JP2002238771A - 電気調理盤 - Google Patents

電気調理盤

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JP2002238771A
JP2002238771A JP2001037474A JP2001037474A JP2002238771A JP 2002238771 A JP2002238771 A JP 2002238771A JP 2001037474 A JP2001037474 A JP 2001037474A JP 2001037474 A JP2001037474 A JP 2001037474A JP 2002238771 A JP2002238771 A JP 2002238771A
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cooking
heater
convex
hole
concave
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JP2001037474A
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Hiroaki Tada
博明 多田
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃しやすい凹凸間隔の電気調理盤にて凸部
および凹部での加熱機能を高めて、油煙少なくさらに美
味しく焼けるようにする。 【解決手段】 調理面に凹凸面4が設けられた調理盤2
をヒータ1により下方から加熱し、また着脱できるよう
に備え、凹凸面4の凹部4bにこの凹部4bを切除した
切除孔4cを設けると共に、調理盤2の下に切除孔4c
からの落ち物を受ける受け皿41を設けることにより、
上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータで調理盤を
加熱してその凹凸面にて焼き物調理を行う電気調理盤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような電気調理盤は条件設定が簡単
でバラツキなく調理できるし、網焼きなどに比べて器具
が取り扱いやすく、後始末も簡単なため広く普及してい
る。特に、本出願人は、凹凸面の凸部の高さを従来より
も高くすることにより、焼肉をしているときに凹部に溜
まった肉の脂が凸部に載っている肉に及ぶのを防止し、
肉が十分に脂切りされた状態で調理盤の凸部から十分な
熱を受けて焦げ目がつき美味しく焼き上げられるし、途
中向きを変えることによって焦げ目が網目のようにもな
る電気調理盤を先に提供している。これによって、平面
で調理をする電気調理盤、平面で油落とし孔を持ってい
るが脂切れの悪い電気調理盤などに対しては、もとよ
り、低い凸部を持った電気調理盤よりも肉が美味しく焼
き上がるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、網焼きは焼
き網の格子部が蓄熱して肉に網通りの焦げ目を付けなが
ら、網目が脂を落とす役目をするのに加え、網目を通じ
て上がってくる熱気によって焦げ目のない部分を加熱す
ることによって表面の余分な脂を落としながら表面を適
度に焼いて旨味を封じ込めるので、美味しく焼き上が
る。しかし、網目を通した加熱は余り強いと、肉の表面
の大半を過剰に加熱してしまうのでよくなく、炭火のよ
うな遠赤外熱源による十分離れたところからの加熱が好
適となる。
【0004】そこで、本発明者等は網焼きの美味しさに
近づくべく種々に実験し検討を重ねた。それによると、
凹凸面を持った調理面で肉を焼き上げる際、凸部が網焼
きの格子同様に肉に焦げ目を付けて焼き上げる。しか
し、凸部以外の凹部などはヒータの熱を蓄熱するもの
の、ヒータと肉との間を徒に遮り、肉との間は空気層を
介した輻射加熱構造をなす。つまり、ヒータから肉まで
は凹部と空気との二重の間接加熱になるし、凹部は脂が
溜まって熱が上がりにくく、これを加えると三重の間接
加熱になる。しかも、肉を焼くことに余り寄与しない凹
部が蓄熱する分だけヒータの熱量は生かされず、凸部の
昇温を妨げる。これらの結果、ヒータ容量に限界がある
