JP2002234934A - 反応性置換基を有する生分解性重合体 - Google Patents
反応性置換基を有する生分解性重合体Info
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Abstract
に応じた機能性を有し、生分解性に優れた生分解性重合
体を提供することを目的とする。 【解決手段】 発明者らは側鎖に水酸基等の置換基を
有するポリラクチド系高分子の研究を行なった結果、こ
のような反応性に富む置換基(官能基)を持つ生分解性
重合体が高い生分解性を示すことを見出し、このような
反応性に富む置換基(官能基)を持つ生分解性重合体を
安定に製造する方法を見出すことにより、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は、ラクチドと水酸基、ア
ミノ基及びカルボキシル基から成る群から選択される少
なくとも1種の反応性置換基を有するε−カプロラクト
ンとを開環重合して得られる生分解性共重合体、及びラ
クチドとフェノール性水酸基を有するデプシペプチドと
を開環重合して得られる生分解性共重合体を提供する。
Description
する生分解性共重合体に関し、より詳細にはラクチド、
特にL−ラクチドと反応性置換基を有するε−カプロラ
クトン等の環状化合物とを開環重合させて得られる生分
解性共重合体に関する。
療用材料や、除草剤などの農薬組織体として利用されて
いる。また近年、自然環境中に放置された時に酵素や微
生物によって分解される点が環境保全面から注目され、
研究が進められている。生分解性重合体は、種々の製品
形状に加工するための成形性が良好である必要がある。
また環境放置型重合体の場合は、生分解速度も速いこと
も求められている。従来の代表的な生分解性重合体に脂
肪族ポリエステルがある。脂肪族ポリエステルは生体適
合性があり、分解物が無害である点において優れてい
る。代表的な脂肪族ポリエステルであるポリカプロラク
トンは、比較的早い生分解速度をもっており、さらに柔
軟性(耐衝撃性)に優れているが、機械的強度に劣り、
また融点が約60℃と低く成形性に劣るという課題があ
る。
リラクチドは、機械的性質が優れている反面、生分解速
度が緩慢であり、固くて脆い、成形加工が困難などとい
う課題がある。ポリラクチドの成形性を改良するための
技術としては、例えば特開平7−53685号には、L
−ラクチドをアゼライン酸・エチレングリコールとの共
重合体とすることによって、L−ラクチドの重合体(融
点181℃)に比べて融点が140℃に下がり、押し出
し加工における粘度が低下して成形性が改良される技術
が開示されている。しかし、この公報には、生分解速度
についての記載はなく、改善の余地があると考えられ
る。また、ポリラクチドの生分解速度を改良するための
技術としては、例えば特開平7−304835号には、
ε−カプロラクトンとオキセタンないしジメチルトリメ
チレンカーボネートからなるブロック共重合体が汚泥中
ないし酵素を使った分解実験において易生分解性(分解
速度に優れる特性)であることが示されている。しか
し、この共重合体は、側鎖に官能基をもっていない。
を改良するための技術として、特許登録第255920
8号には、側鎖にアルキル基等の各種の基を持ったデプ
シペプチド重合体が示されている。しかし、この重合体
は、既存の医療材料よりも分解速度を遅くしようとする
ものであり、側鎖に官能基をもっていない。一方、リシ
ンやアスパラギン酸に基づくデプシペプチドとL−ラク
チドとの共重合体が生分解性を示す報告もなされてお
り、ラクチド共重合体の側鎖にアミノ基やカルボキシル
基を導入すると生分解性を有することが示されており、
更にこのような官能基を導入するために重合時にベンジ
ル基等で保護し、重合後に脱保護する方法も開示されて
いる(T. Ouchi, et. al. J. Polym. Sci.: Part A: Po
lym. Chem. 1997 35, 377-383)。また、セリンに基づ
くデプシペプチドとL−ラクチド又はε−カプロラクト
ンとの共重合体が生分解性を示す報告もなされており、
側鎖に水酸基を導入すると生分解性を有することが示さ
れている(G. John, et. al. J. Polym. Sci.: Part A:
Polym. Chem. 1997 35, 1901-1907)。
ると、その官能基を用いた種々の修飾が可能なので、生
分解生重合体としての利用範囲を広げることができる。
