JP2002241570A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2002241570A
JP2002241570A JP2001038949A JP2001038949A JP2002241570A JP 2002241570 A JP2002241570 A JP 2002241570A JP 2001038949 A JP2001038949 A JP 2001038949A JP 2001038949 A JP2001038949 A JP 2001038949A JP 2002241570 A JP2002241570 A JP 2002241570A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性及び成形加工性に優れ、成形品の着色
時の鮮映性、耐熱性、耐候性及び耐衝撃性に優れる熱可
塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 本熱可塑性樹脂組成物は、マレイミド系
単量体単位10〜60重量%、(メタ)アクリル酸エス
テル単量体単位40〜90重量%、及び他の共重合可能
な単量体単位0〜50重量%から構成されるマレイミド
系共重合体と、熱可塑性樹脂(ゴム変性熱可塑性樹脂
等)と、を含有する熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マレイミド系共重
合体及び熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性樹脂組成物に
関し、更に詳しくは、流動性及び成形加工性に優れ、成
形品の着色時の鮮映性、耐熱性、耐候性及び耐衝撃性に
優れる熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の車両の外装部品等を塗
装せずに製造するための無塗装部品の成形材料として熱
可塑性樹脂の利用が試みられている。従来の成形材料で
は、塗装により、良好な外観、耐候性及び機械的強度を
得ていたが、透明性を生かしつつ着色された部品の鮮映
性及び耐熱性をも備えることが不十分であった。無塗装
の外装部品としては、染料等の着色剤により着色された
ときの鮮映性、耐熱性、耐候性、及び機械的強度のすべ
ての項目が高水準にあることが要求され、これらを兼ね
備えた成形材料が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、流動性及び
成形加工性に優れ、成形品の着色時の鮮映性、耐熱性、
耐候性及び耐衝撃性に優れる熱可塑性樹脂組成物を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の熱可塑性
樹脂組成物は、マレイミド系共重合体及び熱可塑性樹脂
を含有することを特徴とする。上記マレイミド系共重合
体は、マレイミド系単量体単位(a1)10〜60重量
%、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位(a2)4
0〜90重量%、及び他の共重合可能な単量体単位(a
3)0〜50重量%〔但し、(a1)〜(a3)の合計
は100重量%である。〕から構成される。
【0005】上記マレイミド系共重合体を構成する上記
マレイミド系単量体単位(a1)は特に限定されない。
上記マレイミド系単量体単位(a1)を構成することと
なる単量体としては、N−置換マレイミド単量体が好ま
しい。このN−置換マレイミド単量体の例としては、ア
ルキル基の炭素数が1〜4のN−アルキルマレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)
マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等が挙げら
れるが、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミドが好ましい。更に、無水マレイン酸を共重合
させ、アニリン等でイミド化したものを上記単量体単位
(a1)としてもよい。また、上記マレイミド系単量体
単位(a1)は、上記例示した単量体が1種単独である
いは2種以上で構成されたものとすることができる。
【0006】上記(メタ)アクリル酸エステル単量体単
位(a2)は特に限定されない。上記(メタ)アクリル
酸エステル単量体単位(a2)を構成することとなる単
量体としては、例えば、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸オクタデシル、メタクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸ベンジ
