JP2002239550A - 汚染水の浄化処理方法及び浄化処理装置 - Google Patents

汚染水の浄化処理方法及び浄化処理装置

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JP2002239550A
JP2002239550A JP2001043613A JP2001043613A JP2002239550A JP 2002239550 A JP2002239550 A JP 2002239550A JP 2001043613 A JP2001043613 A JP 2001043613A JP 2001043613 A JP2001043613 A JP 2001043613A JP 2002239550 A JP2002239550 A JP 2002239550A
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Yoichi Okuda
洋一 奥田
Takayuki Yanagida
孝行 柳田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な種類の有機化合物、無機化合物に対応
した電極反応を起こすことができる汚染水の浄化処理方
法及び装置を提供する。 【解決手段】 上述の課題を解決するために、本発明に
よる汚染水の処理方法は、汚染水(W)を浄化処理する
方法であって、汚染水を浄化処理槽(12)に導入する
段階と、浄化処理槽内に配置された複数の対の電極
(8、10)に、互いに独立した周期、パルス幅、電
圧、及び電流で直流パルス電圧を印加する段階と、を有
することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚染水等の処理対
象物に電圧又は電流を作用させることによって処理対象
物を浄化処理する方法及び装置に関し、特に、複数の対
の電極に夫々直流パルス電圧を印加することによって電
解作用を行う浄化処理方法及び浄化処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開2000−263050号公報に
は、周波数発生回路と、スイッチング回路と、電力増幅
回路と、1対の電極とを有し、この1対の電極の間に低
周波及び高周波交流電圧を作用させることによって水処
理を行う廃水処理方法および装置が記載されている。
【0003】また、特開平10−66977号公報に
は、直流電源と、直流電源の出力を高周波の交流に変換
するインバータと、インバータの出力が1次側巻線に接
続されたトランスと、該トランスの2次側巻線に接続さ
れた波形変換部と、波形変換部の出力に接続された電極
とを有する高周波電気分解装置が記載されている。この
高周波電気分解装置においては、1対の電極間に種々の
波形で電圧を作用させ、或いは、1本の共通電極と他の
2本の電極との間に種々の波形で電圧を作用させること
によって電気分解を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気分解装置で
は、1対の電極のみを使用しているので、汚水に含まれ
る様々な有機化合物、無機化合物に対応した電極反応を
生じさせることが困難であるという問題がある。また、
特開平10−66977号公報に記載されている1本の
共通電極と他の2本の電極とを用いる電気分解装置にお
いても、1本の電極を共有しているため、電極の材料を
自由に選択することができず、また、1本の電極と他の
2本電極との間に印加することができる電圧にも制約が
多く、多種の化合物に対応することができない点は同じ
である。
【0005】更に、特開2000−263050号公報
に記載されているような、交流電圧を電極間に印加する
ような電気分解装置では、十分な処理速度が得られない
という問題がある。また、電気分解の処理対象物によっ
ては電極に汚れが付着するという問題がある。
【0006】本発明の目的は、様々な種類の有機化合
物、無機化合物に対応した電極反応を起こすことができ
る汚染水の浄化処理方法及び装置を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、十分に速い処理速度で電気
分解を行うことができる汚染水の浄化処理方法及び装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本件特許出願の発明者
は、複数の対の電極を電気分解に使用し、各対の電極の
間に独立して直流パルス電圧を印加することにより、各
種の有機化合物に対応した電極反応(有機電解)が起り
やすくなることを見出した。即ち、非プロトン性溶媒等
の中で有機電解を行うと、カチオンラジカルやアニオン
ラジカルが生成することが多く、これらのラジカル種は
