JP2002237458A - 窒化物半導体基板の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体基板の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】窒化物半導体基板を低欠陥かつ厚膜で成長させ
単体基板として製造できるようにする。 【解決手段】基板上に窒化物半導体をハイドライド気相
成長法等により成長速度を変えて成長させた後、研磨に
より基板を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、窒化物半導体か
ら成る単結晶基板の製造方法に関し、特に窒化物半導体
から異種基板を容易に除去して窒化物半導体基板を得る
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、窒化物半導体基板は高出力LED
や寿命特性などの良好な素子特性を有する窒化物半導体
からなるLDのような発光素子、その他、受光素子や電
子デバイス等への用途が高まっている。これら窒化物半
導体は、一般式InAlGa1−x−yN(0≦x
≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される。例え
ば、窒化ガリウムは単結晶の製造が困難であるため異種
基板への成長により窒化物半導体基板とする試みがなさ
れているが、窒化ガリウムと格子整合する適当な基板が
存在しないため、後工程において異種基板を除去する方
法が検討されており、具体例としては、異種基板である
サファイア基板上に厚膜の窒化ガリウムを成長させ、そ
の後、異種基板を研磨による単結晶の製造方法が報告さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サファ
イア基板等は、硬度が高いため研磨時に大きな応力が必
要であり、サファイア基板上の窒化ガリウムにも研磨時
の応力で欠けや割れが生じるため窒化ガリウムの単体基
板を形成するのは困難であった。また、この問題はハイ
ドライド気相成長法で成長させた窒化ガリウムの膜厚が
厚いほど、具体的には100μm以上の膜厚を成長させ
た場合には、このような問題が顕著に現れていた。
【0004】一方、研磨以外の窒化ガリウムとサファイ
アを分離する方法としては、例えば、Appl.Phy
s.Lett.72(5), 2 February 1
998 pp.599−601には、サファイア基板上
に窒化ガリウムを成長させた後、この成長させた窒化ガ
リウム面をSiウェハにエポキシを介して固定し、サフ
ァイア/窒化ガリウム/エポキシ/Siの構造にした
後、サファイア側からKrfパルスエキシマレーザを照
射して、サファイアとGaNとが接している共有面で分
離し、窒化ガリウムからサファイアを分離する方法が記
載されている。この方法では、レーザ照射により、窒化
ガリウムとサファイアが接触している共有面で窒化ガリ
ウムがレーザ光を吸収して窒化ガリウムの分解が生じ、
窒化ガリウムからサファイアを分離することができるも
のであるが、窒化ガリウムの分解によって発生する窒素
ガスのガス圧によりサファイアが割れ、この割れが原因
でサファイアと接触している窒化ガリウム面に欠陥が生
じる。このような欠陥傷が窒化ガリウム面にあると、例
えばマイクロクラックなどの発生を引き起こす場合があ
る。マイクロクラックが発生すると、発光素子などにお
いては寿命特性などの素子特性の低下や、歩留まりの低
下等を引き起こすことが考えられる。
【0005】そこで、本発明の目的は、窒化物半導体を
成長させたサファイア等の異種基板を容易に除去して結
晶性のいい窒化物半導体基板を得ることのできる窒化物
半導体基板の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的は、
下記(1)〜(5)の構成により達成することができ
る。 (1) 第1の面と第2の面とを有し窒化物半導体と異
なる材料から成る異種基板の第1の面上に、窒化物半導
体から成る第1の窒化物半導体を成長させる第1の工程
と、前記第1の工程後、前記第1の窒化物半導体上に第
2の窒化物半導体を成長させる第2の工程と、前記第2
の工程後、前記異種基板の第2の面を研磨して異種基板
を除去する第3の工程と、を備えることを特徴とする窒
