JP2002238287A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2002238287A
JP2002238287A JP2001073902A JP2001073902A JP2002238287A JP 2002238287 A JP2002238287 A JP 2002238287A JP 2001073902 A JP2001073902 A JP 2001073902A JP 2001073902 A JP2001073902 A JP 2001073902A JP 2002238287 A JP2002238287 A JP 2002238287A
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Tsuneo Adachi
恒夫 安達
Masashi Okubo
昌史 大久保
Yukio Hirai
幸男 平井
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Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータが発電状態となった際の回路素子への
必要以上の電圧印加を極力簡易な構成で回避できるよう
にする。 【解決手段】 接続遮断用の第7乃至第9のNチャンネ
ルMOS FET7〜9は、それぞれ第7乃至第9の寄
生ダイオード7a〜9aを有すると共に、それぞれ第1
乃至第3の抵抗器15〜17が並列接続されており、モ
ータ103が発電状態にあり、例えば、U相からW相へ
電流が流れる場合には、第1の抵抗器15、第1の寄生
ダイオード1a、モータ用直流電源18、第6の寄生ダ
イオード6a、第9の寄生ダイオード9aを介してW相
へ流れ込む電流通路が形成され、非導通状態にある第7
のNチャンネルMOS FET7には、U相・W相間の
電圧Vu−wからモータ用直流電源18の電圧Vbだけ減
じた電圧が印加されることとなり、耐圧電圧の低減化を
図ることが可能となるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ駆動装置に
係り、特に、例えば、自動車用空調装置における圧縮機
のエンジンによる駆動が停止された状態において、エン
ジンによる駆動に代わって圧縮機を駆動する際などに用
いられるモータの駆動装置であって、信頼性、動作効率
の向上等を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータ駆動装置として
は、例えば、特開平10−323079号公報に開示さ
れたようなものが公知・周知となっている。すなわち、
同号公報には、回転力を得る主動力源としての自転車の
操作者による踏力を補助する観点から、自転車の回転軸
へ回転力を与えるモータの駆動装置であって、モータが
発電状態にある場合にモータの駆動回路を保護するため
に、モータのコイルの中点を駆動回路の所定のラインへ
接続して、駆動回路を構成する半導体素子に印加される
逆電圧を低下させるように構成されたものが開示されて
いる。このようにモータが、回転力を発生する主駆動源
の補助として用いられるものとしては、他に、例えば、
近年種々の提案がなされている自動車用空調装置におけ
る圧縮機の例を挙げることができる。すなわち、例え
ば、エンジンと電気モータとを併用したいわゆるハイブ
リッドカーなどにおける自動車用空調装置においては、
エンジンが停止された状態においても、空調状態の低下
を防止する観点から圧縮機を駆動状態とするために、走
行用の電気モータとは別に設けられたモータを、エンジ
ンに代わって駆動源として用いるようにしたいわゆるハ
イブリットコンプレッサが提案されている。
【0003】このハイブリッドコンプレッサの駆動に用
いられるモータは、車両内の極めて余裕の無い収納空間
において、その収納空間の確保等の観点から圧縮機の軸
に直接接続された構成とされることが多い。このような
構成においては、圧縮機がエンジンによって駆動される
場合、すなわち、モータが非動作状態にある場合、圧縮
機と一緒にモータも回転されるため、モータは発電状態
となり、先の特開平10−323079号公報に開示さ
れたモータ同様に、その発電電圧でモータの駆動回路を
破壊させないようにする工夫が必要となり、例えば、上
記公報に開示されたような構成を採用することも考えら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−323079号公報に開示された構成にあって
は、モータが所定の発電状態にあることを検出して、モ
ータコイルの中点と所定のラインとを短絡状態とする保
護回路を別途設ける必要があり、構成が複雑となるばか
りか、装置の高価格化を招く等の問題がある。また、上
記公報記載の構成にあっては、モータ駆動回路の出力段
を構成する6個のMOS FETの内、保護回路の動作
の際に導通状態とされる3つのMOSFETには、モー
タの発電電流が流通するために、これらには大容量のも
のが必要となるが、容量が大きくなるに従い素子価格が
高くなり、結局、装置の高価格化を招くこととなる。さ
らに、この公報記載の構成にあっては、モータ駆動回路
の出力段を構成する6個のMOS FET及びバッテリ
電源遮断用のスイッチの耐圧電圧を、少なくともモータ
の最大発生電圧に設定する必要があり、そのため、これ
らには素子価格の高いものを使用せざる得ないこととな
る。
【0005】そこで、モータが発電状態となった際に、
その発電電圧によるモータ駆動回路への影響を簡易な構
成により回避する方策としては、例えば、モータ駆動回
路とモータとの間にリレーを挿入し、モータが発電状態
となった際に、モータとモータ駆動回路との電気的な接
続を、そのリレーによって断つような構成とすることが
考えられる。しかしながら、そのような構成において
は、リレーの応答速度が遅いために、瞬時の動作が期待
できないことに加えて、個々のリレーの動作時間のばら
つきがあり、しかもそのばらつきの程度が大きいため
に、動作の信頼性が確保できないという問題がある。ま
た、リレーでは、接点の劣化や、融着は避け難く、この
点からも信頼性の確保が困難であるという問題がある。
さらに、リレー自体、占有空間が大きいために、車両用
装置のような収納空間に余裕の無い装置にあっては、そ
の使用は現実的ではないという問題がある。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、モータが発電状態となった際の回路素子への必要以
上の電圧印加を極力簡易な構成で回避することができ、
信頼性の高い動作を確保できるモータ駆動装置を提供す
るものである。本発明の他の目的は、モータが発電状態
となった際の回路素子への必要以上の電圧印加を確実に
回避することができ、収納空間が極力小さくて済むモー
タ駆動装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、高価な素子を用いることなく、モータが発電状態と
なった際の回路素子への必要以上の電圧印加を、極力簡
易な構成で、確実に回避することができるモータ駆動装
置を提供することにある。本発明の他の目的は、無駄な
消費電力の増大を招くことないフローティング電源回路
を有してなるモータ駆動装置を提供することにある。本
発明の他の目的は、不作動時間が極力短く、発電状態の
終了直後、速やかにモータ駆動状態へ移行することがで
きるモータ駆動装置を提供することにある。本発明の他
