JP2002239134A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002239134A
JP2002239134A JP2001042847A JP2001042847A JP2002239134A JP 2002239134 A JP2002239134 A JP 2002239134A JP 2001042847 A JP2001042847 A JP 2001042847A JP 2001042847 A JP2001042847 A JP 2001042847A JP 2002239134 A JP2002239134 A JP 2002239134A
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Tsutomu Iida
飯田  勉
Seiki Yamane
清貴 山根
Makoto Banno
誠 番野
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示部において複数種類の識別情報を変動表示
しうる表示装置等の表示手段備えた遊技機において、興
趣の飛躍的な向上を図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤8には作動口11及
び大入賞口12が設けられ、遊技盤8の中央部分には表
示部20aを備えた表示装置20が組込まれている。表
示部20aには背景画像に加え、複数の図柄列21〜2
3が表示され、これらは複数種類の図柄によって構成さ
れている。前記複数種類の図柄は、特定図柄と非特定図
柄とから構成され、前記表示部20aにて変動表示され
たあとの停止態様において1個を越える前記非特定図柄
が表示されることがないよう各図柄列21〜23の図柄
を配置するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示部において複
数種類の識別情報を変動表示しうる表示装置等の表示手
段を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数の図柄
列を設けると共に、当該図柄列の各々に複数種類の図柄
を予め定められた配列で変動表示するための表示装置等
の表示手段を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】この種のパチンコ機では、表示装置での変
動表示停止時の表示図柄の組合せ(停止図柄の組合せ)
に応じて、リーチ状態を経た後に遊技者に有利な状態と
なる「特別遊技状態」、リーチ状態を経た後に特別遊技
状態とはならない「外れリーチ状態」又は、リーチ状態
を経ず、かつ、特別遊技状態ともならない「外れ状態」
が発生させられる。停止図柄には、特別遊技状態を発生
させるための特別遊技図柄(大当たり状態を発生させる
ための大当たり図柄)、外れリーチを発生させるための
外れリーチ図柄、及び、外れ状態を発生させるための外
れ図柄がある。
【0004】近年、前記のようなパチンコ機では、表示
装置の表示部において、大当たり図柄が表示される大当
たりラインを複数設けたものが開発されている。例え
ば、表示装置の表示部中央の1本の横ライン、その上下
の2本の横ライン、及び斜めの2本のラインによって大
当たりラインが構成されたものがある。このようなパチ
ンコ機では、大当たりラインを複数設けることにより、
大当たり図柄が表示される前段階のリーチ状態も複数ラ
インに発生するようになっている。いわゆる、ダブルリ
ーチあるいはトリプルリーチ等と呼ばれるリーチ状態が
発生するようになっている。
【0005】また、大当たりラインを複数設けたことに
加えて、大当たり図柄の種類に応じて特別遊技状態終了
後に、遊技モードを切換える遊技モード切換制御を採用
したパチンコ機も開発されている。この遊技モード切換
制御とは、遊技モードとして、特別遊技状態終了後に遊
技者に不利な遊技状態となる通常モード及び特別遊技状
態終了後に遊技者に有利な遊技状態となる確率変動モー
ドが用意されており、この通常モード及び確率変動モー
ドの切換を大当たり状態となった際の大当たり図柄に応
じて決定するようにしたものである。そして、このよう
なパチンコ機においては、遊技者は確率変動モードとな
る大当たり図柄で大当たり状態が発生することを切望し
ながら遊技をおこなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ような遊技機では、各図柄列の図柄の配列によっては、
確率変動モードとはなり得ない図柄のみで複数ラインの
リーチ状態が発生する場合がある。このような場合、遊
技者は大当たり状態が発生することに対して期待感を持
つことは当然であるが、確率変動モードとなる図柄で大
当たり図柄となることに対してより一層の期待感を持っ
て遊技を行っているのが現状である。したがって、確率
変動モードとなり得ない図柄のみで複数ラインのリーチ
状態が発生しても、遊技者に喜びを与えるものではな
く、逆に煩わしさをあたえるものであった。このため、
確率変動モードとなり得ない図柄のみで複数ラインのリ
ーチ状態が発生するような遊技機においては、遊技者は
遊技の興趣を低下させるものとなっていた。
【0007】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、表示部において複数種類の
識別情報を変動表示しうる表示装置等の表示手段を備え
た遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図ることので
きる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその
作用等についても説明する。
【0009】手段1.始動条件の成立に基づき複数の識
別情報列に配置される複数種類の識別情報を変動表示部
にて変動表示すると共に、前記識別情報が予め定められ
た所定の表示態様と一致すると遊技者に有利となる特別
遊技状態を発生させる第1表示態様と、該第1表示態様
の前に表示される第2表示態様と、を表示可能に構成さ
れる表示手段を備えた遊技機において、前記識別情報
は、前記第1表示態様又は前記第2表示態様になり得る
第1の識別情報と、前記第1表示態様又は前記第2表示
態様になり得ない第2の識別情報とから構成され、前記
第1の識別情報は、前記特別遊技状態終了後に所定の付
加価値を付与する特定識別情報と、前記特別遊技状態終
了後に所定の付加価値を付与しない非特定識別情報とか
ら成り、前記識別情報列は、前記変動表示部にて変動表
示された後の停止態様において1個を越える前記非特定
識別情報が表示されることがないよう前記第2の識別情
報を配置するようにしたことを特徴とする遊技機。
【0010】手段1によれば、始動条件の成立に基づき
複数の識別情報列に配置される複数種類の識別情報を変
動表示部にて変動表示すると共に、前記識別情報が予め
定められた所定の表示態様と一致すると遊技者に有利と
なる特別遊技状態を発生させる第1表示態様と、該第1
表示態様の前に表示される第2表示態様と、を表示可能
に構成される表示手段を備えた遊技機である。このよう
な遊技機において、前記識別情報は、前記第1表示態様
又は前記第2表示態様になり得る第1の識別情報と、前
記第1表示態様又は前記第2表示態様になり得ない第2
の識別情報とから構成され、前記第1の識別情報は、前
記特別遊技状態終了後に所定の付加価値を付与する特定
識別情報と、前記特別遊技状態終了後に所定の付加価値
を付与しない非特定識別情報とから成り、前記識別情報
列は、前記変動表示部にて変動表示された後の停止態様
において1個を越える前記非特定識別情報が表示される
ことがないよう前記第2の識別情報を配置するようにし
たものである。
【0011】より具体的には、遊技球が始動口を通過す
る等の始動条件が成立すると、複数の識別情報列に配置
される複数種類の識別情報を変動表示部にて変動表示す
ると共に、前記識別情報が予められた所定の表示態様と
一致すると遊技者に有利となる特別遊技状態を発生させ
る第1表示態様、いわゆる大当たり態様と、該大当たり
態様の前に表示される第2表示態様、いわゆるリーチ態
様と、を表示可能に構成される表示手段を備えた遊技機
である。このような遊技機において、前記識別情報は、
