JP2002235820A - チエンガイド部材 - Google Patents

チエンガイド部材

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JP2002235820A JP2001030203A JP2001030203A JP2002235820A JP 2002235820 A JP2002235820 A JP 2002235820A JP 2001030203 A JP2001030203 A JP 2001030203A JP 2001030203 A JP2001030203 A JP 2001030203A JP 2002235820 A JP2002235820 A JP 2002235820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本出願発明は、チエン動力伝達装置に用いら
れるチエンガイド、チエンテンショナ等の剛性が高く、
耐久性に優れたチエンガイド部材を提供することにあ
る。 【解決手段】 動力伝達チエン5に接し、該動力伝達チ
エン5を安定して回送させるチエンガイド部材10におい
て、該チエンガイド部材10を構成する合成樹脂よりも剛
性の高い介装部分18がチエン摺接部分16に隣接して介装
され前記合成樹脂は、前記チエン摺接部分と本体部分と
で異なる種類の合成樹脂とよりなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、チエン動力伝
達装置に用いられるチエンガイド、チエンテンショナ等
の剛性が高く、耐久性に優れたチエンガイド部材に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】4ストロ−クサイクル内燃機関の動弁系に
用いられるチエン動力伝達装置において、チエンの緩み
を除去するためのチエンテンショナや、スプロッケトか
らのチエンの外れを防止するためのチエンガイドに、或
る程度の曲げ剛性や曲げ強度が要求されるとともに、チ
エンに摺接するチエン摺接部材に、耐磨耗性に富み、摩
擦抵抗の低いことが求められている。
【0003】このような要求を満たすものとして、従来
では、第2818795号特許があり、該特許の明細書
に記載のように、チエンガイド部材は、機械的強度の高
い本体部と、耐磨耗性の高い摺接部分とよりなり、これ
ら両部分は、チエン回送方向に沿って重ね合わされ、そ
の重ね合わせ部分は、断面が末広がりに形成された蟻ほ
ぞと、これに係合しうる蟻溝とからなるドブテ−ル結合
構造に構成されていた。
【0004】
【解決しようとする課題】前述したドブテ−ル結合構造
のチエンガイド部材では、結合部における強度・剛性が
低下し、結合強度・剛性の面から結合部分の厚さが必然
的に厚くなってしまい、チエンガイド部材全体が大型化
し、コストダウンと軽量化が困難であった。
【0005】また、摺接部分を補剛・補強する本体部
は、合成樹脂製であって、それ程剛性・強度が高くない
ため、前記摺接部分が厚くなってしまい、該摺接部分が
チエン荷重により変形し、磨耗、特に該摺接部分の偏磨
耗が発生する惧れがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段および効果】本出願発明
は、このような難点を克服したチエンガイド部材の改良
に係り、請求項1記載の発明は、動力伝達チエンに接
し、該動力伝達チエンを安定して回送させるチエンガイ
ド部材において、該チエンガイド部材を構成する合成樹
脂よりも剛性の高い介装部がチエン摺接部に隣接して介
装されたことを特徴とするものである。
【0007】請求項1記載の発明は、前述したようにチ
エンガイド部材を構成する合成樹脂よりも剛性の高い介
装部がチエン摺接部に隣接して介装されているため、前
記合成樹脂のみで構成されるチエンガイド部材よりも剛
性が増大し、チエン荷重による変形が抑制されるととも
に、前記チエンガイド部材の偏磨耗が抑制され、しかも
前記チエンガイド部材の小型軽量化と、コストダウン
と、耐久性向上とが可能となる。
【0008】また、請求項2記載のように発明を構成す
ることにより、前記チエンガイド部材を構成する合成樹
脂製チエン摺動部分と、合成樹脂製本体部とが、低摩擦
・高耐磨耗性と、高剛性・高強度とをそれぞれ保持して
