JP2002238053A - 画像エンファシス符号化装置及び画像エンファシス符号化方法 - Google Patents

画像エンファシス符号化装置及び画像エンファシス符号化方法

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JP2002238053A
JP2002238053A JP2001033401A JP2001033401A JP2002238053A JP 2002238053 A JP2002238053 A JP 2002238053A JP 2001033401 A JP2001033401 A JP 2001033401A JP 2001033401 A JP2001033401 A JP 2001033401A JP 2002238053 A JP2002238053 A JP 2002238053A
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Kenji Sugiyama
賢二 杉山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンファシス処理による副作用を最小限に抑
えて、なおかつ、復号後の再生画像の画質を改善できる
符号化装置及び符号化方法を提供する。 【解決手段】 入来画像の符号化における量子化パラメ
ータによりエンファシスレベルを設定する。量子化が粗
い場合は、エンファシスを強くすることで、ブロック歪
やモスキートノイズの発生を抑える。量子化が細かい場
合は、エンファシスの程度を弱くすることで、発生符号
量の増加を抑えエンファシスによる副作用の発生を少な
くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入来画像をエンフ
ァシス処理して符号化し画像符号列を得る画像エンファ
シス符号化装置及び画像エンファシス符号化方法に関す
る。そして、この発明は特に、独自のエンファシス処理
により復号後の再生画像の画質を改善できる画像エンフ
ァシス符号化装置及び画像エンファシス符号化方法を提
供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】<エンファシスと符号化>エンファシス
は、画像や音声信号の記録伝送において広く用いられて
きた技術である。記録伝送路の前で、高い周波数成分を
エンファシス回路で強調しておき、記録伝送後にディエ
ンファシス回路で強調分を落とすことにより、伝送され
るべき信号の周波数特性を元通りに保つ。記録伝送路で
生じるノイズや歪成分にはディエンファシスのみが作用
して減衰する。結果的に記録伝送路で生じるノイズや歪
成分が軽減される。記録伝送路の前で信号成分が強調さ
れるので、記録伝送路には、オーバーレンジ等に対する
注意が必要である。
【0003】このエンファシス処理はDCT(Discrete
Cosine Transform:離散コサイン変換)などの高能率符
号化処理に対しても有効である。符号化及び復号化で生
じるブロック歪やモスキートノイズが軽減される。但
し、高い周波数成分が強調されると、発生する情報量が
多くなり、発生符号量を一定とすると量子化誤差が増大
することになる。従って、必ずしも符号化効率を改善す
るものではないが、DCTによる符号化・復号化処理と
異なりブロックに跨った処理となるので、ブロック歪な
どに対しては明らかに有効である。
【0004】一方、復号画像のポスト処理によりノイズ
や歪を軽減する適応フィルタもあるが、ノイズや歪の軽
減と引き換えに信号成分もフィルタリングされやすく、
必ずしも有効でない。
【0005】音声符号化であるMPEG−Audio規
格では、被符号化信号がエンファシスされているものか
どうかのフラグがビットストリームに多重化される。従
って、エンファシスの有無のフラグにより、エンファシ
スありの場合は、デコーダで復号化された信号に対して
ディエンファシスを行う。 <エンハンス>一方、エンハンスはエンファシスと類似
した処理であるが、目的がまったく異なり、通常画像に
のみ行われる。再生画像を画面からある程度離れて見た
場合、細かい部分は見え難くなる。これは視覚の空間周
波数特性によるものである。エンハンスはこれを補うも
ので、処理的には高い周波数成分を上げるのでエンファ