の目的は、フローティング電源回路の充電期間の間、装
置の動作を停止させるための専用のタイマーを必要とす
ることのないモータ駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するため、本発明に係るモータ駆動装置は、制御電極を
有してなると共に内部に寄生ダイオードが形成されてな
るモータ駆動制御用のスイッチング素子が、電源とアー
スとの間でブリッジ接続され、外部から入力される制御
信号に応じて前記スイッチング素子の導通、非導通状態
が制御されてモータへの通電が制御されるよう構成され
てなるモータ駆動回路を有してなるモータ駆動装置にお
いて、前記モータ駆動回路と前記モータとの間に、外部
からの遮断制御信号に応じて前記モータ駆動回路と前記
モータとの電気的接続状態を断続する接続遮断回路が設
けられ、当該接続遮断回路は、制御電極を有してなる接
続遮断用のスイッチング素子が前記モータ駆動回路と前
記モータとの間に直列接続されるように設けられてな
り、前記接続遮断用のスイッチング素子は、その内部に
寄生ダイオードが形成されてなるものであって、前記接
続遮断用のスイッチング素子には、抵抗器がそれぞれ並
列接続されてなるものである。
【0008】かかる構成においては、モータ駆動回路に
よってモータの駆動がなされる場合には、接続遮断用の
スイッチング素子を導通状態とすることで、モータ駆動
回路とモータとを電気的に接続状態とすることができ、
モータの駆動が可能となる一方、モータ駆動回路による
モータの駆動を停止させる場合には、接続遮断用のスイ
ッチング素子を非導通状態とすることで、モータ駆動回
路とモータとの電気的接続を遮断することができること
となる。しかも、モータが発電状態にある場合には、そ
の発電電流の相変化に伴い、モータ駆動制御用のスイッ
チング素子の寄生ダイオードと、接続遮断用のスイッチ
ング素子の寄生ダイオードと、接続遮断用のスイッチン
グ素子に並列接続された抵抗器とによって、発電電流の
経路が形成されることとなり、接続遮断用のスイッチン
グ素子には、モータの発電電圧からモータ駆動回路の電
源電圧を減算した電圧が印加されることとなるので、接
続遮断用のスイッチング素子の耐圧を、モータ駆動回路
の電源電圧分だけ低いものとすることが可能となり、モ
ータが発電状態となった際の回路素子への必要以上の電
圧印加を、極力簡易な構成で確実に回避することがで
き、信頼性の高い動作を確保できることとなるものであ
る。
【0009】また、上記発明の目的を達成するため、本
発明に係るモータ駆動装置は、制御電極を有してなると
共に内部に寄生ダイオードが形成されてなるモータ駆動
制御用のスイッチング素子が、電源とアースとの間でブ
リッジ接続され、外部から入力される制御信号に応じて
前記スイッチング素子の導通、非導通状態が制御されて
モータへの通電が制御されるよう構成されてなるモータ
駆動回路を有してなるモータ駆動装置において、前記モ
ータ駆動回路と前記モータとの間に、外部からの遮断制
御信号に応じて前記モータ駆動回路と前記モータとの電
気的接続状態を断続する接続遮断回路が設けられ、当該
接続遮断回路は、制御電極を有してなる接続遮断用のス
イッチング素子が前記モータ駆動回路と前記モータとの
間に直列接続されるように設けられてなると共に、前記
接続遮断用のスイッチング素子の制御電極へ前記遮断制
御信号に応じた信号を印加するゲート駆動回路と、前記
ゲート駆動回路へ電源電圧を供給するフローティング電
源回路とを有してなり、前記接続遮断用のスイッチング
素子は、その内部に寄生ダイオードが形成されてなるも
のであって、当該接続遮断用のスイッチング素子には、
抵抗器がそれぞれ並列接続されてなり、前記ゲート駆動
回路は、前記フローティング電源回路により供給される
電源電圧が所定値以下の場合に前記遮断制御信号の状態
に関わらず前記接続遮断用のスイッチング素子を非導通
状態とするよう構成されてなり、前記フローティング電
源回路は、その電圧基準点が前記ゲート駆動回路の回路
接地点と共に、前記接続遮断用のスイッチング素子の前
記モータ駆動回路側の端部と接続されてなるものであ
る。
【0010】かかる構成にあっては、特に、接続遮断用
のスイッチング素子のゲート駆動回路へ電源電圧を供給
するフローティング電源回路の電圧基準点が、ゲート駆
動回路の回路接地点及び接続遮断用のスイッチング素子
のモータ駆動回路側の端部と共に、モータ駆動回路を構
成するモータ駆動制御用のスイッチング素子を介して接
地されるような構成とすることで、フローティング電源
回路が充電状態にある場合に、モータ駆動回路の動作を
停止させるようなタイマーを用いることなく、しかも、
無駄な電力消費を増すことなく極力短時間で充電が行わ
れ、発電モータ直後にあってもモータの駆動が即座に可
能となるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図8を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、本発明の実施の形態におけるモー
タ駆動装置の第1の構成例について、図1を参照しつつ
説明する。まず、本発明の実施の形態におけるモータ駆
動装置(以下「本装置」と言う)Sによって駆動される
モータ103について説明する。このモータ103は、
より具体的には、例えば、自動車用空調装置に用いられ
るコンプレッサ(圧縮機)の駆動用であって、特に、ハ
イブリッドコンプレッサと称されるコンプレッサ(図示
せず)に用いられるブラシレスモータである。ハイブリ
ッドコンプレッサは、エンジンと電気モータとを併用し
たいわゆるハイブリッドカーなどにおける自動車用空調
装置において用いられるもので、エンジンが停止された
状態においても、空調状態の低下を防止する観点からコ
ンプレッサを駆動状態とするために、走行用の電気モー
タとは別に設けられたモータによって、エンジンに代わ
って駆動可能に構成されたものである。そして、このハ
イブリットコンプレッサの駆動用として設けられるブラ
シレスモータは、極力その配置スペースを削減する観点
から、その回転軸はハイブリッドコンプレッサの回転軸
と直接接続されており、エンジン駆動の際にも接続状態
が保持されて、ハイブリッドコンプレッサと一緒に回転
するような構造となっている。したがって、ハイブリッ
ドコンプレッサがエンジン駆動の状態、換言すれば、モ
ータ103が非駆動状態にあっては、モータ103は発
電状態となる。
【0012】次に、本発明の実施の形態におけるモータ
駆動装置Sは、モータ駆動回路101と、接続遮断回路
102とに大別されて構成されたものとなっている。モ
ータ駆動回路101は、制御電極を有してなる6個のモ
ータ駆動制御用のスイッチング素子がいわゆる三相ブリ
ッジ接続されてなる公知・周知の回路構成を有してなる
ものとなっている。すなわち、本発明の実施の形態にお
けるモータ駆動回路101は、制御電極を有してなるス
イッチング素子として、6個のNチャンネルMOS F
ET1〜6を用いて構成されたものとなっている。この
モータ駆動制御用の第1乃至第6のスイッチング素子で
ある第1乃至第6のNチャンネルMOS FET(図1
においては、それぞれ「T1」、「T2」、「T3」、
「T4」、「T5」、「T6」と表記)1〜6は、いわ
ゆる寄生ダイオード(図1においては、それぞれ「D
1」、「D2」、「D3」、「D4」、「D5」、「D
6」と表記)1a〜6aが内部にそれぞれ形成されてな
るもので、それぞれの寄生ダイオード(以下、それぞれ
