JP2002241705A - 水性硬表面保護艶出し剤 - Google Patents

水性硬表面保護艶出し剤

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JP2002241705A
JP2002241705A JP2001039148A JP2001039148A JP2002241705A JP 2002241705 A JP2002241705 A JP 2002241705A JP 2001039148 A JP2001039148 A JP 2001039148A JP 2001039148 A JP2001039148 A JP 2001039148A JP 2002241705 A JP2002241705 A JP 2002241705A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬表面、中でもゴム‐、レザー‐又は樹脂系
表面、特に車両のそれ、例えばタイヤ、バンパー、車室
内装部材等の表面に対し、光沢性、安定性、レベリング
性、耐久性、保護性に優れた被膜を形成し、この被膜形
成処理を塗布するか或いは塗布後簡単に拭き上げるだけ
で可能とするなど作業性が良好である水性硬表面保護艶
出し剤を提供する。 【解決手段】 油性保護艶出し成分、界面活性剤、両親
媒性高分子増粘剤、紫外線吸収剤を含有してなり、かつ
粘度が100〜3000cStである水性硬表面保護艶
出し剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性エマルション
型などの水性硬表面保護艶出し剤、特に保護艶出し成分
としてジメチルシロキサンなどのオルガノポリシロキサ
ンを有する水性硬表面保護艶出し剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】これまで、自動車用タイヤ、車室内フロ
ントパネル、無塗装バンパー等に代表されるゴムや合成
樹脂系材は、走行等の使用中に塵、埃、泥、すす、ピッ
チ等の付着により著しく美観や外観が損われるし、ま
た、酸化や紫外線等による劣化で表面にひび割れ等を生
じ、光沢がなくなるため、各種保護艶出し剤が用いられ
てきた。
【0003】この保護艶出し剤には、オルガノポリシロ
キサンを有効成分とする組成のものが多用され、これは
溶剤型と水性型に大別される。先ず、溶剤型は、オルガ
ノポリシロキサンに主に有機溶剤を配合したものであ
る。溶剤型の例としては、ジメチルシリコーン等のオル
ガノポリシロキサンを有機溶剤に溶解したものがあるが
(特開昭62−236876号公報、特開平8−738
15号公報等)、これは、有機溶剤がゴムや合成樹脂系
材を侵したり膨潤させたりするし、また、通常有機溶剤
として揮発性のものを用いるため、作業環境の劣悪化を
免れない。
【0004】また、ジメチルポリシロキサンや環状ジメ
チルポリシロキサンを唯一有効成分とし、ジメチルエー
テルで噴射するものもあるが(特開平6−192575
号公報等)、これはジメチルエーテルが急速に蒸発して
しまうためジメチルポリシロキサン類のレベリングが不
十分となり、噴射操作を何回も同一箇所に向けて行う必
要があるし、また噴射剤たるジメチルエーテルは作業環
境上からも問題がある。
【0005】また、アミノ変性シリコーンオイルと水反
応性シリコーン類とを水の存在下で反応させゴム被膜を
形成させるものもあるが、貯蔵中に水分混入によるゲル
化等のおそれがある。これらの溶剤型のものはいずれも
配合組成中に含まれる有機溶剤が素材表面劣化誘因或い
は作業環境悪化等の原因となる。
【0006】次に、水性型の例としては、保護艶出し成
分であるオルガノポリシロキサンを界面活性剤で水或い
は水系溶媒に分散或いは乳化させたものがある。このよ
うな水性型のものとしては、水中油型乳化物、例えばジ
メチルポリシロキサンを主成分とし、これに炭化水素系
溶剤、各種ワックス類等を配合したものや(特開昭64
−90275号公報、特開平1−207369号公報、
特開平8−199199号公報等)、界面活性剤として
脂肪酸アルキロールアミドとソルビタン脂肪酸エステル
の混合系を用い、さらに水不溶性又は自己乳化性のポリ
エーテル変性シリコーンオイルを用いたもの(特許第2
091515号等)などがある。
【0007】これら水中油型のものにおいては、界面活
性剤が油性成分と水性成分の界面に吸着され一種の液晶
状態が形成されるためと推測されるが、安定化される反
面、素材に塗布或いは噴霧した際に有効成分であるオル
ガノポリシロキサンがすみやかに素材表面に放出、展開
され難く、水性媒体成分と共に流亡してしまうおそれが
あるし、また、界面活性剤が比較的多量に用いられてい
るため、洗車等の洗浄時や降雨時に素材表面の保護艶出
し成分が再乳化されて流亡し耐久性に劣る結果を招いた
り、素材がゴムや樹脂の場合にはさらに残留する界面活
性剤がその内部に浸透しそれに配合された老化防止剤や
安定剤、可塑剤等をブリードアウトさせるためかえって
素材表面を劣化させるおそれがある。
【0008】そこで、耐久性を向上させるために、変性
オルガノポリシロキサンとしてアミノ変性シリコーンを
用いたものがあるが(特許第2137896号、特開平
11−264000号公報等)、このものはかえって光
沢が低下したり、乳化物が不安定となって貯蔵中に分離
したりするなどの欠点を有するし、また、変性官能基で
あるアミノ基が親水基であるため素材表面で乳化物を形
成し、これが剥離し難い汚れ物質となるおそれがある。
これを防ぐため、アミノ変性シリコーンを無水酢酸等で
アシル化してアミノ基を保護したものもあるが(特許第
2106166号等)、形成されたアミド結合の日光中
の紫外線による不安定化等に起因して劣化し、耐光・耐
候性に劣るのを免れない。
【0009】また、樹脂を用いた自動車タイヤ用水性エ
マルションタイプのものが種々知られているが(特許第
2509116号、特開昭64−171号公報、特開平
7−242857号公報、特開平8−239629号公
報等)、これらはタイヤの伸縮に追随できず剥離或いは
クラックを生じ外観をそこなうおそれがある。また、シ
ラノール基をもつオルガノポリシロキサンを用いて、タ
イヤ等の素材表面に保護艶出し被膜を形成させるものも
あるが(特開平7−305033号公報、特開平8−3
4970号公報等)、これは保存中にシラノール基の自
己縮合によリゲル化するおそれがあるし、また貯蔵安定
性、レベリング性、乳化性を向上させるため有機溶媒を
含有させると素材表面上や作業環境上の問題を生じる。
【0010】また、乳化したシリコーンエマルションを
有効成分とし、洗浄成分と共に用いることで、素材表
面、特に自動車用タイヤ表面を洗浄と同時に艶出しする
ものもあるが(特開昭63−248897号公報、特開
平6−192700号公報等)、これは洗浄成分が発泡
するため素材に対するシリコーン成分の均一な付着が妨
げられ、外観に優れたシリコーン被膜が形成され難い。
【0011】さらに、このような水性型のものは、通
常、界面活性剤を乳化剤としてオルガノポリシロキサン
に対し20〜40質量%もの多量使用して乳化・分散さ
せているため、素材への有効成分の放出、展開がすみや
かでないという欠点を有する。そこで、高分子乳化剤を
用いてオルガノポリシロキサンを水に乳化させたものが
提案されている(特開平10−120981号公報)。
このものにおいては、高分子乳化剤としてポリアクリル
酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸メタクリル酸共重合
体等が用いられている。しかし、これらの高分子乳化剤
は、アクリル主鎖とオルガノポリシロキサンの親和性が
高いとは言い難く、経時変化によりオルガノポリシロキ
サン相と水相とを容易に分離させる可能性が高いし、ま
た、耐熱性に劣り、これもまた貯蔵安定性を悪化させる
原因の一つとなっている。さらに高分子乳化剤のみの乳
化系においては、通常油滴粒子径が100μm以上のも
のが含まれ、これが保存中に油滴同士の合一を生じ安定
性を低下させる原因となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬表
面、中でもゴム‐、レザー‐又は樹脂系表面、特に車両
のそれ、例えばタイヤ、バンパー、車室内装部材等の表
面に対し、光沢性、安定性、レベリング性、耐久性、保
護性に優れた被膜を形成し、この被膜形成処理を塗布す
るか或いは塗布後簡単に拭き上げるだけで可能とするな
ど作業性が良好である水性硬表面保護艶出し剤を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
好ましい性質を有する水性硬表面保護艶出し剤について
鋭意研究を重ねた結果、油性保護艶出し成分、特にオル
ガノポリシロキサンを界面活性剤により水中に微分散さ
せた状態を維持させるのに、該艶出し成分及び媒体であ
る水に対する良好な親和性(これを両親媒性ともいう)
を有する高分子増粘剤が適合すること、これら油性保護
艶出し成分、界面活性剤、所定増粘剤とともに紫外線吸
収剤を含み、かつ所定粘度とした組成物がその目的に適
合しうることを見出し、これらの知見に基づいて本発明
をなすに至った。
【0014】すなわち、本発明は、(1)油性保護艶出
し成分、界面活性剤、両親媒性高分子増粘剤、紫外線吸
収剤を含有してなり、かつ粘度が100〜3000cS
tであることを特徴とする水性硬表面保護艶出し剤、を
提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様としては、
(2)水性エマルション型である前記(1)記載の硬表
面保護艶出し剤、(3)油滴粒子径が100μm未満で
ある前記(2)記載の硬表面保護艶出し剤、(4)油性
