JP2002235110A - 連続真空浸炭炉のトレイ等の移送装置 - Google Patents

連続真空浸炭炉のトレイ等の移送装置

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JP2002235110A
JP2002235110A JP2001032184A JP2001032184A JP2002235110A JP 2002235110 A JP2002235110 A JP 2002235110A JP 2001032184 A JP2001032184 A JP 2001032184A JP 2001032184 A JP2001032184 A JP 2001032184A JP 2002235110 A JP2002235110 A JP 2002235110A
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Koichi Fukuda
耕一 福田
Akio Tamura
彰男 田村
Kazuhiro Furuya
和啓 古谷
Kenji Kashihara
賢二 樫原
Shigeru Murakami
村上  茂
Sueo Takashima
末雄 高島
Yuji Yamaguchi
祐二 山口
Akira Takado
高堂  亮
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Nachi Fujikoshi Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】連続真空浸炭炉に於いて、浸炭処理される材
質、表面硬さ、浸炭深さ等を効率的且つフレキシブルに
対応したトレイ等の移送装置を提供。 【解決手段】装入室1b、昇温室1a、浸炭拡散室2、
降温・保持室3,焼入れ室4aおよび、抽出室4bを有
する連続真空浸炭炉に於いて、前記室と室を区切る扉と
前記扉を開閉する扉駆動装置と前記扉の間を1又は複数
のトレイ等が渡るための渡りローラと前記渡りローラを
上下する渡りローラ駆動装置と前記トレイ等を移送する
前記渡りローラを同時に駆動するため、ローラ毎に直結
したスプロケットおよび、スプロケットに連結したチェ
ーン部材とチェーンを駆動するローラ駆動電動機と前記
ローラ駆動電動機を駆動する移送駆動回路と前記ローラ
駆動電動機の回転速度を制御するインバータにより前記
トレイ等の移送速度を可変するトレイ等の移送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装入室、昇温室、浸
炭拡散室、降温・保持室、焼入室、抽出室を含む連続真
空浸炭炉において、鉄合金部品を搭載した1又は複数の
トレイ又はトレイ兼用バケット(以下トレイ等という)
の移送装置および、各室の処理を最適にし、またトレイ
等を移送するローラの熱変形を防止するためトレイ等を
各室内毎に後退、前進(以下オシレーションという)運
転をする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の雰囲気連続浸炭炉に於ける、トレ
イの移送はローラ駆動装置が使用されているが、熱処理
の各工程が大気圧で、各工程間の扉がないため、トレイ
等の移送は一定の速度で運転し、ローラは常に一定方向
に回転している。また従来の連続真空浸炭炉に於いて
は、装入室とそれぞれ真空シール扉で仕切られた独立し
た、複数のステーションを有する昇温室、浸炭室、複数
のステーションを有する拡散室等、ワークを搭載したト
レイ等をウオーキングビームといった内部送り装置で、
1個ずつ連続的に各ステーション毎に一定時間間隔で順
次連続真空浸炭炉の装入室に装入されると同時に焼き入
れされ、抽出室へ送り出されている。しかし、ウオーキ
ングビーム方式ではメカ機構が複雑で、真空、高温下で
の耐久性、保全性に問題があり、また浸炭処理される材
質、必要な表面硬さ、浸炭深さ等によって処理時間が決
められるが、各室でのトレイ等が固定されると、浸炭、
拡散時間がトレイ等の移送時間によって定まるため、同
一ワークのサイクル時間が限定され、生産量がフレキシ
ブルに対応できない問題があった。従来の連続真空浸炭
炉で、トレイ等を1個または2個同時に移送することは
可能であったが、ウオーキングビームのストロークが長
