JP2002235209A - カップ部を有する衣類 - Google Patents

カップ部を有する衣類

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラジャー着用時の脇サイドから背面にかけ
ての締め付け感を緩和すると共にシルエットを美しくす
る。 【解決手段】 脇側サイドよりバック側まで延在させる
サイド・バック部20を、その上下方向の中央部20A
のパワーを強くし、上下両側部20B、20Cのパワー
を中央部20Aのパワーより弱くし、上下方向の中央部
で強い緊締力を面状に負荷すると共に上下両側で弱い緊
締力を面状に負荷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ部を有する
衣類に関し、特に、ブラジャーに好適に用いられ、サイ
ド・バック部の肌当たりを柔らかくし、締め付け感を無
くすものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブラジャーでは、図23(A)に
示すように、ブラジャー1のカップ部2および/または
土台布3に縫着され脇側から背面にかけて覆うサイド・
バック布4は、その上下両側端縁に伸縮性の強い細幅テ
ープ4b、4cを取り付けてパワーを強めており、よっ
て、中央部4aより上下両側端縁4b、4cのパワーが
強くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のブラジャー1は、図23(B)に示すように、着用
時に、パワーの強い細幅テープ4b,4cにより線状の
緊締力がかかるため、上下両側端縁に局部的な圧迫が発
生し、そのため、着用感の低下や運動追従性が悪い問題
がある。また、細幅テープが線状に皮膚に食い込み、細
幅テープの両側で皮膚が盛り上がって段差が発生し、こ
の段差が外衣に現出して美しいシルエットを形成できな
い問題がある。
【0004】また、激しい運動などによりサイド・バッ
ク布4の位置ズレが生じると、中央部4aから皮膚が伸
展して、パワーの強い上下細幅テープ4b、4cの部分
で皮膚が元の中央部4aの内側に戻りにくいため、位置
ズレによる違和感や不快感を感じやすい問題もある。
【0005】なお、図24に示すブラジャー5のよう
に、サイド・バック布6をパワーの大きい伸縮性編地か
ら形成し、下端縁6aの縁取りテープをなくしたものが
実用新案登録第3052217で提案されている。しか
しながら、上記ブラジャー5は、下端縁6aの縁取りを
なくすことによって下端縁6aの外衣への現出を解消す
ることを課題としており、また、サイド・バック布6の
上端縁6bには縁取りテープが縫着されているため、該
テープによる局部的な線状の圧迫感を解消することはで
きず、かつ、この部分で皮膚に段差が生じる問題も解消
されていない。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、ブラジャーのサイド・バック部を改良して、着用
時における締め付け感を緩和し、かつ、脇側から背面に
かけてのシルエットを美麗にし、また安定感を良好とす
るブラジャーの提供を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、脇側サイドよりバック側まで延在させる
サイド・バック部を、その上下方向の中央部のパワーを
強くし、上下両側部のパワーを中央部のパワーより弱く
していることを特徴とするブラジャー等のカップ部を有
する衣類を提供している。なお、ブラジャー以外に、背
面がブラジャー部分とパンテイ部分とに分離したボデイ
スーツやビキニタイプの水着にも好適に適用できる。
【0008】上記構成のように、サイド・バック部で
は、その上下両縁に伸縮性の強いテープを取り付けて線
状の強い緊締力を負荷していた従来の手法に代えて、面
状に緩やかな緊締力を負荷している。よって、圧迫感を
解消でき着用感を良好なものとすることができる。ま
た、着用者の肌に対して上下方向の中央部を最も強く圧
接させ、その上下に皮膚を伸展させ、このパワーの強い
中央部を挟む上下両側部の弱いパワー部分で、緩やかに
面状に緊締するため、中央部より伸展した皮膚を分散さ
せることができる。その結果、従来の上下両縁に細幅テ
ープを縫着していた場合にテープの端縁に沿った部分で
発生していた皮膚に段状発生を無くすことができ、脇側
から背面側にかけて段差のないスッキリと美麗なシルエ
ットを形成することができる。
【0009】また、上記のとおり、サイド・バック部の
上下両側部は緊締力が分散されやすい構造であるため、
上下両縁より皮膚を外部に分散させると同時に外部から
伸展した皮膚をサイド・バック内部に吸収しやすい。そ
のため、運動時等に脇側や背面側が大きく皮膚伸展して
も、その伸展量を分散、吸収してサイド・バック部の位
置ズレを防止することができる。
【0010】上記パワーの強い部分の上下幅は最も広い
部分で2cm以上とすることが好ましい。サイド・バッ
ク部の幅はカップ側から背面側まで略均一な幅としても
よいし、背面側中央に向かって次第に狭くなるようにし
てもよい。この次第に狭くなる場合において最も広い幅
の部分を上記のように2cmとしていることが好まし
い。このように、パワーの強い中央部を所要幅とする
と、線状ではなく面状に肌に緊締することができるた
め、位置ズレによる違和感や不快感を緩和することがで
きると共に、着用時の皮膚にぴったりとした感じを持た
せることができ、ブラジャー全体の安定感を増大させる
ことができる。
【0011】また、パワーの強弱は、パワーの強い部分
はパワーの弱い部分に対して1.3倍〜3倍のパワーを
持たせており、より好ましくは1.5倍〜2倍である。
上記1.3〜3倍としているのは、3倍を越えると極端
にパワーの差がつき過ぎ、身体にフィットせず、中央部
に局部的な緊締力を発生することとなり、上下両側が縒
れる状態となりやすい。なお、上記パワーの差異は隣接
するパワーの強弱を指し、段階的にパワーを中央に向か
って強める場合には、中央の最もパワーの強い部分と上
下両縁の最もパワーの弱い部分との差は3倍以上となる