反応性が高いため、溶媒や支持塩、あるいは電極金属と
も反応する。この反応により、様々な生成物を生じる電
気化学反応(E)に続いて、化学反応(C)が起る場合
もある。このような反応はEC反応と呼ばれる。このよ
うに、有機電解はしばしば複雑な反応プロセスとなり、
従来の装置ではうまく分解処理することができなかっ
た。しかしながら、この有機電解は、電極電位のみなら
ず、溶媒、支持塩、添加物などの条件にも依存するが、
複数の電極の対を使用し、各電極の対に印加する電圧パ
ルスを独立して操作することにより、種々の化合物につ
いて有機電解を有効に制御することが可能になることを
見出した。また、このような性質は、無機化合物につい
ても同様である。
【0008】従って、本発明による汚染水の処理方法
は、汚染水を浄化処理する方法であって、汚染水を浄化
処理槽に導入する段階と、浄化処理槽内に配置された複
数の対の電極に、それぞれ直流パルス電圧を印加する段
階と、を有することを特徴としている。
【0009】この方法では、汚染水を浄化処理槽に入
れ、次に、浄化処理槽の中に配置され、且つ、汚染水に
浸かっている複数の対の電極に、夫々直流パルス電圧を
印加する。この印加する直流パルス電圧は、印加する周
期、パルスの直流電圧、各電極の対に電圧を印加するタ
イミング等を、各対の電極の材質、電極の形状及び配
置、処理対象物、処理槽の大きさ等に応じて変化させる
ことができる。これにより、有機及び無機電解反応を有
効に制御することができる。
【0010】好ましくは、直流パルス電圧は、互いに独
立した周期、パルス幅、電圧又は電流で印加するのが良
い。また、対をなす各電極を同一の材質とし、各対ごと
に電極の材質が異なるようにするのが良い。更に、各対
の電極に印加される直流パルス電圧を、各々同一周期と
し、全ての対の電極間に電圧が印加されていない状態で
ある休止時間を設けるのが良い。これにより、各対の電
極によって引起こされる電解反応同士の干渉を防ぐこと
ができ、また、異なる対の電極間に電流が流れるのを防
ぐことができる。
【0011】本発明は又、汚染水を入れるための浄化処
理槽と、浄化処理槽内に配置された複数の対の電極と、
複数の対の電極各々に対してそれぞれ直流パルス電圧を
印加することができるパルス電源装置と、を有する汚染
水の浄化処理装置である。更に、本発明は、汚染水の浄
化処理に使用する複数の対の電極に電圧を印加するため
の電源装置であって、各々同一周期の直流パルス電圧
を、全ての対の電極間に電圧が印加されていない状態で
ある休止時間をもって出力することを特徴とする汚染水
の浄化処理用パルス電源装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。図1に、本発明の実施形態
による汚染水の浄化処理装置1のブロック構成図を示
す。汚染水の浄化処理装置1は、汚染水Wを電気分解す
ることによって汚染水Wを浄化処理するための装置であ
って、2つの直流パルス信号を発生することができるパ
ルス発生装置2と該パルス発生装置2の一方の出力信号
を電力増幅するための第1電力増幅装置4とパルス発生
装置2の他方の出力信号を電力増幅するための第2電力
増幅装置6とを含むパルス電源装置7と、第1電力増幅
装置4の出力電圧を汚染水Wに印加するための第1電極
対8と、第2電力増幅装置6の出力電圧を汚染水Wに印
加するための第2電極対10と、汚染水Wを収容するた
めの処理槽12と、を有する。
【0013】第1電極対8は陽極8aと陰極8bからな
り、同様に、第2電極対10は陽極10aと陰極10b
からなる。好ましくは、処理すべき汚染水Wに応じて、
第1電極対8の材質と、第2電極対10の材質とを異な
るものにする。電極の材質としては、炭素の他、チタ
ン、アルミニウム、鉄等、種々の金属を使用することが
できる。電極の形状としては、長方形断面又は円形断面
の棒、円筒状のパイプ等種々の形状のものを使用するこ
とができる。各電極の配置は、適用に合わせて、図1の
ように、第1電極対8の間に第2電極対10を配置し
て、4本の電極が一直線に並ぶように配置しても良い
し、又は、第1電極対の電極と第2電極対の電極が交互
に一直線に並ぶように配置しても良い。或いは、第1電
極対と第2電極対の4本の電極を、4角形を形成する位
置に配置し、対になる電極が対角の位置に置かれるよう
に配置しても良いし、又は、対を為す電極が隣り合うよ
うに配置しても良い。
【0014】次に、図2を参照して、パルス発生装置2
の回路について説明する。パルス発生装置2が内蔵して
いるパルス発生回路14は、パルス発生装置2の機能を
実現するための回路の一例である。パルス発生回路14
は、周波数設定部16と、デューティ設定部18と、休
止時間設定部20と、出力制御部19と、波形整形部1
