JP2002243364A - 送風乾燥装置 - Google Patents

送風乾燥装置

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JP2002243364A
JP2002243364A JP2001042085A JP2001042085A JP2002243364A JP 2002243364 A JP2002243364 A JP 2002243364A JP 2001042085 A JP2001042085 A JP 2001042085A JP 2001042085 A JP2001042085 A JP 2001042085A JP 2002243364 A JP2002243364 A JP 2002243364A
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dried
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drying
hole
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JP2001042085A
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English (en)
Inventor
Norio Mase
規夫 間瀬
Takeshi Mizutani
武 水谷
Nobuyuki Tomita
信行 冨田
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NAGOYAKO MOKUZAI SOKO KK
TAKAHASHI KIKAN KK
Original Assignee
NAGOYAKO MOKUZAI SOKO KK
TAKAHASHI KIKAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率よく被乾燥物を乾燥することができる、乾
燥装置を提供する。 【解決手段】被乾燥物を収納可能であって、気体が通過
可能な孔部を壁部に備える収納体10と、この収納体内
部の被乾燥物を移動可能に備えられる移動手段20と、
この収納体10の外部から収納体内部10を指向して送
風可能に配置された送風装置、とを備える、乾燥装置2
とする。収納体10内部の被乾燥物は収納体10内で移
動され、かつ、孔部を介して外部から乾燥のための気体
が供給される。このため、被乾燥物は、収納体10内に
おいて効率的に乾燥される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水分等の揮発可
能な成分を含有する被乾燥物を乾燥する技術に関し、特
に、省エネルギーで乾燥時における被乾燥物への外力負
荷を低減させることのできる乾燥技術に関する。
【0002】
【従来の技術】水分等を含むリグノセルロース系の廃棄
物、例えば、収集された枯葉等や解繊後の木質チップ等
は、乾燥することにより、各種用途への再利用の可能性
が拡大される。しかしながら、通常、これらの廃棄物等
に含まれる水分量がかなり高く、乾燥のために莫大なエ
ネルギーコストや時間及び空間が費やされることにな
る。また、被乾燥物は燃えやすい場合に加熱乾燥しよう
とすると、安全性の問題も生じる。かかる状況下、これ
らの材料の再利用はなかなか進展しないでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
効率よく被乾燥物を乾燥することができる、乾燥装置及
び乾燥方法を提供することをその目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明者らは、以下の発明を完成した。すなわ
ち、本発明によれば、被乾燥物を収納可能であって、気
体が通過可能な孔部を壁部に備える収納体と、この収納
体内部の被乾燥物を移動可能に備えられる移動手段と、
この収納体の外部から収納体内部を指向して送風可能に
配置された送風装置、とを備える、乾燥装置が提供され
る。この装置によれば、収納体内部の被乾燥物は収納体
内で移動され、かつ、孔部を介して外部から乾燥のため
の気体が供給される。このため、被乾燥物は、収納体内
において効率的に乾燥される。移動手段は、前記収納体
を回転又は揺動させる手段とすることができる。この収
納体内の被乾燥物は、前記収納体の回転又は揺動に伴
い、前記収納体の一方の端部を指向して収納体内を移動
し、排出されるようになっていることが好ましい。ま
