JP2002243664A - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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JP2002243664A
JP2002243664A JP2001046117A JP2001046117A JP2002243664A JP 2002243664 A JP2002243664 A JP 2002243664A JP 2001046117 A JP2001046117 A JP 2001046117A JP 2001046117 A JP2001046117 A JP 2001046117A JP 2002243664 A JP2002243664 A JP 2002243664A
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JP2001046117A
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English (en)
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Osamu Hirose
修 広瀬
Masayuki Uno
正幸 宇野
Takashi Kabumoto
隆司 株本
Masao Tsuno
正雄 津野
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Ishida Co Ltd
Tohken Co Ltd
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Ishida Co Ltd
Tohken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電センサのような物品を検知する装置を別
に設けることなく、物品を検知できるX線検査装置を提
供する。 【解決手段】 画像処理装置32の画像処理を利用して
物品Gを検知できるので、光電センサのような物品を検
知する装置を別に設ける必要がなくなるから、装置の小
型化および低コスト化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品にX線を透過
させて物品内の異物混入等を検査するX線検査装置に関
し、特に物品検知に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線検査装置は、コンベアのよう
な搬送装置を挟んでX線源とX線検出器を配置し、搬送
される物品にX線源からX線を照射し、物品を透過した
X線をX線検出器に入射させてX線透視信号を検出し、
画像処理装置によりX線検出器からのX線透視信号を処
理し、この処理信号に基いて、物品に含まれる金属や非
金属の異物混入、物品の割れ欠け、または複数の単品を
集合してなる物品における単品の数量不足等の不良品を
検出していた。この場合、物品がX線検出器の位置に来
る供給タイミングを検知するために、光電センサのよう
な物品を検知する装置を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
従来のX線検査装置においては、物品を検知する光電セ
ンサの設置のために、設置スペースが必要となるので装
置の小型化の支障となり、また、配線等の手間もかか
る。さらに、部品点数が増加することにより、低コスト
化が図れないという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、光電センサのよ
うな物品を検知する装置を別に設けることなく、物品を
検知できるX線検査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、物品を搬送する搬送装置を挟ん
でX線源とX線検出器とを配置し、前記X線検出器から
のX線透視信号を処理する画像処理装置を備えるX線検
査装置であって、前記画像処理装置からの処理信号に基
づき物品を検知する物品検知装置と、前記物品検知装置
による物品検知と前記画像処理装置からの処理信号とに
基づき、物品の検査結果を判断する判断装置とを備えて
いる。
【0006】上記構成によれば、画像処理装置の画像処
理を利用して物品を検知できるので、光電センサのよう
な物品を検知する装置を別に設ける必要がなくなるか
ら、装置の小型化および低コスト化を図ることができ
る。特に検査装置の場合は、余分な部品等が製品に混入
することを避ける必要があることから有効である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、前
記画像処理装置は前記X線透視信号から検出レベルを求
める処理を行い、前記物品検知装置は、前記検出レベル
が所定値以下の場合に物品を検知する。したがって、物
