JP2002238539A - フィルタ検査装置 - Google Patents

フィルタ検査装置

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JP2002238539A
JP2002238539A JP2001036809A JP2001036809A JP2002238539A JP 2002238539 A JP2002238539 A JP 2002238539A JP 2001036809 A JP2001036809 A JP 2001036809A JP 2001036809 A JP2001036809 A JP 2001036809A JP 2002238539 A JP2002238539 A JP 2002238539A
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filter
plug
inspection
drum
cigarette
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JP2001036809A
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English (en)
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Toyomizu Arakawa
豊水 荒川
Tadao Yoneuchi
忠夫 米内
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Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デュアル構造のフィルタロッドは、フィルタ
シガレットの製造過程でフィルタ層の脱落が生じやすい
ため、その脱落を確実に検査する必要がある。 【解決手段】 フィルタ装着機に適用されたフィルタ検
査装置は、フィルタロッドが2本のフィルタプラグに切
断された後、これを一列に整列させて搬送し、この搬送
経路の途中でフィルタ層の脱落を検査する。整列ドラム
8から一列で送出されるフィルタプラグFPは第1加速
ドラム12に受け取られ、ここでその搬送速度を増速さ
れる。第1加速ドラム12の両側にフィルタプラグFP
を挟んでビームセンサ48が配置されており、ビームセ
ンサ48はその検査光に基づきチャコールフィルタ層の
有無を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルタシガレット
の製造に使用される多層構造のフィルタをその製造過程
で検査するフィルタ検査装置に係り、特にフィルタロッ
ドやフィルタプラグからのフィルタ層の脱落を検査する
のに適したフィルタ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタシガレット用のプレーンフィル
タは、一般にはセルロースアセテート系の繊維束を巻取
紙により包み込んで形成されている。更に近年ではシガ
レットの喫味改良のため、デュアルフィルタと称される
二層構造のフィルタが多く採用されている。デュアルフ
ィルタは上述のアセテートフィルタ層を有するほか、フ
ィルタ素材中にチャコール粒子を分布して添加したも
の、つまりチャコールフィルタ層をも含んでいる。
【0003】デュアルフィルタはそのチャコールフィル
タ層がシガレットの一端に接続される一方、アセテート
フィルタ層はフィルタの吸口側に露出する。このような
デュアルフィルタの構造は、それぞれ別個に製造された
二種類のフィルタセグメントを直列につなぎ合わせるこ
とで実現されており、個々のセグメントはフィルタ層の
種類毎に製造されている。そして二種類のフィルタセグ
メントを軸方向に連ねて交互に配列し、これらを更に成
形紙により一体に巻き上げると、軸方向に多層構造をな
すフィルタロッドが形成される。
【0004】形成されたフィルタロッドは、所定長さ毎
に切断された状態でフィルタ供給機に受け入れられる。
そしてフィルタロッドは風送管を通じてフィルタ供給機
からフィルタ装着機に風送され、フィルタ装着機内にて