た、前記収納体の下方側に設けられる、前記孔部から落
下する被乾燥物を捕集可能な捕集部を備えることも好ま
しい形態である。前記収納体の内壁側および/または前
記収納体の中心側には、らせん状のブレードを備えるこ
とが好ましい。かかるブレードは、移動手段として、あ
るいは他の移動手段とともに備えられる。さらに、本発
明は、気体が通過可能な孔部を壁部に備える被乾燥物を
収納可能な収納体に、被乾燥物を投入する工程と、前記
孔部を介して前記収納体内部に送風しつつ、前記収納体
内部の被乾燥物を移動させる工程、とを備える、乾燥方
法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明に係る乾燥装置は、被乾燥物
を収納可能で気体が通過可能な孔部を壁部に備える収納
体と、この収納体内部の被乾燥物を収納体内部で移動可
能に備えられる手段と、この収納体の外部から周壁を指
向して送風可能に配置された送風装置、とを備えてい
る。
【0006】本装置に係る収納体は、被乾燥物を収容
し、乾燥するための乾燥室を構成する。収納体は、被乾
燥物を収納可能な容器状であれば特に問わない。円筒、
角筒の他、各種多角形断面を有する筒状体等の他、球
状、楕円形状、紡錘形状、を採用することができる。
【0007】また、収納体を構成する壁部には、気体が
通過可能な孔部を備える。かかる孔部は、収納体内部内
に乾燥のための気体を供給し、かつ揮発する水等の液体
成分を収納体から発散させるためのものである。孔部の
形態は特に問わないが、多数個備えられることが好まし
く、より好ましくは、壁部の全体に均等に分散されて備
えられていることが好ましい。孔部の形態は、スリット
状、円状、方形状等形態を問わないが、収納体内に供給
される被乾燥物をおおよそ保持できる程度のサイズに形
成される。また、孔部を備える壁部の形態は、特に問わ
ないが、パンチ等による各種形状の孔部を備える板状
体、細長い素材が交互に組み合わされてなるいわゆるメ
ッシュ状体、帯状態が一定間隔を空けて配列されてスリ
ットを形成するような形態であってもよい。
【0008】なお、収納体は、多重の壁部を備えるよう
にしてもよい。孔部の大きさや形成頻度等を異ならせた
壁部を備えることにより、篩いと乾燥とを同時に達成す
ることができる。また、収納体の孔部の大きさを、壁部
の長さ方向にわたって変化させるようにすることでも、
篩いと乾燥とを同時に達成することができる。
【0009】本装置には、収納体内部で被乾燥物を移動
可能に備えられる手段を備える。ここで、収納体内部の
被乾燥物を移動させるとは、好ましくは、内周面に沿っ
て被乾燥物を移動させることを意味する。例えば、収納
体の内面上を軸方向に移動させたり、収納体の内面に沿
って回転させたり、これらの動きが組み合わされて移動
されることが好ましい。
【0010】かかる移動手段の一つとしては、収納体自
体を回転あるいは揺動させる駆動手段を例示できる。具
体的には、収納体をその軸方向に沿って揺動運動(この
場合軸方向に沿う往復運動となる)させたり、収納体の
一部を中心に揺動運動させたり、あるいは収納体を軸中
心で回転あるいは揺動運動させたり、あるいは軸から偏
心状態で回転あるいは揺動運動させたりする駆動手段を
例示できる。
【0011】また、移動手段の他の形態としては、収納
体内部に備えられる形態がある。具体的には、収納体内
部で、回転あるいは揺動等するブレードとその駆動手段
との組み合わせを例示できる。かかるブレードとして
は、収納体の内壁側に沿ってラセン状に備えられるブレ
ードや、収納体の中心側においてらせん状に備えられる
ブレードを例示できる。前者のブレードは、内周に沿っ
て移動、回転されることにより、被乾燥物を移動させる
ことができる。後者のブレードは、軸を中心に回転され
ることにより、被乾燥物を移動させることができる。な
お、これらのブレードは、断続的に形成されて、全体と
してらせん状を形成するように形成してもよい。ブレー
ドは、移動手段として単独で用いられてもよいが、収納
体自体を回転あるいは揺動させる前記第1の移動手段と
ともに設けられ、収納体の回転や揺動に伴って、収納体
と一体に(すなわち、収納体内に固定されて)あるいは
別個に作動するように設けることもできる。
【0012】これらの移動手段によれば、収納体内部に
おける被乾燥物の移動状態、攪拌状態を調節することが
容易であり、収納体外部から送風とあいまって好ましい
乾燥状態を得ることができ、また、乾燥時における被乾
燥物への外力の影響を低減することができる。
