JP2002238905A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

Info

Publication number
JP2002238905A
JP2002238905A JP2001042020A JP2001042020A JP2002238905A JP 2002238905 A JP2002238905 A JP 2002238905A JP 2001042020 A JP2001042020 A JP 2001042020A JP 2001042020 A JP2001042020 A JP 2001042020A JP 2002238905 A JP2002238905 A JP 2002238905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
flexible shaft
ultrasonic probe
signal cable
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001042020A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yazaki
秀雄 矢崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001042020A priority Critical patent/JP2002238905A/ja
Publication of JP2002238905A publication Critical patent/JP2002238905A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は安価な部品構成で、外来電磁波から
確実に信号ケーブルを遮蔽し、信号伝送特性の劣化を防
止することができ、安全性にも優れた超音波プローブを
提供する。 【解決手段】 超音波診断装置本体2に連結され、エコ
ー信号を超音波診断装置本体2に伝送する超音波プロー
ブ1において、ハウジング4に搭載され超音波を送受信
する振動子5と、前記振動子5に接続された同軸ケーブ
ル構造のシールド付き信号ケーブル8と、ハウジング4
に一端が連結された回転力伝達用のフレキシブルシャフ
ト6と、振動子5、フレキシブルシャフト6等を収容す
るシース3と、シース3を摺動子9を介して回転可能に
支持する固定筒29と、回転力を前記フレキシブルシャ
フト6に伝達する回転接続部10とを有し、前記同軸ケ
ーブル構造のシールド付き信号ケーブル8のシールド用
の外部導体と、フレキシブルシャフト6とを、摺動子
9、固定筒29を介して超音波診断装置本体2のグラン
ド18ヘ電気的に接続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波プローブに
関し、詳しくは例えば内視鏡の鉗子孔に挿入された状態
で被検体の体腔内に挿入される超音波プローブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9を参照して従来の超音波珍断装置本
体及び超音波プローブの概略について説明する。
【0003】図9に示す超音波珍断装置本体65は、ア
イソレーション部59を介して電気的に接続した超音波
プローブ64を使用して超音波ビームの送信、超音波エ
コーの受信を行い被検体の体腔内から見た断層像を生成
し表示するようになっている。
【0004】超音波珍断装置本体65は、超音波プロー
ブ64を駆動し、図示しない被検体の断面を走査する超
音波(超音波ビーム)を生成させる超音波駆動信号を送
信するとともに、超音波プローブ64から収集する被検
体からのエコー信号を受信する送受信回路60と、送受
信回路60に接続され超音波プローブ64からのエコー
信号を処理して体腔内から観た超音波断層像のデータを
再構成する信号処理部61と、再構成された超音波断層
像のデータを超音波断層像として表示する表示部62と
を有している。
【0005】超音波プローブ64は、細径部と、手元操
作部とから構成され、細径部は、フレキシブルな細管で
あるシース53の内部に、振動子51や信号ケーブル5
2等を収容している。
【0006】この超音波プローブ64において、被検体
からのエコー信号は、振動子51で電気信号に変換さ
れ、信号ケーブル52を介して超音波珍断装置本体65
に送られる。
【0007】ところが、前記信号ケーブル52は非常に
長く、アンテナ効果で近接配置されている図示しない内
視鏡装置等からの外来電磁波を受信してしまい、この信
号ケーブル52により伝送される微弱なエコー信号のS
/N比を低下させてしまうという問題がある。したがっ
て、信号ケーブル52を外界に対して電磁気的に遮蔽す
