JP2002241317A - 光学活性認識剤、それを用いた光学分割カラム充填剤および光学分割方法 - Google Patents

光学活性認識剤、それを用いた光学分割カラム充填剤および光学分割方法

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JP2002241317A
JP2002241317A JP2001043194A JP2001043194A JP2002241317A JP 2002241317 A JP2002241317 A JP 2002241317A JP 2001043194 A JP2001043194 A JP 2001043194A JP 2001043194 A JP2001043194 A JP 2001043194A JP 2002241317 A JP2002241317 A JP 2002241317A
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Hirotaka Ihara
博隆 伊原
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラセミ体の分離能に優れた高速液体クロマト
グラフィー用充填剤として有用な優れた光学活性認識能
を有し、かつ、製調が容易でしかも安価に製造すること
ができる新規な櫛形ポリマーを提供する。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 〔式中、RはHあるいはCH3、Xは光学活性なアミノ
酸、またはアミノ酸誘導体残基、YはC8以上の炭素数
を有する長鎖アルキル基、Zは反応活性基、nは2以上
の整数、を示す。〕で示される光学活性を有する櫛型ポ
リマー化合物からなる光学活性認識剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性能を有す
る新規な櫛形ポリマー、それを用いた液体クロマトグラ
フィー用充填剤および光学分割方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機化合物の中には不斉中心を持つもの
が多くあり、それに由来する光学異性体が存在する。光
学異性体は沸点や溶解度などの物理的性質には殆ど差が
見られない。しかし、生理活性には多くの違いが見い出
されることがしばしばある。
【0003】従って、光学異性体の一方(D体又はL
体)を得ることは医療品、農薬、食品などの分野に関し
ては非常に有用なことである。例えば、グルタミン酸の
場合、L体(S)には旨味はあるがD体(R)には旨味
がない。また、甘味料アスパルテームの場合には、S体
は甘味を呈するがR体は苦みを呈するといわれている。
【0004】医薬品の場合においても、D体、L体でそ
の薬効、毒性等において顕著な差を示す場合がある。こ
のため、厚生省は1985年版医薬品製造指針において
「当該薬物がラセミ体である場合にはそれぞれの異性体
について吸収、分布、代謝、排泄動態を検討しておくこ
とが望ましい」と記載している。
【0005】このような社会的要請に基づきラセミ体か
ら光学活性体を得る種々の手段が提案されている。現
在、光学活性体をラセミ体から得る方法としては、優先
晶出法、ジアステレオマー法、酵素法、クロマトグラフ
ィー法などがある。
【0006】優先晶出法は、ラセミ体の過飽和溶液に希
望の結晶を接種し、その結晶のみを成長させ析出させる
方法である。優れた方法であるにも拘らずその実績が少
ないのは次のような理由による。即ち、あるラセミ体を
優先晶出法で分割しようとする場合、先ずラセミ体と両
活性体の溶解度を測定し、ラセミ体>活性体であるこ
と、融点は活性体の方がラセミ体より高いこと、ラセミ
体の飽和溶液に活性体が溶けないこと、更にはラセミ体
と活性体の赤外吸収スペクトルが一致することなどを確
かめておく必要がある(山中宏、田代泰久、季刊化学総
説、No.6,1989,4〜5ページ)。又、固−液
分離のタイミングと濾過時間を短縮することが技術的に
