JP2002241113A - 窒化クロム粉の製造方法 - Google Patents

窒化クロム粉の製造方法

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JP2002241113A JP2001035664A JP2001035664A JP2002241113A JP 2002241113 A JP2002241113 A JP 2002241113A JP 2001035664 A JP2001035664 A JP 2001035664A JP 2001035664 A JP2001035664 A JP 2001035664A JP 2002241113 A JP2002241113 A JP 2002241113A
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Susumu Morita
進 森田
Mitsushi Ishita
光志 井下
Hideaki Shimizu
秀昭 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素含有量を任意に制御した窒化クロム粉の
製造方法を提供する。 【解決手段】 金属クロム粉または窒化クロム粉を、常
圧下、窒素雰囲気下で加熱処理する際に、加熱温度を1
050℃未満、または1050℃以上〜1500℃以下
に制御し、また加熱処理後の冷却雰囲気を窒素雰囲気ま
たは非窒素雰囲気に調整することによって、窒素含有量
の異なる窒化クロム粉を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒素含有量を所定
範囲内で任意に制御することができる窒化クロム粉の製
造方法に関する。より詳しくは、加熱処理温度と雰囲気
を調整することによって窒素含有量を所定範囲内で任意
に制御し、セラミックス材料、溶射材料、ターゲット材
料などに適する窒化クロム粉を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化クロムには窒素含有量のことなる六
方晶Cr2Nと、立方晶CrNの2種の化合物が確認さ
れており、これらは微小硬度、電気抵抗率、熱膨張係数
等の諸物性が各々異なることが知られている。耐酸化
性、耐熱性に優れた室化クロム系セラミックス焼結体の
製造においては、原料となる窒化クロム粉の組成が、最
終焼結体の特性に大きく影響を及ぼす。また、表面改質
を目的とする溶射や蒸着の素材となる窒化クロム粉体
は、溶射や蒸着の工程において窒素を解離しやすく、従
って、予め窒素含有量を調整した材料を用いることが重
要である。
【0003】従来、室化クロムの製造方法として一般に
次のような方法が知られている。 (1)金属クロムあるいはフェロクロムを原料とし、これ
を高圧下で加熱窒化し、あるいは溶融状態で窒化する方
法、または塩化物を経由して窒化する方法。 (2)酸化クロムとアンモニアを800℃以上の温度で反
応させて窒化クロムを製造する方法(特公昭40-2901号
公報)。 (3)酸化クロム、水酸化クロム、クロム酸、またはその
塩、あるいはクロム鉱石を原料とし、これを炭化水素と
アンモニアガスを含む混合ガス雰囲気中で加熱して窒化
する方法(特公平6-37284号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】窒化クロムの組成とし
てCrNとCr2Nの2種類の化合物が文献上報告され
ているが、その詳細こついては不明である。また窒化ク
ロムは、分解しやすく熱的に不安定なために従来の製造
方法では、金属クロムを出発原料とした場合には高圧の
窒素雰囲気を必要とし、またクロム化合物を出発原料と
した場合には残存酸素等の不純物の混入を避けることが
難しい。更に、何れの方法も窒素含有量を任意に制御す
ることは極めて困難であり、目標組成の化合物を安定的
に製造することは実質上不可能であった。
【0005】本発明は、金属クロム粉を出発原料とする
ことができ、しかも窒化反応において高圧を必要とせ
ず、常圧下で反応温度・時間・雰囲気をコントロールす
ることにより、従来困難であった窒化クロム粉の含有窒
素量を容易に制御し、高純度で安定した品質の窒化クロ
