JP2002242689A - 携帯用エンジン作業機 - Google Patents

携帯用エンジン作業機

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JP2002242689A JP2001036557A JP2001036557A JP2002242689A JP 2002242689 A JP2002242689 A JP 2002242689A JP 2001036557 A JP2001036557 A JP 2001036557A JP 2001036557 A JP2001036557 A JP 2001036557A JP 2002242689 A JP2002242689 A JP 2002242689A
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    • F02B63/048Portable engine-generator combinations

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料タンクの燃料を燃料ポンプで気化器に供給
するようにして携帯用エンジン作業機の高さを抑制し、
エンジン本体の構造の単純化およびコンパクト化を図
り、エンジン本体を横倒した後でのエンジンの作動を保
証する。 【解決手段】クランク室43に通じる第1ブリーザ室1
44と、シリンダボアの軸線に関して第1ブリーザ室1
44と反対側に配置されてクランク室43に通じる第2
ブリーザ室146と、第1および第2ブリーザ室14
4,146間を結ぶ連絡通路148とが、エンジン本体
41の横倒し状態で第2ブリーザ室146へのオイルの
浸入を回避し得るようにしてエンジン本体41に設けら
れ、吸気系にブリーザガスを導くガス導管149と、エ
ンジン本体41の側方に配置される燃料タンクの燃料を
気化器に供給するダイヤフラム式の燃料ポンプに圧力脈
動を伝達する圧力導管とが、第2ブリーザ室146に接
続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気化器を有する吸
気系がエンジン本体に接続される4サイクルのエンジン
と、該エンジンで駆動される作業機と、前記気化器に供
給するための燃料を貯留する燃料タンクとが、前記エン
ジン本体に設けられるシリンダボアの軸線を前記作業機
の使用状態でほぼ鉛直とした姿勢で、携帯可能なケース
内に収納され、前記エンジン本体のクランク室からのブ
リーザガスが前記吸気系に導かれる携帯用エンジン作業
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる携帯用エンジン作業機は、
たとえば特公平1−21399号公報等で既に知られて
おり、このものでは、燃料タンクがエンジン本体の上方
に配置されており、エンジンの気化器には、燃料タンク
内の燃料がその重力により送給される構成となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯用エン
ジン作業機は、持ち運びを容易とすることで利便性を高
くするためにコンパクトに構成されることが必要であ
り、そのために燃料タンクや他の補機類をエンジン本体
の周囲に近接させて配置することで、外形寸法を小さく
する必要がある。しかるに上記従来のように燃料タンク
がエンジン本体の上方に配置される構成では、エンジン
作業機全体の高さを低くすることができない。そこでエ
ンジン本体の側方に燃料タンクを配置して、エンジン作
業機全体の高さを低くすることが考えられるが、エンジ
ンの吸気系が備える気化器よりも下方に燃料タンクの燃
料取出口が配置されることになるので、燃料タンク内の
燃料を気化器に送給するための燃料ポンプが必要とな
る。
【0004】ところで、燃料ポンプをダイヤフラム式の
ものとし、エンジン本体のクランク室で生じる圧力脈動
を利用して燃料ポンプを駆動するようにしたものも既に
実現されており、燃料ポンプに伝達するためのパイプ状
の脈動取出し口がエンジン本体に設けられるとともに、
クランク室内のオイルで脈動取出し口が閉塞されてしま
わないようにするための気液分離機構を有する脈動取出
し室が、脈動取出し口に対応してエンジン本体内に形成
されている。
【0005】一方、4サイクルのエンジンでは、クラン
ク室内で生じたブリーザガスを吸気系に導くために気液
分離機構を有したブリーザ構造が設けられるものであ
り、前記燃料ポンプ用の気液分離機構ならびにブリーザ
ガス用の気液分離機構をそれぞれ独立してエンジン本体
に設けるのは、無駄であり、エンジン本体の構造の複雑
化を招くとともにエンジン本体の大型化を招くことにも
なる。
【0006】また携帯用エンジン作業機をその使用中に
不用意に倒したり、エンジン本体が倒れた状態で携帯用
エンジン作業機を収納していた場合に、クランク室内の
オイルがブリーザ構造を介して吸気系内に浸入した場合
には、エンジン本体を起こして再使用しようとしたとき
にエンジンが始動せず、携帯用エンジン作業機の使用が
困難となってしまう。このためエンジン本体の横倒し状
態でオイルが吸気系に浸入することを確実に防止する必
要がある。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、燃料タンクをエンジン本体の側方に配置する
とともにクランク室内の脈動で駆動される燃料ポンプを
用いることで高さを抑制しつつ、エンジン本体の構造の
単純化およびコンパクト化を図り、しかもエンジン本体
を横倒した後でのエンジンの作動を保証するようにした
携帯用エンジン作業機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、気化器を有する吸気系がエンジン本体に
接続される4サイクルのエンジンと、該エンジンで駆動
される作業機と、前記気化器に供給するための燃料を貯
留する燃料タンクとが、前記エンジン本体に設けられる
シリンダボアの軸線を前記作業機の使用状態でほぼ鉛直
とした姿勢で、携帯可能なケース内に収納され、前記エ
ンジン本体のクランク室からのブリーザガスが前記吸気
系に導かれる携帯用エンジン作業機において、前記燃料
タンクは前記エンジン本体の側方に配置され、燃料タン
クの下部に吸入口が接続されるとともに前記気化器に吐
出口が接続されるダイヤフラム式の燃料ポンプが、前記
クランク室内の圧力脈動に応じてポンピング作動するよ
うにして前記ケースに収納され、前記エンジン本体に
は、気液分離を可能として構成される第1ブリーザ室
と、気液分離を可能として構成されるとともに前記シリ
ンダボアの軸線に関して第1ブリーザ室とほぼ反対側に
配置される第2ブリーザ室と、第1ブリーザ室をクラン
ク室内に通じさせる第1連通路と、第2ブリーザ室をク
ランク室内に通じさせる第2連通路と、第1および第2
ブリーザ室間を結ぶ連絡通路とが、前記作業機の使用状
態ではクランク室内のオイル面よりも上方に位置する第
1および第2ブリーザ室の下部に第1および第2連通路
が通じるとともに第2ブリーザ室の上部に連絡通路が開
口する配置で前記エンジン本体に設けられ、前記シリン
ダボアの軸線がほぼ水平となるようにエンジン本体を横