前記大当たり態様又は前記リーチ態様になり得る第1の
識別情報と、前記大当たり態様又は前記リーチ態様にな
り得ない第2の識別情報とから構成され、前記第1の識
別情報は、前記特別遊技状態終了後に所定の付加価値
(例えば、特別遊技状態が発生する確率を高くすること
等)を付与する特定識別情報と、前記特別遊技状態終了
後に所定の付加価値を付与しない非特定識別情報とから
成り、前記識別情報列は、前記変動表示部にて変動表示
された後の停止態様において1個を越える前記非特定識
別情報列が表示されることがないよう前記第2の識別情
報を配置するようにしたものである。
【0012】このように構成すれば、前記変動表示部に
て変動表示された後の停止態様において1個を越える前
記非特定識別情報が表示されることがない、即ち、1つ
の識別情報列に2個以上の非特定識別情報が表示される
ことがない。したがって、前記変動表示部にて複数ライ
ンのリーチ状態が発生するようにした場合には、非特定
識別情報のみの複数のリーチ態様が発生することがない
ので、遊技の興趣の飛躍的な向上を図ることができるも
のである。
【0013】手段2.始動条件の成立に基づき複数の識
別情報列に配置される複数種類の識別情報を変動表示部
にて変動表示すると共に、前記識別情報が予め定められ
た所定の表示態様と一致すると遊技者に有利となる特別
遊技状態を発生させる第1表示態様と、該第1表示態様
の前に表示される第2表示態様と、を表示可能に構成さ
れる表示手段を備えた遊技機において、前記識別情報
は、前記第1表示態様又は前記第2表示態様になり得る
第1の識別情報と、前記第1表示態様又は前記第2表示
態様になり得ない第2の識別情報とから構成され、前記
第1の識別情報は、前記特別遊技状態終了後に所定の付
加価値を付与する特定識別情報と、前記特別遊技状態終
了後に所定の付加価値を付与しない非特定識別情報とか
ら成り、前記識別情報列は、前記変動表示部にて変動表
示された後の停止態様において1個を越える前記特定識
別情報が表示されると共に、1個を越える前記非特定識
別情報が表示されることがないよう前記第2の識別情報
を配置するようにしたことを特徴とする遊技機。
【0014】手段2によれば、始動条件の成立に基づき
複数の識別情報列に配置される複数種類の識別情報を変
動表示部にて変動表示すると共に、前記識別情報が予め
定められた所定の表示態様と一致すると遊技者に有利と
なる特別遊技状態を発生させる第1表示態様と、該第1
表示態様の前に表示される第2表示態様と、を表示可能
に構成される表示手段を備えた遊技機である。このよう
な遊技機において、前記識別情報は、前記第1表示態様
又は前記第2表示態様になり得る第1の識別情報と、前
記第1表示態様又は前記第2表示態様になり得ない第2
の識別情報とから構成され、前記第1の識別情報は、前
記特別遊技状態終了後に所定の付加価値を付与する特定
識別情報と、前記特別遊技状態終了後に所定の付加価値
を付与しない非特定識別情報とから成り、前記識別情報
列は、前記変動表示部にて変動表示された後の停止態様
において1個を越える前記特定識別情報が表示されると
共に、1個を越える前記非特定識別情報が表示されるこ
とがないよう前記第2の識別情報を配置するようにした
ものである。
【0015】より具体的には、遊技球が始動口を通過す
る等の始動条件が成立すると、複数の識別情報列に配置
される複数種類の識別情報を変動表示部にて変動表示す
ると共に、前記識別情報が予められた所定の表示態様と
一致すると遊技者に有利となる特別遊技状態を発生させ
る第1表示態様、いわゆる大当たり態様と、該大当たり
態様の前に表示される第2表示態様、いわゆるリーチ態
様と、を表示可能に構成される表示手段を備えた遊技機
である。このような遊技機において、前記識別情報は、
前記大当たり態様又は前記リーチ態様になり得る第1の
識別情報と、前記大当たり態様又は前記リーチ態様にな
り得ない第2の識別情報とから構成され、前記第1の識
別情報は、前記特別遊技状態終了後に所定の付加価値
(例えば、特別遊技状態が発生する確率を高くすること
等)を付与する特定識別情報と、前記特別遊技状態終了
後に所定の付加価値を付与しない非特定識別情報とから
成り、前記識別情報列は、前記変動表示部にて変動表示
された後の停止態様において1個を越える前記特定識別
情報が表示されると共に、1個を越える前記非特定識別
情報列が表示されることがないよう前記第2の識別情報
を配置するようにしたものである。
【0016】このように構成すれば、前記変動表示部に
て変動表示された後の停止態様において1個を越える前
記特定識別情報が表示されると共に、1個を越える前記
非特定識別情報が表示されることがない、即ち、1つの
識別情報列に2個以上の前記特定識別情報が表示される
と共に、2個以上の非特定識別情報が表示されることが
ない。したがって、前記変動表示部にて複数ラインのリ
ーチ状態が発生するようにした場合には、特定識別情報
のみの複数のリーチ態様が発生すると共に、非特定識別
情報のみの複数のリーチ態様が発生することがないの
で、遊技の興趣の飛躍的な向上を図ることができるもの
である。
【0017】手段3.前記変動表示部は、前記第2表示
態様を複数線上に複数表示可能に形成したことを特徴と
する手段1又は2記載の遊技機。
【0018】手段3によれば、前記変動表示手段の変動
表示部は、前記第2表示態様を複数ラインに複数表示可
能に形成されるものである。このように変動表示部を形
成すれば、前記第2表示態様を複数表示することが可能
となる。即ち、ダブルリーチあるいはトリプルリーチ等
を表示可能とすることができるので、遊技の興趣を飛躍
的に向上させることができる。
【0019】手段4.前記第2の識別情報は、前記各第
1の識別情報間に配置されると共に、前記各第1の識別
情報間の少なくとも一部は、配置される前記第2の識別
情報の個数が異なるようにしたことを特徴とする手段1
〜3いずれかに記載の遊技機。
【0020】手段4によれば、前記識別情報列には前記
第1の識別情報と前記第2の識別情報が配置されるよう
になっており、これら前記第1及び第2の識別情報の配
置は、前記第1の識別情報間に所定個数の前記第2の識
別情報が配置されるようになっている。そして、前記第
1の識別情報間の少なくとも一部は、配置される前記第
2の識別情報の個数を他の第1の識別情報間の個数と異
なるようにしたものである。
【0021】より具体的には、例えば、識別情報列に配
置される第1の識別情報と第1の識別情報との間に1個
の前記第2の識別情報を配置するようにする。そして、
ある特定箇所の第1の識別情報と第1の識別情報との間
にのみ前記第2の識別情報を2個配置するようにする。
【0022】このように構成すれば、前記第2の識別情
報の配置により、前記変動表示部にて変動表示された後
の停止態様において1個を越える前記非特定識別情報が
表示されることがないようにすることができる。即ち、
前記変動表示部にて複数ラインのリーチ状態が発生する
ようにした場合には、前記非特定識別情報のみで形成さ
れるダブルリーチ等のリーチ状態が表示されることがな
いので、遊技の興趣を飛躍的に向上させることができ
る。
【0023】なお、第2の識別情報の配置個数が異なる
部分は一部分に限られるものではなく、複数部分に設け
るようにしてもよい。
【0024】手段5.前記第2の識別情報は、空白であ
ることを特徴とする手段1〜4いずれかに記載の遊技
機。
【0025】手段5によれば、前記第2の識別情報は、
遊技者が視認可能な識別情報を表示するのではなく、視
認不可能な空白としたものである。より詳しくは、前記
第1の識別情報間に配置される前記第2の識別情報を遊
技者が視認可能な識別情報を表示するのではなく、その
大きさに応じた空白としたものである。このように構成
しても、上記第2の識別情報と同様の効果を得ることが
できる。
【0026】手段6.前記変動表示部にて変動表示され
た後の停止態様において1個を越える前記非特定識別情
報が表示されない、又は、1個を超える前記特定識別情
報が表示されると共に、1個を超える前記非特定識別情
報が表示されないよう前記第2の識別情報を配置するよ
うにしたのは、前記複数の識別情報列の特定の識別情報
列のみであることを特徴とする手段1〜5いずれかに記
載の遊技機。
【0027】手段6によれば、前記変動表示部にて変動
