JP2002243590A - 歯車評価方法、歯車評価装置及び記憶媒体 - Google Patents

歯車評価方法、歯車評価装置及び記憶媒体

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JP2002243590A
JP2002243590A JP2001042609A JP2001042609A JP2002243590A JP 2002243590 A JP2002243590 A JP 2002243590A JP 2001042609 A JP2001042609 A JP 2001042609A JP 2001042609 A JP2001042609 A JP 2001042609A JP 2002243590 A JP2002243590 A JP 2002243590A
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drive shaft
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rotational
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Yasunari Kawashima
康成 川島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動軸に大きな慣性モーメントを付加するこ
となく実機に促した機構系で駆動軸の適切な速度変動許
容値を設定し、対象となる評価歯車に合わせた歯車評価
方法を提供する。 【解決手段】 評価歯車1が取り付けられる被駆動軸2
と評価歯車1と噛み合う駆動歯車3が取り付けられた駆
動軸4とのそれぞれに一定回転毎にパルス信号を発生さ
せる回転検出器7,8を取り付け、各回転検出器7,8
の出力信号から評価歯車1を評価する歯車評価方法にお
いて、駆動軸4の速度変動許容値Veを、 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ただし、Θe:歯車評価許容回転誤差 K :歯車回転剛性 f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント により設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車を使用した情
報機器、家電製品、ロボット等の幅広い分野の設計工程
や製造工程に応用可能で、噛み合いながら回転する歯車
の各々の回転角の変化状況を検出し、その検出した回転
角変化状況相互の関係に基づいてそれら歯車の回転誤差
(伝達特性)を評価する歯車評価方法、歯車評価装置及
び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば、特
開平10-153526号公報によれば、駆動軸の振動(速度変
動)を抑えて歯車間の伝達特性を高精度に計測する装置
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平10-153526号公
報に示される従来技術では、駆動軸にフライホイールを
取り付けることで駆動軸の速度変動が低減され、駆動軸
自体は高精度(回転ムラの少ない)な回転が可能となる
が、実機での状態と異なる機構系(駆動軸の慣性モーメ
ントが大きすぎる)になり、評価した伝達特性が有効か
疑問である。例えば、歯車特性で発生した速度変動(伝
達誤差)もフライホイールによって消されてしまう懸念
がある。
【0004】また、フライホイールを用いないで駆動軸
を高精度に回転させるためには、高精度な部品(モー
タ、軸受け等)や高度な制御方式が必要になり、歯車評
価装置が高価なものとなる。
【0005】そこで、本発明は、駆動軸に大きな慣性モ
ーメントを付加することなく実機に促した機構系で駆動
軸の適切な速度変動許容値を設定し、対象となる評価歯
車に合わせた歯車評価方法、歯車評価装置及び記憶媒体
を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、駆動軸の速度変動をモニ
ターして、評価歯車の評価結果の信頼性向上を図ること
を目的とする。
【0007】また、本発明は、速度変動許容値を大きく
して駆動モータ側にゆとり(マージン)をもたせ、高精
度な評価を行える歯車評価方法を提供することを目的と
する。
【0008】また、本発明は、歯車の回転剛性を精度良
く求め、適切な駆動軸の速度変動許容値を設定すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は、歯車評価許容回転誤差を
最適に設定し、適切な駆動軸の速度変動許容値を設定す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
評価歯車が取り付けられる被駆動軸と前記評価歯車と噛
み合う駆動歯車が取り付けられた駆動軸とのそれぞれに
一定回転毎にパルス信号を発生させる回転検出器を取り
付け、各回転検出器の出力信号から前記評価歯車を評価
する歯車評価方法において、前記駆動軸の速度変動許容