重要な問題であることなどからして、優先晶出法は特殊
な結晶にのみ適用可能なためである。
【0007】ジアステレオマー法は、ラセミ体に光学活
性な酸又は塩基を作用させて、生成したジアステレオマ
ー塩の溶解度の差により分別結晶によって分ける方法で
ある。しかしながら、このジアステレオマー法は、分割
剤がラセミ体と容易に塩又は誘導体を形成するものでな
ければならないため、分割剤の選定の困難さが付随す
る。又、高純度の光学活性体を得るのも相当困難である
ことやラセミ体と等量の分割剤が必要であるという制約
がある。
【0008】酵素を用いる光学分割法は、酵素の持つ基
質に対する立体特異性を利用するものである。この方法
は光学活性体を大量に得る方法として適しており、例え
ばヒダントイナーゼ反応と化学的脱カルバミル化反応を
組合わせた酵素法によるD−アミノ酸の工業的規模の生
産技術が確立している〔S.TAKAHASHI,“B
iotechnology of Aminoacid
Production”,H.YAMADA et
al(eds),Kodansha Ltd,(198
6),p269〕。あるいは米国特許第4,800,1
62号は酵素をキャピラリー型膜に固定化することによ
り光学活性体を得る方法を提案している。しかしなが
ら、酵素法の場合には光学分割の対象となるラセミ体に
適合する酵素を見つけることが極度に困難であり、従っ
て非常に限定されたラセミ体にしか適用できないという
欠点を有している。
【0009】キラルな化合物を固定相とするカラムクロ
マトグラフィー法は、D体、L体と充填剤との相互作用
によって光学分割する方法である。カラム法は、分割対
象のラセミ体化合物を移動相とともにクロマトカラムの
固定相に通すだけの簡単な操作により、光学異性体を直
接的にかつ効率よく迅速に分離できるため近年活発に研
究されている。前記した液体クロマトグラフィーによる
分割方法としては、光学的に活性な吸着剤、例えば、多
孔性シリカゲルにセルローストリアセテート等のセルロ
ース誘導体や光学活性なポリ(トリフェニルメチル)メ
タクリレートをコーティングしたもの等を固定相(吸着
相)として用いる方法や、光学的に活性なビニルモノマ
ーと少量の架橋性モノマーとの共重合体を吸着剤として
用いる方法、あるいは、重合体を支持体に結合して固定
相とする方法が知られている。前記した光学的に活性な
吸着剤として、例えば、特開平6−192289号公報
は、末端にアルキル鎖を有し、ジペプチド結合を有する
光学活性なアクリルモノマーを重合して調製した光学認
識剤を提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たクロマトグラフィー充填剤は、光学活性を示す部分が
複雑なため、特異的な光学活性物質に対してのみ認識能
が高いという限界があり、しかも製造工程が複雑で非常
に高価なものである。
【0011】従って、本発明の目的は、光学分割の特異
性が少なく、広範囲の光学活性物質に対する光学活性認
識能に優れた化合物(光学活性認識剤)を提供すること
にある、また、本発明の目的は、調製が容易でしかも安
価に製造することができる光学分割液体クロマトグラフ
ィー用充填剤及び前記充填剤を用いた経済的な光学分割
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、全く新しい分離機構に
基づき、かつ、従来の光学活性認識剤と比較して効率よ
く光学認識できる新規な光学活性認識剤を見出だすこと
に成功した。本発明は、前記知見をベースにして完成さ
れたものである。
【0013】本発明を概説すれば、本発明は、下記の
〔化3〕で示される一般式(1)
【化3】 〔式中、RはHあるいはCH3、Xは光学活性なアミノ
酸残基、YはC5以上の炭素数を有する長鎖アルキル
基、Zは反応活性基、nは2以上の整数、を示す。〕で
示される光学活性を有する櫛型ポリマー化合物からなる
光学活性認識剤に関する。
【0014】以下、本発明の技術的構成及び実施態様に
ついて詳しく説明する。
