JP2002244207A - 投射型表示装置、および投射型表示装置用光学ブロック - Google Patents

投射型表示装置、および投射型表示装置用光学ブロック

Info

Publication number
JP2002244207A
JP2002244207A JP2001045161A JP2001045161A JP2002244207A JP 2002244207 A JP2002244207 A JP 2002244207A JP 2001045161 A JP2001045161 A JP 2001045161A JP 2001045161 A JP2001045161 A JP 2001045161A JP 2002244207 A JP2002244207 A JP 2002244207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light valve
display device
optical
prism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001045161A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Ozeki
尚夫 大関
Takuya Shinpo
卓也 新保
Yuji Maki
裕司 槙
Takuya Shirahata
卓也 白幡
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001045161A priority Critical patent/JP2002244207A/ja
Publication of JP2002244207A publication Critical patent/JP2002244207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】偏光ビームスプリッタに対して反射型ライトバ
ルブを固着する。 【解決手段】第1一体化部材201は、直接取り付け部
2013Uと2013Lとで偏光ビームスプリッタ10
7Gの光が通過しない上下面を挟み込むようにして、貫
通穴(開口)HUおよびHLに接着剤をためて偏光ビーム
スプリッタ107Gと接着される。1/4波長位相板1
08Gが貼り付けられた1/4波長位相板一体化部材2
02は、保持部2021Uが第1一体化部材201の貫
通穴部2012Uに、保持部2021Lが貫通穴部20
12Lに、それぞれ挿入される。ライトバルブ109G
が取り付けられたライトバルブ一体化部材203は、半
田付け取り付け部2031Uおよび2031Lの先端
が、それぞれ第1一体化部材201の半田付け取り付け
部2011Uおよび2011Lに半田付けされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】反射型ライトバルブを用いた投射型表示
装置が知られている。この投射型表示装置では、偏光ビ
ームスプリッタを出射した光が直接、もしくはプリズム
を介してライトバルブに入射される。ライトバルブで反
射射出された光は、入射光と反対方向に進んで再び偏光
ビームスプリッタへ導かれる。
【0003】上述した装置では、ライトバルブへ光を出
射する光学部材とライトバルブとが直接固着される。従
来の装置は、たとえば、光学部材と第1の金属部材とが
接着されるとともに、反射型ライトバルブと第2の金属
部材とが接着される。そして、これら第1の金属部材お
よび第2の金属部材が半田付けされることにより、光学
部材と反射型ライトバルブとが一体化されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光学部材と反射型ライ
トバルブとの位置関係がずれると、いわゆる画素ずれが
生じて投射画像の画質が低下する。そこで、前述の光学
部材と第1の金属部材とを接着するために、硬化後によ
り硬くなる接着剤を用いると、光学部材と接着剤との熱
膨張係数の違いによって接着部に不要な力が発生する。
この結果、接着部が離脱したり、光学部材の接着部が破
損するおそれがあった。
【0005】本発明の目的は、接着剤の熱膨張収縮が原
因で、ライトバルブを固着する固着部材とライトバルブ
取り付け光学部材との間の接着部が剥離することや、ラ
イトバルブ取り付け光学部材が破損することを防止する
投射型表示装置、およびその光学ブロックを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
1、図2、図3、図4、図5に対応づけて本発明を説明
する。 (1)請求項1に記載の発明による投射型表示装置は、
照明光を供給する光源101と、画像信号に基づいて、
光源101から入射される光を変調して射出するライト
バルブ109G(109R)(109B)と、ライトバルブ
109G(109R)(109B)の像を投射する投射光学
系112と、ライトバルブ109G(109R)(109
B)が取り付けられるライトバルブ取り付け光学部材1
07G(107R)(107B)と、ライトバルブ取り付け
光学部材107G(107R)(107B)の光を通過しな
い面に接着して取り付けられ、接着後の周囲温度変化に
よって生じるライトバルブ取り付け光学部材107G
(107R)(107B)に対する応力が点対称になるよう
にライトバルブ取り付け光学部材107G(107R)
(107B)とライトバルブ109G(109R)(109
B)とを固着する固着部材201とを有することによ
り、上述した目的を達成する。 (2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投射
型表示装置において、固着部材201には、ライトバル
ブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)との
接着部に点対称形状の開口HU,HLが形成されている
ことを特徴とする。 (3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の投射
型表示装置において、固着部材201は、開口HU,H
Lの中に充填された接着剤でライトバルブ取り付け光学
部材107G(107R)(107B)と接着されることを
特徴とする。 (4)請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の投射
型表示装置において、固着部材201は、ライトバルブ
取り付け光学部材107G(107R)(107B)に対面
する面であって開口HU,HLの周囲の全周に、接着剤
が塗布される接着剤塗布部を含み、ライトバルブ取り付
け光学部材107G(107R)(107B)と固着部材2
01とは接着剤塗布部に塗布された接着剤を介して接着
されることを特徴とする。 (5)請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の投射
型表示装置において、光源101から射出された照明光
を特定の偏光成分に偏光分離してライトバルブ109G
(109R)(109B)へ射出する偏光分離光学系と、ラ
イトバルブ109G(109R)(109B)を射出した光
から特定の偏光成分を検光して投射光学系112へ射出
する検光光学系とをさらに有し、偏光分離光学系と検光
光学系とライトバルブ取り付け光学部材とは、第1プリ
ズム107GAと、第2プリズム107GBと、第1プ
リズム107GAと第2プリズム107GBとの間に配
置されて入射光を偏光分離する偏光分離膜PSとにより
構成される偏光ビームスプリッタ107Gを共通に含
み、固着部材201は、第1プリズム107GAおよび
第2プリズム107GBの一方のプリズムの光を通過し
ない面に接着して取り付けられることを特徴とする。 (6)請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の投射
型表示装置において、光源301側からの光を色分解し
てライトバルブ307B(307R)(307G)側に射出
する色分解光学系303、304、305と、複数のプ
リズムから構成され、ライトバルブ307B(307R)
(307G)側からの光を色合成し、投射光学系308側
へ射出する色合成光学系303、304、305とをさ
らに有し、ライトバルブ307B(307R)(307G)
および固着部材201は、色合成光学系303、30
4、305により色合成される各色ごとに配置され、固
着部材201はそれぞれ、色合成光学系303、30
4、305を構成する複数のプリズムのいずれか1つの
プリズムの光を通過しない面に接着して取り付けられる
ことを特徴とする。 (7)請求項7に記載の発明による投射型表示装置用光
学ブロックは、画像信号に基づいて、光源101からの
光を変調して射出するライトバルブ109G(109R)
(109B)が取り付けられるライトバルブ取り付け光学
部材107G(107R)(107B)と、ライトバルブ取
り付け光学部材107G(107R)(107B)の光を通
過しない面に接着して取り付けられ、接着後の周囲温度
変化によって生じるライトバルブ取り付け光学部材10
7G(107R)(107B)に対する応力が点対称になる
ようにライトバルブ取り付け光学部材107G(107
R)(107B)とライトバルブ109G(109R)(10
9B)とを固着する固着部材201とを有することによ
り、上述した目的を達成する。 (8)請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の投射
型表示装置用光学ブロックにおいて、固着部材201に
は、ライトバルブ取り付け光学部材107G(107R)
(107B)との接着部に点対称形状の開口HU,HLが
形成されていることを特徴とする。 (9)請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の投射
型表示装置用光学ブロックにおいて、固着部材201
は、開口HU,HLの中に充填された接着剤でライトバ
ルブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)と
接着されることを特徴とする。 (10)請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の
投射型表示装置用光学ブロックにおいて、固着部材20
1は、ライトバルブ取り付け光学部材107G(107
R)(107B)に対面する面であって開口HU,HLの
周囲の全周に、接着剤が塗布される接着剤塗布部を含
み、ライトバルブ取り付け光学部材107G(107R)
(107B)と固着部材201とは接着剤塗布部に塗布さ
れた接着剤を介して接着されることを特徴とする。 (11)請求項11に記載の発明は、請求項7に記載の
投射型表示装置用光学ブロックにおいて、光源101か
ら射出された照明光を特定の偏光成分に偏光分離してラ
イトバルブ109G(109R)(109B)へ射出する偏
光分離光学系と、ライトバルブ109G(109R)(1
09B)を射出した光から特定の偏光成分を検光して投
射光学系112へ射出する検光光学系とをさらに有し、