くなる問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、かか
る従来技術の課題を解決し、装入室、昇温室、浸炭拡散
室、降温・保持室、焼入室、抽出室を含む鉄合金を搭載
したトレイ等を連続真空浸炭炉に於いて、浸炭処理され
る材質、表面硬さ、浸炭深さ等を効率的且つフレキシブ
ルに対応したトレイ等の移送装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した課題解決するた
めに本発明は、装入室、昇温室、浸炭拡散室、降温室、
焼入室および、抽出室を含む鉄合金部品の連続真空浸炭
炉に於いて、前記室と室を区切る扉と前記扉を開閉する
扉駆動装置と前記扉の間を1又は複数のトレイ又はトレ
イ兼用バスケット(以下トレイ等という)が渡るための
渡りローラと前記渡りローラを上下する渡りローラ駆動
装置と前記トレイ等を移送する前記渡りローラと各室内
取り付けられたローラ部材とローラを数本から十数本を
同時に駆動するため、ローラ毎に直結したスプロケット
および、スプロケットに連結したチェーン部材とチェー
ンを駆動するローラ駆動電動機と前記ローラ駆動電動機
を駆動する移送駆動回路と前記ローラ駆動電動機の回転
速度を制御するインバータにより前記トレイ等の移送速
度を可変することを特徴とする連続真空浸炭炉のトレイ
等の移送装置を提供したものである。
【0005】かかる構成により、浸炭処理される材質、
表面硬さ、浸炭深さ等を効率的且つフレキシブルに対応
したトレイ等の移送装置を提供するものとなった。
【0006】好ましくは、連続真空浸炭炉の工程毎の前
記室内で前記トレイ等が前記扉の手前で停止するトレイ
等を検知用センサ又は前記トレイ等がレバーに直接接触
することで、前記トレイ等の重量で前側に倒し、位置検
出装置部材と前記位置検出装置に連動したセンサと前記
センサがONすることで、前記移送駆動回路により前記
電動機が停止し、前記ローラの回転が停止して前記トレ
イ等を位置決めする又はトレイ等を後退するときに前記
レバーとトレイ等が干渉ロックするのを防止するためレ
バーを移送用ローラから下降させるレバー下降装置を有
することにより、よりフレキシブルに対応したトレイ等
の移送装置を提供するものとなった。
【0007】さらに本発明は、装入室、昇温室、浸炭拡
散室、降温室、焼入室および、抽出室を含む鉄合金部品
の連続真空浸炭炉に於いて、連続真空浸炭炉の工程毎の
前記室内で前記トレイ等が2個同時に移送するすると
き、前記室内の各トレイ等毎の各前記ローラを分離駆動
するための電磁クラッチと前記電磁クラッチを制御する
電磁クラッチ駆動回路と各トレイ等毎の各前記ローラを
各々同時に駆動させるため、ローラ毎に直結した前記ス
プロケットおよび、前記スプロケットに連結した前記チ
ェーン部材と前記チェーンを駆動する前記ローラ駆動電
動機と前記ローラ駆動電動機を駆動する前記移送駆動回
路と前記ローラ駆動電動機の回転速度を制御する前記イ
ンバータとを有し、前側トレイ等を単独で停止し、また
後側のトレイ等を単独で移送、停止するようにしたこと
を特徴とする連続真空浸炭炉のトレイ等の移送装置とし
たものである。
【0008】かかる構成により複数個のトレイ等を個別
に位置決めさせ移動させることができるようにしたの
で、浸炭処理される材質、表面硬さ、浸炭深さ等を効率
的且つ極めてフレキシブルに対応したトレイ等の移送装
置を提供するものとなった。
【0009】好ましくは、前記トレイ等が位置決め完了
後前各室の前記扉が閉じ、各室の処理を最適にするた
め、又は長時間前記ローラの回転を停止することに起因
する前記ローラの熱変形を防止するため、前記トレイ等
を各室内で、後退、前進(以下オシレーションという)
運転するため、各トレイ等毎の前記ローラ駆動電動機と
は別のオシレーション用電動機と移送する前記オシレー
ション用電動機と各トレイ等毎の前記ローラ駆動電動機
とを切り離す電磁クラッチと前記オシレーション用電動
機の駆動を前記ローラに伝達するための電磁クラッチと
前記電磁クラッチを制御する電磁クラッチ駆動回路とチ
ェーン部材と前記オシレーション電動機の回転速度を制
御するインバータと前記トレイ等のタイマ制御又は前記
トレイ等の前後動作数を設定した回数だけオシレーショ
ン運転をするようにできる。
【0010】これにより連続真空浸炭炉の鉄合金を搭載