「第1の寄生ダイオード」、「第2の寄生ダイオー
ド」、「第3の寄生ダイオード」、「第4の寄生ダイオ
ード」、「第5の寄生ダイオード」、「第6の寄生ダイ
オード」と言う)1a〜6aは、アノード側がMOS
FETのソースに、カソード側がMOS FETのドレ
インに、それぞれ接続された状態となっている。なお、
第1乃至第6のNチャンネルMOS FET1〜6は、
エンハンスメント特性、デプレッション特性のいずれの
特性のものでも良いものである。
【0013】第1乃至第3のNチャンネルMOS FE
T(以下、それぞれ「第1のNMOS」、「第2のNM
OS」、「第3のNMOS」と言う)1〜3は、各々の
ドレインが相互に接続されてモータ用直流電源18の正
極側に接続される一方、第1のNMOS1のソースは、
第4のNチャンネルMOS FET(以下「第4のNM
OS」と言う)4のドレインに、第2のNMOS2は、
第5のNチャンネルMOS FET(以下「第5のNM
OS」と言う)5のドレインに、第3のNMOS3は、
第6のNチャンネルMOS FET(以下「第6のNM
OS」と言う)6のドレインに、それぞれ接続されたも
のとなっている。そして、第4乃至第6のNMOS4〜
6のソースは、相互に接続されてモータ用直流電源18
の負極側に接続されている。
【0014】また、第1のNMOS1のソースと第4の
NMOS4のドレインとの接続点は、後述する接続遮断
回路102を構成する第7のNチャンネルMOS FE
T(図1においては「T7」と表記)7のソースに、第
2のNMOS2のソースと第5のNMOS5のドレイン
との接続点は、同じく接続遮断回路102を構成する第
8のNチャンネルMOS FET(図1においては「T
8」と表記)8のソースに、第3のNMOS3のソース
と第6のNMOS6のドレインとの接続点は、同じく接
続遮断回路102を構成する第9のNチャンネルMOS
FET(図1においては「T9」と表記)9のソース
に、それぞれ接続されたものとなっている。
【0015】かかる構成を有してなるモータ駆動回路1
01は、通常、三相DCブラシレスモータであるモータ
103の内部に設けられた3つのホール素子(図示せ
ず)の出力信号に基づいて、図示されない制御信号発生
回路によって発生される制御信号が、第1乃至第6のN
MOS1〜6の制御電極としてのゲートに所定の制御ル
ーチンにしたがって印加されることで、これら第1乃至
第6NMOS1〜6がオン・オフ(導通・非導通)状態
とされて、モータ103の3つのコイル(図示せず)へ
対する通電制御が行われるようになっているもので、そ
の動作は、公知・周知のものであるのでここでの詳細な
説明は省略することとする。
【0016】接続遮断回路102は、第7乃至第9のN
チャンネルMOS FET(以下、それぞれ「第7のN
MOS」、「第8のNMOS」、「第9のNMOS」と
言う)7〜9及び第1乃至第3の抵抗器(図1において
は、それぞれ、「R1」、「R2」、「R3」と表記)
15〜17を有して構成されたものとなっており、外部
からの遮断制御信号に応じてモータ駆動回路101とモ
ータ103との電気的接続状態を断続するものとなって
いる。制御電極を有してなる接続遮断用のスイッチング
素子としての第7乃至第9のNMOS7〜9は、基本的
には、先の第1乃至第6のNMOS1〜6と同様に、寄
生ダイオード(図1においては、それぞれ「D7」、
「D8」、「D9」と表記すると共に、以下、それぞれ
「第7の寄生ダイオード」、「第8の寄生ダイオー
ド」、「第9の寄生ダイオード」と言う)7a〜9aが
それぞれ形成されてなるものである。なお、これら第7
乃至第9のNMOS7〜9も、エンハンスメント特性、
デプレッション特性のいずれの特性のものでも良いもの
である。そして、まず、第7のNMOS7のソースは、
先に述べたように第1のNMOS1と第4のNMOS4
の接続点に接続される一方、ドレインは、モータ103
のコイル(図示せず)に接続されたものとなっている。
なお、モータ103は、ここでは、先に述べたようにブ
ラシレスモータであって3つのステータコイルを有して
なるものであるので、第7のNMOS7のドレインは、
この3つのコイルのいずれかの一端に接続されることと
なる。この場合、コイル同士の接続は、スター結線、Δ
結線のいずれでよもいものである。
【0017】第8のNMOS8のソースは、先に述べた
ように第2のNMOS2と第5のNMOS5の接続点に
接続される一方、ドレインは、モータ103のコイル
(図示せず)に接続されたものとなっている。第9のN
MOS9のソースは、先に述べたように第3のNMOS
3と第6のNMOS6の接続点に接続される一方、ドレ
インは、モータ103のコイル(図示せず)に接続され
たものとなっている。また、第7のNMOS7には、そ
のドレインとソースとの間に第1の抵抗器(図1におい
ては「R1」と表記)15が接続されて、第7のNMO
S7と並列接続状態とされており、また、第8のNMO
S8には、そのドレインとソースとの間に第2の抵抗器
(図1においては「R2」と表記)16が接続されて、
第8のNMOS8と並列接続状態とされており、さら
に、第9のNMOS9には、そのドレインとソースとの
間に第3の抵抗器(図1においては「R3」と表記)1
7が接続されて、第9のNMOS9と並列接続状態とさ
れている。これら第7乃至第9のNMOS7〜9の制御
電極としてのゲートには、図示されないゲート駆動回路
によるゲート信号が印加されるようになっている。な
お、本発明の実施の形態においては、説明の便宜的上、
第7のNMOS7のドレインが接続されたモータ103
の相をU相、第8のNMOS8のそれをV相、第9のN
MOS9のそれをW相とする。
【0018】次に、かかる構成における動作について図
1乃至図5を参照しつつ説明する。最初に、以下の動作
説明においては、モータ103のコイルの結線はΔ結線
であると仮定する。また、モータ駆動回路101の動作
は、公知・周知のものであり、本発明の実施の形態にお
けるモータ駆動装置Sは、モータ103が発電状態、換
言すれば、エンジンが駆動状態にあってモータ駆動回路
101が非動作状態にある場合における接続遮断回路1
02の動作に特徴を有するものであるので、以下の動作
説明は、モータ103が発電状態にあることを前提とす
る。したがって、この場合においては、第7乃至第9の
NMOS7〜9は、図示されないゲート駆動回路を介し
て外部から所定のレベルの遮断制御信号がゲート信号と
してそれぞれのゲートに印加されることによって、全て
オフ、すなわち、非導通状態とされている状態とする。
また、モータ用直流電源18は、従来と異なり、モータ
103がモータ駆動回路101により駆動制御されてい
る状態であるか、又は、モータ駆動回路10が非動作状
態で、モータ103が発電状態にあるかに関わらず、モ
ータ駆動回路101常時接続された状態である。
【0019】かかる前提の下、まず、モータ103のコ
イルの巻線インピーダンス等を考慮すると、図1の回路
図は等価的に図2に示された等価回路に表すことができ
る。すなわち、同図において、符号Zmで表された部分
は、モータ103の3つのコイルのそれぞれのモータ巻
線インピーダンスであり、本発明の実施の形態において
は、いずれも等しいものとする。また、図2において、
符号Zlで表された部分は、Δ結線されたモータのコイ
ルの各々の接続点と外部との間の配線のインピーダン
ス、すなわちモータ配線インピーダンスであり、本発明
の実施の形態においては、いずれも等しいものとする。