即ち機能性の高い生分解性重合体が得られる。発明者ら
は、この視点から、側鎖に置換基を有する高分子の研究
を行なっているが、従来の置換基は反応性が乏しく、反
応性に富む置換基(官能基)を持つ生分解性重合体はま
だ知られていなかった。
解決して、成形性が良好で各種の利用形態に応じた機能
性を有し、生分解性に優れた生分解性重合体を提供する
ことを目的とする。
等の置換基を有するポリラクチド系高分子の研究を行な
った結果、このような反応性に富む置換基(官能基)を
持つ生分解性重合体が高い生分解性を示すことを見出
し、このような反応性に富む置換基(官能基)を持つ生
分解性重合体を安定に製造する方法を見出すことによ
り、本発明を完成するに至った。
基、アミノ基及びカルボキシル基から成る群から選択さ
れる少なくとも1種の反応性置換基を有するε−カプロ
ラクトンとを開環重合して得られる生分解性共重合体を
提供することにある。前記ラクチドがL−ラクチドであ
り、前記反応性置換基が水酸基であってもよい。本発明
の別の目的は、水酸基、アミノ基及びカルボキシル基か
ら成る群から選択される少なくとも1種の反応性置換基
を有するε−カプロラクトンを開環重合して得られる生
分解性重合体を提供することにある。また、本発明の生
分解性重合体は、下記一般式 で表されてもよい。式中、nは正数を表し、mは0以上
の正数を表すが、これらは単に量的関係を示すものであ
り共重合物としてブロックやランダムの何れをも含むこ
とを意味する。本発明のまた別の目的は、水酸基、アミ
ノ基及びカルボキシル基から成る群から選択される少な
くとも1種の反応性置換基を有し、かつ該反応性置換基
が保護されたε−カプロラクトンとラクチドとを開環重
合させ、該反応性置換基を脱保護することにより生分解
性共重合体を製造する方法を提供することである。前記
生分解性共重合体は下記一般式 (式中、n及びmは正数を表す。)で表されてもよい。
本発明の更に別の目的は、水酸基、アミノ基及びカルボ
キシル基から成る群から選択される少なくとも1種の反
応性置換基を有し、かつ該反応性置換基が保護されたε
−カプロラクトンを開環重合させ、該反応性置換基を脱
保護することにより生分解性共重合体を製造する方法を
提供することである。
ノール性水酸基を有するデプシペプチドとを開環重合し
て得られる生分解性共重合体を提供することである。前
記ラクチドがL−ラクチドであってもよい。本発明の生
分解性共重合体は、下記化学式 で表されてもよい。式中、n及びmは正数を表すが、こ
れらは単に量的関係を示すものであり共重合物としてブ
ロックやランダムの何れをも含むことを意味する。この
ようなフェノール性水酸基を含有する生分解性共重合体
をポリイソシアネートで架橋させることにより、分解性
や薬剤等の含浸性等を改善することも可能である。ポリ
イソシアネートとしてはNCO基を複数含む通常のいか
なるポリイソシアネートを使用することができ、架橋反
応においては適宜公知の触媒を使用してもよい。この発
明の更に別の目的は、保護されたフェノール性水酸基を
有するデプシペプチドとラクチドとを開環重合させ、該
フェノール性水酸基を脱保護することにより生分解性共
重合体を製造する方法を提供することである。前記生分
解性共重合体が下記化学式 (式中、n及びmは上記と同様である。)で表されても
よい。
カプロラクトンを元にして共重合体を作り、その後脱保
護する方法によって、反応性置換基をもつカプロラクト
ン共重合体を合成することに成功した。反応性置換基を
もつカプロラクトン単量体、保護された反応性置換基を
もつカプロラクトン単量体、及びそれらの重合体・共重
合体は従来知られていなかった新物質である。また、こ
の共重合体は、実験によって、置換基を持たない従来の
カプロラクトン重合体よりも早い生分解速度を示し、置
換基の部分に各種の化学修飾を施すことが容易であるか
ら、高機能をもつ生分解性共重合体として利用できる。
このような置換基の中で反応性に優れているものの一つ
として親水性の水酸基があり、この反応性置換基をもつ
ε−カプロラクトンと、L−ラクチドとの共重合体とす
ることにより、海水中で良好な生分解速度が得られる。
反応性置換基を保護したカプロラクトン共重合体は16
0℃程度の融点を持ち、熱的特性に優れている。カプロ
ラクトンとラクチドとの割合を変えて製造することによ
って、生分解速度の異なる種々の共重合体が同じ成分か
ら合成できる。保護された反応性置換基を有するカプロ