した複数個のトレイ等を移送し、各室内で各トレイ等を
位置決めしてオシレーション運転することで、浸炭処理
される材質によって、加熱条件、浸炭ガス量等をオシレ
イション運転に適合することで、最適な処理ができ、又
生産量の変化によって、トレイ等の1台はワークを搭載
し、他の1台はワークを搭載しないダミートレイ等を移
送する又は、1台のトレイ等移送方法として、選択回路
を組み入れることも可能であり、フレキシビリティを増
した連続真空浸炭炉のトレイ等の移送装置を提供するも
のとなった。
【0011】また、請求項1,請求項3,請求項4に於
いて、ギヤードモータ、ギヤードモータ用インバータ、
オシレーション用モータ、オシレーション用モータのイ
ンバータおよび、トレイ等を移送運転とオシレーション
運転を伝達するための、電磁クラッチおよび、電磁クラ
ッチを制御する電磁クラッチ駆動回路の代わりに、1台
のエンコーダ内蔵のサーボモータおよび、このサーボモ
ータを駆動するサーボ駆動回路と速度設定回路を使用す
ると、トレイ等を移送するローラ部材、チェーン部材等
が簡素化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】実施例1 図1は立面概念的に示したブロック図で、装入室1b、
昇温室1a、浸炭拡散室2、降温・保持室3,焼入れ室
4aおよび、抽出室4bを有する本発明の実施例である
連続真空浸炭炉を示す。この連続真空浸炭炉はそれぞれ
の室を真空シール又はガスシールする扉である真空シー
ル扉5a、5b、5c、5d、5eで仕切られている。
また図1ではトレイ又はトレイ兼用バスケット(以下ト
レイ等という)12a、12bの2個を同時に移送する
ローラ9を有し、トレイ等を図1でみて左から右に移動
するようされている。図2は図1の浸炭拡散室2のAー
A断面図、図3は図2の浸炭拡散室2のB−B断面図、
図4は図2の浸炭拡散室2外に配置されたP矢視図で示
すトレイ等の外部駆動部材の上面図、図5は図2でみて
Q矢視図の浸炭拡散室2の外部を示す外部立面図、図6
はトレイ等の移送、オシレーション運転および扉等の制
御ブロック図を示す。
【0013】以下図面特に図3でみて、前側トレイ等1
2aと後側トレイ等12bを同時に移送する場合につい
て説明する。図1の各室での処理が完了し、昇温室1a
と浸炭拡散室2の室内の内圧が同じであれば、図6のイ
ンターロック回路31が動作し、扉5aが開放できる状
態となる。同様に、扉5bは浸炭拡散室2と降温室・保
持室3の内圧が同じであれば、また扉5cは降温・保持
室3と焼入れ室4aの内圧が同じであれば、それぞれ図
6のインターロック31が動作し、開放できる状態にあ
る。
【0014】なお、各室の真空圧は浸炭処理する材質、
条件により異なるため、各室の内圧、を減圧にするとき
は、図示しない真空ポンプで減圧し、内圧を高めるとき
は、窒素ガス等の不活性ガス又は浸炭ガスあるいは、不
活性ガスと浸炭ガスの混合ガスを図示しない装置により
導入する。また各室の内圧は共に図示しない圧力スイッ
チ又は真空スイッチおよび、真空計等によって、検知
し、トレイ等の移送時に図6のインターロック回路31
に接続され組み込まれている。
【0015】抽出室4bのトレイ等を搬出し、焼入れ室
4aでの焼き入れが完了すると、扉5dが開放し、トレ
イ等を1個づつ、抽出室4bに搬出する。今焼入れ室4
aのトレイ等の位置検知用光電スイッチ7e、7fが O
FFの状態の時、即ちトレイ等を検出しない時、および、
各室での処理が完了し、各室の内圧が等しい等の条件が
整うと、図6のインターロック回路31が動作し、扉5
a、5bの各扉毎に独立している扉駆動回路32a、3
2bが動作し、各扉毎に独立している扉用油圧電磁弁3
3a、33bが励磁し、図5に示す、昇温室1aと浸炭
拡散室2の間の扉5aおよび、浸炭拡散室2と降温・保
持室3の間の扉5bの駆動装置(油圧シリンダ等)19
a、19bによって、扉5a、5bを上昇し、開放す
る。降温・保持室3と焼入れ室3の間の扉5cの駆動装
置等は図示していないが同様に動作する。
【0016】以下昇温室1bと浸炭拡散室2での前側ト
レイ等12a、後側トレイ等12bの移送方法について
説明する。扉5a、5bが各々上昇端に達するとリミッ
トスイッチ23a、23bがONし、インターロック回路
31が動作し、各扉駆動、油圧用電磁弁33a、33b
