JP2002238634A - 帯状体と物品収納体 - Google Patents

帯状体と物品収納体

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JP2002238634A JP2001047056A JP2001047056A JP2002238634A JP 2002238634 A JP2002238634 A JP 2002238634A JP 2001047056 A JP2001047056 A JP 2001047056A JP 2001047056 A JP2001047056 A JP 2001047056A JP 2002238634 A JP2002238634 A JP 2002238634A
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Yoshiharu Yamaguchi
義治 山口
Takayuki Hasegawa
隆行 長谷川
Yoshimichi Yamakita
喜道 山北
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Abstract

(57)【要約】 【課題】帯状体として本来的な用途を有するとともに、
同時に帯状体の周縁に固着された係合素子を係合させる
ことにより所望の形態の収納体が得られ、表裏のいずれ
を任意に使用しても模様や色彩の異なる収納体が得られ
る表裏両面の使用を可能にした帯状体と収納体とを提供
する。 【解決手段】長尺なテープ(11)の周縁に沿って、互いに
係脱可能な複数の係合素子(14)が順次固着されてなる帯
状体(10)にあって、前記テープ(11)の表裏面が互いに異
なる模様や色彩を有するとした構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯状体と同帯状体の
周縁に沿って固着される係合素子を順次係合させること
により得られる物品収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来も、厚手の剛直性を有する繊維織物
製テープの一部離間部を除いてほぼ全周縁に沿ってスラ
イドファスナーの噛合エレメントやスナップ係合する雄
雌係合素子を連続的に固着して、同テープを螺旋状に巻
き回しながら対向する係合素子同士を係合させて三角錐
形状や円筒状などの収納体を得ることが、例えば実開昭
62−174416号公報、中華民国公告第08468
8号公報、米国特許第4,710,983号明細書など
により知られている。
【0003】これらの公報類によれば、前記帯状体の長
さと係合素子の最初に係合させる部位とを変更させるこ
とにより、三角錐形状、矩形箱状、円筒状など多様な形
状の収納体が得られる。また、前記中華民国公告公報に
よれば、テープの一端部と中間部の所要の位置に互いに
係脱する釦類を固着し、上述のごとくに偏平箱状のバッ
グ類を形成するにあたって、その収納深さを浅くすると
きには、テープの巻き回し量を調整して、残余のテープ
部分の先端に固着された釦類をテープの途中に固着した
相手方の釦類と固着して、バッグ類の手提げを形成し、
物品の最大収納深さを得ようとするときは、手提げを形
成することなくテープの全長を使って収納体を形成する
ようにしている。
【0004】更に、例えば実公昭62−16891号公
報によれば、上記テープの両側縁に沿って固着される係
合素子のうち、一側縁に沿って固着される係合素子をテ
ープの一端側の途中まで固着し、他の側縁に沿って固着
される係合素子を前記一側縁に沿って固着される係合素
子の固着端部よりも更に短くすると共に、前記一側縁に
沿って固着される係合素子の固着端部を他の側縁に沿っ
て固着される係合素子の固着端部に接近させてテープを
折り曲げ、その係合素子が固着されていない他の側縁同
士を縫着により一体化し、更に係合素子が固着されてい
ないテープの端部を長さ方向に二つに折り畳み、先端を
テープと結束するようにして固着して、テープの一端部
にループ状の手提げ部分を形成している。
【0005】かかる構成により、テープを前記ループ状
の手提げ部分とは反対側の端部から螺旋状に巻き回しな
がら対向する係合素子同士を係合させて物品収納体を形
成すると、その形成端部に前記ループ状の手提げ部分が
配されるようになり、収納体の物品投入口を閉塞すると
同時に手提げ部分が形成されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前述の公報
類に開示された収納体は、いずれも上述の構成をもつ帯
状体の周縁に沿って連続的に固着された係合素子を順次
係合させることにより得られるという意外性を主な目的
で発案されたものであり、帯状体としては単なる腰部用
ベルトとして使用する以外には格別の機能をもつもので
はないため、従来は意外性に対する興味が短期間のうち
に失われやすく、継続的な用途につながらず、実用化の
段階まで発展していないのが実情である。
【0007】更に、こうした従来の帯状体にあっては、
テープの周縁裏面側にスライドファスナーのテープ部分
を縫製により固着し、或いはスナップ釦類も表裏を一致
させて固着するため、表裏が明確に区別され、帯状体と
して、例えば物品吊下具として首や肩にかけて単独に使
用しようとすると、その裏面側が表側に表出し、外観的
に使用しがたくなる。
【0008】また、前記帯状体を螺旋状に巻き回しなが
ら、その周縁に固着された係合素子を決められた順に従
って順次係合させて物品収納体を作製するにも、一律に
表裏が決まってしまうため、単一の収納体しか得られ
ず、従って収納体の表面に表出する模様や色彩も単一の
ものとなり、一つの収納体を多様に楽しむことができな
い。
【0009】一方、上記中華民国公告公報に開示された
手提げ付き収納体にあって、手提げを形成しようとする
と、上記実公昭62−16891号公報のように蓋部分
(物品投出し入れ口)を閉塞すべく格別の開閉構造を採
用しないかぎり、収納体の蓋部分が開いたままとなるば
かりでなく、テープの末端まで係合素子を係合させる場
合には、上述の他の公報に開示された収納体と実質的に
同じ形態の収納体が得られるに過ぎない。