【0013】この装置においては、好ましくは、前記収
納体内の被乾燥物は、前記収納体の回転に伴い、前記収
納体の一方の端部を指向して収納体内を移動し、排出さ
れるようになっている。かかる形態であると、被乾燥物
は、穏やかに前記収納体の内周面に沿って移動されるた
め、破砕等されることなく、乾燥される。
【0014】収納体の配置状態は特に限定しないが、収
納体自体の形状と選択された移動手段との組み合わせに
おいて、都合がよいように配置される。特に、細長い収
納体を、その長軸周りに回転あるいは揺動させて、被乾
燥物を移動させて乾燥するときには、収納体は、水平方
向、ないし、水平方向から傾斜した状態で配置されるこ
とが好ましい。このようにすることにより、収納体の内
周に沿って被乾燥物を移動可能とすることが容易とな
る。さらに、この場合、収納体は、好ましくは、水平方
向から傾斜状態、より好ましくは、8°以内の範囲で傾
斜して配置される。かかる傾斜角度範囲内であると、収
納体をその軸中心に回転させて被乾燥物を移動させる場
合において、被乾燥物が、収納体の下端側に徐々に移動
される。このため、被乾燥物を収納体の上端側から連続
的に投入し連続乾燥が可能となる。また、最終的に、当
該下端側において被乾燥物を収納体から容易に回収する
ことができる。また、細長い収納体を、その長さ方向に
揺動させる、あるいは、その長軸の所定の部位(例えば
中心部位)を中心として揺動させる場合には、おおよそ
水平方向に収納体の長さが水平方向に沿う配置を基準位
置とすることが好ましい。
【0015】本装置には、収納体を指向して送風可能に
配置される送風装置を備えている。送風装置としては、
特に限定しないで従来公知の各種送風装置を使用するこ
とができるが、好ましくはプロペラ型の送風装置であ
る。送風装置の、収納体に対する配置形態は特に限定し
ないが、収納体内部を移動あるいは攪拌される被乾燥物
の全体に対して送風されることが好ましい。さらに好ま
しくは、被乾燥物の存在確率が高い部分に対して送風で
きるように配置されることが好ましい。例えば、水平方
向に配置される細長状の筒状体の場合、おおよそこの筒
状体において下方部位に相当する内周面を指向するよう
に配置される。
【0016】送風装置によって供給される気体は、特に
加熱されている必要はないが、必要に応じて加熱するよ
うにしてもよい。この場合、雰囲気空気をそのまま送風
するプロペラ型等の送風装置においては、雰囲気空気を
加温できるような加熱装置を備えていても良い。
【0017】本乾燥装置においては、収納体の外部から
収納体の孔部を介して収納体内に気体が供給されるた
め、送風量を多くして迅速な乾燥が達成できるととも
に、被乾燥物への外力の作用を低減できるため、被乾燥
物が孔部から漏出される割合も低減して、効率的な乾燥
作業が可能となる。
【0018】この乾燥装置には、収納体の下方側に、収
納体の孔部から落下する被乾燥物を捕集する捕集部を備
えるようにすることもできる。捕集部を形成することに
より、収納体から漏出してしまった被乾燥物を散逸させ
ないようにすることができる。また、その漏出物を、乾
燥し、あるいは収納体に再度投入することもできる。捕
集部は、好ましくは、おおよそ収納体の下方側全体にわ
たって設けられている。捕集部の形態は特に限定しない
が、落下する被乾燥物を確実に捕集するために、収納体
の下方部位の形状に沿って備えられていることが好まし
い。
【0019】捕集部の一部において、落下した被乾燥物
が貯留されやすい部分を形成してもよい。例えば、樋状
の捕集部の最も低い部分を、所定のサイズの底部とする
ことができる。このように形成することにより、落下し
た被乾燥物を効率よく乾燥したり、移送したりすること
ができる。また、捕集部の一部には、気体が通過可能で
被乾燥物が通過しない程度の孔部を備えるようにしても
よい。そして、この孔部から捕集部内の被乾燥物に送風
されるように形成されることが好ましい。このようにす
ると、捕集部においても良好に乾燥することができる。
当該孔部形成部位は、前記した底面部分内であることが
好ましい。また、この孔部から、捕集部内の被乾燥物に
エア等の気体を噴出して、被乾燥物を捕集部内で所定の
方向に移送させるようにすることもできる。このように
すると、捕集部内の被乾燥物の回収が容易となる。好ま
しくは、捕集部は、気体の噴出により捕集部の一端側か
ら他端側へと被乾燥物を吹き飛ばして移送可能な程度に
傾斜されている。このようにすると、被乾燥物の乾燥と
同時に移送および回収も達成される。
【0020】捕集部の少なくとも一部が、捕集部内の被