表示された後の停止態様において1個を越える前記非特
定識別情報が表示されない、又は、1個を越える前記特
定識別情報が表示されると共に、1個を超える前記非特
定識別情報が表示されないよう前記第2の識別情報を配
置するようにしたのは、前記複数の識別情報列の特定の
識別情報列のみであるようにしたものである。
【0028】このように構成すれば、ある特定の識別情
報列には、1個を越える前記非特定識別情報が表示され
ない、又は、1個を超える前記特定識別情報が表示され
ると共に、1個を超える非特定識別情報が表示されない
ようにすることができる。したがって、前記変動表示部
みて複数ラインのリーチ状態が発生するようにした場合
には、非特定識別情報のみの複数のリーチ態様が発生す
ることがない、又は、特定識別情報のみの複数のリーチ
態様が発生すると共に、非特定識別情報のみの複数のリ
ーチ態様が発生することがないので、遊技の興趣を飛躍
的に向上させることができる。
【0029】なお、前記特定の識別情報列とは、前記表
示部において、例えば、左、中、右の3つの識別情報列
を設けると共に、左、右、中の識別情報列の順に停止表
示されるものにおいては、左識別情報列又は右識別情報
列である。即ち、リーチ状態が発生した場合に、未だ変
動中の最終停止識別情報列を除く識別情報列であればど
ちらでもよい。
【0030】手段7.前記特定の識別情報列は、前記変
動表示部において最初に停止表示される識別情報列であ
ることを特徴とする手段6記載の遊技機。
【0031】手段7によれば、前記特定の識別情報列
は、前記変動表示部において最初に停止表示される識別
情報列である。したがって、最初に停止表示される識別
情報列に、1個を越える前記非特定識別情報が表示され
ることがない。したがって、前記変動表示部にて複数ラ
インのリーチ状態が発生するようにした場合には、非特
定識別情報のみの複数のリーチ態様が発生しないという
ことが、最初に停止表示された識別情報列を見ることに
より遊技者に対して認識させることができる。
【0032】手段8.前記特定の識別情報列は、前記変
動表示部において最後に停止表示される識別情報列を除
く識別情報列であることを特徴とする手段6記載の遊技
機。
【0033】手段8によれば、前記特定の識別情報列
は、前記変動表示部において最後に停止表示される識別
情報列を除く識別情報列である。より具体的には、前記
変動表示部において、例えば、左、中、右の3つの識別
情報列を設けると共に、左、右、中の識別情報列の順に
停止表示されるものにおいては、中識別情報列を除く、
左、右識別情報列のいずれか、又は両識別情報列のこと
である。このようにすれば、最初に停止表示される識別
情報列に、1個を越える前記識別情報列が表示されるこ
とがない。したがって、前記変動表示部にて複数ライン
のリーチ状態が発生するようにした場合には、非特定識
別情報のみの複数のリーチ態様が発生しないということ
が、最後に停止表示される識別情報列を見る以前に遊技
者に対して認識させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、遊技機としてパチンコ遊
技機(以下、単に「パチンコ機」という)を具体化した
一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。な
お、本実施の形態は、本発明の一実施形態であり、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採りうるこ
とは言うまでもない。
【0035】図1に示すように、パチンコ機1は、外枠
2と、その前部に設けられた前面枠3とを備えている。
前面枠3は外枠2の一側部にて開閉可能に装着されてい
る。前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開閉自在に
設けられているとともに、ガラス扉枠4の下側において
遊技球B(図2参照)を貯留するための上皿5が、上皿
5の下方位置において同じく遊技球Bを貯留するための
下皿6がそれぞれ設けられている。
【0036】前面枠3の前面側の下皿6側方には操作手
段としてのハンドル7が設けられており、ハンドル7は
図示しない遊技球発射装置に連結されている。また、前
面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)に
は、遊技盤8(図2参照)が着脱可能に装着されてお
り、前記遊技球発射装置はこの遊技盤8の上部に向けて
遊技球Bを発射する。なお、該遊技球発射装置は、発射
制御基板140(図3参照)により制御される。
【0037】さらに、前面枠3内部(上皿5の側方)に
は、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技
者に遊技状態を音声にて報知するためのスピーカ9が埋
設されている。なお、スピーカ9は、音声制御基板13
0(図3参照)により制御される。
【0038】さて、図2に示すように、遊技盤8には、
内レール10a及び外レール10bが設けられており、
前記遊技球発射装置によって発射された遊技球Bは内レ
ール10a及び外レール10bに沿って遊技盤8の上部
に案内される。
【0039】遊技盤8の下部には、作動口11及び大入
賞口12が設けられている。作動口11は遊技球B用の
通路を備えるとともに、その通路入口には羽根13が開
閉可能に支持されている。大入賞口12の奥にはシーソ
ー14が設けられているとともに、その右側にはVゾー
ン15が、左側には入賞通路16がそれぞれ設けられて
いる(左右逆でもよい)。つまり、大入賞口12に遊技
球Bが入賞した場合、この遊技球Bはシーソー14によ
ってVゾーン15又は入賞通路16のどちらかへ転がる
ように振り分けられ、Vゾーン15又は入賞通路16の
どちらかを通って導出されるような構成となっている。
【0040】大入賞口12の前部には、大入賞口12を
開閉するシャッタ17が設けられている。シャッタ17
は大入賞口12の側部に設けられた大入賞口用ソレノイ
ド18により作動させられる。詳しくは、大入賞口ソレ
ノイド18が励磁状態となることにより、シャッタ17
が略水平に傾き、大入賞口12が開かれる。また、大入
賞口ソレノイド18が非励磁状態となることにより、シ
ャッタ17が略垂直状態となり、大入賞口12は閉鎖さ
れるようになっている。
【0041】さらに、大入賞口12の一側部には、シー
ソー用ソレノイド19が設けられている。通常、シーソ
ー用ソレノイド19は非励磁状態となっており、この状
態におけるシーソー14はVゾーン15の方へ傾いた状
態となっている。つまり、遊技球BがVゾーン15を通
過していくような傾きとなっている。また、シーソー用
ソレノイド19が励磁状態となることにより、シーソー
14は遊技球Bを入賞通路16に通過させるような傾き
となる。なお、本実施の形態では、シャッタ17の開状
態において遊技球Bが1つでもVゾーン15を通過した
場合には、シーソー用ソレノイド19が励磁状態とな
り、シャッタ17が閉じられた場合には、シーソー用ソ
レノイド19が非励磁状態となるように構成されてい
る。
【0042】遊技盤8の中央部分には、可変表示装置と
しての特別図柄表示装置20が組込まれている。特別図
柄表示装置20は、対角線の長さが約7インチ(約17
cm)の液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部2
0aを備えており、複数の図柄列を表示することができ
るようになっている。本実施の形態において、これらの
図柄列としては左図柄列21、中図柄列22及び右図柄
列23の3つの図柄列(識別情報列)が挙げられる(図
5(a)参照)。しかし、3つの図柄列に限らず、それ
以外の数の図柄列が表示されることとしてもよい。
【0043】さらに、特別図柄表示装置20の表示部2
0aでは、遊技球Bの作動口11への入賞に基づいて、
各図柄列21〜23の図柄変動表示(本実施の形態にお
いては、スクロール変動表示)が行われるような構成と
なっている。また、この変動表示中に新たな遊技球Bが
作動口11に入賞した場合には、その分の変動表示は、
その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構