保護艶出し成分5〜50質量%、界面活性剤0.01〜
2質量%、両親媒性高分子増粘剤0.01〜0.2質量
%、紫外線吸収剤0.01〜0.5質量%を含有する前
記(1)、(2)又は(3)記載の硬表面保護艶出し
剤、(5)界面活性剤の配合割合が油性保護艶出し成分
に対し0.02〜10質量%である前記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の硬表面保護艶出し剤、(6)
油性保護艶出し成分がオルガノポリシロキサンである前
記(1)ないし(5)のいずれかに記載の硬表面保護艶
出し剤、(7)オルガノポリシロキサンの粘度が100
〜10000cStである前記(6)記載の硬表面保護
艶出し剤、(8)オルガノポリシロキサンがジメチルポ
リシロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサンで
ある前記(6)又は(7)記載の硬表面保護艶出し剤。
(9)オルガノポリシロキサンとしてジメチルポリシロ
キサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサンを主と
し、シリコーンレジン及び/又はシリコーンゴムを併用
する前記(6)又は(7)記載の硬表面保護艶出し剤、
(10)界面活性剤のHLBが8〜20である前記
(1)ないし(9)のいずれかに記載の硬表面保護艶出
し剤、(11)界面活性剤が親水性シリコーン系のもの
である前記(1)ないし(10)のいずれかに記載の硬
表面保護艶出し剤、(12)両親媒性高分子増粘剤が両
親媒性カルボキシビニル系ポリマーである前記(1)な
いし(11)のいずれかに記載の硬表面保護艶出し剤、
(13)両親媒性カルボキシビニル系ポリマーが一般式 CH2=CR1COOR3 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を、R3は炭素数1〜30のアルキル基
をそれぞれ示す)で表わされるコモノマーと一般式 CH2=CR2COOH (式中、R2は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を示す)で表わされるコモノマーとのコ
ポリマーからなるアルキル変性カルボキシビニル系ポリ
マーである前記(12)記載の硬表面保護艶出し剤、
(14)両親媒性カルボキシビニル系ポリマーが、(メ
タ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜30の(メ
タ)アクリル酸アルキルとの共重合体構造を主鎖とし、
該主鎖同士を架橋してなるか、あるいは(メタ)アクリ
ル酸とアルキル基の炭素数が1〜30の(メタ)アクリ
ル酸アルキルからなるかあるいはこれらを主とするモノ
マーを架橋剤の存在下に重合するとともに架橋してなる
アルキル変性カルボキシビニル系架橋型ポリマーである
前記(12)記載の硬表面保護艶出し剤、(15)オル
ガノポリシロキサン5〜50質量%、界面活性剤0.0
1〜2質量%、両親媒性カルボキシビニル系ポリマー
0.01〜0.2質量%、紫外線吸収剤0.01〜0.
5質量%を含有してなり、かつ粘度が100〜3000
cStであることを特徴とする水性エマルション型硬表
面保護艶出し剤、(16)オルガノポリシロキサンがジ
メチルポリシロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロ
キサンである前記(15)記載の硬表面保護艶出し剤、
(17)オルガノポリシロキサンとしてジメチルポリシ
ロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサンを主と
し、シリコーンレジン及び/又はシリコーンゴムを併用
する前記(15)記載の硬表面保護艶出し剤、(18)
両親媒性カルボキシビニル系ポリマーが一般式 CH2=CR1COOR3 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を、R3は炭素数1〜30のアルキル基
をそれぞれ示す)で表わされるコモノマーと一般式 CH2=CR2COOH (式中、R2は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を示す)で表わされるコモノマーとのコ
ポリマーからなるアルキル変性カルボキシビニル系ポリ
マーである前記(15)、(16)又は(17)記載の
硬表面保護艶出し剤、(19)両親媒性カルボキシビニ
ル系ポリマーが、(メタ)アクリル酸とアルキル基の炭
素数が1〜30の(メタ)アクリル酸アルキルとの共重
合体構造を主鎖とし、該主鎖同士を架橋してなるか、あ
るいは(メタ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜
30の(メタ)アクリル酸アルキルからなるかあるいは
これらを主とするモノマーを架橋剤の存在下に重合する
とともに架橋してなるアルキル変性カルボキシビニル系
架橋型ポリマーである前記(15)、(16)又は(1
7)記載の硬表面保護艶出し剤、(20)油滴粒子径が
100μm未満である前記(15)ないし(19)のい
ずれかに記載の硬表面保護艶出し剤、(21)ゴム‐、
レザー‐又は樹脂系表面用である前記(1)ないし(2
0)のいずれかに記載の硬表面保護艶出し剤、(22)
車両用である前記(1)ないし(21)のいずれかに記
載の硬表面保護艶出し剤、が挙げられる。
【0016】本発明の硬表面保護艶出し剤は、基本的に
は表面保護艶出し成分である油性成分、これを水中に均
一微分散させるための界面活性剤、この均一微分散状態
を長期間維持するための両親媒性高分子増粘剤、素材表
面を保護する紫外線吸収剤を含有してなるものであり、
中でも水性エマルション型のものが好ましい。水性エマ
ルション型のものにおいては、さらに油滴粒子径が10
0μm未満、中でも50μm未満であるのが好ましく、
さらに加えて0.5μm以上であるのがより一層好まし
い。このような油滴粒子径とすると、油滴の微分散状態
を均一に長期間維持しうるし、またエマルションの安定
性を高めうるので好ましい。本発明において用いられる
油性保護艶出し成分は、硬表面を保護して劣化等の不具
合を防止あるいは抑止し、かつ表面に光沢を付与するこ
とができるものであれば、特に限定されない。硬表面と
しては、通常、硬質材、中でもゴム‐、レザー‐又は樹
脂からなる表面(これをゴム樹脂等系表面ともいう)、
特に車両のタイヤ、バンパー、車室内装部材の表面や車
体の塗装面等が挙げられ、物品全体としては単一材から
なるものであっても、また複合材からなるものであって
もよく、また基材を硬質材、中でもゴム‐、レザー‐又
は樹脂により塗装、接着等の適当な手段で被覆したもの
であってもよい。
【0017】このような油性保護艶出し成分としては、
例えば合成系、天然系等の各種ワックス、高分子パラフ
ィン、ポリエチレングリコール(カルボワックス)、オ
ルガノポリシロキサン等が挙げられるが、硬表面、中で
もゴム樹脂等系表面に光沢を付与し、かつ該表面を保護
するのを長期間にわたり可能とするにはオルガノポリシ
ロキサンを用いるのが望ましい。
【0018】オルガノポリシロキサンについては特に限
定されないが、25℃における粘度が100〜1000
0cSt、中でも350〜6000cStであるものが
好ましい。この粘度が100cSt未満では光沢及び耐
久性に劣るし、また10000cStを超えると粘度が
上がりすぎ、取扱いにくくなり、簡便な操作では均一被
膜を形成させるのが困難になる。なお、ジメチルポリシ
ロキサンでは、この粘度は、A.J.Barryの式で
換算した平均分子量が6000〜60000、中でも1
0000〜50000となるものが好ましい。オルガノ
ポリシロキサンとしては、官能基を有しないものの他、
官能基を有する各種変性オルガノポリシロキサンが挙げ
られ、シリコーンオイル、シリコーンレジン、シリコー
ンゴムのいずれも用いられるが、シリコーンオイルのみ
を用いるか、あるいはシリコーンオイルを主とし、シリ
コーンレジン及びシリコーンゴムの一方又は両方を併用
するのが好ましい。また、シリコーンレジンはシリコー
ンワニスとして用いてもよい。
【0019】上記変性オルガノポリシロキサンについて
は、官能基の導入の形により側鎖型、両末端型、片末端
型、側鎖両末端型等が存在する。また、官能基として
は、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、カルビノ
ール基、メタクリル基、メルカプト基、フェノール基、
アルコキシル基、ビニル基、ポリエーテル基、メチルス
チリル基、長鎖アルキル基、高級脂肪酸エステル基、フ
ルオロアルキル基、フルオロポリエーテル基等が挙げら
れ、上記変性オルガノポリシロキサンはこれらの官能基
のうちの1種を有していてもよいし、また2種以上を有
していてもよい。これら変性オルガノポリシロキサンの
うち、耐久性を向上させるにはアミノ変性オルガノポリ
シロキサンやエポキシ変性オルガノポリシロキサン、メ
ルカプト変性オルガノポリシロキサン、ビニル変性オル
ガノポリシロキサン、ヒドロキシ変性オルガノポリシロ
キサン、ハロゲン変性オルガノポリシロキサン等が好ま
しく、耐水性や撥水性を向上させるには高級脂肪酸エス
テル変性オルガノポリシロキサンや長鎖アルキル変性オ
ルガノポリシロキサン、フルオロアルキル変性オルガノ
ポリシロキサン、フルオロポリエーテル変性オルガノポ
リシロキサン等が好ましい。
【0020】上記シリコーンオイルとしては、例えばジ
メチルポリシロキサンのようなストレートシリコーンオ
イルや、アミノ変性シリコーンオイルのような官能基を
有する各種変性シリコーンオイルが挙げられ、中でもジ
メチルポリシロキサン、その各種変性物、例えばアミノ
変性物やフルオロアルキル変性物等が好ましく、また2