偏光分離光学系と検光光学系とライトバルブ取り付け光
学部材とは、第1プリズム107GAと、第2プリズム
107GBと、第1プリズム107GAと第2プリズム
107GBとの間に配置され入射光を偏光分離する偏光
分離膜PSとにより構成される偏光ビームスプリッタ1
07Gを共通に含み、固着部材201は、第1プリズム
107GAおよび第2プリズム107GBの一方のプリ
ズムの光を通過しない面に接着して取り付けられること
を特徴とする。 (12)請求項12に記載の発明は、請求項7に記載の
投射型表示装置用光学ブロックにおいて、光源301側
からの光を色分解してライトバルブ307B(307R)
(307G)側に射出する色分解光学系303、304、
305と、複数のプリズムから構成され、ライトバルブ
307B(307R)(307G)側からの光を色合成する
色合成光学系303、304、305とをさらに有し、
ライトバルブ307B(307R)(307G)および固着
部材201は、色合成光学系303、304、305に
より色合成される各色ごとに配置され、固着部材201
はそれぞれ、色合成光学系303、304、305を構
成する複数のプリズムのいずれか1つのプリズムの光を
通過しない面に接着して取り付けられることを特徴とす
る。 (13)請求項13に記載の発明による投射型表示装置
は、照明光を供給する光源101と、画像信号に基づい
て、光源101から入射される光を変調して射出するラ
イトバルブ109G(109R)(109B)と、ライトバ
ルブ109G(109R)(109B)の像を投射する投射
光学系112と、ライトバルブ109G(109R)(1
09B)が取り付けられるライトバルブ取り付け光学部
材107G(107R)(107B)と、ライトバルブ取り
付け光学部材107G(107R)(107B)の光を通過
しない面に接着して取り付けられ、ライトバルブ取り付
け光学部材107G(107R)(107B)とライトバル
ブ109G(109R)(109B)とを固着する固着部材
201とを有し、固着部材201は、ライトバルブ取り
付け光学部材107G(107R)(107B)との接着部
に開口HU,HLが形成され、ライトバルブ取り付け光
学部材107G(107R)(107B)と固着部材201
とは、開口HU,HLに充填された接着剤を介して、接
着されていることにより、上述した目的を達成する。 (14)請求項14に記載の発明による投射型表示装置
は、照明光を供給する光源101と、画像信号に基づい
て、光源101から入射される光を変調して射出するラ
イトバルブ109G(109R)(109B)と、ライトバ
ルブ109G(109R)(109B)の像を投射する投射
光学系112と、ライトバルブ109G(109R)(1
09B)が取り付けられるライトバルブ取り付け光学部
材107G(107R)(107B)と、ライトバルブ取り
付け光学部材107G(107R)(107B)の光を通過
しない面に接着して取り付けられ、ライトバルブ取り付
け光学部材107G(107R)(107B)とライトバル
ブ109G(109R)(109B)とを固着する固着部材
201とを有し、固着部材201は、ライトバルブ取り
付け光学部材107G(107R)(107B)に対面する
面であって、ライトバルブ取り付け光学部材107G
(107R)(107B)との接着部に形成された開口H
U,HLの周囲の全周に接着剤が塗布される接着剤塗布
部を含み、ライトバルブ取り付け光学部材107G(1
07R)(107B)と固着部材201とは、接着剤塗布
部に塗布された接着剤を介して、接着されていることに
より、上述した目的を達成する。 (15)請求項15に記載の発明による投射型表示装置
用光学ブロックは、画像信号に基づいて、光源101か
らの光を変調して射出するライトバルブ109G(10
9R)(109B)が取り付けられるライトバルブ取り付
け光学部材107G(107R)(107B)と、ライトバ
ルブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)の
光を通過しない面に接着して取り付けられ、ライトバル
ブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)とラ
イトバルブ109G(109R)(109B)とを固着する
固着部材201とを有し、固着部材201は、ライトバ
ルブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)と
の接着部に開口HU,HLが形成され、ライトバルブ取
り付け光学部材107G(107R)(107B)と固着部
材201とは、開口HU,HLに充填された接着剤を介
して、接着されていることにより、上述した目的を達成
する。 (16)請求項16に記載の発明による投射型表示装置
用光学ブロックは、画像信号に基づいて、光源101か
らの光を変調して射出するライトバルブ109G(10
9R)(109B)が取り付けられるライトバルブ取り付
け光学部材107G(107R)(107B)と、ライトバ
ルブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)の
光を通過しない面に接着して取り付けられ、ライトバル
ブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)とラ
イトバルブ109G(109R)(109B)とを固着する
固着部材201とを有し、固着部材201は、ライトバ
ルブ取り付け光学部材107G(107R)(107B)に
対面する面であって、ライトバルブ取り付け光学部材1
07G(107R)(107B)との接着部に形成された開
口HU,HLの周囲の全周に接着剤が塗布される接着剤
塗布部を含み、ライトバルブ取り付け光学部材107G
(107R)(107B)と固着部材201とは、接着剤塗
布部に塗布された接着剤を介して、接着されていること
により、上述した目的を達成する。
【0007】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態
の図と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に
限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 −第一の実施の形態− 図1は、本発明の第一の実施の形態による投射型表示装
置の基本構成図である。図1において、投射型表示装置
は、光源101と、クロスダイクロイックミラー102
と、折り曲げミラー103および104と、ダイクロイ
ックミラー105と、R光用フィールドレンズ106R
と、G光用フィールドレンズ106Gと、B光用フィー
ルドレンズ106Bと、R光用偏光ビームスプリッタ1
07Rと、G光用偏光ビームスプリッタ107Gと、B
光用偏光ビームスプリッタ107Bと、1/4波長位相
板108Rと、1/4波長位相板108Gと、1/4波
長位相板108Bと、R光用反射型ライトバルブ109
Rと、G光用反射型ライトバルブ109Gと、B光用反
射型ライトバルブ109Bと、光路長補正部材110
R、110Gおよび110Bと、クロスダイクロイック
プリズム111と、投射レンズ112とを有する。
【0009】光源101は、ランプ101aならびに放
物面形状の凹面鏡101bから構成される。光源101
から射出された略平行光束の光源光は、クロスダイクロ
イックミラー102に入射される。クロスダイクロイッ
クミラー102は、ダイクロイックミラー102Bと、
ダイクロイックミラー102RGとで構成される。ダイ
クロイックミラー102Bおよびダイクロイックミラー
102RGは、それぞれ入射光軸に対して入射角度45
度を有してクロス形状に配置されている。ダイクロイッ
クミラー102Bは、B(青)光反射特性を有する。一
方、ダイクロイックミラー102RGは、R(赤)光な
らびにG(緑)光反射特性を有する。クロスダイクロイ
ックミラー102は、入射された光源光を、入射光軸に
垂直で互いに反対方向に進行するB光と、R光およびG
光の混合光とに色分解する。
【0010】色分解されたB光は、折り曲げミラー10
3にて反射され、B光用フィールドレンズ106Bを経
てB光用偏光ビームスプリッタ107Bに入射される。
R光およびG光の混合光は、折り曲げミラー104にて
反射され、ダイクロイックミラー105に入射される。
ダイクロイックミラー105は、光軸に対して45度を
なすように配置され、G光を反射するとともにR光を透
過する特性を有する。ダイクロイックミラー105は、
入射された混合光を、入射光軸に対して直交する方向に
進むG光と、入射光軸と同じ方向に進むR光とに色分解
する。このように、クロスダイクロイックミラー102
およびダイクロイックミラー105は、光源光をR光、
G光、ならびにB光からなる光の3原色に色分解する色
分解光学系を構成する。
【0011】色分解されたR光は、R光用フィールドレ
ンズ106Rを経てR光用偏光ビームスプリッタ107
Rに入射される。また、色分解されたG光は、G光用フ
ィールドレンズ106Gを経てG光用偏光ビームスプリ
ッタ107Gに入射される。各色光用の偏光ビームスプ
リッタにそれぞれ入射された各色光は、偏光分離部を反
射して偏光ビームスプリッタを射出するS偏光と、偏光
分離部を透過して偏光ビームスプリッタを射出するP偏
光とに偏光分離される。第一の実施の形態では、S偏光
をライトバルブに向けて射出する照明光として使用し、
P偏光を不要光として廃棄する構成とする。
【0012】R光用偏光ビームスプリッタ107Rを射
出したR色のS偏光は、1/4波長位相板108Rを経
て反射型ライトバルブ109Rに入射される。G光用偏
光ビームスプリッタ107Gを射出したG色のS偏光
は、1/4波長位相板108Gを経て反射型ライトバル
ブ109Gに入射される。B光用偏光ビームスプリッタ
107Bを射出したB色のS偏光は、1/4波長位相板
108Bを経て反射型ライトバルブ109Bに入射され
る。
【0013】ここで、反射型ライトバルブ109R、1
09Gおよび109Bについて説明する。反射型ライト
バルブは、電気書き込み式反射型ライトバルブである。
すなわち、シリコン基板上にTFT等の非線形スイッチ
ング素子が複数の画素にそれぞれ対応するように設けら
れ、これらTFTの画素を構成する液晶層に対して画像
信号に応じて選択的に電圧が印加される。電圧が印加さ
れた液晶層は、液晶分子の配列が変わり、当該液晶層が
位相板の役目を果たすようになる。したがって、反射型
ライトバルブに入射された偏光光を当該液晶層を経由し
て反射層に導き、反射層で反射して反射型ライトバルブ
から射出させることにより、入射された偏光と振動方向
が異なる偏光が変調光として射出される。一方、反射型
ライトバルブの非選択の画素に対応する部分、すなわ
ち、電圧が印加されないTFTに入射された偏光は、液
晶分子の初期の配向の捻れ構造に従って進行して反射層
にて反射される。この反射光は再び捻れ構造に従って逆
に進行することより、入射された偏光と振動方向が同じ
偏光として射出される。このように、反射型ライトバル
ブの反射射出光は、変調光であるP偏光と、非変調光で