中、高くした凸部によってできる深い凹部は、肉から出
る脂を貯留して肉に影響させない面で網目の役目をして
いるが、肉を加熱する、つまり焼く上では網目の役目を
余りせず、凸部を含め全体が熱量不足な上、凹部に対応
する肉の部分は特に加熱不足のために肉内の脂や水分が
出やすく、網焼きの美味しさはまだ得られない。
【0005】これに対応するのに、凸部の間隔を狭く
し、肉を焼く凸部の占める割合を多くすることが考えら
れる。しかし、これでは凹部が勢い狭くなって清掃する
ことが困難になるし、狭い凹部では脂の流れが悪く部分
的に溢れて肉をべたつかせてしまう。さらに、狭い凹部
の脂は両側の凸部によって加熱されやすく油煙の発生が
多くなる。
【0006】本発明の目的は、清掃しやすい凹凸間隔に
て凸部および凹部での加熱機能を高め、油煙少なくさら
に美味しく焼ける電気調理盤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の電気調理盤は、調理面に凹凸面が
設けられた調理盤をヒータにより下方から加熱し、また
着脱できるように備え、凹凸面の凹部にこの凹部を切除
した切除孔を設けると共に、調理盤の下に切除孔からの
落ち物を受ける受け皿を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0008】このような構成では、調理盤は切除孔があ
る分だけ全体の熱容量が低減し、その分だけヒータから
伝導される熱は凸部に集中しやすくなる。これによっ
て、凸部はより速くより高温になり、その熱を凸部のボ
リュームによって蓄熱しながらも、切除孔によってまわ
りから切り離されてスリムになっている分だけ接してい
るもの、つまり肉などの調理物に熱を奪われやすいの
で、ヒータの熱を調理物に効率よく移行させて肉などの
接している部分を十分に加熱し、また、その加熱が隣接
部分にも及びやすくなる。これに併せ、切除孔はヒータ
の調理盤と接触していない部分からまわりに発散してい
る輻射熱が調理盤下に熱気として篭るのを調理盤の上に
上昇させて肉などの凸部に接している部分の間に及ぶよ
うにし、前記凸部による加熱が及ぶことと相まって、凸
部間でも肉などをより高温で加熱することができる。従
って、肉などの焼き上がりを網焼きの場合に近付けるこ
とができるし、凸部の間隔は従来よりも広くとれるので
さらに清掃しやすいものとなる。また、凹部の切除孔は
肉からの脂を下に落とすがこれを下の受け皿で受けて処
理でき、逆に、凹部に溜まった脂が焼けて油煙を発生さ
せるのを抑えられる上、凸部を低くかつピッチを大きく
してもよいことと、切除孔があることとによって全体に
材料を削減し軽量化することができる。
【0009】以上から、切除孔は凸部とほぼ同等な分布
で設けるのが好適である。従って、凹凸面が凸条と凹条
が交互に並んで作るものであるときる。この場合、切除
孔は凸条にほぼ対応する長さで設けるのが好適である。
【0010】また、別に、切除孔をその長手方向に複数
に区分して設けると共に、この区分した部分に対応する
調理盤の下にヒータが位置する構成では、切除孔から落
ちた脂がヒータに掛かって焼け煙や炎が発生するのを防
止することができる。
【0011】切除孔と凸部ないしは凸条の立ち上がり基
部との間に平坦部を設ける構成では、凸条まわりのボリ
ュームを凸条の適正な大きさを変えないで調整し、放熱
と蓄熱のバランスを調整することができる。
【0012】凸部ないしは凸条の調理盤中央に向く正面
が背面側に傾斜する角度よりも、背面が調理盤中央に向
く正面側に傾斜する角度の方を大きくした構成では、凸
部ないしは凸条間に落ちる脂が水分と混ざって飛び散る
ようなときに、凸部ないしは凸条間が調理盤の中央側に
脂を飛散させるように案内するので、脂が調理盤外に飛
散するのを防止することができる。
【0013】また、本発明の電気調理盤は、調理面に凹
凸面が設けられた調理盤をヒータにより下方から加熱
し、また着脱できるように備え、凹凸面の凹部にこの凹
部を切除した切除孔を凸部よりも少ない分布で設けると
共に、調理盤の下に切除孔からの落ち物を受ける受け皿
を設けたことを特徴とするものである。
【0014】このような構成では、切除孔の分布が凸部
と同等な場合よりも凸部の放熱を抑えて、凸部による調
理物の直接加熱効果を高められる。
【0015】凹部を凸部の分布よりも少なくするのに、