品検知にX線検査時に用いる検出レベルそのものを流用
するため、装置等の処理部が簡素化でき、コスト削減も
可能となる。さらに、検出レベルを所定値の大小のみで
判断するため、迅速かつ簡易な物品検知が可能となる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1において、前
記X線検出器は複数のX線検出素子を備え、前記画像処
理装置は各X線検出素子ごとに前記X線透視信号から検
出レベルを求める処理を行い、前記物品検知装置は、各
検出レベルが所定値以下である暗レベルの個数と、所定
値を超える明レベルの個数を計数し、前記暗レベルの個
数と前記明レベルの個数との比が一定値以上の場合に物
品を検知する。したがって、物品検知にX線検査時に用
いる検出レベルそのものを流用するため、装置等の処理
部が簡素化でき、コスト削減も可能となる。1個の素子
からの検出を基に物品検知を行えば、ノイズ等により誤
検出の可能性があるが、複数の素子からの検出を基にす
るため、誤検出の可能性は低い。さらに、物品検知した
部分(暗)と物品検知しない部分(明)の比を基にする
ので、ある程度の大きさの物のみを対象にでき、本来検
知すべき物を特定できる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1において、前
記X線検出器は、搬送方向と交差する直線上に配置され
た複数のX線検出素子を備え、前記画像処理装置は各X
線検出素子ごとに前記X線透視信号から検出レベルを求
める処理を行い、前記物品検知装置は、前記各X線検出
素子からの検出レベルが所定値以下である暗レベルが複
数連続する場合に物品を検知する。したがって、物品検
知にX線検査時に用いる検出レベルそのものを流用する
ため、装置等の処理部が簡素化でき、コスト削減も可能
となる。さらに、連続した検出レベルのものを基にする
ので、ノイズ等により突発的に検出したものを除くこと
ができ、ある一定の幅を持った物のみを検知の対象にす
ることができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1において、前
記X線検出器は複数のX線検出素子を備え、前記画像処
理装置は各X線検出素子ごとに前記X線透視信号から検
出レベルを求める処理を行い、前記物品検知装置は、各
検出レベルごとの度数を算出し、所定値以下の検出レベ
ルの度数が一定値以上の場合に物品を検知する。したが
って、物品検知にX線検査時に用いる検出レベルそのも
のを流用するため、装置等の処理部が簡素化でき、コス
ト削減も可能となる。さらに、各X線検出素子からの検
出レベルごとの度数分布を用いることにより、たとえ複
数の異なる材質を含む物品であっても、確実に物品を検
知できる。
【0011】請求項6の発明は、請求項2ないし5のい
ずれかにおいて、前記物品検知装置は、前記画像処理装
置の処理を一定の搬送距離または時間ごとに複数回行っ
て得られた検出レベルに基づき、物品を検知する。した
がって、各X線検出素子から得られたそれぞれ複数回の
検出レベルを用いることにより、外乱やノイズに影響さ
れることなく、安全かつ確実に物品を検知できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態にかか
るX線検査装置の全体構造の概略を示す斜視図である。
このX線検査装置は、物品Gに含まれる金属や非金属の
異物を検査するもので、装置本体10の内部で上下方向
中間に配置される1つのコンベアのような搬送装置12
を備えており、図2に示すように、装置本体10内に、
X線源13とX線検出器14からなるX線検出部15が
コンベア12を挟んで配置されている。X線源13は、
コンベア12の幅方向中央部の上部に配置され、下方の
X線検出器14に向けて扇状にX線を照射する。X線検
出器(ラインセンサ)14は、X線源13から照射され
たX線を検出する複数のX線検出(受光)素子22を搬
送方向Fに対して交差する方向に直線(ライン)上に配
列してなる。この例では、図3(b)に示すように、X
線検出素子22が128個並んだものを8ブロック設け
ている。つまり、1ラインでX線検出素子22を102
4個配列している。
【0013】図1の装置本体10は、全体がシールドボ
ックス11からなり、両側面に、物品Gを搬出入するた
めの開口11aを有している。また、その正面上部には
異物検査時の操作表示を行うタッチパネルのディスプレ
イ30が設けられている。装置本体10には、装置全体
を制御する図5の制御部(制御コンピュータ)20が内
蔵されている。なお、図1には図示していないが、開口
11a各々には、シールドボックス11の外部へのX線
の漏洩を抑えるための遮蔽カーテンにより塞がれてい
る。この遮蔽カーテンは、鉛を含むゴムから成形される
もので、物品Gが搬出入されるときには物品Gにより押
しのけられる。
【0014】図4に示すように、装置本体10の下流側