倒しした状態で該エンジン本体がどのような姿勢になろ
うとも前記クランク室内のオイル面よりも上方に第2連
通路のクランク室内への開口端が位置するように第2連
通路が形成され、第1連通路から第1ブリーザ室を経て
連絡通路に至るまでの経路は、連絡通路がシリンダボア
の軸線の下方に配置される姿勢に前記エンジン本体を横
倒しした状態でクランク室内のオイルが連絡通路内に浸
入することを回避する形状に形成され、前記吸気系にブ
リーザガスを導くガス導管と、前記燃料ポンプにクラン
ク室内の圧力脈動を伝達する圧力導管とが第2ブリーザ
室に接続されることを特徴とする。
【0009】このような構成によれば、燃料タンクをエ
ンジン本体の側方に配置することにより、携帯用エンジ
ン作業機を、その高さが低くなることによりコンパクト
化して持ち運びを容易とし、利便性を高めることができ
る。また燃料タンクの燃料取出口が気化器よりも低くな
ることで必要となる燃料ポンプをダイヤフラム式のもの
とすることにより、エンジンのクランク室内で生じる圧
力脈動を有効に活用して燃料ポンプを駆動することがで
きる。また作業機の使用状態では、クランク室内で生じ
たブリーザガスは、第1連通路から第1ブリーザ室、連
絡通路、第2ブリーザ室を経てガス導管から吸気系に導
かれ、クランク室内で生じた圧力脈動は、前記ブリーザ
ガスと同様に、第1連通路から第1ブリーザ室、連絡通
路、第2ブリーザ室を経て圧力導管から燃料ポンプに作
用することになり、第1および第2ブリーザ室で気液分
離することにより、吸気系に導入されるブリーザガス中
にオイルが含まれること、ならびに燃料ポンプにオイル
が浸入することが極力防止される。すなわちブリーザガ
スおよび燃料ポンプ用の気液分離機構を共通化してエン
ジン本体に合理的に設けることができ、エンジン本体の
構造の単純化およびコンパクト化を図ることができる。
さらにシリンダボアの軸線をほぼ水平とするようにエン
ジン本体が横倒しされたときに、エンジン本体がどのよ
うな姿勢になろうともクランク室内のオイル面よりも上
方に第2連通路のクランク室内への開口端が位置してい
るので、クランク室内のオイルが第2連通路を経て第2
ブリーザ室に浸入することは回避され、また第1連通路
から第1ブリーザ室を経て連絡通路に至るまでの経路
は、連絡通路がシリンダボアの軸線の下方に配置される
ようにエンジン本体が横倒しされても、クランク室内の
オイルが連絡通路内に浸入することを回避する形状に形
成されているので、クランク室内のオイルが第1連通路
から第1ブリーザ室および連絡通路を経て第2ブリーザ
室に浸入することはない。したがってシリンダボアの軸
線をほぼ水平とした横倒し状態でエンジン本体がどのよ
うな姿勢になろうとも、第2ブリーザ室にクランク室内
のオイルが浸入することが防止され、吸気系および燃料
ポンプへのオイルの浸入を確実に防止することができ、
エンジン本体を起こして作業機を再使用しようとしたと
きにエンジンの作動を保証することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0011】図1〜図14は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は携帯用エンジン発電機の側面図、図2
は図1の2−2線矢視図、図3は図2の3−3線断面
図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図4の5−5
線断面図、図6は図3と同一方向から見たエンジンの縦
断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図6の8
−8線拡大断面図、図9は図6の要部拡大図、図10は
図6の10矢視拡大図、図11は図6の11−11線断
面図、図12は図7の12−12線拡大断面図、図13
は図7の13−13線拡大断面図、図14は横倒し状態
にあるエンジン本体の姿勢を90度ずつ変化させたとき
の図10に対応した断面図である。
【0012】先ず図1〜図4において、携帯用エンジン
作業機である携帯用エンジン発電機の外郭を構成する合
成樹脂製のケース11は、左サイドカバー12、右サイ
ドカバー13、フロントカバー14、リヤカバー15お
よびアンダーカバー16を相互に結合して構成される。
左および右サイドカバー12,13の上部には、エンジ
ン発電機を持ち運ぶためのキャリングハンドル17が設
けられ、該キャリングハンドル17の内部には、図3お
よび図4で示すように、放射状の補強用リブ17a…が
形成される。
【0013】左サイドカバー12には点火プラグ交換用
リッド12aが開閉可能に設けられ、右サイドカバー1
3にはメンテナンス用リッド13aが開閉可能に設けら
れる。フロントカバー14には操作パネル18が設けら
れ、エンジンEならびに該エンジンEで駆動される作業
機としての発電機Gの作動を制御する制御ユニット19
が操作パネル18の内面側に設けられ、さらに制御ユニ
ット19の背後には発電機Gの出力周波数を制御するイ
ンバータユニット20が配設される。またフロントカバ
ー14には、制御パネル18の上方に位置する冷却風導
入口14aと、制御パネル18の下方に位置する冷却風
導入口14bとが設けられるとともに、冷却風導入口1
4bに連なるガイド部14cが設けられる。リヤカバー
15にはエンジンEからの排気ガスを排出するための排
気ガス排出口15aと、冷却風をケース11から排出す
る冷却風排出口15b…とが設けられる。さらにアンダ
ーカバー16には、エンジン発電機を設置する際に地面
や床面に当接する4個のゴム製の支持脚21,21…が
設けられる。
【0014】図5を併せて参照して、ケース11の前部
内には、FRP製の左および右補強フレーム26,27
が配設される。左サイドカバー12の内面に沿って上方
に立上がるとともに上部では左右方向内側に延びるよう
にして逆L字状に形成される左補強フレーム26の下端
部はボルト28によってアンダーカバー16に締結され
る。また右サイドカバー13の内面に沿って上方に立上
がるとともに上部では左右方向内側に延びるようにして
逆L字状に形成される右補強フレーム27の下端部はボ
ルト29によってアンダーカバー16に締結される。
左、右両補強フレーム26,27の上端には、相互に当
接するようにして上向きに折曲がる取付け部26a,2
7aが一体に設けられる。両取付け部26a,27aを
相互に当接させた左、右両補強フレーム26,27は全
体として門型をなしており、キャリングハンドル17の
前部で左、右サイドカバー12,13に挟まれた両取付
け部26a,27aが、ボルト30aおよびナット30
bにより左、右サイドカバー12,13に共締めされ
る。
【0015】左、右サイドカバー12,13およびフロ
ントカバー14の上部が合わさる部分にはゴム製のシー
ル部材31が装着される。またインバータユニット20
の上方であってエンジンEの前側側方には燃料タンク3
2が配置されており、この燃料タンク32が上部に備え
る給油口32aがシール部材31を貫通してケース11
の上方に突出され、給油口32aは着脱可能なキャップ
33で閉塞される。
【0016】この燃料タンク32の左、右両側面には突
起32b,32cが突設されており、これらの突起32
