側に対称性の良い光源像が
得られるものである。
水銀ランプ23の場合には、図5に示すようになるため
に、超高圧水銀ランプ23の保持部31を持って傾斜方
向が一致するように回転させることで、図4の場合と同
様にロッドレンズ28の出射側に対称性の良い光源像が
得られるものである。
【0043】このように、例え超高圧水銀ランプ23に
偏心不良や傾斜不良の製品が混入されていたとしても、
反射板25及びロッドレンズ28とを組合わせて使用す
ることにより、ロッドレンズ28の出射側では平均化さ
れた露光光線が得られるので、これら不良の影響を殆ど
除外した露光光線とすることができ、また反射板25を
使用するので、露光光線も2倍近くの光量(照度)とす
ることができる。
偏心不良や傾斜不良の製品が混入されていたとしても、
反射板25及びロッドレンズ28とを組合わせて使用す
ることにより、ロッドレンズ28の出射側では平均化さ
れた露光光線が得られるので、これら不良の影響を殆ど
除外した露光光線とすることができ、また反射板25を
使用するので、露光光線も2倍近くの光量(照度)とす
ることができる。
【0044】このようなランプハウス16としては、カ
バーガラス26の外側にロッドレンズ28を配置してい
るが、このロッドレンズ28をカバーガラス26の内側
に配置することも可能である。即ち、図6に示すよう
に、筐体24の反射板25とは反対側に筒体32を植設
し、この筒体32の内側にロッドレンズ28を超高圧水
銀ランプ23の光軸上に配置し、更にこのロッドレンズ
28の出射側にスリット29を有する遮光板30を筒体
32端部に固定する。そしてこの遮光板30の外側にカ
バーガラス26を固定し、この筒体32内を含めて冷却
液27を充填するように構成する。
バーガラス26の外側にロッドレンズ28を配置してい
るが、このロッドレンズ28をカバーガラス26の内側
に配置することも可能である。即ち、図6に示すよう
に、筐体24の反射板25とは反対側に筒体32を植設
し、この筒体32の内側にロッドレンズ28を超高圧水
銀ランプ23の光軸上に配置し、更にこのロッドレンズ
28の出射側にスリット29を有する遮光板30を筒体
32端部に固定する。そしてこの遮光板30の外側にカ
バーガラス26を固定し、この筒体32内を含めて冷却
液27を充填するように構成する。
【0045】このように筒体32を備えた液密構造から
なる筐体24内にロッドレンズ28を収容しても、前述
の実施の形態と同様な効果を呈するのは勿論のこと、更
にこのロッドレンズ28部分も冷却液27によって冷却
されるので、超高圧水銀ランプ23からの熱の影響を減
少させることが可能となると共に、遮光板30も同時に
封止されるので、遮光板30に穿設したスリット29か
ら塵芥がロッドレンズ28端面に付着することもなくな
るので、ロッドレンズ28の光学精度の維持継続が可能
となる利点も併せ持つことができる。
なる筐体24内にロッドレンズ28を収容しても、前述
の実施の形態と同様な効果を呈するのは勿論のこと、更
にこのロッドレンズ28部分も冷却液27によって冷却
されるので、超高圧水銀ランプ23からの熱の影響を減
少させることが可能となると共に、遮光板30も同時に
封止されるので、遮光板30に穿設したスリット29か
ら塵芥がロッドレンズ28端面に付着することもなくな
るので、ロッドレンズ28の光学精度の維持継続が可能
となる利点も併せ持つことができる。
【0046】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れることなく、例えば図2に示す実施の形態において、
遮光板の外側に塵芥侵入防止用の透明な板を設置した
り、あるいは円柱状のロッドレンズを使用することも可
能で、その他にも種々の応用や変形が可能であることは
いうまでもない。
れることなく、例えば図2に示す実施の形態において、
遮光板の外側に塵芥侵入防止用の透明な板を設置した
り、あるいは円柱状のロッドレンズを使用することも可
能で、その他にも種々の応用や変形が可能であることは
いうまでもない。
【0047】
【発明の効果】本発明は、フェースパネル内面に形成さ
れた露光膜を露光する際に、超高圧水銀ランプに偏心や
傾斜があった場合でも、光量や照度分布特性の変動を平
均化することが可能となり、カラー受像管のランディン
グ特性やホワイトユニフォーミティ等の特性の変動を抑
制することが可能となるので、特性のバラツキの少ない
カラー受像管を得ることができる露光装置及び露光方法
を提供することが可能となるものである。
れた露光膜を露光する際に、超高圧水銀ランプに偏心や
傾斜があった場合でも、光量や照度分布特性の変動を平
均化することが可能となり、カラー受像管のランディン
グ特性やホワイトユニフォーミティ等の特性の変動を抑
制することが可能となるので、特性のバラツキの少ない
カラー受像管を得ることができる露光装置及び露光方法
を提供することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー受像管の蛍光面形成用露光
装置を説明するための断面図。
装置を説明するための断面図。
【図2】本発明に係る露光装置を構成するランプハウス
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