には、後述する判断装置34により、異物が含まれた不
良品と判断された物品Gを振り分ける振分装置70が設
けられている。振分装置70は、図4(b)に示すよう
に、コンベアの搬送面を形成する複数の棒状部材71
と、各棒状部材71に対して摺動自在に係合しているス
ライダー72とを備えている。
【0015】各棒状部材71は、図示しない無端チェー
ンによって両端が支持されており、無端チェーンが掛け
渡されているスプロケットのモータによる回転にしたが
って、上に載った物品Gを下流側(図4の右側)へ搬送
するように移動する。スライダー72は、物品Gの搬送
方向と直交する方向(図4(b)の上下方向)に移動し
得るように棒状部材71に係合している。これらのスラ
イダー72は、図示しないスライダー移動機構によっ
て、後述する制御コンピュータ20の制御に従って移動
する。これらのスライダー72が順に図4(b)の上側
に移動することによって、棒状部材71によって搬送さ
れている物品Gは、不良品貯留コンベア90へと振り分
けられる。一方、搬送されている物品Gが載っている棒
状部材71に係合するスライダー72を移動させなけれ
ば、物品Gは、そのまま正規のラインコンベア80へと
移送される。
【0016】図5の制御コンピュータ20は、前記した
X線源13、X線検出器14、コンベア12および振分
装置70を制御する。図2に示すように、コンベア12
はモータ12aにより駆動し、モータ12aに装着され
たロータリーエンコーダ12bにより、コンベア12の
搬送速度が検出される。制御コンピュータ20により、
X線検出器14は、コンベア12が物品Gを所定の搬送
距離または時間だけ送ると、ロータリーエンコーダ12
bからのパルスと同期して、直線上に並んだ各X線検出
素子22の信号取り込みタイミングを順次ずらした1ラ
イン分のX線透視信号、つまり1ラインの走査(スキャ
ン)によるX線透視信号を検出するように制御される。
【0017】X線検出器14は、前述のように、複数の
X線検出素子22を有し、各々の素子22はマルチプレ
クサ24に接続されている。マルチプレクサ24は、ロ
ータリーエンコーダ12bからのパルスを受けると、複
数の素子22のアナログX線透視信号を順次切り換え
て、後段のA/Dコンバータ26に各々出力する。A/
Dコンバータ26は、マルチプレクサ24からのアナロ
グX線透視信号をディジタル化する。
【0018】また、図5の制御コンピュータ20は、画
像処理装置32、物品検知装置36、判断装置34およ
び物品情報記憶部38を備えている。
【0019】前記画像処理装置32は、A/Dコンバー
タ26から得られた物品Gを透過したディジタル化され
たX線透視信号を処理する。まず、ディジタル化された
信号を各素子ごとの信号毎にレベルに置き換える。つま
り、搬送の物品Gが無い状態を255とし、X線が完全
に遮断された状態を0として、その間を等分して検出レ
ベルとする。これにより、検出レベルを0から255ま
での256レベルに分ける。そして、画像処理装置32
は、図3(a)に示すように、コンベア12により搬送
される物品GがX線検出部15を通過するときに、X線
検出器14の各X線検出素子22から物品Gを透過した
X線透視信号を素子22ごとに素子22の配置に順じて
取得し、周知の画像処理手法により、物品GのX線画像
を作成する。図3(a)のように、物品Gに異物がある
と、X線透視信号Sから異物像が突出して現れる。
【0020】前記物品検知装置36は、画像処理装置3
2からの処理信号に基づいて、物品Gを検知する。前記
素子22ごとの検出レベルは、例えば、しきい値を検出
レベル200に設定して、レベル200以下を暗レベル
とし、レベル200を超えると明レベルとして、暗レベ
ルと明レベルとに区別している。つまり、本発明の物品
検知装置36は、画像処理装置32の画像処理を利用す
ることにより物品Gを検知するようにしている。この具
体例については後述する。
【0021】前記判断装置34は、物品検知装置36に
よる物品検知と、画像処理装置32からの処理信号とに
基づき、物品Gの検査結果を判断する。具体的には、得
られたX線画像から、物品検知装置36から物品検知が
された場合に限り、以下の3つの判断方式によって物品
Gの良・不良、すなわち、異物の有無を判断する。3つ
の判断方式は、トレース検出方式、2値化検出方式、及
びマスク2値化検出方式である。これらの判断方式で判
断した結果、1つでも不良と判断するものがあれば、そ
の物品Gは不良品と判断される。これらの判断方式のう
ち、トレース検出方式および2値化検出方式は、画像の
マスクされていない領域に対して判断を行う。一方、マ
スク2値化方式は、画像のマスクされている領域に対し
て判断を行う。マスクは、物品Gの容器部分などに対し
て設定される。
【0022】トレース検出方式は、被検出物の大まかな
厚さに沿って基準レベル(判断のしきい値)を設定し、
画像がそれよりも暗くなったときに物品G内に異物が混