更に2〜3個のフィルタプラグに切断される。この後、
フィルタプラグの両端にそれぞれシングル巻のシガレッ
トが位置付けられ、これらはチップペーパ片の巻き付け
により接続されてダブルフィルタシガレットとなる。ま
たダブルフィルタシガレットはそのフィルタプラグの中
央にて切断され、個々のフィルタシガレットに分割され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した多層構造のフ
ィルタロッドは、二種類のフィルタ層を単に連ねて巻き
上げたものであるから、各層の間に結合力はなく、これ
らは軸方向に容易に分離する。この点、アセテート繊維
のみのプレーンフィルタでは通常、その巻取紙のラップ
代に沿ってラップ糊が塗布されるほか、その中程には巻
取紙とフィルタ繊維とを接着するための筋状のレール糊
が塗布されている。しかしながら、チャコールフィルタ
はその製造過程でチャコール粒子を繊維に添加する都合
上、その巻取紙にはラップ糊しか塗布されていない。こ
のため、フィルタシガレットの製造過程でフィルタロッ
ドないしフィルタプラグが大きく揺すられ、また急激な
加速度の変化を伴う外力を受ける機会に多く晒される
と、その両端からフィルタ層が脱落することがある。
【0006】このようなフィルタ層の脱落は、製造され
たフィルタロッドをフィルタシガレット製造工場へ輸送
する段階、また、フィルタロッドを用いてフィルタシガ
レットを製造する段階の何れの段階でも生じる可能性が
あるため、その発見や予測は容易なことではない。そこ
で本発明は上述の事情に鑑み、多層構造を有するシガレ
ット用フィルタに生じるフィルタ層の脱落を効率的に検
査することができるフィルタ検査装置の提供を課題とし
たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルタ検査装
置(請求項1)は、フィルタ装着機においてフィルタロ
ッドがフィルタプラグ毎に分割され、そしてシガレット
に接続される直前にフィルタ層の脱落を検査するもので
ある。フィルタ装着機はフィルタロッドをホッパ内に蓄
えるとともに、ホッパから繰り出したフィルタロッドを
所定本数に切断して個々のフィルタプラグに分割し、こ
の後、フィルタプラグの両端にそれぞれシングル巻シガ
レットを接続してダブルフィルタシガレットを形成す
る。そして本発明のフィルタ検査装置は、フィルタ装着
機においてフィルタロッドから分割された個々のフィル
タプラグを横一列に整列させる整列手段と、整列させた
フィルタプラグをシングル巻シガレットとの接続位置ま
で搬送する搬送経路と、搬送経路の両側に配置されてフ
ィルタプラグの両端からのフィルタ層の脱落を検査する
検査手段とを備えたものである。
【0008】上述したフィルタ検査装置によれば、フィ
ルタシガレットの製造に使用される全てのフィルタプラ
グについての検査が可能であり、かつ、フィルタロッド
の製造後において何れの過程で生じたフィルタ層の脱落
をも最終的に検査することができる。上述した検査手段
はフィルタプラグの両端面との間にて検査光を投受光す
る光学的センサを含み、この光学的センサによりフィル
タ層の有無を検出してその脱落を検査する(請求項
2)。光学的センサには例えば、距離設定型の光電スイ
ッチを用いることができ、光学的センサは所定の距離だ
け離れたスポット位置でのフィルタ層の有無を検出する
ことができる。光学的センサによる検査光の受光はフィ
ルタプラグの搬送速度に同期した一定のタイミングによ
りなされ、光学的センサは搬送される全てのフィルタプ
ラグに対して検査光を投受光する。光学的センサにより
フィルタプラグの両端にフィルタ層の存在が検出できれ
ば、そのフィルタプラグは正常品と判定することができ
る。逆に何れか一方でもフィルタ層の存在が検出できな
い場合、そのフィルタプラグは欠陥品と判定される。
【0009】また検査手段が光学的センサによりフィル
タ層の有無を検出するとき、その検査光の光軸とフィル
タプラグの軸線との間に所定の角度が設定されているこ
とが好ましい(請求項3)。フィルタロッドないしフィ
ルタプラグからフィルタ層が脱落した後は、その周囲の