b,32cが左、右補強フレーム26,27に設けられ
ている燃料タンク支持部26b,27bに緩く嵌合する
ことで、燃料タンク32が振れないようにして両左、右
補強フレーム26,27に位置決め支持される。
【0017】図6および図7を併せて参照して、4サイ
クルの単気筒OHCエンジンであるエンジンEのエンジ
ン本体41は、オイル42を貯溜するクランク室43を
形成するとともに発電機Gの使用状態ではほぼ水平な軸
線を有するクランクシャフト44を支承するクランクケ
ース45と、発電機Gの使用状態では軸線がほぼ鉛直と
なるシリンダボア46を有するシリンダバレル47と、
シリンダボア46に摺動自在に嵌合されるピストン48
の頂部との間に燃焼室49を画成するシリンダヘッド5
0とを備える。
【0018】クランクケース45は、クランクシャフト
44の軸線と斜めに交差する分割面51で相互に分割可
能な第1および第2ケース半体52,53が、複数のボ
ルト54…で相互に締結されて成るものであり、第1ケ
ース半体52と、前記シリンダバレル47およびシリン
ダヘッド50とは、鋳造により一体に形成されてエンジ
ンブロック55を構成する。
【0019】ピストン48はコンロッド56を介してク
ランクシャフト44のクランクピン44aに連結されて
おり、このコンロッド56の大端部には、クランク室4
3内のオイル42を飛散させるオイルディッパ58が一
体に形成される。
【0020】クランクシャフト44の一端は、第1ケー
ス半体52との間にボールベアリング59および環状の
シール部材60を介在させてクランクケース45から外
部に突出されるものであり、クランクケース45外でク
ランクシャフト44の一端には、冷却ファン61を一体
に有するフライホィール62が固着される。
【0021】またクランクシャフト44の他端部は、第
2ケース半体53にボールベアリング63を介して支承
され、クランクシャフト44の他端部および第2ケース
半体53間には環状のシール部材64が介装される。
【0022】発電機Gは、クランクケース45から前方
に突出するクランクシャフト44の一端に片持ち状に設
けられるアウタロータ型のものであり、コイル65を有
してクランクケース45の前面に固定されるステータ6
6と、フライホィール62ならびに該フライホィール6
2の内面に固定される複数の永久磁石67で構成される
ロータ68とを備える。
【0023】シリンダヘッド50には、燃焼室49に通
じ得る吸気ポート70および排気ポート71が設けられ
ており、エアクリーナ72および気化器73を含む吸気
系74が吸気ポート70に連なるようにしてシリンダヘ
ッド50に支持される。この吸気系74はシリンダヘッ
ド50の右側に配置されており、シリンダヘッド50の
左側には、排気ポート71に接続される排気管75と、
排気管75の下流端に接続される排気マフラー76とを
含む排気系77が配置される。而して排気マフラー76
が備える排気口76aはリヤカバー15の排気ガス排出
口15aに臨んで配置される。
【0024】燃料タンク32は、燃料取出口32dを下
部に有するものであり、この燃料取出口32dからの燃
料を該燃料取出口32dよりも上方に位置する気化器7
3に送給するための燃料ポンプ78が、右補強フレーム
27の上部内面に支持される。また右補強フレーム27
の下部外面には、燃料コック79と、エンジンスイッチ
80とが支持されており、燃料コック79は燃料導管8
1を介して燃料タンク32の燃料取出口32dに接続さ
れるとともに燃料導管82を介して燃料ポンプ78の吸
入口78aに接続されており、燃料コック79を開閉す
る操作ノブ83は右サイドカバー13を貫通して外部に
露出する。
【0025】燃料ポンプ78は、エンジン本体41のク
ランク室43内で生じる圧力脈動に応じてポンピング作
動するダイヤフラム式のものであり、燃料ポンプ78の
吐出口78bは燃料導管83を介して吸気系74の気化
器73に接続され、クランク室43内で生じる圧力脈動
は圧力導管84を介して燃料ポンプ78に伝達される。
【0026】エンジンEは、合成樹脂製の左、右シュラ
ウド半体86,87が結合されて成るシュラウド85で
覆われており、左シュラウド半体86はボルト88,8
8でエンジン本体41のクランクケース45およびシリ
ンダバレル47の左側面に締結され、右シュラウド半体
87はボルト89,89で前記クランクケース45およ
びシリンダバレル47の右側面に締結される。
【0027】シュラウド85は、その前面および後面を
開口するように形成されており、シュラウド85の後面
開口部に排気マフラー76が配置され、またシュラウド
85の前面開口部には、発電機Gおよび冷却ファン61
を覆うアルミダイキャスト製のファンカバー90が嵌合
される。該ファンカバー90の上部はエンジン本体41
のシリンダヘッド50にボルト91で締結され、ファン
カバー90の下部はボルト92,92でエンジン本体4
1のクランクケース45に締結される。
【0028】ファンカバー90の中央開口部には、複数
のボルト93…によりリコイルスタータ94のリコイル
スタータカバー95が固定される。このリコイルスター
タ94は、リコイルスタータカバー95と、リコイルス
タータカバー95に回転自在に支承されるリール96
と、このリール96に一端側が巻付けられるとともに他
端側が右補強フレーム27および右サイドカバー13を
貫通するケーブル97と、ケーブル97の他端に設けら
れる操作ノブ98と、冷却ファン61と一体の被動部材
61aに係合可能としてリール96に設けられる駆動部
材99とを備える。
【0029】リコイルスタータカバー95には冷却風導
入口95a…が形成されており、またリコイルスタータ
カバー95の下端およびシュラウド85の下部間にも冷
却風導入口100が形成される。
【0030】操作ノブ98でケーブル97を牽引してリ
ール96を回転させると、図示しないカム機構で作動し
た駆動部材99が被動部材61aに係合して冷却ファン
61を回転させ、冷却ファン61にフライホィール62
を介して連なるクランクシャフト44をクランキングし
てエンジンEを始動することがきる。また操作ノブ98
を放すと、駆動部材99が被動部材61aから離脱し、
リール96は図示しない戻しばねのばね力によりケーブ
ル97を巻取りながら原位置に復帰する。
【0031】エンジン本体41におけるクランクケース
45の後下部には取付けブラケット101が固定され、
この取付けブラケット101は、ケース11のアンダー
カバー16の後部上面に設けられた取付けリブ16aに
弾性支持される。またファンカバー90の下部には取付
けブラケット90aが一体に形成されており、この取付
けブラケット90aは、ケース11のアンダーカバー1
6の前部上面に設けられた取付けリブ16bに弾性支持
される。
【0032】図8を併せて参照して、発電機Gの使用状
態でクランクシャフト44の下方となる位置でクランク
ケース45の第2ケース半体53には、調速用遠心ガバ
ナ102が取付けられる。この遠心ガバナ102は、第
2ケース半体53の内面に固定された支持軸103で回
転自在に支持される回転盤104と、支持軸103に摺
動自在に嵌合する筒状のスライダ105と、該スライダ
105を挟んで回転盤104に揺動自在に支持される一