ることが不可欠とされている。
【0008】このため、信号ケーブル52を外来電磁破
から遮蔽するための電磁シールド部54を前記シース5
3の内周に設けて、外来電磁波を電磁シールド部54で
捕らえ、グランド接続部66を介して、超音波珍断装置
本体65のグランド(GND)に接続し、ノイズ電流を
グランドに流し込み、信号ケーブル52により伝送され
るエコー信号のS/N比の低下を防止するようにしてい
る。
【0009】尚、図9中、52’は信号ケーブル、55
はトルクシャフト、56は回転接続部、57は回転信号
伝達部、58は超音波プローブ64を駆動するモータ、
63は内容液、67はコンデンサである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、電磁シールド部54をシース53の内周部に
埋め込んで構成しているが、生産面を考慮すると、シー
ス53の樹脂成形、特に均一な肉厚管理が難しく、生産
性が悪いために高コストになってしまう。
【0011】また、シース53には、体内屈曲に沿って
変形するための可撓性が要求されるが、前記電磁シール
ド部54が埋め込まれることで、シース53の可撓性が
欠落してしまう。
【0012】また、他の例として、前記シース53を内
側シースと外側シースの2重構造とふし、これら両者間
に電磁シールド部54を挟み込んで構成することも考え
られるが、このような構造のシース53の場合には内側
シース、外側シースの剥離という危険性を有する。
【0013】さらに、前記シース53の外表面に導電性
塗料を塗布して電磁遮蔽のための電磁シールド部54の
層を形成する構成も考えられるが、この場合には、人体
に直接電気部位が接触することになり漏電事故等の危険
性を有する。また、電磁シールド部54と人体との接触
に伴う摩擦力で剥がれ落ちてしまう等の問題も包含して
いる。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、安価な部品構成で、
外来電磁波から確実に信号ケーブルを遮蔽することがで
き、信号伝送特性の劣化を防止することができ、しかも
安全性にも優れた超音波プローブを提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
超音波診断装置本体に連結され、超音波の送信及び超音
波エコーの受信を行って、エコー信号を超音波診断装置
本体に伝送する超音波プローブにおいて、ハウジングに
搭載され超音波を送受信する振動子と、前記振動子に接
続された同軸ケーブル構造のシールド付き信号ケーブル
と、前記シールド付き信号ケーブルを収容するととも
に、前記ハウジングに一端が連結された回転力伝達用の
導電材からなるフレキシブルシャフトと、前記振動子、
ハウジング、フレキシブルシャフトを収容する細管状の
絶縁材からなるシースと、前記振動子、ハウジング、フ
レキシブルシャフト、シースを導電材からなる摺動子を
介して回転可能に支持する導電材からなる固定筒と、超
音波診断装置本体から伝達される回転力を前記フレキシ
ブルシャフトに伝達する回転接続部とを有し、前記同軸
ケーブル構造のシールド付き信号ケーブルにおけるシー
ルド用の外部導体と、フレキシブルシャフトとを、前記
摺動子、固定筒を介して前記超音波診断装置本体のグラ
ンドヘ電気的に接続したことを特徴とするものである。
【0016】この発明の超音波プローブにおいて、シー
スの内部にはシールド付き信号ケーブルを収納したフレ
キシブルシャフトが回転駆動可能に収容されており、先
端部の振動子もともに回転できるようになっている。
【0017】振動子により発せられた超音波は被検体で
反射して、超音波エコーとして再び振動子に戻り、電気
信号に変換されエコー信号となって、シールド付き信号
ケーブルにより伝送され、超音波プローブから超音波診
断装置本体に送られる。
【0018】このとき、フレキシブルシャフトで外来電
磁波を捕らえるとともに、前記シールド付き信号ケーブ
ルの外部導体によって前記フレキシブルシャフトを通過
した外来電磁波を捕らえる。
【0019】そして、フレキシブルシャフト、外部導体
の双方で捕らえた外来電磁波を合わせて摺動子、固定筒
を介して超音波珍断装置本体のグランドにノイズ電流と
して流し込むものである。
【0020】これにより、安価な部品構成で、外来電磁
波から確実にシールド付き信号ケーブルを遮蔽すること
ができ、信号伝送特性の劣化を防止することができる。
また、シースの外周部には電気的部位が露出してい構造
であるため、体腔内へ漏電することもなく、安全性にも
優れている。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の超
音波プローブにおいて、前記シールド付き信号ケーブル