切除孔を持たない凹部ないしは凹条を切除孔を持った凹
条の間に一定の間隔で設けたものとすることができ、こ
の場合、切除孔を持たない凹条は、例えば、切除孔を持
った凹条よりも少ない態様、凸部または凸条の連続に対
し、凹部または凹条が不連続な態様とすることができ
る。また、ヒータは調理盤の切除孔を持たない凹部また
は凹条の下に位置しているようにする構成により、切除
孔から落ちる脂がヒータに掛かって焼けるようなことを
防止することができる。
【0016】凸部の側面を切除孔の口縁の下端まで下方
外向きに傾斜させた構成とすることにより、凸部の側面
と切除孔との間に段差面が形成されないため、凹部に落
ちる脂が凸部の側面を途中で溜まることなく伝い落ちて
切除孔の口縁下端まで達し、スムーズに受け皿に落ちる
ので、その分だけ脂が調理盤によって加熱されて油煙を
発生させることを防止することができる。
【0017】凹凸の繰り返し方向に見て、凸部ないし凸
条の配列ピッチ>凹部ないし凹条の幅>切除孔の大き
さ、および凸部ないし凸条の上端幅>凸部ないし凸条の
高さ>調理盤の肉厚、の寸法関係にある構成にて調理盤
の前記蓄熱と放熱のバランスを肉などの加熱調理に好適
なように設定することができる。
【0018】本発明のそれ以上の目的は、以下の詳細な
説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の
各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限り種々な組合
せで複合して用いることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の電気調理盤につき図を参照し
ながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。
【0020】本実施例は図1に示すように1本のシーズ
ヒータである線条のヒータ1を用いて金属製の調理盤2
をその下面に接して加熱するようにした場合の一例であ
る。しかし、本発明はこれに限られることはなく、ヒー
タ1の本数、線条以外の面ヒータなどヒータの種類、調
理盤から離れて加熱するなどの加熱方式、のいずれも特
に問わない。
【0021】本実施例の電気調理盤は図1に示すよう
に、調理盤2は調理面3に凹凸面4が設けられて、上記
のようにヒータ1により下方から加熱されるのに併せ、
着脱できるように外装ケース5などに備えられる。外装
ケース5は合成樹脂製であって、給電用の接続部6を持
ったヒータ1とその上に配置する調理盤2とを個別に着
脱できるように上方から受け入れる。外装ケース5はヒ
ータ1および調理盤2をまわりの載置面や使用者に対す
る熱的なガードの役目をするように、ヒータ1を格納
し、その上の調理盤2の口縁近くまで断熱空間7を残し
て覆う大きさおよび深さを持ち、自身の口縁から側方に
延びて下方に向かうサブガード部8を持ち、平面より見
た矩形形状における短辺部のサブガード部8の側方への
張り出し量を図3に示す長辺部よりも図2に示すように
大きく設定することにより、手を掛けて全体を持ち運び
する取っ手9としてある。
【0022】また、外装ケース5の内側には金属製の遮
熱板10を外装ケース5の内面から浮かせて支持し、こ
の遮熱板10によって外装ケース5に対してヒータ1か
らの一重の熱的ガードを行い、外装ケース5の回りに対
しては二重の熱的ガードを行うようにしている。遮熱板
10は底部に放熱孔付きのスペーサ11を介して合成樹
脂製の断熱脚12をねじ13により取付け、この断熱脚
12を外装ケース5の底部に一体成形された凹部14に
嵌め合わせることにより、外装ケース5の内面に対して
全体が浮くように位置決め支持している。従って、遮熱
板10は外装ケースから着脱でき、載置位置ではヒータ
1を格納し、その上の調理盤2を外装ケース5よりもさ
らに上まで覆う大きさおよび深さを有している。外装ケ
ース5の底部には脚15が一体成形され載置面に凹凸が
あっても安定に載置できるようにするとともに、載置面
との間にできる空間16によっても載置面に対する熱的
なガードを行う。これによって、外装ケース5の底部に
図2、図3に示すような抜き孔17を設けても載置面に
対するヒータ1の熱的安全が図られ、材料の削減と軽量
