JP2002238867A - 血管老化の評価法 - Google Patents

血管老化の評価法

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JP2002238867A JP2001047363A JP2001047363A JP2002238867A JP 2002238867 A JP2002238867 A JP 2002238867A JP 2001047363 A JP2001047363 A JP 2001047363A JP 2001047363 A JP2001047363 A JP 2001047363A JP 2002238867 A JP2002238867 A JP 2002238867A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨床応用するのに充分な指標となり、か
つ、どの機械にも、どの年齢層にも共通な基準となりう
るパラメーターに基づく血管老化の評価法の提供。 【解決手段】 (d/a)−(b/a)(aは加速度脈波の
成分のうち原波形の立ち上がり部分の波形の基線から頂
点までの距離、bは該脈波の成分のうち原波形の立ち上
がり部分の波形から数えて2番目の波形の基線から頂点
までの距離、dは該脈波の成分のうち原波形の立ち上が
り部分の波形から数えて4番目の波形の基線から頂点ま
での距離を表す)の波形指数Iから導き出される血管老
化スコア1と、(c/a)−(b/a)(a、bは前記の通
りであり、cは該脈波の成分のうち原波形の立ち上がり
部分の波形から数えて3番目の波形の基線から頂点まで
の距離を表す)の波形指数IIから導き出される血管老化
スコア2とを用いて評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度脈波を利用
して血管の老化を評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】脈圧とは収縮期血圧と拡張期血圧との差
であるが、これは1回拍出量と動脈系のコンプライアン
スとの関数である。脈圧の波形は大動脈から末梢の動脈
に行くにつれて変容していく。これは種々の部位におい
て投射波と反射波とが合成され、共鳴が起こるからと考
えられ、変容の程度は血管の性状又は特性の影響の総和
とみることができる。大動脈と末梢動脈とにおける動脈
内圧を比較すると、末梢動脈の平均動脈圧は大動脈にお
けるそれよりも低く、末梢動脈における拡張期血圧は大
動脈におけるそれよりも低い。しかし、収縮期血圧は、
投射波と反射波との合成により、末梢動脈の方が高くな
るため、脈圧は大きくなるという現象が起こる。それ
故、末梢脈波の波形ほど中心脈波よりも凹凸が大きく波
形判別がし易いという利点がある。それでも原波形は基
線が安定せず変曲点の認識が困難な場合がある。そこで
末梢脈波の原波形を2回微分して得られる二次微分波
(これを「加速度脈波」と称す。)が、より評価に適し
た波形として研究や臨床で利用されている。現在、多く
使われている脈波計は光電式指先容積脈波計である。こ
の脈波計の原理は、指先にヘモグロビンに吸光特異性の
ある波長の光を当てて、吸収光、または反射光から血管
内の血流の容積変化を求め、波形を得る方法に基づいて
いる。容積脈波と圧脈波は反映しているものは異なる
が、波形のもつ意味は同等である。
【0003】末梢脈波である加速度脈波が生体のどのよ
うな生理活動などを表現しているのかについては、これ
までも種々の研究があったが、必ずしも明確な結果は得
られていない。これは、生体の脈波が不安定であること
から、個々の波形の成分波と実際の生理活動や血管特性
との対応を厳密に規定することが困難だからであるが、
加速度脈波の波形は動脈系の器質的または機能的な弾性
率(stiffness)を表すという仮説が多くの研究者から出
され、種々の研究がなされてきた。このため、直感的、
視覚的に認識された波形パターンを客観評価する方法が
確立されれば、この仮説を証明することができ、臨床応
用もし易い。
【0004】加速度脈波は心臓の収縮期の波形であり、
図1に示すように、a、b、c、d、e波の5つの成分
波をもつが、これらの成分波は生体の条件により、ま
た、加齢に応じて一定の変化をしてゆく。頂点aを有す