は、内部導体と、中間導体と、この間に介在した内部絶
縁体と、最外層を占める外部導体とを有する同心円状配
置の同軸ケーブルとし、最外層の外部導体をシールドケ
ーブルとするとともに、前記中間導体と外部導体との間
に介在した中間絶縁体は、高絶縁抵抗材で構成したこと
を特徴とするものである。
【0022】この発明によれば、シールド付き信号ケー
ブルが、内部導体と、中間導体と、この間に挟まる内部
絶縁体とを有する同軸ケーブルとしているので、内部導
体と中間導体を伝播する前記エコー信号の電気的歪み
(反射等)は軽微になる。
【0023】また、最外層の外部導体をシールドケーブ
ルとしているので、線路インピダンスが低く、外来電磁
波を捕らえやすく、また、ノイズ電流を流しやすい。
【0024】さらに、前記中間導体と外部導体とに挟ま
れる中間絶縁体は、高絶縁抵抗材料で構成されるので、
前記最外層の外部導体に流れるノイズ電流が、前記エコ
ー信号ヘクロストーク(漏洩電流)として侵入すること
を防止できる。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1記載の超
音波プローブにおいて、前記摺動子を、電気伝導性の良
い金属材料と、導電材料からなりバネ性を有するバネ材
料とを貼り合わせて二重構造としたことを特徴とするも
のである。
【0026】この発明によれば、前記摺動子を、電気伝
導性の良い金属材料と、導電材料からなりバネ性を有す
るバネ材料との二重構造としているので、回転系(回転
筒)が発生するノイズ電流をスムースに固定系(固定
筒)へ流すことができる。
【0027】また、前記摺動子はバネ性を有するバネ材
料の作用で、回転系(回転筒)と確実に接合して摺動で
き、摺動性を向上させることができる。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項1記載の超
音波プローブにおいて、前記シールド付き信号ケーブル
の外部導体は、前記振動子側で前記フレキシブルシャフ
トに接続されていることを特徴とするものである。
【0029】この発明によれば、前記シールド付き信号
ケーブルの外部導体が、前記振動子側でフレキシブルシ
ャフトに接続されているので、ハウジングとフレキシブ
ルシャフトで捕らえられた外来電磁波はノイズ電流とし
て、フレキシブルシャフトよりも線路インピーダンスの
小さい外部導体の方を流れることになり、シールド付き
信号ケーブルの略全体を外来電磁波から遮蔽することが
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0031】(実施の形態1) (構成)本発明の実施の形態1を図面を参照して説明す
る。
【0032】図1は本実施の形態1の体腔内検査用の超
音波珍断装置の概略構成図、図2は本実施の形態1の超
音波プローブの先端部の拡大断面図、図3は同超音波プ
ローブの基端部の拡大断面図を示している。
【0033】図1に示すように、本実施の形態1の体腔
内検査用の超音波診断装置は、超音波プローブ1と、超
音波珍断装置本体2とから構成され、これらはアイソレ
ーション部13を介して電気的に接続されている。
【0034】超音波診断装置本体2は、超音波プローブ
1を駆動し、被検体の断面を走査する超音波を生成させ
る駆動信号を送信するとともに、超音波プローブ1から
収集するエコー信号を受信する送受信回路19と、送受
信回路19に接続され超音波プローブ1から収集したエ
コー信号を処理して体腔内から観た超音波断層像のデー
タを再構成する信号処理部20と、再構成された超音波
断層像のデータを超音波断層像として表示する表示部2
1とを有している。
【0035】前記超音波プローブ1は、振動子(例えば
圧電素子からなる超音波振動子)5で超音波信号と電気
信号の変換を行う。この振動子5には、高周波信号(駆
動信号)やエコー信号を伝達するためのシールド付き信
号ケーブル8の一端が接続されている。
【0036】即ち、図2に示すように、前記振動子5に
は、シールド付き信号ケーブル8の内部導体8aと中間
導体8bとの各一端が接続されている。
【0037】また、振動子5は、一面が開口した箱型状
のハウジング4に搭載され、ハウジング4にはこれを回
転させるためのフレキシブルシャフト6の一端を連結し
ている。そして、前記外部導体8cは端部未処理(切り
放し)の状態で、このシールド付き信号ケーブル8がフ
レキシブルシャフト6に挿通される。
【0038】これら振動子5、シールド付き信号ケーブ
ル8、ハウジング4、フレキシブルシャフト6は、絶縁
樹脂製で細管状のシース(さや)3に収容されている。
また、シース3の隙間領域には、振動子5やフレキシブ
ルシャフト6の回転を潤滑するための超音波媒体7が注
入されている。
【0039】一方、図3に示すように、超音波プローブ