高性能のチエンガイド部材が得られる。
【0009】そして、前記チエン摺接部に隣接して配置
された高剛性の介装部により、該チエン摺接部のチエン
接触面における変形が著しく抑制され、該チエン摺接部
の薄肉化が可能となり、高価な低摩擦・高耐磨耗性合成
樹脂が節減され、この面でのコストダウンが可能とな
る。
【0010】さらに、請求項3記載のように発明を構成
することにより、チエンガイド部材の剛性が一段と向上
し、しかも、該チエンガイド部材の側面に前記介装部が
露出した結果、該介装部の存在が視覚により容易に確認
することが可能となる。
【0011】さらにまた、請求項4記載のように発明を
構成することにより、前記チエン摺接部と本体部との合
わせ面には前記介装部により段部が形成されて、該チエ
ン摺接部と本体部との幅方向位置決めが可能となり、位
置決めのための剛性低下や大型化が避けられる。
【0012】しかも、請求項5記載のように発明を構成
することにより、前記摺接部分および本体部が前記介装
部に確固に接合されるとともに、該摺接部分と本体部と
が溶融接合により一体的に結合され、チエンガイド部材
全体の剛性と強度とが大幅に増大する。
【0013】そして、貫通孔が設けられた場合には、該
貫通孔内での摺摺部分と本体部との接触面積が増大し、
結合力が著しく向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本出願請求項1ないし請求
項2および請求項4ないし請求項5記載の発明を適用し
た図1ないし図7に図示の一実施形態について説明す
る。
【0015】図1に図示されるように、4ストロ−クサ
イクルの内燃機関の動弁系において、時計方向に回転す
るクランク軸1と一体のドライブスプロケット2と、カ
ム軸3と一体のドリブンスプロケット4とに、無端状の
チエン5が架渡され、チエン5の緩み側(図1で左側)
に、チエン5の緩みを除去するためのチエンテンショナ
6が配設されるとともに、チエン5の緊張側にチエンガ
イド7が配設されている。
【0016】また、チエンテンショナ6では、図1に図
示されるように、本発明の適用対象のチエンガイド部材
10の上端10aが、内燃機関本体に支持された枢軸8を中
心に左右へ揺動可能に枢着され、チエン5に接し該チエ
ン5を安定して回送させるチエンガイド部材10の下部10
bにリフタ9が設けられており、チエン5が緩んでリフ
タ9によりチエンガイド部材10が枢軸8を中心にして反
時計方向へ揺動し、チエン5の緩みが除去された後、チ
エン5が緊張した場合に、そのリフタ9の押付け保持力
により、チエンガイド部材10はその位置に固定されて、
チエン5の緩みが発生しないようになっている。
【0017】前記チエン5は、図3乃至図6に示される
ように、サイレントチエンと称せられる種類のチエン
で、リンクプレ−ト11、12と、シュ−ライナ13とピン14
とガイド板15とよりなり、リンクプレ−ト11は、図示さ
れないスプロケットの歯と噛合う2対の噛合歯11aが左
右対象に位置して上下に対称的に突出し、該2対の噛合
歯11aの左右中央部分がくびれた形状に形成され、該上
下対をなした噛合歯11aの中央にピン14を挿入するため
のピン孔11bが設けられ、3枚1組のリンクプレ−ト11
の内、1枚のリンクプレ−ト11は薄く、他の2枚のリン
クプレ−ト11は厚く形成されており、また、リンクプレ
−ト12もリンクプレ−ト11と全く同一形状で同一寸法
(厚みは薄いリンクプレ−ト11と同じ厚さである)に形
成されている。
【0018】さらに、シュ−ライナ13は、図4に図示さ
れるように、リンクプレ−ト11およびリンクプレ−ト12
と同様に上下,左右対称の形状に形成され、その中央に
ピン14を挿入することができる左右に細長い長孔13aが
形成され、この長孔13aの長さ(ピン間隔)Lは、リン
クプレ−ト11およびリンクプレ−ト12に形成されたピン
孔11a、12aの間隔Dと同一またはこれよりも僅かに長
く設定され、シュ−ライナ13の高さHは、リンクプレ−
ト11およびリンクプレ−ト12の高さhよりも僅かに高く
設定されている。
【0019】そして、チエン5は、図6に図示されるよ
うに、4枚のリンクプレ−ト12の間に3枚1組のリンク
プレ−ト11が厚,薄,厚の順に装入され、最外側のシュ
−ライナ13の外側にガイド板15が添接され、このリンク