化物半導体基板の製造方法。 (2) 前記第1の窒化物半導体の成長速度(R1)
と、第2の窒化物半導体の成長速度(R2)と、の比
(R1/R2)が1以上であることを特徴とする(1)
に記載の窒化物半導体基板の製造方法。 (3) 前記第1の窒化物半導体の成長速度が0.5m
m/時間以上であることを特徴とする(1)又は(2)
に記載の窒化物半導体基板の製造方法。 (4) 前記第1の窒化物半導体、及び/又は第2の窒
化物半導体は、ハイドライド気相成長法によって成長さ
せることを特徴とする(1)乃至(3)に記載の窒化物
半導体基板の製造方法。 (5) 前記第1の窒化物半導体は異種基板上に下地層
を介して成長させることを特徴とする(1)乃至(4)
に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
【0007】つまり、本発明は上記の如く、異種基板上
に成長させた窒化物半導体を単体として形成する際に、
異種基板上に窒化物半導体を少なくとも2層有すること
により異種基板を研磨する工程において、単体基板とし
て使用する範囲の窒化物半導体にクラック等を生じさせ
ることなく異種基板を除去することができる。これは、
異種基板上に成長条件の異なる窒化物半導体を成長させ
ることで、窒化物半導体同士の界面に結晶的不均一を有
するため、研磨時に生じる窒化物半導体への応力により
発生するクラック等が第2の窒化物半導体まで影響を及
ぼさず、厚膜成長した窒化物半導体を単体形成すること
ができる。
【0008】以上のように本発明は、異種基板上に成長
させた窒化物半導体を割れが生じることなく単体形成す
るものであり、容易に異種基板の除去が可能となる。
【0009】さらに、本発明において、異種基板上の窒
化物半導体同士の界面に結晶的な不均一をもたせる方法
としては異種基板上に成長させる第1の窒化物半導体と
第2の窒化物半導体との成長速度を変えることである。
また、第1の窒化物半導体の成長速度を第2の窒化物半
導体の成長速度よりも速くすることで、第2の窒化物半
導体との界面となる第1の窒化物半導体の界面付近で転
位欠陥がループを作ることができる。これにより、その
界面には単位面積当たりの欠陥密度が数桁、具体的には
3桁以上も減少する。
【0010】また、上記に示すような高速度成長に好ま
しい成長方法としては、短時間で厚膜成長が可能なハイ
ドライド気相成長法を用いるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の実施形態の窒化物半導体
から成る単体基板を形成するために異種基板上に下地層
を介して第1の窒化物半導体、及び第2の窒化物半導体
を成長させた後、この窒化物半導体基板の最上面となる
第2の窒化物半導体の表面を土台に貼り合わせ、さら
に、異種基板側から研磨を行うことにより異種基板部分
を取り除いた窒化物半導体から成る単体基板を形成する
ものである。また、この下地層は第1の窒化物半導体層
等の成長条件により省略することができる。以下に本発
明の各工程について具体的に説明する。
【0013】[第1の工程]第1の工程は、図1に示さ
れるように、異種基板1上にバッファ層(図示していな
い。)、下地層2を成長させた後、第1の窒化物半導体
3を成長させる工程である。本発明において、異種基板
1としては土台に貼り合わせ研磨時に割れ等を生じない
ものであれば特に限定されないが、具体例としては、C
面、R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイア
やスピネルのような絶縁性基板、その他、SiC(6
H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、
Si、及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板等を
用いることができる。
【0014】次に異種基板1上にバッファ層を成長さ
せ、そのバッファ層上に下地層2を成長させる。バッフ
ァ層としては、AlN、GaN、AlGaN、InGa
N等が用いられる。バッファ層は、300℃以上900
℃以下の温度で、膜厚を10オングストローム〜0.5
μmで成長させる。このように異種基板1上にバッファ
層を900℃以下の温度で成長させることにより異種基
板上に成長させる窒化物半導体との格子定数不正を緩和
させることができる。例えば、窒化ガリウムとサファイ