さらに、図2において。符号Zoで示された部分は、モ
ータ用直流電源18の内部インピーダンスと、このモー
タ用直流電源18内部における配線のインピーダンスの
和であり、ここでは、便宜的に電源インピーダンスと称
するものとする。またさらに、モータ103のU相とV
相間の発電電圧をVu−vと、V相とW相間の発電電圧を
Vv−wと、U相とW相間の発電電圧をVu−wと、それぞ
れ表すものとする。
【0020】そして、モータ103が発電状態における
各々の相に流れる電流を考える際においては、いわゆる
重畳の定理が適用できることは公知・周知の通りであ
る。したがって、各々のU、V、Wの各々の相に流れる
電流は、第1の場合として、Vu−v=Vv−w=0で、V
u−w≠0の場合、第2の場合として、Vu−w=Vu−v=
0で、Vv−w≠0の場合、第3の場合として、Vu−w=
Vv−w=0で、Vu−v≠0の場合のそれぞれにおける電
流の和として求められる。したがって、以下の説明にお
いては、上述の第1の場合、すなわち、Vu−v=Vv−w
=0で、Vu−w≠0の場合を例に採り、その場合の本装
置の動作について説明することとする。かかる条件の
下、電流はU相から流れ出て、次述するようにしてW相
へ流れ込むこととなる。したがって、U相とV相間のモ
ータ巻線インピーダンスZmと、V相とW相間のモータ
巻線インピーダンスZmと、2Zmと合成することがで
き、図2に示された等価回路は、図3の如くに表すこと
ができる。そして、この等価回路において、2Zmのモ
ータ巻線インピーダンスに流れる電流は、モータ103
内部の電流であるので無視できるとする。また、第1の
抵抗器15の抵抗値をR1、第2の抵抗器16の抵抗値
をR2、第3の抵抗器17の抵抗値をR3とすれば、一
般に、R1,R3>>Zm,Zl,Zoであるので、Zm,
Zl,Zoは、いずれも無視できるものとする。
【0021】まず、0<Vu−w≦Vbの場合、すなわ
ち、発電電圧がモータ用直流電源18の電源電圧Vb以
下の場合、モータ駆動回路101の第1乃至第6の寄生
ダイオード1a〜6aのいずれも導通状態となることは
ない。また、これら第1乃至第6の寄生ダイオード1a
〜6aが非導通状態であることから、第7の寄生ダイオ
ード7a及び第9の寄生ダイオード9aも導通状態とは
ならない。そして、ダイオードの順方向電圧を無視する
と、この場合、第7のNMOS7と第9のNMOS9に
は、それぞれ電圧V1,V2が印加されることとなる
が、これらは通常無視できる程度に小さい。これは、モ
ータ駆動回路101のインピーダンスが極めて高く、第
1のNMOS1と第4のNMOS4との接続点と、第3
のNMOS3と第6のNMOS6との接続点間の電圧V
3は、V3≒Vu−wとなるためである(図3参照)。
【0022】次に、Vb<Vu−wの場合、すなわち、発
電電圧が電源電圧Vbより高い場合、図3において、第
7のNMOS7のドレイン側が高電位側となるが、第7
NMOS7が非導通状態であるので、第1の抵抗器15
を介して第1の寄生ダイオード1a、第6の寄生ダイオ
ード6a及び第9の寄生ダイオード9aが順方向にバイ
アスされることとなるため、これらの寄生ダイオード1
a,6a,9aが導通状態となる。その結果、第1の抵
抗器15、第1の寄生ダイオード1a、モータ用直流電
源18、第6の寄生ダイオード6a及び第9の寄生ダイ
オード9aを流通する電流経路が形成されてU相から流
れ出た電流がW相へ流入することとなる。したがって、
図3に示された等価回路は、さらに図4に示されたよう
に簡略化されたものとできる。図3において点線で示さ
れた電流経路において、第7のNMOS7には、Vu−w
−Vbと表される電圧が印加されることとなる。すなわ
ち、第7のNMOS7に印加される電圧は、発電電圧V
u−wよりもモータ用直流電源18の電圧Vb分だけ低い
電圧となる。
【0023】ここで、第1の抵抗器15に流れる電流
は、第1、第6及び第9の寄生ダイオード1a,6a,
9aを導通状態とするに足りる大きさであれば良いの
で、その電流値は小さく、したがって、第1の抵抗器1
5の抵抗値を適宜に選択することで、モータ用直流電源
18へ戻ってモータ用直流電源18を充電するこの充電
電流は、無視できる程度に小さくできるものとなる。さ
らに、この充電電流の大きさを、図示されていないゲー
ト駆動回路の消費電流以下となるように第1の抵抗器1
5の抵抗値を選択すれば、充電電流はモータ駆動回路1
01内で消費されることとなるので、モータ用直流電源
18へ戻る充電電流はほぼ0となる。
【0024】次に、Vu−w<0の場合について説明すれ
ば、この場合、第3の抵抗器17を介して第3の寄生ダ
イオード3a、第4の寄生ダイオード4a及び第7の寄
生ダイオード7aが順方向にバイアスされる状態とな
り、これらが導通状態となる結果、電流経路としては、
第3の抵抗器17、第3の寄生ダイオード3a、モータ
用直流電源18、第4の寄生ダイオード4a及び第7の
寄生ダイオード7aを経由してV相からU相へ流入する
ものとなる。したがって、図3に示された等価回路は、
さらに図5に示されたように簡略化されたものとでき
る。そして、この場合、非導通状態にある第9のNMO
S9に印加される電圧は、先の第7のNMOS7の場合
と同様にVu−w−Vbと表される電圧となる。すなわ
ち、第9のNMOS9に印加される電圧は、発電電圧V
u−wよりもモータ用直流電源18の電圧Vb分だけ低い
電圧となる。
【0025】なお、先に挙げた、第2の場合(Vu−w=
Vu−v=0で、Vv−w≠0の場合)、第3の場合(Vu
−w=Vv−w=0で、Vu−v≠0の場合)における動作
についても基本的には、上述した第1の場合(Vu−v=
Vv−w=0で、Vu−w≠0の場合)と同様であるので、
ここでの詳細な説明は省略することとするが、それぞれ
の場合における電流経路についてのみ以下に述べること
とする。まず、第2の場合においては、Vb<Vv−wの
場合には、第2の抵抗器16、第2の寄生ダイオード2
a、モータ用直流電源18、第6の寄生ダイオード6a
及び第9の寄生ダイオード9aと電流が流通する電流経
路となる。また、Vv−w<0の場合、第3の抵抗器1
7、第3の寄生ダイオード3a、モータ用直流電源1
8、第5の寄生ダイオード5a及び第8の寄生ダイオー
ド8aと電流が流通する電流経路となる。次に、第3の
場合においては、Vb<Vu−vの場合には、第1の抵抗
器15、第1の寄生ダイオード1a、モータ用直流電源
18、第5の寄生ダイオード5a及び第8の寄生ダイオ
ード8aと電流が流通する電流経路となる。また、Vu
−v<0の場合には、第2の抵抗器16、第2の寄生ダ
イオード2a、モータ用直流電源18、第4の寄生ダイ
オード4a及び第7の寄生ダイオード7aと電流が流通
する電流経路となる。
【0026】このように、モータ103が発電状態にあ
る場合には、接続遮断回路102の第7乃至第9のNM
OS7〜9のそれぞれの寄生ダイオード7a〜9a及び
第1乃至第3の抵抗器15〜17により、モータ103
から流れ出るモータ用直流電源18への充電電流の通路
が外部から何らの制御を要することなく形成されること
となる。一方、モータ103が駆動状態とされる場合に
は、図示されないゲート駆動回路によって、第7乃至第
9のNMOS7〜9のゲートへ、これらを導通状態とす
るためのゲート信号が印加されることによって、第7乃
至第9のNMOS7〜9が同時に導通状態とされて、モ
ータ駆動回路101とモータ103とが電気的に接続状
態となる。そして、第1乃至第6のNMOS1〜6は、