シスと似たものになる。ハンハンス処理はカメラとテレ
ビ受像器内で行われるのが一般的である。エンハンスの
場合、逆補正することはなく、ディエンハンスというも
のはない。 <従来例画像エンファシス符号化装置>図5は画像エン
ファシス符号化装置の従来例の構成を示したものであ
る。画像入力端子1より入来する画像信号は、加算器2
と空間HPF(高域通過フィルタ)6に与えられる。空
間HPF6は、画像信号の高い周波数成分のみを抽出
し、スイッチ52を介して加算器2に与える。加算器2
は入来画像信号と高い周波数成分の信号を加算し、高い
周波数成分が強調された信号を得て、DCT(離散コサ
イン変換器)3に与える。これ以降は通常の符号化とな
る。(このエンファシス処理については、例えば特開平
7−162862号公報に示されている。)DCT3は
エンファシス済み画像信号に対して8×8DCTの変換
処理を行い、得られた係数を量子化器4に与える。量子
化器4は所定のステップ幅で係数を量子化し、固定長の
符号となった係数を可変長符号化器5に与える。可変長
符号化器5は、固定長の予測残差を可変長符号で圧縮
し、得られた可変長符号列は多重化器51に与えられ
る。多重化器51はエンファシス有無情報を主たる符号
列に多重化し、最終的な符号列は出力端子9を介して出
力される。
【0006】スイッチ52は制御情報入力端子53から
与えられるエンファシス有無情報で制御され、エンファ
シス有りの場合に空間HPF6の出力を加算器2に与え
る。このエンファシス有無情報は、多重化器51にも与
えられる。 <従来例画像ディエンファシス復号化装置>図6は、図
5の従来例画像エンファシス符号化装置に対応する画像
ディエンファシス復号化装置の従来例構成を示したもの
である。
【0007】符号入力端子28より入来する符号列は、
多重化分離器61でエンファシス有無情報が分離され、
主たる符号列は可変長復号化器21に与えられる。可変
長復号化器21では可変長符号が固定長の符号に戻さ
れ、逆量子化器22に与えられる。
【0008】固定長符号は逆量子化器22で予測残差の
再生DCT係数値となり、逆DCT23に与えられる。
逆DCT23は8×8個の係数を再生予測残差信号に変
換し、減算器24と共に空間HPF26に与えられる。
空間HPF26は、画像信号の高い周波数成分のみを抽
出し、スイッチ62を介して減算器24に与える。減算
器23は復号画像信号から高い周波数成分を減算し、エ
ンファシスが行われる前の周波数特性の画像信号を得
る。得られた再生画像信号は画像出力端子25から出力
される。
【0009】スイッチ62はエンファシス有無情報で制
御され、エンファシス有りの場合に空間HPF26の出
力を減算器24に与える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像エンファシ
ス符号化装置は、エンファシスのレベルは制御されず、
また、エンファシスの有無のみが復号化側に伝送されて
いた。よって、入来画像が既にエンハンスされている場
合、オーバーレンジを起こしやすく、また、入来画像符
号化時の量子化が細かい場合はノイズ軽減効果に対し発
生符号量の増加を招きやすかった。さらには、画像ディ
エンファシス復号化装置で復号された再生画像が、それ
を表示する表示装置でのエンハンスと必ずしも整合性が
取れていなかった。
【0011】本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、独自のエンファシス処理により、エンファシス処理
による副作用(オーバーレンジや発生符号量の増加)を
最小限に抑えて、なおかつ、復号後の再生画像の画質を
改善できる画像エンファシス符号化装置及び画像エンフ
ァシス符号化方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、以下の装置及び方法を提供するも
のである。 (1) 入来画像をエンファシス処理して符号化し画像
符号列を得る画像エンファシス符号化装置であって、入
来制御情報、前記入来画像から得られる情報、及び前記
入来画像の画像符号化状況の内の少なくとも一つに応じ
て、エンファシスレベルを設定する設定手段と、前記入
来画像に対して前記エンファシスレベルに応じたエンフ
ァシス処理を行いエンファシス済み入来画像を得るエン
