JP2002243539A - 振動検出器 - Google Patents

振動検出器

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JP2002243539A
JP2002243539A JP2001037042A JP2001037042A JP2002243539A JP 2002243539 A JP2002243539 A JP 2002243539A JP 2001037042 A JP2001037042 A JP 2001037042A JP 2001037042 A JP2001037042 A JP 2001037042A JP 2002243539 A JP2002243539 A JP 2002243539A
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JP2001037042A
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Michio Nakajima
道夫 中島
Satoshi Yamada
訓 山田
Mamiko Yanagiura
真美子 柳浦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単な構成で、かつ、効果的に所望の周
波数帯域の生体の振動を検出可能な振動検出器を提供す
る。 【解決手段】 本発明の振動検出器は、接触面を有する
支持体と、上記接触面を介して伝わる振動に応じて揺れ
るように、一端が上記支持体に接続されている少なくと
も1枚の共振板と、各共振板の他端に接続される加速度
センサとで構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人や動物等の被検
体の体内に発生する振動を検出する際に用いる振動検出
器に関する。
【0002】
【従来の技術】人や動物等が体内で発生する振動には、
音として捉える場合、心臓の心音、呼吸で生じる呼吸音
等がある。上記心音等の振動検出器として、従来より種
々のタイプの聴診器が提案されている。その一つは、心
音や呼吸音をマイクで直接集めるタイプのものである
(特開平6−181921号公報)。しかしながら、当
該タイプの聴診器では、上記心音等の他に生活雑音や人
の話し声等の外来ノイズまでもが集音されてしまうとい
った問題を有していた。
【0003】上記マイクを用いるタイプの聴診器の欠点
を解消するため、音としてではなく振動として検出する
方法として、被検体に直接又は衣服を介して接触させ、
上記心音等を本体に内蔵する感圧センサを用いて直接検
出するタイプの聴診器が種々提案されている(特開昭6
1−193028号公報、特開2000−139904
号公報)。これらの聴診器によれば、人の話し声などの
外来ノイズを効果的に除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】人や動物の心音や呼吸
音は、それぞれ独自の周波数帯域で発生する。一般的
に、心音の周波数帯域は、20Hz〜150Hzであ
り、呼吸音の周波数帯域は、200Hz〜700Hzで
ある。上記感圧センサを用いるタイプの聴診器では、非
常に広い周波数帯域においてフラットな集音特性をもつ
ため、聴診時には心音だけでなく、呼吸音及びその他の
ノイズも同時に集音してしまう。この場合において、心
音のみを正確に集音するには、聴診器により検出された
振動を処理する帯域フィルタや増幅器等が必要になり、
装置の規模が大きくなり、かつ、コスト高となるといっ
た欠点を有していた。
【0005】本発明は、より簡単な構成で、かつ、効果
的に所望の周波数帯域の生体の振動を検出可能な振動検
出器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の振動検出
器は、被検体に接触させる接触面を有する本体と、一端
に振動量検出手段を取り付けると共に、他端を上記本体
の接触面を介して伝わる被検体の振動に応じて振れるよ
うに該本体に取り付け、検出する1又は複数の振動の周
波数帯域の少なくとも一部で共振するように調整した1
枚以上の共振板とで構成されることを特徴とする。
【0007】本発明の第2の振動検出器は、上記第1の
振動検出器であって、検出する振動の周波数帯域におい
て、接触面の振動による変位量に対する各振動量検出手
段の変位量の倍率値の何れかが常に所定値以上となるよ
うに、各共振板を調整したことを特徴とする。
【0008】本発明の第3の振動検出器は、上記何れか
の振動検出器であって、上記本体の接触面以外の箇所
に、減振材を介して保持部材を取りつけたことを特徴と
する。
【0009】本発明の第4の振動検出器は、上記何れか
の振動検出器であって、接触体の被検体と接する箇所
に、検出の対象外の周波数帯域におけるノイズ振動の少
