JP2002236175A - 変調光による距離測定装置 - Google Patents

変調光による距離測定装置

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JP2002236175A JP2001031088A JP2001031088A JP2002236175A JP 2002236175 A JP2002236175 A JP 2002236175A JP 2001031088 A JP2001031088 A JP 2001031088A JP 2001031088 A JP2001031088 A JP 2001031088A JP 2002236175 A JP2002236175 A JP 2002236175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡散光によるトランスポンダ方式により、例
えば圃場内や工場内などを移動する移動体の位置計測、
または2台の移動体間の距離計測を高精度かつ低コスト
で行う。 【解決手段】 第1の周波数で変調された第1の変調光
(80)を所定の角度範囲にわたって放射可能に配置さ
れた複数の発光ダイオード(33)を有する光送信部
(68)と、第2の周波数で変調された第2の変調光を
所定の角度範囲にわたって受信可能に配置された光受信
部(70)とを備えた光送受信器(37)を具備する光
トランスポンダ方式による距離測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は距離測定手段に関す
るもので、詳しくは変調された拡散光によるトランスポ
ンダ方式の距離測定手段に関するものである。本発明は
例えば圃場内の農用車両や工場内の無人搬送車のよう
な、限られた範囲内を移動する物体の位置認識に利用す
ることができ、また2台の車両間の距離を計測、制御す
るシステムに利用することもできる。
【0002】
【従来の技術】従来から固定点と移動体間の距離、ある
いは二つの移動体間の距離を電磁波により非接触で測定
する方法として、(1)追尾方式光波測距儀による測定方
法、(2レーザスキャナによる測定方法、(3)光ビームを
用いたトランスポンダによる測定方法、および(4)電波
を用いたトランスポンダによる測定等が知られている。
なおトランスポンダとは一般に呼び掛け機からの呼び掛
け信号を受信し適当な応答を自動的に送信することので
きる送受信システムをいう。
【0003】(1)の方法では、図9に示すように光波測
距儀121から移動体122に取付けたリフレクタ12
3に光ビーム124を照射し、反射光125を受信し
て、送受信波の変調位相差から光の往復時間を検出して
距離を測定する。光ビーム124の照射方向は移動体1
22の移動にともない移動するリフレクタ123を追尾
して上下左右に変化させる必要があるため、移動体12
2を追尾するための自動追尾装置(図示せず)の使用が
不可欠である。
【0004】(2)の方法はレーダを用いる方法である。
図10に示すように距離測定器126からレーザビーム
もしくはマイクロ波127を発信して走査し、移動体1
22の反射板128で反射させて往復時間を測定する。
近距離ではレーザを照射する装置が用いられることが多
く、レーザスキャナ、レーザレーダまたはライダーと呼
ばれる。この場合反射位置を特定するため測定対象の移
動体122に反射板128を装着する場合がある。
【0005】(3)の光ビームトランスポンダによる測距
方法は、2つの距離測定装置129からそれぞれ光ビー
ム130、131を発信して相互に受信する方式であ
る。この方法は図11に示すように、固定点にそれぞれ
距離測定装置129を配置し、それらの間の距離を精密
に測定するために開発された方法である。
【0006】(4)の方法では図12に示すように、定位
置にある距離測定器134と移動体122間で電波13
2、133を相互に送受信して距離を測定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(1)の
方法は高精度の測定が可能であるが、光波測距儀121
からの光ビームが常に移動体のリフレクタ123を照射
していなければならず、複雑で高価な自動追尾装置が必
要となり、システムのコストが高くなるという問題点が
あった。また、上記(2)の走査方式を用いた方法では、
光ビームまたはマイクロ波ビーム57を左右に振るか、
または全周方向に回転させて走査する必要があるため、
複数の対象を測定できる利点があるが、距離の測定精度
が低いという問題点があった。一方、上記(3)の光ビー
ムトランスポンダ方法は固定点間の距離を精密に測定す
るために開発された方法であり、移動体に利用する場合
は2台の追尾装置を必要とし、実用性が低いという問題
点があった。これに対し(4)の電波トランスポンダ方法
においては、無指向性の電波を用いた場合には特に追尾
装置を必要とせず低コストとなる。しかし地面反射など
の電波のマルチパスによる測定誤差が問題となる。また
電波法の規制のもとでシステムを構成しなければなら
ず、制約が多いという問題点があった。
【0008】このように従来から知られている距離測定
方法には、それぞれ以上のような特有の問題が種々あ
り、これらの問題点が解決された高精度かつ低コストの
計測法を開発することが求められてきた。
【0009】したがって、本発明は、上記従来技術にお
ける問題点に鑑みてなされたもので、例えば圃場内や工
場内などの、比較的狭い限られた範囲内を移動する物体
の位置計測、または2台の移動体間の距離計測におい
て、上記種々の問題点を解決することを目的とする。