入していると判断する方式である。ここでは、2つのト
レース基準レベルを設定し、それぞれを画像と対比して
判断を行っている。第1のトレース基準レベルは、比較
的細かいものであり、2mm以下の異物を検出するため
に設定されている。第2のトレース基準レベルは、2〜
4mmの異物を検出するために設定されている。
【0023】2値化検出方式およびマスク2値化方式
は、一定の明るさに基準レベルを設定し、画像がそれよ
りも暗くなったときに物品G内に異物が混入していると
判断する方式である。この2値化検出方式は、およそ4
mm以上の大きい異物を検出するために設定されてい
る。なお、2値化検出方式およびマスク2値化方式に
は、それぞれ異なる基準レベルが設定される。上記の各
判断方式における基準レベルは、物品Gの種類ごとにそ
れぞれ図示しないメモリに記憶されている。これらの基
準レベルおよびマスク領域については、モニタ30のタ
ッチパネルからの入力によって、設定および変更が可能
である。
【0024】前記物品情報記憶部38は、画像処理装置
32から得られた物品Gごとの画像データや、判断装置
34により得られた良・不良の判断結果、物品検知の有
無等の物品情報が記憶される。
【0025】制御コンピュータ20は、判断装置34に
より物品Gの良・不良判断を行うと、その物品GのX線
画像をモニタ30に表示させる。物品Gが不良と判断さ
れたときに、下流側の振分装置70にその物品Gを振り
分けるように振分指示を送るとともに、その物品Gの画
像データを、振分指示を送った順番で、物品情報記憶部
38に順次記憶していく。このとき、物品情報記憶部3
8には、いずれかの判断方式による物品不良の判断であ
るかに関する情報も、画像データと対応づけて記憶され
る。
【0026】つぎに、本発明に係るX線検査装置の物品
検知装置における物品検知方法の3つの具体例について
説明する。
【0027】まず、第1例の動作を図6のフローチャー
トに基づいて説明する。この第1例では、物品検知装置
36は、各X線検出素子22からの検出レベルごとの度
数を算出し、例えば検出レベル200のような所定値以
下の検出レベル(暗レベル)の度数が例えば一定値(度
数のしきい値)以上の場合に物品Gを検知するものであ
る。この例では、画像処理装置32の処理を一定の搬送
距離または時間ごとに例えばエンコーダ12bからの信
号30回分で得られた検出レベルに基づき、つまり、3
0ラインの走査(スキャン)により得られた検出レベル
に基づき、物品Gを検知している。なお、1ラインの走
査(スキャン)により得られた検出レベルに基づき、物
品Gを検知するようにしてもよい。
【0028】まず、エンコーダ12bからの出力がある
か、つまりコンべア12が運転しているか否かが確認さ
れる(S1)。出力がなければ、ステップS1に戻り、
出力があれば、X線検出器14からのX線透視信号が1
ライン分だけ画像処理装置32に入力されて処理される
(S2)。つぎに、物品検知装置36により、画像処理
装置32からの処理信号に基づいて、X線受光素子22
の1個ごとに検出レベルの換算が行われる(S3)。そ
して、走査カウンタが1ライン分加算され(S4)、1
ライン分のヒストグラム(度数分布)処理がなされる
(S5)。続いて、ヒストグラムの結果が加算され(S
6)、1ライン分の検出レベル(画像情報)が記憶され
る(S7)。
【0029】そして、図6のように、走査カウンタが3
0ラインであるか否かが確認され(S8)、30ライン
までカウントしていなければ、ステップS1に戻って、
検出動作を続行する。走査カウンタが30ラインであれ
ば、走査カウンタがクリアされる(S9)。つぎに、3
0ライン分のヒストグラムにおいて検出レベルが200
以下の暗レベルの度数が一定値(度数のしきい値)以上
であるか否かが確認される(S10)。図7(a)のよ
うに、暗レベルの度数が一定値L以上であれば、物品検
知フラグを1に書換えて(S11)、ヒストグラムがク
リアされて(S12)、ステップS1に戻って、検出動
作を続行する。図7(b)のように、暗レベルの度数が
L以上でない(図では、明レベルの度数がL以上)場合
には、物品Gがない(つまり、物品Gが到着していな
い、または、すでに通過した)と判断されて、ヒストグ
ラムがクリアされる(S13)。つぎに、物品検知フラ
グが1であるか否かが確認されて(S14)、物品検知
フラグが1でなければ、画像情報がクリアされ(S1
5)、ステップS1に戻って、検出動作を続行する。物
品検知フラグが1であれば、物品Gが検知され、かつ、
物品Gが通過したと判断される。
【0030】つぎに、ステップS7で記憶された検出レ
ベル(画像情報)が物品1個分か否かが確認される(S
16)。例えばコンベア12の移動距離が0.4mmに
1回エンコーダ12bからパルスが出力される場合に、
物品Gの長さが40mmであると、100回走査分の画
像情報が記憶されているか否かで判断される。この10