化を達成する。
【0023】ヒータ1は図1に示すように調理盤2の調
理面3における凹凸面4の範囲には調理面3の短辺方向
の4箇所を長辺方向に縦断し、凹凸面4を挟むように長
辺方向の両側に設けられた保温ゾーン18では前記4箇
所のヒータ1が1本に繋がる折れ曲がり部として、保温
ゾーン18を縦断することなく、言い換えれば行き渡り
率が凹凸面4よりも低くなるようにしてある。これによ
り、ヒータ1の全長で均一な発熱容量を持った1本の単
純なヒータ1を用いても、保温ゾーン18では凹凸面4
におけるような高温加熱とならないようにすることがで
きる。ヒータ1は図1、図2に示すように、遮熱板10
の底部を切り起こすか、溶接などして設けた二股支持部
21によって下方から受けられ、位置決めされるのに併
せ、接続部6が外装ケース5の取っ手9の長手方向の中
央部に設けられた凹部22に位置決め係合部23を持っ
て上方から嵌め合わされて位置決め支持されている。こ
れによってヒータ1は接続部6と一体になって着脱でき
るし、取付け時は所定の位置に位置決めされ安定する。
【0024】調理盤2は以上のようにして載置して支持
されたヒータ1の上に載せられてヒータ1の上に接して
安定し、着脱できるように支持される。調理盤2の短辺
部の中央部に側方へ張り出す合成樹脂製の取っ手24が
設けられ、この取っ手24が外装ケース5の取っ手9の
中央部に前記凹部22よりも幅広く設けられた凹部25
内に嵌り合い、外装ケース5の取っ手9と面一になるよ
うに位置合わせすることで調理盤2は外装ケース5およ
びヒータ1に対し所定の位置となる。
【0025】接続部6は電源コード26を持った給電・
温度調節具27の雌型の給電端子27aに嵌り合うヒー
タ端子28を持ち、接続部6の孔29に給電・温度調節
具27を受け入れてそれらの接続が行われるのと同時
に、給電・温度調節具27から突出している感熱棒31
が調理盤2の被検知部に下方から対向ないしは接触する
ようになっている。従って、感熱棒31は調理盤2が単
独で着脱されるのを損なわない。なお、ヒータ1の適正
な装着がないとピン32がばねにて孔29内に突出して
給電・温度調節具27の装着を阻止し、調理盤2の装着
がないとシャッタ33がばねによって感熱棒31の進入
路を塞ぐので、ヒータ1および調理盤2の双方が装着さ
れていないと給電できない。遮熱板10が装着されない
とヒータ1を支持できないので、そのような安全対策は
要らないが必要に応じて行ってもよい。
【0026】調理面3における凹凸面4の部分は単独に
成形した凹凸プレート35としてあり、調理盤2の底部
の切り欠き窓36に上方から着脱できるように嵌め合わ
せ、切り欠き窓36の段差部37によって位置決めされ
るようにしている。また、段差部37は凹凸プレート3
5が調理盤2の保温ゾーン18を形成する底部と同じ肉
厚を持ったものを保温ゾーン18よりもやや低く支持し
てヒータ1に接し、保温ゾーン18はヒータ1から若干
離れることにより、ヒータ1からの加熱が弱まって前記
ヒータ1の配置形状および位置と相まって、保温に適し
た温度を保つようにしてある。このような調理盤2の部
分的な着脱できる凹凸プレート35は汚れやすい凹凸面
4の丸洗いを容易にするし、調理盤2の他の部分と別な
材料にして保温ゾーン18との温度差を与えることもで
きる。凹凸プレート35には着脱のための小さな取っ手
38を一体成形するなどして設けてある。
【0027】本出願人が先に提供した電気調理盤よりも
肉などをさらに美味しく焼き上げられるようにするた
め、本実施例では、特に、図4、図5に示すように凹凸
面4の凹部4bにこの凹部4bを切除した切除孔4cを
設けると共に、調理盤2の下に切除孔4cからの落ち物
を受ける受け皿41を設けてある。受け皿41はヒータ
1に近いので金属製のものが好適であるが、セラミック
などとすることもできる。もっとも、受け皿41を遮熱
板10を共用することもできる。
【0028】調理盤2の特に凹凸面4を持った焼き物調
理部分である凹凸プレート35は、前記切除孔4cがあ
る分だけ全体の熱容量が低減し、その分だけヒータ1か
ら伝導される熱は凸部4aに集中しやすくなる。これに
よって、凸部4aはより速くより高温になり、その熱を
凸部4aのボリュームによって蓄熱しながらも、切除孔
4cによってまわりから切り離されてスリムになってい