ム粉を工業的規模で製造することができる方法を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以下の
構成からなる窒化クロム粉の製造方法が提供される。 (1)金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下で加熱処
理する際に、加熱温度を1050℃未満、または105
0℃以上〜1500℃以下に制御し、また加熱処理後の
冷却雰囲気を窒素雰囲気または非窒素雰囲気に調整する
ことによって、窒素含有量の異なる窒化クロム粉を製造
することを特徴とする窒化クロム粉の製造方法。 (2)金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下で650
℃以上〜1050℃以下に加熱して窒化処理した後に、
引き続き窒化雰囲気下で冷却することにより、実質的に
CrN単一相の窒化クロム粉を製造することを特徴とす
る窒化クロム粉の製造方法。 (3)金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下で650
℃以上〜1050℃以下に加熱して窒化処理した後に、
非窒化雰囲気下で冷却することにより、CrN相を主体
とする窒化クロム粉を製造することを特徴とする窒化ク
ロム粉の製造方法。 (4)金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下で105
0℃以上〜1500℃以下に加熱処理した後に、引き続
き窒素雰囲気下で冷却することにより、CrN相を主体
とする窒化クロム粉を製造することを特徴とする窒化ク
ロム粉の製造方法。 (5) 金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下で10
50℃以上〜1500℃以下に加熱処理した後に、非窒
素雰囲気下で冷却することにより、実質的にCr2N単
一相の窒化クロム粉を製造することを特徴とする窒化ク
ロム粉の製造方法。 (6)上記(3)〜(6)の何れかの製造方法において、金属
クロム粉に代えてCrN相またはCr2N相を主体とす
る窒化クロム粉を用い、その窒素含有量を調整した窒化
クロム粉を製造することを特徴とする方法。 (7)金属クロム粉または窒化クロム粉を、常圧下、窒
素雰囲気下で650℃以上〜1050℃以下に加熱して
窒化処理した後に、非窒素雰囲気下で冷却することによ
り、窒素含有量11.8wt%〜21.2wt%のCr2N相
とCrN相の混合相からなる窒化クロム粉を製造する方
法。
【0007】以上のように、本発明の製造方法は、金属
クロム粉または窒化クロム粉を出発原料とし、加熱温度
の範囲および冷却雰囲気を窒素または非窒素の雰囲気に
調整することによって、窒素含有量を任意に制御した窒
化クロム粉を製造するものであり、本発明の製造方法に
よれば、実質的にCrN単一相の窒化クロム粉、または
Cr2N単一相の窒化クロム、或いは、CrNとCr2
の混合相であって窒素含有量が制御された窒化クロム粉
を得ることができる。
【0008】以下、本発明を実施態様に即して具体的に
説明する。本発明の製造方法は、金属クロム粉または窒
化クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下で加熱処理する際
に、加熱温度を1050℃未満、または1050℃以上
〜1500℃以下に制御し、また加熱処理後の冷却雰囲
気を窒素雰囲気または非窒素雰囲気に調整することによ
って、窒素含有量の異なる窒化クロム粉を製造すること
を特徴とする窒化クロム粉の製造方法である。
【0009】図1に金属クロム粉の窒化反応における示
差熱分析結果例を示す。金属クロム粉を、窒素気流中
(窒素雰囲気下)において室温〜1500℃の温度範囲
で20℃/minの速度で加熱すると、650℃から発熱反
応を伴う急激な窒化反応が開始し、1050℃までは窒
化による約12.5%の重量増加が生じ、金属クロムが
次式(1)のようにCr2Nになり、その一部は次式(2)
のようにさらに窒素と反応してCrNを生成する。 2Cr+ 1/2N2 → Cr2N …(1) Cr2N+1/2N2 → 2CrN …(2)
【0010】1050℃から更に昇温すると、緩やかな
吸熱反応と共に分解反応(脱窒素)が起こり、1050℃