アとの格子不整合は約16%と非常に大きいが、このバ
ッファ層を成長させることにより、表面モフォロジーの
良好な結晶性を有する基板を得ることができる。
【0015】次にバッファ層上に下地層を成長させる。
下地層2としては窒化物半導体から成る核、または層で
あり組成式としては特に限定されず、一般式InAl
Ga1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y<1)に
よって表すことができる。この下地層の成長条件として
は、キャリアガスには水素、原料ガスにはトリメチルガ
リウム等を用いることができ、成長温度はバッファ層よ
りも高温で900℃〜1100℃であり、下地層を核と
して成長させる場合は途中で成長を止め、また層として
成長させる場合はさらに成長を続けることでミラーを形
成させる。なお、上記バッファ層、及び下地層は基板の
種類等により省略することもできる。
【0016】次に、前記基板上に第1の窒化物半導体を
成長させる。第1の窒化物半導体の成長速度は好ましく
は0.5mm/時間以上であり、より好ましくは1mm
/時間以上とし、上限は100mm/時間以下とする。
この範囲であれば、第1の窒化物半導体と第2の窒化物
半導体との界面付近で結晶欠陥を減少させることができ
る。
【0017】また、第1の窒化物半導体の膜厚としては
特に限定されず、30μm以上であればよく、第1の窒
化物半導体には、アンドープの窒化物半導体、n型不純
物としてSi、Ge、Sn及びS等の少なくとも一種類
をドープした窒化物半導体、又はMg等のp型不純物を
ドープした窒化物半導体を用いることができる。さら
に、第1の窒化物半導体の組成式としては特に限定され
ず、一般式InAlGa1−x−yN(0≦x、0
≦y、x+y<1)によって表すことができる。
【0018】第1の窒化物半導体3を成長させる方法と
しては気相成長法などが挙げられ、上記に示す成長速度
で窒化物半導体を成長させるにはハイドライド気相成長
法(以下、HVPE法と略す。)によって成長させるの
が好ましい。以下にHVPE装置を用いた場合の成長工
程、及び成長条件を示す。
【0019】HVPE装置内に、Gaメタルを入れた石
英ボートを設置し、さらに石英ボートから離れた位置に
第1の窒化物半導体を成長させるための基板を設置す
る。この基板は異種基板でも、窒化物半導体を成長させ
た異種基板でもよい。次にGaメタルと反応させるハロ
ゲンガスと、ハロゲンガス供給管とは別にN源供給管と
を設ける。
【0020】ハロゲンガスとしてはHCl等があり、キ
ャリアガスと共にハロゲンガス管より導入される。この
ハロゲンガスとGa等の金属が反応することにより3族
元素のハロゲン化物を生成させ、N源供給管より流した
アンモニアガスと反応することにより窒化物半導体を基
板上に成長させることができる。
【0021】[第2の工程]次に、第2の工程では、第
1の工程において第1の窒化物半導体を成長させた基板
上に第2の窒化物半導体4を成長させる。第2の窒化物
半導体4としては、第1の窒化物半導体3との界面に結
晶的な不均一を有するものであればよく、例えば欠陥密
度の大幅に異なるものが挙げられる。第1の窒化物半導
体と第2の窒化物半導体との界面に欠陥密度差を有する
ことにより、後の工程において研磨時に第2の窒化物半
導体に割れを生じることなく容易に異種基板を除去する
ことができる。
【0022】本発明では、界面に応力差を形成するため
に第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との成長速
度を変えることにより、まず第1の窒化物半導体の成長
時に転位する欠陥を収束させ、第2の窒化物半導体の成
長時にループを形成することにより第1の窒化物半導体
と第2の窒化物半導体との界面には欠陥の密度差が生じ
る。この転位欠陥の密度差は単位面積当たりの差が2桁
以上あればよく、好ましくは3桁以上とする。また、界
面に応力差を生じさせるためには、その他の反応条件で
ある成長温度差などを有するものが挙げられる。
【0023】第2の窒化物半導体としては、高速度成長
により得られた第1の窒化物半導体の表面より成長さ
せ、膜厚は薄膜として形成する場合は30μm以上であ
ればよく、また、第2の窒化物半導体の成長時に転位欠
陥同士のループが形成できるものであればよい。そのた