巻取紙あるいは成形紙だけが残された状態となる。この
ため検査光の光軸がフィルタプラグの軸線と平行に設定
されていると、フィルタプラグの搬送と検査光の受光タ
イミングとの同期ずれによって巻取紙や成形紙のエッジ
に検査光が反応することがあり、実際にはフィルタ層が
脱落していても、そこにフィルタ層が有るものと誤って
判断するおそれがある。このため本発明では光軸と軸線
との間に所定の角度を設定することで、受光タイミング
において検査光を巻取紙のエッジに反応させない方法が
採られている。
【0010】また本発明のフィルタ検査装置(請求項
4)は、検査手段によりフィルタ層の脱落が認められた
とき、そのフィルタプラグを含むダブルフィルタシガレ
ットをフィルタ装着機から排除する排除手段を更に備え
ている。フィルタ装着機の構造上、フィルタプラグを単
独で排除するよりも、その後工程においてダブルフィル
タシガレットとなった状態でフィルタプラグおよびシガ
レットを一括して排除する方が効率的である。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は多層構造のフィルタロッド
FRを具体的に示しており、このフィルタロッドFRは
例えば軸方向に交互に配列されたアセテートフィルタ層
AFとチャコールフィルタ層CFとを有している。アセ
テートフィルタ層AFはセルロースアセテートの繊維か
らなり、繊維はバインダを介して束状にまとめられてい
る。一方チャコールフィルタ層CFはシート状に加工さ
れたセルロースアセテート繊維やフィルタ用の不織布な
どをクレープして棒状に丸めたものであり、その繊維中
にチャコール粒子が分布して添加されている。アセテー
トフィルタ層AFおよびチャコールフィルタ層CFは何
れも巻取紙WPに包み込まれ、それぞれ独立したフィル
タセグメントとして別個に製造されている。フィルタロ
ッドFRは、これら二種類のフィルタセグメントを軸方
向に連ねて成形紙FPにより一体に巻き上げることで形
成されている。
【0012】図2は、多層構造のフィルタロッドFRを
用いたフィルタシガレットの製造工程およびその製造を
行うためのフィルタ装着機を概略的に示している。フィ
ルタロッドFRは例えばフィルタチップ4個分に相当す
る長さを一単位として形成され、この状態で図示しない
フィルタ供給機の供給ホッパに受け入れられている。フ
ィルタ供給機とフィルタ装着機との間は風送管により接
続されており、フィルタロッドFRはフィルタ供給機か
ら風送管を通じてフィルタ装着機に風送される。フィル
タ装着機もまたロッドホッパを備えており、風送された
フィルタロッドFRは受取機(ともに図示していない)
を介してロッドホッパ内に蓄えられる。
【0013】フィルタ装着機は図2に示されるドラム列
を備え、ドラム列はフィルタ装着機のローリングセクシ
ョンまで延びている。ドラム列は多数の溝付きドラムか
らなり、個々のドラムの外周面にはその周方向に等間隔
を存して多数の保持溝が設けられている。また保持溝に
はサクション力によってフィルタロッドFR等が保持さ
れる。
【0014】ドラム列の先頭にはカッティングドラム2
が配置されており、ロッドホッパ内から繰り出されたフ
ィルタロッドFRは先ずカッティングドラム2に送られ
る。ドラム列の回転方向はフィルタロッドFRの軸線に
直交する方向に合致しており、それゆえカッティングド
ラム2の回転に伴い、フィルタロッドFRはその横方向
に搬送される。カッティングドラム2に隣接してディス
ク状のプラグナイフ4が配設されており、プラグナイフ
4はカッティングドラム2と相対する方向に回転しなが
らフィルタロッドFRをその中央から2つに切断する。
【0015】フィルタロッドFRが切断されると2本の
フィルタプラグFPが形成される。この工程は図2の製
造工程でみて領域A1に示されており、図示のように個
々のフィルタプラグFPはその中央にアセテートフィル
タ層AFが位置し、これを挟んで両側にチャコールフィ
ルタ層CFが配置された構造となる。フィルタロッドF
Rから分割されたフィルタプラグFPは次にグレーディ
ングドラム6に受け渡される。公知のようにグレーディ
ングドラム6は溝数の異なる複数の合わせドラムからな