場合もある。さらに、上下幅方向のパワーの強弱の差異
は、サイド・バック部の脇側からバック側にかける全長
にわたって付与していることが好ましいが、バック側中
央部の係合具取付位置等の一部分に、パワーの差異を持
たせていない部分を存在させてもよい。
【0012】上記サイド・バック部の脇側端は、その下
部を土台布と縫着すると共に上部をカップの脇側端縁に
縫着、あるいは、脇側端の全体を土台布と縫着してい
る。
【0013】上記サイド・バック部は、背面側の中央で
分離されて留め具により着脱自在に連結しても良いし、
背面側で分離せずに連続させてもよい。後者は、スポー
ツブラジャーや子供用ブラジャーに多い頭からスッポリ
被るタイプや、左右カップ部の間に留め具を縫着してフ
ロントサイドで着脱するタイプとなる。
【0014】上記サイド・バック部では上下両側部を中
央部よりもパワーを弱くすればよい。 よって、上下幅
方向の中心線を対象線として上下両側部に均等なパワー
を持たせてもよく、この場合には、上下のパワーバラン
スがとれて、いずれかにずれたり、着崩れが生じること
が無く、面で押さえる効果がより発揮できる。上記のよ
うに、上下両側部を同一のパワーとしても良いが、上側
部より下側部のパワーを強くすることが好ましく、特
に、ノンワイヤーブラジャーにおいては好適なものとな
る。即ち、上下両側のパワーが均等の場合、カップ部の
上辺と下辺とを均一な力で引っ張るため、ノンワイヤー
ブラジャーの場合はカップ部が偏平化しやすくなる。こ
れに対して、下側部のパワーを上側部より強くすると、
カップ下辺により強い引っ張り力を負荷して、カップ部
を造型し、乳房を下から持ち上げる作用がある。
【0015】さらに、上記上下両側の弱いパワーに挟ま
れた中央部は、該中央部の上下両側より中心部に向かっ
てパワーを段階的に強めてもよい。この場合、面状にか
かる緊締力を細かく段階的に分散できるため、段差を解
消して美しいシルエットを形成することができる。
【0016】上記サイド・バック部は、パワーが同一あ
るいはパワーが相違する複数の布より構成し、これらの
布の端縁同士を縫着し、あるいは布の一部を重ね合わせ
て縫着して、上下方向にパワーを切り替えてもよい。な
お、それぞれの布が均一のパワーで構成されている場合
に限らず、部位によってパワーを異ならせて形成されて
いてもよい。また、これら複数の布を一部重ね合わせて
縫着する場合は、該重ね合わせ部のパワーをより強める
ことができ、パワーの強弱の段階数を増やすことができ
る。
【0017】あるいは、上記サイド・バック部は、一枚
布からなり、該一枚布のパワーを、下記の手法で上下方
向で異ならせてもよい。 (地)編組織を切り替える。 挿入する弾性糸の本数を変える。 挿入する弾性糸のデニール数(太さ)を変える。 上記と、と、との組み合わせ。 上記ととの組み合わせ。 なお、サイド・バック布は伸縮性が必要なため弾性糸を
挿入していることが好ましい。
【0018】さらには、上記サイド・バック部は、パワ
ーの弱い布にパワーの強い布を重ねて縫着してもよい。
重ねる位置は表側でも裏側でもよい。
【0019】上記サイド・バック部は、上下両側部にパ
ワーネットを用いることが好ましい。パワーネットは、
ゴムやアンダーテープなどを縫着する端始末が不要であ
るため、サイド・バック部の上下両側端部でのソフトな
伸縮作用を阻害しない上、締め付け感も少ないため、着
用感を良好とすることができる。
【0020】さらに、上記サイド・バック部は、上下両
側部を1枚布から構成し、テープ材を縫着していない。
即ち、上下両側部のパワーを弱くしても、この部分にテ
ープ材を縫着すると、パワーが強くなって線状の緊締力
を生じることとなるため、本発明では、あくまでも両側
のパワーの弱い部にテープ材を縫着していない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施形態を図面を参
照して説明する。なお、以下の説明する実施形態に於い
ても、上側部、中央部、下側部の上下方向の各幅WB、
WA、WCは位置によっても異なるが、同位置のサイド
・バック部の幅Wに対し、WBおよびWCが30%〜2
5%の範囲内、WAが40〜50%の範囲内となるよう
に設定し、中央部WAの寸法を最も広い位置で2センチ
以上となるように設定している。
【0022】図1乃至図3は、本発明の第1実施形態に
係るブラジャー10を示し、左右カップ布11、土台布
14、肩紐15、およびサイド・バック部20より構成
される。
【0023】上記左右カップ布11は、表布12と肌側
布13(図中破線で示す)の2枚重ねで構成され、肌側
布13には肌あたりの良いシルクプロテイン加工された
綿地を用いている。また、上記サイド・バック部20
は、背面側の中央で左右に分離され、留め具17で着脱
自在に連結する構成としている。
【0024】上記カップ布11の中心側下端縁11aに
は土台布14が縫着され、該土台布14の脇側端縁14
aとカップ布11の脇側下端縁11bには、上記サイド
・バック部20の脇側端縁20aを縫着して連続させて
いる。また、サイド・バック部20とカップ布11とは
左右の肩紐15で連結し、該肩紐15には、肩への圧迫
感を軽減できる幅広で高伸度のストラップを用いてい
る。なお、カップ布11の連続する中心側下端縁11a
と脇側下端縁11bに沿って、ワイヤー(図示せず)を
封入した袋状テープ16を表側に縫着し、肌あたりの良
いアウトインワイヤー構造としている。
【0025】上記サイド・バック部20は、図2に示す
ように、いずれも裏に綿糸を編み込んだヘムパワーネッ
トからなる上下2枚の布21、22で構成され、上側布
21の下端縁21bと下側布22の上端縁22aを縫着
Hして、上下方向にパワーの異なる上側部20B、中央
部20A、下側部20Cを形成している。即ち、上布2
1は上下二層でパワーを異ならせ、上段部211は28
0デニールの弾性糸体を挿入することにより上側部20
Bを構成するパワーの弱い編組織とすると共に、下段部
212には420デニールの弾性糸体を挿入することに
より中央部20Aを構成するパワーの強い編組織として
いる。一方、下布22は280デニールの弾性糸体を挿