対の振り子式遠心重錘106…とで構成され、各遠心重
錘106…には、それらの遠心重錘106…が遠心力に
より回転盤104の半径方向外方に揺動するときに前記
スライダ105を一方向に摺動させる作動腕106aが
それぞれ設けられる。
【0033】回転盤104の外周には、被動ギヤ107
およびオイル飛散羽根108が一体に形成されており、
被動ギヤ107は、クランクシャフト44に固定される
駆動ギヤ109に噛合される。しかも前記支持軸103
は、前記回転盤104の外周の前記オイル飛散羽根10
8をクランク室43内のオイル42中に浸漬する位置
で、第2ケース半体53に設けられる。
【0034】このような調速用遠心ガバナ102では、
クランクシャフト44の回転に伴って回転盤104が回
転するのに応じて、スライダ105が支持軸103の軸
方向一方に摺動し、そのスライダ105の摺動作動が図
示しないリンクを介して気化器38のスロットル弁(図
示せず)に伝達され、それによりエンジン回転数が設定
回転数に制御される。
【0035】シリンダヘッド50には、吸気ポート70
の燃焼室49への連通・遮断を制御する吸気弁110
と、燃焼室49の排気ポート71への連通・遮断を制御
する排気弁111とが開閉作動可能に配設されるととも
に、燃焼室49に臨む点火プラグ112が取付けられ
る。
【0036】図9を併せて参照して、前記吸気弁110
および排気弁111は動弁装置113で開閉駆動される
ものであり、該動弁装置113は、シリンダヘッド50
と、該シリンダヘッド50に複数のボルト114…で締
結されるヘッドカバー115との間に形成される動弁室
116に収納される。
【0037】ヘッドカバー115は、シュラウド85お
よびファンカバー90の上部間に形成される開口部11
7から上方に突出する。ヘッドカバー115の前部に
は、シリンダヘッド50の前部との間に導風路118を
形成する導風板119が一体に設けられており、点火プ
ラグ112をシリンダヘッド50に着脱するためのガイ
ド部材120が導風板119に装着され、このガイド部
材120の上端開口は着脱自在なキャップ121で閉塞
される。またファンカバー90の上部には点火プラグ1
12に近接して点火コイル122が取付けられる。
【0038】ヘッドカバー115には板状の支持部11
5aが突設されており、この支持部115aは、左、右
サイドカバー12,13に弾性支持される。
【0039】動弁室116に収納される動弁装置113
は、吸気弁110および排気弁111にそれぞれ連動、
連結されるとともにヘッドカバー115で揺動可能に支
承される吸気側および排気側ロッカアーム124,12
5と、それらのロッカアーム124,125を摺接させ
るようにしてシリンダヘッド50で回転自在に支承され
る動弁カム126とを備える。
【0040】動弁装置113の動弁カム126およびク
ランクシャフト44間には、クランクシャフト44の回
転動力を1/2に減速して前記動弁カム126に伝達す
る調時伝動手段127が設けられ、この調時伝動手段1
27は、動弁室116およびクランク室43間を結んで
エンジン本体41のシリンダバレル47およびシリンダ
ヘッド50に設けられた収容通路128に収容される。
【0041】調時伝動手段127は、クランクシャフト
44に固定される駆動タイミングプーリ129と、シリ
ンダヘッド50で固定的に支持された支軸130で回転
自在に支承される被動タイミングプーリ131と、駆動
タイミングプーリ129および被動タイミングプーリ1
31に巻掛けられる無端状のタイミングベルト132と
を備え、被動タイミングプーリ131は動弁装置113
の動弁カム126と一体に形成される。
【0042】ところで、調時伝動手段127は、そのタ
イミングベルト132にオイルを付着、同伴させること
でクランク室43内のオイル42を動弁室116に供給
し得るものであり、クランクケース45の第2ケース半
体53には、遠心ガバナ102のオイル飛散羽根108
ではね上げられたオイル42を調時伝動手段127の下
部側に案内すべく調時伝動手段127の下方で遠心ガバ
ナ102の側方を覆うように彎曲したガイド壁133
と、該ガイド壁133に衝突して飛散したオイルをタイ
ミングベルト123側に案内するようにして調時伝動手
段127の下部でタイミングベルト123に対応するガ
イド壁134とが設けられる。
【0043】而して、タイミングベルト132に付着し
たオイルは、タイミングベルト132の被動タイミング
プーリ131への巻掛け部において慣性力および遠心力
が作用することによりタイミングベルト132から動弁
室116内に飛散することになるのであるが、被動タイ
ミングプーリ131の上部を覆うようにして円弧状に係
止される彎曲カバー部115bがヘッドカバー115に
設けられており、この彎曲カバー部115bには、被動
タイミングプーリ131の回転方向135に沿って間隔
をあけた複数たとえば一対のオイル飛散リブ136,1
37がタイミングベルト132に近接する側に突出して
一体に設けられる。
【0044】ところで動弁装置113の吸気側および排
気側ロッカアーム124,125は、動弁カム126の
回転軸線を通る鉛直線138の両側に等間隔をあけた位
置で動弁カム126の下部にそれぞれ摺接するものであ
るが、動弁カム126の回転軸線に直交する鉛直平面
(図8の紙面と平行な平面)への投影図上では動弁カム
126への両ロッカアーム124,125の摺接部を通
る一対の鉛直線139,140の両外方に一対の前記オ
イル飛散リブ136,137が配置される。しかも両オ
イル飛散リブ136,137は、前記被動タイミングプ
ーリ131の回転方向135に直交する方向に延びて彎
曲カバー部115bに一体に設けられている。
【0045】シリンダヘッド50の上部には、内方側の
軸支持部50aと、外方側の軸支持部50bとが相互間
に収容通路128を挟むようにして設けられており、一
体である動弁カム126および被動タイミングプーリ1
31を回転自在に支承する支軸130の一端部が内方側
の軸支持部50aに支持され、また支軸130の他端部
が外方側の軸支持部50bに支持され、軸支持部50b
および支軸130間には環状のシール部材141が介装
される。
【0046】しかも支軸130の他端はシリンダヘッド
50の外側面に臨んで配置されており、ヘッドカバー1
15に設けられた係合板部115cが、支軸130のシ
リンダヘッド50からの離脱ならびに支軸130の軸線
まわりの回転を阻止するようにして、支軸130の他端
に係合される。
【0047】内方側の軸支持部50aと支軸130の一
端との間には、上端部を動弁室116内の底部で上方に
開口するとともに下端を閉じたオイル取入れ通路142
が設けられる。また支軸130の下部外面には、該支軸
130の一端から前記外方側の軸支持部50bに対応す
る位置まで延びる平坦面130aが設けられている。こ
の平坦面130aと、動弁カム126および被動タイミ
ングプーリ131との間には、前記オイル取入れ通路1
42に一端を連通させるオイル通路143が形成され、
該オイル通路143の他端は、外方側の軸支持部50b
および被動タイミングプーリ131間で下方に向けて開
放され、調時伝動手段127を収容した収容通路128
に連通される。