乾燥物の移送手段を備えていることも好ましい。例え
ば、捕集部の底部付近にコンベアベルトやオーガ等の移
送手段を備えるようにする。このようにすると、捕集部
内の被乾燥物を容易に回収でき、再投入も容易となる。
かかる移送手段による移送方向は、収納体の被乾燥物の
投入側を指向していることが好ましい。
【0021】収納体の下方側に設けられる捕集部は、捕
集機能と同時に、収納体の保持機能をも達成するように
することができる。収納体をその軸中心に回転あるいは
揺動可能に構成される場合、収納体は、所定の支持手段
により保持するようにされる。収納体の下方側に捕集部
を設ける場合には、捕集部における収納体の壁部側にこ
の壁部(その端部であってもよい)に接触するように回
転輪を固定しておくことができる。回転輪は、ベアリン
グ的に作用して回転等する収納体を支持することができ
る。これにより、安定して収納体を支持でき、また、か
かる回転輪のみで収納体を支持することも可能である。
【0022】本乾燥装置は、特に被乾燥物を限定しない
で、各種の被乾燥物に適用することができる。例えば、
米や麦等の子実を含む穀物、各種飼料原料にも適用でき
る。好ましくは、水分含量の多い植物性材料に使用でき
る。例えば、各種植物の茎葉枝、枯葉、落ち葉、刈り
葉、刈り枝等の廃棄物、ケナフやさとうきび等の草本植
物の一部、あるいは全体(例えば、生の茎葉や圧搾後の
残留物を含む)、さらには、水分の多い(特に生の)木
質系チップ等に使用することができる。
【0023】次に、この乾燥装置を用いて、被乾燥物を
乾燥する方法について説明する。まず、収納体に被乾燥
物を供給する。被乾燥物の供給は、乾燥しようとする被
乾燥物の全量を一度に投入してもよいし、部分的にかつ
断続的に投入することもできる。次に、移動手段によ
り、収納体内の被乾燥物を移動させるとともに、収納体
外の送風装置から収納体内に送風することにより、収納
体内部の被乾燥物は、移動されながら風を受けて、粉砕
等が抑制されてかつ効率的に乾燥される。所望の水分量
にまで乾燥したら、収納体から被乾燥物を排出させる。
排出は、ブロアを用いて吸引してもよい。
【0024】次に、本発明の一実施形態について説明す
る。本形態の乾燥装置2を図1ないし図3に示す。この
乾燥装置2は、収納体10と、この収納体を長軸周りに
回転させる回転手段(移動手段)20と、送風装置50
とを備えている。この乾燥装置2は、例えば、刈り枝・
刈り葉や生木質チップを乾燥するのに適した装置であ
る。
【0025】収納体10は、細長く、断面が略円状の筒
状体に形成されており、その周壁が、ステンレス製のメ
ッシュ状体となっている。このメッシュ状体に形成され
る孔部は、被乾燥物を保持できる程度の大きさを備えて
いる。この収納体10は、水平方向ないし、水平方向か
ら8℃傾斜した状態にまで傾斜可能に設けられている。
すなわち、収納体10を保持する枠体12が傾斜可能
に、リンク機構14、16によって基台に対して固定さ
れている。この収納体10にあっては、傾斜状態で相対
的に高い位置に配置されるA側が被乾燥物の投入部位と
なっており、開閉可能に形成されている。
【0026】この収納体10の図1におけるB側には、
この収納体10を長軸周りに回転させる回転手段20が
備えられている。この回転手段20は、収納体10のB
側に設けられるスプロケット22、24と、モータ26
とから構成されている。さらに、図1〜図3に示すよう
に、この収納体10の外周面に沿って円環状の外周縁を
有する回転支持体30、32、34、36が備え付けら
れている。図1におけるB側にある回転支持体30は、
スプロケット22に一体化されている。そして、この回
転支持体30,32、34、36は、それぞれ、収納体
10の長軸方向に沿ってその下方側を覆うように樋状に
設けられた被乾燥物捕集部60の内壁に設けられたキャ
スター40、42、44、46によって支持されてい
る。これにより、収納体10は、安定して回転手段20
により回転駆動される。
【0027】送風装置50は、収納体10の長軸方向に
沿って、その側面ななめ上方に複数個配置されている。
本形態においては、図2および図3に示すように、送風
装置50は、プロペラによる送風装置であり、収納体1
0と共に傾斜可能に枠体12に対して固定されている。
送風装置50は、収納体10の底部方向を指向して送風
できるように配置されている。
【0028】収納体10の下面側は、図1および図2に
示すように、樋状の捕集部60によって覆われている。
本形態においては、捕集部60は、樋状体の底部に所定