から1200℃の範囲では約8%の重量減少、1200
℃から1500℃間での範囲では約10%の重量減少が
確認される。この脱窒素反応によってCrNの大部分は
Cr2Nになる。
【0011】加熱処理後に窒素気流中で冷却すると、1
500℃から950℃の範囲では再び緩やかな窒化反応
が起こり、Cr2Nの大部分がCrNに変化して約18
%の重量増加が生じる。なお、冷却時間や速度によって
はCr2Nの一部が窒化せずに残る。一方、冷却工程を
非窒素雰囲気下で行うと、このような窒化反応は起こら
ず、加熱工程で生じた窒化クロムの状態を維持して冷却
される。
【0012】次に、金属クロムの窒化速度について、7
00℃〜1000℃の温度範囲における示差熱分析の結
果を図2に示す。図示するように、窒化反応による重量
増加は時間と共に放物線的に増加し、窒化温度の上昇と
共に窒化速度は増加する。これらの試料をアルゴン雰囲
気で冷却後、X線回折によって組成を同定すると何れも
CrN相とCr2N相を含むことが確認される。このよ
うに高温で処理するほどCrNの生成量が増加する。す
なわち、650℃以上〜1050℃以下の加熱工程で
は、上記(1)式、(2)式の窒化反応が同特に進行し、金属
CrはCr2Nを経てCrNと変化する。
【0013】また、Cr2NからCrNへの窒化速度に
ついての示差熱分析結果を図3に示した。予め金属Cr
を1050℃以上に加熱して室化した後に非窒化雰囲気
下で冷却して得たCr2N単一相粉末を用い、これを窒
素気流中で700℃〜1000℃に加熱した。図3に示
すように、Cr2NからCrNへの窒化による重量増加
と時間の関係は図2の金属Crの窒化反応と同様な傾向
を示すが、同温度、同時間で比較した場合の重量増加率
は金属Crの窒化よりも低く、また1000℃と900
℃の重量変化はほぼ一致しており、1050℃の分解温
度から考察すると、一部は上記(2)式の平衡状態にある
と考えられる。この結果から、Cr2N単一相の粉末を
650℃以上〜1050℃以下に加熱して室化し、非窒
化雰囲気下で冷却することにより、窒化クロム中の窒素
量を制御でき、CrNとCr2Nの組成を制御できるこ
とが判る。
【0014】次に、金属Cr中への窒素の拡散状態を示
す断面組織の顕微鏡写真を図4に示す。約1mm径の金属
Cr塊を窒素気流中に1000℃で1〜66時間保持し
て窒化クロムとした。図4(A)は金属Cr、図4(B)は
窒化処理1時間、図4(C)は窒化処理16時間、図4
(D)は窒化処理66時間の結果である。1時間処理後に
金属Crの表面層約10μmの層厚部分に窒化物相が出
現し、この窒化物相は窒化処理16時間後には50μ
m、66時間後には100μmへと拡大している。X線回
折の結果、この窒化物相は何れもCrN、Cr2Nおよ
びCrの共存相であった。
【0015】以上のように、窒素のCr中の拡散が50
μm以上進行するには非常に長時間を要するので、16
時間以内に金属Cr粉全体を窒化するには、金属Crの
粒度は約100μm(半径50μm)以下が好ましい。な
お、金属Cr粉の粒径が1μm以下では、粉体の間に含
まれる酸素の影響が大きくなり、この酸素が窒化クロム
粉中に残存して窒化クロム粉の純度を低下させるので好
ましくない。
【0016】本発明の製造方法は、以上の加熱工程にお
ける窒化反応と脱窒素反応、および冷却工程における再
窒化反応を制御することにより、実質的にCrN単一
相、Cr2N単一相、あるいは窒素含有量を制御したC
rNとCr2Nの混合相からなる窒化クロム粉を製造す
る。具体的には、例えば、金属クロム粉または窒化クロ
ム粉を出発材料とし、表1に示す加熱冷却処理によって
目的組成の窒化クロム粉を得ることができる。
【0017】
【表1】
【0018】表1のNo.1の処理工程では、金属クロム
粉または窒化クロム粉を、窒素雰囲気下で650℃以上
〜1050℃以下に加熱すると、950℃付近まで加熱
される間に金属クロムCrが窒化されてCr2Nとな
り、さらに1050℃付近まで加熱される間に窒化反応
が進み、Cr2Nの大部分はCrNになる。これを窒素
雰囲気下で室温まで冷却すると再窒化反応が進み、加熱
工程で一部のCr2Nが窒化されずに残留しても、これ
が再窒化されてCrNとなり、Cr2N相の殆どない実
質的にCrN単一相の窒化クロム粉が得られる。