る成分波は原波形の立ち上がり部分の波形に相当し、頂
点eを有する成分波は原波形の収縮終期のノッチ部分に
相当する。頂点aから頂点eまでのa−e間隔は左室収
縮時間に対応する。それゆえ、期外収縮時や頻脈時には
a−e間隔は短縮し、成分波も変形する。波形の基線よ
り上を正、下を負の象限としたとき、a波は基線より常
に上に位置する陽性波であり、b波は基線より常に下に
位置する陰性波であり、c波、d波、e波は生体の条件
により陽性または陰性に変化する成分波である。そこ
で、波形評価のパラメーターとして、基線をx軸とし
て、基線から各成分波の頂点までの距離をy座標として
とらえ、a波の基線から頂点までの距離を分母にして、
b波、c波、d波、e波の基線から頂点までの距離を分
子としたb/a、c/a、d/a、e/aを用い、加速度脈
波が生体の何を具体的に表現しているかを解明しようと
している研究が多く行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、先に、加
速度脈波(APG)の波形を4つの型に分類し、1型を標
準波形(standard pattern)、2型をd波形の深いもの(d
eeper-d pattern)、3型をc波形の深いもの(deeper-c
pattern)(この場合、d波形も深い)、4型をb波形の
浅いもの(shallow-b pattern)(この場合、d波形は深
い)と名付け、波形の年齢的な特徴を明らかにした。そ
の結果、若年波形の1型を基準波形とすると、加齢とと
もに徐々にその形を変え、40歳代ではd波の深い2型
の波形が多くなり、さらに加齢して60歳以上になれば
b波が浅くかつd波が深い4型となることを明確にし
た。さらに、波形に影響を与える生理的要因の検討にお
いて、4型は特に大動脈硬化の進行度と関連する波形型
であることや、d波と共にc波も深くなる3型は40歳
以上の世代では4型と同じ割合でみられる波形型で、特
に心拍数と関連するということを示した。また、波形変
化が動脈の機能特性の変化と関連することも示した。そ
こで、本発明者は、先行研究において、波形評価法とし
て、この4波形型に基づいて、身長を補正した相対血管
年齢による簡易式を提案した。そして、相対血管年齢を
用いた分析によって、喫煙、低肺活量、高拡張期血圧、
高コレステロール血症が老化血管のリスクとなることを
示した。しかし、相対血管年齢式は60才以上の対象者
には不合理な数字を示し易く、臨床に応用するには不十
分な指標であるという問題があった。
【0006】従来技術によれば、加速度脈波が血管の老
化度を表し得ることは明らかである。つまり、器質的・
機能的な動脈系のコンプライアンスの変化によって波形
が変化するので、この波形を合理的に評価できれば、波
形による血管の老化度診断または動脈硬化度診断が可能
である。しかし、加速度脈波の標準波形は、器械の種
類、すなわち、光源、フィルター、波形よみとり方式、
信号処理などの条件の違いによって微妙に異なる。ま
た、加齢によって変化してゆくので、生理的変化と病的
変化の判別も難しい。その上、波形に男女差もみられ
る。このように器械、測定環境、年齢などによって異な
る波形を評価するには、どのような条件にも適応できる
ような共通の波形評価法を確立しなければならない。す
なわち、測定環境が同一であれば、どの器械にも、どの
年齢層にも共通して使用できる共通の基準を作成し、そ
れに基づいて評価することが必要である。
【0007】本発明の課題は、上記のような従来技術の
問題点を解決することにあり、臨床応用するのに充分な
指標となり、かつ、どの機械にも、どの年齢層にも共通
な基準となりうるパラメーターに基づいて血管老化を評
価する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、加速度脈波
の波形評価の共通基準を見出すべく鋭意努力を重ねた結
果、年齢に対して強い相関を有する新しい波形パラメー
ターを見出して、この新波形パラメーター値のデータベ
ースを作成し、次いで、得られた新波形パラメーターを
使って共通スコアを算出する方法を工夫した。その結
果、2種類の血管老化スコアを動脈系の器質的・機能的
弾力性もしくは硬化性の指標として利用することに成功