ラクトンは、本発明の共重合体を製造する原料として有
用である。また、上記カプロラクトンを脱保護して得ら
れる、反応性置換基を有するカプロラクトン単量体は、
生分解性塗料への応用が可能である。
基を保護したデプシペプチドで重合体を作り、その後脱
保護する方法によって、フェノール性水酸基をもち高分
子量のデプシペプチド重合体を合成することに成功し
た。このデプシペプチドと、L−ラクチドとの共重合体
とすることにより、反応性の高い共重合体を得ることが
できる。フェノール性水酸基をもつデプシペブチド共重
合体は従来知られていなかった新物質である。この新物
質は、海水中でラクチド重合体よりも早い生分解速度を
示し、置換基の部分に各種の化学修飾を施すことが容易
であるから、高機能をもつ生分解性共重合体として利用
できる。また、上記共重合体は、イソシアネートなどの
架橋剤と反応させることにより水酸基同士が架橋した架
橋構造をもつ共重合体とすることができる。反応性置換
基を保護したデプシペプチド共重合体は130〜150
℃程度の融点を持ち、成形性に優れている。デプシペプ
チドとラクチドとの割合を変えて製造することによっ
て、生分解速度の異なる種々の共重合体が同じ成分から
合成できる。
分解性共重合体について説明する。本発明において、反
応性置換基を有するカプロラクトンとは、ε−カプロラ
クトンの環状部の水素をイオン性又は親水性の官能基で
置換したものをいう。また、反応性置換基を有するカプ
ロラクトンが開環重合した生分解性共重合体には、反応
性置換基を有するカプロラクトンのみの重合体(単独重
合体)も合まれる。同様に水酸基をもつε−カプロラク
トンとより成る生分解性共重合体には、水酸基をもつε
−カプロラクトンの単独重合体も合まれる。本発明にお
いてラクチドとはα‐ヒドロキシ酸を2分子脱水して生
ずる環状ジエステル化合物の総称であり、L−ラクチド
とはL−乳酸を一般に減圧下で加熱して得られる化合物
(C6H8O4)をいう。また、デプシペプチドとはペ
プチド結合以外にエステル結合やチオエステル結合を含
むペプチドのことをいう。本発明において反応性置換基
とは例えば、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等をい
う。保護とは、上記反応性置換基をベンジル基等と結合
させて不活性にする処理をいい、保護された反応性置換
基とは、イオン性及び親水性を持たない置換基をいう。
ラクトン単量体の合成 機能性や生分解性を高めるために導入する反応性置換基
は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、などがある。
本発明の共重合体を得るための出発原料としてのカプロ
ラクトンの単量体は、反応性置換基がある状態では重合
反応が困難なので、単量体の反応性置換基は、反応性を
低くしておくことが好ましい。このために、まず、ベン
ジル基(以下、「Bzl」と略す。)で保護された反応
性置換基を有するカプロラクトンの単量体を合成する。
ベンジル基で保護された反応性置換基を持つ物質として
は、水酸基をもつものとして、4−ベンジルオキシカプ
ロラクトン(以下、「4BOCL」と略し、ベンジル基
を脱保護したものを「HCL」と略す。)(a)が、カ
ルボキシル基をもつものとしては、2−ベンジルオキシ
カルボニルカプロラクトン(b)、及び2−ベンジルオ
キシカルボニルメチルカプロラクトン(c)がある。
1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタールを
還元し、ベンジルブロミドを反応させ、酸素原子挿入反
応で環状ケトンをラクトンに変換する方法が適用でき、
(b)の合成は、ピメリン酸ジエチルを環状化させてベ
ンジルアルコールとエステル交換反応を行ない、同様に
ラクトンに変換する方法が、(c)の合成は、ε−カプ
ロラクトンにブロモ酢酸ベンジルを反応させる方法が適
用できる。
基を有するカプロラクトンの単独及び共重合体は、保護
された反応性置換基をもつカプロラクトンの単量体を開
環重合させて得る。共重合させる相手物質は、カプロラ
クトンの機械的強度や熱的特性が劣る点を改善でき、共
重合可能な有機物から選択する。このような物質の代表
的なものとしては、L−ラクチド(以下、「L−LA」
と略す。)が好ましい。重合反応の触媒としては、有機
スズ化合物、有機アルミニウムと水、有機ランタノイド
化合物の単体及びそれらの化合物より選ぶことが好まし
い。