【図3】同じくランプハウスを構成するロッドレンズを
示す斜視図。
示す斜視図。
【図4】同じくランプハウスを構成する偏心した超高圧
水銀ランプと反射板並びにロッドレンズの関係を示す説
明図。
水銀ランプと反射板並びにロッドレンズの関係を示す説
明図。
【図5】同じくランプハウスを構成する傾斜した超高圧
水銀ランプと反射板並びにロッドレンズの関係を示す説
明図。
水銀ランプと反射板並びにロッドレンズの関係を示す説
明図。
【図6】同じく他の形態のランプハウスの構成を示す断
面図。
面図。
【図7】従来のカラー受像管の構成を示す断面図。
【図8】従来のカラー受像管用蛍光面形成用露光装置を
示す断面図。
示す断面図。
【図9】同じく露光装置を構成するランプハウスを示す
斜視図。
斜視図。
【図10】同じくランプハウスを構成する超高圧水銀ラ
ンプの偏心した状態を示す一部切欠側面図。
ンプの偏心した状態を示す一部切欠側面図。
【図11】同じくランプハウスを構成する超高圧水銀ラ
ンプの傾斜した状態を示す一部切欠側面図。
ンプの傾斜した状態を示す一部切欠側面図。
11:感光膜 12:シャドウマスク 13:フェースパネル 14:支持台 16:ランプハウス 17,18,19:補正レンズ 23:超高圧水銀ランプ 24:筐体 25:反射板 28:ロッドレンズ 29:スリット 30:遮光板
Claims (4)
- 【請求項1】 カラー受像管のフェースパネル内面に蛍
光面を形成するためのカラー受像管の蛍光面形成用露光
装置において、 内面に形成された感光膜に対向してシャドウマスクが装
着されたフェースパネルを支持位置決めする支持台と、 この支持台に対向して配置され、前記シャドウマスクを
介して前記感光膜に露光光線を照射する超高圧水銀ラン
プと、 この超高圧水銀ランプのシャドウマスク側に配置され、
前記露光光線を通過させるスリットを有する遮光板と、 この遮光板の前記スリットを介して放出される露光光線
を所定の軌道に補正するための補正レンズと、 前記超高圧水銀ランプの前記遮光板と反対側に配置さ
れ、前記露光光線を反射させる反射板と、 この反射板からの反射光及び前記超高圧水銀ランプから
の直接光を導入して出射する前記超高圧水銀ランプ及び
遮光板間に介在されたロッドレンズとを具備することを
特徴とするカラー受像管の蛍光面形成用露光装置。 - 【請求項2】 前記ロッドレンズは、前記超高圧水銀ラ
ンプを収容する筐体のカバーガラス外部に配置されてい
ることを特徴とする請求項1記載のカラー受像管の蛍光
面形成用露光装置。 - 【請求項3】 前記ロッドレンズは、前記超高圧水銀ラ
ンプを収容する筐体内に配置され、且つ筐体内に冷却液
が注入されていることを特徴とする請求項1記載のカラ
ー受像管の蛍光面形成用露光装置。 - 【請求項4】 シャドウマスクを有するカラー受像管の
フェースパネル内面に形成した感光膜に対して、超高圧
水銀ランプからの露光光線を遮光板に形成したスリット
及び露光光線の軌道を補正する補正レンズを通して照射
することにより、感光膜を露光するカラー受像管の蛍光
面形成用露光方法において、 前記超高圧水銀ランプの前記遮光板と反対側に反射板を
設けるとともに、前記超高圧水銀ランプと遮光板間にロ
ッドレンズを配置することによって、超高圧水銀ランプ
からの直接光及び反射板からの反射光の両者を、ロッド
レンズを介して遮光板側に導光して露光光線として利用
するようにしたことを特徴とするカラー受像管の蛍光面
形成用露光方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036891A JP2002245937A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | カラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036891A JP2002245937A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | カラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002245937A true JP2002245937A (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=18900101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001036891A Pending JP2002245937A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | カラー受像管の蛍光面形成用露光装置及び露光方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002245937A (ja) |
-
2001
- 2001-02-14 JP JP2001036891A patent/JP2002245937A/ja active Pending
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