JP2002237890A - 電話主装置、電話端末、および電話システム - Google Patents

電話主装置、電話端末、および電話システム

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JP2002237890A
JP2002237890A JP2001033013A JP2001033013A JP2002237890A JP 2002237890 A JP2002237890 A JP 2002237890A JP 2001033013 A JP2001033013 A JP 2001033013A JP 2001033013 A JP2001033013 A JP 2001033013A JP 2002237890 A JP2002237890 A JP 2002237890A
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telephone
message
unit
telephone terminal
packet
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JP2001033013A
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Mitsuharu Shima
光治 嶋
Yoichi Naito
陽一 内藤
Norimasa Shintani
憲正 新谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着信先電話端末から応答がない場合に効率よ
く対応できる手段を備えたIP構内電話システムを提供
する。 【解決手段】 発信元電話端末からの発信要求パケット
の受信に対応して着信要求パケットを送信する発信要求
処理部と、メッセージ記憶部と、前記発信要求処理部が
送信した前記着信要求パケットに対して応答する応答パ
ケットが所定時間内に受信されないときに前記メッセー
ジ記憶部に記憶されたメッセージの表示を要求するメッ
セージ表示要求パケットを前記着信先電話端末に送信す
るメッセージ送信部とから電話主装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話主装置(PB
X(Private Branch Box))、電話端末、および電話シ
ステムに関し、特にLAN(Local Area Network)内
でパケットのやりとりにより通話を行うための電話主装
置、電話端末、および電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】IP(Internet Protocol)アドレスを
有するIP端末としての電話端末をLAN(Local Are
a Network)によって接続した構内交換機とから構成さ
れるIP構内電話システムが用いられている。IP構内
電話システムでは、送信元情報、受信先情報、および音
声情報が含まれたパケットを電話端末と構内交換機間で
やりとりすることにより、電話端末による通話が可能と
なる。
【0003】パケットに送信元と受信先の情報が含まれ
ていることから、IP構内電話システムにおいては構内
交換機と全ての電話端末とを1対1に接続する必要がな
く、構内交換機と電話端末間の配線工事の労力が低減さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、IP構内電話
システム内の電話端末同士の間で通話を行う場合があ
り、このとき発信先の電話端末からの呼び出しに対して
着信先の電話端末が応答しない場合がある。このように
応答がない場合としては、着信先電話端末の利用者が不
在のとき、または着信先電話端末が通信不能(LANに
非接続等)のときが考えられる。
【0005】いずれにしても着信先からの応答がない場
合には、発信元電話端末の利用者はそのまま呼び出しを
続けるか、あるいは一旦呼び出しを解除し時間をおいて
再度呼び出しを行う等の手段を講じる必要があった。本
発明はこのような課題を解決するためになされたもの
で、着信先電話端末から応答がない場合に効率よく対応
できる手段を備えたIP構内電話システムを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記に鑑み本発明
に係る電話主装置は、パケットを用いて通話を行う複数
の電話端末から送受信されるパケットを制御する電話主
装置であって、発信元電話端末からの通話の開始を要求
する発信要求パケットの受信に対応して、着信先電話端
末に着信を要求する着信要求パケットを送信する発信要
求処理部と、文字情報を含むメッセージを記憶するメッ
セージ記憶部と、前記発信要求処理部が送信した前記着
信要求パケットに対して応答する応答パケットが所定時
間内に受信されないときに前記メッセージ記憶部に記憶
されたメッセージの表示を要求するメッセージ表示要求
パケットを前記着信先電話端末に送信するメッセージ送
信部とを具備することを特徴とする。
【0007】利用者の不在等のため着信先電話端末から
応答パケットの送信が所定時間されない場合に、メッセ
ージ記憶部に記憶された所定のメッセージを着信先電話
端末に表示させることができる。このため、着信先電話
端末の利用者が不在のときでも、着信があったこと等を
知らせることができる。ここで、電話主装置は、前記メ
ッセージ記憶部に記憶するためのメッセージを入力する
入力部をさらに具備しても良い。
【0008】(2)また本発明に係る電話主装置は、パ
ケットを用いて通話を行う複数の電話端末から送受信さ
れるパケットを制御する電話主装置であって、発信元電
話端末からの通話の開始を要求する発信要求パケットの
受信に対応して、着信先電話端末に着信を要求する着信
要求パケットを送信する発信要求処理部と、文字情報を
含むメッセージを記憶するメッセージ記憶部と、前記発
信要求処理部が送信した前記着信要求パケットに対して
応答する応答パケットの未受信およびメッセージの設定
を要求するメッセージ設定要求パケットの受信に対応し
て、メッセージを含むパケットを受信し前記メッセージ
記憶部に記憶させるメッセージ受信部と、前記メッセー
ジ記憶部に記憶されたメッセージの送信を指示するメッ
セージ送信指示パケットの受信に対応して、該メッセー
ジの表示を要求するメッセージ表示要求パケットを前記
着信先電話端末に送信するメッセージ送信部とを具備す
ることを特徴とする。
【0009】着信先電話端末から着信要求に対する応答
パケットが送信されない場合に、発信元電話端末からメ