【0010】このため、本発明は、拡散光によるトラン
スポンダ方式により、高精度の距離測定を低コストで行
う手段を提供することをその目的とする。
【0011】本発明は、農用車両や工場内搬送車の位置
認識システム、無人車両の走行制御、先行車と伴走車の
相対位置の計測および制御システムなどを含め、応用範
囲の適用が期待できるものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば圃場内
や工場内など限られた範囲を移動する移動体と所定の固
定点との間の距離、もしくは二つの移動体間の距離を正
確に測定する方法および装置を提供するものである。こ
のため、拡散光を照射する複数の発光ダイオードを備
え、複数もしくは単数の光センサで構成された概略水平
全方向に送受信可能な光送受信器を両測定対象に取り付
けることにより、対象物の位置関係がどのように変化し
ても距離測定を可能とした、光トランスポンダ方式の距
離測定装置または方法である。
【0013】本発明は光トランスポンダ方式による距離
測定装置であって、第1の周波数で変調された第1の変
調光を所定の角度範囲にわたって放射可能に配置された
複数の発光ダイオードを有する光送信部と、第2の周波
数で変調された第2の変調光を所定の角度範囲にわたっ
て受信可能に配置された光受信部とを備えた光送受信器
を具備する距離測定装置である。
【0014】さらに、前記複数の発光ダイオードは前記
第1の変調光を水平方向の全円周方向に放射することが
可能なように配置されている距離測定装置であり、前記
光送信部が柱状の発光ダイオード保持部材を有し、前記
複数の発光ダイオードが前記発光ダイオード保持部材の
側面に配置されている距離測定装置である。
【0015】また、前記光受信部は複数の光センサを有
し、前記複数の光センサは水平方向の全円周方向からの
光を受信可能なように配置されている距離測定装置であ
り、前記光受信部が柱状の光センサ保持部材を有し、前
記複数の光センサが前記光センサ保持部材の側面に配置
されている距離測定装置であり、前記光受信部が反射板
と前記反射板により反射された反射光を受信する光セン
サとを有し、前記光受信部が前記第2の変調光が前記反
射板により反射されて前記反射光を受信する光センサの
表面に収束するように形成されている距離測定装置であ
る。
【0016】また本発明は、光トランスポンダ方式によ
る距離測定装置であって、第1の周波数で変調された第
1の変調光を所定の角度範囲にわたって水平に放射可能
に配置された複数の発光ダイオードを有する第1の光送
信部と、第2の周波数で変調された第2の変調光を所定
の角度範囲にわたって受信可能に配置された第1の光受
信部とを備えた第1の光送受信器と、前記第2の周波数
で変調された第2の変調光を所定の角度範囲にわたって
水平に放射可能に配置された複数の発光ダイオードを有
する第2光送信部と、前記第1の周波数で変調された第
1の変調光を所定の角度範囲にわたって受信可能に配置
された第2光受信部とを備えた第2の光送受信器とを具
備距離測定装置である。
【0017】また本発明は、第1の測定ユニットと第2
の測定ユニットを有する光トランスポンダ方式による距
離測定装置であって、前記第1の測定ユニットは、第1
周波数の電気信号を生成する第1の電気信号生成手段
と、前記第1の電気信号生成手段に接続され前記第1周
波数の電気信号により変調された第1の変調光を第1の
角度範囲で水平方向に放射する第1の光送信手段を有
し、前記第2の測定ユニットは、第2周波数の電気信号
を生成する第2の電気信号生成手段と、前記第1の変調
光を受信し電気信号に復調する第2の光受信手段と、前
記第2周波数の電気信号と前記第2の光受信手段により
復調された電気信号とを混合し第2のビート信号を生成
する第2のビート信号生成手段と、第2周波数の電気信
号と前記第2のビート信号を加算し加算信号を生成する
第2の加算手段と、前記加算信号により変調された第2
の変調光を第2の角度範囲で水平方向に放射する第2の
光送信手段を有し、前記第1の測定ユニットは、さら
に、前記第2の変調光を受信し電気信号に復調する第1
の光受信手段と、前記第1周波数の電気信号と前記第1
の光受信手段により復調された電気信号とを混合し第1
のビート信号を生成する第1のビート信号生成手段と、
前記第1の光受信手段により復調された電気信号から、
復調された第2のビート信号を生成する復調手段と、前
記第1のビート信号と前記復調された第2のビート信号
との位相差を検出し出力する位相比較手段とを有する距
離測定装置である。
【0018】また本発明は移動体の位置を測定する方法
であって、第1の測定ユニットを第1の固定位置に配置
し、第2の測定ユニットを移動体に配置し、そして第3
の測定ユニットを第1の測定ユニットから所定の距離離
隔した第2の固定位置に配置するステップと、前記第1
の測定ユニットが周波数fの第1の高周波信号を生成
し、第2の測定ユニットが周波数fの第2の高周波信号
を生成するステップと、前記第1の測定ユニットが前記
第1の高周波信号で変調された第1の変調光を生成し水
平方向に放射するステップと、前記第2の測定ユニット
が前記第2の高周波信号で変調された第2の変調光を生
成し水平方向に放射するステップと、前記第1の測定ユ
ニットが前記第2の変調光を受信し周波数f−f
第1の低周波ビート信号を生成し、前記第2の測定ユニ
ットが前記第1の変調光を受信し周波数f−fの第
2の低周波ビート信号を生成するステップと、前記第2の
測定ユニットが前記第2の低周波ビート信号を前記第2
の変調光に乗せて放射するステップと、前記第2の低周