【0015】本発明の前記一般式(1)で示される光学
活性認識剤は、長鎖アルキル基(Y)がポリマー長鎖
(main chain)から櫛形状に分岐しているこ
とから、光学活性を有する櫛形ポリマー(化合物)とい
うことがある。
【0016】本発明の一般式(1)で示される光学活性
認識剤としてのポリマーは、長鎖アルキル基(Y)を有
する櫛型鎖が溶媒や温度等の条件により結晶相を形成
し、Xで示される光学活性なアミノ酸またはアミノ酸誘
導体残基が分子配向する、という特徴を持っている。
【0017】本発明の光学活性櫛形ポリマーが非常に高
い光学認識能を有するのは、櫛形鎖の分子配向によっ
て、増幅されたキラリティーが発現することによるもの
と考えている。このため、Yの櫛形鎖(長鎖アルキル
鎖)が結晶相を形成することが非常に重要な役割を果た
すと考えている。Yの炭素数は一般的に4〜5以下だと
結晶相を形成することが困難となり、分子配向性は低く
なり、光学認識能が低下するので好ましくない。櫛形ポ
リマー中の櫛形鎖の結晶相への移転温度は、一般式
(1)のXやRおよび溶媒にも依存するが、溶媒に水を
利用することもあるので、概ね0℃以上である方が好ま
しい。
【0018】前記したように、本発明の一般式(1)で
示される櫛形ポリマーは、相移転温度以下で結晶相を形
成し、その際の分子配向によって増幅されたキラリティ
ーが発現されるものと考えられる。
【0019】本発明において、一般式(1)のnの平均
値は、2以上であれば分子配向を形成することができる
が、好ましくは5〜200である。nが200より大き
くなるとポリマーのシリカゲルなどの担体への固定化が
難しくなるばかりか、光学認識能力が低下するので好ま
しくない。これは、nが高すぎると立体的な障害により
ポリマーの櫛形鎖が整然とした配向を形成しにくくなる
ものと考えられる。
【0020】本発明において、一般式(1)のZは、下
記の〔化4〕で示される一般式(2)
【化4】 〔式中、Z1、Z2およびZ3の少なくとも一つは、C
H3、OCH3、OC2H5、OC3H7、OC4H
9、ハロゲン元素からなる群から選ばれる基を示す。〕
で示される反応性官能基であることが好ましい。
【0021】本発明において、前記Zは、本発明の一般
式(1)で示される櫛形ポリマーをシリカゲルなどの担
体へ固定化するために、例えばシリカゲルのシラノール
基との反応性を考えて規定されるものである。即ち、前
記Zは、シリカゲルなどの担体の官能基と容易に反応
し、担体に一般式(1)で示される櫛形ポリマーを固定
化することができるものであれば、前記したものに限定
されない。従って、本発明において、前記Zは、各種の
担体、例えばシリカゲル、ポリスチレンビーズ、金電極
板などの各種の担体との反応性を考慮して好ましいZを
採用すればよい。本発明において、前記Z(反応性活性
基)は、後述するように重合時に導入され、重合後、所
望の担体に櫛形ポリマーを効率よく担持させる上で有用
な作用を果たす。
【0022】本発明において、一般式(1)のXは、不
斉炭素を有する光学活性なアミノ酸残基であり、このよ
うなXを有する一般式(1)で示される櫛形ポリマーに
より、アミノ酸あるいはアミノ酸誘導体を効率よく光学
認識することができる。
【0023】本発明において、前記アミノ酸残基として
は、中性アミノ酸〔H2N−CH(X1)−COOH〕で
あるアラニン〔X1 =CH3〕、バリン〔X1 =CH
(CH 32〕、ロイシン〔X1=CH2CH(C
32〕、フェニルアラニン〔X1=CH265〕、及
び、プロリンの残基、あるいはこれらアミノ酸の誘導体
の残基を例示することができる。これらは水中でのイオ
ン解離が無く、本発明の一般式(1)で示される櫛形ポ
リマーを所望の担体に固定化したものを液体クロマトグ
ラフィー用充填剤として用いた場合、pH等の条件を広
範囲に設定することができるため好ましいものである。
【0024】本発明において、一般式(1)のXとし
て、アスパラギン酸、グルタミン酸など、更には、2個
以上のアミノ酸からなるジペプチド、トリペプチド、テ