入することにより、下側部20Cを構成するパワーの弱
い編組織としている。上側部20Bと下側部20Cのパ
ワーは同程度の弱さとしている。
【0026】詳細には、上布21は6センチ幅のサテン
ヘムパワーネットからなり、素材はナイロン56%、弾
性糸29%、綿糸15%の混合率からなる。該上布21
の上側部20Bは上下幅2センチとし、上記のように2
80デニールの弾性糸体を挿入している。中央部20A
は上下幅4センチとし、上記のように420デニールの
弾性糸体を挿入してパワーの強い組織とし、パワーに差
異を持たせている。上記下布22は、2センチ幅のサテ
ンヘムテープからなり、上布21の上側部20Bと同一
の素材からなり、ナイロン56%、弾性糸29%、綿糸
15%の混合率で、上記のように280デニールの弾性
糸体を挿入して、パワーの弱い組織としている。
【0027】上記上下布21、22を構成するサテンヘ
ムパワーネットとサテンヘムテープとは共にパワーネッ
トの編み組織からなり、上記のように、6センチ幅、2
センチ幅で両端が端始末不要なヘム状態に編まれ、端始
末不要なこれらの2枚に布を縫着して1枚のサイド・バ
ック部を形成している。このように上下2枚の布21、
22よりサイド・バック部を形成しているのは、図2に
示すように、バック側では上布21の上側部20B、中
央部20Aの幅を先端に向かって狭くしており、上縁と
下布22の下縁が平行でないため、1枚布の両端を端始
末不要なヘム状態に編成することが困難なことによる。
【0028】上記構成のブラジャー10を着用すると、
図3の黒矢印で示すように、サイド・バック部20の中
央部20Aが強いパワーで脇側サイドから背面側にかけ
て面状に強い緊締力を負荷し、図中白矢印で示すように
皮膚を上下方向に伸展させる。一方、中央部20Aを挟
む上側部20Bと下側部20Cは、中央部20Aよりも
弱いパワーであるが、上下方向に所要幅(各2センチ
幅)を有しているため、緩やかな緊締力を面状に負荷
し、中央部から伸展した皮膚を押さえながら上下方向に
分散させることができる。
【0029】即ち、従来のサイド・バック部では、上下
両端縁に強い緊締力を線状に負荷する細幅テープを取り
付けていたが、本発明では、サイド・バック部20の上
下両側には中央部20Aよりもパワーの弱い層を幅を持
たせて存在させ、緩やかな緊締力を面状に負荷している
ため、従来のようにサイド・バック部の上下両端縁で皮
膚に段差が殆どつかず、サイドからバックにかけてのシ
ルエットを段差の殆どない美しいものとすることができ
る。しかも、端始末不要のヘムパワーネットを生地に使
用することによって、上下両端部が肌に食い込まず、皮
膚面の段差量を確実に軽減させることができる。
【0030】さらに、脇側や背面が大きく皮膚伸展する
運動時においても、サイド・バック部20の上下両側部
のパワーが弱いため、サイド・バック部20外に伸展し
た皮膚は上側部20Bおよび下側部20C内に戻りやす
く、元のサイド・バック部内の位置に収容されるため、
位置ズレが生じにくい構成となっている。さらにまた、
中央部20Aの上下幅が2センチ以上(本実施形態では
4センチ)であるため、パワーの強い中央部20Aが細
幅の線状でなく面で肌に当接し、肌あたりがソフトで身
体に安定的にフィットすると共に、位置ズレが生じても
着用者は違和感や不快感を感じにくくなる。
【0031】図4および図5は本発明の第2実施形態に
かかるフロントホックタイプのブラジャー10’を示し
ている。該ブラジャー10’は、左右カップ布11’の
間で同様に左右に分離された土台布14’の相対向する
端縁に一対の留め具17’を縫着し、該留め具17’を
開閉して着脱する構造であり、サイド・バック部25は
背面側で分離せずに連続している。また、左右の土台布
14’は左右のカップ布11’の中心側下端縁11a’
から脇側下端縁11b’までの全長にわたってそれぞれ
縫着され、サイド・バック部25の脇側端縁25aは、
その全長を土台布14’の脇側端縁14a’に縫着して
いる。
【0032】上記サイド・バック部25は、図5に示す
ように、上記第1実施形態と同様に、上側布26の下端
縁26bと下側布27の上端縁27aを互いに縫着Hし
て形成すると共に、パワーの強い中央部25Aを該中央
部25Aよりもパワーの弱い上側部25Bと下側部25
Cで挟む上下3段構成としている。上側布26は上記上
側部25Bを構成するパワーの弱い弾性糸挿入部分のみ
からなり、一方、下側布27を上下二層でパワーを異な
らせ、上段部271は中央部25Aを構成するパワーの
強い弾性糸挿入部分で、下段部272は下側部25Cを
構成するパワーの弱い弾性糸挿入部分で形成しており、
この点が第1実施形態と相違している点であり、その他
の点では上記第1実施形態と同様であるため同符号を付
して説明を省略する。本実施形態においても、サイド・
バック部25全体として上からパワーを弱・強・弱で構
成しており、第1実施形態と同様に面状に緊締すること
により皮膚の伸展、分散を図り、サイドからバックにか
けて皮膚の段差発生を解消することができる。
【0033】図6は本発明の第3実施形態にかかるブラ
ジャー10のサイド・バック部30を示し、該サイド・
バック部30は、上記第1実施形態と同様に、上側布3
1の下端縁31bと下側布32の上端縁32aを互いに
縫着Hし、接ぎ合わせて形成すると共に、パワーの強い
中央部30Aをパワーの弱い上側部30Bと下側部30
Cで挟む上下3段構成としている。第1実施形態との相
違点は、上側布31と下側布32をほぼ同一幅とすると
共に、上側布31も下側布32も上下二層でパワーを異
ならせている点である。
【0034】即ち、上側布31は、パワーの弱い弾性糸
を挿入した上段部311と、パワーの強い弾性糸を挿入
した下段部312からなる。下側布32は、上側布31
の下段部312と同一パワーの弾性糸を挿入した上段部
321と、上側布31の上段部311と同一パワーの弾
性糸を挿入した下段部322からなる。上記中央部30
Aは縫着Hにより連続した上側布31の下段部312と
下側布32の上段部321とで構成され、上側部30B
は上側布31の上段部311で、また下側部30Cは下