プレ−ト11、リンクプレ−ト12のピン孔11b、12bとシ
ュ−ライナ13の長孔13aとガイド板15の孔15aとにピン
14が貫通され、該ピン14の両端はガイド板15にかしめ付
けされることによって、構成されている。
【0020】次に、図2および図7に図示されるよう
に、チエン5に接し、該チエン5を安定して回送させる
チエンガイド部材10は、チエン回送面に沿い弓状に弯曲
した耐磨耗性と自己潤滑性とに富んだ熱可塑性合成樹
脂、具体的にはナイロンよりなるチエン摺接部16と、該
チエン摺接部16の摺接面側と反対側に一体に溶融接合さ
れる強化繊維でもって強化された強度・剛性の高い熱可
塑性合成樹脂、具体的には請求項2記載のように、前記
チエン摺接部16のナイロンとは異なる種数のナイロンよ
りなる本体部17と、該チエン摺接部16および本体部17の
弓状の合わせ面に介装されたアルミニウム合金製の介装
部18とよりなり、該介装部18は前記チエン摺接部16およ
び本体部17を構成する合成樹脂よりも高い剛性を有し、
これらチエン摺接部16本体部17は射出成形されて、該チ
エン摺接部16と本体部17とは溶融接合され、該チエン摺
接部16の摺接面側には、前記チエン5を案内保持するガ
イド溝16aが形成されている。
【0021】また、本体部17には、介装部18に隣接して
中空部17aが存在し、本体部17の射出成形時にブロ−ホ
−ル17bより空気が注入されて、該中空部17aは、形成
されるようになっている。
【0022】さらに、板状の介装部18では、チエン摺接
部16本体部17よりも幅が狭く、該介装部18には、多数の
貫通孔たる小孔18aが不規則に形成され、介装部18の両
側方部と、該小孔18a内にて、該介装部18は、請求項4
記載の如く、前記チエン摺接部16と本体部17との合わせ
面の幅方向中央部に埋接されるように、チエン摺接部16
の合成樹脂と本体部17の合成樹脂とが一体に溶融接合さ
れている。
【0023】さらにまた、図7に図示されるように、チ
エン摺接部16のガイド溝16aの幅方向中央で長手方向所
定個所に、上方から、チエン摺接部16、介装部18、本体
部17を貫通して中空部17aに連通するオイル供給孔19が
形成されている。
【0024】しかも、介装部18の外表面および小孔18a
の内周面には、チエン摺接部16および本体部17の熱可塑
合成樹脂との接着性を高める下記のような表面処理が施
されている。
【0025】すなわち、アルミニウム合金製介装部18の
表面に重クロム酸ソ−ダ等による前処理を施した後、エ
ポキシ系樹脂接着剤をその表面に塗布し、この接着剤が
乾燥してから、エポキシおよびナイロン共に接着し易い
レゾルシノ−ル系樹脂接着剤を塗布することによって、
表面処理が行なわれる。
【0026】介装部18が鋼製の場合には、重クロム酸ソ
−ダ処理の代りに燐酸亜鉛皮膜処理を行なう。
【0027】図1ないし図7に図示の実施形態は、前述
したように構成されているので、以下に述べるような効
果が奏せられる。
【0028】チエンガイド部材10におけるチエン摺接部
16のガイド溝16aの底面に接触するチエン5のシュ−ラ
イナ13は、チエン摺接部16を介して剛性の高い介装部18
に相対して位置しているため、チエン5は安定して確固
とチエンガイド部材10に支持されうる。
【0029】また、上下対をなしたリンクプレ−ト11、
リンクプレ−ト12の上下噛合歯11a、12aの先端は、シ
ュ−ライナ13の上下面より内側に位置して突出していな
いため、上下噛合歯11a、12aの先端がチエン摺接部16
のガイド溝16aの底面に接触する惧れがなく、チエン摺
接部16のガイド溝16aの底面の磨耗が最小限に抑制され
る。
【0030】さらに、チエン摺接部16のガイド溝16aの
底面と介装部18の上面(図7にて)との間のチエン摺接
部16の厚さが薄く、かつチエン摺接部16のガイド溝16a
の隣接部は介装部18でもって高い剛性で介装部18に保持
されているため、チエン摺接部16のガイド溝16a隣接部
の変形が著しく制限され、チエン摺接部16のガイド溝16
aの底面の偏磨耗が未然に阻止され、しかもチエン摺接
部16の高価な合成樹脂量の削減でコストダウンが推進さ
れる。
【0031】さらにまた、チエンガイド部材10は、強度
・剛性の高い板状のアルミニウム合金製の介装部18でも