1の基端部においては、フレキシブルシャフト6の他端
は金属材からなる回転筒28に連結される。
【0040】また、前記フレキシブルシャフト6に挿通
したシールド付き信号ケーブル8は、その他端(基端部
側)で、内部導体8aと中間導体8bとが回転筒28に
取り付けた回転接続部10に各々接続されている。
【0041】そして、シールド付き信号ケーブル8の外
部導体8cは、回転筒28の内周部に対して半田付け、
ロー付け等の手段で接続部27として接続されている。
【0042】前記回転筒28には、軸受としてのベアリ
ング26が嵌装され、このベアリング26を介して金属
材からなる固定筒29内に回転可能に支持されている。
【0043】さらに、前記回転筒28、固定筒29の間
には、固定筒29の内周において取り付け部34にて外
周部を固定されたU状の摺動子9が、回転筒28の外周
を挟み込みつつ接触するようにして配置されている。
尚、図3に示すOリング25は、シース3内に充填され
る超音波媒体7が摺動子9側へ侵入しないためのシーリ
ング部材として機能する。
【0044】図4は、シールド付き信号ケーブル8の断
面図であり、前記シールド付き信号ケーブル8は、導体
及び絶縁体が同心円状に構成されている。即ち、中心部
の内部導体8aと、中間導体8bと、これらの間に介在
される内部絶縁体8dと、中間導体8bの外側の中間絶
縁体8eと、中間絶縁体8eの外側の外部導体8cと、
最外層の外部導体8cとで同軸ケーブルとして構成し、
外部導体8cをシールドケーブルとしている。また、前
記中間導体8bと外部導体8cの間に介在される中間絶
縁体8eを高絶縁抵抗材料(例えばPTFE、PFA
等)で構成していする。また、固定筒29の外周及びシ
ース3の外周の一部を覆うカバー24は、固定筒29が
人体に直接触れぬための漏電防止部材として構成され
る。
【0045】図5、図6は前記摺動子9の展開図と斜視
図であるが、摺動子9は、電気伝導性の良い金属材料3
1と、バネ性を有するバネ材料30とを貼り付けた2層
構造からなり、全体としてU状を呈する形状としてい
る。金属材料31側を回転筒28の外周に接触させてい
る。但し、摺動子9の形状は摺動性が良好であるなら
ば、上述したU状に限定されるものではない。
【0046】図7は前記フレキシブルシャフト6の巻き
付け構造図であり、ワイヤ32をコイル状でかつ二重構
造に巻き付けて構成したもので、回転力伝達性と屈曲
性、柔軟性を併せ有するものである。また、フレキシブ
ルシャフト6の全長に亙る抵抗値は、例えば、全長2m
で2重構造とした場合には通常20〜100Ω程度であ
る。
【0047】本実施の形態1において、前述の通り、シ
ールド付き信号ケーブル8の内部導体8aと、中間導体
8bとは、図1、図2に示すように回転接続部10に接
続されているが、さらに図1に示すように回転接続部1
0を介してモータ側信号ケーブル15とモータ側トルク
シャフト14に連結される。モータ側トルクシャフト1
4の他端は回転駆動源であるモーター17の駆動軸に連
結されている。
【0048】そして、モータ側信号ケーブル15は回転
系であるが、アイソレーション部13は国定系であるの
で、両者間の電気的な接続はスリップリング機構等を採
用した回転信号伝達部16に行うようにしている。
【0049】一方、超音波プローブ1の固定筒29は、
接続線35、グランド接続部11を介して超音波診断装
置本体2側のグランド(GND)18に接続され、シー
ルド付き信号ケーブル8により捕らえた外来電磁波をノ
イズ電流としてグランド18へ流し込むようになってい
る。
【0050】尚、電気的な安全性を確保するために、図
1に示すように、グランド接続部11とグランドGND
18との間に、直流電流を遮断するコンデンサ12を挿
入している。
【0051】(作用)次に、本実施の形態1の作用を超
音波プローブ1の動作を主にして説明する。
【0052】前記振動子5により発せられた超音波は図
示しない被検体で反射し、超音波エコーとして振動子5
に戻り、電気信号に変換されエコー信号となって、前記
シールド付き信号ケーブル8により伝送される。
【0053】このとき、シールド付き信号ケーブル8に
おいては、内部導体8aと、中間導体8bと、この間に
介在した内部絶縁体8dとで同軸ケーブル構造としてい
るので、内部導体8aと中間導体8bに接続された振動
子5からのエコー信号は、電気的歪み(反射等による伝
播歪み)が軽微である。
【0054】さらに、エコー信号は、超音波プローブ1
から超音波診断装置本体2に伝送されるが、シールド付
き信号ケーブル8は非常に長く、アンテナ効果で外来電
磁波を受信してしまいエコー信号のS/Nを低下させよ
うとする。
【0055】しかし、本実施の形態1においては、前記
ハウジング4とフレキシブルシャフト6により外来電磁
波を捕らえる。