成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)され
ることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、
パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施の形態
では保留最大回数が4回に設定されている。しかし、保
留最大回数は、これに限られるものではない。
【0044】表示部20aの上方には、前述したような
図柄の変動表示の保留回数を示す発光ダイオード(LE
D)からなる保留ランプ24a、24b、24c、24
dが組み込まれている。保留ランプ24a〜24dの数
は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)とな
っている。保留ランプ24a〜24dは、変動表示の保
留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実
行に伴い消灯させられる。
【0045】特別図柄表示装置20の上部には、普通図
柄表示装置31が併設されている。普通図柄表示装置3
1は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ラ
ンプ32と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セグ
表示部33とを有している。また、特別図柄表示装置2
0の左右両側方には、一対の通過ゲート34が配設され
ており、同通過ゲート34を遊技球Bが通過すると普通
図柄表示装置31が作動するような構成となっている。
本実施の形態における普通図柄表示装置31は、「0」
から「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部33
にセグメント表示させる。その数字が所定値(本実施の
形態では「7」)で停止した場合に、作動口11の羽根
13を所定秒数開放させるようになっている。普通図柄
表示装置31は、遊技球Bの通過ゲート34の通過回数
を4回まで記憶することができ、保留ランプ32でその
保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ32が点
灯している状態で、遊技球Bが通過ゲート34を通過し
てもカウントされないようになっている。また、保留ラ
ンプ32が点灯している限り、遊技球Bが通過ゲート3
4を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表
示装置31は作動するようになっている。
【0046】さらに、パチンコ機1の複数箇所には、遊
技効果を高めるための他の図示しない各種演出用ランプ
や電飾部材が取付けられている。これらの演出用ランプ
や電飾部材等(以下単に「ランプ」と称する)の点灯状
態(消灯、点灯、点滅等)は、遊技の進行に応じて適宜
変えられるようになっている。なお、これらランプは、
ランプ制御基板120(図3参照)により制御される。
【0047】また、遊技盤8には、遊技者の操作に応じ
て変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するためのス
ルースイッチ40、作動口用スイッチ41、Vゾーン用
スイッチ42及びカウントスイッチ43等がそれぞれ取
付けられている。スルースイッチ40は、遊技球Bの通
過ゲート34の通過を検出するものであり、作動口用ス
イッチ41は、遊技球Bの作動口11への入賞を検出す
るものであり、Vゾーン用スイッチ42は、遊技球Bの
大入賞口12のうちのVゾーン15への入賞を検出する
ものであり、カウントスイッチ43は、遊技球Bの大入
賞口12への入賞を検出するものである。
【0048】さて、本実施の形態では、各スイッチ40
〜43の検出結果に基づき、各ソレノイド18、19、
特別図柄表示装置20(表示部20a)、各保留ランプ
24a〜24d、スピーカ9、普通図柄表示装置31
(保留ランプ32及び7セグ表示部33)、羽根13等
をそれぞれ駆動制御するため制御装置(主基板)50が
設けられている。
【0049】主基板50は、主たる制御を司るためのも
のであって、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理
装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等
を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期デ
ータを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログ
ラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCP
Uによる演算結果を図柄乱数バッファ、図柄乱数エリ
ア、停止図柄エリア等に一時的に記憶する。なお、主基
板50はパチンコ機1の裏側の図示しない基板ボックス
内に封印された状態で装着されている。
【0050】また、RAMは、後述する特別遊技状態と
しての大当たり状態の発生を決定するための乱数カウン
タをも備えている。この乱数カウンタは、乱数更新処理
により、所定(例えば「0」〜「299」)の範囲で、
例えば2ms毎に、1カウントずつ更新される。本実施
の形態では、遊技球Bが作動口11に入賞し、それが作
動口用スイッチ41にて検出されたときに(保留最大回
数時は除く)、前記乱数カウンタの値が所定値、例えば
「7」であった場合に、大当たり状態が発生させられる
ようになっている。
【0051】上記CPU、ROM及びRAMは、バスラ
インを介して互いに接続されている。図3のブロック図
に示すように、バスラインは、主基板50のインターフ
ェイス50aにも接続されており、インターフェイス5
0aは、コネクタ及びケーブル等を介して表示制御基板
110のインターフェイス61や他の装置と接続されて
いる。また、インターフェイス50aは、コネクタ及び
ケーブル等を介して作動口スイッチ41等の各種センサ
に接続されている。すなわち、主基板50は、作動口ス
イッチ41等からインターフェイス50aを介して入賞
信号等を入力するとともに、インターフェイス50aを
介して表示制御基板110や他の入出力装置(他の制御
基板を含む)へ制御データ等の各種動作コマンドを出力
し、各ソレノイド等の各種アクチュエータ及び各制御基
板を制御する。
【0052】また、本実施の形態においては、主基板5
0による制御の1つとして、モード切換制御がある。本
実施の形態では、遊技モード(遊技状態)として通常モ
ード及び確率変動モード(=高確率モード。以下、「確
変モード」と称する)が用意されている。すなわち、例
えば、300分の1程度の比較的低確率で大当たり遊技
状態を発生させる通常モードと、その約5倍である60
分の1程度の高確率で大当たり遊技状態を発生させる確
変モードとがある。
【0053】なお、一般的に、確変モードの概念として
は、(1)7セグ表示部33に「7」が表示される確率
を通常時に比べて高め、作動口11の羽根13を開放さ
せる機会を増やすこと、(2)7セグ表示部31におけ
る数字の変動時間を短くすること、(3)羽根13の開
放時間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くする
こと)、(4)特別図柄表示装置20の表示部20aの
図柄列21〜23の変動時間を短くすること、(5)大
当たり確率が通常モードに比べて高くなること等が挙げ
られるが、本実施の形態における確変モードにおいて
は、これら(1)〜(5)のうち、全ての事項が実行さ
れる。
【0054】本実施の形態では、パチンコ機1の電源投
入時においては、通常モードに設定される。また、その
後は、大当たり遊技状態となった際に、確変モード又は
通常モードのいずれかが選択される。そして、大当たり
状態終了後において、当該選択されたモードが実行され
る(これらについては後述する)。
【0055】さて、本実施の形態では、特別図柄表示装
置20の表示部20aにおける各種表示制御は、主たる
制御を行う主基板50ではなく、主として特別図柄表示
装置20の表示制御基板110において行われるように
構成されている。なお、表示制御基板110は、特別図