って補強されているため、チエン摺接部16、本体部17の
合成樹脂量は大幅に減少して、チエンガイド部材10の小
型,軽量化が可能となる。
【0032】また、チエン摺接部16と本体部17とは、介
装部18の左右両側方と、介装部18の小孔18a内とで、相
互に直接的に溶融接合されているため、チエン摺接部16
と本体部17と介装部18とは一体的に結合され、破損しに
くい。
【0033】さらに、介装部18の外表面と小孔18aの内
周面とには、接着性を高めるための表面処理が施されて
いるので、チエン摺接部16および本体部17は介装部18に
強固に接着される。
【0034】さらにまた、自己潤滑性・高耐磨耗性のチ
エン摺接部16と、高強度・高剛性で安価な本体部17と本
体部17よりさらに強度・剛性の高い介装部18とでチエン
ガイド部材10は合理的に構成されているため、安価で高
性能のチエンガイド部材10が得られる。
【0035】しかも、チエン摺接部16と本体部17とは、
介装部18の両側面に段状に当接しているため、チエン摺
接部16と本体部17との幅方向の位置決めがなされて、チ
エン摺接部16、本体部17両者間の幅方向剪断力にチエン
ガイド部材10は充分に負担することができる。
【0036】また、本体部17の中空部17aを図示されな
いシリンダブロックのオイル通路に接続すれば、中空部
17a内に流入した潤滑油はオイル供給孔19を介してチエ
ン摺接部16のガイド溝16a内に導かれ、該ガイド溝16a
とシュ−ライナ13の下端面との摺接部に潤滑油が供給さ
れて、チエン5が充分に潤滑状態に保持され、該ガイド
溝16aとチエン5の接触部の磨耗が大幅に軽減される。
【0037】図1ないし図7に図示された、第1実施形
態のチエンガイド部材10では、自己潤滑性と耐磨耗に富
んだ合成樹脂でチエン摺接部16を構成するとともに強度
・剛性の高い合成樹脂で本体部17を構成し、該チエン摺
接部16本体部17の合わせ面に介装部18を埋設していた
が、図8に図示するように、チエン摺接部16、本体部17
を同一組成の合成樹脂層合成樹脂層21でチエンガイド部
材20を構成してもよく、この第2実施形態では、簡単な
加工工程でもって介装部18を合成樹脂層合成樹脂層21内
に隙間なく一体的に埋設することができる。
【0038】21aはガイド溝であり、、また、21bは中
空部であり、図8に図示の第2実施形態のチエンガイド
部材20における各構成部分について、図1ないし図7に
図示の第1実施形態のチエンガイド部材10と同一構成部
分には、該チエンガイド部材10の同一構成部分の符号と
同一の符号が付されており、以下の実施形態でも同様で
ある。
【0039】また、図1ないし図7に図示の第1実施形
態では、板状の介装部18に多数の小孔18aを形成した
が、チエン摺接部16および本体部17を構成する合成樹脂
に対する接着性を増大させるための被膜処理を板状の介
装部23の表面に施しておれば、図9に図示のように、小
孔のない板状の介装部23をチエン摺接部16と本体部17と
の間に介装してチエンガイド部材22を構成してもよく、
この第3実施形態では、介装部23の表面に形成された被
膜による接着力と、チエンガイド部材22の左右両側部に
おけるチエン摺接部16と本体部17との溶融接合と、チエ
ンガイド部材22の基端部と先端部とにおける介装部23の
存在しない個所のチエン摺接部16および本体部17の溶融
接合とにより、チエン摺接部16と本体部17と介装部23と
は一体的に結合される。
【0040】さらに、図10に図示するように、チエン
摺接部16および本体部17を構成する合成樹脂に対する接
着力が強固な被膜を介装部25に施せば、該介装部25の幅
をチエン摺接部16および本体部17の幅と同一にして該介
装部25をチエン摺接部16の幅方向全幅に亘り延長し、請
求項3記載の発明を具体化したチエンガイド部材24を構
成してもよく、このような第4実施形態では、介装部25
がチエンガイド部材24中に介装されているか否かを目視
により誤りなく容易に確認することができる。
【0041】さらにまた、図11および図12に図示す
るように、第4実施形態のチエンガイド部材24における
介装部25の両側部を平面形で凹凸形状、すなわち、所定
間隔毎に切り欠いてもよく、この場合には、チエン摺接
部16と本体部17とはチエンガイド部材26の両側部におけ