側布32の下段部322で構成される。他の点では上記
第1実施形態と同様である。
【0035】図7(A)(B)は本発明の第4実施形態
に係るブラジャー10のサイド・バック部35を示し、
該サイド・バック部35は、上記第1実施形態と同様
に、上側布36と下側布37の2枚の布で構成されると
共に、パワーの強い中央部35Aをパワーの弱い上側部
35Bと下側部35Cで挟む上下3段構成としている。
第1実施形態との相違点は、図7(A)に示すように、
上側布36と下側布37がいずれも互いに同程度のパワ
ーで切り替えのない布からなり、上側布36の下部に下
側布37の上部を重ねた重合部38(図中斜線で示す)
で上記中央部35Aを形成している点である。
【0036】即ち、図7(B)に示すように、上側布3
6と下側布37とは互いに端縁を縫着するのではなく、
上側布36の上に下側布37を一部重ねて重合部38を
形成したうえで、下側布37の上端縁37aを上側布3
6に縫着Hする。これにより、重合部38からなる中央
部35Aは2枚の生地が重なるためパワーが強化される
一方、該中央部35Aの上方と下方はそれぞれ一重の生
地からなり、パワーの弱い上側部35Bと下側部35C
を構成している。他の点では、上記第1実施形態と同様
であり、本実施形態のサイド・バック部35も上から弱
・強・弱のパワー切り替えが形成される。
【0037】図8(A)(B)は本発明の第5実施形態
に係るブラジャー10のサイド・バック部40を示し、
該サイド・バック部40は、上記第4実施形態と同様
に、上側布41と下側布42の2枚の布を一部重ねて縫
着Hして形成している。一方、上記第4実施形態との相
違点は、パワーの弱い上側部40Bと下側部40Cとで
挟まれた中央部40Aが、さらに、最もパワーの強い中
心部40AAとその上下両側にパワーが中程度の中央上
段部40ABと中央下段部40ACを配置しパワー切り
替えされた構成とし、サイド・バック部40全体として
上下5段構成としている点である。
【0038】即ち、上記サイド・バック部40は、図8
(A)に示すように、上側布41と下側布42が共に上
下層でパワーを異ならせ、上側布41は、上段部411
をパワーの弱い編組織で、下段部412をパワーが中程
度(以下「中パワー」と略す)の編組織で形成し、下側
布42は、上段部421を中パワーの編組織で、下段部
422を弱いパワーの編組織で形成し、次いで、図8
(B)に示すように、該上側布41の上段部411の中
間位置に下側布42の上端縁42aが位置するように重
ね、重合部43を形成したうえで、上側布41と下側布
42とを縫着Hしている。このとき、上側布41の下段
部412の幅と、下側布42の上段部421の幅をほぼ
同寸としているため、上側布41の下端縁41bは下側
布42の下段部422に重なる。
【0039】これにより、上記重合部43は、さらに、
上側布41の弱いパワーの上段部411に下側布42の
中パワーの上段部421が重なった重合上段部431
と、上側布41の中パワーの下段部412と下側布42
の中パワーの上段部421が二重になりパワーが強化さ
れた重合中段部432と、上側布41の中パワーの下段
部412と下側布42の弱いパワーの下段部422とが
重なった重合下段部433との3段階にパワーが切り替
えられ、上からパワー程度が、(中+弱)<(中+中)
>(中+弱)、に構成されるため、これらがそれぞれ上
記中央上段部40AB、中心部40AA、中央下段部4
0ACに対応する。さらに、該重合部43の上下両側は
共に弱いパワーの上側布41の上段部411と下側布4
2の下段部422に挟まれ、それぞれが上記上側部40
Bと下側部40Cに対応する。
【0040】よって、上記サイド・バック部40は、上
から弱・中・強・中・弱の5段階でパワー切り替えさ
れ、上下両側から中心部に向かって段階的にパワーが強
められる構成となっている。このサイド・バック部40
は、3段階切り替えのサイド・バック部に比して、上下
幅方向に緊締力が細かく漸次的に行われるため、皮膚の
段差一層生じにくくなる。
【0041】図9(A)(B)は本発明の第6実施形態
にかかるブラジャー10のサイド・バック部45を示
し、該サイド・バック部45は、上記第4実施形態と同
様に、上側布46と下側布47の2枚の布を一部重ねて
縫着Hして形成している。一方、上記第4実施形態との
相違点は、パワーの弱い編組織のみからなる上側部45
Bと下側部45Cに挟まれたパワーの強い中央部45A
を、さらに、最もパワーの強い中心部45AAとその下
側に中央下段部45ABと中央第2下段部45ACを設
けた3段階構成とし、下側部45Cに向かって段階的に
パワーを弱めており、全体として計5段階構成としてい
る点である。
【0042】即ち、上記サイド・バック部45は、図9
(A)に示すように、上側布46が弱いパワーの弾性糸
挿入部分のみで、切り替えなく形成されている一方、下
側布47は上中下層でパワーを異ならせ、上段部471
は強いパワーの弾性糸挿入部分で、中段部472は中パ
ワーの弾性糸挿入部分で、下段部473は弱いパワーの
弾性糸挿入部分で形成し、次いで、図9(B)に示すよ
うに、該上側布46の上段部461の中間位置に下側布
47の上端縁47aが位置するように重ね、重合部48
を形成したうえで上側布46と下側布47とを縫着Hし
ている。このとき、上側布46と下側布47の幅はほぼ
同寸としているため、上側布46の下端縁46bは下側
布47の下段部473に重なる。
【0043】これにより、上記重合部48は、さらに、
弱いパワーの上側布46に下側布47の強いパワーの上
段部471が重なって強化された重合上段部481と、
弱いパワーの上側布46に下側布47の中パワーの中段
部472が重なりパワーが強化された重合中段部482
と、弱いパワーの上側布46に下側布47の弱いパワー
の下段部473とが重なった重合下段部483との3段
階にパワーが切り替えられ、上からパワー程度が、(弱
+強)>(弱+中)>(弱+弱)、に構成されるため、
これらがそれぞれ上記中心部45AA、中央下段部45
AB、中央第2下段部45ACに対応する。さらに、該