柄表示装置20に組み込まれた状態となっている。
【0056】さらに、本実施の形態においては、各種
(演出用の)ランプの点灯、点滅制御については、主と
してランプ制御基板120において行われ、スピーカ9
から発せられる音声の制御については、主として音声制
御基板130において行われる。また、前記遊技球発射
装置における遊技球Bの発射制御についても、主基板5
0ではなく、発射制御基板140において行われるよう
な構成となっている。
【0057】ここで、主として本実施の形態における表
示制御を行う表示制御基板110の電気的構成につい
て、図3のブロック図に従って説明する。同図に示すよ
うに、表示制御基板110は、主基板50から送られて
くるコマンドを順次受信するインターフェイス61と、
プログラムROM62に記憶された制御プログラム及び
各種の情報に基づいて、各種遊技状態(通常変動やリー
チ演出や大当たり報知等)において表示される表示画像
の画面構成情報を生成するリーチ演出手段を構成するC
PU63と、CPU63での処理結果等を一時的に記憶
するワークRAM64と、CPU63で生成された画面
構成情報を記憶するビデオRAM65と、ビデオRAM
65に記憶された画面構成情報に基づいて画像データR
OM66から画像データを取り出し、そのデータを画面
構成情報に書き込むことにより各種遊技状態における表
示画像を生成するVDP67とを備えている。そして、
生成された表示画像は表示部(液晶ディスプレイ)20
aへ出力される。
【0058】インターフェイス61は、主基板50から
送信されてくるコマンド(指令)を受信する。また、そ
れらのコマンドは、CPU63によってワークRAM6
4に設けられたコマンドバッファ領域64aに記憶され
る。
【0059】CPU63は、プログラムROM62に記
憶された制御プログラムに従って動作する。具体的に
は、前記コマンドを監視して、該コマンドに応じたタス
クを生成し、ワークRAM64に記憶する。そのタスク
を実行することで、ワークRAM64内に各種遊技状態
(通常変動やリーチ演出や大当たり報知等)において表
示される表示画像の画面構成情報を生成し、この画面構
成情報をビデオRAM65に書き込む。なお、画面構成
情報は、表示部(液晶ディスプレイ)20aの垂直操作
信号(VSYNC)ごとに生成される。
【0060】ワークRAM64には、主基板50からの
コマンドを記憶するための前記コマンドバッファ領域6
4aをはじめ、生成されたタスクが記憶されるタスクバ
ッファ領域64bや、画像構成情報(通常変動時やリー
チ状態時の図柄画像の指示や、その配置位置や表示優先
順位等)を一括してビデオRAM65に書き込むために
各種情報が記憶されるスプライトチェーン領域64cが
設定される。
【0061】ビデオRAM65は、前記画像構成情報を
記憶するとともに、VDP67で生成される表示画像の
データを記憶するメモリである。ビデオRAM65に
は、表示部20aに表示される一画面分の表示画像のデ
ータを記憶する記憶領域である第1フレームメモリ65
aと第2フレームメモリ65bが設けられており、CP
U63が生成した画像構成情報並びにVDP67で生成
される表示画像のデータを交互に記憶することができる
ような構成となっている。
【0062】画像データROM66は、表示部20aに
表示される図柄や背景画像等の各種画像データを記憶す
るメモリである。前記画像データには、図柄や背景画像
等の例えば形状、サイズ、模様、配色、色調等を定めた
図柄や背景画像等を生成するために必要な各種情報が含
まれている。
【0063】VDP67は、表示画像の画像生成処理を
行う画像データプロセッサである。つまり、VDP67
は、ビデオRAM65に記憶された画像構成情報に基づ
いて、画像データROM66に記憶されている画像デー
タを読み出し、前記画像データに含まれる情報を前記画
像構成情報に書き込むことにより、表示部20aに表示
可能な表示画像を生成する。そして、生成した表示画像
を表示部20aに出力する。
【0064】さらに詳しくは、図4に示すように、VD
P67は、CPU63から送られてくる各種コマンドや
データを受信するインターフェイス67aと、インター
フェイス67aから送られる各種コマンドやデータに基
づいてビデオRAM65に記憶された画像構成情報を読
み出し、該画像構成情報に基づいて表示画像を生成する
画像生成部67bと、表示画像のカラー情報を格納する
パレットRAM67cとから構成されている。
【0065】インターフェイス67aから各種コマンド
やデータを受け取った画像生成部67bは、ビデオRA
M65の第1フレームメモリ65a又は第2フレームメ
モリ65bに記憶された画像構成情報を読み出す。その
画像構成情報に基づいて画像データROM66から画像
データを読み出し、前記画像データに含まれる各種情報
を該画像構成情報に書き込む。同時に、前記画像データ
に対応するカラー情報をパレットRAM67cから取得
し、前記画像構成情報に書き込む。これにより、カラー
情報に基づく配色を施した表示画像が生成される。
【0066】同時に、画像生成部67bは、前記書き込
みが行われていない第1フレームメモリ65a又は第2
フレームメモリ65bに記憶されている表示画像のデー
タを読み出し、表示部(液晶ディスプレイ)20aに出
力する。この際、表示画像のデータはRGB信号で出力
され、このRGB信号に基づいて、色調(色、彩度、輝
度、コントラストなど)等が制御されて表示部(液晶デ
ィスプレイ)20aに表示される。また、表示画像のデ
ータが出力され、何もデータが記憶されていない第1フ
レームメモリ65a又は第2フレームメモリ65bに
は、新たな画像構成情報が書き込まれる。なお、画像生
成部67bにおいて生成される表示画像は、図柄及び背
景画像用等の複数のレイヤによって構成されており、こ
れらを重ね合わせ、1画面分の表示画像として生成して
いる。
【0067】パレットRAM67cは、複数種類のカラ
ー情報を設定した複数種類のカラーパレットを保持して
おり、画像データに含まれるカラー情報に応じたカラー
パレットを画像生成部67bに与えるものである。ここ
で、カラーパレットを与えるとは、例えば、パレットR
AM67cに格納されたカラーパレットの格納アドレス
を画像生成部67bに与えることを意味している。な
お、カラー情報は、原色例えば赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の基本色情報を組み合わせた配合割
合等によって、定められているものである。
【0068】ここで、特別図柄表示装置20の表示部2
0aにおいて、遊技状態中等に表示される表示画像の構
成について具体的に説明するとともに、その表示態様を
基に大当たり状態、リーチ状態、外れ状態等についても
説明する。
【0069】図5(a)に示すように、特別図柄表示装
置20の表示部20aには、麻雀卓YN等の背景画像が
表示され、その前側に位置するように、各図柄列21〜
23が表示されるようになっている。各図柄列21〜2
3は、図6に示すように、それぞれ複数種類で複数個の
第1の識別情報としての図柄70A〜70Lと、一種類
で複数個の第2の識別情報としての外れ図柄70Nとに
よって構成されている。外れ図柄70Nを除く各図柄7
0A〜70Lは、それぞれ麻雀牌をモチーフとした「一
萬」〜「九萬」、「白」、「發」、「中」によって構成
されている(勿論、各種絵柄、各種文字のみ、或いは、
数字や文字に各種絵柄が組合わさったものを図柄として
使用してもよい)。これらの図柄70A〜70L、外れ
図柄70Nは、図7に示すように、左図柄列21につい
ては降順に中、右図柄列22、23については昇順にそ
れぞれ配列されている。これらの図柄70A〜70L
は、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図
柄及び外れ図柄のいずれかになりうる(これらについて
は後述する)。
【0070】また、外れ図柄70Nは「サイコロ」のマ
ークによって構成されており、当該外れ図柄70Nは、
その名のとおり、大当たり図柄あるいはリーチ図柄にな
ることはなく、外れ図柄にのみなりうる。
【0071】また、前述したように、本実施の形態にお
いては、主基板50による制御の1つとして、モード切
換制御があり、大当たり状態となったときの図柄70A