ッセージ設定要求パケットを送信することでメッセージ
の設定を行える。そして、発信元電話端末から設定した
メッセージを着信先電話端末に表示させることができ
る。このため、着信先電話端末の利用者が不在の場合に
も発信元電話端末からコミュニケーションを図ることが
できる。
【0010】ここで、前記メッセージ送信指示パケット
が、前記メッセージ送信部に対してメッセージの設定の
終了を通知しても差し支えない。メッセージ送信指示パ
ケットがメッセージの設定終了とメッセージの送信指示
の双方を意味することで、メッセージの設定と送信を効
率よく行うことができる。
【0011】(3)本発明に係る電話端末は、パケット
を用いて通話を行う一の電話端末であって、他の電話端
末との通話の開始を要求する発信要求パケットを送信す
る発信要求部と、電話端末から送受信されるパケットを
制御する電話主装置に対して、メッセージの設定を要求
するメッセージ設定要求パケットを送信するメッセージ
設定要求部と、メッセージを入力する入力部とを具備す
ることを特徴とする。電話主装置に対してメッセージの
設定を要求しメッセージを入力できる。その結果、電話
主装置を介したメッセージの送信が行える。
【0012】(4)本発明に係る電話システムは、
(2)記載の電話主装置と、(3)記載の電話端末とを
具備することを特徴とする。着信先電話端末が着信要求
に応答しない場合に、発信元電話端末から電話主装置を
介してメッセージを送り着信先電話端末で表示させるこ
とができる。
【0013】(5)本発明に係る電話主装置は、パケッ
トを用いて通話を行う複数の電話端末からの送受信され
るパケットを制御する電話主装置であって、電話端末が
通信可能か通信不能のいずれであるかを確認する通信可
否確認部と、着信先電話端末への着信を転送する転送先
電話端末を識別する転送先識別情報を記憶する転送先記
憶部と、前記通信可否確認部により通信不能であると確
認された着信先電話端末に対する着信を前記転送先記憶
部に記憶された前記転送先識別情報に基づき前記転送先
電話端末に転送する転送処理部とを具備することを特徴
とする。通信不能であると判断された着信先電話端末に
対する着信を転送先識別情報に基づき転送先電話端末に
転送することができる。
【0014】ここで、前記通信可否確認部が、前記電
話端末に対して返信を要求する返信要求パケットを送信
する返信要求部と、前記返信要求部によって送信された
前記返信要求パケットに対応して返信パケットが受信さ
れたときに前記電話端末を通信可能と判断し、所定時間
内に該返信パケットが受信されないときに該電話端末を
通信不能と判断する端末状態判断部とを有しても良い。
返信要求パケットに対応して返信パケットが送信される
か否かによって、電話端末の通信可否を判断できる。
【0015】前記返信要求部による前記返信要求パケ
ットの送信が定期的におこなわれても良い。返信要求パ
ケットの送信を定期的に行うことで、電話端末の通信可
否を常に把握することができる。
【0016】前記転送先記憶部に記憶された転送先識
別情報が、電話端末毎に設定可能な個別転送先識別情報
および複数の電話端末で共通に設定される共通転送先識
別情報を含み、前記転送処理部が、前記着信先電話端末
に対応する個別転送先識別情報が前記転送先記憶部に記
憶されている場合には該個別転送先識別情報に基づき転
送処理を行い、前記着信先電話端末に対応する個別転送
先識別情報が前記転送先記憶部に記憶されていない場合
には前記共通転送先識別情報に基づき転送処理を行って
も良い。個別転送先が設定されているときには個別転送
先に転送を行い、個別転送先が設定されていないときに
は共通転送先に転送を行うことで、個別転送先を共通転
送先より優先して取り扱うことができる。
【0017】ここで、前記転送処理部が、前記着信先電
話端末に対応する前記個別転送先識別情報および前記共
通転送先識別情報のいずれも前記転送先記憶部に記憶さ
れていない場合に、前記発信元電話端末に対して該着信
先電話端末が着信不能であることを通知しても良い。個
別転送先と共通転送先のいずれも設定されていないとき
には、発信元電話端末に着信不能であることを通知し、
発信元電話端末の利用者に別途の通信手段の考慮等を促
すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。 (第1実施形態)本発明の第1の実施形態に係るIP構
内電話システムにおいては、着信先電話端末の利用者の
不在等により応答がない場合に文字情報を含むメッセー
ジを送り、利用者が戻ってきたときにそのメッセージの
表示を認識可能とする。この結果、着信先電話端末の利
用者が不在の場合にも発信元電話端末からのコミュニケ
ーションを図ることができる。
【0019】以下、本発明の第1の実施形態を詳細に説
明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るIP構
内電話システム10の全体構成を示すブロック図であ
る。図1に示すように、電話回線20および保守コンソ
ール30に接続された電話主装置(PBX(Private B
ranch Exchange))40が、ルータ50を介してIP
(Internet Protocol)電話端末60およびIP−PC
(Personal Computer)端末70に接続され、LAN
(Local Area Network)を構成している
【0020】ルータ50の下位には、IP電話端末60
(200)、60(201)、60(203))、60
(250)とIP−PC端末70(202)、70(2
04)が接続されている。ここで、IP電話端末60の
カッコ内は内線番号を意味するものとする。即ち、IP
電話端末60(201)は内線番号201のIP電話端
末60である。この内線番号はIP電話端末を識別する
識別(IDentification)情報として機能する。必ずしも
通話を行わないIP−PC端末70でも何らかの識別情
報が必要なのは同様であり、このためIP−PC端末7
0にも内線番号が付与されている。
【0021】本実施形態に係るIP構内電話システム
は、LAN内でのパケットのやりとりにより、IP電話
端末60と電話回線20およびIP電話端末60同士で
の通話を可能とする。保守コンソール30は、CRT等
の表示手段、キーボード等の入力手段を備え、電話主装
置40の動作状態の監視および制御を行う監視制御装置
として機能する。
【0022】電話主装置40は、パケットを用いて通話
を行う複数のIP電話端末60からのパケットの送受信
を制御する電話主装置として機能する。この電話主装置
40は、大きく分けると構内交換機としての機能とゲー
