JP2002240824A - 易開缶金属蓋 - Google Patents

易開缶金属蓋

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JP2002240824A
JP2002240824A JP2001035166A JP2001035166A JP2002240824A JP 2002240824 A JP2002240824 A JP 2002240824A JP 2001035166 A JP2001035166 A JP 2001035166A JP 2001035166 A JP2001035166 A JP 2001035166A JP 2002240824 A JP2002240824 A JP 2002240824A
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JP2001035166A
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Hiroshi Nishida
浩 西田
Masayoshi Suehiro
正芳 末廣
Takehide Senuma
武秀 瀬沼
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ストローを使用して飲むことを前提にし、従
来の易開缶蓋と同程度の高速生産性を有し、開口性、開
口安定性、耐食性、落下強度に優れた易開缶金属蓋を提
供する。 【解決手段】 タブ1固着位置からタブ1先端までの距
離をL1、タブ固着位置から初期開口の位置5までの距
離をL2とするとき、L2≧L1なる関係を有し、開口
後もタブが蓋本体に固着された状態であるステイオンタ
ブ式の易開缶金属蓋。開口の為に押し込んだタブを開口
後にタブを引き戻すこと無く、押し倒した状態で使用で
き、開口部の面積が1.75cm2 以下あるいは、開口
部の直径方向の長さが1.2cm以下でかつ円周方向の
長さが2.0cm以下のサイズであることが望ましい。
タブの固着方式がリベット方式であり、さらにポリエス
テルを主成分とする樹脂ラミネート金属板製であること
が望ましく、また、開口用溝4の底断面形状が、半径
0.01〜1mmの曲面であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料缶等を収納す
る缶体容器に取り付けられるイージーオープン機能を備
えた、所謂ステイオンタブ(stay−on−tab)
式の、即ち摘みタブ及び切断片が脱離不能な開口容易な
蓋に関するものであり、特に、専らストローを用いた飲
用に供される蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】缶体容器には缶胴部とその両側に蓋を取
り付けた3ピース缶と呼ばれるものと缶胴部と缶底部が
一体となった容器に蓋を取付けた2ピース缶と呼ばれる
ものがある。このうち3ピース缶の場合には通常一方の
蓋のみがステイオンタイプのイージーオープン機構を有
する蓋が取り付けられている。最近ではこの形式の缶体
容器の需要が伸びている。この容器は、蓋は缶の胴体部
とは別に製造され最終的に巻締めにより缶胴部に装着さ
れる。
【0003】現行のステイオンタブ方式の易開缶金属蓋
を図2に示す。この図に示すように、タブ1を持ち上げ
ることにより、タブ固着部(一般的にはリベット3で固
着)近傍の開口溝部で初期開口を起こし、さらにタブを
持ち上げることにより裂開をタブの先端側に進行させる
開口方式であり、ストローを差し込んで飲用するには必
要以上に大きな開口部を有している。なお、符号2は開
口案内線を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ストローでの飲用を目
的にした易開缶蓋の提案としては、特開昭61−127
460号公報にあるように容器を開けると、ストローが
自動的に容器外の飲用位置に再配置されるようにするも
のなど、種々の提案があるが、生産性が悪いなど、実用
化されていないのが実状である。また、当然のことなが
ら、ストローを使用して飲むことを前提にしても易開缶
蓋として具備されるべき開口性、開口安定性、耐食性、
落下強度といった特性を保持されるべきものである。本
発明は、ストローを使用して飲むことを前提にし、従来
の易開缶蓋と同程度の高速生産性を有し、開口性、開口
安定性、耐食性、落下強度に優れた易開缶蓋を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために基礎的な検討を実施した。その結果、開
口の方式を変更することで、ストローを使用した飲用が
可能であり、開口性、開口安定性に優れ、耐食性、落下
強度の改善可能な本発明に至ったものである。すなわち
本発明の要旨とするところは以下のとおりである。 (1)ステイオンタブ式の易開缶金属蓋において、タブ
固着位置からタブ先端までの距離をL1、タブ固着位置
から初期開口の位置までの距離をL2とするとき、L2
≧L1なる関係を有し、開口後もタブが蓋本体に固着さ
れた状態であることを特徴とする易開缶金属蓋。
【0006】(2)使用後の状態が押し込んだタブを開
口後にタブを引き戻すこと無く、押し倒した状態で使用
することを特徴とする前記(1)に記載の易開缶金属