〜70L(大当たり図柄)が70Cの「三萬」、70E
の「五萬」、70Gの「七萬」、70Jの「白」、70
Kの「發」及び70Lの「中」の場合には、大当たり状
態終了後の遊技モードが確変モードに設定される。これ
らの図柄70C、70E、70G、70J、70K、7
0Lが特定識別情報たる確変図柄を構成する。また、大
当たり状態となったときの図柄70A〜70L(大当た
り図柄)が70Aの「一萬」、70Bの「二萬」、70
Dの「四萬」、70Fの「六萬」、70Hの「八萬」及
び70Iの「九萬」の場合には、大当たり状態終了後の
遊技モードが通常モードに設定される。これらの図柄7
0A、70B、70D、70F、70H、70Iが非特
定識別情報たる通常図柄を構成する。したがって、最終
的に確定表示された図柄70A〜70Lの有する価値
が、図柄70A〜70Lの種類に応じて異なっていると
いえる。
【0072】続いて、図7にしたがって、各図柄列21
〜23の図柄70A〜70L、外れ図柄70Nの配置に
ついて詳しく説明する。図7に示すように、左図柄列2
1には、図柄70A〜70Lが降順に配置されており、
各図柄70A〜70L間には、外れ図柄70Nが1個づ
つ配置されるようになっている。しかし、図柄70Aと
70B間及び図柄70Hと70I間には、2個の外れ図
柄70Nが配置されるようになっている。また、中、右
図柄列22、23は、図柄70A〜70Lが昇順に配置
されており、各図柄70A〜70L間には、外れ図柄7
0Nが1個づつ配置されるようになっている。このよう
に各図柄列21〜23の図柄70A〜70L、外れ図柄
70Nを配置することにより、特別図柄表示装置20の
表示部20aに形成される複数ラインにおいて、複数の
リーチ状態を発生するようにしている。
【0073】また、各図柄列21〜23においては、通
常図柄が連続して配置される部分、すなわち、図柄70
Aの「一萬」と図柄70Bの「二萬」及び図柄70Hの
「八萬」と図柄70Iの「九萬」の部分と、通常図柄と
確変図柄が交互に配置される部分、すなわち、図柄70
Bの「二萬」〜図柄70Hの「八萬」の部分と、確変図
柄が連続して配置される部分、すなわち、図柄70Jの
「白」〜図柄70Lの「中」の部分とにおおまかに分類
されるように図柄70A〜70L、外れ図柄70Nが配
置されている。このように各図柄列21〜23の図柄7
0A〜70Nを配置することにより、特別図柄表示装置
20の表示部20aに形成される複数ラインにおいて、
通常図柄と確変図柄の複数のリーチ状態、又は確変図柄
のみの複数のリーチ状態等を発生するようにしている。
【0074】各々の図柄列21〜23においては、表示
される図柄70A〜70L、外れ図柄70Nが、上から
下方向へと移動するかのごとく表示される。すなわち、
上から下方向へとスクロールするように変動表示され
る。
【0075】さて、図5(c)に示すように、上述した
ように変動表示される各図柄列21〜23の図柄70A
〜70L、外れ図柄70Nは、所定時間経過後、表示部
20aの大当たりラインL1〜L5上に停止表示され
る。このとき、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図
柄の中から1つが選択された上で、前記大当たりライン
L1〜L5上に停止表示される。なお、停止図柄とは、
各図柄列21〜23が図柄変動を停止したときに確定表
示される図柄である。また、本実施の形態では、図柄変
動は、左図柄列21、右図柄列23、中図柄列22の順
に停止させられる。
【0076】次に、遊技者に有利な特別遊技状態として
の大当たり状態について説明する。図5(c)及び図5
(b)は、表示部20aにおける大当たり状態発生時の
画面を示す図である。同図に示すように、大当たり図柄
は、通常遊技状態からリーチ遊技状態(リーチ状態)を
経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり
状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての
図柄列21〜23の変動が停止させられたとき、表示さ
れている図柄70A〜70Lの組合せが、予め定められ
た大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄70A
〜70Lが大当たりラインL1〜L5に沿って並んでい
るときの同図柄70A〜70Lの組合せとなる場合があ
る。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」であ
る。
【0077】本実施の形態では、上中下の横ラインL
1、L2、L3及び斜めの2本のラインL4、L5によ
って大当たりラインL1〜L5が構成されている(5ラ
インと称される)。大当たりの組合せが成立すると、特
別電動役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者に
とって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多く
の景品球を獲得することが可能となる。(例えば図5
(c)では斜めのラインL4において「七萬」「七萬」
「七萬」の図柄70Cが揃って停止表示されている)。
【0078】本実施の形態では、一旦大当たり状態が発
生すると、大入賞口12の開放後、(1)遊技球Bが大
入賞口12への10個入賞すること、(2)約29.5
秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた
時点で大入賞口12が閉鎖される。この大入賞口12の
開閉のサイクルが遊技球BのVゾーン15への入賞を最
大で所定回数(例えば16回:16ラウンド)繰り返さ
れることとなる。
【0079】また、リーチ状態とは、大当たり直前の状
態をいう(もちろん大当たり状態に至らない場合もあ
る)。図5(a)に示すように、リーチ状態には、右図
柄列23の図柄変動が、前記大当たりラインL1〜L5
上において左図柄列21の停止図柄と同一種類の図柄で
停止する状態が含まれる。図5(a)に示す例では、大
当たりラインLが、表示部20aにおいて斜めにクロス
するように位置しており、かつ、各ラインL上で停止し
ている左、右両図柄列21、23の図柄70A〜70L
が共に「六萬」(右下がりのラインL5)、「七萬」
(右上がりのラインL4)の図柄70F、70Gとなっ
ている(いわゆるダブルリーチと称される)。
【0080】上記のリーチ状態には、中図柄列22の図
柄変動が、最終的に左・右両図柄列21、23の停止図
柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当た
り状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを
「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態
とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が
含まれる。さらには、中図柄列22の図柄変動が一旦停
止した後(停止しなくてもよい)、全図柄列(或いは一
部の図柄列)が変動し、その後全図柄列21〜23の図
柄70A〜70Lが停止するような場合(再変動リー
チ、全回転リーチとも称される)も含まれる。
【0081】次に、本発明の要旨である各図柄列21〜
23の図柄配列と複数の大当たりラインLでリーチ状態
となる場合の図柄の組合せのについて説明する。図7で
説明したように、各図柄列21〜23においては、通常
図柄が連続して配置される部分、すなわち、図柄70A
の「一萬」と図柄70Bの「二萬」及び図柄70Hの
「八萬」と図柄70Iの「九萬」の部分と、通常図柄と
確変図柄が交互に配置される部分、すなわち、図柄70
Bの「二萬」〜図柄70Hの「八萬」の部分と、確変図
柄が連続して配置される部分、すなわち、図柄70Jの
「白」〜図柄70Lの「中」の部分とにおおまかに分類
されるように図柄70A〜70L、外れ図柄70Nが配
置されている。
【0082】このように各図柄列21〜23に図柄70
A〜70L、外れ図柄70Nが配置されているので、表
示部20aにおいて、複数の大当たりラインLでリーチ