あるS偏光とからなる混合光である。
【0014】R色光用のライトバルブ109Rを反射射
出したR色光は、再度1/4波長位相板108Rを経て
偏光ビームスプリッタ107Rに入射され、偏光分離部
を透過するP偏光の変調光と、偏光分離部を反射するS
偏光の非変調光とに偏光分離される。偏光ビームスプリ
ッタ107Rで反射される非変調光は、光源101方向
に進行して廃棄される。同様に、G色光用のライトバル
ブ109Gを反射射出したG色光は、再度1/4波長位
相板108Gを経て偏光ビームスプリッタ107Gに入
射され、偏光分離部を透過するP偏光の変調光と、偏光
分離部を反射するS偏光の非変調光とに偏光分離され
る。また、B色光用のライトバルブ109Bを反射射出
したB色光は、再度1/4波長位相板108Bを経て偏
光ビームスプリッタ107Bに入射され、偏光分離部を
透過するP偏光の変調光と、偏光分離部を反射するS偏
光の非変調光とに偏光分離される。これにより、各色の
非変調光が光源101方向に進行して廃棄される。
【0015】1/4波長位相板108R、1/4波長位
相板108G、および1/4波長位相板108Bについ
て説明する。1/4波長位相板は、偏光ビームスプリッ
タの偏光分離特性に合わせて、偏光の振動方向を最適な
方向に変換する。そのため、黒色が白っぽく浮き上がる
ことがない。すなわち、コントラストが向上する。
【0016】1/4波長位相板は、反射型ライトバルブ
から反射射出される反射S偏光(非変調光)が偏光ビーム
スプリッタの偏光分離部で全て反射されるように、当該
1/4波長位相板を光軸の回りに回転させてその位置が
調整される。実際の調整は、黒い画像を投射する画像信
号を反射型ライトバルブに与え(スイッチング素子を全
画素に対応して非選択状態にする)、投射画像の黒色が
1番沈む状態、すなわち、投射像のコントラストが1番
高くとれるように1/4波長位相板を回転させる。投射
像のコントラストが最良になるとき、反射型ライトバル
ブから反射射出される反射S偏光の振動方向が偏光ビー
ムスプリッタの偏光分離部に最適な方向となる。
【0017】なお、上記の説明では、反射型ライトバル
ブと偏光ビームスプリッタとの間に1/4波長位相板を
配置する構成とした。この構成は、使用する反射型ライ
トバルブが理想的なミラーとみなせる場合、あるいは、
ライトバルブの液晶層中の液晶分子のプレチルト分の補
正が1/4波長位相板の回転によって補正できる場合に
適用できるものである。ライトバルブに使用される液晶
によっては、1/4波長位相板を用いて投射像のコント
ラストを最適に調整することができない場合もある。そ
の場合には、1/4波長位相板の代わりに1/4波長と
異なる波長位相板を使用し、当該波長位相板を光軸の回
りに回転させてコントラストが最高になるように調整し
て固定すればよい。
【0018】R色光用の偏光ビームスプリッタ107R
を透過したP偏光(変調光)、すなわち、検光光は、R色
光用の偏光ビームスプリッタ107Rの射出面とクロス
ダイクロイックプリズム111間に配置された光路長補
正部材110Rを経てクロスダイクロイックプリズム1
11に入射される。G色光用の偏光ビームスプリッタ1
07Gを透過したP偏光(変調光)、すなわち、検光光
は、G色光用の偏光ビームスプリッタ107Gの射出面
とクロスダイクロイックプリズム111間に配置された
光路長補正部材110Gを経てクロスダイクロイックプ
リズム111に入射される。また、B色光用の偏光ビー
ムスプリッタ107Bを透過したP偏光(変調光)、すな
わち、検光光は、B色光用の偏光ビームスプリッタ10
7Bの射出面とクロスダイクロイックプリズム111間
に配置された光路長補正部材110Bを経てクロスダイ
クロイックプリズム111に入射される。
【0019】光路長補正部材110R、光路長補正部材
110G、および光路長補正部材110Bは、各色光用
ライトバルブから投射レンズ112までの光路長を同じ
にするとともに、クロスダイクロイックプリズム111
と各色光用偏光ビームスプリッタとを一体化する役目を
担う。
【0020】クロスダイクロイックプリズム111は、
その内部に、R光反射ダイクロイック膜111Rと、B
光反射ダイクロイック膜111Bとが互いに直交するよ
うに配置された複合プリズム部材である。クロスダイク
ロイックプリズム111に入射したR色の検光光は、R
光反射ダイクロイック膜111Rによって投射レンズ1
12側に反射される。また、クロスダイクロイックプリ
ズム111に入射したB色の検光光は、B光反射ダイク
ロイック膜111Bによって投射レンズ112側に反射
される。さらに、クロスダイクロイックプリズム111
に入射したG色の検光光は、両ダイクロイック膜111
R、111Bを透過して投射レンズ112側へ進む。こ
れにより、R色、G色およびB色の検光光は、クロスダ
イクロイックプリズム111の同一面から色合成された
光として射出される。色合成光は、投射レンズ112に
入射され、不図示のスクリーン上にフルカラー像が投射
される。このように、クロスダイクロイックプリズム1
11が色合成光学系を構成する。
【0021】投射レンズ112について説明する。投射
レンズ112は、その内部に、不図示の開口絞りと前群
レンズおよび後群レンズとを有する。前群レンズは、開
口絞りよりクロスダイクロイックプリズム111側(図
1において右側)に配設される。投射レンズ112は、
前群レンズの焦点距離の位置に開口絞りが配設され、い
わゆる前側にテレセントリックな構成を有する。投射レ
ンズ12の開口絞りの中央部を通る光線として主光線を
定義し、この主光線を投射レンズ12を逆行して辿る
と、主光線は以下のように進む。投射レンズ12→クロ
スダイクロイックプリズム111、各色偏光ビームスプ
リッタ107R、107G、107B→各色1/4波長
位相板108R、108G、108B→各色ライトバル
ブ109R、109G、109B→各色1/4波長位相
板108R、108G、108B、→各色偏光ビームス
プリッタ107R、107G、107B、各色フィール
ドレンズ106R、106G、106Bである。以上の
光路においては光軸に平行となり、光軸に対してテレセ
ントリックな構成となっている。
【0022】各色フィールドレンズ106R、106
G、106Bによってそれぞれ折り曲げられた各色の主
光線は、色分解光学系102,105を進行して光源1
01のランプ101aに集光される。このように、フィ
ールドレンズ106R、106G、106Bは、当該フ
ィールドレンズと投射レンズ12との間の光路の主光線
のテレセントリック性を担保する。したがって、偏光ビ
ームスプリッタの偏光分離特性、1/4波長位相板の位
相分離特性、ライトバルブの変調層の変調特性、および
クロスダイクロイックプリズム中のダイクロイック膜の
光学特性は、それぞれ入射光線の入射角度に依存した特
性変化を有するにも関わらず、主光線に関しては全て光
軸に平行にされているので、投射像におけるコントラス
トの低減、カラーシェーディングの発生が抑えられてい
る。
【0023】本発明は、以上説明した図1の構成の投射
型表示装置おいて、各色光用の反射型ライトバルブ、1
/4波長位相板、ならびに偏光ビームスプリッタなどの
光学部材の一体化について特徴を有する。図2は、図1
の投射型表示装置の偏光ビームスプリッタ、1/4波長
位相板ならびにライトバルブの取り付けを説明する分解
構成図である。図2において、図1と同一部材には同一
符号を記す。ここで、クロスダイクロイックプリズム1
11に固着される偏光ビームスプリッタには、G光用偏
光ビームスプリッタ107G、R光用偏光ビームスプリ
ッタ107R、およびB光用偏光ビームスプリッタ10
7Bの3つがある。各偏光ビームスプリッタには、それ
ぞれ各色用1/4波長位相板、各色用反射型ライトバル
ブが取り付けられるが、その取り付け方法は3組とも同
じである。そこで、代表としてG色光用偏光ビームスプ
リッタ107Gに対する1/4波長位相板108Gと反
射型ライトバルブ109Gとの取り付けについて説明
し、R色とB色用各部材の取り付けについての図示およ
び説明は省略する。
【0024】図2において、偏光ビームスプリッタ10
7Gに第1一体化部材201が取り付けられる。第1一
体化部材201は枠形状を有する。すなわち、その中央
部にライトバルブ109Gへの入射光、ならびにライト
バルブ109Gからの反射射出光を通過させる略方形状
の開口部201Hが設けられている。開口部201Hの
上部および下部のそれぞれには、開口部201Hの上部
から下部に、開口部201Hの下部から上部に向かって
それぞれ延設され、偏光ビームスプリッタ107側に折
り曲げられた曲げ部2013U(上部)および2013L
(下部)が設けられている。この曲げ部2013Uおよび
2013Lは、偏光ビームスプリッタ107Gに直接接
着させる直接取り付け部である。これら直接取り付け部
2013U、2013Lには、偏光ビームスプリッタ1
07Gとの接着の際に接着剤溜部として使用される貫通
穴HUおよびHLがそれぞれ設けられている。
【0025】第1一体化部材201の上部ならびに下部
の略中央部には、後述する1/4波長位相板取り付け部
材202を取り付けるために、貫通穴部2012Uおよ
び2012Lが設けられている。貫通穴部2012Uの
上側の一辺と、貫通穴部2012Lの下側の一辺とは、
1/4波長位相板取り付け部材202を回転できるよう
に円弧形状にされている。
【0026】第1一体化部材201において、貫通穴部
2012Uの上側、および貫通穴部2012Lの下側に
は、それぞれ上下に延設された半田付け取り付け部20
11Uおよび2011Lが設けられる。この半田付け取
り付け部2011Uおよび2011Lに対し、後述する
ライトバルブ一体化部材203が半田付け固着される。
【0027】第1一体化部材201にはさらに、開口部
201Hの左右部の一方において、直接取り付け部20
13Uならびに2013Lの折り曲げ方向と反対方向
に、突起ボス部2014Uおよび2014Lが設けられ
る。これら突起ボス部2014Uおよび2014Lは、
後述する1/4波長位相板一体化部材202に形成され
ている回転位置出し用の貫通穴に嵌入される。
【0028】以上説明した第1一体化部材201は、偏
光ビームスプリッタ107G側に折り曲げられた直接取
り付け部2013Uと2013Lとで、偏光ビームスプ
リッタ107Gの光が通過しない上下面を挟み込むよう
に接着固着される。図3(a)は、偏光ビームスプリッタ
107Gに第1一体化部材201を取り付ける様子を示
す斜視図である。直接取り付け部2013Uおよび20
13L(不図示)に、偏光ビームスプリッタ107Gの光
が通過しない上下面の、G光を射出および入射する面に
近接する部分を挟み込ませる。この状態で、貫通穴(開
口)HUおよびHL(不図示)に接着剤を充填し、硬化さ
せて第1一体化部材201と偏光ビームスプリッタ10
7Gとを固着する。図3(a)において、偏光ビームスプ
リッタ107Gの下面に直接取り付け部2013Lが取
り付けられるが、この部分の図示は省略されている。
【0029】使用する接着剤は、エポキシ性接着剤、シ
リコン性接着剤および紫外線硬化型等の光接着剤のいず