ファシス手段と、前記エンファシス済み入来画像を符号
化し画像符号列を得る画像符号化手段と、前記画像符号
列と前記のエンファシスレベルに関する情報とを多重化
する多重化手段と、を設けたことを特徴とする画像エン
ファシス符号化装置。 (2) 上記(1)記載の画像エンファシス符号化装置
において、前記入来画像の符号化における量子化の程度
を検出する手段を設け、前記設定手段は、前記入来画像
の画像符号化状況として、検出された前記符号化におけ
る量子化の程度を用い、前記符号化における量子化の程
度に応じて前記エンファシスレベルを設定する、ことを
特徴とする画像エンファシス符号化装置。 (3) 上記(1)記載の画像エンファシス符号化装置
において、前記入来画像のエンハンスの程度を検出する
手段を設け、前記設定手段は、前記入来画像から得られ
る情報として、検出された前記入来画像のエンハンスの
程度を用い、前記入来画像のエンハンスの程度に応じて
前記エンファシスレベルを設定する、ことを特徴とする
画像エンファシス符号化装置。 (4) 入来画像をエンファシス処理して符号化し画像
符号列を得る画像エンファシス符号化方法であって、入
来制御情報、前記入来画像から得られる情報、及び前記
入来画像の画像符号化状況の内の少なくとも一つに応じ
て、エンファシスレベルを設定し、前記入来画像に対し
て前記設定されたエンファシスレベルに応じたエンファ
シス処理を行い、エンファシス済み入来画像を得、前記
得られたエンファシス済み入来画像を符号化し画像符号
列を得、前記得られた画像符号列と前記設定されたエン
ファシスレベルに関する情報とを多重化する、ことを特
徴とする画像エンファシス符号化方法。
【0013】
【発明の実施の形態】画像エンファシス符号化装置の第
1実施例では、入来画像の符号化における量子化パラメ
ータによりエンファシスレベルを設定する。量子化が粗
い場合は、エンファシスを強くすることで、ブロック歪
やモスキートノイズの発生を抑える。量子化が細かい場
合は、エンファシスの程度を弱くすることで、発生符号
量の増加を抑えエンファシスによる副作用の発生を少な
くする。
【0014】画像エンファシス符号化装置の第2実施例
では、入来画像のエンハンス量を検出して、その程度に
よりエンファシスレベルを設定し、エンハンス量が大き
い場合は、エンファシスを弱くすることで、オーバーレ
ンジなどエンファシスによる副作用の発生を少なくす
る。もちろん、エンファシス処理を行っているのでブロ
ック歪やモスキートノイズの発生を抑えることができ
る。
【0015】画像ディエンファシス復号化装置の第1実
施例では、入来画像符号列に多重化されている量子化情
報を含むエンファシスレベル情報から最終的なディエン
ファシスの程度を設定し、正しい周波数特性の再生画像
を得ることができる。
【0016】画像ディエンファシス復号化装置の第2実
施例では、再生画像を表示する表示装置のエンハンスの
程度から、復号した再生画像に対するディエンファシス
量を調整するので、エンハンスの少ない表示装置に表示
させる場合にはディエンファシス量を減らして、適正な
エンハンス量の再生画像とすることができる。<第1実
施例画像エンファシス符号化装置>まず、画像エンファ
シス符号化装置の第1実施例について説明する。図1
は、その構成を示したものであり、図5の従来例と同一
構成要素には同一符号を付してある。図1には、図5と
比較してスイッチ52の代わりに乗算器7があり、アク
ティビティ検出器10、エンファシス制御器11、量子
化制御器12が追加されている。また、多重化器8の動
作が図5に示す多重化器51と異なる。
【0017】実施例において、従来例と異なるのはエン
ファシス処理とそのエンファシスレベル情報の多重化で
あり、符号化系の処理であるDCT系の処理は基本的に
同じである。
【0018】画像入力端子1より入来する画像信号は、
加算器2と空間HPF6に与えられる。空間HPF6
は、画像信号の高い周波数成分のみを抽出し、抽出した
高い周波数成分を乗算器7に与える。空間HPF6の2
次元フィルタ係数の例を図7に示す。その垂直または水
平の1次元周波数特性を図8(a)に示す。周波数特性
は、DC成分はゲインが0で、周波数が高くなるの従っ
てゲインが上がり、最も高い周波数で0.5となる。
【0019】乗算器7はエンファシス値Ee(0〜1.