された状態における(L−LA/4BOCL)の組成
比、すなわち脱保護された状態における(L−LA/4
HCL)の組成比は、用途・環境に応じて任意モル比
(100/0)〜(0/100)である。好ましくは
(80/20)〜(20/80)である。4BOCL及
び4HCLのモル比が80%を超えると極端に熱成形性
が低下する。4BOCL及び4HCLが20%未満であ
ると、4BOCL及び4HCLを共重合した効果が現わ
れにくい。組成比は共重合体の仕込み割合で変更でき
る。本発明の生分解性共重合体において、分子量(M
n)は、用途に応じて数千〜数十万の範囲が適切であ
る。好ましくは1万〜20万である。分子量が1万未満
であると粉末体としては使えるが強度のあるフィルム状
には成形し難く、20万を超えると粘度が高くなりすぎ
て成形性が低下する。分子量の調整には、温度条件、触
媒量などの合成条件を変更して行なう。
テトラヒドロフラン(THF)に溶解させてパラジウム
/活性炭触媒を使う方法、チオアニソール/トリフルオ
ロ酢酸を用いる方法、トリフルオロメタンスルホン酸−
チオアニソール/トリフルオロ酢酸を用いる方法、など
が適用できる。重合体にした後の脱保護は、温度条件・
触媒量などを調節して、主鎖の開裂を極力減らし、脱保
護が十分に行なえるようにする。保護された単量体の場
合は、強酸の開裂による脱保護が可能であり、上記重合
体の方法でも脱保護が可能である。
リバリーシステム(DDS)等への応用が考えられる。
この場合、細かな粒子の形状が好都合である。微粒子形
状の一つであるミクロスフィアにするには、脱保護して
得られた共重合体を有機溶媒に溶解し、超音波によって
水に分散する方法(O/Wエマルジョン法)によって得
ることができる。本発明の共重合体は、親水性をもって
いるので、水への分散が良好となり、サブミクロン単位
の微粒子が製造可能である。水への分散時に界面活性剤
を用いるとさらに分散が良好となる。
重合体について説明する。本発明の生分解性共重合体に
おいて、反応性置換基を有するデプシペプチドとは、開
環した炭化水素側鎖にイオン性又は親水性の置換基を持
つものをいう。また本発明において高分子量とは数平均
分子量で2万以上の高分子化合物をいう。また、デプシ
ペプチドを開環重合させた生分解性共重合体には、デプ
シペプチドのみの重合体(単独重合体)も合まれる。
ペプチドの合成 機能性や生分解性を高めるために導入する反応性置換基
は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、などがある。
本発明の共重合体を得るための出発原料としてのデプシ
ペプチドの単量体は、反応性置換基がある状態では重合
反応が困難なので、まずベンジル基で保護された反応性
置換基を持つデプシペプチドの単量体を合成する。この
反応の一例を下式に示す。
ール性水酸基をベンジル基で保護し、得られたO−ベン
ジル−Lチロシン[Tyr(Bzl)]とD,L−2ブ
ロモプロピオニルブロミド(ヒドロキシ酸誘導体)との
Schotten−Baumann反応によって直鎖状
のD,L−2ブロモプロピオニルチロシン(Bzl)
(ベンジル基で保護されたD,L−2ブロモプロピオニ
ルチロシン)を合成する。続いて、このものの分子内脱
塩環化反応を行ない、環状デプシペプチド単量体L−3
−(O−ベンジル)−チロシル−D,L−6−メチル−
2,5−モルホリンジオン(以下、「L−BTMO」と
略し、ベンジル基を脱保護したものを「L−TMO」と
略す。)を得る。デプシペプチドを構成するアミノ酸と
しては、上記のチロシンのほかにセリン、システインと
することもできる。
重合させて得る。共重合させる相手物質には、分解によ
っても無害である脂肪族ポリエステルがあり、ラクチド
やε−カプロラクトンが好ましい。重合反応の触媒とし
ては、有機スズ化合物、有機アルミニウムと水、有機ラ
ンタノイド化合物の少なくとも一つ、又はこれらの組合
わせが適用できる。本発明の生分解性共重合体におい
て、(L−LA/L−BTMO)の組成比、すなわち後
述する(L−LA/L−TMO)の組成比は、用途・環
境に応じて任意(100/0)〜(0/100)であ
る。好ましくは(96/4)〜(70/30)である。
L−BTMOが30モル%を超えると組成物が固くて脆
くなりシート・フィルムなど有形の成形品が得られ難く
なる。L−BTMOが4モル%未満であると、融点の低
下が小さくなり、成形条件に制約を受けることがある。
組成比は共重合体の仕込み割合で変更できる。本発明の