トラペプチドなどのアミノ酸残基を例示することができ
る。
【0025】本発明の一般式(1)で示される櫛形ポリ
マーの製造法は、特に限定されない。以下、その製造例
について例を挙げて説明する。
【0026】(1) 〈モノマーの調製〉 光学活性なアミノ酸と炭素数8以上の長鎖アルキル基を
有するモノアルコールを溶媒中で触媒の下に脱水しなが
らエステル化し、アミノ酸アルキルエステルを調製す
る。これにアクリル酸クロリドを反応させてモノマーを
調製する。
【0027】(2) 〈ポリマーの調製〉 前記モノマーを適当な重合開始剤の存在下で重合するこ
とによって本発明の一般式(1)で示される櫛形ポリマ
ーが得られる。その重合方法としては、テロメリゼーシ
ョン法を用いることが好ましい。テロメリゼーション法
は、本発明の前記一般式(1)で示される櫛形ポリマー
の末端に反応性活性基(Z)を導入する観点、及び、重
合度や分子量分布を容易に制御することができるという
観点から好適な重合方法である。前記したテロメリゼー
ション法において用いるテロゲンとしては、前記目的を
考慮してメルカプタン、アルコール、アルデヒド、カル
ボン酸、エステル、シラン、複素環化合物、有機リン化
合物、ポリハロゲン化メタン、ハロゲン化炭化水素、ハ
ロゲン化カルボン酸およびそのエステル、ハロゲン化ア
ルコール、無機ハロゲン化合物などを使用することがで
きる。
【0028】本発明において、前記したようにシリカゲ
ルなどの担体に本発明の前記一般式(1)で示される櫛
形ポリマーを固定化することを考慮し、テロメリゼーシ
ョン法により櫛形ポリマーの末端に反応性活性基(Z)
を導入する重合方法は好適なものである。以下、特に、
本発明の前記一般式(1)で示される櫛形ポリマーと担
体との固定化という観点から、担体の種類と反応性活性
基(Z)を導入するためのテロゲンの種類について説明
する。
【0029】例えば、担体がシリカゲルである場合、テ
ロゲンとしては、前記一般式(2)で示されるZを含む
ものが好ましく、Z中のZ1、Z2、Z3は、少なくと
もその一つがCH3,OCH3,OC2H5,OC3H
7,OC4H9,ハロゲンからなる群から選ばれること
が好ましい。このようなテロゲンの一例として、3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピル
トリプロピキシシラン、3−メルカプトプロピルトリブ
トキシシラン、3−メルカプトプロピルトリブトキシシ
ラン、4−ブチルトリクロロシランなどが挙げられる。
【0030】チタニアを担体とする場合、前記したZを
含むテロゲンを利用することができる。すなわち、3−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピ
ルトリプロポキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ
ブトキシシラン、4−ブチルトリクロロシランなどを利
用することができる。
【0031】担体として酸化インジウム電極板を用いる
場合、前記したZを含むテロゲンを利用することができ
る。すなわち、3−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3
−メルカプトプロピルトリプロポキシシラン、3−メル
カプトプロピルトリブトキシシラン、4−ブチルトリク
ロロシランなどを利用することができる。
【0032】担体がポリスチレンビーズである場合、Z
中にカルボキシル基やアミノ基、ヒドロキシル基などを
含むテロゲンが望ましい。そのようなテロゲンとして
は、4−メルカプトブタン酸、4−メルカプトブチルア
ミン、3−メルカプトブチルアルコールなどを利用する
ことができる。本発明において、担体としては前記した
ものに限定されず、このほか、例えば金電極板など各種
のものを利用することができるものである。そして、こ
れら担体との固定化(結合性)を考慮して所望のテロゲ
ンを採用し、櫛形ポリマーの末端に反応性活性基(Z)
を導入すればよい。