し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明の血管老化の評価法は、加速度脈波
から得られる血管老化スコアであって、(d/a)−(b
/a)(この式において、aは加速度脈波の成分のうち
原波形の立ち上がり部分の波形の基線から頂点までの距
離を表し、bは加速度脈波の成分のうち原波形の立ち上
がり部分の波形から数えて第2番目の波形の基線から頂
点までの距離を表し、dは加速度脈波の成分のうち原波
形の立ち上がり部分の波形から数えて第4番目の波形の
基線から頂点までの距離を表す。)の波形指数Iの平均
値および標準偏差から導き出される血管老化スコア1
と、(c/a)−(b/a)(この式において、aおよびb
は前記の通りであり、cは加速度脈波の成分のうち原波
形の立ち上がり部分の波形から数えて第3番目の波形の
基線から頂点までの距離を表す。)の波形指数IIの平均
値および標準偏差から導き出される血管老化スコア2と
を用いて血管の老化を評価することからなる。この血管
老化スコア1および2は、それぞれ、波形指数I及びII
の男女別5才階層別の平均値と標準偏差とから導きださ
れるものであり、年齢や機器の種類に左右されない共通
スコアであるので、血管老化の指標として健康管理や疾
病管理に役立つ。
【0010】本発明によれば、前記血管老化スコア1お
よび2が、それぞれ、60以上の場合に血管が老化して
いると評価することできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0012】本発明では、以下詳細に述べるように、波
形評価の指標として、(d/a)−(b/a)(波形指数I)
と(c/a)−(b/a)(波形指数II)とを利用することに
より所期の目的が達成できたものである。加速度脈波の
成分b波や成分d波は動脈の伸展性や末梢血管抵抗の変
化によって、そのピークの位置が変動するため、パラメ
ーターb/aやd/aが動脈系のコンプライアンスを表現
しうると理解されている。しかし、成分c波については
未だ一定の結論は得られていない。本発明でも男性につ
いては一定の傾向がみられていない。男女によって成分
c波への年齢の関わりは異なり、心拍数の影響も受けや
すいといわれる。従って、これまでのAPG指数[(−b
+c+d)/a]のように、異なる三つのパラメータをま
とめた場合、成分b波や成分d波の変動性を成分c波の
変動がマスクする可能性も考えられる。そこで、本発明
では、(d/a)−(b/a)(波形指数I)と(c/a)−(b
/a)(波形指数II)のような二つの波形指数を併用して
いる。
【0013】以下の実施例で示すように、二つの波形指
数は両者ともに年齢と非常によい関連性を示す。しか
し、本発明で提示した波形指数IおよびIIも従来のAP
G指数と同様に波形のパターンの定量評価であるから、
動脈の生理的加齢変化と病的な変化の両方を包合するも
のとなり、これらの数値からだけでは、動脈の変化が生
理的に大多数の変化の中に収まっているのか、逸脱して
いるのかを判断することが困難である。加速度脈波の測
定によって得られた波形が、ある年齢集団の中で、どの
ようなランクに位置するのかを表現することによって、
その逸脱度が判断できれば、簡便に動脈の器質的・機能
的評価ができる可能性が生まれる。
【0014】そこで、本発明では、以下述べるように、
集団での位置を知る最も古典的な方法である偏差値方式
を採用して、所期の血管老化スコアを導き出す。つま
り、20−84才の広範な年齢集団である基準集団を設
定し、集団の波形測定で計算された波形指数IおよびII
の男女別、年齢5才階層別の平均値と標準偏差から、個
人の偏差値を求めた。波形指数Iの偏差値を血管老化ス
コア1として、波形指数IIの偏差値を血管老化スコア2
としたものである。両スコアとも、年齢とは関係のない
男女共通の指標であって、両スコアがそれぞれ以下の実
施例1記載の式で算出される数値で60以上であると血
管の老化が進んでいると評価され得る。
【0015】現在、加速度脈波計には反射式と透過式と
の二種類があり、さらに光源波長、フィルターの種類、
微分形式などの違いにより、各製品の波形は微妙に異な
っている。本発明では、以下の実施例において反射式可
視光の脈波計を用いているが、この方式を採用すれぱデ
ータベースの作成により共通のスコアができるために、