る分だけ接しているもの、つまり肉などの調理物に熱を
奪われやすいので、ヒータ1の熱を調理物に効率よく移
行させて肉などの接している部分を十分に加熱し、ま
た、その加熱が隣接部分にも及びやすくなる。
【0029】これに併せ、切除孔4cはヒータ1の凹凸
プレート35と接触していない部分からまわりに発散し
ている輻射熱が凹凸プレート35を含む調理盤2の下に
熱気として篭るのを調理盤2の特に凹凸面4の上に上昇
させて肉などの凸部4aに接している部分の間、つまり
接していない部分に及ぶようにし、前記凸部4aによる
加熱が及ぶことと相まって、凸部4a間でも肉などをよ
り高温で加熱することができる。
【0030】これらによって、肉などの焼き上がりを網
焼きの場合に近づけることができるし、凸部4aの間隔
は従来よりも広くとれるのでさらに清掃しやすいものと
なる。具体的には図4にカッコ付きの数字で示す従来の
寸法14mmよりも2mm広い16mmに設定した。ま
た、凹部4bの切除孔4cは肉からの脂を下に落とすが
これを下の受け皿41で受けて処理でき、逆に、凹部4
bに溜まった脂が焼けて油煙を発生させるのを抑えられ
る上、凸部4aを低くかつピッチを大きくしてもよいこ
とと、切除孔4cがあることとによって全体に材料を削
減し軽量化することができる。具体的には高さは図4に
カッコ付きの数字で示す5mmであったのを1mm低い
4mmに設定した。
【0031】以上から、切除孔4cは凸部4aとほぼ同
等な分布で設けるのが好適である。従って、凹凸面4が
凸条4aと凹条4bが交互に並んで作るものであると
き、切除孔4cは凸条4aにほぼ対応する長さで設ける
のが好適である。図1、図5はこのような場合の配列例
を示している。凸部4aおよび凹部4bは条をなさない
形態でもよいし、条をなしていても円形や角形の環状で
あったり、中央において角部が調理盤2の長辺および短
辺の中央部に対向する角形や菱形をなした凸部4aまた
は凹部4bから始まって外方に向けて相似形をなして凹
凸面4が連続するようにもでき、その配列パターンは種
々に設定できる。
【0032】さらに、図1、図3、図5に示すように、
凹条4bに設ける切除孔4cはその長手方向に複数に区
分して設け、図1、図3に示すようにこの区分した不連
続部分4dに対応する調理盤2の特に凹凸プレート35
の下にヒータ1が位置するようにしてある。これによ
り、切除孔4cから落ちた脂がヒータ1に掛かって焼け
煙や炎が発生するのを防止することができる。本実施例
では、凸条4aおよび凹条4bは調理盤2の短辺に並行
になる向きに形成して、途中前記ヒータ1が通る4ヶ所
にて区分する不連続部分4dを設けてある。もっとも、
ヒータ1が通らないところにも不連続部分を設けること
はできる。また、凸条4aも凹条4bと同じように区分
して形成してあり、ヒータ1が位置する部分での加熱を
行わないので、凸条4aの下にヒータ1があって、ヒー
タ1がない部分との加熱条件に大きな差が出ないように
することができる。しかし、凸条4aは特に区分して設
けなくてもよい。
【0033】また、図4、図5に示すように、切除孔4
cと凸部ないしは凸条4aの立ち上がり基部との間に平
坦部42を設けてある。このような平坦部42は、凸条
4aまわりのボリュームを凸条4aの適正な大きさを変
えないで調整し、放熱と蓄熱のバランスを調整すること
ができる。
【0034】また、図4に示すように凸部ないしは凸条
4aの調理盤2の中央に向く正面4fが背面4g側に傾
斜する角度よりも、背面4gが調理盤2の中央に向く正
面4f側に傾斜する角度の方を大きくしてある。具体的
には、図4に示してあるように正面4fの傾斜が4°で
あるのに対し、背面4gの傾斜が25°に設定してあ
る。これにより、凸部ないしは凸条4a間に落ちる脂が
水分と混ざって飛び散るようなときに、凸部ないしは凸
条4a間が調理盤2の中央側に脂を飛散させるように案
内するので、脂が調理盤2外に飛散するのを防止するこ
とができる。これは上記したどのような配列においても
同様に適用される。背面4gの傾斜が大きいとその分だ
け凸条4aの基部幅が増大して熱容量が増大し凸条4a
での放熱を抑えやすくなる。
【0035】なお、凹凸面4の凹凸の繰り返し方向に見
て、凸部ないし凸条4aの配列ピッチ>凹部ないし凹条