ル、メタクリル酸トリフロロエチル等のメタクリル酸エ
ステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、
アクリル酸フェニル、アクリル酸イソボルニル等のアク
リル酸エステル等が挙げられる。これらのうち、メタク
リル酸メチルが好ましい。また、上記(メタ)アクリル
酸エステル単量体単位(a2)は、上記例示した単量体
が1種単独であるいは2種以上で構成されたものとする
ことができる。
【0007】上記他の共重合可能な単量体単位(a3)
は特に限定されず、上記他の共重合可能な単量体単位
(a3)を構成することとなる単量体としては、例え
ば、芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、不飽
和ジカルボン酸無水物、ビニルカルボン酸系単量体等が
挙げられる。上記芳香族ビニル単量体としては、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、α−クロロスチレ
ン、p−メチルスチレン等が挙げられ、これらのうち、
スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。また、これ
らは1種単独であるいは2種以上で構成されたものとす
ることができる。上記シアン化ビニル単量体としては、
例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙
げられ、これらのうち、アクリロニトリルが好ましい。
また、これらは1種単独であるいは2種以上で構成され
たものとすることができる。
【0008】上記不飽和ジカルボン酸無水物としては、
例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラ
コン酸等が挙げられ、これらのうち、無水マレイン酸が
好ましい。また、これらは1種単独であるいは2種以上
で構成で構成されたものとすることができる。上記ビニ
ルカルボン酸系単量体としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸等が挙げられ、これらは1種単独であるい
は2種以上で構成されたものとすることができる。以上
の単量体のうち、芳香族ビニル単量体及び/又はシアン
化ビニル単量体が好ましい。
【0009】上記マレイミド系共重合体は、上記マレイ
ミド系単量体単位(a1)、(メタ)アクリル酸エステ
ル単量体単位(a2)、及び他の共重合可能な単量体単
位(a3)の合計量を100重量%とし、マレイミド系
単量体単位(a1)を10〜60重量%(より好ましく
は10〜55重量%、更に好ましくは15〜55重量
%)、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位(a2)
を40〜90重量%(より好ましくは45〜90重量
%、更に好ましくは45〜84重量%)、及び他の共重
合可能な単量体単位(a3)を0〜50重量%(より好
ましくは0〜45重量%、更に好ましくは1〜40重量
%)として構成される。上記マレイミド系単量体単位
(a1)の含有量が少なすぎるか、あるいは上記(メ
タ)アクリル酸エステル単量体単位(a2)の含有量が
多すぎると、得られる成形品の耐熱性が劣る。一方、上
記マレイミド系単量体単位(a1)の含有量が多すぎる
か、あるいは上記(メタ)アクリル酸エステル単量体単
位(a2)の含有量が少なすぎると、得られる成形品の
耐衝撃性及び鮮映性が劣る。
【0010】上記マレイミド系共重合体は、上記例示し
た単量体を共重合して得られるが、乳化重合、懸濁重
合、塊状重合、溶液重合等により製造することができ
る。上記方法により得られた共重合体は、1種単独でも
よく、あるいは各単量体単位の含有量が上記範囲内に入
るように2種以上を組み合わせたものでもよい。また、
上記マレイミド系共重合体の重量平均分子量は、好まし
くは50000以上、より好ましくは50000〜10
00000、更に好ましくは80000〜400000
である。
【0011】上記マレイミド系共重合体は、D線を用い
たときの25℃における屈折率が好ましくは1.47〜
1.60、より好ましくは1.48〜1.59、更に好
ましくは1.49〜1.54、特に好ましくは1.49
〜1.53とすることができる。また、熱分析により求
められるガラス転移温度を好ましくは120℃以上、よ
り好ましくは120〜170℃、更に好ましくは130
〜160℃とすることができる。ガラス転移温度が低す
ぎると得られる成形品の耐熱性が低下することになる。
更に、上記マレイミド系共重合体は、共重合体中に残存
するマレイミド系単量体の含有量を100ppm以下と
することが好ましく、より好ましくは80ppm以下、
更に好ましくは60ppm以下である。残留するマレイ