る介装部材27の切り欠き部27aにて、相互に直接溶融接
合することが可能となり、この第5実施形態では、視認
性を確保しながら、チエンガイド部材26におけるチエン
摺接部16と本体部17との相互溶融接合力がチエンガイド
部材26の両側部で確保される。
【0042】しかも、図13に図示するように、介装部
材29にプレス加工等の機械加工を施すことにより、蟻ほ
ぞ30を本体部17に向って突出形成してもよく、この第6
実施形態では、この蟻ほぞ30により、チエン摺接部16と
本体部17とは介装部材29を介して一体的に結合される。
【0043】この場合、蟻ほぞ等を設けても介装部材に
より、チエンガイド部材の剛性が高まるので、蟻ほぞの
高さや、蟻溝の深さを極力小さくできて、チエンガイド
部材の大型化を抑制できる。
【0044】前述した実施形態では、用いられる樹脂は
熱可塑性であったが、熱硬化性樹脂でもよい。
【0045】また、チエン5は上下両側に噛合歯が形成
されたサイレントチエンであったが、一般的なチエンで
も、勿論適用可能である。
【0046】介装部材は、アルミニウム合金製や鋼製に
限らず、チエンガイド部材を構成する合成樹脂よりも剛
性の高い部材であれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明のチエンガイド部材を備えた動力伝
達系の概略図である。
【図2】図1に図示された第1実施形態のチエンガイド
部材の側面図である。
【図3】チエンのリンクプレ−トの側面図である。
【図4】チエンのシュ−ライナの側面図である。
【図5】チエンの一部側面図である。
【図6】チエンの一部平面図である。
【図7】図2に図示のチエンガイド部材の横断面図であ
る。
【図8】第2実施形態のチエンガイド部材の横断面図で
ある。
【図9】第3実施形態のチエンガイド部材の横断面図で
ある。
【図10】第4実施形態のチエンガイド部材の横断面図
である。
【図11】第5実施形態の介装部材の平面図である。
【図12】第5実施形態の横断面図である。
【図13】第6実施形態の横断面図である。
【符号の説明】
1…クランク軸、2…ドライブスプロケット、3…カム
軸、4…ドリブンスプロケット、5…チエン、6…チエ
ンテンショナ、7…チエンガイド、8…枢軸、9…リフ
タ、10、20、22、24、26、28…チエンガイド部材、11、
12…リンクプレ−ト、13…シュ−ライナ、14…ピン、15
…ガイド板、16…チエン摺接部、17…本体部、18、23、
25、27、29…介装部、19…オイル供給孔、21…合成樹脂
層、30…蟻ほぞ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達チエンに接し、該動力伝達チエ
    ンを安定して回送させるチエンガイド部材において、該
    チエンガイド部材を構成する合成樹脂よりも剛性の高い
    介装部がチエン摺接部に隣接して介装されたことを特徴
    とするチエンガイド部材。
  2. 【請求項2】 前記チエンガイド部材を構成する合成樹
    脂は、前記チエン摺接部と本体部とで異なる種類の合成
    樹脂とよりなり、該チエン摺接部と本体部との合わせ面
    に前記介装部が配設されたことを特徴とする請求項1記
    載のチエンガイド部材。
  3. 【請求項3】 前記介装部は、前記チエン摺接部の幅方
    向全幅に亘り延長したことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のチエンガイド部材。
  4. 【請求項4】 前記介装部は,前記チエン摺接部と本体
    部との合わせ面の幅方向中央部に埋設されたことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のチエンガイド部
    材。
  5. 【請求項5】 前記介装部には、凹部、凸部あるいは貫
    通孔が形成されるとともに、前記摺接部分と本体部とは
    溶融接合されたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    4いずれか記載のチエンガイド部材。
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