り、図2の例では機体奥に位置するドラムの溝数が手前
のドラムより1つ多い。図2の製造工程中その領域A2
に示されるようにフィルタプラグFPは並列の状態でグ
レーディングドラム6に乗り移り、そしてグレーディン
グドラム6上で周方向に溝1つ分だけ互いの位置がずれ
る。
【0016】フィルタプラグFPはグレーディングドラ
ム6から千鳥掛に2列をなして次の整列ドラム8に受け
渡され、整列ドラム8にて横1列に整列される。図2の
製造工程中その領域A3に示されるように、整列ドラム
8の両側には整列ガイド10が配置されており、整列ド
ラム8の回転に伴いフィルタプラグFPは整列ガイド1
0に案内されて幅方向の中央に寄せられる。合わせて整
列ガイド10のガイド面からブローエアが噴き出してお
り、フィルタプラグFPはブローエアに押されて軸方向
に移動し、そして図示しないストッパに規制されて1列
に整列される(整列手段)。
【0017】次にフィルタプラグFPは整列ドラム8か
ら第1加速ドラム12および第2加速ドラム14に順次
乗り移り、この過程で2段階に搬送速度を増速される。
製造工程中その領域A4に示されるように、第1および
第2加速ドラム12,14は整列されたフィルタプラグ
FPをその横方向に搬送する搬送経路を形成し、そして
フィルタプラグFPは第2加速ドラム14から次のホッ
パドラム16に供給される。
【0018】フィルタ装着機にはまた、図示しないたば
こ巻上機(シガレット製造機)からシガレットが供給さ
れる。シガレットは2本分の長さを有した2倍長シガレ
ットDSの状態で供給され、この後、図2の製造工程で
みて領域B1に示されるように、2倍長シガレットDS
はその中央から切断されて2本のシングル巻シガレット
Sとなる。シングル巻シガレットSもまた図示しないド
ラム列を通じて横方向に搬送され、この間、製造工程で
みて領域B2に示されるように2本のシングル巻シガレ
ットSは互いに軸方向に離間して配列される。
【0019】上述したホッパドラム16には第2加速ド
ラム14の他にトランスファドラム18が隣接して配置
されており、軸方向に離間されたシングル巻シガレット
Sの列はトランスファドラム18からホッパドラム16
に供給される。このとき図2の製造工程中その領域B3
に示されるように、ホッパドラム16には先にフィルタ
プラグFPが供給されており、2本のシングル巻シガレ
ットSの列はその両側に1本ずつ配列される。
【0020】この後ホッパドラム16の回転に伴い、シ
ングル巻シガレットSは図示しないフローティングディ
スクにより幅寄せされてフィルタプラグFPとの間隔を
詰められ、この状態でダブルフィルタシガレットの中間
品となる。ホッパドラム16の回転方向でみて、トラン
スファドラム18の下流にはコークドラム20が隣接し
て配置されており、ダブルフィルタシガレットの中間品
はコークドラム20からチップペーパ片の供給を受け
る。チップペーパ片を貼り付けられたダブルフィルタシ
ガレットの中間品は次にローリングドラム22に受け渡
される。そして、ダブルフィルタシガレットの中間品は
図示しない転動ガイドの働きによりローリングドラム2
2の外周面上を転動し、チップペーパ片の巻き付けによ
りダブルフィルタシガレットとなる。
【0021】図3は上述した第1および第2加速ドラム
12,14をより具体的に示している。第1加速ドラム
12の受け取り位置には第1アッパガイド24が配置さ
れており、また第2加速ドラム14への引き渡し位置に
は第1ロワガイド26が配置されている。第1アッパガ
イド24は整列ドラム8の保持溝からフィルタプラグF
Pを離脱させ、第1加速ドラム12の保持溝内に落とし
込む働きをする。
【0022】同様に第2加速ドラム14の受け取り位置
に第2アッパガイド28が配置されており、第1ロワガ
イド26と第2アッパガイド28とが協働して第1加速
ドラム12から第2加速ドラム14へのフィルタプラグ
FPの乗り移りを案内する。また第2加速ドラム14の
引き渡し位置には第2ロワガイド30が配置されてお
り、第2ロワガイド30は第2加速ドラム14からホッ
パドラム16へのフィルタプラグFPの乗り移りを案内
する。
【0023】実機において、整列ドラム8はフィルタ装