0)を画像信号の高い周波数成分に乗じて加算器2に与
える。加算器2は入来画像信号と高い周波数成分の信号
を加算し、高い周波数成分が強調された信号(エンファ
シス済み入来画像信号)を得て、その信号をDCT3に
与える。加算器2では加算に際して空間HPF6の遅延
補償が入来信号に施される。加算後の周波数特性は、図
8(b)のようになり、エンファシス値が0の場合は平坦
であり、1.0の場合は最も高い周波数が1.5倍され
る。なお、これ以降は通常の符号化となる。
【0020】DCT3はエンファシス済み入来画像信号
に対して8×8DCTの変換処理を行い、得られた係数
を量子化器4に与える。量子化器4は所定のステップ幅
で係数を量子化し、固定長の符号となった係数を可変長
符号化器5に与える。可変長符号化器5は、固定長の予
測残差を可変長符号で圧縮し、得られた符号は多重化器
8に与えられる。
【0021】多重化器8は後述する量子化ステップ情報
と所定エンファシスレベルEpの情報(ここでは、この
2つの情報がエンファシスレベルに関する情報となる)
とを主画像符号列に多重化し、画像符号列は符号出力端
子9から出力される。そして多重化器8は発生符号量情
報を量子化制御器12に与える。
【0022】量子化制御器12は、発生符号量情報とア
クティビティ検出器10から与えられるブロックアクテ
ィビティとから量子化ステップを設定し、設定した量子
化ステップを量子化器4、多重化器8、及びエンファシ
ス制御器11に与える。量子化制御器12は、発生符号
量が多い場合に量子化ステップを大きくして、量子化が
粗くなるようにする。逆に、発生符号量が少ない場合に
は量子化ステップを小さくして、量子化が細かくなるよ
うにする。また、アクティビティが高いブロックで量子
化ステップを大きくして、量子化が粗くなるようにし、
アクティビティが低いブロックで量子化ステップを小さ
くして、量子化が細かくなるようにする。
【0023】アクティビティ検出器10は、量子化ステ
ップが設定される単位である16×16画素ブロックを
4分割してサブブロックを求め、それぞれのサブブロッ
クで画素値の分散を求め、4個の分散値で最小の分散値
をそのブロックのアクティビティとして出力する。
【0024】エンファシス制御器11は、あらかじめ設
定されている所定エンファシスレベルEp(0〜1)と量
子化ステップとによりエンファシスレベルを設定し、乗
算器7に与える。ここで量子化ステップは、最大量子化
ステップの半分の量子化ステップで正規化(除算)され、
そして、1以上は1で制限されてQS(0〜1)とする。
エンファシスレベルEeはこのQSより、Ee=Ep×
QSで求められる。これにより量子化が最大量子化ステ
ップの半分より小さな場合、量子化ステップが小さくな
るに従って、エンファシス量も少なくなる。所定エンフ
ァシスレベルEp(0〜1)の情報がエンファシスレベル
に関する情報の一部として多重化器8に与えられる。 <第1実施例画像ディエンファシス復号化装置>次に、
画像エンファシス符号化装置の第1実施例に対応する画
像ディエンファシス復号化装置の第1実施例について説
明する。図2は、画像ディエンファシス復号化装置の第
1実施例の構成を示すものである。図6の従来例と同一
構成要素には同一符号を付してある。図2には、図6と
比較して、スイッチ62がなく、乗算器27、エンファ
シス制御器30が追加されている。また多重化分離器2