【0019】表1のNo.2の処理工程では、1050℃
付近まで加熱される間はNo.1の工程と同様に窒化反応
が進み、金属Crの大部分はCrNになる。その後、窒
素雰囲気を水素やアルゴン雰囲気に切り替えて室温まで
冷却すると、冷却工程で再窒化反応は起こらず、加熱工
程で一部のCr2Nが窒化されずに残留している場合に
はこのCr2Nを含み、CrN相を主体とした窒化クロ
ム粉が得られる。
【0020】表1のNo.3の処理工程では、1050℃
付近まで加熱される間はNo.1の工程と同様に窒化反応
が進み、金属Crの大部分はCrNになる。その後、窒
素雰囲気下でさらに1500℃まで加熱される間に脱窒
素反応が起こり、CrNの大部分がCr2Nに戻る。引
き続き、これを窒素雰囲気下で室温まで冷却すると、こ
の間に再窒化反応が進み、Cr2Nの大部分は再窒化さ
れてCrNとなり、一部のCr2Nが窒化されずに残留
している場合にはこのCr2Nを含むCrN相を主体と
した窒化クロム粉が得られる。
【0021】表1のNo.4の処理工程では、1500℃
付近まで加熱される間はNo.3の工程と同様に窒化反応
と脱窒化反応が進み、金属Crの大部分はCr2Nにな
る。その後、窒素雰囲気を水素やアルゴン雰囲気に切り
替えて室温まで冷却すると、冷却工程で再窒化反応は起
こらず、CrN相が殆どない実質的にCr2N単一相の
窒化クロム粉が得られる。
【0022】また、金属クロム粉または窒化クロム粉
を、窒素雰囲気下で、650℃以上〜1050℃以下に
加熱して窒化処理した後に、非窒素雰囲気下で冷却する
ことにより、窒素含有量11.8wt%〜21.2wt%のC
2N相とCrN相の混合相からなる窒化クロム粉を製
造することができる。この場合、金属Crを常圧下で6
50℃以上〜1500℃以下に加熱し、非窒素雰囲気下
で冷却することにより実質的にCr2N単一相からなる
窒化クロム粉を合成し、これを原料として窒素雰囲気下
で650℃以上〜1050℃以下に加熱して窒化するこ
とにより、窒素含有量を制御したCr2NとCrNの複
合相からなる窒化クロム粉、あるいはCrN単一相から
なる窒化クロム粉を有利に製造することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に示
す。
【0024】〔実施例1〕平均粒径10μmの金属Cr
粉末80kgをステンレス製反応容器内にチャージし、電
気窒化炉内で窒素気流中、950℃で20時間加熱して
窒化処理した後、窒素気流中で室温まで冷却した。得ら
れた室化クロム粉の窒素含有量は20.9%であり、X
線回析分析の結果は図5に示すようにCrN単一相であ
った。
【0025】〔実施例2〕平均粒径5μmの金属クロム
粉末を実施例1と同じ加熱炉を用い、窒素気流中で12
00℃に2時間加熱して窒化処理した後、炉内を水素ガ
スに置換して室温まで冷却した。得られた窒化クロム粉
の窒素含有量は11.5%であり、X線回折分析の結果
は図6に示すようにCr2N単一相であった。
【0026】〔実施例3〕実施例2で得た含有窒素量1
1.5%のCr2N単一相からなる窒化クロム粉を原料と
し、実施例1と同じ加熱炉を用い、窒素気流中で900
℃に10時間から20時間加熱して窒化処理した後、炉
内をアルゴンガスに置換して室温まで冷却した。得られ
た窒化クロム粉末の窒素量を表2に示した。また、試料
No.----のX線回折の結果を図7に示した。図示するよ
うに、この窒化クロム粉はCrN相とCr2N相が混合
したものであった。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、金属クロム
粉あるいは窒化クロム粉を出発原料とし、高圧を必要と
せず、常圧下で反応温度、時間。雰囲気をコントロール
することによって窒化クロム粉の含有窒素量を容易に制
御することができ、CrN単一相、Cr2N単一相、ま
たはこれらの混合相からなる高純度で安定した品質の窒
化クロム粉を工業的規模で製造することができる。本発
明の製造方法によって得た窒化クロム粉はセラミックス
材料、溶射材料、あるいはターゲット材料など各種の材
料に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属クロム粉の窒化反応における示差熱分析
結果例を図示したものである。
