JP2002236008A - 球状体の形状測定方法 - Google Patents
球状体の形状測定方法Info
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- JP2002236008A JP2002236008A JP2001373615A JP2001373615A JP2002236008A JP 2002236008 A JP2002236008 A JP 2002236008A JP 2001373615 A JP2001373615 A JP 2001373615A JP 2001373615 A JP2001373615 A JP 2001373615A JP 2002236008 A JP2002236008 A JP 2002236008A
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Abstract
く測定する方法を提供する。 【解決手段】 球状体を測定板の所定位置に保持し、測
定板の透過光で球状体を撮像し画像処理で球状体の形状
を算出する。所定位置に保持する手段として、測定板に
設けた凹部に吸引したり、糊剤を付け測定板に貼り付け
たりする方法を用いる。
Description
を行う方法に係わり、特に基板又は半導体チップのバン
プ形成に用いられる半田ボールの形状を測定するのに好
適な測定方法に関する。
定においては、ボールが動き易いため任意の位置に固定
することが難しく、固定方法は測定方法とともに重要な
技術である。例えば、ベアリング用ボールは、測定治具
のV状凹みにセットして固定し、測定子を接触させて測
定している(公知例1)。また、非接触測定方法として
は、平板状の測定治具に粘着テープなどでボールを固定
し、顕微鏡や投影機を用いて、作業者が目視で測定した
り、カメラで撮像して画像処理で測定を行う方法が知ら
れている(公知例2)。
うに、直径が数百μm以下と微小でかつ多量に製造され
るボールの製造条件管理或いは品質管理を行うため、数
十〜数百個程度のサンプルボールの形状を測定するよう
な場合、公知例1、2のように1個づつ測定治具にセッ
トするのでは、ハンドリングも測定も時間がかかり効率
的ではない。さらに、公知例1のような接触式測定方法
では、測定子の接触圧でボールが吹っ飛んでしまい対応
できないし、また公知例2のような非接触式測定方法で
あっても、散乱光を用いた撮像画像では、フォーカスの
ずれや光源の劣化などによりボールのエッジが明瞭に顕
われ難く、サブミクロンの精度での測定には問題があ
る。従って本発明は、多数のボールの形状を、効率的に
かつ精度よく測定する方法を提供することを目的として
いる。
板の所定位置に保持し、測定板の透過光で球状体を撮像
し画像処理で球状体の形状を算出することを特徴として
いる。本発明においては、球状体を測定板に設けた凹部
に吸引して位置決め保持してもよい。また、本発明は球
状体を投影面内に収まる範囲の糊剤を介して測定板に位
置決めするマウント工程と、測定板を透過する平行光で
球状体を撮像し画像処理で球状体の形状を算出する測定
工程とを有することを特徴としている。また本発明にお
いて、マウント工程は、吸着板の所定位置に球状体を保
持し、球状体の反吸着板側頂点部に糊剤を付着し、前記
頂点部と光透過性の測定板とを当接して球状体を測定板
に貼り付けて移し替えるものであり、測定工程は、測定
板に平行光を透過させ、球状体の投影像を撮像し、投影
面を画像処理して球状体の形状を算出することが好まし
い。なおここで言う糊剤とは、付着力を有する液体接着
剤や粘着剤で、数分〜数十分は硬化しないようなものが
望ましい。さらに、マウント工程において、吸着板の複
数の所定位置に設けた吸引穴で球状体を保持し、測定板
の前記所定位置に対応した位置に球状体を移し替え、測
定工程において、球状体を前記所定位置のデータに基づ
き自動的に撮像位置に移動するようにすると良い。
基板又は半導体チップのバンプ形成に用いられる半田ボ
ールを例にして説明する。 (実施の形態1)図1に示すように、本形態は、多数の
ボールの中から数十〜数百個程度の所定数のボールを整
列した状態で取出し、接着剤を付け、測定板上に整列し
た状態で固定するマウント工程と、測定板上のボールの
形状を自動的に測定する測定工程とに大別することがで
きる。
もとに説明する。図2(a)に示すように、測定対象の
ボール1は、底部から圧縮空気を噴き上げるようになっ
ている試料容器2に収納されており、この中から所定数
のボール1を吸着ヘッド3で捕捉する。吸着ヘッド3は
箱状体で、加減圧装置(図示せず)と配管で連なり、内
部を減圧又は加圧状態にすることができる。下面は、ボ