5℃における粘度が100〜10000cSt、中でも
350〜6000cStであるものが好ましい。これら
は1種用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用
いてもよい。2種以上の組合せとしては、ストレートシ
リコーンオイルとアミノ変性シリコーンオイルとの組合
せが好ましく、特にジメチルポリシロキサンとアミノ変
性ジメチルポリシロキサンやフルオロアルキル変性ジメ
チルポリシロキサンとの組合せが好ましい。このように
組み合わせて用いられる変性オルガノポリシロキサン
は、その使用量をオルガノポリシロキサン全量の50質
量%以下、さらには30質量%以下とするのが費用対効
果の点からみて好ましい。ジメチルポリシロキサンのよ
うなストレートシリコーンオイル単独でも十分な保護艶
出し効果を発揮することができるが、さらに一層該効果
を向上させるには、アミノ変性ジメチルポリシロキサン
のような各種変性オルガノポリシロキサンを用いるのが
よい。代表的ストレートシリコーンオイルであるストレ
ートジメチルシリコーンオイルについては、市販品とし
てGE東芝シリコーン社製TSF451シリーズ、信越
シリコーン社製KF−96シリーズ、東レダウコーニン
グ社製SH−200シリーズ、日本ユニカー製L−45
シリーズ、旭化成ワッカーシリコーン社製AKシリーズ
等があり、中でもそれらのうち上記した粘度或いは平均
分子量の範囲に入るジメチルポリシロキサンが好まし
い。オルガノポリシロキサンとして好ましくは、ジメチ
ルポリシロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサ
ンを用いるか、或いはジメチルポリシロキサン及び/又
は変性ジメチルポリシロキサンを主とし、シリコーンレ
ジン及び/又はシリコーンゴムを併用するのがよい。
【0021】本発明の保護艶出し剤において、油性保護
艶出し成分、中でも変性物を含んでいてもよいオルガノ
ポリシロキサン、特に変性物を含んでいてもよいジメチ
ルポリシロキサンは、通常5〜50質量%、好ましくは
10〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%含
有されているのが望ましい。オルガノポリシロキサンの
含有量が5質量%未満では保護艶出し効果が十分には得
られにくいし、また50質量%を超えてもさしたる効果
の向上は望めず、エマルションの安定性の点からも好ま
しくない。
【0022】本発明においては、上記した素材表面の保
護艶出し成分である油性成分を水中に均一に分散させる
ために界面活性剤を用いる必要がある。この際の分散
は、液/液微分散であるのが好ましい。界面活性剤は特
に限定されないが、一般にはノニオン界面活性剤、アニ
オン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤
を用いることができる。
【0023】ノニオン界面活性剤としては、例えば多価
アルコール脂肪酸エステル系、多価アルコールアルキル
エーテル系、ポリオキシエチレンエーテル系、エーテル
エステル系、含窒素誘導体系、高分子系、含フッ素誘導
体系、シリコーン系、ポリペプチド系、天然系等のもの
が挙げられる。多価アルコール脂肪酸エステル系ノニオ
ン界面活性剤としては、例えばプロピレングリコールモ
ノ脂肪酸エステル、エチレングリコールモノ脂肪酸エス
テル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪
酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド
脂肪酸エステル等が挙げられる。多価アルコールアルキ
ルエーテル系ノニオン界面活性剤としては、例えばアル
キルポリグルコシド等が挙げられる。ポリオキシエチレ
ンエーテル系ノニオン界面活性剤としては、例えばポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
フィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノー
ル、ポリオキシエチレンコレステロール、ポリオキシエ
チレンコレスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンラノ
リンアルコールエーテル、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。
エーテルエステル系ノニオン界面活性剤としては、例え
ばポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリエチレ
ングリコールジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸ジエステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エス
テル、オリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレ
ン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン動植物油、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコール、特殊ポ
リオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンラノリン脂肪酸エステル等が挙げられる。含窒素誘導
体系ノニオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエ
チレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド、アルキルジエタノールアミド、アルキルアルカノー
ルアミド、アルキルアミンオキシド等が挙げられる。高
分子系ノニオン界面活性剤としては、例えばポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンランダムポリマ
ー、ポリオキシエチレンロジンエステル、エチレンジア
ミンとポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
クポリマーとの縮合物等が挙げられる。
【0024】アニオン界面活性剤としては、例えばカル
ボン酸塩系、スルホン酸塩系、硫酸塩系、リン酸塩系等
のものが挙げられる。カルボン酸塩系アニオン界面活性
剤としては、例えば脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボ
ン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸塩、アシル乳
酸塩、N‐アシルグルタミン酸塩、N‐アシルアラニン
塩、N‐アシルサルコシン塩、N‐アシル‐ω‐アミノ
酸塩等が挙げられる。スルホン酸塩系アニオン界面活性
剤としては、例えばアルカンスルホン酸塩、α‐オレフ
ィンスルホン酸塩、α‐スルホ脂肪酸メチルエステル
塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルグリシジルエーテ
ルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩、N‐アシルメチルタウリン塩、ホルマリン
縮合系スルホン酸塩等が使用できる。硫酸塩系アニオン
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸塩、アルキル
エーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、脂
肪酸アルカノールアミド硫酸塩、脂肪酸モノグリセリド
硫酸塩等が挙げられる。リン酸塩系アニオン界面活性剤
としては、例えばアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテ
ルリン酸塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸塩等が挙げら
れる。
【0025】両性界面活性剤としては、例えばアルキル
アミノカルボン酸系、アルキルカルボキシベタイン系、
アルキルイミダゾリン系、グリシン系、アミノプロピオ
ン系、スルホベタイン系、スルホン酸系、硫酸系、リン
酸系等のものが挙げられる。
【0026】カチオン界面活性剤としては、例えば脂肪
族アミン塩系、その第四級アンモニウム塩系、環式第四
級アンモニウム塩系等のものが挙げられる。脂肪族アミ
ン塩系カチオン界面活性剤としては、例えば1級アミン
塩、2級アミン塩、3級アミン塩、脂肪族アミドアミン
塩、アルキルトリアルキレングリコールアミン塩、アル
キルエーテルアミン塩、アミンオキシド塩等が挙げられ
る。環式第四級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤と
しては、例えばベンザコニウム塩、ベンゼトニウム塩、
ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
【0027】これらの界面活性剤は1種用いても良い
し、また2種以上を組み合わせて用いてもよいが、乳化
安定性や取り扱い性の点からアニオン界面活性剤及びノ
ニオン界面活性剤を用いることが望ましい。また、界面
活性剤は、そのHLBが8〜20、中でも10〜18で
あるものが好ましく、特にノニオン界面活性剤において
そうである。
【0028】本発明の保護艶出し剤において、界面活性
剤の含有割合は0.01〜2質量%、好ましくは0.1
〜1質量%の範囲と極少量とするのが作業時の安全性や
環境への負荷の軽減の点から好ましい。この割合が0.