が無励磁し、扉5a、5bは停止する。同時に、各扉毎
に独立している渡りローラ駆動回路34a、34bが動
作し、各扉毎に独立している渡りローラ用油圧電磁弁3
5a、35bが励磁し、図5に示す渡りローラ駆動装置
(油圧シリンダ等)27a、27bが上昇し、上昇端位
置で渡りローラの直結した歯車22a、22bがトレイ
等の移送用ローラ部材の歯車とかみ合う一方、渡りロー
ラ駆動装置27a、27bが上昇端で、リミットスイッ
チ25a、25bがONすると、インターロック回路31
が動作し、各室毎に独立している移送駆動回路36が動
作し、電磁クラッチ駆動回路38、39が動作し、各々
の電磁クラッチ16、18(図4)が励磁し、前側トレ
イ等と後側トレイ等が同時に移送する外部ローラ支持部
材10と外部チェーン部材11a、11b、11c、1
1d、11e、11g、11h、11iが連結状態にな
る。また電磁クラッチ16,18を励磁し、その後、移
送ローラの回転速度を図6で示すように設定37bした
インバータ37aを介して、外部設置したトレイ等移送
用減速機付き電動機(以下ギヤードモータという)14
a、14bが駆動する。このギヤードモータ14a、1
4bに直結したスプロケット13aを電磁クラッチ1
6、18を介して、チェーン部材11a、11b、11
c、11d、11e、11g、11h、11iとローラ
9に直結したスプロケット13bと伝動し、炉内のロー
ラ9の回転を保持する軸受等の外部ローラ支持部材10
を介し、ローラ9を回転(時計廻り)することによっ
て、前側トレイ等12aと後側トレイ12bを同時に移
送する。以下同様に各室の2個のトレイ等を順次搬出、
搬入する。昇温室1aの渡りローラ22aを経由して、
前側トレイ等と後側トレイ等が浸炭拡散室2に送り込ま
れて、前側のトレイ等12aが 扉5bの手前にくる
と、炉内の位置検出装置レバー8c(図3)に直接接触
し、これを倒すとレバー8cに連結された位置検出装置
8aが回転し、この位置検出装置8aに連結された、図
5に示したリミットスイッチ21bが押され、図6で示
した移送駆動回路36が動作し、ギヤードモータ14a
が停止して、前側のトレイ等12aおよび、後側のトレ
イ等12bが停止する。また図1に示した昇温室1aは
位置検出装置8aを使用せず、光電スイッチ7aで検出
し、トレイ等を停止するようにされている。
【0017】このとき、後側のトレイ等12bが後側の
位置検出点に到達していないときは、インターロック回
路31,移送駆動回路36が動作し、電磁クラッチ駆動
回路39が動作して、電磁クラッチ18が無励磁とな
り、前側のローラ9に伝達するチェーン部材11a、1
1gが切り離される。数秒後、再度移送駆動回路36が
動作し、インバータ37aを介して、移送用ギヤードモ
ータ14aが励磁して、後側のトレイ等12bが単独で
移送される。即ち後側のトレイ等12bと前側のトレイ
等12aとは独立に駆動される。但し、他の室で、後側
トレイ等がすでに、後側の位置検出点に到達していれ
ば、後側トレイ等を単独で移送することはない。
【0018】後側トレイ等12bが後側の位置検出用レ
バー8dに直接接触し、それを倒すと位置検出装置8b
が回転され、この位置検出装置8bに連結されたリミッ
トスイッチ21bが押され、移送駆動回路36が動作
し、ギヤードモータ14aが停止する。以上前側トレイ
等と前側トレイ等が浸炭拡散室2での位置決めを完了し
たことになる。
【0019】昇温室1aの扉5a側の2個のトレイ等が
位置決め完了で、位置検出用光電スイッチ7a、7bが
ONの状態、即ちトレイ等を検出した状態、および、浸炭
拡散室2の2個のトレイ等が位置決め完了で、リミット
スイッチ21a、21bがONの状態になると、扉5aの
渡りローラ駆動回路34a、が動作し、渡りローラ用下
降側電磁弁35aがONし、渡りローラ駆動装置27aに
よって、渡りローラを下降させ、ローラ支持部材22a
から切り離される。渡りローラ装置27aが下降端に達
すると下降端リミットスイッチ26aがONし、停止す
る。同時に扉5aの駆動用回路32aが動作し、扉5a
の下降側電磁弁33を励磁し、下降させる。下降端に達
すると下降端リミットスイッチ24aがONし、下降側電
磁弁33aを無励磁し、停止し、昇温室1aと浸炭拡散
室1の間を扉5aで閉じる。以下浸炭拡散室2と降温・
