JP2002242153A - Y字状矢板 - Google Patents
Y字状矢板Info
- Publication number
- JP2002242153A JP2002242153A JP2001094290A JP2001094290A JP2002242153A JP 2002242153 A JP2002242153 A JP 2002242153A JP 2001094290 A JP2001094290 A JP 2001094290A JP 2001094290 A JP2001094290 A JP 2001094290A JP 2002242153 A JP2002242153 A JP 2002242153A
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- JP
- Japan
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- sheet pile
- shaped sheet
- present
- ground
- core portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、汎用性があり、かつ強じんな構造体
とすることのできる矢板を提供することを目的とする。 【解決手段】各辺間の板の角度が120°であるY字状
矢板。
とすることのできる矢板を提供することを目的とする。 【解決手段】各辺間の板の角度が120°であるY字状
矢板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾、河川等の護
岸、法面の自然風化や強雨などにより浸食や崩壊を防ぐ
ための保護壁、港湾、河川等の水底土質の改善時に用い
る区画板、不良地盤や軟弱地盤における構造物基礎・す
べり破壊防止・沈下の低減・山止め壁等の地盤改良およ
び地盤処理工事に用いる仕切板として使用し得るY字状
矢板に関する。
岸、法面の自然風化や強雨などにより浸食や崩壊を防ぐ
ための保護壁、港湾、河川等の水底土質の改善時に用い
る区画板、不良地盤や軟弱地盤における構造物基礎・す
べり破壊防止・沈下の低減・山止め壁等の地盤改良およ
び地盤処理工事に用いる仕切板として使用し得るY字状
矢板に関する。
【0002】
【従来の技術】矢板は幅の広い板のくいで、一列に並べ
て打込んで壁面を作ったり、土留や締切りなどの仮設に
用いたり、岸壁や護岸等の永久構成物の一部として用い
られる。矢板の形状としては、U形、Z形、直線形、H
形および鋼管形がある。これらの矢板は材質により木矢
板、鉄筋コンクリ−ト矢板、加圧コンクリ−ト矢板およ
び鋼矢板に分けられる。これらの矢板はその形状によっ
て用途が制限される場合があった。
て打込んで壁面を作ったり、土留や締切りなどの仮設に
用いたり、岸壁や護岸等の永久構成物の一部として用い
られる。矢板の形状としては、U形、Z形、直線形、H
形および鋼管形がある。これらの矢板は材質により木矢
板、鉄筋コンクリ−ト矢板、加圧コンクリ−ト矢板およ
び鋼矢板に分けられる。これらの矢板はその形状によっ
て用途が制限される場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は汎用
性のある矢板について種々検討を重ねた結果本発明を完
成するに至った。
性のある矢板について種々検討を重ねた結果本発明を完
成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は各辺
間の板の角度が120°であるY字状矢板である。
間の板の角度が120°であるY字状矢板である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
ながら説明するが、本発明は以下の説明のみに限定され
るものではない。
ながら説明するが、本発明は以下の説明のみに限定され
るものではない。
【0006】図1は本発明に係るY字状矢板Yの斜視図
である。図2は図1における矢板の板1,2,3は孔4
のある多孔板を示す。矢板の板1,2,3は図1に示す
ように盲板であってもよい。図3は図1における矢板の
断面形状を示した図である。矢板の板1,2,3は等辺
であっても不等辺であってもよいが、等辺であることが
好ましい。各辺間の板の角度θ1,θ2,θ3,はそれ
ぞれ120°である。本発明のY字状矢板は材質によ
り、木製、鉄筋コンクリ−ト製、加圧コンクリ−ト製、
鋼板製として制作できるが、特に鋼板製が好ましい。
である。図2は図1における矢板の板1,2,3は孔4
のある多孔板を示す。矢板の板1,2,3は図1に示す
ように盲板であってもよい。図3は図1における矢板の
断面形状を示した図である。矢板の板1,2,3は等辺
であっても不等辺であってもよいが、等辺であることが
好ましい。各辺間の板の角度θ1,θ2,θ3,はそれ
ぞれ120°である。本発明のY字状矢板は材質によ
り、木製、鉄筋コンクリ−ト製、加圧コンクリ−ト製、