なくとも一部を除去する特性を有する減振材を取り付け
たことを特徴とする。
【0010】本発明の第5の振動検出器は、上記何れか
の振動検出器であって、少なくとも一部の振動量検出手
段をそれぞれ複数の共振板で保持することを特徴とす
る。
【0011】本発明の第6の振動検出器は、上記何れか
の振動検出器であって、振動量検出手段が加速度センサ
であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】(1)発明の概要 本発明の振動検出器は、人や動物等の被検体に、直接又
は衣服を介して接触させる接触面を有する本体と、一端
に振動量検出手段として、例えば、加速度センサを備
え、他端を当該共振板が上記本体の接触面を介して伝わ
る振動により振動する位置に取りつけ、更には検出しよ
うとするターゲットの振動の周波数帯域の一部又は全
部、例えば心音の場合、20Hz〜150Hz(その一
部である48Hz〜113Hzの場合も含む)で共振す
るように調整した1枚以上の共振板とで構成されること
を特徴とする。当該構成を採用することで、接触面を介
して伝わる被検体の振動の内、ターゲットとする振動、
例えば、心音による振動(20Hz〜150Hz)が共
振板により増幅され、当該増幅された振動が加速度セン
サにより検出される。これにより、生体の心音や呼吸音
といった特定の周波数帯域に分布する振動を効果的に抽
出することができる。以下、上記特徴を具備する実施の
形態に係る振動検出器について添付の図面を参照しつつ
詳細に説明する。
【0013】(2)実施の形態1 図1の(a)は、本体2に減振材(5)を介して取り付
けられるカバー(6)を取外した状態の振動検出器1の
斜視図であり、図1の(b)は、振動検出器1の断面図
である。本体2の底面には、人間や動物等の被検体に直
接又は衣服を介して接触させる接触面2aを備える。本
体2は、接触面2aに対して垂直上方に伸びる凸部2b
を備え、当該凸部2bの頂部において共振板3の一端を
支持している。これにより、共振板3は、接触面2aを
介して伝わる被検体の振動に応じて振れる。共振板3の
他端には、振動量検出手段として加速度センサ4が接続
されている。振動量検出手段として加速度センサを用い
ることで、接触面2aを介して伝わる被検体の振動を電
気的な振幅信号として検出することができる。また、加
速度センサ4としては、モノリシックIC型のものを採
用することが、耐衝撃性能の面で好ましい。なお、共振
板3の振動量を検出できるものであれば、加速度センサ
4以外のものを用いても良い。
【0014】なお、特に図示していないが、加速度セン
サ4への給電線、及び、センサ4による検出信号の出力
線は、当該共振板3の共振特性に影響を与えない程度の
細い導電線を使用する。あるいは無線方式を採用してコ
ードレスとする。以下に説明する全ての振動検出器につ
いて同じである。
【0015】上記構成において、共振板3の共振周波数
は、共振板3のばね係数kと、先端に取り付ける加
速度センサ4の重さmからf=1/2π・(k/m)
1/ と求められる。また、共振板3のばね係数kは、
図1の(a)に示すように、共振板3の加速度センサ4
の取り付け位置までの長さをl、厚みをh、幅をb、ヤ
ング率をEとすると、k=(Ebh)/(4l)と
表される。
【0016】上記計算式に基づいて、共振板3の寸法
(l、h、b)を、当該共振板3を本体2に取り付け、
先端に重さmの加速度センサ4を取り付けた状態で、共
振板3の検出しようとするターゲットの振動の帯域内の
値、例えば、最頻の周波数となるように設定する。例え
ば、周波数帯域20Hz〜150Hzの人の心音を検出
する場合、共振周波数f=80Hzとなるように各寸
法(l、h、b)を調整する。当該構成を採用すること
で、被検体である人の生じる振動の内、特に心音を増幅
して効果的に検出することができる。
【0017】また、図1の(b)に示すように、振動検
出器1の本体2には、減振材5を介して、保持部材とし
てカバー6が取り付けられる。減振材5としては、例え
ば、モルトプレーン等のスポンジ状の高分子吸音材を減
振材として用いる。なお、減振効果を奏するスポンジ状
の高分子構造、即ち、気泡部分を持つ網の目状の弾性構
造材であれば、他のものを採用しても良い。また、カバ
ー6からの振動(衝撃)が本体2に伝わらないようにす
るものであれば、他の構造体を用いても良い。カバー6
の素材には、例えば、スティール、プラスティック樹
脂、硬質ゴム等のつかみ易い硬さのものを採用する。減
振材5を介してカバー6を設けることで、カバー6に伝
えられる振動、例えば保持者の手の振動等を本体2に伝
えることなく、即ち、被検体の振動の検出精度に影響を
与えることなく、振動検出器1を手で持ち、被検体に押
し付ける、あるいは手に持たず被検体上に軽く接触させ
ておくことができる。
【0018】なお、カバー6に伝えられる雑音やノイズ