重合部48の上下両側には共にパワーの弱い上側布46
と下側布47の下段部473が位置し、それぞれが上記
上側部45Bと下側部45Cに対応する。
【0044】よって、上記サイド・バック部45におい
ても、上から弱・強・やや中・やや弱・弱の5段階でパ
ワー切り替えされ、上下両側から中心部45AAに向か
って段階的にパワーが強められる構成となっている。一
方、最もパワーの強い中心部45AAをサイド・バック
部の中心よりもやや上方に位置させると共に、該中心部
45AAの上方と下方でパワーを異ならせ、下方のパワ
ー切り替えの段回数を多くしている。これにより、脇下
位置などに隠れて皮膚の段差が外衣に現出しにくいサイ
ド・バック部45の上方よりも、目立ちやすいサイド・
バック部45の下方の段差解消を強化することができ
る。
【0045】図10(A)(B)は本発明の第7実施形
態にかかるブラジャー10のサイド・バック部50を示
し、該サイド・バック部50は、上記第1実施形態と同
様に、パワーの強い中央部50Aを弱いパワーの上側部
50Bと下側部50Cとで挟む上下3段階構成としてい
る。一方、第1実施形態との相違点は、上側布51、中
間布52、および下側布53の3枚を、互いに端縁を縫
着Hして上下に接ぎあわせて形成している点である。
【0046】即ち、図10(A)に示すように、上側布
51は上記上側部50Bを構成するパワーの弱い編組織
のみから、中間布52は上記中央部50Aを構成する強
いパワーの編組織のみから、下側布53は上記下側部5
0Cを構成するパワーの弱い編組織のみからなるいずれ
もパワー切り替えのない生地であり、図10(B)に示
すように、上側布51の下端縁51bと中間布52の上
端縁52aを、中間布52の下端縁52bと下側布53
の上端縁53aとを縫着Hして連続させている。その他
の点では上記第1実施形態と同様である。
【0047】本実施形態においても、サイド・バック部
50全体として上からパワーを弱・強・弱で構成してお
り、第1実施形態と同様に面状に緊締することによっ
て、緊締力の分散を図り、サイドからバックにかけて皮
膚の隆起による段差を解消することができる。なお、上
側布51、中間布52、下側布53のいずれか、あるい
は全てにパワー切り替えされた生地を用い、全体として
4段階、5段階等の切り替えを形成してもよい。
【0048】図11は本発明の第8実施形態にかかるブ
ラジャー10のサイド・バック部55を示し、該サイド
・バック部55は、上記第1実施形態と同様に、パワー
の強い中央部55Aを弱いパワーの上側部55Bと下側
部55Cとで挟む上下3段階構成としている。一方、第
1実施形態との相違点は、該サイド・バック部55を一
枚布で構成し、パワー切り替えを挿入する弾性糸の本数
あるいはデニール数の変更によって行っている点であ
る。この場合は、複数枚を互いに縫着させて構成する場
合と異なり、縫製の手間が省け、コスト削減を図ること
ができる。
【0049】図12は本発明の第9実施形態にかかるブ
ラジャー10のサイド・バック部60を示し、該サイド
・バック部60は、上記第8実施形態と同様に、一枚布
で構成され、強いパワーの中央部60Aを弱いパワーの
上側部60Bと下側部60Cとで挟む構成としている。
【0050】一方、第8実施形態との相違点は、パワー
の強い中央部60Aを2.5センチ以上の広幅に設ける
とともに、該中央部60Aの中心にパワーの強い弾性糸
で編成された中心部60AAを形成し、該中心部60A
Aから上下両側には、弾性糸のデニール数を徐々に小さ
くし、および/あるいは、挿入する弾性糸の本数を減ら
しながら、上側部60Bおよび下側部60Cと同程度の
パワーに近づくまで漸次的にパワーを弱めていくグラデ
ーション層60AB、60ACを形成している点であ
る。この場合も、サイド・バック部60は中心から上下
両側に向かってパワーを弱めていく構成となる。
【0051】図13は本発明の第10実施形態にかかる
サイド・バック部65を示し、該サイド・バック部65
は、上記第8実施形態と同様に、一枚布で構成される
が、上下に7段階に挿入する弾性糸の本数やデニール数
を変えながらパワーを切り替えている。
【0052】即ち、パワーの弱い上側部65Bと下側部
65Cに挟まれたパワーの強い中央部65Aは、さら
に、最もパワーの強い中心部65AAと、その上下両側
の中央上段部65ABおよび中央下段部ACと、さら
に、その上下両側の中央第2上段部65ADおよび中央
第2下段部65AEの計5段からなり、パワーの程度が
上から、上側部65B<中央第2上段部65AD<中央
上段部65AB<中心部65AA>中央下段部65AC
>中央第2下段部65AE>下側部65C、となるよう
にパワー切り替えされている。従って、このサイド・バ
ック部65も、パワーの弱い上下両側から中心部に向か
って段階的にパワーが強められている構成となる。
【0053】図14(A)(B)は本発明の第11実施
形態にかかるサイド・バック部70を示し、該サイド・
バック部70は、本体71に補強布71aを縫着するこ
とによってパワーの強い中央部70Aを形成している。
【0054】図14(A)に示すように、上記本体71
は弱いパワーの編組織のみからなるパワー切り替えのな
い一枚布で形成される。また、上記補強布71aは本体
71よりも細幅とし、本体よりも強いパワーの編組織で
編成されている。この補強布71aを、図14(B)に
示すように、本体71の中央位置に重ねて縫着すること
により、パワーの強い中央部70Aを形成すると共に、
該補強布71aの上下両側に本体71のみからなるパワ
ーの弱い部分、即ち上側部70Bと下側部70Cを形成
して、上下3段階にパワーを切り替えている。この場合
も、上下両側から中央部に向かって段階的にパワーが強
められる構成となる。
【0055】図15(A)(B)は本発明の第12実施
形態にかかるサイド・バック部75を示し、該サイド・
バック部75は、上記第11実施形態と同様に、補強布
76aを用いてパワーの強い中央部75Aを形成してい
るが、本体76は、上側布77と下側布78の2枚で構
成している。
【0056】即ち、図15(A)に示すように、上記上