【0010】なお、前記実公昭62−16891号公報
のテープにあっても、テープを巻き回しながら係合素子
を順次係合させることにより、手提げのついた収納体が
得られるが、この収納体にあって係合素子の係合を外し
ても、一本の直線的なテープに戻らず、その一端部に常
にループ状の手提げ部分が形成されて残り、しかもその
手提げ部分からテープの長さ方向の内側に沿って船形部
分が形成されており、テープに戻して、例えば通常のベ
ルトやネックストラップなどの他の用途に供しようとし
ても、使用に耐えられるものとはならない。
【0011】本発明は、かかる不具合を解消すべくなさ
れたものであり、その第1の目的は帯状体として本来的
な用途を有するとともに、同時に帯状体の周縁に固着さ
れた係合素子を係合させることにより所望の形態の収納
体が得られ、表裏のいずれを任意に使用しても模様や色
彩の異なる収納体が得られる表裏両面の使用を可能にし
た帯状体と収納体とを提供することにあり、第2の目的
は収納体の形成と同時に自動的に手提げベルトや肩掛け
ベルトなどの吊下げ具が形成される帯状体と、同帯状体
から作成される収納体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、本件発明
の基本構成を備えた請求項1に記載されたとおりの、長
尺なテープの周縁に沿って、互いに係脱可能な複数の係
合素子が順次固着されてなる帯状体であって、前記テー
プの表裏面が互いに異なる模様や色彩を有してなること
を特徴とする帯状体により達成される。ここで、無模様
や無色彩も前記模様や色彩として扱われる。
【0013】本発明による帯状体は、表裏に互いに異な
る模様や色彩を配するようにしているため、例えば帯状
体を物品の吊下具として、物品を首や肩から吊り下げて
使っているとき、表裏の両面が外側に表出しても意匠的
に違和感がなくなる。
【0014】更に、前記帯状体を上記物品吊下具として
使い、或いはその帯状体から収納体を形成するときも、
例えば帯状体の一面を外側に表出させたり、或いは帯状
体の他面を外側に表出させて両面を使用することができ
るため、異なる模様や色彩を選択的に外側に表出させる
ことが可能となり、単一の帯状体をもって着用する服装
の柄や色彩に見合った収納体が得られる。
【0015】テープの材質としては、緻密に編成或いは
織成された編織物、一部にメッシュをもつ網状の編織
物、或いは天然皮革又は合成皮革や合成樹脂シートなど
を挙げることができる。係合素子としては、上記公報類
に開示されているスナップ釦や通常のスライドファスナ
ーの噛合エレメントの他にも、互いに係脱可能な係合素
子を使うことができるが、特にスライドファスナーの噛
合エレメントであることが好ましい。
【0016】この噛合エレメントの材質も通常のスライ
ドファスナーと同様に、合成樹脂材料や金属材料が使用
でき、その形態も合成樹脂製モノフィラメントをコイル
状に又はジグザグ状に成形した連続する複数の噛合エレ
メントや、合成樹脂材料又は金属材料から成形される個
々の噛合エレメントであってよい。
【0017】請求項2に係る発明は、前記テープが、長
尺なテープ本体と、外側の側縁に沿って複数の前記係合
素子が固着される係合素子取付テープとから構成されて
なることを特徴としている。
【0018】上記請求項1に係る発明にあっては、所要
の長さを有するテープ単体を使って、例えば射出成形に
よりテープの周縁の所要部位に係合素子を成形一体化し
て直接固着することをも含むものであるが、このように
直接係合素子を固着する場合には、長尺のテープを所要
の長さに切断する必要があり、帯状体を連続して製造す
ることができないため、好ましくは請求項2に係る発明
のごとくテープをテープ本体と係合素子が固着された係
合素子取付テープとを別個に製造し、両テープを必要な
長さに切断してこれを縫着や溶着或いは接着などにより
一体化する。しかも、前記テープの切断長さも得ようと
する帯状体の長さや収納体の形態や寸法により多様であ
ることから、前記係合素子の成形型が多種類となるた
め、その対応が困難である。
【0019】ここで、係合素子がスライドファスナーに
適用される噛合エレメントであり、係合素子取付テープ
として同じくスライドファスナーのファスナーテープを
使用すれば、本発明の帯状体を製造するにあたって、従
来のスライドファスナーの製造設備をそのまま利用でき
ることになり、係合素子取付テープの製造に関しては製
造コストの増加を伴わずに能率的な製造が可能となる。
【0020】請求項1に係る発明にあっては、当然にテ
ープの表裏全面を互いに異なる模様や色彩とする場合を
も含むものであるが、請求項2に係る発明のごとくテー
プをテープ本体と係合素子が固着された係合素子取付テ
ープとを別個に製造する場合に、テープ本体及び係合素
子取付テープの各表裏面に施されるそれぞれの模様や色
彩をテープ本体及び係合素子取付テープの間で一致させ
るには、予めテープ本体及び係合素子取付テープの表裏
面に同一模様や色彩を施すことをせずに、個々の帯状体
が製造されたのち、その表裏面に互いに異なる模様や色
彩を施すことの方が好ましいが、生産能率を著しく低下
させることになる。
【0021】しかるに、この種の帯状体であればテープ
本体及び係合素子取付テープのうち、一方の表裏面の模
様や色彩を互いに異なるようにしても、外観的にはテー
プ全体として表裏で異なる模様や色彩をもつことにな
る。従って、請求項3に係る発明のごとく前記テープ本
体の表裏面が互いに異なる模様や色彩を有し、或いは請
求項4のごとく前記係合素子取付テープの表裏面が互い
に異なる模様や色彩を有するように構成することができ
る。
【0022】この場合、表裏面において互いに異なる模
様や色彩を施されたテープ本体又は係合素子取付テープ
に対して、それに取着する相手方の係合素子取付テープ
又はテープ本体が表裏同一模様または同一色彩の場合も
あり、或いはテープ全体の表裏面の模様や色彩を互いに
異ならせると共に、テープ本体又は係合素子取付テープ
の各表裏面は同一の模様又は色彩を有する場合をも含む
ものである。更には、請求項5に係る発明のごとく、テ
ープ本体と係合素子取付テープとの表面が同一の模様や
色彩を有し、それぞれの裏面が表面とは互いに異なる模