状態となる場合の図柄の組合せは、通常図柄と確変図柄
が交互に配置される部分、即ち、図柄70Bの「二萬」〜
図柄70Hの「八萬」の部分については、図5(c)に
示したように、通常図柄と確変図柄が斜めにクロスする
大当たりラインL4、L5上に位置してダブルリーチ状
態となる。
【0083】また、確変図柄が連続して配置される部
分、即ち、図柄70Jの「白」〜図柄70Lの「中」につ
いては、図8(a)に示すように、図柄70Jの「白」
と図柄70Kの「發」が斜めにクロスする大当たりライ
ンL4、L5上に位置してダブルリーチ状態となる場合
と、図8(b)に示すように、図柄70Kの「白」と図
柄70Lの「中」が斜めにクロスする大当たりラインL
4、L5上に位置してダブルリーチ状態となる場合があ
る。したがって、本実施の形態のように、各図柄列21
〜23に確変図柄となる図柄を連続して配置するように
すれば、確変図柄のみのダブルリーチを表示することが
できる。すなわち、遊技者は期待感をもって遊技を行う
ことができる。
【0084】さらに、通常図柄が連続して配置される部
分、即ち、図柄70Aの「一萬」と図柄70Bの「二
萬」及び図柄70Hの「八萬」と図柄70Iの「九萬」
の部分であるが、左図柄列21のこれらの図柄間には、
2つの外れ図柄70Nが配置されるようになっている。
また、表示部20aにおいて、ダブルリーチが表示され
る条件としては、左、右図柄列21、23の大当たりラ
インL4及びL5に図柄70A〜70Lが表示されなけ
ればならない。しかし、図9(a)に示すように、図柄
70Aの「一萬」が表示部20aの上段、即ち、大当た
りラインL5上に表示された場合には、左図柄列21の
図柄配列により、その下方の中段及び下段には外れ図柄
70Nが表示されることになる。したがって、左図柄列
21に図柄70Aの「一萬」、図柄70Bの「二萬」と
いう通常図柄が連続して配置されているにも拘わらず、
表示部20aにおいて通常図柄のみのダブルリーチが表
示されることはない。また、図9(b)に示すように、
図柄70Aの「一萬」が表示部20aの下段、即ち、大当
たりラインL4上に表示された場合には、左図柄列21
の図柄配列により、その上方の中段には外れ図柄70N
が、上段には図柄70Lの「中」が表示されることにな
る。したがって、この場合にも通常図柄のみのダブルリ
ーチが表示されることはない。
【0085】また、通常図柄が連続して配置されるもう
一方の図柄70Hの「八萬」と図柄70Iの「九萬」の
部分では、図9(c)に示すように、図柄70Hの「八
萬」が表示部20aの上段、即ち、大当たりラインL5
上に表示された場合には、左図柄列21の図柄配列によ
り、その下方の中段及び下段には外れ図柄70Nが表示
されることになる。したがって、左図柄列21に図柄7
0Hの「八萬」、図柄70Iの「九萬」という通常図柄
が連続して配置されているにも拘わらず、表示部20a
において通常図柄のみのダブルリーチが表示されること
はない。また、図9(d)に示すように、図柄70Hの
「八萬」が表示部20aの下段、即ち、大当たりライン
L4上に表示された場合には、左図柄列21の図柄配列
により、その上方の中段には外れ図柄70Nが、上段に
は図柄70Gの「七萬」が表示されることになる。した
がて、この場合にも通常図柄のみのダブルリーチが表示
されることはない。
【0086】上記で説明したように、各図柄列21〜2
3の図柄70A〜70Lの図柄配列を確変図柄のみのダ
ブルリーチを表示可能としつつ、かつ、通常図柄のみの
ダブルリーチを表示しないように外れ図柄70Nを配置
するようにしたので、確変図柄のみのダブルリーチとな
った場合には、遊技者に対して喜びと期待感を与えるこ
とができると共に、通常図柄のみのダブルリーチが発生
しないので煩わしさを与えることもない。したがって、
遊技の興趣を飛躍的に向上させることができるものであ
る。
【0087】また、左図柄列21は、最初に変動停止さ
れる図柄列であり、この図柄列21に1個を越える通常
図柄が表示されないので、遊技者は期待感を持って遊技
を行うことができる。なお、上記の例では、左図柄列2
1に1個を越える通常図柄を表示しないように外れ図柄
70Nを配置するようにしていたが、左図柄列21に限
られるものではなく、右図柄列23に1個を越える通常
図柄を表示しないように外れ図柄70Nを配置するよう
にしてもよい。
【0088】さらに、上記の例では、外れ図柄70Nと
して「サイコロ」を表示するようにしていたが、この外
れ図柄を70Nを何も表示しない空白とするようにして
も上記と同様の効果を得ることができる。
【0089】次に、上記リーチ状態において、リーチパ
ターンとしては、中図柄列22の図柄70A〜70Lが
通常変動時と同様に単にスクロールする「ノーマルリー
チ」の外に、種々のリーチパターンが設定されている。
これらリーチパターンのうち、「ノーマルリーチ」以外
のリーチパターンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称
されるものである。「スーパーリーチ」の動作が開始さ
れた場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大
当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高く
なるようになっている。また、「スーパーリーチ」にお
いても、各リーチパターンによって大当たり期待値が異
なったものとなっていることとしてもよい。また、「ス
ーパーリーチ」よりも大当たり期待値の高い「スペシャ
ルリーチ」や「プレミアムリーチ」と称されるリーチパ
ターンを用意することとしてもよい。なお、このリーチ
パターンは、本発明の要点ではないので、詳細な説明は
省略することとする。
【0090】次に、上記のように構成されたパチンコ機
1における各制御部の作用について説明する。
【0091】まず、作動口用スイッチ41からの検出信
号に基づき、遊技球Bが作動口11へ入賞した旨が主基
板50によって認識された場合の制御処理について説明
する。
【0092】主基板50が遊技球Bが作動口11へ入賞
した旨を検出した場合、そのことに基づいて、主基板5
0は、対応する保留ランプ24a〜24d(例えば、そ
れまで2つの保留ランプ24a及び24bの2つの保留
ランプが点灯されていた場合には3つ目の保留ランプ2
4c)を点灯させ、保留カウンタの値を「1」ずつイン
クリメントする。但し、保留ランプ24a〜24dが全
て点灯している場合は除かれる。
【0093】また、主基板50は、内部乱数カウンタ、
大当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カウンタ、外れ
図柄カウンタ等の各カウンタの値を各乱数エリアに格納
する。そして、所定のタイミングにおいて対応する保留
ランプ24a〜24dを消灯させるとともに、保留カウ
ンタの値をデクリメントし、各エリア等に格納されたデ
ータに基づき図柄変動を実行する。
【0094】このとき、主基板50は、当該変動に際
し、指令としてのコマンドを特別図柄表示装置20の表
示制御基板110をはじめ、ランプ制御基板120、音
声制御基板130等へと出力(送信)する。さて、当該
コマンドには、(1)変動開始から所定時間後に図柄7
0A〜70Iを確定表示させる旨の時間情報及び各リー
チパターンに代表される変動パターンからなるパターン
情報、並びに、(2)いかなる図柄70A〜70Iで確
定表示させるかという図柄情報が含まれる。ここで、図
柄情報としては、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ
図柄が含まれ、これらは、上述した内部乱数カウンタ、
大当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カウンタ、外れ
図柄カウンタ等に基づいて決定されるものである。
【0095】本実施の形態における上記コマンドは、2
バイト構成からなっており、順次連続的に表示制御基板
110等へと送信される。2バイト構成からなるコマン
ドのうち、先頭の1バイト目は、これからいかなる情報
が送信されてくるかというキーワード情報によって構成
されている。また、後半の1バイトは、具体的な指示内
容に該当するパターンコード等の内容情報によって構成
されている。