【0048】図10および図11を併せて参照して、エ
ンジン本体41におけるエンジンブロック55には、シ
リンダボア46の周方向に沿って吸気系74に対応する
位置からほぼ180度の位置に配置される第1ブリーザ
室144と、第1ブリーザ室144をクランク室43内
に通じさせる第1連通路145と、シリンダボア46の
軸線に関して第1ブリーザ室144とほぼ反対側で吸気
系74の近傍に配置される第2ブリーザ室146と、第
2ブリーザ室146をクランク室43内に通じさせる第
2連通路147と、第1および第2ブリーザ室144,
146間を結ぶ連絡通路148とが設けられ、第2ブリ
ーザ室146は、吸気系74におけるエアクリーナ72
にゴムホース等のガス導管149を介して接続される。
【0049】図12を併せて参照して、吸気系74が配
置される側とは反対側でエンジンブロック55における
第1ケース半体52の外側面には凹部150が設けられ
ており、その凹部150を覆うカバー151が第1ケー
ス半体52の外側面に締結される。これにより第1ケー
ス半体52およびカバー151間に、発電機Gの使用状
態ではクランク室43内のオイル面よりも上方に位置す
る第1ブリーザ室144が形成され、前記発電機Gの使
用状態で第1ブリーザ室144の下部に通じる第1連通
路145が、クランク室43への開口端を2つに分けて
第1ケース半体52に穿設される。
【0050】連絡通路148は、シリンダボア46の軸
線に直交する平面内に配置されるようにして第1ケース
半体52に設けられるものであり、この連絡通路148
の一端は第1ブリーザ室144に通じるようにして前記
凹部150内に開口する。
【0051】前記凹部150内のほぼ中央部で第1ケー
ス半体52の外側面にはボス152が突設されており、
カバー151は、前記ボス152に螺合するボルト15
3で第1ケース半体52に締結される。また凹部150
内で第1ケース半体52の外側面には、カバー151に
当接する複数の迷路形成壁154…が突設されており、
これらの迷路形成壁154…により、第1連通路145
および連絡通路148間を結ぶ迷路が第1ブリーザ室1
44内に形成される。而して発電機Gの使用状態でクラ
ンク室43から第1連通路145を経て第1ブリーザ室
144内に導入されたブリーザガスは、第1ブリーザ室
144内の前記迷路を流通して連絡通路148に至るこ
とになり、前記迷路でのブリーザガスの流通方向変化に
よってブリーザガスから同伴オイルが分離される。すな
わち第1ブリーザ室144が気液分離機構を有するよう
に構成される。しかも前記迷路の連絡通路148側の部
分で連絡通路148の開口端よりも下方に位置する迷路
形成壁154には、ブリーザガスの流通を極力抑制する
ように流通面積を絞った戻り孔75…が、分離したオイ
ルを第1連通路145側に戻すために設けられる。
【0052】図13を併せて参照して、エンジンブロッ
ク55における第1ケース半体52の外側面には、シリ
ンダボア46の軸線に関して第1ブリーザ室144とほ
ぼ反対側の前記吸気系74の近傍に位置する凹部156
が設けられており、その凹部156を覆うカバー157
が第1ケース半体52の外側面に締結される。これによ
り第1ケース半体52およびカバー157間に、発電機
Gの使用状態ではクランク室43内のオイル面よりも上
方に位置する第2ブリーザ室146が形成され、連絡通
路148の他端は、発電機Gの使用状態で第2ブリーザ
室146の上部に通じるようにして凹部156に開口す
る。
【0053】前記凹部156内のほぼ中央部で第1ケー
ス半体52の外側面にはボス158が突設されており、
カバー157は、前記ボス158に螺合するボルト15
9で第1ケース半体52に締結される。また凹部156
内で第1ケース半体52には、第2ブリーザ室146か
ら連絡通路148側へのブリーザガスの流通を阻止する
リード弁160が、前記連絡通路148の他端開口端を
塞ぐようにして取付けられている。
【0054】発電機Gの使用状態での第2ブリーザ室1
46の上部において前記連絡通路148の側方に位置す
る部分で第1ケース半体52の外側面には、カバー15
7に設けられた透孔162に気密に嵌合されるガス導管
149の一端を受ける突部161が、ガス導管149の
一端開口部全体を閉じることがないようにして突設され
る。
【0055】また前記凹部156内で第1ケース半体5
2の外側面には、カバー157に当接する迷路形成壁1
63,164が突設されており、一方の迷路形成壁16
3により連絡通路148およびガス導管149間を結ぶ
迷路が第2ブリーザ室146内に形成され、他方の迷路
形成壁164により第2連通路147およびガス導管1
49間を結ぶ迷路が第2ブリーザ室146内に形成さ
れ、これらの迷路により第2ブリーザ室146も気液分
離機構を有するように構成されることになる。
【0056】また迷路形成壁163,164よりも下方
で第2ブリーザ室146に通じるようにしてカバー15
7に圧力導管84の一端が接続されており、この圧力導
管84の他端は燃料ポンプ78に接続される。さらに第
2ブリーザ室146内で迷路形成壁163,164より
も下方の部分には、前記リード弁160を迂回するよう
にして連絡通路148から分岐した分岐路165が開口
しており、迷路形成壁163,164の下部間には、第
2ブリーザ室146内における迷路形成壁163,16
4の上、下間に介在する絞り孔166が形成される。
【0057】第2連通路147は、発電機Gの使用状態
では第2ブリーザ室146の下部に通じるものであり、
第2ブリーザ室146に通じて第1ケース半体52に直
接穿設される通路孔167と、該通路孔167に連通し
て第1ケース半体52に締結されるパイプ168とで構
成される。発電機Gの使用状態で第2ブリーザ室146
よりも下方に位置する部分で第1ケース半体52には、
クランク室43に臨む平坦な取付け座169が形成され
ており、通路孔167は、第2ブリーザ室146および
取付け座169間を結んで第1ケース半体52に穿設さ
れる。またパイプ168は、前記取付け座169に当接
するフランジ部168aを有して略L字状に形成されて
おり、フランジ部168aがボルト170で取付け座1
69に締結され、パイプ168の一端は前記通路孔16
7の取付け座169側の端部に液密に嵌合される。
【0058】ところで、発電機Gの非使用状態では、図
14で示すように、シリンダボア46の軸線をほぼ水平
とするようにしてエンジン本体41を横倒しの姿勢とす
ることがあり、第2連通路147は、シリンダボア46
の軸線がほぼ水平となるようにエンジン本体41を横倒
しした状態で、図14(a)〜(d)で示すようにエン
ジン本体41がどのような姿勢になろうとも、クランク
室43内のオイル面Lよりも上方に第2連通路147の
クランク室43内への開口端が位置するように形成され
る。
【0059】ところで、連絡通路148がシリンダボア
46の軸線の下方に配置される姿勢にエンジン本体41
を横倒しした状態、すなわち図14(a)で示す状態で
は、オイル42のオイル面Lは、第1連通路145の一
部を介してオイル42を第1ブリーザ室144内に導く
ことができる位置にある。このため第1ブリーザ室14
4から連絡通路148を経て第2ブリーザ室146側に