様や色彩を有している場合もある。
【0023】前記テープ本体及び/又は前記係合素子取
付テープの表裏面における模様や色彩を、例えば表裏面
に対するプリントにより互いに異なるものとして、請求
項6に係る発明のごとく、テープ本体及び係合素子取付
テープのそれぞれを少なくとも一本のテープ材料から構
成し、前記係合素子取付テープの係合素子固着側の周縁
とは反対側の周縁を前記テープ本体の表裏面のいずれか
の周縁に載置して取着することによっても、所期の帯状
体を得ることができる。
【0024】更には、請求項7又は8のごとく、テープ
本体又は係合素子取付テープとして多種類の模様や色彩
をもつ一本以上のテープ材料を使って、これを組み合わ
せることによっても、テープの表裏面の模様や色彩を互
いに異ならせることができる。すなわち、請求項7に係
る発明では、前記テープ本体が二本のテープ材料から構
成され、前記係合素子取付テープが少なくとも一本のテ
ープ材料から構成されてなり、前記二本のテープ材料の
周縁が前記係合素子取付テープの係合素子固着側の周縁
とは反対側の周縁を挾持して取着されてなることを特徴
としている。一方、請求項8に係る発明にあっては、前
記テープ本体が少なくとも一本のテープ材料から構成さ
れ、前記係合素子取付テープの少なくとも係合素子固着
側の周縁とは反対側の周縁部分が二本のテープ材料から
構成されてなり、前記二本のテープ材料が前記テープ本
体の周縁を挾持して取着されてなることを特徴としてい
る。
【0025】このように、前記テープ本体又は前記係合
素子取付テープを一本以上の互いに異なる模様や色彩を
もつテープ材料を組み合わせて使っても、テープの表裏
面に多様な互いに異なる模様や色彩を有する帯状体を得
ることができる。しかも、こうして得られる帯状体は表
裏面が互いに異なる模様や色彩を有する以外は、得られ
るテープの表裏構造が同一となり、表裏が反転しても、
外形的な違和感がなく、帯状体として使用するときも、
或いは収納体として使用するときも、その両面を任意に
使用でき、例えば係合素子を係脱させるスライダーも表
裏両面の構造を同一とすれば、表裏両面ともに収納体の
形成時及び帯状体に戻すときの係合素子の開閉操作も円
滑になされるようになる。
【0026】請求項9に係る発明は、前記係合素子取付
テープに前記係合素子を係脱させる係合素子係脱手段が
取り付けられていることを特徴としている。帯状体に係
合素子の係脱手段を取り付けることにより、簡単な操作
で係合素子の係脱が可能となり、係合操作の煩雑性が回
避できる。前記係合素子取付テープとしてスライドファ
スナーのストリンガーを用いるときは、前記係合素子係
脱手段としてスライドファスナー用のスライダーを用い
ることができ、単なる摺動操作によって係合素子(噛合
エレメント)を係脱させることが可能となるため好まし
い。更に、係合素子として噛合エレメントを採用すると
きは、収納体を形成させたとき、係合素子同士が係合列
方向に密着して係合するため収納体の形態も安定し好ま
しい。
【0027】請求項10に係る発明は、前記係合素子係
脱操作手段が表裏両面からの操作が可能な構造を有して
なることを特徴としている。例えば、上記スライダーで
あれば、その引手が本体の表裏両面に取り付けられ、或
いは同引手が表裏面側へと移動可能な構成を備えていれ
ば、帯状体の表裏いずれを外側に表出させて収納体を形
成しようとする場合には、係合素子の係合操作が常に外
側でできるため、所望の模様や色彩を外側に表出させて
容易に収納体を形成することができる。
【0028】請求項11に係る発明は、前記テープの一
部から細長い延出部材が延設されてなることを特徴とし
ている。この発明による前記延出部材は、帯状体にあっ
て収納体を形成するに必要な上記係合素子が固着されて
いるテープ以外の領域の任意の周縁位置からテープを含
む平面上に延出している。そのため、この延出部材は、
テープの周縁に沿って固着された係合素子の係脱操作、
すなわち収納体を形成する操作には何ら関与しない。通
常、帯状体にはテープの周縁の2か所において係合素子
が離間して固着される離間部を有している。この係合素
子の離間部は、収納体を形成しようとするときの係合始
端部及び係合終端部となる。
【0029】収納体を形成しようとするときは、帯状体
を2か所の係合素子の離間部の1か所において相対する
係合素子同士を係合させて、以降は相対する他の係合素
子を他の離間部まで順次係合させるだけで、テープから
所要形態の物品収納体が形成される。このとき、同時に
前記延出部材が同収納体に一端を固着した状態で収納体
の外部に延出して、手提げとして或いはネックストラッ
プとして使用することができる。因みに、前記延出部材
の延出部位は、通常、テープ本体の長手方向の少なくと
も一端部か、或いは前記離間部の一つである。
【0030】請求項12に係る発明は、前記テープと前
記延出部材とが互いに係脱できる雄雌係脱部材を有して
なることを特徴としており、前述のごとく延出部材を手
提げとして或いはネックストラップとして使用すると
き、対応する係脱部材同士を係着させることにより、延
出部材がループ状となり、これを手首、首或いは肩など
に引っかけて収納体を携行することができる。
【0031】請求項13に係る発明は、前記延出部材が
前記テープと同一の素材から構成されていることを特徴
としている。従って、この発明にあっては前記延出部材
の周縁には係合素子を有しておらず、単なるテープ材料
から構成される。なお、前記延出部材をテープとは別個
に作成し、その一端を前記テープの周縁の一部に縫製又
は溶着などにより一体に取り付けるようにすることもで
きる。
【0032】請求項14に係る発明は、前記延出部材が
その長さを調節できる長さ調節手段(30)を有しているこ
とを特徴としている。収納体の使用態様によっては、上
記延出部材である延出部材を手提げとして使ったり、或
いは首から吊り下げてネックストラップとして使ったり
することがある。本発明によれば、こうした使用態様に
合わせて、その長さが調節できるため、使用態様に適合
した長さが得られる。
【0033】請求項15に係る発明は、前記延出部材が
テープの周縁に沿って縫着される係合素子を有する前記
係合素子取付テープの一部からなり、係合素子を連続的