保持室3の間の扉5bに於いては、浸炭拡散室2の2個
のトレイ等が位置決め点にあり、リミットスイッチ21
a、21bがONの状態および、降温・保持室3の2個の
トレイ等が位置検出装置8c、8dに到達し、各々の位
置決め完了のリミットスイッチがONの状態の時、前述し
たと同様の各々独立した制御回路によって、扉5bの渡
りローラ装置27bおよび、扉駆動装置19bを駆動さ
せ、浸炭拡散室2と降温・保持室3の間の扉5bで閉じ
るようにされている。尚、装入室1bと昇温室1bは2
個のトレイ等の位置決め点で光電スイッチ7c、7dが
OFFの時および、装入室1bと昇温室1aの内圧を同じ
にすることで、扉5eの駆動装置および、扉の渡りロー
ラ装置を動作することで、他の室は単独で2個のトレイ
等を昇温室1bの位置決め点の光電スイッチ7c、7d
がONするまで、移送する。この昇温室1bは処理能力に
よって、トレイ等を4個以上収容することができる。ト
レイ等が各位置決め点に到達し、位置検出光電スイッチ
7a、7b、7c、7dがONした状態で装入室1bと昇
温室1bの扉5eの間の渡りローラ装置6dを下降し、
扉5eを下降して、閉じる。
【0020】各室に2個のトレイ等が位置決め完了で、
その室の前後の扉が閉じた状態になると各室での処理を
最適な品質および、長時間移送用ローラを停止状態にす
るとローラの熱変形を防止するため、室内で、前側トレ
イ等と後側トレイ等を同時に後退、前進(以下オシレー
ションという)運転させる。即ち、インタローク回路3
1によって、オシレーション駆動回路41が動作し、ト
レイ等12a、12bを後退させる時には位置検出する
ためのレバー8c、8d(図3)がローラより下降させ
ないと干渉ロックし、トレイ等が後退できないため、位
置検出装置8a、8bを回転させるための図6の駆動回
路43、45が動作し、空圧用電磁弁44,46を励磁
し、レバー8c、8dの外部回転装置20a、20bを
駆動し、位置検出装置レバー8c、8dをローラ9より
下方に下降させる。同時に移送駆動回路36によって、
電磁クラッチ駆動回路38で電磁クラッチ16を無励磁
し、移送用ギヤードモータ14aと連結しているチェー
ン部材11eと電磁クラッチ16を介して、伝達が切り
離される。一方、図6のオシレーション駆動回路41に
より、電磁クラッチ駆動回路39,40で電磁クラッチ
18,17を励磁し、1〜2秒後にオシレーション用モ
ータ15の回転速度を設定42bを有するインバータ4
2aを介して、トレイ等移送用ギヤードモータ14a、
14bとは独立したオシレイション用モータ15が励磁
し、オシレーション用モータ15に直結したスプロケッ
ト13fと電磁クラッチ17の駆動軸のスプロケット1
3eがオシレーション駆動を伝達するチェーン部材11
g、11fと連結し、また電磁クラッチ17の駆動軸と
電磁クラッチ18の駆動軸チェーン部材11gにより連
結し、この駆動軸とローラ9の延長軸10aに連結され
たスプロケット13a:13bがチェーン11a、11
bによって連結し、オシレーション用モータ15の回転
を伝達する。トレイ等を後退する時はオシレーション用
モータ15を反転させローラ9を反時計廻りに回転させ
る。後退の移動はオシレーション駆動回路41のタイマ
設定時間まで後退する。タイマがタイムアップすると、
オシレーションモータ15を時計廻りに更に反転させる
とトレイ等は前進する。前進は前述した位置検出装置の
レバー8c、8dの回転させる駆動回路43、44でレ
バー8c、8dの上昇側空圧用電磁弁44,46を切り
替え、トレイ等が各位置決め点に到達するまで前進させ
る。以下オシレーション駆動回路41で設定した回数又
は処理時間が到達するまで繰り返しオシレーション運転
をする。
【0021】実施例2 図7は、トレイ等の移送とオシレーション運転とを1台
のサーボモータを使用して行う時の、実施例1とは異な
る制御ブロック図を示す。実施例1と同一の装入室1
b、昇温室1a、浸炭拡散室2、降温・保持室3、焼入
れ室4a、抽出室4bおよび、各室と室を区切る扉5
a、5b、5c、5d、5eに於いて、2個のトレイ等
の移送運転、オシレーション運転および、各室でのトレ
イ等の位置決め方法又は装置について、記述してきた
が、トレイ等を移送するインバータ37a、37b、ギ
ヤードモータ14a、電磁クラッチ16、電磁クラッチ
駆動回路38および、オシレーション運転をするための