蓋。 (3)開口部の面積が1.75cm2 以下であることを
特徴とする前記(1)〜(2)に記載の易開缶金属蓋。 (4)開口部のタブの長手方向の長さが1.2cm以下
で、かつタブの幅方向の長さが2.0cm以下のサイズ
であることを特徴とする前記(1)〜(3)に記載の易
開缶金属蓋。
【0007】(5)タブの固着方式がリベット方式であ
ることを特徴とする前記(1)〜(4)に記載の易開缶
金属蓋。 (6)易開缶蓋がポリエステルを主成分とする樹脂ラミ
ネート金属板であることを特徴とする前記(1)〜
(5)に記載の易開缶金属蓋。 (7)開口用溝の底断面形状が、半径0.01〜1mm
の曲面であることを特徴とする前記(1)〜(6)に記
載の易開缶金属蓋である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の易開缶金属蓋は、タブ固着位置からタブ
先端までの距離をL1、タブ固着位置から初期開口の位
置までの距離をL2とするとき、L2≧L1なる関係を
有し、開口後もタブが蓋本体に固着された状態である易
開缶金属蓋である。従来のステイオンタブ式の易開缶金
属蓋では、L2<L1であり、タブ固着位置近傍の開口
用溝を初期開口位置とするものであった。発明者らは、
タブを引き上げることによりタブ固着位置近傍の開口案
内線の部分を初期裂開させるのではなく、タブ先端側の
開口案内線の部分を初期裂開させ、タブを押し込むこと
により、タブ固着部側の開口案内線へと裂開を伝播させ
て行く方式の易開缶蓋を発明した。
【0009】本発明の方式による開口を行なうために
は、L2≧L1であることが必要となる。初期開口時に
はタブ先端部分が作用点として働くことから、初期開口
位置とタブ先端との距離は小さい方が開口力を低減でき
ることから、好ましくは、5mm>L2−L1、更に好
ましくは2mm>L2−L1である。また、タブは開口
後も蓋本体に固着された状態であり、タブのみが放棄さ
れ動物が間違えて飲食したり等の問題を起こさないもの
である。L1、L2の調整は、例えば、スコア形状とタ
ブの取付位置を調整して、タブ先端と開口溝の距離を調
整することで行うことができる。
【0010】さらに、本発明の開口方式に変更すること
によりストローを挿入するための開口部を確保すると同
時に、開口性、開口安定性に優れ、耐食性、落下強度の
改善可能な本発明に至ったものである。従来のステイオ
ンタブ方式の易開缶蓋では、タブを持ち上げることによ
り、タブ固着部(一般的にはリベットで固着)近傍の開
口溝部で初期裂開を起こし、さらにタブを持ち上げるこ
とにより裂開をタブの先端側に進行させる必要から、タ
ブの作用点は僅かに移動していくものの、初期裂開と裂
開を移動させるときの両方に働ける位置に存在しなけれ
ばならなかった。そのため、初期裂開あるいは裂開移動
の各々の力を最小とするタブの作用点位置では無いた
め、開口力が高くなる。
【0011】これに対して、本発明の開口方式による
と、初期開口力を大きく低減できる。即ち、本発明の開
口方式によると、初期開口をタブの先端側で行ない、裂
開移動をタブの固着位置側へ進行させることから初期開
口のタブ作用点位置を裂開移動の作用点位置を考慮する
こと無く、最適の位置を選定できることから、初期裂開
の力を低減でき、さらに、裂開移動に関してもタブスト
ロークの範囲内にあることから、安定した開口が行なえ
る。さらに、開口力を低下できることから、開口溝の残
厚を大きくすることが可能になり、開口溝の加工率を下
げることに表面処理皮膜への損傷を小さくでき、耐食性
を向上させることができる。また、落下強度も同様であ
る。
【0012】また、本発明の易開缶金属蓋においては、
開口の為に押し込んだタブを開口後にタブを引き戻すこ
と無く、押し倒した状態で、タブに設けられた固着部周
りの切れ込みが、ストローのさし込み口として利用する
ことも可能である。開口部の面積率あるいはサイズは、
タブを利用して開口する時の開口性、ストローの差込み
易さ、開口した缶体を誤って倒した場合に内容物のこぼ
れ易さに影響を及ぼす。即ち、開口部の面積あるいはサ
イズが大きい場合には、大きな開口力が必要となる傾向
が高く、開口力を開口溝の残厚を小さくすることで確保
しようとすると落下強度、耐食性を劣化させる場合が多
くなる。また、開口した缶体を誤って倒した場合に内容
物がこぼれ易くなる。逆に、開口部が小さすぎるとスト
ローが差し込めなくなることもある。
【0013】開口部の面積が1.75cm2 以下である
ことが望ましく、0.3cm2 以上であることが望まし
い。開口部のサイズとしても、タブの長手方向の長さが
1.2cm以下で、かつタブの幅方向の長さが2.0c
m以下のサイズであることが望ましい。なお、ここで述
べる開口部とは、蓋本体側の穴であり、その面積、サイ
ズは開口した蓋からタブを取り除いて測定できる。タブ
の固着方式としては蓋の生産性、固着強度、固着の信頼
性からリベット方式であることが望ましい。
【0014】フレーバー性、耐加工性、耐内容物性等の
点から易開缶蓋がポリエステルを主成分とする樹脂ラミ
ネート金属板であることが望ましい。更に、好ましく
は、開口用溝部を形成する加工での表面処理皮膜の損傷
を小さくすることから、更に好ましくは缶外面側あるい
は缶内面側の開口用溝部の底断面形状が、半径0.01
〜1mmの曲面であることが望ましい。半径0.01m