に連結するその係合素子固着部分から構成されているこ
とを特徴としている。すなわち、この発明における前記
延出部材は、係合素子を有する前記係合素子取付テープ
の一部をそのまま使う場合と、係合素子を有する前記係
合素子取付テープの一部延出部分に固着された係合素子
を連結状態として、係合素子を連結していないテープ部
分だけを切除して使う場合とがある。
【0034】請求項16に係る発明は、上記帯状体の係
合素子を順次係合させることにより得られてなることを
特徴とする物品収納体にある。この種の製品は、既述し
た帯状体として単独に販売される場合に限らず、長尺な
テープ本体の周縁に固着された係合素子を係合させて形
成される収納体を単独で、或いは同収納体に収納するカ
メラ、携帯電話、眼鏡などの物品とを組み合わせて販売
される場合がある。そのため、本発明では上述の帯状体
から形成される収納体自体を構成としている。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、代表
的な図示実施例に基づいて具体的に説明する。図1及び
図2は本発明の第1実施例である帯状体10の表裏面の
構造を示している。
【0036】テープ11の周縁に多数の係合素子14が
固着されてなる本実施例による帯状体10は、これらの
図に示すように、長手方向の両端縁が円弧状に切断され
たテープ本体12と、同テープ本体12の2か所の離間
部14a,14bまで周縁に沿って縫着される一対の係
合素子取付テープ13と、各係合素子取付テープ13の
外側周縁に沿って等ピッチに固着された複数の係合素子
14とを有している。
【0037】前記離間部14a,14bは、帯状体10
から後述する収納体21を形成しようとするときの係合
素子14の係脱始端部及び係脱終端部となる。各離間部
14a,14bは、テープ本体12の長さ方向の両端部
から予め決められた寸法だけ内側に入ったテープ本体の
反対側の周縁部に設けられており、各離間部14a,1
4bにあたる係合素子取付テープ13の対向端部には、
それぞれスライダー16の止具が取り付けられている。
【0038】図示例によれば、一方の離間部14aには
止具の一種である開離嵌挿具18が取り付けられ、他方
の離間部14bにはスライドファスナーの上止具19が
取り付けられている。前記開離嵌挿具18は、スライド
ファスナーに適用される開離嵌挿具と同一構造を有し、
箱棒18a、箱体18b及び蝶棒18cから構成され
る。箱棒18aと箱体18bとは一体であり、蝶棒18
cをスライダー16に挿入すると共に前記箱体18bに
挿入することにより、開離嵌挿具18は一体化して、ス
ライダー16を係合素子14に沿って摺動させると係合
素子14が係合する。
【0039】前述の構成に加えて、本実施例による帯状
体10では、図1及び図2に示すごとく、本発明の最も
特徴とするテープ11の表裏面を互いに異なる模様又は
色彩としている。これらの模様又は色彩は各種のプリン
ターにより、或いは織編成によりテープ11の表裏面に
付すことができる。更に、本実施例では前記模様又は色
彩に係る構成に加えて、帯状体10の表裏が同一構造を
有している。
【0040】図3及び図4は、帯状体10の表裏が同一
構造である場合の二つの具体例を模式的に示している。
図3に示す具体例では、それぞれに上記係合素子14が
固着された一対の係合素子取付テープ13が単一テープ
材料により構成され、上記テープ本体12が別個の2本
の同一寸法と形状をもち、その外側に表出する模様や色
彩が互いに異なるテープ材料12a,12bから構成さ
れる。2本の前記テープ材料12a,12bは模様面を
外側にして重ね合わされる。前記各係合素子取付テープ
13は重ね合わされた前記テープ材料12a,12bの
周縁部によって挟持された状態で離間部14a、14b
を介して順次縫製され、テープ11が形成される。かか
るテープ11の構成により、表裏両面が同一構造となる
ため、模様などによる以外は表裏の区別がつかなくなる
ばかりでなく、外観的にも表裏共に美麗に仕上げること
が可能となる。
【0041】なお、この場合に係合素子取付テープ13
の表裏面も互いにその模様や色彩が異なるものであって
もよいし、更には係合素子取付テープ13を単一のテー
プ材料によって構成せず、例えば2本の模様や色彩が互
いに異なるテープ材料を重ねて使うこともできる。
【0042】更に、この具体例による前記係合素子取付
テープ13に取り付けられるスライダー16は、図6に
示すように、連結柱16aにより一端が連結された2枚
の翼板16b,16cの各外側表面に同一構造の取付環
16d,16eを有しており、各取付環16d,16e
に1個づつ引手16f,16gが取り付けられている。
かかる構成により、このスライダー16は、2個の引手
16f,16gを使い分けることにより、上記帯状体1
0の係合素子14を表裏両面で円滑に係脱させることが
可能となる。
【0043】一方、図4に示す具体例では、テープ本体
12が表裏面の模様や色彩が互いに異なった単一のテー
プ材料から構成され、係合素子14が固着された係合素
子取付テープ13は、係合素子14が固着されていない
側の縁部で、Y字状断面形状に分岐した2本のテープ材
料13a,13bを備えて構成されている。そして、こ
の2本のテープ材料13a,13bにより、テープ本体
12の周縁の上記離間部14a,14bを除く周縁部を
挾持させ、重合された部分を縫製することによってテー
プ11が形成される。
【0044】かかるテープ11の構成により、表裏両面
が同一構造となるため、上記具体例と同様に、模様など
による以外は表裏の区別がつかなくなるばかりでなく、
外観的にも表裏を共に美麗に仕上げることが可能であ
る。
【0045】なお、上述の係合素子取付テープ13をY
字状断面形状に分岐した構成としているが、これに限定
されず、例えば係合素子取付テープ13の全体幅にわた
って別個に作製された二本のテープ材料重ね合わせて構
成するようにしてもよい。更にテープ本体12について
も外側に表出する側の模様や色彩が異なっている2本の
テープ材料で重ねて使うこともできる。
【0046】また、この具体例による係合素子取付テー
プ13に取り付けられるスライダー17は、図7に示す