着機の機体正面側をカバー32により覆われているが、
整列ドラム8から第1加速ドラム12にフィルタプラグ
FPが受け渡されると、フィルタプラグFPはその両端
面を機体正面側および機体奥側にてそれぞれ露出させる
ことができる。このためフィルタプラグFPが第1加速
ドラム12の回転に伴い搬送されるとき、その搬送経路
の両側にてチャコールフィルタ層CFの脱落を検査する
ことが可能となる。
【0024】図3に加えて図4および図5はフィルタ検
査装置の一実施形態をより詳細に示しており、以下にそ
の具体的な構造について説明する。上述した第1アッパ
およびロワガイド24,26はガイドホルダ34を介し
て連結されており、ガイドホルダ34は第1加速ドラム
12から径方向に離間して、その側方を上下方向に延び
ている。第1アッパおよびロワガイド24,26はそれ
ぞれ基端部にてガイドホルダ34にボルト接合され、こ
れらは機体前面に沿う方向に延びている。なお図示の例
では何れも六角穴付きボルトが使用されている。
【0025】図4に示されるようにフィルタ装着機の機
体にはブラケット36が固定されており、ブラケット3
6は機体前面から前方に向かって水平に延びている。ブ
ラケット36の基端はフィルタ装着機の機体前面に合致
するべくフランジ状に形成され、この基端部分にてボル
ト38により締結されている。図4中、二点鎖線で示す
ようにブラケット36の先端もまたフランジ形状に形成
されており、この先端部分に上述したガイドホルダ34
がボルト40により締結されている。なおボルト38,
40は何れも上下2個所ずつ配置されている。
【0026】ガイドホルダ34の機体前面側にはブロッ
ク42が取り付けられている。ブロック42は縦断面で
みてハット形状をなし、その中央がボルト40の頭部を
跨いで上下方向に延びている。またブロック42の上下
端は何れもフランジ状に形成され、ブロック42はこれ
ら上下端部分にてガイドホルダ34にボルト接合されて
いる。
【0027】ブロック42に対してアングルブラケット
44が取り付けられており、このアングルブラケット4
4にはフロントプレート46を介して手前側のビームセ
ンサ48が固定されている。アングルブラケット44は
断面山形状をなし、その一方の翼がブロック42に宛が
ってボルト接合され、他方の翼は機体前方に向けて張り
出している。フロントプレート46はその基端がアング
ルブラケット44の張り出し部分に下方から重ね合わせ
た状態でボルト接合され、アングルブラケット44から
第1加速ドラム12に向けて斜め上方に延びている。ビ
ームセンサ48はフロントプレート46の下面にて固定
され、検査対象となるべきフィルタプラグFPに相対し
て位置決めされている。
【0028】上述したアングルブラケット44はその両
翼に長孔を有し、何れも長孔を通じてボルトを挿通させ
ている。このうちブロック42にねじ込むボルトを挿通
する長孔は上下方向に延びており、フロントプレート4
6にねじ込むボルトを挿通する長孔は機体前面に沿う方
向に延びている。これによりビームセンサ48の機体に
対する上下方向の位置と横方向の位置とがそれぞれ独立
して調整可能となっている。
【0029】機体奥側のビームセンサ50はフィルタプ
ラグFPの搬送経路を挟んで手前側のビームセンサ48
と対称に配置されている。図4,図5に示されるように
上述したブラケット36には補助プレート52がボルト
接合されており、この補助プレート52はブラケット3
6から下方に延びている。補助プレート52の延出部分
にはセンサブラケット54がボルト接合されており、セ
ンサブラケット54はプレート52から鉛直下方に延
び、その下端にベースプレート56を固着して支持して
いる。ベースプレート56はセンサブラケット54の下
端から第1加速ドラム12に向けて斜め上方に延びてお
り、その上面にはリヤプレート58がボルト接合されて
いる。ビームセンサ50はリヤプレート58の上面にて
固定され、同様に検査対象となるべきフィルタプラグF
Pに相対して位置決めされている。補助プレート52と
センサブラケット54,リヤプレート58は何れも長孔
を有しており、それぞれ長孔を通じてボルトを挿通させ