01質量%未満では、油性保護艶出し成分が水中に十分
には微分散されにくくなるし、また2質量%を超えると
微分散状態が安定化され過ぎて素材表面への有効成分の
速やかな放出展開が起こりにくくなる。
【0029】本発明の保護艶出し剤において、油性保護
艶出し成分をより一層効果的に水中に均一に液/液微分
散させるには、親水性シリコーンを用いるのが好まし
い。親水性シリコーンとしては、親水性官能基、例えば
ポリエーテル基(ポリオキシエチレン基、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレン基等)、アミノ基等を有す
るシリコーンが挙げられ、特に界面活性能を有する親水
性シリコーン系界面活性剤、中でもポリエーテル変性型
のものが好ましい。また、親水性シリコーンについては
該官能基の導入型からみて側鎖導入型、片末端導入型、
両末端導入型等が挙げられる。
【0030】殊に、親水性シリコーン系界面活性剤、中
でもポリエーテル変性型のものは、油性保護艶出し成分
にオルガノポリシロキサンを用いた場合、親水性シリコ
ーン系界面活性剤のポリシロキサン主鎖が該保護艶出し
成分と良好な親和性を示すため、例えばHLB10以上
等の高いHLBを持つものにおいても良好な混和性を発
揮し、しかも一般的な界面活性剤に比べて使用量を極め
て少なくすることができるため、保護艶出し剤を対象素
材に塗布した際に有効成分のすみやかな放出及び展開が
可能になるので特に好ましい。また、親水性シリコーン
系界面活性剤、中でもポリエーテル変性型のものは、油
性保護艶出し成分にオルガノポリシロキサンを用いた場
合、それを媒体である水に液/液微分散させるために水
溶性であることが望ましい。そこで、そのHLBが10
以上、中でも12以上となるようにするのが好ましい。
【0031】このような親水性シリコーン、例えばポリ
エーテル変性シリコーン等には一般に「シリコーン系界
面活性剤」として市販されているものを用いることがで
きる。その代表例としては、信越シリコーン社製のKF
−351、KF−354、KF−355等、東レダウコ
ーニング社製のSH3771、SH3772、SH37
73、SH3775、SH3746等、GE東芝シリコ
ーン社製のTSF−4440、TSF−4441、TS
F−4452等、日本ユニカー社製のSILWETシリ
ーズや、FZ−2104、FZ−2105、FZ−21
18、FZ−2123、FZ−2161、FZ−216
2、FZ−2163、FZ−2164、FZ−216
5、L−7604等、旭化成ワッカーシリコーン社製の
L−03、L−051等が挙げられる。これらのうち、
いずれを用いても何ら問題はないが、保護艶出し成分に
オルガノポリシロキサンを用いた場合には、それに対す
る親和性、水に対する溶解性、その微分散能力や取り扱
い性等を勘案すると、KF−351、KF−354、K
F−355、SH3771、SH3772、TSF−4
440、FZ−2104、FZ−2105、FZ−21
18、FZ−2161、FZ−2162、FZ−216
3、L−7604、L−051等を用いることが好まし
い。
【0032】これらのシリコーン系界面活性剤は、前記
の他の界面活性剤を用いることなく単独で用いてもよい
し、また他の界面活性剤と併用してもよい。また、本発
明の保護艶出し剤において親水性シリコーン系界面活性
剤も含め親水性シリコーンを用いる場合には、その含有
割合は0.01〜0.6質量%、中でも0.05〜0.
3質量%の範囲とするのが好ましい。この割合が0.0
1質量%では微分散能が十分には発揮されにくいし、ま
た0.6質量%を超えると微分散状態が安定化され過ぎ
て素材表面への有効成分の速やかな放出展開が起こりに
くくなる。
【0033】本発明の保護艶出し剤においては、油性保
護艶出し成分に対する界面活性剤の配合割合を0.02
〜10質量%となるように調製するのが好ましい。この
割合が0.02質量%未満では微分散効果が十分には得
られにくいし、また10質量%を超えると微分散状態が
安定化され過ぎて素材表面への有効成分の速やかな放出
展開が起こりにくくなる。
【0034】本発明の保護艶出し剤においては、媒体で
ある水相のレオロジーを変化させ、有効成分である油性
保護艶出し成分について界面活性剤により長期にわたり
水中で液/液微分散状態を持続させるために両親媒性高
分子増粘剤が用いられる。両親媒性高分子増粘剤は、前
記したように、両親媒性すなわち油性保護艶出し成分及
び媒体である水に対する良好な親和性を有する高分子増
粘剤である。
【0035】両親媒性高分子増粘剤として好ましくは、
両親媒性カルボキシビニル系ポリマーが挙げられる。両
親媒性カルボキシビニル系ポリマーとしては、アルキル
変性カルボキシビニル系ポリマー、中でもアルキル基が
炭素数8以上、好ましくは8〜30、特に10〜26の
長鎖であるものが好ましく、また、不飽和カルボン酸、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸等からなるかあるいは不飽和カルボン酸を主とする
モノマーを架橋剤の存在下に重合するとともに架橋する
ことにより得られる架橋型ポリマーなども挙げられる。
架橋剤としては、例えばエチレングリコールジアクリレ
ート、ジビニルベンゼン、ポリアリル化合物(例えばポ
リアリルスクロース等)、ポリエポキシド等が挙げられ
る。アルキル変性カルボキシビニル系ポリマーとして好
ましくは、一般式 CH2=CR1COOR3 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を、R3は炭素数1〜30のアルキル基
をそれぞれ示す)で表わされるコモノマーと一般式 CH2=CR2COOH (式中、R2は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を示す)で表わされるコモノマーとのコ
ポリマーからなるもの、中でもR3のアルキル基が炭素
数8〜30、好ましくは10〜26の長鎖であるもの
や、(メタ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜3
0、好ましくは8〜30、特に10〜26の(メタ)ア
クリル酸アルキルとの共重合体構造を主鎖とし、該主鎖
同士を架橋してなる架橋型ポリマーや、(メタ)アクリ
ル酸とアルキル基の炭素数が1〜30、好ましくは8〜
30、特に10〜26の(メタ)アクリル酸アルキルか
らなるかあるいはこれらを主とするモノマーを、架橋剤
の存在下に重合するとともに架橋することにより得られ
る架橋型ポリマー、例えば一般式
【化1】 (式中、R4,R5は互いに同一であるか又は異なって、
水素原子又は炭素数が1〜30、好ましくは8〜30、
特に10〜26のアルキル基であり、R6,R7,R8
9は少なくとも1つは水素原子であって、かつ互いに
同一であるか又は異なって、水素原子又は炭素数が1〜
30、好ましくは8〜30、特に10〜26のアルキル
基であり、n、n′、m、m′及びlはこの一般式全体
として適当な高分子量となるような任意の数であり、k
は1〜10である)で表わされる架橋型ポリマーなどが
挙げられる。
【0036】また、両親媒性カルボキシビニル系ポリマ
ーは平均分子量10万〜500万、中でも30万〜30
0万、特に50万〜200万をもつものが好ましい。
【0037】両親媒性カルボキシビニル系ポリマーとし
ては適当な市販品をそのまま用いることもできる。この
市販品としては、例えばB.F.Goodrich社の
PEMULEN各種(例えばTR−1、TR−2、16
21、1622等)、Carbopol各種(例えば、
1610、1623、1382、1342、ETD20
20等)、SEPPIC社のSOLAGAM(例えばS
F306、SH210、SJ108等)、東亜合成工業
社のB−300やB−500等、ロームアンドハース社
のACUSOL各種(例えば、820、880、882
等)や、ACULYN各種(例えば22等)等が挙げら
れ、中でもPEMULEN TR−1、PEMULEN
TR−2、PEMULEN 1621、PEMULE
N 1622、SOLAGAM SF306、SOLA
GAM SH210、SOLAGAM SJ108、A
CULYN 22が好ましい。なお、アルキル基で変性
されていない、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩(例