【0056】さらに、前記シールド付き信号ケーブル8
の外部導体8cをシールド材として設けているので、ハ
ウジング4とフレキシブルシャフト6で捕らえきれずに
通過した外来電磁波、例えば、フレキシブルシャフト6
が屈曲した時のワイヤ32のスキマを通過した外来電磁
波を、外部導体8cにより捕らえるものである。
【0057】さらに、前記中間導体8bと、外部導体間
8cとの間に挟まれる中間絶縁体8eは、高絶縁抵抗材
料で構成されるているので、最外層の外部導体8cに流
れるノイズ電流が、内部導体8aと中間導体8bを伝達
する前記エコー信号に対してクロストーク(漏洩電流)
として侵入しない。
【0058】このようにして、外来電磁波は、ノイズ電
流として基端部に配置した回転筒28で重畳され、摺動
子9を介して固定筒29へ伝達される。
【0059】ここで、前記摺動子9は、2層構造の材料
の半面を電気伝導性の良い金属材料31としているの
で、回転系(回転筒28)を流れるイズ電流は、スムー
スに固定系(固定筒29)へ伝達される。
【0060】また、摺動子9は、他の半面をバネ性を有
するバネ材料30としているので、回転筒28をしっか
り把持しつつ円滑な摺動性を発揮する。
【0061】さらに、前記固定筒29へ伝達されたノイ
ズ電流は、接続線35、グランド接続部11を経て超音
波診断装置本体2側のグランド18に流れ込み、これに
より、シールド付き信号ケーブル8の内部導体8a、中
間導体8bへの外来電磁波の影響を確実に防止できる。
【0062】(効果)以上説明した本実施の形態1によ
れば、シールド付き信号ケーブル8は、一般的に使用さ
れる信号ケーブルの構造を若干変更するだけで容易に製
作が可能であり、また、摺動子9は材料が低価格であっ
て製作も容易であり、従って、安価な部品構成で外来電
磁波からシールド付き信号ケーブル8を確実に遮蔽する
ことができるという効果を奏する。また、本実施の形態
1の超音波プローブ1によれば、人体に直接電気的部位
が触れることがなく、漏電の危険性がなく安全性に優れ
ているという効果を奏する。
【0063】(実施の形態2) (構成)次に、本発明の実施の形態2について説明す
る。図8は本実施の形態2の超音波プローブ1Aの先端
部の拡大断面図である。
【0064】本実施の形態2の超音波プローブ1Aの基
本的な構成は実施の形態1の場合と略同様であるが、前
記シールド付き信号ケーブル8の外部導体8cの一端を
前記フレキシブルシャフト6の一端側の内周部に接続部
33として接続したことが特徴である。この他の構成は
実施の形態1の場合と同様である。
【0065】(作用)本実施の形態2において、前記シ
ールド付き信号ケーブル8の外部導体8cが、フレキシ
ブルシャフト6に接続されているので、ハウジング4と
フレキシブルシャフト6で捕らえられた外来電磁波は、
ノイズ電流としてフレキシブルシャフト6よりも、線路
インピーダンスの小さい外部導体8cの方をより多く流
れる。
【0066】即ち、前述の通り、フレキシブルシャフト
6の全長の抵抗値は、例えば全長2m、二重構造では、
通常20〜100Ω程度である。
【0067】一方、前記外部導体8cをシールドケーブ
ルとしているので、この外部導体8cの全長に亙る抵抗
値は、例えば全長2mの場合でも通常1〜2Ω程度と低
いので、ノイズ電流は外部導体8cの方が流れやすい。
【0068】換言すれば、ハウジング4とフレキシブル
シャフト6とで捕らえられる外来電磁波の量は、外部導
体8cがフレキシブルシャフト6に接続される構造では
ない実施の形態1に比較しより多くなり、外来電磁波に
対する遮蔽効果をより大きくすることができる。
【0069】(効果)本実施の形態2によれば、外部導
体8cが、一端(摺動子側)でフレキシブルシャフト6
に接続されているので、シールド付き信号ケーブル8に
対する外来電磁波を一層確実に遮蔽することができると
いう効果を奏する。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、安価な部
品構成で、外来電磁波から確実にシールド付き信号ケー
ブルを遮蔽することができ、信号伝送特性の劣化を防止
することができるとともに、体腔内へ漏電することもな
く、安全性にも優れた超音波プローブを提供できる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、内部導体と
中間導体を伝播する前記エコー信号の電気的歪みを軽減
し、ノイズ電流を超音波診断装置本体へ流し易く、エコ
ー信号に対するノイズ電流の影響を防止できる超音波プ
ローブを提供できる。
【0072】請求項3記載の発明によれば、回転系が発
生するノイズ電流をスムースに固定系へ流すことがで
き、エコー信号に対するノイズ電流の影響を防止できる
超音波プローブを提供できる。