鋼板製として制作できるが、特に鋼板製が好ましい。
【0007】また本発明のY字状矢板の各端部5,6,
7は図4に示すような嵌合部8を設けることが好まし
い。
7は図4に示すような嵌合部8を設けることが好まし
い。
【0008】次に本発明の等辺Y字状矢板を打込む場合
の配置例を示すと図5に示すように組合せることによっ
てこれを連続して組合せていけば菱形のコア部9を有す
るくいの構造体となり、図6のように組合せることによ
って六角形のコア部10を有する構造体となり、これを
連続して組合せていけば図6のような六角形のコア部を
多数有する構造体とすることができる。なお連続するY
字状矢板で構成され 形等の非線形となる為、例えば直線的に区画された区画
壁に構造体の外縁部を密着させて設置することができ
る。
の配置例を示すと図5に示すように組合せることによっ
てこれを連続して組合せていけば菱形のコア部9を有す
るくいの構造体となり、図6のように組合せることによ
って六角形のコア部10を有する構造体となり、これを
連続して組合せていけば図6のような六角形のコア部を
多数有する構造体とすることができる。なお連続するY
字状矢板で構成され 形等の非線形となる為、例えば直線的に区画された区画
壁に構造体の外縁部を密着させて設置することができ
る。
【0009】本発明のY字状矢板を用いて前記のような
構造体を構成する場合、各Y字状矢板の端部同志が密着
するように設ける必要はないが、必要により緊密に密着
させたい場合は図4に示したような嵌合部8を各矢板の
板の端部に設けることによって所望する構造体とするこ
とができる。
構造体を構成する場合、各Y字状矢板の端部同志が密着
するように設ける必要はないが、必要により緊密に密着
させたい場合は図4に示したような嵌合部8を各矢板の
板の端部に設けることによって所望する構造体とするこ
とができる。
【0010】次に本発明のY字状矢板を用いて水底土質
を改善する場合について説明する。まず水底土質の改善
区域を例えば図7に示すような六角形のコア部を有する
ようにY字状矢板を打込む。次にコア部内の土質等に船
上からパイプ等を用いてセメント又は固化剤を注入する
ことによってコア部内の土質を柱状に固化し安定化させ
ることができる。さらにY字状矢板を引き抜くと地盤中
に土質の六角柱状体を構築したことになる。このように
本発明のY字状矢板を用いることによって簡単にコア部
を形成することができ、かつ、各コア部を順次処理する
ことによって確実に水底土質の改善区域の処理を行うこ
とができる。
を改善する場合について説明する。まず水底土質の改善
区域を例えば図7に示すような六角形のコア部を有する
ようにY字状矢板を打込む。次にコア部内の土質等に船
上からパイプ等を用いてセメント又は固化剤を注入する
ことによってコア部内の土質を柱状に固化し安定化させ
ることができる。さらにY字状矢板を引き抜くと地盤中
に土質の六角柱状体を構築したことになる。このように
本発明のY字状矢板を用いることによって簡単にコア部
を形成することができ、かつ、各コア部を順次処理する
ことによって確実に水底土質の改善区域の処理を行うこ
とができる。
【0011】また港湾等において航路を確保するため
に、航路の浚渫を頻繁に行わなければならなかったが図
8に示すように水底に航路を確保するための地形とする
ように本発明のY字状矢板を打込む。このようにするこ
とによって航路肩部のくずれがないため、航路がヘドロ
等によって埋まることを防ぐことができる。
に、航路の浚渫を頻繁に行わなければならなかったが図
8に示すように水底に航路を確保するための地形とする
ように本発明のY字状矢板を打込む。このようにするこ
とによって航路肩部のくずれがないため、航路がヘドロ
等によって埋まることを防ぐことができる。
【0012】さらに、不良地盤や軟弱地盤等の改良工事
において、直接地盤にセメント又は固化剤等を注入する
ため、セメント又は固化剤が工事区域外に流出したり、
改良地盤の盛り上がりが生じることがあったが、図9に
示すように区域周囲のコア部内の地盤改良部内11をゾ
−ン化することで、工事区域外への流出を防止しするこ
とができる。なお本発明のY字状矢板の端部同志の隙間
を密着すれば、コア部内からセメント又は固化剤等の流
出を防止することができる。端部同志の隙間を開ける
と、隣接するコア部同志に注入されたセメント又は固化
剤等が混ざり合い、コア同志が密着する。またY字状矢
板の板1,2,3を多孔板にすることにより、例えば水
切り効果が得られる。さらに隣接するコア部にセメント
又は固化剤等を注入すると流動的に混ざり合いコア同志
が密着し、端部同志の隙間を開けたと同様の効果が得ら
れる。また、工事区域の形状に合わせて簡単にコア部を
形成することができるので、直線はもとより変形した歪
な改良工事区域でも使用できる。
において、直接地盤にセメント又は固化剤等を注入する
ため、セメント又は固化剤が工事区域外に流出したり、
改良地盤の盛り上がりが生じることがあったが、図9に