えばナトリウム塩等)、アクリル酸−メタクリル酸共重
合体等の親水性ポリマーには、油性保護艶出し成分、中
でもオルガノポリシロキサンに対する親和性がほとんど
なく、上記微分散状態の持続効果もほとんどない。
【0038】両親媒性高分子増粘剤については、それを
単に配合するだけで増粘効果を示すものでもよいが、例
えばpH調節剤で中和等pHを適切に調節することによ
り増粘効果を示すものなどであってもよく、このような
ものとしては上記の各種両親媒性カルボキシビニル系ポ
リマーが挙げられ、該ポリマーはカルボキシル基を塩基
性物質により中和させることにより増粘する。
【0039】この際に中和剤として用いられる塩基性物
質については特に制限されないが、安全性、素材表面へ
の影響、取り扱い性等の点からみて、一般的には水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、塩基性アミノ酸(例えばヒスチジン、リジ
ン、アルギニン等)、モノイソプロパノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン、2‐アミノ‐2‐メチル‐1‐プロパノール、2‐
アミノ‐2‐メチル‐1,3‐プロパンジオール、2‐
アミノ‐2‐ヒドロキシメチル‐1,3‐プロパンジオ
ール、ポリオキシエチレントリエタノールアミン等が挙
げられ、中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロ
パノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ポリオ
キシエチレントリエタノールアミンが好ましく、特にポ
リオキシエチレントリエタノールアミンは界面活性剤の
使用量を減少させることができるので好ましい。これら
塩基性物質を用いるに当たっては、所望保護艶出し剤の
pHが5〜9になるように添加すればよく、素材や人体
に対する影響や安全性、油性保護艶出し成分、中でもオ
ルガノポリシロキサンの微分散安定化効果等を考慮する
とpH6〜8に調整されるように添加するのがより好ま
しい。
【0040】本発明の保護艶出し剤において、両親媒性
高分子増粘剤の含有割合は0.01〜0.2質量%、中
でも0.02〜0.15質量%の範囲とするのが好まし
い。この割合が0.01質量%未満では増粘効果が発揮
され難くなるし、また0.2質量%を超えると粘度が上
がりすぎ取り扱いにくくなる。
【0041】本発明の保護艶出し剤はこのように両親媒
性高分子増粘剤により増粘され、100〜3000cS
t、好ましくは150〜2000cStの範囲の粘度に
調整されていることが肝要である。粘度が100cSt
未満では微分散安定性が低下するし、また3000cS
tを超えると高粘度となるため取り扱いにくく、素材表
面に塗布或いはスプレーした際に速やかには均一性が得
られにくくなる。
【0042】本発明の保護艶出し剤に用いられる紫外線
吸収剤により素材表面は日光から保護される。紫外線吸
収剤については特に制限されず、例えば安息香酸系、サ
リチル酸系、ケイ皮酸系、ウロカニン酸系、ベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系のものの他、オクチルト
リアゾン、アントラニン酸メンチル、エチル 2‐シア
ノ‐3,3‐ジフェニルアクリレート、オクチル 2‐
シアノ‐3,3‐ジフェニルアクリレートなどが挙げら
れる。
【0043】安息香酸系紫外線吸収剤としては、例えば
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラ
アミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香
酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4‐
[N,N‐ジ(2‐ヒドロキシプロピル)アミノ]安息
香酸エチルなどが挙げられる。サリチル酸系紫外線吸収
剤としては、例えばサリチル酸エチレングリコール、サ
リチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベ
ンジル、サリチル酸p‐tert‐ブチルフェニル、サ
リチル酸ホモメンチルなどが挙げられる。ケイ皮酸系紫
外線吸収剤としては、例えばケイ皮酸ベンジル、パラメ
トキシケイ皮酸2‐エトキシエチル、パラメトキシケイ
皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ‐2‐エチ
ルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル・ジイソプロピルケイ皮酸混合物などが挙げられ
る。ウロカニン酸系紫外線吸収剤としては、例えばウロ
カニン酸、ウロカニン酸エチルなどが挙げられる。
【0044】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、
例えばヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシ
メトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキ
シベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシジ
メトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベン
ゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾ
フェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキ
シオクチルベンゾフェノンなどが挙げられる。
【0045】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
は、例えば2‐(2′‐ヒドロキシ‐5′‐メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2‐(2′‐ヒドロキシ‐
3′‐t‐ブチル‐5′‐メチルフェニル)‐5‐クロ
ロベンゾトリアゾール、2‐[2′‐ヒドロキシ‐
3′,5′‐ジ(t‐ブチル)フェニル]‐5‐クロロ
ベンゾトリアゾール、2‐[2′‐ヒドロキシ‐3′,
5′‐ジ(t‐ブチル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2‐[2′‐ヒドロキシ‐3′,5′‐ジ(t‐オ
クチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2‐[2′‐
ヒドロキシ‐3′‐(3″,4″,5″,6″‐テトラ
ヒドロフタルイミドメチル)‐5′‐メチルフェニル]
ベンゾトリアゾール、2‐[2′‐ヒドロキシ‐3′,
5′‐ジ(t‐アミル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル、メチル‐3‐[3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐
2‐イル)‐5‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニ
ル]プロピオネートとポリエチレングリコール300の
反応生成物(チバスペシャリティケミカルズ社製、商品
名「チヌビン1130」)などが挙げられる。
【0046】これらの紫外線吸収剤は、通常、本発明の
保護艶出し剤の他の成分と同時に処方すればよく、また
非水溶性の紫外線吸収剤についてはあらかじめ前記の界
面活性剤に溶解してから用いてもよい。上記紫外線吸収
剤のうち、素材表面を紫外線から強力に保護するために
はベンゾフェノン系やベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤を用いるのが好ましい。また、チヌビン1130のよ
うな、ポリエーテル基が付加された紫外線吸収剤は、界
面活性作用も示すため界面活性剤量を低減することがで
きるので好ましい。
【0047】本発明の保護艶出し剤において、紫外線吸
収剤の含有割合は0.01〜0.5質量%、中でも0.