側布77、下側布78、補強布76はいずれもパワー切
り替えのない同じパワーの布からなり、図15(B)に
示すように、該上側布77の中間位置に下側布78の上
端縁78aが位置するまで重ね、重合部79を形成した
うえで互いを縫着Hして上記本体76を形成している。
上記補強布76aは、本体76の重合部79と同一幅、
同一形状となるように編成し、重合部79の上に重ねて
本体76に縫着している。
【0057】これにより、サイド・バック部75は、重
合部79にさらに補強布76aが重なってパワーが強化
された中央部75Aと、その上下両側に、パワーの弱い
上側布77と下側布78のみからなる上側部75Bと下
側部75Bとが形成され、上下3段階にパワーが切り替
えられる構成となる。
【0058】図16(A)(B)は本発明の第13実施
形態にかかるサイド・バック部80を示し、該サイド・
バック部80は、上記第12実施形態と同様に、上側布
82と下側布83とからなる本体81に補強布81aを
縫着してパワーの強い中央部80Aを形成している。一
方、上記上側布82と下側布83とは、上側布82の下
端縁82bと下側布83の上端縁83aとを縫着Hして
接ぎあわせている点、および上側布82と下側布83と
でパワーを異ならせている点で第12実施形態と相違し
ている。
【0059】即ち、図16(A)に示すように、上側布
82は弱いパワーの弾性糸挿入部分のみから、下側布8
3は中パワーの弾性糸挿入部分みからなり、これを上記
のとおり互いの端縁を継ぎ合わせて本体81を形成して
いる。一方、補強布81aは本体81よりも細幅とし、
下側布83より強いパワーの弾性糸挿入部分のみで編成
している。
【0060】上記補強布81aを、図16(B)に示す
ように、上記上側布82と下側布83との縫着線Lを跨
ぐ位置に重ねて本体81に縫着し、パワーの強化された
中央部80Aを形成し、その上下両側を、弱いパワーの
上側布81のみからなる上側部80Bと、中パワーの下
側布83のみからなる下側部80Cとで挟む構成として
いる。この中央部80Aはさらに、縫着線Lより上側で
パワーの弱い上側布82と重合した中央上段部80AB
と、縫着線Lより下側で中パワーの下側布83と重合し
た中心部80AAとの2段階に分かれている。従って、
このサイド・バック部80は、上から、弱<(弱+強)
<(中+強)>中、の4段階にパワー切り替えされる。
【0061】上記構成においても、サイド・バック部8
0は上下両側から中心部80AAに向かってパワーが強
められるが、最もパワーの強い中心部80AAが少し下
方に位置すると共に、該中心部80AAの上側のパワー
を下側よりも弱くしている。これにより、脇下にたまり
がちな脂肪を上側部80Bからサイド・バック80内に
収容して、サイド・バック部80の内外での段差を少な
くすると共に、中パワーの下側部80Cでサイドを引き
締める効果を発揮することができる。
【0062】図17(A)(B)は本発明の第14実施
形態にかかるサイド・バック部85を示し、該サイド・
バック部85は、一枚布からなる本体86に2枚の補強
布86a、86bを重ねて縫着して、パワーを強化した
中央部85Aを形成している。
【0063】即ち、図17(A)に示すように、上記本
体86は弱いパワーの編組織で編成されたパワー切り替
えのない布からなり、上記補強布86aは、本体86よ
り細幅で、本体よりも強いパワーの編組織で編成された
パワー切り替えのない布からなり、上記補強布86b
は、補強布86aよりも細幅で、補強布86aと同程度
のパワーの編組織で編成されたパワー切り替えのない布
からなる。なお、本体86、補強布86a、86bを同
一パワーの布で構成してもよい。
【0064】これらは、図17(B)に示すように、本
体86の中間位置に補強布86aを重ねてパワーが強化
された中央部85Aを形成し、その補強布86aの中間
位置に補強布86bをさらに重ねてパワーが最も強化さ
れた中心部85AAを形成したうえで、互いに縫着さ
れ、サイド・バック部85として一体化される。これに
より、上記中心部85AAの上下両側には、本体86と
補強布86aが重合して形成された中パワーの中央上段
部85ABと中央下段部85ACが位置し、さらにその
上下両側には、本体86のみからなる弱いパワーの上側
部85Bと下側部85Cとが位置する。
【0065】上記構成においても、サイド・バック部8
5は、上下両側から中心部85AAに向かって段階的に
パワーが強化される。なお、補強布は3枚以上としても
よく、また、補強布86bに補強布86aよりもパワー
の強いものを用いれば、中心部85AAのパワーを一層
強化することができる。
【0066】図18は本発明の第15実施形態にかかる
サイド・バック部90を示し、該サイド・バック部90
は、本体91よりもパワーの強い補強布92を本体91
の中に挟み込む構成としている。
【0067】即ち、上記本体91は、パワーの弱いトリ
コット等の一枚布からなる一方、上記補強布92はパワ
ーの強いパワーネット等の一枚布からなる。上記サイド
・バック部90は、本体91の中間位置に上記補強布9
2を配置した後、本体91の上端部91aと下端部92
aを折り返し、該補強布92の上で互いに重ねて本体9
1および補強布92を一体に縫着して形成される。この
とき、縫着後の補強布92の上下両側に、二重に折り返
された本体91のみで形成された上側部90Bと下側部
90Cが形成されるようにする。
【0068】上記構成においても、補強布92の表裏両
面に計3枚の本体91が重合してパワーが強化された中
央部90Aを形成し、その上下両側をパワーの弱い本体
の2枚重ねからなる上側部90Bと下側部90Cが挟
み、上下3段階にパワーが切り替えられる。また、折り
返された本体91の上下両端部91a、91bを補強布
92の上に重ねて縫着することにより、上側部90Bと
下側部90Cには折り返しの「わ」が位置し、弱いパワ
ーの上側部90Bおよび下側部90Cの伸びとソフトな
肌あたりを維持し上下端部の肌への食い込みを防止する
ことができる。なお、本体91の折り返しは、重合生地
によって肌に違和感や締め付け感を与えないように外側
に折り返すことが好ましい。