波ビート信号を有する前記第2の変調光を前記第3の測
定ユニットが受信するステップと、前記第1の測定ユニ
ットが前記第1の低周波ビート信号を前記第1の高周波
信号に乗せて前記第3の測定ユニットにのみ送信するス
テップと、前記第1の低周波ビート信号を含む前記第1
の高周波信号を前記第3の測定ユニットが受信するステ
ップと、前記第3の測定ユニットが、前記第1の測定ユ
ニットから送られた前記第1の高周波信号を復調し、ま
た前記第2の測定ユニットから送られた前記第2の変調
光を復調して、これらの2つの復調信号に基づき、周波
数f−fの第3の低周波ビート信号を生成するステ
ップと、前記第3の測定ユニットが前記第1、第2および
第3の低周波ビート信号の位相比較を行うステップと、
前記位相差から第1と第2の測定ユニット間および第2と
第3の測定ユニット間の距離を求め、前記第2の測定ユ
ニットの位置を得るステップを有する移動体の位置を測
定する方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光送受信器と
それを用いた測距システムを、添付の図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。以下の説明は本発明に
関する一実施例であり、本発明の一般的原理を図解する
ことを目的とするものである。したがって、本発明をこ
の実施の形態に具体的に記載された構成のみに限定する
ものではない。以下の詳細な説明および図面の記載にお
いて、同様の要素は同様の参照番号により表される。
【0020】本発明は2局間で光信号のやりとりをする
光トランスポンダ方式の測距装置に係るもので、特に変
調された拡散光を広範囲に放射することにより、広い角
度範囲で光の送受信を行うことを可能とするものであ
る。このため光送信器および光センサの向きを制御せず
に相対移動する2局間の距離測定を可能とする。
【0021】光トランスポンダ方式による測距システム
の基本原理図1に本発明に係る光トランスポンダ方式に
よる測距システムの基本原理を説明するための概略図を
示す。図1の測距システム1はA、B2つの局2、3か
ら成り、これらの局は距離を測定する必要のある2つの
点にそれぞれ取り付けられる。A局2およびB局3に配
置される測定ユニット4および測定ユニット5は、それ
ぞれ発振器A6および発振器B7を有し、この発振器A
6および発振器B7はそれぞれ周波数fおよびf
高周波信号を生成し、光送信器A8および光送信器B9
に送る。光送信器A8および光送信器B9はこれらの高
周波信号を光変調して変調光12および変調光13とし
て相手局に向け発信する。
【0022】ここで周波数fとfは相互に近いが異
なる値とする。どちらが大きくてもかまわないが、ここ
では仮にf>fとする。これらの高周波電気信号
(時間の関数)をそれぞれy、yとし、 y1=sin(ω1t-φ1) y2=sin(ω2t-φ2) (1) とおく。原理的に振幅を考慮しなくてよいので振幅は1
とする。ω、ωは角周波数であり、 ω1=2πf1 ω2=2πf2 (2) である。なお、φ、φは位相をあらわす。これらは
未知数である。A局2およびB局3は、yとyの電
気信号を光変調信号として光に乗せた変調光12および
13を互いに相手の局に向けて照射する。
【0023】変調光12,13はB局3およびA局2の
光受信器B11および光受信器A10で受信され、電気
信号に復調される。復調された電気信号をそれぞれ、y
’、y’とする。A、B2局間の距離をD、光速を
Cとすると光がこれら2局間を伝わるのに、D/Cの時
間を要するので、y’、y’は次式で表される。
【0024】 y1’=sin{ω1(t-D/C)-φ1} y2’=sin{ω2(t-D/C)-φ2} (3) やはり振幅は1としている。
【0025】B局3では受信した信号y’と、B局3
の発振器B7で発生させた信号yを混合器15で混合
する。混合器15は一般的なアナログ積算回路であり、
次式で示すように信号y1’およびy2の積が出力される。
【0026】 y1’・y2=sin{ω1(t-D/C)-φ1}・sin(ω2t-φ2) =−[cos{(ω12)t-(φ12)-ω1D/C}]/2+[cos{(ω12)t-(φ12)-ω 1 D/C}]/2 (4) この信号は式(4)からわかるように、周波数f+f
の高周波信号と、周波数f−fの低周波信号の和
となる。
【0027】これをローパスフィルタ17に通すと低周
波のビート信号のみを取り出すことができる。それをy3
とおくとy3は次式で表される。
【0028】 y3=cos{(ω12)t-(φ12)-ω1D/C} (5) ここでも振幅の変化は無視している。
【0029】A局2でも同様に内部で発生させた信号y1
と受信した信号y2’を混合し、ビート信号y4を次式のよ
うに生成する。
【0030】 y1・y2’=・sin(ωt-φ)・sin{ω(t-D/C)-φ} =−[cos{(ω12)t-(φ12)-ωD/C}]/2+[cos{(ω12)t-(φ12)- ωD/C}]/2 (6) これをローパスフィルタ16に通すと同様に低周波のビ
ート信号のみが取り出される。
【0031】これをy4とおくとy4は次式で表される。
【0032】 y=cos{(ω12)t-(φ12)-ωD/C} (7) ここでも振幅の変化は無視している。
【0033】次にB局で得られたビート信号をA局に送
り各ビート信号の位相を比較する。このためB局で生成
した低周波ビート信号y3を光または電波22でB局から
A局に送る。例えば、信号y3はB局のビート信号送信器
19から光または電波22に乗せてA局のビート信号受