ている。このうち補助プレート52の長孔は上下方向に
延びており、センサブラケット54の長孔は水平方向に
延びている。またリヤプレート58の長孔は機体前面に
沿う方向に延びており、これによりビームセンサ50の
機体に対する上下方向の位置と前後方向および横方向の
位置がそれぞれ独立して調整可能となっている。
【0030】図6はビームセンサ48,50を用いたフ
ィルタプラグFPの検査の概要を示している。ビームセ
ンサ48,50は例えば距離設定型の光電スイッチから
なり、予め設定した位置における対象物の有無を光学的
に検出してセンサ信号を出力することができる。この場
合、対象物はフィルタプラグFPの両端におけるチャコ
ールフィルタ層CFであり、その検査光が対象物を捉え
る位置は、各ビームセンサ48,50の投受光面と搬送
されるフィルタプラグFPの両端面との間の相対的な位
置関係に基づいて設定される。
【0031】ビームセンサ48,50からそれぞれ出力
されるセンサ信号は判定回路60に入力される。また判
定回路60には第1加速ドラム12によるフィルタプラ
グFPの搬送速度に同期したタイミング信号が供給され
ており、このタイミング信号はビームセンサ48,50
による検査位置に個々のフィルタプラグFPが到達する
周期で与えられる。判定回路60はタイミング信号と同
期を取りながらビームセンサ48,50からそれぞれ入
力されるセンサ信号を処理し、何れのセンサ信号からも
対象物(チャコールフィルタ層CF)の存在を検出でき
るときは、検査の対象となったフィルタプラグFPが正
常品であると判定する。これに対し、何れか一方でもセ
ンサ信号から対象物の存在を検出できないときは、検査
対象となったフィルタプラグFPを欠陥品として判定す
る。
【0032】図7は、上述した検査位置におけるフィル
タプラグFPと検査光の光軸との相対関係を示してい
る。機体手前側のビームセンサ48を例に挙げると、ビ
ームセンサ48の検査光の投受光面はフィルタプラグF
Pの端面(チャコールフィルタ層CFの断面)に真正面
から対向していない。従ってフィルタプラグFPの軸線
Xと検査光の光軸との間に所定の角度が設定されてお
り、この角度の設定は以下の要領で行うことができる。
【0033】フィルタプラグFPにチャコールフィルタ
層CFの脱落が生じた場合、その周囲に円筒状の巻取紙
または成形紙のみが残された状態となる。このとき検査
光の光軸がフィルタプラグFPの軸線に合致している
と、検査光が巻取紙または成形紙のエッジに反応し、チ
ャコールフィルタ層CFがあるものとして誤判定を招く
おそれがある。このような誤判定を防止するため、検査
光が巻取紙または成形紙のエッジを捉えることがないよ
うにフィルタプラグFPの軸線Xと検査光の光軸との角
度を調整して設定する。
【0034】また、第1加速ドラム12の保持溝からフ
ィルタプラグFPが突出する長さLが両側で等しくなる
位置を基準とすると、この基準位置に対し個々のフィル
タプラグFPは軸方向に最大誤差α(例えば2mm)だ
け変位していることがあるものとする。従ってフィルタ
プラグFPの片側だけでみると、保持溝からの突出長さ
は(L±α)の範囲内で変動する。このとき、基準位置
から最大誤差αだけ引っ込んだ位置(突出長さ=L−
α)でチャコールフィルタ層CFの断面における検査光
の光芒B(ハッチングを施して示す)に欠損が生じない
ように調整することが好ましい。これは光芒Bの欠損に
よりビームセンサ48,50の検出感度が低下するのを
防止するためである。
【0035】フィルタ装着機の運転中、上述した判定回
路60による判定は個々のフィルタプラグFPについて
行われる。判定回路60で正常品の判定が成立したとき
は特にその後の処理は必要でない。これに対し、判定回
路60で欠陥品の判定が成立すると、その判定値が排除
コントローラ62に入力される。図8はフィルタ装着機
におけるダブルフィルタシガレットWの排除装置を概略
的に示している。フィルタプラグFPが欠陥品であって
も、実機上ではフィルタプラグFPを単独で排除するこ
とはせず、その後工程のダブルフィルタシガレットWの
状態で排除することが好ましい。欠陥品のフィルタプラ
グFPを含むダブルフィルタシガレットWの排除は、例