7とを有する。
【0015】周波数設定部16は、IC22、24と、
発振周波数を設定するためのコンデンサ26、28と、
発振周波数を切り換えるためのスイッチ34と、発振周
波数を調整するための可変抵抗器44と、を有する。ま
た、デューティ設定部18は、デューティを設定するた
めのIC46と、周波数を設定するためのコンデンサ3
0、32と、周波数を切り換えるためのスイッチ36
と、デューティを調整するための可変抵抗器42と、抵
抗器70と、コンデンサ72と、IC74と、2つのパ
ルス出力波形を成形するためのIC94、96、98、
100と、を有する。
【0016】休止時間設定部20は、休止時間を設定す
るためのIC48と、IC50、52、54と、コンデ
ンサ56、58、64と、抵抗器60、62と、休止時
間を調整するための可変抵抗器68とを有する。出力制
御部19は、パルス発生装置2の出力をオン/オフする
ためのスイッチ114と、出力状態を表示するための発
光ダイオード116と、抵抗器118乃至128と、コ
ンデンサ130と、オペアンプ132と、IC134と
を有する。波形整形部17は、抵抗器102乃至108
と、抵抗器104及び108と夫々並列に接続されたコ
ンデンサ110及び112と、を有し、出力パルスの波
形をきれいな矩形波に整える。
【0017】デューティ設定部18のIC98からの出
力は抵抗器102、104及びコンデンサ110によっ
て形成される波形整形回路を介して第1出力端子76
へ、IC100からの出力は抵抗器106、108及び
コンデンサ112によって形成される波形整形回路を介
して第2出力端子78へ接続されている。第1出力端子
76からの出力は第1電力増幅装置4へ、第2出力端子
78からの出力は第2電力増幅装置6へ夫々接続されて
いる。本実施形態によるパルス発生装置2は、100k
Hz乃至400kHzのパルス波形を出力することがで
きるように構成されている。ここで、IC46及び48
として、例えば、74HC4538APを、その他のI
Cとしては、74HC132、74HC38、74HC
02、又は74AC08等を使用することができる。
【0018】次に、図3を参照して、第1電力増幅装置
4が内蔵している電力増幅回路について説明する。図3
に概略を示す電力増幅回路80は、電力増幅用トランジ
スタ82、84、86と、電源回路V(図示せず)とを
有する。パルス発生装置2の第1出力端子76が電力増
幅回路80の入力端子88に接続されている。電力増幅
回路80の出力端子90が第1電極対8の陽極8aに接
続され、アース端子92が陰極8bに接続されている。
しかしながら、ここに示した電力増幅回路は一例であ
り、他の増幅素子やMOSパワーICによって電力増幅
回路を構成しても良い。第2電力増幅装置6も第1電力
増幅装置4と全く同一の電力増幅回路(図示せず)を内
蔵しており、パルス発生装置2の第2出力端子78がこ
の電力増幅回路(図示せず)の入力端子に、第2電極対
10の陽極10aが電力増幅回路の出力端子(図示せ
ず)に、陰極10bがアース端子(図示せず)に夫々接
続されている。
【0019】次に、図4及び図5を参照して、本発明の
実施形態による汚染水の浄化処理装置1の作用について
説明する。まず、浄化処理すべき汚染水Wを処理槽12
の中に導入する。処理槽12への導入の仕方は浄化処理
装置1や汚染水Wの適用に合わせて、任意適当な方式で
導入することができる。本実施形態による浄化処理装置
1は、汚染水Wとして、水に界面活性剤等、蒸発成分の
有害不純物が溶解しているものを想定している。適用す
る汚染水によっては、水以外の溶媒や、支持塩等の添加
物を汚染水に添加してから処理を行っても良い。ここ
で、2つの電極の対8、10が十分に汚染水Wの中に浸
かるように、汚染水Wを所定の量、処理槽12の中に導
入する。或いは、各電極の位置が調整できるように浄化
処理装置1を構成しても良い。
【0020】次に、パルス発生装置2の電源スイッチ
(図示せず)をオンにする。次いで、周波数設定部16
のスイッチ34及びデューティ設定部18のスイッチ3
6を操作して所望の周波数の範囲にレンジを切り換え
る。本実施形態では、これらのスイッチによって、10
0kHz乃至200kHzの範囲と、200kHz乃至
400kHzの範囲とを切り換えることができる。更
に、周波数設定部16の可変抵抗器44を操作すること
によって発生するパルスの周波数を設定する。
【0021】図4(a)は、パルス発生装置2の出力波
形の一例であり、同図上段は第1電力増幅装置4への出
力波形を、下段は第2電力増幅装置6への出力波形を夫
々示す。抵抗器44を操作することによって、各波形の
パルスの周波数を変化させることができる、従って、パ
ルス発生周期Tを変化させることができる。続いて、デ