ミド系単量体の含有量が少ないほど得られる成形品の耐
光性が優れる。
【0012】上記熱可塑性樹脂(但し、上記マレイミド
系共重合体を除く。)としては特に限定されないが、例
えば、ポリカーボネート樹脂、PMMA樹脂等の(メ
タ)アクリル酸エステルの重合体、アクリロニトリル・
スチレン共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸エス
テル・アクリロニトリル共重合体等の芳香族ビニル単量
体、シアン化ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステ
ルの群から選ばれる少なくとも2種を重合して得られる
共重合体、ゴム質重合体の存在下にビニル系単量体を重
合して得られるゴム変性熱可塑性樹脂が挙げられる。こ
れらのうち、ゴム変性熱可塑性樹脂が好ましく用いられ
る。
【0013】このゴム変性熱可塑性樹脂について説明す
る。上記ゴム変性熱可塑性樹脂は、ゴム質重合体の存在
下に、芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、
(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系単量体の群か
ら選ばれた少なくとも1種の単量体(イ)、好ましくは
少なくとも2種の単量体(ロ)を重合して得られた重合
体(P)、又はこの重合体(P)と単量体(イ)の
(共)重合体との混合物、好ましくはこの重合体(P)
と単量体(ロ)の共重合体との混合物からなる。尚、上
記単量体の例示及び好ましい単量体は、上記マレイミド
系共重合体の説明において記載した例示及び好ましい単
量体の記載と同様である。ゴム質重合体の存在下で重合
する単量体(イ)及び(ロ)の単量体の種類及び量は、
得られるゴム変性熱可塑性樹脂の成形品の全光線透過率
が好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、
更に好ましくは65%以上、特に好ましくは70%以上
となるように適宜調整する。全光線透過率が大きくなる
ほど、鮮映性に優れ、好ましい。また、必要に応じて配
合する単量体(イ)及び(ロ)の共重合体で重合に供す
る単量体の種類及び量についても混合後得られるゴム変
性熱可塑性樹脂の全光線透過率が好ましくは50%以
上、より好ましくは60%以上、更に好ましくは65%
以上、特に好ましくは70%以上になるように適宜調整
される。ゴム質重合体の屈折率と、ゴム質重合体の存在
下で重合に供される単量体(イ)(ロ)の(共)重合体
としたときの屈折率との差は、好ましくは0.1以下、
より好ましくは0.06以下、更に好ましくは0.04
以下、特に好ましくは0.02以下である。屈折率の差
が小さくなるほど、鮮映性に優れる。
【0014】上記ゴム変性熱可塑性樹脂に用いられるゴ
ム質重合体としては特に限定されないが、ジエン系ゴム
質重合体としては、例えば、天然ゴム、ポリイソプレ
ン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、
ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、イソブチレン
−イソプレン共重合体、芳香族ビニル単量体−共役ジエ
ンブロック共重合体(具体例:スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体等)等が挙げられる。非ジエン系ゴム質重合
体としては、水素添加共役ジエン系(共)重合体、エチ
レン−α−オレフィン−(非共役ジエン)共重合体(具
体例:エチレン−プロピレン−(非共役ジエン)共重合
体、エチレン−ブテン−1−(非共役ジエン)共重合体
等)、アクリル系ゴム、ポリウレタンゴム及びシリコー
ン系ゴム等が挙げられる。ゴム質重合体としては、好ま
しくは非ジエン系ゴム質重合体が用いられ、より好まし
くは水素添加共役ジエン系(共)重合体が用いられる。
【0015】上記水素添加共役ジエン系(共)重合体と
しては、好ましくは芳香族ビニル単量体単位0〜60重
量%及び共役ジエン単量体単位40〜100重量%のホ
モ、ランダム、ブロック等の(共)重合体を水素添加し
たものである。より好ましくは、芳香族ビニル単量体単
位10〜60重量%及び共役ジエン単量体単位40〜9
0重量%のブロック(一部ランダム構造を含有していて
もよい。)共重合体の水素添加したものである。上記の
水素添加は、好ましくは共役ジエン部分の二重結合の7
0%以上、より好ましくは90%以上、更に好ましくは
95%以上である。水素添加が上記範囲にあると、この
水素添加物を用いて得られたゴム変性熱可塑性樹脂から
なる本発明の熱可塑性樹脂組成物の耐熱劣化性及び耐候
性に優れる。
【0016】上記水素添加ジエン系(共)重合体の数平