信器18に送られる。なお、ビート信号y3を変調光13
に乗せて光送信器B9から送信することも可能である。
【0034】信号y3がA局からB局に伝播するのにD/C
の時間を要するので、(5)式のtにt−D/Cを代入す
ると、A局で受信されるビート信号y3’の式が次のよう
に得られる。
【0035】 y3’=cos{(ω12)(t-D/C)-(φ12)-ω1D/C} =cos{(ω12)t-(φ12)-2ω1D/C+ω2D/C} (8) A局において(8)式の信号y3’と(7)のyとを比
較するため、位相比較器20を用いて信号y3’と信号y
の位相差を求める。この位相差をΔφとすると、 Δφ=2ω1D/C (9) が得られる。
【0036】ビート信号yおよびのy3’間の位相差Δ
φからA局およびB局間の距離Dが D=ΔφC/2ω1 (10) として求められることがわかる。
【0037】このように、検出される位相差Δφと距離
Dの関係は、原理的にはφ1およびφ 2には関係せず、A
局の発信周波数ω1のみに依存する。即ち式(9)にお
いては未知数φ1およびφ2は消去されている。従って、
信号y3’と信号yの位相差Δφを測定することによ
り、A局およびB局間の距離Dを正確に測定することが
できる。
【0038】上記光トランスポンダ方式を用い、少なく
とも一方が移動する2局間の距離の正確な測定を継続し
て行うためには、変調光12、13および光、電波22
などの送受信および信号処理を小電力で安定に行い、且
つ2局間の不規則な相互移動に容易に追随して継続して
光送受信を行い得る送受信器および信号処理システムを
必要とする。
【0039】図2に本発明による光送受信器37の実施
の形態の一例を示す。光送受信器37は、支柱31によ
って鉛直に保持された発光ダイオード保持部材である円
柱32の側面に、信号処理回路(図示せず)に接続され
てそれぞれ制御される複数の発光ダイオード33を所望
の照射方向に向けるようにして取り付ける。図2は水平
方向の全円周方向に放射可能に配置した例である。発光
ダイオード保持部材は円柱に限定されるものではなく、
その断面を例えば正6角形や正8角形等の多角形とする
こともできる。
【0040】例えば、図2に示すように複数発光ダイオ
ード33の光照射方向を水平かつ全方位(角度範囲が3
60度)に向けることにより、互いに移動する他方の測
定ユニットに向けて、変調光12、13または22をほ
ぼ水平方向に照射可能にすることができる。なお、発光
ダイオード33を円柱32の所定の角度範囲のみに取付
け、全方位ではなく所定の角度(例えば角度範囲が18
0度、90度など)にのみ変調光を照射することも可能
である(図4参照)。
【0041】発光ダイオード33の波長は特に限定はし
ないが、周囲光や塵埃等によるノイズ等の影響をできる
だけ回避するため近赤外線の使用が望ましく、特に波長
0.8〜1.5μ程度が望ましい。そして、測定ユニッ
ト4,5における信号処理周波数(例えば12.8MH
z)に容易に応答可能なように、例えば10MHzオー
ダで光出力の変調が可能な高速度タイプの発光ダイオー
ドの使用が望ましい。
【0042】光信号受信のために、上記円柱32と同軸
に形成された光センサ保持部材である円柱34の側面に
複数の光センサ35を取り付け、例えば水平全方向(角
度範囲が360度)からの変調光を受光可能にする。光
センサ35としては高速度の光応答が可能なアバランシ
ェフォトダイオードを使用するのが望ましい。なお、光
センサ35を円柱34の所定の角度範囲のみに取付け、
全方位ではなく所望の角度(例えば角度範囲が180
度、90度など)からの変調光のみを受信可能にするこ
とも可能である(図4参照)。また、光センサ保持部材
は円柱に限定されるものではなく、その断面を例えば正
6角形や正8角形等の多角形とすることもできる。
【0043】発光ダイオード33と光センサ35の個数
および配列は、それらの配光特性と必要とする光出力等
の使用条件によって決めればよい。光センサ35として
は指向性が50°〜60°の受光範囲を有する通常の光
センサを使用することができる。測定ユニット4、5を
ハウジング構造となるように形成した保持部材32また
は34内に収容することも可能である。
【0044】発光ダイオード33から放射された光が光
センサ35に直接伝わる恐れがある場合は、図2に示す
ように発光ダイオード33と光センサ35の中間に遮光
部材36を取り付けるのが望ましい。
【0045】光送受信器37の寸法(例えば円柱32、
34の直径)は使用されるそれぞれの送受信器間(局
間)の間隔に依存し、その間隔が大きいほど例えば光出
力や受光面積を大きくする等のために大きくする必要が
ある。圃場内や工場内など送受信器間の間隔が10mオ
ーダの場合には直径5cmから15cm程度に構成可能
である。
【0046】上記のように構成された光送受信器37
を、互いの距離測定を行う二点にそれぞれ取り付ける。
二点は一方のみが移動する場合の他に、双方とも移動す
る場合があろう。図3に双方とも移動する場合として、
車両A41と車両B42に光送受信器43、44を取り
付けた実施の形態を示す。図中の矢印a45,b46は
それぞれ車両A41および車両B42から照射される変
調光信号を示す。光は水平全方向に放射されるため、車
両の向きや位置関係が水平面上でどのように変化して
も、常時互いに変調光の送受信を行うことが出来る。
【0047】なお、例えば測定対象物相互の向きと位置
関係が限定されており、全方向の光送受信を行う必要が
ない場合は、図4に示すように発光ダイオードと光セン
サの一部を省いた光送受信器57を形成してもよい。支
柱51によって鉛直に保持された円柱52の限定された