ューティ設定部18の可変抵抗器42を操作することに
よって、各電力増幅装置に出力されるパルスのデューテ
ィ比、即ち、各波形のパルスが出力されている時間の割
合を変化させることができる。図4(a)はデューティ
比が50%/50%の場合であり、同図(b)はデュー
ティ比が75%/25%の場合である。パルスの周波数
及びデューティ比を、処理対象である汚染水Wに含まれ
る汚染物の成分、電極の配置、各対の電極の材質等に応
じて変化させることにより、有効に電気分解を行うこと
ができる。
【0022】次に、休止時間設定部20の可変抵抗器6
8を操作することにより出力パルス波形の休止時間を設
定する。図5(a)は休止時間ゼロの場合のパルス波形
を示し、同図(b)は休止時間Sを設定した場合のパル
ス波形を示す。図5(b)に示すように、休止時間Sの
区間においては、第1及び第2電力増幅装置に出力され
る電圧が両方ともゼロになる。図5(a)のように、休
止時間がゼロの場合には、t1、t2、t3等のような第
1の対の電極間に電圧が印加される期間と第2の対の電
極間に電圧が印加される期間とが切り替わる点におい
て、各電極対によって引起こされる電解反応同士が干渉
したり、第1の対の電極から第2の対の電極に過電流が
流れる等の問題が生じる場合がある。
【0023】以上のように、パルスの周波数、デューテ
ィ比、休止時間を設定したならば、出力制御部19のス
イッチ114をオンにする。これにより、発光ダイオー
ド116が点灯すると共に、パルス発生装置2からパル
ス波形が出力される。パルス発生装置2からのパルス波
形は、波形整形部17によってノイズ成分の無いきれい
な矩形波に整形されて電力増幅装置4、6に入力され
る。電力増幅装置4、6は、入力されたパルス波形を電
力増幅して電極の各対に印加する。処理槽12に収容さ
れている汚染水Wには、第1の電極の対8及び第2の電
極の対10によって交互に電圧が印加される。電圧を印
加することにより、種々の電解反応や化学反応が引起こ
され、汚染水W中の不純物が分離、分解、凝集される。
また、金属イオンによる電気的結合、分離及び酸化還
元、化学反応を作用させ、不純物を沈殿、或いは浮上分
離することによって汚染水を浄化する。
【0024】誤操作等により、電極間に過大な電流が流
れると、出力制御部19に接続された過電流検出回路
(図示せず)がそれを検出し、パルス発生装置2からの
パルス波形の出力が停止される。
【0025】本発明の実施形態による浄化処理装置1
は、直流パルス波形状の電圧を印加しているため、各パ
ルスの立ち上がり時に突入電流が流れ、これにより効率
良く電気分解を行うことができる。また、パルスの周期
を変化させることによって、多種の汚染物質に対応した
電解反応を起こすことができる。更に、2対の電極を使
用しているので、発生させたい有機電解反応ごとに電極
の材質を選択することができ、これにより様々な化合物
に対して電解反応を起こさせることが可能になる。加え
て、デューティ比を調節することにより、2対の電極に
対して適切な電圧印加時間を与えることができ、各対の
電極によって引起こされる電解反応を独立に制御するこ
とができる。これにより、電解反応に続いて起る化学反
応をも制御することが可能になる。
【0026】更に、パルスの休止時間を与えることによ
り、各対の電極によって引起こされる反応同士の不要な
干渉、及び電気的な干渉を防ぎ、また、異なる対の電極
間で電流が流れるのを防ぐことができる。以上のよう
に、本発明の実施形態による浄化処理装置は、特定され
た多数の有害物質各々に対応した有機電気分解、酸化還
元作用による分解、凝集を同時に多数発生させる汚水処
理を行うことができる。
【0027】変形例として、第1電力増幅装置4のアー
ス端子と、第2電力増幅装置6の出力端子とを電気的に
接続することにより、汚染水Wに実質的に2倍の電圧を
印加することができる。また、第1電力増幅装置4と第
2電力増幅装置6のアース端子同士を電気的に接続する
ことにより、陰極8b、10bを共通電極として使用す
ることもできる。また、適用によっては、電力増幅装置
4及び6に電圧利得を持たせ、その利得が調整できるよ
うに各電力増幅装置を構成しても良い。更に、各電力増
幅回路に電流を制御するための回路を設けても良い。こ
れにより、各電極の対に異なる直流パルス電圧・電流を
印加することができるようになる。
【0028】以上、本発明の好ましい実施形態を説明し
たが、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、特
許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内におい
て、開示した実施形態に種々の変更を加えることができ
る。特に、電極は、2対以上でも良く、この場合には、