振動などをより効果的に除去するため、カバー6内面に
減振材を貼りつけても良い。
【0019】また、手で持つ代わりにバンドなどを利用
して被検体に押し付けることも考えられるが、このよう
な場合であっても、減振材5を介してカバー6を設ける
ことは、外部で発生する環境騒音による影響を除去する
意味で有効である。
【0020】図2は、共振板3の共振特性について説明
するための図である。図示するように、被検体10に接
触面2aを接触させることで本体2に伝わってくる心音
や呼吸音による本体2の垂直方向の変位量をΔxとし、
この時の加速度センサ4の垂直方向の変位量をΔyとす
る。この場合において、相対感度f(ω)は、次の「数
1」で表される。
【数1】 但し、上記の式においてω、ωは、角速度(rad/s)
であり、ωは、共振点を表す。また、δは振動の減衰
に関係するパラメータであり、エネルギーロスに関する
係数(一種のダンピング係数)である。なお、当該値
は、変化しても共振周波数fにおける相対感度f
(ω)の値が変化するだけで、共振特性を表す曲線の形
状はほとんど変化しない。
【0021】また、上記「数1」の式から共振周波数f
より上の領域で相対感度f(ω)が1となる周波数f
maxは、約21/2×fと特定される。これに伴い共振周
波数fより下の領域で相対感度f(ω)が1以下にな
る周波数fminは、約0.6×f と特定できる。例えば、
共振周波数f=80Hzの場合、fmax=113H
z,fmin=48Hzとなる。即ち、振動検出器1で
は、被検体の発する振動の内、周波数fが48Hz〜1
13Hzの振動が増幅され、加速度センサ4により検出
されることが解る。
【0022】図3は、共振周波数f=80Hzとなる
ように調整されている共振板3の特性曲線を表すグラフ
である。本図において、縦軸は相対感度f(ω)を表
し、横軸は被検体の発する振動の周波数ωを表す。ま
た、本図は、上記「数1」の係数δの値を0.01、
0.05、0.1に設定した各測定点を○、□、◇の記
号で表し、これらを滑らかに接続した3つのグラフを重
ねて示すものであるが、係数δの値を変更しても共振周
波数fでの相対感度が変化するだけで、共振特性を表
す曲線の形状に大きな違いは現れないことが解る。以下
に説明する共振特性を示す他のグラフにおいても同様で
ある。
【0023】図4は、図3に示すグラフのスケールを拡
大して表す図である。今、相対感度f(ω)が5以上1
0未満の場合を中感度、10以上を高感度とする。図4
より、80Hzを中心に、71Hz〜76Hz、84H
z〜88Hzの範囲が中感度の領域であり、76Hz〜
84Hzが高感度な領域であることが解る。
【0024】図5は、振動検出器1により人の心音を検
出した例を示す。図5の(a)は、通常の心電図を表
す。図5の(b)は、振動検出器1の加速度センサ4に
より検出される信号を表す。図より心音の第1音α及び
第2音βが心電図と同期して正確に検出されていること
が解る。
【0025】このように、振動検出器1では、被検体に
直接又は衣服を介して接触させるため、生活雑音の混入
を排除すると共に、被検体の発する様々な振動のうち、
ターゲットとする振動を増幅して効果的に検出すること
ができる。
【0026】(3)実施の形態2 図6の(a)は、本体21から減振材(31)を介して
取り付けられているカバー(32)を取り除いた状態の
振動検出器20の斜視図であり、図6の(b)は、振動
検出器20の断面図である。本体21の底面には、人間
や動物等の被検体に直接又は衣服を介して接触させる接
触面21aを備える。振動検出器20は、加速度センサ
24の上端と下端を、それぞればね係数k22の共振板
22と、ばね係数k23の共振板23とで挟持すること
を特徴とする。
【0027】既に説明したように共振周波数fは、f
=π/2×(k/m)1/2(但し、mは、加速度セ
ンサ24の重さ)で求められる。振動検出器20では、
2枚の共振板22,23の先端に加速度センサ24が取
り付けられていることから、ばね係数はk22+k23
となり、例えば、ばね係数k22=k23の場合、共振
周波数fは、共振板22,23単体の場合の共振周波
数の21/2倍になる点に留意して共振板22,23の
寸法を設定する。
【0028】上述するように、加速度センサ24の上端
及び下端を2枚の共振板22,23で挟持する構成を採
用することで、加速度センサ24の振動方向以外のふら
つきを低減し、より安定した信号の検出を行うことを可
能にする。加速度センサ24のふらつきを低減すること
以外の作用効果は、上記実施の形態1に係る振動検出器
1と同じであるため、これ以上の説明は省く。
【0029】(4)実施の形態3 図7は、実施の形態3に係る振動検出器40の構成を示
す斜視図である。実施の形態2に係る振動検出器20と
同じ構成物には、同じ参照番号を付して重複した説明を
省く。振動検出器40は、実施の形態2に係る振動検出