の幅の貯留部62が、その長さ方向に渡って形成されて
いる。さらに、捕集部60は、図4に示すように、別の
形態も採ることができる。別の捕集部64としては、底
部に通気可能な孔部を備え、この孔部を介して、捕集部
64内にブロアー66等により送風可能に形成すること
もできる。これにより、捕集部60内の被乾燥物も乾燥
することができる。また、かかる孔部から、エアを強く
噴出させるようにすることもできる。これにより、乾燥
と移動とを同時に達成することもできる。
【0029】次に、このように構成した乾燥装置2によ
って、所定サイズに粉砕した刈り枝・刈り葉を乾燥する
工程について説明する。刈り枝等を、収納体10のA側
に設けられた投入口から収納体10内部に投入する。好
ましくは、収納体10を8°以内で傾斜させ、この状態
で連続的に刈り枝等を投入しながら乾燥する。刈り枝等
は、収納体10をモータ26によってゆっくりと回転さ
せながら行う。この回転により、刈り枝等は、ゆっくり
と収納体10の内周面に沿って、おおよそその周方向に
沿って移動される。収納体10のかかる回転と傾斜状態
により、収納体10に投入された刈り枝等は、回転に伴
って、徐々に収納体10内部を図1におけるB側に移動
する。
【0030】収納体10の孔部から漏出する刈り枝等
は、捕集部60内に捕集される。捕集部60は、収納体
10とともに傾斜されるため、捕集部60内の刈り枝等
は、収納体10のB側に高低さにより移動する。特に、
図2に示すように、貯留部62を備えることにより、移
動回収が容易となっている。回収した刈り枝等は、さら
に、収納体10のA側に投入することもできる。
【0031】傾斜状態と回転速度とを調節することによ
り、刈り枝等が所望の乾燥状態になる程度に乾燥された
際に、収納体10のB側に到達するようにすることがで
きる。また、収納体10のB側では、乾燥した刈り枝等
をそのまま連続的に排出や回収することができる。例え
ば、図5(a)及び(b)に示すように、収納体10の
B側にブロアー70や、コンベア80を配置することに
より、次工程に容易に刈り枝等を搬送することができ
る。
【0032】このように、本形態の乾燥装置2では、連
続的に被乾燥物を処理することができる。特に、本装置
では、送風のみで効率的に乾燥されるので、乾燥コスト
を低減でき、夜間運転も安全に行うことができるという
利点がある。本実施形態では、収納体10を傾斜させて
乾燥したが、これに限定するものでなく、当然に水平状
態で回転駆動して乾燥することもできる。なお、本形態
において例示した乾燥装置2には、本明細書において既
に記述した、各態様を単独で、あるいは2種以上を組み
合わせて適用することができる。
【0033】
【実施例】次に、本発明の乾燥装置を利用して刈り枝・
刈り草及び生木質チップを乾燥した具体例について説明
する。以下の試験例で使用した乾燥装置は、基本的に
は、図1ないし図3に示す乾燥装置である。ただし、収
納体は略円筒状であり、直径100cm、長さ300c
mであり、ステンレスのメッシュ状体におけるメッシュ
サイズは、約1mm×1mmであった。また、収納体の
回転数は、3rpmとした。また、収納体は、回転時に
は、水平状態に配置した状態とした。送風ファンは3台
であり、その乾燥時の出力は、各0.25kwであっ
た。
【0034】(試験例1)被乾燥物を、粉砕後7mm目
の篩い上にあった刈り枝・刈り葉とした。この刈り枝・
刈り葉の水分は、100%(乾量基準)であった。この
刈り枝等を、気温15℃(快晴、午前)下の室内におい
て、収納体内に一括投入した。投入量は、収納体の容積
のおおよそ半分程度とした。投入後、上記した回転数で
収納体を回転させるとともに、送風ファンを作動させ
て、7時間、昼間において運転した。7時間経過後、水
分は49%(乾量基準)であった。この刈り枝等(水分
49%)を、そのまま、翌日、気温13℃(快晴、午
前)下の室内において、前日の作動条件と同条件で、7
時間、昼間において運転した。7時間経過後、水分は2
0%(乾量基準)であった。なお、いずれの乾燥工程に
おいても、加熱や加温等の温度制御は一切行わなかっ
た。
【0035】(試験例2)被乾燥物を、製紙会社出荷用
の杉生チップ(25mm角)(水分87%(乾量基
準))とした。この生チップを、気温15℃(快晴、午
前)下の室内において、収納体内に一括投入した。投入
量は、収納体の容積のおおよそ半分程度とした。投入
後、上記した回転数で収納体を回転させるとともに、送
風ファンを作動させて、6時間、昼間において運転し
た。6時間経過後、水分は34.8%(乾量基準)であ