れでもよい。なお、直接取り付け部2013Uおよび2
013L(不図示)を偏光ビームスプリッタ107Gの光
が通過しない上下面に接着するとき、当該偏光ビームス
プリッタ107Gの偏光分離部PSをまたがないように
接着する。図3(b)の例では、偏光ビームスプリッタ1
07Gを構成するプリズム107GAとプリズム107
GBのうち、プリズム107GAが第1一体化部材20
1に接着されている。接着剤AD、または直接取り付け
部2013Uおよび2013Lが偏光分離部PSをまた
がないようにすることで、偏光分離部PSに対して接着
材ADの硬化、および硬化後の周囲の温度変化に起因す
る熱収縮にともなう応力が与えられなくなり、偏光ビー
ムスプリッタ107Gの偏光分離特性に悪影響をおよぼ
すことがない。
【0030】また、貫通穴(開口)HUおよびHL(不図
示)に接着剤ADを充填して固着するので、接着剤AD
の使用量の過不足を判断しやすくなる。さらに、貫通穴
HU,HLで硬化した接着剤ADは、硬化後の温度変化
による熱収縮によって、開口の周囲の方向に開口の中心
に対して点対称に応力がはたらく(図3(b)参照)。この
ため、一部の方向に応力がはたらく場合に比べて偏光ビ
ームスプリッタ107Gに対してストレスを与えにく
い。
【0031】なお、第1一体化部材201は、たとえ
ば、SUS410板部材をプレス板金加工して形成され
る。そして、第1一体化部材201を偏光ビームスプリ
ッタ107Gに接着する前に、この部材の半田付け取り
付け部2011U、2011Lに対して半田メッキを施
しておく。
【0032】次に、1/4波長位相板一体化部材202
について説明する。1/4波長位相板一体化部材202
も枠形状を有する。すなわち、その中央部にライトバル
ブ109Gへの入射光、ならびにライトバルブ109G
からの反射射出光を通過させる略方形状の開口部202
Hが設けられている。この開口部202Hを塞ぐよう
に、方形状の1/4波長位相板108Gが第1一体化部
材201側から貼り付けられている。
【0033】1/4波長位相板一体化部材202の上部
ならびに下部の略中央部には、それぞれ上下に延設され
た保持部2021Uおよび2021Lが設けられてい
る。保持部2021Uは、いったん第1一体化部材20
1側に折り曲げられ、再び1/4波長位相板一体化部材
202の上部側に折り曲げられている。一方、保持部2
021Lは、いったん第1一体化部材201側に折り曲
げられ、再び1/4波長位相板一体化部材202の下部
側に折り曲げられている。これら保持部2021Uおよ
び2021Lは、後で第1一体化部材201の貫通穴部
2012U、2012Lにそれぞれはめ込まれる。
【0034】1/4波長位相板一体化部材202にはさ
らに、開口部202Hの左右部の一方において、円弧状
穴2022U、2022Lが貫通穴として形成されてい
る。これら円弧状穴2022U、2022Lには、後で
第1一体化部材201の突起ボス部2014Uおよび2
014Lがそれぞれ嵌入される。
【0035】以上説明した1/4波長位相板一体化部材
202は、上述した保持部2021Uを第1一体化部材
201の貫通穴部2012Uに挿入するとともに、保持
部2021Lを第1一体化部材201の貫通穴部201
2Lに挿入することにより、第1一体化部材201に保
持(仮固定)される。これは、保持部2021Uが有する
弾性力によって、保持部2021Uの当接部2021U
Tが貫通穴部2012Uの円弧部に当接されるととも
に、保持部2021Lが有する弾性力によって、保持部
2021Lの当接部2021LTが貫通穴部2012L
の円弧部に当接されることによる。このとき、第1一体
化部材201の突起ボス部2014Uおよび2014L
は、1/4波長位相板一体化部材202の円弧状穴20
22Uおよび2022Lに、それぞれ嵌入されている。
【0036】ライトバルブ一体化部材203について説
明する。ライトバルブ一体化部材203は、その中央部
にライトバルブ109Gへの入射光、ならびにライトバ
ルブ109Gからの反射射出光を通過させる略方形状の
開口部203Hが設けられている。この開口部203H
には、反射型ライトバルブ109Gが第1一体化部材2
01と反対側から取り付けられる。
【0037】ライトバルブ一体化部材203の開口部2
03Hの上側、および開口部203Hの下側には、それ
ぞれ上下に延設され、第1一体化部材201側に斜めに
折り曲げられた半田付け取り付け部2031Uおよび2
031Lが設けられている。半田付け取り付け部203
1Uおよび2031Lの先端は、それぞれ第1一体化部
材201と平行になるように折り曲げられている。半田
付け取り付け部2031Uの先端は、第1一体化部材2
01の半田付け取り付け部2011Uに半田付けされ
る。また、半田付け取り付け部2031Lの先端は、第
1一体化部材201の半田付け取り付け部2011Lに
半田付けされる。
【0038】ここで、ライトバルブ一体化部材203の
半田付け取り付け部2031Uおよび2031Lが、第
1一体化部材201側に斜めに折り曲げられていること
により、上述した1/4波長位相板108Gおよび反射
型ライトバルブ109Gの取り付け後の間隔が広くされ
る。この結果、1/4波長位相板108Gは、偏光ビー
ムスプリッタ107Gと反射型ライトバルブ109Gと
の間で、反射型ライトバルブ109Gより偏光ビームス
プリッタ107Gの近くに配置される。
【0039】ライトバルブ一体化部材203を第1一体
化部材201に半田付け固着する前に、上述した第1一
体化部材201の偏光ビームスプリッタ107Gへの接
着固着と、1/4波長位相板108Gが取り付けられた
1/4波長位相板一体化部材202の第1一体化部材2
01への仮固定とを行っておく。また、G光用の各部材
の取り付けと同様に、R光用部材ならびにB光用部材に
ついても行っておく。そして、G光用のライトバルブ一
体化部材203の半田取り付け部2031U、2031
Lを、第1一体化部材201の半田取り付け部2011
U、2011Lに、それぞれ半田付け固着させる。
【0040】G光用のライトバルブ一体化部材203を
第1一体化部材201に半田付け固着してから、G光に
よる投射像をスクリーンに投射させる。このG光による
投射像を基準にして、R光用ライトバルブ109Rの画
素位置がG光用ライトバルブ109Gの画素位置に一致
するように、R光用ライトバルブ一体化部材(不図示)を
R光用第1一体化部材(不図示)に半田付け固着させる。
同様にして、B光用ライトバルブ109Bの画素位置が
G光用ライトバルブ109Gの画素位置に一致するよう
に、B光用ライトバルブ一体化部材(不図示)をB光用第
1一体化部材(不図示)に半田付け固着させる。これによ
り、投射像においてR光、G光、B光の3色の画素を一
致させる(レジストレーションを達成する)ことができ
る。
【0041】次に、1/4波長位相板の位置出しを各色
光ごとに行う。前述したように、偏光ビームスプリッタ
に係る主光線においては、1/4波長位相板の進相軸
(遅相軸)の方向は原理的に図1の紙面に対して垂直ま
たは平行になるようにすればよい。しかしながら、1/
4波長位相板の切断誤差に起因する進相軸(遅相軸)の
方向誤差、1/4波長位相板の取り付け誤差、および使
用するライトバルブの液晶層の液晶分子の配列に係るプ
レチルトなどによって、1/4波長位相板の軸方向を一
意的に決定することができない。そこで、第一の実施の
形態では、1/4波長位相板を光軸の回りに回転させ
て、当該位相板を最適な位置にするように位置出しを行
う。
【0042】1/4波長位相板の位置出しについて、G
光を例にあげて説明する。R光およびB光についてもG
光の場合と同様に行えばよい。上述したように、偏光ビ
ームスプリッタ107Gに接着固着された第1一体化部
材201と、第1一体化部材201に半田付け固着され
たライトバルブ一体化部材203との間に、1/4波長
位相板一体化部材202が仮固定されている。1/4波
長位相板一体化部材202は、その保持部2021Uお
よび2021Lが有する弾性力により、第1一体化部材
201に保持されている。このとき、1/4波長位相板
108Gは、第1一体化部材201の開口部201Hの
中にほとんど挿入され、偏光ビームスプリッタ107の
射出面(入射面)に近接して配置されている。
【0043】1/4波長位相板一体化部材202を仮固
定にしたままで、反射型ライトバルブ109Gのスイッ
チング素子を全画素に対応して非選択状態の状態、すな
わち、オフ状態にして黒色画像をスクリーンに投射させ
る。そして、1/4波長位相板一体化部材202を円弧
状穴2022Uならびに2022Lに倣って回転させ、
投射像が最も黒になる状態で固定する。その固定は、第
1一体化部材201の貫通穴部2012U、2012L
を通して偏光ビームスプリッタ107G側に飛び出して
いる1/4波長位相板一体化部材202の保持部202
1U、2021Lの先端部と、第1一体化部材201と
の間に接着剤を挿入し、接着固着させる。このように、
1/4波長位相板108Gは、1/4波長位相板一体化
部材202を第1一体化部材201に取り付けることに
より、偏光ビームスプリッタ107Gと一体化される。
【0044】以上説明した第一の実施の形態によれば、
次の作用効果が得られる。 (1)偏光ビームスプリッタ107Gの光が通過しない
上下面の、光を射出および入射する面に近接する部分に
第1一体化部材201を接着固着するようにしたので、
偏光ビームスプリッタ107Gの光の入出射面に接着固
着する場合に比べて、光の入出射面に接着代を確保しな
くてよいので、偏光ビームスプリッタ107Gを小型に
することができる。光学部材を小さくできる結果、装置
の小型化およびコスト低減に効果が得られる。 (2)偏光ビームスプリッタ107Gと第1一体化部材
201との接着固着は、直接取り付け部2013Uおよ
び2013Lに偏光ビームスプリッタ107Gの上下面
を挟み込ませ、直接取り付け部2013Uおよび201
3Lにそれぞれ設けられた貫通穴(開口)HUおよびHL
に接着剤を充填し、硬化させて行う。貫通穴HUおよび
HLに接着剤を充填することにより、接着剤の使用量の
過不足を判断しやすくなる。さらに、貫通穴HU,HL
で硬化した接着剤は、硬化後の温度変化による熱収縮に
よって、貫通穴の周囲の方向に均一に応力がはたらく。
これにより、一部の方向に応力がはたらく場合に比べて
偏光ビームスプリッタ107Gに対するストレスが低減
され、接着部の剥離や偏光ビームスプリッタ107Gの
損傷が防止される。さらにまた、偏光ビームスプリッタ
107Gと直接取り付け部2013Uおよび2013L
との間に接着材を塗布する場合に比べて、接着剤があた
かも潤滑剤のように作用して接着部がすべり、結果とし
て光学的な位置関係にずれが生じることがない。 (3)偏光ビームスプリッタ107Gと第1一体化部材
201とを接着するとき、接着剤ADが当該偏光ビーム
スプリッタ107Gの偏光分離部PSをまたがないよう
にしたので、偏光分離部PSに対して接着材ADの硬
化、および硬化後の温度変化に起因する熱収縮にともな
う応力が与えられなくなり、偏光ビームスプリッタ10