ールを吸着保持する吸引穴6が所定寸法で形成された吸
着板5で構成されており、測定対象のボールの大きさや
測定個数に合せて形成された吸引穴6を有するものと適
宜交換することができる。
器2内の所定位置まで挿入し、試料容器2底部から圧縮
空気を供給するとともに、吸着ヘッド3内を減圧吸引す
ることにより行う。この間に、圧縮空気で噴き上げられ
たボール1は、吸着板5の吸引穴6に吸引保持されてい
く。所定時間経過後、貯蔵容器2への圧縮空気供給を停
止し、吸着ヘッド3はボール1を吸引保持した状態で上
昇し、接着剤転写ステーションへと移動する。
に示すように、接着剤7或いは粘着材の薄い層を上面に
有する転写板8が準備されている。吸着ヘッド3は、ボ
ール1を接着剤7を介して転写板8に軽く押付けた後上
昇する。吸着ヘッド3が上昇すると、図2(c)に示す
ように、保持されているボール1の下部頂点部周辺に接
着剤7が転写されて付着する。接着剤層は、転写板8上
に接着剤7を滴下し、スキージ板で引き伸ばしたり遠心
力を作用させたりすることにより、例えば数μm〜数十
μmの所定の厚さとすることができる。その厚さは、ボ
ール1に作用する接着剤7の付着力が吸着ヘッド3から
の吸引力より小さくなるような使用する接着剤7の付着
力に合せた厚さであって、かつボール1の下部頂点部周
辺に付着した接着剤7がボールの投影面積からはみ出さ
ないような厚さにする。接着剤7は、硬化後も水などで
容易に除去できるようなものとすると、後述する測定板
9が繰返し使用できる上、接着剤7が付いた装置を掃除
するのが容易で動作信頼性を高めることができ好まし
い。
ーションへ移動する。ボールマウントステーションで
は、所定位置に測定板9が位置決めされて準備されてい
る。測定板9は、測定装置4でボール形状を測定する時
に使用するボール保持具であるが、本実施の形態では後
述するようにボールの投影像を撮像するので、光を透過
する平滑板とし、例えば透明なガラス板やプラスチック
板を使用する。吸着ヘッド3は、ボール1を測定板9に
軽く押し付けるように下降し、減圧吸着を解除した後、
逆に加圧して上昇する。この時、ボール1の投影面から
接着剤がはみ出さないようにする。これにより、図2
(d)に示すように、測定板9上の吸引穴6に対応した
所定位置には、ボール1が接着剤で保持されて残り、測
定板9にマウントされる。
参照しながら説明する。測定装置4は、平面的に移動で
きるXYステージ11と、コリメータやミラーを備え
て、XYステージ11にセットされた測定板9を下方か
ら垂直方向上方に透過する平行光13を照射する投光手
段12と、セットされた測定板9の上方に配置し、測定
板9を透過した平行光13による像をテレセントリック
レンズ15を介してCCDカメラなどで撮像する撮像手
段14と、撮像手段14と電気的に接続された演算処理
手段17と、XYステージ11の位置制御や撮像手段1
4の合焦制御を行うためのモータ制御手段16とを有し
ている。
定用のボール1が固着された測定板9をXYステージ1
1上の所定位置にセットし、投光手段12からの平行光
13を測定板9に照射し、ボール1の投影像をXYステ
ージ11を移動して順次撮像手段14で撮像し、演算処
理手段17で画像処理などをもとに真円度、円相当径な
どの形状を算出して行う。
接着剤7を介して固着されているので、ボール1の投影
像に接着剤7が写ることはなく、ボール1のエッジ部だ
けを正確に取込むことができる。また、テレセントリッ
クレンズ15を用いているため、ボール1のエッジ部を
鮮鋭に画像化できるだけでなく、焦点ずれに対しても、
上方からの散乱光を使った画像に比べエッジ位置の変動
は少なく、画像処理におけるエッジの特定精度ははるか
に良好で、測定精度は高くなる。
にくるように固着されているので、予め固着されるボー
ルの全座標位置を演算処理手段17にデータとして記憶
させておくことで、全固着ボールを自動的に撮像位置に
移動させて効率的に測定を行うことができる。この時、
撮像したボール中心位置と画像中心とを一致さて、レン
ズ収差などの影響を受けない歪みのない画像を取込んで
測定精度を高めているが、固着されたボールの中心位置
は大きく変わることはないため、中心間ズレ量の算出
と、中心合せのためのXYステージの移動は極めて短時
間で行える。
例えば吸着板5、測定板9、XYステージ11などの加
工精度や組立精度、及び接着剤厚さ精度や対象のボール
の直径バラツキが、要求される形状測定精度で定まる所
定許容範囲内にある場合は、測定板9上の最初のボール
撮像時にボール中心位置合せと、焦点合せをしておけ
ば、残りのボールに対しての補正動作は必要ではないこ
とが多い。しかし、測定精度の一層の向上と信頼性を高
めるためには、個々のボールの撮像毎に、ボールの中心