ギヤードモータ15、インバータ42a、42b電磁ク
ラッチ17、電磁クラッチ駆動回路40の代わりに、図
7に示す移送運転速度とオシレーション運転速度の速度
範囲が大きく制御が可能で且つ速度フィードバック用エ
ンコーダ48bを内蔵したサーボモータ48aとこのサ
ーボモータ48aを速度設定する回路47bを有したサ
ーボ駆動回路47aおよび、サーボモータ48aの速度
をフィードバックすることで、トレイ等の移送速度およ
び、オシレーション速度を安定且つ速度むらをなくした
1台のサーボモータ48aで運転可能としたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】装入室、昇温室、浸炭拡散室、降温・保持室、
焼入れ室、抽出室を有した連続真空浸炭炉の立面概念的
に示したブロック図である。
【図2】図1の浸炭拡散室2のA−A断面図を示す。
【図3】図2の浸炭拡散室2の2台のトレイ等を移送す
るローラを表したB−B断面図を示す。
【図4】図2の浸炭拡散室2外に配置されたP矢視図で
示すトレイ等の外部駆動部材の上面図を示す。
【図5】図2のQ矢視図の浸炭拡散室2の外部を示す外
部立面図を示す。
【図6】トレイ等の移送、オシレーション運転および扉
等の制御ブロック図を示す。
【図7】トレイ等の移送とオシレーション運転とを1台
のサーボモータを使用して行う時の、実施例1とは異な
る制御ブロック図を示す。
【符号の説明】
1a・・昇温室 1b・・装入室 2・・・浸炭拡散室 3・・・降温・保持室 4a・・焼入れ室 4b・・抽出室 5a〜5e・扉 6a〜6d・渡りローラ装置 8a〜8d・位置検出装置 8c、8d・位置検出レバー 9・・ローラ 10・・外部ローラ支持部材 11a〜11i・・チェーン部材 12a・前側トレイ等 12b・後側トレイ等 13a〜13i・スプロケット 14a,14b・ギヤードモータ 15・・オシレーション電動機 16〜18・・電磁クラッチ 37a、37b・インバータ 48a・・サーボモータ 48b・・エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 彰男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 古谷 和啓 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 樫原 賢二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 村上 茂 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号株 式会社不二越内 (72)発明者 高島 末雄 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号株 式会社不二越内 (72)発明者 山口 祐二 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号株 式会社不二越内 (72)発明者 高堂 亮 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号株 式会社不二越内 Fターム(参考) 4K028 AA01 AC03 AC04 4K034 AA18 AA19 EA12 EB41 GA02 GA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装入室、昇温室、浸炭拡散室、降温室、焼
    入室および、抽出室を含む鉄合金部品の連続真空浸炭炉
    に於いて、前記室と室を区切る扉と前記扉を開閉する扉
    駆動装置と前記扉の間を1又は複数のトレイ又はトレイ
    兼用バスケット(以下トレイ等という)が渡るための渡
    りローラと前記渡りローラを上下する渡りローラ駆動装
    置と前記トレイ等を移送する前記渡りローラと各室内取
    り付けられたローラ部材とローラを数本から十数本を同
    時に駆動するため、ローラ毎に直結したスプロケットお
    よび、スプロケットに連結したチェーン部材とチェーン
    を駆動するローラ駆動電動機と前記ローラ駆動電動機を
    駆動する移送駆動回路と前記ローラ駆動電動機の回転速
    度を制御するインバータにより前記トレイ等の移送速度