パルス発生装置は1周期の間に電極の対の数だけパルス
波形を出力し、各パルスを電力増幅するために電極の対
の数だけパルス発生装置に電力増幅装置が接続される。
【0029】
【発明の効果】本発明により、様々な種類の有機化合
物、無機化合物に対応した電極反応を起こすことができ
る汚染水の浄化処理方法及び装置が得られた。また、本
発明により、十分に速い処理速度で電気分解を行うこと
ができる汚染水の浄化処理方法及び装置が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による汚染水の浄化処理装置
のブロック構成図である。
【図2】本発明の実施形態による浄化処理装置に含まれ
るパルス発生装置に内蔵されたパルス発生回路の一例を
示す概略回路図である。
【図3】本発明の実施形態による浄化処理装置に含まれ
る電力増幅装置に内蔵された電力増幅回路の一例を示す
概略回路図である。
【図4】パルス発生装置によって出力されるパルス波形
の一例である。
【図5】パルス発生装置によって出力されるパルス波形
に休止時間を設けた場合のパルス波形の一例である。
【符号の説明】
S 休止時間 T パルスの周期 W 汚染水 1 汚染水の浄化処理装置 2 パルス発生装置 4 第1電力増幅装置 6 第2電力増幅装置 7 パルス電源装置 8 第1電極対 8a 第1電極対の陽極 8b 第1電極対の陰極 10 第2電極対 10a 第2電極対の陽極 10b 第2電極対の陰極 12 処理槽 14 パルス発生回路 16 周波数設定部 17 波形整形部 18 デューティ設定部 19 出力制御部 20 休止時間設定部 80 電力増幅回路
フロントページの続き Fターム(参考) 4D061 DA08 DB15 DB19 DC08 DC13 EA03 EA06 EA07 EA08 EB07 EB14 EB27 EB28 EB29 EB30 EB40

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染水を浄化処理する方法であって、 前記汚染水を浄化処理槽に導入する段階と、 浄化処理槽内に配置された複数の対の電極に、それぞれ
    直流パルス電圧を印加する段階と、 を有することを特徴とする汚染水の浄化処理方法。
  2. 【請求項2】 前記直流パルス電圧が、互いに独立した
    周期、パルス幅、電圧、又は電流で印加されることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記対をなす各電極が同一の材質であ
    り、各対ごとに電極の材質が異なることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記各対の電極に印加される直流パルス
    電圧が、各々同一周期であり、全ての対の電極間に電圧
    が印加されていない状態である休止時間を有することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 汚染水を入れるための浄化処理槽と、 浄化処理槽内に配置された複数の対の電極と、 前記複数の対の電極各々に対してそれぞれ直流パルス電
    圧を印加することができるパルス電源装置と、を有する
    汚染水の浄化処理装置。
  6. 【請求項6】 前記パルス電源装置が、独立した周期、
    パルス幅、電圧又は電流で直流パルス電圧を印加できる
    ことを特徴とする請求項5記載の浄化処理装置。
  7. 【請求項7】 前記対をなす各電極が同一の材質であ
    り、各対ごとに電極の材質が異なることを特徴とする請
    求項5又は請求項6に記載の浄化処理装置。
  8. 【請求項8】 前記各対の電極に印加される直流パルス
    電圧が、各々同一周期であり、全ての対の電極間に電圧
    が印加されていない状態である休止時間を有することを
    特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の
    浄化処理装置。
  9. 【請求項9】 汚染水の浄化処理に使用する複数の対の
    電極に電圧を印加するための電源装置であって、 各々同一周期の直流パルス電圧を、全ての対の電極間に
    電圧が印加されていない状態である休止時間をもって出
    力することを特徴とする汚染水の浄化処理用パルス電源
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109607692A (zh) * 2018-12-22 2019-04-12 常州东联绿能环保科技有限公司 脉冲电解反应器及工业污水处理系统

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