02〜0.3質量%の範囲とするのが好ましい。この割
合が0.01質量%未満では本来の効果が発揮され難い
し、また0.5質量%を超えるとその量に見合う効果の
向上が得られにくくなり、むしろ経済的にも不利とな
る。
【0048】本発明の保護艶出し剤としてより好ましい
のは、オルガノポリシロキサン5〜50質量%、界面活
性剤0.01〜2質量%、両親媒性カルボキシビニル系
ポリマー0.01〜0.2質量%、紫外線吸収剤0.0
1〜0.5質量%を含有してなり、かつ粘度が100〜
3000cStである水性エマルション型硬表面保護艶
出し剤であり、中でも油滴粒子径が100μm未満、中
でも50μm未満であるのが好ましく、さらに加えて
0.5μm以上であるのがより一層好ましい。このよう
な油滴粒子径とすると、油滴の微分散状態を均一に長期
間維持しうるし、またエマルションの安定性を高めうる
ので好ましい。この好適保護艶出し剤の中でも好ましい
のは、オルガノポリシロキサンとしてジメチルポリシロ
キサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサンを用いる
か、或いはジメチルポリシロキサン及び/又は変性ジメ
チルポリシロキサンを主とし、シリコーンレジン及び/
又はシリコーンゴムを併用し、かつ両親媒性カルボキシ
ビニル系ポリマーとして一般式 CH2=CR1COOR3 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を、R3は炭素数1〜30のアルキル基
をそれぞれ示す)で表わされるコモノマーと一般式 CH2=CR2COOH (式中、R2は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキル基を示す)で表わされるコモノマーとのコ
ポリマーからなるもの、中でもアルキル基が炭素数8〜
30、好ましくは10〜26の長鎖であるものや、(メ
タ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜30、好ま
しくは8〜30、特に10〜26の(メタ)アクリル酸
アルキルの共重合体であって、かつその主鎖同士が架橋
された構造を持つものや、(メタ)アクリル酸とアルキ
ル基の炭素数が1〜30、好ましくは8〜30、特に1
0〜26の(メタ)アクリル酸アルキルからなるかある
いはこれらを主とするモノマーを、架橋剤の存在下に重
合するとともに架橋することにより得られる架橋ポリマ
ーを用いたものであり、中でも特に上記オルガノポリシ
ロキサンのうちジメチルポリシロキサンを用いるか或い
はそれを主とし、これにシリコーンレジンや、シリコー
ンゴムや、変性ジメチルポリシロキサン、中でもアミノ
変性ジメチルポリシロキサンやフルオロアルキル変性ジ
メチルポリシロキサンを組み合わせたものを用いた場合
である。両親媒性カルボキシビニル系ポリマーについて
は、さらに平均分子量10万〜500万、中でも30万
〜300万、特に50万〜200万をもつものが好まし
い。
【0049】本発明の保護艶出し剤には、その目的をそ
こなわない範囲で必要に応じて通常保護艶出し剤に用い
られる添加成分、例えば熱安定剤、酸化防止剤、防腐
剤、顔料、染料、香料、水溶性溶剤等を適宜添加するこ
とができる。
【0050】本発明の保護艶出し剤は、ディスパ等の撹
拌装置を備えた溶解槽に所定の各成分を添加し、撹拌、
混合することにより容易に調製することができる。調製
方法として好ましくは、まず、溶媒たる水に両親媒性高
分子増粘剤をあらかじめ溶解させる。この際、あらかじ
め両親媒性高分子増粘剤の高濃度液を調製しておき、単
に水で希釈するだけにしてもよい。次いで、中和剤以外
の各配合成分を一緒に或いは順次に添加し、撹拌、混合
する。順次に添加する際には、添加順序は特に問わな
い。配合成分が均一に微分散されたことを確認したの
ち、中和剤を添加し系を増粘させ微分散状態を安定化さ
せる。このとき、適当な時間、例えば20分間程度を限
度として撹拌を継続すれば、更に均一性に優れたものと
することができる。また、本発明における高分子増粘剤
は両親媒性であるため、最初に溶解させる媒体を油性の
保護艶出し剤成分としても何ら差し支えない。この場合
は、中和剤を除く他の成分を前記したように添加してい
き、最後に中和増粘させれば良い。前記と同様、中和後
適当な時間撹拌を継続すれば、更に均一性に優れたもの
とすることができる。
【0051】本発明の保護艶出し剤で素材表面を処理す
るには特に制限はなく、ハンドスプレー等でスプレーす
ることもできるし、直接あるいはスポンジや布等につけ
て塗布し塗り広げることもできる。いかなる処理の場合
においても、保護艶出し成分が速やかに放出されるため
単に塗布するか或いは塗布後軽く拭き上げるだけで非常
に優れた光沢を素材表面に付与することができ、形成さ
れた保護艶出し膜は長期間にわたり優れた光沢を保った
まま雨水等により流亡することなく保持することができ
る。
【0052】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。なお、分析手段として、IRスペクトルは
島津製作所製FTIR−8200PC型(KBr法で測
定)を、また平均分子量は島津製作所製高速液体クロマ
トグラフィーLC−6AD(示差屈折率検出器:同RI
D−6A、カラムSHODEX製GPC KF805、
ポリスチレンの標準曲線使用、溶媒テトラヒドロフラ
ン)をそれぞれ用いて測定した。
【0053】合成例1(両親媒性カルボキシビニル系ポ
リマーの合成) 撹拌器、冷却器、温度制御装置を備えた300ml反応
容器にメタクリル酸ベヘニル11.82g(30mmo
l)、アクリル酸0.22g(3mmol)をベンゼン
100gと共に仕込み窒素気流下で70℃まで昇温させ
た。次いで、20gのベンゼンに溶解させた2,2′‐
アゾビス(イソブチロニトリル)(東京化成製試薬)
0.03g(0.18mmol)を、窒素気流下、撹拌
しながら20分間かけて滴下した後、80℃まで更に昇
温し12時間反応を継続させた。反応終了後、反応系を
10℃にまで冷却し、10倍容量の水を加え撹拌した
後、分液ロートにより水相を分取した。分取した水相を
エバポレーターにより濃縮後、さらに恒温真空乾燥機に
て40℃で24時間乾燥させて白色粉末のアクリル酸・
メタクリル酸ベヘニル共重合体(平均分子量80万)
9.74g(収率82%)を得た。 FT−IR(cm-1):2400〜3400(−COO
H)、1725(−COOR3) この共重合体を合成物1と称する。
【0054】合成例2(両親媒性カルボキシビニル系ポ
リマーの合成) 撹拌器、冷却器、温度制御装置を備えた300ml反応
容器にアクリル酸ステアリル5.11g(16mmo
l)、アクリル酸ベヘニル3.67g(10mmo
l)、アクリル酸0.14g(2mmol)、ポリエチ
レン(4mol)グリコールジアクリレート(新中村化
学製NKエステルA−200)0.03g(0.09m
mol)をベンゼン100gと共に仕込み窒素気流下で
60℃まで昇温させた。次いで、20gのベンゼンに溶
解させた2,2′‐アゾビス(イソブチロニトリル)
0.03g(0.18mmol)を、窒素気流下、撹拌
しながら20分間かけて滴下した後、80℃まで更に昇
温し20時間反応を継続させた。反応終了後、反応系を
10℃まで冷却し、10倍容量の水を加え撹拌した後、
分液ロートにより水相を分取した。分取した水相をエバ
ポレーターにより濃縮後、さらに恒温真空乾燥機にて4
0℃で24時間乾燥させて白色粉末のアクリル酸・アク
リル酸アルキル架橋型共重合体(平均分子量180万)
6.35g(収率71%)を得た。 FT−IR(cm-1):2300〜3500(−COO
H)、1740(−COOR3) この共重合体を合成物2と称する。
【0055】実施例1〜25、比較例1〜6 上記合成例1、2及び下記に示す各成分の中から表1〜
3に示す処方で、同表に示す粘度を有する各種硬表面保
護艶出し剤を試料として調製した。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】調製方法については次のとおり。撹拌装置
を備えた溶解槽に所定量のイオン交換水を入れ、これに
所定高分子増粘剤又は高分子乳化剤を加えて溶解させ、
撹拌しながら中和剤を除く他の成分を加えて均一に分散
させたのち、中和剤を加えて所定のpHに調整し、20
分間撹拌した。これらの操作は全て室温条件下で行っ
た。なお、高分子増粘剤又は高分子乳化剤があらかじめ
アルカリ塩等で中和されている場合は、pH調整操作を
省いてもよい。又、各種アルキル変性カルボキシビニル
系ポリマーについては、その有効成分に基づいて配合し
た。pHは堀場製作所製ガラス電極pHメーター「F−
13型」で、また粘度は東京科学製B型粘度計「B6H
型」でそれぞれ測定した。
【0060】各成分については以下のとおり。 ・ KF−96−100:信越化学製ストレートジメチ
ルシリコーンオイル、100cSt ・ KF−96−350:同、350cSt ・ KF−96−1000:同、1000cSt ・ KF−96−3000:同、3000cSt ・ KF−96−6000:同、6000cSt ・ TSF4702:GE東芝シリコーン製側鎖アミノ
基変性シリコーン、500cSt ・ FS1265―1000:東レダウコーニングシリ
コーン製側鎖フルオロアルキル基変性シリコーン、10
00cSt ・ R.A 1038:旭化成ワッカーシリコーン製シ
リコーンレジンの「Release Agent 10
38(2000cSt)」の略 ・ ノイゲンET−95:第一工業製薬製ノニオン系界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(合成
アルコール系)、HLB=10.5 ・ ノイゲンET−102:同、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル(天然アルコール系)、HLB=10.