均分子量は、好ましくは5000〜1000000、よ
り好ましくは30000〜300000である。数平均
分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
り標準ポリスチレンの較正曲線を用いて求められる。数
平均分子量が上記範囲にあると、この水素添加物を用い
て得られたゴム変性熱可塑性樹脂からなる本発明の熱可
塑性樹脂組成物の成形加工性とその成形品の耐衝撃性の
物性バランスが高水準となる。そして、鮮映性に優れ
る。上記水素添加ジエン系(共)重合体に用いられる芳
香族ビニル単量体の例示並びに好ましい単量体は、前記
単量体単位(a3)の記載と同様である。また、共役ジ
エン単量体は、例えば1,3−ブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン等が挙げられる。
【0017】上記ゴム変性熱可塑性樹脂としては、好ま
しくは、水素添加共役ジエン系(共)重合体の存在下
に、(メタ)アクリル酸エステルと他の共重合可能な単
量体を重合して得られ、且つ成形品の全光線透過率が好
ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、更に
好ましくは65%以上、特に好ましくは70%以上であ
るゴム変性熱可塑性樹脂である。また、このゴム変性熱
可塑性樹脂には、必要に応じて、上記例示した単量体の
(共)重合体を含有したものでもよい。全光線透過率が
大きくなるほど鮮映性に優れる。
【0018】上記ゴム変性熱可塑性樹脂は、上記ゴム質
重合体の存在下に、上記単量体を、乳化重合、懸濁重
合、溶液重合、塊状重合等により製造することができ
る。ゴム質重合体が乳化重合で製造されるものは、ラテ
ックス状で得られるため、ゴム変性熱可塑性樹脂の製造
は、通常、乳化重合法で行われる。一方、ゴム質重合体
が溶液重合で製造されるものは、溶液状又は固形状であ
るため、ゴム変性熱可塑性樹脂の製造は、溶液重合、塊
状重合等により行われる。上記ゴム変性熱可塑性樹脂を
重合する際には、重合開始剤、連鎖移動剤(分子量調節
剤)が用いられる。また、乳化重合による場合は、更に
乳化剤、水等が用いられる。尚、上記ゴム変性熱可塑性
樹脂を製造するために用いられる上記ゴム質重合体及び
上記単量体は、ゴム質重合体全量の存在下に、単量体を
一括添加して重合してもよく、分割又は連続添加して重
合してもよい。また、これらを組み合わせた方法で、重
合してもよい。更に、ゴム質重合体の全量又は一部を、
重合途中で添加して重合してもよい。固体状ゴム質重合
体を用いる場合には、単量体及び/又は重合溶媒等の1
部又は全量に溶解して重合に供することができる。
【0019】乳化重合の重合開始剤としては、例えば、
クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼ
ンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパー
オキサイド等で代表される有機ハイドロパーオキサイド
類と含糖ピロリン酸処方、スルホキシレート処方等で代
表される還元剤との組み合わせによるレドックス系、あ
るいは過硫酸カリウム等の過硫酸塩等が挙げられる。懸
濁重合、溶液重合、塊状重合等の重合開始剤としては、
例えば、ベンゾイルパーオキサイド(BPO)、ジクミ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシラウレイト、t−ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシモノカー
ボネート等の過酸化物が使用される。更に、上記重合開
始剤は、重合系に一括又は連続的に添加することができ
る。上記重合開始剤の使用量は、単量体全量に対し、通
常、0.1〜1.5重量%、好ましくは0.2〜0.7
重量%である。上記重合開始剤は1種単独であるいは2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0020】連鎖移動剤は、公知のものが使用できる。
例えば、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプ
タン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキシルメルカ
プタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラデ
シルメルカプタン、t−テトラデシルメルカプタン等の
メルカプタン類、ターピノーレン、α−メチルスチレン
のダイマー等が挙げられる。これら連鎖移動剤は、単独
でも2種以上を組み合わせても使用してもよい。上記連
鎖移動剤の使用量は、単量体全量に対して、通常、0.