生分解性共重合体において、分子量(Mn)は、用途に
応じて数千〜数十万の範囲が適切である。好ましくは2
万〜20万である。分子量が2万未満であると粘度が小
さくなり、20万を超えると粘度が高くなりすぎて、い
ずれも成形性が低下する。分子量の調整には、温度条件
などを変更して行なう。
フルオロ酢酸(TFA)にチオアニソールを共存させて
おくことにより、脱保護することができる。トリフルオ
ロメタンスルホン酸(TFMSA)−チオアニソール/
TFA系でも脱保護が可能である。 4.ミクロスフイアの合成 アミノ酸ユニット含有重合体は、機能性高分子の一つで
あるドラッグデリバリーシステム(DDS)等への応用
が考えれる。この場合、細かな粒子形状が好都合であ
る。一つの微粒子形状であるミクロスフィアは、脱保護
して得られた重合体を有機溶媒に溶解し、超音波によっ
て水に分散する(O/Wエマルジョン法)ことによって
得ることができる。本発明の共重合体は、親水性基を有
しているので、水中への分散が良好となり、サブミクロ
ン単位の微粒子が製造可能である。
モノエチレンケタールをTHF中で水素化アルミニウム
リチウムにより還元し、8−ヒドロキシ−1,4−ジオ
キサスピロ[4.5]デカンを収率69%で得た。反応
の進行はIRスペクトルの変化[1712cm−1(C
O)→3411cm−1(OH)]によって確認した。
得られたアルコールをTHF中で水素化ナトリウムによ
ってアルコキシドイオンを生成させ、ベンジルブロミド
を4当量加え、室温で24時間反応させることによっ
て、8−ベンジルオキシ−1,4−ジオキサスピロ
[4.5]デカンを収率93%で得た。この反応は二分
子求核置換反応(SN2)機構であるため、反応基質で
あるベンジルブロミドを過剰量加えることによって反応
性を向上させた。次に保護されたケトンすなわちケター
ルを酸で一晩処理することによってケトンに戻した。4
−ベンジルオキシシクロヘキサノンが収率83%で得ら
れた。反応の進行はIRスペクトルのCO伸縮ピーク
(1712cm−1)の出現により確認した。最後に、
ジクロロメタン中、メタクロロ過安息香酸(MCPB
A)によって室温で16時間、酸素原子挿入反応(Ba
eyer−Vi11iger反応)を行ない、環状ケト
ンをラクトンに変換し、目的物質である4−ベンジルオ
キシカプロラクトン(4BOCL)を収率83%で得
た。反応の進行はIRスペクトルのCO伸縮ピークのシ
フト[1712cm−1(CO)→1737cm
−1(COO)]により確認した。
ン(4BOCL)の単独重合体(実施例3)及び4BO
CLとL−ラクチド(L−LA)との共重合体[P(L
−LA/4BOCL)]を合成し、共重合体の仕込み比
率は、4BOCLが60%と50%の2水準で行なった
(実施例1及び2)。合成条件は、アルゴン雰囲気下、
触媒にはオクチル酸スズ[Sn(Oct)2]を全モノ
マー量に対して0.2モル%用い、オイルバス中120
℃で15時間反応とした。比較例として、L−ラクチド
(L−LA)と、ε−カプロラクトン(CL)とを合成
して共重合体[P(L−LA/CL)]を得た(比較例
1及び2)。合成条件は、上記と同じ条件とした。他の
比較例として、市販の2種類の単独重合体:ポリラクチ
ド[P(L−LA)]、及びポリカプロラクトン[P
(CL)]も準備した(比較例3)。
布の指標(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)は
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で行ない、ガラ
ス転移点(Tg)及び融点(Tm)は、示差走査熱量測
定法(DSC)で行なった。上記の共重合体及び比較例
の重合体の物性値を測定した結果を表1に示す。
は、比較例1の重合体P(L−LA)にくらべ、融点が
低下している。これは、熱加工における粘度が低下して
押し出し加工が容易になることを示している。また、比
較例3の重合体P(CL)よりも高い融点を持ち、成形
性が改善されている。
体及び単独重合体の10mm×10mm×0.5mmの
フィルムを、沖合い約30mにある海面網生簀内の水深
1.5mに沈め、水温13℃〜28℃での海水による分
解性を評価した。なお実施例1〜2の共重合体P(L−
LA/4BOCL)64、P(L−LA/4BOCL)
48は、下式で示す脱保護反応を行なって供試した。
100mLのTHFに溶解させ、水素雰囲気下で活性炭
にパラジウム(Pd 10重量%)を担持した触媒(P