8 ・ ノイゲンES−169:同、ポリオキシエチレンオ
レイン酸エステル、HLB=13.5 ・ プルロニックL−62:旭電化製ノニオン系界面活
性剤、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
ク共重合体 ・ テイカライトN2030:テイカ製アニオン系界面
活性剤、ナトリウム高級アルコール硫酸塩 ・ KF−351:信越化学製側鎖ポリエーテル基変性
シリコーン活性剤、HLB=14.5 ・ KF−354:同、HLB=18 ・ KF−355:同、HLB=14.4 ・ SILWET FZ−2161:日本ユニカー製側
鎖ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤、HLB=1
8 ・ SILWET L−7604:同、HLB=13 ・ PEMULEN TR−1:B.F.Goodri
ch製アルキル変性カルボキシビニル系ポリマー、粧配
基名「アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体」、
CTFA名「Acrylates/C10−30 Al
kyl Acrylate Crosspolyme
r」 ・ PEMULEN TR−2:同 ・ PEMULEN 1621:同、工業グレード品 ・ PEMULEN 1622:同、工業グレード品 ・ アロン A−10H:東亞合成製高分子増粘剤、ポ
リアクリル酸、有効成分26% ・ アロン A−7100:東亞合成製高分子増粘剤、
ポリアクリル酸ナトリウム、有効成分21% ・ アロン B−500:東亞合成製高分子増粘剤、ア
クリル酸メタクリル酸共重合体、有効成分35% ・ SOLAGAM SF306:SEPPIC製アル
キル変性カルボキシビニル系ポリマー、有効成分43% ・ SOLAGAM SH210:同、有効成分55% ・ SOLAGAM SJ108:同、有効成分35% ・ ACULYN 22:ロームアンドハース(Roh
m and Haas)製アルキル変性カルボキシビニ
ル系ポリマー、CTFA名「Acrylates/St
eareth−20 Methacrylate Co
polymer」、有効成分30% ・ Uvinul MS−40:BASF製ベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、CTFA名「ベンゾフェノン‐
4」 ・ VIOSORB 583:共同薬品製ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤、化学名「2‐(2′‐ヒドロキ
シ‐5′‐オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール」 ・ TINUVIN(チヌビン) 1130:チバスペ
シャリティーケミカルズ製ベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤、メチル‐3‐〔3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオネートとポリエチレングリコール300
との反応生成物 ・ トリエタノールアミン:高分子増粘剤の中和剤 ・ 水酸化ナトリウム:高分子増粘剤の中和剤、但し2
0%水溶液として使用
【0061】各試料の諸性質について以下の試験又は測
定方法で調べ、必要に応じ評価した。その結果を、表4
及び表5に示す。
【0062】(1)油滴粒度分布 試料について、(A)調製直後、(B)ヤマト科学製低
温乾燥器「DK−63」で50℃で1ヶ月間放置後、
(C)長野科学機械製作所製サイクリング試験器「LH
−40−13P型」で1ヶ月放置後、それぞれ油滴粒度
分布状態を堀場製作所製レーザ回折/散乱式粒子径分布
測定装置「LA−920」で測定し、次の基準で評価し
た。 ◎:50μm以上の油滴が存在しない。 ○:100μm以上の油滴が存在しない。 △:100μm以上の油滴が油滴全体の20%を超えな
い範囲で存在する。 ×:100μm以上の油滴が油滴全体の20%を超える
範囲で存在する。
【0063】(2)安定性 試料について、(A)調製直後、(B)ヤマト科学製低
温乾燥器「DK−63」で50℃で1ヶ月間放置後、
(C)長野科学機械製作所製サイクリング試験器「LH
−40−13P型」で1ヶ月放置後、それぞれ乳化状態
やその推移を目視で観察した。 ◎:完全な乳化状態である。 ○:視認可能な油滴がわずかに生じるが水相の分離は認
められない。 △:視認可能な油滴がかなり生じるが水相の分離は認め
られない。 ×:油相或いは水相の分離層が生じる。
【0064】(3)レベリング性 試料をハンドスプレーガンでタイヤに吹きつけ、スポン
ジで円周状に3周拭き上げたのち、乾燥し、目視により
以下の基準で評価した。 ◎:完全な均一膜を形成し塗りむらが全くない。 ○:全体に均一膜を形成しているが、至近距離からの目
視ではごく一部に濃淡がある。 △:タイヤの一部に明らかな塗りむらがある。 ×:タイヤ全面に明らかな塗りむらがある。
【0065】(4)光沢 試料をハンドスプレーガンでタイヤに吹きつけ、スポン
ジで円周状に3周拭き上げ、光沢及びタイヤ面における
5×5mm大の文字の写り込み具合を目視により以下の
基準で評価した。 ◎:優れた光沢があり、写り込んだ文字がはっきり読み
とれる。 ○:光沢は明らかにあるが、写り込んだ文字は識別でき
るもののややぼやけている。 △:光沢はあるものの、写り込んだ文字は輪郭程度しか
識別できない。 ×:光沢も劣り、写り込んだ文字も識別できない。
【0066】(5)撥水性 試料を、あらかじめ中性洗剤で洗浄した天然ゴム試験片
(日本テストパネル製、2×30×120mm)に50
μl滴下し、スポンジで均一に塗り広げたのち、1時間
乾燥させ、水に対する静止接触角を測定した。なお、こ
の接触角の測定には、協和界面化学製自動接触角測定装
置CA−Z型を使用した。また、試料塗布前の天然ゴム
試験片に対する水の静止接触角は75°であった。
【0067】(6)耐久性(I)及び(II) 試料を、天然ゴム試験片(日本テストパネル大阪製、2
×70×150mm)に1ml滴下し、スポンジで均一
に塗り広げ、乾燥したのち、JIS−D−0205に規
定される「自動車部品の耐候性試験方法」による屋外直
接暴露試験(標準:WON−S)に従い、2週間、屋外
暴露試験を行った。試験期間中、雨は4日間、曇りは1
日間、晴れは9日間、平均気温24℃であった。この試
験にはJIS−Z−2381に規定される直接暴露装置
を使用し、試料当り3枚の評価試験片と1枚の対比用保
存試験片を作成した。次いで、水流のみで軽く水洗した
試験後の試験片について、耐久性(I)として試験前の
試験片に対する光沢及び撥水性の維持の程度を、耐久性
(II)として耐汚染性を汚れの度合いでそれぞれ目視
により観察し、評価した。評価時には3枚の評価試験片
と対比用保存試験片を比較して評価を平均化した。評価
基準は以下のとおりである。 (光沢及び撥水性) ◎:光沢、撥水性共にほぼ変化がない。 ○:光沢、撥水性のいずれかで多少劣化する。 △:光沢、撥水性のいずれかで明らかに劣化する。 ×:光沢、撥水性共に明らかに劣化する。 (耐汚染性) ◎:ほとんど汚れが付着していない。 ○:汚れがあるものの目立たない。 △:汚れがかなり目立つ。 ×:よごれがひどい。
【0068】(7)保護性 上記耐久性試験と同様にして暴露試験を行ったのち、水
流のみで軽く水洗した試験後の試験片のひび割れの発生
状態について目視により観察し、以下の基準で評価し
た。 ◎:ひび割れが全く発生していない。 ○:視認しにくい微細なひび割れが発生している。 △:試験片の一部に明らかなひび割れが発生している。 ×:試験片全面に明らかなひび割れが発生している。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】これより、各実施例の硬表面保護つや出し