図示されないゲート駆動回路によって、公知・周知のよ
うにモータ103のロータ(図示せず)の回転位置を検
出するセンサ(図示せず)の信号に基づいて、その導通
・非導通状態が制御されてモータ103の駆動制御が行
われることとなる。
【0027】ところで、上述した第1の構成例における
第7乃至第9のNMOS7〜9のドレイン及びソース電
位は、モータ103の動作状態により大きく変動する
が、そのゲート・ソース間には、そのような電位変動に
関わらず、導通・非導通状態に応じた所定の電圧が印加
されることが、確実な動作を確保する上で必要となる。
そのため、一般的には、ゲート駆動回路によるゲート電
圧は、グランドを基準とした電位が変動してもゲート・
ソース間へ対する電圧は一定に保持されるよう構成され
てなるいわゆるフローティング電源回路から供給されて
印加される構成とされる(例えば、特開平3−1905
89号公報等参照)。
【0028】このようなフローティング電源回路におい
ては、コンデンサが電圧発生源として用いられるのが一
般的である。例えば、先の第1の構成例において、従来
のように、コンデンサを用いてなるフローティング電源
回路を、ゲート駆動回路内に設けるとして、その概略構
成を示せば、図9に示された如くのものとなり、このよ
うな構成は、いわゆる当業者であれば容易に想到し得る
ところのものである。すなわち、それぞれのゲート駆動
回路(図9においては「G-DRV」と表記)51a〜51
c内のコンデンサ(図示せず)を充電するため、コンデ
ンサとグランドとを接続する抵抗器52a〜53cがそ
れぞれ必要となる。しかしながら、かかる構成において
は、モータ103の駆動時にこれら抵抗器52a〜52
cに余分な電流を流し、不要な消費電力の増大を招くこ
ととなるという欠点がある。そこで、その電流を小さく
する観点から抵抗値を大とする方策が考えられるが、抵
抗値の増大は、充電時間の増大を招き、結局、ゲート駆
動回路が動作可能となるまでの不作動時間を長くすると
いう欠点を招くため、消費電力と不作動時間との適宜な
妥協点を見出して抵抗値を決定しなければならず、充分
満足できる動作特性を有する装置を得ることができない
という問題がある。また、モータ103が発電状態にあ
る場合には、同じように抵抗器52a〜52cに電流が
流れるために、余分なトルクを消費する結果となり好ま
しくないという問題がある。
【0029】さらには、先に述べたように、抵抗器52
a〜52cの抵抗値は、消費電力と不作動時間との妥協
点に設定されなければならないため、いずれにしてもそ
の消費電力はある程度大きなものとならざる得ず、した
がって、抵抗器52a〜52cは、物理的にも比較的大
型のものとなり、そのため、高価なものとなるという問
題がある。またさらには、充電が行われている間は、装
置動作を停止させるためのいわゆるタイマーが別途必要
となり、装置の構成を複雑にするだけでなく、装置の高
価格化を招くという問題がある。
【0030】そこで、このような問題点を解決する第2
の構成例について図6乃至図8を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成例と同一の構成要素について
は、同一の符号を付してその詳細な説明は省略し、以
下、異なる点を中心に説明することとする。先の第1の
構成例は、第1乃至第9のNMOS1〜9が非導通状態
におけるモータ103からの電流を流通させるための電
流経路を形成するための回路構成に特徴を有するもので
あったもので、そのため、これら第1乃至第9のNMO
S1〜9のゲート駆動回路については説明を省略した
が、この第2の構成例は、特に、接続遮断回路102を
構成する第7乃至第9のNMOS7〜9のゲート駆動回
路の電源電圧を供給するフローティング電源回路に特徴
を有するものである。最初に、図6を参照しつつ具体的
な回路構成について説明する。なお、第7乃至第9のN
MOS7〜9のそれぞれのゲート駆動回路及びフローテ
ィング電源回路は、それぞれ基本的に同一構成のものが
設けられるので、本発明の実施の形態においては、第7
のNMOS7のゲート駆動回路(図6においては「D
v」と表記)201及びフローティング電源回路202
の説明を以て第8及び第9のNMOS8,9のゲート駆
動回路及びフローティング電源回路の説明に代えること
とする。また、図6においても、第7のNMOS7のゲ
ート駆動回路201及びフローティング電源回路202
のみを示し、第8及び第9のNMOS8,9のゲート駆
動回路及びフローティング電源回路については図示を省
略したものとしている。
【0031】図6において、第7のNMOS7のゲート
信号を出力するゲート駆動回路201は、フローティン
グ電源回路202により電源供給を受けて動作するもの
となっている。このフローティング電源回路202は、
第1の充電コンデンサ(図1においては「C1」と表
記)21と、第1の充電抵抗器22と、第1の逆流防止
用ダイオード23とを有して充電回路が構成されたもの
で、後述するようにして第1の充電コンデンサ21が充
電用電源24により充電されるようになっているもので
ある。具体的には、まず、第1の充電コンデンサ21の
一端と第1の充電抵抗器22の一端とが接続されて、第
1の充電コンデンサ21の他端、すなわち、換言すれ
ば、フローティング電源回路202の電圧基準点は、第
7のNMOS7のソースに接続されたものとなっている
一方、第1の充電抵抗器22の他端は、第1の逆流防止
用ダイオード23のカソードに接続されたものとなって
いる。そして、第1の逆流防止用ダイオード23のアノ
ードは、充電用電源24の正極側に接続されている。ま
た、第1の充電コンデンサ21と第1の充電抵抗器22
との接続点は、後述するゲート駆動回路201におい
て、第1の充電コンデンサ21の充電電圧を検出するた
めに、ゲート駆動回路201内部に構成された電圧判定
のための回路部分(図示せず)の入力段に接続されたも
のとなっている。
【0032】ゲート駆動回路201は、図示されない制
御装置から入力されるU相遮断制御信号に応じて、第7
のNMOS7を導通・非導通とするゲート信号を出力す
るものである。本発明の実施の形態におけるゲート駆動
回路201は、上述したフローティング電源回路202
の第1の充電コンデンサ21の充電電圧が所定値(電源
電圧監視閾値)以下の場合には、第7のNMOS7を導
通状態とするゲート信号を出力しないよう構成されたも
のとなっている。U相遮断制御信号は、例えば、第7の
NMOS7を導通状態とする場合に、論理値Highの
状態で入力され、ゲート駆動回路201は、第1の充電
コンデンサ21の充電電圧が所定値以下でなければ、第
7のNMOS7を導通状態とするべく第7のNMOS7
のゲートに所定のゲート電圧(ゲート信号)を印加する
よう動作するものとなっている。そして、U相遮断制御
信号が論理値Lowとなると、ゲート駆動回路201
は、第7のNMOS7を非導通状態とするゲート電圧を
出力するようになっている。このゲート駆動回路201
の回路接地点は、第7のNMOS7のソースに接続され
たものとなっている。すなわち、換言すれば、ゲート駆
動回路201の回路接地点は、フローティング電源回路
202の電圧基準点である先の第1の充電コンデンサ2
1の他端と共に、第7のNMOS7のソース及び第1及
び第4のNMOS1,4の接続点に接続されたものとな
っている。
【0033】このような機能を有するゲート駆動回路2
01として、本発明の実施の形態においては汎用ICを
用いたものとなっており、図7には、その構成例が示さ