05〜2.0重量%である。
【0021】乳化重合の場合に使用する乳化剤は、公知
のものが使用でき、例えば、高級アルコールの硫酸エス
テル、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアル
キルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等
の脂肪族スルホン酸塩、高級脂肪族カルボン酸塩、リン
酸系等のアニオン性界面活性剤、ポリエチレングリコー
ルのアルキルエステル型、アルキルエーテル型等のノニ
オン系界面活性剤等が挙げられる。これらは、1種単独
で使用することも、あるいは2種以上を混合して用いる
こともできる。上記乳化剤の使用量は、通常、単量体全
量に対して、通常、0.3〜5.0重量%である。
【0022】乳化重合により製造する場合、通常、凝固
剤により凝固して得られた粉末を水洗後、乾燥すること
によって精製される。この凝固剤としては、塩化カルシ
ウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化ナト
リウム等の無機塩や、硫酸、塩酸等の酸等を使用するこ
とができる。溶液重合、塊状重合により製造する場合、
残留単量体、溶媒等を公知の方法で除去し、ゴム変性熱
可塑性樹脂を回収することができる。
【0023】上記ゴム変性熱可塑性樹脂中のゴム含有率
は、好ましくは5〜70重量%、より好ましくは5〜6
5重量%である。また、上記ゴム変性熱可塑性樹脂のア
セトン可溶分の極限粘度〔η〕(30℃、メチルエチル
ケトン)は、好ましくは0.2dl/g以上、より好ま
しくは0.25〜1.5dl/gである。更に、上記ゴ
ム変性熱可塑性樹脂中のグラフト率は、好ましくは5%
以上、より好ましくは10〜150%とすることができ
る。グラフト率が小さすぎると、成形加工性及び成形品
の耐衝撃性が劣り好ましくない。尚、グラフト率の測定
方法は以下の通りである。ゴム変性熱可塑性樹脂1gを
アセトン20mlに投入し、振とう機を用いて常温で2
時間振とうし、遠心分離機(回転数23000rpm)
で60分間遠心分離し、不溶分と可溶分とを分離して得
られる不溶分重量Tを測定し、ゴム変性熱可塑性樹脂1
g中のゴム質重合体の重量Sとから、下記式によりグラ
フト率を求められる。 グラフト率(%)=100×(T−S)/S
【0024】上記熱可塑性樹脂の屈折率と上記マレイミ
ド系共重合体の屈折率と屈折率差は、好ましくは0.0
8以下、より好ましくは0.06以下、更に好ましくは
0.04以下、特に好ましくは0.02以下である。屈
折率差が小さくなるほど、鮮映性に優れる。
【0025】上記マレイミド系共重合体を(A)、熱可
塑性樹脂を(B)としたときの含有割合(A)/(B)
は、単位を重量%とすると、好ましくは5〜95/5〜
95、より好ましくは10〜90/10〜90、更に好
ましくは50〜90/10〜50である。上記マレイミ
ド系共重合体(A)が多すぎるかあるいは熱可塑性樹脂
(B)が少なすぎる場合、成形品の実用耐熱性が劣り、
一方、上記マレイミド系共重合体(A)が少なすぎるか
あるいは熱可塑性樹脂(B)が多すぎる場合、成形品の
耐衝撃性が劣る。
【0026】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、添加剤
として、光安定剤及び紫外線吸収剤を含有させることが
できる。上記光安定剤としては、例えば、有機ニッケル
系、ヒンダードアミン系等の、従来より塗料、合成ゴ
ム、合成樹脂、合成繊維等に用いられている光安定剤は
いずれも用いることができ、例えば、ビス(2,2’,
6,6’−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2’,6,6’−ペンタメチル−4
−ピペリジル)セバケート、4−ベンゾイルオキシ−
2,2’,6,6’−テトラメチルピペリジン、テトラ
キシ(2,2’,6,6’−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、ポリ{〔6(1,1’,3,3’−テトラメチルブ
チル)イミノ〕〔1,3,5−トリアジン−2,4ジイ
ル〕〔4(2,2’,6,6’−テトラメチルピペリジ
ル)イミノ〕〕ヘキサメチレン〔4(2,2’,6,
6’−テトラメチルピペリジル)イミノ〕}等のヒンダ
ードアミン系光安定剤が挙げられる。上記光安定剤は、
含有量が多すぎると、成形品が変色するおそれがある。
【0027】上記紫外線吸収剤としては、例えば、p−
t−ブチルフェニルサリシレート、2,2’−ジヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒド
ロキシ−4’−n−オクトキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−〔2−ヒドロキシ3,5−ビス(α(α−
ジメチルベンジル)フェニル)〕−2H−ベンゾトリア
ゾール、2,2−メチレンビス〔4−(1,1’,3,
3’−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)フェニル〕、2−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げ
られる。上記光安定剤及び/又は上記紫外線吸収剤から
なる添加剤の含有量は、上記マレイミド系共重合体
(A)及び熱可塑性樹脂(B)の合計100重量部に対
して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましく
は0.02〜8.0重量部、更に好ましくは0.05〜
8.0重量部とすることができる。上記添加剤の含有量
が少なすぎると目的の添加効果が得られない。一方、多
すぎると耐候性が低下し、いずれも好ましくない。
【0028】請求項1乃至2に記載の熱可塑性樹脂組成
物には、更に、公知の各種添加剤、例えば、滑剤、難燃
剤、難燃助剤、カップリング剤、抗菌剤、防カビ剤、酸
化防止剤、可塑剤、着色剤(顔料、染料等)、帯電防止
剤等を、要求される性能を損なわない範囲で配合するこ
とができる。
【0029】上記滑剤としては、例えば、パラフィンワ
ックス、ステアリン酸、硬化油、ステアロアミド、メチ
レンビスステアロアミド、n−ブチルステアレート、ケ
トンワックス、オクチルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ヒドロキシステアリン酸トリグリセリド、シリコー
ンオイル等が挙げられる。
【0030】請求項1乃至2に記載の熱可塑性樹脂組成
物は、マレイミド系共重合体と熱可塑性樹脂の配合によ
って得られるが、この組成物を用いて形成された成形品
の全光線透過率は、好ましくは50%以上、より好まし
くは55%以上、更に好ましくは60%以上とすること
ができ、着色剤によって着色された場合に鮮映性に優れ
た成形品を得ることができる。また、この成形品の熱変
形温度は、好ましくは87℃以上、より好ましくは88
℃以上、更に好ましくは90℃以上とすることができ
る。そして、この成形品のアイゾット衝撃強度は、好ま
しくは5J/m2以上、より好ましくは6J/m2、更に
好ましくは7J/m2以上とすることができる。
【0031】請求項3記載の熱可塑性樹脂組成物は、マ
レイミド系共重合体及び熱可塑性樹脂を含有する熱可塑
性樹脂組成物であって、該熱可塑性樹脂組成物からなる
成形品の全光線透過率が50%以上であり、且つ、熱変
形温度が87℃以上であることを特徴とする。
【0032】請求項3記載の発明に係わる上記マレイミ
ド系共重合体としては特に限定されないが、請求項1記
載の発明において例示したマレイミド系共重合体を好適
に用いることができる。また、請求項3記載の発明に係
わる上記熱可塑性樹脂としては特に限定されないが、請
求項1記載の発明において例示したものを好適に用いる
ことができる。請求項3記載の発明に係わる上記マレイ
ミド系共重合体を(A)、熱可塑性樹脂を(B)とした
ときの含有割合(A)/(B)は、単位を重量%とする
と、好ましくは5〜95/5〜95、より好ましくは1
0〜90/10〜90、更に好ましくは50〜90/1
0〜50である。上記マレイミド系共重合体(A)が多
すぎるかあるいは熱可塑性樹脂(B)が少なすぎる場
合、成形品の実用耐熱性が劣り、一方、上記マレイミド
系共重合体(A)が少なすぎるかあるいは熱可塑性樹脂
(B)が多すぎる場合、成形品の耐衝撃性が劣り、いず
れも好ましくない。
【0033】請求項3記載の熱可塑性樹脂組成物からな
る成形品の全光線透過率は50%以上であり、好ましく
は60%以上、より好ましくは65%以上、特に好まし
くは70%以上である。全光線透過率が低すぎると着色
したときの鮮映性が劣り、好ましくない。また、上記成
形品の熱変形温度は87℃以上であり、好ましくは88
℃以上、より好ましくは90℃以上である。熱変形温度
が低すぎると成形品の実用耐熱性が十分でなく好ましく
ない。
【0034】請求項3記載の熱可塑性樹脂組成物には、
更に、公知の各種添加剤、例えば、光安定剤、紫外線吸
収剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、カップリング剤、抗菌