側面に複数の発光ダイオード53が取り付けられ、限定
された角度で光を照射する。また、円柱52と同軸の円
柱54の側面一部に光センサ55を取り付け、光照射方
向に対応する限定された方向からの光のみを受光可能に
する。図2の例と同様に、発光ダイオード53と光セン
サ55の中間に遮光板56を取り付けてもよい。
【0048】本発明に係る上記光トランスポーダ方式の
原理のみを考えると、発信周波数f が安定していさえ
すればよく、他の要素は距離測定に影響しないことにな
る。しかし、実際に高精度の測定を行うには、他の要件
も必要である。
【0049】まずΔφの検出分解能を一定とすると、距
離測定の分解能は式(10)からわかるように、ω1
ち発信周波数fに反比例する。従って距離測定の分解
能を細かくするには、発信周波数fを高くする必要が
ある。本実施の形態においては、fを12.801M
Hzに設定した。この場合、位相差検出の分解能を周期
の1/10000とすると、距離測定の分解能は約1.
2mmとなる。
【0050】fは原理的にはどのように設定してもよ
いように考えられるが、実際にはf との関係で制限さ
れる。ビート信号の伝送、増幅、位相比較などを正確に
行うためには、ビート信号の周波数f−fを電気的
に取扱いやすい周波数に設定しなければならない。本実
施の形態においては、fを12.8MHzとし、ビー
ト信号が1kHzとなるように設定する。
【0051】ビート信号の周波数が変動しても原理的に
は測定に影響しないが、実際にはローパスフィルタや位
相差検出回路などでの信号処理に支障が生じるおそれが
ある。従ってf−fの値が変動しないようにする必
要がある。AB両局での発信信号を、互いに独立した発
振器で発生させた場合、温度等の影響により、fかf
が僅かに変化しただけでもその差であるf−f
大きい割合で変化する。例えば本実施の形態の場合で
は、fの1ppmの変化によりf−fは1.28
%変化する。これを回避するため本実施の形態ではB局
の発振器87を周波数変動の少ない温度補償型水晶発振
器(周波数変動:±1ppm)とし、A局ではビート信
号の周波数が常に1kHzとなるように発信周波数f
をコントロールするようにした。
【0052】図5に本発明に係るA、B局間の測距シス
テム61における信号処理回路の実施の形態をブロック
図として示す。この実施の形態において、測距システム
61はA、B局に少なくとも2つの測定ユニット64、
65をそれぞれ有する。B局63からA局62へのビー
ト信号の伝送には、図1のビート信号送信器19のよう
に独立した伝送系を用いてもよいが、実際には光信号y
の光送信器90を併用することが多い。図5に示す実
施の形態においても1kHzのビート信号を変調光81
にのせてyの信号とともに光送信器90から送信す
る。
【0053】基本的にはA局62とB局63からそれぞ
れ、12.801MHzと12.8MHzの電気信号で
強度変調した赤外線変調光80、81を光送信器68、
90を用いて相互に伝送する。光送信器68、90には
一般に光信号の生成に使われる高速赤外LED(発光ダ
イオード)を、光受信器70、82には高周波数の強度
変調を感知できる通常使用されているAPD(アバラン
シェフォトダイオード)を用いるのが良い。
【0054】B局63では12.8MHzの信号を発生
させるのに発振器87として温度補償型の水晶発振器を
用いるのが望ましい。この12.8MHzの送信信号と
A局62からの受信信号を混合器83で混合し、LPF
(ローパスフィルタ)84で低周波のビート信号である
1kHzの信号のみを取り出す。これを波形整形器85
で整形し、VCO(電圧制御型発振器)86に入力し
て、1kHzで周波数変調された450kHzの信号を
発生させる。次に加算器88により12.8MHzと4
50kHzの電圧変動を加算して、450kHzでオフ
セット変調された12.8MHzの信号を生成し、光送
信器90により変調光81に乗せてB局63からA局6
2に送る。
【0055】A局62ではB局から送られた変調光81
を光受信器(APD)により受信して二つに分配し、一
方を450kHzのBPF(バンドパスフィルタ)71
に他方を混合器69に入力する。BPF71を通過する
450kHz近傍の信号をFM復調器72により復調し
て、B局から送られる1kHzの信号を再生する。一
方、混合器69ではA局で発生させた12.801MH
zの信号と、B局からの12.8MHzの受信信号が混
合され、LPF75を通すことで1kHzのビート信号
が得られる。このようにして得られた二つのビート信号
は波形整形器73、76によりそれぞれ整形され、位相
が比較される。この位相差から前述した原理に基づいて
距離が求められる。
【0056】ビート信号の周波数を正確に1kHzに維
持するため、A局62で発生させる高周波信号の周波数
は制御される。2MHzの水晶発振器77の信号を分周
器78により分周し、1kHzの参照信号を得る。この
参照信号と波形整形器76からのビート信号を周波数が
一致するようにPLL(フェイズロックループ)79で
VCO66を制御し12.801MHzを発生させる。
これによりB局での発信周波数が変動しても、ビート信
号は1kHzに維持される。
【0057】図6は光送信器68、90に係る部分の実
施の形態の回路例である。電気信号が同調部92を介し
て入力され、増幅部93を経て発光部94の発光ダイオ
−ド95を駆動し光送信を行う。この例では5個の発光
ダイオ−ド95が直列接続されて1つの組を形成し、2
組を並列に動作させている。
【0058】図7に光受信器の他の実施の形態を示す。
光受信部は、図2に示すように円柱34の全周にわたっ