今後の研究の発展や健康管理にも有用であると考えられ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)
【0017】本実施例では、以下述べる加速度脈波計を
用い、所定の数の男性、女性について加速度脈波を測定
し、この値に基づいて血管老化スコア1および2を算出
し、血管の老化を評価した。
【0018】加速度脈波計:
【0019】使用した加速度脈波計の光源は青色可視光
で、その反射光の波形信号をとらえて、脈波を測定し
た。フィルターはアナログとデジタルの両方を使用した
(サンプリング時間:126Hz=約8msec)。得ら
れた脈波デジタル原波形はソフトウエアー内微分回路で
2回微分した。なお、通信不良による測定誤差(誤差
率)は、1%以内に設計したが、実際の測定では3%以
内となっていた。得られた波形に基づいた波形パラメー
タのb/aの個人の日内変動は10%以内であった。
【0020】測定対象:
【0021】男性1055人、女性729人の計178
4人(20才〜84才)を測定対象として、安静時座
位、心臓の高さで、右手第2−3指にて加速度脈波を2
0秒間測定記録した。
【0022】評価法の策定: (1)測定対象1784人の記述統計を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】(2)波形パラメータのb/a、c/a、d
/a、およびe/aの年齢回帰線を、男性および女性につ
いて示し、年齢との関係を検討した(図2(A)および
(B))。 (3)(d/a)−(b/a)(波形指数I)および(c/a)
−(b/a)(波形指数II)について、それぞれの年齢層
別(5才毎)の平均値と標準偏差値(SD)を算出し
(表2)、年齢層別に平均値の折れ線グラフを男女別に
示した(波形指数Iを図3に示し、波形指数IIを図4に
示す)。また、a−e間隔の男女年齢層別(5才毎)の
平均値の折れ線グラフを図5に示す。
【0025】
【表2】
【0026】(4)(d/a)−(b/a)(波形指数I)と
(c/a)−(b/a)(波形指数II)の年齢層別(5才毎)
の平均値と標準偏差値から、以下の式に従って、年齢層
毎の偏差値を算出し、血管老化スコア1および血管老化
スコア2とした。なお、X1=d/a−b/a(波形指数
I)の偏差値が血管老化スコア1、また、X2=c/a
−b/a(波形指数II)の偏差値が血管老化スコア2で
ある。
【0027】上式中、X1=(d/a)−(b/a)(波形指
数I)である。
【0028】上式中、X2=(d/a)−(b/a)(波形指
数II)である。
【0029】血管老化スコアの性質: (1)血管老化スコア1および血管老化スコア2のそれ
ぞれと年齢との関係を検討した。 (2)血管老化スコア1と収縮期血圧(SBP)および拡
張期血圧(DBP)との関係を男女別に散布図で示した
(男性:図6(A)および(B)、女性:図7(A)および
(B))。 (3)血管老化スコア2と収縮期血圧(SBP)および拡
張期血圧(DBP)との関係を男女別に散布図で示した
(男性:図8(A)および(B)、女性:図9(A)および
(B))。
【0030】上記した評価法の策定および血管老化スコ
アの性質の項の結果について以下に説明する。 (1)表1に示すように、対象1784人(男性105
5人、女性729人:20才〜84才)において、男性
の平均年齢は47.9才、平均身長は168.4cm、平
均体重は65.2kg、平均体脂肪率は20.2%、平均
血圧は124/77、平均心拍数は62であった。女性
の平均年齢は46.9才、平均身長は155.9cm、平
均体重は53.0kg、平均体脂肪率は26.6%、平均
血圧は122/74、平均心拍数は65であった。 (2)波形パラメーターと年齢の回帰:図2(A)に示す
ように、男性の波形パラメーター:b/a、c/a、d/
a、e/aは、それぞれがすべて年齢と有意に回帰し
た。b/a、c/a、d/a、e/aのそれぞれの年齢回帰
式のRは0.1903、0.0884、0.3039、
0.0209であった。また、図2(B)に示すように、
女性でも、b/a、c/a、d/a、e/aのそれぞれと年
齢はすべて有意に回帰し、b/a、c/a、d/a、c/a
の年齢回帰式のRは0.2559、0.2442、0.