れており、以下、同図を参照しつつこのゲート駆動回路
201用の汎用ICについて説明する。この汎用ICの
入力端子INには、先のU相遮断制御信号が印加されるも
のとなっている。また、第1の出力端子VBには、第1
の充電コンデンサ21の一端(第1の充電抵抗器22と
の接続点側)が、第2の出力端子HOには、第7のNMO
S7のゲートが、第3の出力端子VSには、第1の充電
コンデンサ21の他端と共に、第7のNMOS7のソー
スが、それぞれ接続されるものとなっている。そして、
U相遮断制御信号が第7のNMOS7を導通状態とすべ
く論理値Highに対応するレベルとされると、論理値
High状態のU相遮断制御信号は、ヒステリシス特性
を有するインバータ31により論理反転されてNOR回
路33の一方の入力端子に印加されるものとなってい
る。
【0034】電圧低下検出回路(UV DETECTOR;Under Vol
tage Detector)32a,32bは、いずれも第1の出
力端子VBにおける電圧、すなわち、第1の充電コンデ
ンサ21の充電電圧が、所定値以下となると論理値Hi
ghの信号を出力する一方、第1の充電コンデンサ21
の充電電圧が所定値を越えると論理値Lowの信号を出
力するよう構成されてなるものである。したがって、第
1の充電コンデンサ21の充電電圧が所定値を越える状
態にあれば、NOR回路33の他方の入力端子は、電圧
低下検出回路32aにより論理値Lowとされるため、
上述のようにNOR回路33の一方も論理値Lowとさ
れることで、その出力は、論理値Highとなり、パル
ス発生器(図7においては「PULSE GEN」と表記)34
へ印加されることとなる。
【0035】パルス発生器34は、その出力側に、2つ
のNチャンネルMOS FET(以下「NMOS」と言
う)35a,35bが接続されており、NOR回路33
からの入力に応じて、これら2つのトランジスタを差動
的に動作させるようパルス信号をNMOS35a,35
bのゲートにそれぞれ出力するようになっているもので
ある。そして、NOR回路33から論理値Highの信
号が入力された場合には、パルス発生器34は、S−R
フリップフロップ37のセット端子(S)に論理値Hi
ghが、リセット端子(R)に論理値Lowが、それぞ
れ印加されるようNMOS35a,35bを駆動すべく
パルス信号を出力する。すなわち、一方のNMOS35
aを非導通状態とすべくそのゲートに論理値Lowのパ
ルス信号を、他方のNMOS35bを導通状態とすべく
そのゲートに論理値Highのパルス信号を、それぞれ
出力することとなる。NMOS35a,35bのドレイ
ンにおける電圧変化は、パルスフィルタ(図7において
は「PULSE FILTER」と表記)36によるノイズ除去、波
形整形作用を受けてS−Rフリップフロップ37へ入力
されることとなる。すなわち、この場合、セット端子
(S)に「1」が、リセット端子(R)に「0」が、そ
れぞれ印加されることとなり、その結果、反転出力端子
(Qバー)は、論理値Lowとなる。
【0036】そのため、出力段を構成する第1の出力P
チャンネルMOS FET(以下「第1の出力PMO
S」と言う)38は、導通状態となる一方、第2の出力
NチャンネルMOS FET(以下「第2の出力NMO
S」と言う)39は、非導通状態となる。したがって、
第1の充電コンデンサ21の電圧が、第1の出力PMO
S38及び第2の出力端子HOを介して第7のNMOS7
のゲートに印加されて、第7のNMOS7は導通状態と
されることとなる。U相遮断制御信号が論理値High
となった際に、または、論理値Highとなった後に、
電圧低下検出回路32a,32bにより第1の充電コン
デンサ21の所定値以下の電圧低下が検出されると、電
圧低下検出回路32a,32bの出力は、論理値Low
から論理値Highとなる。電圧低下検出回路32bの
出力は、S−Rフリップフロップ37のリセット端子
(R)に印加されるようになっているため、電圧低下検
出回路32bの出力が論理値Lowから論理値High
となることによって、S−Rフリップフロップ37はい
わゆるリセットされた状態となり、反転出力端子(Qバ
ー)は、強制的に論理値High状態とされることとな
る。したがって、第7のNMOS7は、それまで導通状
態であっても強制的に非導通状態とされることとなる。
【0037】一方、U相遮断制御信号が論理値High
から論理値Lowとなると、NOR回路33の出力も、
論理値Highから論理値Lowとなる。それによっ
て、パルス発生器34からは、一方のNMOS35aを
導通状態とすべく論理値Highのパルス信号が、他方
のNMOS35bを非導通状態とすべく論理値Lowの
パルス信号が、それぞれ出力されることとなる。その結
果、S−Rフリップフロップ37のセット端子(S)に
は「0」が、リセット端子(R)には、「1」が、それ
ぞれ入力され、反転出力端子(Qバー)は、論理値Hi
ghとなる。そのため、第1の出力PMOS38は、非
導通状態となる一方、第2の出力NMOS39は、導通
状態となり、第7のNMOS7のゲート電位は、ソース
電位と同電位とされるため、第7のNMOS7は非導通
状態となる。
【0038】次に、かかる構成における動作について、
図8を参照しつつ説明する。まず、モータ103が発電
状態、換言すれば、エンジンが駆動状態にあってモータ
駆動回路101が非動作状態となると、フローティング
電源回路202の第1の充電コンデンサ21の電荷は、
ゲート駆動回路201内で消費されるため、仮に、U相
遮断制御信号が第7のNMOS7を導通状態とするレベ
ルとなってもゲート駆動回路201は、第7のNMOS
7を導通状態とすることはできない状態となる。これ
は、第8及び第9のNMOS8,9の図示されないゲー
ト駆動回路及びフローティング電源回路についても同様
である。次に、モータ103が駆動状態、換言すれば、
エンジンが停止状態とされた場合について、V相からU
相へ電流が流れ込む場合を例に採り説明することとす
る。まず、モータ103の駆動開始に伴い、第2及び第
4のNMOS2,4には、図示されないゲート駆動回路
から、これらを導通状態とすべく所定のゲート信号が印
加されて、第2及び第4のNMOS2,4は、導通状態
となる(図8(A)参照)。また、第7のNMOS7の
ゲート駆動回路201に対するU相遮断制御信号は、第
7のNMOS7を導通状態とする所定の信号レベルとさ
れて入力され、また、第8のNMOS8のゲート駆動回
路(図示せず)に対するV相遮断制御信号も同様に第8
のNMOS8を導通状態とする所定の信号レベルとされ
て入力されることとなる。
【0039】このとき、第8のNMOS8の図示されな
いフローティング電源回路の充電コンデンサ(第1の充
電コンデンサ21に相当)は、先にモータ103が発電
状態にある場合で説明したように電荷が放電された状態
であるため、第8のNMOS8はこのモータ103の駆
動開始直後においては、ゲート駆動回路201により導
通状態とすることができない状態である。そのため、第
8の寄生ダイオード8aが導通状態となり、モータ10
3のV相には、第2のNMOS2及び第8の寄生ダイオ
ード8aを介して電源電圧Vbが印加されることとな
る。
【0040】また、この時点で、第7のNMOS7のゲ
ート駆動回路201のフローティング電源回路202に
おける第1の充電コンデンサ21も上述した第8のNM
OS8のフローティング電源回路の充電コンデンサと同
様に電荷零の状態にあるため、U相遮断制御信号の状態