【0033】次に、本発明の前記一般式(1)で示され
る櫛形ポリマーの担体への固定化について説明する。一
般式(1)で示される櫛形ポリマーを担体と混合、ある
いは適当な縮合試薬を用いて反応させることにより、一
般式(1)で示される櫛形ポリマーを担体の表面にZの
反応性を介して固定化することができる。
【0034】例えば、担体がシリカゲルである場合、シ
リカゲルと一般式(1)で示される櫛形ポリマーを溶媒
中でかき混ぜることにより、Zがシリカゲルのシラノー
ル基と反応することによって固定化が進行する。特に縮
合剤や触媒は必要でなく、加熱によって固定化の反応速
度を増大させることができる。反応溶媒としては、各種
のハロゲン化炭化水素、シクロヘキサン、ヘキサン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、各種アルコール類などを利用することができる。担
体がチタニアや酸化インジウムの場合、アルカリ水溶液
などで処理することによりヒドロキシル基を生成させた
のち、シリカゲルの場合と同様な方法で一般式(1)で
示される櫛形ポリマーを固定化することができる。担体
がポリスチレンビーズである場合、そのアミノ化物やカ
ルボキシル化物を作製し、適当な縮合剤の存在下で一般
式(1)で示される櫛形ポリマーを固定化することがで
きる。縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドやシアノエチルリン酸ジエチルなどを利用することが
できる。
【0035】重合開始剤は、特に限定されないが、例え
ば、過酸化ジベンゾイル、過酸化ジラウロイルもしくは
過酸化ジオルトトリルのような過酸化物、過ピバル酸t
ert−ブチルもしくは過オクタン酸tert−ブチル
のような過エステル、あるいは、アゾビスイソブチロニ
トリルのようなアゾ化合物を用いることができる。ま
た、種々のフリーラジカル形成剤の混合物も使用するこ
とが出来る。
【0036】重合度の調整は、光学活性なビニルモノマ
ーとテロゲンの原料比によって容易に調整することがで
きる。重合するときのビニルモノマーとテロゲンの原料
モル比は、概ね1:3〜1:200である。
【0037】本発明の一般式(1)で示される櫛形ポリ
マーは、櫛形鎖(Y)に由来する相転移温度を有してい
る。これは、ポリマーをDSC(示差熱量計)で分析し
た場合に昇温時に現れる明確な急熱ピークとして捉える
ことができ、本発明のポリマーの相移転点は、無溶媒中
でおおむね−20℃〜100℃である。相移転点より高
い温度では、ポリマーの櫛形鎖は、ランダムに動きまわ
る等方性であり、相転移点より低い温度では、櫛形鎖は
結晶相あるいはこれに類似した分子配向状態、例えば液
晶相を形成していると考えられる。本発明の櫛形ポリマ
ーの光学認識性は、この櫛形鎖の高度に配向されたアミ
ノ酸残基などによる増幅されたキラリティーに基づくも
のと考えられ、事実、相転移点より高い温度のもとで
は、相転移点より低い温度と比べて光学認識性が低下す
る。
【0038】また、本発明の一般式(1)で示される櫛
形のポリマーの特徴は、前記したように製造が非常に簡
単であり、しかも特殊な原料を用いないことから安価に
製造することができる点にある。
【0039】次に、本発明の前記一般式(1)で示され
る新規な櫛形ポリマー、即ち、光学活性認識剤の応用例
について説明する。本発明の前記一般式(1)で示され
る光学活性認識剤は、化合物中のZを直接あるいはスペ
ーサーを介してシリカゲルなどの固定担体に結合するこ
とによって液体クロマトグラフィー用充填剤として利用
され、かつ、当該充填剤のもとで経済的、効率的に光学
分割を実施することができる。本発明において、固体担
体としては、前記したシリカゲルに限定されず、ポリス
チレンビーズ、金電極板など所望のものであってもよい
ことはいうまでもないことである。
【0040】本発明において、担体は、圧力に対して安
定である無機固定担体が好ましく、一般にシリカゲルが
好ましい。シリカゲルは、分離効率の観点から多孔質で