m未満では表面処理皮膜の損傷が大きくなる場合があ
り、半径1mm超では開口部にフェザーと呼ばれる樹脂
皮膜残りが生じる場合があるためである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明に係る易開缶金属蓋を示す図である。蓋素
材としては、厚み0.19mm、T3のTFSの内面に
相当する側に厚み35μm、外面に相当する側に厚み1
2μmのポリエステル樹脂を積層した鋼板を用いて、開
口溝4の底断面形状が、半径0.1mmで残厚を60μ
mとなるように金型を用いたプレス成形を行ない、リベ
ット方式にてタブを固着し、φ206サイズのステイオ
ン方式の易開缶蓋を作成し、コカコーラを350ml缶
に充填し巻締め加工を行なった。タブ固着位置からタブ
先端までの距離L1を6.0mm、タブ固着位置から初
期開口位置5までの距離L2を6.5mmとし、開口部
の面積が0.90cm2で開口部のタブの長手方向の長
さが0.7cm、タブの幅方向の長さが1.5cmであ
り、本発明の条件を満足している。また、使用に際して
はタブを押し込んだままの状態で、タブのリベット周り
の隙間からストローを差込飲用した。
【0016】開口力の測定を行なった結果、ホップ値が
1.5kgf、ティアー値が1.7kgfであり良好な
開口性を示した。また、開蓋安定性の調査として、20
00缶を作成し、2000人が各1缶ずつを開蓋し、開
蓋に成功したか否かを調べ、全てが失敗なく開蓋でき
た。直径3mmのストローを差し込んで飲用することに
問題は無かった。また、500缶、6ヶ月間の35℃に
て貯蔵試験を行なったが、耐食性に問題無く良好であっ
た。缶体を易開缶蓋を装着している側を下向きにして8
0cmの高さから30缶落下させて、開口溝の発生状況
を調べたが、問題無く良好であった。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はストローで
の飲用を前提とした生産性に優れた易開缶蓋であり、開
口性、開口安定性に優れ、耐食性、落下強度に優れたも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る易開缶金属蓋を示す図である。
【図2】ステイオンタブ方式の易開缶金属蓋の形状外観
を示す図である。
【符号の説明】
1 タブ 2 開口案内線 3 リベット 4 開口溝 5 初期開口位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬沼 武秀 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 3E093 AA13 BB01 DD05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステイオンタブ式の易開缶金属蓋におい
    て、タブ固着位置からタブ先端までの距離をL1、タブ
    固着位置から初期開口の位置までの距離をL2とすると
    き、L2≧L1なる関係を有し、開口後もタブが蓋本体
    に固着された状態であることを特徴とする易開缶金属
    蓋。
  2. 【請求項2】 使用後の状態が押し込んだタブを開口後
    にタブを引き戻すこと無く、押し倒した状態であること
    を特徴とする請求項1に記載の易開缶金属蓋。
  3. 【請求項3】 開口部の面積が1.75cm2 以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜2に記載の易開缶金属
    蓋。
  4. 【請求項4】 開口部のタブの長手方向の長さが1.2
    cm以下で、かつタブの幅方向の長さが2.0cm以下
    のサイズであることを特徴とする請求項1〜3に記載の
    易開缶金属蓋。
  5. 【請求項5】 タブの固着方式がリベット方式であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4に記載の易開缶金属蓋。
  6. 【請求項6】 易開缶蓋がポリエステルを主成分とする
    樹脂ラミネート金属板であることを特徴とする請求項1
    〜5に記載の易開缶金属蓋。
  7. 【請求項7】 開口用溝の底断面形状が、半径0.01
    〜1mmの曲面であることを特徴とする請求項1〜6に
    記載の易開缶金属蓋。
JP2001035166A 2001-02-13 2001-02-13 易開缶金属蓋 Withdrawn JP2002240824A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081167A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Asahi Breweries Ltd 缶蓋および飲料用缶

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008081167A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Asahi Breweries Ltd 缶蓋および飲料用缶

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Effective date: 20080513