器20の本体21の底面21aに、検出の対象外の周波
数帯域におけるノイズ振動の少なくとも一部を除去する
特性を有する減振材41を取り付けたことを特徴とす
る。上記減振材41としては、例えば、150Hz以上
の環境音を除去するモルトプレーン等の高分子吸音材が
あげられる。なお、検出の対象外の周波数帯域における
ノイズ振動の少なくとも一部を除去する特性を有するも
のであれば、他の材料を採用しても良い。当該構成を採
用することで、衣服を介して被検体に接触する場合に、
衣擦れなどにより生じる不要な振動(ノイズ)を効果的
に除去することができる。
【0030】(5)実施の形態4 図8は、実施の形態4に係る振動検出器50であって、
図1に示す実施の形態1に係る振動検出器1と同様に、
本体51に減振材を介して取り付けられているカバー
(図示せず)を取外した状態の内部構成を示す斜視図で
ある。本体51の底面には、人間や動物等の被検体に直
接又は衣服を介して接触させる接触面51aを備える。
振動検出器50は、一端を本体51に取り付け、他端に
加速度センサ55,56,57を取り付けた状態で、そ
れぞれ共振周波数f01=80Hz,f02=85H
z,f03=90Hzとなるように調整した3枚の共振
板52,53,54を備えることを特徴とする。
【0031】図9は、振動検出器50の周波数と相対感
度との関係を示すグラフである。図4に示す共振周波数
f=80Hzの共振板を1枚だけ備える振動検出器1の
周波数特性グラフとの比較より明らかなように、振動検
出器50では、相対感度f(ω)が10以上の高感度帯
域を76Hz〜94Hzと大幅に広げることができる。
このように、相対感度f(ω)が連続的に所定値以上と
なるように、異なる共振周波数の共振板を1枚以上備え
ることで、ターゲットとする振動の周波数帯域を広げて
感度良く検出することができる。
【0032】なお、各加速度センサ55,56,57
は、実施の形態2に係る振動検出器20のように、2枚
の共振板で挟持する形態を採用しても良い。当該構成を
採用することで、加速度センサ55,56,57の振動
方向以外のふらつきを低減し、より高精度な振動の検出
が可能となる。
【0033】また、実施の形態3に係る振動検出器40
と同様に、被検体との接触面となる本体51の底面51
aに検出の対象外の周波数帯域におけるノイズ振動の少
なくとも一部を除去する特性を有する減振材を取り付け
ても良い。当該構成を採用することで、衣服を介して被
検体に接触する場合に、衣擦れなどにより生じる不要な
振動(ノイズ)を効果的に排除することができる。
【0034】(6)実施の形態5 図10は、実施の形態5に係る振動検出器60の構成を
示す図であって、本体61に減振材を介して取りつけら
れているカバー(図示せず)を取り除いた状態の内部構
成を示す斜視図である。本体61の底面には、人間や動
物等の被検体に直接又は衣服を介して接触させる接触面
61aを備える。振動検出器60では、心音検出用の共
振板62、及び、呼吸音検出用の共振板63を備えるこ
とを特徴とする。
【0035】図11は、振動検出器60の周波数と相対
感度f(ω)の関係を示すグラフである。図示するよう
に、共振板62は、一端を本体61に取り付け、他端に
加速度センサ64を取り付けた状態で、心音検出用に共
振周波数f=80Hzとなるように調整され、共振板
63は、一端を本体61に取り付け、他端に加速度セン
サ65を取り付けた状態で、呼吸音検出用に共振周波数
=300Hzとなるように調整されている。当該構
成を採用することで、それぞれ異なる周波数帯域の振動
として心音と呼吸音を、その間の周波数帯域に存在する
ノイズを除去しながら効果的に収集することができる。
【0036】なお、各加速度センサ64,65は、実施
の形態2に係る振動検出器20のように、2枚の共振板
で挟持する形態を採用しても良い。当該構成を採用する
ことで、加速度センサ64,65の振動方向以外のふら
つきを低減し、より高精度な振動の検出が可能となる。
【0037】また、実施の形態3に係る振動検出器40
と同様に、被検体との接触面となる本体61の底面61
aに検出の対象外の周波数帯域におけるノイズ振動の少
なくとも一部を除去する特性を有する減振材を取り付け
ても良い。当該構成を採用することで、衣服を介して被
検体に接触する場合に、衣擦れなどにより生じる不要な
振動(ノイズ)を効果的に排除することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の第1の振動検出器は、検出しよ
うとする振動による振動を共振板により増幅し、増幅さ
れた振動を振動量検出手段により検出することができ
る。これにより、帯域フィルタが不要となり、より簡単
な構成で所望の振動を検出することができる。
【0039】本発明の第2の振動検出器は、検出しよう
とする振動の周波数帯域において、接触面の振動による