9の動作が図6に示す多重化分離器61の動作と異な
る。実施例において、従来例と異なるのはディエンファ
シス処理であり、DCT系の復号化処理は基本的に同じ
である。
【0025】符号入力端子28より入来する画像符号列
は、多重化分離器29で所定エンファシスレベルEpの
情報と量子化ステップ情報とが分離され(ここでは、こ
の2つの情報がエンファシスレベルに関する情報であ
る)、主たる画像符号列は可変長復号化器21に与えら
れる。所定エンファシスレベルEp情報はエンファシス
制御器30に、量子化ステップ情報はエンファシス制御
器30と逆量子化器22とに与えられる。
【0026】可変長復号化器21では可変長符号が固定
長の符号に戻され、逆量子化器22に与えられる。固定
長符号は逆量子化器22で予測残差の再生DCT係数値
となり、逆DCT23に与えられる。逆DCT23は8
×8個の係数を再生予測残差信号に変換し、減算器24
と空間HPF26とに与える。空間HPF26は、画像
信号の高い周波数成分のみを抽出し、乗算器27に与え
る。乗算器27は、エンファシス制御器30から与えら
れるディエンファシス値Ed(0〜1)を高い周波数成分
に乗じて減算器24に与える。減算器24は復号画像信
号から高い周波数成分を減算し、エンファシスが行われ
る前の周波数特性の画像信号(ディエンファシス済み再
生画像信号)を得る。得られた再生画像信号は画像出力
端子25から出力される。
【0027】エンファシス制御器30は、多重化分離器
30から与えられる所定エンファシスレベルEp(0〜
1)と正規化された量子化ステップとよりディエンファ
シス値Edを設定し、乗算器27に与える。量子化ステ
ップは最大量子化ステップの半分の量子化ステップで正
規化され、1以上は1で制限された値QSとなる。ディ
エンファシス値EdはこのQSよりEd=Ep×QSで
与えられる。 <第2実施例画像エンファシス符号化装置>次に、画像
エンファシス符号化装置の第2実施例について説明す
る。図3は、その第2実施例の構成を示したものであ
り、図1に示す第1実施例と同一構成要素には同一符号
を付してある。図3には、図1と比較して、アクティビ
ティ検出器10と量子化制御器12がなく、エンハンス
検出器31が追加されている。またエンファシス制御器
32の動作が異なる。
【0028】画像エンファシス符号化装置の第2実施例
において、第1実施例と異なるのはエンファシスレベル
の制御であり、DCT系の処理とエンファシスレベルに
関する情報の多重化は基本的に同じである。従って、画
像入力端子1、加算器2、空間HPF6、乗算器7、D
CT3、量子化器4、可変長符号化器5、多重化器8、
符号列出力端子12の動作は第1実施例と同じである。
【0029】エンハンス検出器31は、入来画像に施さ
れているエンハンス量を検出する。具体的には入来画像
信号から0.125fs〜0.25fsの成分を中域、0.25fs〜0.5fs
の成分を高域として検出し、1フレームの平均値をそれ
ぞれSmとShとして得る。中域に対する高域の比率S
rをSr=Sh/Smで求め、あらかじめ設定されてい
るエンハンスを行わない場合の平均値Ssと比較する。
平均値に対する比をSe=Sr/Ssで求め、推定エン
ハンス量EiはEi=2(Se−1)とする。但しEiが
0以下の場合は0、1以上の場合は1とする。このエン
ハンス量はあくまで推定量である。この値はフレーム毎
に独立に求めるが、そのまま出力せず、Ei(n)=0.