えば上述したローリングドラム22に連なるチェッキン
グドラム64において行うことができる。チェッキング
ドラム64は公知のように、ダブルフィルタシガレット
Wの通気検査を行い、ここで巻紙の破れがある穴巻品や
ダイリューション過多等の不良品を排除する機能を有し
ている。
【0036】図7に示されているように、排除コントロ
ーラ62にもまたタイミング信号が分配して供給されて
おり、排除コントローラ62は欠陥品の判定値が入力さ
れると、その時点からタイマカウンタを起動させる。こ
の後、欠陥品と判定されたフィルタプラグFPがシング
ル巻シガレットSに装着され、そのダブルフィルタシガ
レットWがチェッキングドラム64における排除位置に
到達するとき、そのタイミングに合わせて排除コントロ
ーラ62は排除信号を出力する。
【0037】チェッキングドラム64には排除位置で保
持溝に連通する空圧路66が設けられており、この空圧
路66には制御弁68の開弁によりブローエアを供給す
ることができる。排除コントローラ62から排除信号が
出力されると制御弁68が開弁され、欠陥品のフィルタ
プラグFPを含むダブルフィルタシガレットWはチェッ
キングドラム64の保持溝から排除される(排除手
段)。
【0038】上述のように、本発明のフィルタ検査装置
はフィルタプラグFPがシングル巻シガレットSに接続
される直前の工程でその両端におけるチャコールフィル
タ層CFの有無を検出しているため、欠陥品を確実に検
出することができる。またその排除においては既存のチ
ェッキングドラム64における排除機能を利用している
ため、フィルタ装着機の大幅な改作を必要とすることは
ない。
【0039】本発明は上述した実施形態のみに限られ
ず、各種の態様にて実施可能である。例えば、一実施形
態では二層構造のシガレットフィルタを挙げているが、
フィルタ層は三種類以上であっても良い。またフィルタ
シガレットの製造過程でフィルタロッドFRから2本の
フィルタプラグFPが形成される例を挙げているが、フ
ィルタ装着機は3本以上のフィルタプラグに分割される
フィルタロッドを用いる態様であってもよい。
【0040】またビームセンサ48,50の配置は特に
限定されておらず、第2加速ドラム14の両側にビーム
センサ48,50が配置されていてもよい。更にビーム
センサ48,50の光軸の設定は適宜に調整可能であ
る。またフィルタプラグFPの検査は一つの検査位置で
その両側を同時に検査する態様だけに限られず、1本の
フィルタプラグFPについて異なる二つの位置で片側ず
つチャコールフィルタ層CFの脱落を検査し、時間差を
おいて正常品または欠陥品を判定する態様であってもよ
い。この場合、ビームセンサ48,50は搬送経路上で
異なる位置に配置され、判定回路60はビームセンサ4
8,50の両方からセンサ信号が出力された時点で正常
品または欠陥品の判定を行うことができる。
【0041】その他、図示ともに説明したフィルタ装着
機や検査装置の具体的な構造や部材は一実施形態のもの
に限定されることなく、その他の均等手段にて置き換え
可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明のフィルタ検査装置(請求項1)
はフィルタプラグがシングル巻シガレットに接続される
直前でそのフィルタ層の脱落を直に検査するため、その
欠陥品を確実に発見することができる。また光学的セン
サを用いてフィルタ層の有無を検出する態様であれば
(請求項2)、フィルタプラグが高速で搬送される過程
でその検査を正確に行うことができる。特に光学的セン
サの検査光がフィルタ層のみを捉えるような配置がなさ
れていれば(請求項3)、検査結果の信頼性も大きく向
上する。
【0043】更に、検査の結果フィルタプラグが欠陥品
であったとき、これをシガレットへの接続後に一括して
排除するものであれば(請求項4)、既存のフィルタ装
着機の機能を利用した簡便な構成によりフィルタ検査装
置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多層構造のフィルタロッドを表す断面図であ
る。
【図2】フィルタ装着機によるフィルタシガレットの製