め、HVPE法の他に、MOCVD法やMBE法でも行
うことができる。さらに、第1の窒化物半導体と第2の
窒化物半導体との界面に結晶的な不均一を有するため
に、第2の窒化物半導体は100μm以上の膜厚で成長
させても後の工程における研磨時に発生していた窒化物
半導体で、例えば窒化ガリウムC面方向の層状の割れを
防止することができるため、300μm以上の膜厚で第
2の窒化物半導体を成長させることができる。
【0024】また、第2の窒化物半導体には、第1の窒
化物半導体と同様にアンドープの窒化物半導体や、n型
不純物、p型不純物をドープした窒化物半導体を用いる
ことができる。n型不純物としては、Si、Ge、及び
S等であり、p型不純物としてはMg、Be、Cr、M
n、Ca、Zn等が挙げられる。組成式は、一般式In
AlGa1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y<
1)によって表すことができる。
【0025】[第3の工程]次に、第2の窒化物半導体
を成長させた後、第2の窒化物半導体の最上面を土台に
貼り付けて固定させ、異種基板の第2の面側から研磨を
行うことにより、図2に示すように、異種基板を取り除
き窒化物半導体から成る単体基板を得る。
【0026】第2の工程で得られた基板の窒化物半導体
側の最上面である第2の窒化物半導体4表面を土台に貼
り合わせる。ここで、貼り合わせに用いる共晶材料とし
てはAu合金があり、具体例としてAu−Sn、Au−
SiやAu−Ge、その他にZnを用いることができ、
さらに治具などで加圧することにより基板の反りを抑制
させる。
【0027】その後、異種基板側を研磨することにより
異種基板部分を除去させる。第1の窒化物半導体と第2
の窒化物半導体との界面に応力差を有するため、異種基
板の研磨時にこの界面で異種基板側と、第2の窒化物半
導体側とを剥離させることができる。得られた第2の窒
化物半導体の剥離された面をさらに研磨することにより
平坦、かつ鏡面である窒化物半導体基板とし、さらに上
記で使用した共晶材料を加熱除去し、酸洗浄することに
より単体として得ることができる。得られた単体基板
は、単位面積あたりの欠陥数が5×10個/cm
下の低欠陥密度である窒化物半導体基板となる。
【0028】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 [実施例1]図1に示すように、異種基板1としてC面
を主面、オリフラ面をA面とするサファイア基板を用
い、MOCVD装置にセットし、温度1050℃で10
分間のサーマルクリーニングを行い水分や表面の付着物
を除去した。
【0029】次に、温度を510℃にして、キャリアガ
スに水素、原料ガスにアンモニアとトリメチルガリウム
を用い、GaNより成るバッファー層を200オングス
トロームの膜厚で成長させた。
【0030】その後、下地層2としてGaNから成り平
坦性を有する層を成長温度1050℃で膜厚20μmで
形成した。本実施例では、成長時のキャリアガスとして
水素を20.5L/分、原料ガスとしてアンモニアを5
L/分、トリメチルガリウムを25cc/分間、流し
た。
【0031】下地層2を成長後、ハイドライド気相エピ
タキシャル成長装置にセットし、Gaメタルを石英ボー
トに用意し、ハロゲンガスにHClガスを用いることに
よりGaClを生成し、次に、Nガスであるアンモニ
アガスと反応させ、アンドープGaNよりなる第1の窒
化物半導体3を成長させた。第1の窒化物半導体の成長
温度としては1000℃であり、成長速度を1mm/h
ourとして、膜厚100μmで成長させた。
【0032】次に、第1の窒化物半導体3上に、第2の
窒化物半導体4を第1の窒化物半導体と同様にHVPE
装置において成長させた。成長条件としては、成長温度
を第2の窒化物半導体3と同温とし、第2の窒化物半導
体の成長速度を50μm/hourで膜厚は300μm
で成長させた。
【0033】以上により得られた第2の窒化物半導体の
表面は平坦かつ鏡面となり、図3に示すようにCL観察
によると貫通転位密度は単位面積あたり約1×10
/cmであり、低欠陥である窒化物半導体基板を形成
することができた。
【0034】次に、上記窒化物半導体の最上面である第
2の窒化物半導体面を共晶材料にAu−Snを用い土台
となるサファイア基板に貼り合わせ、加圧することによ
り反りを緩和させた。その後、窒化物半導体のサファイ