トキーパとしての機能の双方を有する。
【0023】即ち、電話主装置40は、電話回線内のア
ナログ信号とLAN内のパケット信号間の変換機能(ア
ナログ−パケット信号変換機能)を有し、電話回線20
を通じたLAN外からの電話機とIP電話端末60との
間あるいはIP電話端末60間での通話の仲立ちをする
構内交換機として機能する。また、電話主装置40は、
IP電話端末60、IP−PC端末70(以下、「IP
電話端末60等」という)及びルータ50に対するIP
(Internet Protocol )アドレスの割り当て、管理を行
うアドレス管理機能等を有するゲートキーパとしても機
能する。
【0024】電話主装置40は、回線インタフェース
(回線I/F)部41、アナログ−ディジタル(A/
D)変換部42、プロトコル変換部43、記憶部44が
接続された主制御部45、ネットワークインタフェース
(ネットワークI/F)部46から構成される。回線イ
ンタフェース部41は、電話回線20とのアナログ信号
のやりとりを行う。アナログ−ディジタル変換部42
は、電話回線20のアナログ信号をディジタル信号に変
換しまたその逆を行う。
【0025】プロトコル変換部43は、ディジタル信号
に変換された電話回線20の信号をLAN内で送受信さ
れるパケットのプロトコルに変換しまたその逆を行う。
前述のアナログ−パケット信号変換機能は、アナログ−
ディジタル変換部42およびプロトコル変換部43の組
み合わせによって達成される。
【0026】記憶部44は、種々のデータを記憶するた
めのものであり、例えば半導体メモリーから構成され
る。主制御部45は、電話交換機能およびアドレス管理
機能を有し、電話主装置40に構内交換機およびゲート
キーパとしての機能を付与する。なお、記憶部44と主
制御部45の詳細は後述する。
【0027】ネットワークインターフェース部46は、
構内LANとのパケット信号のやりとりを行う。ルータ
50は、IP電話端末60等が送受信するパケットを中
継するパケット中継装置としての機能を営む。
【0028】(主制御部45の内部構成)図2は、電話
主装置40の記憶部44および主制御部45の内部構成
を表すブロック図である。図2に示すように、記憶部4
4にはそれぞれの着信先に対応した個別メッセージを記
憶する個別メッセージ記憶部442、複数の着信先で共
通の共通メッセージを記憶する共通メッセージ記憶部4
44が設置されている。以上のように記憶部44は、個
別メッセージと共通メッセージの双方を記憶できるメッ
セージ記憶部として機能する。
【0029】これらメッセージには文字情報が含まれて
いる。個別メッセージ記憶部442が記憶する個別メッ
セージは後述するようにIP電話端末60によって設定
可能である。また共通メッセージ記憶部444が記憶す
る共通メッセージは、保守コンソール30に備えられた
入力手段を用いて入力できる。
【0030】また、主制御部45は、ネットワークプロ
トコル処理部451、発信要求処理部452、メッセー
ジ受信部453、メッセージ送信部454、アドレス管
理部455から構成される。ネットワークプロトコル処
理部451は、プロトコル変換部43およびネットワー
クインターフェース部46に接続されLAN内のIP電
話端末60から送受信されるパケットのプロトコル処理
を行う。発信要求処理部452は、発信元IP電話端末
60からの通話の開始を要求する発信要求パケットの受
信に対応して着信先IP電話端末60に着信を要求する
着信要求パケットを送信する。
【0031】メッセージ受信部453は、発信要求処理
部452が送信した着信要求パケットに対して応答する
応答パケットの未受信およびメッセージの設定を要求す
るメッセージ設定要求パケットの受信に対応して、文字
情報を含むメッセージパケットを受信し個別メッセージ
記憶部442に記憶させる。メッセージ送信部454
は、個別メッセージ記憶部442に記憶された個別メッ
セージの送信を指示するメッセージ送信指示パケットの
受信に対応して、この個別メッセージの表示を要求する
メッセージ表示要求パケットを着信先IP電話端末60
に送信する。
【0032】アドレス管理部455は、前述のアドレス
管理、即ちIP電話端末60等に予め割り当てられた識
別情報としての電話番号と、固定ネットワークアドレス
としてのMAC(Media Access Control)アドレスと、
IP電話端末60の立ち上がり時に割り当てられる可変
ネットワークアドレスとしてのIPアドレスを対応付
け、これらの管理を行う。なお、IPアドレスの割り当
ては、DHCP(Dynamic Host Configuration Protoco
l)を用いて行える。
【0033】以上、電話主装置40の内部構成について
説明したが、電話主装置40にはアドレス管理部455
を設けず、別途ゲートキーパに設けても差し支えない。
即ち、構内交換機としての機能とゲートキーパとしての
機能をそれぞれ別個の装置に分離することは必要に応じ
て適宜に行える。
【0034】(IP電話端末60の内部構成)図3は、
IP電話端末60の内部構成を表すブロック図である。
図3に示すようにIP電話端末は、音声入出力部60
2、音声信号処理部604、ネットワークプロトコル処
理部606、ネットワークインターフェース(ネットワ
ークI/F)部608、入力部610、発信要求部61
2、メッセージ設定部614、着信処理部616、メッ
セージ受信部618、メッセージ記憶部620、メッセ
ージ表示部622から構成される。
【0035】音声入出力部602は、例えばマイクとス
ピーカを備えた受話器であり利用者による通話を可能と
する。音声信号処理部604は、音声入出力部602と
の間で音声信号のやりとりを行う。ネットワークプロト
コル処理部606は、ネットワークインターフェース部
608で送受信されたパケットに関するプロトコルを処
理する。即ち、IP電話端末60がLANを通じた情報
のやりとりをするときには、ネットワークインターフェ
ース部608とネットワークプロトコル処理部606と
を介して行う。
【0036】入力部610は、例えば、テンキーであり
文字情報を含むメッセージの入力を可能とする。入力部
610には、受話器のフックも含めることができる。な
お、この入力部610は、必ずしもIP電話端末60そ
のものに備えられている必要はなく、例えばIP電話端
末60に接続したPC(Personal Computer)のキーボ
ード等であっても差し支えない。
【0037】発信要求部612は、他のIP電話端末6
0との通話の開始を要求する発信要求パケットを送信す
る。メッセージ設定部614は、電話主装置40に対し