値Veを、次式 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ただし、Θe:歯車評価許容回転誤差 K :歯車回転剛性 f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント により設定するようにしたことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の歯
車評価方法において、前記駆動軸の速度変動を計測しな
がら前記評価歯車の評価を実行し、速度変動が許容値以
内の場合のみ評価結果を出力するようにしたことを特徴
とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の歯
車評価方法において、前記駆動歯車単体での回転剛性値
を前記評価歯車単体の回転剛性値よりも大きくしてある
ことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の歯
車評価方法において、前記歯車の回転剛性値は、前記駆
動軸歯車単体と前記評価歯車歯車単体との剛性値に、歯
車と軸との締結部の剛性値も加えて設定してあることを
特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1記載の歯
車評価方法において、前記歯車の回転剛性値は、前記駆
動歯車と前記評価歯車の噛み合い状態(噛み合い率)に
応じて設定してあることを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1記載の歯
車評価方法において、前記歯車の回転剛性値は、軸回転
方向の回転剛性に軸方向の倒れ剛性を加えて設定するこ
とを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1記載の歯
車評価方法において、前記評価歯車の回転剛性は使用環
境温度での剛性値になるように温度補正した値であるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1記載の歯
車評価方法において、前記歯車評価許容回転誤差Θeを
前記回転検出器の分解能とすることを特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、評価歯車が取り付
けられる被駆動軸と前記評価歯車と噛み合う駆動歯車が
取り付けられた駆動軸とのそれぞれに一定回転毎にパル
ス信号を発生させる回転検出器を取り付け、各回転検出
器の出力信号から前記評価歯車を評価するコンピュータ
にインストールされ、前記コンピュータに、前記駆動軸
の速度変動許容値Veを、次式 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ただし、Θe:歯車評価許容回転誤差 K :歯車回転剛性 f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント により設定する評価プログラムを実行させる機械読み取
り可能な記憶媒体である。
【0019】請求項10記載の発明は、評価歯車が取り
付けられる被駆動軸と前記評価歯車と噛み合う駆動歯車
が取り付けられた駆動軸とのそれぞれに一定回転毎にパ
ルス信号を発生させる回転検出器を取り付け、各回転検
出器の出力信号から前記評価歯車を評価する歯車評価装
置において、前記駆動軸の速度変動許容値Veを、次式 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ただし、Θe:歯車評価許容回転誤差 K :歯車回転剛性 f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント により設定するようにしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。
【0021】まず、本実施の形態の基本的な考え方につ
いて説明する。歯車評価では駆動軸と従動軸のエンコー
ダ出力から歯数分の減速比を考慮して、伝達誤差(伝達
特性)を算出する。歯車の回転剛性が十分大きい場合
(例えば金属材質の歯車とか)、駆動軸に速度変動があ
っても伝達誤差に影響は少ない。なぜなら、駆動軸の速
度変動に応じて従動軸も速度変動し、この差から算出す
る歯車の伝達特性には、この駆動軸の速度変動分が現れ
ないためである。
【0022】しかし、歯車材質が樹脂のように金属に比
べ軟らかく剛性が低い場合は、駆動側の速度変動をこの
歯車が吸収(変形)してしまい(駆動軸の速度変動が従
動軸に伝わらない)、その分が評価誤差として現れる場
合がある。
【0023】そこで、このように駆動軸の速度変動で発
生する評価誤差を考慮して、歯車評価からみて影響のな
い領域(許容速度変動)を明確にする必要がある。これ
を行うことで、むやみに高精度なモータを駆動軸に取り
付ける必要もなくなり、評価歯車に合わせた駆動モータ
が選定できる。
【0024】本実施の形態は、このような点に着目した
ものである。具体的には、駆動軸の速度変動許容値Ve
を以下のように設定する。
【0025】まず、駆動軸の速度変動Voを含んだ駆動