位置合せと焦点合せを行うようにするとよく、これらは
容易に自動的に行うことができる。なお、測定板の測定
装置へのセットは、自動装置で行うこともできるし、作
業者による手操作で行ってもよい。
ては、接着剤がボールの投影像からはみ出さないように
マウントしなければ測定の信頼性がなくなってしまう
が、ボールが小径になるほど技術的に難しくなり、ボー
ルの大きさによっては適用が難しくなる。本形態は、接
着剤を使用せずにボールを測定板に位置決め保持するも
のであり、測定板に載置されたボールを測定することは
実施の形態1と同様であるので、位置決め保持に係わる
技術について以下説明する。本形態における測定板19
は、光を透過する平滑板をベース材とするが、所定整列
位置にボール1が求心的に保持されるような凹部20が
形成されたものを用いる。凹部としては、図4に示すよ
うに外形部が対象ボールの投影面内に収まりかつ内接円
を描くことができる、例えば円柱状穴や球状穴や正方形
状穴形状の有低穴や貫通穴とすることができ、その形状
と大きさに合わせて機械加工やレーザ加工などで形成す
ることができるが、円柱状の貫通穴21とすると、加工
も容易であり、かつ後述するようにボール保持の信頼性
を高めることができるので好ましい。
実施の形態1における吸着ヘッド3を用い、所定量のボ
ールを自動的に移載することで行ってもよいが、手作業
で、適量のボールを供給し、ボールを凹部20に入れ込
み、余剰ボール取り除くようにしてもよい。凹部20へ
のボール1の入れ込みは、測定板19に振動を与えた
り、傾けたり、表面を刷毛などで掃くなどで行うことが
できるが、貫通穴21で凹部を形成した測定板19aを
用い、測定板19aの裏面側を減圧できるようにセット
すると、貫通穴21を通じて表面に減圧吸引力が作用
し、ボール1の凹部へのはまり込みが短時間で確実に行
え、余剰ボールの刷き出しも容易になり作業性が向上す
るので好ましい。凹部20を円状の貫通穴21で形成し
た場合、貫通穴直径に対して約7倍の直径のボールを吸
引保持できることを確認しており、例えば直径80μm
の貫通穴を有する測定板を用意すれば、直径が約90μ
m〜500μmのボールについて対応することができ
る。これより、測定対象のボール1が直径90μm〜9
00μmであれば、少なくとも2種類の測定板19を用
意するだけで全サイズのボールの測定が可能となり、汎
用的に適用することができる。
保持された測定板19を測定装置4のXYステージ11
にセットすることで行う。この場合、ボール1は凹部2
0にはまり込んでいるだけで、実施の形態1の場合とは
違い測定板19に接合されていないため、ボール1が途
中で転落しないようにセットすることが重要である。ボ
ール転落の問題を解決するためには、測定板19をXY
ステージ11にセットし、その状態でボール1を供給
し、凹部20に入れ込むようにするとよい。
動停止時に測定板19上のボール1が移動、脱落しない
ことも重要である。この点でも、凹部20を貫通穴21
で形成した測定板19aを用いるとよい。この場合、X
Yステージ11は、測定板19aがセットされると、そ
の裏面側とで密閉空間が形成され、この密閉空間が減圧
されるように構成された吸引治具を備えるようにする。
密閉空間を減圧すると、測定板19aの貫通穴21を介
してボール1が凹部に吸引されるので、測定時にボール
1を強固に保持することができる。また、ボール1をX
Yステージ11上で凹部20に入れ込む場合も、上述し
たと同様にボール1を吸引して引寄せることができるの
で好適である。
ら垂直方向上方に平行光13を照射することができるよ
うに、密閉空間部には光照射手段の少なくとも先端部、
例えば投光手段12のミラーが収納されるような構造と
する。なお、上述した構成のXYステージ11と撮像手
段14の位置を、上下逆にするように配設し、測定板1
9aを吸引治具に取外し自在に固定できるようにする
と、測定板19aは実施の形態1で用いた吸着ヘッド3
の吸着板5と同様な作用を呈するので、多数のボールか
ら直接貫通穴21の位置にボールを保持し、速やかに個
々のボールを下方から撮像して測定することができ、効
率的である。
吸引板5又は測定板19を用いた場合、測定時に測定板
9又は19に保持されているボール1の配列は、保持で
きるボールの大小に係わらず一定であり、視野内のボー
ル数も一定となる。ところで、一般に測定対象のボール
の大きさが違うと要求精度は異なり、大きいボールの方
が許容値は大きく、測定分解能が大きくてもよい場合が
多い。従って、小さいボールの測定分解能から設定した
測定視野で、そのまま大きなボールを撮像したのでは、
測定精度としては過剰となる。大きなボールを撮像する
場合、必要な測定分解能から測定視野を設定すると、小