てメッセージの設定を要求するメッセージ設定要求パケ
ットを送信する。
【0038】着信処理部616は、電話主装置40から
発信要求処理部452の指示により送信された着信を要
求する着信要求パケットの受信に対応して、この着信を
応諾する場合に応答パケットの送信を指示する。なお、
着信の応諾は、例えば利用者が応答側IP電話端末60
の受話器をとること(オフフック)で表すことができ
る。このときには着信要求パケットの受信および受話器
のオフフックを条件として、着信処理部616による応
答パケットの送信指示が行われることになる。
【0039】メッセージ受信部618は、他のIP電話
端末60によって設定されたメッセージを電話主装置4
0から受信しメッセージ記憶部620に記憶させる。メ
ッセージ記憶部620は、メッセージ受信部618が受
信したメッセージを記憶するものであり例えば半導体メ
モリーから構成される。
【0040】メッセージ表示部622は、液晶表示装置
(LCD)等の表示手段でありメッセージ記憶部620
に記憶されたメッセージを表示する。なお、このメッセ
ージ表示部622は、必ずしもIP電話端末60そのも
のに備えられている必要はなく、例えばIP電話端末6
0に接続したPC(Personal Computer)の表示部を用
いても差し支えない。
【0041】(メッセージの設定、送信処理)着信先I
P電話端末の利用者の不在等により応答がない場合に文
字情報を含むメッセージを設定、送信するメッセージ設
定・送信処理の手順の詳細を説明する。
【0042】図4は、メッセージ設定・送信処理の手順
を表したフロー図である。 (1)発信元IP電話端末60が着信先IP電話端末6
0等と通話するための呼び出しをかける。この結果、発
信元IP電話端末60は着信先IP電話端末60との通
話の開始を要求する発信要求パケットを電話主装置40
に送信する(ステップS101)。例えば、発信元IP
電話端末60(200)が受信側IP電話端末60(2
03)に呼び出しを掛けることが考えられる。
【0043】この呼び出しは、IP電話端末60に対し
てだけでなくIP−PC端末70に対しても行える。例
えば、発信元IP電話端末60(200)が着信先IP
−PC端末70(202)に呼び出しを掛けることが考
えられる。
【0044】(2)発信元IP電話端末60から送信さ
れた発信要求パケットは電話主装置40によって受信さ
れる(ステップS102)。電話主装置40の発信要求
処理部452は、発信要求パケットの受信に対応して、
着信先IP電話端末60等に対し発信元IP電話端末6
0からの発呼の着信を要求する着信要求パケットを送信
する(ステップS103)。
【0045】(3)この着信要求パケットの送信に対応
して、着信先IP電話端末60から応答パケットが送信
されたか否かが判断される(ステップS104)。着信
処理部616による応答パケットの送信指示は入力部6
10からの入力に基づいて行える。例えば、着信先IP
電話端末60の利用者が受話器を取ることで(オフフッ
ク)、着信先IP電話端末60の着信処理部616から
の応答パケットの送信指示が行われる。その結果、着信
先IP電話端末60からの応答パケットの送信、この応
答パケットの電話主装置40による受信が行われる。ス
テップS104での判断がYesなら、送信側IP電話
端末60と着信先IP電話端末60等の間で電話主装置
40を介した通話が行えるようになる(ステップS10
5)。
【0046】(4)ステップS104での判断がNoな
ら、応答パケットの未受信状態が所定時間以上継続して
いるか否かが判断される(ステップS106)。この判
断は、着信先IP電話端末60等から送信された応答パ
ケットが電話主装置40によって受信されない状態が、
電話主装置40からの着信要求パケットの送信から所定
時間の間続いたか否かによって行える。なお、この所定
時間は、例えば10秒、20秒等の値を採用できる。
【0047】ステップS106での判断が、Yesであ
れば(呼び出し処理タイムアウトの発生)、メッセージ
の表示を要求するメッセージ表示要求パケットが送信さ
れる(ステップS107)。この呼び出し処理タイムア
ウトは、発信元IP電話端末60で所定時間内に後述す
るメッセージ設定要求パケットの送信を行わない(例え
ば利用者が受話器を取らず、メッセージ設定要求を行わ
ない)場合に発生する。
【0048】このメッセージ表示要求パケットの送信
は、電話主装置40のメッセージ送信部454の指示に
より行われる。ここで、ステップS107で送信される
メッセージ表示要求パケットは、着信先IP電話端末6
0等に対して共通メッセージ記憶部444に記憶された
共通メッセージの表示を要求する。メッセージ表示要求
パケットには、必要に応じてメッセージの情報が含まれ
る。なお、このメッセージの情報は、メッセージ表示要
求パケットとは別個に着信先IP電話端末60等に送信
しても差し支えない。
【0049】メッセージ表示要求パケットは着信先IP
電話端末60のメッセージ受信部618に受信され、こ
のメッセージ表示要求パケットの要求に従って共通メッ
セージがメッセージ記憶部620に記憶される。メッセ
ージ記憶部620に記憶された共通メッセージに基づい
て、メッセージ表示部622に共通メッセージが表示さ
れる。
【0050】図5(A)に、メッセージ表示部622に
表示された共通メッセージの一例を示す。ここでは、メ
ッセージの一部で発信元IP電話端末60の内線番号を
示している。このように表示される共通メッセージに
は、定形のメッセージの一部に場合に応じて変更しうる
可変メッセージを含むことができる。このメッセージ
は、例えばマウスのクリックに応じてメッセージ本体を
表示するアイコン等のいわゆるポップアップウィンドウ
を用いて表示することもできる。この表示は、着信先I
P電話端末60のメッセージ表示部622以外でも着信
先IP電話端末60に適宜接続した表示器(LED等)
を用いて行うことができる。
【0051】以上では、着信先がIP電話端末60であ
るものとして説明したが、着信先がIP−PC端末70
であってもほぼ同様に共通メッセージの表示を行うこと
ができる。なお、電話主装置40は、ゲートキーパとし
ての機能に基づき、着信処理タイムアウトの発生によ
り、着信先IP電話端末60等の接続状態を着信要求パ
ケットに対して応答がない「離席」状態であるとして記
憶することができる。
【0052】(5)ステップS106での判断がNoな
ら、メッセージ設定要求パケットを受信しているか否か
が判断される(ステップS108)。メッセージ設定要
求パケットは、メッセージ設定部614の指示により発