7Gの偏光分離特性に悪影響をおよぼすことがない。 (4)ライトバルブ一体化部材203に反射型ライトバ
ルブ109Gを取り付け、このライトバルブ一体化部材
203を上記(1)(2)の第1一体化部材201に半田付
け固着することにより、偏光ビームスプリッタ107G
と反射型ライトバルブ109Gとを一体化するようにし
た。この結果、光学的な位置関係にずれが生じないよう
に、偏光ビームスプリッタ107Gに対して反射型ライ
トバルブ109Gを片持ち一体化できる。 (5)1/4波長位相板一体化部材202に1/4波長
位相板108Gを取り付け、この1/4波長位相板一体
化部材202を上記(1)(2)の第1一体化部材201に
仮固定するようにした。1/4波長位相板一体化部材2
02は、その保持部2021Uおよび2021Lが有す
る弾性力により、第1一体化部材201に保持される。
さらに、仮固定の際、光軸に対して回転可能にしたの
で、波長位相板一体化部材202を光軸の回りに回転さ
せて、最適なコントラストが得られるように1/4波長
位相板108Gの位置出しを行うことができる。この結
果、調整が容易となり調整工数が低減される。 (6)1/4波長位相板108Gは、第1一体化部材2
01の開口部201Hの中にほとんど挿入し、偏光ビー
ムスプリッタ107の射出面(入射面)に近接して配置
するようにした。1/4波長位相板108Gは、反射型
ライトバルブ109Gよりも偏光ビームスプリッタ10
7Gの近くに配置される。この結果、1/4波長位相板
108Gに埃などの異物が付着した場合でも、像面(反
射型ライトバルブ109G)から離れているので、異物
がスクリーンに上にはっきりと投射されることが防止さ
れるから、見ている人に不快感を与えることがない。ま
た、1/4波長位相板108Gがポリカーボネイトなど
のプラスチックフィルム材で形成されている場合、その
製造過程において生じる局所的な性能抜けによる黒むら
が、スクリーンに上にはっきりと投射されることがない
から、見ている人に不快感を与えることがない。さら
に、1/4波長位相板108Gとライトバルブ109G
とを離したことにより、1/4波長位相板108Gの位
置出しの際に誤ってライトバルブ109Gに触れてしま
い、光学的な位置関係にずれを生じさせることがない。
【0045】−第二の実施の形態− 図4は、本発明の第二の実施の形態による投射型表示装
置の基本構成図である。図4において、投射型表示装置
は、光源301と、偏光ビームスプリッタ302と、第
1プリズム303と、第2プリズム304と、第3プリ
ズム305と、1/4波長位相板306Bと、1/4波
長位相板306Rと、1/4波長位相板306Gと、B
光用反射型ライトバルブ307Bと、R光用反射型ライ
トバルブ307Rと、G光用反射型ライトバルブ307
Gと、投射レンズ308と、フィールドレンズ309と
を有する。
【0046】光源301は、ランプ301aならびに放
物面形状の凹面鏡301bから構成される。光源301
から射出された略平行光束の光源光は、フィールドレン
ズ309を経て偏光ビームスプリッタ302に入射され
る。偏光ビームスプリッタ302は偏光分離部を有し、
偏光分離部によって反射されるS偏光と、偏光分離部を
透過するP偏光とに偏光分離する。このうちS偏光は不
要光として廃棄される。
【0047】偏光ビームスプリッタ302を透過射出さ
れたP偏光は、第1プリズム303の面303aから入
射される。プリズム303の面303aから入射した光
は、第1プリズム303内をそのまま進行し、面303
bに形成されたダイクロイック膜によってB光が反射さ
れ、R光およびG光が透過される。面303bに形成さ
れているダイクロイック膜は、B光を反射し、R光およ
びG光を透過する特性を有する。面303bのダイクロ
イック膜によって反射されたB光は第1プリズム303
内を進行し、第1プリズム303の面303aにて全反
射作用を受ける。全反射されたB光はさらに第1プリズ
ム303内を進行し、第1プリズム303の面303c
から射出される。一方、第1プリズム303の面303
bのダイクロイック膜を透過して第1プリズム303か
ら射出したR光およびG光は、第2プリズム304に面
304aから入射される。
【0048】第1プリズム303と第2プリズム304
とは、空隙を隔てて固着一体化されている。第2プリズ
ム304および第3プリズム305は、第2プリズム3
04の面304bと第3プリズム305の面305aと
の間にダイクロイック膜を挟んで接着一体化されてい
る。第2プリズム304および第3プリズム305間の
ダイクロイック膜は、R光を反射し、G光を透過する特
性を有する。
【0049】第2プリズム304に面304aから入射
されたR光とG光の混合光は、第2プリズム304内を
そのまま進行し、面304bに形成されたダイクロイッ
ク膜にてR光が反射され、G光が透過される。反射され
たR光は第2プリズム304内を進行し、第2プリズム
304の面304aにて全反射作用を受ける。全反射さ
れたR光は第2プリズム304内を進行し、第2プリズ
ム304の面304cから射出される。一方、第2プリ
ズム304の面304bのダイクロイック膜を透過して
第2プリズム304から射出したG光は、第3プリズム
305に面305aから入射される。G光は第3プリズ
ム305内を進行し、第3プリズム305の面305b
にて全反射作用を受ける。全反射されたG光は第3プリ
ズム305内を進行し、第3プリズム305の面305
cから射出される。
【0050】第1プリズム303の面303cから射出
されたB光は、第1プリズム303の射出面303cの
近傍に配設された1/4波長位相板306Bを経てB光
用反射型ライトバルブ307Bに照明光として入射され
る。B光と同様に、第2プリズム304の面304cか
ら射出されたR光、ならびに第3プリズム305の面3
05cから射出されたG光は、それぞれ各プリズムの射
出面近傍に配設された1/4波長位相板306R、なら
びに1/4波長位相板306Gを経てR光用反射型ライ
トバルブ307R、ならびにG光用反射型ライトバルブ
307Gに照明光としてそれぞれ入射される。各色用反
射型ライトバルブは、第一の実施の形態で用いたものと
同一であり、その説明は省略する。
【0051】B光用反射型ライトバルブ307Bを反射
射出したB光は、入射光軸を逆方向に進行し、第1プリ
ズム303の面303cから第1プリズム303に入射
され、第1プリズム303の面303aから射出され
る。B光と同様に、R光用反射型ライトバルブ307
R、ならびにG光用反射型ライトバルブ307Gを反射
射出したR光ならびにG光は、それぞれ入射光軸を逆方
向に進行する。R光は、第2プリズム304の面304
cから第2プリズム304に入射され、第1プリズム3
03に入射された後、第1プリズム303の面303a
から射出される。また、G光は第3プリズム305の面
305cから第3プリズム305に入射され、第2プリ
ズム304を介し第1プリズム303に入射された後、
第1プリズム303の面303aから射出される。つま
り、第1プリズム303の面303aからは、B光、R
光ならびにG光の色合成光が射出される。射出された色
合成光は、偏光ビームスプリッタ302に面302aか
ら入射され、偏光分離部によって変調光(S偏光)は反
射光として、非変調光(P偏光)は透過光として偏光分
離(検光)される。このうち、S偏光は偏光ビームスプ
リッタ302の面302bから出射され、投射レンズ3
08に入射されて不図示のスクリーンにフルカラー像と
して投射される。一方、P偏光は不要光として廃棄され
る。なお、第1プリズム303、第2プリズム304な
らびに第3プリズム305が色分解合成複合プリズムを
構成する。
【0052】1/4波長位相板306B、306R、3
06Gは、第一の実施の形態と同様に、スクリーン上の
投射像のコントラストを向上させる機能を有する。1/
4波長位相板306B、306R、306Gは、1/4
波長と異なる波長の波長位相板であってもよい。この理
由は、第一の実施の形態の説明で記述した理由の他に、
上述したダイクロイック膜ならびに各プリズムの全反射
膜によって偏光状態を制御することが可能であることに
よる。
【0053】フィールドレンズ309は、第一の実施の
形態のフィールドレンズと同様に、投射レンズ308中
の不図示の開口絞りによって決定される主光線が、当該
フィールドレンズ309と投射レンズ308間において
光軸に平行になることを目的に配設される。第一の実施
の形態ではフィールドレンズを各色光ごとに3つ配設し
たが、本実施形態では1個である。フィールドレンズ3
09により、偏光ビームスプリッタ302、色分解合成
複合プリズム303、304,305、1/4波長位相
板306B、306R、306G、反射型ライトバルブ
307B、307Rならびに307Gの光路において、
主光線が光軸に平行なテレセントリックな構成になる。
【0054】図5は、図4の投射型表示装置の色分解合
成複合プリズム、1/4波長位相板ならびにライトバル
ブの取り付けを説明する分解構成図である。図5におい
て、図4ならびに第一の実施の形態による図2と同一の
一体化部材には同一符号を記す。色分解合成プリズムに
は、B色用、R色用ならびにG色用1/4波長板と、B
色用、R色用ならびにG色用反射型ライトバルブがそれ
ぞれ取り付けられるが、その取り付け方法は各色とも同
じである。そこで、第1プリズム303に対する1/4
波長位相板306B、および反射型ライトバルブ307
Bの取り付けを例にあげて説明し、R色とG色用各部材
の取り付けについての図示および説明は省略する。
【0055】第1一体化部材201、1/4波長位相板
一体化部材202ならびにライトバルブ一体化部材20
3の構造は、第一の実施の形態と同じである。第二の実
施の形態では、第1一体化部材201を第1プリズム3
03に接着固着する点が異なる。すなわち、第1一体化
部材201の直接取り付け部2013Uおよび2013
Lに、第1プリズム303の光が通過しない上下面の、
光入出射面に近接する部分を挟み込ませる。この状態
で、貫通穴(開口)HUおよびHLに接着剤を充填し、硬
化させて第1一体化部材201と第1プリズム303と
を固着する。
【0056】1/4波長位相板一体化部材202、およ
びライトバルブ一体化部材203の取り付け手順は、第
一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。ま
た、各ライトバルブのレジストレーション調整(画素合
わせ)についても、第一の実施の形態と同様に行う。さ
らに、1/4波長位相板の位置出しおよび固着も、第一
の実施の形態と同様、光軸の回りに1/4波長位相板一
体化部材202を回転させて行う。
【0057】以上説明した第二の実施の形態によれば、
第一の実施の形態と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0058】−第三の実施の形態− 図6は、本発明の第三の実施の形態による投射型表示装
置の基本構成図である。図6において、投射型表示装置
は、光源401と、偏光照明装置402と、波長選択性
位相板403と、偏光ビームスプリッタ404と、偏光