さいボールの場合より広げることができることが多い。
即ち、1視野で撮像できるボール数を増やすことができ
る。このため、撮像手段14にズームレンズまたは複数
の倍率のレンズを装着しておき、ボールの測定精度で決
まる倍率に容易に調整できるようにすると、1視野で撮
像できるボール数を適宜増やすことができ、その分XY
ステージの送り回数を減らすことができるので、測定時
間を短縮することが可能となる。
ボールを何箇所も測定して評価するものではなく、ボー
ルの任意の一投影面の形状を測定するものであるが、多
数のサンプルボールを短時間で、高精度で測定すること
ができ、統計的に処理することで製造される全ボールを
評価することができる。また、微小なボールを対象とし
た場合、測定板は数mm角程度の小さなガラス板でよ
く、測定済みのボールを接着剤で固着したままで保存し
ても大きなスペースを要しないため、検査記録の現品資
料として残しておくことができる。また、接着剤を用い
ない場合には、ボールが小さくなっても信頼性高く測定
できる。また、測定板は同一測定板で広いサイズ範囲の
ボールにも適用でき、かつ繰り返し使用できるため製作
数は少なくてよい。
す断面図
…測定装置、5…吸着板、 6…吸引穴、 7…接着
剤、 8…転写板、 9…測定板、11…XYステー
ジ、 12…投光手段、 13…平行光、 14…撮像
手段、15…テレセントリックレンズ、 16…モータ
制御手段、17…演算処理手段、 19…測定板、 2
0…凹部、 21…貫通穴、
Claims (5)
- 【請求項1】 球状体を測定板の所定位置に保持し、測
定板の透過光で球状体を撮像し画像処理で球状体の形状
を算出することを特徴とする球状体の形状測定方法。 - 【請求項2】 球状体を投影面内に収まる範囲の糊剤を
介して測定板に位置決めするマウント工程と、測定板を
透過する平行光で球状体を撮像し画像処理で球状体の形
状を算出する測定工程とを有することを特徴とする球状
体の形状測定方法。 - 【請求項3】 マウント工程は、吸着板の所定位置に球
状体を保持し、球状体の反吸着板側頂点部に糊剤を付着
し、前記頂点部と光透過性の測定板とを当接して球状体
を測定板に貼り付けて移し替えるものであり、測定工程
は、測定板に平行光を透過させ、球状体の投影像を撮像
し、投影面を画像処理して球状体の形状を算出するもの
である請求項2記載の球状体の形状測定方法。 - 【請求項4】 マウント工程において、吸着板の複数の
所定位置に設けた吸引穴で球状体を保持し、測定板の前
記所定位置に対応した位置に球状体を移し替え、測定工
程において、球状体を前記所定位置のデータに基づき自
動的に撮像位置に移動する請求項2又は3記載の球状体
の形状測定方法。 - 【請求項5】 球状体を測定板に設けた凹部に吸引して
位置決め保持する請求項1記載の球状体の形状測定方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001373615A JP3862152B2 (ja) | 2000-12-08 | 2001-12-07 | 球状体の形状測定方法 |
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---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010512172A (ja) * | 2006-04-28 | 2010-04-22 | 武比古 阿部 | 電場加熱装置及び方法 |
JP2010286363A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Mitsutoyo Corp | 形状測定方法及び形状測定装置 |
CN108413858A (zh) * | 2018-06-07 | 2018-08-17 | 中国计量大学 | 一种接触式圆珠笔球珠尺寸形状测量装置及测量方法 |
JP2020173209A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 東京技研工業株式会社 | 画像検査装置 |
-
2001
- 2001-12-07 JP JP2001373615A patent/JP3862152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010286363A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Mitsutoyo Corp | 形状測定方法及び形状測定装置 |
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