信元IP電話端末60から送信される。メッセージ設定
部614の送信指示は、入力部610への入力に基づい
て行える。例えば、発信元IP電話端末60の利用者が
メッセージ入力開始のための機能キーを操作することで
メッセージ設定部614での送信指示が行える。
【0053】(6)ステップS108の判断がYesな
ら、メッセージの設定が開始される(ステップS10
9)。発信元IP電話端末60等では、入力部610を
用いて文字情報を含むメッセージを入力する。この入力
は、発信元IP電話端末60等に直接設置された入力部
610のみではなく、例えば発信元IP電話端末60に
接続されたPCを用いて行うこともできる。入力部61
0によって入力されたメッセージは、パケットによって
発信元IP電話端末60等からLANを経由して電話主
装置40のメッセージ受信部618に送られる。送られ
たパケットに含まれるメッセージの情報は、個別メッセ
ージ記憶部442に個別メッセージとして記憶される。
入力部610で入力したメッセージは、そのまま電話主
装置40に送信しても良いし、あるいは発信元IP電話
端末60等で編集を行った後で送信しても差し支えな
い。
【0054】(7)メッセージの入力が終了すると、利
用者は例えば発信元IP電話端末60等の入力部610
に備えられたメッセージ設定終了のための所定の機能キ
ーを操作する。この操作により、メッセージの設定が終
了したことを示すメッセージ設定終了パケットの送信が
発信要求部612の指示により行われる。送信されたメ
ッセージ設定終了パケットは、電話主装置40によって
受信される(ステップS110)。
【0055】このメッセージ設定終了パケットは、電話
主装置40に対してメッセージの設定終了を通知すると
共に、メッセージの送信を指示する。即ち、メッセージ
設定終了パケットは、メッセージの送信を指示するメッ
セージ送信指示パケットととしても機能する。
【0056】このメッセージ設定終了パケット(メッセ
ージ送信指示パケット)による指示の結果、メッセージ
の表示を要求するメッセージ表示要求パケットが送信さ
れる(ステップS111)。このメッセージ表示要求パ
ケットは、着信先IP電話端末60等に対して個別メッ
セージ記憶部442に記憶された個別メッセージの表示
を要求する。メッセージ表示要求パケットには、必要に
応じてメッセージの情報が含まれる。なお、このメッセ
ージの情報は、メッセージ表示要求パケットとは別個に
着信先IP電話端末60等に送信しても差し支えない。
【0057】メッセージ表示要求パケットは着信先IP
電話端末60のメッセージ受信部618に受信され、こ
のメッセージ表示要求パケットの要求に従って共通メッ
セージがメッセージ記憶部620に記憶される。メッセ
ージ記憶部620に記憶された共通メッセージに基づい
て、メッセージ表示部622に共通メッセージが表示さ
れる。このメッセージは、例えばマウスのクリックに応
じてメッセージ本体を表示するアイコン等のいわゆるポ
ップアップウィンドウを用いて表示することもできる。
【0058】図5(B)に、メッセージ表示部622に
表示された個別メッセージの一例を示す。このように、
着信先IP電話端末60等の利用者が不在な場合でも、
発信元IP電話端末60等から自由にメッセージを送り
表示させることができる。なお、この表示は着信先IP
電話端末60に適宜接続した表示器(LED等)を用い
ても行え、着信先がIP−PC端末70であってもメッ
セージの表示を行うことが可能である。
【0059】(8)ステップS108の判断がNoな
ら、ステップS104に戻り処理が繰り返される。ステ
ップS106で応答パケットの未受信が所定時間継続し
ているときに、共通メッセージの表示処理が行われるこ
とから(ステップS107)、ステップS108で受信
されるメッセージ設定要求パケットを送信するための所
定のキー操作はこの所定時間の経過以前に行う必要があ
る。逆に言えば、発信元IP電話端末60等の利用者
は、所定時間の経過前に所定の機能キーを操作するか否
かによって、着信先IP電話端末60等に表示されるメ
ッセージを個別メッセージにするか共通メッセージにす
るかを選択できる。
【0060】(第2実施形態)本発明の第2の実施形態
に係るIP構内電話システムにおいては、着信先電話端
末がLANに非接続等により通信不能の場合に電話を転
送し、着信先電話端末が通信不能の場合にも発信元電話
端末と転送先電話端末60間で通話を行うことができ
る。以下、本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。
【0061】図6は、本発明の第2の実施形態に係るI
P構内電話システム10Aの全体構成を示すブロック図
である。図6に示すように、電話回線20および保守コ
ンソール30に接続された電話主装置(PBX(Privat
e Branch Exchange))40Aが、ルータ50を介し
てIP電話端末60およびPC(Personal Computer)
端末70に接続され、LAN(Local Area Network)
を構成している
【0062】電話主装置40Aは、回線インタフェース
(回線I/F)部41、アナログ−ディジタル(A/
D)変換部42、プロトコル変換部43、記憶部44A
が接続された主制御部45A、ネットワークインタフェ
ース(ネットワークI/F)部46から構成される。本
実施形態においては記憶部44Aと主制御部45Aが、
第1実施形態の電話主装置40の記憶部44と主制御部
45と異なる結果、電話主装置40Aに電話転送処理機
能が付与されている。なお、記憶部44Aと主制御部4
5A以外の点では第1実施形態と大きく変わるところが
ないので、説明を省略する。
【0063】(主制御部45Aの内部構成)図7は、電
話主装置40Aの記憶部44Aおよび主制御部45Aの
内部構成を表したブロック図である。図7に示すよう
に、記憶部44AにはそれぞれのIP電話端末60等の
通信可否に関する端末状態情報が記憶された端末状態記
憶部942、着信先IP電話端末60等毎に設定可能な
個別転送先情報を記憶する個別転送先記憶部944、複
数のIP電話端末60等で共通に設定できる共通転送先
情報を記憶する共通転送先記憶部946が設置されてい
る。個別転送先記憶部944と共通転送先記憶部946
は、併せて転送先記憶部として機能する。
【0064】具体的には、個別転送先記憶部944と共
通転送先記憶部946には、着信先IP電話端末60等
を識別する着信先識別情報と、着信先IP電話端末60
等への着信を転送する転送先のIP電話端末60等を識
別する転送先識別情報が記憶されている。