4bの幅>切除孔4cの大きさ、および凸部ないし凸条
4aの上端幅>凸部ないし凸条4aの高さ>調理盤2の
肉厚、の寸法関係に設定して、調理盤2の前記蓄熱と放
熱のバランスを肉などの加熱調理に好適なように設定す
ることができる。1つの具体例を図4に示してあり、凸
部ないし凸条4aの配列ピッチ16mm>凹部ないし凹
条4bの幅7mm>切除孔4cの大きさ、および凸部な
いし凸条4aの上端幅5mm>凸部ないし凸条4aの高
さ4mm>調理盤2の肉厚3mmとなっている。
【0036】図6〜図9に示す実施例は、調理面3に凹
凸面4が設けられた調理盤2をヒータ1により下方から
加熱し、また着脱できるように備え、凹凸面4の凹部4
bにこの凹部4bを切除した切除孔4cを凸部4aより
も少ない分布で設けると共に、調理盤2の下に切除孔4
cからの落ち物を受ける受け皿41を設けた場合の一例
を示している。このようにすると、切除孔4cの分布が
凸部4aと同等な場合よりも凸部4aの放熱を抑えて、
凸部4aによる調理物の直接加熱効果を高められる。
【0037】凹部4bを凸部4aの分布よりも少なくす
るのに本実施例では、切除孔4cを持たない凹部ないし
は凹条4bを切除孔4cを持った凹条4bの間に一定の
間隔で設けてあり、切除孔4cを持たない凹条4bは、
例えば、切除孔4cを持った凹条4bよりも少ない態
様、および凸部または凸条4aの連続に対し、凹部また
は凹条4bが不連続な態様を採用している。また、ヒー
タ1は調理盤2の切除孔4cを持たない凹部または凹条
4bの下に位置していることにより、上記の実施例の場
合同様に切除孔4cから落ちる脂がヒータに掛かって焼
けるようなことを防止することができる。
【0038】さらに、図8に示すように、凸部4aの側
面である背面4gを切除孔4cの口縁の下端まで下方外
向きに傾斜させてあることにより、凸部4aの背面4g
と切除孔4cとの間に正面4f側のような段差面が形成
されないため、凹部4bに落ちる脂が凸部4aの正面を
途中で溜まることなく伝い落ちて切除孔4cの口縁下端
まで達し、スムーズに受け皿に落ちるので、その分だけ
脂が調理盤2によって加熱されて油煙を発生させること
を防止することができる。
【0039】また、このような凸部4aの形態はその熱
容量を大きくする作用も営み、その分だけ高さを低くし
ても熱容量が低下しない。このため、本実施例では調理
盤2の板厚を3mm、凸部4aの高さを3mmとしてあ
る。他の寸法関係は図に示すとおりである。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、上記の説明で明らかな
ように、調理盤は切除孔がある分だけ全体の熱容量が低
減し、その分だけヒータから伝導される熱は凸部に集中
しやすくなる。これによって、凸部はより速くより高温
になり、その熱を凸部のボリュームによって蓄熱しなが
らも、切除孔によってまわりから切り離されてスリムに
なっている分だけ接しているもの、つまり肉などの調理
物に熱を奪われやすいので、ヒータの熱を調理物に効率
よく移行させて肉などの接している部分を十分に加熱
し、また、その加熱が隣接部分にも及びやすくなる。こ
れに併せ、切除孔はヒータの調理盤と接触していない部
分からまわりに発散している輻射熱が調理盤下に熱気と
して篭るのを調理盤の上に上昇させて肉などの凸部に接
している部分の間に及ぶようにし、前記凸部による加熱
が及ぶことと相まって、凸部間でも肉などをより高温で
加熱することができる。従って、肉などの焼き上がりを
網焼きの場合に近付けることができるし、凸部の間隔は
従来よりも広くとれるのでさらに清掃しやすいものとな
る。また、凹部の切除孔は肉からの脂を下に落とすがこ
れを下の受け皿で受けて処理でき、逆に、凹部に溜まっ
た脂が焼けて油煙を発生させるのを抑えられる上、凸部
を低くかつピッチを大きくしてもよいことと、切除孔が
あることとによって全体に材料を削減し軽量化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電気調理盤を示す平面
図である。
【図2】図1の電気調理盤の長辺方向の断面図である。
【図3】図1の調理盤の短辺方向の半部を示す断面図で
ある。
【図4】図1の調理盤における凹凸プレートの一端側の
断面図である。