粒度の揃ったものが好ましく、その平均粒径は2〜30
0μmがより好ましく、最も好ましい平均粒径は2〜1
0μmである。本発明において、櫛形ポリマー−シリカ
ゲルは、好ましくは全重量当たり光学活性櫛形ポリマー
(1)を0.5〜50重量%、好ましくは3〜40重量
%含有する。また、本発明において光学活性櫛形ポリマ
ー(1)は、担体に架橋された状態で固定化されないこ
とが好ましく、Zの片末端だけが固定化されるほうが好
ましい。架橋されて固定化された場合、光学活性認識能
が低下する場合があるので好ましくない。
【0041】本発明の前記一般式(1)で示される光学
活性櫛形ポリマーを固定化した担体は、HPLC(高速
液体クロマトグラフィー)条件下でのラセミ化合物の液
体クロマトグラフィーによる分離に使用することができ
る。液体クロマトグラフィーにおける溶出液の組成は、
分離されるラセミ化合物の種類、性質に従って常法によ
り選択され、適宜最適な条件が選択される。溶出液は、
分離しようとするラセミ化合物が溶解することが必要で
あるが、通常使用しているものとして、メタノール、エ
タノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール
あるいはn−ブタノールの様なアルコール、アセトン、
アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサンある
いは水等であり、これらの単独あるいは混合物を使用す
ることができる。また、イオン性の化合物の分離には、
イオン解離を制御する目的として、溶出液に少量の酸あ
るいはアルカリを添加してもよい。これらは、何れも極
性の高い溶剤であり、本発明の液体クロマトグラフィー
において逆相モードで分離するのに適している。
【0042】本発明の前記一般式(1)で示される櫛形
ポリマーで構成される光学認識剤の光学分割性能は、ポ
リマーの櫛形鎖が結晶相を形成した状態で非常に高い効
率を示す。従って、クロマトグラフィーにおける溶出条
件は、固定相に固定化されたポリマーが結晶相を形成す
る溶離液および温度条件を選択して使用することができ
る。特に本発明の光学活性櫛形ポリマーの結晶相転移温
度は、溶離液によって異なるが、概ね−20℃〜100
℃程度である。このため、クロマトグラフィー条件は、
溶離液が凍結しない温度から固定化された櫛形ポリマー
の相転移転より低い温度で行うことが好ましい。
【0043】本発明において、分離対象のラセミ体に応
じて一般式(1)の光学活性部分であるXを選択すれば
よい。特に、Xに光学活性のアミノ酸残基を用いた場
合、本発明の一般式(1)で示される櫛形ポリマーは、
各種のアミノ酸あるいはアミノ酸誘導体に対して優れた
光学分割能を発揮する。本発明において、Xが光学活性
のアミノ酸残基である場合、前記Xとしては、前記した
ようにアラニン、バリン、ロイシン、フェニルアラニ
ン、及びプロリン、更にはアスパラギン酸、グルタミン
酸、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチドなどの
アミノ酸残基を例示することができる。
【0044】本発明の一般式(1)で示される櫛形ポリ
マーの分離対象のラセミ化合物に対する光学分離性能
は、エナンチオ選択性値を表わす分離係数αによって示
され、次式によって計算される。 α=(t2−t0)/(t1−t0) t1:より弱く相互作用する鏡像体の保持時間 t2:より強く相互作用する鏡像体の保持時間 t0:カラムの死容量に相当する保持時間 分離係数αは、α=1の場合、全く光学分割能が無いこ
とを示し、1との差が大きくなるに従って光学分割能が
高くなることを示す。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。なお、以下の実施例において、平均重合度
は、1H−NMRにおけるメトキシ水素(3.5pp
m)および不斉炭素位の水素(4ppm付近)の面積比
により算出した。
【0046】(1).L−フェニルアラニンドコシルエステ