【0065】個別転送先記憶部944が記憶する個別転
送先は後述するようにIP電話端末60によって設定可
能である。また共通転送先記憶部946が記憶する共通
転送先情報は、保守コンソール30に備えられた入力手
段を用いて入力できる。
【0066】また、主制御部45Aは、ネットワークプ
ロトコル処理部951、返信要求部952と端末状態判
断部953からなる通信可否確認部954、転送処理部
955、アドレス管理部956から構成される。ネット
ワークプロトコル処理部951は、プロトコル変換部4
3およびネットワークインターフェース部46に接続さ
れLAN内のIP電話端末60から送受信されるパケッ
トのプロトコル処理を行う。
【0067】通信可否確認部954は、IP電話端末6
0等が通信可能か通信不能のいずれであるかを確認す
る。このために返信要求部952は、IP電話端末60
等に対して返信を要求する返信要求パケットを送信す
る。一方、端末状態判断部953は、返信要求部952
によって送信された前記返信要求パケットに対して返信
する返信パケットが受信されたときに該IP電話端末6
0等を通信可能と判断し、所定時間内に該返信パケット
が受信されないときに該IP電話端末60等を通信不能
と判断する。
【0068】転送処理部955は、通信可否確認部95
4により通信不能であると確認されたIP電話端末60
等に対する着信を、個別転送先記憶部944または共通
転送先記憶部946に記憶された転送先情報に基づき転
送する。
【0069】アドレス管理部956は、アドレス管理、
即ちIP電話端末60等に予め割り当てられた識別情報
としての電話番号と、固定ネットワークアドレスとして
のMAC(Media Access Control)アドレスと、IP電
話端末60の立ち上がり時に割り当てられる可変ネット
ワークアドレスとしてのIPアドレスを対応付け、これ
らの管理を行う。なお、IPアドレスの割り当ては、D
HCP(Dynamic HostConfiguration Protocol)を用い
て行える。
【0070】以上、電話主装置40の内部構成について
説明したが、電話主装置40にはアドレス管理部455
を設けず、別途ゲートキーパに設けても差し支えない。
即ち、構内交換機としての機能とゲートキーパとしての
機能をそれぞれ別個の装置に分離することは必要に応じ
て適宜に行える。
【0071】図8は、本実施形態における転送処理の手
順を表したフロー図である。以下、図8に基づき転送処
理の手順を説明する。 A.転送先の設定処理 まず着信先IP電話端末60等が通信不能等の場合にお
ける転送先の設定処理を行う(ステップS20)。
【0072】共通転送先情報は、保守コンソール30に
備えられた入力手段を用いて入力し、共通転送先記憶部
946に記憶できる。図9(A)に共通転送先情報の一
例として、IP電話端末60(200)、60(20
1)、60(203)、IP−PC端末70(20
2)、70(204)への着信に対する共通の転送先を
IP電話端末60(250)に設定した場合を模式的に
示す。着信先IP電話端末60の内線番号(識別情報)
と転送先IP電話端末60の内線番号(識別情報)が対
応して示されている。なお、全ての着信先IP電話端末
60等に対して同一の共通転送先を設定する場合には、
着信先を識別する情報は必ずしも必要とはされない。
【0073】個別転送先情報は、IP電話端末60等の
転送先設定部(図示せず)を用いて入力できる。即ち、
IP電話端末60等は転送先の設定を要求する転送先設
定要求パケットを送信する。電話主装置40Aは、受信
された転送先設定要求パケットの要求に基づき、個別転
送先情報を個別転送先記憶部944に記憶する。
【0074】図9(B)に個別転送先情報の一例とし
て、IP電話端末60(201)からの操作によりIP
電話端末60(201)を着信先とする通話を転送する
転送先をIP電話端末60(203)に設定した場合を
模式的に示す。ここでは、他の着信先に対しては転送先
が設定されていないものとする。
【0075】B.端末状態の確認処理 IP電話端末60等に関し通信可否に関する端末状態の
確認処理を行う(ステップS30)。なお、このステッ
プS30は、ステップS20と前後を代えても差し支え
ない。
【0076】図10は、ステップS30の端末状態の確
認処理の詳細な手順を表すフロー図である。以下、図1
0により端末状態の確認処理の詳細を説明する。 (1)電話主装置40Aの返信要求部952の指示によ
り返信要求パケットが、全てのIP電話端末60等に対
して送信される(ステップS31)。そして、この返信
要求パケットに対して返信する返信パケットを返信要求
パケットの送信から所定時間内に受信したか否かが判断
される(ステップS32)。
【0077】(2)ステップS32の判断が「Yes」
ならこのIP電話端末60等が通信可能であると確認さ
れる(ステップS33)。ステップS32の判断が「N
o」ならこのIP電話端末60等が通信不能であること
確認される(ステップS34)。これらの通信可否の判
断は、端末状態判断部953により行われる。なお、通
信不能の確認は、時間をおいた複数回の返信要求パケッ
トに対して返信がなかった場合にのみ行っても良い。
【0078】(3)このようにしてIP電話端末60等
の通信可否が確認されたら、この通信可否に関する端末
状態情報を端末状態記憶部942に記憶する。この端末
状態の確認は返信要求部952から定期的に返信要求パ
ケットを送信することで、周期的に行うことができる。
その結果、電話主装置40Aは常にIP電話端末60等
の端末状態情報を把握することができる。
【0079】C.転送処理 通信不能とされたIP電話端末60等に対して着信があ
ったときは、転送処理が行われる(ステップS40)。
図11は、この転送処理の詳細な手順を表すフロー図で
ある。以下、図11に基づき転送処理の詳細を説明す
る。
【0080】(1)発信元IP電話端末60等の発信要
求部612は着信先IP電話端末60等との通話を希望
する発信要求パケットを送信する。この発信要求パケッ
トは、電話主装置40Aによって受信される(ステップ
S41)。アドレス管理部956は、端末状態記憶部9
42を参照して(ステップS42)、着信先IP電話端
末60等が通信可能か否かを判断する(ステップS4
3)。
【0081】(2)ステップS43での判断がYesで
あれば、着信先IP電話端末60等に対して、着信を要
求する着信要求パケットが電話主装置40Aから着信先
IP電話端末60等に送信される(ステップS44)。
着信先IP電話端末60等が着信要求パケットに応答す