オイル42が流れてしまう可能性があるが、第1連通路
145から第1ブリーザ室144を経て連絡通路148
に至るまでの経路は、クランク室43内のオイル42が
連絡通路148内に浸入することを回避する形状に形成
されている。すなわちこの実施例にあっては、連絡通路
148がシリンダボア46の軸線の下方に配置される姿
勢にエンジン本体41を横倒しした状態では、図12で
示す鎖線L′の位置にオイル面があり、第1ブリーザ室
144内で迷路を形成するために第1ケース半体52に
設けられた迷路形成壁154…は、第1連通路145か
ら第1ブリーザ室144に流入したオイル42が連絡通
路148に流れるのを阻止する形状に形成されている。
【0060】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジン本体41の第1ケース半体52には、第1
ブリーザ室144と、第1ブリーザ室144をクランク
室43内に通じさせる第1連通路145と、シリンダボ
ア46の軸線に関して第1ブリーザ室144とほぼ反対
側で吸気系74の近傍に配置される第2ブリーザ室14
6と、第2ブリーザ室146をクランク室43内に通じ
させる第2連通路147と、第1および第2ブリーザ室
144,146間を結ぶ連絡通路148とが、発電機G
の使用状態ではクランク室43内のオイル面Lよりも上
方に位置する第1および第2ブリーザ室144,146
の下部に第1および第2連通路145,147が通じる
とともに第2ブリーザ室146の上部に連絡通路148
が開口する配置で設けられ、発電機Gの使用状態で第2
ブリーザ室146の上部に通じるガス導管149が吸気
系74のエアクリーナ72に接続されている。
【0061】したがって発電機Gの使用状態では、クラ
ンク室43内で生じたブリーザガスが、第1連通路14
5から第1ブリーザ室144、連絡通路148、第2ブ
リーザ室146およびガス導管149を経て吸気系74
に導かれるとともに、第2連通路147から第2ブリー
ザ室146およびガス導管149を経て吸気系74に導
かれる。
【0062】しかも第1および第2ブリーザ室144,
146内にそれぞれ迷路が形成されており、それらの迷
路を流通することでブリーザガスから分離したオイル
は、第1および第2連通路145,147からクランク
室43に戻され、気液分離性能を向上することができ
る。
【0063】またシリンダボア46の軸線がほぼ水平と
なるようにエンジン本体41を横倒しした状態で該エン
ジン本体41がどのような姿勢になろうとも、クランク
室43内のオイル面Lよりも上方に第2連通路147の
クランク室43内への開口端が位置するように第2連通
路147が形成されるので、エンジン本体41が、シリ
ンダボア46の軸線をほぼ水平とするように横倒しされ
たときに、エンジン本体41がどのような姿勢になろう
ともクランク室43内のオイル42が第2連通路147
を経て第2ブリーザ室146に浸入することは回避され
る。
【0064】また第1連通路145から第1ブリーザ室
144を経て連絡通路148に至るまでの経路は、連絡
通路148がシリンダボア46の軸線の下方に配置され
る姿勢にエンジン本体41を横倒しした状態でクランク
室43内のオイル42が連絡通路148内に浸入するこ
とを回避する形状に形成されているので、クランク室4
3内のオイル42が第1連通路145から第1ブリーザ
室144および連絡通路148を経て第2ブリーザ室1
46に浸入することはない。
【0065】したがってシリンダボア46の軸線をほぼ
水平とした横倒し状態でエンジン本体41がどのような
姿勢になろうとも、第2ブリーザ室146にクランク室
43内のオイル42が浸入することはなく、吸気系74
へのオイル42の浸入を確実に防止することができ、エ
ンジンEの始動時に排気マフラー40から白煙が排出さ
れることはなく、排気性状の向上に寄与することができ
る。
【0066】しかも第1および第2ブリーザ室144,
146はエンジン本体41に設けられるものであり、エ
ンジンE全体が大型化することはない。
【0067】さらに第2連通路147は、第2ブリーザ
室146に通じてエンジン本体41の第1ケース半体5
2に直接穿設される通路孔167と、該通路孔167に
連通して第1ケース半体52に締結されるパイプ168
とで構成されるものであり、シリンダボア46の軸線が
ほぼ水平となるようにエンジン本体41を横倒しした状
態でのエンジン本体41の姿勢にかかわらずクランク室
43内の油面よりも上方に開口端を配置するようにした
複雑な形状の第2連通路147を、簡単に構成すること
ができる。
【0068】また燃料タンク32はエンジン本体41の
側方に配置されており、携帯用エンジン作業機を、その
高さが低くなることによりコンパクト化して持ち運びを
容易とし、利便性を高まることができる。
【0069】また燃料タンク32の燃料出口32aが気
化器73よりも低くなることで必要となる燃料ポンプ7
8をダイヤフラム式のものとすることにより、エンジン
Eのクランク室43内で生じる圧力脈動を有効に活用し
て燃料ポンプ78を駆動することができる。しかも燃料
ポンプ78に圧力脈動を伝達するための圧力導管84が
第2ブリーザ室146に接続されるので、クランク室4
3内で生じた圧力脈動は、ブリーザガスと同様に、第1
連通路145から第1ブリーザ室144、連絡通路14
8、第2ブリーザ室146を経て圧力導管84から燃料
ポンプ78に作用することになり、燃料ポンプ78にオ
イルが浸入することが極力防止される。
【0070】このようにして、ブリーザガスおよび燃料
ポンプ78用の気液分離機構を共通化してエンジン本体
41に合理的に設けることができ、エンジン本体41の
構造の単純化およびコンパクト化を図ることができる。
【0071】またエンジンEのシリンダヘッド50およ
びヘッドカバー115間に形成される動弁室116には
動弁装置113が収納される。而して該動弁装置113
には、動弁装置113の動弁カム126とともに回転す
る被動タイミングプーリ131ならびに該被動タイミン
グプーリ131に巻掛けられるタイミングベルト132
を有する調時伝動手段127を介してクランクシャフト
44からの動力が伝達されるが、クランクケース43内
のオイル42をタイミングベルト132に同伴せしめる
ことにより、動弁室116にオイル42が供給される。
【0072】しかも被動タイミングプーリ131の上部
を覆う円弧状の彎曲カバー部115bがヘッドカバー1
15に設けられており、被動タイミングプーリ131の
上方で前記彎曲カバー部115bには、被動タイミング
プーリ131の回転方向135に沿って間隔をあけた複
数(この実施例では一対)のオイル飛散リブ136,1
37がタイミングベルト132に近接する側に突出して
一体に設けられている。
【0073】したがってタイミングベルト132に付着
して動弁室116まで搬送されてきたオイルが慣性力お
よび遠心力の作用によりタイミングベルト132から離
反する際に、その離反したオイルがオイル飛散リブ13
6,137に衝突して微細化される。しかもオイル飛散
リブ136,137が、被動タイミングプーリ131の
回転方向135に沿って間隔をあけた複数箇所でヘッド
カバー115の彎曲カバー部115bに設けられている