d/C触媒)1.25gをこれに加えた。反応混合物を
3日間室温で攪拌することにより、ベンジル基の脱保護
を行ない、水酸基へと変換した。脱保護反応後、Pd/
C触媒をろ過により除去し、ろ液(重合体溶液)の中に
10倍量のジエチルエーテルを添加すると、目的の水酸
基を有し、脱保護された共重合体[P(L−LA/4H
CL)]が収率90%で沈殿物として得られた。脱保護
反応の進行は1H NMRスペクトルを測定することに
よって確認した。
種重合体の分解速度を示す。図1に見られるように、実
施例1の脱保護された共重合体P(L−LA/4HCL
=36/64)の海水による分解性は、市販のポリラク
チドやポリラクトン(比較例1,3)よりもかなり優れ
ており、比較例2のラクチドとカプロラクトンの共重合
体P(L−LA/CL:36/64)よりも優れている
ことがわかる。また、実施例1〜2の脱保護された共重
合体のP(L−LA/4HCL=36/64)とP(L
−LA/4HCL=52/48)との生分解速度の差に
見られるように、単量体のモル比を変えることにより共
重合体の分解性を自由に変えることができる。従って、
目的とする分解環境に合わせた分解速度を持つ共重合体
が得られる。さらに、実施例の脱保護された共重合体
は、水酸基(官能性反応基)を有するため、官能性反応
基を利用して薬剤などの化学修飾も簡便に行なうことも
でき、新規な機能を持つ共重合体を容易に得ることがで
きる。
(L−Tyr)36g(0.2モル)と、硫酸銅(Cu
S04・5H20)25g(0.1モル)を1M Na
OH水溶液200mLに懸濁して2時間攪拌した。メタ
ノール1.2Lを加えた後、ベンジルブロミド(Bzl
−Br)25mLと2M NaOH 100mLを数回
に分けて加え、さらに3時間攪拌した。得られた沈殿を
濾取し、メタノール:水(1:1)で洗う。これを乳鉢
内で1M HC1で何度もこねて脱銅する。生成物を濾
取し、水、希NH4OH、アセトン、次いでエーテルで
洗って真空乾燥した。精製は、80%酢酸から再結晶す
るとO−ベンジル−L−チロシン[Tyr(Bzl)]
が針状晶として得られた。
64モル)を0.5M NaOH128mL(0.06
4モル)水溶液中で攪拌し、約5℃に冷却する。Tyr
(Bzl)が完全に溶解するまで1M NaOHを加え
た後、D,L−ブロモプロピオニルブロミド7.37m
L(0.071モル)と1M NaOH 90mL
(0.090モル)を交互に約30分かけて滴下した。
反応溶液が常にアルカリ性であることを確認しながら、
10時間反応を行なった。反応終了後に5N HC1を
加え、薄い黄色の生成物を沈殿させた(pH3)。この
生成物を吸引濾取し、真空乾燥後、エーテルを溶媒に用
いてソックスレー抽出により精製した。ソックスレー抽
出後も溶液が黄色であったため、溶液と生成物を遠心分
離機にかけデカンテーションを行なった。NMRにより
D,L−ブロモプロピオニルブロミドTyr(Bzl)
の生成を確認した。続いて、上記生成物28.1g
(0.069モル)をジメチルホルムアミド(DMF)
150mLに溶解し、NaHCO34.99g(0.0
59モル)を加えて、60℃で24時間還流して分子内
脱塩環化反応させ、デプシペプチド単量体(L−BTM
O)を得た。DMFを完全に減圧留去した後、過剰量の
クロロホルムを加え脱塩した。得られた黄色の生成物を
酢酸エチル/トルエン混合溶媒で3回再結晶して、白色
の環状デプシペプチド単量体(L−BTMO)を得た。
生成はNMRで確認した。
の合成 L−BTMOの単独重合は、アルゴン雰囲気下、触媒に
はオクチル酸スズ(II)[Sn(Oct)2]を全単
量体量に対して0.2モル%用いた。L−BTMO及び
Sn(Oct)2(乾燥トルエン溶液)をシュレンクチ
ューブ(重合容器)に加えた後、系内を真空にしてトル
エンを留去、容器を封管し、オイルバス中160℃で4
8時間反応させた。生成物をクロロホルムに溶解し、メ
タノールで再沈して精製した。生成はNMRで確認し
た。
TMO共重合体の合成と熱特性 実施例として、色々に組成比を変えたL−LA/L−B
TMO共重合体の合成を、アルゴン雰囲気下、触媒には
オクチル酸スズ(II)[Sn(Oct)2]を全単量
体量に対して0.2モル%用いて行なった(実施例4〜
6)。L−BTMO及びSn(Oct)2(乾燥トルエ
ン溶液)をシュレンクチューブに加えた後、系内を真空
にしてトルエンを留去、容器を封管し、オイルバル中1