った。この生チップ(水分34.8%)を、そのまま、
翌日、気温8℃(快晴、午前)下の室内において、前日
の作動条件と同条件で、7時間、昼間において運転し
た。7時間経過後、水分は14.5%(乾量基準)であ
った。なお、いずれの乾燥工程においても、加熱や加温
等の温度制御は一切行わなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、効率よく被乾燥物を乾
燥することができる、乾燥装置及び乾燥方法が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の乾燥装置の側面図である。
【図2】実施形態の乾燥装置の図1のB側から見た側面
図である。
【図3】実施形態の乾燥装置の平面図である。
【図4】実施形態の乾燥装置の別の捕集部形態を示す図
である。
【図5】図5(a)は、乾燥装置から排出される被乾燥
物をブロアーで搬送する形態を示し、図5(b)は、乾
燥装置から排出される被乾燥物をコンベアで搬送する形
態を示す。
【符号の説明】
2 乾燥装置 10 収納体 20 回転手段(移動手段) 22,24 スプロケット 26 モータ 30,32,34,36 回転支持体 40,42,44,46 キャスター 50 送風装置 60、64 捕集部 62 貯留部 66 ブロアー 70 ブロアー 80 コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 25/12 F26B 25/12 Z (72)発明者 水谷 武 愛知県名古屋市南区加福本通1丁目13番地 名古屋港木材倉庫株式会社内 (72)発明者 冨田 信行 愛知県名古屋市南区加福本通1丁目13番地 名古屋港木材倉庫株式会社内 Fターム(参考) 2B230 BA05 BA06 EB12 EC24 3L113 AA06 AB03 AC47 AC74 BA03 BA25 DA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被乾燥物を収納可能であって気体が通過可
    能な孔部を壁部に備える収納体と、 この収納体内部の被乾燥物を収納体内部で移動可能に備
    えられる移動手段と、この収納体の外部から収納体内部
    を指向して送風可能に配置された送風装置、とを備え
    る、乾燥装置。
  2. 【請求項2】前記移動手段は、前記収納体を回転又は揺
    動させる、請求項1記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】前記収納体内の被乾燥物は、前記収納体の
    回転又は揺動に伴い、前記収納体の一方の端部を指向し
    て収納体内を移動し、排出される、請求項1又は2記載
    の乾燥装置。
  4. 【請求項4】前記収納体の下方側に設けられる、前記孔
    部から落下する被乾燥物を捕集可能な捕集部を備える、
    請求項1〜3のいずれかに記載の乾燥装置。
  5. 【請求項5】前記捕集部の少なくとも一部に設けられる
    気体が通過可能な孔部を備え、この孔部から捕集部内に
    噴出される気体によって、捕集部内の被乾燥物を乾燥す
    る、請求項4記載の乾燥装置。
  6. 【請求項6】前記捕集部内の被乾燥物は、前記孔部から
    捕集部内に噴出される気体により捕集部内を前記収納体
    の一方の端部側に移送される、請求項5記載の乾燥装
    置。
  7. 【請求項7】前記捕集部内の被乾燥物を、前記収納体の
    一方の端部側に移送可能な移送装置、を備える請求項4
    記載の乾燥装置。
  8. 【請求項8】前記収納体の内壁側および/または前記収
    納体の中心側には、らせん状のブレードを備える、請求
    項1〜7のいずれかに記載の乾燥装置。
  9. 【請求項9】気体が通過可能な孔部を壁部に備える被乾
    燥物を収納可能な収納体に、被乾燥物を投入する工程
    と、 前記孔部を介して前記収納体内部に送風しつつ、前記収
    納体内部の被乾燥物を移動させる工程、とを備える、乾
    燥方法。
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JP2016030444A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 忠南大學校 産學協力團 木材の連続及び急速熱加工処理システム

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