ルの合成 L−フェニルアラニン12.6g、p−トルエンスルホ
ン酸1水和物15.0g、ドコサノール25.0gをト
ルエン800mlに溶解させ、Dean−Stark装
置と還流冷却器を付して48時間加熱還流を行った。水
の生成が完全に止まったことを確認したところで攪拌を
止め、溶媒をエバポレーターで約100mlまで濃縮
し、冷凍庫で一昼夜放置させ、析出物を減圧ろ過した。
メタノールから再結晶精製して、白色固体41.6gを
得た。この時の収率は、計算値84%であった。生成物
は、下記の〔化5〕で示されるL−フェニルアラニンド
コシルエステルである
【0047】
【化5】
【0048】(2).N−アクリロイル−L−フェニルアラ
ニンドコシルエステル(DAP)の合成 L−フェニルアラニンドコシルエステルp−トルエンス
ルホン酸35.0gをテトラヒドロフラン950mlに
溶解させ、溶液が透明になったところでトリエチルアミ
ン40mlを加えた。30分攪拌後、アクリル酸クロリ
ド5.4mlをテトラヒドロフラン50mlに溶解し3
0分かけて滴下した。12時間攪拌後、減圧ろ過を行い
トリエチルアミン塩酸塩を除去した。ろ液をエバポレー
ターで減圧乾固したあと、クロロホルムに溶解させて、
0.1N−塩酸、0.1N−水酸化ナトリウム溶液、蒸
留水のそれぞれ100mlの順で2回洗浄を行った。ク
ロロホルム−ヘキサンから再結晶精製し、白色固体1
6.6gを得た。この時の収率は58%であった。また
DSCを測定した結果、融点は94℃であった。生成物
は、下記の〔化6〕で示されるN−アクリロイル−L−
フェニルアラニンドコシルエステル(DAP)である。
【0049】
【化6】
【0050】(3).N−アクリロイル−L−フェニルアラ
ニンドコシルエステルの重合(DAP10の合成) N−アクリロイル−L−フェニルアラニンドコシルエス
テル(DAP)4.07gをトルエン100mlに溶解
し、3−メチルプロピルトリメトキシシラン(テロゲ
ン)0.077mlを加えて攪拌した。温度を85℃ま
で上げてモノマーを完全にに溶解させた後、過酸化ベン
ゾイル48.25mgを加えて24時間攪拌を行った。
攪拌を止め室温で5時間放置、エバポレーターで20m
lに濃縮し、これにメタノール100mlを加え冷凍庫
で9時間冷却して淡黄色固体を得た。テトラヒドロフラ
ン−メタノールから再結晶して重合物(DAP10)を得
た。この化合物の平均重合度(n)は、10であった。
また収率は87%であった。DSCによるポリマー(D
AP10)の相転移転は、48℃であった。生成重合体
は、下記の〔化7〕で示されるものである。
【0051】
【化7】
【0052】(4).ポリ(N−アクリロイル−L−フェニ
ルアラニンドコシルエステル)のシリカへの固定化(S
il−DAP10の調製) 攪拌機、還流冷却器を付した100mlの二口フラスコ
にODP101.5gをトルエン60mlに溶解させ、シ
リカゲル(平均直径5μm、平均細孔150オングスト
ローム、比表面積300m2/g)を2.2gを加え
た。トルエンの還流下で3日間攪拌をおこなった。放冷
後、析出物を減圧ろ過し、テトラヒドロフランで十分に
洗浄を行い減圧乾燥し、光学活性認識性の櫛形ポリマー
固定化シリカゲル(Sil−DAP10)を得た。元素分
析により、ポリマー固定化量が22.9%であった。ま
たDSCでの測定結果により、シリカゲルに固定化され
たポリマーの相転移点は46℃であった。
【0053】前記DAP、DAP10、及び,Sil−D
AP10の示差走査熱量分析の結果を、図1に示す。な
お、分析条件は、昇温速度:1℃/min、溶媒:
(C)メタノールである。
【0054】(5).N−カルボベンゾキシ−DL−フェニ
ルアラニンの光学分割 常法により、Sil−DAP10をステンレスカラムに充
填した。Sil−DAP10カラムを恒温カラムホルダー
に設置し、送液ポンプ、検出器、インジェクターにより
なる液体クロマトグラフによりアミノ酸誘導体のラセミ
体であるN−カルボベンゾキシ−DL−フェニルアラニ
ンの光学分割を試みた。