0回走査分か否かは、図示しないが、別途カウンタを有
しており、そのカウンタ値により判断する。また、この
カウンタは、ステップS7で検出レベル(画像情報)が
記憶されるごとにカウントアップし、後述するステップ
S21で画像情報がクリアされると、同様にカウンタが
クリアされる。100回分記憶されていなければ、ステ
ップS1に戻り、100回分記憶されていれば、画像処
理装置32により、物品1個分の画像を合成してマスク
処理等を行い(S17)、判断装置34にて異物混入が
判断され(S18)、異物混入していれば、異物混入フ
ラグを1に書換える(S19)。異物混入していなけれ
ば、物品検知フラグを0に書換えて(S20)、画像情
報がクリアされる(S21)。そして、異物混入フラグ
が1か否かが確認され(S22)、異物混入フラグが1
でなければ、ステップS1に戻り、異物混入フラグが1
であれば、振分装置70が作動し(S23)、異物混入
フラグを0に書換えて(S24)、ステップS1に戻
る。
【0031】これにより、物品検知にX線検査時に用い
る検出レベルそのものを流用するため、装置等の処理部
が簡素化でき、コスト削減も可能となる。また、各X線
検出素子22からの検出レベルごとの度数分布を用いる
ことにより、たとえ複数の異なる材質を含む物品Gであ
っても、確実に物品Gを検知できる。例えば、物品Gを
覆っている包装物が搬送方向に平行してストライプ状に
デザインされて、そのデザインに用いられる材質がX線
に対して透過度が異なるような場合、つまり、検出レベ
ルの度数の高さについて物品Gの場所的な偏りがある場
合であっても、物品Gを確実に検知できる。さらに、複
数ラインの走査(スキャン)により得られた検出レベル
を用いることにより、外乱やノイズに影響されることな
く、安全かつ確実に物品Gを検知できる。
【0032】つぎに、第2例の動作を図9のフローチャ
ートに基づいて説明する。この第2例では、物品検知装
置36は、各X線検出素子22から例えばレベル検出2
00のような所定値以上である暗レベルの信号が検出さ
れた場合で、かつ、この暗レベルの信号が例えば20の
ように複数連続する場合に、物品Gを検知するものであ
る。第2例も第1例と同様に、複数ラインの走査(スキ
ャン)により得られた検出レベルに基づき、物品Gを検
知している。
【0033】まず、エンコーダ12bからの出力がある
か、つまりコンべア12が運転しているか否かが確認さ
れる(T1)。出力がなければ、ステップS1に戻り、
出力があれば、X線検出器14からのX線透視信号が1
ライン分だけ画像処理装置32に入力されて処理される
(T2)。つぎに、物品検知装置36により、画像処理
装置32からの処理信号に基づいて、X線受光素子22
の1個ごとに検出レベルの換算が行われる(T3)。そ
して、検出レベルが200以下のものが連続して20以
上あるか否かが確認される(T4)。検出レベルが20
0以下のものが連続して20以上あれば、物品検知カウ
ンタが1加算され(T5)、非物品検知カウンタがクリ
アされて(T6)、1ライン分の検出レベル(画像情報
記憶)が記憶される(T9)。ステップT4で、検出レ
ベルが200以下のものが連続して20以上でなけれ
ば、物品検知カウンタがクリアされて(T7)、非物品
検知カウンタが1加算されて(T8)、ステップT9に
進む。
【0034】そして、物品検知カウンタが10以上であ
るか否かが確認されて(T10)、10以上であれば、
物品検知フラグを1に書換えて(T11)、非物品検知
カウンタが10以上であるか否かが確認される(T1
2)。ステップT10で、物品検知カウンタが10以上
でなければ、非物品検知カウンタが10以上であるか否
かが確認され(T12)、10以上でなければ、物品G
がある(つまり、物品Gが通過中)と判断されて、ステ
ップT1に戻って、検出動作を続行する。非物品検知カ
ウンタが10以上であれば、物品Gがない(つまり、物
品Gが到着していない、または、すでに通過した)と判
断されて、物品検知フラグが1であるか否かが確認され
る(T13)。物品検知フラグが1でなければ、画像情
報がクリアされ(T14)、ステップT1に戻って、検
出動作を続行する。物品検知フラグが1であれば、物品
Gが検知され、かつ、物品Gが通過したと判断される。
【0035】以下、第1例のステップS16〜S19と
同様に、ステップT9で記憶された検出レベル(画像情
報)が物品1個分か否かが確認され(T15)、物品1
個分でなければ、ステップS1に戻り、物品1個分であ
れば、画像処理装置32により、物品1個分の画像を合
成してマスク処理等を行い(T16)、判断装置34に
て異物混入か否かが判断される(T17)。異物混入し
ていれば、異物混入フラグを1に書換える(T18)。
異物混入していなければ、物品検知フラグを0に書換え
て(T19)、画像情報がクリアされる(T20)。そ
して、物品検知カウンタがクリアされ(T21)、非物