剤、防カビ剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤(顔料、染
料等)、帯電防止剤等を、要求される性能を損なわない
範囲で配合することができる。尚、上記光安定剤、紫外
線吸収剤及び滑剤の例示及び好ましい添加量は、前記記
載と同様である。
【0035】請求項1乃至3に記載の熱可塑性樹脂組成
物は、バンバリーミキサー、ブラベンダー、プラストミ
ル、ニーダー、ベント付き押出機等の一般に熱可塑性樹
脂の混合に用いられている各種の混合装置を用いて製造
することができるが、これらのうち、ベント付き押出機
を用いるのが好ましい。また、混合前の各成分の形態は
特に限定されず、例えば、ペレット、ビーズ、粉末、フ
レーク等のいずれのものでもよい。また、混合する温度
は、混合するマレイミド系共重合体の融点以上の温度で
あることが好ましく、このため、混合温度は200℃以
上であることが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施例を挙げて
更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に何ら制約されるものではない。
尚、実施例及び比較例において、部及び%は特に断らな
い限り重量基準である。 1.評価方法 本実施例において用いた評価方法は以下の通りである。 (1)重量平均分子量 マレイミド系共重合体0.02gを溶媒(THF)10
mlに溶解し、液クロ用前処理ディスクで濾過した後、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
て重量平均分子量を測定した。尚、較正曲線はポリスチ
レンの標準物質を用いて作成した。カラムは東ソー社製
TSK Gel MultiporeHXL−Mを2本
直結して用い、溶離液をTHFとして、RI検出器によ
り検出し、カラム温度40℃で測定した。
【0037】(2)ガラス転移温度 示差走査熱量計(DSC)を用いて測定した。 (3)屈折率 JIS K7105に準じて、D線、25℃で測定し
た。
【0038】(4)ゴム変性熱可塑性樹脂のグラフト率 本文中に示した。
【0039】(5)メルトフローレート(MFR) JIS K7210に準じて測定した。測定温度は22
0℃、荷重98N、単位はg/10gである。 (6)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に準じて測定した(1/4″、ノッ
チ付き)。単位はJ/mである。 (7)熱変形温度 ASTM D648に準じて測定した(1/2″、1
8.6kg/cm2)。
【0040】(8)曲げ強さ ASTM D790に準じて測定した。単位はMPaで
ある。 (9)曲げモジュラス ASTM D790に準じて測定した。単位はMPaで
ある。
【0041】(10)全光線透過率 長さ80mm、幅55mm、厚さ2.5mmの試験片を
使用し、JIS K7105に準じて測定した。単位は
%である。
【0042】(11)耐候性 樹脂100部に対し、カーボンブラック0.5部、ステ
アリン酸カルシウム0.3部を添加し、押出機を用いて
着色混練し、ペレットを得た。このペレットを後述の成
形条件で射出成形して長さ80mm、幅55mm、厚さ
2.5mmの試験片を作製し、サンシャインウェザーオ
メーター(スガ試験機社製)を用いて降雨サイクル18
分/120分、ブラックパネル温度63℃として100
0時間暴露し、暴露前後の色調変化値ΔEを算出した。
ΔEは、多光源分光測定計(スガ試験機社製)を用いて
変色度Lab(L;明度、a;赤色度、b;黄色度)を
測定し、次式により算出した。 ΔE=√〔(L1−L22+(a1−a22+(b1
22〕 (式中、L1、a1、b1は、暴露前の色調、L2、a2
2は暴露後の色調を示す。) ΔEの値は、小さい方が色の変化が小さく、色調が優れ
ていることを示す。
【0043】(12)鮮映性 耐候性試験の試験片と同様の試験片を用いて、目視で評
価した。 ○印;鮮映性に優れる。 ×印;鮮映性に劣る。
【0044】2.マレイミド系共重合体の調製 マレイミド系共重合体(A)として、下記(A−1〜
3)のものを用いた。重量平均分子量、ガラス転移温度
及び屈折率は表1に示した。 (A−1)N−フェニルマレイミド単量体単位25%、
メタクリル酸メチル単量体単位70%、スチレン単量体
単位5%で構成されるマレイミド系共重合体。 (A−2)N−フェニルマレイミド単量体単位27%、
メタクリル酸メチル単量体単位50%、スチレン単量体
単位23%で構成されるマレイミド系共重合体。 (A−3)N−フェニルマレイミド単量体単位15%、