て配置された多数の光センサ35を用いる代わりに、反
射板を用いて広い受信角を得ても良い。図7は一つの光
センサと反射板を用いて水平全方向からの光を受信する
光受信器101の断面図を示す。
【0059】光センサ102を配置した容器106は例
えばノイズ遮蔽のための光フィルタからなる受光窓10
3を有する。なお受光窓103は光フィルタに限定され
るわけではなく通常のガラスやプラスチックなどの透明
板で形成されてもよい。受光窓103の上部に支柱10
4を介して反射板105を取付けられる。反射板105
の形状は送信された各方向からの変調光が光センサ10
2に集光できれば良く特に限定はしないが、以下説明す
る図7に示すような放物線からなる形状がより望まし
い。
【0060】図7において鉛直上方向に直交座標系のz
軸をとり、水平面内の任意の方向にx軸をとる。z軸は
装置の中心線に一致し、光センサ102の受光面の中心
は座標の原点に位置するようにする。反射板105の反
射面は座標の原点を焦点とし、x軸方向に開口する放物
線dの一部をz軸のまわりに回転させてできる回転面の
形状となっている。放物線dは次式で表される。
【0061】 x=az−1/(4a) (11) aは(長さ)−1の次元を持つ定数である。図示したよ
うに放物線の頂点から焦点まで距離は1/(4a)、放
物線とz軸の交点から焦点までの距離は1/(2a)、
である。本発明の実施の形態ではこの距離1/(2a)
が5〜10cmとなる。
【0062】以上説明した距離計測方法を応用すること
により、移動体との距離の測定のみならず、移動体の位
置測定を行うことができる。図8に位置測定システム1
11としての本発明の実施の形態を示す。
【0063】上に述べた距離測定装置のうちA器(A
局)112を固定し、B器(B局)114を測定しよう
とする移動体115に搭載する。更にA器またはB器と
同等の光受信器と信号処理装置を有するC器113をA
器112とは別にA器から離隔した位置に固定する。
【0064】A器112とB器114の間では上に述べ
た様に周波数fとfの高周波信号により変調された
変調光a、bを交換し、周波数f−fの低周波ビー
ト信号をそれぞれ生成する。
【0065】B器で得られた低周波ビート信号はB器1
14から送信される変調光bに乗せて全方向に送られ
る。このようにしてB器114からの低周波ビート信号
をA器のみならずC器113でも受信する。
【0066】一方、A器112で得られた低周波ビート
信号は周波数fの高周波信号にのせてC器113に送
られる。A器112からC器113へのこの信号の伝送
は、例えばC器113の方向のみに向けられた光ビーム
もしくは有線等を用いてC器113のみに行う。このた
め、B器114の信号受信には影響しない。このように
して、A器112とB器114でそれぞれ得られたビー
ト信号はC器113に送られる。更にC器113ではA
器112から送られる高周波信号fとB器から送られる
高周波信号bを混合して独自にビート信号を作る。
【0067】以上の方法によりC器113では3つのビ
ート信号が得られ、それらの位相差からAB間およびB
C間に係る2つの距離情報が得られる。AC間の距離を
既知とすると、AB間およびBC間の距離が得られたこ
とから水平面上でのB器の位置が求められる。
【0068】以上、本発明のいくつかの実施例について
図示しまた説明したが、ここに記載された本発明の実施
例は単なる一例であり、本発明の技術的範囲を逸脱せず
に、種々の変形が可能であることは明らかである。
【0069】なお、本願発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実
施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示され
る複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成
要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決
しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが
解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少な
くとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除さ
れた効果が発明として抽出され得る。
【0070】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、広い角度範囲に放射される拡散光を用いた光ト
ランスポンダ方式によって2点間の距離測定を行う場合
において下記の利点を有するものである。
【0071】(1)距離測定を求められている2物体の
相対方位が変化しても、送受信器を相手方に向けて動か
す必要がないため自動追尾装置を必要とせず、また走査
装置も必要としないので、従来の光測距装置と比べて構
造が簡単であり低コストで製造可能である。
【0072】(2)連続する波形の位相差を計測するこ
とにより距離を求めるため、高精度の距離測定が可能と
なる。
【0073】(3)光強度の高いレーザービームを用い
る方式と比べて操作上安全であり取扱いも容易である。
【0074】(4)電波を使用しないので電波法等の規
制を受けず、システム構成の自由度が大きい。
【0075】従って、本発明によれば高精度で安価、か
つ取り扱いの容易な測距装置が提供される。これにより
移動体の位置計測、制御システムの高精度化と低コスト