ので、1つのオイル飛散リブ136を乗り越えたオイル
を次のオイル飛散リブ137に衝突させて飛散させるよ
うにして、オイルを複数箇所で確実に飛散せしめ、動弁
装置113の各部にオイルを確実に到達させることがで
きる。さらに各オイル飛散リブ136,137は、ヘッ
ドカバー115の強度増強の機能をも果す。
【0074】また動弁装置113の吸気側および排気側
ロッカアーム124,125は、動弁カム126の回転
軸線を通る鉛直線138の両側に等間隔をあけた位置で
動弁カム126の下部にそれぞれ摺接するのであるが、
動弁カム126の回転軸線に直交する鉛直平面への投影
図上では動弁カム126への前記両ロッカアーム12
4,125の摺接部を通る一対の鉛直線139,140
の両外方に、一対の前記オイル飛散リブ136,137
が配置されている。このためオイル飛散リブ136に衝
突して飛散したオイルが排気側ロッカアーム125およ
び動弁カム126の摺接部に効果的に供給され、オイル
飛散リブ137に衝突して飛散したオイルが吸気側ロッ
カアーム124および動弁カム126の摺接部に効果的
に供給されることになり、少ない個数のオイル飛散リブ
136,137で動弁装置113の確実な潤滑が可能と
なる。
【0075】しかも各オイル飛散リブ136,137
は、被動タイミングプーリ131の回転方向135に直
交する方向に延びて彎曲カバー部115bに一体に設け
られるものであり、オイルをオイル飛散リブ136,1
37に直角に衝突させるようにして、オイルをより微細
化して飛散せしめることができる。
【0076】さらに動弁装置113の動弁カム126
と、調時伝動手段127の被動タイミングプーリ131
とは一体に形成されるとともに、エンジン本体41の上
部であるシリンダヘッド50で両端を固定的に支持され
た支軸130で回転自在に支承される。
【0077】而してシリンダヘッド50および支軸13
0の一端間には、上端部を動弁室116内の底部で上方
に開口するとともに下端を閉じたオイル取入れ通路14
2が設けられ、支軸130の下部外面には、オイル取入
れ通路142に一端を連通させるオイル通路143を動
弁カム126および被動タイミングプーリ131との間
に形成する平坦面130aが設けられ、オイル通路14
3の他端が、下方に向けて開放され、調時伝動手段12
7を収容する収容通路128に連通されている。
【0078】このような構成によれば、動弁室116内
に飛散、充満しているオイルは動弁室116内を降下
し、自然落下によってオイル取入れ通路142に導入さ
れるようにした飛沫潤滑方式を採用した上で、支軸13
0の下部外面と、動弁カム126および被動タイミング
プーリ131との間に形成されているオイル通路143
の一端にオイル取入れ通路142からオイルが導入され
るようにし、さらにオイル通路143の他端から収容通
路128側にオイルを流通させてエンジン本体41の下
部に戻すことができる。
【0079】しかもオイル通路142は、支軸130の
下部外面に平坦面130aが設けられることによって形
成されるものであり、支軸130に施される加工を容易
なものとして加工費用の増大を抑えつつ、オイル取入れ
通路142およびオイル通路143の流通面積を比較的
大きく設定することにより、動弁カム126および被タ
イミングプーリ131と、支軸130との間の潤滑部に
充分な量のオイルを供給することで高回転化による発熱
を抑えることができる。
【0080】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0081】たとえば上記実施例では、連絡通路148
がシリンダボア46の軸線の下方に配置される姿勢にエ
ンジン本体41を横倒しした状態でクランク室43内の
オイル42が連絡通路148内に浸入することを回避す
るために、第1ブリーザ室144内の迷路形成壁154
の形状を工夫して、クランク室43内のオイル42が連
絡通路148内に浸入することを回避するようにした
が、第1連通路145のクランク室43への開口端がク
ランク室43内のオイル42のオイル面Lよりも常に上
方に位置するように第1連通路145が形成されてもよ
い。
【0082】また本発明は、エンジン発電機に限らず、
使用状態ではシリンダボア46の軸線をほぼ鉛直とする
ようにしてクランクシャフト44に連結される作業機に
関連して広く実施することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、携帯用エ
ンジン作業機の高さを低くしてコンパクト化し、持ち運
びを容易とすることで利便性を高めることができる。ま
た燃料ポンプをダイヤフラム式のものとすることで、エ
ンジンのクランク室内で生じる圧力脈動を有効に活用し
て燃料ポンプを駆動することができる。さらにブリーザ
ガスおよび燃料ポンプ用の気液分離機構を共通化してエ
ンジン本体に合理的に設けることができ、エンジン本体
の構造の単純化およびコンパクト化を図ることができ
る。しかもシリンダボアの軸線をほぼ水平とした横倒し
状態でエンジン本体がどのような姿勢になろうとも、第
2ブリーザ室にクランク室内のオイルが浸入することが
防止され、吸気系および燃料ポンプへのオイルの浸入を
確実に防止することができ、エンジン本体を起こして作
業機を再使用しようとしたときにエンジンの作動を保証
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用エンジン発電機の側面図である。
【図2】図1の2−2線矢視図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図3と同一方向から見たエンジンの縦断面図で
ある。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図6の8−8線拡大断面図である。
【図9】図6の要部拡大図である。
【図10】図6の10矢視拡大図である。
【図11】図6の11−11線断面図である。
【図12】図7の12−12線拡大断面図である。
【図13】図7の13−13線拡大断面図である。
【図14】横倒し状態にあるエンジン本体の姿勢を90
度ずつ変化させたときの図10に対応した断面図であ
る。
【符号の説明】
11・・・ケース 32・・・燃料タンク 41・・・エンジン本体 43・・・クランク室 46・・・シリンダボア 73・・・気化器 74・・・吸気系 78・・・燃料ポンプ 78a・・・吸入口 78b・・・吐出口 84・・・圧力導管 144・・・第1ブリーザ室 145・・・第1連通路 146・・・第2ブリーザ室 147・・・第2連通路 148・・・連絡通路 149・・・ガス導管 E・・・エンジン G・・・作業機としての発電機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月14日(2001.9.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】先ず図1〜図4において、携帯用エンジン
作業機である携帯用エンジン発電機の外郭を構成する合
成樹脂製のケース11は、左サイドカバー12、右サイ
ドカバー13、フロントカバー14、リヤカバー15お
よびアンダーカバー16を相互に結合して構成される。