ビームスプリッタ405と、偏光ビームスプリッタ40
6と、偏光ビームスプリッタ407と、波長選択性位相
板408と、波長選択性位相板409と、1/2波長位
相板410と、波長選択性位相板411と、1/4波長
位相板412Bと、1/4波長位相板412Rと、1/
4波長位相板412Gと、B光用反射型ライトバルブ4
13Bと、R光用反射型ライトバルブ413Rと、G光
用反射型ライトバルブ413Gと、投射レンズ414
と、フィールドレンズ415とを有する。
【0059】光源401は、ランプ401aならびに放
物面形状の凹面鏡401bから構成される。光源401
から射出された光源光束は、偏光照明装置402により
略単一偏光(P偏光)に変換される。この偏光照明装置
402は、フライアイインテグレータ、偏光ビームスプ
リッタアレイ、1/2波長位相板ならびにコンデンサレ
ンズから構成されている。フライアイインテグレータ
は、複数のレンズを平面的に配列した第1のレンズ板
と、同様な第2のレンズ板とから構成される。偏光ビー
ムスプリッタアレイは、複数の偏光ビームスプリッタが
アレイ状に形成されたもので、フライアイインテグレー
タの射出面に配置される。1/2波長位相板は、偏光ビ
ームスプリッタアレイの所定偏光ビームの射出面に配置
される。コンデンサレンズは、上記偏光ビームスプリッ
タアレイ、および上記1/2波長位相板から射出される
単一偏光を集光する。これらの構成により、光源401
による光源光が単一偏光(本実施形態ではP偏光)に変
換される。
【0060】偏光照明装置402から射出された単一偏
光は、フィールドレンズ415を経て波長選択性位相板
403に入射される。波長選択性位相板403は、入射
されたP偏光のうち、G光波長領域の成分のみを振動方
向が異なるS偏光に変換して射出し、R光波長領域なら
びにB光波長領域の成分はP偏光のまま射出する。ここ
で、波長選択性位相板403、および後述する波長選択
性位相板408,409,411は、入射される単一偏
光のうち、特定の波長域のみを入射偏光と異なる振動方
向の偏光に変換して射出する機能を有するもので、たと
えば、米国特許5751384号、5990996号、
5999240号等に開示されている。
【0061】フィールドレンズ415の役目は、第一お
よび第二の実施形態と同様に、当該フィールドレンズ4
15と投射レンズ414との間の光路において、投射レ
ンズ414の開口絞りによって決定される主光線が光軸
に対して平行になるようにすることにある。
【0062】波長選択性位相板403を射出した光は、
偏光ビームスプリッタ404に入射される。偏光ビーム
スプリッタ404は偏光分離部を有し、偏光分離部によ
って反射されるS偏光と、偏光分離部を透過するP偏光
とに偏光分離する。これにより、偏光ビームスプリッタ
404の入射光は、P偏光であるR光とB光の混合光
と、S偏光であるG光とに色分解される。色分解された
G光は、隣接する偏光ビームスプリッタ405に入射さ
れ、当該偏光ビームスプリッタ405の偏光分離部によ
って反射射出される。偏光ビームスプリッタ405から
射出されたG光は、射出面近傍に配設された1/4波長
位相板412Gを経てG光用反射型ライトバルブ413
Gに照明光として入射される。第三の実施の形態で用い
られる反射型ライトバルブは、第一および第二の実施の
形態で用いられたものと同一であり、その説明は省略す
る。
【0063】偏光ビームスプリッタ404を透過射出さ
れたR光およびB光の混合光は、偏光ビームスプリッタ
404の射出面近傍に配設された波長選択性位相板40
8に入射される。波長選択性位相板408は、入射され
たP偏光のうち、B光波長領域の成分のみを振動方向が
異なるS偏光に変換して射出し、R光波長領域の成分は
P偏光のまま射出する。波長選択性位相板408を射出
した光は、偏光ビームスプリッタ406に入射される。
偏光ビームスプリッタ406の入射光は、P偏光である
R光と、S偏光であるB光とに色分解される。色分解さ
れたR光とB光は、それぞれ偏光ビームスプリッタ40
6の異なる射出面から射出され、射出面近傍に配設され
た1/4波長位相板412R、412Bを経て、反射型
ライトバルブ413R、413Bに照明光としてそれぞ
れ入射される。 このように、偏光ビームスプリッタ4
04および偏光ビームスプリッタ406は、色分解光学
系を構成する。
【0064】B色光用のライトバルブ413Bを反射射
出したB色光は、再度1/4波長位相板412Bを経て
偏光ビームスプリッタ406に入射され、偏光分離部を
透過するP偏光の変調光と、偏光分離部を反射するS偏
光の非変調光とに偏光分離(検光)される。偏光ビーム
スプリッタ406で反射される非変調光は、光源401
方向に進行して廃棄される。同様に、R色光用のライト
バルブ413Rを反射射出したR色光は、再度1/4波
長位相板412Rを経て偏光ビームスプリッタ406に
入射され、偏光分離部を反射するS偏光の変調光と、偏
光分離部を透過するP偏光の非変調光とに偏光分離(検
光)される。偏光ビームスプリッタ406を透過する非
変調光は、光源401方向に進行して廃棄される。
【0065】偏光ビームスプリッタ406を射出された
R光とB光の検光光は、偏光ビームスプリッタ406の
射出面近傍に配設された波長選択性位相板411に入射
される。波長選択性位相板411は、入射されたS偏光
のうち、R光波長領域の成分のみを振動方向が異なるP
偏光に変換して射出し、B光波長領域の成分はP偏光の
まま射出する。波長選択性位相板411を射出した光
は、偏光ビームスプリッタ407に入射される。
【0066】一方、G色光用のライトバルブ413Gを
反射射出したG色光は、再度1/4波長位相板412G
を経て偏光ビームスプリッタ405に入射され、偏光分
離部を透過するP偏光の変調光と、偏光分離部を反射す
るS偏光の非変調光とに偏光分離(検光)される。偏光
ビームスプリッタ405で反射される非変調光は、光源
401方向に進行して廃棄される。
【0067】偏光ビームスプリッタ405を射出された
G光の検光光は、偏光ビームスプリッタ405の射出面
近傍に配設された1/2波長位相板410に入射され
る。1/2波長位相板410は、入射されたP偏光を振
動方向が異なるS偏光に変換して射出する。1/2波長
位相板410を射出した光は、偏光ビームスプリッタ4
07に入射される。
【0068】偏光ビームスプリッタ407は、図6の上
側から入射されるP偏光であるB光およびR光の変調光
を透過し、図6の右側から入射されるS偏光であるG光
の変調光を偏光分離部で反射して図6の下側へ射出す
る。偏光ビームスプリッタ407の射出面近傍には、波
長選択性位相板409が配設される。波長選択性位相板
409は、入射光のうちG光波長領域の成分のみを振動
方向が異なる偏光に変換して射出する。波長選択性位相
板409を経ることにより、全ての波長域の変調光がP
偏光として投射レンズ414に入射され、不図示のスク
リーン上にフルカラー像が投射される。上述したよう
に、偏光ビームスプリッタ406は、R光およびB光の
変調光の色合成を行う。また、偏光ビームスプリッタ4
07は、R光およびB光の色合成光と、G光の変調光と
の色合成を行う。このように、偏光ビームスプリッタ4
06および偏光ビームスプリッタ407は、色合成光学
系を構成する。
【0069】図7は、図6の投射型表示装置の偏光ビー
ムスプリッタ、1/4波長位相板ならびにライトバルブ
の取り付けを説明する分解構成図である。図7におい
て、図6ならびに第一および第二の実施の形態による図
2、図5と同一の一体化部材には同一符号を記す。偏光
ビームスプリッタ405には、G色用1/4波長板41
2GとG色用反射型ライトバルブ413Gとが取り付け
られる。偏光ビームスプリッタ406には、B色用1/
4波長板412BとB色用反射型ライトバルブ413
B、およびR色用1/4波長板412RとR色用反射型
ライトバルブ413Rがそれぞれ取り付けられる。これ
ら各部材の取り付け方法は各色とも同じであるので、偏
光ビームスプリッタ406に対する1/4波長位相板4
12B、および反射型ライトバルブ413Bの取り付け
を例にあげて説明し、R色とG色用各部材の取り付けに
ついての図示および説明は省略する。
【0070】第1一体化部材201、1/4波長位相板
一体化部材202ならびにライトバルブ一体化部材20
3の構造は、上述した第一および第二の実施の形態と同
じである。第三の実施の形態では、第1一体化部材20
1を偏光ビームスプリッタ406に接着固着する点が異
なる。すなわち、第1一体化部材201の直接取り付け
部2013Uおよび2013Lに、偏光ビームスプリッ
タ406の光が通過しない上下面の、光入出射面に近接
する部分を挟み込ませる。この状態で、貫通穴(開口)H
UおよびHLに接着剤を充填し、硬化させて第1一体化
部材201と偏光ビームスプリッタ406とを固着す
る。なお、直接取り付け部2013Uおよび2013L
を偏光ビームスプリッタ406の光が通過しない上下面
に接着するとき、当該偏光ビームスプリッタ406の偏
光分離部PSをまたがないように接着する。図7の例で
は、偏光ビームスプリッタ406を構成するプリズム4
06Aとプリズム406Bのうち、プリズム406Aが
第1一体化部材201に接着される。接着剤、または直
接取り付け部2013Uおよび2013Lが偏光分離部
PSをまたがないようにすることで、偏光分離部PSに
対して接着材の硬化、および硬化後の温度変化に起因す
る熱収縮にともなう応力が与えられなくなり、偏光ビー
ムスプリッタ406の偏光分離特性に悪影響をおよぼす
ことがない。
【0071】1/4波長位相板一体化部材202、およ
びライトバルブ一体化部材203の取り付け手順は、第
一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。ま
た、各ライトバルブのレジストレーション調整(画素合
わせ)についても、第一の実施の形態と同様に行う。さ
らに、1/4波長位相板の位置出しおよび固着も、第一
の実施の形態と同様、光軸の回りに1/4波長位相板一
体化部材202を回転させて行う。
【0072】以上説明した第三の実施の形態によれば、
第一および第二の実施の形態と同様の作用効果が得られ
る。
【0073】以上説明した第一の実施の形態から第三の
実施の形態では、第1一体化部材201と各光学部材と
を接着するとき、第1一体化部材201の直接取り付け
部2013Uおよび2013Lの貫通穴(開口)HUおよ
びHL(不図示)に、接着剤を充填して接着するようにし
た。この代わりに、直接取り付け部2013Uおよび2
013Lの開口HUおよびHLの周囲の全周に、接着剤
を塗布して接着してもよい。たとえば、硬化前の粘性が
低い接着剤を用いて開口HUおよびHLに接着剤を充填
すると、接着剤が直接取り付け部2013Uおよび20
13Lと、各光学部材との間の隙間(開口HUおよびH
Lの周囲の全周)に吸い込まれる(図3(c)参照)。すなわ
ち、直接取り付け部2013Uおよび2013Lと、偏
光ビームスプリッタ107Gとの間であって、破線で囲
まれる貫通穴HUおよびHLの接着剤塗布部に接着剤が
入り込む。このとき、開口HUおよびHLに接着剤はた