ることにより、送信側IP電話端末60等と着信先IP
電話端末60等との間で電話主装置40Aを介した通話
が行われる。
【0082】(3)ステップS43での判断がNoの場
合には、着信先IP電話端末60等に対応する個別転送
先情報が個別転送先記憶部944に記憶されているか否
かが判断される(ステップS45)。ここで、ステップ
S45の共通転送先の有無の判断に先んじてステップS
45での個別転送先の有無の判断を行っているのは、個
別転送先と共通転送先の双方が設定されている場合に、
共通転送先より個別転送先に優先して転送を行うためで
ある。
【0083】ステップS45での判断がYesならこの
個別転送先情報で示された個別転送先に着信先が変更さ
れる(ステップS46)。例えば、個別転送先情報が既
述の図9(B)で表されたと仮定する。このとき着信先
を通信不可のIP電話端末60(201)とする発信要
求パケットが受信されたとすると、この電話はIP電話
端末60(250)に転送されることになる。
【0084】このように転送先が変更されたことで、着
信要求パケットが電話主装置40Aから個別転送先IP
電話端末60等に送信されることになる(ステップS4
4)。そして、個別転送先IP電話端末60等が着信要
求パケットに応答することにより、送信元IP電話端末
60等と個別転送先IP電話端末60等との間で電話主
装置40Aを介した通話が行われる。
【0085】(4)ステップS45での判断がNoの場
合には、共通転送先情報が個別転送先記憶部944に記
憶されているか否かが判断される(ステップS47)。
例えば、個別転送先情報が既述の図9(B)で表された
と仮定する。このとき着信先を通信不能のIP電話端末
60(202)とする発信要求パケットが受信されたと
する。このときには、IP電話端末60(202)に対
する個別転送先は設定されていないため、ステップS4
7における共通転送先の有無の判断が行われる。
【0086】(5)ステップS47での判断がYesな
らこの共通転送先情報で示された共通転送先に着信先が
変更される(ステップS48)。例えば、共通転送先情
報が図9(A)で表されたと仮定する。このとき着信先
を通信不能のIP電話端末60(202)とする発信要
求パケットが受信されたとすると、この電話は共通転送
先であるIP電話端末60(250)に転送されること
になる。
【0087】このように転送先が変更されたことで、着
信要求パケットが電話主装置40Aから共通転送先IP
電話端末60等に送信されることになる(ステップS4
4)。そして、共通転送先IP電話端末60等が着信要
求パケットに応答することにより、送信元IP電話端末
60等と共通転送先IP電話端末60等との間で電話主
装置40Aを介した通話が行われる。
【0088】(6)ステップS47での判断がNoな
ら、電話主装置40Aの転送処理部955の指示により
着信先IP電話端末60等が着信不能であることを通知
する着信不能通知パケットを発信元IP電話端末60等
に送信する(ステップS49)。発信元IP電話端末6
0等は、着信不能情報パケットにより着信先IP電話端
末60等との通話が行えないことを知ることができる。
着信不能通知の一例として「端子抜け状態である」等の
音声あるいは文字のメッセージが考えられる。
【0089】(その他の実施形態)本発明の実施形態は
上述の実施形態には限定されず、拡張あるいは変更が可
能である。拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範
囲に含まれる。
【0090】例えば、第1の実施形態の構成と第2の実
施形態の構成を同一の電話主装置内に具備することがで
きる。このようにすることで、着信先電話端末の利用者
が不在のとき、および着信先電話端末が通信不能のとき
の双方を含む着信先の電話端末が応答しない場合に対応
することが可能となる。通信不能のときには適宜の転送
先に電話を転送し、通信不能ではないが着信先の利用者
が不在の場合にはメッセージの送信を行える。また、電
話主装置の有する電話交換機能とアドレス管理機能を分
離して、電話主装置とゲートキーパとすることもでき
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
着信先電話端末から応答がない場合に効率よく対応でき
る手段を備えたIP構内電話システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るIP構内電話
システム10の全体構成を表すブロック図である。
【図2】 図1に示される電話主装置の記憶部および主
制御部の内部構成を表すブロック図である。
【図3】 図1に示されるIP電話端末の内部構成を表
すブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態におけるメッセージ
設定・送信処理の手順を表したフロー図である。
【図5】 メッセージ表示部に表示される共通メッセー
ジおよび個別メッセージの例を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係るIP構内電話
システム10Aの全体構成を示すブロック図である。
【図7】 図6に示される電話主装置の記憶部および主
制御部の内部構成を表したブロック図である。
【図8】 本発明の第2実施形態における転送処理の手
順を表したフロー図である。
【図9】 共通転送先情報および個別転送先情報の例を
表す概念図である。
【図10】 図8に示される端末状態の確認処理の詳細
な手順を表すフロー図である。
【図11】 図8に示される転送処理の詳細な手順を表
すフロー図である。
【符号の説明】
10、10A 構内電話システム 20 電話回線 30 保守コンソール 40、40A 電話主装置 41 回線インタフェース(回線I/F)部 42 アナログ−ディジタル(A/D)変換部 43 プロトコル変換部 44、44A 記憶部 45、45A 主制御部 46 ネットワークインタフェース(ネットワーク
I/F)部 50 ルータ 60 IP電話端末 70 IP−PC端末 442 個別メッセージ記憶部 444 共通メッセージ記憶部 451 ネットワークプロトコル処理部 452 発信要求処理部 453 メッセージ受信部 454 メッセージ送信部 455 アドレス管理部 602 音声入出力部 604 音声信号処理部 606 ネットワークプロトコル処理部 608 ネットワークインターフェース(ネットワー