【0096】例えば、本実施の形態において、まず最初
に送信されるコマンドはパターン情報である。この場
合、1バイト目は、これからパターン情報(時間情報及
び変動パターンを示唆する)が送信される旨のキーワー
ド情報により構成され、2バイト目は、「00」、「0
1」等のパターンコード情報により構成されている。こ
こで、「00」、「01」等のパターンコード情報は、
図柄の変動時間を例えば「10秒」とする、或いは、
「30秒」とするといった内容を示唆する時間情報と、
どのような変動パターン(又は変動パターン群のうちい
ずれか)を実行するといった変動パターンを示唆する情
報とからなる。
【0097】続いて送信されるのは図柄情報である。す
なわち、本実施の形態のように左→右→中の順に3つの
図柄列21〜23の図柄が確定させられる場合において
は、まず、パターン情報に続いて2番目に送信されるコ
マンドたる図柄情報として、1バイト目は、これから左
図柄列21の図柄情報が送信される旨のキーワード情報
により構成され、2バイト目は、確定表示される図柄を
示唆するパターンコード情報により構成されている。ま
た、3番目に送信されるコマンドたる図柄情報として、
1バイト目は、これから右図柄列23の図柄情報が送信
される旨のキーワード情報により構成され、2バイト目
は、確定表示される図柄を示唆するパターンコード情報
により構成されている。併せて、4番目に送信されるコ
マンドたる図柄情報として、1バイト目は、これから中
図柄列22の図柄情報が送信される旨のキーワード情報
により構成され、2バイト目は、確定表示される図柄を
示唆するパターンコード情報により構成されている。こ
のように、確定図柄に関する3つの表示情報がたて続け
に送信される。すなわち、1回の図柄変動に際して、2
バイト構成からなるデータが1バイトずつ送信されるこ
とにより、合計8(1×2+3×2)回のデータ送信が
行われることとなる。
【0098】なお、上記実施の形態では、左、右、中の
各図柄列21〜23に対応した図柄情報が送信されるこ
ととなっているが、例えば8つの図柄を確定表示させる
必要がある場合には、1×2+8×2=18回のデータ
送信が行われるといった具合に、図柄数を適宜変更した
場合であっても適用することができる。
【0099】なお、本実施の形態では、コマンド(一群
のコマンド)が、表示制御基板110に対してのみなら
ず、ランプ制御基板120、音声制御基板130にも同
期して出力されるようになっている(厳密な意味で全く
同時でなくてよい)。勿論、このときに出力されるコマ
ンドは、表示制御基板110に出力されるコマンドに対
応したものであることが望ましい(場合によっては対応
していなくてもよい)。これに対し、図柄変動に関する
一群のコマンド(1回の図柄変動に際して送られてくる
データ群)を受信した表示制御基板110は、特別図柄
表示装置20の表示部20aで表示する表示画像を順次
生成する。
【0100】さらに、表示制御基板110は、当該コマ
ンドに基づき図柄変動を開始するとともに、変動停止に
至るまでの間、前記変動パターンに基づく種々の演出を
行う。当該演出としては、例えばリーチ演出が主として
挙げられる。
【0101】すなわち、上記コマンドのうち、パターン
情報に基づき、表示制御基板110のCPU63は、テ
ーブルを参酌して、上述した各変動パターンの中から所
定のパターンを選択決定するとともに、当該決定したパ
ターンに基づく演出を、変動開始から確定表示までの
間、別途設定された時間データの秒数分だけ実行する。
さらにその後、主基板50側のCPUは、自身が有する
タイマに基づき、前記所定時間に応じたタイミングで、
表示制御基板110に対し、確定コマンドを出力する。
【0102】一方、表示制御基板110のCPU63は
前記一旦停止からさらに所定時間後において(時間情報
に基づく変動を完了した時点で)、前記図柄情報に応じ
た図柄を確定停止表示させる。このとき、結果的に前記
出力された確定コマンドに同期して、図柄が確定表示さ
せられることとなる。同様に、ランプ制御基板120、
音声制御基板130の各CPUも、前記タイミングにお
いて、ランプ演出、音声演出を確定停止させる。
【0103】なお、本実施の形態では、変動パターンに
関し、リーチ演出以外の演出に関しても、上記と同様に
変動パターン情報に盛り込まれた上で制御が行われる。
リーチ演出以外の演出としては、すべり変動、再変動、
リーチ予告、スーパーリーチ予告、大当たり予告等の演
出が挙げられる。ここで、「予告」とあるのは、演出に
よって、所定の遊技状態が発生しやすくなることを示唆
可能であればよい、或いは、演出によって所定の遊技状
態の発生率に影響が生じるという趣旨であって、所定の
遊技状態が発生しない場合があっても差し支えない(示
唆)。このように、本実施の形態では、主基板50によ
って主たる制御が司られ、該主基板50からのコマンド
に基づいて、表示制御基板110等によって表示制御等
が司られることとなっている。これにより、主基板50
の負担軽減が図られている。
【0104】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、表示部において複数種類の識別情報を変動表示しう
る表示装置等の表示手段を備えた遊技機において、興趣
の飛躍的な向上を図ることのできるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図
である。
【図2】主として遊技盤を示すパチンコ機の正面図であ
る。
【図3】表示制御基板等の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】VDP等の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】(a)は表示部における通常変動時の図柄の表
示態様の一例を示す模式図であり、(b)、(c)は大
当たり状態発生時の図柄の表示態様の一例を示す模式図
である。
【図6】表示部に表示される図柄の一例を紹介するため
の模式図である。
【図7】各図柄列の図柄配列の一例を示すための模式図
である。
【図8】表示部におけるダブルリーチ状態の一例を示す
模式図である。
【図9】表示部におけるリーチ状態の一例を示す模式図
である。
【符号の説明】
1…パチンコ機、8…遊技盤、11…作動口、12…大
入賞口、20…可変表示装置としての特別図柄表示装
置、20a…表示部、21…左図柄列、22…中図柄
列、23…右図柄列、50…主基板、63…表示制御基
板のCPU、110…表示制御基板、B…遊技球。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 番野 誠 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 Fターム(参考) 2C088 AA17 AA34 AA42 BA09 BC15 EB15 EB56 EB58

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動条件の成立に基づき複数の識別情報
    列に配置される複数種類の識別情報を変動表示部にて変
    動表示すると共に、前記識別情報が予め定められた所定
    の表示態様と一致すると遊技者に有利となる特別遊技状
    態を発生させる第1表示態様と、該第1表示態様の前に
    表示される第2表示態様と、を表示可能に構成される表
    示手段を備えた遊技機において、 前記識別情報は、前記第1表示態様又は前記第2表示態
    様になり得る第1の識別情報と、前記第1表示態様又は
    前記第2表示態様になり得ない第2の識別情報とから構
    成され、 前記第1の識別情報は、前記特別遊技状態終了後に所定
    の付加価値を付与する特定識別情報と、前記特別遊技状
    態終了後に所定の付加価値を付与しない非特定識別情報
    とから成り、 前記識別情報列は、前記変動表示部にて変動表示された
    後の停止態様において1個を越える前記非特定識別情報
    が表示されることがないよう前記第2の識別情報を配置
    するようにしたことを特徴とする遊技機。
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