品検知カウンタがクリアされる(T22)。そして、異
物混入フラグが1か否かが確認され(T23)、異物混
入フラグが1でなければ、ステップT1に戻り、異物混
入フラグが1であれば、振分装置70が作動し(T2
4)、異物混入フラグを0に書換えて(T25)、ステ
ップT1に戻る。
【0036】これにより、物品検知にX線検査時に用い
る検出レベルそのものを流用するため、装置等の処理部
が簡素化でき、コスト削減も可能となる。さらに、連続
した検出レベルのものを基にするので、ノイズ等により
突発的に検出したものを除くことができ、ある一定の幅
を持った物のみを検知の対象にすることができる。各X
線検出素子22からの検出レベルが所定値以上である暗
レベルが複数連続する状態により、確実かつ簡易に物品
Gを検知できる。しかも、複数ラインの走査(スキャ
ン)により得られた検出レベルを用いることにより、外
乱やノイズに影響されることなく、安全かつ確実に物品
Gを検知できる。
【0037】つぎに、第3例の動作を図10のフローチ
ャートに基づいて説明する。この第3例では、前記した
第2例と異なり、1ラインの走査(スキャン)により得
られた検出レベルに基づき、物品Gを検知している。そ
の他の構成は第2例と同様である。
【0038】まず、エンコーダ12bからの出力がある
か、つまりコンべア12が運転しているか否かが確認さ
れる(P1)。出力がなければ、ステップP1に戻り、
出力があれば、X線検出器14からのX線透視信号が1
ライン分だけ画像処理装置32に入力されて処理される
(P2)。つぎに、物品検知装置36により、画像処理
装置32からの処理信号に基づいて、X線受光素子22
の1個ごとに検出レベルの換算が行われる(P3)。そ
して、検出レベルが200以下のものが連続して20個
以上あるか否かが確認される(P4)。検出レベルが2
00以下のものが連続して20個以上あれば、物品Gが
ある(つまり、物品Gが通過中)と判断されて、物品検
知フラグを1に書換えて(P5)、物品検知フラグが1
であるか否かが確認される(P6)。ステップP4で、
検出レベルが200以下のものが連続して20個以上で
なければ、物品Gがない(つまり、物品Gが到着してい
ない、または、すでに通過した)と判断されて、物品検
知フラグを0に書換えて(P7)、ステップP6に進
む。
【0039】そして、ステップP6で、物品検知フラグ
が1であれば、1ライン分の検出レベル(画像情報記
憶)が記憶されて(P8)、ステップP1に戻って、検
出動作を続行する。物品検知フラグが1でなければ、画
像情報があるか否かが確認される(P9)。画像情報が
なければ、ステップP1に戻って、検出動作を続行す
る。画像情報があれば、物品Gが検知され、かつ、物品
Gが通過したので、画像処理装置32によりマスク処理
等の画像処理されて(P10)、第1例のステップS1
8と同様に、判断装置34にて異物混入か否かが判断さ
れる(P11)。本例は1走査分ごとに異物混入を判断
するものであり、この点で複数ラインの走査による第1
例のステップS18と異なる。異物混入していれば、異
物混入フラグを1に書換える(P12)。異物混入して
いなければ、ステップS16と同様に、物品一個分の画
像が処理されたか否かが判断される(P13)。処理さ
れていなければ、ステップP1に戻る。処理されていれ
ば、物品検知フラグを0に書換えて(P14)、画像情
報がクリアされる(P15)。そして、異物混入フラグ
が1か否かが確認され(P16)、異物混入フラグが1
でなければ、ステップP1に戻り、異物混入フラグが1
であれば、振分装置70が作動し(P17)、異物混入
フラグを0に書換えて(P18)、ステップP1に戻
る。
【0040】この第3例では、第2例と異なり、1ライ
ンのみの走査(スキャン)により得られた検出レベルに
基づき、物品Gを検知しているので、迅速かつ簡易に物
品Gを検知できる。
【0041】なお、前記の実施形態では、物品に含まれ
る金属や非金属の異物混入をX線検査しているが、物品
の割れ欠け、または複数の単品を集合してなる物品にお
ける単品の数量不足等の不良品をX線検査するようにし
てもよい。この場合は、基準となる単品の形状を記憶し
ておき、判断装置34によって、得られた画像のうち、
単品と認識(検出レベルが暗のもの)された形状を比較
することで割れ欠けを判断したり、単品の面積を記憶し
ておき、物品と認識された面積を単品面積で割ること
で、数量判断を行う。また、振分装置70を、前述の装
置ではなく、いわゆるエアジェット振分、アーム振分、
プッシャー振分を用いてもよい。つまりラインから物品
を排除できる装置であればよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画像処
理装置の画像処理を利用して物品を検知できるので、光
電センサのような物品を検知する装置を別に設ける必要