変位量に対する各振動量検出手段の変位量の倍率値の何
れかが常に所定値以上となるように調整することによ
り、増幅回路が不用となり、より簡単な構成で所望の振
動を検出することができる。
【0040】本発明の第3の振動検出器は、上記何れか
の振動検出器において、上記本体の接触面以外の箇所
に、減振材を介して保持部材を取りつけたことにより、
検出精度に影響を与えずに取り扱いの便を向上すること
ができる。
【0041】本発明の第4の振動検出器は、上記何れか
の振動検出器において、被検体と接する箇所に、検出の
対象外の周波数帯域におけるノイズ振動の少なくとも一
部を除去する特性を有する減振材を取り付けることで、
服の上から被検体に振動検出器を当てた場合に生じる衣
擦れによる無用のノイズを取り除くことができる。
【0042】本発明の第5の振動検出器は、上記何れか
の振動検出器において、少なくとも一部の振動量検出手
段をそれぞれ複数の共振板で保持することを特徴とす
る。これにより、共振板の端に取り付けられている振動
量検出手段のふらつきを抑制し、より高精度な振動の検
出を可能にする。
【0043】本発明の第6の振動検出器は、振動量検出
手段として加速度センサを用いることで、共振板により
増幅された被検体の振動を電気信号として検出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る振動検出器の構成を示す
図である。
【図2】 振動検出器の備える共振板の相対感度を説明
するための図である。
【図3】 振動検出器の特性曲線を表すグラフである。
【図4】 振動検出器の特性曲線を表すグラフである。
【図5】 心電図と振動検出器により同時に検出された
グラフである。
【図6】 実施の形態2に係る振動検出器の構成を示す
図である。
【図7】 実施の形態3に係る振動検出器の構成を示す
図である。
【図8】 実施の形態4に係る振動検出器の構成を示す
図である。
【図9】 振動検出器の特性曲線を表すグラフである。
【図10】 実施の形態5に係る振動検出器の構成を示
す図である。
【図11】 振動検出器の特性曲線を表すグラフであ
る。
【符号の説明】 1,20,40,50,60 振動検出器、2,2
1,51,61 本体、2a 接触面、3,22,2
3,52,53,54,62,63 共振板、4,2
4,55,56,57,64,65 加速度センサ、
5,31 減振材、6,32 カバー、10 被検体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳浦 真美子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G064 BA23 BD17 BD23 BD43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に接触させる接触面を有する本体
    と、 一端に振動量検出手段を有すると共に、他端を上記本体
    の接触面を介して伝わる被検体の振動に応じて振れるよ
    うに該本体に取り付け、検出する振動原が1以上の振動
    の周波数帯域の少なくとも一部で共振するように調整し
    た1枚以上の共振板とで構成されることを特徴とする振
    動検出器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の振動検出器であって、 検出する振動の周波数帯域において、接触面の振動によ
    る変位量に対する各振動量検出手段の変位量の倍率値の
    何れかが常に所定値以上となるように、各共振板を調整
    したことを特徴とする振動検出器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の振動検出
    器であって、 上記本体の接触面以外の箇所に、減振材を介して保持部
    材を取りつけたことを特徴とする振動検出器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    振動検出器であって、 被検体と接する箇所に、検出の対象外の周波数帯域にお
    けるノイズ振動の少なくとも一部を除去する特性を有す
    る減振材を取り付けたことを特徴とする振動検出器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    振動検出器であって、 少なくとも一部の振動量検出手段をそれぞれ複数の共振
    板で保持することを特徴とする振動検出器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の
    振動検出器であって、 上記振動量検出手段は加速度センサであることを特徴と
    する振動検出器。
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