化の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光トランスポンダ方式測距システムの
基本原理を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明による光送受信器の実施の形態の一例を
示す図である。
【図3】本発明による光送受信器を移動体である車両
A、Bに取り付けた実施の形態を示す図である。
【図4】発光ダイオードと光センサが円周の一部のみに
配置された光送受信機を示す図である。
【図5】本発明の光測距装置における信号処理を示すブ
ロック図である。
【図6】光送信器に係る部分の回路例を示す図である。
【図7】反射板を有する光受信器の実施の形態を示す断
面図である。
【図8】本発明の一実施形態である移動体の位置測定に
係る概略図である。
【図9】従来の追尾方式光波測距儀による距離測定方法
を示す概略図である。
【図10】従来のレーザスキャナによる距離測定方法を
示す概略図である。
【図11】従来の光ビームトランスポンダによる距離測
定方法を示す概略図である。
【図12】従来の電波を相互に送受信して距離を測定す
る距離測定方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 … 測距システム、 2 … A局、 3 … B
局、 4 … 測定ユニット、 5 … 測定ユニッ
ト、 6 … 発振器A、 7 … 発振器B、8 …
光送信器A、 9 … 光送信器B、 10 … 光
受信器A、 11 … 光受信器B、 12 … 変調
光、 13 … 変調光、 14 …混合器、 15
… 混合器、 16 … ローパスフィルタ、 17
… ローパスフィルタ、 18 … ビート信号受信
器、 19 … ビート信号送信器、 20 … 位相
比較器、 31 … 支柱、 32 … 発光ダイオー
ド保持部材、 33 … 発光ダイオード、 34 …
光センサ保持部材、 35 … 光センサ、 36
… 遮光部材、 37 … 光送受信器、 41… 車
両、 42 … 車両、 43 … 光送受信器、 4
4 … 光送受信器、 45 … 変調光信号、 46
… 変調光信号、 51 … 支柱、52 … 円
柱、 53 … 発光ダイオード、 54 … 円柱、
55 …光センサ、 56 … 遮光板、 57 …
光送受信器、 61 … 測距システム、 62 …
A局、 63 … B局、 64 … 測定ユニッ
ト、65 … 測定ユニット、 66 … VCO、
67 … 増幅器、 68… 光送信器、 69 …
混合器、 70 … 光受信器、 71 … BPF、
72 … FM復調器、 73 … 波形整形器、
75 … LPF、 76 … 波形整形器、 77
… 水晶発振器、 78 … 分周器、79 … PL
L、 80 … 変調光、 81 … 変調光、 82
… 光受信器、 83 … 混合器、 84 … L
PF、 85 … 波形整形器、86 … VCO、
87 … 発振器、 88 … 加算器、 89 …増
幅器、 90 … 光送信器、 92 … 同調部、
93 … 増幅部、94 … 発光部、 101 …
光受信器、 102 … 光センサ、 103 … 受
光窓、 104 … 支柱、 105 … 反射板、
106 …容器、 111 … 位置測定システム、
112 … A器、 113 …C器、 114 …
B器、 115 … 移動体、 121 … 光波測距
儀、 122 … 移動体、 123 … リフレク
タ、 124 … 光ビーム、 125 … 反射光、
126 … 距離測定器、 127 … マイクロ
波、 128 … 反射板、 129 … 距離測定装
置、 130 … 光ビーム、 131 … 光ビー
ム、 132 … 電波、 133 … 電波、134
… 距離測定器、
フロントページの続き Fターム(参考) 5J084 AA05 AB01 AC02 AD02 BA02 BA05 BA36 BA38 BA60 CA05 CA24 CA26 CA27 CA42 CA45 CA50 DA01 DA04 DA07 DA10 EA04 EA31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光トランスポンダ方式による距離測定装
    置であって、 第1の周波数で変調された第1の変調光を所定の角度範
    囲にわたって放射可能に配置された複数の発光ダイオー
    ドを有する光送信部と、 第2の周波数で変調された第2の変調光を所定の角度範
    囲にわたって受信可能に配置された光受信部とを備えた
    光送受信器を具備することを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の発光ダイオードは前記第1の
    変調光を水平方向の全円周方向に放射することが可能な
    ように配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    距離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記光送信部が柱状の発光ダイオード保
    持部材を有し、前記複数の発光ダイオードが前記発光ダ
    イオード保持部材の側面に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の距離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光受信部は複数の光センサを有し、
    前記複数の光センサは水平方向の全円周方向からの光を
    受信可能なように配置されていることを特徴とする請求