1Ei(n)+0.9Ei(n−1) [ここでnはフレー
ム番号]として、前の値と平均値を取ることでより安定
なものになる。
【0030】エンファシス制御器32は、あらかじめ設
定されている所定エンファシスレベルEp(0〜1)、推
定エンハンス量Ei(0〜1)によりエンファシスレベル
を設定する。エンファシスレベルEeは、Ee=Ep−
Eiで求められる。但しEeが0以下となる場合はEe
を0とする。
【0031】第1の実施例と組み合わせる場合には、エ
ンファシスレベルEeはEe=(Ep−Ei)×QSで求
められる。QSは最小量子化ステップで0、最大量子化
ステップの半分の量子化ステップ以上で1となるように
線形変換された量子化値である。
【0032】多重化器8で多重化されるエンファシスレ
ベルに関する情報を所定エンファシスレベルEpとする
と、入来画像に元もと施されていたエンハンスが復号化
側においてキャンセルされることになる。一方、多重化
されるエンファシスレベルに関する情報を所定エンファ
シスレベルEpに代えてエンファシスレベルEeとする
と、入来画像に元もと施されていたエンハンスが復号化
側の再生画像に残ることになる。 <第2実施例画像ディエンファシス復号化装置>次に、
画像ディエンファシス符号化装置の第2実施例に対応す
る画像ディエンファシス復号化装置の第2実施例につい
て説明する。図4は、画像ディエンファシス復号化装置
の第2実施例の構成を示したものであり、図2に示す第
1実施例と同一構成要素には同一符号を付してある。図
4には、図2と比較して表示エンハンス量情報入力端子
42が追加されており、エンファシス制御器41の動作
が異なる。
【0033】第2実施例では、復号化された画像が表示
されるモニターのエンハンスが不十分な場合に、復号時
のディエンファシスの量を下げて、結果的に高い周波数
成分が強調されたままの画像を出力するものである。
【0034】本実施例において、第1実施例と異なるの
はディエンファシスレベル設定であり、符号入力端子2
8、多重化分離器29、可変長復号化器21、逆量子化
器22、逆DCT23、空間HPF26、乗算器27、
減算器24、画像出力端子25の動作は第1実施例と同
じである。
【0035】エンファシス制御器41は、多重化分離器
29から与えられる所定エンファシスレベルEp(0〜
1)、表示エンハンス量情報入力端子42から与えられ
る表示エンハンス量Eo(0〜1)によりディエンファシ
スレベルを設定する。ディエンファシスレベルEdはE
d=Ep+Eo−1で求められる。但しEdが0以下と
なる場合はEdを0とする。
【0036】表示エンハンス量Eoはエンハンスがまっ
たく行われていない場合に0、最大限のエンハンスが行
われている場合に1とする。表示エンハンス量Eoは、
復号化装置がモニターと一体化されている場合には、モ
ニターの調整設定より得る。そうでない場合は、接続す
るモニターのタイプにより決める。PCモニターではエ
ンハンスは行われないで0、画質調整機能のないテレビ
受像機はエンハンスが不十分なので0.5、画質調整機
能のあるものは十分なエンハンスが行われているとみな
し1とする。
【0037】なお、画像エンファシス符号化装置におけ
るエンファシス制御器でのエンファシスレベルの設定
は、入来制御情報(上記実施例では示していないが例え
ば入来画像と共に外部から供給されるエンファシスレベ
ルを指定する情報)、入来画像から得られる情報(例え
ば入来画像のエンハンスの程度)、及び入来画像の画像
符号化状況(例えば入来画像の符号化における量子化の
程度)の内の少なくとも一つに応じて行えばよい。
【0038】
【発明の効果】以上の通り、本発明の画像エンファシス
符号化装置及び画像エンファシス符号化方法は下記の効
果を有する。 (イ)入来制御情報、前記入来画像から得られる情報、
及び前記入来画像の画像符号化状況の内の少なくとも一
つに応じて、エンファシスレベルを設定することによ
り、エンファシス処理による副作用(オーバーレンジや
発生符号量の増加等)を最小限に抑えて、なおかつ、復
号後の再生画像の画質を改善できる。 (ロ)入来画像の画像符号化状況として、検出された符
号化における量子化の程度(量子化ステップ)を用い、
前記符号化における量子化の程度に応じてエンファシス
レベルを設定するようにした場合には、量子化の程度が
粗い時にエンファシスを強くすることで、ブロック歪や
モスキートノイズの発生を抑えることができる。量子化
の程度が細かい時にエンファシスの程度を弱くすること
で、発生符号量の増加を抑えエンファシスによる副作用