まらず、開口HUおよびHLの周囲の全周に接着剤を塗
布して接着する場合と同様に接着固着される。この場合
にも、硬化後の温度変化による熱収縮によって、開口の
周囲の方向に均一に応力がはたらくので、貫通穴開口H
UおよびHL内に接着剤を充填して接着する場合(図3
(b)参照)と同様の作用効果が得られる。なお、図3(c)
で示される、直接取り付け部2013Uおよび2013
Lの貫通穴HUおよびHLの周辺部であって、破線で囲
まれる接着剤塗布部に直接接着剤を塗布することによ
り、接着剤を塗布してもよい。
【0074】また、以上の説明では、使用したライトバ
ルブは反射型ライトバルブであったが、本発明を透過型
ライトバルブを使用した構成の投射型表示装置に適用す
ることも可能である。この場合には、色分解された各色
ごとに、透過型ライトバルブの入射側および射出側に偏
光板をそれぞれ配置し、これら偏光板が偏光分離光学系
ならびに検光光学系を形成する。ライトバルブを射出し
た所定の偏光の検光光は、色合成光学系を経て投射レン
ズに入射される。
【0075】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の第一の実施の形態における各構成要素との対応につ
いて説明する。投射レンズ112が投射光学系に対応す
る。偏光ビームスプリッタ107G(107R)(10
7B)が、ライトバルブ取り付け光学部材、偏光分離光
学系、および検光光学系に対応する。第1一体化部材2
01が、固着部材に対応する。曲げ部2013U(上部)
および2013L(下部)が、接着部に対応する。貫通穴
HUおよびHLが、開口に対応する。プリズム107G
Aが第1プリズムに対応する。プリズム107GBが第
2プリズムに対応する。偏光分離部PSが偏光分離膜に
対応する。
【0076】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の第二の実施の形態における各構成要素との対応につ
いて説明する。投射レンズ308が投射光学系に対応す
る。第1プリズム303(第2プリズム304)(第3
プリズム305)が、ライトバルブ取り付け光学部材に
対応する。偏光ビームスプリッタ302が偏光分離光学
系、および検光光学系に対応する。第1一体化部材20
1が、固着部材に対応する。曲げ部2013U(上部)お
よび2013L(下部)が、接着部に対応する。貫通穴H
UおよびHLが、開口に対応する。第1プリズム30
3、第2プリズム304、および第3プリズム305
が、色分解光学系および色合成光学系に対応する。
【0077】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の第三の実施の形態における各構成要素との対応につ
いて説明する。投射レンズ414が投射光学系に対応す
る。偏光ビームスプリッタ405、406が、ライトバ
ルブ取り付け光学部材、偏光分離光学系および検光光学
系に対応する。偏光ビームスプリッタ404、406
が、色分解光学系に対応する。偏光ビームスプリッタ4
06、407が、色合成光学系に対応する。第1一体化
部材201が、固着部材に対応する。曲げ部2013U
(上部)および2013L(下部)が、接着部に対応する。
貫通穴HUおよびHLが、開口に対応する。プリズム4
06Aが第1プリズムに対応する。プリズム406Bが
第2プリズムに対応する。偏光分離部PSが偏光分離膜
に対応する。
【0078】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1、請
求項7、請求項13乃至16に記載の発明では、接着後
の温度変化によって接着剤に熱収縮が生じるとき、応力
が一方にかたよることがない。この結果、一部の方向に
応力がはたらく場合に比べて光学部材に対するストレス
が低減され、接着部の剥離や光学部材の損傷が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態による投射型表示装置の基本
構成図である。
【図2】図1の投射型表示装置の偏光ビームスプリッ
タ、1/4波長位相板ならびにライトバルブの取り付け
を説明する分解構成図である。
【図3】(a)偏光ビームスプリッタに第1一体化部材を
取り付ける様子を示す斜視図、(b)開口内の接着剤で接
着する場合の接着部の拡大図、(c)開口の全周の接着剤
でで接着する場合の接着部の拡大図である。
【図4】第二の実施の形態による投射型表示装置の基本
構成図である。
【図5】図4の投射型表示装置の色分解合成プリズム、
1/4波長位相板ならびにライトバルブの取り付けを説
明する分解構成図である。
【図6】第三の実施の形態による投射型表示装置の基本
構成図である。
【図7】図6の投射型表示装置の偏光ビームスプリッ
タ、1/4波長位相板ならびにライトバルブの取り付け
を説明する分解構成図である。
【符号の説明】
101,301,401…光源、 102…クロ
スダイクロイックミラー、103,104…折り曲げミ
ラー、 105…ダイクロイックミラー、107
R,107G,107B,302,404,405,406,
407…偏光ビームスプリッタ、108R,108G,1
08B,306B,306G,306R,412B,412
G,412R…1/4波長位相板、109R,109G,
109B,307B,307G,307R,413B,41
3G,413R…反射型ライトバルブ、111…クロス
ダイクロイックプリズム、112,308,414…投射
レンズ、201…第1一体化部材、 20
2…1/4波長位相板一体化部材、203…ライトバル
ブ一体化部材、 303…第1プリズム、304…
第2プリズム、 305…第3プリズ
ム、402…偏光変換装置、403,408,409,4
11…波長選択性位相板、410…1/2波長位相板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槙 裕司 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 白幡 卓也 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 服部 徹夫 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2H088 EA12 HA13 HA20 HA23 HA24 HA28 MA20 5C060 EA01 GB01 JA25 JB06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光を供給する光源と、 画像信号に基づいて、前記光源から入射される光を変調
    して射出するライトバルブと、 前記ライトバルブの像を投射する投射光学系と、 前記ライトバルブが取り付けられるライトバルブ取り付
    け光学部材と、 前記ライトバルブ取り付け光学部材の光を通過しない面
    に接着して取り付けられ、接着後の周囲温度変化によっ
    て生じる前記ライトバルブ取り付け光学部材に対する応
    力が点対称になるように前記ライトバルブ取り付け光学
    部材と前記ライトバルブとを固着する固着部材とを有す
    ることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の投射型表示装置におい
    て、 前記固着部材には、前記ライトバルブ取り付け光学部材
    との接着部に点対称形状の開口が形成されていることを
    特徴とする投射型表示装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の投射型表示装置におい
    て、 前記固着部材は、前記開口の中に充填された接着剤で前
    記ライトバルブ取り付け光学部材と接着されることを特
    徴とする投射型表示装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の投射型表示装置におい
    て、 前記固着部材は、前記ライトバルブ取り付け光学部材に
    対面する面であって前記開口の周囲の全周に、接着剤が
    塗布される接着剤塗布部を含み、 前記ライトバルブ取り付け光学部材と前記固着部材とは
    前記接着剤塗布部に塗布された接着剤を介して接着され
    ることを特徴とする投射型表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の投射型表示装置におい
    て、 前記光源から射出された照明光を特定の偏光成分に偏光
    分離して前記ライトバルブへ射出する偏光分離光学系
    と、 前記ライトバルブを射出した光から特定の偏光成分を検
    光して前記投射光学系へ射出する検光光学系とをさらに
    有し、 前記偏光分離光学系と前記検光光学系と前記ライトバル
    ブ取り付け光学部材とは、第1プリズムと、第2プリズ
    ムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの間に配
    置されて入射光を偏光分離する偏光分離膜とにより構成
    される偏光ビームスプリッタを共通に含み、 前記固着部材は、前記第1プリズムおよび前記第2プリ
    ズムの一方のプリズムの光を通過しない面に接着して取
    り付けられることを特徴とする投射型表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の投射型表示装置におい
    て、 前記光源側からの光を色分解して前記ライトバルブ側に
    射出する色分解光学系と、 複数のプリズムから構成され、前記ライトバルブ側から
    の光を色合成し、前記投射光学系側へ射出する色合成光
    学系とをさらに有し、 前記ライトバルブおよび前記固着部材は、前記色合成光
    学系により色合成される各色ごとに配置され、 前記固着部材はそれぞれ、前記色合成光学系を構成する
    複数のプリズムのいずれか1つのプリズムの光を通過し
    ない面に接着して取り付けられることを特徴とする投射
    型表示装置。
  7. 【請求項7】画像信号に基づいて、光源からの光を変調
    して射出するライトバルブが取り付けられるライトバル
    ブ取り付け光学部材と、 前記ライトバルブ取り付け光学部材の光を通過しない面
    に接着して取り付けられ、接着後の周囲温度変化によっ
    て生じる前記ライトバルブ取り付け光学部材に対する応
    力が点対称になるように前記ライトバルブ取り付け光学
    部材と前記ライトバルブとを固着する固着部材とを有す
    ることを特徴とする投射型表示装置用光学ブロック。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の投射型表示装置用光学ブ
    ロックにおいて、 前記固着部材には、前記ライトバルブ取り付け光学部材
    との接着部に点対称形状の開口が形成されていることを
    特徴とする投射型表示装置用光学ブロック。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の投射型表示装置用光学ブ