ように、連結柱17aによりそれぞれの一端が連結され
た2枚の翼板17b,17cの表裏面に、断面T字状で
且つ横U字状の引手取付部材17dが前記連結柱17a
を跨ぐようにして固着されており、その引手取付部材1
7dと翼板17b,17cの表裏面との間に形成される
引手摺動案内溝17eに単一の引手17fの摺動脚部1
7f’を摺動可能に嵌着して構成される。かかる構成に
より、このスライダー17は、図8に実線と仮想線で示
すように、単一の引手17fが2枚の翼板17b,17
cの表裏面へと移動し得るようになり、上記帯状体10
の係合素子14を表裏両面で円滑に係脱させることが可
能となる。なお、このようなスライダー17は図3に示
す実施例にも適用が可能である。
【0047】図5は、帯状体10の表裏の構造が互いに
異なる場合の具体例を模式的に示している。すなわち、
係合素子14を固着した係合素子取付テープ13が単一
テープ材料により構成され、テープ本体12も表裏面の
模様や色彩の互いに異なる一本のテープ材料から構成さ
れる。そして、係合素子取付テープ13をテープ本体1
2の周縁の上記離間部14a,14bを除く周縁部の上
面に載置させ、この載置して重合された部分を縫製する
ことによってテープ11を形成する。かかるテープ11
の構成により、表裏面が互いに異なる構造となり、しか
もテープ本体12の表裏面の模様や色彩が異なることと
相挨って、表裏面が互いに異なった多様な外観に仕上げ
ることが可能となる。なお、この実施例において使用さ
れるスライダー16,17は、上述した2種類のいずれ
であっても適用が可能である。
【0048】また、上記図4及び図5に示した各具体例
において、係合素子14が固着された係合素子取付テー
プ13においてもテープ本体12と同様に表裏面それぞ
れに、互いに異なる模様や色彩を例えばインクジェット
による染色にて施せば、テープ本体12の模様や、色彩
の変化と相挨って、多様な模様や色彩と各種のロゴマー
クなどを備えた帯状体10を得ることが可能となる。更
にまた、同時にテープ本体12あるいは係合素子取付テ
ープ13に、模様や色彩が互いに異なる2本のテープ材
料を重ねて一本のテープ材料として使うこともできる。
【0049】図9及び図10は上述の第1実施例による
帯状体10の表裏を反転させて形成される収納体21の
外観を示している。前記収納体21は、図1に示す上面
を表面に表出させるには、開離嵌挿具18が配された離
間部14aの中央で上面側から背面側へと二つ折りの状
態とし、開離嵌挿具18の蝶棒18cを対向して配され
るスライダー16(17)に挿通させて箱体18bに挿
入することにより蝶棒18cと箱棒18aとを連繋させ
たのちに、同開離嵌挿具18を中心として帯状体10を
巻き回しながらスライダー16(17)を摺動させるこ
とにより、図9のごとき、文字模様を表面に表出させた
矩形薄箱状の収納体21が得られる。
【0050】また、前記収納体21の表面に背面側の格
子模様を表出させようとするときは上記離間部14aに
おける折り曲げを背面側から上面側へと二つ折り状態と
し、以降のスライダー16(17)による係合素子14
の係合操作を上述の操作と同様に行えば、図10に示す
ごとき、格子模様が表面に表出した収納体21が形成さ
れる。ただし、この場合に形成される収納体21の帯状
体10の巻き回し方向は、図9に示す収納体21とは逆
向きとなる。
【0051】図11は本発明の第2実施例による帯状体
10の上面図であり、図12は同帯状体10の部分背面
図である。この実施例によれば、テープ11として構成
しているテープ本体12の一端から一体に延出部材15
が延設されている。この延出部材15は、前記テープ本
体12とは別個に製作されたテープ材料から構成するこ
ともできるが、本実施例にあっては、別個の前記延出部
材15をテープ本体12の一端に固着するものではな
く、単一のテープ材料を使って、テープ本体12と延出
部材15とを一体的に連続して製作されている。
【0052】また、本実施例における前記テープ本体1
2と前記延出部材15にあって、表裏面の模様や色彩を
互いに異なるものとしている。更に、延出部材15のテ
ープ幅を先端部を除いてテープ本体12のテープ幅より
も狭くしている。勿論、テープ本体12と延出部材15
のテープ幅を同一にすることもできる。前述のように、
本実施例にあっては、テープ本体12と延出部材15と
が単一のテープから連続して形成されるため、係合素子
14が一側縁に固着された係合素子取付テープ13を、
収納体の形成領域であるテープ本体12の2か所の離間
部14a,14bを除いたほぼ全周にわたって環状に縫
着する。従って、図11及び図12に示すように、延出
部材15は前記係合素子取付テープ13の外側に独立し
て延出している。
【0053】前記係合素子14は、通常のスライドファ
スナーに適用される噛合エレメントからなり、テープ本
体12には2か所の離間部14a,14bを残して、同じく
スライドファスナーのファスナーテープの一側縁に沿っ
て前記噛合エレメントが固着された係合素子取付テープ
13のテープ部分が縫製により取り付けられる。前記各
離間部14a,14bには、それぞれに開離嵌挿具18が固
着されている。離間部14a,14bを介して配される一対
の各係合素子取付テープ13には、それぞれに係合素子
14を係合離脱させるための2個のスライダー20a,
20bが、その連結柱とは反対側の開口部を各開離嵌挿
具18の箱体18bに向くようにして、それぞれ摺動可
能に取り付けられている。なお、2個のスライダー20
a,20bには、そのいずれについても既述したスライ
ダー16,17のごとく表裏両面で操作できる構造を採
用している。
【0054】前記延出部材15は、上述のようにテープ
本体12の他端から直接延設され、その先端部には雌係
脱部材である雌スナップ釦8がその雌係脱部8aをテー
プ表裏面に露呈させて固着されており、本実施例にあっ
ては前記延出部材15とテープ本体12との境界領域に
雄係脱部材である雄スナップ釦9が、その雄係脱部9’
をテープ表裏面に突出させて固着されており、更には前
記テープ本体12の離間部14bと隣接する部位にも雄
係脱部材である雄スナップ釦9が、その雄係脱部9’を