の発生を少なくできる。 (ハ)入来画像から得られる情報として、検出された入
来画像のエンハンスの程度を用い、前記入来画像のエン
ハンスの程度に応じてエンファシスレベルを設定するよ
うにした場合には、入来画像のエンハンス量が大きい時
にエンファシスを弱くすることで、オーバーレンジなど
エンファシスによる副作用の発生を少なくできる。もち
ろん、エンファシス処理を行っているのでブロック歪や
モスキートノイズの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像エンファシス符号化装置の第1実施例の構
成例を示す図である。
【図2】画像ディエンファシス復号化装置の第1実施例
の構成例を示す図である。
【図3】画像エンファシス符号化装置の第2実施例の構
成例を示す図である。
【図4】画像ディエンファシス復号化装置の第2実施例
の構成例を示す図である。
【図5】従来の画像エンファシス符号化装置の構成例を
示す図である。
【図6】従来の画像ディエンファシス復号化装置の構成
例を示す図である。
【図7】空間HPF(高域通過フィルタ)のタップ係数
例を示す図である。
【図8】信号周波数特性の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 画像入力端子 2 加算器 3 DCT 4 量子化器 5 可変長符号化器 6,26 空間HPF 7,27 乗算器 8,51 多重化器 9 符号列出力端子 10 アクティビティ検出器 11,30,32,41 エンファシス制御器 12 量子化制御器 21 可変長復号化器 22 逆量子化器 23 逆DCT 24 減算器 25 画像出力端子 28 符号列入力端子 29,61 多重化分離器 31 エンハンス検出器 42 表示エンハンス量情報入力端子 52,62 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入来画像をエンファシス処理して符号化し
    画像符号列を得る画像エンファシス符号化装置であっ
    て、 入来制御情報、前記入来画像から得られる情報、及び前
    記入来画像の画像符号化状況の内の少なくとも一つに応
    じて、エンファシスレベルを設定する設定手段と、 前記入来画像に対して前記エンファシスレベルに応じた
    エンファシス処理を行いエンファシス済み入来画像を得
    るエンファシス手段と、 前記エンファシス済み入来画像を符号化し画像符号列を
    得る画像符号化手段と、 前記画像符号列と前記のエンファシスレベルに関する情
    報とを多重化する多重化手段と、を設けたことを特徴と
    する画像エンファシス符号化装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像エンファシス符号化装
    置において、 前記入来画像の符号化における量子化の程度を検出する
    手段を設け、 前記設定手段は、前記入来画像の画像符号化状況とし
    て、検出された前記符号化における量子化の程度を用
    い、前記符号化における量子化の程度に応じて前記エン
    ファシスレベルを設定する、ことを特徴とする画像エン
    ファシス符号化装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像エンファシス符号化装
    置において、 前記入来画像のエンハンスの程度を検出する手段を設
    け、 前記設定手段は、前記入来画像から得られる情報とし
    て、検出された前記入来画像のエンハンスの程度を用
    い、前記入来画像のエンハンスの程度に応じて前記エン
    ファシスレベルを設定する、ことを特徴とする画像エン
    ファシス符号化装置。
  4. 【請求項4】入来画像をエンファシス処理して符号化し
    画像符号列を得る画像エンファシス符号化方法であっ
    て、 入来制御情報、前記入来画像から得られる情報、及び前
    記入来画像の画像符号化状況の内の少なくとも一つに応
    じて、エンファシスレベルを設定し、 前記入来画像に対して前記設定されたエンファシスレベ
    ルに応じたエンファシス処理を行い、エンファシス済み
    入来画像を得、 前記得られたエンファシス済み入来画像を符号化し画像
    符号列を得、 前記得られた画像符号列と前記設定されたエンファシス
    レベルに関する情報とを多重化する、ことを特徴とする
    画像エンファシス符号化方法。
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