    を可変することを特徴とする連続真空浸炭炉のトレイ等
    の移送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の連続真空浸炭炉のトレイ等
    の移送装置において、連続真空浸炭炉の工程毎の前記室
    内で前記トレイ等が前記扉の手前で停止するトレイ等を
    検知用センサ又は前記トレイ等がレバーに直接接触する
    ことで、前記トレイ等の重量で前側に倒し、位置検出装
    置部材と前記位置検出装置に連動したセンサと前記セン
    サがONすることで、前記移送駆動回路により前記電動
    機が停止し、前記ローラの回転が停止して前記トレイ等
    を位置決めする又はトレイ等を後退するときに前記レバ
    ーとトレイ等が干渉ロックするのを防止するため、レバ
    ーを移送用ローラから下降させるレバー下降装置を有す
    ることを特徴とする連続真空浸炭炉のトレイ等の移送装
    置。
  3. 【請求項3】装入室、昇温室、浸炭拡散室、降温室、焼
    入室および、抽出室を含む鉄合金部品の連続真空浸炭炉
    に於いて、連続真空浸炭炉の工程毎の前記室内で前記ト
    レイ等が2個同時に移送するするとき、前記室内の各ト
    レイ等毎の各前記ローラを分離駆動するための電磁クラ
    ッチと前記電磁クラッチを制御する電磁クラッチ駆動回
    路と各トレイ等毎の各前記ローラを各々同時に駆動させ
    るため、ローラ毎に直結した前記スプロケットおよび、
    前記スプロケットに連結した前記チェーン部材と前記チ
    ェーンを駆動する前記ローラ駆動電動機と前記ローラ駆
    動電動機を駆動する前記移送駆動回路と前記ローラ駆動
    電動機の回転速度を制御する前記インバータとを有し、
    前側トレイ等を単独で停止し、また後側のトレイ等を単
    独で移送、停止するようにしたことを特徴とする連続真
    空浸炭炉のトレイ等の移送装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の連続真空浸炭炉のトレイ等
    の移送装置において、前記トレイ等が位置決め完了後前
    各室の前記扉が閉じ、各室の処理を最適にするため、又
    は長時間前記ローラの回転を停止することに起因する前
    記ローラの熱変形を防止するため、前記トレイ等を各室
    内で、後退、前進(以下オシレーションという)運転す
    るため、各トレイ等毎の前記ローラ駆動電動機とは別の
    オシレーション用電動機と移送する前記オシレーション
    用電動機と各トレイ等毎の前記ローラ駆動電動機とを切
    り離す電磁クラッチと前記オシレーション用電動機の駆
    動を前記ローラに伝達するための電磁クラッチと前記電
    磁クラッチを制御する電磁クラッチ駆動回路とチェーン
    部材と前記オシレーション電動機の回転速度を制御する
    インバータと前記トレイ等のタイマ制御又は前記トレイ
    等の前後動作数を設定した回数だけオシレーション運転
    をすることを特徴とする連続真空浸炭炉のトレイ等の移
    送装置。
  5. 【請求項5】前記トレイ等を移送運転およびオシレーシ
    ョン運転を1台のサーボモータと前記サーボモータの速
    度設定回路とサーボ駆動回路また前記サーボモータに内
    蔵したエンコーダにより速度フィードバックすること
    で、前記ローラの回転速度を安定にすることを特徴とす
    る請求項1、請求項3又は請求項4記載の連続真空浸炭
    炉のトレイ等の移送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823987B1 (ko) * 2006-11-27 2008-04-22 주식회사 에스에이씨 밀폐도어를 갖는 연속 진공 열처리로

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KR100823987B1 (ko) * 2006-11-27 2008-04-22 주식회사 에스에이씨 밀폐도어를 갖는 연속 진공 열처리로

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