左および右サイドカバー12,13の上部には、エンジ
ン発電機を持ち運ぶためのキャリングハンドル17が設
けられ、該キャリングハンドル17の内部には、図4で
示すように、放射状の補強用リブ17a…が形成され
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】左サイドカバー12には点火プラグ交換用
リッド12aが開閉可能に設けられ、右サイドカバー1
3にはメンテナンス用リッド13aが開閉可能に設けら
れる。フロントカバー14には制御パネル18が設けら
れ、エンジンEならびに該エンジンEで駆動される作業
機としての発電機Gの作動を制御する制御ユニット19
制御パネル18の内面側に設けられ、さらに制御ユニ
ット19の背後には発電機Gの出力周波数を制御するイ
ンバータユニット20が配設される。またフロントカバ
ー14には、制御パネル18の上方に位置する冷却風導
入口14aと、制御パネル18の下方に位置する冷却風
導入口14bとが設けられるとともに、冷却風導入口1
4bに連なるガイド部14cが設けられる。リヤカバー
15にはエンジンEからの排気ガスを排出するための排
気ガス排出口15aと、冷却風をケース11から排出す
る冷却風排出口15b…とが設けられる。さらにアンダ
ーカバー16には、エンジン発電機を設置する際に地面
や床面に当接する4個のゴム製の支持脚21,21…が
設けられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】燃料タンク32は、燃料取出口32dを下
部に有するものであり、この燃料取出口32dからの燃
料を該燃料取出口32dよりも上方に位置する気化器7
3に送給するための燃料ポンプ78が、右補強フレーム
27の上部内面に支持される。また右補強フレーム27
の下部外面には、燃料コック79と、エンジンスイッチ
80とが支持されており、燃料コック79は燃料導管8
1を介して燃料タンク32の燃料取出口32dに接続さ
れるとともに燃料導管82を介して燃料ポンプ78の吸
入口78aに接続されており、燃料コック79を開閉す
る操作ノブ79aは右サイドカバー13を貫通して外部
に露出する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】前記凹部150内のほぼ中央部で第1ケー
ス半体52の外側面にはボス152が突設されており、
カバー151は、前記ボス152に螺合するボルト15
3で第1ケース半体52に締結される。また凹部150
内で第1ケース半体52の外側面には、カバー151に
当接する複数の迷路形成壁154…が突設されており、
これらの迷路形成壁154…により、第1連通路145
および連絡通路148間を結ぶ迷路が第1ブリーザ室1
44内に形成される。而して発電機Gの使用状態でクラ
ンク室43から第1連通路145を経て第1ブリーザ室
144内に導入されたブリーザガスは、第1ブリーザ室
144内の前記迷路を流通して連絡通路148に至るこ
とになり、前記迷路でのブリーザガスの流通方向変化に
よってブリーザガスから同伴オイルが分離される。すな
わち第1ブリーザ室144が気液分離機構を有するよう
に構成される。しかも前記迷路の連絡通路148側の部
分で連絡通路148の開口端よりも下方に位置する迷路
形成壁154には、ブリーザガスの流通を極力抑制する
ように流通面積を絞った戻り孔155…が、分離したオ
イルを第1連通路145側に戻すために設けられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】また燃料タンク32はエンジン本体41の
側方に配置されており、携帯用エンジン作業機を、その
高さが低くなることによりコンパクト化して持ち運びを
容易とし、利便性を高ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器(73)を有する吸気系(74)
    がエンジン本体(41)に接続される4サイクルのエン
    ジン(E)と、該エンジン(E)で駆動される作業機
    (G)と、前記気化器(73)に供給するための燃料を
    貯留する燃料タンク(32)とが、前記エンジン本体
    (41)に設けられるシリンダボア(46)の軸線を前
    記作業機(G)の使用状態でほぼ鉛直とした姿勢で、携
    帯可能なケース(11)内に収納され、前記エンジン本
    体(41)のクランク室(43)からのブリーザガスが
    前記吸気系(74)に導かれる携帯用エンジン作業機に
    おいて、前記燃料タンク(32)は前記エンジン本体
    (41)の側方に配置され、燃料タンク(32)の下部
    に吸入口(78a)が接続されるとともに前記気化器
    (73)に吐出口(78b)が接続されるダイヤフラム
    式の燃料ポンプ(78)が、前記クランク室(43)内
    の圧力脈動に応じてポンピング作動するようにして前記
    ケース(11)に収納され、前記エンジン本体(41)
    には、気液分離を可能として構成される第1ブリーザ室
    (144)と、気液分離を可能として構成されるととも
    に前記シリンダボア(46)の軸線に関して第1ブリー
    ザ室(144)とほぼ反対側に配置される第2ブリーザ
    室(146)と、第1ブリーザ室(144)をクランク
    室(43)内に通じさせる第1連通路(145)と、第
    2ブリーザ室(146)をクランク室(43)内に通じ
    させる第2連通路(147)と、第1および第2ブリー
    ザ室(144,146)間を結ぶ連絡通路(148)と
    が、前記作業機(G)の使用状態ではクランク室(4
    3)内のオイル面よりも上方に位置する第1および第2
    ブリーザ室(144,146)の下部に第1および第2
    連通路(145,147)が通じるとともに第2ブリー
    ザ室(146)の上部に連絡通路(148)が開口する
    配置で前記エンジン本体(41)に設けられ、前記シリ
    ンダボア(46)の軸線がほぼ水平となるようにエンジ
    ン本体(41)を横倒しした状態で該エンジン本体(4
    1)がどのような姿勢になろうとも前記クランク室(4
    3)内のオイル面よりも上方に第2連通路(147)の
    クランク室(43)内への開口端が位置するように第2
    連通路(147)が形成され、第1連通路(145)か
    ら第1ブリーザ室(144)を経て連絡通路(148)
    に至るまでの経路は、連絡通路(148)がシリンダボ
    ア(46)の軸線の下方に配置される姿勢に前記エンジ
    ン本体(41)を横倒しした状態でクランク室(43)
    内のオイルが連絡通路(148)内に浸入することを回
    避する形状に形成され、前記吸気系(74)にブリーザ
    ガスを導くガス導管(149)と、前記燃料ポンプ(7
    8)にクランク室(43)内の圧力脈動を伝達する圧力
    導管(84)とが第2ブリーザ室(146)に接続され
    ることを特徴とする携帯用エンジン作業機。
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