示すように区域周囲のコア部内の地盤改良部内11をゾ
−ン化することで、工事区域外への流出を防止しするこ
とができる。なお本発明のY字状矢板の端部同志の隙間
を密着すれば、コア部内からセメント又は固化剤等の流
出を防止することができる。端部同志の隙間を開ける
と、隣接するコア部同志に注入されたセメント又は固化
剤等が混ざり合い、コア同志が密着する。またY字状矢
板の板1,2,3を多孔板にすることにより、例えば水
切り効果が得られる。さらに隣接するコア部にセメント
又は固化剤等を注入すると流動的に混ざり合いコア同志
が密着し、端部同志の隙間を開けたと同様の効果が得ら
れる。また、工事区域の形状に合わせて簡単にコア部を
形成することができるので、直線はもとより変形した歪
な改良工事区域でも使用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明のY字状矢板を用いれば力学的に
安定し、かつ強じんな構造体とすることができるので港
湾、河川等の護岸、法面の保護壁、浚渫時の区画板、水
底形状の確保等種々の用途に使用することができる。
安定し、かつ強じんな構造体とすることができるので港
湾、河川等の護岸、法面の保護壁、浚渫時の区画板、水
底形状の確保等種々の用途に使用することができる。
【図1】本発明のY字状矢板の斜視図
【図2】本発明のY字状矢板の板部が多孔板の斜視図
【図3】本発明のY字状矢板の一例を示す断面図
【図4】本発明のY字状矢板の嵌合部を示す一部拡大図
【図5】
【図6】
【図7】本発明のY字状矢板の組合せ方法を示す状態図
【図8】水底部に本発明のY字状矢板を打込んだ状態を
示した斜視図
示した斜視図
【図9】地盤に本発明のY字状矢板を打込み、区域周囲
のコア部内を地盤改良した状態を示した斜視図
のコア部内を地盤改良した状態を示した斜視図
1、2、3・・・板 4・・・孔 5、6、7・・・端部 8・・・嵌合部 Y・・・Y字状矢板
Claims (4)
- 【請求項1】各辺間の板の角度が120°であるY字状
矢板。 - 【請求項2】各辺が等辺である請求項1記載のY字状矢
板。 - 【請求項3】水底土質の改善にあたり元地盤にY字状矢
板を打込み、各コア部を構成し、該コア部内の汚濁等を
出さないことを特徴とする水底土質の改善方法。 - 【請求項4】地盤改良区域にY字状矢板を打込み、各コ
ア部を構成し、該コア部内の不良地盤や軟弱地盤等を固
化処理することを特徴とする、地盤改良方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094290A JP2002242153A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | Y字状矢板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094290A JP2002242153A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | Y字状矢板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002242153A true JP2002242153A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18948512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001094290A Pending JP2002242153A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | Y字状矢板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002242153A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108301397A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-20 | 山东建筑大学 | 一种适用于软土地基的多翼板桩结构及施工方法 |
-
2001
- 2001-02-22 JP JP2001094290A patent/JP2002242153A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108301397A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-20 | 山东建筑大学 | 一种适用于软土地基的多翼板桩结构及施工方法 |
CN108301397B (zh) * | 2018-01-31 | 2023-12-15 | 山东建筑大学 | 一种适用于软土地基的多翼板桩结构及施工方法 |
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