【0069】図19(A)(B)(C)は第16実施形
態を示し、肩紐なしのロングブラシャーからなり、サイ
ドバック部100は脇側よりバック側中央にかけて上下
幅が次第に狭くなる構成としている。該サイドバック部
100も、パワーの強化された中央部100Aとパワー
の弱い上下両側部100B、100Cとからなるが、中
央部100Aはバック側中央先端に向かって脇側より上
下幅が漸減する三角形状とし、上下両側部100B、1
00Cの上下幅は長さ方向で均一としている。第1実施
形態と同様に、上側部100Bと中央部100Aは1枚
の上布101からなり、下側部100Cを構成する1枚
の下布102とを縫着している。上記上布101は第1
実施形態と同様のサテンヘムパワーネットからなり、下
布102はサテンヘムテープからなる。
【0070】図20は第17実施形態を示し、サイドバ
ック部は図20(A)は第16実施形態と同様な形状と
しているが、肩紐つきとすると共に、バック側に向かっ
て先細となる三角形状でパワーの強い中央部110A
と、パワーの弱い上下両側部110B、110Cとをそ
れぞれ別布から形成して縫着している。即ち、上下両側
部110B、110Cをサテンヘムテープから形成し、
中央部110Aをサテンヘムパワーネットから形成して
いる。図20(B)はパワーの強い中央部110A’の
バック側中央先端を鋭角状とせず、上下幅を持たせてお
り、中央部110A’を細長い台形状としている。
【0071】図21は第18実施形態を示し、丸編み成
型機によって編成した1枚の丸編み素材からなるかぶり
タイプのブラジャー120からなる。このブラジャー1
20では、カップ部121は良く伸びるフロート編み、
サイドバック部122は上下両側部122b、122c
をパワーの弱いリブ編みとし、中央部122aをパワー
の強いリブ編みとしている。このように、サイドバック
部122は上下幅方向に編み組織を変えることにより、
段状にパワーの差を持たせている。
【0072】図22は第19実施形態を示し、ボデイス
ーツ130に適用している。該ボデイスーツ130では
前身頃130aにカップ部131を設けている一方、後
身頃130bには、サイドバック部132とガードル・
バック部133を設け、その間をあけている。上記サイ
ドバック部132はバック中央で分離せずに一体化して
おり、上下方向の中央部132aのパワーを強くし、上
下両側部132bと132cはパワーを弱くしている。
【0073】なお、本発明は上記実施形態に限定するも
のではなく、ビキニタイプの水着にも適用できる。さら
に、サイド・バック部の生地は、パワーネット以外に、
トリコット、ストレッチレース、ジャガードラッシェル
等を用いてもよい。
【0074】また、中央部と上下側部とでは異なる種類
の生地を用いても良い。パワー切り替えは、デニール数
の異なる弾性糸を挿入したり、挿入する弾性糸の本数を
増減したり、これらを組み合わせることにより行ってた
り、あるいは編組織を変えてもよい。パワー切り替えの
段回数も何段でもよく、また接ぎ合わせる生地の枚数を
4枚以上としてもよい。また、補強布を用いる場合、補
強布のパワーは本体布と同程度としてもよく、その貼り
付け位置も本体布の内外いずれでもよい。さらに、補強
布は、パワー切り替えされた2枚の生地、あるいはパワ
ー切り替えされた生地とパワー切り替えのない生地の2
枚を一部重ねて縫着形成した本体に貼り付けても良い。
なお、可能な限り1枚あるいは少ない枚数で形成する方
が縫製上の点で好ましい。
【0075】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係るブラジャー等のカップ部を有する衣類では、サイ
ド・バック部の上下方向の中央部のパワーを強くし、そ
の上下両側に該中央部よりパワーの弱い部分を設け、あ
るいはパワーの弱い上側部と下側部から中心部に向かっ
て段階的にパワーを強めて、緊締力を面状に負荷しなが
ら段階的に上下両端辺に向かって弱くなるようにしてい
る。よって、中央部でしっかりと身体を押さえ、これに
より上下両側へと皮膚が伸展した場合には上下両側部で
緩やかな緊締力で面状におさえて、伸展した皮膚を分散
吸収する。
【0076】その結果、従来のブラジャー等の着用時に
おいて上下両端のテープにより負荷される線状の強い緊
締力により発生していた上下両端縁に沿う皮膚の段差発
生を、本発明では解消することができる。さらに、サイ
ド・バック部の中央部を強い緊締力で面状に押さえるた
め、サイドバック部の内部に皮膚が溜まって隆起するこ
とも防止できる。従って、ブラジャーの着用時に、段差
が少なく外衣に影響しにくい美しいサイド・バックシル
エットを形成することができる。
【0077】また、サイド・バック部の上下両側部は緩
やかな緊締力を面状に負荷しているため、サイドバック
部の上下両縁より皮膚を外部に分散させると同時に外部
から伸展した皮膚をサイド・バック内部に吸収しやす
い。そのため、運動時等に脇側や背面側が大きく皮膚伸
展しても、その伸展量を分散、吸収してサイド・バック
部の位置ズレを防止することができ、運動時等において
安定した着用感が得られる。
【0078】さらに、このサイド・バック部の上下側部
に端始末不要のヘムパワーネットを用いることにより、
上下両端部の肌への食い込み、およびそれによる肉の隆
起を防止し、美しいシルエット形成を一層確実にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るブラジャーを示
す全体斜視図である。
【図2】 図1に示すサイド・バック部の一部拡大図で
ある。
【図3】 図1に示すブラジャーの着用時の要部拡大図
である。
【図4】 第2実施形態に係るブラジャーの全体斜視図
である。
【図5】 図4に示すサイド・バック部の一部拡大図で
ある。
【図6】 第3実施形態に係るブラジャーのサイド・バ
ック部の一部拡大図である。
【図7】 (A)(B)は、第4実施形態に係るブラジ
ャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図8】 (A)(B)は、第5実施形態に係るブラジ
ャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図9】 (A)(B)は、第6実施形態に係るブラジ
ャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図10】 (A)(B)は、第7実施形態に係るブラ
ジャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図11】 第8実施形態に係るブラジャーのサイド・
バック部の一部拡大図である。
【図12】 第9実施形態に係るブラジャーのサイド・
バック部の一部拡大図である。
【図13】 第10実施形態に係るブラジャーのサイド
・バック部の一部拡大図である。
【図14】 (A)(B)は、第11実施形態に係るブ
ラジャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図15】 (A)(B)は、第12実施形態に係るブ
ラジャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図16】 (A)(B)は、第13実施形態に係るブ
ラジャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図17】 (A)(B)は、第14実施形態に係るブ
ラジャーのサイド・バック部の一部拡大図である。
【図18】 第15実施形態に係るブラジャーのサイド
・バック部の一部拡大図である。
【図19】 (A)(B)は第16実施形態を示す図面
である。
【図20】 (A)(B)は第17実施形態を示す図面
である。
【図21】 第18実施形態のブラジャーの斜視図であ
る。
【図22】 (A)(B)は第19実施形態のボデイス
ーツの斜視図である。
【図23】 (A)(B)は従来例を示す図である。
【図24】 他の従来例を示す図である。
【符号の説明】 10、10’ ブラジャー 11、11’ カップ布 14、14’ 土台布 17、17’ 留め具 20、25、30、35、40、45、50、55、6
0、65、70、75、80、85、90 サイド・バ
ック部 71、76、81、86、91 本体 71a、76a、81a、86a、86b、92 補強
布 20A、25A、30A、35A、40A、45A、5
0A、55A、60A、65A、70A、75A、80
A、85A、90A 中央部 20B、25B、30B、35B、40B、45B、5
0B、55B、60B、65B、70B、75B、80
B、85B、90B 上側部 20C、25C、30C、35C、40C、45C、5
0C、55C、60C、65C、70C、75C、80
C、85C、90C 下側部 40AA、45AA、60AA、65AA、80AA、
85AA 中心部 21、26、31、36、41、46、51、77、8
2 上側布 22、27、32、37、42、47、53、78、8
3 下側布 52 中間布

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップ部の脇側サイドよりバック側まで
    延在させるサイド・バック部を、その上下方向の中央部
    のパワーを強くし、上下両側部のパワーを中央部のパワ
    ーより弱くしていることを特徴とするブラジャー。
  2. 【請求項2】 上記サイド・バック部の脇側端は、その
    下部を土台布と縫着すると共に上部をカップの脇側端縁
    に縫着、あるいは、脇側端の全体を土台布と縫着してい
    るブラジャーからなる請求項1に記載のカップ部を有す
    る衣類。
  3. 【請求項3】 上記パワーの強い部分の上下幅は最も広
    い部分で2cm以上とし、パワーの強い部分はパワーの
    弱い部分に対して1.3倍〜3倍のパワーを持たせてい
    る請求項1または請求項2に記載のカップ部を有する衣
    類。
  4. 【請求項4】 上記サイド・バック部は上下両側部を同
    程度の弱いパワーとしている請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  5. 【請求項5】 上記上下両側の弱いパワーに挟まれた中
    央部は、該中央部の上下両側より中心部に向かってパワ
    ーを段階的に強めている請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1項に記載のカップ部を有する衣類。
  6. 【請求項6】 上記サイド・バック部は、パワーが同一
    あるいはパワーが相違する複数の布より構成し、これら
    の布の端縁同士を縫着し、あるいは布の一部を重ね合わ
    せて縫着して、上下方向にパワーを切り替えている請求
    項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のカップ部を
    有する衣類。
  7. 【請求項7】 上記サイド・バック部は、一枚布からな
    り、該一枚布のパワーを上下方向で異ならせている請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のカップ部を有
    する衣類。
  8. 【請求項8】 上記サイド・バック部は、パワーの弱い
    布にパワーの強い布を重ねて縫着している請求項1乃至
    請求項5のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣
    類。
  9. 【請求項9】 上記サイド・バック部は、上下両側部を
    端始末不要なパワーネットを用いている請求項1乃至請
    求項8のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  10. 【請求項10】 上記サイド・バック部は、上下両側部
    を1枚布から構成し、テープ材を縫着していない請求項
    1乃至請求項9のいずれか1項に記載のカップ部を有す
    る衣類。
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