    ロックにおいて、 前記固着部材は、前記開口の中に充填された接着剤で前
    記ライトバルブ取り付け光学部材と接着されることを特
    徴とする投射型表示装置用光学ブロック。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の投射型表示装置用光学
    ブロックにおいて、 前記固着部材は、前記ライトバルブ取り付け光学部材に
    対面する面であって前記開口の周囲の全周に、接着剤が
    塗布される接着剤塗布部を含み、 前記ライトバルブ取り付け光学部材と前記固着部材とは
    前記接着剤塗布部に塗布された接着剤を介して接着され
    ることを特徴とする投射型表示装置用光学ブロック。
  11. 【請求項11】請求項7に記載の投射型表示装置用光学
    ブロックにおいて、 前記光源から射出された照明光を特定の偏光成分に偏光
    分離して前記ライトバルブへ射出する偏光分離光学系
    と、 前記ライトバルブを射出した光から特定の偏光成分を検
    光して前記投射光学系へ射出する検光光学系とをさらに
    有し、 前記偏光分離光学系と前記検光光学系と前記ライトバル
    ブ取り付け光学部材とは、第1プリズムと、第2プリズ
    ムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの間に配
    置されて入射光を偏光分離する偏光分離膜とにより構成
    される偏光ビームスプリッタを共通に含み、 前記固着部材は、前記第1プリズムおよび前記第2プリ
    ズムの一方のプリズムの光を通過しない面に接着して取
    り付けられることを特徴とする投射型表示装置用光学ブ
    ロック。
  12. 【請求項12】請求項7に記載の投射型表示装置用光学
    ブロックにおいて、 前記光源側からの光を色分解して前記ライトバルブ側に
    射出する色分解光学系と、 複数のプリズムから構成され、前記ライトバルブ側から
    の光を色合成する色合成光学系とをさらに有し、 前記ライトバルブおよび前記固着部材は、前記色合成光
    学系により色合成される各色ごとに配置され、 前記固着部材はそれぞれ、前記色合成光学系を構成する
    複数のプリズムのいずれか1つのプリズムの光を通過し
    ない面に接着して取り付けられることを特徴とする投射
    型表示装置用光学ブロック。
  13. 【請求項13】照明光を供給する光源と、 画像信号に基づいて、前記光源から入射される光を変調
    して射出するライトバルブと、 前記ライトバルブの像を投射する投射光学系と、 前記ライトバルブが取り付けられるライトバルブ取り付
    け光学部材と、 前記ライトバルブ取り付け光学部材の光を通過しない面
    に接着して取り付けられ、前記ライトバルブ取り付け光
    学部材と前記ライトバルブとを固着する固着部材とを有
    し、 前記固着部材は、前記ライトバルブ取り付け光学部材と
    の接着部に開口が形成され、 前記ライトバルブ取り付け光学部材と前記固着部材と
    は、前記開口に充填された接着剤を介して、接着されて
    いることを特徴とする投射型表示装置。
  14. 【請求項14】照明光を供給する光源と、 画像信号に基づいて、前記光源から入射される光を変調
    して射出するライトバルブと、 前記ライトバルブの像を投射する投射光学系と、 前記ライトバルブが取り付けられるライトバルブ取り付
    け光学部材と、 前記ライトバルブ取り付け光学部材の光を通過しない面
    に接着して取り付けられ、前記ライトバルブ取り付け光
    学部材と前記ライトバルブとを固着する固着部材とを有
    し、 前記固着部材は、前記ライトバルブ取り付け光学部材に
    対面する面であって、前記ライトバルブ取り付け光学部
    材との接着部に形成された開口の周囲の全周に接着剤が
    塗布される接着剤塗布部を含み、 前記ライトバルブ取り付け光学部材と前記固着部材と
    は、前記接着剤塗布部に塗布された接着剤を介して、接
    着されていることを特徴とする投射型表示装置。
  15. 【請求項15】画像信号に基づいて、光源からの光を変
    調して射出するライトバルブが取り付けられるライトバ
    ルブ取り付け光学部材と、 前記ライトバルブ取り付け光学部材の光を通過しない面
    に接着して取り付けられ、前記ライトバルブ取り付け光
    学部材と前記ライトバルブとを固着する固着部材とを有
    し、 前記固着部材は、前記ライトバルブ取り付け光学部材と
    の接着部に開口が形成され、 前記ライトバルブ取り付け光学部材と前記固着部材と
    は、前記開口に充填された接着剤を介して、接着されて
    いることを特徴とする投射型表示装置用光学ブロック。
  16. 【請求項16】画像信号に基づいて、光源からの光を変
    調して射出するライトバルブが取り付けられるライトバ
    ルブ取り付け光学部材と、 前記ライトバルブ取り付け光学部材の光を通過しない面
    に接着して取り付けられ、前記ライトバルブ取り付け光
    学部材と前記ライトバルブとを固着する固着部材とを有
    し、 前記固着部材は、前記ライトバルブ取り付け光学部材に
    対面する面であって、前記ライトバルブ取り付け光学部
    材との接着部に形成された開口の周囲の全周に接着剤が
    塗布される接着剤塗布部を含み、 前記ライトバルブ取り付け光学部材と前記固着部材と
    は、前記接着剤塗布部に塗布された接着剤を介して、接
    着されていることを特徴とする投射型表示装置用光学ブ
    ロック。
JP2001045161A 2001-02-21 2001-02-21 投射型表示装置、および投射型表示装置用光学ブロック Pending JP2002244207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045161A JP2002244207A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 投射型表示装置、および投射型表示装置用光学ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045161A JP2002244207A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 投射型表示装置、および投射型表示装置用光学ブロック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002244207A true JP2002244207A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18907009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001045161A Pending JP2002244207A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 投射型表示装置、および投射型表示装置用光学ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002244207A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7023504B2 (en) 2002-12-20 2006-04-04 Seiko Epson Corporation Electro-optical device encased in mounting case, projection display apparatus, and mounting case
JP2006301519A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nikon Corp 投射型表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7023504B2 (en) 2002-12-20 2006-04-04 Seiko Epson Corporation Electro-optical device encased in mounting case, projection display apparatus, and mounting case
JP2006301519A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nikon Corp 投射型表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4284766B2 (ja) プロジェクタ装置
KR100909405B1 (ko) 편광 변환 소자, 편광 변환 광학계 및 화상 투영 장치
US6345895B1 (en) Projection type display apparatus
JP5167642B2 (ja) 投射型表示装置
US7111942B2 (en) Reflection-type image projection unit and a reflection-type image display apparatus, and a light source device for use therein
JP4321097B2 (ja) 投写型表示装置及び光学部品
JP4582213B2 (ja) 光学装置およびプロジェクタ
US20070132955A1 (en) Image displaying apparatus and color separating-combining optical system
JP2004287441A (ja) テレセントリック光学系を用いた投影装置
JP2008275798A (ja) 投射型表示装置
JP2001154152A (ja) 光学エンジン、及びこれを用いた映像表示装置
JP4075303B2 (ja) プロジェクタ
JP2011227404A (ja) 光学装置及び投影装置
JP2008083499A (ja) 光変調装置、及びプロジェクタ
JP2004530168A (ja) 投影システム用光学装置
JP2001154294A (ja) 光学エンジン、及びこれを用いた映像表示装置
JP2000330196A (ja) 色合成光学系及び該光学系を備える投射型表示装置
JP2002244207A (ja) 投射型表示装置、および投射型表示装置用光学ブロック
JP2005017502A (ja) 液晶プロジェクタ
JP2010072539A (ja) 光学装置及びプロジェクタ
JP2008139389A (ja) 投射型表示装置
JP2002244201A (ja) 投射型表示装置
JP2002372699A (ja) 投射型表示装置および投射型表示装置の製造方法
JP4962601B2 (ja) 光学装置およびプロジェクタ
JP2010128425A (ja) 偏光変換装置、照明装置及びプロジェクタ