【図2】 金属クロムの窒化速度について、700℃〜
1000℃の温度範囲における示差熱分析の結果を図示
したものである。
【図3】 Cr2NからCrNへの窒化速度についての
示差熱分析結果を図示したものである。
【図4】 金属Cr中への窒素の拡散状態を示す断面組
織の顕微鏡写真(各々(A)は金属Cr、(B)は窒化処理
1時間、(C)は窒化処理16時間、(D)は窒化処理66
時間)である。
【図5】 実施例1のX線回析分析の結果を図示したも
のである。
【図6】 実施例2のX線回析分析の結果を図示したも
のである。
【図7】 実施例3のX線回析分析の結果を図示したも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 清水 秀昭 大阪府豊中市千成町一丁目6番64号 日本 新金属株式会社内 Fターム(参考) 4G001 BA69 BB37 BC52 BC54 BD38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下で
    加熱処理する際に、加熱温度を1050℃未満、または
    1050℃以上〜1500℃以下に制御し、また加熱処
    理後の冷却雰囲気を窒素雰囲気または非窒素雰囲気に調
    整することによって、窒素含有量の異なる窒化クロム粉
    を製造することを特徴とする窒化クロム粉の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下
    で650℃以上〜1050℃以下に加熱して窒化処理し
    た後に、引き続き窒化雰囲気下で冷却することにより、
    実質的にCrN単一相の窒化クロム粉を製造することを
    特徴とする窒化クロム粉の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下
    で650℃以上〜1050℃以下に加熱して窒化処理し
    た後に、非窒化雰囲気下で冷却することにより、CrN
    相を主体とする窒化クロム粉を製造することを特徴とす
    る窒化クロム粉の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下
    で1050℃以上〜1500℃以下に加熱処理した後
    に、引き続き窒素雰囲気下で冷却することにより、Cr
    N相を主体とする窒化クロム粉を製造することを特徴と
    する窒化クロム粉の製造方法。
  5. 【請求項5】 金属クロム粉を、常圧下、窒素雰囲気下
    で1050℃以上〜1500℃以下に加熱処理した後
    に、非窒素雰囲気下で冷却することにより、実質的にC
    2N単一相の窒化クロム粉を製造することを特徴とす
    る窒化クロム粉の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3〜6の何れかの製造方法におい
    て、金属クロム粉に代えてCrN相またはCr2N相を
    主体とする窒化クロム粉を用い、その窒素含有量を調整
    した窒化クロム粉を製造することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 金属クロム粉または窒化クロム粉を、常
    圧下、窒素雰囲気下で650℃以上〜1050℃以下に
    加熱して窒化処理した後に、非窒素雰囲気下で冷却する
    ことにより、窒素含有量11.8wt%〜21.2wt%のC
    2N相とCrN相の混合相からなる窒化クロム粉を製
    造する方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100488871C (zh) * 2007-03-23 2009-05-20 南京大学 生长过渡金属化合物纳米结构的原位氯化物转移法
CN104843656A (zh) * 2015-05-05 2015-08-19 江苏江南铁合金有限公司 一种氮化铬的制备方法
WO2022259701A1 (ja) * 2021-06-09 2022-12-15 ミネベアミツミ株式会社 ひずみゲージ、ロードセル

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