テープ表裏面に突出させて固着されている。
【0055】図13及び図14は上述の構成を備えた帯
状体10から製作される収納体22の一例を示してお
り、図13は蓋部22aの一端側から見た全体の斜視図
であり、図14は同じく蓋部22aの一端側から見た全
体斜視図である。前記収納体22は、一方の離間部14
aに固着された開離嵌挿具18の蝶棒18cをスライダ
ー20aに挿入すると共に箱体18bに挿入して箱棒1
8aと蝶棒18cとを連繋させたのち、帯状体10を前
記開離嵌挿具18を中心として螺旋状に巻き回しなが
ら、一方のスライダー20aを摺動させて対応する係合
素子14を係合させる。
【0056】そして、スライダー20aは図13に示す
ごとく、延出部材15の延出側端部附近の手前まで摺動
させて、蓋部22aの一方側縁の係合素子14を係合さ
せる。他方の離間部14bに固着された開離嵌挿具18
の蝶棒18cをスライダー20bに挿入すると共に箱体
18bに挿入して箱体18aと蝶棒18cとを連繋させ
たのち、スライダー20bは図13に示すごとく、蓋部
22aの他方側縁を摺動させ、引き続いて延出部材15
の延出側端部位の周縁を経て、前記一方のスライダー2
0aと相対するように摺動させて、係合素子14略全体
を係合させることにより得られる。
【0057】図示例の場合は、収納体22も偏平な矩形
箱状を呈しており、その上面蓋部22aの一方端部に上
記雄スナップ釦9が配され、延出部材15の基端部に他
の雄スナップ釦9が配されることになる。また、前記雌
スナップ釦8は収納体22の蓋部22aから直接外部に
延出した前記延出部材15の先端部に配される。この延
出部材15を手提げとして使う場合には、延出部材15
の先端部に固着された雌スナップ釦8を蓋部22aの一
端に配された雄スナップ釦9に係着させればよい。
【0058】なお、2個のスライダー20a,20bは
蓋部22aの一方側縁にて相対して配置されているが、
これは2個のスライダー20a,20bのいずれか一
方、或いはその双方を互いに離間する方向へ摺動させ
て、蓋部22aにおける係合素子14を離脱させれば、
収納体22内への収納物の出入れができる。
【0059】また、前記収納体22は、図11に示した
帯状体10の上面を表面に表出させるようにして形成さ
れたものであるが、本実施例にあっても図12に示した
前記帯状体10の背面側を表面に表出させて、図14に
示すような表面の模様が異なる収納体22を形成するこ
とができる。
【0060】この場合、一方の離間部14aに固着され
た開離嵌挿具18の蝶棒18cをスライダー20aに挿
入すると共に箱体18bに挿入して箱棒18aと蝶棒1
8cとを連繋させたのち、帯状体10を前記開離嵌挿具
18を中心として螺旋状に巻き回しながら、一方のスラ
イダー20aを摺動させて対応する係合素子14を係合
させ、そしてスライダー20aは図14に示す如く延出
部材15の延出側端部附近の手前まで摺動させて、蓋部
22aの一方側縁の係合素子14を係合させ、他方の離
間部14bに固着された開離嵌挿具18の蝶棒18cを
スライダー20bに挿入すると共に箱体18bに挿入し
て箱体18aと蝶棒18cとを連繋させたのち、スライ
ダー20bは図14に示すごとく、蓋部22aの他方側
縁を経て、延出部材15の延出側端部附近の手前まで摺
動させて、蓋部22aの他方側縁の係合素子14を係合
させることにより得られる。
【0061】本実施例にあっては、上述のごとく帯状体
10に取り付けられる雌雄の係脱部材である雌雄スナッ
プ釦8,9が、いずれもその係脱部8a,9’を表裏両
面側に突出させて構成されているため、前述のように帯
状体10を反転させて得られる収納体22にあっても、
その延出部材15の先端部を収納体22の蓋部22aの
一端部に係着させて手提げを形成することができる。ま
た、この場合の収納体22への収納物の出入れは2個の
スライダー20a,20bのいずれか一方のスライダー
を延出部材15の一端が延設している部位から離れる方
向へ摺動させて係合素子を離脱させればよい。
【0062】図15は本発明の第3実施例による帯状体
10の上面図である。この実施例と上記第2実施例との
相違点は、テープ本体12及び延出部材15が外側に
表出する表面を異なる色彩や模様が施された1本のテー
プ材料を使い、第1実施例の図4に示した具体例と同様
に、2本の重ね合わされた係合素子取付テープ13によ
り挟持するようにして縫着一体化する点、延出部材1
5の基端部に取り付けられた雄スナップ釦9が排除され
ている点、係合素子取付テープ13に取り付けられる
スライダー16が単一であり、従って開離嵌挿具18も
単一であり、他方の上記離間部14bにはスライドファ
スナーの上止具19が取り付けられている点、及びテ
ープ本体12の延出部材15の延出側端部にテープ幅方
向に長い延出部材挿通スリット21bが形成されている
点にある。
【0063】なお、上述の場合一本のテープ材料を使っ
ているが、これに限らず図3に示す如く二本のテープ材
料を重ね合わせたものでもよい。前記延出部材挿通スリ
ット21bを形成する点は、本実施例における特徴的な
構成である。その他の構成は、上記第2実施例と実質的
に同一の構成を備えている。
【0064】図16及び図17は、前述の構成を備えた
帯状体10の背面側を表出させて得られる収納体23の
部分的構造を模式的に示している。図16は前記収納体
23の延出部材15が延出する隅部の断面図であり、図
17は同部の外観図である。
【0065】前記帯状体10を使って、図15に示す上
面を表出させて収納体を形成する場合には、延出部材1
5は上記実施例2と同様に収納体の一隅部からテープ本
体12の延長状に延出して形成されるが、帯状体10の
背面側を表出させて収納体を形成すると、前記延出部材
15は収納体の内部に延出してしまう。そのため、本実
施例では上述のようにテープ本体12の延出部材15の
延出側端部にテープ幅方向に長い延出部材挿通スリット
21bを形成して、図16及び図17に示すごとく、収
納体23の内部に延出した延出部材15を前記延出部材
挿通スリット21bを通して外部に引き出せるようにし
ている。
【0066】図18は、本発明の第4実施例を示してい
る。この第4実施例において、延出部材15以外の構成