に関わらず第7のNMOS7は導通状態とされず、V相
からU相への通電は行われない。そして、かかるモータ
103の駆動開始直後にあっては、第1の充電コンデン
サ21の他端、すなわち、フローティング電源回路20
2の電圧基準点は、第4のNMOS4を介して充電用電
源24の負極側と接続された状態となるため、第1の充
電コンデンサ21、第4のNMOS4、充電用電源2
4、第1の逆流防止用ダイオード23及び第1の充電抵
抗器22を電流が流通する充電経路が形成され(図6の
点線部分参照)、第1の充電コンデンサ21が充電され
ることとなる(図8(B)参照)。第1の充電コンデン
サ21の電圧は、充電開始と共に徐々に上昇し、これ
が、ゲート駆動回路201における所定の電源電圧監視
閾値を超えるとゲート駆動回路201は、第7のNMO
S7を導通状態とすることができる状態となり、第7の
NMOS7がゲート駆動回路201により導通状態とさ
れることとなる。これによって、V相からU相への電流
が第7のNMOS7を介して第4のNMOS4へ流れる
ことができることとなる(図8(B)及び図8(C)参
照)。
【0041】ここで、モータ103の駆動開始時から実
際にV・U相間に電流が流れ始めるまでの時間t(図8
(C)参照)は、第1の充電抵抗器22の値を、短時間
に第1の充電コンデンサ21の充電が完了するに適した
値に設定することで、現実的に動作に支障の無い程度の
充分短い時間とすることができるものである。また、V
・U相間に電流が流れ始めても、第4のNMOS4は、
依然として導通状態であるため、第7のNMOS7のソ
ース及びフローティング電源回路202の電圧基準点
(すなわち第1の充電コンデンサ21の他端)は、ほぼ
グランドレベルのままであり、第7のNMOS7のゲー
ト電位に何ら悪影響を及ぼすことがない。そして、第1
の充電コンデンサ21の充電電圧は、先に述べた電源電
圧監視閾値を超えた後、飽和レベルに達して充電が終了
することとなる(図8(B)参照)。
【0042】図示しない第8及び第9のNMOS8,9
のフローティング電源回路の動作についても同様にして
それぞれ充電されてゆくこととなる。すなわち、第8の
NMOS8の図示されないフローティング電源回路は、
第5のNMOS5が導通状態となることにより、また、
第9のNMOS9の図示されないフローティング電源回
路は、第6のNMOS6が導通状態となることにより、
上述したフローティング電源回路202と同様にそれぞ
れの充電コンデンサ(図示せず)が充電されることとな
る。そして、電気的にモータ103が1回転した時点
で、フローティング電源回路202、第8及び第9のN
MOS8,9のそれぞれのフローティング電源回路(図
示せず)の充電が完了し、定常運転状態となる。
【0043】上述の2つの構成例においては、制御電極
付きスイッチング素子として、NチャンネルMOS F
ETを用いたが、これに限定される必要がないことは勿
論であり、例えば他に、IGBT(Insulated Gate Bipo
lar Transistor)、npn形バイポーラトランジスタな
どのトランジスタを用いても好適である。なお、上述し
たゲート駆動回路201及びフローティング電源回路2
02と同様な構成を、モータ駆動回路101の第1乃至
第6のNMOS1〜6に適用しても良いことは勿論であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
モータ駆動回路とモータとの電気的接続を行う接続遮断
回路を寄生ダイオードを有してなる接続遮断用のスイッ
チング素子を用いて構成し、しかも、そのスイッチング
素子に抵抗器を並列接続して設けることにより、モータ
が発電状態にある場合の電流経路が、モータ駆動回路を
構成するモータ駆動制御用のスイッチング素子の寄生ダ
イオード、接続遮断用のスイッチング素子の寄生ダイオ
ード及び抵抗器により形成されるので、接続遮断用のス
イッチング素子の耐圧を、モータ駆動回路の電源電圧分
だけ低いものとすることが可能となり、モータが発電状
態となった際の回路素子への必要以上の電圧印加を、極
力簡易な構成で確実に回避することができ、信頼性の高
い動作を確保できるという効果を奏するものである。ま
た、簡易な構成であるので、モータが発電状態となった
際の回路素子への必要以上の電圧印加を確実に回避する
ことができ、しかも、収納空間が極力小さくて済むモー
タ駆動装置を提供することができる。さらに、接続遮断
用のスイッチング素子のゲート駆動回路へ電源電圧を供
給するフローティング電源回路の電圧基準点が、ゲート
駆動回路の回路接地点及び接続遮断用のスイッチング素
子のモータ駆動回路側の端部と共に、モータ駆動回路を
構成するモータ駆動制御用のスイッチング素子を介して
接地されるような構成とすることで、フローティング電
源回路が充電状態にある場合に、モータ駆動回路の動作
を停止させるようなタイマを用いることなく、しかも、
無駄なな電力消費を増すことなく極力短時間で充電が行
われ、発電モータ直後にあってもモータの駆動が即座に
可能となるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるモータ駆動装置の
第1の構成例を示す回路図である。
【図2】図1に示されたモータ駆動装置に接続されるモ
ータの発電状態においてモータ内の種々のインピーダン
スを考慮したモータ駆動装置の回路図である。
【図3】図2に示された回路において、U・V相間にの
み発電電圧があるとした場合の等価回路図である。
【図4】図3に示された等価回路図において、U相から
V相へ電流が流れるとした場合の等価回路図である。
【図5】図3に示された等価回路図において、V相から
U相へ電流が流れるとした場合の等価回路図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるモータ駆動装置の
第2の構成例を示す回路図である。
【図7】図6に示されたモータ駆動装置において第7乃
至第9のNチャンネルMOSFETのゲート駆動回路の
一構成例を示す回路図である。
【図8】図6に示されたモータ駆動装置において、V相
からU相へ電流が流れ込む場合の主要部の動作タイミン
グを示すタイミング図であって、図8(A)は、第2及
び第4のNチャンネルMOS FETの動作状態を示す
タイミング図、図8(B)は、第1の充電コンデンサの
充電電圧の変化を示すタイミング図、図8(C)は、モ
ータ電流の変化を示すタイミング図である。
【図9】従来のモータ駆動装置におけるフローティング
電源回路の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
7…第7のNチャンネルMOS FET 8…第8のNチャンネルMOS FET 9…第9のNチャンネルMOS FET 15…第1の抵抗器 16…第2の抵抗器 17…第3の抵抗器 101…モータ駆動回路 102…接続遮断回路 201…ゲート駆動回路 202…フローティング電源回路
フロントページの続き (72)発明者 大久保 昌史 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 平井 幸男 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 5H560 AA01 BB04 BB08 EB01 HB01 JJ03 SS02 TT20 UA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電極を有してなると共に内部に寄生