トルクの変動成分Tは(1)式となる。 T = J・d( Vo・sin(2・π・f・t))/dt = 2・π・f・J・Vo・cos(2・π・f・t) ……(1) ただし、f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント t :時間 d( )/dt:微分演算子
【0026】歯車評価での許容できる回転誤差をΘe、
歯車の回転剛性をKとすると、上記トルクTが加わった
ときに歯車での変形量がΘeより小さければ問題ない。
つまり、次式を満たす速度変動Voが速度変動許容値Ve
となる。
【0027】 Θe ≧ T/K ≧ {2・π・f・J・Vo・cos(2・π・f・t)}/K……(2)
【0028】上式をVoについて解き、VoをVeに変更
する(cos部は、最大値の1で扱う)。 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ……(3)
【0029】本実施の形態では、(3)式の結果に基づ
いて、駆動軸の速度変動許容値Veを設定するものであ
り、その装置構成及び方法について以下に説明する。ま
ず、歯車評価装置の概略的な構成例を図1に示す。図1
に示すように、歯車評価は、対象となる評価歯車1が取
り付けられた被駆動軸2と、評価歯車1と噛み合う駆動
歯車3が取り付けられた駆動軸4と、駆動軸4を駆動す
る駆動モータ5と、被駆動軸2に連結された負荷用ブレ
ーキ6と、駆動軸4に取り付けられた回転検出器として
の駆動側エンコーダ7と、被駆動軸2に取り付けられた
回転検出器としての評価側エンコーダ8と、これらを制
御するコンピュータ9とにより行う。
【0030】コンピュータ9は、図2のブロック図に示
すように、装置全体の動作を制御するCPU10と、評
価するためのデータや評価結果を一時的に記憶するRA
M11と、評価データや評価結果を表示するCRT12
と、各種操作を行うキーボード13やマウス14と、駆
動用モータ5と負荷用ブレーキ6に制御信号を出力する
データ出力部15と、各軸の回転量をカウントしたエン
コーダ7,8からのエンコーダ信号を入力するデータ入
力部16と、歯車特性を評価する伝達評価部17と、評
価データや評価結果を出力するプリンタ18を有する。
【0031】伝達評価部17では、駆動軸の速度変動と
その許容値をチェックする部分と、駆動軸4と被駆動軸
2のエンコーダ7,8の出力から歯数分の減速比を考慮
して、伝達誤差(伝達特性)を算出する部分があり、こ
のプログラムを走らせて歯車評価を実施する装置であ
る。
【0032】図3に本実施の形態の歯車評価方法のフロ
ーチャートを示す。まず、評価歯車1に関する情報であ
る歯車諸元(モジュール、歯幅、ヤング率、…)と評価
条件(回転数、負荷トルク、慣性モーメント、…)を入
力する(ステップS1)。
【0033】その後、駆動用モータ5を設定する(S
2)。駆動用モータ5は上記回転数や負荷トルク、慣性
モーメントを参考に設定する。駆動用モータ5には、磁
極やコイル数、励磁方式によって速度変動が発生する。
そこで、(3)式を用い駆動軸の速度変動許容値Veを
算出し(S3)、この許容値とモータの速度変動値のチ
ェックを行い(S4)、NGの場合は、他の駆動用モータ
5に変更する。OKの場合はこの駆動用モータ5を用い
て、評価を実施し伝達特性を算出する(S5,S6)。
その結果を出力して(S7)、歯車評価を終了する。
【0034】なお、歯車評価許容回転誤差Θeはエンコ
ーダ7,8の分解能とする。エンコーダ7,8の分解能
以上の計測はできないので、適切な歯車評価許容回転誤
差Θeを簡単に設定できる。
【0035】本発明の第二の実施の形態を図4に基づい
て説明する。本実施の形態では、駆動軸4の速度変動を
計測しながら評価歯車1の評価を実施し、速度変動が許
容値以内の場合のみ評価結果を出力させるようにしたも
のである。
【0036】図4はこの評価方法のフローチャートを示
すもので、歯車評価中(S5,S6)も駆動軸の速度変
動をモニターして速度変動許容値を超えないか確認して
いる(S4)。NGの場合は、再度評価をやり直す。
【0037】本発明の第三の実施の形態を図5ないし図
9に基づいて説明する。本実施の形態では、歯車の回転
剛性Kの設定に関するものである。
【0038】(A) 歯車の回転剛性Kを設定する場
合、図5に示すように各歯車3,1の剛性Ka,Kbが加
わったものが回転剛性K=1/{(1/Ka)+(1+
Kb)}となるので、駆動側歯車3の剛性をできるだけ
大きくしたほうが、速度変動許容値Veの領域が広が
り、駆動用モータ5にとって有利となり、高精度な評価
ができる。
【0039】(B) 歯車の回転剛性Kを設定する場
合、図6に示すように歯車3,1自身の剛性に締結部の
剛性Kat,Kbtが加わったものが回転剛性K=1/
{(1/Ka)+(1+Kb)+(1/Kat)+(1+K
bt)}となるので、この分も含めて設定する。これによ
り、より実機に促した回転剛性Kの設定が可能となる。
【0040】(C) 歯車の回転剛性Kを設定する場
合、図7に示すように歯車3,1の噛み合い状態(噛み
合い率=1.5の場合)に応じて回転剛性Kを設定す
る。噛み合いの状態で回転剛性Kが変化していくので、
この剛性値の最小となる値を回転剛性Kと設定する。
【0041】(D) 軸回転方向の回転剛性Kbに軸方
向の倒れ剛性Kbsを加えたものを回転剛性Kとする。平