がなくなるから、装置の小型化および低コスト化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るX線検査装置を示す
斜視図である。
【図2】同装置内のX線検出部を示す概略斜視図であ
る。
【図3】(a)はX線検出部の動作を示す模式図、
(b)はX線検出器を示す図である。
【図4】(a)、(b)は同装置の構成を示す平面図で
ある。
【図5】制御コンピュータを示すブロック構成図であ
る。
【図6】物品検知方法の第1例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】度数分布図(ヒストグラム)を示す特性図であ
る。
【図8】検出された画像を示す図である。
【図9】物品検知方法の第2例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】物品検知方法の第3例の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10…装置本体、12…搬送装置(コンベア)、13…
X線源、14…X線検出器(ラインセンサ)、20…制
御コンピュータ、22…X線検出素子、32…画像処理
装置、34…判断装置、36…物品検知装置、70…振
分装置、90…不良品貯留コンベア(不良品貯留部)、
G…物品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 正幸 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 (72)発明者 株本 隆司 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 (72)発明者 津野 正雄 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA06 DA08 FA03 FA06 GA01 HA01 HA13 JA09 JA11 JA13 JA20 KA03 KA06 LA10 NA17 PA11 SA05 SA14 3F079 CA38 CA44 CC05 CC11 DA11 DA21 EA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を搬送する搬送装置を挟んでX線源
    とX線検出器とを配置し、前記X線検出器からのX線透
    視信号を処理する画像処理装置を備えるX線検査装置で
    あって、 前記画像処理装置からの処理信号に基づき物品を検知す
    る物品検知装置と、 前記物品検知装置による物品検知と前記画像処理装置か
    らの処理信号とに基づき、物品の検査結果を判断する判
    断装置とを備えたX線検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記画像処理装置は前記X線透視信号から検出レベルを
    求める処理を行い、 前記物品検知装置は、前記検出レベルが所定値以下の場
    合に物品を検知するX線検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記X線検出器は複数のX線検出素子を備え、 前記画像処理装置は各X線検出素子ごとに前記X線透視
    信号から検出レベルを求める処理を行い、 前記物品検知装置は、各検出レベルが所定値以下である
    暗レベルの個数と、所定値を超える明レベルの個数を計
    数し、前記暗レベルの個数と前記明レベルの個数との比
    が一定値以上の場合に物品を検知するX線検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記X線検出器は、搬送方向と交差する直線上に配置さ
    れた複数のX線検出素子を備え、 前記画像処理装置は各X線検出素子ごとに前記X線透視
    信号から検出レベルを求める処理を行い、 前記物品検知装置は、前記各X線検出素子からの検出レ
    ベルが所定値以下である暗レベルが複数連続する場合に
    物品を検知するX線検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記X線検出器は複数のX線検出素子を備え、 前記画像処理装置は各X線検出素子ごとに前記X線透視
    信号から検出レベルを求める処理を行い、 前記物品検知装置は、各検出レベルごとの度数を算出
    し、所定値以下の検出レベルの度数が一定値以上の場合
    に物品を検知するX線検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかにおいて、 前記物品検知装置は、前記画像処理装置の処理を一定の
    搬送距離または時間ごとに複数回行って得られた検出レ
    ベルに基づき、物品を検知するX線検査装置。
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