2976、0.0308であった。 (3)5才階層別波形指数IおよびIIの平均直と標準偏
差とを表2に示す。 (4)5才階層別波形指数IおよびIIの平均値の年齢直
線は、図3および4に示すように、(d/a)−(b/a)
(波形指数I)、(c/a)−(b/a)(波形指数II)の平
均値は男女ともに加齢につれて直線的に減少した。ま
た、図5に示すように、a−e間隔は男女ともに、加齢
につれて短縮し、とくに女性では40才代から著しく短
縮した。また、前記した血管老化スコア1および2を算
出する式から得られた数値が60以上であると血管が老
化の範疇に入るものと評価され得る。この数値の点につ
いては、以下に実施例2としてさらに詳細に説明する。 (5)血管老化スコアと年齢とに関しては、血管老化ス
コア1および2は男女ともに年齢に左右されないスコア
であった(両者:R<0.00001、n.s.)。 (6)血管老化スコア1と血圧とに関しては、図6(A)
および(B)ならびに図7(A)および(B)に示すように、
血管老化スコア1は男女ともに収縮期血圧および拡張期
血圧と正の相関を示した(男性:収縮期血圧:R
0.0289、p<0.01、拡張期血圧:R=0.0
306、p<0.01;女性:収縮期血圧:R =0.0
614、p<0.01、拡張期血圧:R=0.068
9、p<0.01)。 (7)血管老化スコア2と血圧とに関しては、図8(A)
および(B)ならびに図9(A)および(B)に示すように、
血管老化スコア2は、男性では収縮期血圧および拡張期
血圧と正の相関を示した(男性:収縮期血圧:R
0.0190、p<0.01、拡張期血圧:R=0.0
181、p<0.01)。女性では、収縮期血圧のみと
正の相関を示した(女性:収縮期血圧:R=0.00
79、p<0.05、拡張期血圧:R=0.0058、
n.s.)。
【0031】上記実施例1で明らかにしたように、加速
度脈波の波形変容は、動脈の加齢変化につれて、徐々
に、成分b波が浅くなり、かつ成分d波が深くなるとい
う形で生じる。このため、ある年齢になると、つまり男
性では65才を過ぎた頃から、また女性では55才を過
ぎた頃から、b波とd波とのピークの位置の逆転、すな
わち、成分d波が成分b波よりも深くなる現象さえ生じ
る。そこで、b/aとd/aは加齢現象のよい指標となる
ものであることが分かる。一方、成分c波の加齢変容を
観察すると、その頂点は若年では基線よりも上に位置す
るが、30歳を過ぎると基線よりも下に位置するように
なり、加齢と共に深い位置になることが分かる。ただ
し、c/aが年齢とよい関連を示すのは女性だけであ
る。成分e波は加齢とともに浅くなり基線に近づく傾向
であるが、e/aと年齢との関係はあまり明白ではな
い。
【0032】男女の波形を比べてみると、成分d波の位
置にあまり差はみられないが、成分b波のピークは女性
の方が基線から浅い傾向にあり、成分c波のピークは逆
に男性の方が浅い傾向にある。また成分e波は常に女性
の方が浅く、基線近くに位置する。このように男女の波
形の特徴は異なり、同年齢であっても女性の方が見かけ
上b波が浅くc波が深い、いわゆる前記した3型や4型
に分類される老化波形をとり易い。男女の波形の相違が
どこに起因するものであるかは明確ではないが、左室収
縮時間の変動や心拍数の差が波形に影響を与えている可
能性が考えられる。加速度脈波のa波からe波までの時
間であるa−e時間は心臓左室収縮期時間に相当する。
これが長いほど成分b波が浅く成分d波が深くなる傾向
がある。一方で、図5に示したように、a−e時間は年
齢によって変化する。つまり、a−e時間は40歳頃ま
では女性の方が男性よりも長いが、その後は急激に短縮
し男性よりも短くなる。更年期以後の頻拍傾向のためと
考えられるが、頻拍では成分c波が深くなる傾向があ
る。もちろん、上肢の長さといった体格上の特徴が、反
射波の合成を通じて波形に影響を与えている可能性も否
定できない。身長の低いものほど老化波形をとりやすい
という報告もしばしばみられるからである。以上述べて
きたように、加速度脈波の波形は男女に共通した加齢変
化がみられると同時に、男女の差が明らかである。その
ため波形の評価は男女別に行わなければならない。(実
施例2)
【0033】以下説明するように、表1に示した対象に
対して、血管老化スコア1、2と眼底動脈硬化所見、高
血圧との関係をそれぞれ男女別にχ二乗検定で比較し
た。その結果を以下の表3および4に示す。ただし、S
BPが140以下でDBPが90以下を正常血圧とし、
それ以外を「高血圧」とする。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】血管老化スコア1と他の指標との関連性に
ついて示す表3から、以下のことが分かる。
【0037】60才未満の男性では、 (1)眼底動脈硬化陽性の発現率は、スコアが60未満
の群では30.9%であったが、スコア60以上群では
56.7%であった。また、オッズ比は2.927
(1.918−4.466)で有意であった。ここで、オ
ッズ比とは、眼底動脈の動脈硬化の発現し易さの目安で
あり、オッズ比2.927とは、スコア60以上だと、
スコア60未満の場合に対してほぼ2.9倍も眼底動脈
の動脈硬化が発現し易いということを意味する。 (2)高血圧発現率は、スコアが60未満群では16.