【0073】請求項4記載の発明によれば、シールド付
き信号ケーブルの略全体を外来電磁波から遮蔽すること
ができ、エコー信号の信号伝送特性に優れた超音波プロ
ーブを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の超音波プローブ及び超
音波診断装置本体の概略構成図である。
【図2】本実施の形態1の超音波フローブの先端部の拡
大断面図である。
【図3】本実施の形態1の超音波プローブの基端部部分
の拡大断面図である。
【図4】本実施の形態1の超音波プローブにおけるシー
ルド付き信号ケーブルの断面図である。
【図5】本実施の形態1の超音波プローブにおける摺動
子の展開状態の説明図である。
【図6】本実施の形態1の超音波プローブにおける摺動
子と回転筒との配置を示す斜視図である。
【図7】本実施の形態1の超音波プローブにおけるフレ
キシブルシャフトの巻き付け構造を示す説明図である。
【図8】本発明の実施2の超音波プローブの先端部の拡
大断面図である。
【図9】従来の超音波プローブの概略構成図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 1A 超音波プローブ 2 超音波診断装置本体 3 シース 4 ハウジング 5 振動子 6 フレキシブルシャフト 7 超音波媒体 8 シールド付信号ケーブル 8a 内部導体 8b 中間導体 8c 外部導体 8d 内部絶縁体 8e 中間絶縁体 9 摺動子 10 回転接続部 11 グランド接続部 12 コンデンサ 13 アイソレーション部 14 モータ側トルクシャフト 15 モータ側信号ケーブル 16 回転信号伝達部 17 モーター 18 グランド 19 送受信回路 20 信号処理部 21 表示部 24 カバー 25 Oリング 26 ベアリング 27 接続部 28 回転筒 29 固定筒 30 バネ材料 31 金属材料 32 ワイヤ 33 接続部 34 取り付け部 35 接続線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波診断装置本体に連結され、超音波
    の送信及び超音波エコーの受信を行って、エコー信号を
    超音波診断装置本体に伝送する超音波プローブにおい
    て、 ハウジングに搭載され超音波を送受信する振動子と、 前記振動子に接続された同軸ケーブル構造のシールド付
    き信号ケーブルと、 前記シールド付き信号ケーブルを収容するとともに、前
    記ハウジングに一端が連結された回転力伝達用の導電材
    からなるフレキシブルシャフトと、 前記振動子、ハウジング、フレキシブルシャフトを収容
    する細管状の絶縁材からなるシースと、 前記振動子、ハウジング、フレキシブルシャフト、シー
    スを導電材からなる摺動子を介して回転可能に支持する
    導電材からなる固定筒と、 超音波診断装置本体から伝達される回転力を前記フレキ
    シブルシャフトに伝達する回転接続部と、 を有し、 前記同軸ケーブル構造のシールド付き信号ケーブルにお
    けるシールド用の外部導体と、フレキシブルシャフトと
    を、前記摺動子、固定筒を介して前記超音波診断装置本
    体のグランドヘ電気的に接続したことを特徴とする超音
    波プローブ。
  2. 【請求項2】 前記シールド付き信号ケーブルは、内部
    導体と中間導体と、この間に介在した内部絶縁体と、最
    外層を占める外部導体とを有する同心円状配置の同軸ケ
    ーブルとし、最外層の外部導体をシールドケーブルとす
    るとともに、前記中間導体と外部導体との間に介在した
    中間絶縁体は、高絶縁抵抗材で構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の超音波プローブ。
  3. 【請求項3】 前記摺動子は、電気伝導性の良い金属材
    料と、導電材料からなりバネ性を有するバネ材料とを貼
    り合わせて二重構造としたことを特徴とする請求項1記
    載の超音波プローブ。
  4. 【請求項4】 前記シールド付き信号ケーブルの外部導
    体は、前記振動子側で前記フレキシブルシャフトに接続
    されていることを特徴とする請求項1記載の超音波プロ
    ーブ。
JP2001042020A 2001-02-19 2001-02-19 超音波プローブ Withdrawn JP2002238905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042020A JP2002238905A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 超音波プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042020A JP2002238905A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 超音波プローブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002238905A true JP2002238905A (ja) 2002-08-27