造工程をその構成とともに表す概略図である。
【図3】フィルタ検査装置の一部につき、その具体的な
構成を表す正面図である。
【図4】図3中、IV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図4中、V−V線に沿う断面図である。
【図6】ビームセンサを用いたフィルタプラグの検査手
法を説明するための概略図である。
【図7】検査位置におけるフィルタプラグとビームセン
サとの相対関係を表す斜視図である。
【図8】欠陥品のフィルタプラグを含むダブルフィルタ
シガレットの排除手段を表す概略図である。
【符号の説明】 2 カッティングドラム 4 プラグナイフ 6 グレーディングドラム(整列手段) 8 整列ドラム(整列手段) 10 整列ガイド(整列手段) 12 第1加速ドラム(搬送経路) 48,50 ビームセンサ(検査手段) 60 判定回路 62 排除コントローラ 64 チェッキングドラム(排除手段) 66 空圧路 FR フィルタロッド FP フィルタプラグ AF アセテートフィルタ層 CF チャコールフィルタ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のフィルタ層が軸方向に所定の
    順序で配列されたフィルタロッドをホッパ内に蓄えると
    ともに、このホッパから繰り出した前記フィルタロッド
    を所定本数に切断することで、両端に同種類のフィルタ
    層が位置付けられるべきフィルタプラグ毎に分割した
    後、前記フィルタプラグの両端にそれぞれシングル巻シ
    ガレットを接続してダブルフィルタシガレットを形成す
    るフィルタ装着機に適用されるフィルタ検査装置におい
    て、 前記フィルタロッドから分割された個々のフィルタプラ
    グを横一列に整列させる整列手段と、 前記整列させたフィルタプラグを前記シングル巻シガレ
    ットとの接続位置まで搬送する搬送経路と、 前記搬送経路の両側に配置され、前記フィルタプラグの
    両端からの前記フィルタ層の脱落を検査する検査手段と
    を具備したことを特徴とするフィルタ検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査手段は前記フィルタプラグの両
    端面との間にて検査光を投受光する光学的センサを含
    み、この光学的センサにより前記フィルタ層の有無を検
    出してその脱落を検査することを特徴とする請求項1に
    記載のフィルタ検査装置。
  3. 【請求項3】 前記光学的センサにより前記フィルタ層
    の有無を検出するとき、その検査光の光軸と前記フィル
    タプラグの軸線との間に所定の角度が設定されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載のフィルタ検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検査手段により前記フィルタ層の脱
    落が認められたとき、そのフィルタプラグを含むダブル
    フィルタシガレットを前記フィルタ装着機から排除する
    排除手段を更に備えることを特徴とする請求項1から3
    の何れかに記載のフィルタ検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005065698A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Hauni Maschinenbau Ag タバコ加工産業のロッド状の物品の処理
KR100664827B1 (ko) 2005-09-06 2007-01-04 브리티쉬 아메리칸 토바코 코리아 (주) 담배필터 감지 시스템 및 그 방법
JP2015533287A (ja) * 2012-11-06 2015-11-24 ジェイティー インターナショナル エス.エイ.JT International S.A. 喫煙物品の評価システム及び方法

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