は上記第2、第3実施例と変わるところがない。本実施
例によれば、前記延出部材15がテープ材料から構成さ
れ、その延出部材15の延出長さを調整しようとするも
のである。そのため、本実施例では前記延出部材15に
長さ調整具30を取り付けている。
【0067】この長さ調節具30は、1個の矩形リング
状金具30aと1個の略Θ状金具30bとからなり、前
記延出部材15の自由端部を長さ方向に2分割して、そ
の長片側の端部を前記Θ状金具30bにジグザグ状に挿
通させると共に、その先端部を前記矩形リング状金具3
0aの1短辺部に挿通して反転させ、更にその先端部を
前記Θ状金具30bの中間連結杆部30b’に巻き回し
て取り付ける。一方、前記矩形リング状金具30aの他
の短辺部に前記分割された延出部材15の短片側部分1
5aを巻き回して、長さ方向に二つに折り返し、その重
合端部に上記雌スナップ釦8を固着する。前記Θ状金具
30bを延出部材15の長さ方向に摺動させることによ
り、延出部材15の長さを任意に調節することができ
る。
【0068】図19は、本発明の帯状体10の第5実施
例を示す上面図、図20は同帯状体10の延出部材15
の延設側端部の背面図である。本実施例によると、図2
1に例示する収納体24の本体24aを形成するに必要
なテープ幅と長さを有する長尺なテープ本体12の2か
所の離間部14a,14bを除いた全周縁にわたって、
係合素子取付テープ13が縫着により取り付けられてい
る。2か所に形成された離間部14a,14bの一方の
離間部14aには、上記第1実施例と同様に、開離嵌挿
具18が取り付けられており、他方の離間部14bには
上止具19が取り付けられている。
【0069】本実施例にあっては、上記延出部材15を
同一のテープ材料を使ってテープ11として構成してい
るテープ本体12とともに裁断し、前記離間部14a,
14bのうち開離嵌挿具18が取り付けられていない他
方の離間部14bからテープ本体12の長手方向に直交
させて一体に延設させている。この実施例にあっても、
テープ本体12及び延出部材15が外側に表出する側の
表面に異なる色彩や模様が施された2本のテープ材料1
2a,12bを使い、第1実施例の図3に示した具体例
と同様に、2本の重ね合わされたテープ材料12a,1
2bの周縁により係合素子取付テープ13を挟持するよ
うにして縫着一体化している。
【0070】また、前記テープ本体12の前記延出部材
15が延出する離間部14bの近傍と所定の部位に、そ
れぞれ雄スナップ釦9がその係脱部9’を表裏側に突出
させて取り付けられており、前記延出部材15の先端に
は雌スナップ釦8が係脱部8aを表裏に突出させて取り
付けられている。
【0071】かくして得られる帯状体10上面側或いは
背面側を外側に表出させるようにして、既述した第1実
施例と同様の操作を行えば、図21に示すように、偏平
な矩形箱型の収納体24を形成されると共に、収納体2
4の上側の一端からは、延出部材15が延出して、その
先端部の雌スナップ釦8を収納体24本体24aに取り
付けられた雄スナップ釦9を係着させて吊下げ具を形成
できる。
【0072】図22は本発明の第6実施例による帯状体
10を示しており、前述の第5実施例と同様の構造を有
するテープ11として構成しているテープ本体12の離
間部14bから延出部材であるループ状に紐状体15’
を延出させている。この紐状体15’はテープ本体12
の周縁に縫着される係合素子取付テープ13を前記離間
部14bから延長させることにより得られる。しかしな
がら、単に係合素子取付テープ13をそのままの状態で
延長させるものではなく、延出部材に相当する係合素子
取付テープ13において、ループ状の前記紐状体15’
は係合素子である噛合エレメント14が等ピッチで連結
しているテープ部分を残して、他のテープ部分を切除す
ることにより得ている。この実施例にあっては、前記紐
状体15’を肩掛けや首掛けとして用い、収納体を携行
することができる。
【0073】前記紐状体15’は、噛合エレメント14
がチェーンのごとく連続して配されて構成される。この
とき、スライダー16(17)をループ端に向けて摺動
させると噛合エレメント14が噛合し、収納体24に向
けて摺動させると噛合エレメント14の噛合が解除され
るような向きに取り付けておけば、同スライダー16
(17)を操作することによりループの大きさを任意に
調節することができる。また、この実施例において、紐
状体15’の自由端に、収納体本体と係着するスナップ
釦を取付ければ、図21と同様な吊下げ具付きの収納体
を形成することもできる。
【0074】以上は、本発明の代表的な実施例について
説明したものであり、本発明の帯状体10及び収納体2
1〜24が上述の実施例に挙げた形態に限定されるもの
ではなく、テープ本体の長さと幅を適当に設定し、上記
テープ本体の周縁に形成される2か所の離間部の位置を
変更することにより、三角錐形状のや円筒状などの携帯
をもつ収納体を形成することもでき、或いはテープ本体
の形態を変更することにより他の多様な形態を有する収
納体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である帯状体の一部を省略
して示す上面図である。
【図2】同帯状体の背面図である。
【図3】前記帯状体に固着された係合素子の係合時にお
ける具体例の部分断面図である。
【図4】同じく他の具体例を示す部分断面図である。
【図5】同じく、さらに他の具体例を示す部分断面図で
ある。
【図6】図3に示すスライダーの構造例を示す側面図で
ある。
【図7】図4に示すスライダーの構造例を示す斜視図で
ある。
【図8】同スライダーの引手の移動態様を説明する側面
図である。
【図9】前記第1実施例の帯状体から得られる収納体の
側面図である。
【図10】同帯状体の背面側を表出させて得られる収納
体の側面図である。
【図11】本発明の第2実施例である帯状体の一部を省
略して示す上面図である。
【図12】その延出部材が延設された側の端部構造例を
示す部分背面図である。
【図13】同帯状体の上面を表出させて得られる収納体
の全体斜視図である。
【図14】同帯状体の背面を表出させて得られる収納体
の全体斜視図である。