歯車では問題ないが(図8(a))、はすば歯車になる
と図8(b)に示すように回転方向に加え、軸方向(ス
ラスト方向)にも負荷が加わり、これによって歯車がた
わむと、その分伝達特性に影響がでる。そこで、この軸
方向のたわみを回転剛性Kに加え、K=1/{(1/K
a)+(1+Kb)+(1+Kbs)}とすることにより、
より実機に促した回転剛性の設定が可能となる。
【0042】(E) 評価歯車1の回転剛性値Kbを使
用環境温度での剛性値になるように温度補正した値とす
る。歯車は負荷を与えて回転させることで摩擦により発
熱する。高精度な歯車になると温度上昇に伴う熱膨張や
弾性特性の変化など問題になる。使用環境温度で剛性値
の測定ができれば問題ないが、できない場合のときは、
常温での剛性値Kに図9に示すような補正を加えて行
う。図示例は、ヤング率Eを加味したもので、K=K
・(E2/E1)なる補正を行う。
【0043】本発明の第四の実施の形態を図10に基づ
いて説明する。前述の実施の形態では、歯車評価装置の
コンピュータ9に伝達評価部17を設けた場合について
説明したが、図10に示すようにCPU10の基本制御
を行うOS(オペレーティング・システム)及び歯車の
伝達特性を算出して評価歯車を評価するプログラムと、
駆動軸の速度変動とその許容値をチェックするプログラ
ムとを有する伝達評価プログラムをハードディスク(H
DD)等の記憶媒体としての外部記憶装置21に格納し
ておき、HDDインターフェース22を介して外部記憶
装置21からOSと伝達評価プログラムを読み込み、デ
ータ入力部16から入力した評価データや、FDインタ
ーフェース23を介してフロッピィディスク(FD)2
4から入力した評価データから評価歯車を評価するよう
にしても良い。
【0044】このように外部記憶装置21に伝達評価プ
ログラムなる解析プログラムを格納しておくことによ
り、設計時やシミュレーションに評価歯車を容易に評価
することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、駆動軸の
速度変動許容値Veを、前述した式により設定すること
で、駆動軸に大きな慣性モーメントを付加することなく
実機に促した機構系で駆動軸の適切な許容速度誤差を設
定し、対象となる評価歯車に合わせた歯車評価が可能と
なる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、駆動軸の速
度変動を計測しながら評価歯車の評価を実施し、速度変
動が許容値以内の場合のみ評価結果を出力することで、
歯車の評価結果の信頼性が向上する。
【0047】請求項3記載の発明によれば、駆動歯車単
体での回転剛性値を評価歯車単体の回転剛性値よりも大
きくすることで、速度変動許容値が大きくなり、駆動モ
ータにゆとりを持たせ、高精度な評価が可能となる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、歯車回転剛
性で、各歯車単体の剛性値に、歯車と軸との締結部の剛
性値も加えて設定することで、歯車回転剛性を実機に近
い形で与えることができ、適切な駆動軸許容速度誤差の
設定が可能となる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、歯車回転剛
性の設定で、駆動歯車と評価歯車の噛み合い状態(噛み
合い率)に応じて設定することで、歯車回転剛性を実機
に近い形で与えることができ、適切な駆動軸許容速度誤
差の設定が可能となる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、歯車回転剛
性の設定で、軸回転方向の回転剛性に軸方向の倒れ剛性
を加えたものとすることで、歯車回転剛性を実機に近い
形で与えることができ、適切な駆動軸許容速度誤差の設
定が可能となる。
【0051】請求項7記載の発明によれば、評価歯車の
回転剛性を使用環境温度での剛性値になるように温度補
正した値とすることで、歯車回転剛性を実機に近い形で
与えることができ、適切な駆動軸許容速度誤差の設定が
可能となる。
【0052】請求項8記載の発明によれば、歯車評価許
容回転誤差Θeを回転検出器の分解能とすることで、歯
車評価許容回転誤差を最適に設定することができ、適切
な駆動軸許容速度誤差の設定が可能となる。
【0053】請求項9記載の発明によれば、歯車評価方
法の評価プログラムを記憶媒体に格納することで、駆動
軸に大きな慣性モーメントを付加することなく実機に促
した機構系で駆動軸の適切な許容速度誤差を設定し、対
象となる評価歯車に合わせた歯車評価方法の提供を容易
にできる。
【0054】請求項10記載の発明によれば、駆動軸の
速度変動許容値Veを、前述した式により設定すること
で、駆動軸に大きな慣性モーメントを付加することなく
実機に促した機構系で駆動軸の適切な許容速度誤差を設
定し、対象となる評価歯車に合わせた評価ができる歯車
評価装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の歯車評価装置の概
略的な構成例を示す斜視図である。