4%であったが、スコア60以上群では32.7%であ
った。オッズ比は2.484(1.568−3.935)
で有意であった。スコア60以上だと、スコア60未満
の場合に対してほぼ2.5倍も高血圧が発現し易い。
【0038】60才以上の男性では、(1)眼底動脈硬
化陽性発現率は、スコア60未満群では50.4%であ
ったが、スコア60以上群では69.6%であった。オ
ッズ比は2.247(0.861−5.864)であり
有意であった。スコア60以上群の方がほぼ2.2倍も
眼底動脈硬化が発現し易い。
【0039】60才未満の女性では、 (1)眼底動脈硬化陽性発現率は、スコア60未満群で
は15.7%であったが、スコア60以上群では37.
7%であった。オッズ比は3.248(1.916−
5.507)で有意であった。スコア60以上群の方が
ほぼ3.3倍も眼底動脈硬化が発現し易い。 (2)高血圧出現率は、スコア60未満群では9.0%
であったが、スコア60以上群では26.3%であっ
た。オッズ比は3.620(2.002−6.546)
で有意であった。スコア60以上群の方がほぼ3.6倍
も高血圧が発現し易い。
【0040】60才以上の女性では、(1)高血圧の出
現率は、スコア60未満群では28.0%であったが、
スコア60以上群では60%であった。オッズ比は3.
848(1.231−12.029)で有意であった。
スコア60以上群の方がほぼ3.8倍も高血圧が発現し
易い。
【0041】また、血管老化スコア2と他の指標との関
連性について示す表4から、以下のことが分かる。
【0042】60才未満男性では、 (1)眼底動脈硬化陽性発現率は、スコア60未満群で
は32.1%であったが、スコア60以上群では48.
2%であった。オッズ比は1.968(1.310−
2.954)であった。スコア60以上群の方がほぼ
2.0倍も眼底動脈硬化が発現し易い。 (2)高血圧の出現率は、スコア60未満群では17.
3%であったが、スコア60以上群の出現率は25.9
%であり、オッズ比は1.664(1.040−2.6
63)であった。スコア60以上群の方がほぼ1.7倍
も高血圧が発現し易い。
【0043】上記表3および4の分析結果から明らかな
ように、60才未満の女性では、血管老化スコア1は眼
底所見、血圧のすべてに関連性をもち、スコア60以上
でこれらの所見が異常となるリスクは1.5倍から4倍
近くにもなる。特に、眼底所見、高血圧との関連性は強
く、スコアが60以上の場合には、その40%が眼底動
脈の硬化所見を来し、また、その25%が高血圧になっ
ている可能性がある。60才未満の男性においても、眼
底所見異常や高血圧との関連性は強く、所見異常となる
リスクは2.5−3倍である。
【0044】ただし、男女ともに60才以上になると、
スコア60以上の持つ意味はやや薄れてくる。わずかに
女性に高血圧との関連がみられ、男性に眼底所見異常と
の関連がみられるのみである。これは、60才以上にな
るとおおかたの人で動脈硬化が進んでいるので差別性が
小さいためと考えられる。たとえば、スコアが60未満
の人の場合、60才未満女性では眼底異常はほぼ16%
に過ざないのに、60才以上になると40%以上に増加
する。男性ではほぼ30%が50%以上に増加する。ま
た、60才未満女性で高血圧は9%であるのに、60才
以上女性では28%に増加する。男性でも、ほぼ16%
がほぼ32%に増加する。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、年齢に対して強い相関
を有する新しい波形パラメーターの値のデータベースを
作成し、得られた新波形パラメーターを使って共通スコ
アを算出して、2種類の血管老化スコア1および2を利
用しているので、血管の老化を有意に評価することがで
きる。すなわち、(d/a)−(b/a)(この式におい