    項1記載の距離測定装置。
  5. 【請求項5】 前記光受信部が柱状の光センサ保持部材
    を有し、前記複数の光センサが前記光センサ保持部材の
    側面に配置されていることを特徴とする請求項4記載の
    距離測定装置。
  6. 【請求項6】 前記光受信部が反射板と前記反射板によ
    り反射された反射光を受信する光センサとを有し、 前記光受信部が前記第2の変調光が前記反射板により反
    射されて前記反射光を受信する光センサの表面に収束す
    るように形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の距離測定装置。
  7. 【請求項7】 光トランスポンダ方式による距離測定装
    置であって、 第1の周波数で変調された第1の変調光を所定の角度範
    囲にわたって水平方向に放射可能に配置された複数の発
    光ダイオードを有する第1の光送信部と、 第2の周波数で変調された第2の変調光を所定の角度範
    囲にわたって受信可能に配置された第1の光受信部とを
    備えた第1の光送受信器と前記第2の周波数で変調され
    た第2の変調光を所定の角度範囲にわたって水平方向に
    放射可能に配置された複数の発光ダイオードを有する第
    2光送信部と、 前記第1の周波数で変調された第1の変調光を所定の角
    度範囲にわたって受信可能に配置された第2光受信部と
    を備えた第2の光送受信器とを具備することを特徴とす
    る距離測定装置。
  8. 【請求項8】 第1の測定ユニットと第2の測定ユニッ
    トを有する光トランスポンダ方式による距離測定装置で
    あって、 前記第1の測定ユニットは、 第1周波数の電気信号を生成する第1の電気信号生成手
    段と、 前記第1の電気信号生成手段に接続され前記第1周波数
    の電気信号により変調された第1の変調光を第1の角度
    範囲で水平方向に放射する第1の光送信手段を有し、 前記第2の測定ユニットは、 第2周波数の電気信号を生成する第2の電気信号生成手
    段と、 前記第1の変調光を受信し電気信号に復調する第2の光
    受信手段と、 前記第2周波数の電気信号と前記第2の光受信手段によ
    り復調された電気信号とを混合し第2のビート信号を生
    成する第2のビート信号生成手段と、 第2周波数の電気信号と前記第2のビート信号を加算し
    加算信号を生成する第2の加算手段と、 前記加算信号により変調された第2の変調光を第2の角
    度範囲で水平方向に放射する第2の光送信手段を有し、 前記第1の測定ユニットは、さらに、 前記第2の変調光を受信し電気信号に復調する第1の光
    受信手段と、 前記第1周波数の電気信号と前記第1の光受信手段によ
    り復調された電気信号とを混合し第1のビート信号を生
    成する第1のビート信号生成手段と、 前記第1の光受信手段により復調された電気信号から、
    復調された第2のビート信号を生成する復調手段と、 前記第1のビート信号と前記復調された第2のビート信
    号との位相差を検出し出力する位相比較手段とを有する
    ことを特徴とする距離測定装置。
  9. 【請求項9】移動体の位置を測定する方法であって、 第1の測定ユニットを第1の固定位置に配置し、第2の測
    定ユニットを移動体に配置し、そして第3の測定ユニッ
    トを第1の測定ユニットから所定の距離離隔した第2の
    固定位置に配置するステップと、 前記第1の測定ユニットが周波数fの第1の高周波信号
    を生成し、第2の測定ユニットが周波数fの第2の高周
    波信号を生成するステップと、 前記第1の測定ユニットが前記第1の高周波信号で変調
    された第1の変調光を生成し水平方向に放射するステッ
    プと、 前記第2の測定ユニットが前記第2の高周波信号で変調
    された第2の変調光を生成し水平方向に放射するステッ
    プと、 前記第1の測定ユニットが前記第2の変調光を受信し周
    波数f−fの第1の低周波ビート信号を生成し、前
    記第2の測定ユニットが前記第1の変調光を受信し周波
    数f−fの第2の低周波ビート信号を生成するステ
    ップと、 前記第2の測定ユニットが前記第2の低周波ビート信号を
    前記第2の変調光に乗せて放射するステップと、 前記第2の低周波ビート信号を有する前記第2の変調光を
    前記第3の測定ユニットが受信するステップと、 前記第1の測定ユニットが前記第1の低周波ビート信号を
    前記第1の高周波信号に乗せて前記第3の測定ユニット
    にのみ送信するステップと、 前記第1の低周波ビート信号を含む前記第1の高周波信
    号を前記第3の測定ユニットが受信するステップと、 前記第3の測定ユニットが、前記第1の測定ユニットか
    ら送られた前記第1の高周波信号を復調し、また前記第
    2の測定ユニットから送られた前記第2の変調光を復調
    して、これらの2つの復調信号に基づき、周波数f
    の第3の低周波ビート信号を生成するステップと、 前記第3の測定ユニットが前記第1、第2および第3の低
    周波ビート信号の位相比較を行うステップと、 前記位相差から第1と第2の測定ユニット間および第2と
    第3の測定ユニット間の距離を求め、前記第2の測定ユ
    ニットの位置を得るステップを有することを特徴とする
    移動体の位置を測定する方法。
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