メタクリル酸メチル単量体単位35%、スチレン単量体
単位50%で構成されるマレイミド系共重合体。
【0045】
【表1】
【0046】3.熱可塑性樹脂の調製 熱可塑性樹脂(B)として、下記のゴム変性熱可塑性樹
脂を用いた。水素添加ジエン系(共)重合体(商品名
「ダイナロン4600P」、JSR社製)の存在下で、
スチレン、メタクリル酸メチル、アクリロニトリルを重
合して得られ、ゴム質重合体含有率が28%、スチレン
単量体単位17%、メタクリル酸メチル単量体単位5
4.5%、アクリロニトリル単量体単位10.5%で構
成され、グラフト率が45%、屈折率が1.510であ
るゴム変性熱可塑性樹脂(B−1)を得た。
【0047】4.添加剤 添加剤(C)として、下記の光安定剤及び紫外線吸収剤
を用いた。光安定剤(C−1)として、ビス(2,
2’,6,6’−テトラメチル−4−ピペリジル)セバ
ケートを、紫外線吸収剤(C−2)として、2−(2−
ヒドロキシル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ルを用いた。
【0048】5.実施例1〜2、比較例1 表2に示す配合処方で、成分(A)、(B)及び(C)
をタンブラーで混合し、更に単軸押出機を用いてペレッ
トを作製した。得られたペレットを十分に乾燥し、日本
製鋼所社製の射出成形機J100E−C5型を用いて、
シリンダー温度230℃、金型温度50℃で射出成形
し、各種評価用試験片を得た。この試験片を用い、上記
評価方法で測定した。評価結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】6.実施例の効果 実施例1及び2は、成形加工性に優れ、且つ成形品の耐
熱性及び鮮映性がともに高水準で優れている。一方、比
較例1は、メタクリル酸メチル単量体単位が本発明の範
囲未満のマレイミド系共重合体を用いた熱可塑性樹脂組
成物であり、成形性は優れるが、成形品の耐熱性及び鮮
映性が劣る。
【0051】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、流動性
及び成形加工性に優れ、組成物を着色した場合に得られ
る成形品の鮮映性、耐熱性、耐候性及び耐衝撃性にも優
れていることから、塗装工程を省略した各種部品等の、
厳しい品質が要求される用途の成形材料として極めて有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 一樹 東京都中央区京橋一丁目18番1号 テクノ ポリマー株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AA01W BC06W BG04X BG05X BG06W BG09W BH02X CG00W FD046 FD056 FD057 GN00 GT00 4J100 AB02R AB03R AB07R AB08R AJ02R AK31R AK32R AL03P AL04P AL05P AL08P AL11P AM02R AM45Q AM48Q AM49Q BB17P BC04P BC04Q BC27P BC43P CA04 CA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マレイミド系共重合体及び熱可塑性樹脂
    を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。上記
    マレイミド系共重合体は、マレイミド系単量体単位(a
    1)10〜60重量%、(メタ)アクリル酸エステル単
    量体単位(a2)40〜90重量%、及び他の共重合可
    能な単量体単位(a3)0〜50重量%〔但し、(a
    1)〜(a3)の合計は100重量%である。〕から構
    成される。
  2. 【請求項2】 上記マレイミド系共重合体及び上記熱可
    塑性樹脂の合計100重量部に対して、光安定剤及び/
    又は紫外線吸収剤からなる添加剤0.001〜10重量
    部を含有する請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 マレイミド系共重合体及び熱可塑性樹脂
    を含有する熱可塑性樹脂組成物であって、 該熱可塑性樹脂組成物からなる成形品の全光線透過率が
    50%以上であり、且つ、熱変形温度が87℃以上であ
    ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
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