て、aは加速度脈波の成分のうち原波形の立ち上がり部
分の波形の基線から頂点までの距離を表し、bは加速度
脈波の成分のうち原波形の立ち上がり部分の波形から数
えて第2番目の波形の基線から頂点までの距離を表し、
dは加速度脈波の成分のうち原波形の立ち上がり部分の
波形から数えて第4番目の波形の基線から頂点までの距
離を表す。)の波形指数Iの平均値及び標準偏差から導
き出されるた血管老化スコア1と、(c/a)−(b/a)
(この式において、aおよびbは前記の通りであり、c
は加速度脈波の成分のうち原波形の立ち上がり部分の波
形から数えて第3番目の波形の基線から頂点までの距離
を表す。)の波形指数IIの平均値および標準偏差から導
き出される血管老化スコア2とを、動脈系の器質的・機
能的弾力性または硬化性の指標として利用することによ
り、臨床応用するのに充分な指標となり、かつ、どの機
械にも、どの年齢層にも共通な基準となり、それに基づ
いて血管の老化を有意に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 心臓の収縮期の波形であり、a、b、c、
d、e波の5つの成分波をもつ加速度脈波の標準波形
図。
【図2】(A)波形パラメータのb/a、c/a、d/a、
およびe/aの男性の年齢回帰線を示すグラフ。 (B)波形パラメータのb/a、c/a、d/a、およびe/
aの女性の年齢回帰線を示すグラフ。
【図3】波形指数Iを年齢層別にプロットした折れ線グ
ラフ。
【図4】波形指数IIを年齢層別にプロットした折れ線グ
ラフ。
【図5】a−e間隔を男女年齢層別にプロットした折れ
線グラフ。
【図6】(A)男性の血管老化スコア1と収縮期血圧(S
BP)との関係を示す散布図。 (B)男性の血管老化スコア1と拡張期血圧(DBP)との
関係を示す散布図。
【図7】(A)女性の血管老化スコア1と収縮期血圧(S
BP)との関係を示す散布図。 (B)女性の血管老化スコア1と拡張期血圧(DBP)との
関係を示す散布図。
【図8】(A)男性の血管老化スコア2と収縮期血圧(S
BP)との関係を示す散布図。 (B)男性の血管老化スコア2と拡張期血圧(DBP)との
関係を示す散布図。
【図9】(A)女性の血管老化スコア2と収縮期血圧(S
BP)との関係を示す散布図。 (B)女性の血管老化スコア2と拡張期血圧(DBP)との
関係を示す散布図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度脈波から得られる血管老化スコア
    であって、 (d/a)−(b/a)(この式において、aは加速度脈波
    の成分のうち原波形の立ち上がり部分の波形の基線から
    頂点までの距離を表し、bは加速度脈波の成分のうち原
    波形の立ち上がり部分の波形から数えて第2番目の波形
    の基線から頂点までの距離を表し、dは加速度脈波の成
    分のうち原波形の立ち上がり部分の波形から数えて第4
    番目の波形の基線から頂点までの距離を表す。)の波形
    指数Iの平均値および標準偏差から導き出される血管老
    化スコア1と、 (c/a)−(b/a)(この式において、aおよびbは前
    記の通りであり、cは加速度脈波の成分のうち原波形の
    立ち上がり部分の波形から数えて第3番目の波形の基線
    から頂点までの距離を表す。)の波形指数IIの平均値お
    よび標準偏差から導き出される血管老化スコア2とを用
    いて血管の老化を評価することを特徴とする血管老化の
    評価法。
  2. 【請求項2】 前記血管老化スコア1および2が、それ
    ぞれ、60以上の場合に血管が老化していると評価する
    ことを特徴とする請求項1記載の血管老化の評価法。
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