【図2】そのコンピュータ構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】歯車評価方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第二の実施の形態の歯車評価方法を示
すフローチャートである。
【図5】本発明の第三の実施の形態に関する説明図であ
る。
【図6】本発明の第三の実施の形態に関する説明図であ
る。
【図7】本発明の第三の実施の形態に関する説明図であ
る。
【図8】本発明の第三の実施の形態に関する説明図であ
る。
【図9】本発明の第三の実施の形態に関する説明図であ
る。
【図10】本発明の第四の実施の形態を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 評価歯車 2 被駆動軸 3 駆動歯車 4 駆動軸 7,8 回転検出器 21 記憶媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 評価歯車が取り付けられる被駆動軸と前
    記評価歯車と噛み合う駆動歯車が取り付けられた駆動軸
    とのそれぞれに一定回転毎にパルス信号を発生させる回
    転検出器を取り付け、各回転検出器の出力信号から前記
    評価歯車を評価する歯車評価方法において、 前記駆動軸の速度変動許容値Veを、次式 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ただし、Θe:歯車評価許容回転誤差 K :歯車回転剛性 f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント により設定するようにしたことを特徴とする歯車評価方
    法。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸の速度変動を計測しながら前
    記評価歯車の評価を実行し、速度変動が許容値以内の場
    合のみ評価結果を出力するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の歯車評価方法。
  3. 【請求項3】 前記駆動歯車単体での回転剛性値を前記
    評価歯車単体の回転剛性値よりも大きくしてあることを
    特徴とする請求項1記載の歯車評価方法。
  4. 【請求項4】 前記歯車の回転剛性値は、前記駆動軸歯
    車単体と前記評価歯車歯車単体との剛性値に、歯車と軸
    との締結部の剛性値も加えて設定してあることを特徴と
    する請求項1記載の歯車評価方法。
  5. 【請求項5】 前記歯車の回転剛性値は、前記駆動歯車
    と前記評価歯車の噛み合い状態(噛み合い率)に応じて
    設定してあることを特徴とする請求項1記載の歯車評価
    方法。
  6. 【請求項6】 前記歯車の回転剛性値は、軸回転方向の
    回転剛性に軸方向の倒れ剛性を加えて設定することを特
    徴とする請求項1記載の歯車評価方法。
  7. 【請求項7】 前記評価歯車の回転剛性は使用環境温度
    での剛性値になるように温度補正した値であることを特
    徴とする請求項1記載の歯車評価方法。
  8. 【請求項8】 前記歯車評価許容回転誤差Θeを前記回
    転検出器の分解能とすることを特徴とする請求項1記載
    の歯車評価方法。
  9. 【請求項9】 評価歯車が取り付けられる被駆動軸と前
    記評価歯車と噛み合う駆動歯車が取り付けられた駆動軸
    とのそれぞれに一定回転毎にパルス信号を発生させる回
    転検出器を取り付け、各回転検出器の出力信号から前記
    評価歯車を評価するコンピュータにインストールされ、
    前記コンピュータに、前記駆動軸の速度変動許容値Ve
    を、次式 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ただし、Θe:歯車評価許容回転誤差 K :歯車回転剛性 f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント により設定する評価プログラムを実行させる機械読み取
    り可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 評価歯車が取り付けられる被駆動軸と
    前記評価歯車と噛み合う駆動歯車が取り付けられた駆動
    軸とのそれぞれに一定回転毎にパルス信号を発生させる
    回転検出器を取り付け、各回転検出器の出力信号から前
    記評価歯車を評価する歯車評価装置において、 前記駆動軸の速度変動許容値Veを、次式 Ve ≦ Θe・K/(2・π・f・J) ただし、Θe:歯車評価許容回転誤差 K :歯車回転剛性 f :駆動軸の速度変動周波数 J :駆動軸上換算の全慣性モーメント により設定するようにしたことを特徴とする歯車評価装
    置。
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CN102706557A (zh) * 2012-06-06 2012-10-03 西北工业大学 一种多功能齿轮传动试验台
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