30℃で8時間反応させた。得られた共重合体の1H
NMRにより解析した共重合体の単量体モル比、収率、
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定結果[数平
均分子量(Mn)、分子量分布の指標:重量平均分子量
(Mw)/数平均分子量(Mn)]、示差走査熱量計を
用いて測定したガラス転位点(Tg)及び融点(Tm)
を表2に示す。また、比較例として、市販のポリラクチ
ド[P(L−LA)]及びポリカブロラクトン[P(C
L)]の特性も併せて表2に記載した(比較例1,
3)。
(L−LA)の融点とさほど変わらず、比較例3のP
(CL)の融点よりもかなり高く、熱加工性が優れてい
る。
の除去を行った。0.5M チオアニソール/TFAを
用いて、氷水中で1時間、室温で30分脱保護反応を行
ない、目的のL−3−チロシル−D,L−6−メチル−
2,5−モルホリンジオン共重合体[P(L−LA/L
−TMO)]を得た。保護基の除去の確認はNMRによ
り行なった。脱保護反応によって、幾分分子量は低下
し、分子量分布が広がるが、融点、融解熱、ガラス転位
点などの熱特性には殆ど変化が見られなかった。
素分解性 生分解の速度を評価するために、タンパク質加水分解酵
素として知られているプロティナーゼK(Tritirachium
album由来、活性20IU和光純薬工業(株)製)を用
いて酵素分解性を調べた。分解液作成用の水は蒸留後、
さらにイオン交換した純水を使用した。酵素をGood
の緩衝液(Tricine[N−トリス(ヒドロキシメチル)
メチルグリシン];pH8.0)にサンプル管瓶内で溶
解し、分解試験温度(37℃)に達するまで恒温槽中に
放置した。各重合体サンプル(フィルム状)をポリエチ
レンシートメッシュ(網目約1×1mm)内に入れ、上
記酵素分解液中で分解試験を開始した。分解はサンプル
管瓶を往復振とう(100回/秒)しながら行った。分
解性は所定の時間浸漬した重合体をイオン交換水でよく
洗浄し、乾燥させた後、重量減少により評価した。評価
結果を図2に示す。図2に見られるように、実施例4、
6のL−LA/L−TMO共重合体の酵素分解性も比較
例1のP(L−LA)よりかなり優れている。また、実
施例4〜6のようにL−LA/L−TMO共重合体の組
成比を変えることで、酵素分解性を変化させることも可
能である。
MO)3.7]0.1gをクロロホルムに溶解後、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(OCN(CH2)6NC
O)0.01mLを加え、徐々に昇温・減圧操作を行な
い70℃、50mmHgで1時間反応させた。得られた
共重合体はクロロホルムに可溶であったが1H NMR
測定の結果、ウレタン結合由来のピークの出現や、ベン
ゼン環ピークのシフトから図3に示すような3次元的な
架橋構造ができていることが考えられる。この架橋構造
を持つ生分解性共重合体は、直鎖状の架橋剤を用いてい
るため、追加のベンゼン環をもつ架橋構造にくらべてよ
り分解性に優れ、薬剤等の含浸性に優れた機能性共重合
体とすることができる。
などの化学修飾が容易に行なえる生分解性重合体であ
る。 (2)土壌・水中の微生物や酵素によって迅速に分解さ
れるので、環境を汚染しないクリーンプラスチックとし
て利用できる。生体適合性に優れているので、体内で分
解代謝されるバイオマテリアルとして利用できる。 (3)熱可塑性をもち、熱押しによる成形が容易であ
る。
の海水による分解速度を示す図である。
酵素分解性を示す図である。
O)]の架橋構造を示す図である。
ン(4BOCL)の単独重合体(実施例3)及び4BO
CLとL−ラクチド(L−LA)との共重合体[P(L
−LA/4BOCL)]を合成し、共重合体の仕込み比
率は、4BOCLが60%と50%の2水準で行なった
(実施例1及び2)。合成条件は、アルゴン雰囲気下、
触媒にはオクチル酸スズ[Sn(Oct)2]を全モノ
マー量に対して0.2モル%用い、オイルバス中120
℃で15時間反応とした。比較例として、L−ラクチド
(L−LA)とε−カプロラクトン(CL)とを共重合
して共重合体[P(L−LA/CL)]を得た(比較例
2)。合成条件は、上記と同じ条件とした。他の比較例
として、市販の2種類の単独重合体:ポリラクチド[P
(L−LA)]、及びポリカプロラクトン[P(C
L)]も準備した(比較例1及び3)。
種重合体の分解速度を示す。図1に見られるように、実