【0055】光学分割の条件は、次の通りである。 1). 分離剤:Sil−DAP10 2). 分離物:N−カルボベンゾキシ−DL−フェニルア
ラニン 3). 移動層:メタノール/水/トリフルオロ酢酸=70
0/300/1(温度0℃) 4). カラムのサイズ:4.6φ×150mm 5). 流速:1.0ml/min 6). 検出波長:260nm
【0056】前記分離層のN−カルボベンゾキシ−DL
−フェニルラニンは、下記の〔化8〕で示される化合物
である。
【0057】
【化8】
【0058】代表的なクロマトグラムを図2に示す。ま
た、光学分割能を下記の〔表1〕に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、調製が容易でしかも安
価に製造することができ、光学活性認識能の高い新しい
ポリマーを提供することができる。また、前記光学活性
認識能の高いポリマーを所望の担体に固定化した光学分
割カラム充填剤は、分離能に優れたHPLC(高速液体
クロマトグラフィー)用充填剤として使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DAP、DAP10、Sil−DAP10の示差
走査熱量分析図。
【図2】 Sil−DAP10によるN−カルボベンゾキ
シ−DL−フェニルアラニンの液体クロマトグラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 30/48 G01N 30/48 W P 30/88 30/88 W // C07M 7:00 C07M 7:00 Fターム(参考) 4D017 AA03 BA03 CA13 CA20 CB01 DA03 EA01 4H006 AA02 AC83 AD17 BA51 BA55 RA04 4J100 AM21P BA20P BA77H BA85H BC43P CA01 CA27 DA01 FA03 HA35 JA17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、RはHあるいはCH3、Xは光学活性なアミノ
    酸残基、YはC5以上の炭素数を有する長鎖アルキル
    基、Zは反応性活性基、nは2以上の整数、を示す。〕
    で示される光学活性を有する櫛型ポリマー化合物からな
    る光学活性認識剤。
  2. 【請求項2】 一般式(1)のnの平均値が、5〜20
    0である請求項第1項に記載の光学活性認識剤。
  3. 【請求項3】 一般式(1)のZが、一般式(2) 【化2】 〔式中、Z1、Z2およびZ3の少なくとも一つは、C
    H3、OCH3、OC2H5、OC3H7、OC4H
    9、ハロゲン元素からなる群から選ばれる基を示す。〕
    で示される化合物からなる請求項第1項に記載の光学活
    性認識剤。
  4. 【請求項4】 Xが、アラニン、バリン、ロイシン、フ
    ェニルアラニン及びプロリンからなる群から選ばれる請
    求項第1項に記載の光学活性認識剤。
  5. 【請求項5】 一般式(1)のZが、直接あるいはスペ
    ーサーを介して担体に結合した液体クロマトグラフィー
    用充填剤。
  6. 【請求項6】 担体が、シリカゲルである請求項第5項
    に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
  7. 【請求項7】 請求項第5項に記載の充填剤を用いて液
    体クロマトグラフィーにより光学異性体の分離を行なう
    光学分割方法。
  8. 【請求項8】 請求項第7項に記載の光学分割方法にお
    いて、一般式(1)で示される光学活性認識剤が結晶相
    を有する条件のもとで液体クロマトグラフィーにより光
    学分割を行なう光学分割方法。
  9. 【請求項9】 分割する光学異性体が、アミノ酸誘導体
    混合物である請求項第7項に記載の光学分割方法。
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