剤は、界面活性剤をごく少量しか用いていないにも拘わ
らず、安定性に優れ、また、簡単な操作で基材に塗布す
るのみで、レベリング性、光沢、撥水性にすぐれた被膜
を基材表面に付与することができ、かつこの被膜は耐久
性に優れ、しかもこの被膜は基材表面の外観や美観を向
上させるだけでなく、基材を十分に保護することも分
る。
【0072】
【発明の効果】本発明の硬表面保護つや出し剤は、硬表
面、中でもゴム‐、レザー‐又は樹脂系表面、特に車両
のそれ、例えばタイヤ、バンパー、車室内装部材等の表
面に対し、光沢性、安定性、レベリング性、耐久性、保
護性に優れた被膜を形成し、この被膜形成処理を塗布す
るか或いは塗布後簡単に拭き上げるだけで可能とするな
ど作業性が良好であるという顕著な効果を奏する。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油性保護艶出し成分、界面活性剤、両親
    媒性高分子増粘剤、紫外線吸収剤を含有してなり、かつ
    粘度が100〜3000cStであることを特徴とする
    水性硬表面保護艶出し剤。
  2. 【請求項2】 水性エマルション型である請求項1記載
    の硬表面保護艶出し剤。
  3. 【請求項3】 油滴粒子径が100μm未満である請求
    項2記載の硬表面保護艶出し剤。
  4. 【請求項4】 油性保護艶出し成分5〜50質量%、界
    面活性剤0.01〜2質量%、両親媒性高分子増粘剤
    0.01〜0.2質量%、紫外線吸収剤0.01〜0.
    5質量%を含有する請求項1、2又は3記載の硬表面保
    護艶出し剤。
  5. 【請求項5】 界面活性剤の配合割合が油性保護艶出し
    成分に対し0.02〜10質量%である請求項1ないし
    4のいずれかに記載の硬表面保護艶出し剤。
  6. 【請求項6】 油性保護艶出し成分がオルガノポリシロ
    キサンである請求項1ないし5のいずれかに記載の硬表
    面保護艶出し剤。
  7. 【請求項7】 オルガノポリシロキサンの粘度が100
    〜10000cStである請求項6記載の硬表面保護艶
    出し剤。
  8. 【請求項8】 オルガノポリシロキサンがジメチルポリ
    シロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサンであ
    る請求項6又は7記載の硬表面保護艶出し剤。
  9. 【請求項9】 オルガノポリシロキサンとしてジメチル
    ポリシロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサン
    を主とし、シリコーンレジン及び/又はシリコーンゴム
    を併用する請求項6又は7記載の硬表面保護艶出し剤。
  10. 【請求項10】 界面活性剤のHLBが8〜20である
    請求項1ないし9のいずれかに記載の硬表面保護艶出し
    剤。
  11. 【請求項11】 界面活性剤が親水性シリコーン系のも
    のである請求項1ないし10のいずれかに記載の硬表面
    保護艶出し剤。
  12. 【請求項12】 両親媒性高分子増粘剤が両親媒性カル
    ボキシビニル系ポリマーである請求項1ないし11のい
    ずれかに記載の硬表面保護艶出し剤。
  13. 【請求項13】 両親媒性カルボキシビニル系ポリマー
    が一般式 CH2=CR1COOR3 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
    4のアルキル基を、R3は炭素数1〜30のアルキル基
    をそれぞれ示す)で表わされるコモノマーと一般式 CH2=CR2COOH (式中、R2は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
    4のアルキル基を示す)で表わされるコモノマーとのコ
    ポリマーからなるアルキル変性カルボキシビニル系ポリ
    マーである請求項12記載の硬表面保護艶出し剤。
  14. 【請求項14】 両親媒性カルボキシビニル系ポリマー
    が、(メタ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜3
    0の(メタ)アクリル酸アルキルとの共重合体構造を主
    鎖とし、該主鎖同士を架橋してなるか、あるいは(メ
    タ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜30の(メ
    タ)アクリル酸アルキルからなるかあるいはこれらを主
    とするモノマーを架橋剤の存在下に重合するとともに架
    橋してなるアルキル変性カルボキシビニル系架橋型ポリ
    マーである請求項12記載の硬表面保護艶出し剤。
  15. 【請求項15】 オルガノポリシロキサン5〜50質量
    %、界面活性剤0.01〜2質量%、両親媒性カルボキ
    シビニル系ポリマー0.01〜0.2質量%、紫外線吸
    収剤0.01〜0.5質量%を含有してなり、かつ粘度
    が100〜3000cStであることを特徴とする水性
    エマルション型硬表面保護艶出し剤。
  16. 【請求項16】 オルガノポリシロキサンがジメチルポ
    リシロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサンで
    ある請求項15記載の硬表面保護艶出し剤。
  17. 【請求項17】 オルガノポリシロキサンとしてジメチ
    ルポリシロキサン及び/又は変性ジメチルポリシロキサ
    ンを主とし、シリコーンレジン及び/又はシリコーンゴ
    ムを併用する請求項15記載の硬表面保護艶出し剤。
  18. 【請求項18】 両親媒性カルボキシビニル系ポリマー
    が一般式 CH2=CR1COOR3 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
    4のアルキル基を、R3は炭素数1〜30のアルキル基
    をそれぞれ示す)で表わされるコモノマーと一般式 CH2=CR2COOH (式中、R2は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜
    4のアルキル基を示す)で表わされるコモノマーとのコ
    ポリマーからなるアルキル変性カルボキシビニル系ポリ
    マーである請求項15、16又は17記載の硬表面保護
    艶出し剤。
  19. 【請求項19】 両親媒性カルボキシビニル系ポリマー
    が、(メタ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜3
    0の(メタ)アクリル酸アルキルとの共重合体構造を主
    鎖とし、該主鎖同士を架橋してなるか、あるいは(メ
    タ)アクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜30の(メ
    タ)アクリル酸アルキルからなるかあるいはこれらを主
    とするモノマーを架橋剤の存在下に重合するとともに架
    橋してなるアルキル変性カルボキシビニル系架橋型ポリ
    マーである請求項15、16又は17記載の硬表面保護
    艶出し剤。
  20. 【請求項20】 油滴粒子径が100μm未満である請
    求項15ないし19のいずれかに記載の硬表面保護艶出
    し剤。
  21. 【請求項21】 ゴム‐、レザー‐又は樹脂系表面用で
    ある請求項1ないし20のいずれかに記載の硬表面保護
    艶出し剤。
  22. 【請求項22】 車両用である請求項1ないし21のい
    ずれかに記載の硬表面保護艶出し剤。
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