【図5】図4の凹凸プレート部分の半部を示す平面図で
ある。
【図6】本発明の今1つの実施例に係る電気調理盤の調
理盤を示す平面図である。
【図7】図6の調理盤の長手方向で見た断面図である。
【図8】図6の調理盤の長手方向に直角な向きで見た断
面図である。
【図9】図6の調理盤の一部の断面図である。
【符号の説明】
1 ヒータ 2 調理盤 3 調理面 4 凹凸面 4a 凸部ないしは凸条 4b 凹部ないしは凹条 4c 切除孔 4d 不連続部分 4f 正面 4g 背面 6 接続部 18 保温ゾーン 41 受け皿

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理面に凹凸面が設けられた調理盤をヒ
    ータにより下方から加熱し、また着脱できるように備
    え、凹凸面の凹部にこの凹部を切除した切除孔を設ける
    と共に、調理盤の下に切除孔からの落ち物を受ける受け
    皿を設けたことを特徴とする電気調理盤。
  2. 【請求項2】 調理面に凹凸面が設けられた調理盤をヒ
    ータにより下方から加熱し、また着脱できるように備
    え、凹凸面の凹部にこの凹部を切除した切除孔を凸部と
    ほぼ同等な分布で設けると共に、調理盤の下に切除孔か
    らの落ち物を受ける受け皿を設けたことを特徴とする電
    気調理盤。
  3. 【請求項3】 調理面に凸条と凹条が交互に並んで作る
    凹凸面が設けられた調理盤をヒータにより下方から加熱
    し、また着脱できるように備え、凹凸面の凹条にこの凹
    条を切除した切除孔を凸条にほぼ対応する長さで設ける
    と共に、調理盤の下に熱気孔からの落ち物を受ける受け
    皿を設けたことを特徴とする電気調理盤。
  4. 【請求項4】 調理面に凸条と凹条が交互に並んで作る
    凹凸面が設けられた調理盤をヒータにより下方から加熱
    し、また着脱できるように備え、凹凸面の凹条にこの凹
    条を切除した切除孔をその長手方向に複数に区分して設
    けると共に、この区分した部分に対応する調理盤の下に
    ヒータが位置し、調理盤の下に熱気孔からの落ち物を受
    ける受け皿を設けたことを特徴とする電気調理盤。
  5. 【請求項5】 切除孔と凸部ないしは凸条の立ち上がり
    基部との間に平坦部を設けた請求項1〜4のいずれか一
    項に記載の電気調理盤。
  6. 【請求項6】 調理面に凹凸面が設けられた調理盤をヒ
    ータにより下方から加熱し、また着脱できるように備
    え、凹凸面の凹部にこの凹部を切除した切除孔を凸部よ
    りも少ない分布で設けると共に、調理盤の下に切除孔か
    らの落ち物を受ける受け皿を設けたことを特徴とする電
    気調理盤。
  7. 【請求項7】 切除孔を持たない凹部ないしは凹条を切
    除孔を持った凹条の間に一定の間隔で設けた請求項6に
    記載の電気調理盤。
  8. 【請求項8】 切除孔を持たない凹条は、切除孔を持っ
    た凹条よりも少ない請求項7に記載の電気調理盤。
  9. 【請求項9】 凸部または凸条の連続に対し、凹部また
    は凹条は不連続である請求項6〜8のいずれか一項に記
    載の電気調理盤。
  10. 【請求項10】 ヒータは調理盤の切除孔を持たない凹
    部または凹条の下に位置している請求項7〜9のいずれ
    か一項に記載の電気調理盤。
  11. 【請求項11】 凸部ないしは凸条の調理盤中央に向く
    正面が背面側に傾斜する角度よりも、背面が調理盤中央
    に向く正面側に傾斜する角度の方を大きくした請求項1
    〜10のいずれか一項に記載の電気調理盤。
  12. 【請求項12】 凸部の側面を切除孔の口縁の下端まで
    下方外向きに傾斜させた請求項1〜10のいずれか一項
    に記載の電気調理盤。
  13. 【請求項13】 凹凸の繰り返し方向に見て、凸部ない
    し凸条の配列ピッチ>凹部ないし凹条の幅>切除孔の大
    きさ、および凸部ないし凸条の上端幅>凸部ないし凸条
    の高さ>調理盤の肉厚、の寸法関係にある請求項1〜1
    1のいずれか一項に記載の電気調理盤。
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