    ダイオードが形成されてなるモータ駆動制御用のスイッ
    チング素子が、電源とアースとの間でブリッジ接続さ
    れ、外部から入力される制御信号に応じて前記スイッチ
    ング素子の導通、非導通状態が制御されてモータへの通
    電が制御されるよう構成されてなるモータ駆動回路を有
    してなるモータ駆動装置において、 前記モータ駆動回路と前記モータとの間に、外部からの
    遮断制御信号に応じて前記モータ駆動回路と前記モータ
    との電気的接続状態を断続する接続遮断回路が設けら
    れ、 当該接続遮断回路は、制御電極を有してなる接続遮断用
    のスイッチング素子が前記モータ駆動回路と前記モータ
    との間に直列接続されるように設けられてなり、前記接
    続遮断用のスイッチング素子は、その内部に寄生ダイオ
    ードが形成されてなるものであって、 前記接続遮断用のスイッチング素子には、抵抗器がそれ
    ぞれ並列接続されてなることを特徴とするモータ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 モータ駆動回路は、モータ駆動制御用の
    第1乃至第6のスイッチング素子を有してなり、 前記モータ駆動制御用の第1乃至第3のスイッチング素
    子は、各々の一端が相互に接続されると共に、モータ用
    直流電源の正極側に接続される一方、前記第1のスイッ
    チング素子の他端は、モータ駆動制御用の第4のスイッ
    チング素子の一端に、前記第2のスイッチング素子の他
    端は、モータ駆動制御用の第5のスイッチング素子の一
    端に、前記第3のスイッチング素子の他端は、前記モー
    タ駆動制御用の第6のスイッチング素子の一端に、それ
    ぞれ接続され、 前記第4乃至第5のスイッチング素子の他端は、相互に
    接続されると共に、モータ用直流電源の負極側に接続さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 接続遮断回路は、3つの接続遮断用のス
    イッチング素子を有してなり、接続遮断用の第1のスイ
    ッチング素子は、その寄生ダイオードのアノードが、モ
    ータ駆動制御用の第1及び第4のスイッチング素子の接
    続点に、 接続遮断用の第2のスイッチング素子は、その寄生ダイ
    オードのアノードが、モータ駆動制御用の第2及び第5
    のスイッチング素子の接続点に、 接続遮断用の第3のスイッチング素子は、その寄生ダイ
    オードのアノードが、モータ駆動制御用の第3及び第5
    のスイッチング素子の接続点に、それぞれ接続されるよ
    う設けられてなることを特徴とする請求項2記載のモー
    タ駆動装置。
  4. 【請求項4】 制御電極を有してなると共に内部に寄生
    ダイオードが形成されてなるモータ駆動制御用のスイッ
    チング素子が、電源とアースとの間でブリッジ接続さ
    れ、外部から入力される制御信号に応じて前記スイッチ
    ング素子の導通、非導通状態が制御されてモータへの通
    電が制御されるよう構成されてなるモータ駆動回路を有
    してなるモータ駆動装置において、 前記モータ駆動回路と前記モータとの間に、外部からの
    遮断制御信号に応じて前記モータ駆動回路と前記モータ
    との電気的接続状態を断続する接続遮断回路が設けら
    れ、 当該接続遮断回路は、制御電極を有してなる接続遮断用
    のスイッチング素子が前記モータ駆動回路と前記モータ
    との間に直列接続されるように設けられてなると共に、
    前記接続遮断用のスイッチング素子の制御電極へ前記遮
    断制御信号に応じた信号を印加するゲート駆動回路と、
    前記ゲート駆動回路へ電源電圧を供給するフローティン
    グ電源回路とを有してなり、 前記接続遮断用のスイッチング素子は、その内部に寄生
    ダイオードが形成されてなるものであって、当該接続遮
    断用のスイッチング素子には、抵抗器がそれぞれ並列接
    続されてなり、 前記ゲート駆動回路は、前記フローティング電源回路に
    より供給される電源電圧が所定値以下の場合に前記遮断
    制御信号の状態に関わらず前記接続遮断用のスイッチン
    グ素子を非導通状態とするよう構成されてなり、 前記フローティング電源回路は、その電圧基準点が前記
    ゲート駆動回路の回路接地点と共に、前記接続遮断用の
    スイッチング素子の前記モータ駆動回路側の端部と接続
    されてなることを特徴とするモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 モータ駆動回路は、モータ駆動制御用の
    第1乃至第6のスイッチング素子を有してなり、 前記モータ駆動制御用の第1乃至第3のスイッチング素
    子は、各々の一端が相互に接続されると共に、モータ用
    直流電源の正極側に接続される一方、前記第1のスイッ
    チング素子の他端は、モータ駆動制御用の第4のスイッ
    チング素子の一端に、前記第2のスイッチング素子の他
    端は、モータ駆動制御用の第5のスイッチング素子の一
    端に、前記第3のスイッチング素子の他端は、前記モー
    タ駆動制御用の第6のスイッチング素子の一端に、それ
    ぞれ接続され、 前記第4乃至第5のスイッチング素子の他端は、相互に
    接続されると共に、モータ用直流電源の負極側に接続さ
    れてなることを特徴とする請求項4記載のモータ駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 接続遮断回路は、3つの接続遮断用のス
    イッチング素子を有してなり、接続遮断用の第1のスイ
    ッチング素子は、その寄生ダイオードのアノードが、モ
    ータ駆動制御用の第1及び第4のスイッチング素子の接
    続点に、 接続遮断用の第2のスイッチング素子は、その寄生ダイ
    オードのアノードが、モータ駆動制御用の第2及び第5
    のスイッチング素子の接続点に、 接続遮断用の第3のスイッチング素子は、その寄生ダイ
    オードのアノードが、モータ駆動制御用の第3及び第5
    のスイッチング素子の接続点に、それぞれ接続されるよ
    う設けられてなることを特徴とする請求項5記載のモー
    タ駆動装置。
  7. 【請求項7】 フローティング電源回路は、充電コンデ
    ンサの一端が充電抵抗器の一端に接続され、当該充電抵
    抗器の他端が逆流防止用のダイオードを介して充電用電
    源に接続される一方、前記充電コンデンサの他端が電圧
    基準点とされてなることを特徴とする請求項6記載のモ
    ータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013099231A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Panasonic Corp モータ駆動装置
KR20160005788A (ko) 2013-08-05 2016-01-15 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 전동 모터의 구동 제어 장치

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