ア基板側から研磨加工を行うことにより、サファイア基
板を除去した。研磨時に発生するGaNのC面方向の層
状の割れは第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体と
の界面で抑制されるため、サファイア基板を取り除いた
後、さらに研磨を行い第1の窒化物半導体を除去するこ
とにより、第2の窒化物半導体の第1の窒化物半導体と
の界面側(以下、第2の窒化物半導体の第2面と示
す。)を平坦化し鏡面を得ることができた。この第2の
窒化物半導体の第2面のCL観察図を図4に示す。
【0035】[実施例2]実施例1において、図1に示
すようにC面を主面としたサファイア基板1上に下地層
2を核として膜厚を0.5μmで成長させた他は第1の
窒化物半導体3、及び第2の窒化物半導体4を実施例1
と同様の条件で成長させ窒化物半導体基板を得た。得ら
れた窒化物半導体基板はCL方法により観察すると、実
施例1と同様に結晶欠陥が4×10/cm程度の低
欠陥である窒化物半導体基板となる。
【0036】次に、得られた窒化物半導体基板を土台に
貼り合わせ、サファイア基板側から研磨を行うことによ
り、実施例1と同様に第2面も鏡面を有する単体基板が
得られる。
【0037】
【発明の効果】以上より本発明の単体基板の製造方法で
は、窒化物半導体に滑りを生じることなく、低欠陥かつ
厚膜である単体基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す窒化物半導体の模
式断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す窒化物半導体の模
式断面図である。
【図3】本発明の実施例1におけるCL写真である。
【図4】本発明の実施例1におけるCL写真である。
【符号の簡単な説明】
1・・・異種基板 2・・・下地層 3・・・第1の窒化物半導体 4・・・第2の窒化物半導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA40 AA41 CA40 CA46 CA65 5F045 AA04 AB09 AB14 AB17 AB18 AC08 AC12 AC13 AD07 AD08 AD09 AD10 AD11 AD12 AD13 AD14 AD15 AF02 AF03 AF04 AF06 AF09 BB09 BB12 DA53 DA67 DQ06 EB13 EE12 GH09 HA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の面と第2の面とを有し窒化物半導
    体と異なる材料から成る異種基板の第1の面上に、窒化
    物半導体から成る第1の窒化物半導体を成長させる第1
    の工程と、前記第1の工程後、前記第1の窒化物半導体
    上に第2の窒化物半導体を成長させる第2の工程と、前
    記第2の工程後、前記異種基板の第2の面を研磨して異
    種基板を除去する第3の工程と、を備えることを特徴と
    する窒化物半導体基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の窒化物半導体の成長速度(R
    1)と、第2の窒化物半導体の成長速度(R2)と、の
    比(R1/R2)が1以上であることを特徴とする請求
    項1に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の窒化物半導体の成長速度が
    0.5mm/時間以上であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の窒化物半導体、及び/又は第
    2の窒化物半導体は、ハイドライド気相成長法によって
    成長させることを特徴とする請求項1乃至3に記載の窒
    化物半導体基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の窒化物半導体は異種基板上に
    下地層を介して成長させることを特徴とする請求項1乃
    至4に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
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