クI/F)部 610 入力部 612 発信要求部 614 メッセージ設定部 616 着信処理部 618 メッセージ受信部 620 メッセージ記憶部 622 メッセージ表示部 942 端末状態記憶部 944 個別転送先記憶部 946 共通転送先記憶部 951 ネットワークプロトコル処理部 952 返信要求部 953 端末状態判断部 954 通信可否確認部 955 転送処理部 956 アドレス管理部
フロントページの続き (72)発明者 新谷 憲正 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5K015 AB01 AB04 AD01 AD05 GA01 GA02 GA05 HA00 HA01 5K024 AA35 AA45 AA72 BB04 CC05 CC07 FF03 FF06 GG05 GG12 GG13 5K049 AA15 BB05 BB07 BB15 BB19 BB23 CC11 DD04 FF36 GG07 GG12 KK02 KK11 5K101 KK05 LL05 MM02 NN15 NN18 NN21 PP09 RR19 SS07 SS08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケットを用いて通話を行う複数の電話
    端末から送受信されるパケットを制御する電話主装置で
    あって、 発信元電話端末からの通話の開始を要求する発信要求パ
    ケットの受信に対応して、着信先電話端末に着信を要求
    する着信要求パケットを送信する発信要求処理部と、 文字情報を含むメッセージを記憶するメッセージ記憶部
    と、 前記発信要求処理部が送信した前記着信要求パケットに
    対して応答する応答パケットが所定時間内に受信されな
    いときに前記メッセージ記憶部に記憶されたメッセージ
    の表示を要求するメッセージ表示要求パケットを前記着
    信先電話端末に送信するメッセージ送信部とを具備する
    ことを特徴とする電話主装置。
  2. 【請求項2】 前記メッセージ記憶部に記憶するための
    メッセージを入力する入力部をさらに具備することを特
    徴とする請求項1記載の電話主装置。
  3. 【請求項3】 パケットを用いて通話を行う複数の電話
    端末から送受信されるパケットを制御する電話主装置で
    あって、 発信元電話端末からの通話の開始を要求する発信要求パ
    ケットの受信に対応して、着信先電話端末に着信を要求
    する着信要求パケットを送信する発信要求処理部と、 文字情報を含むメッセージを記憶するメッセージ記憶部
    と、 前記発信要求処理部が送信した前記着信要求パケットに
    対して応答する応答パケットの未受信およびメッセージ
    の設定を要求するメッセージ設定要求パケットの受信に
    対応して、メッセージを含むパケットを受信し前記メッ
    セージ記憶部に記憶させるメッセージ受信部と、 前記メッセージ記憶部に記憶されたメッセージの送信を
    指示するメッセージ送信指示パケットの受信に対応し
    て、該メッセージの表示を要求するメッセージ表示要求
    パケットを前記着信先電話端末に送信するメッセージ送
    信部とを具備することを特徴とする電話主装置。
  4. 【請求項4】 前記メッセージ送信指示パケットが、前
    記メッセージ送信部に対してメッセージの設定の終了を
    通知することを特徴とする請求項3記載の電話主装置。
  5. 【請求項5】 パケットを用いて通話を行う一の電話端
    末であって、 他の電話端末との通話の開始を要求する発信要求パケッ
    トを送信する発信要求部と、 電話端末から送受信されるパケットを制御する電話主装
    置に対して、メッセージの設定を要求するメッセージ設
    定要求パケットを送信するメッセージ設定要求部と、 メッセージを入力する入力部とを具備することを特徴と
    する電話端末。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の電話主装置と、請求項5
    記載の電話端末とを具備することを特徴とする電話シス
    テム。
  7. 【請求項7】 パケットを用いて通話を行う複数の電話
    端末からの送受信されるパケットを制御する電話主装置
    であって、 電話端末が通信可能か通信不能のいずれであるかを確認
    する通信可否確認部と、 着信先電話端末への着信を転送する転送先電話端末を識
    別する転送先識別情報を記憶する転送先記憶部と、 前記通信可否確認部により通信不能であると確認された
    着信先電話端末に対する着信を前記転送先記憶部に記憶
    された前記転送先識別情報に基づき前記転送先電話端末
    に転送する転送処理部とを具備することを特徴とする電
    話主装置。
  8. 【請求項8】 前記通信可否確認部が、 前記電話端末に対して返信を要求する返信要求パケット
    を送信する返信要求部と、 前記返信要求部によって送信された前記返信要求パケッ
    トに対応して返信パケットが受信されたときに前記電話
    端末を通信可能と判断し、所定時間内に該返信パケット
    が受信されないときに該電話端末を通信不能と判断する
    端末状態判断部とを有することを特徴とする請求項7記
    載の電話主装置。
  9. 【請求項9】 前記返信要求部による前記返信要求パケ
    ットの送信が定期的に行われることを特徴とする請求項
    8記載の電話主装置。
  10. 【請求項10】 前記転送先記憶部に記憶された転送先
    識別情報が、電話端末毎に設定可能な個別転送先識別情
    報および複数の電話端末で共通に設定される共通転送先
    識別情報を含み、 前記転送処理部が、前記着信先電話端末に対応する個別
    転送先識別情報が前記転送先記憶部に記憶されている場
    合には該個別転送先識別情報に基づき転送処理を行い、
    前記着信先電話端末に対応する個別転送先識別情報が前
    記転送先記憶部に記憶されていない場合には前記共通転
    送先識別情報に基づき転送処理を行うことを特徴とする
    請求項7記載の電話主装置。
  11. 【請求項11】 前記転送処理部が、前記着信先電話端
    末に対応する前記個別転送先識別情報および前記共通転
    送先識別情報のいずれも前記転送先記憶部に記憶されて
    いない場合に、前記発信元電話端末に対して該着信先電
    話端末が着信不能であることを通知することを特徴とす
    る請求項10記載の電話主装置。
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