施例1の脱保護された共重合体P(L−LA/4HCL
=36/64)の海水による分解性は、市販のポリラク
チドやポリラクトン(比較例1,3)よりもかなり優れ
ており、比較例2のラクチドとカプロラクトンの共重合
体P(L−LA/CL=36/64)よりも優れている
ことがわかる。また、実施例1〜2の脱保護された共重
合体のP(L−LA/4HCL=36/64)とP(L
−LA/4HCL=52/48)との生分解速度の差に
見られるように、単量体のモル比を変えることにより共
重合体の分解性を自由に変えることができる。従って、
目的とする分解環境に合わせた分解速度を持つ共重合体
が得られる。さらに、実施例の脱保護された共重合体
は、水酸基(官能性反応基)を有するため、官能性反応
基を利用して薬剤などの化学修飾も簡便に行なうことも
でき、新規な機能を持つ共重合体を容易に得ることがで
きる。
(L−LA)の融点とさほど変わらず、比較例3のP
(CL)の融点よりもかなり高く、熱加工性が優れてい
る。
A/L−TMO)3. 7]0.1gをクロロホルムに溶
解後、ヘキサメチレンジイソシアネート(OCN(CH
2)6NCO)0.01mLを加え、徐々に昇温・減圧
操作を行ない70℃、50mmHgで1時間反応させ
た。得られた共重合体はクロロホルムに可溶であったが
1H NMR測定の結果、ウレタン結合由来のピークの
出現や、ベンゼン環ピークのシフトから図3に示すよう
な3次元的な架橋構造ができていることが考えられる。
この架橋構造を持つ生分解性共重合体は、直鎖状の架橋
剤を用いているため、追加のベンゼン環をもつ架橋構造
にくらべてより分解性に優れ、薬剤等の含浸性に優れた
機能性共重合体とすることができる。
の架橋構造を示す図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 ラクチドと水酸基、アミノ基及びカルボ
キシル基から成る群から選択される少なくとも1種の反
応性置換基を有するε−カプロラクトンとを開環重合し
て得られる生分解性共重合体。 - 【請求項2】 前記ラクチドがL−ラクチドであり、前
記反応性置換基が水酸基である請求項1に記載の生分解
性共重合体。 - 【請求項3】 水酸基、アミノ基及びカルボキシル基か
ら成る群から選択される少なくとも1種の反応性置換基
を有するε−カプロラクトンを開環重合して得られる生
分解性重合体。 - 【請求項4】 下記一般式 (式中、nは正数を表し、mは0以上の正数を表す。)
で表される生分解性重合体。 - 【請求項5】 水酸基、アミノ基及びカルボキシル基か
ら成る群から選択される少なくとも1種の反応性置換基
を有し、かつ該反応性置換基が保護されたε−カプロラ
クトンとラクチドとを開環重合させ、該反応性置換基を
脱保護することにより生分解性共重合体を製造する方
法。 - 【請求項6】 前記生分解性共重合体が下記一般式 (式中、n及びmは正数を表す。)で表される請求項5
に記載の生分解性共重合体の製法。 - 【請求項7】 水酸基、アミノ基及びカルボキシル基か
ら成る群から選択される少なくとも1種の反応性置換基
を有し、かつ該反応性置換基が保護されたε−カプロラ
クトンを開環重合させ、該反応性置換基を脱保護するこ
とにより生分解性重合体を製造する方法。 - 【請求項8】 ラクチドとフェノール性水酸基を有する
デプシペプチドとを開環重合して得られる生分解性共重
合体。 - 【請求項9】 前記ラクチドがL−ラクチドである請求
項8に記載の生分解性共重合体。 - 【請求項10】 下記化学式 (式中、n及びmは正数を表す。)で表される生分解性
共重合体。 - 【請求項11】 請求項10に記載の生分解性共重合体
をポリイソシアネートで架橋させた重合物。 - 【請求項12】 保護されたフェノール性水酸基を有す
るデプシペプチドとラクチドとを開環重合させ、該フェ
ノール性水酸基を脱保護することにより生分解性共重合
体を製造する方法。 - 【請求項13】 前記生分解性共重合体が下記化学式 (式中、n及びmは正数を表す。)で表される請求項1
2に記載の生分解性共重合体の製法。
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- 2001-02-13 JP JP2001034940A patent/JP3744800B2/ja not_active Expired - Fee Related
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