【図15】本発明の第3実施例による帯状体の一部を省
略して示す上面図である。
【図16】同帯状体の背面を表出させて得られる収納体
の延出部材を表出させるときの構造を示す部分断面図で
ある。
【図17】同収納体の部分斜視図である。
【図18】本発明の第4実施例を示す長さ調節機能を有
する延出部材の端部斜視図である。
【図19】本発明の第5実施例による帯状体の一部を省
略して示す上面図である。
【図20】同帯状体の延出部材の延出側端部の背面図で
ある。
【図21】前記第5実施例により得られる収納体の一部
を示す部分斜視図である。
【図22】本発明の第6実施例による帯状体の一部を省
略して示す上面図である。
【符号の説明】
8 雌係脱部材(雌スナップ釦) 8a 雌係脱部 9 雄係脱部材(雄スナップ釦) 9’ 雄係脱部 10 帯状体 11 テープ 12 テープ本体 12a,12b テープ材料 13 係合素子取付テープ 13a,13b テープ材料 14 係合素子(噛合エレメント) 14a,14b 離間部 15 延出部材 15a 短片側部分 16,17,20a,20b 係合素子係脱操作手段(スライ
ダー) 16a,17a 連結柱 16b,16c,17b,17c 翼板 21〜24 収納体 30 長さ調節手段(長さ調整具) 30a 矩形状リング金具 30b Θ状金具 30b’ 連結杆部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺なテープ(11)の周縁に沿って、互い
    に係脱可能な複数の係合素子(14)が順次固着されてなる
    帯状体(10)であって、 前記テープ(11)の表裏面が互いに異なる模様や色彩を有
    してなることを特徴とする帯状体。
  2. 【請求項2】 前記テープ(11)が、長尺なテープ本体(1
    2)と、外側の側縁に沿って複数の前記係合素子(14)が固
    着される係合素子取付テープ(13)とから構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の帯状体。
  3. 【請求項3】 前記テープ本体(12)の表裏面が互いに異
    なる模様や色彩を有してなることを特徴とする請求項2
    記載の帯状体。
  4. 【請求項4】 前記係合素子取付テープ(13)の表裏面が
    互いに異なる模様や色彩を有してなることを特徴とする
    請求項2記載の帯状体。
  5. 【請求項5】 前記テープ本体(12)と係合素子取付テー
    プ(13)との表面が同一の模様や色彩を有し、それぞれの
    裏面が表面とは互いに異なる模様や色彩を有してなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の帯状体。
  6. 【請求項6】 前記テープ本体(12)及び前記係合素子取
    付テープ(13)のそれぞれが少なくとも一本のテープ材料
    から構成され、前記係合素子取付テープ(13)の係合素
    子固着側周縁とは反対側の周縁が前記テープ本体(12)
    の表裏面のいずれかの周縁に載置して取着されてなるこ
    とを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の帯状
    体。
  7. 【請求項7】 前記テープ本体(12)が二本のテープ材料
    (12a, 12b) から構成され、前記係合素子取付テープ(1
    3)が少なくとも一本のテープ材料から構成されてなり、
    前記二本のテープ材料(12a, 12b) の周縁が前記係合素
    子取付テープ(13)の係合素子固着側の周縁とは反対側の
    周縁を挾持して取着されてなることを特徴とする請求項
    3乃至5のいずれかに記載の帯状体。
  8. 【請求項8】 前記テープ本体(12)が少なくとも一本の
    テープ材料から構成され、前記係合素子取付テープ(13)
    の少なくとも係合素子固着側の周縁とは反対側の周縁部
    分が二本のテープ材料(13a, 13b) から構成されてな
    り、前記二本のテープ材料(13a, 13b) が前記テープ本
    体(12)の周縁を挾持して取着されてなることを特徴とす
    る請求項3乃至5のいずれかに記載の帯状体。
  9. 【請求項9】 前記係合素子(14)を係脱させる係合素子
    係脱操作手段(16,17,20a,20b) が取り付けられてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の帯状体。
  10. 【請求項10】前記係合素子係脱操作手段(16,17,20a,2
    0b) が表裏両面からの操作が可能な構造を有してなるこ
    とを特徴とする請求項9記載の帯状体。
  11. 【請求項11】前記テープ(11)の一部から細長い延出部
    材(15)が延設されてなることを特徴とする請求項1又は
    2記載の帯状体。
  12. 【請求項12】前記テープ(11)と前記延出部材(15)とが
    互いに係脱できる雄雌係脱部材(8,9)を有してなること
    を特徴とする請求項11記載の帯状体。
  13. 【請求項13】前記延出部材(15)が前記テープ(11)と同
    一の素材から構成されてなることを特徴とする請求項1
    1又は12記載の帯状体。
  14. 【請求項14】前記延出部材(15)が長さを調節できる長
    さ調節手段(30)を有してなることを特徴とする請求項1
    1及至13のいずれかに記載の帯状体。
  15. 【請求項15】前記延出部材(15)がテープ(11)の周縁に
    沿って縫着される係合素子(14)を有する前記係合素子取
    付テープ(13)の一部からなり、係合素子(14)を連続的に
    連結するその係合素子固着部分から構成されてなること
    を特徴とする請求項11又は12記載の帯状体。
  16. 【請求項16】請求項1又は10記載の帯状体の係合素
    子を順次係合させることにより得られてなることを特徴
    とする物品収納体。
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