Family

ID=18904377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001042020A Withdrawn JP2002238905A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 超音波プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002238905A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006033331A1 (ja) * 2004-09-24 2006-03-30 Olympus Corporation 超音波振動子、超音波振動子アレイ、及び超音波内視鏡装置
JP2010530066A (ja) * 2007-06-11 2010-09-02 フォルシュングスツェントルム ドレスデン−ローゼンドルフ エー.ファオ. 液体メルトの局所的な流量を測定するための超音波センサ
CN106932486A (zh) * 2015-12-30 2017-07-07 核动力运行研究所 一种旋转超声探头的信号传输装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006033331A1 (ja) * 2004-09-24 2006-03-30 Olympus Corporation 超音波振動子、超音波振動子アレイ、及び超音波内視鏡装置
JP2010530066A (ja) * 2007-06-11 2010-09-02 フォルシュングスツェントルム ドレスデン−ローゼンドルフ エー.ファオ. 液体メルトの局所的な流量を測定するための超音波センサ
CN106932486A (zh) * 2015-12-30 2017-07-07 核动力运行研究所 一种旋转超声探头的信号传输装置
CN106932486B (zh) * 2015-12-30 2023-10-20 核动力运行研究所 一种旋转超声探头的信号传输装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004130137A (ja) Rfi保護された超音波プローブ
US9579080B2 (en) Internal transducer assembly with slip ring
JP2004201138A (ja) 超音波振動子
JPH05502392A (ja) 超音波器具
US10653391B2 (en) Substantially acoustically transparent and conductive window
JPH0533625B2 (ja)
JP2002521163A (ja) 超音波トランスデューサ用のオフアパーチャ電気接続
JP2002238905A (ja) 超音波プローブ
JPH08191835A (ja) 超音波探触子
US20160015362A1 (en) Intravascular devices, systems, and methods having motors
US20220131065A1 (en) Sensor comprising an interconnect having a carrier film
JP3671725B2 (ja) 超音波プローブ
JP2512469B2 (ja) 超音波振動子駆動装置
JP2003033353A (ja) 体腔内超音波プローブ
JPH0734803B2 (ja) 超音波探触子
JP3017808B2 (ja) 体腔内超音波診断装置
CN113453627B (zh) 超声波振子
JPH10137245A (ja) 細径超音波プローブ
JP4674426B2 (ja) 超音波プローブ
JP3130551B2 (ja) 体腔内超音波診断装置
JP4674425B2 (ja) 超音波プローブ
JPH05212035A (ja) 超音波プローブ
JPH07163562A (ja) 体腔内超音波診断装置
JP2002200083A (ja) 超音波観測システム
JP2712949B2 (ja) 超音波プローブ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513